JP4822759B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は画像形成装置に係り、特にインクと処理液とを記録媒体に付与し、処理液によりインクを反応させて画像を形成する画像形成装置に関する。
インクジェット方式の画像形成装置では、多数のノズルが配列されたヘッドと記録媒体とを相対的に移動させて、ノズルから記録媒体に向けてインクを付与することにより記録媒体上に画像を形成させる。
このような画像形成装置において、画像品質の向上および耐水性向上や硬度向上を図るため、インクと反応してインクに含まれる色材を不溶化(凝集)させる処理液を用いる技術が知られている。この処理液をインクと併せて記録媒体に付与させて、インクを記録媒体に定着させる。
特許文献1には、インクが記録媒体に所定量浸透後、処理液を付与して、インクを所定浸透範囲で反応させる記録方法に関する技術が記載されている。
また特許文献2では、双方向印字の場合、処理液付与後にインクを付与する場合と、インク付与後に処理液を付与する場合とが混在し、両者の品質に差が生じるため、処理液を2回に分けて半分ずつ塗布してこれを解決するインクジェットプリンタに関する技術が記載されている。
さらに特許文献3は、処理液付与後にインクを付与し、ついで新たな処理液を付与させるもので、インクの定着性や浸透性を調整でき、さらに保護層を設けるインクジェット記録方法が記載されている。
特開平11−129461号公報 特開2002−337332号公報 特開昭58−128862号公報
特許文献1に記載された発明は、はじめにインクを付与(吐出)し、その後に処理液を付与するいわゆるインク先打ちの技術を用いたものであるが、記録媒体に付着したインクが記録媒体に所定量浸透した後に処理液が付与されることになるので、フェザリング等の画像劣化が生じ易い問題があった。
特許文献2に記載された発明は、初めに処理液を付与した後にインクを付与し、さらに処理液を付与させるが、初めの処理液の付与量が多くても少なくても画像劣化が起こるので、所定量の半分ずつ付与させることが望ましい記載がなされている。しかし、インクに対する処理液の量については記載がない。
例えば初めに付与させる処理液の量がインクの量と比較して多すぎると、記録媒体上でインクの広がりは抑えられるものの、図13に示すようにインクの色材が記録媒体上で付着した処理液の中間付近に浮遊した状態となり、記録媒体から離れた状態となる。このためインクの色材が記録媒体に接すること無く不溶化され、記録媒体との定着が充分にされない。これにより色材が処理液中で不安定な状態となり、例えば記録媒体の搬送時に生じた衝撃等の外乱によって記録媒体上で形成された画像が乱れる不具合があった。
一方、最初に付与させる処理液の量が少なすぎると、図14に示すように記録媒体上での処理液の付着面積が充分に得られず、この状態でインクを記録媒体に付与させると、処理液と未反応のインクが記録媒体表面で横に拡散し、フェザリングが発生してしまう。
特許文献3に記載された発明では、やはりインクに対する処理液の量については記載がない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、インクを記録媒体に安定して定着させて画像品質を向上できる処理液の付与態様を定めた画像形成装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、記録媒体に、処理液である第1液を付与し、次いで色材を含むインク液である第2液を付与し、さらに処理液である第3液を付与することにより、前記記録媒体上で前記インク液内の前記色材を不溶化させて、前記記録媒体上に画像を形成する液体付与手段と、前記液体付与手段を制御する液体付与制御手段と、を備え、前記液体付与制御手段は、前記記録媒体上の前記第1液の1画素当たりの残存量よりも前記第2液の1画素当たりの付与量を多く付与させるとともに、前記記録媒体における前記第2液の付着面積よりも前記第1液の付着面積を大きくさせ、かつ、前記記録媒体上の前記第1液の1画素当たりの残存量よりも前記第3液の1画素当たりの付与量を多く付与させる制御を行うことを特徴としている。
本発明によれば記録媒体表面近傍でインクを反応させることができる。これにより処理液の内部でインクの色材が浮遊することなくインクを記録媒体に安定して定着できる。
また、記録媒体における第2液のインクの付着面積よりも、第1液の処理液の付着面積を大きく付与させるので、フェザリングを防止できる。
さらに、処理液を第1液と第3液とで2度に分けて記録媒体に付与してインクと反応させるので、インクを完全にすばやく反応させることができる。
なお、本明細書にて用いる「画素」とは、画像を構成する最小単位であり、ピクセルとも呼ばれるもので、この画素数が多ければ多い程、色や光の情報を多く記録することができ、より鮮明な高画質となる。記録媒体上で1画素ごとに区画された範囲内に液(インクや処理液)を付与する液の量を、液の「1画素当たりの付与量」と定義することとする。
また、本明細書において、記録媒体上に画像を形成する際に用いる「付与」とは、インクジェット方式の画像形成装置等のように、ノズルから記録媒体に向けて液を吐出(打滴)させ、その液を記録媒体に付着させる態様のほか、塗布ローラ等により記録媒体に液を塗布させ、これにより液を記録媒体に付着させる態様等を含むこととする。
また、本発明によれば第3液の処理液を充分に付与させて、インクを完全にすばやく反応させる。これにより記録媒体に付与されたインクの色材を短時間で完全に不溶化できる。
なお、「処理液残存量」とは、処理液が記録媒体上で液体として残存している量を示すものである。記録媒体が浸透媒体である場合、最初に付与された処理液は記録媒体に付着した直後から記録媒体内部に浸透を開始し、浸透前の処理液が記録媒体上で液体として残存する。一方、記録媒体が非浸透媒体の場合には、最初に付与された処理液は記録媒体に浸透されずに記録媒体上に残存し、気化する等してその量が減少する。「処理液残存量」とは、これら浸透媒体および非浸透媒体において記録媒体上で残存している処理液の量を含むものである。
なお、インクとしては、液体の溶媒に色材が分子の状態(イオンの状態であってもよい)で溶解している染料インク、液体の溶媒に色材が微小な塊の状態で分散している顔料インク等が挙げられる。言い換えると、インクに含有される色材は、分子の状態(イオンの状態であってもよい)で液体の溶媒に溶解する物質や、微小な塊となった状態で液体の溶媒に分散する物質が挙げられる。
一方、処理液は、インク中の色材が液体の溶媒に溶解又は分散している状態を脱して、色材が溶媒と分離した状態に変化するように作用させる液体である。
具体的には、「インクと反応してインク中の色材を析出あるいは不溶化させることによりインク中の色材を溶媒と分離させる処理液」、「インク中の色材を含む半固体状の物質(ゲル)を生成することによりインク中の色材を溶媒と分離させる処理液」等が挙げられる。
このように、処理液のインクに対する作用によりインク中の色材が液体の溶媒に溶解又は分散している状態を脱することを「不溶化」と言う。
本発明によれば、記録媒体表面近傍でインクを反応させるので、インクを記録媒体に完全に定着できる。また、インクの付着面積よりも処理液の付着面積を大きくしてフェザリングを防止でき、さらに、処理液を充分に付与させて、インクを完全にすばやく反応させる。この結果、インクを記録媒体に安定して定着させて画像品質を向上できる。
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
〔第1の実施形態〕
図1は本発明に係る画像形成装置の第1の実施の形態としてのインクジェット記録装置の全体構成図である。同図に示すように、このインクジェット記録装置10は、各インク色に対応して設けられた複数の印字ヘッド12(12K,12M,12C,12Y)と、各印字ヘッド12K,12M,12C,12Yに供給するインクを貯蔵しておくインク貯蔵/装填部14と、処理液打滴ヘッド16,18と、印字ヘッド12Yの紙搬送方向下流側(図1中左方向)に配置された後乾燥部19と、記録媒体(メディア)20を供給する記録媒体供給部22と、記録媒体20のカールを除去するデカール処理部24と、各印字ヘッド12K,12M,12C,12Yのノズル面(インク吐出面)に対向して配置され、記録媒体20の平面性を保持しながら記録媒体20を搬送する搬送部26と、記録済みの記録紙(プリント物)を外部に排紙する排紙部28と、を主に備えている。
インク貯蔵/装填部14は、各印字ヘッド12K,12M,12C,12Yに対応する色のインクを貯蔵するインクタンク14K,14M,14C,14Yを有し、各タンクは所要の管路30を介して各印字ヘッド12K,12M,12C,12Yと連通されている。また、インク貯蔵/装填部14は、インク残量が少なくなるとその旨を報知する報知手段(表示手段、警告音発生手段)を備えるとともに、色間の誤装填を防止するための機構を有している。
図1において、記録媒体給紙部22の一例としてロール紙(連続用紙)のマガジン32が示されているが、紙幅や紙質等が異なる複数のマガジンを併設してもよい。また、ロール紙のマガジンに代えて、又はこれと併用して、カット紙が積層装填されたカセットによって用紙を供給してもよい。
なお、複数種類の記録媒体(メディア)を利用可能な構成にした場合、メディアの種類情報を記録したバーコード或いは無線タグ等の情報記録体をマガジンに取り付け、その情報記録体の情報を所定の読取装置によって読み取ることで、使用されるメディアの種類を自動的に判別し、メディア種類に応じて適切なインク吐出を実現するようにインク吐出制御を行うことが好ましい。
記録媒体供給部22から送り出される記録媒体20はマガジン32に装填されていたことによる巻きクセが残り、カールする。このカールを除去するために、デカール処理部24においてマガジン32の巻きクセ方向と逆方向に加熱ドラム34で記録媒体20に熱を与える。このとき、多少印字面が外側に弱いカールとなるように加熱温度を制御するとより好ましい。
ロール紙を使用する装置構成の場合、裁断用のカッター38が設けられており、このカッター38によってロール紙は所望のサイズにカットされる。カッター38は、記録媒体20の搬送路幅以上の長さを有する固定刃38Aと、この固定刃38Aに沿って移動する丸刃38Bとから構成されており、印字裏面側に固定刃38Aが設けられ、搬送路を挟んで印字面側に丸刃38Bが配置される。なお、カット紙を使用する場合には、カッター38は不要である。
デカール処理後、カットされた記録媒体20は、搬送部26へと送られる。搬送部26は、駆動ローラ41,42間に無端状の搬送ベルト(静電吸着ベルト)43が巻き掛けられた構造を有し、少なくとも各ヘッド12K,12M,12C,12Yのノズル面に対向する部分が平面をなすように構成されている。
搬送ベルト43は、導電性部材から構成されており、不図示の直流電源が電気的に接続されている。この直流電源から直流電圧が印加されると、搬送ベルト43に電界が印加され、静電吸着効果によって記録媒体20は搬送ベルト43上に吸着保持される。
搬送ベルト43が巻かれている駆動ローラ41,42の少なくとも一方にモータ(図1中不図示,図6中符号109として記載)の動力が伝達されることにより、搬送ベルト43は図1上で反時計回り方向に駆動され、この搬送ベルト43上に保持された記録媒体20は図1の右から左へと搬送される。
各印字ヘッド12K,12M,12C,12Yは、インクジェット記録装置10が対象とする記録媒体20の最大紙幅に対応する長さを有し、そのノズル面には最大サイズの記録媒体20の少なくとも一辺を超える長さ(描画可能範囲の全幅)にわたりインク吐出用のノズルが複数配列されたフルライン型のヘッドとなっている。
各印字ヘッド12K,12M,12C,12Yは、記録媒体20の送り方向に沿って上流側から黒(K)、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)の色順に配置され、それぞれの各印字ヘッド12K,12M,12C,12Yが記録媒体20の紙搬送方向(副走査方向)と略直交する方向(主走査方向)に沿って延在するように固定設置される。
搬送部26により記録媒体20を搬送しつつ各印字ヘッド12K,12M,12C,12Yからそれぞれ異色のインクを吐出することにより記録媒体20上にカラー画像を形成し得る。
このように、紙幅の全域をカバーするノズル列を有するフルライン型の各印字ヘッド12K,12M,12C,12Yを色別に設ける構成によれば、紙搬送方向(副走査方向)について記録媒体20を各印字ヘッド12K,12M,12C,12Yに対して相対移動させる動作を一回行うだけで(すなわち1回の副走査で)、記録媒体20の全面に画像を記録することができる。このようなシングルパス方式の画像形成装置は、印字ヘッドを主走査方向に往復動作させながら描画を行うシャトルスキャン方式に比べて高速印字が可能であり、プリント生産性を向上させることができる。
本例では、KMCYの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組み合わせは本実施形態に限定されず、必要に応じて淡インク、濃インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタ等のライト系インクを吐出する印字ヘッドを追加する構成も可能である。また、各色の印字ヘッドの配置順序も特に限定はない。
印字ヘッド12Yの下流に配置されている後乾燥部19は、各印字ヘッド12K,12M,12C,12Yと同様に記録媒体20の最大紙幅に対応する長さのヒータ(図1中不図示,図6中符号111として記載)を有し、このヒータは記録媒体20の紙搬送方向と略直交する方向に延在するように固定されている。後乾燥部19は、記録媒体20に非接触で、記録媒体20上に形成された画像面の乾燥を促進させる手段として機能する。なお、記録媒体20上から液体を直接的に吸収する多孔質ローラを搬送路上に設け、この多孔質ローラによって記録媒体20上の液体の除去を行う態様としてもよい。
なお、後乾燥部19におけるヒータは、例えば赤外線ヒータにより構成され、記録媒体20上の液体を気化させる。この気化によって記録媒体20上から除去される液体は、主として処理液の作用により記録媒体20上でインクの色材と分離された溶媒である。処理液が記録媒体上に残っている場合には、その記録媒体上の処理液も気化させる。これにより記録媒体上のインクの乾燥が行われる。
後乾燥部19を通過した記録媒体20(生成されたプリント物)は、ニップローラ47を介して排紙部28から排出される。なお、図1には示さないが、排紙部28にはオーダー別に画像を集積するソーターが設けられる。
本実施形態に係るインクジェット記録装置10には、さらに、記録媒体20上のインクを不溶化させるための手段として、印字ヘッド12Kの紙搬送方向上流側と印字ヘッド12Yの紙搬送方向下流側とに、処理液用打滴ヘッド16,18がそれぞれ1ずつ配置されている。処理液用打滴ヘッド16,18は不図示の管路を介して、処理液用打滴ヘッド16,18に供給する処理液を貯蔵しておく処理液用タンク(不図示)と連通されている。
このような構成のインクジェット記録装置10によって、Y、C、M、Kの各色のインクの打滴前後で、処理液を記録媒体20に打滴させる。インクと処理液の打滴については後述することとする。
次に、印字ヘッド及び処理液打滴ヘッドの構造について説明する。インク色ごとに設けられている各印字ヘッド12K、12M、12C、12Y及び、処理液用打滴ヘッド16,18の構造は共通しているので、以下、これらを代表して符号50によって印字ヘッドとして示すものとする。
図2(a)は印字ヘッド50の構造例を示す平面透視図であり、図2(b)はその一部の拡大図である。また、図3は印字ヘッド50の他の構造例を示す平面透視図であり、図4は1つの液滴吐出素子(1つのノズル51に対応したインク室ユニット)の立体的構成を示す断面図(図2中4−4線に沿う断面図)である。
記録媒体20上に印字されるドットピッチを高密度化するためには、印字ヘッド50におけるノズルピッチを高密度化する必要がある。本例の印字ヘッド50は、図2乃至図4に示すように、インク滴の吐出口であるノズル51と、各ノズル51に対応する圧力室52等からなる複数のインク室ユニット(液滴吐出素子)53を千鳥でマトリクス状(2次元的に)に配置させた構造を有し、これにより、印字ヘッド長手方向(紙搬送方向と略直交する方向)に沿って並ぶように投影される実質的なノズル間隔(投影ノズルピッチ)の高密度化を達成している。
また、図2の構成に代えて、図3に示すように、複数のノズル51が2次元に配列された短尺のヘッドユニット50’を千鳥状に配列して繋ぎ合わせることで記録媒体20の全幅に対応する長さのノズル列を有するフルラインヘッドを構成してもよい。
各ノズル51に対応して設けられている圧力室52は、その平面形状が概略正方形となっており(図2参照)、対角線上の両隅部にノズル51と供給インクの流入口(供給口)54が設けられている。
図4に示すように、圧力室52は供給口54を介して共通流路55と連通されている。共通流路55はインク供給源たるインク貯蔵/装填部(図4中不図示、図1中符号14として記載)と連通しており、インクタンク14K,14M,14C,14Yから供給されるインクは図4の共通流路55を介して各圧力室52に分配供給される。
圧力室52の天面を構成している加圧板(共通電極)56には個別電極57を備えたアクチュエータ58が接合されており、個別電極57と共通電極56に駆動電圧を印加することによってアクチュエータ58が変形して圧力室52の容積が変化し、これに伴う圧力変化によりノズル51からインクが吐出される。なおアクチュエータ58には、ピエゾ素子等の圧電体が好適に用いられる。インク吐出後、共通流路55から供給口54を通って新しいインクが圧力室52に供給される。
かかる構造を有する多数のインク室ユニット53を図5に示す如く、主走査方向に沿う行方向及び主走査方向に対して直交しない一定の角度θを有する斜めの列方向とに沿って一定の配列パターンで格子状に配列させた構造になっている。
すなわち、主走査方向に対してある角度θの方向に沿ってインク室ユニット53を一定のピッチdで複数配列する構造により、主走査方向に並ぶように投影されたノズルのピッチPはd×cosθとなり、主走査方向については、各ノズル51が一定のピッチPで直線状に配列されたものと等価的に取り扱うことができる。このような構成により、主走査方向に並ぶように投影されるノズル列が高密度のノズル構成を実現することが可能になる。
なお、印字可能幅の全幅に対応した長さのノズル列を有するフルラインヘッドで、ノズルを駆動する時には、(1)全ノズルを同時に駆動する、(2)ノズルを片方から他方に向かって順次駆動する、(3)ノズルをブロックに分割して、ブロックごとに片方から他方に向かって順次駆動する等が行われ、用紙の幅方向(用紙の搬送方向と直交する方向)に1ライン又は1個の帯状を印字するようなノズルの駆動を主走査と定義する。
特に、図5に示すようなマトリクス状に配置されたノズル51を駆動する場合は、上記(3)のような主走査が好ましい。すなわち、ノズル51-11 、51-12 、51-13 、51-14 、51-15 、51-16 を1つのブロックとし(他にはノズル51-21 、…、51-26を1つのブロック、ノズル51-31 、…、51-36を1つのブロック、…として)、記録媒体20の搬送速度に応じてノズル51-11 、51-12 、…、51-16を順次駆動することで記録媒体20の幅方向に1ラインを印字する。
一方、上述したフルラインヘッドと用紙とを相対移動することによって、上述した主走査で形成された1ライン(1列のドットによるライン又は複数列のドットからなるライン)の印字を繰り返し行うことを副走査と定義する。
上述したような構成の印字ヘッド50の構成と、処理液用打滴ヘッド16,18の構造は共通している。すなわち、処理液用打滴ヘッド16,18もノズルに対応した圧力室からなる複数の処理液室ユニットを備え、この処理液室ユニットを千鳥でマトリクス状(2次元的に)に配置させた構造からなる。各処理液室ユニットには共通流路を介して処理液用タンクから処理液が供給される。
本発明の実施に際してノズルの配置構造は図示の例に限定されない。また、本実施形態では、ピエゾ素子(圧電素子)に代表されるアクチュエータの変形によってインク及び処理液の液滴を飛ばす方法が採用されているが、本発明の実施に際して、インク及び処理液を吐出させる方式は特に限定されず、ピエゾ方式に代えて、ヒータ等の発熱体によってインク及び処理液を加熱して気泡を発生させ、その圧力で液滴を飛ばすサーマルジェット方式等、各種方式を適用できる。
図6は、インクジェット記録装置10のシステム構成を示す要部ブロック図である。
同図に示すようにインクジェット記録装置10は、通信インタフェース100、システムコントローラ102、メモリ104、ROM106、モータドライバ108、ヒータドライバ110、プリント制御部112、画像バッファメモリ114、ヘッドドライバ116、印字ヘッド12、処理液用ヘッドドライバ122、処理液打滴ヘッド16,18、印字検出部124等によって構成されている。
通信インタフェース100は、ホストコンピュータ130から送られてくる画像データを受信するインタフェース部である。通信インタフェース100にはUSB(Universal Serial Bus)、IEEE1394、イーサネット(登録商標)等の有線の通信インタフェース、または無線ネットワーク等のシリアルインタフェースやセントロニクス等のパラレルインタフェースを適用することができる。この部分には、通信を高速化するためのバッファメモリ(不図示)を搭載してもよい。なお、本発明において、画像データの入力態様は、ホストコンピュータ130との通信により画像データが入力される場合に特に限定されない。例えば、メモリカードや光ディスク等のリムーバブルメディアから画像データを読み込むことにより画像データが入力されるようにしてもよい。
ホストコンピュータ130から送出された画像データは通信インタフェース100を介してインクジェット記録装置10に取り込まれ、一旦メモリ104に記憶される。メモリ104は通信インタフェース100を介して入力された画像を一旦格納する記憶手段であり、システムコントローラ102を通じてデータの読み書きが行われる。このほかにもメモリ104は画像形成処理用のプログラム、そのプログラムの実行に必要な各種の情報等も記憶されている。
システムコントローラ102は、通信インタフェース100、メモリ104、モータドライバ108、ヒータドライバ110等の各部を制御する制御部である。システムコントローラ102は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、ホストコンピュータ130との間の通信制御、メモリ104の読み書き制御等を行うとともに、搬送系のモータ109やヒータ111を制御する制御信号を生成する。
モータドライバ108は、システムコントローラ102からの指示に従ってモータ109を駆動するドライバ(駆動回路)である。具体的には、搬送部(図1における符号26)を構成する搬送ベルトへの記録媒体の吸着や、その搬送ベルトの駆動等を行う。
ヒータドライバ110は、システムコントローラ102からの指示に従って後乾燥部19のヒータ111や加熱ドラム34を駆動するドライバである(図1参照)。
プリント制御部112は、システムコントローラ102の制御に従い、メモリ104内の画像データから印字制御用の信号を生成するための各種加工、補正等の処理を行う信号処理機能を有し、生成した印字制御信号(ドットデータ)をヘッドドライバ116、処理液用ヘッドドライバ122に供給する制御部である。プリント制御部112において所要の信号処理が施され、この画像データに基づいてヘッドドライバ116を介して色別の各印字ヘッド12K,12M,12C,12Yのインク液滴の吐出量や吐出タイミングの制御が行われる。これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。また同様に、プリント制御部112によって処理液用ヘッドドライバ122を介して処理液打滴ヘッド16,18の処理液の吐出量や吐出タイミングの制御が行われる。
プリント制御部112には画像バッファメモリ114が備えられており、プリント制御部112における画像データ処理時に画像データやパラメータ等のデータが画像バッファメモリ114に一時的に格納される。なお、画像バッファメモリ114はプリント制御部112に付随する態様で示されているが、メモリ104と兼用することも可能である。また、プリント制御部112とシステムコントローラ102とを統合して1つのプロセッサで構成する態様も可能である。
ヘッドドライバ116はプリント制御部112から与えられるドットデータに基づいて各印字ヘッド12K,12M,12C,12Yの吐出駆動用アクチュエータ(不図示)を駆動する。ヘッドドライバ116には印字ヘッドの駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
処理液用ヘッドドライバ122は、ヘッドドライバ116と同様に、プリント制御部112から与えられるドットデータに基づいて、各処理液打滴ヘッド16,18の吐出駆動用アクチュエータ(不図示)を駆動する。
ここで、印字ヘッド12及び処理液打滴ヘッド16,18のノズルから記録媒体に付与される処理液及びインクの量を制御する好ましい手段としては、例えば実際にノズルの径を変えて付与量を制御する態様や、ノズルの径は変えずに駆動波形を変えて吐出量を制御する態様等が挙げられる。本実施の形態では、駆動波形を変えて吐出量を制御する。すなわち、ヘッドドライバ116及び処理液用ヘッドドライバ122によって印字ヘッド12及び処理液打滴ヘッド16,18に駆動波形を含む駆動信号が出力される。
印刷すべき画像のデータは、通信インタフェース100を介して外部から入力され、一旦メモリ104に蓄えられる。この段階では、例えば、RGBの画像データがメモリ104に記憶される。メモリ104に蓄えられた画像データは、システムコントローラ102を介してプリント制御部112に送られ、このプリント制御部112において既知のディザ法、誤差拡散法等の手法によりインク色ごとのドットデータに変換される。なお、メモリ104は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスク等磁気媒体を用いてもよい。
こうして、プリント制御部112で生成されたドットデータに基づいて各印字ヘッド12K,12M,12C,12Yが駆動制御され、各印字ヘッド12K,12M,12C,12Yからインクが吐出される。記録媒体20の搬送速度に同期して各印字ヘッド12K,12M,12C,12Yからのインク吐出を制御することにより、記録媒体20上に画像が形成される。また、後述するが、ドットデータに基づき処理液打滴ヘッド16,18も駆動制御され、処理液打滴ヘッド16,18からも処理液が吐出される。この処理液によって記録媒体20上のインクの不溶化が行われる。
なお、本実施形態において、システムコントローラ102、モータドライバ108、ヒータドライバ110、ヘッドドライバ116、処理液用ヘッドドライバ122は、その全部又は部分がマイクロプロセッサによって構成されている。
次に、処理液打滴ヘッド及び処理液について説明する。
図1で示したが、印字ヘッド12Kの記録媒体搬送方向(図1中矢印方向)上流側には、処理液打滴ヘッド16が配置されるとともに、印字ヘッド12Yの記録媒体搬送方向下流側には処理液打滴ヘッド18が配置されている。これら処理液打滴ヘッド16,18は、前述したように各印字ヘッド12K,12M,12C,12Yの構成(図2ないし図5参照)と同様であり、処理液打滴ヘッド16,18の各ノズルからは記録媒体20に対して処理液が吐出される。
これにより記録媒体20は、駆動ローラ41、42によって駆動される搬送ベルト43上を、第1の処理液打滴ヘッド16による打滴位置、第1の印字ヘッド12Kによる打滴位置、第2の印字ヘッド12Mによる打滴位置、第3の印字ヘッド12Cによる打滴位置、第4の印字ヘッド12Yによる打滴位置、及び第2の処理液打滴ヘッド18による打滴位置の順に搬送され、各インク及び処理液が必要に応じて打滴される。この後、記録媒体20は後乾燥部19まで搬送される。
各印字ヘッド12K,12M,12C,12Y及びそれに対応する処理液打滴ヘッド16,18は、課題を解決するための手段における「液体付与手段」または「液体打滴手段」に相当する。なお、本発明の実施に際しては、本実施例のように印字ヘッドと処理液打滴ヘッドに分離された構成に限定されるものでなく、一体的に構成されたものでもよい。
一方、処理液は、インクと混合した場合に色材の凝集物を生成するとともに、色材の凝集物を正負のいずれかに帯電させるような2液反応を引き起こす液体である。
このような色材の凝集物を生成させる手段として、アニオン性の色材とカチオン性の化合物を反応させたり、顔料系インクをpH変化により分散破壊を起こしたり、顔料系インクを多荷金属塩と反応により分散破壊を起こしたりする等の方法がある。色材の凝集物を帯電させる手段としては、アニオン/カチオン反応時に色材の凝集物表面にアニオン又はカチオン基が残るようにインク又は処理液の組成を調整する方法や、顔料の表面電位をpH調整により制御する方法等がある。
インクの溶媒と色材を分離する工程について説明する前に、記録媒体上での処理液の付与について述べる。
処理液打滴ヘッド16による初め(第1液)の処理液を図7に示すように間引いて付与させる場合を考えると、見かけ上第1液の処理液の付与量を少なくできるが、処理液が付与された画素以外は画素全体を処理液が覆うことが出来ないので、画素によって処理液の付与量に差が生じる。したがって、画素全体を処理液が覆われていない画素にインクを付与させると、その一部は反応させることができない。そこで、図8に示すようにインクの付着面積を半径Rの円と仮定した場合、処理液を、半径Rで特定される面積以上の付着面積で記録媒体に付着させる。すなわち、第1液の処理液のインク着弾直前の記録媒体上の付着面積を、インクが付与される付着面積よりも大きい領域に付着させる。このような制御は図6に示したプリント制御部112によって行われ、処理液用ヘッドドライバ122を介して処理液打滴ヘッド16,18に駆動波形を含む駆動信号が出力される。
なお、1画素当たりの付着面積とは、図7における斜線部で示す記録媒体上の1画素当たりに液が付与されることにより記録媒体上で液が広がる面積を示す。また、1画素当たりの付与量とは、図7における斜線部で示す記録媒体上の1画素当たりに液が付与される量を言う。
本発明の実施に際しては処理液が記録媒体20上でその付着面積が大きく広がるように、処理液はその表面張力が小さいものを用いる。
また、本実施の形態では処理液は第1液として処理液打滴ヘッド16から、及び第3液として処理液打滴ヘッド16からそれぞれ記録媒体20に付与される。この第1液の処理液と第3液の処理液とをそれぞれ同じ組成、すなわち同じ表面張力のものを用いてもよいが、本実施の形態ではこれに限定されず、異なる組成からなる表面張力の異となるものを用いてもよい。ただしこの場合には第1液,第3液のそれぞれの処理液の表面張力をγ1,γ3とし、第2液のインクの表面張力をγ2とすると、
γ1<γ2 ・・・数式(1)
γ3<γ2 ・・・数式(2)
の関係が成り立つものを用いることとする。
具体的に説明すると、第1液の処理液の表面張力が第2液のインクの表面張力より大きい場合には、表面張力の小さい第2液のインクが表面張力の大きい第1液の処理液の周りをくるむようになり、また最表面がインクとなる。このため、処理液によって反応されないインクが第1液の処理液まわりから四方にしみ出し、フェザリングの原因となる。そこで、第1液の処理液の表面張力を第2液のインクの表面張力より小さする。
また、第3液の処理液の表面張力が第2液のインクの表面張力より大きい場合には、表面張力の大きい第3液の処理液が表面張力の小さい第2液のインクの表面で1箇所に集中してしまい、最表面のインクが処理液と充分に反応出来ない。そこで、第3液の処理液の表面張力を第2液のインクの表面張力より小さくし、第3液の処理液を第2液のインクに対して包み込むように重ねて付与させる。
なお、記録媒体上に付与される第1液の処理液は1打滴(1ドット)とは限らず、複数のドットでインクの付着面積よりも大きい領域で付着する構成としてもよい。これと共に、第3液の処理液も複数のドットで記録媒体上に付着させる構成としても構わない。
[不溶化の具体例]
このような構成のインクジェット記録装置10によるインクの不溶化、すなわち記録媒体20上のインクの溶媒と色材を分離する工程について、図9乃至図10を用いて以下に説明する。なお、図9及び図10は、記録媒体20上に処理液及びインクを付着させたときの様子の一例を示す模式図であり、任意の印字ヘッドの1つのノズルから打滴されたインクと処理液の記録媒体20(21)上における様子を示すものである。
はじめに図9を用いて、インクや処理液が内部に浸透しない非浸透媒体を記録媒体20として適用した場合について説明する。
まず、図9(a)に示すように、印字ヘッド(12K,12M,12C,12Y)がインクを打滴する前に、各印字ヘッドによる記録媒体20上の打滴位置(注目位置152とする)に対して処理液打滴ヘッド16から予め処理液を打滴させる。すなわち、注目位置152が搬送路上で処理液打滴ヘッド16から処理液を打滴させる位置(第1液の処理液打滴位置)に到達したとき、処理液打滴ヘッド16から記録媒体20に対して処理液(液滴)154を打滴させる。このとき、打滴させる処理液の量は後に印字ヘッドによって打滴されるインク(図9(c)における符号156)の量よりも少なく設定しておく。
すなわち、第1液の1画素当たりの処理液の付与量をV1_Pixel、第2液の1画素当たりのインクの付与量をV2_Pixel、とすれば、
V1_Pixel<V2_Pixel ・・・数式(3)
の関係が成り立つ。
これにより、記録媒体20表面近傍でインクを反応できる。
図9(b)に示すように、記録媒体20の注目位置152に処理液154が付着すると、処理液154は記録媒体20表面で広がる。処理液154としては、前述したようにその表面張力が小さいものが用いられているので、前述したように第1液の処理液を少なく付与させても、同図に示すように記録媒体20表面で処理液154の付着面積を大きく得ることができる。
記録媒体20上に打滴された処理液154は、記録媒体20の紙搬送方向(図1中矢印方向)への搬送に伴って、印字ヘッド(12K,12M,12C,12Y)の真下に移動させられる。次いで、図9(c)に示すように記録媒体20の注目位置152が、搬送路上で各印字ヘッドからインクを打滴させる位置(第2液のインク打滴位置)まで到達したとき、記録媒体20の注目位置152に対して各印字ヘッドからインク(液滴)156を打滴させる。
各印字ヘッド12によって打滴されたインク156は、数式(1)で示したように、その表面張力が処理液154よりも大きいので、記録媒体20上の処理液154の真上から重なるように着弾する。記録媒体20の注目位置152に既に打滴された処理液154と、新たに記録媒体20に打滴されたインク156とが反応して、一部の処理液154とインク156との2液が混合した混合液が記録媒体20上に形成される。ついで、図9(d)に示すように混合液中の色材凝集物が下方に沈降することによって生成された色材層158と、混合液から分離された溶媒155とに変化する。
次に、図9(e)に示すように、記録媒体20の注目位置152が搬送路上で処理液打滴ヘッド18から処理液を打滴させる位置(第3液の処理液打滴位置)まで到達したとき、記録媒体20の注目位置152に対して処理液打滴ヘッド18から処理液(液滴)160を打滴させる。
ここで、処理液打滴ヘッド18から打滴される処理液160は、処理液打滴ヘッド16によって打滴される処理液154よりもその量を多く付与させる。
すなわち、第3液の1画素当たりの処理液の付与量をV3_Pixelとすれば
V1_Pixel<V3_Pixel ・・・数式(4)
の関係が成り立つ。
これにより、記録媒体20へのインク156の付与後に充分な量の処理液160を付与させるので、インク156を完全にすばやく不溶化できる。
また、処理液打滴ヘッド18から打滴された処理液160は数式(2)で示したように、その表面張力がインク156よりも小さいので、記録媒体20上のインク156に対して包み込むように重なって着弾する。
なお、インクと処理液による反応を具体的に示すと、インクと処理液との混合液は、2液反応によって負に帯電した色材凝集物を含む混合液に変化する。そして、混合液中の色材凝集物が下方に沈降し、混合液は色材凝集物から成る色材層と溶媒から成る溶媒層に分離される。
図9(f)は、この反応によって得られた色材層162及び溶媒層164を示すものである。
なお、第1液の処理液の1画素当たりの付与量と第3液の処理液の1画素当たりの付与量との合計を、第2液の1画素当たりのインクの付与量よりも多くすることが好ましい。つまり、
V1_Pixel+V3_Pixel≧V2_Pixel ・・・数式(5)
の関係が成り立つ態様とすれば、記録媒体20へのインク156に対して充分な量の処理液160を付与でき、インク156の反応をさらに促進させることができるので、好ましい態様と言える。
このような工程を経た後、後乾燥部19に対向する位置まで記録媒体20が搬送され、後乾燥部19によって記録媒体20が乾燥される(図1参照)。これにより溶媒層164の溶媒が気化して記録媒体20の表面に色材成分が定着した状態となる。
つぎに、他の態様として、インクや処理液がその内部に浸透する浸透媒体を記録媒体21として適用した場合を、図10を用いて説明する。
まず、図10(a)に示すように、記録媒体21の注目位置170に対して処理液打滴ヘッド16から処理液(液滴)154を打滴させる。打滴させる処理液の量は数式(3)の関係が成り立つように印字ヘッドによって打滴されるインク(図10(c)における符号156)の量よりも少なく設定しておく。
これにより、記録媒体21表面近傍でインクを反応できる。
図10(b)に示すように、記録媒体21の注目位置170に処理液154が付着すると、処理液154は記録媒体21表面で広がる。処理液154としてはその表面張力が小さいものが用いられ、記録媒体21表面で処理液154の付着面積を大きく得ることができる。したがって、前述したように第1液の処理液を少なく付与させても、1画素内で処理液の存在しない場所が生じることはない。なお、この処理液154の付着と同時に記録媒体21への処理液154の浸透も始まる。
次いで、図10(c)に示すように記録媒体21の注目位置170に対して各印字ヘッドからインク(液滴)156を打滴させる。
各印字ヘッド12によって打滴されたインク156は、その表面張力が処理液154よりも大きいので(数式(1)参照)、記録媒体21上の処理液154の真上から重なるように着弾し、処理液154とインク156とが反応して、一部の処理液154とインク156との2液が混合した混合液が記録媒体21上に形成される。ついで、図10(d)に示すように混合液中の色材凝集物が下方に沈降することによって生成された色材層158と、混合液から分離された溶媒155とに変化する。
この後、図10(e)に示すように、記録媒体21の注目位置170に対して処理液打滴ヘッド18から処理液(液滴)160を打滴させる。
処理液打滴ヘッド18から打滴される処理液160は、処理液打滴ヘッド16によって打滴される処理液154よりもその量を多く付与させる(数式(4)参照)。これによりインク156を完全にすばやく不溶化できる。
また、処理液打滴ヘッド18から打滴された処理液160はその表面張力がインク156よりも小さいので(数式(2)参照)、記録媒体20上のインク156に対して包み込むように重なって着弾する。
図10(f)は、この反応によって得られた色材層162及び溶媒層164を示すものである。
なお、記録媒体21は浸透媒体であるから、色材層162(158)の色材成分はその一部が溶媒層164の溶媒成分とともに記録媒体21内部に浸透される(図10(d)〜(f)における符号172)。これによりインクを記録媒体21に強固に定着できる。
その後、記録媒体21が後乾燥部19(図1参照)まで搬送されて乾燥が行われ、記録媒体21の表面及び内部に色材成分が定着した状態となる。
なお、処理液の濃度を濃くすることによってもインクの不溶化は達成できる。しかし、処理液の濃度の上昇に伴う粘度上昇によって処理液用打滴ヘッドのノズル詰まりが発生し易くなるほか、反応完了までの時間がかかるため現実的ではない。したがって、濃度の薄い処理液を記録媒体上で広げる本実施の形態で示した態様が最も好ましいと言える。
また、少ない処理液で完全にインクを反応させるに足りる成分を持っている処理液を用いたとしても、インクに対する反応に時間を要するのでは現実的ではない。したがって、処理液を同じ成分とするのであれば、濃縮した処理液よりも薄く、量が多いものを用いる態様が最も好ましいと言える。
なお、浸透媒体/非浸透媒体の具体的な分類について述べると、例えば表面張力が30mN/mであって、粘度が3cPの水性溶液を2pl滴下したときの浸透時間が100msよりも大きな記録媒体を「非浸透」とし、100ms以下の記録媒体を「浸透」とすることとする。
〔第2の実施形態〕
図11は本発明に係る画像形成装置の第2の実施の形態としてのインクジェット記録装置200のシステム構成を示す要部ブロック図である。
本実施形態に係るインクジェット記録装置200には、記録媒体20上の処理液の残存量を測定するための手段として、処理液残存量測定部118が設けられる。
処理液の記録媒体への付与後、記録媒体への処理液の浸透または処理液の気化によって記録媒体20上で処理液はその量が減少する。処理液残存量測定部118は、これら要因によって減少した処理液の残存量、すなわち処理液が記録媒体上で液体として残存している量を測定する。
なお、本実施の形態においては、メモリ104(画像バッファメモリ114でもよい)に記録媒体上の処理液の残存量に対してインクの付与量を決定するための基準情報が記憶される。
このような構成のインクジェット記録装置200によれば、プリント制御部112はシステムコントローラ102の制御に従い、処理液残存量測定部118によって測定された記録媒体上の処理液の残存量を元に、メモリ104内の基準情報に基づいて良好な画像を形成するように所要の信号処理を施し、画像データに基づいてヘッドドライバ116を介して各印字ヘッド12K,12M,12C,12Yのインクの吐出量の制御を行う。
具体的には、第1液の1画素当たりの処理液残存量をW1_Pixel、第2液の1画素当たりのインクの付与量をV2_Pixel、とすれば、
W1_Pixel<V2_Pixel ・・・数式(6)
の関係が成り立つ。
これにより、記録媒体20表面近傍でインクを反応できる。
さらに、処理液打滴ヘッド18から打滴される処理液160は、処理液打滴ヘッド16によって打滴される処理液154よりもその量を多く付与させる。
第3液の1画素当たりの処理液の付与量をV3_Pixelとすれば
W1_Pixel<V3_Pixel ・・・数式(7)
の関係が成り立つ。
これにより、記録媒体20へのインク156の付与後に充分な量の処理液160を付与させるので、インク156を完全にすばやく不溶化できる。
本発明によれば、特に画像形成時の温度、湿度等の外的要因によって変化する処理液の記録媒体への浸透度合いや処理液の気化の度合いに応じて残存量を測定し、インクの付与量を制御するので、最も良好な画像を形成できる。
ここで、記録媒体がその内部にインクを浸透させる浸透媒体である場合において、記録媒体上で液体として残存していない状態、すなわち処理液が浸透媒体である記録媒体内部にすべて浸透された状態について述べる。
すなわち、第1液の1画素当たりの処理液残存量W1_Pixel=0となる場合であるから、処理液残存量測定部118によって測定される処理液残存量が0となるが、付与されたインクを浸透が完了した処理液上に付与させれば、インクを記録媒体表面近傍で反応させることができる。
このような構成の処理液残存量測定部118は、例えば各印字ヘッド12K,12M,12C,12Yの紙搬送方向の上流側に配置される(図1参照)。処理液残存量測定部118を各印字ヘッド12K,12M,12C,12Yの紙搬送方向の上流側に配置すれば、各印字ヘッド12K,12M,12C,12Yからインクが付与される直前の処理液残存量を測定できるので、より好ましい。
上述したような実施の形態に示した液滴噴射ヘッドの構成は、前記実施の形態に限定されるものではない。例えば、図12に示すインクジェット記録装置300では、記録媒体20上のインクを不溶化させるための手段として、各印字ヘッド12K,12M,12C,12Yに対応するように、紙搬送方向上流側に処理液打滴ヘッド16K,16M,16C,16Yと、紙搬送方向下流側に処理液打滴ヘッド18K,18M,18C,18Yとをそれぞれ設けた構成としている。
これら処理液打滴ヘッド16,18は、各印字ヘッド12K,12M,12C,12Yの構成(図2ないし図5参照)と同様であり、処理液打滴ヘッド16,18の各ノズルからは記録媒体20に対して処理液が吐出される。
これにより記録媒体20は、駆動ローラ41、42によって駆動される搬送ベルト43上を、第1の処理液打滴ヘッド16Kによる打滴位置、第1の印字ヘッド12Kによる打滴位置、第2の処理液打滴ヘッド18Kによる打滴位置、第3の処理液打滴ヘッド16Mによる打滴位置、第2の印字ヘッド12Mによる打滴位置、第4の処理液打滴ヘッド18Mによる打滴位置、第5の処理液打滴ヘッド16Cによる打滴位置、第3の印字ヘッド12Cによる打滴位置、第6の処理液打滴ヘッド18Cによる打滴位置、第7の処理液打滴ヘッド16Yによる打滴位置、第4の印字ヘッド12Yによる打滴位置、第8の処理液打滴ヘッド18Yによる打滴位置の順に搬送され、各インク及び処理液が必要に応じて打滴される。この後、記録媒体20は後乾燥部19による気化位置まで搬送されて乾燥される。
なお、インクジェット記録装置300で示したように、隣接する処理液打滴ヘッド(すなわち処理液打滴ヘッド18Kと16M、処理液打滴ヘッド18Mと16C、処理液打滴ヘッド18Cと16Y)同士を繋ぎ、共通化させた態様としても構わない。
また、例えば黒等のひとつの色を記録媒体に対して付与させて、白黒画像を記録媒体に形成する構成の画像形成装置を用いても構わない。
本発明に係る画像形成装置の一実施形態としてのインクジェット記録装置の概略を示す全体構成図である。 印字ヘッドの構造例を示す平面透視図及びその一部の拡大図である。 印字ヘッドの他の構造例を示す平面透視図である。 図2中4−4線に沿う断面図である。 図2に示した印字ヘッドのノズル配列を示す拡大図である。 インクジェット記録装置のシステム構成を示す要部ブロック図である。 処理液の記録媒体上での広がりについて述べる説明図である。 記録媒体に付与されたインクと処理液との付着面積の関係を示す図である。 記録媒体上に処理液及びインクを付与させたときの様子の一例を示す模式図である。 記録媒体上に処理液及びインクを付与させたときの様子の他の例を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態に係るインクジェット記録装置のシステム構成を示す要部ブロック図である。 本発明の他の実施形態に係るインクジェット記録装置の概略を示す全体構成図である。 従来までのインクジェット記録装置によるインクと処理液との関係を示す図であり、処理液が多すぎる場合を示す。 従来までのインクジェット記録装置によるインクと処理液との関係を示す図であり、処理液が少なすぎる場合を示す。
符号の説明
10,200,300…インクジェット記録装置、12(12K,12M,12C,12Y),50,50’…印字ヘッド、14…導電体層、16,18…処理液打滴ヘッド、20…記録媒体、102…システムコントローラ、112…プリント制御部、118…処理液残存量測定部、154,160…処理液、156…インク、158…色材層

Claims (3)

  1. 記録媒体に、処理液である第1液を付与し、次いで色材を含むインク液である第2液を付与し、さらに処理液である第3液を付与することにより、前記記録媒体上で前記インク液内の前記色材を不溶化させて、前記記録媒体上に画像を形成する液体付与手段と、
    前記液体付与手段を制御する液体付与制御手段と、
    を備え、
    記液体付与制御手段は、前記記録媒体上の前記第1液の1画素当たりの残存量よりも前記第2液の1画素当たりの付与量を多く付与させるとともに、前記記録媒体における前記第2液の付着面積よりも前記第1液の付着面積を大きくさせ、かつ、前記記録媒体上の前記第1液の1画素当たりの残存量よりも前記第3液の1画素当たりの付与量を多く付与させる制御を行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記記録媒体は、内部に液体を浸透させる浸透媒体であり、
    前記液体付与制御手段は、前記第1液が前記記録媒体の内部にすべて浸透した状態で、前記第2液を前記記録媒体の浸透した前記第1液の上に付与させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記記録媒体上の前記第1液の残存量を測定する処理液残存量測定手段を備え、
    前記液体付与制御手段は、前記処理液残存量測定手段によって測定された前記第1液の残存量に基づいて、前記第2液の付与量の制御を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置
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