JPH0887728A - オートトラッキング制御方法及び磁気記録再生装置 - Google Patents

オートトラッキング制御方法及び磁気記録再生装置

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JPH0887728A
JPH0887728A JP6220244A JP22024494A JPH0887728A JP H0887728 A JPH0887728 A JP H0887728A JP 6220244 A JP6220244 A JP 6220244A JP 22024494 A JP22024494 A JP 22024494A JP H0887728 A JPH0887728 A JP H0887728A
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JP
Japan
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phase
head
tracking
jitter
motor
Prior art date
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Withdrawn
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JP6220244A
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English (en)
Inventor
Mario Takahashi
万里穂 高橋
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 画質最良点でヘッドのトラッキングを画質最
良点で自動的に取ること。 【構成】 トラッキング制御開始当初、システムコント
ローラ部27は切替スイッチ26を端子a側に切り替え
て、最適トラッキング位相検出部18により位相目標値
発生部14から発生される位相目標値を少しずつ変化さ
せて、キャプスタンモータ1の回転位相を変化させるこ
とにより、ヘッド15のトラッキング位相を変化させ
て、エンベロープ検波器16から出力されるエンベロー
プ検波信号のレベルが最大となる前記ヘッド15のトラ
ッキング位相点を求める。その後、システムコントロー
ラ部27は切替スイッチ26を端子b側に切り替えて、
画質最良トラッキング位相検出部25により引き続き位
相目標値発生部14から発生される位相目標値を少しず
つ変化させて、BPF24から出力されるジッターの高
域周波数成分のレベルが最小点となる、即ち画質最良点
での前記ヘッド15のトラッキング位相点を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はヘリカルスキャンしてア
ジマス記録する方式の磁気記録再生装置に係わり、特に
ヘッドのトラッキングを最良点に自動制御する際のオー
トトラッキング制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からVTR等の磁気ディスク装置で
は、再生時のビデオヘッド(以降単にヘッドと称する)
のトレース位置を最適にするトラッキング制御が行われ
ている。このトラッキング制御は使用者が再生画像を見
て手動調整する方法と、装置がトラッキング最良点をみ
つけけて、自動調整する方法が一般的である。
【0003】図6は装置が自動的にトラッキング最良点
をみつけてトラッキング制御を行う方法を示した従来例
である。磁気テープ(以降単にテープと称する)50を
搬送するキャプスタンモータ1は、速度制御(AFC)
ループ30により一定速度で回転するよう制御され、位
相制御(APC)ループ40により、その回転位相が制
御されて、ヘット15がテープ50の記録トラック上を
正しくトレースするようしている。尚、位相制御ループ
40とヘッド15、プリアンプ16、エンベロープ検波
器17及び最適トラッキング位相検出部18はトラッキ
ング制御系を構成している。
【0004】速度制御(AFC)ループ30の速度検出
部2はキャプスタンモータ1に取り付けてある周波数発
電機(図示せず)から発生される前記キャプスタンモー
タ1の回転速度に比例した速度信号からデジタル速度値
を得て、これを減算部3に出力する。減算部3は入力さ
れる現在のキャプスタンモータ1の速度値から速度目標
値発生部4より発生される速度目標値を減算して、キャ
プスタンモータ1の速度誤差を算出して、これを減算部
5に出力する。減算部5は後述する減算部13から入力
される位相誤差から前記速度誤差を減算して制御誤差信
号を生成し、これを補償フィルタ6に出力する。
【0005】補償フィルタ6は入力される制御誤差信号
の高域レベルを補償した後、PWM(パルス幅変調)変
換部7に出力する。PWM変換部7は入力される制御誤
差信号をPWM変換した後、これをローパスフィルタ
(LPF)8を通してアナログ信号化し、これをモータ
ドライブ回路9に出力する。モータドライブ回路9は入
力されるアナログ制御誤差信号が零になるようにキャプ
スタンモータ1を回転させる。
【0006】一方、コントロールヘッド(CTLヘッ
ド)10によりテープ50から再生されたコントロール
信号は位相比較部11に入力される。位相比較部11は
入力される再生コントロール信号をデジタル化した後、
位相基準発生部12より発生される位相基準値と比較す
ることにより、前記再生コントロール信号の前記位相基
準値からの位相差を得て、これを減算部13に出力す
る。減算部13は入力される位相差から位相目標値発生
部14より発生される位相目標値を減算して、前記コン
トロール信号の位相目標値からのずれを示す位相誤差信
号を生成し、これを減算部5に出力する。従って、キャ
プスタンモータ1は速度制御ループ30によってその回
転速度が前記速度目標値となるように制御されると共
に、位相制御ループ40によってその回転位相が前記位
相目標値になるように制御される。
【0007】ここで、ヘッド15によりテープ50から
再生された映像信号はプリアンプ16によって増幅され
た後、エンベロープ検波器17によってエンベロープ検
波され、そのエンベロープ検波信号が最適トラッキング
位相検出部18に入力される。最適トラッキング位相検
出部18は位相目標値発生部14から発生される位相目
標値を少しずつに変化させる。この位相目標値発生部1
4から発生される位相目標値が変化すると、減算部13
から減算部5に出力される位相誤差が僅かに変化するた
め、減算部5から補償フィルタ6に出力される制御誤差
信号が僅かに変化する。この制御誤差信号が僅かに変化
すると、モータドライブ回路9はキャプスタンモータ1
の回転位相を僅かに変化させるため、ヘッド15のトラ
ッキング位相が僅かにずれることになる。このトラッキ
ング位相がずれると、エンベロープ検波器17から出力
される再生エンベロープ検波信号のレベルが変化するこ
とになる。
【0008】従って、最適トラッキング位相検出部18
は位相目標値発生部14から発生される位相目標値を少
しずつに変化させることにより、入力される再生エンベ
ロープ検波信号のレベルが最大になるようなキャプスタ
ンモータ1の回転位相を山登り方式で探し、その時の位
相目標値で前記ヘッド15をテープ50上の記録トラッ
クをトレースさせる制御を行うことができる。
【0009】ところで、図2はビデオヘッドのトラッキ
ング位相に対する再生エンベロープ検波信号のレベルa
とジッターの高域周波数成分のレベルbの変化特性例を
示した図である。この特性図から分かるように、再生エ
ンベロープ検波信号のレベルaが最大になるトラッキン
グ位相点Hが、再生画像の画質最良点に必ずしも一致せ
ず、再生画像の画質最良点はジッターの高域周波数成分
のレベルが最小となるトラッキング位相点Iであること
が分かる。尚、再生画像の画質(特にエッジジャリ)と
ジッターの高域周波数成分との間に相関があり、ジッタ
ーの高域周波数成分の最小点にビデオヘッドのトラッキ
ング位相を合わせると、再生映像信号の画質が最良点に
なることは実験的に確かめられたことである。
【0010】従って、上記した従来のオートトラッキン
グ制御方法では、再生エンべロープ検波信号が最大にな
るようにヘッド15のトラッキング制御を行っているた
め、トラッキングが取れた状態でも、画質が最良になる
補償はなく、特に高画質を目指するVTR等では、上記
した従来のトラッキング制御方法を用いた場合、最良の
画質を得ることができないという欠点があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のト
ラッキング制御方法は、再生エンべロープ検波信号が最
大になるようにヘッドのトラッキングを取っているた
め、トラッキングが取れた状態でも、再生画像の画質が
最良点になっているとは限らないという欠点があり、装
置の高画質化に反するという問題点があった。
【0012】そこで本発明は上記の欠点に鑑み、ヘッド
のトラッキングを画質最良点で取ることができるオート
トラッキング制御方法及びこの方法を用いた磁気記録再
生装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ヘッ
ドでテープをヘリカルスキャンして情報を前記テープに
記録再生し、且つ前記テープを走行させるモータの回転
速度を制御する速度制御系と同モータの回転位相を制御
する位相制御系とを備えた磁気記録再生装置の前記ヘッ
ドのトラッキングを自動的に取るオートトラッキング制
御方法にあって、前記ヘッドにより再生された再生信号
の時間的揺らぎであるジッターを検出し、この検出され
たジッターの高域周波数成分を抽出した後、この抽出さ
れたジッターの高域周波数成分のレベルが最小になるよ
うに、前記位相制御系の位相制御要素を変化させて前記
モータの回転位相を制御することにより前記ヘッドのト
ラッキングを取る方法を有する。
【0014】請求項2の発明は、ヘッドでテープをヘリ
カルスキャンして情報を前記テープに記録再生し、且つ
前記テープを走行させるモータの回転速度を制御する速
度制御系と同モータの回転位相を制御する位相制御系と
を備えた磁気記録再生装置の前記ヘッドのトラッキング
を自動的に取るオートトラッキング制御方法にあって、
前記ヘッドにより再生された再生信号のエンベロープ検
波信号を得、このエンベロープ検波信号のレベルが最大
になるように、前記位相制御系の位相制御要素を変化さ
せて前記モータの回転位相を制御した後、引き続き前記
ヘッドにより再生される再生信号の時間的揺らぎである
ジッターを検出し、この検出されたジッターの高域周波
数成分を抽出した後、この抽出されたジッターの高域周
波数成分のレベルが最小になるように、前記位相制御系
の位相制御要素を変化させて前記モータの回転位相を制
御することにより前記ヘッドのトラッキングを取る方法
を有する。
【0015】請求項3の発明は、ヘッドでテープをヘリ
カルスキャンして情報を前記テープに記録再生し、且つ
前記テープを走行させるモータの回転速度を制御する速
度制御系と同モータの回転位相を制御する位相制御系と
を備えた磁気記録再生装置の前記ヘッドのトラッキング
を自動的に取るオートトラッキング制御方法にあって、
トラッキングを一定値ずつシフトさせて前記ヘッドによ
り再生される再生信号のエンべロープ検波信号の大きさ
及び前記ヘッドにより再生される再生信号の時間的揺ら
ぎであるジッターの高域周波数成分の検波信号の大きさ
を測定し、両検波信号のレベル差が所定以内ならば前記
ジッターの高域周波数成分の検波信号に基づいてトラッ
キング位相を決定し、両検波信号のレベル差が所定以上
ならば前記再生信号の高域周波数成分の検波信号に基づ
いてトラッキング位相を決定する方法を有する。
【0016】請求項4の発明は、前記抽出されたジッタ
ーの高域周波数成分を極性反転し、この極性反転したジ
ッターの高域周波数成分のレベルが最大になるように、
前記位相制御系の位相制御要素を変化させて前記モータ
の回転位相を制御することにより前記ヘッドのトラッキ
ングを取る方法を有する。
【0017】請求項5の発明は、前記ヘッドでテープを
ヘリカルスキャンして前記テープに記録再生する情報は
映像信号である方法を有する。
【0018】請求項6の発明は、ヘッドでテープをヘリ
カルスキャンして前記テープから情報を記録再生し、且
つ前記テープを走行させるモータの回転速度を制御する
速度制御系と同モータの回転位相を制御する位相制御系
とを備えた磁気記録再生装置において、前記ヘッドによ
り再生された再生信号の時間的揺らぎであるジッターを
検出する検出手段と、この検出手段により検出されたジ
ッターの高域周波数成分を抽出するフィルタ手段と、こ
のフィルタ手段により抽出されたジッターの高域周波数
成分のレベルが最小になるように前記位相制御系の位相
制御要素を変化させて前記モータの回転位相を制御する
トラッキング制御手段とを具備した構成を有する。
