JP4941377B2 - ゲート装置 - Google Patents

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Description

この発明は、通路における利用者の通行を制限するゲート装置に関する。
従来、鉄道の駅の改札口では、駅構内に入場する利用者や、駅構内から出場する利用者に対する改札処理を自動改札機で行っている。自動改札機は、利用者が所持しているキップ、定期券、プリペイド券等の乗車券を受け付け、この乗車券に記録されている乗車券情報を読み取り、読み取った乗車券情報に基づいて、その利用者に対する改札通路の通行可否を判定する。自動改札機は、利用者に対して改札通路の通行を許可すると判定すると、改札通路の出口側に位置する扉を開し、反対に、利用者に対して改札通路の通行を許可しないと判定すると、改札通路の出口側に位置する扉を閉する。
また、ごく一部の利用者ではあるが、適正な乗車券を所持せずに、改札通路に進入し、閉された扉を飛び越える等して改札通路を故意に突破する不正通行者がいる。このような不正通行者の不正行為を抑制するために、改札通路を通行する利用者を撮像するカメラを設置しておき、改札通路を故意に突破する不正通行者を検知すると、そのときのカメラの撮像画像(すなわち、不正通行者の撮像画像)を記録保存することが提案されている(特許文献1等参照)。
特開2002−245498号公報
しかしながら、一般的な鉄道会社では、6歳未満の幼児については乗車券を所持していなくても、鉄道の利用を許可している。このため、自動改札機は、乗車券を所持していない利用者が改札通路に進入すると、この利用者が幼児であるかどうかを検知し、幼児であれば改札通路の通行を許可する構成を採用している。幼児であるかどうかの検知は、利用者の身長に基づいて検知している。具体的には、改札通路の入口側で、改札通路に進入した利用者の身長が予め定めた高さ(約1220mm)を超えているかどうかを検知し、この高さを超えていなければ、その利用者を幼児とする。
このため、自動改札機は、幼児でない利用者であっても、その利用者が、しゃがんで改札通路に進入すると、幼児であると検知するので、改札通路の通行を許可する。すなわち、幼児でない利用者が、乗車券を所持せずに、しゃがんで改札通路に進入し、幼児になりすまして改札通路を不正に通行しても、そのことを検知することができなかった。
この発明の目的は、幼児でない利用者が幼児になりすまし、通行券を所持せずに、通路を不正に通行するのを検知することができるゲート装置を提供することにある。
この発明のゲート装置は、上記課題を解決し、その目的を達するために、以下の構成を備えている。
このゲート装置では、券情報読取手段が、利用者が所持する通行券を受け付け、その通行券に記録されている券情報を読み取る。また、判定手段が、前記券情報読取手段が読み取った券情報に基づいて、その利用者に対する通路の通行可否を判定する。そして、判定結果出力手段が、前記判定手段の判定結果に応じた信号を出力する。
さらに、高さ検知手段が、前記通路の複数の位置で、前記通路を通行している利用者の身長が予め定めた高さを超えているかどうかを検知する。そして、通行券を受け付けなかった利用者については、前記高さ検知手段が、いずれかの位置で利用者の身長が予め定めた高さを超えていることを検知した場合、前記判定手段が前記通路の通行を許可しないと判定する。
一般に、幼児でない利用者が、幼児になりすますために、しゃがんで通路に進入しても、通路を通行している間中、しゃがみつづけることは困難であり、途中で立ち上がる。高さ検知手段は、利用者の身長が予め定めた高さを超えているかどうかを、通路の複数の位置で検知するので、幼児になりすますために、しゃがんで通路に進入した利用者が、途中で疲れて立ち上がれば、利用者の身長が予め定めた高さを超えていることが検知できる。そして、判定手段が、いずれかの位置で、利用者の身長が予め定めた高さを超えていれば、前記通路の通行を許可しないと判定する。したがって、幼児でない利用者が、幼児になりすますために、しゃがんで通路に進入しても、そのことを検知することができる。
また、高さ検知手段が利用者の身長が予め定めた高さを超えているかどうかを検知する検知位置は、通路の入口付近とすれば、通路に進入するときに、十分にしゃがみこんでいなかった利用者を検知でき、また、通路の出口付近とすれば、しゃがみこんで通路に進入したが、通路の通行中に疲れて立ち上がった利用者を検知できる。したがって、少なくとも通路の入口付近、および出口付近の2カ所については、高さ検知手段が利用者の身長が予め定めた高さを超えているかどうかを検知する検知位置とするのが好ましい。また、通路の中央付近等も、高さ検知手段が利用者の身長が予め定めた高さを超えているかどうかを検知する検知位置としてもよい。
また、このゲート装置は、追従検知手段が、前記通路に沿って配置した複数のセンサにより、前記通路を通行している利用者の位置を追従検知する。そして、前記判定手段は、通行券を受け付けなかった利用者が通行券を受け付けた別の利用者に接近し、前記追従検知手段によって2人の利用者が区別できない場合に、その2人の利用者の少なくとも一方の身長が予め定めた高さを超えていることを前記高さ検知手段が検知しても、その検知位置が前記通路の出口に最も近い検知位置でなければ、今回通行券を受け付けなかった利用者に対する前記通路の通行可否の判定結果を未定と判定する。すなわち、前記判定手段は、この場合、今回通行券を受け付けなかった利用者に対する前記通路の通行を、許可するとも、許可しないとも判定せず、その判定を保留する。これにより、通路に進入した幼児が、通路の途中で、この幼児に前後して通路に進入した利用者(保護者)に接近し、一緒になって通路を通行したときに、この幼児を、幼児になりすましている利用者であると、誤判定するのを防止できる。
また、前記判定手段は、前記通路の出口に最も近い検知位置であれば、今回通行券を受け付けなかった利用者に対する前記通路の通行可否の判定を保留せずに、通路の通行を許可すると判定すればよい。
また、前記追従検知手段が、前記通路の通行方向における利用者の幅も検知する構成とし、前記判定手段が、通行券を受け付けなかった利用者が通行券を受け付けた別の利用者に接近し、前記追従検知手段によって2人の利用者が区別できない場合に、その2人の利用者の少なくとも一方の身長が予め定めた高さを超えていることを前記高さ検知手段が検知し、且つ前記追従検知手段がその2人の利用者について検知ている前記通路の通行方向における幅が予め定めた幅を超えていれば、今回通行券を受け付けなかった利用者に対して、前記通路の通行可否の判定結果を未定にせず、前記通路の通行を許可しないと判定する、構成としてもよい。このように構成すれば、通路途中でくっついて一緒になった2人の利用者の一方が、幼児である場合に通路の通行を許可し、幼児になりすましていた利用者である場合に通路の通行を許可しない判定が適正に行える。
さらに、前記判定手段が通行券を受け付けなかった利用者について、前記通路の通行を許可しないと判定したときに、前記判定結果出力手段が、その利用者の撮像画像の記録を指示する信号を外部機器である記録装置に対して出力するようにしてもよい。このようにすれば、幼児になりすまし、通行券を所持せずに、通路を不正に通行しようとしている利用者の撮像画像を記録することができる。
この発明によれば、幼児でない利用者が幼児になりすまし、通行券を所持せずに、通路を不正に通行をするのを検知することができる。
以下、この発明の実施形態である自動改札機について説明する。
図1は、この発明の実施形態である自動改札機の主要部の構成を示す図である。この自動改札機1は、駅の改札口に設置され、適正な乗車券(キップや定期券等)を所持していない利用者が改札通路を通行して、駅構内に入場したり、駅構内から出場するのを制限する。
この自動改札機1は、制御部2と、乗車券処理部3と、高さ検知部4と、利用者検知部5と、表示部6と、扉開閉部7と、報知部8と、出力部9と、を備えている。制御部2は、自動改札機1本体各部の動作を制御する。乗車券処理部3は、改札通路を通行する利用者が所持している乗車券を受け付け、受け付けた乗車券に記録されている乗車券情報の読み取りや、書き込みを行う。乗車券には、乗車券情報を磁気データで記録している磁気券や、無線通信機能を有し、乗車券情報を内蔵メモリに記録している非接触ICカード等がある。乗車券処理部3は、磁気券に記録されている乗車券情報の読み取りや、書き込みを行うための磁気ヘッドを有するとともに、非接触ICカードとの間で無線通信を行うための無線通信部等を有している。これらの構成については、公知であるので、ここでは説明を省略する。乗車券が、この発明で言う通行券に相当し、乗車券情報が、この発明で言う券情報に相当する。
高さ検知部4は、利用者の身長が予め定めた高さを超えているかどうかを検知する。この予め定めた高さは、6歳未満の幼児と、6歳以上の子供や大人と、を身長で区別するために定めた高さであり、約1220mmである。以下、この高さを、幼児区分高さ、と言う。図2は、この自動改札機の改札通路側の側面図である。高さ検知部4は、図2に示すように、自動改札機1の改札通路側の側面に取り付けられた高さ検知センサ4aにより、利用者の身長が幼児区分高さを超えているかどうかを検知する。この高さ検知センサ4aは、反射型の光センサであり、発光部が斜め上方に光を出射し、受光部がその反射光を受光するように取り付けている。高さ検知センサ4aは、図2に示すように、改札通路の入口付近、中央付近、および出口付近の3カ所に取り付けている。高さ検知部4は、高さ検知センサ4aが反射光を検知したかどうかによって、利用者の身長が幼児区分高さを超えているかどうか(幼児であるかどうか)を検知する。具体的には、高さ検知部4は、高さ検知センサ4aが反射光を検知すれば、利用者の身長が幼児区分高さを超えている(幼児でない)と検知する。言い換えれば、高さ検知部4は、高さ検知センサ4aが反射光を検知しなければ、利用者の身長が幼児区分高さを超えていない(幼児である)と検知する。
利用者検知部5は、改札通路に沿って設けた複数の利用者検知センサにより、改札通路を通行している利用者の位置を追従検知する。この利用者検知センサは、改札通路を挟んで発光素子と受光素子とを対向させて配置した透過型のセンサである。図2に示すように自動改札機1の通路側の側面には、略等間隔(70〜80mm間隔)に発光素子5aが配置されている。これらの発光素子5a毎に改札通路を挟んで対向する位置に受光素子(不図示)が配置されている。ここでは、5aを発光素子としているが、受光素子であってもよい。この場合には、受光素子に対向する側に発光素子が配置される。利用者検知センサは、床面から数百mm(800〜900mm程度)の高さが検知位置であり、幼児も検知できる構成である。
利用者検知部5は、利用者検知センサ毎に、各受光素子が対向する発光素子5aから出射されている光を受光しているかどうかにより利用者の有無を検知する。上述したように、自動改札機1は、複数の利用者検知センサを、改札通路に沿って略等間隔に並べているので、時間経過に対する各利用者検知センサの検知状態の変化から、改札通路を通行している利用者を追従することができる。また、改札通路の通行方向における利用者の幅が、その利用者を検知している利用者検知センサの個数から検知できる。
また、上述した高さ検知部4は、高さ検知センサ4a毎に、その高さ検知センサ4aの検知位置に利用者がいることが利用者検知部5で検知されているときに、その利用者について、身長が幼児区分高さを超えているかどうかを検知する。
表示部6は、改札通路の出口側付近に設けた表示器に、改札通路を通行している利用者に対する案内メッセージ等を表示する。また、扉開閉部7は、改札通路の出口側付近に設けた扉7aを開閉することにより、改札通路における利用者の通行を制限する。報知部8は、改札通路に進入した利用者が適正な乗車券を所持していなければ、その旨を報知する。表示部6、扉開閉部7、および報知部8については、公知であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
出力部9は、記録装置20に接続されている。この記録装置20には、カメラ21が接続されている。カメラ21は、自動改札機1の改札通路を通行している利用者を撮像する位置に取り付けられている。カメラ21は、撮像画像を記録装置20に入力している。記録装置20は、自動改札機1からカメラ21の撮像画像の記録指示があると、カメラ21から入力されている利用者の撮像画像をハードディスク等の記録媒体に記録する。出力部9が、記録装置20に対してカメラ21の撮像画像の記録指示を出力する。記録装置20や、カメラ21は、自動改札機1本体に組み込んでもよい。また、記録装置20は駅務室等に設置し、カメラ21は、改札口の天井等に取り付けてもよい。
以下、この実施形態の自動改札機の動作について説明する。
図3、および図4は、この自動改札機の動作を示すフローチャートである。この図3および図4に示す処理は、利用者毎に実行される処理であり、改札通路を通行している利用者がいても、別の利用者が改札通路に進入すると、この利用者についても図3および図4に示す処理を開始する。すなわち、自動改札機1では、図3および図4に示す処理が、改札通路に進入した利用者毎に実行される。以下の説明では、図3および図4に示す処理の対象になっている利用者を、対象者と言うこともある。
