JP3900649B2 - 駐輪場ゲートの不正連続通過防止システム - Google Patents

駐輪場ゲートの不正連続通過防止システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、駐輪場の出入口に設けられた駐輪場ゲートに二輪車が不正に連続して通過できないようにすることにより、二輪車の不正持ち出しや、不正入場等による駐輪場の不正利用を効果的に防止することができる駐輪場ゲートの不正連続通過防止システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自転車やオートバイ等の二輪車が放置されることによる、いわゆる放置駐輪の問題を解決するため、各自治体等により駅周辺に駐輪場が開設されている。 この駐輪場は、利用期間や利用する二輪車のタイプによって料金が設定された有料駐輪場となっているのが普通である。そして、管理人数の削減、夜間の無人化を実現するため、自動ゲートシステムが導入されている。この自動ゲートシステムを備えた駐輪場では、利用者は予め利用カードを購入し、このカードをカードリーダにセットするとゲートが自動的に開き、利用者の入退場が可能となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような駐輪場ゲートでは、その構造から二輪車が複数台連続して入退場すると、2台目以降の入退場を阻止することができず、料金の不払いや二輪車の盗難などの不正行為が可能であった。
【0004】
そこで、本出願人は、特開平9−296621号公報において、利用者以外の入退場や上記複数台の二輪車の連続入退場を確実に防止できる駐輪場ゲートについて提案した。
【0005】
この駐輪場ゲートは、ゲート通路を仕切壁により利用者通路と二輪車通路に分け、各通路に入口側遮断機と出口側遮断機を設け、利用者および二輪車がゲート通路に進入すると、各入口側遮断機が閉じられ、次に利用者が利用者カードを読み取り装置に読み取らせると、出口側遮断機が開かれ、駐輪場への入退場が可能になるというものであった。
【0006】
しかし、この駐輪場ゲートでは、利用者通路と二輪車通路とを仕切壁によって分け、その各々の入口側および出口側にそれぞれ遮断機を設け、しかもそれらの遮断機の開閉を制御する機構を設ける必要があるため、設備が大がかりになるという課題があった。
【0007】
また、利用者にとってみれば、幅狭の利用者通路を、仕切壁を隔てた二輪車通路を走行する自転車を横に従えて通過していかなければならず、通常、自転車を引きながら舗道を歩くのとは勝手が違い、利用者に心理的負担をかけるといった課題もあった。
【0008】
そこで、この発明は、このような従来の課題に着目してなされたもので、大掛かりな構成にならず、かつ利用者に心理的負担をかける構成ではなく、利用者が特に意識することなく容易にゲートを通過することができ、しかもゲート通路内を通過する先行車に接近して不正にゲートを通過しようとする後続車の不正行為を的確に捉え、ひいては駐輪場の不正利用を未然に防止することができる駐輪場ゲートの不正連続通過防止システムを提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明にかかる駐輪場ゲートの不正連続通過防止システムは、二輪車を駐輪させる駐輪場のゲートを二輪車が不正に連続して通過することを防止するための駐輪場ゲートの不正連続通過防止システムであって、二輪車を通過させるゲート通路と、前記ゲート通路の出口側に設けられ、前記ゲート通路を自動的に開閉する自動開閉扉と、前記ゲート通路の入口側の所定位置から前記自動開閉扉までの所定区間に設定される検知領域において、前記ゲート通路を横断する複数の検知ラインを設け、前記各検知ラインにおける前記二輪車の通過を検知する検知手段と、前記検知領域またはこの検知領域の近傍に設けられ、前記利用者の所持する識別媒体に記録された識別データを読み取る読み取り手段と、前記検知手段の検知信号と前記読み取り手段の読み取り信号とが供給され、これら検知信号と読み取り信号に基づき、前記自動開閉扉に開閉動作を与える制御手段とを備え、前記制御手段は、前記検知手段の検知結果に基づき、前記二輪車がどの検知ラインを通過したかに応じて、前記ゲート通路を通過する先行二輪車に後続する後続二輪車が前記先行二輪車に接近しているか否かを判定し、その結果、前記後続二輪車が前記先行二輪車に接近していると判定した場合には、駐輪場ゲートを連続通過する不正行為が行われようとしているものとして、この不正行為を防止するため所定の制御を行うことを特徴とするものである。
