JP2009241552A - 不吐出検出方法および不吐出検出装置並びにインクジェット記録装置 - Google Patents

不吐出検出方法および不吐出検出装置並びにインクジェット記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】記録媒体を搬送する搬送手段に殆ど有色インクを付着させることなく、処理液を吐出していない不吐出処理液ノズルを正確に検出することのできる不吐出検出方法および不吐出検出装置を提供する。
【解決手段】不吐出検出対象の選択処理液ノズルにおいて、打滴される処理液の濃度を徐々に濃くまたは薄く一方向に変化させながら処理液を所定ドット数連続して打滴した線状の不吐出検出対象領域が形成され、残りの処理液ノズルにおいては線状の不吐出検出対象領域とは逆方向に処理液の濃度を変化させながら処理液打滴パターンを記録媒体に形成し、対応インクノズルから有色インクを不吐出検出対象領域に向けて吐出して記録媒体に線状の有色インク画像を形成し、この画像を検出センサで読み取り、この画像の濃度および線幅の変化を検出して、選択処理液ノズルの不吐出の有無を検出することにより、上記課題を解決する。
【選択図】図8

Description

本発明は、不吐出検出方法および不吐出検出装置並びにインクジェット記録装置に関し、詳しくは、有色インクを凝集させる処理液を吐出するノズルを有するインクジェット記録方法および装置において、不吐出処理液ノズルを検出する不吐出検出方法および不吐出検出装置並びにインクジェット記録装置に関する。
従来、インクジェット記録装置においては、記録媒体に画像を記録する際に、記録媒体の種類によっては、記録した画像の耐水性が不十分であることがあった。
また、カラー画像を記録する場合に、高濃度の画像を記録しようとして多量のインクを記録媒体に吐出すると、インクの記録媒体への浸透によっては、フェザリングを生じることがあり、一方、この浸透を抑制しつつ、高濃度の画像を記録しようとすると、異なる色のインク間でにじみを生じることがあり、いずれの場合も、カラー画像を記録する場合の品位を著しく低下させていた。
そこで、近年、インクジェット記録装置において、記録する画像の耐水性を向上させて、高品質な画像(印字)を得るために、処理液を使用する方法が提案されている。
処理液は、有色インクの色材を凝集定着させる作用を有するので、インクジェット記録装置において、このような処理液を用いる場合には、有色インクを記録媒体に打滴する前に、処理液を記録媒体に打滴し、この処理液上に有色インクを打滴することにより、記録媒体上における有色インクのフェザリングやにじみを防止することができ、高品質な画像を得ることができる。
通常、インクジェット記録装置において、処理液を、記録媒体上の有色インクの画像記録領域に重ねるために像様(イメージワイズ)に打滴する場合には、インクジェットヘッドで、処理液を記録媒体に打滴する。
この際に、処理液を吐出するノズルの中に、処理液を吐出しない処理液ノズル(以下、不吐出処理液ノズルともいう)が存在すると、記録媒体上に、処理液が打滴さていない領域が生じる。
当然のことながら、記録媒体上の処理液が打滴されていない領域に、有色インクを打滴しても、有色インクの色材の定着凝集が不十分になるため、所望のインク濃度やドット径が得られず、記録画像の品質は低下する。
特に、インクジェットヘッドの構成が、ラインヘッドの場合に、不吐出処理液ノズルが存在すると、記録画像上に生じる処理液が打滴されていないことにより画像の品質が低下する領域が、ライン状(スジ状)になり、非常に目立ってしまう。
そのため、処理液としては、記録媒体における記録画像領域の色濃度を正確に制御するために、無色透明なものを用いるので、記録媒体上において、処理液が打滴されているかどうかを検知することが非常に難しい。しかしながら、記録媒体上において、処理液が、インクを打滴する領域(画像記録領域)に打滴されているかどうか、すなわち、不吐出処理液ノズルを検知(検出)することは、記録画像の品質を維持していく上で、非常に重要である。
そこで、通常のプリントに先だって、テストプリントを行って不吐出処理液ノズルを検出することが提案されている(特許文献1、2および3参照)。
特許文献1には、記録媒体上に、処理液および有色インクを重ねて打滴して形成した線と、有色インクのみを打滴して形成した線とを形成し、これらの濃度、色相、にじみ等を比較し、この比較結果を用いて、不吐出処理液ノズルを検出する方法が開示されている。
さらに、特許文献1には、記録媒体上に、処理液を階段状の線を形成するように打滴した後に、この記録媒体全面に、有色インクを打滴(ベタ打滴)して、処理液とインクとが重なった線の濃度、色等を求め、これらを用いて、不吐出ノズルを検出する方法が開示されている。
また、特許文献2および3には、記録媒体上に、処理液および有色インクを重ねて打滴してドットを形成し、他方、有色インクのみを打滴してドットを形成した後、形成したドットの濃度やドット径を求め、これらを用いて、処理液を吐出していない不吐出ノズルを検出する方法が開示されている。
特開平08−118616号公報 特開2004−223846号公報 特開2004−223847号公報
特許文献1に開示されている方法は、不吐出処理液ノズルを検出することはできる。
しかしながら、特許文献1に開示される方法のうち、処理液および有色インクが重なって定着される線と、有色インクのみの線とを記録媒体上に形成して、不吐出処理液ノズルを検出する方法は、処理液および有色インクを重ねて線を形成する際であっても、有色インクの打滴位置が極めて安定している場合でなければ、処理液に重ならない有色インクが生じ、定着されない可能性が非常に高く、さらに、一方で、有色インクのみを打滴して線を形成しているので、記録媒体上に、ある程度の範囲で、打滴された有色インクが定着されていない領域が生じることになる。
さらに、特許文献1に開示される方法のうち、記録媒体上に、処理液で、階段状の線を形成した後、この記録媒体全面に、有色インクを打滴して、不吐出処理液ノズルを検出する方法は、記録媒体上の非常に広い範囲に、処理液の無い領域、すなわり、有色インクのみが打滴され、定着されていない領域が生じる。
このようなインクのみが打滴されている領域では、処理液が無いため、有色インクが記録媒体に定着されないので、このような記録媒体を搬送すると、記録媒体の搬送ローラ等に、定着しなかったインクが付着し、搬送ローラ等を汚染してしまう。
さらに、不吐出処理液ノズルを検出するテストプリントの際に、このように、記録媒体の搬送ローラ等を汚染してしまうと、通常のプリント時において、記録媒体に汚れを付着させてしまうという問題がある。
また、特許文献1に開示されている方法では、有色インクの打滴位置が変動していること(位置ずれ)を検出するためには、この打滴位置が変動しているインクノズルの代わりに、不吐出処理液ノズルの検出の際に用いるインクノズルを、処理液ノズルに対して新たに決定する必要があり、そのため、処理液ノズルとインクノズルとの対応付けをやり直さなければならじ、時間がかかるという問題がある。
また、特許文献2および3に開示されている方法も、処理液を吐出していない不吐出ノズルを検出することはできるものの、1つ1つのドットをCCD(charge-coupled device)カメラで測定して、所定の基準値と比較しなければならないので、不吐出ノズルを検出するのに非常にコストと時間がかかるという問題がある。
さらに、特許文献2および3に開示される方法においても、有色インクの打滴位置が変動していることを検出することは可能だが、この打滴位置が変動しているインクノズルの代わりに、不吐出処理液ノズルの検出の際に用いるインクノズルを、新たに決定する必要があり、そのため、処理液ノズルとインクノズルとの対応付けをやり直さなければならない。
本発明の目的は、上記従来技術に基づく問題点を解消し、画像を形成するための有色インクとこの有色インクを定着する処理液とを用いて記録媒体に画像を記録するインクジェット記録方法および装置に用いられ、記録媒体を搬送する搬送手段に殆ど有色インクを付着させることなく、処理液を吐出していない不吐出処理液ノズルを正確に検出することのできる不吐出検出方法および不吐出検出装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、上記目的に加え、有色インクを吐出していない不吐出インクノズルを検出することができ、さらには、処理液ノズルとインクノズルの位置ずれを検出することができ、処理液ノズルとインクノズルとの正確かつ新たな対応付けを容易に設定することができる不吐出検出方法および不吐出検出装置を提供することにある。
さらに、本発明の他の目的は、上記目的および他の目的を達成することができる不吐出検出方法を実施し、不吐出検出装置を備えるインクジェット記録装置を提供するものである。
また、上記課題を解決するために、本発明は、処理液ノズルおよびインクノズルからそれぞれ透明な処理液および有色インクを記録媒体上に像様に重ねて打適し、前記有色インクを定着して記録するインクジェット記録方法における不吐出検出方法であって、全処理液ノズルの中から不吐出検出対象として少なくとも隣接しないように選択された処理液ノズルの各々において、打滴される前記処理液の濃度を徐々に濃くまたは薄く一方向に変化させながら前記処理液を所定ドッド数連続して打滴した線状の不吐出検出対象領域が形成され、前記不吐出検出対象として選択されなかった残りの処理液ノズルにおいては、前記線状の不吐出検出対象領域とは逆方向に前記処理液の濃度を変化させながら前記処理液が連続して打滴されるように、処理液打滴パターンを設定し、設定された処理液打滴パターンに応じて前記処理液を前記処理液ノズルから記録媒体上に吐出して前記記録媒体に前記処理液打滴パターンを形成し、前記不吐出検出対象として選択された処理液ノズルと対応するとして設定された各インクノズルから前記有色インクを、前記記録媒体に形成された前記処理液打滴パターン上に吐出して前記記録媒体に線状の有色インク画像を記録して、前記記録媒体に処理液不吐出検出パターンを形成し、前記記録媒体に形成された前記処理液不吐出検出パターンを検出センサで読み取り、前記検出センサで読み取られた前記処理液不吐出検出パターン中の前記線状の有色インク画像を検出し、検出された前記線状の有色インク画像の濃度および線幅を測定し、測定された前記線状の有色インク画像の濃度および線幅の変化を検出して、前記不吐出検出対象として選択された処理液ノズルの不吐出の有無を判断し、不吐出処理液ノズルを検出することを特徴とする不吐出検出方法を提供するものである。
本発明においては、前記処理液の濃度は、処理液ノズルから1つの処理液ドッドに打滴される前記処理液の液量、前記1つの処理液ドッドのサイズ、前記1つの処理液ドッドを形成する所定液量の小滴の密度、および、前記1つの処理液ドッドへの前記処理液の吐出率の少なくとも1つを制御することにより制御され、前記濃度の濃淡は、前記処理液の液量の多少、前記サイズの大小、前記密度の大小、または、吐出率の大小に対応するものであるのが好ましい。
また、本発明においては、前記全処理液ノズルが前記不吐出検出対象として選択されるように、前記全処理液ノズルの中から複数の異なる処理液ノズルの組合せが選択され、これらの複数の異なる処理液ノズルの組合せにそれぞれ対応する複数の前記処理液打滴パターンが連続して組み合せられるのが好ましい。
また、本発明においては、前記処理液ノズルの不吐出の有無の検出は、前記線状の不吐出検出対象領域に対応して形成された前記線状の有色インク画像の濃度が不変であり、かつ、前記線状の有色インク画像の線幅が不変である場合に、当該線状の不吐出検出対象領域に対応する前記処理液ノズルを不吐出処理液ノズルとして検出するのが好ましい。
また、本発明においては、さらに、前記検出センサで読み取られた前記線状の有色インク画像の濃度および線幅の変化を検出して、前記不吐出検出対象として選択された前記処理液ノズルと、この処理液ノズルに対応するとして設定された前記インクノズルとの位置ずれを検出するのが好ましい。
また、本発明においては、前記処理液ノズルとこれに対応するとして設定された前記インクノズルとの位置ずれの検出は、前記線状の不吐出検出対象領域に対応する前記線状の有色インク画像の濃度の変化が、前記線状の不吐出検出対象領域における前記処理液の濃度の変化が逆であり、前記線状の有色インク画像の線幅の変化が、前記線状の不吐出検出対象領域における前記処理液の濃度の濃くなる方向に太くなる場合に、当該線状の不吐出検出対象領域を形成した前記処理液ノズルに対応するとして設定された前記インクノズルは、前記処理液ノズルと異なる処理液ノズルによって前記処理液が連続して打滴された、当該線状の不吐出検出対象領域以外の処理液打滴領域に前記有色インクを打滴したことを検出するのが好ましい。
また、本発明においては、前記処理液ノズルとこれに対応する前記インクノズルとの位置ずれが検出された時、前記処理液ノズルに対応するとして設定された前記インクノズルの周辺のインクノズルから吐出された前記有色インクによって形成された前記線状の有色インク画像の濃度および線幅の変化が検出され、その濃度の変化が、前記線状の不吐出検出対象領域における前記処理液の濃度の変化と同じであり、前記線状の有色インク画像の線幅の変化が、前記線状の不吐出検出対象領域における前記処理液の濃度の濃くなる方向に細くなる場合に、当該線状の不吐出検出対象領域を形成した前記処理液ノズル対応するインクノズルとして前記周辺のインクノズルを設定するのが好ましい。
また、本発明においては、さらに、前記検出センサで読み取られた前記線状の有色インク画像の濃度および線幅の変化を検出して、前記インクノズルの不吐出の有無を検出するのが好ましい。
また、本発明においては、前記線状の不吐出検出対象領域に対応する前記線状の有色インク画像が形成されていない場合に、当該線状の不吐出検出対象領域に対応する前記処理液ノズルに対応する前記インクノズルを不吐出インクノズルとして検出するのが好ましい。
また、本発明においては、前記設定された処理液打滴パターンに応じて、前記処理液を前記処理液ノズルから前記記録媒体上に吐出することが繰り返され、同一の前記処理液打滴パターンが、前記記録媒体に繰り返し形成され、前記不吐出検出対象として選択された処理液ノズルと対応するとして、それぞれ異なる色の有色インクを吐出する複数種のインクノズルが設定され、設定された複数種のインクノズルおよび周辺の1種のインクノズルの中から少なくとも1種のインクノズルから対応する前記有色インクを選択し、選択された処理液ノズルと対応して前記記録媒体に繰り返し形成された1つの前記処理液打滴パターンの前記線状の不吐出検出対象領域に向けて吐出して前記記録媒体に線状の有色インク画像を形成することを、前記インクノズルの種類および前記有色インクの色の種類を対応する色に変えて繰り返し、色の異なる複数種の前記線状の有色インク画像を前記記録媒体に記録して、前記記録媒体に処理液不吐出検出パターンを形成し、前記記録媒体に形成された前記処理液不吐出検出パターンを前記検出センサで読取り、前記検出センサで読み取られた前記処理液不吐出検出パターン中の前記複数種の線状の有色インク画像を検出し、検出された前記複数種の線状の有色インク画像の濃度および線幅を測定し、測定された前記複数種の線状の有色インク画像の濃度および線幅の変化を検出して、前記不吐出検出対象として選択された処理液ノズルの不吐出の有無を判断し、不吐出処理液ノズルを検出するのが好ましい。
また、本発明においては、前記複数種の線状の有色インク画像のうち、前記処理液ノズルとこれに対応するとして設定された前記インクノズルとの位置ずれが検出され、前記インクノズルの前記周辺のインクノズルから前記インクノズルと同じ色の前記有色インクを吐出することにより形成された前記線状の有色インク画像があり、この線状の有色インク画像の前記濃度および前記線幅の変化が検出され、その濃度の変化が、前記線状の不吐出検出対象領域における前記処理液の濃度の変化と同じであり、前記線状の有色インク画像の線幅の変化が、前記線状の不吐出検出対象領域における前記処理液の濃度の濃くなる方向に細くなる場合に、当該線状の不吐出検出対象領域を形成した前記処理液ノズル対応するインクノズルとして前記周辺のインクノズルを設定するのが好ましい。
また、上記課題を解決するために、本発明は、インクジェットヘッドの処理液ノズルおよびインクノズルからそれぞれ透明な処理液および有色インクを像様に重ねて打適し、前記有色インクを定着して記録するインクジェット記録装置に用いられる不吐出検出装置であって、全処理液ノズルの中から少なくとも隣接しないように不吐出検出対象とする処理液ノズルを選択するノズル設定部と、前記不吐出検出対象として選択された前記処理液ノズルの各々において、前記処理液の濃度を徐々に濃くまたは薄く変化させながら前記処理液を所定ドッド数連続して打滴した線状の不吐出検出対象領域が形成され、前記不吐出検出対象として選択されなかった残りの処理液ノズルにおいては、前記線状の不吐出検出対象領域とは逆に前記処理液の濃度を変化させながら前記処理液が連続して打滴されるように、処理液打滴パターンを設定する処理液打滴パターン設定部と、設定された処理液打滴パターンに応じて前記処理液を前記処理液ノズルから記録媒体上に吐出して前記記録媒体に前記処理液打滴パターンを形成するように、前記処理液ノズルの吐出制御を行うとともに、前記不吐出検出対象として選択された処理液ノズルと対応するとして設定された各インクノズルから前記有色インクを、前記記録媒体に形成された前記処理液打滴パターン上に吐出して前記記録媒体に線状の有色インク画像を記録して、前記記録媒体に処理液不吐出検出パターンを形成するように、前記インクノズルの吐出制御を行う吐出制御部と、前記記録媒体に形成された前記処理液不吐出検出パターンを検出センサで読み取り、読み取られた前記処理液不吐出検出パターン中の前記線状の有色インク画像の画像データを取得するデータ取得部と、検出された前記線状の有色インク画像の濃度および線幅を測定する測定部と、測定された前記線状の有色インク画像の濃度および線幅の変化を検出して、前記不吐出検出対象として選択された処理液ノズルの不吐出の有無を判断し、不吐出処理液ノズルを検出する検出部とを有することを特徴とする不吐出検出装置を提供するものである。
