JP3176229B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

Info

Publication number
JP3176229B2
JP3176229B2 JP21024594A JP21024594A JP3176229B2 JP 3176229 B2 JP3176229 B2 JP 3176229B2 JP 21024594 A JP21024594 A JP 21024594A JP 21024594 A JP21024594 A JP 21024594A JP 3176229 B2 JP3176229 B2 JP 3176229B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
processing liquid
data
discharge
ink jet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP21024594A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0872231A (ja
Inventor
克幸 横井
健太郎 大沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP21024594A priority Critical patent/JP3176229B2/ja
Publication of JPH0872231A publication Critical patent/JPH0872231A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3176229B2 publication Critical patent/JP3176229B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録装
置に関し、詳しくは、被記録材上にインク中の色材を溶
媒に対して不溶化させる処理液を吐出させるインクジェ
ット記録装置に関するものである。なお、本発明は紙や
布、不織布、OHP用紙等の被記録材を用いる装置すべ
てに適用でき、具体的な装置としては、例えばプリン
タ、複写機、ファクシミリなど事務機器や大量生産機器
等を挙げることができる。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方法は、低騒音、低
ランニングコスト、装置の小型化やカラー化が容易等の
利点を有しプリンタや複写機等に広く利用されている。
【0003】しかしながら、インクジェット記録方法を
応用したこれらの記録装置により、所謂普通紙と呼ばれ
る被記録材上に画像等を記録する場合、これら記録画像
等の耐水性が不十分であったり、また、高濃度のカラー
画像を実現するため多量のインクを投入する場合には、
インク色材の被記録材中への浸透によってフェザリング
を生じ、一方、高濃度の画像実現のためインク色材の浸
透を抑制する場合には色間のにじみを生じ、いずれにし
ても、カラー画像の品位を著しく低下させていた。
【0004】画像の耐水性を向上させる方法として、イ
ンク中に含まれる色材に耐水性を持たせたインクも近年
では実用化されている。しかしながら、その耐水性はま
だまだ不十分であるとともに、原理的に乾燥後、水に溶
解しにくいインクであるために、記録ヘッドのノズル詰
まりが生じやすく、これを防止するために装置構成が複
雑にならざるを得ないなどの問題点があった。
【0005】また、特開昭56−84992号公報に
は、記録紙に予め色材を定着するための材料を塗工して
おく方法が開示されている。しかしながら、この方法で
は、特定の記録紙を用いる必要があり、また、予め色材
を定着するための材料を塗工するためには装置の大型
化、コストアップが避けられず、さらには記録紙上に安
定して前記材料を所定の膜厚で塗工することは困難であ
るといった問題点がある。
【0006】さらに、特開平5−202328号公報に
は、色材を溶媒に対して不溶化する処理液を、予めロー
ラによって記録紙上に一様に塗布させる技術が開示され
ている。しかしながら、この方法では色材を含むインク
を付着させない領域にも色材を溶媒に対して不溶化する
処理液を塗布するため、その消費量が多くなりコストア
ップが避けられない。また、液補給の回数が多くなり、
また、記録紙がしわになりやすいといった問題を生じる
ことがある。
【0007】加えて、特開昭64−63185号公報に
は、色材を溶媒に対して不溶化する処理液をインクジェ
ット記録ヘッドによって記録紙上に吐出し付着させる技
術が開示されている。しかしながら、この公報に開示さ
れる方法では、色材を含むインクを付着させる位置にの
み上記処理液を付着させるものであるため、色材を含む
インクを付着させる位置のデータを検出し、ソフトウエ