【0010】
このように、検知領域内に複数の検知ラインを設けたことにより、先行車に接近している後続車を的確に捉えて、以下の措置をとることができる。
【0011】
ここで、前記後続二輪車が前記先行二輪車に接近していると判定された場合には、前記制御手段は、前記先行二輪車に対して前記自動開閉扉を開ける一方で、前記後続二輪車に対して前記自動開閉扉を閉じるように制御を行うこととする。
【0012】
このようにすることで、先行車に対してゲートが開けられたときに、同時に後続車が不正にゲートを通過しようとする、不正なゲートの連続通過を防止することができる。
【0013】
そして、前記後続二輪車が前記先行二輪車に接近していると判定された場合には、前記制御手段は、前記後続二輪車を運転する利用者に対して車両位置の後退を促す機構を動作させる。
【0014】
このようにすることで、この後続車に後退を促して所定の車間距離をとるように指示を与えることができる。
【0015】
また、前記検知ラインは前記検知領域内の5箇所に設けられており、前記出口側から前記入口側に向かって順に第1検知ラインから第5検知ラインとすると、前記読み取り手段は、これら検知ラインの第2検知ラインと第3検知ラインとの間付近に配設されており、前記制御手段は、先行二輪車が前記第2検知ラインおよび/または前記第3検知ラインで検知された際に第4検知ラインで検知された後続二輪車に対し、前記先行二輪車に接近していると判定し、前記先行二輪車に対して前記自動開閉扉を開ける一方で、前記後続二輪車に対して前記自動開閉扉を閉じるように制御を行い、さらに、前記後続二輪車を運転する利用者に対して車両位置の後退を促す機構を動作させる。
【0016】
このようにすることで、少ない数の検知ラインで、読み取り手段の配設位置前後で後続車の位置を的確に捉え、自動開閉扉を閉じたり車両位置の後退を促す機構を動作させて、後続車の不正な連続通過を防止できる。
【0017】
さらに、前記二輪車の全長をL1とし、前記検知領域内を通過する先行二輪車と後続二輪車との車間距離を予め想定し、その値を前記L1より大きな値L2としたとき、前記第1検知ラインから前記第3検知ラインまでの前記通路ゲートに沿った距離をl1とすると、l1>L1なる条件を満たし、かつ、前記第3検知ラインから前記第5検知ラインまでの前記通路ゲートに沿った距離が前記L2となるように、前記第1検知ラインと前記第3検知ラインと前記第5検知ラインのそれぞれの位置を決定する。
【0018】
そして、前記自動開閉扉の配設位置から前記読み取り手段の配設位置までの前記通路ゲートに沿った距離をl2とすると、前記L2を用いて、前記l1がさらに、l2−L2<l1<l2なる条件を満たすように前記第1検知ラインと前記第3検知ラインのそれぞれの位置を決定する。
【0019】
加えて、前記自動開閉扉を挟んだ前記通路ゲートの出口位置付近には、さらに検知領域が設けられており、この検知領域の適宜な位置に前記検知手段が設けられているものとする。
【0020】
このように、自動開閉扉側にも検知領域を設けたことにより、自動開閉扉手前側寸前で、不正な連続通過を阻止することが可能になる。
【0021】
【発明の実施の形態】
この発明の好ましい実施の形態について、以下、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
1.システムの基本的な構成と動作
