JPH10230627A - インクジェット記録装置およびテストパターン作成方法 - Google Patents

インクジェット記録装置およびテストパターン作成方法

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JPH10230627A
JPH10230627A JP9034609A JP3460997A JPH10230627A JP H10230627 A JPH10230627 A JP H10230627A JP 9034609 A JP9034609 A JP 9034609A JP 3460997 A JP3460997 A JP 3460997A JP H10230627 A JPH10230627 A JP H10230627A
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JP
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ink
recording
liquid
recording head
test pattern
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JP9034609A
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Mineo Kaneko
峰夫 金子
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクおよびこのインク中の染料を不溶化す
る処理液を吐出するヘッドを用いて記録を行うインクジ
ェット記録装置において、処理液吐出用ヘッドが良好な
吐出を行っているか否かを簡易な構成で確認することを
可能とする。 【解決手段】 処理液ヘッドの吐出口について、その吐
出が良好に行われているか否かを確認する際、その吐出
口から被記録媒体上に処理液を吐出するとともに、被記
録媒体上の同じ箇所にブラックインクを吐出し、かつ、
それらの両側にはイエローインクを吐出し、この場合に
は処理液は吐出しない、テストパターンを記録する。こ
れにより、処理液ヘッドが不吐出であったり吐出方向が
偏向したものである場合は、ブラックインクと処理液と
の反応が生じないことにより、イエローインク中にブラ
ックインクのにじみが生じ、処理液ヘッドの吐出不良を
確認できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置およびテストパターン作成方法に関し、詳しくは
インクおよびこのインク中の色材を不溶化させる液体
(以下、プリント性向上液ともいう)を用いて記録を行
うインクジェット記録装置およびパターン作成方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】記録ヘッドからインクを吐出して記録を
行うインクジェット記録装置は、インク吐出口やこれに
連通するインク路の高密度化、カラー化、低コスト化が
容易なため、近年、多く用いられている。このようなイ
ンクジェット記録装置においては、安定した記録を保つ
ため、インク路がゴミによって目詰まりするのを防ぐた
めインク供給路中にフィルタを設けたり、吐出口のイン
クの乾燥による目詰まりを防ぐためキャップを設けるこ
とが行われている。さらに、万一目詰まり等が発生した
場合に備えて、吐出口を介してインク路等からインクを
吸引して乾燥固化したインクを排出するためのポンプ
や、記録ヘッドの吐出口に付着したインク滴等を清掃す
るためのワイパなどを設けることも知られている。
【0003】このようなインクジェット記録装置におい
ては、さらに安定した記録が行われていることを確認す
る手段を具える場合もある。例えば吐出により飛翔して
いる液滴を光学的に検知することにより吐出の有無を判
別するものが知られている。しかし、これは構成が複雑
になるとともに、コストが増すという問題があり、ま
た、小さな液滴については検出が困難であるという問題
もある。
【0004】これに対し、被記録媒体上にテストパター
ンのプリントを行い、このテストパターンにおける細か
な濃度パターン等を目視によって確認することにより吐
出不良等を判定する方法が知られている。この方法は、
特別な構造を付加することなく吐出の安定度が判定でき
るため、一般的に広く用いられているものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術によっては対処できない新たな問題が生じてきて
いる。
【0006】すなわち、最近、記録物の耐水性や多様な
媒体へのカラー記録などを達成するために、インクの他
にこのインク中の染料等を不溶化する処理液を被記録媒
体に与える方法が提案されている。この方法によれば、
処理液とインク中の染料等が反応して不溶化することに
より、記録物において耐水性を有するとともに異色間で
のインクのにじみを防止できる。
【0007】このような処理液を被記録媒体に付与する
方法としては、インクと同じように記録ヘッドから吐出
させる方法がある。この方法は、処理液の付着量、付着
位置を正確に制御できるという利点がある。しかしなが
ら、この方法では、処理液が透明であるために、被記録
媒体上に吐出させてパターンを記録し、目視によりこの
処理液自身の安定吐出を確認するのは困難なことであ
る。また、この処理液の記録ヘッドからの安定吐出を確
認するため、飛翔する液滴を光学的に検知する手段を用
いるとすれば、上述したように、構成が複雑で高コスト
となるという問題を生じる。
【0008】本発明は上述の問題点を解消するためにな
されたものであり、その目的とするところは、処理液が
記録ヘッドから安定的に吐出されていることを簡易な構
成で確認することが可能なインクジェット記録装置およ
びテストパターン作成方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
2色以上のインクを吐出するための記録ヘッドおよび該
2色以上のインクそれぞれの色材を不溶化または凝集さ
せる液体を吐出するための記録ヘッドを用いて記録を行
うインクジェット記録装置であって、前記インク吐出用
の記録ヘッドおよび前記液体吐出用の記録ヘッドを用
い、該液体吐出用記録ヘッドの吐出状態を判別するため
のテストパターンを記録する手段であって、該テストパ
ターンは2色のインクそれぞれによる記録領域が接する
パターンを有し、かつ、当該テストパターンの記録の
際、該接する記録領域の一方のみ前記液体が吐出される
よう、前記インク吐出用の記録ヘッドおよび前記液体吐
出用の記録ヘッドの駆動を制御する手段、を具えたこと
を特徴とする。
【0010】好ましくは、前記2色以上のインクは、ブ
ラックインクおよびイエローインクを含み、前記手段
は、前記テストパターンにおいて該ブラックインクおよ
びイエローインクそれぞれによる記録領域が接するもの
とし、およびブラックインクによる領域に前記液体を吐
出させることを特徴とする。
【0011】また、インクの色材を不溶化または凝集さ
せる液体を吐出する記録ヘッドの吐出状態を判別するた
めのテストパターンを作成するテストパターン作成方法
であって、2色のインクそれぞれによる記録領域が接す
るパターンを記録するステップであって、該テストパタ
ーンの記録の際、当該接する記録領域の一方にのみ前記
記録ヘッドから液体を吐出するステップ、を有したこと
を特徴とする。
【0012】以上の構成によれば、テストパターンの2
色のインクそれぞれによる記録領域が接し、その一方の
領域にのみプリント性向上液が吐出されるので、プリン
ト性向上液の吐出が不良の場合には、その一方の領域の
インクは不溶化されず、他方の領域においてにじみを生
じ得る。そして、このにじみが、例えばイエローインク
中に対するブラックインクのにじみである場合には、そ
のにじみは目視によって確認し易いものとなる。これに
より、にじみを確認することによって、プリント性向上
液の吐出不良を判別することが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0014】図1は本発明を適用したインクジェット記
録装置の一例を示す概略斜視図である。
【0015】記録装置100の給紙位置に挿入された記
録媒体106は、紙送りローラ109によって記録ヘッ
ドユニット103の記録可能領域へ搬送される。記録可
能領域における被記録媒体の下部には、プラテン108
が設けられる。キャリッジ101は、2本のガイド軸1
04および105と移動可能に係合し、これによりガイ
ド軸104,105に案内されながら不図示の駆動手段
によって記録領域を往復走査することができる。キャリ
ッジ101には、後述の複数の色のインクおよび処理液
(S)を吐出するそれぞれの記録ヘッドと、それらの記
録ヘッドに供給されるインクや処理液を保持するインク
タンクを含む記録ヘッドユニット103が搭載されてい
る。この例のインクジェット記録装置に設けられる複数
の色のインクは、ブラック(Bk),シアン(C),マ
ゼンタ(M),イエロー(Y)の4色である。これら各
色インクのヘッドおよび処理液を吐出するヘッドはそれ
ぞれ256個の吐出口を600dpiの密度で配設した
ものである。
【0016】ここで、本実施形態で用いられる処理液S
は、これまで述べてきたように記録画像の耐水性を向上
