JPS6158874B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、荷物運搬用として、列車の駅または
空港に配備されるか、あるいは買物客の購入品の
運搬用として、スーパーマーケツトに配備されて
いる台車等の車両を、使用者に返却させる装置に
関する。

これらの台車は、使用後、元の位置からかなり
離れた地点に放置されることが多い。そのため、
台車を探し出し、元の位置に戻して、再び旅行者
または買物客が自由に使用できる状態にしておか
なければならないが、これにはかなりの費用がか
かり、しかも、時として見つからなかつたり、あ
るいは損傷する恐れもある。

使用後、これらの台車を使用者に返却させる装
置が提案されてきた。これらの装置は、一般に、
台車の収納または集取場所の入口に置かれてお
り、集取場所の入口で、台車の有無を検出する手
段、および台車を効果的に戻した場合に、ある種
の報奨を配布する手段とから成つている。

例えば、返却回数に相当する数の報奨を得るた
めに、台車検出器の前を通して、台車を前後移動
させ、あたかも多くの台車を返却したかのように
見せかける不正行為、または不正行為を企だてた
場合は、報奨の配布を阻止しなければならないこ
とは勿論であるが、このような不正行為に対処し
得るようにした従来の装置は、かなり複雑かつ高
価である。

本発明の好適実施例は、使用者に、台車等の車
両を返却させる上記の型の装置を提供している
が、これは、従来装置より簡単であるため、不正
行為の企てに対する高い防御性を保つとともに、
低コストで製造することができる。

本発明は、使用者を促して、入口を有する車両
収納場所に台車等の車両を返却させる装置を提供
するものである。

この装置は、入口において車両の帰環路に沿つ
て整列配置され、かつ車両が帰環路に沿つて移動
した、その前を通過する際に、車両の一部材に対
して同時に応答し得るように離間された２つの検
出器で構成され、収納場所の入口における車両の
有無を検出して、報奨配布機能を制御するように
接続された処理回路に、車両検出信号を送る検出
手段と、車両が効果的に返却された場合は、ある
種の景品と交換できるチケツト等の報奨を配布
し、かつ不正行為が企てられたり、あるいは車両
が入口を介して収納場所から持出される場合に
は、報奨の配布を阻止する手段とから成つてい
る。

このため、車両の返却の際に、その一部材によ
つて順次にトリガされるように、２つの検出器を
適切配置し、かつこれらの検出器が同時にトリガ
される時間を算入すれば、検出手段は、確実かつ
明確に、車両の移動方向を決定できるため、車両
が、検出器を通つて前後に移動する場合は、容易
に報奨の配布を阻止することができる。

車両の一部材が、車両の各移動方向に対して、
先ず一方の検出器をトリガし、次に双方の検出器
を一諸にトリガし、最後に、他方の検出器をトリ
ガするため、車両の移動方向を容易に決定でき
る。

本発明の好適実施例では、車両の一部材を少な
くとも１個の車輪で構成し、また検出器を、地上
からほぼ車軸の高さ地点に置き、かつ車輪の直径
寸法以下の距離だけ離間されたフオトセルで構成
することによつて、車輪が双方の検出器を同時に
トリガできるようにしている。

概説すると、車両は、同径の前輪と後輪とを備
えているため、フオトセルは、先ずこれらを通過
する前輪によつて、次に後輪によつてトリガされ
る。

装置は、好ましくは、収納場所入口に自動ゲー
トを備えており、このゲートは、収納場所に入る
車両によつて開かれ、ゲートが開いたことを表わ
すゲート開放信号を出すように配置され、かつ車
両が検出器をトリガしてから、また好ましくは、
車両の前輪が検出器を通過し終え、次に後輪が通
過しようとする前に、ゲート開放信号を出すよう
に、検出器からある距離を置いた下流において、
収納場所に向う車両の移動方向に配向されてい
る。

次に、添付図面を参照して、本発明の実施例を
説明する。

第１図および第２図に示すように、本発明装置
は、例えば荷物台車、またはスーパーマーケツト
台車等の車両の収納、または集取場所の入口の一
側に配置されたピラー１０から成つている。

入口は、支柱１３に装着された２本の平行して
水平に延びるガイドレール１２によつて形成され
ている。レールは、図示されていない要領で延び
て、車両収納場所を包囲している。

ピラー１０には、縦軸を中心として自由に回転
できるように、一端でピラー１０に装着された１
本の水平棒形状の自動ゲート１４が取付けられて
いる。

ゲート１４は、通常位置にある場合は、入口を
横切つて収納場所まで延び、車両が収納場所に近
づけないようにしている。

台車は、戻る際に矢印１５方向に移動して、収
納場所の入口まで到達し、その前部でゲート１４
を押して、水平ガイドレール１２とおおむね平行
する開放位置（第２図参照）まで旋回させる。

台車が完全にゲート１４を通過し終えると、戻
り手段（図示せず）が自動的に作動して、ゲート
１４を閉止位置に戻す。

台車がピラー１０に戻つて来ると、図示の例で
は、光電検出器１６および１７で構成されている
２つの検出器がこれを検出する。これらの検出器
は、台車の車輪でトリガされるように、ピラー１
０の在部に配置されている。

地上からのフオトセルの高さは、第２図に１点
鎖線１８で示す台車の車輪の半径にほぼ等しい。

セルは、台車の移動方向と平行して延びる水平
線上において、一方の車輪１８の直径寸法以下の
距離だけ離間されている。

ピラー１０は、セル１６および１７の真上に、
ゴムその他の材料で形成され、セルを保護して、
台車と直接衝突しないようにすると共に、台車を
返却する使用者に、セルを見せないようにする保
護ベルト２０を備えている。

セル１６および１７は、送受信型であるため、
台車の移動方向に対しておおむね直角を成す方向
に、例えば赤外線波長の光ビームを発し、状況に
応じて、このビームを反射させて戻したり、戻さ
なかつたりすることができる。

反射体となるものは、台車の車輪が、セルの面
前に位置する場合は、この車輪であり、その他の
場合は、セル１６および１７と対向的に地表に置
かれたハウジング２１である。

すなわち、車輪が反射体として作用する場合
は、セルに放射線が戻つて、車輪の存在を検出
し、一方、ハウジング２１を反射体とする場合
は、放射線が妨害されて戻らないことから、車輪
の存在を検出する。どの場合も、車輪の有無を表
わす信号が発せられる。

ピラー１０の頂部には、装置のオンオフ状態お
よび作動の良否を示すランプ２２が、従来と同じ
要領で設けられている。ピラー１０は、さらに、
その前面に穿設された出口スロツト２３を有す
る。例えば、チケツトデイスペンサＤ（第５図参
照）等の報奨配布装置を備えている。

スイツチ２４と共にゲート１４によつて作動さ
れて、ゲートの開閉を表示するフオトセル１６お
よび１７は、信号処理用の電子回路Ｃ（第５図参
照）に接続されている。また、この回路からの出
力は、アラームＡおよびチケツトデイスペンサＤ
を制御する。

セル１６および１７は、ゲート１４の上流で、
台車の戻り走行方向に配置され、かつ前輪がセル
１６および１７を通過し、次に、後輪が通過しよ
うとする前に、ゲートが開くように、ゲートから
離間されている。

地表に置かれたハウジング２１の実施例を、第
３図および第４図に示す。

ハウジングは、ほぼ三角形の前部２７、および
おおむね長方形の後部２８を有するフレーム２６
に固定する平形リツド２５を備えている。フレー
ムの底縁２９には、地面に固定するためのタブ３
０がある。

ナツト３１は、リツド２５をフレームに固定す
るねじと嵌合するため、水平位置でフレーム２６
の内側に溶着されている。

台車の車輪が反射体となる場合は、フレーム２
６の側壁に、横方向に整列するスロツトまたは切
抜き部３２を設けて、セル１６および１７から発
せられた光線が、妨害されることなくハウジング
２１を通過できるようにする。

車輪が、ハウジング２１から反射された光線を
妨害する役目をする場合は、切抜き部３２の反射
面で置き換えなければならないことは勿論であ
る。

セル１６と１７およびゲート１４上のスイツチ
２４によつて発せられた信号を処理する回路Ｃ
は、第６図を参照して説明する次のような機能を
行う。

収納場所に戻る台車がなく、ゲートが閉止位置
にある休止状態から、装置が始動すると、これに
付随して、スイツチ２４はゲート閉止信号を出
す。

次に、台車が収納場所への入口に到達し、セル
１６および１７の前を通つて、第１図の矢印１５
の方向に移動すると、まず第１セル１６が、台車
の右前輪１８を検出して信号C₁を発生する。

台車が同一方向に移動し続けると、右前輪１８
が、セル１６および１７によつて検出される位置
に達するため、第１セルが信号C₁を発生してい
る間に、第２セル１７は信号C₂を発生するよう
になる。この段階を、第６図のC₁＋C₂で示す。

台車が、さらに同一方向に移動していくと、右
前輪１８は、第１セル１６を通り越して、第２セ
ル１７の前を通過中であるため、信号C₁は消え
ても、信号C₂は点灯し続ける。

この状態のまま、台車が同一方向に移動してい
くと、その前端部がゲート１４に触れ、これを開
いて、完全な開放状態にするため、スイツチ２４
が作動して、信号Ｐを出す。

台車がさらに前進し続けると、まず第１セル１
６が、その右後輪を検出して、再び信号C₁を出
し、次に双方のセルがこれを検出して、組合せ信
号C₁＋C₂を出し、最後に、第２セル１７だけが
検出して、信号C₂を出す。

使用者が、収納場所まで台車を押していくと、
台車の後部がゲート１４を通過してゲートが閉じ
るため、スイツチ２４が作動して、再び信号を
出す。

上記の通常の順序で信号が発生すると、制御回
路Ｃは、デイスペンサＤにチケツトを配布するよ
う命令する（第６図に文字Ｔで示す）。

その後装置は、第６図に文字RAZ（ゼロに戻
る）で示すように、最初の休止状態に戻つて、次
の台車の返却を待つ。

台車を戻す場合、前輪が、セル１６および１７
を通過するに充分程度遠方に、台車を挿入してか
ら、ゲート１４が開く前に台車を後退させる恐れ
がある。この場合、台車の右前輪は、逆の順序
で、セル１７および１６を通過するため、信号が
逆の順序C₂，C₂＋C₁，C₁で発生する。

こうした状況下では、装置は、信号処理回路Ｃ
によつて、容易にゼロに戻される。

反対に、ゲート１４が開いて、台車の後輪が、
セル１６および１７を通過するのに充分程度、台
車を押し入れてから、後輪が、セル１６および１
７を通過して、反対方向に戻るように台車を後退
させると、信号処理回路Ｃが、通常順序の信号を
受信した後の時点で、逆順序の信号C₂，C₂＋
C₁，C₁を受信する。そのため、アラームＡ（第
６図にａで示す）が発生する。

ゲートを開けたままの状態で台車を放置する
と、ゲートが開放状態にある限り、アラームが発
生し続ける。

しかし、ゲート１４が閉じるのに充分な程度、
遠方に台車を後退させると、信号処理回路Ｃに信
号が送られる。このため、文字ａで示すように
アラームが発生するが、これは、文字RAZで示
すように数秒後にやむ。

さらに、人が、台車を持たずに近づき、ゲート
１４を開いて収納場所から台車を持ち出す恐れが
ある。

この場合、回路Ｃは、Ｐ，C₂，C₂＋C₁，C₁の
順序で信号を受信して、アラームＡを発する。こ
の場合、ゲートが閉じて、制御回路Ｃが信号を
受信しても、アラームは発生し続けるが、数秒後
にやんで、装置がゼロにリセツトされる。

制御回路Ｃが果たす機能は簡単なものであるた
め、論理回路分野の当業者であれば、難なく実現
することができる。

ハウジング２１は、台車を戻そうとする人の足
が、セル１６および１７を通過中の後輪の間に入
るのを防止するため、第１図および第２図に示す
要領で、地面に固定されている。

ハウジングの幅は、戻される台車の妨げとなら
ないようにするため、後輪または前輪間の間隔よ
り、はるかに狭くなつている。

フオトセル１６および１７を、他形式の検出器
で置換できることは勿論であり、さらに、台車の
前後車輪以外のその他の２つの部材の走行を検出
するように、検出器（フオトセルその他の形式の
もの）を配置することも可能である。

本発明の主な利点は、検出装置を２つの検出器
だけで構成できるという簡便性、および相当する
数の台車を返却することなく、複数の報奨を得よ
うとする不正行為に対する高い防御性にあること
は明らかである。

本発明の変形例では、検出器は、第１図に符号
１６′および１７′で示すように、上記の実施例よ
り、さらに前方に配置されている。これは、検出
器１６′および１７′が台車検出信号を発する前
に、ゲート開放信号Ｐを発するのに充分な程度遠
方で、戻される台車の前輪で、ゲート１４を開く
ようにするためである。

台車の前輪は、通常、その最前部の若干後方に
あるため、この場合、検出器１６′および１７′の
通常位置は、ゲート１４の垂直下またはその近辺
になる。

この配置では、台車が入口を通過すると、第７
図に示す信号連が発生する。即ち、戻り台車は、
まずゲート１４を開くことによつて、ゲート信号
をからＰに変え、次に、前輪が１６′および１
７′を通過したことを示す一連の第１送り信号
C₁，C₁＋C₂，C₂が発生する。

次に制御回路Ｃが、後輪が検出器１６′および
１７′を通過したことを示す一連の第２送り信号
C₁，C₁＋C₂，C₂を受取ると、ゲート１４の閉止
を知らせる信号が出される。次に、制御回路Ｃ
は、第７図に文字Ｔで示すように、チケツトデイ
スペンサＤにチケツトの配布を命令する。

第１および第２車輪に相当する段階を、第７図
に符号R₁およびR₂で示す。

この変形例は、一群の台車が、一つの組ブロツ
クとして戻される場合に、複数枚のチケツトを配
布することができる。ちなみに、これらの台車
は、通常不用時は、入れ子式に重ねられている。

このような場合、制御回路Ｃは、第８図に示す
信号を受信する。

ｎ個の台車を入れ子式に重ねて、１つのグルー
プにまとめ、ブロツクとして戻すと、先行する台
車の前輪がゲート１４を開き、制御回路は、先の
ように信号がからＰに変わつたことを感知す
る。

次に、先行台車の前輪は、検出器１６′および
１７′を通過して、第８図に符号R₁で示す一連の
第１送り信号C₁，C₁＋C₂，C₂を発生させる。

次に、第２台車の前輪が検出器を通過して、第
８図に符号R₂で示す一連の第２送り信号C₁，C₁
＋C₂，C₂を発生させ、さらに、先行台車の後輪
が検出器を通過して、第３の送り信号R₃を発生
させる。

台車群の残りの車輪は、全て検出器１６′およ
び１７′を通過し、最後の台車の後輪が、2n番目
の送り信号Ｒ_2oを発生させる。

最後の台車が、収納場所に押入れられると、ゲ
ート１４が閉じ、制御回路Ｃは、ゲート信号に
戻つたことを感知して、第８図に符号nTで示す
ように、チケツトデイスペンサにｎ枚のチケツト
を配布させる。

これを行うには、制御回路Ｃを、送り信号
R₁，R₂等を計数し、合計を２で割ることによつ
て、配布すべきチケツトの枚数を求めるように配
置するか、あるいは、この代りに、対状の送り信
号の数を、計数（即ち、R₂，R₄等の偶数番号の
送り信号だけを計数）し、計数した対状の送り信
号と同数のチケツトを配布させるように配置する
こともできる。

いずれの場合でも、制御回路は、ゲート１４が
最後の台車の背後で閉じた後で、しかも、一連の
偶数個の送り信号を受信した時だけ、チケツトを
配布させる。

第９図に示す、本発明の他の変形例では、装置
は、ピラー１０の両側に対称的に配置されてい
る。

この場合、装置の左側は、第１図および第２図
に示す装置と等価であり、右側はこれと対称を成
している。

即ち、装置の右側には、台車の帰環路を形成す
る支柱１３′に装着された水平ガイドレール１
２′を備えたゲート１４が設けられており、さら
に左側のものと等価の検出器が設けられている。

制御回路Ｃは、装置の両側、即ち両側の検出
器、およびゲートから送られる信号に応答し、ピ
ラー１０に穿設した１個のスロツト２３を有する
１個のチケツトデイスペンサを制御して、装置の
いずれかの側を通つて戻された台車の数に相当す
る枚数のチケツトを配布させる。

装置の両側から、ほとんど同時に台車が戻され
る場合は、同一のスロツト２３から２枚のチケツ
トが、前後して配布される。例えば、ランプ３５
および３６等の適切手段を設けることによつて、
いずれの通路（左または右）がいずれのチケツト
に相当するかを表示することができる。

ハウジング２１′を、右側通路の地表に固定し
て、ハウジング２１と同一目的にかなうようにし
なければならないが、これらのハウジングがもた
らす特別の保護作用を必要としない場合は、省略
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明による装置の概略的斜視図で
ある。第２図は、第１図に示す装置の、拡大側面
図である。第３図は、第１図に示す装置の検出器
に対して対向配置された、床面設置型ハウジング
の概略的側面図である。第４図は、第３図に示す
ハウジングの概略的平面図である。第５図は、本
発明による装置の種々の部品のブロツク図であ
る。第６図は、装置の作動状況を説明するフロー
チヤートである。第７図および第８図は、変形装
置のフローチヤートである。第９図は、本発明の
他の実施例の概略図である。 １０……ピラー、１２，１２′……ガイドレー
ル、１３，１３′……支柱、１４，１４′……自動
ゲート、１５……矢印、１６，１６′，１７，１
７′……フオトセル（検出器）、１８……台車の車
輪、２０……保護ベルト、２１，２１′……ハウ
ジング、２２……ランプ、２３……スロツト、２
４……スイツチ、２５……リツド、２６……フレ
ーム、２７……フレーム前部、２８……フレーム
後部、２９……フレーム底縁部、３０……タブ、
３１……ナツト、３２……スロツト（切抜き
部）、３５，３６……ランプ、Ａ……アラーム、
Ｃ……制御回路、Ｄ……デイスペンサ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 入口を有する車両収納場所に、台車等の車両
   を返却するよう使用者に促す装置であつて、 入口において、車両の帰環路に沿つて整列配置
   され、かつ車両が帰環路に沿つて移動してその前
   を通過する際に、車両の１個の部材に対して同時
   に応答し得るように相互離間された２つの検出路
   で構成され、 入口における車両の有無を検出して、報奨の配
   布を制御するように接続された処理回路に、車両
   検出信号を送る検出手段と、 車両が効果的に返却される場合は、ある種の景
   品と取換えられるチケツト等の報奨を配布する一
   方、不正行為が企てられるか、あるいは車両が入
   口を介して収納場所から持出される場合は、報奨
   の配布を阻止する手段 とから成ることを特徴とする装置。 ２ 前記検出器が、車両に沿つて、その移動方向
   に、検出器の離間距離より大きい距離だけ離間さ
   れた前方部材と後方部材とで構成され、車両の２
   つの部材に適切に応答できるようになつているこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の装
   置。 ３ 収納場所の入口には、車両が収納場所に入る
   時、車両によつて開かれ、スイツチと連動して、
   その開放を表わすゲート開放信号を発生させ、か
   つ車両が戻されると直ちにその背後で自動的に閉
   じるように配置され、また検出器の下流で、車両
   がこれを開放したことを検出してから、ゲート開
   放信号を出すような距離だけ検出器から離間され
   て、収納場所に向う車両の移動方向に配置された
   自動ゲートが備えられていることを特徴とする特
   許請求の範囲第２項に記載の装置。 ４ 前記ゲートが、車両の前方部材が検出器を通
   過し終え、次に後方部材が通過しようとする前
   に、車両によつて開かれるように、検出器と相対
   的に配置されていることを特徴とする特許請求の
   範囲第３項に記載の装置。 ５ 収納場所の入口には、車両が収納場所に入る
   時、車両によつて開かれ、スイツチと連動して、
   その開放を表わすゲート開放信号を発生させ、か
   つ車両を戻すと、直ちにその背後で、自動的に閉
   じるように配置され、また車両がこれを開放した
   ことを検出してから、ゲート開放信号を出すよう
   に、検出器とおおむね同じ高さで、収納場所に向
   う車両の移動方向に配置された自動ゲートが備え
   られていることを特徴とする特許請求の範囲第１
   項に記載の装置。 ６ 前記装置が、１組のブロツク状に入れ子式に
   重ねられた一連の車両を受取つて、ブロツク内の
   返却車両の数に比例する報奨を配布できるように
   なつていることを特徴とする特許請求の範囲第５
   項に記載の装置。 ７ 前記検出器が、地上から低い場所に置かれ
   て、返却される車両の車輪に適切に応答でき、ま
   た検出器間の水平距離が、検出器の高さにある車
   輪の幅より狭くなつていることを特徴とする特許
   請求の範囲第１項に記載の装置。 ８ 前記検出器が、送受信型のフオトセルである
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の
   装置。 ９ 車両収納場所の入口の地上には、車両を戻そ
   うとする人の足が、検出器と同じ高さの車両の下
   に入るのを阻止する役目をする障害物が置かれて
   いることを特徴とする特許請求の範囲第９項に記
   載の装置。 １０ 前記障害物が、地面に固定され、また検出
   器と同一高さにあつて、車両の介入部材の不在を
   表わす条件を強める手段を有するハウジングであ
   ることを特徴とする特許請求の範囲第９項に記載
   の装置。 １１ 前記装置が、いずれかの側に、車両帰環路
   に突出した自動ゲートを設けた中央ピラーであ
   り、前記帰環路が、心柱およびこれから適切距離
   だけ離間されたガイドによつて限定され、また、
   前記検出器、制御回路および報賞配布手段が、前
   記ピラーに収容されていることを特徴とする特許
   請求の範囲第１項に記載の装置。