自動改札機1は、乗車券処理部3が利用者の乗車券を受け付けるか(s1)、利用者検知部4が改札通路の入口側に設定した無札検知位置に利用者が達したことを検知するのを待っている(s2)。自動改札機1は、s1で乗車券を受け付けると、その乗車券に記録されている乗車券情報を読み取る(s3)。自動改札機1は、s3で読み取った乗車券情報に基づいて、今回改札通路に進入した利用者(対象者)に対する、改札通路の通行可否を判定する。自動改札機1は、s3で読み取った乗車券情報に基づいて、その対象者に対する改札通路の通行可否を判定する(s4)。s4では、今回受け付けた乗車券の有効期間や、有効区間等に基づいて、改札通路の通行可否を判定する。自動改札機1は、s4の判定結果を対象者に対応付ける(s5)。自動改札機1は、利用者検知部5において、改札通路における、対象者の追従を開始する(s6)。また、s5では、改札通路の通行可と判定した対象者の乗車券に対して、入場情報や、出場情報等の書き込みを必要に応じて行う。
自動改札機1は、対象者の前に、改札通路を通行している他の利用者がいなくなるの待つ(s7)。s7では、次に、改札通路を通り抜ける利用者が、この対象者になるのを待っている。自動改札機1は、対象者の前に、改札通路を通行している他の利用者がいなくなると、この対象者に対して対応付けられている通行可否の判定結果が通行可であれば、扉開閉部7が扉7aを開する(s8、s9)。反対に、この対象者に対して対応付けられている通行可否の判定結果が通行否であれば、扉開閉部7が扉7aを閉する(s8、s10)。s10では、周辺にいる駅係員に、適正な乗車券を所持していない利用者がいることを通知するために、報知部8において警報報知を行う。
また、自動改札機1は、s2で無札検知位置に利用者(対象者)が達したことを検知すると、すでに改札通路の通行可否が判定された対象者(上述したs4にかかる処理が行われた対象者)であるかどうかを判定する(s11)。自動改札機1は、この対象者が、すでに改札通路の通行可否が判定された対象者であれば、本処理を終了する。この場合、この対象者については、別にこの図3および図4に示す処理が行われているので、特に問題が生じることはない。
自動改札機1は、s11で、まだ改札通路の通行可否が判定されていない対象者であると判定すると、すなわち、乗車券を所持せずに改札通路に進入した対象であると判定すると、利用者検知部5において、改札通路における対象者の追従を開始する(s12)。自動改札機1は、この対象者が改札通路の入口側に設けた高さ検知センサ4aの検知位置に達すると、この対象者の身長が幼児区分高さを超えているかどうかを検知する(s13、s14)。改札通路における対象者の位置は、利用者検知部5において検知されている。自動改札機1は、s14で検知した、この対象者の身長が幼児区分高さを超えていなければ、この対象者に対して通行可否未定を対応付ける(s15)。s15では、しゃがんで改札通路に進入した対象者(幼児になりすましている対象者)である可能性があるため、この時点で、対象者に対して通行可の判定結果を対応付けない。
一方、自動改札機1は、s14で検知した、この対象者の身長が幼児区分高さを超えていると、この対象者が、先に改札通路に進入した利用者、または、この対象者の直後に改札通路に進入した利用者に接近し、対象者がこの接近した他の利用者と区別できない状態であるかどうかを判定する(s16)。自動改札機1は、上述したように、この図3および図4に示す処理を、改札通路に進入した利用者毎に行っているので、改札通路における各利用者の位置を利用者検知部5で検知している。したがって、このs16にかかる判定が行える。s16では、対象者が幼児である場合に、その直前、または、その直後に改札通路に進入した保護者(他の利用者)と、一緒になって改札通路を通行している可能性があるかどうかを判定している。
