JP2000315392A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置

Info

Publication number
JP2000315392A
JP2000315392A JP12498799A JP12498799A JP2000315392A JP 2000315392 A JP2000315392 A JP 2000315392A JP 12498799 A JP12498799 A JP 12498799A JP 12498799 A JP12498799 A JP 12498799A JP 2000315392 A JP2000315392 A JP 2000315392A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
potential
sub
bit line
line
word line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP12498799A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Kojima
誠 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP12498799A priority Critical patent/JP2000315392A/ja
Publication of JP2000315392A publication Critical patent/JP2000315392A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Read Only Memory (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 消去及び書込みを装置全体として高速に行え
る不揮発性半導体記憶装置を提供する。 【解決手段】 各サブビット線SBL0等には、メモリ
セル31に書き込むデータを保持するサブビット線電位
制御部70が設けられている。ブロック40a内におい
て書き込みを実行中、選択ゲートデコーダ42はメイン
ビット線MBL0〜MBLnをブロック40a内のサブ
ビット線SBL0等から切り離す。また、ブロック40
aでは、ワード線・ソース線デコーダ43等は出力をホ
ールド状態にして他のブロックに対するコマンドを無視
する。したがって、他のブロック内のメモリセル31に
アクセスして、読み出し、書き込み、消去等を行うこと
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は不揮発性半導体記憶
装置に関し、特に消去・書込みの高速化を実現するもの
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、不揮発性半導体記憶装置、特にフ
ラッシュメモリーは様々な用途にその応用範囲を広げて
きており、例えば、デジタルカメラ、携帯電話、固体録
音機等に広く用いられるようになった。このような応用
においては、高速消去、高速書込みができるよう、性能
向上が特に強く求められている。最近のエンベデッドの
フラッシュメモリーでは、読み出しに必要な時間は数十
nsであるが、一般的に行われているCHE(Channel H
ot Electron)による書込みには数十μs、FN(Fowler-
Nordheim)トンネル現象による消去には数百μsの時間
を要するためである。これらの時間を短縮するために、
デバイス的改良が行われる一方、書込み・消去時間を表
面上短くするための回路上の工夫がなされている。
【0003】特開平5−54682号公報に開示された
NOR型フラッシュメモリーは、擬似的な消去の高速化
を図ったものである。同号公報の図1は、このフラッシ
ュメモリーのメモリセルアレイ部、X・Yデコーダ部及
びソース線制御部の回路を示したものである。メモリセ
ルアレイが複数のブロックに分割された構成であり、ブ
ロックごとに独立したXデコーダ(ワード線デコーダ)
とソース線スイッチとが設けられている。
【0004】例えば、一番左のブロックのフラッシュ消
去をする際には、このブロックのXデコーダ出力をすべ
て接地電位にし、このブロックのソース線出力をすべて
正の高電圧にする。このようなフラッシュメモリでは、
消去期間中であっても、Yデコーダを制御して別のブロ
ックにおいて読み出しが可能となる。すなわち、あるブ
ロックにおいてメモリセルの消去を行っていても、その
間に他のブロックにおいて自由にメモリセルにアクセス
することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の不揮発
性半導体記憶装置では、外部から入力されたデータを書
き込む場合には、書き込みが終了するまでは他のブロッ
クにアクセスすることができなかった。また、メモリセ
ルアレイを分割しない場合と同じ規模のXデコーダをブ
ロックごとに設けなければならず、回路面積の増大が顕
著となる問題があった。
【0006】さらに、あるメモリセルに対して書き込み
や消去を行うと、他のメモリセルのフローティングゲー
トに蓄積された電子が抜き取られることがあり、これに
より生じる誤読み出しを避けるために、動作上の各種の
制限が必要であった。このような制限は、使いにくさや
設計上の制限をもたらし、動作の高速化の妨げにもなっ
ていた。
【0007】本発明は、回路面積を増大することなく、
実効的に高速な動作が可能であり、かつ、信頼性の高い
不揮発性半導体記憶装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明が講じた手段は、メモリセルに、
フローティングゲートを有するセルトランジスタを含む
不揮発性半導体記憶装置として、マトリクス状に配置さ
れた複数の前記メモリセルを有するサブアレイの行を1
以上有する複数のブロックと、前記サブアレイの列のそ
れぞれに対して、前記複数のブロックにわたって設けら
れた複数のメインビット線と、入力されたアドレスに基
づき、前記複数のブロックの中から1つのブロックを選
択するブロック選択回路とを備え、前記各ブロックは、
当該ブロックの各サブアレイ内のメモリセルの各列に対
してそれぞれ設けられた複数のサブビット線と、前記各
サブビット線毎に、当該サブアレイが属する列に対して
設けられた前記メインビット線との間に設けられた選択
ゲートと、当該ブロックが前記ブロック選択回路により
選択された後、前記選択ゲートを、所定期間非導通状態
に維持する選択ゲートデコーダと、当該ブロック内に設
けられたワード線及びソース線の電位を所定電位に制御
するワード線・ソース線デコーダとを備えたものであ
る。
【0009】請求項1の発明によると、選択ゲートを非
導通状態にして、ブロック内のサブビット線をメインビ
ット線から切り離すとともに、ブロック内の信号電位の
状態を維持することができるので、あるブロックにおい
て消去等の時間がかかる処理を行っているときに、同時
に独立して他のブロックではメモリセルへのアクセスが
可能となる。したがって、実効的に高速な動作を行うこ
とができる。
【0010】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
の不揮発性半導体記憶装置において、前記各ブロック
は、メモリセルに消去動作を行うものとして前記ブロッ
ク選択回路により選択された場合において、前記選択ゲ
ートデコーダが、前記各選択ゲートを非導通状態にし
て、前記各サブビット線を対応するメインビット線から
切り離し、その後、前記ワード線・ソース線デコーダ
が、当該ブロックに対する新たな命令が入力されるまで
の間における所定の期間において、選択したワード線の
電位をワード線消去用電位に維持するとともに、当該ワ
ード線に対応したソース線の電位をソース線消去用電位
に維持するものである。
【0011】請求項2の発明によると、消去動作中のブ
ロックにおいて、メモリセルに消去用の電圧を与え続け
ながら、同時に他のブロックにおいて、メモリセルにア
クセスすることができる。
【0012】さらに、請求項3の発明は、請求項1に記
載の不揮発性半導体記憶装置において、前記各ブロック
は、当該ブロック内の複数のサブビット線の電位を所定
の電位に設定するサブビット線プリセット部と、前記各
サブビット線毎に設けられ、当該サブビット線の電位情
報を保存し、その電位情報に基づいて当該サブビット線
に接続されたメモリセルへの書き込みができるように当
該サブビット線の電位を制御するサブビット線電位制御
部とを備えたものである。
【0013】請求項3の発明によると、書き込みに必要
なデータをブロック内に保持し、書き込み動作中のブロ
ック内のサブビット線をメインビット線から切り離すこ
とができるため、書き込み動作中のブロックにおいて、
メモリセルに書き込み用の電圧を与え続けながら、同時
に他のブロックにおいてメモリセルにアクセスすること
が可能となる。
【0014】また、請求項4の発明は、請求項1に記載
の不揮発性半導体記憶装置において、前記各ブロック
は、当該ブロック内の複数のサブビット線の電位を所定
の電位に設定するサブビット線プリセット部と、前記選
択ゲートと前記メインビット線との間に、複数の前記選
択ゲートに対して共通に設けられた中間ノードと、前記
中間ノードと前記メインビット線との間に設けられた、
更なる選択ゲートと、前記各中間ノード毎に設けられ、
前記選択ゲートにより当該中間ノードと接続されたサブ
ビット線の電位情報を保存し、その電位情報に基づいて
当該サブビット線に接続されたメモリセルへの書き込み
ができるように当該サブビット線の電位を制御するサブ
ビット線電位制御部とを備えたものである。
【0015】請求項4の発明によると、サブビット線電
位制御部の数を減らすことができるので、配線レイアウ
ト上の配線のピッチの緩和を行うことができる。
【0016】さらに、請求項5の発明は、請求項3又は
4に記載の不揮発性半導体記憶装置において、前記各ブ
ロックは、外部から入力されたデータをメモリセルに書
き込むものとして前記ブロック選択回路により選択され
た場合において、書き込み対象メモリセルに接続された
サブビット線に対して設けられた前記サブビット線電位
制御部が、当該サブアレイが属する列に対して設けられ
た前記メインビット線に伝送されたデータを、このメイ
ンビット線と当該サブビット線との間に設けられた前記
選択ゲートを介して保存し、その後、前記選択ゲートデ
コーダが、各選択ゲートを非導通状態にして、各サブビ
ット線を対応するメインビット線から切り離し、その
後、当該サブビット線電位制御部が、保存したデータが
セルトランジスタのフローティングゲートに電子を注入
すべきデータであるときは、当該サブビット線をサブビ
ット線書き込み用電位にする一方、そうでないときは、
当該サブビット線をサブビット線非書き込み用電位にす
るとともに、当該サブビット線電位制御部以外のサブビ
ット線電位制御部が、これに接続されたサブビット線を
サブビット線非書き込み用電位にし、その後、前記ワー
ド線・ソース線デコーダが、当該ブロックに対する新た
な命令が入力されるまでの間における所定の期間におい
て、前記書き込み対象メモリセルと接続されたワード線
の電位をワード線書き込み用電位に維持するとともに、
当該ワード線に対応したソース線の電位をソース線書き
込み用電位に維持するものである。
【0017】請求項5の発明によると、書き込み動作中
のブロックにおいて、書き込み対象のメモリセルに書き
込み用の電圧を与え続けながら、このブロックとは無関
係に同時に他のブロックにおいて、メモリセルにアクセ
スすることができる。
【0018】また、請求項6の発明は、請求項3又は4
に記載の不揮発性半導体記憶装置において、前記各ブロ
ックは、メモリセルに再書き込みをするものとして前記