させるために用いられるのみならず、濃度を増やしたり
色間のにじみを防止する観点からも用いられるものであ
る。この点から、以下では処理液をプリント性向上液と
もいう。以下、このプリント性向上液(処理液)および
インクについて簡単に説明する。
【0017】インク染料を不溶化する処理液は、一例と
して以下のようにして得ることができる。
【0018】すなわち、下記の成分を混合溶解した後、
さらにポアサイズが0.22μmのメンブレンフィルタ
(商品名:フロロポアフィルタ、住友電気工業株式会社
製)にて加圧濾過した後、NaOHでpHを4.8に調
整し、処理液A1を得ることができる。
【0019】 [A1の成分] カチオン性化合物の低分子成分 ステアリルトリメチルアンモニウム塩 2.0部 (商品名;エレクトロストリッパQE、花王株式会社製) または、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド (商品名;ユータミン86P、花王株式会社製) カチオン性化合物の高分子成分 ジアリルアミン塩酸塩と二酸化イオウとの共重合体 3.0部 (平均分子量;5000) (商品名;ポリアミンスルホンPAS−92、 日東紡績株式会社製) チオジグリコール 10部 水 残部 また、上記処理液と混合し不溶化するインクの好適な例
として以下のものを挙げることができる。
【0020】すなわち、下記の成分を混合し、さらにポ
アサイズが0.22μmのメンブレンフィルタ(商品
名:フロロポアフィルタ、住友電気工業株式会社製)に
て加圧濾過してイエロー,マゼンタ,シアン,ブラック
のインクY1,M1,C1,K1を得ることができる。
【0021】 Y1 C.I.ダイレクトイエロー142 2部 チオジグリコール 10部 商品名;アセチレノールEH 0.05部 (川研ファインケミカル株式会社製) 水 残部 M1 染料をC.I.アシッドレッド289;2.5部に代え
た以外はY1と同じ組成 C1 染料をC.I.アシッドブルー9;2.5部に代えた以
外はY1と同じ組成 K1 染料をC.I.フードブラック2;3部に代えた以外は
Y1と同じ組成以上示したそれぞれ処理液(液体組成
物)とインクとの混合において、本発明では、上述した
処理液とインクが被プリント材上あるいは被プリント材
に浸透した位置で混合する結果、反応の第1段階として
処理液中に含まれているカチオン性物質の内、低分子量
の成分またはカチオン性オリゴマーとインクに使用して
いるアニオン性基を有する水溶性染料とがイオン的相互
作用により会合を起こし、瞬間的に溶液相から分離を起
こす。
【0022】次に、反応の第2段階として、上述した染
料と低分子カチオン性物質またはカチオン性オリゴマー
との会合体が処理液中に含まれる高分子成分により吸着
されるために、会合で生じた染料の凝集体のサイズがさ
らに大きくなり、被プリント材の繊維間の隙間に入り込
みにくくなり、その結果として固液分離した液体部分の
みが記録紙中にしみこむことにより、プリント品位と定
着性との両立が達成される。同時に上述したようなメカ
ニズムにより生成したカチオン物質の低分子成分または
カチオン性オリゴマーとアニオン性染料で形成される凝
集体は粘性が大きくなり、液媒体の動きとともに移動す
ることがないので、フルカラーの画像形成時のように隣
接したインクドットが異色のインクで形成されていたと
しても互いに混じり合うようなことはなく、ブリーデイ
ングも起こらない。また、上記凝集体は本質的に水不溶
性であり形成された画像の耐水性は完全なものとなる。
また、ポリマーの遮蔽効果により形成された画像の耐光
堅牢性も向上するという効果も有する。
【0023】本明細書において使用される「不溶化」ま
たは「凝集」の用語は、前記第1段階のみの現象また
は、第1段階と第2段階の両方を含んだ現象を意味す
る。
【0024】また、本発明の実施にあたっては、従来技
術のように分子量の大きいカチオン性高分子物質や多価
の金属塩を使用する必要がないか、あるいは使用する必
要があっても本発明の効果をさらに向上させるために補
助的に使用するだけで良いので、その使用量を最小限に
抑えることができる。その結果として、従来のカチオン
性高分子物質や多価金属塩を使用して耐水化効果を得よ
うとした場合の問題点であった染料の発色性の低下がな
くなるということを本発明の別の効果として挙げること
ができる。
【0025】なお、本発明を実施するにあたって使用す
る被プリント材については特に制限されるものではな
く、従来から使用されているコピー用紙、ボンド紙等の
いわゆる普通紙を好適に用いることができる。もちろん
インクジェットプリント用に特別に作製したコート紙や
OHP用透明フィルムも好適に使用でき、また、一般の
上質紙や光沢紙も好適に使用可能である。
【0026】図1において、キャリッジが移動可能な領
域の左端には、記録ヘッドユニットの下部となる位置に
回復ユニット110が設けられる。これにより、非記録
時等に記録ヘッドの吐出口部をキャップしたり、また、
吸引回復処理を行うことができる。この左端位置を記録
ヘッドのホームポジションと呼ぶ。
【0027】107は、操作用スイッチや表示素子を配
した操作部であり、操作スイッチは記録装置電源のオン
/オフや各種記録モードの設定等に使用され、表示素子
は記録装置の状態を表示する。
【0028】図2(a)は、記録ヘッドユニット103
の斜視図である。この例は、ブラック,シアン,マゼン
タ,イエローの各色インクとプリント性向上液それぞれ
のタンクが全て独立に交換可能な構成を示している。
【0029】キャリッジ101には各インクBk,C,
MおよびYとプリント性向上液Sを吐出する各記録ヘッ
ドを収納したユニット102と、Bk用タンク20K、
C用タンク20C、M用タンク20M、Y用タンク20
Y、プリント性向上液(S)用のタンク20Sが搭載さ
れる。各タンクはそれぞれ対応する記録ヘッドとの接続
部を介して接続し、これにより、各記録ヘッド吐出口に
インクを供給することが可能となる。
【0030】図2(b)は各記録ヘッドを収納するユニ
ット102の、記録紙に相対する面から見たインク吐出
部の構成を示す概略図である。各記録ヘッドは、複数の
吐出口を配設し、それぞれBkインクを吐出するBkイ
ンク吐出部21K、Cインクを吐出するCインク吐出部
21C、Mインクを吐出するMインク吐出部21M、Y
インクを吐出するYインク吐出部21Y、およびプリン
ト性向上液を吐出するプリント性向上液吐出部21Sを
有している。
【0031】なお、本実施形態で用いられる記録ヘッド
は、熱エネルギーを発生する電気熱変換素子を具え、そ
の熱エネルギーを利用してインクまたは処理液中に気泡
を生じさせることによりインクを吐出するものである。
【0032】なお、記録ヘッドとインクタンクの構成
は、上例に限られず、例えば、各色のタンクが一体の構
造であっても良く、また色インク毎にタンクと記録ヘッ
ドが一体構造であってもよい。また、より多くの色のイ
ンクに対応した構成を備えていても良い。
【0033】以上説明した本実施形態のインクジェット
記録装置において記録可能なテストパターンを図3
(a)〜(c)に示す。
【0034】本実施形態のテストパターンは、図3
(a)に示すようにイエローを背景として、ブラックイ
ンクを処理液吐出ヘッドの各吐出口に対応させて吐出す
るパターンである。すなわち、ヘッドユニット103の
走査に伴ない、ブラックおよび処理液のヘッドそれぞれ
の複数の吐出口について、上から順に、走査方向の所定
数ドット分づつ駆動を行い、イエローのヘッドについて
は、上記ブラックおよび処理液について駆動している吐
出口にその配列において対応する吐出口以外の吐出口に
ついて駆動を行うものである。
【0035】図3(b)は、このようにして得られるパ
ターンの一部を取り出し拡大して示す図である。通常の
記録では、このようなパターンに対して処理液を付与す
る場合には、図3(c)に示すように、イエローまたは
ブラックのドットが記録される各画素に1対1で処理液
を付与し、これにより、記録画像の耐水性や色間のイン
クにじみ防止を達成しているが、本実施形態でテストパ
ターンを記録する場合は、図3(b)に示すように、ブ
ラックの画素に対しては1対1で処理液を付与するが、
その周囲のイエローの画素に対しては処理液を付与しな
い。
【0036】これにより、処理液が良好に吐出されてい
る場合は、図4(a)に示すように、ブラックインク中
の染料と処理液が反応することによりブラックインクは
イエローインクの領域へにじみ出すことは無い。なお、
このとき、イエローインクに対しては処理液を付与して
いないので、ブラックインクの領域内ににじみ出すこと
があるが、ブラックの中のイエローなのでこのにじみが
テストパターン上で認識されることは少ない。
【0037】一方、処理液が吐出されていなかったり、
あるいは、処理液の吐出量が正常より少ない場合には、
ブラックインクのイエローインクへのにじみ出しを防止
することは、できず、図4(b)に示すように、テスト
パターンにおいてブラックのラインの両側ににじみが認
識できる。また、例えば、処理液の吐出方向が偏向して
例えば上方にずれた場合は、図4(c)に示すように、
ブラックのラインの片側ににじみが確認できる。
【0038】なお、本発明を実施するにあたって、使用
するインクは特に染料インクに限るものではなく、顔料
を分散させた顔料インクを用いることもできるし、使用
する処理液はその顔料を凝集させるものを用いることが