また、本発明においては、前記検出部は、前記線状の不吐出検出対象領域に対応して形成された前記線状の有色インク画像の濃度が不変であり、かつ、前記線状の有色インク画像の線幅が不変である場合に、当該線状の不吐出検出対象領域に対応する前記処理液ノズルを不吐出処理液ノズルとして検出するのが好ましい。
また、本発明においては、前記吐出制御部は、前記処理液打滴パターン設定部によって設定された処理液打滴パターンに応じて、前記処理液を前記処理液ノズルから前記記録媒体上に吐出することを繰り返し、同一の前記処理液打滴パターンを、前記記録媒体に繰り返し形成すると共に、前記不吐出検出対象として選択された処理液ノズルと対応するとして、それぞれ異なる色の有色インクを吐出する複数種のインクノズルが設定され、設定された複数種のインクノズルおよび周辺の1種のインクノズルの中から少なくとも1種のインクノズルから対応する前記有色インクを選択し、選択された処理液ノズルと対応して前記記録媒体に繰り返し形成された1つの前記処理液打滴パターンの前記線状の不吐出検出対象領域に向けて吐出して前記記録媒体に線状の有色インク画像を形成することを、前記インクノズルの種類および前記有色インクの色の種類を対応する色に変えて繰り返し、色の異なる複数種の前記線状の有色インク画像を前記記録媒体に記録して、前記記録媒体に処理液不吐出検出パターンを形成するように、前記処理液ノズルおよび前記設定された複数種のインクノズルおよび前記周辺の1種のインクノズルを制御するものであり、前記データ取得部は、前記記録媒体に形成された前記処理液不吐出検出パターンを前記検出センサで読み取り、読み取られた前記処理液不吐出検出パターン中の前記複数種の線状の有色インク画像の画像データを取得するものであり、前記測定部は、前記複数種の線状の有色インク画像の濃度および線幅を測定するものであり、前記検出部は、前記測定部で測定された前記複数種の線状の有色インク画像の濃度および線幅の変化を検出して、前記不吐出検出対象として選択された処理液ノズルの不吐出の有無を判断し、不吐出処理液ノズルを検出するのが好ましい。
また、本発明においては、前記検出部は、さらに、前記複数種の線状の有色インク画像のうち、前記処理液ノズルとこれに対応するとして設定された前記インクノズルとの位置ずれを検出し、前記インクノズルの前記周辺のインクノズルから前記インクノズルと同じ色の前記有色インクを吐出することにより形成された前記線状の有色インク画像があり、この線状の有色インク画像の前記濃度および前記線幅の変化を検出し、その濃度の変化が、前記線状の不吐出検出対象領域における前記処理液の濃度の変化と同じであり、前記線状の有色インク画像の線幅の変化が、前記線状の不吐出検出対象領域における前記処理液の濃度の濃くなる方向に細くなる場合に、当該線状の不吐出検出対象領域を形成した前記処理液ノズル対応するインクノズルとして前記周辺のインクノズルを設定するのが好ましい。
また、上記課題を解決するために、本発明は、透明な処理液および有色インクを記録媒体上にそれぞれ像様に重ねて打適する処理液ノズルおよびインクノズルを備えるインクジェットヘッドと、前記記録媒体上にそれぞれ像様に打適された有色インクを定着する定着手段と、前記記録媒体と前記インクジェットヘッドとを相対的に移動する移動手段と、上記に記載の不吐出検出装置とを有することを特徴とするインクジェット記録装置を提供するものである。
本発明によれば、記録媒体を搬送する搬送手段に殆ど有色インクを付着させることがなく、したがって、画像が記録される記録媒体を汚すことなく、処理液を吐出していない不吐出処理液ノズルを正確に検出することができる。
また、本発明によれば、上記効果に加え、有色インクを吐出していない不吐出インクノズルを正確に検出することができる。
さらに、本発明によれば、上記効果に加え、処理液を吐出していない不吐出処理液ノズルを検出する際に、打滴位置が変動しているインクノズルを検出した場合に、この打滴位置が変動しているインクノズルの代わりに、不吐出処理液ノズルの検出の際に用いるインクノズルを、容易に決定することができ、処理液ノズルとインクノズルとの対応付けも簡単に行うことができる。
また、不吐出処理液ノズルを正確に検出することにより、不吐出処理液ノズル起因の画像欠陥を検出することもできる。
以下に、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、本発明の不吐出検出装置および不吐出検出方法を詳細に説明する。
図1は、本発明に係る画像記録装置の構成を表わすブロック図である。
図1に示す画像記録装置10は、供給された画像情報に応じて、画像を形成するための有色インクおよびこの有色インクを定着する処理液とを用いて記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置であって、画像記録部12と、画像読取装置14と、本発明の不吐出検出装置16とで構成される。
画像記録部12は、インク吐出ノズル(以下、単にインクノズルともいう)および処理液吐出ノズル(以下、単に処理液ノズルともいう)を有するインクジェットヘッド(以下、単に吐出ヘッドという)や、記録媒体を搬送する搬送手段等を具備し、供給された画像情報に応じて、供給された記録媒体に、画像を記録し、例えば本発明では、特に、処理液吐出ノズルによる処理液打滴パターンや、処理液吐出ノズルおよびインク吐出ノズルによる処理液不吐出検出パターンを形成する部位である。
画像読取装置14は、CCD(charge-coupled device)やMOS(metal oxide semiconductor)センサなどからなる撮像素子を含む検出センサによって画像記録部12で記録媒体上に記録された画像、例えば、処理液不吐出検出パターンを読み取り、読み取った画像のデータをデジタルデータに変換して、本発明の不吐出検出装置16に供給するものであり、公知のスキャナを用いればよい。
本発明の不吐出検出装置(以下、単に検出装置ともいう)16は、本発明の不吐出検出方法を実行し、画像記録部12の吐出ヘッドを構成する処理液吐出ノズルのうち、処理液を吐出していない処理液吐出ノズル(以下、不吐出処理液ノズルともいう)を検出し、好ましくは、画像記録部12の吐出ヘッドを構成するインクノズルのうち、有色インクを吐出していないインク吐出ノズル(以下、不吐出インクノズルともいう)を検出し、また、より好ましくは、処理液吐出ノズルとインク吐出ノズルとの位置ずれも検出し、さらに好ましくは、この位置ずれを修正し、処理液吐出ノズルとインク吐出ノズルとの新たな対応付けの設定を行うものである。
ここで、図2を用いて、本発明の検出装置16について、説明する。
なお、図2は、本発明の検出装置16の構成を示したブロック図である。
本発明の検出装置16は、図2に示すように、ノズル設定部18、打滴パターン設定部19、吐出制御部20と、データ取得部22、ライン検出部24、ライン測定部26、判断部28、および、記憶部29とを有する。
ノズル設定部18は、処理液吐出ノズル(以下、単に処理液ノズルともいう)の番号設定や、不吐出処理液ノズルを検出する際に、不吐出処理液ノズルかどうかを判断する対象(不吐出検出対象)とする処理液ノズル(以下、単に対象処理液ノズルともいう)の番号設定や、対象処理液ノズルに対応するインク吐出ノズル(以下、単に対応インクノズルともいう)またはそのインクノズルの周辺のインクノズル(以下、単に周辺インクノズルともいう)の決定行う部位である。
なお、本発明においては、処理液打滴パターンを設定するために、不吐出検出対象の処理液ノズルを決定する場合には、例えば、全処理液ノズルの中から不吐出検出対象として少なくとも隣接しないように対象処理液ノズルを選択する。
また、処理液吐出ノズルおよびインク吐出ノズルによって形成された処理液不吐出検出パターンから処理液不吐出検出を行う場合には、所定処理液ノズル、例えば、吐出ヘッドの一方の端部にある処理液ノズル、あるいは処理液不吐出検出を行った次の処理液ノズルを対象処理液ノズルとして選択する。なお、選択された対象処理液ノズル(のノズル番号)は、ライン検出部24に送られる。
打滴パターン設定部19は、ノズル設定部18によって設定された不吐出検出対象の処理液ノズルに応じて、不吐出処理液ノズルを検出するために、全処理液ノズルを用いて処理液を打滴するためのテストパターンとして処理液打滴パターン(後述する図7および図11参照)を設定する部位である。なお、打滴パターン設定部19では、処理液打滴パターンは、処理液打滴用テストパターンデータ(以下、単に、処理液パターンデータという)として生成される。
なお、処理液打滴パターンは、例えば、全処理液ノズルの中から不吐出検出対象として選択された各処理液ノズルにおいて、処理液の濃度を徐々に濃くまたは薄く一方向に変化させながら処理液を所定ドット数連続して打滴した線状の不吐出検出対象領域が形成され、不吐出検出対象として選択されなかった残りの処理液ノズルにおいては、線状の不吐出検出対象領域とは逆方向に処理液の濃度を変化させながら処理液が連続して打滴されるように設定される。
なお、処理液打滴パターンの具体例(図7および図11参照)については、後述する。
