JP5057759B2 - 自動改札装置及び自動改札方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、駅構内や遊戯施設などに設置される自動改札装置及び自動改札方法に関する。
現在、自動改札機を利用する旅客が増加し、自動改札装置が多用されている。
自動改札装置が開発されてから数十年が経過しているが、その間に多機能な自動改札装置が必要とされ、自動改札装置に様々な機能が付加されている。自動改札装置の開発当初は、対応券種が定期券と普通券のみで、印刷処理やパンチ処理等の機能もなかった。
しかし、現在の自動改札装置は、対応券種も様々となり、定期券、普通券はもちろんのこと、SFカード、ICカードと媒体も様々使用できるようになっている。
近年では、ICカード対応のみの自動改札装置も開発され、広く使用されている。
将来、全券種がIC化となることが予想され、自動改札装置での搬送機構よりも、人間検知制御に注目が集まっている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−4285号公報
ところで、自動改札装置で旅客が券媒体を投入口に投入しないで通行しようとすると、旅客が通路の無札判定ポイントに達するのに基づいて無札者と判定され、この場合にはゲート扉が閉じられて通行が禁止されるようになっている。
しかしながら、従来においては、無札判定ポイントが一定の箇所に設定されていたため、無札判定ポイントから出口までの距離が短く、無札者が早足で移動するとゲート扉が閉じる前に通過してしまうという問題があった。
また、自動改札装置では、幼児がゲート扉の付近を通過する場合には、安全上の観点から、ゲート扉を閉じないように制御するようになっているが、無札者がゲート扉の付近でしゃがみ込んだ場合には幼児と判定され、この場合にはゲート扉を通過してしまうという問題があった。
また、自動改札装置では、旅客が無札と判定された場合には、ゲート扉が閉じられて通行が禁止されるが、一定時間経過後、ゲート扉を開くように制御するようになっている。
従って、従来自動改札機においては、一定時間経過すると、ゲート扉を開けていたため、ゲート扉が開くのを待って旅客が通過してしまうという問題があった。
また、自動改札装置では、投入口から投入された券媒体は排出口に放出されるが、放出された券媒体が旅客によって取り去られないで一定時間放置された場合には、回収されて収納箱に収納される。そして、旅客によって返却要求があった場合には、駅係員が収納箱から券媒体を取り出して旅客に返却するようにしている。
しかしながら、従来においては、駅係員が券媒体を返却しようとして通路内に入ると、無札扱いとなるため、特別なカードを投入口に投入するなどして無札をクリアしてから返却動作を行なわなければならず、手間取るものとなっていた。
本発明は上記事情に着目してなされたもので、挙動不審の無札者であってもその通過を確実に防止でき、また、回収した乗車媒体を特別な作業を必要とすることなく容易に返却できるようにした自動改札装置及び自動改札方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1記載のものは、提示された乗車媒体の適否を判定し、この判定結果に基づいてゲート扉の開閉を制御することにより、利用者の通行を許可し、或いは禁止する自動改札装置において、前記利用者が前記乗車媒体を提示したか否かを判別する判別手段と、前記利用者の通行方向に沿って所定間隔を存して配設される複数個の位置検出センサを有し、隣接する2個以上が暗状態となることにより、前記利用者の位置を光学的に検出する位置検出手段と、前記通路に無札判定ポイントを設定し、前記判別手段によって乗車媒体を提示しないと判別された利用者が前記無札判定ポイントに到達したことが検出されるのに基づいて利用者は無札者であると判定する判定手段と、前記判別手段によって乗車媒体を提示しないと判別された利用者が前記無札判定ポイントに向かって移動する速度を前記位置検出手段によって検出される利用者の位置データに基づいて測定する測定手段とを具備し、前記判定手段は、前記測定手段によって測定される前記利用者の移動速度に応じて前記無札判定ポイントを利用者の通行方向上流側に変更設定することを特徴とする。
