JPH10233052A - 情報再生装置 - Google Patents

情報再生装置

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JPH10233052A
JPH10233052A JP9168552A JP16855297A JPH10233052A JP H10233052 A JPH10233052 A JP H10233052A JP 9168552 A JP9168552 A JP 9168552A JP 16855297 A JP16855297 A JP 16855297A JP H10233052 A JPH10233052 A JP H10233052A
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jitter
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speed
read
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JP9168552A
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Hitoshi Kuroiwa
仁 黒岩
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Sony Corp
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    • G11B19/00Driving, starting, stopping record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor; Control thereof; Control of operating function ; Driving both disc and head
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    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B19/00Driving, starting, stopping record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor; Control thereof; Control of operating function ; Driving both disc and head
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    • G11B19/2009Turntables, hubs and motors for disk drives; Mounting of motors in the drive
    • GPHYSICS
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    • G11B20/10Digital recording or reproducing
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    • G11B20/1426Code representation depending on subsequent bits, e.g. delay modulation, double density code, Miller code conversion to or from block codes or representations thereof
    • G11B2020/14618 to 14 modulation, e.g. the EFM code used on CDs or mini-discs

Abstract

(57)【要約】 【課題】 RF信号のジッタを測定し、ジッタの影響を
受けないで記録媒体を駆動することができるディスクの
最大速度を設定する。 【解決手段】 ディスクなどの情報記録媒体から読み取
られた信号のジッタを測定する測定手段と、再生情報を
第1の転送レートで一時記憶する記憶手段と、記憶手段
に記憶された情報を第1の転送レートより遅い第2の転
送レートで読み出す手段とを備え、測定手段で測定した
ジッタに応じて、情報記録媒体を駆動する最大即手とを
設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ディスク、光
磁気ディスク、ビデオテープなどの記録媒体から情報を
再生する再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク、光磁気ディスク、ビデオテ
ープなどの再生装置のように、情報記録媒体と情報読み
取りヘッドとの相対的な運動を利用して情報を読み取る
装置においては、記録媒体のゆがみ、位置ずれ、記録媒
体および読み取りヘッドを相対的に駆動する駆動装置の
回転むらなどが原因となって読み取り再生信号にジッタ
と呼ばれる雑音を生じる。ジッタは、このように記録媒
体および読み取りヘッドとの間の相対的な運動のずれ、
ひずみが原因となるものであるから、相対的な運動速度
を上げ、読み取り速度を増すほど大きくなる。
【0003】一方、記録媒体および再生装置の進歩によ
り、記録媒体への記録密度が高まり、単位時間に読み取
ることができる情報量が次第に大きくなっている。その
反面オーディオおよびテレビ画面に再生するビデオなど
の情報は、単位時間に必要とされる量が一定である。し
たがって、特にオーディオ、ビデオの分野では、情報の
読み取り速度を情報の使用速度より速くすることができ
る。この速度差を利用して、読み取り情報を記憶装置、
たとえばRAMに高速転送レートで一時記憶し、低速転
送レートで読み出してオーディオ、ビデオ部に供給する
ことが行われる。
【0004】このように記憶装置を情報のバッファとし
て使用することにより、振動によって読み取りヘッドが
跳んだり、記録媒体がずれるなどして情報な読み取りが
一時中断しても、記憶装置に記憶された情報が空になる
前に読み取りを回復するようにすれば、オーディオ、ビ
デオ部には情報を中断させることなく供給し続けること
ができる。このように光ディスク再生装置に耐振性能を
持たせる構造は、耐振(ESP,Electric Shock Proo
f)構造と呼ばれ、一時記憶に使用する記憶装置は耐振
用メモリ(ショックプルーフ・メモリ)と呼ばれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような耐振機能を
搭載した光ディスク再生装置においては、光ディスクに
記録された制御データをもとにしてディジタルデータの
読み込み、蓄積あるいは光学系の再配置を実施してい
る。したがって、この制御データが連続して読めなくな
ったときには、データの再生が正確に実施できなくなっ
たり、データの接続ができずに音切れになる可能性があ
る。このように制御データをオーディオ、ビデオの情報
と共にディスクなどの記録媒体に記録しているシステム
の場合、オーディオ、ビデオのデータが正しく読み取ら
れても、制御データが連続して読めないと、ショックプ
ルーフ・メモリにデータを蓄積することができない。
【0006】オーディオディジタルデータがCIRC
(Cross Interleaved Reed Solomon Code )エラー訂正
処理を施されているのに対し、制御データについてはC
RCエラー検出コードが付加されるだけなので、オーデ
ィオディジタルデータに比べて読み出しの信頼性が低
い。このことがジッタの大きいディスクでの耐振処理の
ネックとなっている。通常、ジッタの大きいディスクで
は高い周波数成分(短いピットの読み出し信号ほど高い
周波数成分を含む)の読み出しレベルが低い場合が多い
ため、光ディスクの再生速度を速くすると再生回路系の
電気的ノイズの影響によってS/N比が悪化していき、
制御データが読み出しにくくなる。
【0007】制御コードを読み出しやすくするため再生
速度を遅くすれば、当然ながらデータの読み込みが遅く
なり、耐振機能が落ち、耐振性能を低下させることにな
る。したがって、この発明は、ジッタによる影響を受け
ない再生装置を提供することを目的とする。
【0008】また、この発明は、ジッタを自動測定し、
ジッタの大きさに応じて許容される読み込み速度でデー
タの読み込みを行う再生装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、読み取り手
段により記録媒体から読み取られた情報を再生する再生