この発明にかかる駐輪場は、周囲を金網やフェンス等で囲み、人や自転車、オートバイ等の二輪車の出入りを専用の出入口でのみ行うようにしている。この出入口として、車両の預け入れ、および引き取りの際に、二輪車に乗った人、あるいは二輪車を押して歩く人が出入り可能な人車共用ゲート、車両を預けた後、人だけが退場する場合、あるいは車両を引き取るために人だけが入場する人専用ゲート、停電・災害時等に使用する非常用ゲートがある。
【0022】
図1は、この発明の一実施形態による駐輪場ゲートの不正連続通過防止システムの概要について示した平面図で、上記人車共用ゲートの通路入り口付近から出口付近までの全体を表現している。この人車共用ゲートは、入場ゲートと退場ゲートとが別に設けられ、両者はほぼ同一構成となっているため、以下、退場ゲートについて説明する。
【0023】
同図に示したように、この退場ゲート1には、仕切壁2a,2bが設けられ、この仕切壁2a,2bによって通路3が形成されている。そして、センターライン4を挟み、通路3の進行方向に沿って左側が利用者通路3a、右側が車両通路3bとなっている。利用者5は二輪車(この場合、自転車)6を右側に従えて利用者通路3a上を、その自転車6は車両通路3b上を通過する。もちろん、利用者5が二輪車6を左側に従えて通路3を通過してもよく、利用者5が自転車6に乗ったまま通路3を通過することも可能である。
【0024】
利用者通路3a、車両通路3bはともに、利用者5や二輪車6がある程度余裕をもって通過できるように、それぞれ適宜な幅(例えば、自転車専用の場合、通路幅約900mm、バイクと自転車兼用の場合約1200mmとし、利用者通路3aを利用する1人が通過でき、車両通路3bを二輪車6が1台通過できる程度)に設定されている。
【0025】
利用者5は、このように構成された退場ゲート1を、自転車6を横に従えて歩きながら、入口(この場合、右側)7から出口(この場合、左側)8へと進んでいき、駐輪場から退場することができるようになっている。
【0026】
通路3の出口8側には自動開閉扉9a,9bがそれぞれ仕切壁2a,2bに設けられ、利用者通路3aと車両通路3bを開放したり閉鎖したりする役割を果たしている。そして、自動開閉扉9a,9bは、閉状態のときに通路3の横断方向に一直線状に並ぶように配設されている。
【0027】
自動開閉扉9a,9bは、後述する制御装置10からの開閉信号によって独立に開閉可能な自動ゲートを構成している。この制御装置10から自動開閉扉9a,9bの駆動部11a,11bにともに開信号が供給されると、出車方向に観音開きに扉が開いて、利用者5と自転車6の双方がゲートから退出できるようになっている。また、自動開閉扉9a,9bは、開状態ではそれぞれ仕切壁2a,2bに格納されており、その格納された仕切壁2a,2bから回動させることにより閉状態とするスイング方式を採用する。ただし、設置場所の状況に合わせて、通路3の横断方向に左右にスライドするスライド方式など種々の開閉機構を採用することが可能である。
【0028】
通路3に面する仕切壁2a,2bの所定位置には、それぞれ投光器12aと受光器12bとで一対となる光センサ12が、検知ライン▲1▼〜▲5▼に設けられている。そして、投光器12aの光源から発せられた光ビームが受光可能な位置に受光器12bを配設している。この実施形態では、通路3の両側の対向する位置に投光器12aと受光器12bとを配設している。なお、以下の説明では、上記光ビームが遮断される場合を検知オフ、この光ビームが遮断されず受光器12bによって受光される場合を検知オンと称するものとする。
【0029】
光センサ12は、二輪車6の通過を検知することができるよう仕切壁2a,2bの適宜な高さに埋め込まれている。
検知ライン▲1▼〜▲5▼は、自動開閉扉9a,9bの手前の所定位置からゲート入口7の方向に向かって、それぞれ適宜な間隔をおいて後述する関係を満たす位置に設けられている。これらの検知ライン▲1▼〜▲5▼によって検知領域Aが形成されている。同様に、自動開閉扉9a,9bを挟んだ通路3には、もう一つの検知領域Bが形成され、この領域内に自動開閉扉9a,9bより向こう側にa,b2本の検知ラインと、自動開閉扉9a,9bより手前側にc,d2本の検知ラインがある。そして、これらの検知ラインを横切る度に二輪車6の通過が検知され、その検知信号が制御装置10に供給されるようになっている。