請求項記載のものは、提示された乗車媒体の適否を判定し、この判定結果に基づいて通路のゲート扉の開閉を制御することにより、利用者の通行を許可し、或いは禁止する自動改札装置が実行する自動改札方法において、前記利用者が前記乗車媒体を提示したか否かを判別手段により判別することと、前記利用者の通行方向に沿って所定間隔を存して配設される複数個の位置検出センサを有してなる位置検出手段の前記隣接する2個以上の位置検出センサが暗状態となることにより、前記利用者の位置を光学的に検出することと、前記通路に判定手段により無札判定ポイントを設定することと、前記判別手段により前記乗車媒体を提示しないと判別された利用者が前記無札判定ポイントに到達するのに基づいて前記判定手段により無札者であると判定することと、前記乗車媒体を提示しないと判別された利用者が前記無札判定ポイントに向かって移動する速度を前記位置検出センサによって検出される利用者の位置データに基づいて測定手段により測定することと、前記利用者の測定された移動速度に応じて前記無札判定ポイントを前記判定手段により利用者の通行方向上流側に変更設定することとを具備することを特徴とする。
本発明によれば、挙動不審の無札者であっても確実に判別してその通過を防止でき、また、回収した乗車媒体を特別な作業を必要とすることなく容易に返却することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態である改札システムを示すものである。
改札システムは、監視装置として機能するホストコンピュータ10を備えている。このホストコンピュータ10は、駅に設置された複数の自動改札機100−1、100−2…と通信回線20aを介して接続されており、これらの改札機100を監視する。
ホストコンピュータ10は、装置全体を制御するとともに下位に接続された各種機器を制御するもので、複数の改札機100を統括して制御するCPU11を有している。このCPU11には、メモリ部12、表示部13、入力部14、通信制御部15などが接続されている。
メモリ部12は、ホストコンピュータ10自体、及び改札機100などの下位の機器を制御するための制御データなどの各種データを記憶している。表示部13は、ホストコンピュータ10自体の動作状態、下位の機器の動作状態などを表示する。入力部14は、各改札機100の動作モードなど種々の情報を入力するためのキーボードや、接触を検知したのに基づいて対応する情報を出力するタッチパネルなどを有している。通信制御部15は、下位の機器との間で通信回線20aを介して種々の情報の送受信を行う。
図2は自動改札機100を示す外観斜視図である。
自動改札機は、通常、2台1組として設置され、両者の間に旅客(利用者)が通行可能な改札通路61が形成される。入場処理や出場処理などの改札処理を行う自動改札機で利用可能な乗車券媒体としては、普通乗車券、定期券、特急券、回数券、入場券、プリペイドカードなどの磁気式及び無線式の券媒体などが対象とされている。
これら券媒体は、券媒体固有の識別情報、例えば複数の数字の組み合わせからなる複数桁の識別番号、及び、改札処理に必要な改札情報、例えば、利用可能な区間情報、有効期限情報、入場記録情報、出場記録情報、旅客情報などを有している。このような識別情報及び改札情報は、磁気式券媒体では、その券面の磁気記録層に所定形式で磁気記録されており、また、無線式券媒体では、そのメモリ部に所定形式で記憶されている。
自動改札機100は、筐体1を備えている。筐体1は、投入口2、排出口3、報知手段として機能する表示部4、ドア機構5、フレーム6、位置検出手段20を構成する位置検出センサ21〜46、高さ検出手段50を構成する高さ検出センサ51〜53、表示器8などを備えている。
投入口2は、筐体1における改札通路の上流側に設けられ、施設内への入場時または施設内からの出場時に投入された券媒体を受け取ることが可能となっている。投入口2の近傍には、券媒体の投入を阻止するためのシャッタが設けられている。また、排出口3は、筐体1における改札通路の下流側に設けられ、投入口2で受け取った券媒体を必要に応じて排出する。
表示部4は、旅客の通行方向に対して排出口3の前方に位置して設けられ、旅客や係員などに対して種々の案内情報、例えば改札処理の結果に対応した案内画面を所定の表示パターンで表示する。ドア機構5は、筐体1の改札通路側の側面両端部に配置され、旅客の通行を制御するために開閉可能に構成されている。このドア機構5は、旅客の通行を可能とする場合には改札通路を開放し、旅客の通行を阻止する場合には改札通路を閉鎖する。