手段と、記録媒体を読み取り手段に対し相対的に駆動す
る駆動手段と、再生手段に再生された情報のジッタを測
定する測定手段と、記憶手段に記憶された情報を第1の
転送レートで一時記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶
された情報を第1の転送レートより遅い第2の転送レー
トで読み出す読み出し手段と、測定手段で測定したジッ
タに基づいて駆動手段の速度を制御する駆動制御手段と
を備える情報再生装置である。
【0010】この発明は、読み取り手段により記録媒体
から読み取られた情報を再生する再生手段と、記録媒体
を読み取り手段に対し相対的に駆動する駆動手段と、再
生手段に再生された情報のジッタを測定する測定手段
と、記憶手段に記憶された情報を第1の転送レートで一
時記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された情報を第
1の転送レートより遅い第2の転送レートで読み出す読
み出し手段と、再生手段により記録媒体の再生を行なっ
ている間に、測定手段で複数回ジッタを測定し、測定し
たジッタに基づいて駆動手段の速度を制御する駆動制御
手段とを備える情報再生装置である。
【0011】読み取るディスクのジッタ値に応じてスピ
ンドルモータの最大速度を設定するので、読み取りエラ
ーを生じない限度で高速でデータを読み取ることができ
る。更に、再生中、所定時間毎に又は所定トラック毎に
ジッタを測定してスピンドルモータの最大速度を設定す
ることで、常に、読み取りエラーを生じない限度で高速
でデータを読み取ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。図1はこの発明が適用で
きるCDプレーヤのブロック図である。図1において、
ディスク1はスピンドルモータ2により回転駆動された
状態で、光学ヘッド3により情報が読み取られる。光学
ヘッド3はディスク1に対してレーザ光を照射し、その
反射光から、例えばディスク1にピット形態で記録され
ている情報(音楽信号)を読み取る。
【0013】このようにディスク1からのデータ読出動
作を行なうため、光学ヘッド3はレーザ出力手段として
のレーザダイオード3cや、偏光ビームスプリッタ、1
/4波長板などから構成される光学系3d、レーザ出力
端となる対物レンズ3a、及び反射光を検出するための
ディテクタ3bなどが搭載されている。
【0014】対物レンズ3aは2軸機構4によってディ
スク半径方向(トラッキング方向)及びディスクに接離
する方向(フォーカス方向)に変位可能に保持されてお
り、また、光学ヘッド3全体はスレッド機構5によりデ
ィスク半径方向に移動可能とされている。
【0015】再生動作によって、光学ヘッド3によりデ
ィスク1から検出された情報はRFアンプ7に供給され
る。RFアンプ7で増幅された信号は、デジタル信号処
理部(以下、DSP)8におけるRFイコライズ部9に
供給される。
【0016】RFイコライズ部9は供給された情報の演
算処理により、再生RF信号(EFM信号)、トラッキ
ングエラー信号TE、フォーカスエラー信号FE等を抽
出する。
【0017】再生RF信号は、アシンメトリ補正回路1
0、RF−PLL回路11を介して2値化された信号、
即ちEFM信号(8−14変調信号)としてEFM復調
部13に供給される。またRF−PLL回路11ではい
わゆるPLL動作によりEFM信号に同期した再生クロ
ックを生成し、EFM復調部13に対してそのデコード
処理のためのクロックとして供給する。
【0018】EFM信号はEFM復調部13でEFM復
調が施されるとともに、後述するサブコード成分が抽出
され、サブコード処理部14でサブコードデータのデコ
ード処理が行なわれる。例えばサブコードQデータが抽
出される。
【0019】サブコードデータは、CPUインターフェ
ース部19(以下、CPU−IFという)を介して、こ
のCDプレーヤのシステムコントローラとして機能する
CPU31に供給される。
【0020】EFM復調部13でEFM復調が施された
データは、ECC−RAM16に書き込まれ、エラー訂
正部15によるECC−RAM16における読出/書込
処理を通じてCIRCデコードとしてのエラー訂正処理
が実行される。いわゆるC1訂正、C2訂正が行なわれ
る。
【0021】CIRCデコードが施されたデータに対し
ては、デインターリーブ回路17によってデインターリ
ーブ処理が行なわれ、これによって16ビット量子化、
44.1KHzサンプリングなどのいわゆるデジタルオーディ
オデータ形態にまで復調される。このデジタルオーディ
オデータDTは、メモリコントローラ29の制御によっ
て一旦バッファメモリ30に蓄積される。そして所定タ
イミングでバッファメモリ30から読み出されたデータ
(デジタルオーディオデータDT)は、D/A変換器3
2によってアナログオーディオ信号SA とされ、端子3
3から所定の増幅回路部へ供給されて例えばL,Rオー
ディオ信号として再生出力される。
【0022】バッファメモリ30はD−RAMで構成さ
れ、例えば再生音声として約3秒分のデジタルオーディ
オデータDTを記憶する容量とされる。もちろんさらに
大容量のものを用いてもよい。また必ずしもD−RAM
でなくともよい。
【0023】このようにバッファメモリ30を用いて再
生動作を行なうことにより。耐振機能(ESP機能)を
得ることができる。
【0024】即ち、スピンドルモータ2によるディスク
1の回転速度を調節し、光学ヘッド3からDSP8での
処理を高速レートで行なって、デコードされたデジタル
オーディオデータDTをバッファメモリ30に書き込ん
でいく。
【0025】一方、バッファメモリ30からの読出は、
メモリコントローラ29の制御によって通常レートで行
なわれ、再生出力されるようにすることで、音楽等は通
常の速度、音程で再生出力される。
【0026】ここで、このバッファメモリ30の書込ビ
ットレートと読出ビットレートの差により、常に或る程
度のデータがバッファメモリ30に蓄積されることにな
る。従ってもし外乱等によりトラックジャンプなどが生
じ、光学ヘッド3によるディスク1からのデータ読み出
しが一時的に途絶えても、バッファメモリ30からの読
み出しは継続できるため、再生音声はとぎれないことに
なる。この場合、光学ヘッド3は、蓄積データによる再
生が継続している間に適正位置からの読み出しを再開す
るようにすればよい。
【0027】上述のようにサブコードデータとして、デ
ィスク1に記録されているサブコード情報、即ちTOC
やアドレスデータなどが抽出され、CPU31に供給さ
れるが、これによってCPU31はフレームチェック
(データ連続性のチェック)を行なうことができる。
【0028】またエラー訂正部15によるC1,C2訂
正処理によってもエラー訂正が不能であった場合は、そ
れを示すC2PO信号が出力されるが、これもCPU3
1に供給される。これによりCPU31はエラー発生状
況を監視することができる。またDSP8からCPU3
1にはスコア信号も供給されるが、これはバッファメモ
リ30へ書込データについての同期状態を確認するため
の信号である。
【0029】RFイコライズ部9で得られたトラッキン
グエラー信号TE、フォーカスエラー信号FEは、光学
系サーボ信号処理部12に供給される。
【0030】光学系サーボ信号処理部12は、供給され
たトラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信号
FEや、CPU−IF19を介してCPU31から供給
されるトラックジャンプ指令、アクセス指令等により各
種サーボ駆動信号を発生させる。
【0031】光学系サーボ信号処理部12は、フォーカ
スエラー信号FEに応じて例えばPWM変調信号として
のサーボ信号を発生し、サーボドライバ26に供給す
る。サーボドライバ26は供給されたPWM変調信号に
基づいたフォーカスドライブ信号を発生させ、2軸機構
4のフォーカスコイルに印加する。つまりフォーカスド
ライブ信号の基づいて対物レンズ3aがフォーカス方向
に駆動される。
【0032】また光学系サーボ信号処理部12は、フォ
ーカスサーチの際には、フォーカスサーボループをオフ
とし、CPU31からのサーチ電圧発生制御に基づい
て、その発生すべき電圧値に応じたPWM変調信号をサ
ーボドライバ26に供給する。サーボドライバ26は供
給されたPWM変調信号に基づいてフォーカスドライブ
信号としてフォーカスサーチ電圧を2軸機構4のフォー
カスコイルに印加することになる。
【0033】また光学系サーボ信号処理部12はトラッ
キングエラー信号TEに応じてPWM変調信号としての
サーボ信号を発生し、サーボドライバ26に供給する。
サーボドライバ26は供給されたPWM変調信号に基づ