ブロック選択回路により選択された場合において、前記
選択ゲートデコーダが、各選択ゲートを非導通状態にし
て、各サブビット線を対応するメインビット線から切り
離し、前記サブビット線プリセット部が、各サブビット
線を充電して論理的に高電位にし、前記ワード線・ソー
ス線デコーダが、選択したワード線の電位をワード線読
み出し用電位にし、その後、前記各サブビット線電位制
御部が、接続されているサブビット線の電位情報を保存
し、その電位情報が論理的に高電位のときは、当該サブ
ビット線をサブビット線書き込み用電位にする一方、そ
うでないときは、当該サブビット線をサブビット線非書
き込み用電位にし、その後、前記ワード線・ソース線デ
コーダが、当該ブロックに対する新たな命令が入力され
るまでの間における所定の期間において、前記選択した
ワード線の電位をワード線書き込み用電位に維持すると
ともに、当該ワード線に対応したソース線の電位をソー
ス線書き込み用電位に維持するものである。
【0019】請求項6の発明によると、メモリセルから
データを読み出し、そのメモリセルに読み出したデータ
を再書き込みするリフレッシュ動作を行うため、セルト
ランジスタのフローティングゲートからリークした電子
を補って、メモリセルのしきい値電圧を一定レベル以上
に維持し、データの記憶を確実にすることができる。
【0020】さらに、請求項7の発明は、請求項3又は
4に記載の不揮発性半導体記憶装置において、前記各ブ
ロックは、メモリセルに再書き込みをするものとして前
記ブロック選択回路で選択された場合において、前記選
択ゲートデコーダが、各選択ゲートを非導通状態にし
て、各サブビット線を対応するメインビット線から切り
離し、前記サブビット線プリセット部が、各サブビット
線を充電して論理的に高電位にし、前記ワード線・ソー
ス線デコーダが、選択したワード線の電位を第1のワー
ド線電位にし、その後、前記各サブビット線電位制御部
が、接続されているサブビット線の電位情報を保存し、
その後、前記サブビット線プリセット部が、各サブビッ
ト線を再び充電して論理的に高電位にし、前記ワード線
・ソース線デコーダが、前記選択したワード線の電位を
前記第1のワード線電位よりも低い第2のワード線電位
にし、その後、前記各サブビット線電位制御部が、保存
している電位情報が論理的に高電位のときは、当該サブ
ビット線を論理的に低電位に変化させ、その後、前記各
サブビット線電位制御部が、当該サブビット線の電位情
報を再び保存し、その保存している電位情報が論理的に
高電位のときは、当該サブビット線をサブビット線書き
込み用電位にする一方、そうでないときは、当該サブビ
ット線をサブビット線非書き込み用電位にし、その後、
前記ワード線・ソース線デコーダが、当該ブロックに対
する新たな命令が入力されるまでの間における所定の期
間において、前記選択したワード線の電位をワード線書
き込み用電位に維持するとともに、当該ワード線に対応
したソース線の電位をソース線書き込み用電位に維持す
るものである。
【0021】請求項7の発明によると、メモリセルのし
きい値電圧が一定の範囲にある場合に限り、リフレッシ
ュ動作を行うため、必要のないメモリセルにまで再書き
込みを行うことがないようにすることができる。このた
め、書き込み電流を低減させることができ、一度に多く
のメモリセルをリフレッシュ対象にすることができる。
したがって、不揮発性半導体記憶装置全体のリフレッシ
ュを高速に終えることができる。
【0022】また、請求項8の発明は、請求項7に記載
の不揮発性半導体記憶装置において、前記各ブロック
は、当該ブロック内の前記各サブビット線電位制御部が
保存している電位情報がすべて論理的に低電位を表す情
報であるか否かを示す検出信号を出力するモニター部を
備えたものである。
【0023】請求項8の発明によると、しきい値電圧が
一定の範囲にあるメモリセルが存在するか否かを検知す
ることができる。
【0024】さらに、請求項9の発明は、請求項8に記
載の不揮発性半導体記憶装置において、前記第1のワー
ド線電位は、フローティングゲートに電子が蓄積された
セルトランジスタのしきい値電圧の下限許容値に相当す
る電位であり、前記第2のワード線電位は、フローティ
ングゲートに電子が蓄積されていないセルトランジスタ
のしきい値電圧の上限許容値に相当する電位であって、
前記ワード線・ソース線デコーダは、前記所定の期間に
おいて、前記モニター部が、前記各サブビット線電位制
御部が保存している電位情報がすべて論理的に低電位を
表す情報であることを示す検出信号を出力しているとき
は、当該ワード線の電位をワード線書き込み用電位に維
持せず、かつ、当該ワード線に対応したソース線の電位
をソース線書き込み用電位に維持しないものである。
【0025】請求項9の発明によると、しきい値電圧が
一定の範囲にあるメモリセルが存在するときは再書き込
みを行い、存在しないときは再書き込みを行わないた
め、確実に書き込み済みメモリセルのしきい値電圧を一
定のレベル以上に維持することが無駄なくできる。
【0026】また、請求項10の発明は、請求項8に記
載の不揮発性半導体記憶装置において、前記第1のワー
ド線電位は、フローティングゲートに電子が蓄積された
セルトランジスタのしきい値電圧の下限許容値に相当す
る電位であり、前記第2のワード線電位は、接地電位以
下の電位であり、前記ワード線・ソース線デコーダは、
前記所定の期間において、前記モニター部が、前記各サ
ブビット線電位制御部が保存している電位情報がすべて
論理的に低電位を表す情報であることを示す検出信号を
出力しているときは、当該ワード線の電位をワード線書
き込み用電位に維持せず、かつ、当該ワード線に対応し
たソース線の電位をソース線書き込み用電位に維持しな
いものである。
【0027】請求項10の発明によると、すべてのメモ
リセルのしきい値電圧を一定値以上にすることが無駄な
くできる。このため、このような動作を消去動作前に行
えば、オーバーイレーズが生じることを防ぐことができ
る。
【0028】さらに、請求項11の発明は、請求項3に
記載の不揮発性半導体記憶装置において、前記各ブロッ
クは、当該ブロック内の前記各サブビット線電位制御部
が保存している電位情報が論理的にすべて同一の情報で
あるか否かを示す検出信号を出力するモニター部を備え
たものであり、前記各ブロックは、メモリセルに消去動
作を行うものとして前記ブロック選択回路により選択さ
れた場合において、前記選択ゲートデコーダが、各選択
ゲートを非導通状態にして、各サブビット線を対応する
メインビット線から切り離し、前記サブビット線プリセ
ット部が、各サブビット線を充電して論理的に高電位に
し、前記ワード線・ソース線デコーダが、選択したワー
ド線の電位を第1のワード線電位にし、その後、前記各
サブビット線電位制御部が、接続されているサブビット
線の電位情報を保存し、その後、前記サブビット線プリ
セット部が、各サブビット線を再び充電して論理的に高
電位にし、前記ワード線・ソース線デコーダが、前記選
択したワード線の電位を前記第1のワード線電位よりも
低い第2のワード線電位にし、その後、前記各サブビッ
ト線電位制御部が、保存している電位情報が論理的に高
電位のときは、当該サブビット線を論理的に低電位に変
化させ、その後、前記各サブビット線電位制御部が、当
該サブビット線の電位情報を再び保存し、その後、前記
ワード線・ソース線デコーダが、前記各サブビット線電
位制御部の保存する電位情報がすべて論理的に低電位を
表す情報であることを示す検出信号を前記モニター部が
出力するときは、当該ブロックに対する新たな命令が入
力されるまでの間における所定の期間において、前記選
択したワード線の電位をワード線消去用電位に維持する
とともに、当該ワード線に対応したソース線の電位をソ
ース線消去用電位に維持するものである。
【0029】請求項11の発明によると、消去動作後、
しきい値電圧が一定値以下になったメモリセルを検出し
た場合には、そのメモリセルとワード線を共通とするメ
モリセルに対しての消去動作を終了するため、オーバー
イレーズが生じることを防ぐことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
の第1の実施形態について、図面を参照しながら説明す
る。
【0031】図1は本発明に係る不揮発性半導体記憶装
置として、階層化されたビット線構造を持つNOR型フ
ラッシュメモリを示す構成図である。図1において、サ
ブアレイ30は、マトリクス状に配置された複数のメモ
リセル31を含んでいる。サブアレイ30もマトリクス
状、すなわち、行及び列状に配置されている。メインビ
ット線MBL0〜MBLnは平行に複数配置されてお
り、各メインビット線MBL0〜MBLnはメインビッ
ト線方向の1列のサブアレイ内を通過している。また、
メインビット線MBL0〜MBLnに垂直な方向の1行
のサブアレイ30を含むブロック40a等が複数配置さ
れている。
【0032】メインビット線MBL0〜MBLnはそれ
ぞれYゲート3を介して極性調整回路5の出力に接続さ
れている。極性調整回路5は、書き込みデータラッチ回
路4の出力と極性切り換え信号PLとを入力とし、極性
切り換え信号PLに応じて書き込みデータラッチ回路4
の出力のレベルを論理的に反転して出力する。書き込み
データラッチ回路4は外部から入力されたデータD0を
入力とし、入力CLKに入力される信号Dinに同期し
てデータD0を出力するDフリップフロップである。メ
インビット線MBL0〜MBLnには、各メインビット
線の電位をプリセットするメインビット線プリセットト
ランジスタ2が接続されている。図示されていないが、
コラムデコーダは、列アドレスYを入力とし、Yゲート
制御信号Y0〜Ynを出力してYゲート3を制御する。
【0033】コントローラ51は、入力された同期信号
/CEに従って内部制御信号CTRL、アドレスラッチ
信号AL等を生成する。Xアドレスバッファ52は、行
アドレスXとアドレスラッチ信号ALとを入力とし、行
アドレスX及び内部アドレス信号Xiを出力する。ブロ
ックプリデコーダ53は、行アドレスXと内部制御信号
CTRLとを入力とし、ブロックを指定するブロックア
ドレスBLKを各ブロックに出力する。メインビット線
プリセット制御回路54は、外部から入力されたコマン
ドを入力とし、すべてのメインビット線プリセットトラ
ンジスタ2のゲート及びソースに、メインビット線プリ
セット制御信号PRE及びメインビット線プリセット設
定電位信号VPをそれぞれ出力する。命令生成部55
は、フラッシュメモリ内の各部を制御するコマンドを出
力する。
【0034】メインビット線MBL0〜MBLnに垂直
な方向の1行に属する複数のサブアレイ30とブロック
選択信号発生回路41と選択ゲートデコーダ42とワー
ド線・ソース線デコーダ43とサブビット線プリセット
制御回路44とサブビット線ラッチ制御回路45とはブ
ロック40aを構成している。ワード線・ソース線デコ
ーダ43は、ワード線デコーダ及びソース線デコーダの
機能を兼ね備えたものであり、ブロック40a内のワー
ド線WLa〜WLd及びソース線SLab,SLcdを
駆動する。
【0035】また、サブビット線SBL0,SBL1
と、複数のメモリセル31と、サブビット線プリセット
トランジスタ32と、選択ゲート33と、サブビット線
電位制御部70とはサブアレイ30を構成している。
【0036】特に図示していないが、ブロックプリデコ
ーダ53と各ブロックのブロック選択信号発生回路41
とは、ブロック選択回路を構成している。また、サブビ
ット線プリセット制御回路44とサブビット線プリセッ
トトランジスタ32とは、サブビット線プリセット部を
構成している。以下、信号のレベルとして、論理的に
「高」を示す電位を“H”、論理的に「低」を示す電位
を“L”で表す。
【0037】ブロック40aにおいて、メインビット線
MBL0〜MBLnに直交してワード線WLa〜WLd