フレーム6は、筐体1の上面部に設けられ、改札通路を規定するための仕切りとなる。複数の位置検出センサ21〜46,高さ検出センサ51〜53は、筐体1及びフレーム6の改札通路側における側面部に配置され、旅客の通行を検知するための出力信号を出力する。表示器8は、フレーム6に配置され、小児券、無効券、または異常券の投入や、機器の異常など装置の動作状態を報知する。
図3は、自動改札機100−1を示す側面図である。
この自動改札機100−1の側面部に設けられた位置検出センサ21〜46は人間位置追従用の透過型の光センサで、この光センサは図4に示すように旅客の通行方向に沿って所定間隔を存して直線状に配設される投光素子21a〜46aと、他方の自動改札機100−2の側面部に投光素子21a〜46aと対向する状態で配設される受光素子21b〜46bとによって構成されている。図4のL1は、投光素子21a〜46aから受光素子21b〜46bへ投射される光の光軸を示している。
図3において、位置検出センサ21〜46の各センサ間の間隔は、人間の胴体の前後幅よりも小さな間隔、例えば8cmに設定されている。この結果、隣接するセンサは、1人の人間により同時に遮光されて検知信号を出力するようになっている。
図3の高さ検出センサ51〜53は、大人と小児とを判別するための大人/小児センサであって、両方の自動改札装置100−1,100−2のそれぞれに位置検出センサ21〜46の列よりやや上方の位置(床面から略125cm上方の位置)に設けられている。高さ検出センサ51は、自動改札装置100の入口付近に設けられ、高さ検出センサ52は、自動改札装置100の中央付近に設けられ、高さ検出センサ53は、自動改札装置100の出口付近に設けられている。
これらの高さ検出センサ51〜53は、反射型の光センサから構成されており、斜め上方へ光を投射してその反射光を受光する。図4のL2は、高さ検出センサ51〜53の光軸を示している。
図5は、自動改札装置100の駆動制御系を示すブロック図である。
71は自動改札装置100の動作を制御するCPUである。72はメモリから構成される記憶部であって、乗車媒体から読み取ったデータ等が一時的に格納される領域や正券カウンタの領域を備えたRAMと、CPU71の動作プログラム等が格納されたフラッシュメモリと、自動改札装置100の稼働データ等を蓄積するEEPROMとを含んでいる。73は通行する人間の位置を管理するための管理テーブルであって、記憶部72の例えばEEPROMに設けられている。CPU71および記憶部72は、管理手段の一実施形態を構成する。
74はゲート扉を駆動する扉駆動部であって、扉開閉用のモータや、モータの駆動回路などから構成される。75は表示部であって、図1に示した表示部4、表示器8から構成される。76は上位装置であるホスト装置(図示省略)との間で通信を行うホスト通信部、77は自動改札装置100の各部に電源を供給する電源部である。78は人間検知部であって、図3に示した位置検出センサ21〜46、高さ検出センサ51〜53から構成される。79はアンテナ54の動作を制御するアンテナ制御部であって、アンテナ54は非IC券(非接触媒体)81との間で無線通信を行い、IC券81に記録されている乗車情報等のデータを非接触で読み取る。90は磁気券88を受け入れる投入口2のシャッタ91を開閉するシャッタ駆動部である。
図6は、管理テーブル73の記憶内容の一例を示すものである。
管理テーブル73には、人ハンドル番号73a、位置情報73b,73c、方向情報73d、投入券情報73e、大/小判別情報73f、通行情報73gなどが記録される。
人ハンドル番号73aは、自動改札装置100へ進入した旅客1人毎に割当てられる識別番号である。位置情報73b,73cは、後述するステータスにより旅客の位置を表した情報であって、位置情報73bは今回(更新後)のステータスに基づく位置情報、位置情報73cは前回(更新前)のステータスに基づく位置情報である。
方向情報73dは、旅客が自動改札装置100のいずれの方向から進入したかを表す情報であり、改集札両用機の場合は、改札側から進入したか集札側から進入したかを表す情報である。投入券情報73eは、投入券に関する情報であり、券種、大人券・小児券の区別、券の搬送方向などが含まれる。
大/小判別情報73fは、図3の高さ検出センサ51〜53の検出結果から得られる情報であって、旅客が大人であるか小児であるかを表す情報である。