【0019】請求項7の発明は、前記トラッキング制御
手段は前記フィルタ手段により抽出されたジッターの高
域周波数成分を極性反転する極性反転手段を備え、この
極性反転手段により極性反転されたジッターの高域周波
数成分のレベルが最大になるように前記位相制御系の位
相制御要素を変化させて前記モータの回転位相を制御す
る構成を有する。
【0020】請求項8の発明は、ヘッドでテープをヘリ
カルスキャンして情報を前記テープに記録再生し、且つ
前記テープを走行させるモータの回転速度を制御する速
度制御系と同モータの回転位相を制御する位相制御系と
を備えた磁気記録再生装置において、前記ヘッドにより
再生された再生信号のエンベロープ検波信号を得るエン
ベロープ検波手段と、このエンベロープ検波手段により
得られたエンベロープ検波信号のレベルが最大になるよ
うに前記位相制御系の位相制御要素を変化させて前記モ
ータの回転位相を制御するトラッキング制御手段と、前
記ヘッドにより再生された再生信号の時間的揺らぎであ
るジッターを検出する検出手段と、この検出手段により
検出されたジッターの高域周波数成分を抽出するフィル
タ手段と、このフィルタ手段により抽出されたジッター
の高域周波数成分を極性反転する極性反転手段と、前記
トラッキング制御手段により前記エンベロープ検波信号
のレベルが最大になるように前記ヘッドのトラッキング
を制御した後、前記極性反転手段により極性反転された
ジッターの高域周波数成分を前記エンベロープ検波信号
の代わりに前記トラッキング制御手段に入力して、この
トラッキング制御手段により前記極性反転したジッター
の高域周波数成分のレベルが最大になるように前記ヘッ
ドのトラッキング位相を制御する制御手段とを具備した
構成を有する。
【0021】請求項9の発明は、ヘッドでテープをヘリ
カルスキャンして情報を前記テープに記録再生し、且つ
前記テープを走行させるモータの回転速度を制御する速
度制御系と同モータの回転位相を制御する位相制御系と
を備えた磁気記録再生装置において、前記ヘッドにより
再生された再生信号のエンベロープ検波信号を得るエン
ベロープ検波手段と、このエンベロープ検波手段により
得られたエンベロープ検波信号のレベルが最大になるよ
うに前記位相制御系の位相制御要素を変化させて前記モ
ータの回転位相を制御する第1のトラッキング制御手段
と、前記ヘッドにより再生された再生信号の時間的揺ら
ぎであるジッターを検出する検出手段と、この検出手段
により検出されたジッターの高域周波数成分を抽出する
フィルタ手段と、このフィルタ手段により抽出されたジ
ッターの高域周波数成分のレベルが最小になるように前
記位相制御系の位相制御要素を変化させて前記モータの
回転位相を制御する第2のトラッキング制御手段と、当
初、前記第1のトラッキング制御手段により前記ヘッド
のトラッキングを制御し、この第1のトラッキング制御
手段により前記エンベロープ検波信号のレベルが最大に
なる前記ヘッドのトラッキング位相が得られた時点以
降、前記第2のトラッキング制御手段により前記ジッタ
ーの高域周波数成分のレベルが最小になるように前記ヘ
ッドのトラッキングを制御する切替制御手段とを具備し
た構成を有する。
【0022】請求項10の発明は、前記検出手段は前記
ヘッドにより再生された再生映像信号から水平同期信号
を分離し、この水平同期信号を基準同期信号と比較して
水平同期信号の位相変動信号を求めた後、この位相変動
信号を位相検波して絶対値信号に変換し、この変換によ
り得られた信号を前記ジッターとして検出する構成を有
する。
【0023】請求項11の発明は、前記検出手段をタイ
ムベースコレクタの回路の一部と兼用する構成を有す
る。
【0024】
【作用】請求項1の発明のオートトラッキング制御方法
にあって、前記ヘッドにより再生された再生信号の時間
的揺らぎであるジッターを検出し、この検出されたジッ
ターの高域周波数成分を抽出した後、この抽出されたジ
ッターの高域周波数成分のレベルが最小になるように、
前記位相制御系の位相制御要素を変化させて前記モータ
の回転位相を制御することにより前記ヘッドのトラッキ
ングを取る。これにより、画質の最良点になるように前
記ヘッドのトラッキングを取る。
【0025】請求項2の発明のオートトラッキング制御
方法にあって、前記ヘッドにより再生された再生信号の
エンベロープ検波信号を得、このエンベロープ検波信号
のレベルが最大になるように、前記位相制御系の位相制
御要素を変化させて前記モータの回転位相を制御した
後、引き続き前記ヘッドにより再生される再生信号の時
間的揺らぎであるジッターを検出し、この検出されたジ
ッターの高域周波数成分を抽出した後、この抽出された
ジッターの高域周波数成分のレベルが最小になるよう
に、前記位相制御系の位相制御要素を変化させて前記モ
ータの回転位相を制御することにより前記ヘッドのトラ
ッキングを取る。これにより、トラッキングが取れるま
での時間を短縮化して、応答度よく画質最良点でのトラ
ッキング制御を行う。
【0026】請求項3の発明のオートトラッキング制御
方法にあって、ヘッドでテープをヘリカルスキャンして
情報を前記テープに記録再生し、且つ前記テープを走行
させるモータの回転速度を制御する速度制御系と同モー
タの回転位相を制御する位相制御系とを備えた磁気記録
再生装置の前記ヘッドのトラッキングを自動的に取るオ
ートトラッキング制御方法にあって、トラッキングを一
定値ずつシフトさせて前記ヘッドにより再生される再生
信号のエンべロープ検波信号の大きさ及び前記ヘッドに
より再生される再生信号の時間的揺らぎであるジッター
の高域周波数成分の検波信号の大きさを測定し、両検波
信号のレベル差が所定以内ならば前記ジッターの高域周
波数成分の検波信号に基づいてトラッキング位相を決定
し、両検波信号のレベル差が所定以上ならば前記再生信
号の高域周波数成分の検波信号に基づいてトラッキング
位相を決定する。
【0027】請求項4の発明のオートトラッキング制御
方法にあって、前記抽出されたジッターの高域周波数成
分を極性反転し、この極性反転したジッターの高域周波
数成分のレベルが最大になるように、前記位相制御系の
位相制御要素を変化させて前記モータの回転位相を制御
することにより前記ヘッドのトラッキングを取る。これ
により、ジッターの高域周波数成分のレベルに対しても
信頼性の高い山登り制御を行う。
【0028】請求項5の発明のオートトラッキング制御
方法にあって、前記ヘッドでテープをヘリカルスキャン
して前記テープに記録再生する情報は映像信号である。
