JP2002152595A - 固体撮像装置 - Google Patents

固体撮像装置

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JP2002152595A JP2000346284A JP2000346284A JP2002152595A JP 2002152595 A JP2002152595 A JP 2002152595A JP 2000346284 A JP2000346284 A JP 2000346284A JP 2000346284 A JP2000346284 A JP 2000346284A JP 2002152595 A JP2002152595 A JP 2002152595A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 信号電圧を増幅するような転送回路を得る。
転送回路において、信号電荷の転送速度を速くする。 【解決手段】 入射した光を電荷に変換する光電変換部
2と、該光電変換部で発生した電荷を読み出すための垂
直選択スイッチ3と、前記光電変換部をリセットするリ
セットスイッチ1とを備え、画素が2次元アレイ状に配
列し、各列の画素出力が垂直信号線を通して並列に読み
出され、各列に配置されたバッファ回路10を通して出
力として取り出される固体撮像装置において、画素とバ
ッファ回路入力部の間の垂直信号線に転送トランジスタ
7を挿入し、前記バッファ回路入力部にリセットスイッ
チ9を配置して、転送トランジスタのドレイン電位を、
転送トランジスタが飽和領域で動作するように設定する
ことにより転送トランジスタ7のソース電位を固定し、
前記光電変換部で発生した電荷をバッファ回路入力端の
寄生容量に効率よく転送し、信号電圧を増幅するもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像装置に関
し、特に、固体撮像装置の信号電荷転送部及び検出部に
適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】固体撮像装置は、信号電荷の読み出し方
式の違いによりCCD型とCMOS型に大別できるが、
近年、CMOS型の固体撮像装置が数多く提案されてい
る。CMOS型がCCD型と大きく異なるところは、光
電変換部で発生した電荷を電荷転送部で増幅して出力と
して読み出すというところであり、これにより高い信号
対雑音比を得ることを特徴としている。
【0003】このCMOS型固体撮像装置の例として、
テレビジョン学会技術報告“ライン増幅MOS型固体撮
像素子”(ITEJ Technical Report Vol.14,No.
16,PP.25〜30,CE90-12)が報告されている。その構成
を図4に示す。図4において、6は垂直走査回路、14
は水平走査回路、40は画素、41は増幅器、42はC
DS(Correlated Double Sampling:相関2重サン
プリング)回路、12は水平選択スイッチである。画素
40はフォトダイオード40Aと垂直選択MOSスイッ
チ40Bより構成され、各列の画素40が垂直信号線4
0Cに接続されている。各垂直信号線40Cは各列に配
置された増幅器41の入力に接続され、CDS回路42
を通して雑音を低減して出力される。1画素の信号電荷
が出力に至るまでの、1垂直信号線分の回路構成は図5
のようになっている。なお、前記報告では、スミアを抑
圧するための差動回路が含まれているが、ここでは省略
する。図5において、26はフォトダイオード、27は
リセット用MOSスイッチ、28はダイナミックレンジ
拡大用容量、29は帰還容量、30は結合容量、31は
サンプルホールド容量、32はアンプ、33は垂直選択
スイッチ、34はサンプルホールドスイッチ、12は水
平選択スイッチである。
【0004】前記増幅部41は、アンプ32に帰還容量
29、ダイナミックレンジ拡大用容量28およびリセッ
ト用MOSスイッチ27が付加した電荷積分型増幅器で
ある。この増幅器41のリセットのためにオンオフする
MOSトランジスタ27から発生するスイッチング雑音
が信号電荷に重畳されるが、これを増幅器41の出力部
に配置されている結合容量30による差分演算により除
去し、サンプルホールド容量31に信号電荷に起因する
電荷のみを蓄積する。サンプルホールド容量31の容量
値CSHはフォトダイオード26の等価容量値CPDに
比べてはるかに大きくできるので、電荷増倍が可能とな
り、前記の雑音除去機能と併せることで高い信号対雑音
比が得られる。
【0005】ここで、フォトダイオード26で発生する
信号電荷によるフォトダイオード26のカソード部の電
圧変化、すなわち信号電圧をvin、増幅器41の出力
電圧をvo、サンプルホールド容量31の端子に現れる
電圧をVSHとする。アンプ32の開ループゲインは十
分大きく、アンプ32の入力端は仮想接地が仮定できる
とすると、vinとvoの間には、数1の関係式が成り
立つ。
【0006】
【数1】
【0007】ここで、CFは帰還容量29の容量値を表
す。また、出力電圧voと電圧VSHとの間には、数2
の関係式が成り立つ。
【0008】
【数2】
【0009】ここで、CC,CSHはそれぞれ結合容量
30、サンプルホールド容量31の容量値を表す。した
がって、信号電荷量をQin、サンプルホールドされた
電荷量をQSHとすると、電荷増倍率QSH/Qin
は、数3となり、
【0010】
【数3】
【0011】設計者が容量値を任意に決定することによ
り高い電荷増倍率を得られるようにみえる。しかし、前
記数1の式を導く上で前提条件となった、アンプ32の
入力端の仮想接地を実現するには、アンプ32の開ルー
プゲインをG0、垂直信号線の容量値をCVとすると、
(G0+1)*CF>>CVを成立させなければならな
い。CVは、垂直信号線に接続している行数分の垂直選
択スイッチの拡散容量と配線容量の和になるので、画素
数が増加するほど大きくなる。
【0012】したがって、帰還容量値CFは前記の条件
を満たすために大きな値に設定することになり、電荷増
倍率の低下につながる。一般には、CF>CPDであ
り、また、CC=CSHと設定することが多いので、サ
ンプルホールド容量端の電圧VSHは、信号電圧vin
の半分以下となる。したがって、電荷増倍を実現するた
めには、サンプルホールド容量値CSHをフォトダイオ
ード26の等価容量値CPDに比べてはるかに大きく設
定する必要がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、フォト
ダイオード26で発生した信号を電荷積分型増幅器、C
DS回路によって増倍、雑音除去を行って出力する構成
のMOS型固体撮像装置では、画素が多くなるにしたが
って電荷増倍率が低下するという間題点が存在する。ま
た、サンプルホールド容量31端の電圧VSHは、信号
電圧vinより小さくなるので、大きな電荷増倍率を実
現しようとすると、サンプルホールド容量値CSHを非
常に大きくしなければならなくなる。本発明の目的は、
信号電圧を増幅するような転送回路を提供することにあ
る。本発明の他の目的は、前記転送回路において、信号
電荷の転送速度を速くするような駆動方法を提供するこ
とにある。本発明の前記ならびにその他の目的と新規な
特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らかに
する。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明の概要を簡単に説明すれば、下記のとおりである。 (1)入射した光を電荷に変換する光電変換部と、該光
電変換部で発生した電荷を読み出すための垂直選択スイ
ッチと、前記光電変換部をリセットするリセットスイッ
チとを備え、画素が2次元アレイ状に配列し、各列の画
素出力が垂直信号線を通して並列に読み出され、各列に
配置されたバッファ回路を通して出力として取り出され
る固体撮像装置において、画素とバッファ回路入力部の
間の垂直信号線に転送トランジスタを挿入し、前記バッ
ファ回路入力部にリセットスイッチを配置して、転送ト
ランジスタのドレイン電位を、転送トランジスタが飽和
領域で動作するように設定することにより転送トランジ
スタのソース電位を固定し、前記光電変換部で発生した
電荷をバッファ回路入力端の寄生容量に効率よく転送
し、信号電圧を増幅するものである。
【0015】(2)前記手段(1)の固体撮像装置にお
いて、前記垂直選択スイッチはMOS型トランジスタで
構成され、そのゲート電極には、前記光電変換部のリセ
ット電位よりほぼ閾値電圧分だけ高い電圧が与えられ
る。
【0016】(3)前記手段(1)又は(2)の固体撮
像装置において、前記転送トランジスタのソース端子を
反転型増幅回路の入力に接続し、前記反転型増幅回路の
出力を前記転送トランジスタのゲート端子に接続し、前
記反転増幅回路は、その動作入力電圧が前記光電変換部
のリセット電位よりも十分大きい。
【0017】本発明のポイントは、画素とバッファ回路
を接続する垂直信号線に転送トランジスタを挿入し、バ
ッファ回路入力部にリセットトランジスタを配置してバ
ッファ回路の入力端、すなわち、転送トランジスタのド
レイン電位を転送トランジスタが飽和領域で動作するよ
うに設定する。
【0018】前記転送トランジスタのソースには垂直信
号線の寄生容量CVが接続されているが、動作条件を上
記のように設定することにより、ソース電位はゲート電
位から転送トランジスタの閾値だけ低い電位に固定され
る。したがって、大きな寄生容量CVの影響を受けるこ
となく、光電変換部で発生した信号電荷がバッファ回路
入力端の寄生容量Ciに転送される。光電変換部の等価
容量値に比べてバッファ回路入力端の寄生容量値は小さ
くできるので、電圧は増幅される。この容量比を十分大
きくとることで大きな電圧増幅率を得ることができ、バ
ッファ回路の後段に前記と同じCDS回路を配置しても
CDS回路の出力電圧は信号電圧よりも大きな値とな
る。
【0019】ここで、画素を構成する光電変換部を担う
垂直選択MOSトランジスタのソース電極にリセットス
イッチを接続し、このリセットスイッチで設定されるソ
ース電極よりもほぼ閾値電圧分だけ高い電圧を前記垂直
選択MOSトランジスタのゲート電極に与えることによ
り、信号電荷を効果的に転送することが可能となる。
【0020】また、前記転送トランジスタのドレイン端
子を反転型増幅回路の入力に接続し、前記反転型増幅回
路の出力を前記転送トランジスタのゲート端子に接続す
る構成で、前記反転増幅回路の動作入力電圧が前記光電
変換部のリセット電位よりも十分大きく設定すると、信
号電荷の転送による転送トランジスタのドレイン端子の
電位変化が転送トランジスタのゲート電圧に反映され負
帰還がかかるので、転送トランジスタを流れる電流が大
きくなり、信号電荷の転送速度を上げることができる。
【0021】以下に、本発明について、本発明による実
施形態(実施例)とともに図面を参照して詳細に説明す
る。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、本発明をライン増幅MO
S型撮像装置に適用した場合の1垂直信号線に対応する
部分の構成を示す。本発明の実施形態のライン増幅MO
S型撮像装置は、図1に示すように、フォトダイオード
のリセットスイッチ1、フォトダイオード2、垂直選択
スイッチ3により画素40が構成されている。
【0023】垂直選択スイッチ3は垂直信号線4に接続
され、転送スイッチ(転送トランジスタ)7を介してバ
ッファ回路10の入力端子に接続されている。垂直信号
線4には、垂直選択スイッチ3の拡散容量の行数分と垂
直信号線の配線容量との和が浮遊容量CVとして接続さ
れている。
【0024】バッファ回路10の入力部には、リセット
スイッチ9が配置され、転送スイッチ7が飽和領域で動
作するような電圧Vr2に転送スイッチ7のドレイン電
位を設定する。また、転送スイッチ7のソース端子を反
転増幅器8の入力に接続し、反転増幅器8の出力を転送
スイッチ7のゲート端子に接続することにより、転送ス
イッチ7に対して負帰還をかけている。
【0025】垂直選択スイッチ3をオン状態とするため
にゲート電極に与えるクロックは、垂直走査回路6の出
力をバイアス回路5を通すことで生成され、その振幅
は、フォトダイオード2のリセットスイッチ1により設
定されるフォトダイオード2のリセット電位Vr1より
も、ほぼ垂直スイッチ3の閾値分だけ高い電圧となる。
【0026】バッファ回路10の後段には、雑音低減化
回路11を配置し、その出力が水平走査回路14で駆動
される水平選択スイッチ12を介して水平信号線13に
読み出されるようになっている。
【0027】前記図1に示す回路構成において、電荷転
送の原理を図2に示す電位分布図を用いて説明する。図
2(a)は、フォトダイオード2に蓄積した信号電荷が
垂直選択スイッチ3をオンすることで垂直信号線4に読
み出される様子を示している。
【0028】図2(a)に示すように、垂直選択スイッ
チ3のゲート電極に与えるクロックの振幅を、フォトダ
イオード2のリセット電圧Vr1よりも垂直選択スイッ
チ3の閾値分だけ高く設定することにより、信号電荷の
みを読み出すことができる。ここで、信号電荷の転送さ
れる方向が図2(a)に示すようになるためには、信号
電荷転送前の垂直信号線4の電位が、図2(a)に示す
ようにフォトダイオード2のリセット電位Vr1よりも
高くなければならない。
【0029】また、図2(b)に示す電荷転送を実現す
るためには、反転増幅器8の動作入力電圧がリセット電
位Vr1よりも高くなるように設定する必要がある。図
2(b)は、垂直信号線4に読み出された信号電荷が転
送スイッチ7により、バッファ回路10の入力部寄生容
量Ciに読み出される様子を示している。垂直信号線4
からバッファ回路10の入力部寄生容量Ciへの電荷転
送が、図2(b)に示す方向に行われるためには、バッ
ファ回路10の入力部のリセット電位Vr2が信号電荷
転送前の垂直信号線4の電位よりも高くなければならな
い。したがって、反転増幅器8の動作入力電圧がリセッ
ト電位Vr2よりも低くなるように設定する必要があ
る。
【0030】信号電荷により反転増幅器8の入力電圧が
低下すると、その変化分が増幅されて反転増幅器8の出
力端子に出力され、しかもその出力電圧は上昇するの
で、転送スイッチ7のゲート電圧が大きくなる。したが
って、転送スイッチ7には大きな電流が流れ、信号電荷
の転送が高速に行われる。信号電荷が転送され垂直信号
線4の電位が上昇してくると、今度は逆に転送スイッチ
7のゲート電圧が小さくなり、信号電荷がすべて転送し
たところで図2(a)の状態に戻る。図2(b)に示し
た電荷転送は動的過程であるので、実際には垂直信号線
4の電位はほとんど変化しない。
【0031】このようにして、垂直信号線の浮遊容量C
Vの影響を受けずにフォトダイオード2からバッファ回
路10の入力部寄生容量Ciへ信号電荷が転送される。
バッファ回路10の入力部寄生容量Ciはフォトダイオ
ード2の等価容量に比べて十分小さくすることが可能な
ため、図2(c)に示すように信号電圧を増幅すること
ができる。
【0032】次に、図1に示した本実施形態におけるバ
イアス回路5、反転増幅器8及びバッファ回路10の具
体的な構成を図3に示す。図1に示されているバイアス
回路5は、図3において点線で囲まれた回路になる。ま
た、反転増幅器8は、図3に示すように、pMOSトラ
ンジスタ22とnMOSトランジスタ23からなるCM
OSインバータで構成している。同様に、バッファ回路
10は、nMOSトランジスタ24及び負荷として動作
するゲートにバイアス電圧Vb2が与えられたnMOS
トランジスタ25からなるソースフォロワ回路で構成し
ている。
【0033】図3に示したバイアス回路5において、p
MOSトランジスタ15,16はカレントミラー回路、
nMOSトランジスタ18,19は入力差動対であり、
nMOSトランジスタ20はそのゲートにバイアス電圧
Vb1を与えられた電流源として機能している。また、
nMOSトランジスタ21は、バイアス回路5の出力を
グランドに落とすためのリセットスイッチである。nM
OSトランジスタ18のゲート、すなわちバイアス回路
5の入力に垂直走査回路6からクロックΦvを与える
と、nMOSトランジスタ17のゲート、すなわちバイ
アス回路5の出力にはクロックΦvよりもほぼnMOS
トランジスタ17の閾値分だけ振幅の大きなクロックΦ
v’が発生する。したがって、クロックΦvの振幅をフ
ォトダイオードのリセット電圧Vr1と等しく設定し、
かつ、nMOSトランジスタ17のサイズを垂直選択ス
イッチ3と等しく設定すれば、クロックΦv’の振幅は
リセット電圧Vr1より垂直選択スイッチ3の閾値分だ
け高くなり、信号電荷のみを転送できる。
【0034】バイアス回路5の入力クロックΦvの振幅
をVΦv、出力クロックΦv’の振幅をVΦv’、nM
OSトランジスタ20を流れる電流をIb、nMOSト
ランジスタ17のゲート長、ゲート幅、ゲート酸化膜容
量、閾値をそれぞれL,W,Co,Vth、電子の移動
度をμとすると、VΦvとVΦv’の関係は、数4の関
係式で表すことができる。
【0035】
【数4】
【0036】ここで、β=μCoW/Lである。したが
って、出力クロックΦv’の振幅は、VΦvをVr1と
等しく設定し、nMOSトランジスタ20のサイズをn
MOSトランジスタ17と等しく設定すると、上記の値
よりもさらに√Ib/βだけ大きくなる。したがって、
信号電荷に加えて、若干のバイアス電荷も転送すること
になる。
【0037】照度が低く、発生する信号電荷が少ない場
合、図2(a)に示した転送過程による垂直信号線4の
電位変化が小さいため、転送トランジスタ7による電荷
転送の速度が遅くなる。このような場合、上記のバイア
ス電荷を合わせて転送すると、垂直信号線4の電位変化
が大きくなるため、反転増幅器8による転送スイッチ7
への帰還がかかりやすくなり、転送速度が速くなる。
【0038】pMOSトランジスタ22とnMOSトラ
ンジスタ23からなるCMOSインバータは、その出力
がハイ(High)レベルからロー(Low)レベルに
遷移するときの入力電圧がフォトダイオード2のリセッ
ト電圧Vr1よりも大きく、かつ、バッファ回路10の
入力部のリセット電位Vr2よりも小さくなるようにト
ランジスタサイズを設定する必要がある。
【0039】図1におけるバッファ回路10の入力部の
寄生容量を小さくするために、図3においてソースフォ
ロワ回路を構成するnMOSトランジスタ24のサイズ
は十分小さく設定する必要がある。同様に、転送スイッ
チ7及びリセットスイッチ9のサイズも十分小さく設定
する必要がある。
【0040】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、
前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論で
ある。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
固体撮像素子の光電変換部で発生した信号電荷を出力部
に転送する信号電荷転送部において、垂直信号線に付随
する大きな寄生容量の影響を受けずに光電変換部から、
より小さな容量が付随する出力部に信号電荷を効率的に
転送することが可能となるので、信号電圧の増幅が可能
となり、容易に高い信号対雑音比を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る固体撮像装置の一実施形態の1垂
直信号線に対応する部分を示す回路構成図である。
【図2】本実施形態における信号電荷の転送の原理を説
明するための電位分布図である。
【図3】本実施形態におけるバイアス回路、反転増幅器
及びバッファ回路の具体的な構成を示す回路構成図であ
る。
【図4】従来のMOS型固体撮像装置の構成例を示す回
路構成図である。
【図5】図4に示した従来例の信号読み出し回路を示す
回路構成図である。
【符号の説明】
1,9…リセットスイッチ 2,26…フォトダ
イオード 3…垂直選択スイッチ 4…垂直信号線 5…バイアス回路 6…垂直走査回路 7…転送スイッチ(転送トランジスタ) 8…反転増幅器 10…バッファ回路 11…雑音低減化回路 12…水平選択スイ
ッチ 13…水平信号線 14…水平走査回路 15,16,22…pMOSトランジスタ 17,18,19,20,21,23,24,25…n
MOSトランジスタ 27…リセット用MOSスイッチ 28…ダイナミック
レンジ拡大用容量 29…帰還容量 30…結合容量 31…サンプルホールド容量 32…アンプ 33…垂直選択スイッチ 34…サンプルホー
ルドスイッチ 40…画素 40A…フォトダイ
オード 40B…垂直選択MOSスイッチ 40C…垂直信号線 41…増幅器 42…CDS回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 敏英 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 (72)発明者 国分 秀樹 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 (72)発明者 阿部 正英 東京都世田谷区砧一丁目10番11号 日本放 送協会 放送技術研究所内 Fターム(参考) 4M118 AA01 AA02 AB01 BA14 CA02 DD07 DD12 FA06 FA34 5C024 CX00 CX43 GX03 GY38 GZ18 HX09 HX13 JX30

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射した光を電荷に変換する光電変換部
    と、該光電変換部で発生した電荷を読み出すための垂直
    選択スイッチと、前記光電変換部をリセットするリセッ
    トスイッチとを備え、画素が2次元アレイ状に配列し、
    各列の画素出力が垂直信号線を通して並列に読み出さ
    れ、各列に配置されたバッファ回路を通して出力として
    取り出される固体撮像装置において、画素とバッファ回
    路入力部の間の垂直信号線に転送トランジスタを挿入
    し、前記バッファ回路入力部にリセットスイッチを配置
    して、転送トランジスタのドレイン電位を、転送トラン
    ジスタが飽和領域で動作するように設定することにより
    転送トランジスタのソース電位を固定し、前記光電変換
    部で発生した電荷をバッファ回路入力端の寄生容量に効
    率よく転送し、信号電圧を増幅することを特徴とする固
    体撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記垂直選択スイッチはMOS型トラン
    ジスタで構成され、そのゲート電極には、前記光電変換
    部のリセット電位よりほぼ閾値電圧分だけ高い電圧が与
    えられることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装
    置。
  3. 【請求項3】 前記転送トランジスタのソース端子を反
    転型増幅回路の入力に接続し、前記反転型増幅回路の出
    力を前記転送トランジスタのゲート端子に接続し、前記
    反転増幅回路は、その動作入力電圧が前記光電変換部の
    リセット電位よりも十分大きいことを特徴とする請求項
    1又は2に記載の固体撮像装置。
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Cited By (6)

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