自動改札機1は、s16で、対象者が接近した他の利用者と区別できない状態になっていると判定すると、この区別できない対象者と利用者について、改札通路の通行方向における幅が、予め定めた幅を超えているかどうかを判定する(s17)。この区別できない対象者と利用者との幅は、利用者検知部5において、この区別できない対象者と利用者を検知している利用者検知センサの個数によって検知できる。具体的には、この区別できない対象者と利用者を検知している利用者検知センサの個数がn個であり、利用者検知センサの配置間隔がa(mm)である場合、この区別できない対象者と利用者を、n×a(mm)と検知する。また、ここで比較に用いる幅は、大人2人がくっついたときの幅よりも少し短い。すなわち、s17では、大人と幼児が接近してくっついているのか、大人2人が接近してくっついているのか、を判定している。
図5(A)に示すように、幼児が改札通路に進入し、その後、図5(B)に示すように、保護者が改札通路に進入する。そして、図5(C)に示すように改札通路の途中で接近して、一緒になった場合における、この幼児と保護者の2人について検知される、改札通路の通行方向における幅をXとする。また、図6(A)に示すように、利用者が幼児になりすまして(しゃがんで)改札通路に進入し、その後、図6(B)に示すように、別の利用者が改札通路に進入する。そして、図6(C)に示すように改札通路の途中で接近して、一緒になった場合における、この2人の利用者について検知される、改札通路の通行方向における幅をYとする。通常、幼児と大人(保護者)がくっついた場合のほうが、2人の大人がくっついた場合よりも、改札通路の通行方向における幅が小さい(幅X<幅Y)。
そこで、s17では、一般的な大人の利用者が2人くっついたときの、改札通路の通行方向における幅よりも少し小さい値Zを比較値として用いる。すなわち、一般的な体型の幼児と利用者(保護者)がくっついたときの幅よりも大きく、一般的な体型の2人の大人がくっついたときの幅よりも小さくなるように、上記値Zを設定している。そして、利用者検知部5において検知している、改札通路の通行方向におけるくっついた2人の利用者の幅が、この予め定めた比較値Zよりも小さければ、これら2人の利用者を幼児と、保護者と判断し、反対に、この予め定めた比較値Zよりも大きければ、これら2人の利用者を大人2人と判断している。
自動改札機1は、s17で予め定めた幅を超えていないと判定すると、s15で、この対象者に対して通行可否未定を対応付ける。この場合も、対象者が幼児である可能性もあれば、しゃがんで改札通路に進入した大人である可能性もあるので、対象者に対して通行可を対応付けない。
一方、自動改札機1は、s16で対象が接近した他の利用者と区別できない状態になっていない、または、s17で予め定めた幅を超えていると判定すると、この対象者に対して通行否を対応付ける(s18)。また、出力部9において、記録装置20に対してカメラ21で撮像している対象者の撮像画像の記録を指示し(s19)、上述したs7以降の処理を行う。
上記の説明では、乗車券を所持せずに改札通路に進入した対象者が、後から改札通路に進入した別の利用者に接近し、くっついた場合を例にしたが、乗車券を所持せずに改札通路に進入した対象者が、先に改札通路に進入した別の利用者に接近し、くっついた場合も同様である。また、この対象者が接近し、くっついた利用者については、この図3および図4に示す処理が別に行われており、この利用者が適正な乗車券を所持していなかったときには、この利用者に対して通行否が対応付けられる。
記録装置20は、カメラ21から入力された最近の撮像画像を一定時間分だけ残しながら、その時点で入力されている撮像画像を記憶している。簡単に言うと、一定時間分の撮像画像を記憶することができるメモリ等の記憶媒体を利用し、カメラ21から入力されている画像を、この記憶媒体に記憶している最も古い撮像画像に上書きしながら、常時記憶する処理を行っている。したがって、記録装置20は、自動改札機1からカメラ21の撮像画像の記録が指示されたとき、この指示されたタイミング以前における、カメラ21の撮像画像も記録することができる。記録装置20は、自動改札機1からカメラ21の撮像画像の記録指示を受けると、この時点よりも10数秒程度前から、10数秒程度後までのカメラ21の撮像画像をハードディスクに記録する。これにより、乗車券を所持せずに改札通路を不正に通行しようとしている対象者が改札通路に進入するときからの撮像画像を記録することができる。
なお、カメラ21の撮像画像を常時記憶するための記憶媒体として、上述したメモリを設けずに、上記ハードディスクの一部の記録領域をカメラ21の撮像画像を常時記憶する領域として利用してもよい。また、ハードディスクに記録するカメラ21の撮像画像は、動画像ファイルであってもよいし、複数枚の静止画像からなる静止画像ファイルであってもよい。また、ファイル名は、自動改札機1から記録が指示された日時とすれば、不正が行われた日時の管理が同時に行える。