【0030】
検知領域A内であって車両通路3aの進行方向右側には、カードリーダ13と精算機14が設けられている。このカードリーダ13のカード挿入口は、所定の利用者カードを手にした利用者5が、その手を差し出しやすい高さに設けられている。利用者5はこの利用者カードをカードリーダ13に挿入することで、自動開閉扉9a,9bを開けることができる。その段階で、利用者カードの有効期限や利用回数を超過して二輪車が預けられていたと判断されると、精算機14に超過分の料金を投入することで、初めて自動開閉扉9a,9bが開く仕組みになっている。
【0031】
ここで、上記利用者カードには、定期利用者用カードと一時利用者用カードの2種類がある。定期利用者用カードは1か月、3か月、6か月などと期間が決められ、契約時に配布される一方、一時利用者用カードは当日のみ有効であり、入場の際、入口に設置された一時券発売機で購入する。これらの利用者カードには、契約期間、契約対象(自転車またはバイクの別)、利用回数等の種々のデータに加えて固有の識別データが記録されており、この識別データがカードリーダ13によって読み取られ、読み取られた識別データが制御装置10に供給される。なお、利用者カードとしては、磁気カード、ICカード、パンチカード等の種々のカードを用いることができる。そして、カードリーダ13も、挿入方式のほか、非接触方式等の種々の読み取り方式を採用したものを用いることができる。
【0032】
制御装置10は、仕切壁2aまたは2bの適宜な場所に内蔵されている。制御装置10は、光センサ12からの検知オンの信号と、カードリーダ13からの読み取り信号に基づいて、自動開閉扉駆動部11a,11bに指令を与えて、自動開閉扉9a,9bの開閉状態を制御する。そして、異常が発見されれば、警報器15を作動させて警報を発することができるようになっている。
【0033】
2.不正連続通過防止システムにおける動作シーケンス
続いて、この発明の不正連続通過防止システムにおける動作シーケンスについて、図1から図3に基づいて説明する。
【0034】
自転車6は、退場ゲート1の入口7からカードリーダ13の設置された地点まで直進していく。
この直進過程において、検知ライン▲5▼,▲4▼,▲3▼の順で検知領域内を自転車6が通過することに伴って、各光センサ12からの検知信号が制御装置10に供給される。すると、制御装置10は、これら検知信号の供給順に自転車6が直進してきたものと判断する。
【0035】
自転車6がカードリーダ13の近辺をやや前進して、検知ライン▲2▼,▲3▼でその存在が検知されると、その検知信号が制御装置10に供給される。この段階で制御装置10はカードリーダ13を起動し、利用者カードが読み取り可能な状態になる。そこで、利用者カードがカードリーダ13に挿入されると、識別信号が制御装置10に供給され、制御装置10は、自動開閉扉駆動部11a,11bを駆動させることによって自動開閉扉9a,9bが出車方向に開ける。
【0036】
さらに自転車6が進み、検知ライン▲3▼での検知結果がオフ、次いで検知ライン▲1▼での検知結果がオンになった時点で、制御装置10は、正常にカードリーダ13の設置付近を通過していったものと判断して、自動開閉扉9a,9bの開状態を維持する。そして、検知ライン▲1▼での検知結果がオフとなった時点で自転車6が検知領域を正常に通過したものと判断する。以上が正常動作のシーケンスである。
【0037】
一方、上記シーケンスでカードリーダ13に利用者カードが挿入されなかった場合には、制御装置10は不正行為が行われようとしていると判断し、自動開閉扉9a,9bを開けず閉状態を維持し、自転車6が検知ライン▲1▼を通過した際に、駐輪場内の管理室の警報ランプを作動させるとともに、警報器15を作動させて、この自転車を運転する利用者に対して警報を発する。
【0038】
この場合、先行車6Aが通路3内にいるときには図3に示したように、制御装置10は、次のような制御を行う。すなわち、先行車6Aが自動ゲート9を通過して検知ラインaからの検知信号がオン状態からオフ状態となった時点で、制御装置10は、直ちに自動開閉扉9aを閉じるよう自動開閉扉駆動部11aを制御する。
