JP2897106B2 - 固体撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置

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JP2897106B2
JP2897106B2 JP6171569A JP17156994A JP2897106B2 JP 2897106 B2 JP2897106 B2 JP 2897106B2 JP 6171569 A JP6171569 A JP 6171569A JP 17156994 A JP17156994 A JP 17156994A JP 2897106 B2 JP2897106 B2 JP 2897106B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば増幅型イメージ
センサとして好適な固体撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、増幅型固体撮像装置では、各
受光画素からの受光電荷の読み出しをソースフォロワに
よって行うことが多い。図4は、MOS型静電誘導トラ
ンジスタをマトリクス状に配置し、ソースフォロワによ
る信号読み出し方式を用いた従来の一般的な増幅型固体
撮像装置の概略構成を示す模式回路図である。図4に示
すように従来の固体撮像装置では、画素に入射する光を
電荷(映像信号)に変換する光電変換部5を備えた複数
のMOS型静電誘導トランジスタ(読み出しトランジス
タ(以下、単に「MOSトランジスタ」と称す。))T
ji(j=1〜m,i=1〜n)が、マトリクス状に配置
されている。
【0003】各MOSトランジスタTjiのソースは、マ
トリクス配置の各列毎に列ライン(信号線)LHaiに共
通に接続され、ドレインには電源電圧VD が個々に印加
されている。また、各MOSトランジスタTjiのゲート
は、マトリクス配置の各行毎に垂直走査回路2によって
走査される行ラインLVajに共通接続され、前記垂直走
査回路2から送出される駆動パルスφGj によって行単
位で駆動されるようになっている。尚、前記列ラインL
aiが信号読み出しラインとなる。
【0004】また、前記列ラインLHaiは、一方におい
て、各列毎に信号電荷転送ゲート用トランジスタTai
介して信号電荷蓄積用コンデンサCaiに接続されると共
に、列選択トランジスタTbiを各々経てビデオラインL
Vに共通に接続されている。尚、このビデオラインLV
には、送出される映像信号を増幅する出力アンプ4が接
続されている。また、前記列選択トランジスタTbiの各
々のゲートには、水平走査回路3が接続され、該水平走
査回路3から送出される駆動パルスφHi によって走査
されるようになっている。
【0005】また、前記列ラインLHaiは、他方におい
て、各列毎にリセット用トランジスタTciのドレインと
ソースフォロワ読み出し用トランジスタTdiのドレイン
とに接続され、各リセット用トランジスタTciのソース
は接地され、各ソースフォロワ読み出し用トランジスタ
diのソースには電源電圧VSSが供給されている。
【0006】尚、各リセット用トランジスタTciのゲー
トにはリセットパルスφRSTVが供給され、このリセ
ットパルスがハイレベルになるとリセット用トランジス
タTciが導通して信号線列ラインLHaiを接地状態にす
ることができるようになっている。
【0007】また、前記ソースフォロワ読み出し用トラ
ンジスタTdiのゲートには、抵抗RL とトランジスタT
S から構成された定電流設定回路1aを備えた定電流源
1によって電源電圧VDD及びVSSから得た一定電圧が与
えられ、これにより読み出し動作時に列ラインLHai
流れる各読み出し用トランジスタTdiのソースフォロワ
バイアス電流が安定した一定電流となるようにしてあ
る。
【0008】次に、図5に示すタイミングチャートを参
照しながら、上記従来の固体撮像装置の動作について説
明する。先ず、図5に示すように、期間t1 において、
電荷転送ゲート制御信号φT及びリセット信号φRST
Vをハイレベルにして、信号電荷転送ゲート用トランジ
スタTai及びリセット用トランジスタTciを導通可能状
態にする(図4参照)。これにより、列ラインLHai
び信号電荷蓄積用コンデンサCaiに信号電荷が残ってい
ればこれらトランジスタが導通して接地レベルにリセッ
トされる。また、このとき、垂直走査回路2から送出さ
れる駆動パルスφGj 、例えばφG1 の電圧は図5に示
すようにVG1レベルで、MOSトランジスタT1iのゲー
トに、光電変換された電荷QPHが蓄積される状態になっ