自動改札機1は、s15で通行可否未定を対象者に対応付けると、この対象者が改札通路の中央に設けた高さ検知センサ4aの検知位置に達するのを待つ(s20)。自動改札機1は、この対象者が改札通路の中央に設けた高さ検知センサ4aの検知位置に達すると、s21〜s26で、上述したs14〜s19と同様の処理を行う。自動改札機1は、s26で、記録装置20に対してカメラ21で撮像している対象者の撮像画像の記録を指示すると、s7以降の処理を行う。一方、s22で、この対象者に対して通行可否未定を対応付けると、この対象者が改札通路の出口側に設けた高さ検知センサ4aの検知位置に達するのを待つ(s27)。
自動改札機1は、この対象者が改札通路の出口側に設けた高さ検知センサ4aの検知位置に達すると、この対象者の身長が幼児区分高さを超えているかどうかを検知する(s28)。自動改札機1は、s28で検知した、この対象者の身長が幼児区分高さを超えていなければ、この対象者に対して通行可を対応付け(s29)、本処理を終了する。一方、自動改札機1は、s28で検知した、この対象者の身長が幼児区分高さを超えていると、上述したs16、s17と同様の処理を行う(s30、s31)。自動改札機1は、s31で予め定めた幅を超えていないと判定すると、s29で、この対象者に対して通行可を対応付け、本処理を終了する。一方、自動改札機1は、s30で対象者が接近した他の利用者と区別できない状態になっていない、または、s31で予め定めた幅を超えていると判定すると、この対象者に対して通行否を対応付ける(s32)。また、出力部9において、記録装置20に対してカメラ21で撮像している対象者の撮像画像の記録を指示し(s33)、この対象者に対する処理を終了する。
32で通行否を対応付けた対象者は、すでに改札通路の出口付近にいるので、扉7aを閉せずに、改札通路を通行させている。しかし、この対象者が改札通路を不正に通行したときの撮像画像を記録装置20で記録するので、この対象者の不正を認めているわけではない。
このように、この自動改札機1は、改札通路の入口側、中央、および出口側の3カ所で、乗車券を所持せずに改札通路に進入した利用者について、その身長が幼児区分高さを超えているかどうかを検知し、いずれかの位置で、幼児区分高さを超えてえいることを検知すると、乗車券を所持せず、幼児になりすまして改札通路に進入した対象者であると判断する。一般に、幼児でない利用者が、幼児になりすますために、しゃがんで改札通路に進入しても、改札通路を通行している間中、しゃがみつづけることは困難であり、途中で立ち上がる。したがって、この自動改札機1では、幼児になりすますために、しゃがみ込んで改札通路に進入した利用者が、改札通路を通行している途中で、疲れて立ち上がったときに、幼児になりすましている利用者として検知できる。また、このように、幼児になりすましている利用者を検知したときには、その利用者を撮像した撮像画像を記録し、残すことができる。すなわち、幼児でない利用者が、幼児になりすますために、しゃがんで改札通路に進入すると、そのときの撮像画像が記録され、不正行為を行ったときの証拠が残すことができる。このため、幼児になりすまして改札通路を通行する不正行為に対する抑止効果も得られる。
また、上述したs16、s17や、同様のs23、s24、およびs30、s31にかかる処理を行うので、改札通路の途中で、乗車券を所持せずに改札通路に進入した幼児と、その幼児の保護者とが一緒になって改札通路を通行する場合に、改札通路の通行を許可しないという不適正な通行制御を行って、適正な利用者に迷惑をかけるような事態の発生が抑えられる。また、s17、s24、s31を設けているので、幼児になりすまして改札通路に進入した利用者が、適正な乗車券を持って改札通路に進入した別の利用者に接近し、一緒になって改札通路を不正に通行するのを防止することができる。
なお、s17、s24、s31にかかる処理をなくし、s16、s23、s30で対象者が他の利用者と区別できないと判断したときに、s15、s22、s29に進むようにしてもよい。このようにすれば、乗車券を所持せずに改札通路に進入した幼児と、その幼児の保護者とが一緒になって改札通路を通行する場合に、改札通路の通行を許可しないという不適正な通行制御を行って、適正な利用者に迷惑をかけるような事態の発生が一層抑えられる。