また、本発明においては、処理液の濃度は、処理液ノズルから1つの処理液ドッドに打滴される前記処理液の液量、前記1つの処理液ドッドのサイズ、前記1つの処理液ドッドを形成する所定液量の小滴の密度、および、前記1つの処理液ドッドへの前記処理液の吐出率の少なくとも1つを制御することにより制御することができ、濃度の濃淡は、処理液の液量の多少、前記サイズの大小、前記密度の大小、または、吐出率の大小に対応するものとする。
吐出制御部20は、打滴パターン設定部19から、設定された処理液打滴パターンの処理液パターンデータに応じて、対応インクノズルや周辺インクノズルを用いて有色インクを打滴するためのインク打滴用テストパターンデータ(以下、インクパターンデータという)を生成するとともに、処理液パターンデータおよびインクパターンデータを画像記録部12に供給して、画像記録部12において、供給された処理液パターンデータ応じて、吐出ヘッドの処理液ノズルから処理液を吐出させて打滴し、記録媒体上に処理液打滴パターン(後述する図7および図11参照)を形成すると共に、供給されたインクパターンデータ応じて、吐出ヘッドのインクノズルから有色インクを記録媒体上に吐出させて打滴し、記録媒体上に線状の有色インク画像(以下、単にライン画像という)を記録して、テストパターン、すなわち処理液不吐出検出パターン(後述する図8および図12参照)を形成させるように、制御する部位である。
データ取得部22は、吐出制御部20による制御に基づいて画像記録部12によって形成された処理液不吐出検出パターンが画像読取装置14において読み取られた後、画像読取装置14から、不吐出処理液ノズルを検出するために用いる処理液不吐出検出パターン(テストパターン)の画像データ(以下、単に、テスト画像データともいう)および判定部28における判定に用いる基準パターンデータを取得する部位である。なお、データ取得部22は、さらに、打滴パターン設定部19から処理液打滴パターンの処理液パターンデータをも取得する。
なお、テスト画像データ、基準パターンデータ、および処理液パターンデータについては、後に詳述する。
ライン検出部24は、データ取得部22で取得されたテスト画像データから、対応インクノズルまたは周辺インクノズルが描画したライン画像のデータ(以下、単にラインデータともいう)を検出し、ラインデータを検出した場合には、ライン測定部26に、検出したラインデータを供給する部位である。
ライン測定部26は、ラインデータに記録されているライン画像の記録媒体上における濃度(以下、単にライン画像の濃度ともいう)と、ラインデータに記録されているライン画像のライン幅(記録媒体上における記録媒体搬送方向と直交する方向の線幅;以下、単にライン画像の幅ともいう)を測定する部位である。
判断部28は、不吐出検出の対象処理液ノズルが不吐出処理液ノズルか否かを判断し、不吐出処理液ノズルを検出し、さらに、対応インクノズルや周辺インクノズルのインク吐出状態や、対象処理液ノズルと対応インクノズル(または、周辺インクノズル)との着弾位置の位置関係や、対応インクノズルの更新を判断し、判断結果を判断結果記録データとし、記憶部29に供給する部位である。なお、判断部28は、本発明の不吐出の検出部を構成する。
対象処理液ノズルが不吐出処理液ノズルか否かを判断する方法については、後述する。
記憶部29は、判断結果記録データ、例えば、不吐出処理液ノズルのノズル番号や、対象処理液ノズルと対応インクノズルの位置ずれや、対象処理液ノズルと対応インクノズルまたは周辺インクノズルとの位置関係や、更新された対応インクノズルのノズル番号(周辺インクノズルへの変更)などのデータを格納する部位であり、サーバ等の公知の記憶手段を用いることができる。
次に、さらに、図3を用いて、本発明の検出装置16の作用および本発明の不吐出処理液ノズルを検出する不吐出検出方法を説明する。
図3は、本発明の不吐検出方法の一実施例を示すフロー図である。
なお、図示例においては、すでに、テストパターン、例えば、図8に示す処理液不吐出検出パターンが形成されているものとする。
まず、図3のS1に示すように、データ取得部22において、打滴パターン設定部19および画像読取装置14から、それぞれ基準パターンデータとテスト画像データとを取得し、基準パターンデータは、判断部28に供給され、テスト画像データは、ライン検出部24に供給される。
なお、基準パターンデータおよびテスト画像データについては、後に詳述する。
次いで、図3のS2に示すように、ノズル設定部18において、対象処理液ノズルの番号を初期値に戻す。
例えば、処理液ノズル、夫々に、SN1番、SN2番、SN3番・・・・と番号が設定されていて、不吐出処理液ノズルを検出する場合に、常に、SN1の処理液ノズルを、対象処理液ノズルとして、検出を開始しているのであれば、ここでは、ノズル設定部18において、対象処理液ノズルの番号を、SN1番に設定する。
対象処理液ノズルの番号を初期値にした後、図3のS3に示すように、対象処理液ノズルが打滴した処理液上にインクを打滴するインクノズル、すなわち、対象処理液ノズルに対応するインクノズル(対応インクノズル)を決定する。
対応インクノズルの決定方法には、特に限定は無いが、通常、処理液ノズルおよびインクノズルは、処理液を打滴した位置にインクが打滴されるように吐出ヘッド内に配置されているので、この配置データを用いて、対象処理液ノズルに対応するインクノズルを決定する方法が挙げられる。
次いで、図3のS4に示すように、ライン検出部24において、テスト画像データから、S3において決定した対応インクノズルで描画したライン画像のデータ(ラインデータ)を検出する。
なお、テスト画像データからラインデータを検出する方法については、特に限定は無いが、記録媒体に対するインクノズルの書き出し位置の情報等を用いて、検出する方法が挙げられる。
ラインデータを検出できなかった場合には、図3のS5に示すように、対応インクノズルは、記録媒体上に、ライン画像を記録できていないことから、インクを吐出していない不吐出インクノズルであると判断し、また、対象処理液ノズルは、処理液を吐出したか否か不明であると判断し、さらに、対象処理液ノズルの着弾位置と対応インクノズルの着弾位置との位置関係も不明であると判断する。
他方、ラインデータを検出した場合には、ラインデータを、ライン測定部26に供給して、図3のS6に示すように、ライン測定部26において、供給されたラインデータの値からライン画像の濃度およびライン画像の幅を測定し、この測定結果を記録した測定結果データを、判断部28に供給する。
次いで、図3のS7に示すように、判断部28においては、ライン測定部26から供給された測定結果データと、データ取得部22から供給された基準パターンデータとを用いて、対象処理液ノズルが、処理液を吐出しているか否か、その他、対応インクノズルがインクを吐出しているか否かや、対象処理液ノズルと対応インクノズルとの着弾位置の位置関係を判断する。
なお、対象処理液ノズルが、処理液を吐出しているか否か、対応インクノズルがインクを吐出しているか否か、また、対象処理液ノズルと対応インクノズルとの着弾位置の位置関係を判断する方法については、後に詳述する。
次いで、図3のS8に示すように、S5またはS7で見出した判断結果を判断結果記録データとして記憶部29に記録する。
記憶部29において、判断結果記録データを記録(記憶)した後、図3のS9に示すように、ノズル設定部18において、全ての処理液ノズルを対象処理液ノズルに設定したかどうかを確認する。
全てのノズルを設定していなかった場合には、図3のS10に示すように、対象とする処理液ノズルの設定番号を1つ繰り上げる。
例えば、現在の対象処理液ノズルの番号が、SN1番であれば、次の対象処理液ノズルの番号を、SN2番に設定する。
対象とする処理液ノズルの設定番号を1つ繰り上げた後は、再度、STEP3から処理を繰り返す。
全ての処理液ノズルを対象処理液ノズルとした場合は、図3のS11に示すように、判定結果記録データを記憶部29に供給し、不吐出処理液ノズルの検出を終了する。
次に、対象処理液ノズルが、処理液を吐出しているか否かを判断する方法について、説明する。
まず、ここでは、対象処理液ノズルが、処理液を吐出しているか否かを判断するために用いる、基準パターンデータおよび測定結果データについて、詳述する。
基準パターンデータは、対象処理液ノズルが処理液を吐出しているか否かを判断するために用いられるものであり、基準画像として、一方向に濃度を変化させて処理液を打滴した領域に、インクを打滴することにより、処理液の濃度に従って、画像の濃度および線幅が変化する画像のデータである。
ここで、図5および図6を用いて、基準画像について説明する。
図5は、基準画像を模式的に表した図であり、図6は、図5に示す基準画像の濃度および線幅の変化を表したグラフである。
なお、図6中の点線は、図5に示す基準画像の矢印方向の濃度の変化を示し、他方、実線は、図5に示す基準画像の矢印方向の線幅の変化を示している。
上述の通り、処理液は、有色インクの色材を、記録媒体に、凝集定着させる作用を有する。そのため、インクに対して処理液の量が少ない、すなわち、処理液の濃度が小さいと、インクが記録媒体に定着せず、記録媒体上でにじみやすくなり、これにより、形成された画像は、濃度が薄く、幅が広い画像になる。他方、インクに対する処理液の量が多い、すなわち、処理液の濃度が大きいと、インクが記録媒体に安定的に定着して、記録媒体上でにじむことが少なくなるので、形成された画像は、濃度が濃く、幅が狭い画像になる。