アにより上記処理液を付着させる位置のデータを作成
し、処理液の吐出を行なうものであった。このため、デ
ータの作成に時間を要し、スループットが低下するとい
う問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来技術の問題点を解消するためになされたものであり、
その目的とするところは、色材を溶媒に対して不溶化す
る上記処理液を用い普通紙上であっても従来よりも優れ
た耐水性を示す記録を行うとともに、この処理液を吐出
するデータの作成に関するスループットの低下を極力抑
制できるインクジェット記録装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
インクを吐出するためのインク用吐出部および該インク
中の色材を不溶化または凝集させる処理液を吐出するた
めの処理液用吐出部を用い、被記録材に前記インクおよ
び処理液を吐出して記録を行うインクジェット記録装置
であって、前記インク用吐出部および処理液用吐出部が
主走査する前記被記録材上の領域を走査方向に分割され
てなる、予め設定された複数の所定領域であって、該複
数の所定領域の各々について記録すべきインク用吐出デ
ータが有るか否かを判断するデータ有無判断手段と、前
記データ有無判断手段によりデータが有ると判断された
所定領域の各々に対しては、当該所定領域について予め
設定された処理液用吐出データに基づいて前記処理液用
吐出部から処理液を吐出するように制御し、前記データ
有無判断手段によりデータが無いと判断された所定領域
の各々に対しては、前記処理液用吐出部から処理液を吐
出しないように制御する処理液用吐出制御手段と、前記
インク用吐出データに基づいて前記インク用吐出部から
インクを吐出するように制御するインク用吐出制御手段
と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
【作用】以上の構成によれば、被記録材上の領域を走査
方向に分割されてなる、予め設定された複数の所定領域
の各々について記録すべきインク用吐出データが有るか
否かを判断し、データが有ると判断された所定領域の各
々に対しては、その所定領域について予め設定された処
理液用吐出データに基づいて上記処理液用吐出部から処
理液を吐出するように制御するので、上記処理液用吐出
データは、ある定まったサイズの上記所定領域について
予め用意されたものを用いることができ、インク用吐出
データが変わる都度それに対応させて作成する必要がな
くなる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0012】(実施例1)図1は本発明の一実施例に係
るインクジェット記録装置の概略断面図であり、図2
は、図1におけるキャリッジ周辺を示す斜視図である。
【0013】これら図において、インクジェットカート
リッジ1Y,1M,1C,1BKおよび1Sは、それぞ
れの上方のインクタンク部および下方のインクジェット
ヘッドを一体に有しており、さらにインクジェットヘッ
ドを駆動するための信号などを受容するためのコネクタ
を設けてある。インクカートリッジ1S,1BK,1
C,1Mおよび1Yのインクタンク部には、以下の各イ
ンクの色材を不溶化する処理液、ブラックインク、シア
ンインク、マゼンタインクおよびイエローインクがそれ
ぞれ貯留されており、それぞれのインクジェットヘッド
は対応する処理液又はインクを吐出する。キャリッジ2
は上述した5個のインクジェットカートリッジ1S,1
BK,1C,1Mおよび1Yを位置決めして搭載し、イ
ンクジェットカートリッジの上記コネクタを接続するた
めのコネクタホルダが設けられインクジェットヘッドと
装置本体とが電気的に接続することを可能としている。
【0014】3はキャリッジの主走査方向に延在し、キ
ャリッジを摺動自在に支持する走査レール、4はキャリ
ッジを往復動させるための駆動力を伝達する駆動ベルト
である。また、5はインクジェットヘッドによる記録位
置の前後に配置されて被記録材の搬送を行うための搬送
ローラ、6は搬送ローラ5に被記録材を押圧して搬送力
を生じさせるローラ、Pは紙などの被記録材であり、被
記録材Pの被記録面を平坦に規制するプラテン10に圧
接されている。この時、キャリッジに搭載されたインク
ジェットカートリッジのインクジェットヘッド部は、キ
ャリッジから下方へ突出して被記録材搬送用ローラ5と
ローラ8との間に位置し、その吐出口形成面11を、プ
ラテンの案内面に圧接された被記録材Pに平行に対向す
るようになっている。
【0015】図3(a)および(b)は、本例のインク
ジェット記録装置において色材を不溶化する処理液の吐
出データの作成について説明する説明図である。
【0016】処理液の吐出データは、インクジェット記
録装置と外部ケーブル等によって接続されたコンピュー
タ等のホスト装置より送信された画像データに基づき、
インクジェット記録装置のハードウエアにより作成す
る。すなわち、ホスト装置から送信されるデータは、例
えばブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各記録イ
ンクの吐出データであるため、処理液の吐出データはこ
れらの記録インクの吐出データに基づいて作成する。
【0017】図3(a)および(b)は、画像データあ
るいは吐出データを被記録材Pの記録領域に対応ずけて
示す図であり、図3(a)のように、キャリッジの主走
査による記録範囲をあらかじめ定められた所定数のブロ
ックに分割し、分割された各々のブロックに記録インク
の吐出データが存在するか否かを調べ、存在する場合に
はあらかじめハードウエアに設定されているパターンで
処理液の吐出データを作成する。ここでは一例として4
つのブロックに分割した例を示し、ブロック1,3,4
にはそれぞれ文字列のデータが存在している。この場
合、図3(b)に示すように、ブロック1,3,4には
処理液をハードウエアにより設定されたパターンで吐出
し、ブロック2には処理液の吐出を行わないようにす
る。
【0018】以上のように、記録インクの吐出データか
ら処理液の吐出データを作成した後、図1,2に示すイ
ンクジェット記録装置において、自動給紙装置(不図
示)等によって給紙された被記録材Pを搬送ローラ5に
よりプラテン10上で搬送し、この間にキャリッジ2に
より主走査方向に走査するインクジェットカートリッジ
のインクジェットヘッドから処理液およびインクを吐出
して記録を行う。すなわち、走査を行う間にインクジェ
ットカートリッジ1Sのインクジェットヘッドから被記
録材上にはじめに処理液を吐出し、続いてインクジェッ
トカートリッジ1BK,1C,1M,1Yから各記録イ
ンクの吐出を行なう。
【0019】このときの処理液の吐出パターンの詳細を
図4に示す。図4では4×4のドットマトリクスを1パ
ターンとしたときのもので、図中黒で示すところが処理
液を吐出する位置を表しており、この場合、データの存
在するブロックに対して50%デューティで処理液の吐
出を行なうことになる。
【0020】なお、上述の図4では、50%デューティ
ーとした処理液の吐出パターンを示したが、処理液の被
記録材への浸透を考慮すると、25%〜100%の吐出
パターンであれば、処理液の効果は、充分発揮できる。
【0021】このインクジェット記録装置は、処理液用
のヘッドからインク中の色材を水などの溶媒に不溶化さ
せるための処理液を各インクに先だって被記録材に吐出
し、インクジェットヘッドから吐出されたインクと被記
録材上で接触させて色材に耐水性を持たせるようにした
ものである。被記録材上でインク中の色材が処理液と反
応して瞬時に不溶化するため、耐水性を向上させるだけ
でなく、色間のにじみをも防止することができる。
【0022】なお、上記説明では、処理液を各インクの
吐出に先だって、吐出するものとしたが、必ずしもこれ
に限定されることはない。例えば、各インク吐出の後、
あるいは各インク吐出の間に処理液を吐出してもよい。
【0023】また、吐出データの作成は、ハードウエア
に限らずソフトウエアにより行なってもよい。
【0024】インク染料を不溶化する上記無色の処理液
(以下、単に液体ともいう)は、一例として以下のよう
にして得ることができる。
【0025】すなわち、下記の成分を混合溶解した後、
さらにポアサイズが0.22μmのメンブレンフィルタ
(商品名:フロロポアフィルタ、住友電工製)にて加圧
濾過した後、NaOHでpHを4.8に調製し、無色の
液体Alを得ることができる。
【0026】 [Alの成分] カチオン性化合物の低分子成分 ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド 2.0部 (商品名;エレクトロストッパQE、花王製) カチオン性化合物の高分子成分 ポリアミンスルホン(平均分子量;5000) 3.0部 (商品名;PAS−92、日東紡績製) チオジグリコール 10部 水 残部 また、上記無色の液体と混合し不溶化するインクの好適
な例として以下のものを挙げることができる。
【0027】すなわち、下記の成分を混合し、さらにポ
アサイズが0.22μmのメンブレンフィルタ(商品
名:クロロポアフィルタ、住友電工製)にて加圧濾過し
てイエロー,マゼンタ,シアン,ブラックのインクY
1,M1,C1,K1を得ることができる。
【0028】 Y1 C.I.ダイレクトイエロー142 2部 チオジグリコール 10部 アセチレノールEH(川研ファインケミカル) 0.05部 水 残部 M1 染料をC.I.アシッドレッド−289;2.5部に代えた以外はY1 と同じ組成 C1 染料をC.I.アシッドブルー9;2.5部に代えた以外はY1と同じ 組成 K1 染料をC.I.フードブラック2;3部に代えた以外はY1と同じ組成 以上示したそれぞれ無色の液体とインクとの混合におい
て、本発明では、上述した無色の液体とインクが被プリ
ント材上あるいは被プリント材に浸透した位置で混合す
る結果、反応の第1段階として無色の液体中に含まれて
いるカチオン性物質の内、低分子量の成分とインクに使
用しているアニオン性基を有する水溶性染料とがイオン
的相互作用により会合を起こし、瞬間的に溶液相から分
離を起こす。
【0029】次に、反応の第2段階として、上述した染
料と低分子カチオン性物質との会合体が無色の液体中に
含まれる高分子成分により吸着されるために、会合で生
じた染料の凝集体のサイズがさらに大きくなり、被プリ
ント材の繊維間の隙間に入り込みにくくなり、その結果
として固液分離した液体部分のみが記録紙中にしみこむ
ことにより、プリント品位と定着性との両立が達成され
る。同時に上述したようなメカニズムにより生成したカ
チオン物質の低分子成分とアニオン性染料とカチオン性
物質とで形成される凝集体は粘性が大きくなり、液媒体
の動きとともに移動することがないので、フルカラーの
画像形成時のように隣接したインクドットが異色のイン
クで形成されていたとしても互いに混じり合うようなこ
とはなく、ブリーデイングも起こらない。また、上記凝
集体は本質的に水不溶性であり形成された画像の耐水性
は完全なものとなる。また、ポリマーの遮蔽効果により
形成された画像の耐光堅牢性も向上するという効果も有
する。
【0030】また、本発明の実施にあたっては、従来技
術のように分子量の大きいカチオン性高分子物質や多価
の金属塩を使用する必要がないか、あるいは使用する必
要があっても本発明の効果をさらに向上させるために補
助的に使用するだけで良いので、その使用量を最小限に
抑えることができる。その結果として、従来のカチオン
性高分子物質や多価金属塩を使用して耐水化効果を得よ
うとした場合の問題点であった染料の発色性の低下がな
くなるということを本発明の別の効果として挙げること
ができる。
【0031】なお、本発明を実施するにあたって使用す
る被プリント材については特に制限されるものではな
く、従来から使用されているコピー用紙、ボンド紙等の
いわゆる普通紙を好適に用いることができる。もちろん
インクジェットプリント用に特別に作製したコート紙や
OHP用透明フィルムも好適に使用でき、また、一般の
上質紙や光沢紙も好適に使用可能である。
【0032】(実施例2)本発明の第2実施例を以下に
説明する。本実施例のインクジェット記録装置は上記第
1実施例と同様のものであり、その説明は省略する。
【0033】図5(a)および(b)は本実施例におけ
る処理液の吐出を説明する説明図である。
【0034】図5(a)に示すように、被記録材P上の
記録領域内に文字列abc,efg,ijkを記録イン
クにより吐出し記録を行うものとする。このとき、処理
液は記録インクの吐出位置に関わらず、記録領域全面に
対して一様なパターンで吐出を行うものとする。図5
(b)には、その一例として吐出データを千鳥格子パタ
ーンを用いた例について示してある。なお、この図5
(b)には千鳥格子パターンを示したが、上記実施例1
と同様に25%〜100%のデューティーパターンであ
ればよい。ただし、記録領域内に記録データが全く存在
しない場合には、もちろん処理液の被記録材に対する吐
出は行わず、被記録材は排紙されるものとする。
【0035】本実施例の場合、処理液の吐出パターンは
あらかじめインクジェット記録装置のハードウエアに設
定されているものであり、記録インクの吐出データに応
じて処理液用の吐出データを作成する必要がないのでス
ループットの低下を防ぐこともできる。
【0036】なお、本発明を実施するにあたって、使用
するインクは特に染料インクに限るものではなく、顔料
を分散させた顔料インクを用いることもできるし、使用
する処理液はその顔料を凝集させるものを用いることが
できる。前記した無色液体A1と混合して凝集を引き起
こす顔料インクの一例として以下のものを挙げることが
できる。すなわち、下記に述べるようにして、それぞれ
顔料とアニオン性化合物とを含むイエロー,マゼンタ,
シアン,ブラックの各色インク、Y2,M2,C2およ
びK2を得ることができる。
【0037】ブラックインクK2 アニオン系高分子P−1(スチレン−メタクリル酸−エ
チルアクリレート、酸価400、重量平均分子量6,0
00、固形分20%の水溶液、中和剤:水酸化カリウ
ム)を分散剤として用い、以下に示す材料をバッチ式縦
型サンドミル(アイメックス製)に仕込み、1mm径の
ガラスビーズをメディアとして充填し、水冷しつつ3時
間分散処理を行った。分散後の粘度は9cps、pHは
10.0であった。この分散液を遠心分離機にかけ粗大
粒子を除去し、重量平均粒径100nmのカーボンブラ
ック分散体を作製した。