いたトラッキングドライブ信号を発生させ、2軸機構4
のトラッキングコイルに印加する。つまりトラッキング
ドライブ信号に基づいて対物レンズ3aがトラッキング
方向に駆動される。
【0034】さらに光学系サーボ信号処理部12は、ト
ラッキングエラー信号TEの低域成分からPWM変調信
号としてのスレッドサーボ信号を発生し、サーボドライ
バ26に供給する。サーボドライバ26は供給されたP
WM変調信号に基づいたスレッドドライブ信号を発生さ
せ、スレッド機構5を駆動する。
【0035】上述のようにRF−PLL回路11では、
再生RF信号(EFM信号)をPLL回路に注入して再
生データに同期した再生クロックを生成し、EFMデコ
ードなどの各種処理に用いているが、この再生クロック
は、ディスク回転速度に同期した信号となる。DSP8
内のスピンドルサーボ信号処理部18では、例えばこの
再生クロックと、マスタークロックから生成された基準
クロックを比較し、その差分として、スピンドルエラー
信号SPEを得るようにしている。
【0036】通常は、このスピンドルエラー信号SPE
に基づいてスピンドルモータが駆動するためのドライブ
信号が生成されるわけであるが、本例ではDSP8はワ
イドキャプチャー方式が採用され、即ちスピンドルモー
タ2の回転数に対してシステムのPLLロックが行なわ
れ、ロックした周波数でDSP8内の信号処理が行なわ
れるようにしている。
【0037】このため、スピンドルサーボ信号処理部1
8から出力されるスピンドルエラー信号SPEについて
は、ローパスフィルタ20で帯域制限した後、電圧制御
発振器(VCO)21に入力するようにしている。つま
りスピンドルエラー信号SPEをVCO21の制御電圧
とする。
【0038】スピンドルエラー信号SPEはスピンドル
モータ2の回転速度に応じて変化するため、VCO21
はスピンドルモータ2の回転速度に追従した発振動作を
行なうことになる。そしてVCO21の発振出力はクロ
ック発生器34に供給され、クロック発生器34はVC
O21の発生出力に応じてDSPシステムのマスターク
ロックCKを生成する。このマスタークロックCKはR
F−PLL回路11の動作基準となることをはじめとし
てDSP8内での処理基準となり、従ってDSP8の信
号処理系全体がスピンドルモータ2の回転速度に追従し
た動作を行なうことになる。
【0039】DSP8がスピンドルモータ2の回転速度
に応じたクロックで動作することで、例えばスピンドル
モータ2を加速している際などにも(即ち特定のCLV
速度であるか否かにも関わらず)、読出データのデコー
ド処理を行なうことができる。例えばディスク1をチャ
ッキングしてスピンドルモータ2の回転を開始させた場
合などに、すぐにデータ読出を行なうことも可能であ
る。
【0040】またVCO21の出力は1/M分周器22
で分周された後、位相比較器25に供給される。一方、
水晶系のクロック発生器であるオシレータ28からのシ
ステムクロックは1/N分周器24で分周された後、位
相比較器25に供給される。1/M分周器22と1/N
分周器24の分周比、即ちM,Nの値はオートシーケン
サ23によってコントロールされる。
【0041】位相比較器25でVCO21の出力とオシ
レータ28からのシステムクロックの位相比較を行なう
ことで、スピンドルモータのドライブ制御信号が生成さ
れ、LPF/スピンドルドライバ27からドライバ制御
信号に基づいた駆動電力がスピンドルモータ2に印加さ
れることになる。これによってスピンドルモータ2は所
定のCLV速度に制御される。
【0042】ここで1/M分周器22と1/N分周器2
4の分周比を所定値に設定することにより、スピンドル
モータ2の回転速度(CLV速度)を、標準速、 1.5倍
速、2倍速など、任意の速度に制御できることになる。
つまりCPU31はCPU−IF19を介してオートシ
ーケンサ23を制御することで、スピンドル回転速度を
任意に可変制御できる。また、スピンドルモータ2から
のFGパルスを使って、スピンドルモータ2をCAV
(角速度一定)で制御することができる。
【0043】次に、ディスク1(CD−DA;デタルオ
ーディオ)においてリードインエリアに記録されるTO
C、及びサブコードについて説明する。
【0044】CD−DAにおいて記録されるデータの最
小単位は1フレームとなる。98フレームで1ブロック
(1サブコーディングフレーム)が構成される。
【0045】1フレームの構造は図2のようになる。1
フレームは588ビットで構成され、先頭24ビットが
同期データ、続く14ビットがサブコードデータエリア
とされる。そして、その後にデータ及びパリティが配さ
れる。
【0046】この構成のフレームが98フレームで1ブ
ロックが構成され、98個のフレームから取り出された
サブコードデータが集められて図3Aのような1ブロッ
クのサブコードデータが形成される。
【0047】98フレームの先頭の第1、第2のフレー
ム(フレーム98n+1,フレーム98n+2)からの
サブコードデータは同期パターンとされている。そし
て、第3フレームから第98フレーム(フレーム98n
+3〜フレーム98n+98)までで、各96ビットの
チャンネルデータ、即ちP,Q,R,S,T,U,V,
Wのサブコードデータが形成される。
【0048】このうち、アクセス等の管理のためにはP
チャンネルとQチャンネルが用いられる。ただし、Pチ
ャンネルはトラックとトラックの間のポーズ部分を示し
ているのみで、より細かい制御はQチャンネル(Q1
96)によって行なわれる。96ビットのQチャンネル
データは図3Bのように構成される。
【0049】まずQ1 〜Q4 の4ビットはコントロール
データとされ、オーディオのチャンネル数、エンファシ
ス、CD−ROMの識別などに用いられる。
【0050】即ち、4ビットのコントロールデータは次
のように定義される。
【0051】 『0***』…2チャンネルオーディオ 『1***』…4チャンネルオーディオ 『*0**』…CD−DA 『*1**』…CD−ROM 『**0*』…デジタルコピー不可 『**1*』…デジタルコピー可 『***0』…プリエンファシスなし 『***1』…プリエンファシスあり。
【0052】次にQ5 〜Q8 の4ビットはアドレスとさ
れ、これはサブQデータのコントロールビットとされて
いる。
【0053】このアドレス4ビットが『0001』であ
る場合は、続くQ9 〜Q80のサブQデータはオーディオ
Qデータであることを示し、また『0100』である場
合は、続くQ9 〜Q80のサブQデータがビデオQデータ
であることを示している。
【0054】そしてQ9 〜Q80で72ビットのサブQデ
ータとされ、残りのQ81〜Q96はCRCとされる。
【0055】リードインエリアにおいては、そこに記録
されているサブQデータが即ちTOC情報となる。
【0056】つまりリードインエリアから読み込まれた
QチャンネルデータにおけるQ9 〜Q80の72ビットの
サブQデータは、図4Aのような情報を有するものであ
る。サブQデータは各8ビットのデータを有している。
【0057】まずトラックナンバが記録される。リード
インエリアではトラックナンバは『00』に固定され
る。
【0058】続いてPOINT(ポイント)が記され、
さらにトラック内の経過時間としてMIN(分)、SE
C(秒)、FRAME(フレーム番号)が示される。
【0059】さらに、PMIN,PSEC,PFRAM
Eが記録されるが、このPMIN,PSEC,PFRA
MEは、POINTの値によって意味が決定されてい
る。
【0060】POINTの値が『01』〜『99』のと
きは、その値はトラックナンバを意味し、この場合PM
IN,PSEC,PFRAMEにおいては、そのトラッ
クナンバのトラックのスタートポイント(絶対時間アド
レス)が分(PMIN),秒(PSEC),フレーム番
号(PFRAME)として記録されている。
【0061】POINTの値が『A0』のときは、PM
INに最初のトラックのトラックナンバが記録される。
また、PSECの値によってCD−DA,CD−I,C
D−ROM(XA仕様)の区別がなされる。
【0062】POINTの値が『A1』のときは、PM
INに最後のトラックのトラックナンバが記録される。
【0063】POINTの値が『A2』のときは、PM
IN,PSEC,PFRAMEにリードアウトエリアの
スタートポイントが絶対時間アドレスとして示される。
【0064】例えば6トラックが記録されたディスクの
場合、このようなサブQデータによるTOCとしては図
5のようにデータが記録されていることになる。図5に
示すようにトラックナンバTNOは全て『00』であ
る。
【0065】ブロックNO.とは上記のように98フレ
ームによるブロックデータとして読み込まれた1単位の
サブQデータのナンバを示している。