できる。前記した無色液体A1と混合して凝集を引き起
こす顔料インクの一例として以下のものを挙げることが
できる。すなわち、下記に述べるようにして、それぞれ
顔料とアニオン性化合物とを含むイエロー,マゼンタ,
シアン,ブラックの各色インク、Y2,M2,C2およ
びK2を得ることができる。
【0039】ブラックインクK2 アニオン系高分子P−1(スチレン−メタクリル酸−エ
チルアクリレート、酸価400、重量平均分子量6,0
00、固形分20%の水溶液、中和剤:水酸化カリウ
ム)を分散剤として用い、以下に示す材料をバッチ式縦
型サンドミル(アイメックス株式会社製)に仕込み、1
mm径のガラスビーズをメディアとして充填し、水冷し
つつ3時間分散処理を行った。分散後の粘度は9cp
s、pHは10.0であった。この分散液を遠心分離機
にかけ粗大粒子を除去し、重量平均粒径100nmのカ
ーボンブラック分散体を作製した。
【0040】 (カーボンブラック分散体の組成) ・P−1水溶液(固形分20%) 40部 ・カーボンブラック 24部 (商品名;Mogul L、キャブラック株式会社製) ・グリセリン 15部 ・エチレングリコールモノブチルエーテル 0.5部 ・イソプロピルアルコール 3部 ・水 135部 次に、上記で得られた分散体を充分に拡散して顔料が含
有されたインクジェット用のブラックインクK2を得
た。最終調製物の固形分は、約10%であった。
【0041】イエローインクY2 アニオン系高分子P−2(スチレン−アクリル酸−メチ
ルメタアクリレート、酸価280、重量平均分子量1
1,000、固形分20%の水溶液、中和剤:ジエタノ
ールアミン)を分散剤として用い、以下に示す材料を用
いて、ブラックインクK2の作製の場合と同様に分散処
理を行い、重量平均粒径103nmのイエロー色分散体
を作製した。
【0042】 (イエロー分散体の組成) ・P−2水溶液(固形分20%) 35部 ・C.I.ピグメントイエロー180 24部 (商品名;ノバパームイエロー PH−G、 Hoechst Aktiengesellschaft製) ・トリエチレングリコール 10部 ・ジエチレングリコール 10部 ・エチレングリコールモノブチルエーテル 1.0部 ・イソプロピルアルコール 0.5部 ・水 135部 上記で得られたイエロー分散体を充分に拡散して、顔料
が含有されたインクジェット用のイエローインクY2を
得た。最終調製物の固形分は、約10%であった。
【0043】シアンインクC2 ブラックインクK2の作製の際に使用したアニオン系高
分子P−1を分散剤として用い、以下に示す材料を用い
て、前記したカーボンブラック分散体の場合と同様の分
散処理を行い、重量平均粒径120nmのシアン色分散
体を作製した。
【0044】 (シアン色分散体の組成) ・P−1水溶液(固形分20%) 30部 ・C.I.ビグメントブルー15:3 24部 (商品名;ファストゲンブル−FGF、 大日本インキ化学工業株式会社製) ・グリセリン 15部 ・ジエチレングリコールモノブチルエーテル 0.5部 ・イソプロピルアルコール 3部 ・水 135部 上記で得られたシアン色分散体を充分に攪拌して、顔料
が含有されたインクジェット用のシアンインクC2を得
た。最終調製物の固形分は、約9.6%であった。
【0045】マゼンタインクM2 ブラックインクK2の作製の際に使用したアニオン系高
分子P−1を分散剤として用い、以下に示す材料を用い
て、前記したカーボンブラック分散体の場合と同様の分
散処理を行い、重量平均粒径115nmのマゼンタ色分
散体を作製した。
【0046】 (マゼンタ色分散体の組成) ・P−1水溶液(固形分20%) 20部 ・C.I.ピグメントレッド122 24部 (大日本インキ化学工業株式会社製) ・グリセリン 15部 ・イソプロピルアルコール 3部 ・水 135部 上記で得られたマゼンタ色分散体を充分に拡散して、顔
料が含有されたインクジェット用のマゼンタインクM2
を得た。最終調製物の固形分は、約9.2%であった。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
テストパターンの2色のインクそれぞれによる記録領域
が接し、その一方の領域にのみプリント性向上液が吐出
されるので、プリント性向上液の吐出が不良の場合に
は、その一方の領域のインクは不溶化されず、他方の領
域においてにじみを生じ得る。そして、このにじみが、
イエローインク中に対するブラックインクのにじみであ
る場合には、そのにじみは目視によって確認し易いもの
となる。これにより、にじみを確認することによって、
プリント性向上液の吐出不良を判別することが可能とな
る。
【0048】この結果、簡易な構成により、プリント性
向上液の吐出状態を容易かつ確実に知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るインクジェット記録
装置の概略構成を示す斜視図である。
【図2】(a)および(b)は、上記インクジェット記
録装置で用いられる記録ヘッドユニットの概略構成を説
明するためのそれぞれ斜視図および正面図である。
【図3】(a)〜(c)は、本発明の一実施形態に係る
処理液吐出ヘッドについてのテストパターンを示す説明
図である。
【図4】(a)〜(c)は、上記テストパターンの、そ
れぞれ処理液の正常吐出、不吐出および吐出方向偏向の
場合を示す模式図である。
【符号の説明】
20S,20K,20C,20M,20Y インクタン
ク 21S,21K,21C,21M,21Y インクタン
ク 100 インクジェット記録装置 101 キャリッジ 103 記録ヘッドユニット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2色以上のインクを吐出するための記録
    ヘッドおよび該2色以上のインクそれぞれの色材を不溶
    化または凝集させる液体を吐出するための記録ヘッドを
    用いて記録を行うインクジェット記録装置であって、 前記インク吐出用の記録ヘッドおよび前記液体吐出用の
    記録ヘッドを用い、該液体吐出用記録ヘッドの吐出状態
    を判別するためのテストパターンを記録する手段であっ
    て、該テストパターンは2色のインクそれぞれによる記
    録領域が接するパターンを有し、かつ、当該テストパタ
    ーンの記録の際、該接する記録領域の一方のみ前記液体
    が吐出されるよう、前記インク吐出用の記録ヘッドおよ
    び前記液体吐出用の記録ヘッドの駆動を制御する手段、 を具えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記2色以上のインクは、ブラックイン
    クおよびイエローインクを含み、前記手段は、前記テス
    トパターンにおいて該ブラックインクおよびイエローイ
    ンクそれぞれによる記録領域が接するものとし、および
    ブラックインクによる領域に前記液体を吐出させること
    を特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装
    置。
  3. 【請求項3】 前記インク吐出用記録ヘッドおよび前記
    液体吐出用記録ヘッドを走査するための走査手段をさら
    に具え、該インク吐出用記録ヘッドおよび液体吐出用記
    録ヘッドは、2色以上のインクおよび液体それぞれにつ
    いて複数の吐出口を配設し、前記手段は前記走査手段に
    よる走査に伴ない、前記複数の吐出口それぞれについ
    て、順次前記走査の方向に所定の長さを有するブラック
    インクのドット列および該ドット列を挟むイエローイン
    クのドット列を含むパターンを記録することを特徴とす
    る請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記インク吐出用記録ヘッドおよび前記
    液体吐出用記録ヘッドは、熱エネルギーを利用してイン
    クまたは液体中に気泡を生じさせ、該気泡の圧力によっ
    てインクまたは液体を吐出することを特徴とする請求項
    1ないし3のいずれかに記載のインクジェット記録装
    置。
  5. 【請求項5】 インクの色材を不溶化または凝集させる
    液体を吐出する記録ヘッドの吐出状態を判別するための
    テストパターンを作成するテストパターン作成方法であ
    って、 2色のインクそれぞれによる記録領域が接するパターン
    を記録するステップであって、該テストパターンの記録
    の際、当該接する記録領域の一方にのみ前記記録ヘッド
    から液体を吐出するステップ、 を有したことを特徴とするテストパターン作成方法。
JP9034609A 1997-02-19 1997-02-19 インクジェット記録装置およびテストパターン作成方法 Pending JPH10230627A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009241563A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Fujifilm Corp 処理液吐出ノズルの着弾位置決定方法および処理液吐出ノズル着弾位置決定装置
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