JP3288867B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP3288867B2 JP21021994A JP21021994A JP3288867B2 JP 3288867 B2 JP3288867 B2 JP 3288867B2 JP 21021994 A JP21021994 A JP 21021994A JP 21021994 A JP21021994 A JP 21021994A JP 3288867 B2 JP3288867 B2 JP 3288867B2
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の装置は、記録媒体上にドットを
形成して記録を行なうものとして知られており、その一
従来例の概略構成を図10に示す。
【0003】図10において、1はインクを吐出し記録
媒体上にドットを形成するためのインクジェット記録ヘ
ッド、2はこのインクジェットヘッド1を着脱自在に搭
載して主走査方向に走査するためのキャリッジである。
キャリッジ2はパルスモータからなるCRモータ3の駆
動力によりその走査が可能となる。すなわち、CRモー
タ3の駆動力は駆動ベルト4を介してキャリッジ2に伝
達され、キャリッジ2の走査は、これを摺動自在に支持
する2本のキャリッジ軸5によって案内される。
【0004】6は記録媒体を副走査方向に搬送するため
の搬送ローラであり、搬送ローラ6はLFモータによっ
て駆動される。
【0005】8はインクジェット記録ヘッド1、キャリ
ッジ(CR)モータ3、紙送り(LF)モータ7等を記
録信号に基づいて制御するコントロール回路、9はコン
トロール回路8の制御信号をインクジェットヘッドに伝
達するケーブルである。
【0006】図11は主にコントロール回路8の構成を
示すブロック図である。図において、マイクロプロセッ
サ形態のCPU、13はインターフェース15を介して
ホストコンピュータ14との間で信号の授受を行ない、
ROM形態のプログラムメモリ16やRAM形態のバッ
ファメモリ17に格納されたホストコンピュータからの
記録データに基づき図10に示す装置の記録動作を制御
する。すなわち、CPU13は、モータドライバ22,
23を介してそれぞれCRモータ3、LFモータ7を制
御すると共に、RAM17に格納された記録データに基
づきヘッドドライバ21を介してインクジェットヘッド
1の吐出駆動を制御する。18は図10に示す装置の一
部に設けられる操作パネルであり、これを介して使用者
が記録装置の記録状態を確認したり、各種指令等を入力
することができる。20はタイマーであり、また、19
は記録媒体がインクジェットヘッドによる記録領域に存
在しているか否かを検知するための紙有りセンサであ
る。
【0007】図12は、上述した従来の記録装置におけ
る記録制御の一例を示すフローチャートである。
【0008】記録データがホストコンピュータ14から
送られると、CPU13はその受信データをインクジェ
ット記録ヘッド1が吐出する形態のデータに展開してR
AM17における1ライン分のバッファメモリにセット
する(ステップS1201)。次に、パルスモータであ
るキャリッジモータ3を駆動することにより、キャリッ
ジ2に搭載したインクジェット記録ヘッド1を走査さ
せ、その間にインクジェットヘッドからインクを吐出さ
せて記録媒体上にドットを形成し記録を行なう(ステッ
プS1202,S1203)。
【0009】この時の記録ドットの形成方法を図13に
示す。
【0010】インクジェット記録ヘッド1はインクを吐
出させる吐出口をH個具え、各吐出口はピッチPD で配
置されている。そして、各吐出口から吐出されインクに
よるドット径はピッチPD を埋めるのに最適な大きさに
設定されている。主走査を行なう間にインクジェット記
録ヘッドからインクを吐出させるタイミングは、CRモ
ータ3を駆動する駆動パルスに同期する形で与えられ
る。つまり、CRモータ3を1パルス駆動して記録ヘッ
ドが移動する距離が所定のピッチPD の整数倍となるよ
うにプーリー径(図10には不図示)等が設定されてお
り(図13では4倍)、この連続するモータ駆動パルス
の間に、タイマー20に基づく所定の時間間隔tE によ
りインクが吐出される。すなわち、時間間隔tE はCR
モータ3によるキャリッジスピードから形成される記録
ドットピッチがPD となるように算出された時間であ
る。ラインバッファに格納される1ライン分の記録デー
タに基づく全ての吐出が終了すると、LFモータ7を駆
動して搬送ローラ6により、図14に示すようにH×P
D である距離Ln だけ記録媒体を副走査方向に搬送する
(ステップS1205)。次に、キャリッジ2をスター
トの位置に戻し、1ライン分の記録動作を完了する。こ
こで、受信データがまだ存在する場合は、ステップS1
201〜S1206の動作を繰り返す。
【0011】従来の記録装置は、上述した記録モードの
ほかに、いわゆるドラフトモードと呼ばれる低解像度モ
ードを有するものがある。なお、このような記録モード
の選択は、例えば操作パネル18で選択することができ
る。上記低解像度モードは、上記に述べた通常記録モー
ドで形成されるドットのピッチPD を2倍にして記録す
るものであり、その主走査、副走査におけるドット形成
方法を図15,図16に示す。
【0012】図15,図16の黒く示されるドット位置
がドラフトモードにおいてインクを吐出してドットを形
成する位置、白抜きのドット位置が上記で述べた通常印
字モードではドットを形成する位置であるが、低解像度
モードではドットを形成しない、つまり記録を行なわな
い位置である。
【0013】図15に示すように低解像度モードにおい
ても、主走査におけるドット形成時間間隔は、tE のま
まドット形成が可能であるため、CRモータ3の駆動パ
ルスの間隔tMdを通常記録モードの駆動パルスの間隔t
M の1/2にしてキャリッジスピードを上げることがで
きる。そのため、低解像度モードは記録時間を短くする
モードとして使用される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例においては、図15から明らかなように、低解像度
モードにおいて記録されるドットの大きさは通常記録モ
ードのドットピッチPDに対応した大きさであるため、
D ×2のピッチでドットを形成するとドット間に余白
を生じ、このため、形成するドット数に応じた濃度上昇
を得られないという問題点があった。
【0015】以上の問題点を解消するため、形成される
ドットの大きさを大きくするという方法が考えられる
が、この場合には、逆に通常記録モードにおいて、吐出
インクの量が多過ぎて、記録される文字のつぶれを生じ
たりするという問題を生じ、上述の問題に対しては解決
策がないものとして従来の記録装置においては割り切ら
れていた。
【0016】本発明は、上述した従来の問題点に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、解像度
の異なる2つの記録モードを有し、それぞれの記録モー
ドにおいて特に高濃度を良好に実現でき、高品位の記録
を行うことが可能なインクジェット記録装置を提供する
ことにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
インクを吐出するための記録ヘッドおよび該記録ヘッド
から吐出されるインク中の色素材を不溶化または凝集さ
せる処理液を吐出するためのインクジェットヘッドを用
い、記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置にお
いて、前記記録ヘッドからのインク吐出および記録媒体
の搬送を制御し、前記記録ヘッドから吐出されたインク
により形成されるドットが相互に接することが可能なド
ット配列で記録を行う低解像度モード制御手段と、前記
記録ヘッドからのインク吐出、前記インクジェットヘッ
ドからの処理液吐出および記録媒体の搬送を制御し、前
記記録ヘッドおよび前記インクジェットヘッドからそれ
ぞれ吐出されるインクおよび処理液を記録媒体上で混合
させ、該混合により形成されるインクドットが相互に接
することが可能なドット配列で記録を行う高解像度モー
ド制御手段と、を具えたことを特徴とする。
【0018】
【作用】以上の構成によれば、高解像度モードでは、イ
ンクと処理液との混合によりインク色材が不溶化または
凝集し、本来インクのみでドットが形成される場合のド
ット径と比較して、小さな径のドットが形成されるとと
もに、この小径ドットが密に配列するように記録制御が
行われる。それに対し、低解像度モードでは、インクの
みが吐出されて本来のより大径のドットが形成されると
ともに、これらドットが密に配列するように記録制御が
行われる。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0020】(実施例1)図1は本発明の一実施例に係
るインクジェット記録装置の概略構成を示す斜視図であ
る。
【0021】図1に示す構成において、図10に示すも
のと主に異なる点は、記録液としてのインクを吐出する
インクジェット記録ヘッド1以外に、この記録液を不溶
化させる分子量1500以下のカチオン性物質と分子量
10000以上の高分子物質を少なくとも含有する無色
又は淡色の処理液を吐出するインクジェットヘッド11
を設ける点である。インクジェットヘッド11は、キャ
リッジ2においてインクジェット記録ヘッド1ととも
に、その主走査方向に配列され、ヘッド1から吐出され
るインクに先だってヘッド11から処理液が吐出され
る。
【0022】他の構成については、図10に示した構成
と略同様であるので、これらの説明は省略する。また、
コントロール回路の構成についても図11と同様の構成
とすることができる。
【0023】インクジェット記録ヘッド1およびインク
ジェットヘッド11からそれぞれ吐出する記録液、およ
び処理液は、それぞれ、色材およびアニオン性化合物を
少なくとも含有する記録液、および、分子量1500以
下のカチオン性物質と分子量10000以上の高分子物
質を少なくとも含有する無色又は淡色の液体であるが、
その作用、構成等を以下に説明する。
【0024】インクジェット記録ヘッド1から吐出する
記録液は所謂インクであり、インクジェット記録ヘッド
1から吐出されるインクにより記録媒体上に形成される
ドットの様子を図2(a)および(b)に示す。
【0025】この記録液のみによるドット形成では、図
2(b)の断面A−Aに示すように記録液は記録媒体1
0に浸透する形で広がり、記録媒体上で形成される記録
液のみによるドット30の大きさはDK となる。
【0026】これに対し、処理液を記録媒体の画像形成
領域あるいは画像形成領域とその近傍に吐出した後、上
記記録液を記録媒体にした場合のドットの形成について
図3で説明する。
【0027】上述した無色の処理液と記録液が記録紙上
あるいは記録紙に浸透した所で混合する結果、反応の第
1段階として無色の前処理液体中に含まれている低分子
カチオン性物質と記録液に使用している色材がイオン的
相互作用により会合を起こし、瞬間的に溶液相から分離
を起こす。つぎに反応の第2段階として、上述した染料
と低分子カチオン性物質の会合体が無色の液体中に含ま
れる分子量10000以上の高分子物質により吸着され
るために会合で生じた染料の凝集体のサイズがさらに大
きくなり、記録紙の繊維間の隙間に入り込みにくくな
り、その結果として固液分離した液体部分のみが記録紙
中にしみこむことになり印字品位と定着性の両立が達成
される。
【0028】つまり、図3の参照符号31で示すよう
に、処理液は大きさDS (ほぼDK に等しい)の範囲で
記録媒体10上に浸透するが、記録液によるドット32
は、上述した処理液との混合による凝集により記録媒体
10に浸透して広がることはなく、大きさDKSのドット
を形成し、このDKSはDK の略1/2となる。
【0029】本発明で述べる無色あるいは淡色の処理液
に含有されるべき必須成分は、下記の2点である。
【0030】(1)分子量1500以下の低分子カチオ
ン性物質 (2)分子量10000以上の高分子物質 また本発明で述べる記録液に含有されるべき必須成分
は、 (3)アニオン性基を少なくとも含有する水溶性染料、
またはアニオン性基を少なくとも含有する分散剤と顔料
である。
【0031】上記物質の本実施例における作用,効果は
上述したとおりであり、(1)に示す物質の分子量15
00以下の低分子カチオン性物質と記録液に含有される
(3)に示す物質のアニオン性基を少なくとも含有する
水溶性染料、または、アニオン性基を少なくとも含有す
る分散剤と顔料がイオン的相互作用により会合体を形成
する。この会合体形成反応速度はきわめて速い必要があ
る。
【0032】また、(2)に示す物質の分子量1000
0以上の高分子物質の本実施例における作用および効果
についてやはり上述した通り、無色の処理液と記録液の
反応の第2段階として、上述した染料と低分子カチオン
性物質の会合体を分子中に吸着せしめ会合で生じた染料
の凝集体のサイズをさらに大きくし、記録紙の繊維間の
隙間に入り込みにくくすることにより、固液分離した液
体部分のみを記録紙中にしみこませることで記録品位と
定着性の両立を達成することができる。
【0033】また、本実施例の効果を更に向上させるた
めに上記高分子物質の他にカチオン性高分子物質を併用
させてもよい。
【0034】さらに、上述した高分子物質およびカチオ
ン性の高分子物質は水溶性であることが好ましいが、ラ
テックスやエマルションのような分散体であってもよ
い。無色又は淡色の液体(処理液)中に含有されるこれ
らの成分の量としては、重量基準で0.005〜20重
量%が好適な範囲であるが、各々使用する物質の組み合
わせにより、最適な範囲を決定することが望ましい。
【0035】また、本実施例で述べる無色または淡色の
液体とは、記録インクの色調を変えない範囲の色調を有
するものである。この無色または淡色の液体の物性とし
て好適な範囲は25度付近で以下のようなものである。
まず、pHは3〜12、表面張力は10〜60dyn/
cm、粘度は1〜30cpsである。
【0036】次に、本実施例で使用する記録インクにつ
いて説明する。
【0037】本実施例で使用する記録インクは、上述し
たアニオン性基を含有する水溶性染料と水、水溶性有機
溶剤、およびその他の成分、例えば粘度調整剤、pH調
整剤、防腐剤、界面活性剤、酸化防止剤等からなる。
【0038】アニオン性基を含有する水溶性染料として
は、カラーインデックス(COLOUR INDEX)
に記載されている水溶性の酸性染料、直接染料、反応染
料であれば特に限定するものではない。また、カラーイ
ンデックスに記載のないものであっても、アニオン性
基、例えばスルホン基、カルボキシル基等を有するもの
であれば特に制限されない。ここで言う水溶性染料の中
には、溶解度のpH依存性があるものも当然含まれる。
【0039】記録液に使用する水溶性有機溶剤として
は、前記無色または淡色の液体に使用する水溶性有機溶
剤が同様に使用できる。この有機溶剤の含有量の好適な
範囲についても同様である。また、記録液の好適な物性
範囲についても、前記無色または淡色の液体の場合とま
ったく同様である。但し、表面張力については、無色ま
たは単色の液体の表面張力を記録液の表面張力よりも低
くした方が、本発明を実施するにあたって有効な場合が
有り得る。この理由については、記録プロセス上先に打
ち込まれる無色または淡色の液体が記録媒体上で後から
打ち込まれる記録液の濡れ性を均一にする効果があるた
めであろうと考えられるが、その詳細は明らかでは無
い。
【0040】また、さらに本発明を一層効果的に実施す
るために、記録液に、以上説明した成分の他に、アニオ
ン性の界面活性剤あるいはアニオン性の高分子物質を添
加してもよい。あるいは、上記両性界面活性剤をその等
電点以上のpHに調整して使用しても良い。アニオン性
界面活性剤の例としては、カルボン酸塩型、硝酸エステ
ル型、スルホン酸塩型、燐酸エステル型等、一般的なも
のが問題無く使用できる。また、アニオン性高分子の例
としては、アルカリ可溶型の樹脂、具体的には、ポリア
クリル酸ソーダ、あるいは高分子の一部にアクリル酸を
共重合したもの等を挙げることができるが、もちろんこ
れらに限定されるものではない。
【0041】インク染料を不溶化する上記無色の処理液
(以下、単に液体ともいう)は、一例として以下のよう
にして得ることができる。
【0042】すなわち、下記の成分を混合溶解した後、
さらにポアサイズが0.22μmのメンブレンフィルタ
(商品名:フロロポアフィルタ、住友電工製)にて加圧
濾過した後、NaOHでpHを4.8に調製し、無色の
液体Alを得ることができる。
【0043】 [Alの成分] カチオン性化合物の低分子成分 ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド 2.0部 (商品名;エレクトロストッパQE、花王製) カチオン性化合物の高分子成分 ポリアミンスルホン(平均分子量;5000) 3.0部 (商品名;PAS−92、日東紡績製) チオジグリコール 10部 水 残部 また、上記無色の液体と混合し不溶化するインクの好適
な例として以下のものを挙げることができる。
【0044】すなわち、下記の成分を混合し、さらにポ
アサイズが0.22μmのメンブレンフィルタ(商品
名:クロロポアフィルタ、住友電工製)にて加圧濾過し
てイエロー,マゼンタ,シアン,ブラックのインクY
1,M1,C1,K1を得ることができる。
【0045】 Y1 C.I.ダイレクトイエロー142 2部 チオジグリコール 10部 アセチレノールEH(川研ファインケミカル) 0.05部 水 残部 M1 染料をC.I.アシッドレッド−289;2.5部に代えた以外はY1 と同じ組成 C1 染料をC.I.アシッドブルー9;2.5部に代えた以外はY1と同じ 組成 K1 染料をC.I.フードブラック2;3部に代えた以外はY1と同じ組成 次に、本実施例のインクジェット記録装置における記録
シーケンスを図4を参照して説明する。
【0046】まず、記録データがホストコンピュータ1
4から送られてくると、CPU13は操作パネル18で
の入力状態により前処理モードが選択されているか否か
を判断する(ステップS401)。前処理モードが選択
されていない場合は、ステップS402に進み、ホスト
コンピュータ14から送られた記録データを記録ヘッド
1で吐出可能なデータ形態に展開し、RAM17におけ
る1ライン分のバッファメモリにセットする(ステップ
S402)。次に、キャリッジモータ3を駆動し、イン
クジェット記録ヘッド1を走査してインクジェット記録
ヘッド1のみから記録液であるインクを吐出し記録媒体
上にドットを形成し記録を行なう(ステップS403,
S404)。
【0047】この時の記録ドットの形成方法を図5に示
す。
【0048】インクジェット記録ヘッド1は記録液であ
るインクを吐出させる吐出口をH個(例えば64個)具
え、各吐出口はピッチP1 で配列している。そして、各
吐出口から飛翔するインクによるドット径はピッチP1
を埋めるのに最適な大きさに設定されている。主走査を
行なう間に記録ヘッド1からインクを吐出させるタイミ
ングは、CRモータ3を駆動する駆動パルスに同期する
形で与えられる。つまり、CRモータ3を1パルス駆動
して記録ヘッドが移動する距離が所定のピッチP1 の整
数倍となるようにプーリー径(不図示)等が設定されて
おり(図5では4倍)、これらの連続するモータ駆動パ
ルスの間に、タイマー20に基づく所定の時間間隔tE
によりインクが吐出される。時間間隔tE はCRモータ
3によるキャリッジスピードを考慮し形成される記録ド
ットのピッチがP1 となるように設定された時間であ
る。
【0049】ラインバッファにおける1ライン分の記録
データに基づく記録を終了すると、図14に示した従来
例と同様に、LFモータ7を駆動して搬送ローラ6によ
り、H×P1 である距離Ln だけ記録媒体を副走査方向
に搬送する(ステップS406)。次に、キャリッジを
スタートの位置に戻し、1ラインの記録動作を完了す
る。また、受信データがまだ存在する場合は、ステップ
S402〜S407の動作を繰り返す。
【0050】以上説明したように前処理が無いモードの
場合において、記録ドットはピッチP1 を記録するのに
最適な大きさで設定されており、それらがピッチP1
配列するよう形成されるため、ドット数に応じて十分に
濃度の高い、良好な画像品位の記録結果を得ることがで
きる。
【0051】前処理モードが選択されている場合、すな
わち、ステップS401で前処理モードが選択されてい
ることを検知すると、ステップS402の処理と同様
に、ホストコンピュータ14から送られた記録データを
吐出データの形態に展開してRAM17のバッファメモ
リにセットする(ステップS408)。このとき、デー
タの展開の仕方としては、インクジェット記録ヘッド1
の各吐出口のピッチP1から定まる、上述した前処理モ
ードでない場合のドット解像度の2倍の解像度に対応し
た解像度にデータを展開する。例えば、前処理モードで
ない場合が360ドット/インチであれば、720ドッ
ト/インチでデータを展開する。そして、主走査方向の
データとして、奇数列のデータをラインバッファにセッ
トする。
【0052】すなわち、図6に示すように、参照符号3
3で示す黒のドットが記録されるようにデータをセット
する。
【0053】次に、キャリッジモータ3を駆動し、キャ
リッジ2を走査し、キャリッジ2に搭載したインクジェ
ットヘッド11から処理液を記録媒体10の上に吐出
し、次に、インクジェット記録ヘッド1から記録液であ
るインクを、上記吐出された処理液が付着した記録媒体
の同一箇所に吐出してドットを形成し記録を行なう(ス
テップS409,S410,S411)。
【0054】ここで、インクジェットヘッド11および
インクジェット記録ヘッド1は、それぞれ処理液および
インクを吐出する吐出口をH個有し、各吐出口はピッチ
1で配設されている。そして、各吐出口から吐出され
る処理液およびインクを混合して形成されるドット径
は、図3にて説明したように、小さくすることができ、
ピッチP1 を埋める大きさの略1/2とすることができ
る。これにより、各ドットのピッチをP1 /2とし、2
倍の解像度とすることが可能となる。
【0055】主走査を行なう間に各ヘッドの吐出口から
インクおよび処理液を吐出させるタイミングは、上記と
同様に、CRモータ3を駆動する駆動パルスに同期する
形で与えられる。つまり、前処理モードでない場合で述
べたように、CRモータ3を1パルス駆動してインクジ
ェットヘッド11、インクジェット記録ヘッド1が移動
する距離が所定のピッチP1 の整数倍となるようにプー
リー径(不図示)等が設定されており、解像度が前処理
モードでない場合の2倍のデータを記録するため、連続
するモータ駆動パルスの間に、タイマー20に基づく所
定の時間間隔tE /2によりインクが吐出される。時間
間隔tE /2はCRモータ3によるキャリッジスピード
から形成される記録ドットピッチがP1 /2となるよう
に算出された時間である。
【0056】ラインバッファの記録データによる記録を
終了すると、距離P1 /2だけ副走査方向に記録媒体を
搬送するように、LFモータ7を駆動して搬送ローラ6
を回転させる(ステップS413)。
【0057】次に、キャリッジを主走査方向の初期の位
置に戻し(ステップS414)、ステップS408で展
開したデータの偶数列のデータ(図6の斜線で指示した
ドット列に対応する)をラインバッファにセットする
(ステップS415)。そして、ステップS409〜S
412と同様にステップS416〜S419の処理を行
なう。
【0058】ラインバッファの記録データに基づく全て
の記録を終了すると、LFモータ7を駆動して搬送ロー
ラ6を回転させ、H×P1 である距離Ln から先に搬送
したP1 /2を引いた距離(Ln −P1 /2)だけ記録
媒体を副走査方向に搬送するとともに(ステップS42
0)、キャリッジ2をスタートの位置に戻し(ステップ
S421)、1ライン分の記録を完了する。
【0059】なお、受信データがまだ存在する場合は、
ステップS408〜S421の動作を繰り返す。
【0060】以上説明した前処理モードの場合、記録ド
ットはピッチP1 /2を記録するのに最適な大きさで設
定されており、それらがピッチP1 /2で配列している
ため、前処理なしのモードと同様、ドット数に応じた濃
度を実現でき、良好な画像品位を得ることができる。
【0061】すなわち、上述したように、本実施例の記
録装置は、低解像度、高解像度の記録モードを有し、そ
れぞれの記録モードにおいて、記録されるドットの大き
さが、その解像度に最適なものにできるため、どのモー
ドにおいても、高濃度を良好に実現でき、高品位の記録
結果を得ることができる。
【0062】なお、上記実施例では、処理液とインクと
を記録媒体上の実質同一箇所に打ち込むものとしたが、
必ずしもこれに限られず処理液とインクとが混合して不
溶化を生じる箇所、例えば、インクが打ち込まれる近傍
に処理液を打ち込むようにすることもできる。
【0063】(実施例2)本発明の第2の実施例は、上
記第1の実施例に比較してさらに高速に記録を行なおう
とする場合の実施例であり、上記第1実施例では、処理
液、記録液による重ね打ちにより形成されるドットの大
きさが、インクジェットヘッド、インクジェット記録ヘ
ッドの各ノズル間のピッチP1 の1/2であるピッチP
1 /2を埋めるに最適な大きさに設定したのに対し、処
理液および記録液の重ね打ちにより形成されるドットの
大きさが、インクジェットヘッド、インクジェット記録
ヘッドの各吐出口のピッチP1 を埋めるのに最適な大き
さに設定されている場合の例である。
【0064】図7は、本実施例における記録シーケンス
を示すフローチャートである。
【0065】ステップS701で前処理モードでないと
判断された場合は、ホストコンピュータ14から送られ
た記録データを記録ヘッド1の吐出データの形態で展開
してRAM17の1ライン分のバッファメモリにセット
する(ステップS702)。このとき、データのセット
の仕方として、記録ドットの並びがインクジェットヘッ
ド11、インクジェット記録ヘッド1の各吐出口のピッ
チP1 から定まる解像度の半分のドット密度になるよう
に受信データを展開する。例えば、ヘッドのピッチが3
60ドット/インチであれば、180ドット/インチで
データを展開する。
【0066】次に、キャリッジ2を走査し、インクジェ
ット記録ヘッド1のみから記録液であるインクを吐出し
て記録媒体上にドットを形成し記録を行なう(ステップ
S703,S704)。
【0067】インクジェット記録ヘッド1は記録液であ
るインクを吐出する吐出口をH個具え、各吐出口はピッ
チP1 で配設されている。そして、各吐出口から吐出さ
れるインクのみにより形成されるドット径は上記で述べ
たように、ピッチP1 ×2を埋めるのに最適な大きさで
ある。
【0068】この時の記録ヘッドの形成方法を図8に示
す。
【0069】主走査を行なう間に各吐出口からインクを
吐出させるタイミングは、上記の実施例と同様、CRモ
ータ3を駆動する駆動パルスに同期する形で与えられ
る。つまり、CRモータ3を1パルス駆動して記録ヘッ
ドが移動する距離が所定のピッチP1 の整数倍となるよ
うにプーリー径(不図示)等が設定されており、連続す
るモータ駆動パルスの間には、タイマー20に基づく所
定の時間間隔tE によりインクが吐出される。時間間隔
E はCRモータ3によるキャリッジスピードを考慮
し、形成される記録ドットピッチがP1 ×2となるよう
に算出された時間である。
【0070】ラインバッファに格納される吐出データに
よる記録を終了すると、図14に示した従来例と同様
に、LFモータ7を駆動して搬送ローラ6を回転させ、
H×P1 である距離Ln だけ記録媒体を副走査方向に搬
送する(ステップS706)。次に、キャリッジをスタ
ートの位置に戻し、1ラインの記録を完了する。受信デ
ータがまだ存在する場合は、S702〜707の動作を
繰り返す。
【0071】以上説明した前処理無しのモードの場合に
おいて、記録ドットはピッチP1 ×2を記録するのに最
適な大きさで設定されており、それらはピッチP1 ×2
で配列しているため、高濃度を良好に実現でき、高品位
の記録結果を、比較的速い記録速度で得ることができ
る。
【0072】前処理モードである場合は、記録データの
1ライン分をバッファメモリにセットし(ステップS7
08)、キャリッジ2を走査させて、この間にインクジ
ェットヘッド11から処理液を吐出し、次にインクジェ
ット記録ヘッド1から記録液であるインクを吐出し、記
録媒体上に処理液とインクとの混合によるドットを形成
し記録を行なう(ステップS709,S710,S71
1)。
【0073】インクジェットヘッド11、インクジェッ
ト記録ヘッド1は前処理液、記録液であるインクを吐出
させる吐出口をH個有し、各吐出口は、ピッチP1 で配
置されている。そして、各吐出口から吐出する処理液お
よびインクにより形成されるドット径は、上記で述べた
ように、ピッチP1 を埋めるのに最適な大きさとなる。
【0074】この時の記録ドットの形成方法を図9に示
す。
【0075】主走査を行なう間に吐出口からインクを吐
出するタイミングは、CRモータ3を駆動する駆動パル
スに同期する形で与えられる。つまり、CRモータ3を
1パルス駆動して記録ヘッドが移動する距離が所定のピ
ッチP1 の整数倍となるようにプーリー径(不図示)等
が設定されており(図9では4倍)、各モータ駆動パル
スの間に、タイマー20に基づく所定の時間間隔tE
インクが吐出される。時間間隔tE はCRモータ3によ
るキャリッジスピードを考慮し形成される記録ドットピ
ッチがP1 となるように算出された時間である。
【0076】ラインバッファの吐出データ全てによる記
録を終了すると、図14に示した従来例と同様に、LF
モータ7を駆動して搬送ローラ6を回転させ、H×P1
である距離Ln だけ記録媒体を副走査方向に搬送する
(ステップS713)。次に、キャリッジをスタートの
位置に戻し、1ラインの記録動作を完了する。受信デー
タがまだ存在する場合は、S708〜S714の動作を
繰り返す。
【0077】この前処理有りのモードの場合、記録ドッ
トはピッチP1 を記録するのに最適な大きさで設定され
ており、それらがピッチP1 で配列するため、高濃度を
良好に実現でき、良好な画像品位の記録結果を得ること
ができる。
【0078】つまり、上記に述べたように、本実施例の
記録装置は、上述した実施例1と同様、低解像度、高解
像度の2種類の記録モードを有し、それぞれの解像度モ
ードにおいて、記録されるドットの大きさが、その解像
度に最適なものにできるため、いずれのモードにおいて
も、高濃度が良好に実現でき、良好な記録結果を得るこ
とが可能である。
【0079】なお、本発明を実施するにあたって、使用
するインクは特に染料インクに限るものではなく、顔料
を分散させた顔料インクを用いることもできるし、使用
する処理液はその顔料を凝集させるものを用いることが
できる。前記した無色液体A1と混合して凝集を引き起
こす顔料インクの一例として以下のものを挙げることが
できる。すなわち、下記に述べるようにして、それぞれ
顔料とアニオン性化合物とを含むイエロー,マゼンタ,
シアン,ブラックの各色インク、Y2,M2,C2およ
びK2を得ることができる。
【0080】ブラックインクK2 アニオン系高分子P−1(スチレン−メタクリル酸−エ
チルアクリレート、酸価400、重量平均分子量6,0
00、固形分20%の水溶液、中和剤:水酸化カリウ
ム)を分散剤として用い、以下に示す材料をバッチ式縦
型サンドミル(アイメックス製)に仕込み、1mm径の
ガラスビーズをメディアとして充填し、水冷しつつ3時
間分散処理を行った。分散後の粘度は9cps、pHは
10.0であった。この分散液を遠心分離機にかけ粗大
粒子を除去し、重量平均粒径100nmのカーボンブラ
ック分散体を作製した。
【0081】 (カーボンブラック分散体の組成) ・P−1水溶液(固形分20%) 40部 ・カーボンブラック Mogul L (キャブラック製) 24部 ・グリセリン 15部 ・エチレングリコールモノブチルエーテル 0.5部 ・イソプロピルアルコール 3部 ・水 135部 次に、上記で得られた分散体を充分に拡散して顔料が含
有されたインクジェット用のブラックインクK2を得
た。最終調製物の固形分は、約10%であった。
【0082】イエローインクY2 アニオン系高分子P−2(スチレン−アクリル酸−メチ
ルメタアクリレート、酸価280、重量平均分子量1
1,000、固形分20%の水溶液、中和剤:ジエタノ
ールアミン)を分散剤として用い、以下に示す材料を用
いて、ブラックインクK2の作製の場合と同様に分散処
理を行い、重量平均粒径103nmのイエロー色分散体
を作製した。
【0083】 (イエロー分散体の組成) ・P−2水溶液(固形分20%) 35部 ・C.I.ピグメントイエロー180 24部 (ノバパームイエロー PH−G、ヘキスト製) ・トリエチレングリコール 10部 ・ジエチレングリコール 10部 ・エチレングリコールモノブチルエーテル 1.0部 ・イソプロピルアルコール 0.5部 ・水 135部 上記で得られたイエロー分散体を充分に拡散して、顔料
が含有されたインクジェット用のイエローインクY2を
得た。最終調製物の固形分は、約10%であった。
【0084】シアンインクC2 ブラックインクK2の作製の際に使用したアニオン系高
分子P−1を分散剤として用い、以下に示す材料を用い
て、前記したカーボンブラック分散体の場合と同様の分
散処理を行い、重量平均粒径120nmのシアン色分散
体を作製した。
【0085】 (シアン色分散体の組成) ・P−1水溶液(固形分20%) 30部 ・C.I.ビグメントブルー15:3 24部 (ファストゲンブル−FGF、大日本インキ化学) ・グリセリン 15部 ・ジエチレングリコールモノブチルエーテル 0.5部 ・イソプロピルアルコール 3部 ・水 135部 上記で得られたシアン色分散体を充分に攪拌して、顔料
が含有されたインクジェット用のシアンインクC2を得
た。最終調製物の固形分は、約9.6%であった。
【0086】マゼンタインクM2 ブラックインクK2の作製の際に使用したアニオン系高
分子P−1を分散剤として用い、以下に示す材料を用い
て、前記したカーボンブラック分散体の場合と同様の分
散処理を行い、重量平均粒径115nmのマゼンタ色分
散体を作製した。
【0087】 (マゼンタ色分散体の組成) ・P−1水溶液(固形分20%) 20部 ・C.I.ピグメントレッド122(大日本インキ化学) 24部 ・グリセリン 15部 ・イソプロピルアルコール 3部 ・水 135部 上記で得られたマゼンタ色分散体を充分に拡散して、顔
料が含有されたインクジェット用のマゼンタインクM2
を得た。最終調製物の固形分は、約9.2%であった。
【0088】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば高解像度モードでは、インクと処理液との混合
によりインク色材が不溶化または凝集し、本来インクの
みでドットが形成される場合のドット径と比較して、小
さな径のドットが形成されるとともに、この小径ドット
が密に配列するように記録制御が行われる。それに対
し、低解像度モードでは、インクのみが吐出されて本来
のより大径のドットが形成されるとともに、これらドッ
トが密に配列するように記録制御が行われる。
【0089】この結果、いずれのモードにおいても、ド
ット数に応じた濃度を確実に得ることができ、特に、良
好な高濃度記録をおこなうことが可能となり、高品位の
記録結果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るインクジェット記録装
置の概略を示す斜視図である。
【図2】(a)および(b)はインクのみにより形成さ
れるドットを説明する模式図である。
【図3】本発明の一実施例において、インクと処理液と
の混合により形成されるドットを説明する模式図であ
る。
【図4】本発明の第一の実施例に係る記録動作シーケン
スを示すフローチャートである。
【図5】上記第一の実施例の低解像度モードにおけるド
ット形成を説明する説明図である。
【図6】上記第一の実施例の高解像度モードにおけるド
ット形成を説明する説明図である。
【図7】本発明の第二の実施例に係る記録動作シーケン
スを示すフローチャートである。
【図8】上記第二の実施例の低解像度モードにおけるド
ット形成を説明する説明図である。
【図9】上記第二の実施例の高解像度モードにおけるド
ット形成を説明する図である。
【図10】従来のインクジェット記録装置の一例を示す
斜視図である。
【図11】上記従来の記録装置における制御構成を示す
ブロック図である。
【図12】上記従来の記録装置における記録動作シーケ
ンスを示すフローチャートである。
【図13】上記従来の記録装置におけるドット形成を説
明する説明図である。
【図14】上記従来のドット形成によるドットを示す模
式図である。
【図15】上記従来の記録装置におけるドット形成を説
明する説明図である。
【図16】上記従来のドット形成によるドットを示す模
式図である。
【符号の説明】
1 インクジェット記録ヘッド 2 キャリッジ 3 CRモータ 4 駆動ベルト 5 キャリッジ軸 6 搬送ローラ 7 LFモータ 8 コントロール回路 9 ケーブル 10 記録媒体 11 インクジェットヘッド 13 CPU 14 ホストコンピュータ 15 インターフェース 16 ROM 17 RAM 18 操作パネル 19 紙有りセンサ 20 タイマー 21 ドライバー 22 ドライバー 23 ドライバー 30 記録ドット 31 ドット 32 記録ドット 33 ドット列 34 ドット列
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/01 B41J 2/05 B41J 2/175

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出するための記録ヘッドおよ
    び該記録ヘッドから吐出されるインク中の色素材を不溶
    化または凝集させる処理液を吐出するためのインクジェ
    ットヘッドを用い、記録媒体に記録を行うインクジェッ
    ト記録装置において、 前記記録ヘッドからのインク吐出および記録媒体の搬送
    を制御し、前記記録ヘッドから吐出されたインクにより
    形成されるドットが相互に接することが可能なドット配
    列で記録を行う低解像度モード制御手段と、 前記記録ヘッドからのインク吐出、前記インクジェット
    ヘッドからの処理液吐出および記録媒体の搬送を制御
    し、前記記録ヘッドおよび前記インクジェットヘッドか
    らそれぞれ吐出されるインクおよび処理液を記録媒体上
    で混合させ、該混合により形成されるインクドットが相
    互に接することが可能なドット配列で記録を行う高解像
    度モード制御手段と、 を具えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記処理液は低分子成分と高分子成分の
    カチオン性物質を含み、前記インクはアニオン性染料を
    含むことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット
    記録装置。
  3. 【請求項3】 前記処理液は低分子成分と高分子成分の
    カチオン性物質を含み、前記インクはアニオン性化合物
    と顔料とが含有されていることを特徴とする請求項1に
    記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 インクを吐出するための記録ヘッドおよ
    び該記録ヘッドから吐出されるインク中の色素材を不溶
    化または凝集させる処理液を吐出するためのインクジェ
    ットヘッドを用い、記録媒体に記録を行うインクジェッ
    ト記録方法において、 前記記録ヘッドからのインク吐出および記録媒体の搬送
    を制御し、前記記録ヘッドから吐出されたインクにより
    形成されるドットが相互に接することが可能なドット配
    列で記録を行う低解像度モードと、 前記記録ヘッドからのインク吐出、前記インクジェット
    ヘッドからの処理液吐出および記録媒体の搬送を制御
    し、前記記録ヘッドおよび前記インクジェットヘッドか
    らそれぞれ吐出されるインクおよび処理液を記録媒体上
    で混合させ、該混合により形成されるインクドットが相
    互に接することが可能なドット配列で記録を行う高解像
    度モードと、 を選択的に用いて記録を行うことを特徴とするインクジ
    ェット記録方法。
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