JPH10233965A - 固体撮像素子 - Google Patents

固体撮像素子

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JPH10233965A
JPH10233965A JP9046922A JP4692297A JPH10233965A JP H10233965 A JPH10233965 A JP H10233965A JP 9046922 A JP9046922 A JP 9046922A JP 4692297 A JP4692297 A JP 4692297A JP H10233965 A JPH10233965 A JP H10233965A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 読み出し用増幅器の最適なS/N設計を可能
としながら、スメアを抑圧できるようにした固体撮像素
子を提供する。 【解決手段】 ホトダイオード1と垂直スイッチ4とか
らなる画素を2次元状に配列した画素アレイと、該画素
アレイの信号読み出しを行う垂直ゲート線3及び垂直信
号線8をそれぞれ選択するための垂直走査回路2と水平
走査回路5とを有する固体撮像素子において、垂直信号
線8にドレインが接続され、ソースは電源VDDに、ゲー
ト・ソース間には容量14が接続されたp型MOSトラン
ジスタ13と、該p型MOSトランジスタ13のゲート・ド
レイン間に接続された、制御信号ΦRMがゲートに印加さ
れるスイッチングMOSトランジスタ15とからなる電流
記憶回路12を設ける。この電流記憶回路12により垂直信
号線上で発生するスメアの原因となる不要電流は減算さ
れ、読み出し用増幅器で電圧信号に変換される前にスメ
ア成分を抑圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、読み出し用増幅
器の最適なS/N設計を可能としながらスメアを抑圧で
きるようにしたX−Yアドレス型の固体撮像素子に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、水平走査回路と垂直走査回路を有
するX−Yアドレス型固体撮像素子の代表として、MO
S型固体撮像素子が知られている。図5は、MOS型固
体撮像素子の一構成例を示す回路構成図である。図5に
おいて、1は2次元状に配置された光電変換を行うホト
ダイオード、2は各行を選択する垂直走査回路、3は上
記垂直走査回路2からの選択信号を各垂直スイッチに導
く垂直ゲート線、4は上記垂直走査回路2からの選択信
号により開閉する垂直スイッチ、5は各行の選択を行う
水平走査回路、6は水平走査回路5からの選択信号によ
り開閉する水平スイッチ、7は素子外部の増幅回路、8
は垂直信号線である。
【0003】次に、上記のように構成されているMOS
型固体撮像素子の動作について説明する。まず、水平ブ
ランキング期間中に、垂直走査回路2により選択された
行の垂直ゲート線3の電圧が高くなり、垂直スイッチ4
が閉じ(オンし)、信号電荷がホトダイオード1から垂
直信号線8に送られる。その後、水平走査期間において
は、水平走査回路5が動作して水平スイッチ6が順次開
閉し、信号電荷は順次素子外部の増幅器7により増幅さ
れて出力される。
【0004】このような構成を有するMOS型固体撮像
素子においては、垂直信号線8に接続されている垂直ス
イッチ4を構成するMOSトランジスタの拡散層に入射
した光により発生する不要電荷の画素信号への混入が、
スメアとして大きな問題となる。このスメアを抑圧する
方法としては、従来数多くの提案がなされているが、主
として次に述べる2つの方法に分けられる。
【0005】その第1のスメア抑圧方法は、不要電荷の
混入量を少なくするため、垂直信号線を画素信号読み出
し前にリセット状態にすると共に、読み出し時間を短く
する方法である。このようにすることにより、スメアと
なる不要電荷の混入は、読み出し時間中に垂直信号線上
に入射した光量に対応した分のみとなるため、不要電荷
の混入量は最小限に抑えられる。
【0006】第2の方法は、信号電荷に不要電荷が混入
して読み出された出力の他に、信号電荷を読み出さずに
不要電荷のみの出力を読み出して、前者と後者との差分
をとる方法である。このように読み出しを2回行い、そ
れらの差分をとることによって、スメア成分を引き算し
て抑えることができる。
【0007】ところで、MOS型固体撮像素子のS/N
を改善するため、各垂直信号線毎に増幅器を設けたライ
ン増幅MOS型固体撮像素子(LAM)に関する提案
が、“テレビジョン学会技術報告〔ITEJ Technical
Report Vol.14, No.16, P.P.25〜30, IPU 90-2, CE 90
-12 (Feb. 1990)〕”に示されている。その構成を図6
に示す。なお図6において、図5に示したMOS型固体
撮像素子と同一構成要素には同一符号を付して示してい
る。このライン増幅MOS型固体撮像素子は、図5に示
したMOS型固体撮像素子をもとにして、各垂直信号線
8毎に増幅器9を設けると共に、リセット雑音低減のた
めの相関2重サンプリング(CDS)回路10が付加さ
れ、更にスメア成分の付加された画素信号からスメア成
分を減算するスメア差動回路11が設けられている。ま
た、水平スイッチ6は、図5で示したMOS型固体撮像
素子では、各垂直信号線毎に1つのスイッチを設けて構
成されているが、このライン増幅MOS型固体撮像素子
においては、スメア差動を行うために垂直信号線毎に、
スメア成分を含む画素信号とスメア成分のみの2つの出
力を行うため、各垂直信号線毎に2つのスイッチが設け
られている。
【0008】このように構成されているライン増幅MO
S型固体撮像素子においても、スメア抑圧のため、前述
した2つの方法、すなわち読み出し時間を短縮する方法
及びスメア成分の減算方法が用いられている。そのた
め、上記テレビジョン学会技術報告においては、読み出
し時間は水平ブランキング期間の1μsec としている旨
の記述がなされている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上述べてきたよう
に、MOS型固体撮像素子及びそれを改良したライン増
幅MOS型固体撮像素子におけるスメア抑圧方法は、
読み出し時間の短縮スメア成分の減算の2つの方法で
あるが、これらの方法には、次に述べるような問題点が
ある。
【0010】まず、前者の問題点について説明する。読
み出し時間を短縮する場合、画素からの信号電荷を検出
するための増幅器の周波数帯域を広くしなければならな
い。しかしながら増幅器の帯域を広くすると、増幅器で
発生する雑音の影響が大きくなるという問題が発生す
る。特に、ライン増幅MOS型固体撮像素子において
は、ライン毎に増幅器を設けて読み出し周波数帯域を下
げ、増幅器の雑音低減によりS/Nを向上させることが
可能であるが、このS/N向上の要求とスメア抑制の要
求は、増幅器の周波数帯域に関しては相反する要求とな
るため、両者のトレード・オフが必要となる。
【0011】このため、S/N向上とスメア抑圧のため
には、スメア差動方式も必要となるが、このスメア差動
方式には次に述べるような問題点がある。すなわちスメ
ア差動方式のためには、画素信号とスメア成分の読み出
しと、スメア成分のみの読み出しが必要となる。したが
って、読み出し用の増幅器は、スメア成分を考慮して、
入力レンジやゲインを決めなくてはならない。そのた
め、大きなスメア成分までを差動方式で抑圧するには、
読み出し用の増幅器において、そのスメア成分の入力に
対しても増幅器が飽和しないように、ゲインを下げてお
く必要がある。
【0012】しかしながら増幅器のゲインを下げると、
S/N向上の妨げになる。例えば、スメア成分を画素信
号の10倍に想定すると、画素信号は増幅器の有効レンジ
の1/10しか使用できない。このように、減算可能なス
メア成分のレンジを広く設定すると、読み出し用増幅器
における有効信号成分の割り付けが小さくなるため、S
/Nを考慮した最適な増幅器のゲイン設定が不可能とな
るという問題が生ずる。
【0013】本発明は、従来のMOS型固体撮像素子あ
るいはライン増幅MOS型固体撮像素子における上記問
題点を解消するためになされたもので、読み出し用増幅
器の最適なS/N設計を可能としながらスメアを抑圧す
ることが可能な固体撮像素子を提供することを目的とす
る。更に、具体的には、読み出し用増幅器の読み出し時
間を制約せずにスメアを抑圧し、且つ読み出し用増幅器
の入力レンジ及びゲインの設定にスメア成分が影響を与
えないで、スメアを抑圧できるようにした固体撮像素子
を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、本発明は、入射光を電気信号に変換する光電変換素
子を有する画素を2次元状に配列した画素アレイと、該
画素アレイの信号読み出しを行う画素行及び画素列を選
択するための垂直走査回路及び水平走査回路とを有する
固体撮像素子において、各画素列又は画素行毎に画素に
共通に接続された読み出し信号線に、画素からの信号読
み出しを行っていないとき前記読み出し信号線上に発生
する電流値を検出して記憶すると共に、画素の信号読み
出し時に、前記記憶した電流値の電流を流すように構成
した電流記憶回路を設けるものである。
【0015】このような構成とすることにより、読み出
し信号線上で発生するスメアの原因となる不要な電流
は、電流記憶回路により電流の状態で減算され、これに
より読み出し用増幅器で電圧信号に変換される前にスメ
ア成分を抑圧することができるため、読み出し用増幅器
の周波数帯域、入力レンジ、ゲイン等をスメア成分を考
慮せずに、画素信号成分のみで設定することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に実施の形態について説明す
る。図1は本発明に係る固体撮像素子の第1の実施の形
態を示す回路構成図である。この実施の形態は、図5に
示したMOS型固体撮像素子に本発明を適用したもの
で、図1においては、1垂直信号線に着目して固体撮像
素子の一部を示し、また図5に示した構成要素と同一の
構成要素には同一の符号を付して示している。この実施
の形態においては、図1に示すように、垂直信号線8に
ドレインが接続され、ソースは電源VDDに、ゲート・ソ
ース間には容量14が接続されたp型MOSトランジスタ
13が設けられていると共に、該p型MOSトランジスタ
13のゲート・ドレイン間には、制御信号ΦRMがゲートに
印加されるスイッチングMOSトランジスタ15が接続さ
れている。そして、p型MOSトランジスタ13,容量14
及びスイッチングMOSトランジスタ15とで電流記憶回
路12が構成されている。
【0017】次に、このように構成されている電流記憶
回路12の動作について説明する。まず、スイッチングM
OSトランジスタ15がオン(ΦRM=“L”)のとき、p
型MOSトランジスタ13はゲート・ドレイン間が短絡状
態となり、垂直信号線8において発生する電流をIP
すると、この電流IP はp型MOSトランジスタ13を介
して電源VDDに流れる。このとき、p型MOSトランジ
スタ13のゲート・ソース間電圧は、電流IP に対応した
値となる。そして、スイッチングMOSトランジスタ15
がオフしても、p型MOSトランジスタ13のゲート・ソ
ース間電圧は容量14により保持され、電流IP は流れ続
ける。したがって、垂直信号線8で発生する電流IP
p型MOSトランジスタ13を介して電源VDDに流れ続け
る。このように電流記憶回路12は垂直信号線8で発生し
た電流を検出して記憶すると共に、その記憶した電流を
流し続ける。
【0018】この電流記憶回路12の動作を利用して、次
のようにして画素信号の読み出し動作を行う。まず、水
平ブランキング期間にスイッチングMOSトランジスタ
15をオンとして、垂直信号線8の不要電荷による電流を
記憶した後、スイッチングMOSトランジスタ15をオフ
とする。その後、垂直走査回路2により垂直選択スイッ
チ4をオンとして、水平走査回路5により水平スイッチ
6を順次オンしながら画素信号を読み出して行く。この
とき、スメア成分は、電流記憶回路12の電流で相殺され
るので、読み出される電荷はホトダイオード1に蓄積さ
れた信号電荷のみとなり、不要なスメア成分は読み出さ
れない。したがって、増幅回路7の入力レンジは、画素
に蓄積される信号電荷のみを考慮して設計すればよく、
最適なS/N設計が可能となる。
【0019】次に、図1に示した第1の実施の形態を改
良し、より精度良くスメアを抑圧できるようにした第2
の実施の形態を図2に示す。図1に示した第1の実施の
形態においては、垂直信号線8に直接電流記憶回路12が
接続されているため、垂直信号線8で発生する電流に応
じて、スイッチングMOSトランジスタ15をオンしたと
きに決まる垂直信号線8の電位は変動する。これによ
り、読み出し信号に誤差を生じさせる。これを防ぐため
には、垂直信号線8で発生する電流が変動しても、垂直
信号線8の電位が変化しないような構成とする必要があ
る。
【0020】図2に示した第2の実施の形態は、垂直信
号線8の電位を常に一定に保持したまま、スメアを抑圧
できるようにした構成の一例を示したものである。この
第2の実施の形態における電流記憶回路12の構成自体
は、図1に示した第1の実施の形態のものと同一である
が、この電流記憶回路12は、図1に示した第1の実施の
形態とは異なり、垂直信号線8には直接接続せず、転送
用MOSトランジスタ16を介して接続されている。この
転送用MOSトランジスタ16のゲートは、ソース接地さ
れたn型MOSトランジスタ17と、ゲートにバイアス電
圧VB1が印加された負荷として動作するp型MOSトラ
ンジスタ18とで構成されたソース接地型反転増幅器の出
力に接続され、転送用MOSトランジスタ16のソースは
前記ソース接地型反転増幅器の入力に接続されると共
に、垂直信号線8と接続されている。
【0021】また、転送用MOSトランジスタ16のドレ
インは、電流記憶回路12に接続されると共に、直列接続
のn型MOSトランジスタ19,20で構成されるソースフ
ォロア構成の増幅器の入力、すなわちn型MOSトラン
ジスタ19のゲートに接続されている。なお、n型MOS
トランジスタ20のゲートにはバイアス電圧VB2が印加さ
れている。また、このソースフォロア構成の増幅器の出
力は、相関2重サンプリング(CDS)回路10及び水平
スイッチ6を介して、ビデオ信号線に接続されている。
なお、このソースフォロア構成の増幅器及び相関2重サ
ンプリング回路10は、図6に示したライン増幅MOS型
固体撮像素子の構成に対応させて設けたもので、これら
を省略して、単純なMOS型固体撮像素子のスメア抑圧
回路として、転送用MOSトランジスタ16のドレインを
直接水平スイッチ6に接続する構成にしてもよい。
【0022】次に、このように構成されている転送用M
OSトランジスタ16,n型MOSトランジスタ17,p型
MOSトランジスタ18からなる転送回路の動作について
説明する。n型MOSトランジスタ17とp型MOSトラ
ンジスタ18は、前述のようにソース接地型の反転増幅器
を構成しており、その入出力は転送用MOSトランジス
タ16のソース及びゲートに接続され、帰還がかかってい
る。このため、反転増幅器の入力、すなわち垂直信号線
8の電位は、p型MOSトランジスタ18により発生する
電流値によって定まるn型MOSトランジスタ17のソー
ス・ゲート間電圧Vgsとなる。この転送回路は垂直信号
線8の電位をVgsに保持するように、垂直信号線8で発
生した電荷を転送用MOSトランジスタ16のドレイン側
に転送し、垂直信号線8の電位を一定に保つ働きをす
る。
【0023】以上述べたように、転送用MOSトランジ
スタ16,n型MOSトランジスタ17,p型MOSトラン
ジスタ18で構成される転送回路を用いることにより、垂
直信号線8の電位を一定に保ったまま、垂直信号線8で
発生した電荷を転送用MOSトランジスタ16のドレイン
側に転送できるため、信号電荷読み出し時に誤差を与え
ずに、電流記憶回路12により精度よくスメア成分を相殺
することができる。この垂直信号線8のスメア成分を抑
圧した状態で、垂直スイッチ4をオンすると、ホトダイ
オード1の信号電荷により転送用MOSトランジスタ16
のドレイン側、すなわちソースフォロア構成のMOSト
ランジスタ19のゲート電位が変化する。このゲート電位
の変化分を相関2重サンプリング回路10により検出及び
保持して、水平スイッチ6を順次オンしながら読み出し
を行うことにより、スメア成分を含まない信号の読み出
しができる。
【0024】上記構成の転送回路を用いることにより、
次のような効果も得られる。すなわち、垂直信号線8に
は垂直スイッチ4が数多く接続されるため、大きな寄生
容量が存在するが、この転送回路を用いることにより、
垂直信号線8の電位は一定となるため、信号電荷読み出
し時に電圧に変換される容量は、ソースフォロア構成の
MOSトランジスタ19のゲート容量が主となり、垂直信
号線8の容量の影響を受けないので、小さな信号電荷で
も高い出力電圧が得られる。このことは、高感度の撮像
素子が実現できることを示している。したがって、本実
施の形態は、スメアを精度よく抑圧できるのみならず、
高感度の撮像素子を実現できる構成となっている。
【0025】次に、垂直信号線の電位を一定に保持する
他の構成例を、第3の実施の形態として図3に基づいて
説明する。この実施の形態においては、垂直信号線8は
ソース接地型のn型MOSトランジスタ21のゲートに接
続されている。このn型MOSトランジスタ21のドレイ
ンは、ゲートがバイアス電圧VB1にソースが電源VDD
それぞれ接続され負荷として動作するp型MOSトラン
ジスタ22のドレインに接続され、このn型MOSトラン
ジスタ21とp型MOSトランジスタ22とで反転増幅器を
構成している。この反転増幅器の入出力間には帰還容量
23が接続され、容量帰還型の反転増幅器となっており、
積分器を構成している。また、垂直信号線8には、ゲー
ト・ソース間に容量25が設けられた電流記憶用のn型M
OSトランジスタ24のソースが接続されている。そし
て、このn型MOSトランジスタ24のドレインは電源V
DDに接続され、n型MOSトランジスタ24のゲート・ソ
ース間電圧Vgsに応じた電流を垂直信号線8に流し込む
ようになっている。なお、容量23,25のリセットは、ゲ
ートに制御信号ΦRMが印加されるリセット用スイッチ26
で行われるようになっている。
【0026】次に、このように構成されている第3の実
施の形態の動作について説明する。制御信号ΦRMにより
リセット用スイッチ26をオンすると、垂直信号線8で発
生する電流と、n型MOSトランジスタ24から供給する
電流とが釣り合うように帰還がかかり、n型MOSトラ
ンジスタ24のゲート電圧及びn型MOSトランジスタ21
のドレイン電圧が定まる。この状態で、リセット用スイ
ッチ26をオフしても、垂直信号線8で発生する電流は、
n型MOSトランジスタ24からの電流で相殺される。
【0027】次に、垂直スイッチ4をオンすると、ホト
ダイオード1に蓄積されている信号電荷は、帰還容量23
に転送され、信号電荷による積分値が反転増幅器の出力
変化分として表される。その出力変化分を相関2重サン
プリング回路10で検出・保持した後、水平走査回路5に
より水平スイッチ6を順次オンしながら、信号出力を読
み出すようになっている。
【0028】このように、第3の実施の形態において
は、n型MOSトランジスタ21,p型MOSトランジス
タ22,容量23により構成される積分器により、垂直信号
線8はn型MOSトランジスタ21のゲート・ソース間電
圧Vgsに保たれると共に、n型MOSトランジスタ24の
ドレイン電圧も一定に保たれるため、精度よく垂直信号
線上のスメア成分を抑圧することができる。
【0029】次に、第4の実施の形態を図4に基づいて
説明する。この実施の形態は、図3に示した第3の実施
の形態において、n型MOSトランジスタ21を用いたソ
ース接地型反転増幅器による積分器を、p型MOSトラ
ンジスタを用いたソース接地型反転増幅器による積分器
に置き換えたものである。このように置き換えた場合に
おいても、図4に示すように、電流記憶用のMOSトラ
ンジスタ29はn型としなければならないが、p型MOS
トランジスタ27とゲートにバイアス電圧VB2を印加した
n型MOSトランジスタ28とで構成される反転増幅器の
動作電圧範囲を確保するため、MOSトランジスタ29は
デプレション型のn型MOSトランジスタとし、そのゲ
ート電圧はソース電圧より低くしておく必要がある。ま
たリセット用スイッチ30も動作点の関係上、図4に示す
ように、p型MOSトランジスタ又はn型MOSトラン
ジスタとp型MOSトランジスタの抱き合わせ構成とし
たものを用いなければならない。
【0030】この実施の形態においては、垂直信号線8
の電位が、VDD−Vgs(Vgs:p型MOSトランジスタ
27のゲート・ソース間電圧)となるため、ホトダイオー
ド1への蓄積電荷量を大きくすることができるという特
徴も有する。
【0031】
【発明の効果】以上実施の形態に基づいて説明したよう
に、本発明によれば、スメア成分となる読み出し信号線
上で発生した余分な電流を、電流の状態で減算可能とな
り、読み出し用増幅器の入力レンジ、ゲイン、読み出し
の周波数帯域等は、スメアの制約なく自由に設計できる