【0039】
また、不正退場を図ろうとした場合には、複数台の二輪車が先行車に接近してゲートを退場しようとする。そこで、上記シーケンスで、検知ライン▲2▼,▲3▼での検知信号がオンになった時点で、後続車6Bが検知ライン▲4▼でその存在が検知されると、制御装置10は駐輪場内の管理室の警報ランプを作動させるとともに、接近した後続車6Bの車両位置を後退させるため、警報器15を鳴らす。
以上のような不正に連続して通過しようとする車両が同時に複数台存在した場合であっても、検知信号は制御装置10に供給されるから、それら複数台の車両に対して同時に上記のように警報を発することができる。
【0040】
3.検知ラインの設定位置
このような、駐輪場ゲートの不正連続通過防止システムを有効に機能させるため、検知領域A内の検知ラインの設定位置は、次のようにして決定される。
まず、二輪車の全長をL1(通常は、1600〜1900mm程度である)とし、検知領域A内を通過する先行車6Aと後続車6Bとの車間距離を予め想定し、その値を前記L1より大きな値L2とする。
【0041】
そして、検知ライン▲1▼から検知ライン▲3▼までの通路3に沿った距離をl1とすると、l1>L1なる条件を満たし、かつ、検知ライン▲3▼から検知ライン▲5▼までの通路3に沿った距離がL2となるように、検知ライン▲1▼と検知ライン▲3▼と検知ライン▲5▼のそれぞれの位置を決定する。
【0042】
つぎに、自動開閉扉9a,9bの配設位置からカードリーダ13の配設位置までの通路3に沿った距離をl2とすると、l2−L2<l1<l2なる条件を満たすように検知ライン▲1▼と検知ライン▲3▼のそれぞれの位置を決定する。
【0043】
さらに、検知ライン▲4▼は、検知ライン▲3▼と検知ライン▲5▼の中間位置に設け、検知ライン▲2▼と検知ライン▲3▼の距離は1000mm程度とする。
【0044】
4.補足事項
なお、以上の実施形態では、カードリーダを含む検知領域Aに5本の検知ラインを設定し、自動ゲート9を含む検知領域Bに4本の検知ラインを設定したが、検知ラインの本数はこれに限定されるものではない。
例えば、検知ラインの数を減らして検知領域Aに3本の検知ラインを設定し、検知領域Bに2本の検知ラインを設定することも可能である。また、上記実施形態の場合よりも検知ラインの本数を増やせば、それだけきめ細かな検知が可能になる。
また、検知ラインの位置も実施形態のようにすることが望ましいが、後続車の接近が検知できるようになっていればよい。
【0045】
検知手段として、投光器と受光器とを組み合わせた光センサを用いたが、これに限定されることなく、直接反射式またはミラー反射式の光センサでもよく、超音波センサ、あるいは一端から可動片を突出した接触式のスイッチでもよい。
【0046】
さらに、不正な連続通過が発見された場合には、その利用者に向けて後退を促すことに加えて、駐輪場の管理端末が電話回線などで管理センターと結ばれている場合には、管理センター側に不正行為が行われたことを迅速に連絡することも可能である。
【0047】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、この発明によれば、通常は利用者が適切な車間距離をとり、所持する識別媒体を読み取り手段に読み取らせてチェックを受けることにより、利用者が一人ずつ整然とゲートを通過して駐輪場への入退場が可能となる。
【0048】
一方、不正をしようとして先行車に接近して後に続くと、警報が作動して、先行車と車間距離をとることが求められる。したがって、利用者は、上記のように整然と通過することが一番早くゲートを通過できるということを次第に理解するようになり、先行車に続いて入退場を行おうとする不正行為が激減するという効果がある。また、後続車の利用者から、識別媒体の提示がない場合には、先行車のみ自動開閉扉を開けて通過させた後、直ちに自動開閉扉を閉じて後続車の通過を阻止することができる。
【0049】
さらに、識別媒体を読み取る読み取り装置の配設された位置付近と、自動開閉扉の配設された位置付近の2箇所に検知領域を設けたので、予め、後続車を後退させるような警報を発することができるとともに、その警報が無視された場合でも、自動開閉扉付近で、もう一度、後続車が先行車に接近して不正にゲートを通過しようとしていないかを確認することができ、ゲートを通過する直前の水際対策を打つことができる。これにより、不正が認められれば、先行車のみを通過させ、後続車の通過を阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかる不正連続通過防止システムの概要を説明するための平面図である。
【図2】後続車のみの出車を阻止する機構を説明するため、自動開閉扉付近の様子を示した平面図である。
【図3】この発明の一実施形態にかかる制御装置を中心とした構成図である。
【符号の説明】
1 退場ゲート
2 仕切壁
3 通路
5 利用者
6 二輪車(自転車)
6A 先行車、6B 後続車
7 入口
8 出口
9 自動開閉扉(自動ゲート)
10 制御装置(制御手段)
11 自動開閉扉駆動部
12 光センサ(検知手段)
12a 投光器、12b 受光器
13 カードリーダ(読み取り手段)
14 精算機

Claims (2)

  1. 二輪車を駐輪させる駐輪場のゲートを二輪車が不正に連続して通過することを防止するための駐輪場ゲートの不正連続通過防止システムであって、
    二輪車を通過させるゲート通路と、
    前記ゲート通路の出口側に設けられ、前記ゲート通路を自動的に開閉する自動開閉扉と、
    前記ゲート通路の入口側の所定位置から前記自動開閉扉までの所定区間に設定される検知領域において、前記出口側から前記入口側に向かって順に前記ゲート通路を横断する第1検知ライン、第2検知ライン、第3検知ライン、第4検知ライン及び第5検知ラインを設け、前記各検知ラインにおける前記二輪車の通過を検知する検知手段と、
    前記検知領域またはこの検知領域の近傍であって、前記検知ラインのうち第2検知ラインと第3検知ラインとの間付近に設けられており、前記二輪車の利用者の所持する識別媒体に記録された識別データを読み取る読み取り手段と、
    前記検知手段の検知信号と前記読み取り手段の読み取り信号とが供給され、これら検知信号と読み取り信号に基づき、前記自動開閉扉に開閉動作を与える制御手段とを備え、
    前記二輪車の全長をL 1 とし、前記検知領域内を通過する先行二輪車と後続二輪車との車間距離として予め想定された値を前記L 1 より大きな値L 2 としたとき、前記第1検知ラインから前記第3検知ラインまでの前記通路ゲートに沿った距離をl 1 とすると、l 1 >L 1 なる条件を満たし、かつ、前記第3検知ラインから前記第5検知ラインまでの前記通路ゲートに沿った距離が前記L 2 となるように、前記第1検知ラインと前記第3検知ラインと前記第5検知ラインのそれぞれの位置が決められており、
    前記制御手段は、前記ゲート通路を通過する先行二輪車が前記検知手段によって前記第2検知ラインおよび/または前記第3検知ラインで検知された際に第4検知ラインで検知された後続二輪車に対し、前記先行二輪車に接近していると判定し、前記先行二輪車に対して前記自動開閉扉を開ける一方で、前記後続二輪車に対して前記自動開閉扉を閉じるように制御を行い、さらに、前記後続二輪車を運転する利用者に対して車両位置の後退を促す機構を動作させることを特徴とする駐輪場ゲートの不正連続通過防止システム。
  2. 請求項1において、
    前記自動開閉扉の配設位置から前記読み取り手段の配設位置までの前記通路ゲートに沿った距離をl 2 とすると、前記L 2 を用いて、前記l 1 がさらに、l 2 −L 2 <l 1 <l 2 なる条件を満たすように前記第1検知ラインと前記第3検知ラインのそれぞれの位置を決定したことを特徴とする駐輪場ゲートの不正連続通過防止システム。
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