これにより、高画質の画像を再生する。
【0029】請求項6の発明の磁気記録再生装置におい
て、検出手段は前記ヘッドにより再生された再生信号の
時間的揺らぎであるジッターを検出する。フィルタ手段
は前記検出手段により検出されたジッターの高域周波数
成分を抽出する。トラッキング制御手段は前記フィルタ
手段により抽出されたジッターの高域周波数成分のレベ
ルが最小になるように前記位相制御系の位相制御要素を
変化させて前記モータの回転位相を制御する。これによ
り、画質の最良点になるように前記ヘッドのトラッキン
グを取る。
【0030】請求項7の発明の磁気記録再生装置におい
て、前記トラッキング制御手段は前記フィルタ手段によ
り抽出されたジッターの高域周波数成分を極性反転する
極性反転手段を備え、この極性反転手段により極性反転
されたジッターの高域周波数成分のレベルが最大になる
ように前記位相制御系の位相制御要素を変化させて前記
モータの回転位相を制御する。これにより、ジッターの
高域周波数成分のレベルに対しても山登り制御を行う。
【0031】請求項8の発明の磁気記録再生装置におい
て、エンベロープ検波手段は前記ヘッドにより再生され
た再生信号のエンベロープ検波信号を得る。トラッキン
グ制御手段は前記エンベロープ検波手段により得られた
エンベロープ検波信号のレベルが最大になるように前記
位相制御系の位相制御要素を変化させて前記モータの回
転位相を制御する。検出手段は前記ヘッドにより再生さ
れた再生信号の時間的揺らぎであるジッターを検出す
る。フィルタ手段は前記検出手段により検出されたジッ
ターの高域周波数成分を抽出する。極性反転手段は前記
フィルタ手段により抽出されたジッターの高域周波数成
分を極性反転する。制御手段は前記トラッキング制御手
段により前記エンベロープ検波信号のレベルが最大にな
るように前記ヘッドのトラッキングを制御した後、前記
極性反転手段により極性反転されたジッターの高域周波
数成分を前記エンベロープ検波信号の代わりに前記トラ
ッキング制御手段に入力して、このトラッキング制御手
段により前記極性反転したジッターの高域周波数成分の
レベルが最大になるように前記ヘッドのトラッキング位
相を制御する。これにより、前記トラッキング制御手段
はエンベロープ検波信号を用いた場合と、ジッターの高
域周波数成分を用いた場合のトラッキング制御を山登り
方式により兼用で行う。
【0032】請求項9の発明の磁気記録再生装置におい
て、エンベロープ検波手段は前記ヘッドにより再生され
た再生信号のエンベロープ検波信号を得る。第1のトラ
ッキング制御手段は前記エンベロープ検波手段により得
られたエンベロープ検波信号のレベルが最大になるよう
に前記位相制御系の位相制御要素を変化させて前記モー
タの回転位相を制御する。検出手段は前記ヘッドにより
再生された再生信号の時間的揺らぎであるジッターを検
出する。フィルタ手段は前記検出手段により検出された
ジッターの高域周波数成分を抽出する。第2のトラッキ
ング制御手段は前記フィルタ手段により抽出されたジッ
ターの高域周波数成分のレベルが最小になるように前記
位相制御系の位相制御要素を変化させて前記モータの回
転位相を制御する。切替制御手段は当初、前記第1のト
ラッキング制御手段により前記ヘッドのトラッキングを
制御し、この第1のトラッキング制御手段により前記エ
ンベロープ検波信号のレベルが最大になる前記ヘッドの
トラッキング位相が得られた時点以降、前記第2のトラ
ッキング制御手段により前記ジッターの高域周波数成分
のレベルが最小になるように前記ヘッドのトラッキング
を制御する。これにより、トラッキングが取れるまでの
時間を短縮化して、応答度よく画質最良点でのトラッキ
ング制御を行う。
【0033】請求項10の発明の磁気記録再生装置にお
いて、前記検出手段は前記ヘッドにより再生された再生
映像信号から水平同期信号を分離し、この水平同期信号
を基準同期信号と比較して水平同期信号の位相変動信号
を求めた後、この位相変動信号を位相検波して絶対値信
号に変換し、この変換により得られた信号を前記ジッタ
ーとして検出する。これにより、再生映像信号の時間的
揺らぎであるジッターを精度よく検出する。
【0034】請求項11の発明の磁気記録再生装置にお
いて、前記検出手段をタイムベースコレクタの回路の一
部と兼用する。これにより、装置の回路構成を簡単にす
る。
【0035】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1は本発明のオートトラッキング制御方法及
びこの方法を用いた磁気記録再生装置のキヤプスタンモ
ータサーボ系の一実施例を示したブロック図である。1
はテープ50を走行させるキャプスタンモータ、2はキ
ャプスタンモータの回転に比例した速度信号からデジタ
ル速度値を得る速度検出部、3は速度検出部2より入力
される速度値から速度目標値発生部4より入力される速
度目標値を減算して速度誤差を得る減算部、4は前記し
た速度目標値を発生する速度目標値発生部、5は減算部
13より入力される位相誤差から減算部3より入力され
る速度誤差を減算して制御誤差信号を作成する減算部、
6は減算部5から入力される前記制御誤差信号の高域レ
ベルを補償する補償フィルタ、7は補償フィルタ6によ
り補償された制御誤差信号をPWM(パルス幅変調)信
号に変換するPWM変換部、8はPWM変換された制御
誤差信号をアナログの制御誤差電圧に変換するローパス
フィルタ(LPF)、9は前記したアナログの制御誤差
電圧が零となるようにキャプスタンモータ1を回転させ
るモータドライブ回路、10はテープ50に記録されて
いるコントロール信号を再生するコントロール(CT
L)ヘッド、11はヘッド10より入力される再生コン
トロール信号をデジタル化し、これを位相基準発生部1
2より入力される位相基準値と比較することにより、前
記再生コントロール信号の前記位相基準値からの位相差
を得て、これを減算部13に出力する位相比較部、12
は前記した位相基準値を発生する位相基準発生部、13
は位相比較部11から入力される位相差から位相目標値
発生部14より入力される位相目標値を減算して位相誤
差を得る減算部、14は前記した位相目標値を発生する
位相目標値発生部、15はテープ50をヘリカルスキャ
ンして映像信号を再生するヘッド、16はヘッド15に
より再生された再生映像信号を増幅するプリアンプ、1
7は再生映像信号をエンベロープ検波してエンベロープ
検波信号を出力するエンベロープ検波器、18は前記し
たエンベロープ検波信号が最大値になるように位相目標