【0038】 (カーボンブラック分散体の組成) ・P−1水溶液(固形分20%) 40部 ・カーボンブラック Mogul L (キャブラック製) 24部 ・グリセリン 15部 ・エチレングリコールモノブチルエーテル 0.5部 ・イソプロピルアルコール 3部 ・水 135部 次に、上記で得られた分散体を充分に拡散して顔料が含
有されたインクジェット用のブラックインクK2を得
た。最終調製物の固形分は、約10%であった。
【0039】イエローインクY2 アニオン系高分子P−2(スチレン−アクリル酸−メチ
ルメタアクリレート、酸価280、重量平均分子量1
1,000、固形分20%の水溶液、中和剤:ジエタノ
ールアミン)を分散剤として用い、以下に示す材料を用
いて、ブラックインクK2の作製の場合と同様に分散処
理を行い、重量平均粒径103nmのイエロー色分散体
を作製した。
【0040】 (イエロー分散体の組成) ・P−2水溶液(固形分20%) 35部 ・C.I.ピグメントイエロー180 24部 (ノバパームイエロー PH−G、ヘキスト製) ・トリエチレングリコール 10部 ・ジエチレングリコール 10部 ・エチレングリコールモノブチルエーテル 1.0部 ・イソプロピルアルコール 0.5部 ・水 135部 上記で得られたイエロー分散体を充分に拡散して、顔料
が含有されたインクジェット用のイエローインクY2を
得た。最終調製物の固形分は、約10%であった。
【0041】シアンインクC2 ブラックインクK2の作製の際に使用したアニオン系高
分子P−1を分散剤として用い、以下に示す材料を用い
て、前記したカーボンブラック分散体の場合と同様の分
散処理を行い、重量平均粒径120nmのシアン色分散
体を作製した。
【0042】 (シアン色分散体の組成) ・P−1水溶液(固形分20%) 30部 ・C.I.ビグメントブルー15:3 24部 (ファストゲンブル−FGF、大日本インキ化学) ・グリセリン 15部 ・ジエチレングリコールモノブチルエーテル 0.5部 ・イソプロピルアルコール 3部 ・水 135部 上記で得られたシアン色分散体を充分に攪拌して、顔料
が含有されたインクジェット用のシアンインクC2を得
た。最終調製物の固形分は、約9.6%であった。
【0043】マゼンタインクM2 ブラックインクK2の作製の際に使用したアニオン系高
分子P−1を分散剤として用い、以下に示す材料を用い
て、前記したカーボンブラック分散体の場合と同様の分
散処理を行い、重量平均粒径115nmのマゼンタ色分
散体を作製した。
【0044】 (マゼンタ色分散体の組成) ・P−1水溶液(固形分20%) 20部 ・C.I.ピグメントレッド122(大日本インキ化学) 24部 ・グリセリン 15部 ・イソプロピルアルコール 3部 ・水 135部 上記で得られたマゼンタ色分散体を充分に拡散して、顔
料が含有されたインクジェット用のマゼンタインクM2
を得た。最終調製物の固形分は、約9.2%であった。
【0045】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、被記録材上の領域を走査方向に分割されてな
る、予め設定された複数の所定領域の各々について記録
すべきインク用吐出データが有るか否かを判断し、デー
タが有ると判断された所定領域の各々に対しては、その
所定領域について予め設定された処理液用吐出データに
基づいて上記処理液用吐出部から処理液を吐出するよう
に制御するので、上記処理液用吐出データは、ある定ま
ったサイズの上記所定領域について予め用意されたもの
を用いることができ、インク用吐出データが変わる都度
それに対応させて作成する必要がなくなる。
【0046】この結果、記録画像の耐水性が良好で、し
かも異色境界でのにじみがない記録を、処理液の吐出デ
ータ作成によるスループットの低下を生ぜずに行うこと
ができる。
【0047】また、例えばハードウエアによって定めら
れた吐出パターンで処理液を吐出することにより、特定
の位置にインクが集中することによる被記録材のカー
ル、しわ等を低減させる効果も得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るインクジェット記録装
置の概略的な側面断面図である。
【図2】図1に示すキャリッジ周辺の斜視図である。
【図3】(a)および(b)は、本発明の第1実施例に
おける処理液の吐出を説明する説明図である。
【図4】上記第1実施例における処理液の吐出パターン
を表す模式図である。
【図5】(a)および(b)は、本発明の第2実施例に
おける処理液の吐出を説明する図である。
【符号の説明】
1S,1BK,1C,1M,1Y インクジェットカー
トリッジ 2 キャリッジ 3 走査レール 4 駆動ベルト 5 搬送ローラ 10 プラテン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−141085(JP,A) 特開 昭63−315284(JP,A) 特開 平2−303843(JP,A) 特開 平8−52885(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/01 B41J 2/175 B41J 2/485

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出するためのインク用吐出部
    および該インク中の色材を不溶化または凝集させる処理
    液を吐出するための処理液用吐出部を用い、被記録材に
    前記インクおよび処理液を吐出して記録を行うインクジ
    ェット記録装置であって、 前記インク用吐出部および処理液用吐出部が主走査する
    前記被記録材上の領域を走査方向に分割されてなる、予
    め設定された複数の所定領域であって、該複数の所定領
    域の各々について記録すべきインク用吐出データが有る
    か否かを判断するデータ有無判断手段と、 前記データ有無判断手段によりデータが有ると判断され
    た所定領域の各々に対しては、当該所定領域について予
    め設定された処理液用吐出データに基づいて前記処理液
    用吐出部から処理液を吐出するように制御し、前記デー
    タ有無判断手段によりデータが無いと判断された所定領
    域の各々に対しては、前記処理液用吐出部から処理液を
    吐出しないように制御する処理液用吐出制御手段と、 前記インク用吐出データに基づいて前記インク用吐出部
    からインクを吐出するように制御するインク用吐出制御
    手段と、 を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記予め設定された処理液用吐出データ
    のパターンは、間引きパターンであることを特徴とする
    請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記予め設定された処理液用吐出データ
    のパターンは、前記所定領域に対する吐出ディーティー
    が25〜100%の吐出ディーティーを示すパターンで
    あることを特徴とする請求項1または2に記載のインク
    ジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記予め設定された処理液用吐出データ
    は、ハードウエアにより作成されることを特徴とする請
    求項1ないし3のいずれかに記載のインクジェット記録
    装置。
  5. 【請求項5】 前記処理液は低分子成分と高分子成分の
    カチオン性物質を含み、前記インクはアニオン性染料を
    含むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記
    載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記処理液は低分子成分と高分子成分の
    カチオン性物質を含み、前記インクはアニオン性化合物
    と顔料とが含有されていることを特徴とする請求項1な
    いし4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 インクを吐出するためのインク用吐出部
    および該インク中の色材を不溶化または凝集させる処理
    液を吐出するための処理液用吐出部を用い、被記録材に
    前記インクおよび処理液を吐出して記録を行うインクジ
    ェット記録方法であって、 前記インク用吐出部および処理液用吐出部が主走査する
    前記被記録材上の領域を主走査方向に分割されてなる、
    予め設定された複数の所定領域であって、前記複数の所
    定領域の各々について記録すべきインク吐出用データが
    有るか否かを判断する工程と、 前記判断工程においてデータが有ると判断された所定領
    域の各々に対しては、当該所定領域について予め設定さ
    れた処理液用吐出データに基づいて前記処理液用吐出部
    から処理液を吐出し、前記判断工程においてデータが無
    いと判断された所定領域の各々に対しては、前記処理液
    用吐出部から処理液を吐出しないように制御する工程
    と、 前記インク用吐出データに基づいて前記インク用吐出部
    からインクを吐出するように制御する工程と、 を備えたことを特徴とするインクジェット記録方法。
JP21024594A 1994-09-02 1994-09-02 インクジェット記録装置 Expired - Fee Related JP3176229B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21024594A JP3176229B2 (ja) 1994-09-02 1994-09-02 インクジェット記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21024594A JP3176229B2 (ja) 1994-09-02 1994-09-02 インクジェット記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0872231A JPH0872231A (ja) 1996-03-19