そこで、例えば、記録媒体上において、図5中矢印方向に向かって、1ドット当たりの自身の濃度が徐々に濃くなるように処理液を打滴した領域に、1つのインクノズルで、インクを打滴して画像を形成すると、形成された画像は、図6に示すように、図5中矢印方向に向かって、すなわち、インクに対する処理液の濃度が濃くなる方向に向かって、濃度が濃く、かつ、線幅が小さくなる画像になる。
上記のように、インクに対する処理液の濃度が濃くなるに従って、形成する画像の濃度は濃くなり、かつ、線幅は小さくなる。そのため、本発明においては、この違いを用いて、対象処理液ノズルが処理液を吐出しているか否かを判断するために、基準画像のデータ、すなわち、基準パターンデータを用いる。
基準パターンデータの生成方法については、特に限定は無いが、一例として、記録部12において、1つの処理液ドットへの処理液ノズルお処理液の吐出量を徐々に多くすること、処理液の液量を多くすること、1つの処理液サイズを大きくすること、1つの処理液ドッドを形成する所定液量の処理液の密度を大きくすること等により、1ドット当たりの自身の濃度が徐々に濃くなる、または、薄くなるように、記録媒体の搬送方向(以下、単に搬送方向ともいう)に向かって、処理液を打滴した記録媒体に、インクを搬送方向に打滴して、図5に示すような基準画像を描画し、さらに、画像読取装置14において、基準画像を読み取り、読み取った基準画像のデータをデジタルデータに変換して生成する方法が挙げられる。
次に、対象処理液ノズルが処理液を吐出しているか否かを判断するために用いる測定結果データについて説明する。
上述の通り、測定結果データは、テスト画像データからライン画像の画像データ(ラインデータ)を検出し、検出したライン画像の濃度および線幅を測定した結果を表すデータである。
そのため、ここでは、まず、図7および図8を用いてテスト画像データの説明を行う。
本実施例において、テスト画像データは、対象処理液ノズルのみが打滴する処理液打滴ラインにおいて、処理液の濃度を徐々に濃く一方向に変化させながら処理液を所定ドット数連続して打滴した線状の不吐出検出対象領域を持つ処理液打滴パターンが形成された記録媒体に対し、対象処理液ノズルに対応するインクノズルで、有色インクを打滴して形成したライン画像を含む画像を表すデジタルデータである。
テスト画像データの生成方法については、特に限定はないが、図7および図8を用いてその一例を説明する。
図7は、対象処理液ノズルによって形成される処理液打滴ラインのみにおいて、処理液の濃度を徐々に濃く一方向に変化させながら処理液を所定ドット数連続して打滴した線状の不吐出検出対象領域が形成された、3種類(P1、P2、P3)の処理液打滴パターンが形成された記録媒体Aと、27個の処理液ノズル32で構成された処理液吐出ヘッド30とを模式的に表した説明図である。
また、図8は、図7に示す記録媒体A上に、対象処理液ノズルに対応する対応インクノズルで打滴して形成したライン画像を有する処理液不吐出検出パターンが形成された記録媒体Bと、吐出ヘッド38とを模式的に表した説明図である。
なお、図8に示す処理液不吐出検出パターンは、テスト画像データが表す画像の一例を示す図である。
まず、例えば、画像記録部12において、処理液ヘッドの処理液ノズルで処理液を打滴して、図7に示すような線状の不吐出検出対象領域が形成された処理液打滴パターンを形成した記録媒体Aを作製する。
ここでは、処理液ヘッド30は、図7に示すように、図面横方向に、ライン状に、27個の処理液ノズル32(左からSN1番、SN2番・・・・・SN27番)が配置されているものとする。
また、ここでは、図7に示す記録媒体Aの図面横方向(以下、行方向という)の幅は、同方向に1列に配置された27個の処理液ノズル32によって打滴された1列の27個の処理液ドッドを並べた長さに一致し、他方、図7に示す記録媒体Aの図面縦方向(以下、列方向という)の長さは、1個の処理液ノズル32によって34回打滴された1行の34個の処理液ドッドを並べた長さに一致するものとする。
すなわち、ここでは、処理液ヘッド30の全27個の処理液ノズルで、34行分、処理液を吐出することにより、処理液で、記録媒体Aの一面を被覆することができるものとする。
上記のような記録媒体Aと処理液ノズル32を用いて、複数の線状の不吐出検出対象領域を持つ処理液打滴パターンからなる記録媒体Aを形成する。
例えば、図7に示すように、SN5番、SN6番、SN10番、SN14番、SN15番、SN19番、SN23番、およびSN24番を対象処理液ノズルに設定した場合には、SN5番、SN14番、SN23番の処理液ノズル32は、記録媒体Aの3行目〜12行目のみ、また、SN10番およびSN19番の処理液ノズル32は、記録媒体Aの13行目〜22行目のみ、さらに、SN6番、SN15番、SN24番の処理液ノズル32は、記録媒体Aの23行目〜32行目のみ、処理液の濃度を徐々に濃く変化させながら処理液を打滴して線状の不吐出検出対象領域を形成し、それ以外の処理液ノズルは、3行目から、10行毎に、処理液の濃度を徐々に薄く変化させながら、処理液を吐出するように設定して、処理液ヘッド30と記録媒体Aを相対的に移動させて、記録媒体A全面に処理液を打滴した記録媒体Aを生成する。
こうして、図7に示す記録媒体A上には、SN5番、SN14番、SN23番の処理液ノズル32によって形成される処理液打滴ラインの3行目〜12行目には、線状の不吐出検出対象領域(3行目〜12行目)が形成される処理液打滴パターンP1が記録され、SN10番およびSN19番の処理液ノズル32によって形成される処理液打滴ラインの13行目〜22行目には、線状の不吐出検出対象領域(13行目〜22行目)が形成される処理液打滴パターンP2が形成され、SN6番、SN15番、SN24番の処理液ノズル32によって形成される処理液打滴ラインの23行目〜32行目には、線状の不吐出検出対象領域(23行目〜32行目)が形成される処理液打滴パターンP3が形成される。
次いで、図7に示す3種の処理液打滴パターンP1〜P3が形成された記録媒体A上にSN5番、SN6番、SN10番、SN14番、SN15番、SN19番、SN23番、およびSN24番の対象処理液ノズル32の各対応インクノズル34によって、インクを打滴して、ライン画像を形成し、このライン画像を有する処理液不吐出検出パターンが形成された記録媒体Bを生成する。この場合にも、対象処理液ノズル32に対応する対応インクノズル34は、1行〜34行までの全行においてインクを打滴するのではなく、対象処理液ノズル32が線状の不吐出検出対象領域を形成している処理液打滴パターンの部分のみにインクを打滴する。
なお、ここでも、図8に示すように、インクヘッド36も、図面横方向(行方向)に、1列状に、処理液ヘッド32と同様の大きさのインクノズル34が27個配置されているものとする。
なお、吐出ヘッド38は、処理液ヘッド30とインクヘッド36とで構成される。
例えば、図8に示すように、SN5番、SN6番、SN10番、SN14番、SN15番、SN19番、SN23番、およびSN24番の対象処理液ノズルに対応する対応インクノズル34が、IN5番、IN6番、IN10番、IN14番、IN15番、IN19番、IN23番、およびIN24番のインクノズル34である場合には、各インクノズル34は、図7に示す記録媒体Aの線状の不吐出検出対象領域に、インクを打滴するために、IN5番、IN14番、IN23番のインクノズル34は、3行目〜12行目まで、また、IN10番およびIN19番のインクノズル34は、13行目〜22行目まで、さらに、IN6番、IN15番、IN24番のインクノズル34は、23行目〜32行目まで、記録媒体A上にインクを打滴し、ライン画像(L5、L6、L10、L14、L15、L19、L23、L24)を形成し、これらのライン画像を有する処理液不吐出検出パターンが形成された記録媒体Bを生成する。
このような記録媒体Bを、画像読取装置14で読み取り、デジタルデータに変換して、テスト画像データを生成する。
測定結果データを生成するために、このようなテスト画像データから、ラインデータを検出する。
ここでは、図8に示す処理液不吐出検出パターン画像のデータから、同図に示すライン画像(L5、L6、L10、L14、L15、L19、L23、L24)を表す画像データのみを検出する。
検出されるライン画像のうち、ライン画像(L5、L6、L10、L15、L19、L24)は、処理液の濃度が図8中下方向に向かって徐々に濃くなる領域にインクを打滴して形成した画像であり、他方、ライン画像(L23)は、処理液の濃度が図8中下方向に向かって徐々に薄くなる領域にインクを打滴して形成した画像である。
また、検出される画像のうち、ライン画像(L14)は、処理液が打滴されていない領域にインクを打滴して形成した画像である。
なお、図示例においては、ライン画像の線幅をほぼ一定で示しているが、実際には、処理液の濃度に従って、例えば、処理液の濃度が徐々に濃くなる場合には、ライン画像の線幅は、徐々に小さくなり、または、処理液の濃度が徐々に薄くなる場合には、ライン画像の線幅は、徐々に大きくなるものである。
上記のようなライン画像(L5、L6、L10、L14、L15、L19、L23、L24)のデータを検出した後、これらの濃度および幅を測定し、測定結果データを生成する。
測定結果データにおいて、ライン画像(L5、L6、L10、L15、L19、L24)の濃度は、図8中下方向に向かって、すなわち、インクを記録する方向に向かって(以下、単に、記録方向ともいう。)、徐々に濃くなり、さらに、線幅は、同方向に向かって、徐々に小さくなる。
また、測定結果データにおいて、ライン画像(L23)の濃度は、図8中下方向に向かって、すなわち、記録方向に向かって、徐々に薄くなり、さらに、線幅は、同方向に向かって、徐々に大きくなる。
さらに、測定結果データにおいて、ライン画像(L14)の濃度および線幅は、変化することがない。
次に、図4を用いて、対象処理液ノズルが、処理液を吐出しているか否かを判断する方法について、詳述する。
なお、ここでは、測定結果データとして、上述した図8に示すライン画像の濃度および線幅を測定した結果を表すデータを用いる。
図4は、対象処理液ノズルが、処理液を吐出しているか否かを判断する方法の一実施例を示したフロー図である。
判断部28においては、まず、図4のS21に示すように、基準パターンデータおよび測定結果データを取得する。
次いで、測定結果データの中から、判定するライン画像の測定結果データを選択し、図4のS22に示すように、その測定結果データが示すライン画像の濃度および線幅が、所定の方向に変化しているかどうかを確認する。
この場合、測定結果データが示すライン画像の濃度および線幅が、所定の方向に変化しているかどうかを確認する方法については、特に限定はないが、選択したライン画像の測定結果データが表すライン画像を記録したインクノズルと対応する対象処理液ノズルが、不吐出検出対象領域に打滴した処理液の濃度に従って、ライン画像の濃度および線幅が変化しているかどうかを確認すればよい。
具体的には、濃度や打滴する方向においても、記録媒体の不吐出検出対象領域に処理液を打滴するのと同じようにして処理液を打滴した基準画像を表す基準パターンデータを用いて、ライン画像の測定データが表すライン画像の濃度および線幅の変化が、この基準パターンデータが表す基準画像の濃度および線幅の変化と合致するかどうかを確認すればよい。
すなわち、図8に示すライン画像の測定結果データについて確認する場合には、記録媒体において、記録方向に向かって、徐々に濃度が濃くなるように処理液を10ライン分打滴した領域にインクを打滴して形成した図5に示すような基準画像を表す基準パターンデータを用いて、この基準パターンデータが表す基準画像の濃度および線幅の変化と合致するかどうかを確認すればよい。
なお、図5に示すように、この場合の基準画像の濃度は、記録方向に向かって、徐々に濃くなるように、線幅は、記録方向に向かって、徐々に小さくなるように変化する。
例えば、選択したライン画像が、図8に示すライン画像(L5、L6、L10、L15、L19、L23)のようなライン画像である場合には、これらのライン画像は、上述の通り、記録媒体において、処理液を記録方向に向かって徐々に濃くなるように打滴した領域にインクを打滴して形成した画像であるので、これらのライン画像の濃度および線幅の変化は、上記基準パターンデータが表す基準画像の濃度および線幅の変化と合致しているので、図4のS23に示すように、対象処理液ノズルは、正常に吐出していると判断でき、また、対応インクノズルも、正常に吐出していると判断でき、さらに、対象処理液ノズルと対応インクノズルとの着弾位置が一致していることも判断できる。
他方、選択したライン画像の測定結果データが示すライン画像の濃度および線幅が、所定の方向に変化していなかった場合には、図4のS24に示すように、選択したライン画像の測定結果データが示すライン画像の濃度および線幅が、所定の方向と逆方向に変化しているかどうかを確認する。
具体的には、選択したライン画像データが、上記基準パターンデータと一致しないかどくかを確認すればよい。
例えば、選択したライン画像が、図8に示すライン画像(L23)のようなライン画像である場合には、上述の通り、ライン画像(L23)は、処理液を記録方向に向かって徐々に薄くなるように打滴した領域にインクを打滴して形成した画像であるので、このライン画像の濃度および線幅の変化は、上記基準パターンデータが表す基準画像の濃度および線幅の変化と一致しないので、図4のS25に示すように、対象処理液ノズル32(SN23)は、処理液を吐出しているか否か不明であるが、対応インクノズル34(IN23)は、その着弾位置が所定位置(処理液の着弾位置)からずれていると判断でき、したがって、対象処理液ノズルと対応インクノズルとは、その着弾位置が不一致であり、位置ずれがあることも判断できる。
また、例えば、選択したライン画像が、図8に示すライン画像(L14)のようなライン画像である場合には、上述の通り、ライン画像の測定結果データにおいて、ライン画像の濃度および線幅の変化を得ることができないので、図4のS26に示すように、対象処理液ノズルは、不吐出ノズルであると判断でき、また、対応インクノズルは、正常に吐出しているノズルであると判断でき、さらに、対象処理液ノズルと対応インクノズルとの着弾位置との位置関係が不明であると判断することもできる。
上記S23、25、または26におけるいずれかの判断が終了した後、図4のS27に示すように、判断結果を、判断結果データに記録する。
判断結果データに記録した後、図4のS28に示すように、全てのライン画像の測定結果データを選択したかどうかを確認する。
全てのライン画像の測定結果データを選択していなかった場合には、上記の処理(S22〜S28)を行い、全てのライン画像の測定結果データを選択したら、対象処理液ノズルが処理液を吐出しているか否かの判断を終了する。
なお、図8には示していないが、対応インクノズルによるインク打滴を行っても、対象処理液ノズルによって形成されている線状の不吐出検出対象領域において、ライン画像が検出されない場合には、対応インクノズルがインクを吐出していない不吐出インクノズルであると判断され、処理液ノズルが不吐出か否かは不明、処理液ノズルと対応インクノズルとの対応も不明であると判断される。
本発明の検出装置16は、上記のようにして、対象処理液ノズルが処理液を吐出しているか否かを判断し、この判断結果から、不吐出処理液ノズルを検出することができる。
なお、図8に示すライン画像L23のようなライン画像が検出された場合には、SN24番目の不吐出検出対象処理液ノズル32による線状の不吐出検出対象領域が形成された処理液打滴パターンを再度生成し、対応インクノズル34のノズル番号をIN23に変えて、あるいは、逆に、対応インクノズル34のノズル番号をIN23にしたまま、対象処理液ノズル32のノズル番号をSN24に変えて、処理液不吐出検出パターンを作製し、対象処理液ノズル32とが対応インクノズル34が対応するノズル番号の組合せを求め、新たな対応付けを行うこともできる。
上記実施例においては、不吐出処理液ノズルおよびインク不吐出ノズルを検出することができ、これにより、処理液不吐出による画像欠陥、および、インク不吐出による画像欠陥を検出することが可能になる。
さらに、上記実施例においては、不吐出処理液ノズルを検出する際に用いるライン画像のうち、処理液とインクとが重なっていない部分が非常に小さいため、すなわち、インクが、記録媒体上において、処理液と重ならないことにより、定着不良を引き起こす可能性のある領域が非常に小さいため、記録媒体上の不定着インクが、記録媒体を搬送する手段に付着(転写)して、搬送手段を汚染することが殆どなく、不吐出処理液ノズルを検出することができる。
次に、図9を用いて、上記とは別の本発明の検出装置16の作用および本発明の不吐出処理液ノズルの検出方法を説明する。
なお、ここでは、上記実施例と異なる部分を重点的に説明し、上記実施例と同様のものや処理については、説明を簡潔にするため、省略する。
図9は、不吐出処理液ノズルを検出するための本発明の不吐出検出方法の別の実施例を示すフロー図である。
まず、図9のS30に示すように、データ取得部22において、画像読取装置14から、基準パターンデータおよびテスト画像データを取得する。
なお、基準パターンデータは、上記実施例に用いてものと同様のものを用いればよく、テスト画像データについては、後に詳述する。
次いで、図9のS32に示すように、ノズル設定部18において、処理液ノズルの番号を初期値に戻す。
対象処理液ノズルの番号を初期値に戻した後、図9のS34に示すように、対象処理液ノズルが打滴した処理液上にインクを打滴する複数のインクノズル(以下、単に複数の対応ノズルともいう)およびその周辺のインクノズル(以下、単に、周辺インクノズルともいう)を決定する。
対応インクノズルの決定方法には、特に限定は無いが、処理液ノズルとインクノズルとの配置データを用いて、複数の対応インクノズルおよび周辺インクノズルを決定する方法が一例として挙げられる。
次いで、図9のS36に示すように、ライン検出部24において、テスト画像データから、S34において決定した複数の対応インクノズルおよび周辺ノズルで、記録媒体上に記録したライン画像のデータ(以下、単にラインデータともいう)を検出する。
このとき、テスト画像データからラインデータを検出することができなかった場合には、図9のS38に示すように、複数の対応インクノズルおよび周辺インクノズルは、ライン画像を記録できていないことから、インクを吐出していないと判断し、また、対象処理液ノズルは、処理液を吐出したか否か不明であると判断し、さらに、対象処理液ノズルの着弾位置と対応インクノズルまたは周辺インクノズルの着弾位置との位置関係も不明であると判断する。
他方、ラインデータを検出した場合には、ラインデータを、ライン測定部26に供給して、図9のS40に示すように、ライン測定部26において、供給されたラインデータに記録されているライン画像の濃度およびライン画像の線幅を測定し、この測定結果を測定結果データに記録し、判断部28に供給する。
次いで、図9のS42に示すように、判断部28においては、ライン測定部26から供給された測定結果と、データ取得部22から供給された基準パターンデータとを用いて、対象処理液ノズルが、処理液を吐出しているか否か、その他、対応インクノズルまたは周辺インクノズルがインクを吐出しているか否かや、対応インクノズルの更新を判断する。
なお、対象処理液ノズルが、処理液を吐出しているか否かを判断する方法については、後に詳述する。
上記のようにして、対象処理液ノズルが処理液を吐出しているか否かを判断した後、図9のS44に示すように、S38またはS42で導き出した判断結果を、判断結果記録データに記録する。
次いで、図9のS46に示すように、ノズル設定部18において、全ての処理液ノズルを対象処理液ノズルに設定したかどうかを確認する。
設定していなかった場合には、図9のS48に示すように、対象とする処理液ノズルの番号を1つ繰り上げる。
対象とする処理液ノズルの番号を1つ繰り上げた後は、S34から上記の処理を行い、全ての処理液ノズルを対象処理液ノズルに設定したら、図9のS50に示すように、判断結果記録データを記憶部29に供給して、不吐出処理液ノズルの検出を終了する。
次に、ライン画像の測定結果データを用いて、対象処理液ノズルが、処理液を吐出しているか否かを判断する方法について、詳述する。
ここで、本実施例における、対象処理液ノズルが、処理液を吐出しているか否かを判断する方法について説明する。
上述の通り、本実施例において、処理液を吐出しているか否かを判断するためには、測定結果データおよび基準パターンデータを用いる。
上述の通り、測定結果データは、テスト画像データからライン画像のデータ(ラインデータ)を検出し、検出したライン画像の濃度および線幅を測定した結果を現すデータである。
そのため、ここでは、まず、図11および図12を用いて、テスト画像データの説明を行う。
本実施例におけるテスト画像データは、パターン状に処理液を打滴した記録媒体Cに、対応インクノズルおよび周辺インクノズルで、特定の領域にインクを打滴して形成した画像を表すデジタルデータである。
テスト画像データの生成方法については、特に限定は無いが、図11および図12を用いて、一例を説明する。
図11は、所定の領域を除いた特定のパターン状に処理液を打滴した記録媒体Cと、27個の処理液ノズルで構成された処理液ヘッド30とを模式的に表した図である。
なお、図11に示す記録媒体Cは、図7に示す記録媒体Aと異なり、同じ処理液打滴パターンが複数回、図示例では5回繰り返し形成されている点で異なるが、図11に示す記録媒体Cに形成されている処理液打滴パターンは、図7に示す記録媒体Aに示す処理液打滴パターンP1と同様のパターンであり、不吐出検出対象領域が6ドッドからだけであるので(図7の例では、10ドット)、詳細な説明は省略する。
また、図12は、図11に示す記録媒体Aの所定の線状の不吐出検出対象領域に、対応インクノズルまたは周辺インクノズルでインクを打滴して形成したライン画像を有する処理液不吐出検出パターンが形成された記録媒体Dと、吐出ヘッドとを模式的に表した説明図である。
なお、吐出ヘッド38は、処理液ヘッド30とインクヘッド36とで構成される。
まず、例えば、画像記録部12において、記録媒体Cを生成する。
ここでも、処理液ヘッド30は、図7に示す処理液ヘッド30と同様の構成を有するものとする。
すなわち、上記のような処理液ヘッド30を用いて、図11に示すような同じ処理液打滴パターンが複数回、図示例では5回繰り返し形成されている記録媒体Cを生成する。
例えば、図11に示すように、SN5番、SN14番、SN23番の処理液ノズル32を対象処理液ノズルに設定した場合は、処理液ヘッド30と記録媒体Aを相対的に移動させて、処理液ヘッド30のSN5番、SN14番、SN23番の処理液ノズル32によって、2行目から32行目まで、6行後毎に、処理液の濃度が徐々に濃くなるように、処理液を打滴して、線状の不吐出検出対象領域が形成された5つの同じ処理液打滴パターンが形成されている記録媒体Cを生成する。
次いで、図11に示す記録媒体Cの所定の領域に、対応インクノズルおよび周辺インクノズルで、インクを打滴して、ライン画像を形成し、このライン画像を有する記録媒体Dを生成する。
なお、ここでは、図12に示すように、インクヘッド36は、27個のインクノズル34が一直線状に配置されたノズル列を、図面下から、ブラック(BK)、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)の順で有するものとする。
さらに、ブラックのノズル列40のインクノズル34の番号は、図面左から、BK1番、BK2番、・・・・BK27番とし、シアンのノズル列42のインクノズル34の番号は、図面左から、C1番、C2番、・・・・C27番、マゼンダのノズル列44の番号は、図面左から、M1番、M2番、・・・・M27番とし、イエローのノズル列46の番号は、図面左から、Y1番、Y2番、・・・・Y27番とする。
このようなインクヘッド36を用いる場合に、例えば、対象処理液ノズル32を、処理液ノズル32(SN5)とすると、対応インクノズル34は、インクノズル34(BK5,C5,M5,Y5)となり、他方、周辺インクノズルは、例えば、インクノズル(BK6)とし、また、対象処理液ノズル32を、対象処理液ノズル32(SN14)とすると、対応インクノズル34は、インクノズル34(BK14,C14,M14,Y14)となり、他方、例えば、周辺インクノズルは、インクノズル(BK14)とし、さらに、対象処理液ノズル32を、処理液ノズル(SN23)とすると、対応インクノズル34は、インクノズル34(BK23,C23,M23,Y23)となり、他方、例えば、周辺インクノズルは、インクノズル(BK24)とする。
インクノズル34(C5,C14,C23)は、記録媒体Cの2行目〜7行目のみにインクを打滴し、インクノズル34(M5,M14,M23)は、記録媒体Aの8行目〜13行目のみにインクを打滴し、インクノズル34(BK5)は、記録媒体Aの14行目〜19行目のみにインクを打滴し、インクノズル(Y5,Y14,Y23)は、記録媒体Aの20行目〜25行目のみにインクを打滴し、インクノズル(BK6,BK14,BK24)は、記録媒体Aの26行目〜31行目にインクを打滴して、記録媒体C上に、ライン画像を形成し、これらのライン画像を有する記録媒体Dを生成する。
なお、ここでは、インクノズル34(C5)が記録したライン画像を、ライン画像L(C5)、インクノズル(Y14)が記録したライン画像を、ライン画像L(Y14)、・・・・・・インクノズル(BK24)が記録したライン画像を、ライン画像L(BK24)とする。
このような記録媒体Dを、画像読取装置14で読み取り、デジタルデータに変換して、テスト画像データを生成する。
次に、測定結果データを生成するために、テスト画像データから、ライン画像のデータ(ラインデータ)を検出する。
ここでは、図12に示す記録媒体Aを表すテスト画像データから、図12に示すライン画像L(C5,M5,BK5,Y5,BK6,C14,M14,BK14,Y14,BK15,C23,M23,BK23,Y23,BK24)を表す画像データを検出する。
検出されたライン画像データが表すライン画像のうち、ライン画像L(M14およびLY14)は、全く処理液が打滴されていない領域に、インクを打滴して記録したものである。
また、検出されたライン画像データが表すライン画像のうち、ライン画像L(Y5,BK6,Y23,BK24)は、不吐出検出対象領域における処理液の濃度の変化に従って、記録方向に向かって、画像の濃度が徐々に濃くなり、かつ、画像の線幅が徐々に小さくなる画像である。
他方、ライン画像L(C5,BK5,C14,M14,BK15,BK23,Y23,BK24)は、インクの着弾位置が、変わっているため、不吐出検出対象領域における処理液の濃度の変化に反して、記録方向に向かって、画像の濃度が徐々に薄くなり、かつ、画像の線幅が徐々に大きくなる画像である。
さらに、ライン画像L(M5)は、インクノズル34(M5)がインクを打滴せずに記録したものである。
上記のようなライン画像のデータ(ラインデータ)を検出した後、これらのデータが表すライン画像の濃度および線幅を測定し、測定結果を記録して、測定結果データを生成する。
ライン画像L(Y5,BK6,Y23,BK24)の測定結果データは、記録媒体における記録方向に向かって、画像の濃度を表す値が徐々に大きくなり、かつ、画像の線幅を表す値が徐々に小さくなる。