ている。
【0009】次いで、期間t2 において、リセット信号
φRSTVをローレベルにしてリセット用トランジスタ
ciを遮断状態に保つとともに、前記駆動パルスφG1
の電圧をVG2レベルに上げて該MOSトランジスタT1i
を読み出し状態にする。この結果、定電流源1によって
定電流駆動状態となっているソースフォロワ読み出し用
トランジスタTdiのソースフォロワ動作によって、蓄積
状態においてMOSトランジスタT1iのゲートに蓄積さ
れた前記電荷QPHに対応する映像信号が列ラインLHai
に読み出されるとともに、ハイレベルのゲート信号φT
で導通可能状態にあった信号電荷転送用トランジスタT
aiを導通させて、この映像信号電荷が信号電荷蓄積用コ
ンデンサCaiに蓄積される。
【0010】尚、入射光量に応じてMOSトランジスタ
1iのゲートに蓄積された光生成電荷QPHの電荷量をΔ
PH、MOSトランジスタT1iのゲート容量をCG 、ソ
ースフォロワ動作によるゲインをα(≒1)とすると、
列ラインLHai及び信号電荷蓄積用コンデンサCaiに出
力される明状態の映像信号は、暗状態の映像信号に比べ
て、α×ΔQPH/CG ≒ΔVG だけ大きい。
【0011】期間t2 の終了時点で、再びリセット信号
φRSTVをハイレベルにしてリセット用トランジスタ
ciを導通させるとともに、電荷転送ゲート制御信号φ
Tをローレベルにして、信号電荷転送用トランジスタT
aiを遮断し、これにより列ラインLHaiを接地レベルに
リセットするとともに、前記読み出された映像信号電荷
を信号電荷蓄積用コンデンサCaiに保持した状態にす
る。
【0012】次いで、期間t3 において、前記駆動パル
スφG1 の電圧をVG3レベルに更に上げてMOSトラン
ジスタT1iのゲートに溜っている電荷QPHを排出させ、
このMOSトランジスタT1iをリセットする。
【0013】期間t3 の終了後、前記駆動パルスφG1
の電圧がVG1レベルに戻され、これにより前記MOSト
ランジスタT1iは、再び光入射による前記電荷QPHをゲ
ートに蓄積する状態となる。
【0014】その後、次の駆動パルスφG2 が垂直走査
回路2から出力される前の期間t4において、水平走査
回路3(図4参照)から駆動パルスφHi (φH1 、φ
2、φH3 …φHn )が順次列選択トランジスタTbi
に与えられ、各列の信号電荷蓄積用コンデンサCaiに保
持された映像信号が順次ビデオラインLVから読み出さ
れる。
【0015】以上の動作をMOSトランジスタT2i、T
3i…Tmiと順次行単位で同様に行うことにより、所謂ラ
スタースキャンが行われる。
【0016】このようなソースフォロワによる読み出し
動作を行う増幅型固体撮像装置では、電荷をソースフォ
ロワアンプで増幅して読み出すためS/N比が高く、映
像信号のリニアリティが良いほか、固定パターンノイズ
(FPN)の主原因である画素毎のVTH(閾値)のばら
つきが、暗状態の映像信号を記憶することにより、明状
態の映像信号との差を取って簡単に除去できるという利
点を有している。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の固体撮像装置においては、定電流源1の定電流設定
回路1aが、常時作動しているため、その定電流設定用
トランジスタTS およびソースフォロワ読み出し用トラ
ンジスタTdiに信号読み出し時以外にも電流が流れてお
り、消費電力が大きくなるという問題点があった。
【0018】このため、イメージセンサチップの温度が
上昇して、画素の暗電流(ノイズ)が増加してしまい、
装置の性能(例えば、S/N比)が低下してしまうとい
う問題点が生じていた。
【0019】これは、高解像度を得るために画素数を増
加したイメージセンサでは、合計の電流値が特に大きく
なり、重大な問題となっていた。
【0020】本発明は、上記問題点に鑑みて成されたも
のであり、増幅型固体撮像装置において、ソースフォロ
ワ読み出し方式で実現される種々の利点を損なうことな
く、消費電力を低減することができる固体撮像装置を得
ることを主目的とする。
【0021】また、本発明の別の目的は、画素の暗電流
が小さく、S/N比の高い固体撮像装置を得ることであ
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係る固体撮像装置は、上記目的を達成するために、半導
体基板上に配列された複数の光電変換部と、前記複数の
光電変換部でそれぞれ光電変換された電荷をそれぞれ信
号線に読み出すための複数の読み出しトランジスタと、
前記読み出しトランジスタの読み出し動作時に前記信号
線に流れる電流を制御するための定電流源とを備えた固
体撮像装置において、前記読み出しトランジスタの読み
出し動作時以外に前記定電流源に流れる電流を制限する
電流制御手段を備えたことを特徴とするものである。
【0023】また、請求項2に記載の発明に係る固体撮
像装置では、請求項1に記載の固体撮像装置において、
前記読み出しトランジスタの読み出し動作時以外では前
記信号線を接地状態にしてリセットするリセット制御手
段を更に備え、前記電流制御手段は、前記リセット制御
手段により前記信号線がリセット状態にあるときには前
記定電流源への供給電流を断つ回路手段を含むことを特
徴とするものである。
【0024】また、請求項3に記載の発明に係る固体撮
像装置では、請求項2に記載の固体撮像装置において、
前記リセット制御手段は、パルス状に変化するリセット
信号を受けてスイッチング動作することにより導通時に
前記信号線を接地状態にしてリセットするスイッチング
回路を備え、前記電流制御手段は、前記スイッチング回
路が導通しているときには前記定電流源への供給電流を
断つように前記リセット信号を受けて逆位相のパルス状
電流出力を前記定電流源の供給電流として出力する位相
反転回路手段を備えたことを特徴とするものである。
【0025】
【作用】請求項1に記載の発明による固体撮像装置は、
複数の光電変換部と、複数の読み出しトランジスタと、
定電流源と、電流制御手段とから構成されている。前記
複数の光電変換部は、半導体基板上に配列され、また、
前記複数の読み出しトランジスタは、前記複数の光電変
換部でそれぞれ光電変換された電荷をそれぞれ信号線に
読み出す。また、前記定電流源は、前記読み出しトラン
ジスタの読み出し動作時に前記信号線に流れる電流を制
御する。そして、前記電流制御手段は、前記読み出しト
ランジスタの読み出し動作時以外に前記定電流源に流れ
る電流を制限する。
【0026】つまり、半導体基板上に複数個配列された
光電変換部により、該光電変換部に入射した光が電荷に
変換される。この電荷は、読み出しトランジスタの読み
出し動作によって信号線に読み出され、このとき前記信
号線に流れる信号電流は前記定電流源によって制御され
た状態にある。
【0027】ここで、本発明による固体撮像装置におい
ては、前記読み出しトランジスタの読み出し動作時以
外、即ち、読み出し動作を行っていない時には、前記電
流制御手段によって、前記定電流源に流れる電流が制限
され、究極的には遮断される。
【0028】即ち、従来の固体撮像装置においては、読
み出しトランジスタの動作時あるいは非動作時にかかわ
らず、信号線の読み出し電流を制御する定電流源には常
に電流が流れており、このため、消費電力が大きくなる
という問題点が生じていたが、本発明による固体撮像装
置においては、前記電流制御手段を備えているため、消
費電力の低減を図ることが可能になる。また、この結
果、画素の暗電流を小さくし、S/N比を高くすること
も可能になる。
【0029】請求項2に記載の発明による固体撮像装置
では、請求項1に記載の固体撮像装置において、リセッ
ト制御手段が更に備えられ、また、前記電流制御手段に
は、電流遮断用の回路手段が備えられている。
【0030】前記リセット制御手段は、前記読み出しト
ランジスタの読み出し動作時以外では前記信号線を接地
状態にしてリセットする。また、前記回路手段は、リセ
ット制御手段により前記信号線がリセット状態にある時
には前記定電流源の定電流設定回路への供給電流を遮断
する。
【0031】つまり、前記読み出しトランジスタによる
毎回の読み出し動作において、光電変換部に蓄積された
電荷が信号線に読み出されてから電荷転送ゲートを介し
て出力された後には、次の撮像受光電荷の蓄積状態とそ
の読み出しの準備のために信号線から残留電荷が排出さ
れるが、この排出動作を行うために前記リセット制御手
段が備えられている。このリセット制御手段は、例えば
前記信号線を接地ラインに導通させ、該信号線に残って
いる電荷を全て接地ラインに排出する。
【0032】即ち、読み出しトランジスタの読み出し動
作中には、リセット制御手段は信号線を読み出し動作状
態に保持したままであり、前記読み出しトランジスタの
読み出し動作が終了して信号電荷が出力側に移される
と、前記リセット制御手段が信号線を接地ラインに導通
させ、各読み出しトランジスタのソース領域及び信号線
上の残留電荷を接地ラインへ排出させる。
【0033】このとき、定電流源による前記信号線の電
流制御は無用であるため、前記回路手段は、前記リセッ
ト制御手段による前記信号線のリセット時に同期して前
記定電流源の定電流設定回路への供給電流を遮断する。
【0034】このようにして、本発明による固体撮像装
置においては、読み出しトランジスタの読み出し動作時
以外は前記定電流源の定電流設定回路への供給電流が遮
断されるため、消費電力の低減を図ることが可能にな
る。また、この結果、画素の暗電流を小さくし、S/N
比を高くすることも可能になる。
【0035】請求項3に記載の発明による固体撮像装置
では、請求項2に記載の固体撮像装置において、前記リ
セット制御手段はスイッチング回路を備え、前記電流制
御手段は位相反転回路手段を備えている。
【0036】前記スイッチング回路は、パルス状に変化
するリセット信号を受けてスイッチング動作し、その導
通時には前記信号線を接地状態にしてリセットする。前
記位相反転回路手段は、前記リセット信号を受けて該リ
セット手段とは逆位相のパルス状の電流出力を前記定電
流源の定電流設定回路への供給電流として出力し、これ
により前記スイッチング回路が導通しているときには前
記電流出力、即ち定電流源の定電流設定回路への供給電
流が断たれるようにしてある。
【0037】例えば、ハイレベルとローレベルとにパル
ス状に変化するリセット信号を前記スイッチング回路に
与え、リセット信号がハイレベルのときに前記スイッチ
ング回路が導通することにより信号線が接地状態にされ
るものとすれば、前記リセット信号を受けた前記位相反
転回路手段からは、前記リセット信号がローレベルにあ
るときのみ電流出力が生じ、リセット信号がハイレベル
にあるときには電流出力は生じない。
【0038】即ち、この場合、リセット信号がハイレベ
ルの状態の時は、前記読み出しトランジスタによる読み
出し動作が行われない時であり、この時には位相反転回
路手段の電流出力が断たれるので、前記定電流源の定電
流設定回路には電流が流れず、これにより無用な電力消
費が回避される。
【0039】このように、本発明においては、リセット
信号を利用して前記読み出しトランジスタの読み出し動
作と逆位相でオン・オフする電流出力を前記定電流源の
定電流設定回路への供給電流として与えることができ、
電力を無駄に消費することがなく、消費電力の低減を図
ることが可能になる。また、この結果、画素の暗電流を
小さくし、S/N比を高くすることも可能になる。
【0040】尚、この場合、前記リセット信号がローレ
ベルの状態の時は、前記読み出しトランジスタによる読
み出し動作時であり、この時には、前記位相反転回路手
段から生じる電流出力が前記定電流源の定電流設定回路
に供給され、従って、読み出し動作時の前記信号線に流
れる信号電流は前記定電流源による安定電流によってバ
イアス制御されることになる。
【0041】
【実施例】図1は、MOS型静電誘導トランジスタをマ
トリクス状に配置して、ソースフォロワによる信号読み
出し方式を用いた本発明の一実施例に係る固体撮像装置
の概略構成を示す模式回路図である。従来の固体撮像装
置との相違点は、定電流源1に流れる電流を読み出しト
ランジスタTjiの読み出し動作時以外には制御する電流
制御手段としてのインバータ回路(電流制御手段)11
が設けられている点である。尚、従来例と同一部分につ
いては同一符号を付し、説明を省略する。
【0042】図1に示すように、インバータ回路11は
リセット信号φRSTVを入力してそれと逆位相の電流
出力を生じ、インバータ11の出力は定電流設定回路1
aの負荷抵抗RL の給電端ra に接続されている。尚、
インバータ回路11は定電流源1の内部回路として示し
てあるが、これに限らない。
【0043】図2は、前記定電流源1の近傍の構成を示
す回路図であり、図2に示すように、本実施例に係る固
体撮像装置において、前記インバータ回路11は、相補
性MOSトランジスタTW1,TW2により主に構成された
位相反転回路である。この場合、リセット信号φRST
Vのハイレベルとローレベルは、それぞれインバータ回
路11の正電源電圧VDDと負電源電圧VSSにほぼ一致す
るように設定されている。
【0044】次に、上記のように構成された本実施例に
係る固体撮像装置の定電流源1の動作について説明す
る。尚、本実施例における各部の駆動タイミングは、従
来例において説明した図5と同一の駆動タイミングとす
る。
【0045】先ず、図5に示す期間t2 以外の期間、例
えば期間t1 ,t3 ,t4 では、リセット信号φRST
Vはハイレベル(=VDD)になっている。従って、期間
2以外においては、インバータ回路11内のトランジ
スタTW1は遮断状態、またトランジスタTW2は導通状態
となるため、定電流設定回路1aの給電端ra の電圧は
SSとなり、定電流設定回路1aとソースフォロワ読み
出し用トランジスタTdiが共に遮断状態となる。この結
果、期間t2 以外の期間では定電流源1に流れる電流が
遮断される。
【0046】また、図5に示す期間t2 においてのみ、
リセット信号φRSTVはローレベル(=VSS)にな
り、従って、この期間t2 においては、インバータ回路
11内のトランジスタTW1は導通状態、またトランジス
タTW2は遮断状態となるため、定電流設定回路1aの給
電端ra の電位はVDDとなる。これにより給電状態にさ
れた定電流設定回路1aがソースフォロワ読み出し用ト
ランジスタTdiのゲートに一定電圧を与え、ソースフォ
ロワ読み出し用トランジスタTdiによるソースフォロワ
動作のバイアス電流が一定値に設定される。
【0047】この結果、期間t2 における垂直走査回路
2からの駆動パルスφGj が読み出し電圧VG2になる
と、安定制御されたバイアス電流のもとに前記ソースフ
ォロワ読み出し用トランジスタTdiが電荷QPHに対応す
る映像信号を列ラインLHaiに読み出し、更に信号電荷
転送用トランジスタTai(φTがハイレベルであるので
導通される)を介して映像信号電荷が信号電荷蓄積用コ
ンデンサCaiに蓄積される。
【0048】このように、本実施例においては、前記読
み出しトランジスタTjiが読み出し動作を行う時にの
み、インバータ回路11によって、前記定電流設定回路
1aに電流が流れるようにしたため、電力を無駄に消費
することがなく、消費電力を低減することができる。ま
た、この結果、画素の暗電流を小さくし、S/N比を高
くすることもできる。
【0049】尚、本実施例においては、インバータ回路
11を相補性MOSトランジスタTW1,TW2により構成
しているが、これは、一般的にこの種の固体撮像装置に
内蔵される周辺回路が、低消費電力の観点から相補性M
OSトランジスタによって構成されているためであり、
リセット信号φRSTVの位相を反転したパルス状電流
出力を定電流設定回路1aの給電端ra に供給するもの
であれば、これに限られるものではない。
【0050】図3(a)は、本発明に係る固体撮像装置
における定電流設定回路の変形例を示す回路図である。
この変形例に係る定電流設定回路1bにおいて、図2に
示した定電流設定回路1aとの相違点は、定電流設定回
路1aに備えられていた負荷抵抗RL をインバータ回路
11のPMOSトランジスタTW1で兼用している点であ
る。
【0051】この変形例に係る固体撮像装置において、
リセット信号φRSTVがハイレベル(電圧がVDD)に
なったときの動作は、図2の場合と同様である。一方、
リセット信号φRSTVがローレベル(電圧がVSS)に
なった場合には、インバータ回路11内のPMOSトラ
ンジスタTW1が導通状態となるとともに、NMOSトラ
ンジスタTW2が遮断状態となり、PMOSトランジスタ
W1と電流設定NMOSトランジスタTS とが直列動作
状態となる。これにより、定電流設定回路1bは、ソー
スフォロワ読み出し用トランジスタTdiのゲートに一定
電圧を与え、該トランジスタTdiによるソースフォロワ
バイアス電流を設定値に安定制御する。
【0052】このように、負荷抵抗RL をインバータ回
路11のPMOSトランジスタTW1で兼用すると、負荷
抵抗RL のための抵抗素子が不要となるため、高集積化
に適した構成を得ることができる。
【0053】図3(b)は、本発明に係る固体撮像装置
における定電流設定回路の別の変形例を示す回路図であ
る。この例において、図2及び図3(a)との相違点
は、電源電圧の変動の影響を受けにくい定電流設定回路
1cを利用した点である。この定電流設定回路1cで
は、負荷抵抗RL の端子電圧をPMOSトランジスタT
L1,TL2によって帰還制御し、定電流制御トランジスタ
S に安定した定電圧が供給されるようにしてある。
【0054】この図3(b)に示す変形例では、ソース
フォロワ読み出し用トランジスタTdiによる読み出し時
のソースフォロワバイアス電流が、定電流設定回路1c
のPMOSトランジスタTL1,TL2の閾値と抵抗RL
決まり、より安定度の高いソースフォロワ読み出し動作
をすることができ、この結果、S/N比を向上させるこ
とができる。
【0055】尚、前記実施例において、装置の画素とし
てMOS型静電誘導トランジスタ(MOSSIT)を使
用したが、本発明は、これに限定されることなく、増幅
型固体撮像装置の画素として機能する素子構成、例えば
バイポーラフォトトランジスタ、接合型電界効果トラン
ジスタなどのトランジスタだけからなる画素、あるいは
フォトダイオードと読み出し用トランジスタとの複合構
成の画素としても良い。
【0056】また、前記実施例においては、装置の画素
を2次元配列した固体撮像装置についてのみ説明した
が、画素を1次元配列した固体撮像装置についても、本
発明を適用することができることは述べるまでもない。
【0057】更に、前記実施例及び各変形例では、信号
線がリセット状態にあるときに定電流源への供給電流を
インバータ回路11により遮断する場合を説明したが、
本発明はこれに限定されることなく、定電流源への供給
電流値を減少させるような電流制御手段によっても実現
できることは当業者に容易なことであり、このような電
流制御手段による構成も当然本発明の技術的範疇に包含
されるものである。
【0058】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおり、増幅型固
体撮像装置において、ソースフォロワ読み出し方式で実
現される種々の利点を損なうことなく、読み出しトラン
ジスタの読み出し動作時以外に定電流源に流れる電流を
制限する電流制御手段を備えたため、高解像度の多画素
イメージセンサにおいても消費電力を低減することがで
きるという効果がある。
【0059】また、本発明においては、消費電力の低減
によってチップ温度の上昇を抑制することができるた
め、暗電流が小さく、S/N比の高い固体撮像装置を得
ることができるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るMOS型静電誘導トラ
ンジスタを用いた固体撮像装置の概略構成を示す模式回
路図である。
【図2】図1に示した実施例に係る固体撮像装置の定電
流源の近傍の構成を示す回路図である。
【図3】(a)は、本発明に係る固体撮像装置における
定電流設定回路の変形例を示す回路図である。(b)
は、本発明に係る固体撮像装置における定電流設定回路
の別の変形例を示す回路図である。
【図4】従来の一般的なMOS型静電誘導トランジスタ
を用いた固体撮像装置の概略構成を示す模式回路図であ
る。
【図5】従来および本発明の実施例に係る固体撮像装置
の動作を説明するための駆動タイミングを示す波形図で
ある。
【符号の説明】
1:定電流源 1a,1b,1c:定電流設定回路 ra :給電端 2:垂直走査回路 3:水平走査回路 4:出力アンプ 5:光電変換部 11:インバータ回路(電流制御手段) φRSTV:リセット信号(リセット制御手段) φT:電荷転送ゲート制御信号 Tji:MOS型静電誘導トランジスタ(読み出しトラン
ジスタ) Tai:信号電荷転送ゲート用トランジスタ Tbi:列選択トランジスタ Tci:リセット用トランジスタ(スイッチング回路) Tdi:ソースフォロワ読み出し用トランジスタ Cai:信号電荷蓄積用コンデンサ LV:ビデオライン LVaj:行ライン LHai:列ライン(信号線) RL :負荷抵抗 TS :定電流設定トランジスタ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に配列された複数の光電変
    換部と、 前記複数の光電変換部でそれぞれ光電変換された電荷を
    それぞれ信号線に読み出すための複数の読み出しトラン
    ジスタと、 前記読み出しトランジスタの読み出し動作時に前記信号
    線に流れる電流を制御するための定電流源とを備えた固
    体撮像装置において、 前記読み出しトランジスタの読み出し動作時以外に前記
    定電流源に流れる電流を制限する電流制御手段を備えた
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記読み出しトランジスタの読み出し動
    作時以外では前記信号線を接地状態にしてリセットする
    リセット制御手段を更に備え、 前記電流制御手段は、前記リセット制御手段により前記
    信号線がリセット状態にあるときには前記定電流源への
    供給電流を断つ回路手段を含むことを特徴とする請求項
    1に記載の固体撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記リセット制御手段は、パルス状に変
    化するリセット信号を受けてスイッチング動作すること
    により導通時に前記信号線を接地状態にしてリセットす
    るスイッチング回路を備え、 前記電流制御手段は、前記スイッチング回路が導通して
    いるときには前記定電流源への供給電流を断つように前
    記リセット信号を受けて逆位相のパルス状電流出力を前
    記定電流源の供給電流として出力する位相反転回路手段
    を備えたことを特徴とする請求項2に記載の固体撮像装
    置。
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