通行情報73hは、正常客とそれ以外の異常客に関する情報であって、旅客が乗車券を提示しなかった場合は無札客、乗車券が提示されたがそれが有効な乗車券でなかった場合は無効客、進入が許されている側と反対の方向から進入した旅客の場合は逆進入客としてそれぞれのフラグがセットされ、いずれも異常客として取り扱われる。これらの場合以外は、すべて正常客として取り扱われる。また、通行情報73gに正券カウンタ状態、出口通過通知状態、認識開始ステータス番号、傘フラグ、分離フラグ、分離対テーブル番号、くっつきフラグ、くっつき対テーブルなどが含まれている。
以上のような管理テーブル73により、自動改札装置100を通行する人間の位置などが1人毎にリアルタイムに管理される。
次に、上述した自動改札装置100における人間検知の原理を説明する。
図7は、ステータスとその遷移を説明する図である。
ステータスとは、複数個のセンサをグループ化し、各グループごとにセンサ位置に対応して割り当てた位置情報のことである。
例えば、図7(a)のようにセンサ21とセンサ22とが1グループを構成し、当該グループに対してステータスST1が割り当てられる。また、図7(b)のように隣接するセンサ22とセンサ23とが1グループを構成し、当該グループに対してステータスST2が割り当てられる。また、図7(c)のように隣接するセンサ23とセンサ24とが1グループを構成し、当該グループに対してステータスST3が割り当てられる。以後、順次同様にしてステータスST4〜ステータスST46(図7f)が割り当てられる。
管理手段であるCPU71は、人間検知部78におけるセンサ21〜46からの検知信号を監視して、1つのグループにおける複数個のセンサ全部が検知信号を出力している状態のとき、すなわち1グループ内のセンサの遮光状態のAND条件が成立しているときに、そのグループのステータスに人間が位置していると判定する。
なお、1人の人間により遮光されるセンサの数は、その人間の胴体の幅により変化するが、以下では説明を簡単にするために、1人の人間により遮光されるセンサは隣接する2個のセンサのみと仮定する。
今、自動改札装置100の入口側から旅客が進入してくる場合を考えると、最初に入口のセンサ21,22が同時に遮光状態となるから、この時点でCPU71は、人間の現在位置が図7(a)のステータスST1であると判定する。旅客が通路61を進むと、次にセンサ23が遮光状態となるが、前述したようにセンサ23とセンサ22との間隔は人間の胴体の前後幅より小さいため、センサ22,23は遮光状態を維持しており、センサ22,23が同時に遮光状態となり、各センサから検知信号が出力される。したがって、CPU71は、人間の現在位置が図7(b)のステータスST2であると判定する。
さらに、旅客が通路61を進むと、次にセンサ24が遮光状態となるが、センサ23とセンサ24との間隔は人間の胴体の前後幅より小さいため、センサ23は遮光状態を維持しており、センサ23,24が同時に遮光状態となり、各センサから検知信号が出力される。したがって、CPU71は、人間の現在位置が図7(c)のステータスST3であると判定する。以後、順次同様にして旅客が通路61を進むに従ってその現在位置がステータスST4〜ステータスST45(図7e)であると判定される。
最後に、旅客が出口に至ると図7(f)のようにセンサ45,46が同時に遮光状態となり、ステータスはST46と判定される。その後、旅客が出口を抜けると、センサ46は透光状態となり、CPU71は自動改札装置100から旅客が退出したと判定する。
以上の過程において、CPU71はステータスST1を判定した時点で、自動改札装置100へ進入した旅客に対して人ハンドル番号を割当て、管理テーブル73(図6)に、割当てた人ハンドル番号73aを記録する。また、CPU71は、その人ハンドル番号の人の位置を前端ステータスと後端ステータスとで管理する。すなわち、入口から出口へ向う進行方向に人が通過する場合、センサが透光状態から遮光状態へ最初に変化する位置を前端ステータス、センサが遮光状態から透光状態へ最初に変化する位置を後端ステータスとする。例えば、図8において黒丸で示すセンサ26,27,28が人で遮光されている場合、前端ステータスはST28、後端ステータスはST26となる。
なお、図8では2つのステータスにより通行人の前端と後端を管理する例を示したが、通行人の胴体幅が小さい場合は、前述の例のように1つのステータスで前端と後端とを管理できる場合もある。また、通行人の胴体幅が大きい場合は、3つ以上のステータスのうち、先頭と最後のステータスにより前端と後端を管理することになる。