とソース線SLab,SLcdとが配置されている。ブ
ロック選択信号発生回路41は、ブロックアドレスBL
Kが自己のブロック40aを選択するものであるとき、
ブロック選択信号BLK0の信号レベルを“H”にして
出力する。選択ゲートデコーダ42は、外部から入力さ
れたコマンドと内部アドレス信号Xiとブロック選択信
号BLK0とを入力とし、選択ゲート33に選択ゲート
信号SG0,SG1を出力して、メインビット線MBL
0〜MBLnとサブビット線SBL0等との間の接続を
制御する。ワード線・ソース線デコーダ43は、外部か
ら入力されたコマンドと内部アドレス信号Xiとブロッ
ク選択信号BLK0とを入力とし、ワード線WLa〜W
Ldから1本、ソース線SLab,SLcdから1本を
それぞれ選択して活性化し、メモリセル31の読み出
し、書き込み、消去ができるようにする。サブビット線
プリセット制御回路44は、外部から入力されたコマン
ドとブロック選択信号BLK0とを入力とし、サブビッ
ト線プリセットトランジスタ32のゲート及びソースに
サブビット線プリセット制御信号PRE0及びサブビッ
ト線プリセット設定電位信号VP0をそれぞれ出力し
て、サブビット線SBL0等のプリセット時の電位を制
御する。サブビット線ラッチ制御回路45は、外部から
入力されたコマンドとブロック選択信号BLK0とを入
力とし、サブビット線電位制御部70にラッチ信号SE
T0とラッチ活性化信号ACT0とを出力する。サブビ
ット線電位制御部70は、ラッチ信号SET0及びラッ
チ活性化信号ACT0に従って、サブビット線SBL0
等の電位情報の保存及び電位の制御をする。また、同様
な構成をしたブロックがメインビット線MBL0〜MB
Lnの方向に複数配置されている。
【0038】ブロック40aに属し、メインビット線M
BL0が通過するサブアレイ30において、サブビット
線SBL0とSBL1とがメインビット線MBL0に平
行に設けられている。サブビット線SBL0及びSBL
1は、選択ゲート33を介してメインビット線MBL0
に接続されている。各サブビット線SBL0,SBL1
には複数のメモリセル31と、サブビット線プリセット
トランジスタ32のドレインと、サブビット線電位制御
部70のデータ入出力端子とが接続されている。メモリ
セル31は、フローティングゲートを有する1個のトラ
ンジスタ(セルトランジスタ)で構成されている。他の
サブアレイ30も同様の構成をしている。
【0039】以上のように、ブロック40aは、サブア
レイ30の複数の行のうち、メインビット線MBL0〜
MBLnに垂直な方向の1行のみを含むため、ブロック
内のワード線の数が少なく、ワード線・ソース線デコー
ダ43の規模を小さくすることができる。もちろん、ブ
ロック40aはサブアレイ30の行を複数含んでいても
よい。
【0040】図1では、不揮発性半導体記憶装置として
NOR型のフラッシュメモリを示したが、この形式以外
の不揮発性半導体記憶装置でもよく、例えば、スプリッ
トゲート型のソースサイドインジェクション不揮発性メ
モリであってもよい。
【0041】図2はサブビット線電位制御部70の構成
を示す図である。図2において、Data端子から入力
されたデータがデータラッチ71の入力Dに、Set端
子から入力されたラッチ信号が入力Gにそれぞれ入力さ
れる。データラッチ71の出力Qは、ラッチ出力ノード
73を経て、トライステートインバータ72に入力され
る。トライステートインバータ72は、Act端子から
入力された信号のレベルが“H”のときのみ、データラ
ッチ71から入力されたデータを論理反転してOut端
子に出力する。
【0042】図3はブロック40aにおけるブロック選
択信号発生回路41、選択ゲートデコーダ42、ワード
線・ソース線デコーダ43及びサブビット線ラッチ制御
回路45を示す構成図である。ここでは、書き込み、消
去に関する回路のみ示している。例として、ワード線・
ソース線デコーダ43について説明する。いま、ブロッ
クプリデコーダ53がブロック40aを指定するブロッ
クアドレスBLKを出力しており、ブロック選択信号発
生回路41の出力BLK0が“H”になっているとす
る。外部から、ワード線・ソース線デコーダ43に対し
て、たとえば書き込みを指示するコマンドが入力される
と、SRフリップフロップ431は出力Qを“H”にセ
ットする。このとき、内部アドレス信号Xiのうち、X
1及びX2が“H”であれば、データラッチ432の入
力Dは“H”となっているので、データラッチ432は
“H”を出力してホールド状態になる。すると、ワード
線WLaにはワード線書き込み用電位が出力され、ホー
ルド状態になる。このホールド状態は、ブロックアドレ
スBLKによってブロック40aが指定され、ワード線
・ソース線デコーダ43に対してリセットを指示するコ
マンドが入力されて、SRフリップフロップ431が出
力Qを“L”にリセットするまで維持される。
【0043】選択ゲートデコーダ42及びサブビット線
ラッチ制御回路45もSRフリップフロップ及びデータ
ラッチを有しているので、同様に、ブロックアドレスB
LKによってブロック40aが選択され、それぞれに対
して書き込み等のコマンドが入力されてからリセットを
指示するコマンドが入力されるまで、出力の状態を維持
することができる。したがって、ブロック40aで書き
込み等のための状態を維持したまま、他のブロックでは
独立してメモリセルに対して動作を行うことができる。
【0044】<消去>次に、図1に示したフラッシュメ
モリの消去時の動作について説明する。ここでは、ブロ
ック40aに属するすべてのメモリセル31の消去を行
うブロック内消去について説明する。
【0045】図4は図1に示したフラッシュメモリにお
ける消去動作時及び外部入力データの書き込み動作時の
各部の電位変化を示すタイミングチャートであり、図5
は消去動作時のフローチャートである。図5(a)はブ
ロック内消去開始ルーチンのフローチャートであって、
ステップS11において、Xアドレスバッファ52は、
行アドレスXが入力されると、アドレスラッチ信号AL
に同期してブロックプリデコーダ53に行アドレスXを
出力する。ブロックプリデコーダ53は、行アドレスX
に基づいて、ブロック40aを指定するブロックアドレ
スBLKを、内部制御信号CTRLに同期して、各ブロ
ックのブロック選択信号発生回路41に出力する。ブロ
ック40aにおいて、ブロック選択信号発生回路41
は、ブロック選択信号BLK0の信号レベルを“H”に
して出力する(図4のa)。
【0046】外部から消去コマンドが入力されると、サ
ブビット線プリセット制御回路44の出力とサブビット
線ラッチ制御回路45の出力とはすべて“L”になり、
ブロック40aにおいて、サブビット線プリセットトラ
ンジスタ32とサブビット線電位制御部70とはすべて
非活性化状態になる。すなわち、サブビット線プリセッ
ト制御回路44、サブビット線ラッチ制御回路45、サ
ブビット線プリセットトランジスタ32及びサブビット
線電位制御部70は、消去時においては必要がない。ま
た、選択ゲートデコーダ42はすべての出力を“L”に
固定し、ブロック40a内のすべてのサブビット線SB
L0等をメインビット線MBL0〜MBLnから切り離
す。サブビット線SBL0等に接続された各メモリセル
31のセルトランジスタのドレインは、どこにも接続さ
れない開放状態となる。
【0047】ステップS12において、ブロック40a
のワード線・ソース線デコーダ43は、すべてのワード
線電位を、ワード線消去用電位である負の高電位(以下
では−HVと表記する)にするとともに、すべてのソー
ス線電位を、ソース線消去用電位である正の高電位(以
下では+HVと表記する)にする(図4のb)。する
と、セルトランジスタのフローティングゲートから電子
が引き抜かれ、ブロック40a内のメモリセル31の消
去が始まる。図3に示したように、データラッチ432
等の働きにより、これ以降、ブロック40a内の各部の
出力信号レベルは固定される。以上でブロック内消去開
始ルーチンが終了する。
【0048】ブロック40a内において消去を実行中、
メインビット線MBL0〜MBLnはブロック40a内
のサブビット線SBL0等から切り離されている。ま
た、ブロック40aでは、他のブロックに対するコマン
ドを無視する。したがって、他のブロックにコマンドを
与え、他のブロック内のメモリセル31にアクセスし
て、読み出し、書き込み、消去等を行うことが可能であ
る。
【0049】図5(b)はブロック内消去終了ルーチン
のフローチャートである。ステップS13においては、
消去開始から一定時間が経過し、消去を終了するコマン
ドが外部から入力されると、ブロック40a内の各部の
出力信号レベルの固定が解除される。ワード線・ソース
線デコーダ43はすべてのワード線電位とすべてのソー
ス線電位とを接地電位に変化させ、消去を終了する(図
4のc)。以上でブロック内消去終了ルーチンが終了す
る。
【0050】このように、ブロック40aにおいてメモ
リセル31の消去中であっても、そのブロック内のサブ
ビット線SBL0等をメインビット線MBL0〜MBL
nから切り離すことにより、他のブロック内においては
メモリセルに対するアクセスが自由にできるため、見か
け上、消去に要する時間を短くすることができ、動作の
高速化を図ることができる。同様に、あるブロックの消
去が終了する前に別ブロックに対する消去開始を行うよ
うな、パイプライン的な消去を行うこともできるため、
実効的な消去速度を向上させることができる。
【0051】なお、ブロック40a内のすべてのメモリ
セル31の消去を行う場合について説明したが、ワード
線・ソース線デコーダ43が一部のワード線WLa等及
びソース線SLab等のみを選択して消去用電位を与え
ることにより、ワード線単位で一部のメモリセル31の
みを消去することも可能である。
【0052】<書き込み>次に、図1に示したフラッシ
ュメモリの書き込み時の動作について説明する。図6は
このフラッシュメモリの書き込み動作時のフローチャー
トである。ここでは、外部から入力されたアドレスによ
って指定された書き込み対象メモリセルとして、ブロッ
ク40aに属し、ワード線WLaとサブビット線SBL
0との双方に接続されたメモリセル31にデータが書き
込まれる場合について、図4のタイミングチャート及び
図6のフローチャートを参照して説明する。
【0053】図6(a)はブロック内書き込み開始ルー
チンのフローチャートである。最初に、すべてのYゲー
ト3とすべての選択ゲート33とは非導通状態であると
する。ステップS21において、書き込みデータラッチ
回路4は外部から入力された書き込みデータD0を信号
Dinに同期してラッチする。外部から書き込みコマン
ドが入力されると、メインビット線プリセット制御回路
54は出力VPの信号レベルを“L”、出力PREの信
号レベルを“H”として、メインビット線プリセットト
ランジスタ2を導通状態にし、すべてのメインビット線
MBL0〜MBLnの電位を“L”にプリセットする。
【0054】ステップS22において、Xアドレスバッ
ファ52は、入力された行アドレスXを、アドレスラッ
チ信号ALに同期してブロックプリデコーダ53に出力
する。ブロックプリデコーダ53は、行アドレスXに基
づいて、ブロック40aを指定するブロックアドレスB
LKを、内部制御信号CTRLに同期して、各ブロック
のブロック選択信号発生回路41に出力する。ブロック
40aにおいて、ブロック選択信号発生回路41は、ブ
ロック選択信号BLK0の信号レベルを“H”にして出
力する。
【0055】ブロック40aでは、サブビット線プリセ
ット制御回路44は出力VP0の信号レベルを“L”、
出力PRE0の信号レベルを“H”として、サブビット
線プリセットトランジスタ32を導通状態にし、ブロッ
ク40a内のすべてのサブビット線電位を“L”にプリ
セットする。その後、メインビット線プリセット制御回
路54は出力PREの信号レベルを“L”にしてメイン
ビット線プリセットトランジスタ2を非導通状態にする
とともに、サブビット線プリセット制御回路44は出力
PRE0の信号レベルを“L”にしてサブビット線プリ
セットトランジスタ32を非導通状態にする(図4の
d)。
【0056】書き込みデータラッチ回路4は、ラッチし
ているデータD0を極性調整回路5に出力する。極性調
整回路5は、極性切り換え信号PLに応じて、入力され
たデータの論理を反転させて出力する。ここでは、反転
させて出力するとする。列アドレスYがYアドレスデコ
ーダ(図示せず)に入力されると、Yアドレスデコーダ
は出力Y0の信号レベルを“H”にして、メインビット
線MBL0に接続されたYゲート3を導通状態にする。
選択ゲートデコーダ42は出力SG0の信号レベルを
“H”にして、サブビット線SBL0に接続された選択
ゲート33を導通状態にする。したがって、例えば、外
部から入力されたデータD0が“H”であるとすると、
サブビット線SBL0の電位は“H”に変化する。この
とき、ブロック40a内の他のサブビット線SBL1等
の電位は“L”のままである。サブビット線ラッチ制御
回路45は、出力SET0の信号レベルを一時的に
“H”にし、各サブビット線電位制御部70はサブビッ
ト線SBL0等の電位情報をラッチする(図4のe)。
【0057】ステップS23において、Yアドレスデコ
ーダは出力Y0の信号レベルを“L”にして、Yゲート
3を非導通状態にする。選択ゲートデコーダ42は出力
SG0の信号レベルを“L”にして、サブビット線SB
L0に接続された選択ゲート33を非導通状態にする。
選択ゲートデコーダ42はすべての出力を“L”に固定
し、ブロック40a内のすべてのサブビット線SBL0
等をメインビット線MBL0〜MBLnから切り離す
(図4のf)。
【0058】ステップS24において、サブビット線ラ
ッチ制御回路45は、出力ACT0の信号レベルを
“H”にし、各サブビット線電位制御部70がラッチし
ていた電位情報のデータの論理を反転させてサブビット
線SBL0等に出力させる。サブビット線SBL0に接
続されたメモリセル31のドレインには、外部から入力
されたデータD0に応じた電位が与えられる。
【0059】例えば、データD0が“H”であれば、サ
ブビット線電位制御部70は“H”をラッチし、保存す
る。このデータは、メモリセル31のセルトランジスタ
のフローティングゲートに電子を注入すべきデータであ
り、サブビット線電位制御部70は、このデータの論理
を反転させて、サブビット線SBL0の電位をサブビッ
ト線書き込み用電位である“L”に変化させる。このと
き、ブロック40a内の他のサブビット線電位制御部7
0は“L”をラッチしており、他のサブビット線の電位
をサブビット線非書き込み用電位である“H”に変化さ
せる。ワード線・ソース線デコーダ43は、ワード線W
Laの電位をワード線書き込み用電位である正の高電位
にするとともに、ソース線SLab電位をソース線書き
込み用電位である+HVにする(図4のg)。
【0060】サブビット線SBL0等の電位がサブビッ
ト線書き込み用電位である“L”であれば、ワード線W
Laに接続されたメモリセル31のセルトランジスタの
ソース・ドレイン間に書き込み電流が流れてホットエレ
クトロンが生じ、電子がフローティングゲートに注入さ
れる。すなわち、書き込みが行われる。サブビット線S
BL0等の電位がサブビット線非書き込み用電位である
“H”であれば、書き込み電流が流れず、ホットエレク
トロンが生じないため、書き込みは行われない。したが
って、ワード線WLaとサブビット線SBL0との双方
に接続されたメモリセル31には、外部から入力された
データD0が“H”であるときにのみ、書き込みが行わ
れる。その他のメモリセル31には書き込みは行われな
い。以後、ブロック40a内の各部の出力信号レベルは
固定される。以上で、ブロック内書き込み開始ルーチン
が終了する。
【0061】ブロック40a内で書き込みを実行中、メ
インビット線MBL0〜MBLnはブロック40a内の
サブビット線SBL0等から切り離されている。また、
ブロック40aでは、他のブロックに対するコマンドを
無視する。したがって、他のブロックにコマンドを与
え、他のブロック内のメモリセル31にアクセスして、
読み出し、書き込み、消去等を行うことが可能である。
【0062】図6(b)はブロック内書き込み終了ルー
チンのフローチャートである。ステップS25におい
て、書き込みを終了するコマンドが入力されると、ブロ
ック40a内の各部の出力信号レベルの固定が解除され
る。サブビット線ラッチ制御回路45は、出力ACT0
の信号レベルを“L”にする。ワード線・ソース線デコ
ーダ43はすべてのワード線電位とすべてのソース線電
位とを接地電位に変化させ、書き込みを終了する(図4
のh)。以上で、ブロック内書き込み終了ルーチンが終
了する。
【0063】このように、ブロック40aにおいてメモ
リセル31の書き込み中であっても、サブビット線電位
制御部70を各サブビット線SBL0等に設けて書き込
みするデータを保持するとともに、ブロック40a内の
サブビット線SBL0等をメインビット線MBL0〜M
BLnから切り離すことにより、他のブロック内におい
てはメモリセルに対するアクセスが自由にできるため、
見かけ上、書き込みに要する時間を短くすることがで
き、動作の高速化を図ることができる。
【0064】なお、メインビット線プリセット制御回路
54、メインビット線プリセットトランジスタ2、サブ
ビット線プリセット制御回路44及びサブビット線プリ
セットトランジスタ32を用いず、書き込み対象メモリ
セルに接続されたサブビット線のサブビット線電位制御
部70がラッチしていたデータに基づいてサブビット線
SBL0に出力をするときに、他のサブビット線電位制
御部70がサブビット線非書き込み用電位を出力するよ
うにしてもよい。
【0065】また、ソース線書き込み用電位を接地電位
とし、サブビット線の電位を論理的に反転したものとし
てもよい。この場合、サブビット線書き込み用電位は
“H”、サブビット線非書き込み用電位は“L”にする
必要があり、極性調整回路5は、外部から入力されたデ
ータの論理を反転させる必要はない。
【0066】(変形例)図7は本発明の実施形態の変形
例であって、図1のフラッシュメモリを変形した回路の
構成図であり、ブロック40aについてのみ示してい
る。この回路は、サブビット線電位制御部70を複数の
サブビット線に対して1個備えたものである。
【0067】図7において、サブアレイ30では、2本
のサブビット線SBL0,SBL1に対して、メインビ
ット線MBL0との間に中間ノード39が設けられてい
る。さらに、サブビット線SBL0,SBL1のそれぞ
れと中間ノード39との間に第1の選択ゲート34が設
けられ、中間ノード39とメインビット線MBL0との
間に第2の選択ゲート35が設けられている。また、中
間ノード39にはサブビット線電位制御部70が設けら
れている。ブロック40aは、図1における選択ゲート
デコーダ42の代わりに、第1の選択ゲート34を制御
する第1の選択ゲートデコーダ46と、第2の選択ゲー
ト35を制御する第2の選択ゲートデコーダ47とを有
している。
【0068】図8は図7の回路における書き込み動作時
の各部の電位変化を示すタイミングチャートである。図
1、図7及び図8を参照して、まず、書き込み動作につ
いて説明する。
【0069】第1の選択ゲートデコーダ46は、ブロッ
ク選択信号BLK0の信号レベルが“H”になると、出
力SGa0を“H”にして第1の選択ゲート34を導通
状態にし、中間ノード39をサブビット線SBL0に接
続する(図8のa)。次に、図6のフローチャートにお
いて説明したステップS21〜S25を行う。ただし、
ステップS22及びS23においては、図1における選
択ゲートデコーダ42が選択ゲート33を導通状態にす
る代わりに、第2の選択ゲートデコーダ47が出力SG
b0を“H”にし、第2の選択ゲート35を導通状態に
して、中間ノード39をメインビット線MBL0に接続
する(図8のb)。また、各サブビット線電位制御部7
0は各中間ノード39に接続されたサブビット線SBL
0等の電位情報をラッチする。ステップS25終了後、
第1の選択ゲートデコーダ46は、出力SGa0を
“L”にして第1の選択ゲート34を非導通状態にし、
書き込み動作が終了する(図8のc)。
【0070】消去時においても、第2の選択ゲート35
を常に非導通状態にしておけば、図1の回路と同様に動
作することができる。
【0071】このように、図7の回路によると、サブビ
ット線電位制御部70の数を減らすことができるため、
フラッシュメモリ回路全体に必要な面積を減らすことが
でき、配線のピッチの緩和を行うことができる。
【0072】(第2の実施形態) <リフレッシュ>まず、リフレッシュの必要性について
説明する。図1や図7のフラッシュメモリでは、ワード
線WLaに接続された複数のメモリセル31とワード線
WLbに接続された複数のメモリセル31とがすべて共
通のソース線SLabに接続されている。このような場
合、例えば、ワード線WLbに接続されたメモリセル3
1に対して書き込みや消去を行うと、ワード線WLaに
接続されたメモリセル31のフローティングゲートに蓄
積された電子が抜き取られることがある。ワード線WL
aの電位が低電位であるのにソース線SLabの電位が
正の高電位になるためである。このような現象が起こる
と、メモリセル31のしきい値電圧が低下するため、記
憶されたデータの意味が反転し、誤ったデータを読み出
す可能性がある。
【0073】そこで、メモリセル31に再書き込みを行
って抜き取られた電子を補うリフレッシュを行うことに
よって、データの記憶を確実にすることができる。従来
は、アレイ分割、動作上の電圧関係の制限、書き換え回
数の制限等の対策を行って、誤読み出しが起きないよう
にしていたが、リフレッシュ動作を行うことにより、こ
のような対策の必要がなくなる。
【0074】以下、本実施形態に係るフラッシュメモリ
のリフレッシュ動作について、図1、図7及び図9を参
照して説明する。ここでは、図7のフラッシュメモリに
ついて、ブロック40aに属するすべてのメモリセル3
1のリフレッシュを行う場合について説明する。リフレ
ッシュ動作は、メモリセル31の記憶データを読み出す
動作(リフレッシュ読み出し)と、そのデータを再び同
一メモリセル31に書き込む動作とを含んでいる。
【0075】図9は図7の回路におけるリフレッシュ動
作時の各部の電位変化を示すタイミングチャートであ
り、ワード線WLa及びサブビット線SBL0の双方に
接続されたメモリセル31に関係した信号の電位を示し
ている。
【0076】ブロック40aにおいて、ブロック選択信
号発生回路41は、ブロックアドレスBLKに基づい
て、ブロック選択信号BLK0の信号レベルを“H”に
して出力する。第1の選択ゲートデコーダ46は出力S
Ga0の信号レベルを“H”にして、第1の選択ゲート
34を導通状態にし、サブビット線SBL0を中間ノー
ド39に接続する(図9のa)。このとき、第2の選択
ゲートデコーダ47は出力SGb0の信号レベルを
“L”にしているため、中間ノード39とメインビット
線MBL0との間に設けられた第2の選択ゲート35は
非導通状態であり、メインビット線MBL0とサブビッ
ト線SBL0とは接続されていない。サブビット線プリ
セット制御回路44は、一時的に出力VP0及び出力P
RE0の信号レベルを“H”として、サブビット線プリ
セットトランジスタ32を導通状態にし、ブロック40
a内のすべてのサブビット線電位を“H”にプリセット
する(図9のb)。
【0077】その後、ワード線・ソース線デコーダ43
は、ワード線WLaの信号レベルをワード線読み出し用
電位である“H”に、ソース線SLabの信号レベルを
“L”にして、メモリセル31に記憶された情報を読み