【0066】各TOCデータはそれぞれ3ブロックにわ
たって同一内容が書かれている。
【0067】図示するようにPOINTが『01』〜
『06』の場合、PMIN,PSEC,PFRAMEと
してトラック#1〜トラック#6のスタートポイントが
示されている。
【0068】そしてPOINTが『A0』の場合、PM
INに最初にトラックナンバとして『01』が示され
る。またPSECの値によってディスクが識別され、こ
のディスクがCD−DAの場合は、図示するようにPS
EC=『00』とされる。なお、CD−ROM(XA仕
様)の場合は、PSEC=『20』、CD−Iの場合は
『10』となる。
【0069】そしてPOINTの値が『A1』の位置に
PMINに最後のトラックのトラックナンバが記録さ
れ、POINTの値が『A2』の位置に、PMIN,P
SEC,PFRAMEにリードアウトエリアのスタート
ポイントが示される。
【0070】ブロックn+27以降は、ブロックn〜n
+26の内容が再び繰り返して記録されている。
【0071】ディスク1上で実際に音楽等のデータが記
録されるトラック#1〜#n、及びリードアウトエリア
においては、そこに記録されているサブQデータは図4
Bの情報を有する。
【0072】まずトラックナンバが記録される。即ち各
トラック#1〜#nでは『01』〜『99』のいづれか
の値となる。またリードアウトエリアではトラックナン
バは『AA』とされる。
【0073】続いてインデックスとして各トラックをさ
らに細分化することができる情報が記録される。
【0074】そして、トラック内の経過時間としてMI
N(分)、SEC(秒)、FRAME(フレーム番号)
が示される。
【0075】さらに、AMIN,ASEC,AFRAM
Eとして、絶対時間アドレスが分(AMIN),秒(A
SEC),フレーム番号(AFRAME)として記録さ
れている。
【0076】このようにTOC及びサブコードが形成さ
れているわけであるが、ディスク上のアドレス、即ちA
MIN,ASEC,AFRAMEは、98フレーム単位
で記録されることが理解される。
【0077】この98フレーム(1ブロック)は1サブ
コーディングフレームと呼ばれ、音声データとしての1
秒間には75サブコーディングフレームが含まれること
になる。つまり、アドレスとしての『AFRAME』が
とりうる値は『0』〜『74』となる。なお、後述する
フレームチェック処理でデータの連続性がチェックされ
るのは、このサブコーディングフレーム単位となる。
【0078】本例のCDプレーヤにおいては、上述した
ようにバッファメモリ30を利用したESP機能が実行
されるが、このようなESP機能を実行したうえでのC
PU31の再生時の処理を図6、図7を用いて説明す
る。
【0079】本例のCDプレーヤでは、ディスク1の再
生の際にESP機能を実行させるため、所要の転送レー
トでデータの読出を実行させ、読出データの欠落状態を
確認する(フレームチェック)。これによって再生音声
に音のとぎれが生じないようにしている。
【0080】さらに、バッファメモリ30の残量(蓄積
量)の状況によっては、エラー訂正状態のチェックも行
ない(エラーチェック)、状態の悪いデータが再生音声
として出力されないようにもしている。
【0081】図6、図7はフレームチェック及びエラー
チェックを含んだCPU31の処理を示すフローチャー
トである。
【0082】ディスク1が光学ヘッド3の位置、即ち再
生可能位置にローディングされると、CPU31はまず
ディスク最内周側に記録されているTOCデータの読取
を実行させる。
【0083】つまり光学ヘッド3にリードインエリアの
再生動作を実行させ、サブコード処理部14で抽出され
るTOCデータを取り込む。このTOCデータを読み込
むことでローディングされたディスク1に対して各トラ
ックのアドレス等を把握でき、再生動作制御が可能とな
るものである。
【0084】再生が開始された後は、ESP動作のため
の処理としてCPU31は図6の処理を実行することに
なる。
【0085】まずステップF101の処理として、CPU3
1は常にバッファメモリ30のデータ蓄積量を監視して
いる。
【0086】本例ではこのようなデータ蓄積量の監視結
果をフレームチェック、エラーチェック、及び後述する
スピンドルモータ速度設定に用いることになる。
【0087】バッファメモリ30のデータ蓄積量の確認
結果として、残量なしと判断された場合は、再生音声が
無音となることを意味し、この場合ステップF102からス
テップF103のエラー処理に進む。
【0088】残量なしでなければ、ステップF104におい
てフレームチェックのための基準値FCを設定する。こ
こではバッファメモリ30のデータ蓄積量に応じてフレ
ームチェック基準値FCを設定することになる。
【0089】ここで、フレームチェック基準値FCをデ
ータ蓄積量に応じて設定することの理由について説明し
ておく。
【0090】もし外乱によるトラックジャンプなどの原
因でディスク1からの読出データにおける連続性がとぎ
れた場合は、再度連続性を修復できるようにデータの読
み直し(リトライ)を行ない、再生音声として連続性が
保たれるようにバッファメモリ13にデータを書き込む
動作が行なわれることになる。このため、再生時には継
続してフレームチェックを行ない、読出データの継続性
のチェックを行なっている。
【0091】ここで、読出データの継続性のチェック
は、できれば厳密に行なうのが好ましいが、一方では、
バッファメモリの蓄積データをなるべく消費しないよう
にしたい。つまり、継続性がとぎれることで読出をリト
ライすることは、その時間分だけ蓄積データを消費する
ことになり、従ってチェックを厳しくすればするほど、
リトライ回数が増え、その分蓄積量が低下して、耐振性
は弱くなる。さらにリトライ動作のためのトラックジャ
ンプは再生音声の品質悪化や消費電力の増大という影響
をもたらす。このように両者は相反する要請となる。
【0092】再生音声としてとぎれが認識できない程度
のデータの欠落であれば、継続性がとぎれたとはみなさ
ないことで、リトライを実行せず、耐振性の低下を回避
できる。ところが、厳密にはその程度のとぎれであっ
も、再生音声としては音が詰まって聞こえてしまうこと
になるため、可能な限りはリトライを実行して正確に音
声データを繋げるようにしたほうがよい。
【0093】そこで本案では、バッファメモリ13の容
量に応じてフレームチェック、つまりデータ連続性のと
ぎれが発生したと認識する基準を変更するようにするこ
とで、なるべく厳密に連続性が保たれるようにするとと
もに、バッファメモリ13による耐振機能が低下しない
ようにしている。
【0094】このようなフレームチェック基準値FCの
設定例を図8、9に示す。
【0095】バッファメモリ30がフル容量蓄積(残量
=100%)で3秒分のデータ蓄積が可能とした場合、
例えば図8のように、残量が50%以上( 1.5秒分以上
の再生出力可能)であれば、基準値FC=5(サブコー
ディングフレーム)とする。まだ残量が50%未満(再
生出力可能時間は 1.5秒未満)であれば、基準値FC=
40(サブコーディングフレーム)とする。
【0096】フレームチェック基準値FCとは、データ
欠落が『FC』サブコーディングフレーム以内であれ
ば、欠落とはみなさないという値であり、つまりフレー
ムチェック基準値FCの値が小さいほどフレームチェッ
ク(連続性チェック)は厳しいものとなる。
【0097】つまり、残量として余裕が或る場合は、基
準値FC=5としてフレームチェックを厳しくする。こ
の場合、或る程度リトライを行なっても、時間的余裕が
大きいため、耐振性能にはさほど影響はない。このた
め、読出データとしてとぎれが発生しても、リトライに
より継続性をほぼ修復することができる。
【0098】ところが、残量が少ない場合、つまり残量
が0秒〜 1.5秒分の場合は基準値FC=40とし、フレ
ームチェックの厳しさを暖めるようにしている。
【0099】これは、読出のリトライをあまり何度も実
行すると、そのときの耐振性能を勘案した場合に、残量
なしの状態に達してしまう可能性の高いとされる場合で
あり、このようなときは、フレームチェックをゆるめ、
あまりリトライを行なわないようにすることで、残量な
しとなることを極力回避するようにすることを意味す
る。つまり、このときは再生音声として多少の音つまり
は許すが、少なくとも音声出力が無音になることを避け
ることを優先させることになる。
【0100】図6のステップF104でフレームチェック基
準値FCを設定したら、ステップF105でバッファメモリ
30の残量がフル状態か否かを判断する。フル状態とな
ったら、バッファメモリ30へのデータの書込を一時中
断しなければならない。そこで、ステップF106に進みリ
トライモードとして、その後所定タイミングから、続き
のデータを書き込むという音つなぎ処理に移行すること
になる。
【0101】なお本例の場合、バッファメモリ30内の
蓄積データがフルとならないようにスピンドルモータ2
の回転速度を調節する。このため、正常状態ではステッ
プF105においてフル容量と判断されることはない。
【0102】バッファメモリ30の残量のフル状態でな
ければ、ステップF107でサブQデータを読み込み、ステ
ップF108でフレームチェックを行なうことになる。
【0103】この図6の処理では、ステップF112におい
て前回読み込まれたサブQデータ(アドレス)が、変数
SUBLAST として保持されているため、ステップF108で
は、ステップF107で読み込んだ今回のサブQデータ(ア
ドレス)と、変数SUBLAST として保持されている前回の
サブQデータ(アドレス)を比較する処理となる。
【0104】前述したように、全く連続性がとぎれてい
なければ、前回と今回のアドレス差は1サブコーディン
グフレームであるはずである。ただし、5サブコーディ
ングフレーム程度の欠落までは再生音声として殆ど影響
はない。
【0105】そこで、ステップF108では前回と今回のア
ドレス差がフレームチェック基準値FC以内であれば連
続性OKとみなすようにしている。
【0106】即ち図9のように、今回のサブQデータ
が、前回のサブQデータSUBLAST からフレームチェック
基準値FCを加えたアドレス値となっていれば、OKと
している。
【0107】フレームチェック基準値FCは上記のよう
にバッファメモリ30の残量に応じて設定されることに
なるため、残量が多ければ連続性のチェックが厳しくな
り、また残量が少なければチェックが緩くなることにな
る。
【0108】ステップF108でフレームチェック基準値F
C以上のデータ欠落が確認された場合は、データ連続性
がとぎれたとしてステップF109に進み、音つなぎ処理
(つまり読出リトライ)を行なうことになる。
【0109】一方、連続性OKと判断されれば、ステッ
プF110において、エラーチェックの実行を判断する。
【0110】エラーチェックとは読出データについてエ
ラー訂正不能となったデータ数、つまりC2PO発生回
数についてのチェックを行なうもので、C2PO発生回
数がエラーレベルとして設定された値を越える場合は、
そのサブコーディングフレームの読出データは品質水準
を保っていないと判断し、読出リトライを行なう処理と
なる。
【0111】このようなエラーチェックは、ステップF1
10において、バッファメモリ30の蓄積量が80%以上
であると判断された場合にのみ行なわれる。即ち残量に
余裕がある場合に、処理はステップF113に進むが、ステ
ップF113では、現在読み出したデータが、通常の再生動
作で読み出されたものか、次に説明するリトライモード
での動作として読み出されたものかを判断する。
【0112】そして通常の再生動作である場合は、ステ
ップF114において、エラーチェックの基準となるエラー
レベル=0と設定する。このエラーレベル=0とはC2
PO発生数が『0』の場合のみ、エラーチェックOKと
することを意味する。
【0113】また、リトライモードであった場合は、段
階的にチェック基準を変更していく。即ち、リトライ1
回目であったらエラーレベル=0とするが、リトライ2
回目であったらエラーレベル=5、つまりC2PO発生
数は5まで許容する。
【0114】またリトライ3回目以上であったらエラー
レベルは設定せず、つまり、実質的にエラーチェックは
行なわないようにする。
【0115】このように段階的にエラーレベルを変化さ
せるのは、上記フレームチェック基準値の残量に応じて
設定の場合と同様に、なるべく高品質な再生データを得
ることと、バッファメモリ30の残量がゼロとなること
を極力避けるという動作的に相反せざるをえない要求に
対応するためである。
【0116】ステップF116では、ステップF114もしくは
F115で設定されたエラーレベルに基づいてエラーチェッ
クを行なう。即ちCPU31は、そのサブコーディング
フレームのエラー訂正処理において発生したC2POの
数をエラーレベルと比較し、エラーレベル以上のC2P
O発生があった場合には、データの品質が保たれていな
いと判断してステップF117に進み、リトライ処理に移
る。
【0117】フレームチェックがOK、かつエラーチェ
ックもOKと判断されれば、ステップF111において、そ
のときのデータ(デジタルオーディオデータ)をバッフ
ァメモリ30に書き込む。そしてステップF112で今回の
サブQデータを、次回のフレームチェックにおいて前回
のサブQデータとして仕様するように変数SUBLAST に代
入する。そしてステップF101に戻り、同様の処理を繰り
返し続けることになる。
【0118】この図6の処理で、ステップF106,F109,F1
17に進んだ場合は、リトライモードの処理が行なわれ
る。つまりバッファメモリ30のデータ蓄積量がフルと
なった場合と、データについてフレームチェック又はエ
ラーチェックでデータのクオリティが保たれていないと
判断された場合であり、これらのときに図7のリトライ
モード処理として音つなぎ処理が行なわれる。音つなぎ
処理とは、一旦バッファメモリ30へのデータ書込を中
断した後、連続性を保持した状態で続きのデータの書込
を再開する処理となる。
【0119】この音つなぎ処理では、まず光学ヘッド3
で1トラックジャンプで1周回トラック分だけディスク
上の読出位置を後退させる(F201) 。そしてバッファメ
モリ30の残量を確認し(F202)、もし残量なしの状態
となっていれば、これは再生音声が無音となることを意
味し、この場合ステップF203からステップF204のエラー
処理に進む。
【0120】残量なしでなければステップF205で、残量
に応じてフレームチェック基準値FCを設定する。これ
は前述した図6のステップF104と同様の処理となる。
【0121】そしてステップF206でサブQデータとして
アドレス値を読み込み、この時点で前回のサブQデータ
である変数SUBLAST と比較する。このときの変数SUBLAS
T とは、バッファメモリ30へデータ書込を中断したと
きの、最後のデータのアドレスの値となっている。
【0122】そして読出動作自体はステップF201の1ト
ラックジャンプにより読出位置が後退しているため、ス
テップF206で読み込まれるアドレスは、最後のデータの
アドレスの前後のどのアドレスになるかは、そのときど
きの事情により異なるものとなる。
【0123】もし、読み込んだサブQデータとしてのア
ドレスが、変数SUBLAST 、つまりその時点でバッファメ
モリ30内に蓄積されている最後のデータのアドレスと
一致していた場合は、次のサブコーディングフレーム
(アドレス)からのデータが、続きのデータである。そ
こで、ステップF207からで示すように図6のステップ
F110に進んで、その音声データから、エラーテェック及
びバッファメモリ30に蓄積していく処理を行なう。つ
まりリトライモードから通常の再生モードに復帰する。
なお、この場合で図6のステップF113に進んだときは、
リトライ動作による読出データであるため、ステップF1
15でリトライ回数に応じてエラーレベルが設定されるこ
とになる。
【0124】またステップF206で読み込んだサブQデー
タとしてのアドレスが、変数SUBLAST より前のアドレス
であった場合は、まだ読出データがバッファメモリ30
に書き込むべき続きのデータのアドレスに達していない
ことになる。そこでステップF207,F208 と進んでF202に
戻る。そしてデータ読出を継続する。すると或る時点で
ステップF207で読み込んだサブQデータとしてのアドレ
スが、変数SUBLAST と一致することになり、そのときは
図6のステップF110に進んで、音声データについてのエ
ラーチェック及びバッファメモリ30に蓄積していく処
理を行なう。
【0125】またステップF206で読み込んだサブQデー
タとしてのアドレスが、変数SUBLAST を越えたアドレス
であった場合は、ステップF208からF209に進んでそのア
ドレスが、変数SUBLAST よりフレームチェック基準値F
Cの範囲内であるか否かを判断する。つまり図9の許容
範囲以内であるか否かを判断することになる。この許容
範囲内であれば、多少のデータ欠落(例えば5フレーム
以内)は許すこととし、図6のステップF110に進んで、
そのときの音声データについてのエラーチェック及びバ
ッファメモリ30に蓄積していく処理を行なうことにな
る。
【0126】ステップF206で読み込んだデータのアドレ
スが変数SUBLAST を大幅に越えていると判断された場合
は、読出位置が不適当と判断し、ステップF201に戻って
再び1トラックジャンプで後退する。これが必要回数繰
り返されることにより、読出位置が、変数SUBLAST の値
から基準値FC以内より、前のアドレスの位置とするこ
とができ、即ちステップF207又はF209で肯定結果を得る
機会を作ることができる。
【0127】ところで、この音つなぎ処理の場合も、フ
レームチェック基準値FCはバッファメモリ30の残量
に応じて設定している。つまり、音つなぎを厳密(5サ
ブコーディングフレームの欠落までのみを許容)に実行
する場合は、バッファメモリ30に余裕のある場合のみ
とし、残量が少なく(50%未満)、時間的余裕のない
場合は或る程度(40サブコーディングフレーム)の欠
落は許容するようにすることで、少なくとも再生音声が
無音となってしまう事態は避けるようにしている。
【0128】以上のように、ESP機能を実現させる再
生を行なう場合は、フレームチェックの厳しさをバッフ
ァメモリ30の残量に応じて設定する。またC2PO数
によるエラーチェックも実行するようにし、かつこのエ
ラーチェックについてもバッファメモリ30の残量やリ
トライ回数に応じてチェックの厳密さを変化させる。こ
れによって、各時点の状況に応じ、少なくとも再生音声
にデータ欠落による無音状態が生じさせないということ
を最優先としたうえで、フレームチェックとエラーチェ
ックという二重のチェックに基づきバッファメモリ30
に蓄積するデータの品質を高品質に保つことができ、即
ち再生音声の品質を向上させることができる。
【0129】以上のようなESP動作に加えて、さらに
本例では、バッファメモリ30がフル容量に達すること
はないようにすることで、通常では図6のステップF106
に進む機会が無くなるようにし、リトライモードでの図
7のステップF201の動作である1トラックジャンプを行
なう回数を最小限とする。即ちフレームチェックもしく
はエラーチェックがOKでない場合以外には、リトライ
モードに移行することはないようにし、これによって1
トラックジャンプ回数を最小限とし、トラックジャンプ
による悪影響を低下させるものである。
【0130】もちろん、バッファメモリ30がフル容量
に達することはないようにするが、その一方ではなるべ
く蓄積量が多いほうが耐振機能のうえで好適であること
はこれまでに述べてきたとおりであり、即ち本例では、
バッファメモリ30の蓄積量を、フルではないがフルに
近い量に保つようにし、これによって十分な耐振機能
と、高品質な再生音声を実現するものである。
【0131】上述したようにCPU31はオートシーケ
ンサ23を制御して1/M分周器22、1/N分周器2
4の分周比を設定することでスピンドルモータ2の回転
速度を任意の速度に制御できる。そして、DSP8はス
ピンドルモータ2の回転速度に追従したマスタークロッ
クにCKに基づいて動作するため、スピンドルモータ2
の回転速度状態に関わらずデータ読出を行なうことがで
きる。
【0132】即ちスピンドルモータ2の回転速度を変化
させることで、バッファメモリ30に書き込むデータの
ディスク1からの読出レートを任意に変化させることが
できる。このため、バッファメモリ30のデータ残量に
応じてスピンドルモータ2の速度を調節することで、バ
ッファメモリ30への書込レートとバッファメモリ30
からの読出レートの差を調節し、バッファメモリ30で
の蓄積量が、フルではないがフルに近い量に保つように
コントロールすることができる。
【0133】このためのCPU31の処理を図10、図
11で説明する。図10はスピンドルモータ2の速度設
定のためのCPU31の制御処理のフローチャートであ
る。ステップF301により、CPU31は常時バッファメ
モリ30の蓄積量を確認する。なお、この処理は図6の
ステップF101もしくは図7のステップF202と共通の処理
とすればよい。
【0134】そして、データ残量がフル容量の80%以
下であれば、ステップF302からF304に進み、スピンドル
モータ2の速度を標準速度の2倍速とする制御を行な
う。
【0135】またデータ残量がフル容量の80%より多
く90%以下となっている時点であれば、処理はステッ
プF302,F303,F305と進むことになり、スピンドルモータ
2の速度を標準速度の1.5 倍速とする制御を行なう。
【0136】また、データ残量がフル容量の90%より
多くなっている時点であれば、処理はステップF302,F30
3,F306と進むこととなり、スピンドルモータ2の速度を
標準速度とする制御を行なう。
【0137】このような処理で実現されるバッファメモ
リ30の蓄積量の推移を図11に示す。
【0138】図11において縦軸は蓄積量を、横軸は再
生動作開始からの経過時間を示す。バッファメモリ30
の容量を4Mビットであるとすると、縦軸の100%位
置、即ちフル容量では、例えば3秒分の再生データが蓄
積されている状態となる。
【0139】再生動作が開始されると(経過時点0秒以
降)、最初はバッファメモリ30の蓄積量は当然ながら
ゼロであり、従ってステップF304でスピンドルモータ2
の速度は2倍速とされる。そして2倍速再生動作により
デコードされたデータがバッファメモリ30に蓄積され
ていく。この状態は図11における区間Aとして示され
るように、バッファメモリ30の蓄積量が増加してい
く。
【0140】ここでバッファメモリ30の蓄積量が50
%(1.5 秒分)となる、動作開始から0.75秒の時点で、
再生出力が開始されるとする。即ちバッファメモリ30
から所定のレートでのデータ読出が開始され、D/A変
換器32を介して端子33から音声信号として出力され
る。
【0141】この0.75秒以降は、引き続きディスク1か
らのデータ読出/バッファメモリ30へのデータ書込は
2倍速レートで実行されているが、バッファメモリ30
からのデータ読出(1倍速レート)が開始されるため、
区間Bとして示すように蓄積量の増加速度は多少弱まる
ことになる。
【0142】区間Bとしての蓄積量増加が継続された
後、1.65秒の時点で、蓄積量が80%に達したとする
と、図10の処理はステップF305に進むため、スピンド
ルモータ2の速度は1.5 倍速に切り換えられる。そして
1.5 倍速再生動作によりデコードされたデータがバッフ
ァメモリ30に蓄積されていく。この状態ではバッファ
メモリ30へのデータ書込レートが低下することで、区
間Cとして示されるように、バッファメモリ30の蓄積
量の増加速度は区間Bよりも弱まる。
【0143】その後、再生動作開始から2.25秒の時点で
蓄積量が90%に達したとすると、図10の処理はステ
ップF306に進むため、スピンドルモータ2の速度は標準
速(1倍速)に切り換えられる。そして標準速再生動作
によりデコードされたデータがバファメモリ30に蓄積
されていく。この状態ではバッファメモリ30へのデー
タ書込みレートとバッファメモリ30からのデータ読出
レートが一致することになり、従って区間Dとして示さ
れるように、バッファメモリ30の蓄積量は90%のま
まの状態が維持されることになる。
【0144】なお、再生動作中にフレームチェックやエ
ラーチェックの結果リトライモードに進めば、そのとき
一時的にバッファメモリ30へのデータ書込が中断する
ため、蓄積量は低下する。ところが図10の処理によ
り、80〜90%の状態にまで低下すればスピンドルモ
ータ2の速度は1.5 倍速に切り換えられ、また80以下
の状態にまで低下すればスピンドルモータ2の速度は2
倍速に切り換えられるため、蓄積量は再び90%の状態
にまで回復され、その状態でスピンドルモータ2の速度
は1倍速となって、蓄積量90%の状態が維持されるこ
とになる。
【0145】以上のようにバッファメモリ30の蓄積量
に応じてスピンドルモータ2の速度が切り換えられ、バ
ッファメモリ30へのデータ書込レートが可変されるこ
とで、バッファメモリ30でのデータ蓄積量は、フルで
はないがフルに近い量(90%)に保つようにコントロ
ールされ、これによって通常時にはフル容量によるリト
ライ動作は発生せず、従ってトラックジャンプの実行回
数はデータ品質を保つための必要最小限の回数となる。
これによってトラックジャンプ動作による消費電力の節
約が実現され、またトラックジャンプ時の電気ノイズに
よる音質低下を最小限とすることができる。
【0146】そしてもちろん、90%のデータ蓄積量維
持により、耐振機能としても十分なレベルを維持でき
る。
【0147】さらに、殆どの時点でスピンドルモータ2
も回転速度を標準速度とすることができる。これによっ
てスピンドスモータ2での消費電力も節約できる。また
スピンドルモータ2として常時2倍速などの高速回転を
行なう能力の或るモータを用いる必要はなくなるため、
部品コストの低下も実現できる。
【0148】ところで、このようなCDプレーヤにおい
て、ディスク1のゆがみ、位置ずれ、回転むら等の影響
により、再生信号中にはジッタが生じる場合がある。こ
のようなジッタが含まれていると、S/N比が悪化し
て、再生データにエラーが多く発生する。特に、ディス
ク1の回転数を上げると、ジッタの周波数成分が高域に
なる。RFアンプ7のS/N比は高域になるほど悪化す
るため、ディスク1の回転数が上がってジッタの周波数
成分が高域になると、S/N比の悪化が大きくなり、再
生データのエラーレートが悪化する。
【0149】上述のように、耐振処理は、バッファメモ
リ30に再生データを蓄え、サブQデータを用いてデー
タの連続性を判断して行なわれている。オーディオデー
タにはCIRCのエラー訂正符号が付加されているが、
サブQデータには、エラー検出用のCRCコードが付加
されているのみである。したがって、ジッタ成分が大き
いときに、ディスク1の回転数を上げると、エラーレー
トが悪化し、サブQデータが読み取れなくなる。
【0150】そこで、本案では、ジッタが測定され、こ
のジッタの測定値からディスク1の最大回転速度が決定
される。つまり、ジッタが基準値より小さければスピン
ドルモータ2の最大回転速度が上げられ、ジッタが基準
値より大きければスピンドルモータ2の最大回転速度が
下げられ、エラーレートが許容できる限度にディスク1
の最大回転速度が設定される。
【0151】ジッタは、ディスク1から読み取られるR
F信号(アイパターン)のにじみとして現れるが、これ
が波形整形され2値パルス化されてEFM信号になる
と、EFM信号の位相ずれとして現れる。したがって、
EFM信号と再生クロックとの位相の差分を検出するこ
とによりジッタの大きさを測定することができる。
【0152】図12は、このようにしてジッタを測定す
るようにしたジッタ検出回路の一例である。図12にお
いて、位相比較器50には、EFM信号と、電圧制御発
振器(VCO)52からの再生クロックPLCKが入力
される。位相比較器50により、EFM信号の位相と、
VCO52の出力の位相とが比較される。この位相比較
器50の出力がローパスフィルタ51を介して、(VC
O)52に供給される。VCO52の発振周波数は、こ
のローパスフィルタ51を介された位相比較器50の出
力により制御される。このようなPLLにより、再生P
LCKクロックが抽出される。
【0153】また、位相比較器50の出力がA/Dコン
バータ53に供給される。上述のように、ジッタの大き
さは、EFM信号と再生クロックとの位相差により検出
される。したがって、位相比較器53の出力は、ジッタ
の大きさに対応している。A/Dコンバータ53で、位
相比較器50の出力がディジタル化される。A/Dコン
バータ53の出力がジッタ測定回路54に供給される。
ジッタ測定回路54の出力が比較器55に供給される。
【0154】ジッタ測定回路54では、例えば8フレー
ム分のA/Dコンバータ53の出力を蓄積し、8フレー
ム分蓄積される毎に、その出力を比較器55に送る。比
較器55では、この値と所定値とを比較し、この比較結
果により、ジッタが所定値以上か否かを判断する。
【0155】すなわち、データの1フレームは、44.
1kHzサンプリングの6標本化区間、すなわち136
マイクロ秒であるから、8フレームは、約1ミリ秒に相
当する。比較器55での基準値は、例えば10ナノ秒に
相当する値に選ばれる。したがって、1ミリ秒のオーデ
オデータ分のRF信号に含まれるジッタが、10ナノ秒
より大きいか否かが比較器55で判断される。
【0156】なお、位相比較器50の出力を直接A/D
コンバータ53に供給するのでは高周波成分の影響が強
過ぎるときには、適当なカットオフ周波数のローパスフ
ィルタを介して、位相比較器50の出力をA/Dコンバ
ータ53に供給するようにしても良い。また、A/Dコ
ンバータ53を使用する代わりに、位相比較器50の出
力をコンデンサに所定時間蓄積し、その電圧を基準電圧
と比較することによりジッタを測定することもできる。
また、特公平4−63580号公報に記載されるような
ジッタ検出装置を利用することもできる。
【0157】図13は、ジッタを測定して、ディスクの
最大回転速度を決定する場合の処理を示すフローチャー
トである。
【0158】先ず、ステップF401の処理として、ディス
ク1のチャッキングを行い、ディスク1をスピンドルモ
ータ2にセットする。ディスク1のセットが終了した
ら、ステップF402に進み、スピンドルモータ2を始動さ
せ、ステップF403に進み、フォーカス、トラッキングサ
ーボゲイン等を初期値に設定して各サーボを動作させ
る。このとき、ディスク1は線速度一定モードで制御さ
せる。次に、ステップF404に進み、システム各部の調整
値を自動調整を開始し、ステップF405でジッタの測定を
行なう。
【0159】なお、このときのジッタの測定は、ディス
ク1の例えば最内周のリードインで行なわれる。これ
は、最内周のリードインにはTOCがあり、最初にこの
TOCの情報を読み込む必要があると共に、ディスクの
最内周では回転数が高速となるので、ジッタが発生し易
いからである。
【0160】ステップF405でジッタの測定が行なわれた
ら、ステップF406で、測定されたジッタの値が所定値、
例えば10ナノ秒より大きいか否かを判断する。
【0161】測定されたジッタの値が所定値より大きけ
れば、ステップF407で、ディスク1の最大回転速度を
1.5倍速に設定し、測定されたジッタの値が所定値よ
り小さければ、ステップF408で、ディスクの最大回転速
度を2.0倍速に設定する。
【0162】ステップF407及びF408でディスクの最大速
度が設定されたら、ステップF409で可変速モードに切り
換える。そして、ステップF410でディスクのリードイン
領域からTOCデータを読み込み、ステップF411でデー
タの再生を開始する。
【0163】上述の例では、ディスク1のチャッキング
後に、ジッタの測定を1回だけ行なって、ディスク1の
最大回転速度を決定している。ところが、ジッタ値は、
ディスクの汚れや傷、成形不良等で変化するため、絶え
ず、ジッタ値を監視することが望まれる。以下の例で
は、ジッタ値の測定を、再生中、所定時間毎又は所定の
トラック毎に絶えず行なって、ディスクの最大回転速度
を設定するようにしている。
【0164】図14は、ディスク1のチャッキング後、
始めて再生を開始する最の処理を示すものである。この
ときの処理は、基本的には、前述の図13に示した処理
と同様である。但し、ここでは、ジッタ値を計測する際
の所定値を、図15に示すようなジッタ値テーブルデー
タに基づいて設定するようにしている。
【0165】ステップF501の処理として、ディスク1の
チャッキングを行い、ディスク1をスピンドルモータ2
にセットする。ディスクのセットが終了したら、ステッ
プF502に進み、スピンドルモータ2を始動させ、ステッ
プF503に進み、フォーカス、トラッキングサーボゲイン
等を初期値に設定して各サーボを動作させる。このと
き、ディスク1は線速度一定モードで制御される。次
に、ステップF504に進み、システム各部の調整値を自動
調整を開始し、ステップF505でジッタの測定を行なう。
なお、ジッタの測定は、最初には、ディスク1の例えば
最内周で行なわれる。
【0166】ステップF505でジッタの測定が行なわれた
ら、ステップF506で、測定されたジッタの値が所定値よ
り大きいか否かを判断する。このときの所定値は、図1
5に示すジッタ値のテーブルデータにより決定される。
例えば、1倍速のCLVモードを使用しているなら、ジ
ッタ値を比較する際の所定値は「A」に設定される。
【0167】測定されたジッタの値が所定値より大きけ
れば、ステップF507で、ディスクの最大回転速度を1.
5倍速に設定し、測定されたジッタの値が所定値より小
さければ、ステップF508で、ディスクの最大回転速度を
2.0倍速に設定する。
【0168】ステップF507及びF508でディスクの最大速
度が設定されたら、ステップF509で可変速モードに切り
換える。そして、ステップF510でディスクのリードイン
領域からTOCデータを読み込み、ステップF511でデー
タの再生を開始する。
【0169】図16は、所定時間毎にジッタの測定を行
なう場合の処理を示すものである。ステップF601で所定
時間経過したか否かを判断し、所定時間経過したら、ス
テップF602に行き、ディスクを最大回転速度に設定す
る。そして、現在のディスクの回転速度から(F603) 、
図15に示すジッタ値のテーブルデータにより、ジッタ
値を比較する際の所定値を決定する(F604) 。
【0170】ステップF605でジッタ値を測定する。ステ
ップF606で、測定されたジッタの値が所定値より大きい
か否かを判断する。
【0171】測定されたジッタの値が所定値より大きけ
れば、ステップF607で、ディスクの最大回転速度を1.
5倍速に設定し、測定されたジッタの値が所定値より小
さければ、ステップF608で、ディスクの最大回転速度を
2.0倍速に設定する。
【0172】なお、所定時間毎にジッタの測定を行なう
他、所定トラック毎にジッタの測定を行なうようにして
も良い。図17は、所定トラック毎にジッタの測定を行
なう場合の処理を示すものである。ステップF701で所定
トラック経過したか否かを判断し、所定トラック経過し
たら、ステップF702に行き、ディスクを最大速度に設定
する。そして、現在のディスクの回転速度から(F703)、
図15に示すジッタ値のテーブルデータにより、ジッタ
値を比較する際の所定値を決定する(F704)。
【0173】ステップF705でジッタ値を測定する。ステ
ップF706で、測定されたジッタの値が所定値より大きい
か否かを判断する。
【0174】測定されたジッタの値が所定値より大きけ
れば、ステップF707で、ディスクの最大回転速度を1.
5倍速に設定し、測定されたジッタの値が所定値より小
さければ、ステップF708で、ディスクの最大回転速度を
2.0倍速に設定する。
【0175】また、再生中に、トラックジャンプがあっ
たときには、図18に示すような処理が行なわれる。ス
テップF801でトラックジャンプがあったときには、ステ
ップF802でそのトラックがアクセスする。このとき、ス
テップF803でディスクの最大回転速度を1.5倍速に設
定する。そして、ステップF804で再生を開始する。
【0176】以上の実施例では、可変速制御すなわちワ
イドキャプチャ方式の再生装置について述べたが、本発
明はこれに限定されるものではなく、たとえば加速減速
を行うためにシステムクロックを切り替える方式でもよ
く、またCPUで標準速と2倍速との切り替えを行うよ
うな方式でもよい。
【0177】
【発明の効果】この発明によると、読み取るディスクの
ジッタ値に応じてスピンドルモータの最大速度を設定す
るので、読み取りエラーを生じない限度で高速でデータ
を読み取ることができる。更に、再生中、所定時間毎に
又は所定トラック毎にジッタを測定してスピンドルモー
タの最大速度を設定することで、常に、読み取りエラー
を生じない限度で高速でデータを読み取ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用できるCDプレーヤのブロック
図である。
【図2】CDのフレーム構造の説明図である。
【図3】CDのサブコーディングの説明図である。
【図4】CDのサブQデータの説明図である。
【図5】CDのTOCデータの説明図である。
【図6】ESP機能のための処理のフローチャートであ
る。
【図7】リトライモードの処理のフローチャートであ
る。
【図8】フレームチェック基準値の設定処理の説明図で
ある。
【図9】連続性判断基準の説明図である。
【図10】スピンドルモータの速度設定処理のフローチ
ャートである。
【図11】スピンドルモータの速度設定動作の説明図で
ある。
【図12】ジッタ測定回路の一例を示すブロック図であ
る。
【図13】スピンドルモータの最大回転速度の設定処理
の一例のフローチャートである。
【図14】スピンドルモータの最大回転速度の設定処理
の他の例のフローチャートである。
【図15】ジッタ値テーブルデータの略線図である。
【図16】所定時間毎のジッタ測定処理のフローチャー
トである。
【図17】所定トラック毎のジッタ測定処理のフローチ
ャートである。
【図18】トラックジャンプ時のアクセス処理のフロー
チャートである。
【符号の説明】
1・・・ディスク、2・・・・スピンドルモータ、3・
・・光学ヘッド、4・・・2軸機構、7・・・RFアン
プ、9・・・RFイコライズ部、11・・・RF−PL
L回路、13・・・EFM復調部、14・・・サブコー
ド処理部、15・・・エラー訂正部、18・・・スピン
ドルサーボ信号処理部、30・・・バッファメモリ、3
1・・・CPU、34・・・クロック発生器、50・・
・位相比較器、51・・・ループフィルタ、52・・・
電圧制御発振器、53・・・A/D変換器、54・・・
ジッタ測定器、55・・・ジッタ比較器

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 読み取り手段により記録媒体から読み取
    られた情報を再生する再生手段と、 上記記録媒体を上記読み取り手段に対し相対的に駆動す
    る駆動手段と、 上記再生手段に再生された情報のジッタを測定する測定
    手段と、 上記記憶手段に記憶された情報を第1の転送レートで一
    時記憶する記憶手段と、上記記憶手段に記憶された情報
    を上記第1の転送レートより遅い第2の転送レートで読
    み出す読み出し手段と、 上記測定手段で測定したジッタに基づいて上記駆動手段
    の速度を制御する駆動制御手段と、 を備える情報再生装置。
  2. 【請求項2】 上記測定手段によるジッタの測定値に応
    じて上記駆動手段の最大速度を設定するようにした請求
    項1に記載の情報再生装置。
  3. 【請求項3】 上記測定手段は、上記記録媒体から再生
    されるEFM信号と再生クロック信号との位相差を検出
    する位相比較手段を備え、該位相比較手段の出力に基づ
    いてジッタを測定する請求項1に記載の情報再生装置。
  4. 【請求項4】 上記駆動制御手段は、上記測定手段によ
    るジッタ成分の測定中は、上記駆動手段を線速度一定モ
    ードで制御し、上記最大速度の設定後は、該駆動手段を
    可変速度モードで制御するようにした請求項2に記載の
    情報再生装置。
  5. 【請求項5】 読み取り手段により記録媒体から読み取
    られた情報を再生する再生手段と、 上記記録媒体を上記読み取り手段に対し相対的に駆動す
    る駆動手段と、 上記再生手段に再生された情報のジッタを測定する測定
    手段と、 上記記憶手段に記憶された情報を第1の転送レートで一
    時記憶する記憶手段と、上記記憶手段に記憶された情報
    を上記第1の転送レートより遅い第2の転送レートで読
    み出す読み出し手段と、 上記再生手段により上記記録媒体の再生を行なっている
    間に、上記測定手段で複数回ジッタを測定し、上記測定
    したジッタに基づいて上記駆動手段の速度を制御する駆
    動制御手段と、 を備える情報再生装置。
  6. 【請求項6】 上記複数回のジッタ測定のうち最初のジ
    ッタ測定では、上記記録媒体の最内周のジッタを測定す
    るようにした請求項5に記載の情報再生装置。
  7. 【請求項7】 上記測定手段によるジッタの測定値に応
    じて上記駆動手段の最大速度を設定するようにした請求
    項5に記載の情報再生装置。
  8. 【請求項8】 上記測定手段は、上記記録媒体から再生
    されるEFM信号と再生クロック信号との位相差を検出
    する位相比較手段を備え、該位相比較手段の出力に基づ
    いてジッタを測定する請求項5に記載の情報再生装置。
  9. 【請求項9】 上記駆動制御手段は、上記測定手段によ
    るジッタ成分の測定中は、上記駆動手段を線速度一定モ
    ードで制御し、上記最大速度の設定後は、該駆動手段を
    可変速度モードで制御するようにした請求項6に記載の
    情報再生装置。
JP9168552A 1996-12-18 1997-06-25 情報再生装置 Pending JPH10233052A (ja)

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JP9168552A JPH10233052A (ja) 1996-12-18 1997-06-25 情報再生装置
MXPA/A/1997/010212A MXPA97010212A (en) 1996-12-18 1997-12-16 Information reproduction apparatus
KR1019970069945A KR19980064265A (ko) 1996-12-18 1997-12-17 정보 재생 장치
CN97108751A CN1118059C (zh) 1996-12-18 1997-12-18 信息再现装置
US09/523,369 US6246650B1 (en) 1996-12-18 2000-03-10 Method and apparatus for high speed data reproduction

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33809596 1996-12-18
JP8-338095 1996-12-18
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