以上のような前端ステータスと後端ステータスは、管理テーブル73に位置情報73b,73cとして記録される。この場合、位置情報73bには最新のステータスが記録され、位置情報73cには1つ前のステータスが記録される。
ところで、上記したように構成される自動改札機においては、図3に示すように、通路61内に入った旅客が無札予備者であるか否かを判定する無札予備判定ポイントP1、通路61内に入った旅客が無札者(正規の券媒体を投入しないで通過しようとする旅客)であるか否かを判定する無札判定ポイントP2、無札判定をクリアする無札クリアポイントP3、出口通過を通知するポイントP4、正券者の通過を通知するポイントP5が設定されている。
また、図5に示すように駆動制御系には、旅客が無札者であるか否かを判定するとともに、旅客が大人、或いは幼児であるのかを判定する判定手段85、旅客が投入口2に磁気媒体を投入したか否か(或いはIC媒体をアンテナ54に翳したか否か)を判別する判別手段86、及び旅客の移動速度を測定する測定手段87が設けられている。
判別手段86で磁気媒体を投入しないと判別された旅客(或いはIC媒体をアンテナ54に翳していないと判別された旅客)が無札予備判定ポイントP1に到達すると、CPU71によって、投入口2のシャッタ91が閉じられるとともに、アンテナ54の受信が停止される。これにより、後続の旅客の磁気媒体88、及びIC媒体81の受付が禁止されるようになっている。
判別手段86で磁気媒体を投入しないと判別された旅客(或いはIC媒体をアンテナ54に翳していないと判別された旅客)が無札判定ポイントP2に到達すると、判定手段85によって無札者であると判定される。この場合には、表示部75で音声により、また、文字表示により無札であることが報知される。
無札と判定された旅客が通路61内を所定距離引き返して無札クリアポイントP3に到達すると、無札判定がクリアされ、無札者であることの報知が停止されるようになっている。
ところで、従来においては、旅客が無札者であると判定された場合でも、無札者が通路61内を素早く走り抜けると、ゲート扉5が閉まらないうちに通過してしまう虞があった。
即ち、従来においては、無札判定ポイントP2が通路61の略中央部に固定的に設定されていたため、無札判定ポイントP2から通路出口までの距離が短く、無札者の移動速度が速いとゲート扉5が閉じる前に通路61を通過してしまうという問題がある。
そこで、この実施の形態では、無札者の移動速度が速い場合であってもその通過を禁止できるようにする。
図9は、旅客が通路61内を進行し、高さ検出センサ51が暗状態となって大人と判定されるとともに、位置検出センサ23〜26が暗状態(塊A)となった状態を示す。この旅客がさらに前進して図10に示すように位置検出センサ25〜28が暗状態となって、一定個数分(例えば2個)変化があった場合、この変化に費やされる時間を測定手段87によって測定し、図11に示すように測定時間が例えばαであれば旅客の移動速度のランクをA、βであればランクをB、γであればランクをCとする(測定時間α,β,γの関係はα<β<γとなっている)。なお、ランクについては、何ランクであっても問題はない。
測定手段83によって旅客の移動速度のランクが測定された場合には、この測定ランクに基づいて判定手段85は図12に示すように無札判定ポイントP2をその通行方向上流側に変更設定する。即ち、ランクAの場合には通路61のポイントA、ランクBの場合には通路61のポイントB、ランクCの場合には通路61のポイントCに無札判定ポイントP2を設定する。
これにより、移動速度がランクAである無札者がポイントAに設定された無札判定ポイントに到達すると無札の判定が行なわれ、移動速度がランクBである無札者がポイントBに設定された無札判定ポイントに到達すると無札の判定が行なわれ、移動速度がランクCである無札者がポイントCに設定された無札判定ポイントに到達すると無札の判定が行なわれる。
この実施の形態によれば、無札者の移動速度に応じて無札判定ポイントの設定位置を可変するため、無札者が速く移動してもゲート扉5を閉じるタイミングが遅れることがなく、無札者の通過を確実に禁止することができる。
図13は本発明の第2の実施の形態である自動改札機を示すものである。
自動改札機では、判定手段85によって旅客が大人或いは幼児であるのかが判定される。即ち、旅客が例えば図14に示すように高さ検出センサ51によって検出されたら大人と判定され、図15に示すように位置検出センサのみによって検出された場合には、旅客は幼児であると判定される。
旅客が幼児であると判定されると、CPU71は安全確保のため、ゲート扉5を閉じることのないように扉駆動部74を制御するようになっている。
しかしながら、従来おいては、無札と判定された大人が出口側で悪戯で、しゃがみ込んだ場合には、高さ検出センサで旅客を検出することができなくなって、位置検出センサ41〜46のみが旅客を検出する。このような場合には、旅客は幼児と判定されてゲート扉5は閉じられることがないため、無札者が通過してしまう虞があった。
そこで、この実施の形態では、旅客が判定手段85によって一旦、無札者であると判定された場合には、旅客の位置を位置検出手段20によって追跡し、旅客が出口側に到達したのにも係わらず、高さ検出センサが暗状態にならないで、位置検出センサのみが暗状態となった場合には、旅客は幼児ではなく無札者であると判定される。
このように判定された場合には、一定時間経過してもゲート扉5を開くことのないように扉駆動部74が制御される。
この実施の形態によれば、無札者がゲート扉5の付近で悪戯で、しゃがみ込んでもゲート扉5が開かれることがなく、無札者が通過することを確実に禁止できる利点がある。
図16は本発明の第3の実施の形態である自動改札機を示すものである。
自動改札機では判定手段85によって旅客が無札者であると判定されると、ゲート扉5が閉じられる。そして、位置検出手段20が旅客を検出しなくなると、一定時間経過後、ゲート扉5が開く設計仕様になっている。
このため、従来においては、無札者と判定された旅客が意地悪的な動作として、しゃがみ込んで位置検出手段20が旅客を検出しなくなった場合には、一定時間経過すると、ゲート扉5が開いてしまう。従って、無札者はゲート扉5が開くのを待って通過することができ、無賃で通過することが可能となる。
そこで、この実施の形態では、無札者であると判定された旅客が通路61内でしゃがみ込むことにより位置検出センサ21〜46によって検出されなくなった場合には、一定時間経過してもゲート扉5を開放しないように扉駆動部77を制御する。
この実施の形態では、旅客がいきなり消えることは、悪戯と判断してゲート扉5を閉じた状態のままにするとともに、機器異常の表示を行なって駅員に調査を促すようにする。これにより、無札の旅客がしゃがみ込んでも通過は不可能になる。
なお、無札判定は、無札者が図16に示す出口通過ポイントP4を通過したことを位置検出センサが検出するのに基づいてクリアされる。
図17は本発明の第4の実施の形態である自動改札装置を示すものである。
自動改札機では、旅客が排出口3に排出された切符や定期券などの券媒体を取り忘れた場合には、当該の券媒体を回収する回収手段としての回収機構(図5に示す)92を備えている。回収される券媒体は収納箱93に収納される。収納箱93は開口部94から出入され、開口部94は開閉扉95によって開閉される。そして、開閉扉95は盗難防止のために施錠手段としての施錠部96によって施錠されるようになっている。
旅客から券媒体の取り忘れを申告された場合には、駅係員は通路61内に入って施錠部96を開錠することにより、開閉扉95を開放して収納箱93を取り出し回収した券媒体を返却する。
ところで、駅係員が収納箱93を取り出すときには、通路61内に入り込むが、駅係員は券媒体がないため、無札者との区別がつかない。このため、自動改札機は駅係員の通行を阻止する動作を行なってしまう。
そこで、この実施の形態では、駅係員が無札者となっても通行を阻止しない方法を提案する。
この実施の形態では、駅係員は通路61内に入って施錠部96を開錠するのに基づいて位置検出センサ21〜46による検出動作を停止するとともに、無札判定をクリアするように制御する。
また、駅係員が通路61内で施錠部96を開錠する位置を保存し、この保存した位置から駅係員が通路61外にでたときに、位置検出センサ21〜46による旅客の検出動作を再開するように制御する。
これにより、駅係員が専用の媒体を投入口2に投入したり、特別な動作を行うといったことなしに、駅係員の無札をクリアでき、作業性を向上できる。
なお、この発明は、上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、上述した実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。更に、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせても良い。
本発明の第1の実施の形態である改札システムの構成を概略的に示す図。 図1の改札システムの自動改札装置を示す外観斜視図。 図2の自動改札装置を示す側面図。 図1の改札システムの自動改札装置を示す正面図。 図2の自動改札装置の駆動制御系を示すブロック図。 管理テーブルの記憶内容の一例を示す図。 ステータスとその遷移を示す図。 前端ステータスと後端ステータスを説明する図。 高さ検出センサが暗状態になって旅客が大人と判定された状態を示す図。 図9で大人と判定された旅客が移動した状態を示す図。 図10における旅客の移動速度をランク付けして示す図。 図11のランクに応じて変更設定される無札判定ポイントを示す図。 本発明の第2の実施の形態である自動改札機を示す図。 図13の自動改札機の高さ検出センサが暗状態となって旅客が大人であると判定された状態を示す図。 図13の自動改札機の高さ検出センサが明状態となって旅客が幼児であると判定された状態を示す図。 本発明の第3の実施の形態である自動改札機の無札をクリアするための出口通過ポイントを示す図。 本発明の第4の実施の形態である自動改札機の券媒体の回収部を示す図。
符号の説明
2…投入口、3…排出口、5…ゲート扉、20…位置検出手段、21〜46…位置検出センサ、P2…無札判定ポイント、50…高さ検出手段、51〜53…高さ検出センサ、61…通路、71…CPU(制御手段)、81…IC券(乗車媒体)、85…判定手段、86…判別手段、87…測定手段、88…磁気券(乗車媒体)、92…回収機構(回収手段)、93…収納箱、94…開口部、95…開閉扉、96…施錠部(施錠手段)。

Claims (2)

  1. 提示された乗車媒体の適否を判定し、この判定結果に基づいて通路のゲート扉の開閉を制御することにより、利用者の通行を許可し、或いは禁止する自動改札装置において、
    前記利用者が前記乗車媒体を提示したか否かを判別する判別手段と、
    前記利用者の通行方向に沿って所定間隔を存して配設される複数個の位置検出センサを有し、隣接する2個以上が暗状態となることにより、前記利用者の位置を光学的に検出する位置検出手段と、
    前記通路に無札判定ポイントを設定し、前記判別手段によって乗車媒体を提示しないと判別された利用者が前記無札判定ポイントに到達したことが検出されるのに基づいて利用者は無札者であると判定する判定手段と、
    前記判別手段によって乗車媒体を提示しないと判別された利用者が前記無札判定ポイントに向かって移動する速度を前記位置検出手段によって検出される利用者の位置データに基づいて測定する測定手段とを具備し、
    前記判定手段は、前記測定手段によって測定される前記利用者の移動速度に応じて前記無札判定ポイントを利用者の通行方向上流側に変更設定することを特徴とする自動改札装置。
  2. 提示された乗車媒体の適否を判定し、この判定結果に基づいて通路のゲート扉の開閉を制御することにより、利用者の通行を許可し、或いは禁止する自動改札装置が実行する自動改札方法において、
    前記利用者が前記乗車媒体を提示したか否かを判別手段により判別することと、
    前記利用者の通行方向に沿って所定間隔を存して配設される複数個の位置検出センサを有してなる位置検出手段の前記隣接する2個以上の位置検出センサが暗状態となることにより、前記利用者の位置を光学的に検出することと、
    前記通路に判定手段により無札判定ポイントを設定することと、
    前記判別手段により前記乗車媒体を提示しないと判別された利用者が前記無札判定ポイントに到達するのに基づいて前記判定手段により無札者であると判定することと、
    前記乗車媒体を提示しないと判別された利用者が前記無札判定ポイントに向かって移動する速度を前記位置検出センサによって検出される利用者の位置データに基づいて測定手段により測定することと、
    前記利用者の測定された移動速度に応じて前記無札判定ポイントを前記判定手段により利用者の通行方向上流側に変更設定することと、
    を具備することを特徴とする自動改札方法。
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