出す。このとき、ワード線WLa及びサブビット線SB
L0に接続されたメモリセル31のセルトランジスタの
フローティングゲートに電子が蓄積されていれば(この
状態のとき、値“0”が記憶されているとする)、すな
わち、書き込みがされていれば、セルトランジスタのし
きい値電圧が高いため、セル電流は流れず、サブビット
線SBL0の電位は“H”のままである。一方、このメ
モリセル31のフローティングゲートに電子が蓄積され
ていなければ(この状態のとき、値“1”が記憶されて
いるとする)、すなわち、書き込みがされていなけれ
ば、セルトランジスタのしきい値電圧が低いため、セル
電流が流れ、サブビット線SBL0の電位は“L”とな
る(図9のc)。
【0078】サブビット線ラッチ制御回路45は、ラッ
チ信号SET0の信号レベルを“H”にし、サブビット
線電位制御部70はこのときのサブビット線SBL0の
電位情報をラッチして、ラッチ出力ノード73に出力す
る(図9のd)。その後、サブビット線ラッチ制御回路
45はラッチ信号SET0の信号レベルを“L”に戻
す。ワード線・ソース線デコーダ43は、ワード線WL
aの信号レベルを“L”に戻す。ここまでに説明したよ
うな、メモリセル31のデータをサブビット線電位制御
部70にラッチする、ブロック内で完結した動作を、
「リフレッシュ読み出し」と呼ぶことにする。
【0079】サブビット線ラッチ制御回路45がラッチ
活性化信号ACT0の信号レベルを“H”にすると、サ
ブビット線電位制御部70は、ラッチした情報を反転し
て中間ノード39に出力する(図9のe)。ワード線・
ソース線デコーダ43は、ワード線WLaの電位をワー
ド線書き込み用電位に上昇させ、ソース線SLabの電
位をソース線書き込み用電位である+HVに上昇させる
(図9のf)。
【0080】メモリセル31に書き込み、すなわち、セ
ルトランジスタのフローティングゲートへの電子の注入
がされており、電子が蓄積されていれば、サブビット線
電位制御部70は電位情報として“H”をラッチしてい
るため、サブビット線SBL0の電位はサブビット線書
き込み用電位である“L”となる。したがって、メモリ
セル31に書き込み電流が流れ、書き込みが行われる。
一方、メモリセル31に書き込みがされていなければ、
サブビット線SBL0の電位はサブビット線非書き込み
用電位である“H”となり、メモリセル31に書き込み
電流が流れないため、書き込みは行われない。
【0081】すなわち、メモリセル31に電子が蓄積さ
れていれば、再書き込みがおこなわれて、セルトランジ
スタのフローティングゲートの電子の蓄積が維持され、
メモリセル31に電子が蓄積されていなければ、書き込
みは行われない。以後、ブロック40a内の各部の出力
信号レベルは固定される。
【0082】その後、ブロック40a内の各部の出力信
号レベルの固定が解除される。サブビット線ラッチ制御
回路45は、出力ACT0の信号レベルを“L”にす
る。ワード線・ソース線デコーダ43はすべてのワード
線電位とすべてのソース線電位とを接地電位に変化さ
せ、書き込みを終了する(図9のg)。これで、第1の
選択ゲート34によって中間ノード39に接続されたサ
ブビット線SBL0とワード線WLaとの双方に接続さ
れたメモリセル31に関して、リフレッシュが終了す
る。以後、中間ノード39に接続するサブビット線を変
更しながら、ブロック40a内の他のワード線に接続さ
れたメモリセル31に対して、順次同様の動作を行う。
【0083】以上のリフレッシュ動作により、メモリセ
ル31から読み出されたデータに基づいて、再書き込み
を行ってリークした電子を補い、データの記憶を確実に
することができる。リフレッシュ動作中は、サブビット
線SBL0等とメインビット線MBL0等とは接続され
ていないので、他のブロックにおいて同時に独立して読
み出し等の動作を行うことができる。
【0084】図7のフラッシュメモリのように、ワード
線、ソース線ごとに与える電位を変えられるものでは、
ソース線を共通とし、異なるワード線に接続されたメモ
リセルがあっても、適宜リフレッシュ動作を行うことに
より、ワード線単位で消去を行うことができるようにな
る。
【0085】また、例えば、ブロックごとにそのブロッ
クに対する消去、書き込みの回数を計数しておき、ある
回数に達したときにそのブロックに対するリフレッシュ
動作を行わせるようにすることができる。
【0086】なお、図1の回路でも、リフレッシュ動作
中のブロックにおいて選択ゲート33を非導通状態に保
ち、サブビット線SBL0等とメインビット線MBL0
等とを接続しないようにすれば、同様にリフレッシュ動
作を行うことができる。
【0087】また、リフレッシュ動作の説明において、
ワード線WLaの信号レベルをワード線読み出し用電位
である“H”にしてデータ読み出しをするとしたが、こ
れに限らず、ワード線読み出し用電位を調整することに
より、セルトランジスタのしきい値電圧判定レベル、す
なわち、書き込みされたメモリセルとみなす判定レベル
を調整することができる。
【0088】<改良リフレッシュ>図10は図2に示し
たサブビット線電位制御部70の別の構成を示した回路
図である。図10におけるサブビット線電位制御部70
aは、図2に示したサブビット線電位制御部70におい
て、トライステートインバータ72の代わりに、プルダ
ウントランジスタ72aとプルダウン活性化トランジス
タ72bとを用いた構成となっている。プルダウントラ
ンジスタ72aは、ゲートがラッチ出力ノード73に接
続され、ドレインが中間ノード39又はサブビット線S
BL0等に接続されるOut端子となっている。プルダ
ウン活性化トランジスタ72bは、ドレインがプルダウ
ントランジスタ72aのソースに、ソースが接地線に接
続され、ゲートにはラッチ活性化信号ACT0が入力さ
れる。
【0089】このサブビット線電位制御部70aは、ラ
ッチしている電位情報が“H”のときに、Out端子に
接続された中間ノード39又はサブビット線SBL0等
の電位を引き下げることしかできない。
【0090】以下、改良リフレッシュについて説明す
る。改良リフレッシュは、セルトランジスタのしきい値
電圧が一定の範囲内にあるメモリセルに対してのみ、再
書き込みを行う動作である。ここでは、図7の回路にお
いて、サブビット線電位制御部70の代わりに図10に
示したサブビット線電位制御部70aを用いるものとす
る。
【0091】図11は図7のフラッシュメモリにおける
改良リフレッシュ動作時の各部の電位変化を示すタイミ
ングチャートであり、ワード線WLa及びサブビット線
SBL0の双方に接続されたメモリセル31に関係した
信号の電位を示している。図7及び図11を参照して説
明する。
【0092】ブロック40aにおいて、改良リフレッシ
ュ動作を行う場合について説明する。まず、ワード線W
Laの電位を第1のワード線電位VWL1にして、1回
目のリフレッシュ読み出しを行う。このとき、サブビッ
ト線電位制御部70aは、メモリセル31のセルトラン
ジスタのフローティングゲートに電子が蓄積されてい
て、メモリセル31のしきい値電圧が第1のワード線電
位VWL1よりも高いときは“H”、電子が十分に蓄積
されておらず、しきい値電圧が第1のワード線電位VW
L1よりも低いときは“L”を電位情報としてラッチす
る(図11のa)。この電位情報は、サブビット線ラッ
チ制御回路45が出力するSET0信号が“H”になる
ときに(1回目)ラッチされる。
【0093】次に、ワード線WLaの電位を第1のワー
ド線電位VWL1よりも低い第2のワード線電位VWL
2にして、2回目のリフレッシュ読み出しを行う。ただ
し、サブビット線電位制御部70aは電位情報のラッチ
を行わない。このとき、サブビット線SBL0の電位
は、メモリセル31のしきい値電圧が第2のワード線電
位VWL2よりも高いときは“H”、第2のワード線電
位VWL2よりも低い時は“L”となる(図11の
b)。
【0094】ここで、サブビット線ラッチ制御回路45
がラッチ活性化信号ACT0の信号レベルを“H”にす
ると、サブビット線電位制御部70aのプルダウン活性
化トランジスタ72bが導通状態になる。サブビット線
電位制御部70aは、1回目のリフレッシュ読み出し時
にラッチした情報に従って、プルダウントランジスタ7
2aを導通状態にするので、メモリセル31のしきい値
電圧が第1のワード線電位VWL1よりも高い場合に限
って、サブビット線SBL0の電位を引き下げて“L”
にする(図11のc)。
【0095】すなわち、メモリセル31のしきい値電圧
が第1のワード線電位VWL1よりも低く、第2のワー
ド線電位VWL2よりも高い場合にのみ、サブビット線
SBL0の電位は“H”に保たれ、それ以外の場合は
“L”となる。サブビット線ラッチ制御回路45は、再
びラッチ信号SET0の信号レベルを“H”にし(2回
目)、サブビット線電位制御部70aはこのときのサブ
ビット線SBL0の電位情報をラッチ(図11のd)
後、ラッチ信号SET0の信号レベルを“L”に戻す。
【0096】次に、サブビット線プリセット制御回路4
4は、一時的に出力VP0及び出力PRE0の信号レベ
ルを“H”として、サブビット線プリセットトランジス
タ32を導通状態にし、ブロック40a内のすべてのサ
ブビット線電位を再び“H”にプリセットする(図11
のe)。
【0097】その後、サブビット線ラッチ制御回路45
がラッチ活性化信号ACT0の信号レベルを“H”にす
ると、サブビット線電位制御部70aは、ラッチしてい
る情報が“H”のときのみ、サブビット線電位を引き下
げて“L”にする(図11のf)。
【0098】すなわち、メモリセル31のしきい値電圧
が第1のワード線電位VWL1よりも低く、第2のワー
ド線電位VWL2よりも高い場合にのみ、サブビット線
SBL0が接地線に接続されてメモリセル31に書き込
み電流を流すことが可能になり、サブビット線SBL0
の電位はサブビット線書き込み用電位である“L”にな
る。それ以外の場合は、サブビット線SBL0の電位は
サブビット線非書き込み用電位である“H”となる。
【0099】ワード線・ソース線デコーダ43は、ワー
ド線WLaの電位をワード線書き込み用電位に上昇さ
せ、ソース線SLabの電位をソース線書き込み用電位
+HVに上昇させる。したがって、しきい値電圧が第1
のワード線電位VWL1よりも低く、第2のワード線電
位VWL2よりも高いメモリセル31にのみ書き込み電
流が流れ、再書き込みが行われる。
【0100】リフレッシュ動作によれば、しきい値電圧
が第1のワード線電位VWL1よりも高く、再書き込み
の必要がないメモリセルに対しても再書き込みが行われ
るが、改良リフレッシュ動作によれば、必要があるメモ
リセルにのみ再書き込みを行うため、書き込み時の電流
を抑えることができる。したがって、書き込み用の高電
圧電源であるチャージポンプの面積を抑えることができ
る。また、同時にリフレッシュできるビット幅を広くで
き、少ない回数で多くのメモリセルを対象にしたリフレ
ッシュができるため、リフレッシュの高速化を図ること
ができる。
【0101】なお、図1の回路でも、リフレッシュ動作
中のブロックにおいて選択ゲート33を非導通状態に保
ち、サブビット線SBL0等とメインビット線MBL0
等とを接続しないようにすれば、同様に改良リフレッシ
ュ動作を行うことができる。
【0102】<書き込み後ベリファイ>図12は図1に
示したフラッシュメモリにモニター部90を付加したも
のの構成を示す回路図である。ここでは、サブビット線
電位制御部70の代わりに、図10に示したサブビット
線電位制御部70aを用いるものとし、図12ではサブ
ビット線電位制御部70a周辺の回路のみを示してい
る。
【0103】図12において、各サブビット線毎にサブ
ビット線電位制御部70aとモニタートランジスタ91
とが設けられている。モニタートランジスタ91のゲー
トはサブビット線電位制御部70aのラッチ出力ノード
73に、ソースは接地線に接続されている。ブロック4
0a内の各モニタートランジスタ91のドレインは互い
に接続され、共通の抵抗92を介して電源に接続(プル
アップ)されている。さらに、モニタートランジスタ9
1のドレインはインバータ93の入力に接続され、イン
バータ93は検出信号BUSY0を出力する。したがっ
て、モニター部90は、サブビット線電位制御部70a
にラッチされている電位情報がすべて“L”のとき、す
べてのモニタートランジスタ91が非導通状態になるの
で、各サブビット線電位制御部が保存している電位情報
がすべて論理的に低電位を表す情報であることを示す検
出信号として、検出信号BUSY0の信号レベルを
“L”にして出力する。
【0104】以下、書き込み後ベリファイについて説明
する。書き込み後ベリファイは、外部から入力されたデ
ータに基づいてメモリセル31に書き込みを行った後
に、書き込みが十分に行われたか否かを調べ、十分でな
い場合は再書き込みを行う動作であり、書き込み後に、
改良リフレッシュ動作を繰り返すことにより行われる。
【0105】図13は図12の回路を用いたフラッシュ
メモリにおける書き込み後ベリファイ時の各部の電位変
化を示すタイミングチャートであり、ワード線WLa及
びサブビット線SBL0の双方に接続されたメモリセル
31に関係した信号の電位を示している。
【0106】図14はある1本のワード線に接続された
メモリセル31のしきい値電圧の分布を示す図である。
図14において、第1のワード線電位VWL1は、書き
込みが行われ、セルトランジスタのフローティングゲー
トに電子が蓄積されたメモリセルのしきい値電圧の下限
許容値、第2のワード線電位VWL2は、消去済みメモ
リセルのしきい値電圧の上限許容値である。これらの許
容値は、試作等で予め求められた値である。
【0107】図12、図13及び図14を参照しなが
ら、図12の回路の書き込み後ベリファイ時の動作につ
いて説明する。
【0108】図14(a)はすべてのメモリセル31が
消去され、書き込みが行われる前のメモリセル31のし
きい値電圧の分布を示す図である。まず、図4を用いて
説明したように、外部からの入力データに基づいて書き
込みを行う。図14(b)はデータ書き込み後のメモリ
セル31のしきい値電圧の分布を示す図である。しきい
値電圧が第1のワード線電位VWL1を越え、十分に書
き込まれたメモリセル31と、しきい値電圧が第1のワ
ード線電位VWL1を越えず、書き込みが不十分なメモ
リセル31とが存在している。
【0109】続けて、図11を用いて説明した改良リフ
レッシュ動作を繰り返すことにより、ベリファイ及び再
書き込みを行う。ここでは、しきい値電圧が第1のワー
ド線電位VWL1と第2のワード線電位VWL2との間
にあり、書き込みが不十分なメモリセル31に対しての
み、再書き込みを行ってしきい値電圧を上昇させる。
【0110】改良リフレッシュ動作においては、サブビ
ット線ラッチ制御回路45が出力するラッチ信号SET
0が2回目に“H”になるのに従ってサブビット線電位
制御部70aがラッチしたデータが“H”のときに限
り、再書き込みが行われる。したがって、ブロック40
a内において、サブビット線電位制御部70aが2回目
にラッチ(図11のd)した電位情報がすべて“L”に
なったとき、すなわち、サブビット線ラッチ制御回路4
5が出力するラッチ信号SET0が2回目に“H”にな
ったときに検出信号BUSY0が“L”になるまで、改
良リフレッシュ動作を繰り返し、再書き込みを行う。
【0111】再書き込みが必要なメモリセル31がなく
なったとき、すべてのモニタートランジスタ91が非導
通状態になるため、そのドレイン電位が上昇し、検出信
号BUSY0は“L”になる。このときは、書き込み後
ベリファイ動作を終了する。一方、再書き込みが必要な
メモリセル31がまだあるときは、検出信号BUSY0
は“H”になる。このときは、改良リフレッシュ動作を
再び行う。
【0112】図14(c)は書き込み後ベリファイ終了
後のメモリセル31のしきい値電圧の分布を示す図であ
る。書き込み不十分だったメモリセル31のしきい値電
圧が第1のワード線電位VWL1を越えている。このた
め、書き込み不足のため誤読み出しをすることがなく、
信頼性の高い不揮発性半導体記憶装置を提供できる。
【0113】また、一般的に行われる書き込み後ベリフ
ァイの方法として、書き込み後に読み出しを行い、外部
に接続されたマイクロコントローラが書き込まれるべき
データとの比較を行う方法や、書き込みデータをバッフ
ァに保存し、書き込み後に読み出したデータとの比較を
行う方法があるが、本発明によると、これらの方法と比
べて簡便な方法で書き込み後ベリファイを行うことがで
きる。
【0114】さらに、ブロック外のセンスアンプを用い
ずにデータを読み出すので、同時に多くのメモリセルを
対象にベリファイを行うことができる。ブロック内で独
立してベリファイを行うことができるため、外部から入
力されたデータの書き込みと、それに続けてベリファイ
を行っている間、他のブロック内においてはメモリセル
に対するアクセスが自由にできる。
【0115】<しきい値レベリング>次に、メモリセル
のしきい値電圧を一定値以上にする、しきい値レベリン
グについて説明する。しきい値レベリングを消去の前処
理として行うと、セルトランジスタがデプレッション型
になるオーバーイレーズの問題を回避することができ
る。ここでは、書き込み後ベリファイと同様の回路を用
いるものとする。ただし、ワード線電位の設定を変更す
る。すなわち、第1のワード線電位VWL1は、図14
と同じく、書き込みが行われ、セルトランジスタのフロ
ーティングゲートに電子が蓄積されたメモリセルのしき
い値電圧の下限許容値とするが、第2のワード線電位V
WL2は接地電位に変更する。
【0116】図15はある1本のワード線に接続された
メモリセル31のしきい値電圧の分布を示す図である。
図12及び図15を参照しながら、図12の回路のしき
い値レベリング時の動作について説明する。
【0117】図15(a)は、第1のワード線電位VW
L1に達しないメモリセル31が存在していることを示
している。そこで、図11を用いて説明した改良リフレ
ッシュ動作を繰り返す。ここでは、しきい値電圧が第1
のワード線電位VWL1と第2のワード線電位VWL2
との間にあるメモリセル31に対してのみ、書き込みを
行ってしきい値電圧を上昇させる。
【0118】書き込み後ベリファイと同様に、ブロック
40a内において、サブビット線電位制御部70aが2
回目にラッチ(図11のd)した電位情報がすべて
“L”になるまで、すなわち、サブビット線ラッチ制御
回路45が出力するラッチ信号SET0が2回目に
“H”になったときに検出信号BUSY0が“L”にな
るまで、改良リフレッシュ動作を繰り返し、書き込みを
行う。
【0119】図15(b)は、しきい値レベリングが終
了した時のメモリセル31のしきい値電圧の分布を示し
ている。メモリセル31のしきい値電圧が第1のワード
線電位VWL1以上になっている。
【0120】この後、消去動作を行うと、メモリセル3
1のしきい値電圧が一定値以上になっているため、オー
バーイレーズが発生しない。したがって、オーバーイレ
ーズが誤動作の原因となるNOR型フラッシュメモリ等
において特に有効である。また、消去後のしきい値電圧
のばらつきが小さいため、消去後のしきい値電圧をより
低くすることができる。
【0121】<消去後ベリファイ>次に、しきい値電圧
が一定値以下になったメモリセルを検出する、消去後ベ
リファイについて説明する。消去後ベリファイを消去動
作の度に行うことにより、オーバーイレーズを生じさせ
ないようにすることができる。ここでは、書き込み後ベ
リファイと同様の回路を用いるものとする。ただし、ワ
ード線電位の設定を変更する。すなわち、第1のワード
線電位VWL1は、消去済みメモリセルのしきい値電圧
の下限許容値とし、第2のワード線電位VWL2は接地
電位に変更する。
【0122】図16はある1本のワード線に接続された
メモリセル31のしきい値電圧の分布を示す図である。
図12及び図16を参照しながら、図12の回路の消去
後ベリファイ時の動作について説明する。
【0123】図16において、点線は、図15を用いて
説明したしきい値レベリングを行った後の1本のワード
線に接続されたメモリセル31のしきい値電圧の分布を
示している。まず、これらのメモリセル31に対して消
去を行う。次に、消去がある程度進んだところで、図1
1を用いて説明した改良リフレッシュ動作のうち読み出
し動作のみを行う。
【0124】いま消去を行ったメモリセル31のうち、
しきい値電圧が第1のワード線電位VWL1以下で第2
のワード線電位VWL2以上のものがある場合、すなわ
ち、十分消去されたメモリセル31があるとき、サブビ
ット線電位制御部70aが2回目にラッチ(図11の
d)する電位情報は“H”となる。このとき、サブビッ
ト線ラッチ制御回路45が出力するラッチ信号SET0
が2回目に“H”になったときに検出信号BUSY0が
“H”となる。このようなときは、いま消去を行った、
1本のワード線に接続されたメモリセル31に関して
は、消去を終了する。一方、そうでないときは、これら
のメモリセル31に対して、再び消去と、改良リフレッ
シュ動作のうち読み出し動作のみとを再び行う。
【0125】図16の実線は、消去後ベリファイによっ
て、消去動作を終了したときのメモリセル31のしきい
値電圧の分布を示している。一部のメモリセル31のし
きい値電圧が第1のワード線電位VWL1以下になって
いるが、このようなときは、いま消去が行われたワード
線に接続されたメモリセル31に関しては、これ以上消
去動作は行われないので、オーバーイレーズが生じるこ
とを防ぐことができる。
【0126】なお、以上の実施形態では、サブビット線
プリセット部が各サブビット線を充電し、ワード線・ソ
ース線デコーダ43が選択したワード線WLa等の電位
をワード線読み出し用電位にして、メモリセル31の情
報を各サブビット線SBL0等の電位として読み出す構
成を示したが、サブビット線プリセット部に代わって各
サブビット線SBL0等にプルアップ抵抗を設け、ワー
ド線・ソース線デコーダ43が選択したワード線WLa
等の電位をワード線読み出し用電位にする際に、各プル
アップ抵抗を電源に接続するようにしても、同様にメモ
リセル31の情報をサブビット線SBL0等の電位とし
て読み出すことができる。
【0127】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、あるブロ
ックにおいて消去、書き込み、リフレッシュ等の動作を
行っているときに、そのブロックをメインビット線から
切り離し、ブロック内で独立した動作を行わせることに
より、同時に他のブロックにおいてメモリセルにアクセ
スをすることができ、不揮発性半導体記憶装置全体とし
て、実効的に高速な動作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る階層化されたビ
ット線構造を持つNOR型フラッシュメモリを示す構成
図である。
【図2】図1のフラッシュメモリにおけるサブビット線
電位制御部の回路図である。
【図3】図1のフラッシュメモリにおける選択ゲートデ
コーダ、ワード線・ソース線デコーダ及びサブビット線
ラッチ制御回路を示す構成図である。
【図4】図1のフラッシュメモリにおける消去動作時及
び外部入力データの書き込み動作時の各部の電位変化を
示すタイミングチャートである。
【図5】図1のフラッシュメモリにおける消去動作時の
フローチャートである。
【図6】図1のフラッシュメモリにおける書き込み動作
時のフローチャートである。
【図7】図1のフラッシュメモリを変形した回路の構成
図である。
【図8】図7の回路における外部入力データの書き込み
動作時の各部の電位変化を示すタイミングチャートであ
る。
【図9】図7のフラッシュメモリにおけるリフレッシュ
動作時の各部の電位変化を示すタイミングチャートであ
る。
【図10】図2のサブビット線電位制御部の別の構成を
示した回路図である。
【図11】図7のフラッシュメモリにおける改良リフレ
ッシュ動作時の各部の電位変化を示すタイミングチャー
トである。
【図12】図1のフラッシュメモリに付加したモニター
部及びその周辺の回路の構成を示す回路図である。
【図13】図1及び図12の回路を用いたフラッシュメ
モリの各部における書き込み後ベリファイ時の信号電位
変化を示したタイミングチャートである。
【図14】あるワード線に接続されたメモリセルのしき
い値電圧の分布を示す説明図である。
【図15】あるワード線に接続されたメモリセルのしき
い値電圧の分布を示す説明図である。
【図16】あるワード線に接続されたメモリセルのしき
い値電圧の分布を示す説明図である。
【符号の説明】
2 メインビット線プリセットトランジスタ 3 Yゲート 4 書き込みデータラッチ回路 5 極性調整回路 30 サブアレイ 31 メモリセル 32 サブビット線プリセットトランジスタ(サブビッ
ト線プリセット部) 33〜35 選択ゲート 39 中間ノード 40a,40b ブロック 41 ブロック選択信号発生回路(ブロック選択回路) 42,46,47 選択ゲートデコーダ 43 ワード線・ソース線デコーダ 431 SRフリップフロップ 432 データラッチ 44 サブビット線プリセット制御回路(サブビット線
プリセット部) 45 サブビット線ラッチ制御回路 51 コントローラ 52 Xアドレスバッファ 53 ブロックプリデコーダ(ブロック選択回路) 54 メインビット線プリセット制御回路 70,70a サブビット線電位制御部 71 データラッチ 72 トライステートインバータ 72a プルダウントランジスタ 72b プルダウン活性化トランジスタ 73 ラッチ出力ノード 90 モニター部 91 モニタートランジスタ WLa〜WLd ワード線 SLab,SLcd ソース線 MBL0〜MBLn メインビット線 SBL0,SBL1 サブビット線 VWL1 第1のワード線電位 VWL2 第2のワード線電位 BUSY0 検出信号

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メモリセルに、フローティングゲートを
    有するセルトランジスタを含む不揮発性半導体記憶装置
    であって、 マトリクス状に配置された複数の前記メモリセルを有す
    るサブアレイの行を1以上有する複数のブロックと、 前記サブアレイの列のそれぞれに対して、前記複数のブ
    ロックにわたって設けられた複数のメインビット線と、 入力されたアドレスに基づき、前記複数のブロックの中
    から1つのブロックを選択するブロック選択回路とを備
    え、 前記各ブロックは、 当該ブロックの各サブアレイ内のメモリセルの各列に対
    してそれぞれ設けられた複数のサブビット線と、 前記各サブビット線毎に、当該サブアレイが属する列に
    対して設けられた前記メインビット線との間に設けられ
    た選択ゲートと、 当該ブロックが前記ブロック選択回路により選択された
    後、前記選択ゲートを、所定期間非導通状態に維持する
    選択ゲートデコーダと、 当該ブロック内に設けられたワード線及びソース線の電
    位を所定電位に制御するワード線・ソース線デコーダと
    を備えたものである不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装
    置において、 前記各ブロックは、メモリセルに消去動作を行うものと
    して前記ブロック選択回路により選択された場合におい
    て、 前記選択ゲートデコーダが、前記各選択ゲートを非導通
    状態にして、前記各サブビット線を対応するメインビッ
    ト線から切り離し、 その後、前記ワード線・ソース線デコーダが、当該ブロ
    ックに対する新たな命令が入力されるまでの間における
    所定の期間において、選択したワード線の電位をワード
    線消去用電位に維持するとともに、当該ワード線に対応
    したソース線の電位をソース線消去用電位に維持するこ
    とを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装
    置において、 前記各ブロックは、 当該ブロック内の複数のサブビット線の電位を所定の電
    位に設定するサブビット線プリセット部と、 前記各サブビット線毎に設けられ、当該サブビット線の
    電位情報を保存し、その電位情報に基づいて当該サブビ
    ット線に接続されたメモリセルへの書き込みができるよ
    うに当該サブビット線の電位を制御するサブビット線電
    位制御部とを備えたものであることを特徴とする不揮発
    性半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装
    置において、 前記各ブロックは、 当該ブロック内の複数のサブビット線の電位を所定の電
    位に設定するサブビット線プリセット部と、 前記選択ゲートと前記メインビット線との間に、複数の
    前記選択ゲートに対して共通に設けられた中間ノード
    と、 前記中間ノードと前記メインビット線との間に設けられ
    た、更なる選択ゲートと、 前記各中間ノード毎に設けられ、前記選択ゲートにより
    当該中間ノードと接続されたサブビット線の電位情報を
    保存し、その電位情報に基づいて当該サブビット線に接
    続されたメモリセルへの書き込みができるように当該サ
    ブビット線の電位を制御するサブビット線電位制御部と
    を備えたものであることを特徴とする不揮発性半導体記
    憶装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4に記載の不揮発性半導体
    記憶装置において、 前記各ブロックは、外部から入力されたデータをメモリ
    セルに書き込むものとして前記ブロック選択回路により
    選択された場合において、 書き込み対象メモリセルに接続されたサブビット線に対
    して設けられた前記サブビット線電位制御部が、当該サ
    ブアレイが属する列に対して設けられた前記メインビッ
    ト線に伝送されたデータを、このメインビット線と当該
    サブビット線との間に設けられた前記選択ゲートを介し
    て保存し、 その後、前記選択ゲートデコーダが、各選択ゲートを非
    導通状態にして、各サブビット線を対応するメインビッ
    ト線から切り離し、 その後、当該サブビット線電位制御部が、保存したデー
    タがセルトランジスタのフローティングゲートに電子を
    注入すべきデータであるときは、当該サブビット線をサ
    ブビット線書き込み用電位にする一方、そうでないとき
    は、当該サブビット線をサブビット線非書き込み用電位
    にするとともに、 当該サブビット線電位制御部以外のサブビット線電位制
    御部が、これに接続されたサブビット線をサブビット線
    非書き込み用電位にし、 その後、前記ワード線・ソース線デコーダが、当該ブロ
    ックに対する新たな命令が入力されるまでの間における
    所定の期間において、前記書き込み対象メモリセルと接
    続されたワード線の電位をワード線書き込み用電位に維
    持するとともに、当該ワード線に対応したソース線の電
    位をソース線書き込み用電位に維持することを特徴とす
    る不揮発性半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 請求項3又は4に記載の不揮発性半導体
    記憶装置において、 前記各ブロックは、メモリセルに再書き込みをするもの
    として前記ブロック選択回路により選択された場合にお
    いて、 前記選択ゲートデコーダが、各選択ゲートを非導通状態
    にして、各サブビット線を対応するメインビット線から
    切り離し、 前記サブビット線プリセット部が、各サブビット線を充
    電して論理的に高電位にし、 前記ワード線・ソース線デコーダが、選択したワード線
    の電位をワード線読み出し用電位にし、 その後、前記各サブビット線電位制御部が、接続されて
    いるサブビット線の電位情報を保存し、その電位情報が
    論理的に高電位のときは、当該サブビット線をサブビッ
    ト線書き込み用電位にする一方、そうでないときは、当
    該サブビット線をサブビット線非書き込み用電位にし、 その後、前記ワード線・ソース線デコーダが、当該ブロ
    ックに対する新たな命令が入力されるまでの間における
    所定の期間において、前記選択したワード線の電位をワ
    ード線書き込み用電位に維持するとともに、当該ワード
    線に対応したソース線の電位をソース線書き込み用電位
    に維持することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 請求項3又は4に記載の不揮発性半導体
    記憶装置において、 前記各ブロックは、メモリセルに再書き込みをするもの
    として前記ブロック選択回路で選択された場合におい
    て、 前記選択ゲートデコーダが、各選択ゲートを非導通状態
    にして、各サブビット線を対応するメインビット線から
    切り離し、 前記サブビット線プリセット部が、各サブビット線を充
    電して論理的に高電位にし、 前記ワード線・ソース線デコーダが、選択したワード線
    の電位を第1のワード線電位にし、 その後、前記各サブビット線電位制御部が、接続されて
    いるサブビット線の電位情報を保存し、 その後、前記サブビット線プリセット部が、各サブビッ
    ト線を再び充電して論理的に高電位にし、 前記ワード線・ソース線デコーダが、前記選択したワー
    ド線の電位を前記第1のワード線電位よりも低い第2の
    ワード線電位にし、 その後、前記各サブビット線電位制御部が、保存してい
    る電位情報が論理的に高電位のときは、当該サブビット
    線を論理的に低電位に変化させ、 その後、前記各サブビット線電位制御部が、当該サブビ
    ット線の電位情報を再び保存し、その保存している電位
    情報が論理的に高電位のときは、当該サブビット線をサ
    ブビット線書き込み用電位にする一方、そうでないとき
    は、当該サブビット線をサブビット線非書き込み用電位
    にし、 その後、前記ワード線・ソース線デコーダが、当該ブロ
    ックに対する新たな命令が入力されるまでの間における
    所定の期間において、前記選択したワード線の電位をワ
    ード線書き込み用電位に維持するとともに、当該ワード
    線に対応したソース線の電位をソース線書き込み用電位
    に維持することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の不揮発性半導体記憶装
    置において、 前記各ブロックは、当該ブロック内の前記各サブビット
    線電位制御部が保存している電位情報がすべて論理的に
    低電位を表す情報であるか否かを示す検出信号を出力す
    るモニター部を備えたものであることを特徴とする不揮
    発性半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の不揮発性半導体記憶装
    置において、 前記第1のワード線電位は、フローティングゲートに電
    子が蓄積されたセルトランジスタのしきい値電圧の下限
    許容値に相当する電位であり、 前記第2のワード線電位は、フローティングゲートに電
    子が蓄積されていないセルトランジスタのしきい値電圧
    の上限許容値に相当する電位であって、 前記ワード線・ソース線デコーダは、前記所定の期間に
    おいて、前記モニター部が、前記各サブビット線電位制
    御部が保存している電位情報がすべて論理的に低電位を
    表す情報であることを示す検出信号を出力しているとき
    は、当該ワード線の電位をワード線書き込み用電位に維
    持せず、かつ、当該ワード線に対応したソース線の電位
    をソース線書き込み用電位に維持しないことを特徴とす
    る不揮発性半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 請求項8に記載の不揮発性半導体記憶
    装置において、 前記第1のワード線電位は、フローティングゲートに電
    子が蓄積されたセルトランジスタのしきい値電圧の下限
    許容値に相当する電位であり、 前記第2のワード線電位は、接地電位以下の電位であ
    り、 前記ワード線・ソース線デコーダは、前記所定の期間に
    おいて、前記モニター部が、前記各サブビット線電位制
    御部が保存している電位情報がすべて論理的に低電位を
    表す情報であることを示す検出信号を出力しているとき
    は、当該ワード線の電位をワード線書き込み用電位に維
    持せず、かつ、当該ワード線に対応したソース線の電位
    をソース線書き込み用電位に維持しないことを特徴とす
    る不揮発性半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 請求項3に記載の不揮発性半導体記憶
    装置において、 前記各ブロックは、当該ブロック内の前記各サブビット
    線電位制御部が保存している電位情報が論理的にすべて
    同一の情報であるか否かを示す検出信号を出力するモニ
    ター部を備えたものであり、 前記各ブロックは、メモリセルに消去動作を行うものと
    して前記ブロック選択回路により選択された場合におい
    て、 前記選択ゲートデコーダが、各選択ゲートを非導通状態
    にして、各サブビット線を対応するメインビット線から
    切り離し、 前記サブビット線プリセット部が、各サブビット線を充
    電して論理的に高電位にし、 前記ワード線・ソース線デコーダが、選択したワード線
    の電位を第1のワード線電位にし、 その後、前記各サブビット線電位制御部が、接続されて
    いるサブビット線の電位情報を保存し、 その後、前記サブビット線プリセット部が、各サブビッ
    ト線を再び充電して論理的に高電位にし、 前記ワード線・ソース線デコーダが、前記選択したワー
    ド線の電位を前記第1のワード線電位よりも低い第2の
    ワード線電位にし、 その後、前記各サブビット線電位制御部が、保存してい
    る電位情報が論理的に高電位のときは、当該サブビット
    線を論理的に低電位に変化させ、 その後、前記各サブビット線電位制御部が、当該サブビ
    ット線の電位情報を再び保存し、 その後、前記ワード線・ソース線デコーダが、前記各サ
    ブビット線電位制御部の保存する電位情報がすべて論理
    的に低電位を表す情報であることを示す検出信号を前記
    モニター部が出力するときは、当該ブロックに対する新
    たな命令が入力されるまでの間における所定の期間にお
    いて、前記選択したワード線の電位をワード線消去用電
    位に維持するとともに、当該ワード線に対応したソース
    線の電位をソース線消去用電位に維持することを特徴と
    する不揮発性半導体記憶装置。
JP12498799A 1999-04-30 1999-04-30 不揮発性半導体記憶装置 Withdrawn JP2000315392A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12498799A JP2000315392A (ja) 1999-04-30 1999-04-30 不揮発性半導体記憶装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12498799A JP2000315392A (ja) 1999-04-30 1999-04-30 不揮発性半導体記憶装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000315392A true JP2000315392A (ja) 2000-11-14

Family

ID=14899123

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12498799A Withdrawn JP2000315392A (ja) 1999-04-30 1999-04-30 不揮発性半導体記憶装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000315392A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100921962B1 (ko) * 2001-09-17 2009-10-15 쌘디스크 코포레이션 메모리 셀을 위한 기본 작동
US7660156B2 (en) 2001-09-17 2010-02-09 Sandisk Corporation NAND flash memory with a programming voltage held dynamically in a NAND chain channel region
US7743230B2 (en) 2003-01-31 2010-06-22 Saifun Semiconductors Ltd. Memory array programming circuit and a method for using the circuit
US7808818B2 (en) 2006-01-12 2010-10-05 Saifun Semiconductors Ltd. Secondary injection for NROM
KR101324890B1 (ko) * 2006-04-26 2013-11-01 패트레넬라 캐피탈 엘티디., 엘엘씨 메모리

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100921962B1 (ko) * 2001-09-17 2009-10-15 쌘디스크 코포레이션 메모리 셀을 위한 기본 작동
US7660156B2 (en) 2001-09-17 2010-02-09 Sandisk Corporation NAND flash memory with a programming voltage held dynamically in a NAND chain channel region
US7978533B2 (en) 2001-09-17 2011-07-12 Sandisk Corporation NAND flash memory with a programming voltage held dynamically in a NAND chain channel region
US7743230B2 (en) 2003-01-31 2010-06-22 Saifun Semiconductors Ltd. Memory array programming circuit and a method for using the circuit
US7808818B2 (en) 2006-01-12 2010-10-05 Saifun Semiconductors Ltd. Secondary injection for NROM
KR101324890B1 (ko) * 2006-04-26 2013-11-01 패트레넬라 캐피탈 엘티디., 엘엘씨 메모리

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8174889B2 (en) Programming memory devices
JP3886673B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
US5363330A (en) Non-volatile semiconductor memory device incorporating data latch and address counter for page mode programming
JP4429007B2 (ja) Nand型フラッシュメモリのページバッファ
JP2003217288A (ja) リードディスターブを緩和したフラッシュメモリ
US8605512B2 (en) Nonvolatile semiconductor memory device and method of operating a nonvolatile memory device
JPH1116381A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
US7382651B2 (en) Nonvolatile semiconductor memory device
JPH05128878A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP2013125576A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
US6826081B2 (en) Nonvolatile semiconductor memory device, nonvolatile semiconductor memory device-integrated system, and defective block detecting method
KR20050008725A (ko) 선 소거 단계를 이용하여 플래시 메모리를 소거하는 방법
US5991198A (en) Local row decoder and associated control logic for fowler-nordheim tunneling based flash memory
JP3845051B2 (ja) 不揮発性半導体メモリ
KR100308745B1 (ko) 방해가감소된플래쉬메모리시스템및방법
US6256702B1 (en) Nonvolatile memory device with extended storage and high reliability through writing the same data into two memory cells
EP1214715A1 (en) 1 transistor cell for eeprom application
KR19990013057A (ko) 단일 비트 데이터와 다중 비트 데이터를 동일한 칩에 선택적으로 저장하는 플래시 메모리 장치의 독출 및 기입 방법
JP2000315392A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP2000048582A (ja) 半導体記憶装置
JP3263636B2 (ja) 不揮発性半導体メモリ装置
US6229735B1 (en) Burst read mode word line boosting
JP3258945B2 (ja) 不揮発性半導体メモリ装置
JP3108391B2 (ja) 不揮発性半導体メモリ装置
JP2001291392A (ja) 不揮発性半導体記憶装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051228

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20071114