値発生部14から発生される位相目標値を変化させる最
適トラッキング位相検出部、19はプリアンプ16から
入力される再生映像信号に各種処理を施すビデオ信号処
理回路、20はビデオ信号処理回路19により得られる
輝度信号から水平同期信号を分離する同期信号分離回
路、21は前記した水平同期信号と基準信号発生回路2
2から入力される基準同期信号とを比較して前記水平同
期信号の位相変動分(以降ジッターと称する)を検出す
る位相検出回路、22は前記した基準同期信号を発生す
る基準信号発生回路,23は入力されるジッターを検波
する位相検波回路、24は位相検波回路23より出力さ
れるジッターから高域周波数成分を抽出するバンドパス
フィルタ(BPF)、25は入力されるジッターの高域
周波数成分レベルが最小値となるように位相目標値発生
部14から発生される位相目標値を変化させる画質最良
トラッキング位相検出部、26は位相目標値発生部14
を最適トラッキング位相検出部18に接続するか、或い
は画質最良トラッキング位相検出部18に接続するかを
切り替える切替スイッチ、27は切替スイッチ26の切
り替え制御等の個別制御を行うと共に、装置全体の制御
を行うシステムコントローラ部、50は映像情報等が記
録されたテープである。
【0034】次に本実施例の動作について説明する。速
度検出部2はキャプスタンモータ1に取り付けてある周
波数発電機(図示せず)から発生される前記キャプスタ
ンモータ1の回転速度に比例した速度信号からデジタル
速度値を検出して、これを減算部3に出力する。減算部
3は入力される現在のキャプスタンモータ1の速度値か
ら速度目標値発生部4より発生される速度目標値を減算
して、キャプスタンモータ1の速度誤差を算出して、こ
れを減算部5に出力する。減算部5は減算部13から入
力される位相誤差から前記速度誤差を減算して制御誤差
信号を生成し、これを補償フィルタ6に出力する。
【0035】補償フィルタ6は入力される制御誤差信号
の高域レベルを補償した後、PWM変換部7によりPW
M変換した後、これをローパスフィルタ(LPF)8を
通してアナログ信号化してモータドライブ回路9に出力
する。モータドライブ回路9は入力されるアナログ制御
誤差信号が零になるようにキャプスタンモータ1を回転
させる。
【0036】一方、コントロールヘッド10によりテー
プ50から再生されたコントロール信号は位相比較部1
1に入力される。位相比較部11は入力される再生コン
トロール信号をデジタル化した後、位相基準発生部12
より発生される位相基準値と比較することにより、前記
再生コントロール信号の前記位相基準値からの位相差を
得て、これを減算部13に出力する。減算部13は入力
される位相差から位相目標値発生部14より発生される
位相目標値を減算して、前記コントロール信号の位相目
標値からのずれを示す位相誤差信号を生成し、これを減
算部5に出力する。このような速度制御並びに位相制御
動作により、キャプスタンモータ1の回転速度は前記速
度目標値となるように制御されると共に、その回転位相
が前記位相目標値になるように制御される。
【0037】ところで、システムコントローラ部27は
トラッキング制御当初、切替スイッチ26を端子a側に
切り替えておく。一方、ヘッド15によりテープ50か
ら再生された映像信号はプリアンプ16によって増幅さ
れた後、エンベロープ検波器17によってエンベロープ
検波され、そのエンベロープ検波信号が最適トラッキン
グ位相検出部18に入力される。最適トラッキング位相
検出部18は位相目標値発生部14より発生される位相
目標値を少しずつ変化させて、減算部13から出力され
る位相誤差信号を変化させることにより、減算部5から
出力される制御誤差信号を変化させる。
【0038】これにより、キャプスタンモータ1の回転
位相を変化させてヘッド15のトラッキング位相を変化
させることにより、エンベロープ検波器17から最適ト
ラッキング位相検出部18に入力される図2に示すよう
な再生エンベロープ検波信号のレベルaが最大になるよ
うにする。この再生エンベロープ検波信号のレベルaが
最大になった時のヘッド15のトラッキング位相は、図
2で示したH点になる。尚、最適トラッキング位相検出
部18は、例えば山登り方式によって上記したエンベロ
ープ検波信号のレベルの最大値を探すものとする。
【0039】最適トラッキング位相検出部18は再生エ
ンベロープ検波信号のレベルaが最大になると、この時
の位相目標値発生部14により発生されている位相目標
値をシステムコントローラ部27に知らせる。この知ら
せを受けたシステムコントローラ部27は切替スイッチ
26を端子b側に切り替えると共に、前記知らされた位
相目標値を画質最良トラッキング位相検出部25にセッ
トする。
【0040】プリアンプ16によって増幅された再生映
像信号は、ビデオ信号処理回路19に入力され、輝度信
号と色信号とに分離される。同期分離回路20はビデオ
信号処理回路19から前記輝度信号を入力し、この輝度
信号から水平同期信号を分離して、これを位相検出回路
21に出力する。位相検出回路21は入力された水平同
期信号と基準信号発生回路22から発生される水平同期
信号の基準信号(基準同期信号に同じ)とを比較し、前
記入力された水平同期信号の時間的位相変動量、即ちジ
ッターを検出して、これを位相検波回路23に出力す
る。位相検波回路23は入力されたジッターを位相検波
してそのレベルを絶対値に変換した後、バンドパスフィ
ルタ24に出力する。バンドパスフィルタ24は入力さ
れたジッターの高域周波数成分のみを抽出して、画質最
良トラッキング位相検出部25に出力する。
【0041】画質最良トラッキング位相検出部25は位
相目標値発生部14から発生される位相目標値を少しず
つ変化させて、減算部13から出力される位相誤差信号
を変化させることにより、減算部5から補償フィルタ6
に出力される制御誤差信号を変化させる。これにより、
キャプスタンモータ1の回転位相を変化させてヘッド1
5のトラッキング位相を変化させることにより、画質最
良トラッキング位相検出部25はバンドパスフィルタ2
4から入力される図2に示すようなジッターの高域周波
数成分bが最小値となるような前記位相目標値を探す。
【0042】この時、画質最良トラッキング位相検出部
25は位相目標値発生部14から発生される位相目標値
の初期値として、上記したシステムコントローラ部27
から知らされた位相目標値を使用する。前記ジッターの
高域周波数成分bが最小になった時のヘッド15のトラ
ッキング位相は図2で示したI点になるが、上記した初
期値が設定されるため、画質最良トラッキング位相検出
部25は図2のH点のトラッキング位相値から画質最良
トラッキング位相値I点を探して、ヘッド15のトラッ
キングを最良点に制御するので、切替スイッチ26が端
子b側に切り替わった時点からトラッキング位相がI点
になるまでに時間がかかることはない。
【0043】尚、画質最良トラッキング位相検出部25
はBPF24から出力されるジッターの高域周波数成分
の極性を反転して、図5のcに示すような特性とした
後、このジターの高域周波数成分のレベルが最大となる
ように、位相目標値発生部14から発生される位相目標
値を少しずつ変化させて、上記したトラッキング位相I
点を求めるようにすれば、画質最良トラッキング位相検
出部25も山登り方式でトラッキング制御を行うことが
できる。このように、画質最良トラッキング位相検出部
25の制御動作を既存の山登り方式にして、制御動作の
信頼性を高めてもよい。
【0044】本実施例によれば、当初最適トラッキング
位相検出部18によってヘッド15により再生された再
生映像信号のエンベロープ検波信号のレベルが最大にな
る前記ヘッド15のトラッキング位相点を求めた後、画
質最良位相検出部25によってヘッドにより再生された
映像信号に含まれている水平同期信号の位相変動分であ
るジッターのレベルが最小となる前記ヘッド15のトラ
ッキング位相点を求めているため、前記再生映像信号の
画質の最良点でヘッド15のトラッキングをとることが
できる。
【0045】又、本例では当初エンベロープ検波信号を
用いてヘッド15のトラッキングを行ってから、ジッタ
ーの高域周波数成分を用いてヘッドのトラッキングを取
っているため、最終的に画質の最良点でヘッド15のト
ラッキングが取れるまでの時間を短縮化でき、応答度よ
く画質最良点でのトラッキングを制御を行うことができ
る。
【0046】図3は本発明の更に他の実施例を示したブ
ロック図である。上記した実施例はトラッキング制御当
初、エンベロープ検波信号のレベルが最大になるように
ヘッド15のトラッキング制御を行ってから、ジッター
の高域周波数成分のレベルが最小になるようにヘッド1
5のトラッキング制御を行っている。しかし、本例で
は、上記したエンベロープ検波信号によるトラッキング
制御系がない構成となっている。従って、トラッキング
制御当初から、画質最良トラッキング位相検出部25が
BPF24より出力されるジッターの高域周波数成分の
レベルを最小にするように、ヘッド15のトラッキング
制御を行っている。
【0047】本実施例もトラッキング制御の応答度など
は別にして、上記実施例と同じ効果がある。特にエンベ
ロープ検波信号を用いるトラッキング制御系がない分、
装置の構成を簡単化することができる。
【0048】図4は本発明の更に他の実施例を示したブ
ロック図である。本例は、最適トラッキング位相検出部
18だけで、エンベロープ検波信号を用いたトラッキン
グ制御と、その後に行なうジッターの高域周波数成分を
用いたトラッキング制御を兼用で行う構成となってい
る。このため、切替スイッチ26は最適トラッキング位
相検出部18の入力側をエンベロープ検波器17側、又
はバンドパスフィルタ24側のいずれかに接続するよう
にその接点が切り替えられる。
【0049】システムコントローラ部27はトラッキン
グ制御の開始当初、切替スイッチ26を端子a側にし
て、最適トラッキング位相検出部18にエンベロープ検
波器17から出力されるエンベロープ検波信号が入力さ
れるようにする。このため、最適トラッキング位相検出
部18は位相目標値発生部14から発生される位相目標
値を少しずつ変化させて、キャプスタンモータ1の回転
位相を僅かずつ変化させることにより、ヘッド15のト
ラッキング位相を変化させて、入力されるエンベロープ
検波信号のレベルが最大になるトラッキング位相点を探
し、これがみつかると、このことをシステムコントロー
ラ部27に知らせる。
【0050】システムコントローラ部27は上記した知
らせを受けると、切替スイッチ26を端子b側に切り替
える。これにより、最適トラッキング位相検出部18に
は、極性反転回路28により極性反転されたバンドパス
フィルタ24から出力されるジッターの高域周波数成分
が入力される。この極性反転されたジッターの高域周波
数成分は図5のcに示すような特性を有している。従っ
て、最適トラッキング位相検出部18はこの極性反転ジ
ッター高域周波数成分のレベルcが最大になるように、
位相目標値発生部14から発生される位相目標値を前記
エンベロープ検波信号のレベルが最大となったトラッキ
ング位相点の値から少しずつ変化させる。このようなト
ラッキング制御の結果、前記極性反転したジッターの高
域周波数成分の最大点が求まると、ヘッド15のトラッ
キング位相は図5に示した画質最良点Iに一致したとこ
ろになる。
【0051】本実施例も前実施例と同様の効果がある
が、特に最適トラッキング位相検出部18だけで、エン
ベロープ検波信号とジッターの高域周波数成分の両方に
ついてのトラッキング制御を行なうことができるため、
トラッキング制御系の構成を簡単化することができる。
【0052】ところで、上記実施例では、トラッキング
を一定値ずつシフトさせて前記ヘッドにより再生される
再生信号のエンべロープ検波信号の大きさ及び前記ヘッ
ドにより再生される再生信号の時間的揺らぎであるジッ
ターの高域周波数成分の検波信号の大きさを測定し、両
検波信号のレベル差が所定以内ならば前記ジッターの高
域周波数成分の検波信号に基づいてトラッキング位相を
決定し、両検波信号のレベル差が所定以上ならば前記再
生信号の高域周波数成分の検波信号に基づいてトラッキ
ング位相を決定するように構成することもできる。これ
により、両トラッキング位相決定方法をそれぞれ適した
条件下の下で使い分けることができる。
【0053】尚、上記実施例は本発明を映像信号を記録
再生する磁気記録再生装置に適用した例について述べた
が、走行するテープ上を磁気ヘッドによりヘリカルスキ
ャンして情報を記録再生する装置であれば、記録再生す
る情報の種類に拘らず、各種の磁気記録再生装置或いは
再生専用の磁気再生装置にも、本発明を適用して同様の
効果を得ることができる。
【0054】又、磁気記録再生装置の機種の中には再生
映像信号の時間軸変動を抑えるタイムベースコレクタ
(TBC)を搭載している機種がある。このTBCは上
記実施例で述べたジッターを抽出する回路を備えている
ため、このジッターを高域周波数成分のみを通すバンド
パスフィルタを通して用いることにより、画質最良点に
おけるトラッキング制御を実現することができる。しか
も、このTBC内のジッターを用いた場合、図1、図3
又は図4に示したに同期信号分離回路20、位相検出回
路21、基準信号発生回路22及び位相検波回路23を
前記TBC内にあるもので兼用でき、この分、画質最良
点におけるトラッキング制御を行なうために必要な回路
を簡単化でき、装置のコストの上昇を抑えることができ
る。
【0055】
【発明の効果】以上記述した如く請求項1又は5の発明
によれば、ヘッドのトラッキングを画質最良点で取るこ
とができる。
【0056】請求項2又は8の発明によれば、トラッキ
ングが取れるまでの時間を短縮化して、応答度よく画質
最良点でのトラッキング制御を行うことができる。
【0057】請求項3の発明によれば、2つのトラッキ
ング位相決定方法をそれぞれ適した条件下の下で使い分
けることができる。
【0058】請求項4又は7の発明によれば、ジッター
の高域周波数成分のレベルに対しても山登り制御を行っ
て、その信頼性を向上させることができる。トラッキン
グ制御を簡単化することができる。
【0059】請求項5の発明によれば、再生画像を高画
質化できる。
【0060】請求項8の発明によれば、エンベロープ検
波信号を用いた場合と、ジッターの高域周波数成分を用
いた場合の両方の前記トラッキング制御を同一の手段で
兼用で行うことができる。
【0061】請求項10の発明によれば、再生映像信号
の時間的揺らぎであるジッターを精度よく検出すること
ができる。
【0062】請求項11の発明によれば、装置の回路構
成を簡単化にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記録再生装置のキヤプスタンモー
タサーボ系の一実施例を示したブロック図。
【図2】ビデオヘッドのトラッキング位相に対するエン
べロープ検波信号のレベル変化及びジッターの高域周波
数成分のレベル変化の関係を示した特性図。
【図3】本発明の他の実施例を示したブロック図。
【図4】本発明の更に他の実施例を示したブロック図。
【図5】ビデオヘッドのトラッキング位相に対するエン
べロープ検波信号のレベル変化及び極性反転したジッタ
ーの高域周波数成分のレベル変化の関係を示した特性
図。
【図6】従来の磁気記録再生装置のキャプスタンモータ
サーボ系の一例を示したブロック図。
【符号の説明】
1…キャプスタンモータ 2…速度検出部 3、5、13…減算部 4…速度目標値発
生部 6…補償フィルタ 7…PWM変換部 8…LPF 9…モータドライ
ブ回路 10…CTLヘッド 11…位相比較部 12…位相基準発生部 14…位相目標値
発生部 15…ヘッド 16…プリアンプ 17…エンベロープ検波器 18…最適トラッキング位相検出部 19…ビデオ信号
処理回路 20…同期信号分離回路 21…位相検出回
路 22…基準信号発生回路 23…位相検波回
路 24…バンドパスフィルタ 25…画質最良トラッキング位相検出部 26…切替スイッチ 27…システムコ
ントローラ部 28…極性反転回路 50…テープ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドでテープをヘリカルスキャンして
    情報を前記テープに記録再生し、且つ前記テープを走行
    させるモータの回転速度を制御する速度制御系と同モー
    タの回転位相を制御する位相制御系とを備えた磁気記録
    再生装置の前記ヘッドのトラッキングを自動的に取るオ
    ートトラッキング制御方法にあって、前記ヘッドにより
    再生された再生信号の時間的揺らぎであるジッターを検
    出し、この検出されたジッターの高域周波数成分を抽出
    した後、この抽出されたジッターの高域周波数成分のレ
    ベルが最小になるように、前記位相制御系の位相制御要
    素を変化させて前記モータの回転位相を制御することに
    より前記ヘッドのトラッキングを取ることを特徴とする
    オートトラッキング制御方法。
  2. 【請求項2】 ヘッドでテープをヘリカルスキャンして
    情報を前記テープに記録再生し、且つ前記テープを走行
    させるモータの回転速度を制御する速度制御系と同モー
    タの回転位相を制御する位相制御系とを備えた磁気記録
    再生装置の前記ヘッドのトラッキングを自動的に取るオ
    ートトラッキング制御方法にあって、前記ヘッドにより
    再生された再生信号のエンベロープ検波信号を得、この
    エンベロープ検波信号のレベルが最大になるように、前
    記位相制御系の位相制御要素を変化させて前記モータの
    回転位相を制御した後、引き続き前記ヘッドにより再生
    される再生信号の時間的揺らぎであるジッターを検出
    し、この検出されたジッターの高域周波数成分を抽出し
    た後、この抽出されたジッターの高域周波数成分のレベ
    ルが最小になるように、前記位相制御系の位相制御要素
    を変化させて前記モータの回転位相を制御することによ
    り前記ヘッドのトラッキングを取ることを特徴とするオ
    ートトラッキング制御方法。
  3. 【請求項3】 ヘッドでテープをヘリカルスキャンして
    情報を前記テープに記録再生し、且つ前記テープを走行
    させるモータの回転速度を制御する速度制御系と同モー
    タの回転位相を制御する位相制御系とを備えた磁気記録
    再生装置の前記ヘッドのトラッキングを自動的に取るオ
    ートトラッキング制御方法にあって、トラッキングを一
    定値ずつシフトさせて前記ヘッドにより再生される再生
    信号のエンべロープ検波信号の大きさ及び前記ヘッドに
    より再生される再生信号の時間的揺らぎであるジッター
    の高域周波数成分の検波信号の大きさを測定し、両検波
    信号のレベル差が所定以内ならば前記ジッターの高域周
    波数成分の検波信号に基づいてトラッキング位相を決定
    し、両検波信号のレベル差が所定以上ならば前記再生信
    号の高域周波数成分の検波信号に基づいてトラッキング
    位相を決定するオートトラッキング制御方法。
  4. 【請求項4】 前記抽出されたジッターの高域周波数成
    分を極性反転し、この極性反転したジッターの高域周波
    数成分のレベルが最大になるように、前記位相制御系の
    位相制御要素を変化させて前記モータの回転位相を制御
    することにより前記ヘッドのトラッキングを取ることを
    特徴とする請求項1乃至3いずれか記載のオートトラッ
    キング制御方法。
  5. 【請求項5】 前記ヘッドでテープをヘリカルスキャン
    して前記テープに記録再生する情報は映像信号であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至5いずれか記載のオートト
    ラッキング制御方法。
  6. 【請求項6】 ヘッドでテープをヘリカルスキャンして
    前記テープから情報を記録再生し、且つ前記テープを走
    行させるモータの回転速度を制御する速度制御系と同モ
    ータの回転位相を制御する位相制御系とを備えた磁気記
    録再生装置において、前記ヘッドにより再生された再生
    信号の時間的揺らぎであるジッターを検出する検出手段
    と、この検出手段により検出されたジッターの高域周波
    数成分を抽出するフィルタ手段と、このフィルタ手段に
    より抽出されたジッターの高域周波数成分のレベルが最
    小になるように前記位相制御系の位相制御要素を変化さ
    せて前記モータの回転位相を制御するトラッキング制御
    手段とを具備したことを特徴とする磁気記録再生装置。
  7. 【請求項7】 前記トラッキング制御手段は前記フィル
    タ手段により抽出されたジッターの高域周波数成分を極
    性反転する極性反転手段を備え、この極性反転手段によ
    り極性反転されたジッターの高域周波数成分のレベルが
    最大になるように前記位相制御系の位相制御要素を変化
    させて前記モータの回転位相を制御することを特徴とす
    る請求項6記載の磁気記録再生装置。
  8. 【請求項8】 ヘッドでテープをヘリカルスキャンして
    情報を前記テープに記録再生し、且つ前記テープを走行
    させるモータの回転速度を制御する速度制御系と同モー
    タの回転位相を制御する位相制御系とを備えた磁気記録
    再生装置において、前記ヘッドにより再生された再生信
    号のエンベロープ検波信号を得るエンベロープ検波手段
    と、このエンベロープ検波手段により得られたエンベロ
    ープ検波信号のレベルが最大になるように前記位相制御
    系の位相制御要素を変化させて前記モータの回転位相を
    制御するトラッキング制御手段と、前記ヘッドにより再
    生された再生信号の時間的揺らぎであるジッターを検出
    する検出手段と、この検出手段により検出されたジッタ
    ーの高域周波数成分を抽出するフィルタ手段と、このフ
    ィルタ手段により抽出されたジッターの高域周波数成分
    を極性反転する極性反転手段と、前記トラッキング制御
    手段により前記エンベロープ検波信号のレベルが最大に
    なるように前記ヘッドのトラッキングを制御した後、前
    記極性反転手段により極性反転されたジッターの高域周
    波数成分を前記エンベロープ検波信号の代わりに前記ト
    ラッキング制御手段に入力して、このトラッキング制御
    手段により前記極性反転したジッターの高域周波数成分
    のレベルが最大になるように前記ヘッドのトラッキング
    位相を制御する制御手段とを具備することを特徴とする
    磁気記録再生装置。
  9. 【請求項9】 ヘッドでテープをヘリカルスキャンして
    情報を前記テープに記録再生し、且つ前記テープを走行
    させるモータの回転速度を制御する速度制御系と同モー
    タの回転位相を制御する位相制御系を備えた磁気記録再
    生装置において、前記ヘッドにより再生された再生信号
    のエンベロープ検波信号を得るエンベロープ検波手段
    と、このエンベロープ検波手段により得られたエンベロ
    ープ検波信号のレベルが最大になるように前記位相制御
    系の位相制御要素を変化させて前記モータの回転位相を
    制御する第1のトラッキング制御手段と、前記ヘッドに
    より再生された再生信号の時間的揺らぎであるジッター
    を検出する検出手段と、この検出手段により検出された
    ジッターの高域周波数成分を抽出するフィルタ手段と、
    このフィルタ手段により抽出されたジッターの高域周波
    数成分のレベルが最小になるように前記位相制御系の位
    相制御要素を変化させて前記モータの回転位相を制御す
    る第2のトラッキング制御手段と、当初、前記第1のト
    ラッキング制御手段により前記ヘッドのトラッキングを
    制御し、この第1のトラッキング制御手段により前記エ
    ンベロープ検波信号のレベルが最大になる前記ヘッドの
    トラッキング位相が得られた時点以降、前記第2のトラ
    ッキング制御手段により前記ジッターの高域周波数成分
    のレベルが最小になるように前記ヘッドのトラッキング
    を制御する切替制御手段とを具備したことを特徴とする
    磁気記録再生装置。
  10. 【請求項10】 前記検出手段は前記ヘッドにより再生
    された再生映像信号から水平同期信号を分離し、この水
    平同期信号を基準同期信号と比較して水平同期信号の位
    相変動信号を求めた後、この位相変動信号を位相検波し
    て絶対値信号に変換し、この変換により得られた信号を
    前記ジッターとして検出することを特徴とする請求項6
    乃至9いずれか記載の磁気記録再生装置。
  11. 【請求項11】 前記検出手段をタイムベースコレクタ
    の回路の一部と兼用することを特徴とする請求項10記
    載の磁気記録再生装置。
JP6220244A 1994-09-14 1994-09-14 オートトラッキング制御方法及び磁気記録再生装置 Withdrawn JPH0887728A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19980064265A (ko) * 1996-12-18 1998-10-07 이데이노부유끼 정보 재생 장치

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KR19980064265A (ko) * 1996-12-18 1998-10-07 이데이노부유끼 정보 재생 장치

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