ため、高S/N化が容易となる等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る固体撮像素子の第1の実施の形態
における単一の垂直信号線に対応する部分を示す回路構
成図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態における単一の垂直
信号線に対応する部分を示す回路構成図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態における単一の垂直
信号線に対応する部分を示す回路構成図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態における単一の垂直
信号線に対応する部分を示す回路構成図である。
【図5】従来のMOS型固体撮像素子の構成例を示す回
路構成図である。
【図6】従来のライン増幅MOS型固体撮像素子の構成
例を示す回路構成図である。
【符号の説明】
1 ホトダイオード 2 垂直走査回路 3 垂直ゲート線 4 垂直スイッチ 5 水平走査回路 6 水平スイッチ 7 増幅器 8 垂直信号線 9 増幅器 10 相関2重サンプリング回路 11 スメア差動回路 12 電流記憶回路 13 p型MOSトランジスタ 14 容量 15 スイッチングMOSトランジスタ 16 転送用トランジスタ 17 n型MOSトランジスタ 18 p型MOSトランジスタ 19,20 n型MOSトランジスタ 21 n型MOSトランジスタ 22 p型MOSトランジスタ 23,25 容量 24 n型MOSトランジスタ 26 リセット用スイッチ 27 p型MOSトランジスタ 28 n型MOSトランジスタ 29 デプレション型n型MOSトランジスタ 30 リセット用スイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射光を電気信号に変換する光電変換素
    子を有する画素を2次元状に配列してなる画素アレイ
    と、該画素アレイの信号読み出しを行う画素行及び画素
    列を選択するための垂直走査回路及び水平走査回路とを
    有する固体撮像素子において、各画素列又は画素行毎に
    画素に共通に接続された読み出し信号線に、画素からの
    信号読み出しを行っていないとき前記読み出し信号線上
    に発生する電流値を検出して記憶すると共に、画素の信
    号読み出し時に、前記記憶した電流値の電流を流すよう
    に構成した電流記憶回路を設けたことを特徴とする固体
    撮像素子。
  2. 【請求項2】 前記電流記憶回路は、ソースが接地され
    ドレインが読み出し信号線に接続されたMOSトランジ
    スタと、該MOSトランジスタのソース・ゲート間に接
    続された容量と、該MOSトランジスタのゲート・ドレ
    イン間に接続されたスイッチング素子とにより構成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の固体撮像素子。
  3. 【請求項3】 前記読み出し信号線と前記電流記憶回路
    の間に、ソースが前記読み出し信号線に接続され、ドレ
    インが前記電流記憶回路に接続された転送用MOSトラ
    ンジスタと、該転送用MOSトランジスタのソースに入
    力が、ゲートに出力が接続された反転増幅器とから構成
    される転送回路を、設けたことを特徴とする請求項1又
    は2記載の固体撮像素子。
  4. 【請求項4】 前記読み出し信号線に入力を接続した容
    量帰還型の反転増幅器を備え、前記電流記憶回路は、ゲ
    ートがスイッチング素子を介して前記反転増幅器の出力
    に接続されソースが読み出し信号線に接続されドレイン
    が電源又はグランドに接続されたMOSトランジスタ
    と、該MOSトランジスタのソース・ゲート間に接続さ
    れた容量とで構成されていることを特徴とする請求項1
    記載の固体撮像素子。
JP04692297A 1997-02-17 1997-02-17 固体撮像素子 Expired - Fee Related JP3877372B2 (ja)

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