また、自動改札機1は、改札通路の途中で、利用者検知部5が追従検知している利用者が検知できなくなったときや、反対に改札通路の途中で、追従検知されていなかった利用者が突然検知された場合にも、記録装置20に対して、カメラ21の撮像画像の記録を指示するようにしてもよい。このようにすれば、幼児になりすましている利用者ばかりだけでなく、他の不正を行っている利用者の撮像画像も記録し、保存することができる。
なお、上記実施形態では、乗車券を所持せずに改札通路に進入した利用者について、身長が幼児区分高さを超えているかどうかを、入口側、中央、および出口側の3カ所で検知するとしたが、入口側と、出口側の2カ所であってもよいし、4カ所以上で検知するようにしてもよい。検知する箇所の個数は、改札通路の長さに応じて決めればよい。
また、本願発明は、遊園地やテーマパーク等の施設の出入口に設置されるゲート装置等にも適用できる。
自動改札機の主要部の構成を示す図である。 自動改札機の外観を示す概略図である。 自動改札機の動作を示すフローチャートである。 自動改札機の動作を示すフローチャートである。 改札通路の途中で幼児と、その保護者が一緒になったときの状態を説明する図である。 改札通路の途中で2人の大人が一緒になったときの状態を説明する図である。
符号の説明
1−自動改札機
2−制御部
3−乗車券処理部
4−高さ検知部
5−利用者検知部
6−表示部
7−扉開閉部
8−報知部
9−出力部
20−記録装置
21−カメラ

Claims (4)

  1. 利用者が所持する通行券を受け付け、その通行券に記録されている券情報を読み取る券情報読取手段と、
    前記券情報読取手段が読み取った券情報に基づいて、その利用者に対する通路の通行可否を判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に応じた信号を出力する判定結果出力手段と、を備えたゲート装置であって、
    前記通路の複数の検知位置で、前記通路を通行している利用者の身長が予め定めた高さを超えているかどうかを検知する高さ検知手段と、
    前記通路に沿って配置した複数のセンサにより、前記通路を通行している利用者の位置を追従検知する追従検知手段と、を備え、
    前記判定手段は、
    前記高さ検知手段が、いずれかの検知位置で通行券を受け付けなかった利用者の身長が予め定めた高さを超えていることを検知した場合、この利用者に対して前記通路の通行を許可しないと判定し、
    通行券を受け付けなかった利用者が通行券を受け付けた別の利用者に接近し、前記追従検知手段によって2人の利用者が区別できない場合に、その2人の利用者の少なくとも一方の身長が予め定めた高さを超えていることを前記高さ検知手段が検知しても、その検知位置が前記通路の出口に最も近い検知位置でなければ、今回通行券を受け付けなかった利用者に対する前記通路の通行可否の判定結果を未定と判定し、その検知位置が前記通路の出口に最も近い検知位置であれば、今回通行券を受け付けなかった利用者に対する前記通路の通行を許可すると判定する、ゲート装置。
  2. 前記追従検知手段は、前記通路の通行方向における利用者の幅も検知する手段であり、
    前記判定手段は、通行券を受け付けなかった利用者が通行券を受け付けた別の利用者に接近し、前記追従検知手段によって2人の利用者が区別できない場合に、その2人の利用者の少なくとも一方の身長が予め定めた高さを超えていることを前記高さ検知手段が検知し、且つ前記追従検知手段がその2人の利用者について検知している前記通路の通行方向における幅が予め定めた幅を超えていれば、今回通行券を受け付けなかった利用者に対して、前記通路の通行可否の判定結果を未定にせず、前記通路の通行を許可しないと判定する、請求項1に記載のゲート装置。
  3. 前記判定結果出力手段は、前記判定手段が通行券を受け付けなかった利用者について、前記通路の通行を許可しないと判定したときに、その利用者の撮像画像の記録を指示する信号を出力する、請求項1、または2に記載のゲート装置。
  4. 前記高さ検知手段は、少なくとも、前記通路の入口付近、および出口付近で、前記通路を通行している利用者の身長が予め定めた高さを超えているかどうかを検知する、請求項1〜3のいずれかに記載のゲート装置。
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