JP3176229B2 true JP3176229B2 (ja) 2001-06-11

Family

ID=16586192

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21024594A Expired - Fee Related JP3176229B2 (ja) 1994-09-02 1994-09-02 インクジェット記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3176229B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4010010B2 (ja) 2004-09-30 2007-11-21 富士フイルム株式会社 画像形成装置及び画像形成方法
JP2008213267A (ja) * 2007-03-02 2008-09-18 Seiko Epson Corp 液体吐出装置、液体吐出方法、及び、プログラム
JP4844662B2 (ja) 2009-08-26 2011-12-28 ブラザー工業株式会社 液体吐出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0872231A (ja) 1996-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3029786B2 (ja) インクジェット記録装置およびテストプリント方法
EP0596373B1 (en) Method for forming a black image in which black ink is overlaid on colour ink
JP3347541B2 (ja) インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、記録ヘッド、情報処理システム、および記録物
JP3320292B2 (ja) インクジェットプリント装置およびインクジェットプリント方法
US6012809A (en) Ink jet printing method and apparatus for practicing said method using a processing liquid with one or both surface printing mode
JP3337879B2 (ja) インクジェットプリント方法およびこれに用いられるインクジェットヘッド、インクジェットカートリッジおよびインクジェットプリント装置
JP3181850B2 (ja) インクジェット記録装置および記録方法
JP3227339B2 (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法ならびに記録物
JPH0852867A (ja) インクジェット記録装置
JP3288867B2 (ja) インクジェット記録装置
JP3313977B2 (ja) インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置
JP3209930B2 (ja) インクジェットプリント装置、インクジェットプリント方法およびデータ作成方法
EP0788885B1 (en) Ink-jet printing apparatus and printing method
JP2862529B2 (ja) インクジェット記録装置
JP3176229B2 (ja) インクジェット記録装置
JP3212264B2 (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JPH0852868A (ja) インクジェット記録方法および記録装置
JPH0872233A (ja) インクジェット記録方法および装置
JPH1148462A (ja) インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置
JPH10230627A (ja) インクジェット記録装置およびテストパターン作成方法
JP3387678B2 (ja) 画像形成装置
JP2000127355A (ja) インクジェット記録装置
JP3347647B2 (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JPH0872260A (ja) インクジェット記録装置
JPH10138512A (ja) プリント装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees