JP2002254615A - インクジェット記録方法および記録装置 - Google Patents

インクジェット記録方法および記録装置

Info

Publication number
JP2002254615A
JP2002254615A JP2001332476A JP2001332476A JP2002254615A JP 2002254615 A JP2002254615 A JP 2002254615A JP 2001332476 A JP2001332476 A JP 2001332476A JP 2001332476 A JP2001332476 A JP 2001332476A JP 2002254615 A JP2002254615 A JP 2002254615A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
liquid
recording
ink jet
ejection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001332476A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4164250B2 (ja
Inventor
Koichi Kitagami
浩一 北上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2001332476A priority Critical patent/JP4164250B2/ja
Priority to US10/024,138 priority patent/US6601945B2/en
Publication of JP2002254615A publication Critical patent/JP2002254615A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4164250B2 publication Critical patent/JP4164250B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/21Ink jet for multi-colour printing
    • B41J2/2107Ink jet for multi-colour printing characterised by the ink properties
    • B41J2/2114Ejecting specialized liquids, e.g. transparent or processing liquids

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録画像における部分的な記録濃度のムラを
なくして、高精細な画像を記録することができるインク
ジェット記録方法および記録装置を提供すること。 【解決手段】 インク液滴や防風液滴等を吐出するため
の複数の吐出口を一列ないしは複数列に並べてなる記録
ヘッドにおいて、一列ないしは複数列に並んだ吐出口列
のうち、各列において端部に位置する少なくとも1つの
端部吐出口(第S1番防風液滴ノズル、第S2番防風液
滴ノズル)から防風液滴を吐出させ、端部吐出口より内
側に位置するインク吐出口からインクを吐出させること
で、一番外側のインク吐出口から吐出されるインク液滴
の着弾位置ズレを低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被記録媒体上に高
品位の画像を記録することができるインクジェット記録
方法および記録装置に関する。
【0002】本発明は、紙や布、革、不織布、OHP用
紙等の被記録媒体を用いる機器のすべてに適用可能であ
る。具体的な適用機器としては、プリンタ、複写機、フ
ァクシミリ等の事務機器等を挙げることができる。
【0003】
【従来の技術】従来より、インクジェット記録装置は、
低騒音、低ランニングコスト、装置の小型化、およびカ
ラー化が容易である等の理由から、プリンタや複写機等
に広く利用されている。
【0004】現在、インクジェットプリンターは、より
高品位な画像を記録するためにノズルの高解像度化、イ
ンク液滴の小液滴化が進んでいる。また印刷の高速化の
ためにノズルの高密度化、ノズル数の増加が図られてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、記録ヘ
ッドを高解像度対応とするために、インク液滴サイズを
さらに小さくすることにより高品位のカラー画像の形成
を実現すべく検討した中において、以下のような課題を
認識した。
【0006】すなわち、インク液滴サイズを小さくした
ために、インク液滴が周囲の空気流動の影響を受けやす
くなり所望の着弾位置からずれてしまうという問題が生
じた。とくに「全吐」と呼ぶ、実装された全ての吐出口
からインク吐出動作を行う場合において顕著であり、吐
出口列に属する全吐出口のうち、一番外側に位置する吐
出口から吐出されたインク液滴の着弾ドットが比較的大
きくズレやすい。また「全吐」でなくても、列状に並ん
だ吐出口列に属する吐出口数が多くなると(吐出密度が
高くなると)、着弾位置ズレが発生しやすくなる。
【0007】このような課題は、本発明者らが新たに認
識した課題であり、カラー画像などの高精細な記録のた
めには克服しなければならない課題である。
【0008】本発明の目的は、このような課題を解消
し、上記液滴の着弾位置ズレに起因するところの記録画
像における部分的なムラを低減し、高品質の画像を記録
することができるインクジェット記録方法および記録装
置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明に係るインクジェット記録方法は、次のよう
に構成したことを特徴とする。
【0010】すなわち、色材を含有するインクを吐出す
るための吐出口と実質的に無色の液体を吐出するための
吐出口とを含む複数の吐出口が一列ないしは複数列に配
列された記録ヘッドを用い、当該記録ヘッドから前記イ
ンク及び前記液体を吐出して被記録媒体に記録を行うイ
ンクジェット記録方法であって、前記一列ないしは複数
列に配列された複数の吐出口のうち、各吐出口列におい
て端部に位置する少なくとも1つの端部吐出口から前記
液体を吐出し、前記端部吐出口以外の複数の吐出口から
インクを吐出することにより前記被記録媒体に記録を行
うことを特徴とする。
【0011】また、上記課題を解決するために、本発明
に係るインクジェット記録装置は、次のように構成した
ことを特徴とする。
【0012】すなわち、色材を含有するインクを吐出す
るための吐出口と実質的に無色の液体を吐出するための
吐出口とを含む複数の吐出口が一列ないしは複数列に配
列された記録ヘッドを用い、当該記録ヘッドから前記イ
ンク及び前記液体を吐出して被記録媒体に記録を行うイ
ンクジェット記録装置であって、前記一列ないしは複数
列に配列された複数の吐出口のうち、各吐出口列におい
て端部に位置する少なくとも1つの端部吐出口から前記
液体を吐出し、前記端部吐出口以外の複数の吐出口から
インクを吐出することにより前記被記録媒体に記録を行
うことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に適用可能なイン
クジェット記録装置の斜視図である。記録装置100の
給紙位置に挿入された被記録媒体106は、送りローラ
109によって記録ヘッドユニット103の記録可能領
域へ搬送される。その記録可能領域における被記録媒体
106の下部位置には、プラテン108が設けられてい
る。キャリッジ101は、2つのガイド軸104,10
5によって、それらの延在方向(主走査方向)に沿って
移動可能にガイドされており、記録領域を往復走査す
る。キャリッジ101の走査方向が主走査方向であり、
被記録媒体106の搬送方向が副走査方向となる。キャ
リッジ101には、複数色のインク液滴と防風用液滴
(以下で詳述する「実質的に無色の液体」)を吐出する
ための記録ヘッドと、それぞれの記録ヘッドにインクと
防風用液体を供給するためのインクタンクとを含む記録
ヘッドユニット103が搭載されている。記録ヘッドに
おいて、インク液滴を吐出するノズル(吐出口)を「イ
ンク吐出ノズル(インク吐出口)」とよび、また防風用
液滴を吐出するノズル(吐出口)を「防風用液滴吐出ノ
ズル(防風用液体吐出口)」とよぶ。この例のインクジ
ェット記録装置における複数色のインクは、ブラック
(Bk)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー
(Y)の4色である。
【0014】キャリッジ101が移動可能な領域の左端
の下部には、回復系ユニット110が配備されており、
非記録動作時に記録ヘッドの吐出口部をキャッピングし
たりする。この左端位置を記録ヘッドのホームポジショ
ンという。107はスイッチ部と表示素子部であり、ス
イッチ部は記録装置の電源のオン/オフや各種記録モー
ドの設定時等に使用され、スイッチ部は記録装置の状態
を表示する役割をする。
【0015】図2は、記録ヘッドユニット103の斜視
図である。本例の場合、ブラック、シアン、マゼンタ、
イエローの各色インク(Bk,C,M,Y)と、防風用
液体のタンクが全て独立に交換可能な構成となってい
る。キャリッジ101には、防風用液滴とBkのインク
液滴,防風用液滴とCのインク液滴,防風用液滴とMの
インク液滴,防風用液滴とYのインク液滴を吐出する記
録ヘッド群102と、Bk用タンク20K、C用タンク
20C、M用タンク20M、Y用タンク20Y、および
防風用液体S用タンク20Sが搭載される。各タンクは
記録ヘッド群102と接続され、記録ヘッド群102の
吐出口に連通する流路内にインクや防風用液体を供給す
る。この例以外にも例えば、防風液滴用と各色用のタン
クを任意の組み合わせで一体構造としてもよい。
【0016】図3(a)は記録ヘッド102(Bk,
C,M,Yのインク液滴ノズル30K,30C,30
M,30Y,防風液滴ノズル30S)の平面図、図3
(b)は記録ヘッド102内の発熱体位置の断面図であ
る(図3(a)中の一点鎖線BB’位置における断面
図)。
【0017】この例のインクジェット記録装置は、記録
ヘッド102の各吐出口37に対応して電気熱変換体と
しての発熱体31を配置し、その発熱体31に記録情報
に対応する駆動信号を印加することによって吐出口37
からインク液滴や防風用液滴を吐出させる記録方式を採
用している。吐出口37のそれぞれに対応する発熱体3
1は、それぞれ独立に発熱可能な構成となっている。
【0018】発熱体31の発熱により急速に加熱された
ノズル内のインクや防風用液体は膜沸騰により気泡を発
生し、この生成気泡の体積変化により図4に示すように
インク液滴や防風用液滴35が被記録媒体106に向か
って吐出され、被記録媒体106上に文字や画像を形成
する。吐出口37の各々には吐出口37に連通するイン
クや防風用液体の流路が設けられており、この流路が形
成される部位の後方にはこれら流路にインクや防風用液
体を供給するための共通液室が形成されている。吐出口
37の各々に対応する流路には前述したようにこれら吐
出口37からインク液滴や防風液滴を吐出するために利
用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体としての
発熱体31や、これに電力を供給するための電極配線が
設けられている。これらの発熱体31や電極配線はシリ
コン等からなる基板33上に成膜技術によって形成され
る。発熱体31の上にはインクや防風用液体と発熱体3
1とが直接接触しないように保護膜が形成されている。
さらにこの基板33上に樹脂やガラス材よりなる隔壁3
4および液体分離壁39を積層することによって上記吐
出口37、流路36、共通液室32等が構成される。
【0019】現在インクジェットプリンターは、より高
品位な画像を記録するためにノズルの高解像度化、イン
ク液滴の小液滴化が進んでいる。また印刷の高速化のた
めにノズルの高密度化、ノズル数の増加が図られている
が、この場合「全吐」と呼ぶ、実装された全てのノズル
が吐出動作を行う状態にて印刷させなければ、ノズル高
密度化やノズル数増加による印刷高速化の効果は達成さ
れない。ところが「全吐」印刷を実行すると吐出口から
飛ばされたインク液滴のうち、一番外側位置に位置する
吐出口から吐出されたインク液滴の着弾ドットが内側に
ズレやすいという問題が生じ、逆に印刷品位を落として
しまうという不具合が発生する。
【0020】これは、吐出面上において主走査方向に対
して垂直方向の横風が生じているためで、インク液滴が
小さくなって質量が減少したためにその影響が顕著にな
ってきたためと考えられる。
【0021】上述したように、吐出口列の一番外側に位
置する吐出口から吐出されるインク液滴は、他の吐出口
から吐出されるインク液滴に比べ、上記横風の影響を大
きく受けるため着弾位置ズレが発生しやすく、着弾精度
を確保しにくい。そこで、本発明では、一番外側のイン
ク滴が横風を受けないようにするために、一番外側のイ
ンク滴の更に外側において防風用液体が吐出されるよう
に構成した。すなわち、インク吐出口の中で一番外側に
位置する吐出口よりも外側に位置する吐出口を、防風用
液体を吐出するための吐出口として定めたのである。そ
して、この横風の影響を低減するための防風用液体とし
ては、実質的に無色の液体を用いた。上記実質的に無色
の液体の役割としては、「全吐」状態の印刷において着
弾位置のズレを招いてしまう、一番外側の液体の役を担
うことにある。着弾位置がズレる役割を担うわけである
から、画像形成に使用されるインク液滴と同時に吐出
し、インク液滴ドットに対しては被記録媒体106上に
おいてほとんど影響を与えないことが要求される。
【0022】このような要求を満たすものであれば、本
発明で適用できる「防風用液体」としては何ら制限され
るものではないが、インクにより形成される画像の品位
を低下させないことが要求されるため、「実質的に無色
の液体」であることが好ましい。この実質的に無色の液
体としては、たとえば、本出願人の特開平10−264
367号公報に記載されている処理液が好適である。
【0023】本来、上記処理液は、インク中の色材を不
溶化または擬集させ、濃度や耐水性・発色性等を向上さ
せて印刷品位を高めるためのものである。そして、イン
クがアニオン性を有する場合であれば、上記処理液には
少なくとも1種のカチオン成物質が含有されていると、
上記効果を発揮させることが可能になり好ましい。カチ
オン性物質は、分子中にカチオン性基を持つものであれ
ば、特に制限はないが、その中でもポリアリルアミンが
化合物として好ましく、ポリアリルアミンと低分子カチ
オン性界面活性剤とを併用するとさらに好ましい。特
に、ポリアリルアミンと低分子カチオン性界面活性剤と
を併用すると、カラー記録時には、異色境界にじみを低
減することができるため好適である。低分子カチオン性
界面活性剤としては、第4級アンモニウム型の化合物、
具体的には、セチルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、ラウ
リルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、ベンジ
ルトリブチルアンモニウムクロライド、塩化ベンザルコ
ニウム等が挙げられるが、もちろんこれらに限定される
ものではない。
【0024】本実施例では、インクおよび処理液とし
て、次のような組成のものを用いた。各インクは、下記
成分を混合し、十分撹拌した後、孔径0.22μmのフ
ロロポアフィルター(住友電気工業株式会社製:商品
名)で加圧濾過することによって得た。使用したインク
と処理液の組成は以下の通りである。なお、下記インク
及び処理液の組成は、本発明を実現する上での好適な一
例に過ぎず、本発明に適用可能なインク及び処理液の組
成は下記のものに限定されるものではない。
【0025】 「イエローインク」 グリセリン 5.0重量% チオジグリコール 5.0重量% 尿素 5.0重量% イソプロピルアルコール 4.0重量% 染料C.I.ダイレクトイエロー142 2.0重量% 水 79.0重量% 「マゼンタ」 グリセリン 5.0重量% チオジグリコール 5.0重量% 尿素 5.0重量% イソプロピルアルコール 4.0重量% 染料C.I.アシッドレッド289 2.5重量% 水 78.5重量% 「シアンインク」 グリセリン 5.0重量% チオジグリコール 5.0重量% 尿素 5.0重量% イソプロピルアルコール 4.0重量% 染料C.I.ダイレクトブルー199 2.8重量% 水 78.2重量% 「ブラックインク」 グリセリン 5.0重量% チオジグリコール 5.0重量% 尿素 5.0重量% イソプロピルアルコール 4.0重量% 染料C.I.フードブラック2 1.0重量% 染料C.I.ダイレクトブラック195 2.0重量% 水 78.5重量% 「処理液」 ポリアリルアミン塩酸塩 5.0重量% 塩化ベンザルコニウム(カチオンG50,三洋化成) 1.0重量% ジエチレングリコール 10.0重量% 水 83.5重量% (実施例1)図5に本実施例1で使用した記録ヘッドユ
ニットを示す。このユニットの構成は、Bkチップ23
02と、Cチップ2303と、Mチップ2304と、Y
チップ2305をフレーム2306に固定した構成であ
る。それぞれのチップ2302,2303,2304,
2305は、図3のプリントヘッド30K,30C,3
0M,30Yと同様の構成となっている。各チップの間
隔は1/2インチとされ、図5中の主走査方向に等間隔
に配置されている。各チップ2302〜2305の吐出
口37(図4参照)の数、つまりノズル数はそれぞれ2
56個であり、それらのノズル列は主走査方向に対しほ
ぼ直交するように配置されている。
【0026】各ノズルのピッチは約42μmで128個
のノズルが2列で配置されており、更にこの2列が「千
鳥状」と呼ぶ形態(すなわち2列が半ピッチの約21μ
mずらしてある)で作製されている。これにより一度の
主走査で256ノズル分のバンドを1200dpiの解
像度で記録できる(図6参照)。
【0027】図6(a)、(b)は本発明の具体的な実
施例を示したものである。「千鳥状」に並んだ吐出口で
構成される2つの吐出口列に属する複数の使用吐出口の
うち、2つの吐出口列における両端部から8つずつを
「防風用液滴吐出ノズル(防風用液体吐出口)」とし、
その内側すべての吐出口を「インク吐出ノズル(インク
吐出口)」とした。つまり、1つの吐出口列に着目すれ
ば、その吐出口列の両側の端部に位置する4つずつの使
用吐出口を端部吐出口と定め、その端部吐出口を防風用
液体吐出口とし、端部吐出口以外の使用吐出口をインク
吐出口としたのである。また、実際に「防風用液滴」を
吐出させるのは、図6に示されるように第S1,S2,
S3,S4番の防風用液滴ノズルからのみである。すな
わち両端部から6つずつの吐出口(ノズル)には防風用
液体が供給されるが吐出動作は成されない。安定的に防
風用液体を吐出口へ供給するためにはある程度の幅で共
通液室と連通させることが必要であるため、両端部から
8ノズル分を防風用液滴ノズルに充てた。
【0028】このように本実施例では、各吐出口列の両
端部に位置する4つずつの使用吐出口を端部吐出口と定
め、その端部吐出口から防風用液体を吐出することで、
端部吐出口より内側の吐出口から吐出されるインクが横
風の影響を極力受けないようにしている。これにより、
インクが横風の影響を受けにくくなり、インクの着弾位
置精度を確保することができ、インクの着弾位置ズレに
よる画像品位の低下を抑制することが可能となる。
【0029】ここで、本実施例では、各吐出口列の両端
部に位置する4つずつの使用吐出口を端部吐出口と定め
たが、本発明はこれに限定されるものではない。「4
つ」という数字はあくまで好適な例である。横風の影響
を低減することができさえすれば、端部吐出口として定
められる吐出口数は特に限定されない。但し、端部吐出
口の数が多すぎると、インク吐出口数が減りスピード低
下を招くので、横風の影響を低減しつつスピードも十分
確保できるように、防風用液体を吐出するための端部吐
出口の数と端部吐出口の内側に位置するインク吐出口の
数とを定めればよい。
【0030】以上から明らかなように、本発明では、各
吐出口列において端部に位置する少なくとも1つの端部
吐出口から液体を吐出するように構成し、端部吐出口以
外の複数の吐出口からインクを吐出するように構成すれ
ばよいのである。そして、この場合、各吐出口列にお
ける両側の最端部に位置する最端部吐出口から所定数だ
け内側に位置する吐出口までの複数の吐出口を「端部吐
出口」と定めてもよいし、各吐出口列における両側の
最端部に位置する2つの吐出口を「端部吐出口」と定め
てもよい。
【0031】このような構成の記録ヘッドユニットを用
いてシアン(C)色のベタ塗りの印刷を実施した(図7
参照)。ここでバンド幅として有効な画素数(=ドット
数=吐出口数)はダミーノズル38および防風用液滴ノ
ズルを除くため、256−8×2=240である。こう
して印刷したベタ画像の拡大図を模式的に表したのが図
8である。図8において、バンド1領域の一番下のイン
ク液滴ドットは第一回目の主走査にて第240番インク
液滴ノズルにより形成されたものであり、バンド2領域
の一番上のインク液滴ドットは第二回目の主走査にて第
1番インク液滴ノズルにより形成されたものである。
【0032】つぎに図8中の防風用液滴ドットについて
説明する。本実施例において防風用液滴ドットは無色で
あり画像形成には関与しないものである。図8中の防風
用液滴ライン1は第一回目の主走査にて第S3番の防風
液滴ノズルにより形成された防風用液滴ドットであり、
防風用液滴ライン2は第一回目の主走査にて第S4番の
防風用液滴ノズルにより形成された防風用液滴ドットと
第二回目の主走査にて第S1番の防風用液滴ノズルによ
り形成された防風用液滴ドットとが重なっているもので
あり、防風用液滴ライン3は第二回目の主走査にて第S
2番の防風用液滴ノズルにより形成された防風液滴ドッ
トである。
【0033】第S1,S2,S3,S4番の防風用液滴
ノズルから吐出される防風用液滴が、「全吐」状態のベ
タ塗りにおいて横風の影響を一手に引き受けるため、こ
れら防風用液滴ノズルよりも内側の吐出口から吐出され
るインク液滴ドットの着弾位置精度を確保できる。ま
た、第S1,S2,S3,S4番の防風用液滴ノズルか
ら吐出される防風用液滴は、横風の影響を大きく受けて
着弾位置が所望の位置からズレるが、そのズレ量がノズ
ルピッチの4分の1程度となるように調整した。これに
より防風用液滴ドットとインク液滴ドットとは最も重な
りにくい位置におのおの着弾することになる。
【0034】以上の通り、本実施例1で作製したヘッド
によるベタ印刷においては、インク液滴ドットの配列に
ズレや乱れは見られず、規則正しい配列で着弾している
のが観察された。巨視的に見たベタ印刷も濃度ムラは見
られなく、高品位であった。
【0035】なお、防風用液滴ドットのズレ量をノズル
ピッチの4分の1となるように合わせ込む方法として
は、防風用液滴の吐出速度Wを制御して実現した。すな
わち横風によって生じた防風用液滴の横方向速度成分を
V、ズレ量をδ、紙間距離L、液滴飛行時間tとして、 t=L/W ・・・(1) δ=V×t ・・・(2) の2つの式から、δがノズルピッチの4分の1となるよ
うに防風用液滴の吐出速度Wを制御した。式(2)中の
横方向速度成分Vは、記録ヘッドユニットの形状、移動
速度(キャリッジ速度)および移動空間形状(筐体内形
状)により、決まった値となる固定特性値である。した
がって、防風用液滴の吐出速度Wの変更により容易にズ
レ量δは制御できた。ただし、このようにして決められ
た防風液滴の吐出速度Wと、インク液滴の吐出速度Wi
とのあいだに大きな差がある場合にはインク液滴の吐出
速度Wiを可能な限り防風用液滴の吐出速度Wに近づけ
ることが必要となる。上記いずれの吐出速度変更手段も
基本的にヒーターへの投入パワー等、吐出パワーの制御
によって成される。
【0036】また、「全吐」以外のインク吐出動作、す
なわち実装されたノズルのうちのいくつかのノズルを非
吐出動作とした状態では横風が弱くなってインク液滴の
ヨレが少なくなるため、このような場合には、防風液滴
を吐出させないように制御を行うことは無駄を省くとい
うことで効果的である。すなわち、端部吐出口以外のイ
ンク吐出口の全てからインクを吐出する場合には、端部
吐出口から防風用液体(実質的に無色の液体)を吐出す
るように制御し、一方、端部吐出口以外のインク吐出口
のうち、一部のインク吐出口からインクを吐出する場合
には、端部吐出口から防風用液体(実質的に無色の液
体)を吐出しないように制御することにより、防風用液
体の消費量を抑えると共に、横風によるインクの着弾位
置ズレを低減することができるのである。
【0037】(比較例1)図9は比較例を示したもので
ある。「千鳥状」に並んだ吐出口のすべてを「インク液
滴ノズル」とした。また、両端部から8つずつの吐出口
(ノズル)にはインクは供給されるが吐出動作は成され
ない(ダミーノズル38)。ここでバンド幅として有効
な画素数(=ドット数=吐出口数)はダミーノズル38
を除いて256−8×2=240とし、実施例1と同一
条件にした。このような構成の記録ヘッドユニットを用
いてベタ画像の印刷を実施した(図10参照)。このよ
うな記録ヘッドユニットを用いて印刷したベタ画像の拡
大図を模式的に表したのが図11である。図11中のド
ットはベタ画像を形成しているインク液滴ドットであ
る。バンド1領域の一番下のドットは第一回目の主走査
にて第240番インク液滴ノズルにより形成されたもの
であり、バンド1領域のうち下から二番目のドットは第
一回目の主走査にて第239番インク液滴ノズルにより
形成されたものである。また、バンド2領域の一番上の
ドットは第二回目の主走査にて第1番インク液滴ノズル
により形成されたものであり、バンド2領域のうち上か
ら二番目のドットは第二回目の主走査にて第2番インク
液滴ノズルにより形成されたものである。
【0038】図11に示した通り、第1,2,239,
240番ノズルから吐出されたドット群は横風の影響を
受けて本来着弾すべき位置からズレてしまうため、バン
ド1とバンド2の境界線を挟んだ位置でのドット間隔が
他の部分に比べて大きく開いた。このベタ印刷は、巨視
的に見ても規則的な抜け筋として見えた。
【0039】(実施例2)図12に本実施例2で使用し
た記録ヘッドユニットを示す。本実施例2での特徴は、
インク中の色材を不溶化または擬集させる処理液吐出用
のSチップ2301を組み合わせたところにある。すな
わち、このユニットの構成は、Sチップ2301と、B
kチップ2302と、Cチップ2303と、Mチップ2
304と、Yチップ2305をフレーム2306に固定
した構成である。それぞれのチップ2301,230
2,2303,2304,2305は、図3のプリント
ヘッド30K,30C,30M,30Yと同様の構成と
なっている。各チップの間隔は1/2インチとされ、図
12中の主走査方向に等間隔に配置されている。各チッ
プの吐出口37(図4参照)の数、つまりノズル数はそ
れぞれ256個であり、それらのノズル列は主走査方向
に対しほぼ直交するように配置されている。本実施例2
では、シアン(C)色のベタ塗りの実施であるが、後に
配置されるであろうインク液滴ドットの着弾位置に、先
んじてインク中の色材を不溶化または擬集させる処理液
ドットを着弾配置する処理をした。また、この場合のS
チップ2301においては、「千鳥状」に並んだ吐出口
のうち両端部から6つずつを「ダミーノズル38」とし
その内側すべての吐出口を「処理液ノズル」とした(図
13)。
【0040】ただし、図13中の第S1,S2,S3,
S4番の処理液ノズルは防風用液滴ノズルとして利用
し、これら4つのノズルよりも内側から吐出する処理液
のヨレを防止した。Bkチップ2302と、Cチップ2
303と、Mチップ2304と、Yチップ2305につ
いては図6のように実施例1と同様にした。
【0041】Sチップ2301においても、Cチップ2
303においても、第S1,S2,S3,S4番の防風
用液滴ノズルから吐出する防風用液滴は、「全吐」状態
のベタ塗りにおいて横風の影響を一手に引き受けて、こ
れらよりも内側の吐出口から出た「インク中の色材を不
溶化または擬集させる処理液ドット」および「インク液
滴ドット」の重ね着弾精度を確保する。
【0042】この場合においても第S1,S2,S3,
S4番の防風用液滴ノズルから吐出される防風用液滴の
ズレ量がノズルピッチの4分の1となるように合わせ込
んだ。これにより「横風対策用の余分な第S1,S2,
S3,S4番の防風用液滴ノズルから吐出される防風用
液滴ドット」とインク液滴ドットは最も重なりにくい位
置におのおの着弾する。
【0043】以上の通り本実施例2で作製したヘッドに
よるベタ印刷においては、処理液ドットおよびこれに重
ねて着弾したインク液滴ドットの配列にズレや乱れは見
られず、規則正しい配列で着弾しているのが観察され
た。巨視的に見たベタ印刷も濃度ムラは見られなく、高
品位であった。耐水性も充分であった。
【0044】実施例2においては処理液ドットを先に着
弾させたが、インク液滴ドットの後の着弾でもあって
も、またインク液滴ドット着弾の前後であっても構わな
い。
【0045】また、以上の実施例1乃至2においては、
防風用液体タンクの増加を避けることから「処理液」を
防風用液体として流用したが、防風用液体タンクを増や
して「処理液」とは別の液体を採用しても差し支えない
ことは言うまでもない。
【0046】(制御系の構成例について)図14は、図
1に示したインクジェット記録装置の制御系の構成例を
示すブロック図である。
【0047】図14において、CPU100はこの装置
各部動作の制御処理やデータ処理等を実行する。ROM
100Aには、その処理手順等が格納され、また、RA
M100Bは上記処理実行のワークエリアとして用いら
れる。
【0048】記録ヘッド103におけるインク液滴吐出
は、CPU100が電気熱変換体の駆動データおよび駆
動制御信号をヘッドドライバ103Aに供給することに
より行われる。また、CPU100は、前述したように
処理液の吐出タイミングを制御する。さらにCPU10
0は、上記キャリッジ101を移動させるためのキャリ
ッジモータ20や搬送ローラを回転させるための紙送り
(P.F)モータ50の回転を、それぞれモータドライ
バ20Aおよび50Aを介して制御する。
【0049】(インクについて)以下、本発明において
使用できる好適なインクの組成について説明する。
【0050】まず、アニオン性基を含有する水溶性染料
としては、例えば、下記のものが挙げられる。
【0051】ブラックインクに用いられる染料として
は、例えば、C.I.ダイレトクブラック17、C.
I.ダイレクトブラック19、C.I.ダイレクトブラ
ック22、C.I.ダイレクトブラック31、C.I.
ダイレクトブラック32、C.I.ダイレクトブラック
51、C.I.ダイレクトブラック62、C.I.ダイ
レクトブラック71、C.I.ダイレクトブラック7
4、C.I.ダイレクトブラック112、C.I.ダイ
レクトブラック113、C.I.ダイレクトブラック1
54、C.I.ダイレクトブラック168、C.I.ア
シッドブラック2、C.I.アシッドブラック48、
C.I.アシッドブラック51、C.I.アシッドブラ
ック52、C.I.アシッドブラック110、C.I.
アシッドブラック115、C.I.アシッドブラック1
56、C.I.リアクティブブラック1、C.I.リア
クティブブラック8、C.I.リアクティブブラック1
2、C.I.リアクティブブラック13、C.I.フー
ドブラック1、C.I.フードブラック2等が挙げられ
る。
【0052】イエローインクに用いられる染料として
は、例えば、C.I.アシッドイエロー11、C.I.
アシッドイエロー17、C.I.アシッドイエロー2
3、C.I.アシッドイエロー25、C.I.アシッド
イエロー29、C.I.アシッドイエロー42、C.
I.アシッドイエロー49、C.I.アシッドイエロー
61、C.I.アシッドイエロー71、C.I.ダイレ
クトイエロー12、C.I.ダイレクトイエロー24、
C.I.ダイレクトイエロー26、C.I.ダイレクト
イエロー44、C.I.ダイレクトイエロー86、C.
I.ダイレクトイエロー87、C.I.ダイレクトイエ
ロー98、C.I.ダイレクトイエロー100、C.
I.ダイレクトイエロー130、C.I.ダイレクトイ
エロー142等が挙げられる。
【0053】マゼンタインクに用いられる染料として
は、C.I.アシッドレッド1、C.I.アシッドレッ
ド6、C.I.アシッドレッド8、C.I.アシッドレ
ッド32、C.I.アシッドレッド35、C.I.アシ
ッドレッド37、C.I.アシッドレッド51、C.
I.アシッドレッド52、C.I.アシッドレッド8
0、C.I.アシッドレッド85、C.I.アシッドレ
ッド87、C.I.アシッドレッド92、C.I.アシ
ッドレッド94、C.I.アシッドレッド115、C.
I.アシッドレッド180、C.I.アシッドレッド2
54、C.I.アシッドレッド256、C.I.アシッ
ドレッド289、C.I.アシッドレッド315、C.
I.アシッドレッド317、C.I.ダイレクトレッド
1、C.I.ダイレクトレッド4、C.I.ダイレクト
レッド13、C.I.ダイレクトレッド17、C.I.
ダイレクトレッド23、C.I.ダイレクトレッド2
8、C.I.ダイレクトレッド31、C.I.ダイレク
トレッド62、C.I.ダイレクトレッド79、C.
I.ダイレクトレッド81、C.I.ダイレクトレッド
83、C.I.ダイレクトレッド89、C.I.ダイレ
クトレッド227、C.I.ダイレクトレッド240、
C.I.ダイレクトレッド242、C.I.ダイレクト
レッド243等が挙げられる。
【0054】シアンインクに用いられる染料としては、
C.I.アシッドブルー9、C.I.アシッドブルー2
2、C.I.アシッドブルー40、C.I.アシッドブ
ルー59、C.I.アシッドブルー93、C.I.アシ
ッドブルー102、C.I.アシッドブルー104、
C.I.アシッドブルー113、C.I.アシッドブル
ー117、C.I.アシッドブルー120、C.I.ア
シッドブルー167、C.I.アシッドブルー229、
C.I.アシッドブルー234、C.I.アシッドブル
ー254、C.I.ダイレクトブルー6、C.I.ダイ
レクトブルー22、C.I.ダイレクトブルー25、
C.I.ダイレクトブルー71、C.I.ダイレクトブ
ルー78、C.I.ダイレクトブルー86、C.I.ダ
イレクトブルー90、C.I.ダイレクトブルー10
6、C.I.ダイレクトブルー199等が挙げられる。
【0055】上記のような水溶性染料を色材として使用
するインク中に含有される水溶性有機溶剤としては、処
理液に使用される水溶性有機溶剤を同様に用いることが
できる。また、これらの水溶性有機溶剤のインク中にお
ける含有量の好適な範囲についても処理液の場合と同様
とする。さらに、インクの好適な物性範囲についても処
理液の場合と全く同様である。ただし、インクの表面張
力については、インクの表面張力を処理液の表面張力よ
りも高くした方が、本発明の画像形成方法を実施するに
あたって有効な場合がある。これは、このように両者の
表面張力を調整すれば、例えば、印字プロセス上、先に
被記録媒体上に打ち込まれた処理液が、後から打ち込ま
れるインクの被記録媒体上での濡れ性を均一にする効果
を発揮するためであろうと考えられる。
【0056】本発明で使用されるインクの色剤として顔
料が用いられている場合には、その顔料の量は、インク
全重量に対して重量比で1から20重量%、好ましくは
2から12重量%の範囲で用いる。
【0057】本発明において使用される顔料としては、
具体的には、黒色のインクに使用されるものとしてカー
ボンブラックが挙げられる。カーボンブラックとして
は、例えば、フォーネス法、チャネル法で製造されたカ
ーボンブラックであって、一次粒子径が15から40m
μ、BET法による比表面積が50から300m2 /
g、DBP吸油量が40から150ml/100g、揮
発分か0.5から10%、pH値が2から9等の特性を
有するものが好ましく用いられる。このような特性を有
する市販品としては、例えば、No.2300、No.
900、MCF88、No.33、No.40、No.
45、No.52、MA7、MA8、No.2200B
(以上三菱化成製)、RAVEN 1255(以上コロ
ンビア製)、REGAL 400R、REGAL 33
0R、REGAL 660R、MOGUL L(以上キ
ャボット製)、Color Black FWl、CO
LORBlack FW18、Color Black
S170、Color Black S150、Pr
intex 35、Printex U(以上デグッサ
製)等があり、いずれも好ましく使用することができ
る。
【0058】また、イエローインクに使用される顔料と
しては、例えば、C.I.Pigment Yello
w 1、C.I.Pigment Yellow 2、
C.I.Pigment Yellow 3、C.I.
Pigment Yellow 13、C.I.Pig
ment Yellow 16、C.I.Pigmen
t Yellow 83等が挙げられる。また、マゼン
タインクに使用される顔料としては、例えば、C.I.
Pigment Red 5、C.I.Pigment
Red 7、C.I.Pigment Red 1
2、C.I.Pigment Red 48(Ca)、
C.I.Pigment Red 48(Mn)、C.
I.Pigment Red 57(Ca)、C.I.
Pigment Red 112、C.I.Pigme
nt Red 122等が挙げられる。また、シアンイ
ンクに使用される顔料としては、例えば、C.I.Pi
gment Blue 1、C.I.Pigment
Blue 2、C.I.Pigment Blue
3、C.I.Pigment Blue 15:3、
C.I.Pigment Blue 16、C.I.P
igment Blue22、C.I.Vat Blu
e 4、C.I.Vat Blue 6等が挙げられ
る。しかし、これらの顔料に限られるものではない。ま
た、以上の他、本発明のために新たに製造された顔料も
勿論、使用することが可能である。
【0059】また、顔料を使用する場合に、顔料をイン
ク中に含有させる分散剤としては、水溶性樹脂であれば
どのようなものでも使用することができるが、重量平均
分子量が1,000から30,000の範囲のものが好
ましく、更には、3,000から15,000の範囲の
ものが好ましい。このような分散剤として、具体的に
は、スチレン、スチレン誘導体、ビニルナフタレン、ビ
ニルナフタレン誘導体、α,β−エチレン性不飽和カル
ボン酸の脂肪族アルコールエステル等、アクリル酸、ア
クリル酸誘導体、マレイン酸、マレイン酸誘導体、イタ
コン酸、イタコン酸誘導体、フマール酸、フマール酸誘
導体、酢酸ビニル、ビニルピロリドン、アクリルアミ
ド、及びその誘導体等から選ばれた少なくとも2つ以上
の単量体(このうち少なくとも1つは親水性単量体)か
らなるブロック共重合体、或いはランダム共重合体、グ
ラフト共重合体、又はこれらの塩等が挙げられる。或い
は、ロジン、シェラック、デンプン等の天然樹脂も好ま
しく使用することができる。これらの樹脂は、塩基を溶
解させた水溶液に可溶であり、アルカリ可溶型樹脂であ
る。なお、これらの顔料分散剤として用いられる水溶性
樹脂は、インク全重量に対して0.1から5重量%の範
囲で含有させるのが好ましい。
【0060】特に、上記したような顔料が含有されてい
るインクの場合には、インク全体が中性又はアルカリ性
に調整されていることが好ましい。このようなものとす
れば、顔料分散剤として使用される水溶性樹脂の溶解性
を向上させ、長期保存性に一層優れたインクとすること
ができるので好ましい。但し、この場合、インクジェッ
ト記録装置に使われている種々の部材の腐食の原因とな
る場合があるため、好ましくは7から10のpH範囲と
するのが望ましい。
【0061】この際に使用されるpH調整剤としては、
例えば、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等
の各種有機アミン、水酸化ナトリウム、水酸化リチウ
ム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸物等の無機
アルカリ剤、有機酸や鉱酸等が挙げられる。上記したよ
うな顔料及び分散剤である水溶性樹脂は、水性液媒体中
に分散又は溶解される。
【0062】本発明で使用される顔料が含有されたイン
クにおいて好適な水性液媒体は、水及び水溶性有機溶剤
の混合溶媒であり、水としては種々のイオンを含有する
一般の水ではなく、イオン交換水(脱イオン水)を使用
するのが好ましい。
【0063】水と混合して使用される水溶性有機溶剤と
しては、例えば、メチルアルコール、エチルアルコー
ル、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコー
ル、n−プチルアルコール、sec−プチルアルコー
ル、tert−プチルアルコール等の炭素数1から4の
アルキルアルコール類;ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルアセトアミド等のアミド類;アセトン、ジアセトンア
ルコール等のケトン又はケトアルコール類;テトラヒド
ロフラン、ジオキサン等のエーテル類;ポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレ
ングリコール類;エチレングリコール、プロピレングリ
コール、プチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグリコー
ル、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコール等の
アルキレン基が2〜6個の炭素原子を含むアルキレング
リコール類;グリセリン;エチレングリコールモノメチ
ル(又はエチル)エーテル、ジエチレングリコールメチ
ル(又はエチル)エーテル、トリエチレングリコールモ
ノメチル(又はエチル)エーテル等の多価アルコールの
低級アルキルエーテル類;N−メチル−2−ピロリド
ン、2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾ
リジノン等が挙げられる。これらの多くの水溶性有機溶
剤の中でもジエチレングリコール等の多価アルコール、
トリエチレングリコールモノメチル(又はエチル)エー
テル等の多価アルコールの低級アルキルエーテルが好ま
しい。
【0064】上記したような水溶性有機溶剤のインク中
における含有量は、一般的にはインク全重量の3から5
0重量%の範囲とし、好ましくは3から40重量%の範
囲とする。また、使用される水の含有量としては、イン
ク全重量の10から90重量%、好ましくは30から8
0重量%の範囲とする。
【0065】また、本発明で使用される顔料が含有され
たインクは、上記の成分の他に、必要に応じて所望の物
性値を持つインクとするために、界面活性剤、消泡剤、
防腐剤等を適宜に添加することができる。また、色材と
して上記顔料の他に前記したような水溶性染料等を適宜
添加することもできる。また、前記と同様に、顔料が含
有されているインクを用いる場合も、インクの表面張力
が処理液の表面張力よりも大きい方が好ましいため、イ
ンク中に含有させる界面活性剤等によりインクの表面張
力をそのように調整することが好ましい。
【0066】上記したような顔料が含有されたインクの
作成方法としては、始めに、分散剤としての水溶性樹脂
及び水が少なくとも含有された水性媒体に顔料を添加
し、撹拌した後、後述の分散手段を用いて分散を行い、
必要に応じて遠心分離処理を行って所望の分散液を得
る。次に、この分散液にサイズ剤、及び、上記で挙げた
ような適宜に選択された添加剤成分を加え、撹拌して本
発明で使用するインクとする。
【0067】なお、分散剤として前記したようなアルカ
リ可溶型樹脂を使用する場合には、樹脂を溶解させるた
めに塩基を添加することが必要であるが、この際に使用
する塩基類としては、モノエタノールアミン、ジエタノ
ールアミン、トリエタノールアミン、アミンメチルプロ
パノール、アンモニア等の有機アミン、或いは水酸化カ
リウム、水酸化ナトリウム等の無機塩基が好ましい。
【0068】また、顔料が含有されているインクの作成
方法においては、顔料を含む水性媒体を撹拌し分散処理
する前に、プレミキシングを30分間以上行うのが効果
的である。すなわち、このようなプレミキシング操作
は、顔料表面の濡れ性を改善し、顔料表面への分散剤の
吸着を促進することができるため好ましい。
【0069】上記した顔料の分散処理の際に使用される
分散機は、一般に使用される分散機なら如何なるもので
もよいが、例えば、ボールミル、ロールミル及びサンド
ミル等が挙げられる。その中でも、高速型のサンドミル
が好ましく使用され、このようなものとしては、例え
ば、スーパーミル、サンドグラインダー、ビーズミル、
アジテータミル、グレンミル、ダイノーミル、パールミ
ル及びコボルミル(いずれも商品名)等が挙げられる。
【0070】また、顔料が含有されているインクをイン
クジェット記録方法に使用する場合には、吐出口におけ
る耐目詰り性等の要請から、最適な粒度分布を有する顔
料を用いる。所望の粒度分布を有する顔料を得る方法と
しては、分散機の粉砕メディアのサイズを小さくするこ
と、粉砕メディアの充填率を大きくすること、処理時間
を長くすること、吐出速度を遅くすること、粉砕後フィ
ルターや遠心分離機等で分級すること及びこれらの手法
の組合せ等の手法が挙げられる。
【0071】本発明において、顔料を含有するインクを
使用する場合には、インク中に上記で説明した各種成分
の他に、アニオン性の界面活性剤或いはアニオン性の高
分子物質等、アニオン性化合物を添加するのが好まし
い。特に、分散剤としてアニオン性化合物が用いられて
いない場合には、このようなアニオン性物質を添加する
ことが必須である。この際の添加量としては、0.05
から10重量%、好ましくは0.2から5重量%とす
る。
【0072】また、両性界面活性剤をその等電点以下の
pHに調整して含有させるのも好ましい態様である。こ
の際に使用されるアニオン性界面活性剤の例としては、
カルボン酸塩型、硫酸エステル型、スルホン酸塩型、燐
酸エステル型等、一般に使用されているものをいずれも
好ましく使用することができる。また、アニオン性高分
子の例としては、アルカリ可溶型の樹脂、具体的には、
ポリアクリル酸ソーダ、或いは高分子の一部にアクリル
酸を共重合したもの等を挙げることができるが、勿論、
これらに限定されない。
【0073】(処理液とインクの関係について)次に、
本発明において使用できる好適な処理液とインクの関係
について説明する。
【0074】インク染料を不溶化する処理液は、一例と
して以下のようにして得ることができる。すなわち、下
記の成分を混合溶解した後、さらにポアサイズが0.2
2μmのメンブレンフィルタ(商品名:フロロポアフィ
ルタ、住友電気工業株式会社製)にて加圧濾過した後、
NaOHでpHを4.8に調整し、処理液A1を得るこ
とができる。
【0075】 [A1の成分] カチオン性化合物の低分子成分 ステアリルトリメチルアンモニウム塩 2.0部 (商品名;エレクトロストリッパQE、花王株式会社製) または、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド (商品名;ユータミン86P、花王株式会社製) カチオン性化合物の高分子成分 ジアリルアミン塩酸塩と二酸化イオウとの共重合体 3.0部 (平均分子量;5000) (商品名;ポリアミンスルホンPAS−92、日東紡績株式会社製) チオジグリコール 10部 水 残部 また、上記処理液と混合し不溶化するインクの好適な例
として以下のものを挙げることができる。すなわち、下
記の成分を混合し、さらにポアサイズが0.22μmの
メンブレンフィルタ(商品名:フロロポアフィルタ、住
友電気工業株式会社製)にて加圧濾過してイエロー,マ
ゼンタ,シアン,ブラックのインクY1,M1,C1,
K1を得ることができる。
【0076】 Y1 C.I.ダイレクトイエロー142 2部 チオジグリコール 10部 商品名;アセチレノールEH 0.05部 (川研ファインケミカル株式会社製) 水 残部 M1 染料をC.I.アシッドレッド289;2.5部に代え
た以外はY1と同じ組成 C1 染料をC.I.アシッドブルー9;2.5部に代えた以
外はY1と同じ組成 K1 染料をC.I.フードブラック2;3部に代えた以外は
Y1と同じ組成以上示したそれぞれ処理液(液体組成
物)とインクとの混合において、本発明では、上述した
処理液とインクが被プリント材上あるいは被プリント材
に浸透した位置で混合する結果、反応の第1段階として
処理液中に含まれているカチオン性物質の内、低分子量
の成分またはカチオン性オリゴマーとインクに使用して
いるアニオン性基を有する水溶性染料とがイオン的相互
作用により会合を起こし、瞬間的に溶液相から分離を起
こす。
【0077】次に、反応の第2段階として、上述した染
料と低分子カチオン性物質またはカチオン性オリゴマー
との会合体が処理液中に含まれる高分子成分により吸着
されるために、会合で生じた染料の凝集体のサイズがさ
らに大きくなり、被プリント材の繊維間の隙間に入り込
みにくくなり、その結果として固液分離した液体部分の
みが記録紙中にしみこむことにより、プリント品位と定
着性との両立が達成される。同時に上述したようなメカ
ニズムにより生成したカチオン物質の低分子成分または
カチオン性オリゴマーとアニオン性染料で形成される凝
集体は粘性が大きくなり、液媒体の動きとともに移動す
ることがないので、フルカラーの画像形成時のように隣
接したインクドットが異色のインクで形成されていたと
しても互いに混じり合うようなことはなく、ブリーデイ
ングも起こらない。また、上記凝集体は本質的に水不溶
性であり形成された画像の耐水性は完全なものとなる。
また、ポリマーの遮蔽効果により形成された画像の耐光
堅牢性も向上するという効果も有する。
【0078】本明細書において使用される「不溶化」ま
たは「凝集」の用語は、前記第1段階のみの現象また
は、第1段階と第2段階の両方を含んだ現象を意味す
る。
【0079】また、本発明の実施にあたっては、従来技
術のように分子量の大きいカチオン性高分子物質や多価
の金属塩を使用する必要がないか、あるいは使用する必
要があっても本発明の効果をさらに向上させるために補
助的に使用するだけで良いので、その使用量を最小限に
抑えることができる。その結果として、従来のカチオン
性高分子物質や多価金属塩を使用して耐水化効果を得よ
うとした場合の問題点であった染料の発色性の低下がな
くなるということを本発明の別の効果として挙げること
ができる。
【0080】なお、本発明を実施するにあたって使用す
る被プリント材については特に制限されるものではな
く、従来から使用されているコピー用紙、ボンド紙等の
いわゆる普通紙を好適に用いることができる。もちろん
インクジェットプリント用に特別に作製したコート紙や
OHP用透明フィルムも好適に使用でき、また、一般の
上質紙や光沢紙も好適に使用可能である。
【0081】なお、本発明を実施するにあたって、使用
するインクは特に染料インクに限るものではなく、顔料
を分散させた顔料インクを用いることもできるし、使用
する処理液はその顔料を凝集させるものを用いることが
できる。前記した無色液体A1と混合して凝集を引き起
こす顔料インクの一例として以下のものを挙げることが
できる。すなわち、下記に述べるようにして、それぞれ
顔料とアニオン性化合物とを含むイエロー,マゼンタ,
シアン,ブラックの各色インク、Y2,M2,C2およ
びK2を得ることができる。
【0082】ブラックインクK2 アニオン系高分子P−1(スチレン−メタクリル酸−エ
チルアクリレート、酸価400、重量平均分子量6,0
00、固形分20%の水溶液、中和剤:水酸化カリウ
ム)を分散剤として用い、以下に示す材料をバッチ式縦
型サンドミル(アイメックス株式会社製)に仕込み、1
mm径のガラスビーズをメディアとして充填し、水冷し
つつ3時間分散処理を行った。分散後の粘度は9cp
s、pHは10.0であった。この分散液を遠心分離機
にかけ粗大粒子を除去し、重量平均粒径100nmのカ
ーボンブラック分散体を作製した。
【0083】 (カーボンブラック分散体の組成) ・P−1水溶液(固形分20%) 40部 ・カーボンブラック 24部 (商品名;Mogul L、キャブラック株式会社製) ・グリセリン 15部 ・エチレングリコールモノブチルエーテル 0.5部 ・イソプロピルアルコール 3部 ・水 135部 次に、上記で得られた分散体を充分に拡散して顔料が含
有されたインクジェット用のブラックインクK2を得
た。最終調製物の固形分は、約10%であった。
【0084】イエローインクY2 アニオン系高分子P−2(スチレン−アクリル酸−メチ
ルメタアクリレート、酸価280、重量平均分子量1
1,000、固形分20%の水溶液、中和剤:ジエタノ
ールアミン)を分散剤として用い、以下に示す材料を用
いて、ブラックインクK2の作製の場合と同様に分散処
理を行い、重量平均粒径103nmのイエロー色分散体
を作製した。
【0085】 (イエロー分散体の組成) ・P−2水溶液(固形分20%) 35部 ・C.I.ピグメントイエロー180 24部 (商品名;ノバパームイエロー PH−G、Hoechst Aktiengesellschaft 製) ・トリエチレングリコール 10部 ・ジエチレングリコール 10部 ・エチレングリコールモノブチルエーテル 1.0部 ・イソプロピルアルコール 0.5部 ・水 135部 上記で得られたイエロー分散体を充分に拡散して、顔料
が含有されたインクジェット用のイエローインクY2を
得た。最終調製物の固形分は、約10%であった。
【0086】シアンインクC2 ブラックインクK2の作製の際に使用したアニオン系高
分子P−1を分散剤として用い、以下に示す材料を用い
て、前記したカーボンブラック分散体の場合と同様の分
散処理を行い、重量平均粒径120nmのシアン色分散
体を作製した。
【0087】 (シアン色分散体の組成) ・P−1水溶液(固形分20%) 30部 ・C.I.ビグメントブルー15:3 24部 (商品名;ファストゲンブル−FGF、大日本インキ化学工業株式会社製 ) ・グリセリン 15部 ・ジエチレングリコールモノブチルエーテル 0.5部 ・イソプロピルアルコール 3部 ・水 135部 上記で得られたシアン色分散体を充分に攪拌して、顔料
が含有されたインクジェット用のシアンインクC2を得
た。最終調製物の固形分は、約9.6%であった。
【0088】マゼンタインクM2 ブラックインクK2の作製の際に使用したアニオン系高
分子P−1を分散剤として用い、以下に示す材料を用い
て、前記したカーボンブラック分散体の場合と同様の分
散処理を行い、重量平均粒径115nmのマゼンタ色分
散体を作製した。
【0089】 (マゼンタ色分散体の組成) ・P−1水溶液(固形分20%) 20部 ・C.I.ピグメントレッド122 24部 (大日本インキ化学工業株式会社製) ・グリセリン 15部 ・イソプロピルアルコール 3部 ・水 135部 上記で得られたマゼンタ色分散体を充分に拡散して、顔
料が含有されたインクジェット用のマゼンタインクM2
を得た。最終調製物の固形分は、約9.2%であった。
【0090】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エ
ネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記録
ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもので
ある。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化が
達成できるからである。
【0091】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや流路に対応して配置されている電気
熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急
速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印加
することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結
果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(インク)
内の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成
長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐
出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆動信
号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が
行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐
出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信
号としては、米国特許第4463359号明細書,同第
4345262号明細書に記載されているようなものが
適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4313124号明細書に記載されて
いる条件を採用すると、さらに優れた記録を行うことが
できる。
【0092】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,流路,電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書,米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば記録
を確実に効率よく行うことができるようになるからであ
る。
【0093】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよう
な記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによっ
てその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の
記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0094】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0095】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或
はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0096】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0097】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換体に対して対向するような形態としても
よい。本発明においては、上述した各インクに対して最
も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもので
ある。
【0098】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、
「防風用液滴」の導入により記録インク液滴が小液滴化
かつ高密度化された形態で「全吐」状態にて印刷させて
も、一番外側に位置する記録インク液滴の着弾ドットが
ズレるということがなくなり、記録画像における部分的
な記録濃度のムラを起こさず、高精細な画像を記録する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に適用可能なインクジェット記録装置の
概略斜視図である。
【図2】本発明に適用可能なインクジェット記録ヘッド
の概略斜視図である。
【図3】(a)は本発明に適用可能なインクジェット記
録ヘッドの平面図であり、(b)は本発明に適用可能な
インクジェット記録ヘッドの断面図である。
【図4】本発明に適用可能なインクジェット記録ヘッド
の断面図である。
【図5】本発明の実施例1のインクジェットヘッドユニ
ットの模式的上面図である。
【図6】(a)は本発明の実施例1のインクジェットヘ
ッド上端部の平面図であり、(b)は本発明の実施例1
のインクジェットヘッド下端部の平面図である。
【図7】本発明の実施例1のインクジェットヘッドによ
るベタ印刷の模式的上面図である。
【図8】本発明の実施例1のインクジェットヘッドによ
るベタ印刷の拡大した模式的上面図である。
【図9】比較例1のインクジェットヘッド上端部の平面
図である。
【図10】比較例1のインクジェットヘッドによるベタ
印刷の模式的上面図である。
【図11】比較例1のインクジェットヘッドによるベタ
印刷の拡大した模式的上面図である。
【図12】本発明の実施例2のインクジェットヘッドユ
ニットの模式的上面図である。
【図13】本発明の実施例2のインクジェットヘッド上
端部の平面図である。
【図14】本発明のインクジェット記録装置の制御系の
構成例を説明するためのブロック図である。
【符号の説明】
20K、20C、20M、20Y インクタンク 20S 防風液滴用液体タンク 30 記録ヘッド 30K、30C、30M、30Y インク液滴ヘッド 30S 防風液滴ヘッド 31 発熱体 32 共通液室 33 基板 34 隔壁 35 インク液滴 36 インク流路 37 吐出口 38 ダミーノズル 39 液体分離壁 100 記録装置 101 キャリッジ 102 ヘッドケース 103 記録ヘッドユニット 104 ガイド軸 105 ガイド軸 106 被記録媒体 107 スイッチ部および表示部 108 プラテン 109 送りローラ 110 回復系ユニット

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 色材を含有するインクを吐出するための
    吐出口と実質的に無色の液体を吐出するための吐出口と
    を含む複数の吐出口が一列ないしは複数列に配列された
    記録ヘッドを用い、当該記録ヘッドから前記インク及び
    前記液体を吐出して被記録媒体に記録を行うインクジェ
    ット記録方法であって、 前記一列ないしは複数列に配列された複数の吐出口のう
    ち、各吐出口列において端部に位置する少なくとも1つ
    の端部吐出口から前記液体を吐出し、前記端部吐出口以
    外の複数の吐出口からインクを吐出することにより前記
    被記録媒体に記録を行うことを特徴とするインクジェッ
    ト記録方法。
  2. 【請求項2】 前記インクによるインクドットと前記液
    体とが前記被記録媒体上において接触しないように前記
    液体を吐出することを特徴とする請求項1に記載のイン
    クジェット記録方法。
  3. 【請求項3】 前記液体は、前記インク中の色材を不溶
    化または擬集させる成分を含むことを特徴とする請求項
    1または2に記載のインクジェット記録方法。
  4. 【請求項4】 前記端部吐出口とは、各吐出口列におけ
    る両側の最端部に位置する最端部吐出口から所定数だけ
    内側に位置する吐出口までの複数の吐出口を含むことを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のインクジ
    ェット記録方法。
  5. 【請求項5】 前記端部吐出口とは、各吐出口列におけ
    る両側の最端部に位置する2つの吐出口を含むことを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のインクジェ
    ット記録方法。
  6. 【請求項6】 色材を含有するインクを吐出するための
    吐出口と実質的に無色の液体を吐出するための吐出口と
    を含む複数の吐出口が一列ないしは複数列に配列された
    記録ヘッドを用い、当該記録ヘッドから前記インク及び
    前記液体を吐出して被記録媒体に記録を行うインクジェ
    ット記録装置であって、 前記一列ないしは複数列に配列された複数の吐出口のう
    ち、各吐出口列において端部に位置する少なくとも1つ
    の端部吐出口から前記液体を吐出し、前記端部吐出口以
    外の複数の吐出口からインクを吐出することにより前記
    被記録媒体に記録を行うことを特徴とするインクジェッ
    ト記録装置。
  7. 【請求項7】 前記インクによるインクドットと前記液
    体とが前記被記録媒体上において接触しないように前記
    液体を吐出することを特徴とする請求項6に記載のイン
    クジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記液体は、前記インク中の色材を不溶
    化または擬集させる成分を含むことを特徴とする請求項
    6または7に記載のインクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 前記端部吐出口とは、各吐出口列におけ
    る両側の最端部に位置する最端部吐出口から所定数だけ
    内側に位置する吐出口までの複数の吐出口を含むことを
    特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載のインクジ
    ェット記録装置。
  10. 【請求項10】 前記端部吐出口とは、各吐出口列にお
    ける両側の最端部に位置する2つの吐出口を含むことを
    特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載のインクジ
    ェット記録装置。
  11. 【請求項11】 前記記録ヘッドを前記吐出口列方向と
    交差する主走査方向に往復移動させる移動手段と、 前記被記録媒体を前記主走査方向と略直交する副走査方
    向に沿って搬送する搬送手段と、を更に具えることを特
    徴とする請求項6乃至10のいずれかに記載のインクジ
    ェット記録装置。
  12. 【請求項12】 前記記録ヘッドは、前記インクおよび
    前記液体を吐出するための熱エネルギーを発生する熱エ
    ネルギー発生部を有することを特徴とする請求項6乃至
    11のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  13. 【請求項13】 前記熱エネルギー発生部は、熱エネル
    ギーを発生する電気熱変換体を有することを特徴とする
    請求項12に記載のインクジェット記録装置。
JP2001332476A 2000-12-28 2001-10-30 インクジェット記録方法および記録装置 Expired - Fee Related JP4164250B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001332476A JP4164250B2 (ja) 2000-12-28 2001-10-30 インクジェット記録方法および記録装置
US10/024,138 US6601945B2 (en) 2000-12-28 2001-12-21 Ink jet recording method and apparatus

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000400964 2000-12-28
JP2000-400964 2000-12-28
JP2001332476A JP4164250B2 (ja) 2000-12-28 2001-10-30 インクジェット記録方法および記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002254615A true JP2002254615A (ja) 2002-09-11
JP4164250B2 JP4164250B2 (ja) 2008-10-15

Family

ID=26607075

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001332476A Expired - Fee Related JP4164250B2 (ja) 2000-12-28 2001-10-30 インクジェット記録方法および記録装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6601945B2 (ja)
JP (1) JP4164250B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005262581A (ja) * 2004-03-17 2005-09-29 Seiko Epson Corp 液体噴射装置、及び液体噴射方法
JP2006192891A (ja) * 2004-12-15 2006-07-27 Canon Inc インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP2007038662A (ja) * 2005-07-08 2007-02-15 Canon Inc インクジェット記録装置及びそのドットパターン記録方法

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004314631A (ja) * 2003-04-04 2004-11-11 Seiko Epson Corp 印刷装置、印刷方法、及び、印刷ヘッド
US7152951B2 (en) * 2004-02-10 2006-12-26 Lexmark International, Inc. High resolution ink jet printhead
US7467835B2 (en) * 2004-03-17 2008-12-23 Seiko Epson Corporation Liquid jetting apparatus and liquid jetting method
US7370944B2 (en) * 2004-08-30 2008-05-13 Eastman Kodak Company Liquid ejector having internal filters
JP4822759B2 (ja) * 2005-07-28 2011-11-24 富士フイルム株式会社 画像形成装置
JP2007301930A (ja) * 2006-05-15 2007-11-22 Fuji Xerox Co Ltd 液滴吐出装置
JP2008049531A (ja) * 2006-08-23 2008-03-06 Canon Inc インクジェット記録ヘッド
JP2009286047A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Canon Inc 液体吐出方法および液体吐出装置

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA1127227A (en) 1977-10-03 1982-07-06 Ichiro Endo Liquid jet recording process and apparatus therefor
JPS5936879B2 (ja) 1977-10-14 1984-09-06 キヤノン株式会社 熱転写記録用媒体
US4330787A (en) 1978-10-31 1982-05-18 Canon Kabushiki Kaisha Liquid jet recording device
US4345262A (en) 1979-02-19 1982-08-17 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet recording method
US4463359A (en) 1979-04-02 1984-07-31 Canon Kabushiki Kaisha Droplet generating method and apparatus thereof
US4313124A (en) 1979-05-18 1982-01-26 Canon Kabushiki Kaisha Liquid jet recording process and liquid jet recording head
US4558333A (en) 1981-07-09 1985-12-10 Canon Kabushiki Kaisha Liquid jet recording head
JPS59123670A (ja) 1982-12-28 1984-07-17 Canon Inc インクジエツトヘツド
JPS59138461A (ja) 1983-01-28 1984-08-08 Canon Inc 液体噴射記録装置
JPS6071260A (ja) 1983-09-28 1985-04-23 Erumu:Kk 記録装置
JPH10264367A (ja) 1997-03-26 1998-10-06 Canon Inc インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005262581A (ja) * 2004-03-17 2005-09-29 Seiko Epson Corp 液体噴射装置、及び液体噴射方法
JP4501476B2 (ja) * 2004-03-17 2010-07-14 セイコーエプソン株式会社 液体噴射装置、及び液体噴射方法
JP2006192891A (ja) * 2004-12-15 2006-07-27 Canon Inc インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP2007038662A (ja) * 2005-07-08 2007-02-15 Canon Inc インクジェット記録装置及びそのドットパターン記録方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20020145642A1 (en) 2002-10-10
US6601945B2 (en) 2003-08-05
JP4164250B2 (ja) 2008-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6652084B1 (en) Ink-set, ink-jet recording method, recording unit, ink-cartridge, ink-jet recording apparatus and bleeding reduction method using it
JP3618825B2 (ja) 液体組成物、インクセット、画像形成方法、画像形成装置及びブリーディングの低減方法
JPH0881611A (ja) 液体組成物、インクセット及びこれを用いた画像形成方法と装置
US7988276B2 (en) Ink jet printing method and ink jet printing apparatus
JPH0872393A (ja) 液体組成物、インクセット、及びこれらを用いた画像形成方法と装置
EP1063267A2 (en) Ink-jet printing apparatus and ink-jet printing process using the same
JPH0820720A (ja) 液体組成物、インクセット及びこれを用いた画像形成方法
JP4164250B2 (ja) インクジェット記録方法および記録装置
JP3624014B2 (ja) 液体組成物、インクセット及びこれを用いた画像形成方法と画像形成装置
JP3372807B2 (ja) 画像形成方法および画像形成装置
JPH0820161A (ja) 液体組成物、インクセット及びこれを用いた画像形成方法
US20040082686A1 (en) Aqueous ink composition for ink jet, ink cartridge, recording unit, ink jet recording apparatus, and ink jet recording method
US6467892B2 (en) Ink-jet printing apparatus and ink-jet printing method
US7226157B2 (en) Ink-jet recording process
JP2007136819A (ja) インクジェット記録ヘッド、インクジェット記録装置、およびインクジェット記録方法
JPH0880664A (ja) 液体組成物、インクセット、及びこれらを用いた画像形成方法と装置
JP3817388B2 (ja) インクジェット記録用インクセット、印刷方法、およびインクジェット記録用淡インク
US6467894B1 (en) Ink jet print apparatus and print method using the same
JP3697046B2 (ja) 画像形成方法および画像形成装置
JPH08267903A (ja) インクジェット記録方法を適用した画像形成方法
JPH10264367A (ja) インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置
JPH10230627A (ja) インクジェット記録装置およびテストパターン作成方法
JP3969945B2 (ja) インクセット、これを用いるインクジェット記録方法、記録ユニット、インクカートリッジ、インクジェット記録装置及びブリーディング緩和方法
JPH0820162A (ja) 液体組成物、インクセット及びこれを用いた画像形成方法
JP4040584B2 (ja) インクジェット記録方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040823

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060822

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060926

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071002

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080708

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080728

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110801

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees