JPH10233095A - 不揮発性半導体メモリ - Google Patents

不揮発性半導体メモリ

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JPH10233095A
JPH10233095A JP8834697A JP8834697A JPH10233095A JP H10233095 A JPH10233095 A JP H10233095A JP 8834697 A JP8834697 A JP 8834697A JP 8834697 A JP8834697 A JP 8834697A JP H10233095 A JPH10233095 A JP H10233095A
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JP
Japan
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memory cell
transistor
cell transistor
floating gate
reference transistor
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Application number
JP8834697A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Kobayashi
靖弘 小林
Kenji Fukase
健二 深瀬
Sadao Yoshikawa
定男 吉川
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】動作速度を低下させることなく、データを高精
度で書き込むことが可能な不揮発性半導体メモリを提供
する。 【解決手段】メモリセルトランジスタ30及びリファレ
ンストランジスタ31はそれぞれフローティングゲート
及びコントロールゲートを有する。リファレンストラン
ジスタ31のフローティングゲートの電位は、書き込み
データに対応した一定電圧(Vsig −dVsig )によっ
て直接制御できる。尚、電圧Vsig は書き込み動作によ
りメモリセルトランジスタ30のフローティングゲート
に注入されるべき電荷に対応し、電圧dVsig は書き込
み電圧発生回路32及び比較器34による書き込み動作
の遅延に対応して設定される。そして、トランジスタ3
0側の電位Vp1とトランジスタ31側の電位Vp2とを比
較器34で比較し、電位Vp1が電位Vp2まで低下した時
点で書き込み停止信号WSを立ち上げて書き込み電圧V
w の供給を停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フローティングゲ
ート及びコントロールゲートを有する不揮発性半導体メ
モリに関するものである。
【0002】
【従来の技術】メモリセルが単一のトランジスタからな
る電気的に消去可能なプログラマブルROM(EEPROM:El
ectrically Erasable Programmable ROM) においては、
フローティングゲートとコントロールゲートとを有する
2重ゲート構造のトランジスタによって各メモリセルが
形成される。
【0003】このような2重ゲート構造のメモリセルト
ランジスタの場合、フローティングゲートのドレイン領
域側で発生したホットエレクトロンを加速してフローテ
ィングゲートに注入することでデータの書き込みが行わ
れる。そして、フローティングゲートに電荷が注入され
たか否かによるメモリセルトランジスタの動作特性の差
を検出することで、データの読み出しが行われる。
【0004】図5は、フローティングゲートを有する不
揮発性半導体メモリのメモリセル部分の平面図で、図6
は、そのX−X線の断面図である。図5及び図6におい
ては、コントロールゲートの一部がフローティングゲー
トに並んで配置されるスプリットゲート構造を示してい
る。P型のシリコン基板1の表面領域に、選択的に厚く
形成される酸化膜(LOCOS)よりなる複数の分離領域2が
短冊状に形成され、素子領域が区画される。シリコン基
板1上に、酸化膜3を介し、隣り合う分離領域2の間に
跨るようにしてフローティングゲート4が配置される。
このフローティングゲート4は、1つのメモリセル毎に
独立して配置される。
【0005】また、フローティングゲート4上の酸化膜
5は、フローティングゲート4の中央部で厚く形成さ
れ、フローティングゲート4の端部を鋭角にしている。
これにより、データの消去動作時にフローティングゲー
ト4の端部で電界集中が生じ易いようにしている。複数
のフローティングゲート4が配置されたシリコン基板1
上に、フローティングゲート4の各列毎に対応してコン
トロールゲート6が配置される。このコントロールゲー
ト6は、一部がフローティングゲート4上に重なり、残
りの部分が酸化膜3を介してシリコン基板1に接するよ
うに配置される。
【0006】また、フローティングゲート4及びコント
ロールゲート6は、それぞれ隣り合う列が互いに面対称
となるように配置される。コントロールゲート6の間の
基板領域フローティングゲート4の間の基板領域に、N
型の第1拡散層7及び第2拡散層8が形成される。第1
拡散層7は、コントロールゲート6の間で分離領域2に
囲まれてそれぞれが独立し、第2拡散層8は、コントロ
ールゲート6の延在する方向に連続する。
【0007】これらのフローティングゲート4、コント
ロールゲート6、第1拡散層7及び第2拡散層8により
メモリセルトランジスタが構成される。そして、コント
ロールゲート6上に、酸化膜9を介して、アルミニウム
配線10がコントロールゲート6と交差する方向に配置
される。このアルミニウム配線10は、コンタクトホー
ル11を通して、第1拡散層7に接続される。
【0008】このような2重ゲート構造のメモリセルト
ランジスタの場合、フローティングゲート4に注入され
る電荷の量によってオン抵抗値が変動する。そこで、フ
ローティングゲート4に選択的に電荷を注入することに
より、特定のメモリセルトランジスタのオン抵抗値を変
動させ、これによって生じる各メモリセルトランジスタ
の動作特性の差を記憶するデータに対応付けるようにし
ている。
【0009】図7は、図5及び図6に示したメモリセル
部分の回路図である。図7においては、メモリセルを3
行×3列に配置した場合を示している。2重ゲート構造
のメモリセルトランジスタ20は、コントロールゲート
6がワード線21に接続され、第1拡散層7及び第2拡
散層8がそれぞれビット線22及びソース線23に接続
される。各ビット線22は、それぞれ選択トランジスタ
24を介してデータ線25に接続され、各ソース線23
は、それぞれ電力線26に接続される。
【0010】通常は、各メモリセルトランジスタ20の
コントロールゲート6自体をワード線21とし、コント
ロールゲート6の延在方向に連続する第2拡散層8自体
をソース線23としている。そして、第1拡散層7に接
続されるアルミニウム配線10をビット線22として動
作させるようにしている。ロウデコーダ27は、各ワー
ド線21に接続され、ワード線21の何れか1本を行選
択情報に応答して選択することにより、メモリセルトラ
ンジスタ20の特定の行を活性化する。カラムデコーダ
28は、各選択トランジスタ24に接続され、選択トラ
ンジスタ24の1つを列選択情報に応答してオンさせる
ことにより、特定の列のメモリセルトランジスタ20を
活性化する。
【0011】これらのメモリセルトランジスタ20に対
してデータを書き込む際には、メモリセルトランジスタ
20に対し、データ線25から接地電位(例えば0V)
を印加し、電力線26から書き込み用の電源電位(例え
ば12V)を印加する。これにより、ロウデコーダ27
及びカラムデコーダ28の選択動作によって活性化され
た特定のメモリセルトランジスタ20において、データ
の書き込み、すなわち、フローティングゲート4への電
荷の注入が行われる。
【0012】また、メモリセルトランジスタ20に書き
込まれたデータを読み出す際には、メモリセルトランジ
スタ20に対し、データ線25から読み出し用の電源電
位(例えば2V)を印加し、電力線26から接地電位
(例えば0V)を印加する。このとき、ロウデコーダ2
7及びカラムデコーダ28の選択動作によって活性化さ
れた特定のメモリセルトランジスタ20に流れる電流値
を検出することで、データの読み出し、すなわち、メモ
リセルトランジスタ20のオン抵抗値の検出が行われ
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】フローティングゲート
4を有するメモリセルトランジスタ20の場合、フロー
ティングゲート4に注入した電荷の量に応じてオン抵抗
値が変化するのを利用すれば、データの記憶が可能であ
る。この場合、各メモリセルトランジスタ20では、そ
れぞれ書き込み特性が一様であるとは限らないため、書
き込み条件のみの制御により複数のメモリセルトランジ
スタ20に対して再現性よくデータを書き込むことは困
難である。
【0014】そこで、各メモリセルトランジスタ20に
対して段階的な書き込みと読み出しとを繰り返しなが
ら、読み出しの結果が所望の値となった時点で書き込み
動作(電荷の注入)を停止することが考えられている。
この方法は、ベリファイ書き込み方式と呼ばれる。しか
しながら、メモリセルトランジスタ20に対するデータ
の書き込み精度を高くするには、書き込み動作の1周期
での書き込み量を少なくしなければならず、書き込みを
短時間で完了させることは困難である。
【0015】すなわち、書き込み動作の1周期で書き込
む量を少なくするほどメモリセルトランジスタ20の分
解能は高くなるが、所望の量の書き込みを完了するまで
に要する時間が長くなるため、動作速度が遅くなるとい
う問題を有している。本発明は上記問題点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、動作速度を低
下させることなく、データを高精度で書き込むことが可
能な不揮発性半導体メモリを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の不揮発
性半導体メモリは、メモリセルトランジスタ及びリファ
レンストランジスタに流れる電流量に対応し、メモリセ
ルトランジスタの書き込み動作時の遅延時間が相殺され
るように、リファレンストランジスタの電圧を設定した
ものである。
【0017】また、請求項2に記載の不揮発性半導体メ
モリは、メモリセルトランジスタと、メモリセルトラン
ジスタと同一構造を成してメモリセルトランジスタに並
列に接続され、フローティングゲートに記憶データと対
応付けられる電圧が印加されるリファレンストランジス
タとを備え、メモリセルトランジスタ及びリファレンス
トランジスタのソース及びドレイン間に一定の電位差を
与えることにより、メモリセルトランジスタのフローテ
ィングゲートに電荷を注入する書き込み動作に際して、
メモリセルトランジスタ及びリファレンストランジスタ
に流れる電流量に対応し、書き込み動作時の遅延時間が
相殺されるように、リファレンストランジスタのフロー
ティングゲートに印加される電圧を設定したものであ
る。
【0018】また、請求項3に記載の不揮発性半導体メ
モリは、電気的に独立したフローティングゲートに重ね
てコントロールゲートが配置され、フローティングゲー
ト及びコントロールゲートに隣接してソース領域及びド
レイン領域が配置されるメモリセルトランジスタと、メ
モリセルトランジスタと同一構造を成してメモリセルト
ランジスタに並列に接続され、フローティングゲートに
記憶データと対応付けられる電圧が印加されるリファレ
ンストランジスタと、メモリセルトランジスタ及びリフ
ァレンストランジスタのソース及びドレイン間に一定の
電位差を与えることにより、メモリセルトランジスタの
フローティングゲートに電荷を注入させる書き込み回路
と、メモリセルトランジスタ及びリファレンストランジ
スタのコントロールゲートに所定の電圧を与えることに
より、メモリセルトランジスタ及びリファレンストラン
ジスタを同時に活性化する選択回路と、メモリセルトラ
ンジスタ及びリファレンストランジスタに流れる電流量
を比較する比較回路とを備え、書き込み回路からメモリ
セルトランジスタ及びリファレンストランジスタに与え
る電位差を比較回路の比較結果に対応して制御し、その
制御に要する遅延時間が相殺されるように、リファレン
ストランジスタのフローティングゲートに印加される電
圧を設定したものである。
【0019】また、請求項4に記載の不揮発性半導体メ
モリは、データの書き込み動作時に、メモリセルトラン
ジスタに流れる電流量に相当する信号を比較するための
基準値を生成するリファレンストランジスタと、データ
の読み出し動作時に、前記メモリセルトランジスタに流
れる電流量に相当する信号を比較するための基準値を生
成するリファレンストランジスタとを共通化したもので
ある。
【0020】また、請求項5に記載の不揮発性半導体メ
モリは、データの書き込み動作時に、メモリセルトラン
ジスタ及びリファレンストランジスタに流れる電流量に
対応し、前記メモリセルトランジスタ及びリファレンス
トランジスタに与える電位差を変動させると共に、デー
タの読み出し動作時には、前記メモリセルトランジスタ
に流れる電流量に相当する信号と前記リファレンストラ
ンジスタに流れる電流量に相当する信号とを比較するも
のである。
【0021】また、請求項6に記載の不揮発性半導体メ
モリは、メモリセルトランジスタと、メモリセルトラン
ジスタと同一構造を成してメモリセルトランジスタに並
列に接続され、フローティングゲートに記憶データと対
応付けられる電圧が印加されるリファレンストランジス
タとを備え、前記メモリセルトランジスタ及びリファレ
ンストランジスタのソース及びドレイン間に一定の電位
差を与えることにより、前記メモリセルトランジスタの
フローティングゲートに電荷を注入する書き込み動作に
際して、前記メモリセルトランジスタ及びリファレンス
トランジスタに流れる電流量に対応し、前記メモリセル
トランジスタ及びリファレンストランジスタに与える電
位差を変動させると共に、データの読み出し動作時に
は、前記メモリセルトランジスタに流れる電流量に相当
する信号と前記リファレンストランジスタに流れる電流
量に相当する信号とを比較するものである。
【0022】また、請求項7に記載の不揮発性半導体メ
モリは、電気的に独立したフローティングゲートに重ね
てコントロールゲートが配置され、フローティングゲー
ト及びコントロールゲートに隣接してソース領域及びド
レイン領域が配置されるメモリセルトランジスタと、メ
モリセルトランジスタと同一構造を成してメモリセルト
ランジスタに並列に接続され、フローティングゲートに
記憶データと対応付けられる電圧が印加されるリファレ
ンストランジスタと、メモリセルトランジスタ及びリフ
ァレンストランジスタのソース及びドレイン間に一定の
電位差を与えることにより、メモリセルトランジスタの
フローティングゲートに電荷を注入させる書き込み回路
と、メモリセルトランジスタ及びリファレンストランジ
スタのコントロールゲートに所定の電圧を与えることに
より、メモリセルトランジスタ及びリファレンストラン
ジスタを同時に活性化する選択回路と、メモリセルトラ
ンジスタ及びリファレンストランジスタに流れる電流量
を比較する比較回路とを備え、データの書き込み動作時
に、書き込み回路からメモリセルトランジスタ及びリフ
ァレンストランジスタに与える電位差を前記比較回路の
比較結果に対応して変動させると共に、データの読み出
し動作時には、前記メモリセルトランジスタに流れる電
流量に相当する信号と前記リファレンストランジスタに
流れる電流量に相当する信号とを比較するものである。
【0023】また、請求項8に記載の不揮発性半導体メ
モリは、データの書き込み動作時に、メモリセルトラン
ジスタ及びリファレンストランジスタに流れる電流量に
対応し、メモリセルトランジスタの書き込み動作時の遅
延時間が相殺されるように、リファレンストランジスタ
の電圧を設定すると共に、データの読み出し動作時に
は、前記メモリセルトランジスタに流れる電流量に相当
する信号と前記リファレンストランジスタに流れる電流
量に相当する信号とを比較するものである。
【0024】また、請求項9に記載の不揮発性半導体メ
モリは、メモリセルトランジスタと、メモリセルトラン
ジスタと同一構造を成してメモリセルトランジスタに並
列に接続され、フローティングゲートに記憶データと対
応付けられる電圧が印加されるリファレンストランジス
タとを備え、メモリセルトランジスタ及びリファレンス
トランジスタのソース及びドレイン間に一定の電位差を
与えることにより、メモリセルトランジスタのフローテ
ィングゲートに電荷を注入する書き込み動作に際して、
メモリセルトランジスタ及びリファレンストランジスタ
に流れる電流量に対応し、書き込み動作時の遅延時間が
相殺されるように、リファレンストランジスタのフロー
ティングゲートに印加される電圧を設定すると共に、デ
ータの読み出し動作時には、前記メモリセルトランジス
タに流れる電流量に相当する信号と前記リファレンスト
ランジスタに流れる電流量に相当する信号とを比較する
ものである。
【0025】また、請求項10に記載の不揮発性半導体
メモリは、電気的に独立したフローティングゲートに重
ねてコントロールゲートが配置され、フローティングゲ
ート及びコントロールゲートに隣接してソース領域及び
ドレイン領域が配置されるメモリセルトランジスタと、
メモリセルトランジスタと同一構造を成してメモリセル
トランジスタに並列に接続され、フローティングゲート
に記憶データと対応付けられる電圧が印加されるリファ
レンストランジスタと、メモリセルトランジスタ及びリ
ファレンストランジスタのソース及びドレイン間に一定
の電位差を与えることにより、メモリセルトランジスタ
のフローティングゲートに電荷を注入させる書き込み回
路と、メモリセルトランジスタ及びリファレンストラン
ジスタのコントロールゲートに所定の電圧を与えること
により、メモリセルトランジスタ及びリファレンストラ
ンジスタを同時に活性化する選択回路と、メモリセルト
ランジスタ及びリファレンストランジスタに流れる電流
量を比較する比較回路とを備え、データの書き込み動作
時に、書き込み回路からメモリセルトランジスタ及びリ
ファレンストランジスタに与える電位差を比較回路の比
較結果に対応して制御し、その制御に要する遅延時間が
相殺されるように、リファレンストランジスタのフロー
ティングゲートに印加される電圧を設定すると共に、デ
ータの読み出し動作時には、前記メモリセルトランジス
タに流れる電流量に相当する信号と前記リファレンスト
ランジスタに流れる電流量に相当する信号とを比較する
ものである。
【0026】また、請求項11に記載の不揮発性半導体
メモリは、少なくとも1つの前記リファレンストランジ
スタに対して複数の前記メモリセルトランジスタを並列
に接続し、前記書き込み回路から複数の前記メモリセル
トランジスタの内の1つに選択的に電位差を与えるもの
である。尚、以下に述べる発明の実施の形態において、
特許請求の範囲または課題を解決するための手段に記載
の「書き込み回路」は書き込み電圧発生回路32,56
から構成され、同じく「選択回路」は選択信号発生回路
33またはロウデコーダ51から構成され、同じく「比
較回路」は比較器34,53から構成される。
【0027】すなわち、請求項1〜10のいずれか1項
に記載の発明によれば、データ書き込みの際に、書き込
み動作と読み出し動作とを繰り返し行う必要がなくな
る。特に、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明に
よれば、データ書き込みの速度が更に速くなる。また、
請求項3,7,10に記載の発明によれば、比較回路に
より電流量を比較することにより、メモリセルトランジ
スタへのデータの書き込み状況を常時モニタすることが
でき、ベリファイ書き込み方式を行う必要がなくなる。
また、書き込み回路からメモリセルトランジスタ及びリ
ファレンストランジスタに与える電位差の制御に要する
遅延時間が相殺される。そのため、データの書き込み時
間が短縮される。
【0028】また、請求項4〜10に記載の発明にあっ
ては、リファレンストランジスタを書き込み時と読み出
し時とで共用したので、書き込み用と読み出し用とにそ
れぞれリファレンストランジスタを設けることに比べ
て、回路構成が簡略化されると共に、回路面積も縮小す
ることができる。また、請求項11に記載の発明によれ
ば、複数のメモリセルトランジスタを備え、各メモリセ
ル毎にデータの書き込みを行うことが可能な不揮発性半
導体メモリを得ることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)以下、本発明を具体化した第1実施形
態の不揮発性半導体メモリを図面に従って説明する。図
1は、第1実施形態を示す回路図であり、図2は、その
動作を説明するためのタイミング図である。図1及び図
2においては、単一のメモリセルについてのみ示し、列
選択のための回路は省略してある。
【0030】第1実施形態の不揮発性半導体メモリは、
メモリセルトランジスタ30、リファレンストランジス
タ31、書き込み電圧発生回路32、選択信号発生回路
33及び比較器34を含む。メモリセルトランジスタ3
0及びリファレンストランジスタ31はそれぞれ、図5
及び図6に示すメモリセルトランジスタ20と同一構造
であり、フローティングゲート及びコントロールゲート
を有する。但し、リファレンストランジスタ31のフロ
ーティングゲートには電極が接続され、その電極を介し
て書き込みデータに対応した一定電圧(Vsig −dVsi
g )を印加することにより、フローティングゲートの電
位を直接制御できるようにしている。
【0031】尚、当該電圧(Vsig −dVsig )におい
て、電圧Vsig のレベルは、書き込み動作によりメモリ
セルトランジスタ30のフローティングゲートに注入さ
れるべき電荷に対応して設定されている。また、電圧d
Vsig のレベルは、後記するように、書き込み電圧発生
回路32及び比較回路34による書き込み動作の遅延に
対応して設定されている。
【0032】メモリセルトランジスタ30及びリファレ
ンストランジスタ31のコントロールゲートは、共通の
ワード線35に接続され、選択信号LSを受けて同時に
開閉する。また、メモリセルトランジスタ30及びリフ
ァレンストランジスタ31は、それぞれソース線36と
抵抗37,38との間に接続される。そして、データの
書き込み動作において、ソース線36から書き込み電圧
Vw が印加され、同時に、抵抗37,38を介して接地
電位Vgnd が印加される。
【0033】書き込み電圧発生回路32は、装置外部か
ら供給される書き込み開始の指示に応答して書き込み電
圧Vw を発生し、ソース線36に供給する。尚、書き込
み電圧Vw のレベルは、メモリセルトランジスタ30の
動作特性及び動作目的に合わせて設定されている。つま
り、メモリセルトランジスタ30に対するデータの書き
込みが低電圧で行える場合には、書き込み電圧Vw のレ
ベルを低く設定する。
【0034】選択信号発生回路33は、ワード線35に
接続され、書き込み開始の指示に応答して選択信号LS
を立ち上げる。比較器34は、メモリセルトランジスタ
30と抵抗37との接続点の電位Vp1及びリファレンス
トランジスタ31と抵抗38との接続点の電位Vp2を受
け、各電位Vp1, Vp2の比較結果を書き込み停止信号W
Sとして書き込み電圧発生回路32に供給する。この書
き込み停止信号WSの立ち上がりにより、書き込み電圧
発生回路32の書き込み電圧Vw の出力が停止される。
【0035】次に、上記のように構成された第1実施形
態の不揮発性半導体メモリの動作について説明する。書
き込み指示に応答し、選択信号LSが立ち上げられて書
き込み電圧Vw が印加されると、メモリセルトランジス
タ30及びリファレンストランジスタ31がオンして、
メモリセルトランジスタ30及びリファレンストランジ
スタ31に電流が流れる。
【0036】メモリセルトランジスタ30は、はじめに
データが書き込まれていない状態(フローティングゲー
トに電荷が蓄積されていない状態)のとき、オン抵抗値
が小さく、流れる電流は大きくなっている。メモリセル
トランジスタ30に電流が流れ始めると、ドレイン付近
に発生するホットエレクトロンがチャネル領域内でソー
ス方向へ加速され、ゲート絶縁膜を通り抜けてフローテ
ィングゲートに注入されるようになる。
【0037】これにより、メモリセルトランジスタ30
のフローティングゲートに注入される電荷量Qは、書き
込み電圧Vw の立ち上がりに合わせて、時間経過と共に
次第に大きくなりる。そして、フローティングゲートへ
の電荷の注入量に応じて、メモリセルトランジスタ30
のオン抵抗値が大きくなり、このオン抵抗値と抵抗37
の抵抗値との比によって決定される電位Vp1は、図2に
示すように、次第に低下することになる。
【0038】一方、リファレンストランジスタ31は、
フローティングゲートの電位が電圧(Vsig −dVsig
)で固定されているため、時間経過に関係なくオン抵
抗値は常に一定であり、このオン抵抗値と抵抗38の抵
抗値との比によって決定される電位Vp2も、図2に示す
ように、一定となる。そこで、メモリセルトランジスタ
30側の電位Vp1とリファレンストランジスタ31側の
電位Vp2とを比較器34で比較し、電位Vp1が電位Vp2
まで低下した時点で書き込み停止信号WSを立ち上げて
書き込み電圧Vw の供給を停止するように構成してい
る。従って、メモリセルトランジスタ30のフローティ
ングゲートに対し、メモリセルトランジスタ30のオン
抵抗値が、電圧(Vsig −dVsig )で決定されるリフ
ァレンストランジスタ31のオン抵抗値に一致するまで
電荷の注入が繰り返される。このとき、メモリセルトラ
ンジスタ30のフローティングゲートへの電荷の注入
は、メモリセルトランジスタ30のオン抵抗値の変動を
モニタしながら行われている。
【0039】以上のようにしてメモリセルトランジスタ
30に記憶されたデータは、ソース線36に一定の電位
を与えたとき、メモリセルトランジスタ30を通して抵
抗37へ流れる電流を検出することにより、読み出され
る。このように第1実施形態によれば、以下の作用及び
効果を得ることができる。 (1)メモリセルトランジスタ30のフローティングゲ
ートへの電荷の注入は、メモリセルトランジスタ30の
オン抵抗値の変動をモニタしながら行われている。その
ため、ベリファイ書き込み動作を行わなくとも、メモリ
セルトランジスタ30に対して正確なデータを書き込む
ことができる。従って、ベリファイ書き込み動作に伴う
書き込み動作速度の低下を回避することができる。
【0040】(2)図3は、リファレンストランジスタ
31のフローティングゲートに印加する電圧を、前記電
圧(Vsig −dVsig )ではなく、電圧Vsig だけにし
た場合の動作を説明するためのタイミング図である。比
較器34は各電位Vp1, Vp2の比較結果から書き込み停
止信号WSを生成するが、その比較器34の比較動作に
はある程度の時間を要する。また、書き込み電圧発生回
路32は書き込み停止信号WSを受けて書き込み電圧V
w の出力を停止するが、その書き込み電圧発生回路32
の動作にはある程度の時間を要する。
【0041】この比較器34及び書き込み電圧発生回路
32の動作に要する時間により、書き込み停止信号WS
が立ち上がった時点T1’と、書き込み電圧Vw の出力
が停止する時点T2’とは合致せず、各時点T1’,T
2’間には遅延時間dtが生じることになる。そのた
め、実際の書き込み動作が終了するのは、メモリセルト
ランジスタ30側の電位Vp1がリファレンストランジス
タ31側の電位Vp2を、遅延時間dt分だけ下回った時
点となってしまう。
【0042】そこで、本実施形態では、リファレンスト
ランジスタ31のフローティングゲートに印加する電圧
を、遅延時間dtに対応した電圧dVsig 分だけ低くし
た電圧(Vsig −dVsig )に設定している。これによ
り、図2に示すように、遅延時間dtが相殺されること
から、書き込み動作速度の低下が回避される。すなわ
ち、リファレンストランジスタ31のフローティングゲ
ートに印加する電圧を電圧(Vsig −dVsig )にする
ことで、書き込み停止信号WSを早く立ち上がらせ、書
き込み電圧Vw の出力をも早く停止させる。従って、図
2に示す書き込み停止信号WSが立ち上がった時点T1
及び書き込み電圧Vw の出力が停止する時点T2はそれ
ぞれ、図3に示す各時点T1’,T2’よりも早くな
る。
【0043】尚、図2及び図3に示す電荷量dQは、遅
延時間dtにより、メモリセルトランジスタ30のフロ
ーティングゲートに余分に注入されてしまう電荷量であ
る。また、図2及び図3に示す電圧dVp は、遅延時間
dtにより、メモリセルトランジスタ30側の電位Vp1
が不要に下回ってしまう電圧分である。 (3)上記(1)(2)より、書き込み動作速度が高速
で且つデータを高精度で書き込むことが可能な不揮発性
半導体メモリを得ることができる。このような不揮発性
半導体メモリを用いれば、音声信号のように時間情報を
含むデータに対しても、時間軸の変換手段を用いること
なく、直接記憶させることが可能になるため、時間情報
を含むデータの処理回路の構成を簡略化することができ
る。
【0044】(第2実施形態)図4は、第2の実施形態
を示す回路図であり、メモリセルトランジスタ30を3
行×3列に配置した場合の構成を示している。メモリセ
ルトランジスタ30及びリファレンストランジスタ31
は、図1と同一であり、それぞれフローティングゲート
及びコントロールゲートを有している。
【0045】3行×3列に配置されるメモリセルトラン
ジスタ30は、各行毎に共通のワード線41及びソース
線42に接続される。各ソース線42は、それぞれ電力
線43に接続される。また、メモリセルトランジスタ3
0は、各列毎に共通のビット線44に接続される。各ビ
ット線44は、選択トランジスタ45を介してそれぞれ
データ線46に接続される。
【0046】リファレンストランジスタ31は、メモリ
セルトランジスタ30の各行毎に1つずつ並列に配置さ
れ、各メモリセルトランジスタ30と共通のワード線4
1及びソース線42に接続される。また、各リファレン
ストランジスタ31は、ビット線44と並列に配置され
るリファレンス線47に接続される。そして、各リファ
レンストランジスタ31のフローティングゲートには、
それぞれデータ入力線48が接続され、書き込みデータ
に対応した一定電圧(Vsig−dVsig )が印加され
る。これらメモリセルトランジスタ30及びリファレン
ストランジスタ31の構造については、図5及び図6と
同一であり、各行毎に隣り合う行と線対称となるように
してフローティングゲート及びコントロールゲートが配
置される。
【0047】ロウデコーダ51は、行選択情報に応答し
て特定の行を選択する行選択信号LS1〜LS3を発生
し、各ワード線41に供給する。このロウデコーダ51
は、図1の選択信号発生回路33と同等のものである。
これにより、メモリセルトランジスタ30及びリファレ
ンストランジスタ31の特定の行(同一行)のコントロ
ールゲートが同時にオンされる。
【0048】カラムデコーダ52は、列選択情報に応答
して特定の列を選択する列選択信号CS1〜CS3を発
生し、各選択トランジスタ45のゲートに供給する。こ
れにより、メモリセルトランジスタ30の特定の列が活
性化され、その選択列のビット線44がデータ線46に
接続される。比較器53は、抵抗54が接続されるデー
タ線46の電位Vp1と抵抗55が接続されるリファレン
ス線47の電位Vp2とを比較し、その比較結果を書き込
み停止信号WSとして出力する。すなわち、比較器53
は、選択されたメモリセルトランジスタ30のオン抵抗
値と抵抗54の抵抗値との比で決定される電位Vp1と、
選択されたリファレンストランジスタ31のオン抵抗値
と抵抗55の抵抗値との比で決定される電位Vp2とを比
較する。書き込み電圧発生回路56は書き込み電圧Vw
を発生し、電力線43に供給する。この書き込み電圧発
生回路56は、図1の書き込み電圧発生回路32と同一
のものであり、比較器53から供給される書き込み停止
信号WSに応答して書き込み電圧Vw の発生を停止する
ように構成される。尚、書き込み電圧Vw は、メモリセ
ルトランジスタ30の全ての列に同時に印加されるが、
非選択の列では、ビット線44の電位を高く設定してメ
モリセルトランジスタ30のコントロールゲートがオン
しないようにしているため、フローティングゲートへの
電荷注入は起きない。
【0049】次に、上記のように構成された第2実施形
態の不揮発性半導体メモリの動作について説明する。書
き込み指示が入力されると、はじめに、行選択信号LS
1〜LS3の1つ及び列選択信号CS1〜CS3の1つ
が立ち上げられ、特定のメモリセルトランジスタ30及
びリファレンストランジスタ31が選択される。メモリ
セルトランジスタ30及びリファレンストランジスタ3
1については、同一行が選択される。
【0050】選択されたメモリセルトランジスタ30
は、ビット線44及び選択トランジスタ45を介してデ
ータ線46に接続されると共に、コントロールゲートが
オンされる。同時に、選択されたリファレンストランジ
スタ31でもコントロールゲートがオンされる。ロウデ
コーダ51及びカラムデコーダ52によるメモリセルト
ランジスタ30及びリファレンストランジスタ31の選
択動作が完了した後は、図1の場合と同一の回路構成と
なる。
【0051】すなわち、電力線43からメモリセルトラ
ンジスタ30への書き込み電圧Vwの印加により、メモ
リセルトランジスタ30のフローティングゲートに電荷
が注入され、その注入量に応じてメモリセルトランジス
タ30のオン抵抗値が低下する。そして、メモリセルト
ランジスタ30のオン抵抗値と抵抗54の抵抗値との比
によって決定される電位Vp1が低下し、リファレンスト
ランジスタ31のオン抵抗値と抵抗55の抵抗値との比
によって決定される電位Vp2に一致した時点で書き込み
電圧Vw の供給が停止される。
【0052】従って、ロウデコーダ51及びカラムデコ
ーダ52による選択動作で指定される特定のメモリセル
トランジスタ30のオン抵抗値が、フローティングゲー
トに電圧( Vsig −dVsig )が印加されたときのリフ
ァレンストランジスタ31のオン抵抗値に一致される。
このように第2実施形態によれば、第1実施形態の作用
及び効果に加えて、メモリセルトランジスタ30をマト
リックスに配置した不揮発性半導体メモリを得ることが
できる。
【0053】(第3実施形態)以下、本発明を具体化し
た第3実施形態の不揮発性半導体メモリを図8に従って
説明する。本第3実施形態は、上記第1及び第2実施形
態において、読み出し動作時に使用するリファレンスト
ランジスタを上記リファレンストランジスタ31と共用
したことに特徴を有する。
【0054】但し、図4に示す第2実施形態と同様の構
成部材については同符号を用い、その詳細な説明を省略
する。また、書き込み時における動作は図3と同様であ
る。第3実施形態の不揮発性半導体メモリは、メモリセ
ルトランジスタ30、リファレンストランジスタ31、
書き込み電圧発生回路56、ロウデコーダ51、カラム
デコーダ52、読み出し電圧発生回路60、比較器5
3、61及び読み出しデコーダ62を含んでいる。
【0055】メモリセルトランジスタ30及びリファレ
ンストランジスタ31は、それぞれ図5及び図6に示す
メモリセルトランジスタ20と同一構造であり、フロー
ティングゲート及びコントロールゲートを有している。
メモリセルトランジスタ30は、3行×3列に配置さ
れ、各行毎に共通のワード線41及びソース線42に接
続されている。
【0056】各ソース線42は、それぞれ電力線43に
接続されている。また、メモリセルトランジスタ30
は、各列毎に共通のビット線44に接続されている。各
ビット線44は、選択トランジスタ45を介してそれぞ
れデータ線46に接続されている。リファレンストラン
ジスタ31は、メモリセルトランジスタ30の各行毎に
1つずつ並列に配置され、各メモリセルトランジスタ3
0と共通のワード線41及びソース線42に接続されて
いる。また、各リファレンストランジスタ31は、ビッ
ト線44と並列に配置されるリファレンス線47に接続
されている。
【0057】各リファレンストランジスタ31のフロー
ティングゲートには、データ入力線48が接続され、書
き込み時には、書き込みデータに対応した一定電圧(V
wsig)を、読み出し時には、読み出しデータに対応した
一定電圧(Vrsig)を印加することにより、フローティ
ングゲートの電位を直接制御できるようにしている。そ
して、データ線46は抵抗54を介して、リファレンス
線47は抵抗55を介して読み出し電圧発生回路60に
接続されている。
【0058】尚、これらメモリセルトランジスタ30及
びリファレンストランジスタ31の構造については、図
5及び図6と同一であり、各行毎に隣り合う行と線対称
となるようにしてフローティングゲート及びコントロー
ルゲートが配置されている。ロウデコーダ51は、行選
択情報に応答して特定の行を選択する行選択信号LS1
〜LS2を発生し、各ワード線41に供給する。これに
より、メモリセルトランジスタ30及びリファレンスト
ランジスタ31の特定の行(同一行)のコントロールゲ
ートが同時にオンされる。
【0059】カラムデコーダ52は、列選択情報に応答
して特定の列を選択する列選択信号CS1〜CS3を発
生し、各選択トランジスタ45のゲートに供給する。こ
れにより、メモリセルトランジスタ30の特定の列が活
性化され、その選択列のビット線44がデータ線46に
接続される。比較器53は、書き込み時において、抵抗
54が接続されるデータ線46の電位Vp1と抵抗55が
接続されるリファレンス線47の電位Vp2とを比較し、
その比較結果を書き込み停止信号WSとして出力する。
すなわち、比較器53は、選択されたメモリセルトラン
ジスタ30のオン抵抗値と抵抗54の抵抗値との比で決
定される電位Vp1と、選択されたリファレンストランジ
スタ31のオン抵抗値と抵抗55の抵抗値との比で決定
される電位Vp2とを比較する。
【0060】比較器61は、読み出し時において、抵抗
54が接続されるデータ線46の電位Vp1と抵抗55が
接続されるリファレンス線47の電位Vp2とを比較し、
その比較結果を読み出しデコーダ62に出力する。すな
わち、比較器61も比較器53と同様、選択されたメモ
リセルトランジスタ30のオン抵抗値と抵抗46の抵抗
値との比で決定される電位Vp1と、選択されたリファレ
ンストランジスタ31のオン抵抗値と抵抗47の抵抗値
との比で決定される電位Vp2とを比較する。
【0061】書き込み電圧発生回路32は、データの書
き込み時に電圧Vwを、データの読み出し時に電圧Vs
sを発生し、それぞれソース線40に供給する。この書
き込み電圧発生回路32は、比較器36から供給される
書き込み停止信号WSに応答して、電圧Vw の発生を停
止するように構成されている。尚、電圧Vw及び電圧V
ssは、メモリセルトランジスタ30の全ての列に同時
に印加されるが、非選択の列では、ビット線44の電位
を高く設定してメモリセルトランジスタ30のコントロ
ールゲートがオンしないようにしているため、フローテ
ィングゲートへの電荷注入は起きない。
【0062】読み出し電圧発生回路60は、データの書
き込み時に電圧Vssを、データの読み出し時に電圧V
ddを発生し、それぞれデータ線46及びリファレンス
線47に供給する。尚、電圧Vw、電圧Vss、電圧V
ddのレベルは、メモリセルトランジスタ30の動作特
性及び動作目的に合わせて設定されている。つまり、メ
モリセルトランジスタ30に対するデータの書き込みや
読み出しが低電圧で行える場合には、電圧Vwや電圧V
ssや電圧Vddのレベルを低く設定する。
【0063】次に、上記のように構成された第1実施形
態の不揮発性半導体メモリの書き込み及び読み出し動作
について説明する。 <書き込み動作>書き込み指示が入力されると、はじめ
に、行選択信号LS1〜LS3の1つ及び列選択信号C
S1〜CS3の1つが立ち上げられ、特定のメモリセル
トランジスタ30及びリファレンストランジスタ31が
選択される。メモリセルトランジスタ30及びリファレ
ンストランジスタ31については、同一行が選択され
る。
【0064】選択されたメモリセルトランジスタ30
は、ビット線44及び選択トランジスタ45を介してデ
ータ線46から電圧Vss(接地電位:例えば0V)が
印加され、電力線43から書き込み用の電圧Vw(例え
ば12V)が印加されると共に、コントロールゲートが
オンして、電流が流れる。同時に、選択されたリファレ
ンストランジスタ31でもコントロールゲートがオンし
て、電流が流れる。
【0065】メモリセルトランジスタ30は、はじめに
データが書き込まれていない状態(フローティングゲー
トに電荷が蓄積されていない状態)のとき、オン抵抗値
が小さく、流れる電流は大きくなっている。メモリセル
トランジスタ30に電流が流れ始めると、ドレイン付近
に発生するホットエレクトロンがチャネル領域内でソー
ス方向へ加速され、ゲート絶縁膜を通り抜けてフローテ
ィングゲートに注入されるようになる。これにより、メ
モリセルトランジスタ30のフローティングゲートに注
入される電荷量Qは、書き込み電圧Vw の立ち上がりに
合わせて、時間経過と共に次第に大きくなる。そして、
フローティングゲートへの電荷の注入量に応じて、メモ
リセルトランジスタ30のオン抵抗値が大きくなり、こ
のオン抵抗値と抵抗37の抵抗値との比によって決定さ
れる電位Vp1は、図3に示すように、次第に低下するこ
とになる。
【0066】一方、リファレンストランジスタ31は、
フローティングゲートの電位が電圧(Vwsig)で固定さ
れているため、時間経過に関係なくオン抵抗値は常に一
定であり、このオン抵抗値と抵抗38の抵抗値との比に
よって決定される電位Vp2も、図3に示すように、一定
となる。そこで、メモリセルトランジスタ30側の電位
Vp1とリファレンストランジスタ31側の電位Vp2とを
比較器34で比較し、電位Vp1が電位Vp2まで低下した
時点で書き込み停止信号WSを立ち上げて書き込み電圧
Vw の供給を停止するように構成している。
【0067】従って、メモリセルトランジスタ30のフ
ローティングゲートに対し、メモリセルトランジスタ3
0のオン抵抗値が、電圧(Vwsig)で決定されるリファ
レンストランジスタ31のオン抵抗値に一致するまで電
荷の注入が繰り返される。このとき、メモリセルトラン
ジスタ30のフローティングゲートへの電荷の注入は、
メモリセルトランジスタ30のオン抵抗値の変動をモニ
タしながら行われている。
【0068】このように第1実施形態によれば、メモリ
セルトランジスタ30のフローティングゲートへの電荷
の注入は、メモリセルトランジスタ30のオン抵抗値の
変動をモニタしながら行われている。そのため、ベリフ
ァイ書き込み動作を行わなくとも、メモリセルトランジ
スタ30に対して正確なデータを書き込むことができ
る。従って、ベリファイ書き込み動作に伴う書き込み動
作速度の低下を回避することができる。 <読み出し動作>読み出し指示が入力されると、はじめ
に、行選択信号LS1〜LS3の1つ及び列選択信号C
S1〜CS3の1つが立ち上げられ、特定のメモリセル
トランジスタ30及びリファレンストランジスタ31が
選択される。メモリセルトランジスタ30及びリファレ
ンストランジスタ31については、同一行が選択され
る。
【0069】選択されたメモリセルトランジスタ30
は、ビット線44及び選択トランジスタ45を介してデ
ータ線46から読み出し用の電圧Vdd(例えば2V)
が印加され、電力線43から電圧Vss(接地電位)が
印加される。同時に、選択されたリファレンストランジ
スタ31でもコントロールゲートがオンして、電流が流
れる。
【0070】ここで、リファレンストランジスタ31
は、フローティングゲートの電位が電圧(Vrsig)で固
定されているため、時間経過に関係なくオン抵抗値は常
に一定であり、このオン抵抗値と抵抗55の抵抗値との
比によって決定される電位Vp2も一定となる。そこで、
メモリセルトランジスタ30に2値のデータ(すなわ
ち、「0」か「1」)が記憶されている場合、メモリセ
ルトランジスタ30側の電位Vp1とリファレンストラン
ジスタ31側の電位Vp2とを比較器61で比較し、電位
Vp2に対する電位Vp1の大小で、書き込まれているデー
タが「0」か「1」かを判別する。
【0071】また、メモリセルトランジスタ30に3値
以上のデータ、例えば4値のデータが記憶されている場
合、リファレンストランジスタ31のフローティングゲ
ートに印加する電圧(Vrsig)を3種類用意しておき、
この3種類の電位を切り換えながら、メモリセルトラン
ジスタ30側の電位Vp1とリファレンストランジスタ3
1側の電位Vp2とを比較器61で比較し、3種類の電位
Vp2に対する電位Vp1の大小で、書き込まれているデー
タが「00」、「01」、「10」、「11」のいずれ
であるのかを判別する。 (第4実施形態)本第4実施形態では、第1及び第2実
施形態と同様に、第3実施形態において、リファレンス
トランジスタ31のフローティングゲートに印加する電
圧を、遅延時間dtに対応した電圧dVwsig 分だけ低
くした電圧(Vwsig −dVwsig)に設定する。これに
より、第1及び第2実施形態と同様に、遅延時間dtが
相殺されることから、書き込み動作速度の低下が回避さ
れる。 (第5実施形態)本発明を具体化した第5の実施形態を
図9に基づいて説明する。
【0072】本第5実施形態が図8に示す第3実施形態
と異なるのは、抵抗54及び抵抗55を、書き込み動作
と読み出し動作とで別々に設けたことである。すなわ
ち、書き込み動作時には抵抗54a、55aを用い、読
み出し動作時には抵抗54b、55bを用いるようトラ
ンジスタ74、75で切り換えられるよう構成してあ
る。トランジスタ74、75のON/OFFは、切換信
号RSELによって選択される。
【0073】このような構成とすることにより、第3実
施形態に比べて、回路規模は若干大きくなるが、回路を
個別に最適化できるため、書き込み精度と読み出し精度
とを更に向上させることができる。尚、本第5実施形態
においては、第4実施形態と同様に、リファレンストラ
ンジスタ31のフローティングゲートに印加する電圧
を、遅延時間dtに対応した電圧dVwsig 分だけ低く
した電圧(Vwsig −dVwsig )に設定しても良い。
【0074】また、抵抗54及び抵抗55のいずれか一
方のみを、書き込み動作と読み出し動作とで別々に設け
てもよい。以上の通り、第3〜第5実施形態にあって
は、リファレンストランジスタ31を書き込み時と読み
出し時とで共用したので、書き込み用と読み出し用とに
それぞれリファレンストランジスタを設けることに比べ
て、回路構成が簡略化されると共に、回路面積も縮小す
ることができる。
【0075】尚、上記各実施形態は以下のように変更し
てもよく、その場合でも同様の作用及び効果を得ること
ができる。 (イ)第2〜第5実施形態では、メモリセルトランジス
タ30を3行×3列配置した場合を例示しているが、メ
モリセルトランジスタ30を4行以上、あるいは4列以
上配置してもよい。
【0076】(ロ)第2〜第5実施形態において、リフ
ァレンストランジスタ31を必ずしも1行毎に設ける必
要はなく、メモリセルトランジスタ30の複数行に対し
て1つのリファレンストランジスタ31を設けたり、メ
モリセルトランジスタ30の全ての行に対して1つのリ
ファレンストランジスタ31だけを設けるようにしても
よい。この場合、各行毎の特性のバラツキの影響を受け
やすくなるが、不揮発性半導体メモリの回路規模を小さ
くすることができる。
【0077】
【発明の効果】請求項1〜10のいずれか1項に記載の
発明によれば、動作速度を低下させることなく、データ
を高精度で書き込むことが可能な不揮発性半導体メモリ
を提供することができる。また、請求項3,7,10に
記載の発明によれば、比較回路により電流量を比較する
ことにより、メモリセルトランジスタへのデータの書き
込み状況を常時モニタすることができ、ベリファイ書き
込み方式を行う必要がなくなる。また、書き込み回路か
らメモリセルトランジスタ及びリファレンストランジス
タに与える電位差の制御に要する遅延時間が相殺され
る。そのため、データの書き込み時間が短縮される。
【0078】また、請求項4〜10に記載の発明にあっ
ては、リファレンストランジスタを書き込み時と読み出
し時とで共用したので、書き込み用と読み出し用とにそ
れぞれリファレンストランジスタを設けることに比べ
て、回路構成が簡略化されると共に、回路面積も縮小す
ることができる。また、請求項11に記載の発明によれ
ば、複数のメモリセルトランジスタを備え、各メモリセ
ル毎にデータの書き込みを行うことが可能な不揮発性半
導体メモリを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した第1実施形態における不揮
発性半導体メモリの回路図である。
【図2】第1及び第4実施形態の動作を説明するための
タイミング図である。
【図3】第1及び第3実施形態の動作を説明するための
タイミング図である。
【図4】本発明を具体化した第2実施形態における不揮
発性半導体メモリの回路図である。
【図5】不揮発性半導体メモリのメモリセルの構造を示
す平面図である。
【図6】図5におけるX−X線断面図である。
【図7】従来例における不揮発性半導体メモリの回路図
である。
【図8】本発明を具体化した第3実施形態における不揮
発性半導体メモリの回路図である。
【図9】本発明を具体化した第5実施形態における不揮
発性半導体メモリの回路図である。
【符号の説明】 4 フローティングゲート 6 コントロールゲート 7 ドレインとしての第1拡散層 8 ソースとしての第2拡散層 30 メモリセルトランジスタ 31 リファレンストランジスタ 32,56 書き込み回路としての書き込み電圧発生回
路 33 選択回路としての選択信号発生回路 51 選択回路としてのロウデコーダ 34,53 比較回路としての比較器 60 読み出し電圧発生回路 61 比較器

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メモリセルトランジスタ及びリファレン
    ストランジスタに流れる電流量に対応し、メモリセルト
    ランジスタの書き込み動作時の遅延時間が相殺されるよ
    うに、リファレンストランジスタの電圧を設定したこと
    を特徴とする不揮発性半導体メモリ。
  2. 【請求項2】 メモリセルトランジスタと、 メモリセルトランジスタと同一構造を成してメモリセル
    トランジスタに並列に接続され、フローティングゲート
    に記憶データと対応付けられる電圧が印加されるリファ
    レンストランジスタとを備え、 メモリセルトランジスタ及びリファレンストランジスタ
    のソース及びドレイン間に一定の電位差を与えることに
    より、メモリセルトランジスタのフローティングゲート
    に電荷を注入する書き込み動作に際して、メモリセルト
    ランジスタ及びリファレンストランジスタに流れる電流
    量に対応し、書き込み動作時の遅延時間が相殺されるよ
    うに、リファレンストランジスタのフローティングゲー
    トに印加される電圧を設定したことを特徴とする不揮発
    性半導体メモリ。
  3. 【請求項3】 電気的に独立したフローティングゲート
    に重ねてコントロールゲートが配置され、フローティン
    グゲート及びコントロールゲートに隣接してソース領域
    及びドレイン領域が配置されるメモリセルトランジスタ
    と、 メモリセルトランジスタと同一構造を成してメモリセル
    トランジスタに並列に接続され、フローティングゲート
    に記憶データと対応付けられる電圧が印加されるリファ
    レンストランジスタと、 メモリセルトランジスタ及びリファレンストランジスタ
    のソース及びドレイン間に一定の電位差を与えることに
    より、メモリセルトランジスタのフローティングゲート
    に電荷を注入させる書き込み回路と、 メモリセルトランジスタ及びリファレンストランジスタ
    のコントロールゲートに所定の電圧を与えることによ
    り、メモリセルトランジスタ及びリファレンストランジ
    スタを同時に活性化する選択回路と、 メモリセルトランジスタ及びリファレンストランジスタ
    に流れる電流量を比較する比較回路とを備え、 書き込み回路からメモリセルトランジスタ及びリファレ
    ンストランジスタに与える電位差を比較回路の比較結果
    に対応して制御し、その制御に要する遅延時間が相殺さ
    れるように、リファレンストランジスタのフローティン
    グゲートに印加される電圧を設定したことを特徴とする
    不揮発性半導体メモリ。
  4. 【請求項4】 データの書き込み動作時に、メモリセル
    トランジスタに流れる電流量に相当する信号を比較する
    ための基準値を生成するリファレンストランジスタと、
    データの読み出し動作時に、前記メモリセルトランジス
    タに流れる電流量に相当する信号を比較するための基準
    値を生成するリファレンストランジスタとを共通化した
    ことを特徴とする不揮発性半導体メモリ。
  5. 【請求項5】 データの書き込み動作時に、メモリセル
    トランジスタ及びリファレンストランジスタに流れる電
    流量に対応し、前記メモリセルトランジスタ及びリファ
    レンストランジスタに与える電位差を変動させると共
    に、 データの読み出し動作時には、前記メモリセルトランジ
    スタに流れる電流量に相当する信号と前記リファレンス
    トランジスタに流れる電流量に相当する信号とを比較す
    ることを特徴とした不揮発性半導体メモリ。
  6. 【請求項6】 メモリセルトランジスタと、 メモリセルトランジスタと同一構造を成してメモリセル
    トランジスタに並列に接続され、フローティングゲート
    に記憶データと対応付けられる電圧が印加されるリファ
    レンストランジスタとを備え、 前記メモリセルトランジスタ及びリファレンストランジ
    スタのソース及びドレイン間に一定の電位差を与えるこ
    とにより、前記メモリセルトランジスタのフローティン
    グゲートに電荷を注入する書き込み動作に際して、前記
    メモリセルトランジスタ及びリファレンストランジスタ
    に流れる電流量に対応し、前記メモリセルトランジスタ
    及びリファレンストランジスタに与える電位差を変動さ
    せると共に、 データの読み出し動作時には、前記メモリセルトランジ
    スタに流れる電流量に相当する信号と前記リファレンス
    トランジスタに流れる電流量に相当する信号とを比較す
    ることを特徴とした不揮発性半導体メモリ。
  7. 【請求項7】 電気的に独立したフローティングゲート
    に重ねてコントロールゲートが配置され、フローティン
    グゲート及びコントロールゲートに隣接してソース領域
    及びドレイン領域が配置されるメモリセルトランジスタ
    と、 メモリセルトランジスタと同一構造を成してメモリセル
    トランジスタに並列に接続され、フローティングゲート
    に記憶データと対応付けられる電圧が印加されるリファ
    レンストランジスタと、 メモリセルトランジスタ及びリファレンストランジスタ
    のソース及びドレイン間に一定の電位差を与えることに
    より、メモリセルトランジスタのフローティングゲート
    に電荷を注入させる書き込み回路と、 メモリセルトランジスタ及びリファレンストランジスタ
    のコントロールゲートに所定の電圧を与えることによ
    り、メモリセルトランジスタ及びリファレンストランジ
    スタを同時に活性化する選択回路と、 メモリセルトランジスタ及びリファレンストランジスタ
    に流れる電流量を比較する比較回路とを備え、 データの書き込み動作時に、書き込み回路からメモリセ
    ルトランジスタ及びリファレンストランジスタに与える
    電位差を前記比較回路の比較結果に対応して変動させる
    と共に、 データの読み出し動作時には、前記メモリセルトランジ
    スタに流れる電流量に相当する信号と前記リファレンス
    トランジスタに流れる電流量に相当する信号とを比較す
    ることを特徴とした不揮発性半導体メモリ。
  8. 【請求項8】 データの書き込み動作時に、メモリセル
    トランジスタ及びリファレンストランジスタに流れる電
    流量に対応し、メモリセルトランジスタの書き込み動作
    時の遅延時間が相殺されるように、リファレンストラン
    ジスタの電圧を設定すると共に、 データの読み出し動作時には、前記メモリセルトランジ
    スタに流れる電流量に相当する信号と前記リファレンス
    トランジスタに流れる電流量に相当する信号とを比較す
    ることを特徴とした不揮発性半導体メモリ。
  9. 【請求項9】 メモリセルトランジスタと、 メモリセルトランジスタと同一構造を成してメモリセル
    トランジスタに並列に接続され、フローティングゲート
    に記憶データと対応付けられる電圧が印加されるリファ
    レンストランジスタとを備え、 メモリセルトランジスタ及びリファレンストランジスタ
    のソース及びドレイン間に一定の電位差を与えることに
    より、メモリセルトランジスタのフローティングゲート
    に電荷を注入する書き込み動作に際して、メモリセルト
    ランジスタ及びリファレンストランジスタに流れる電流
    量に対応し、書き込み動作時の遅延時間が相殺されるよ
    うに、リファレンストランジスタのフローティングゲー
    トに印加される電圧を設定すると共に、 データの読み出し動作時には、前記メモリセルトランジ
    スタに流れる電流量に相当する信号と前記リファレンス
    トランジスタに流れる電流量に相当する信号とを比較す
    ることを特徴とした不揮発性半導体メモリ。
  10. 【請求項10】 電気的に独立したフローティングゲー
    トに重ねてコントロールゲートが配置され、フローティ
    ングゲート及びコントロールゲートに隣接してソース領
    域及びドレイン領域が配置されるメモリセルトランジス
    タと、 メモリセルトランジスタと同一構造を成してメモリセル
    トランジスタに並列に接続され、フローティングゲート
    に記憶データと対応付けられる電圧が印加されるリファ
    レンストランジスタと、 メモリセルトランジスタ及びリファレンストランジスタ
    のソース及びドレイン間に一定の電位差を与えることに
    より、メモリセルトランジスタのフローティングゲート
    に電荷を注入させる書き込み回路と、 メモリセルトランジスタ及びリファレンストランジスタ
    のコントロールゲートに所定の電圧を与えることによ
    り、メモリセルトランジスタ及びリファレンストランジ
    スタを同時に活性化する選択回路と、 メモリセルトランジスタ及びリファレンストランジスタ
    に流れる電流量を比較する比較回路とを備え、 データの書き込み動作時に、書き込み回路からメモリセ
    ルトランジスタ及びリファレンストランジスタに与える
    電位差を比較回路の比較結果に対応して制御し、その制
    御に要する遅延時間が相殺されるように、リファレンス
    トランジスタのフローティングゲートに印加される電圧
    を設定すると共に、 データの読み出し動作時には、前記メモリセルトランジ
    スタに流れる電流量に相当する信号と前記リファレンス
    トランジスタに流れる電流量に相当する信号とを比較す
    ることを特徴とした不揮発性半導体メモリ。
  11. 【請求項11】 少なくとも1つの前記リファレンスト
    ランジスタに対して複数の前記メモリセルトランジスタ
    を並列に接続し、前記書き込み回路から複数の前記メモ
    リセルトランジスタの内の1つに選択的に電位差を与え
    ることを特徴とした請求項3、7又は10に記載の不揮
    発性半導体メモリ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005317156A (ja) * 2004-04-30 2005-11-10 Innotech Corp 半導体記憶装置
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