他方、ライン画像L(C5,BK5,C14,M14,BK15,BK23,Y23,BK24)の測定結果データは、記録媒体における記録方向に向かって、画像の濃度を表す値が徐々に小さくなり、かつ、画像の線幅を表す値が徐々に大きくなる。
ライン画像L(M14およびLY14)の測定結果データにおいては、ライン画像の濃度および線幅を表す値は、全く変化しない。
また、ライン画像L(M5)の測定結果データにおいては、ライン画像の濃度および線幅を表す値を得ることができない。
次に、図10を用いて、対象処理液ノズルが、処理液を吐出しているか否かを判断する方法について、詳述する。
図10は、対象処理液ノズルが、処理液を吐出しているか否かを判断する方法の別の実施例を示したフロー図である。
判断部28においては、まず、S60に示すように、基準パターンデータおよび測定結果データを取得する。
次いで、測定結果データの中から、対象処理液ノズル32に対応させて記録したライン画像の測定結果データを選択し、S62に示すように、基準パターンデータを用いて、選択した測定結果データの中に、対象処理液ノズルが、正常に吐出していることを表すデータがあるかどうかを確認する。
上記に該当するデータがあった場合には、STEP64に示すように、対象処理液ノズル32は、正常に、処理液を吐出していると判断する。
他方、上記に該当するデータがなかった場合には、S66に示すように、基準パターンデータを用いて、選択したライン画像の測定結果データの中に、対象処理液ノズルが、不吐出ノズルであることを表すデータがあるかどうかを確認する。
上記に該当するデータを確認することができた場合には、S68に示すように、対象処理液ノズルを、不吐出ノズルと判断する。
他方、上記に該当するデータが確認できなかった場合には、S70に示すように、対象処理液ノズルの吐出状態は不明であると判断する。
上記S64、68、または70において、対象処理液ヘッドが処理液を吐出しているか否かを判断した後は、S72に示すように、選択したライン画像の測定結果データにおいて、対象処理液ノズルが正常に吐出していることを表す周辺インクノズルが記録したライン画像データがあるかどうかを確認する。
上記に該当するデータを確認した場合には、S74に示すように、現在の対象処理液ノズルに対応するインクノズルを、上記に該当するデータが表すライン画像、すなわち、処理液とインクとが重なっているライン画像を記録したインクノズルに対応させればよいと判断する。
上記に該当するライン画像データを確認できた場合もできなかった場合も、のSTEP76に示すように、STEP64、68、70、または76の判断結果を、判断結果記録データに記録する。
判断結果記録データに記録した後、S78に示すように、全てのライン画像の測定結果データを、選択したかどうかを確認する。
選択するライン画像の測定結果データが残っている場合には、S62からの処理を行い、選択するライン画像の測定結果データがなくなったら、対象とした処理液ヘッドの吐出状態を判断することができたので、不吐出処理液ノズルの検出を終了する。
ここで、具体的に、測定結果データとして、上述した図12に示すライン画像の濃度および線幅を測定した結果を表すデータと、図11に示す不吐出検出対象領域と同様に、記録方向に処理液の濃度が徐々に濃くなるように処理液を6ドット分打滴した領域に、インクを打滴して形成した基準パターンデータとを用いて、対象処理液ノズルが吐出しているか否かを判断する。
例えば、図10のS60に示すように、基準パターンデータと測定結果データを取得した後、対象処理液ノズル(SN5)に対応させて記録したライン画像の測定結果データ、すなわち、ライン画像L(C5,M5,BK5,Y5,BK6)の測定結果データを選択し、S62に示すように、この中から、対象処理液ノズルが、正常吐出していることを表すデータがあるかどうかを確認する。
この場合、選択した測定結果データの中に、濃度および線幅の値の変化が、基準パターンデータの線幅の値の変化と一致するかどうかを確認すればよい。
選択した測定結果でデータの中に、記録方向に処理液の濃度が濃くなるように処理液を打滴した領域にインクを打滴して形成したライン画像L(Y5およびBK6)の測定結果データがあるので、S72に示すように、対象処理液ノズル(SN5)は、正常に処理液を吐出していると判断できる。
また、このように、対象処理液ノズル32(SN5)が、正常に処理液を吐出していることが判断できたことと、画像の濃度および幅の値の変化を得られないライン画像L(M5)の測定結果データから、インクノズル34(M5)が、インク不吐出ノズルであることも判別できる。
次いで、STEP72に示すように、選択した測定結果データの中に、対象処理液ノズルが正常吐出していることを表す周辺インクノズルが記録したライン画像の測定結果データがあるかどうかを確認する。
この場合、本来であれば、対象処理液ノズル32が処理液を打滴した位置にインクを打滴しないはずのインクノズルのライン画像の測定結果データ、すなわち、周辺インクノズルのライン画像の測定結果データが表す画像の濃度および線幅の値の変化が、基準パターンデータが表す画像の濃度および線幅の値の変化と一致するかどうかを確認すればよい。
選択した測定結果でデータの中に、基準パターンデータが表す画像の濃度および線幅の値の変化と一致する周辺インクノズルのライン画像L(BK6)の測定結果データがあるので、S72に示すように、対象処理液ノズル(SN5)と対応するブラックのインクノズル34を、インクノズル34(BK5)からインクノズル34(BK6)に更新し、対象処理液ノズル(SN5)に対応させる。
次いで、STEP76に示すように、上記STEP62および72で得た判断結果を、判断結果記録データに記録し、S78に示すように、全てのライン画像の測定結果データを選択したかどうかを確認すると、他に、選択していないライン画像の測定結果データがあることを確認した。
そこで、例えば、対象処理液ノズル(SN23)に対応させて記録したライン画像の測定結果データすなわち、ライン画像L(C23,M23,BK23,Y23,BK24)の測定結果データを選択し、STEP62に示すように、この中から、対象処理液ノズルが、正常吐出していることを表すデータがあるかどうかを確認する。
なお、確認方法は、上述の通りである。
選択した測定結果でデータの中に、基準パターンデータが表す画像の濃度および線幅の値の変化と一致するライン画像L(C23,M23)の測定結果データがあるので、S64に示すように、対象処理液ノズル(SN23)は、正常に処理液を吐出していると判断できる。
次いで、S72に示すように、選択した測定結果データの中に、対象処理液ノズルが正常吐出していることを表す周辺インクノズルが記録したライン画像の測定結果データがあるかどうかを確認する。
選択した測定結果でデータの中に、上記に該当するライン画像データを確認できなかったので、S76に示すように、上記S62で得た判断結果を、判断結果データに記録し、S78に示すように、全てのライン画像の測定結果データを選択したかどうかを確認する。
その結果、他に、選択していないライン画像の測定結果データがあることを確認した。
そこで、例えば、対象処理液ノズル(SN14)に対応させて記録したライン画像の測定結果データすなわち、ライン画像L(C14,M14,BK14,Y14,BK15)の測定結果データを選択し、S62に示すように、この中から、対象処理液ノズルが、正常吐出していることを表すデータがあるかどうかを確認する。
なお、確認方法は、上述の通りである。
選択した測定結果でデータの中に、対象処理液ノズルが、正常吐出していることを表すデータが無かったので、S66に示すように、対象処理液ノズルが不吐出ノズルであることを表すデータがあるかどうかを確認する。
この場合は、選択した全ての測定結果データが表すライン画像の濃度および線幅の変化が、基準パターンデータが表す画像の濃度および線幅の変化と反するライン画像の測定結果データがあれば、確認することができる。
選択した全てのライン画像データは、ライン画像L(C14,M14,BK14,Y14,BK15)のデータ、すなわち、基準パターンデータが表す画像の濃度および線幅の変化と反するライン画像(C14,BK14,BK15)の測定結果データがあるので、S68に示すように、対象処理液ノズル(SN14)は、不吐出ノズルであると判断する。
次いで、選択した測定結果データの中に、対象処理液ノズルが正常吐出していることを表す周辺インクノズルが記録したライン画像の測定結果データがあるかどうかを確認する。
選択した測定結果でデータの中に、上記に該当するライン画像データを確認できなかったので、S76に示すように、上記S62で得た判断結果を、判断結果データに記録し、S78に示すように、全てのライン画像の測定結果データを選択したかどうかを確認する。
その結果、他に、選択していないライン画像の測定結果データはないので、対象処理液ノズルが処理液を吐出しているかどうかの判断を終了する。
上記実施例においては、不吐出処理液ノズルおよびインク不吐出ノズルを検出することができ、これにより、処理液不吐出による画像結果、および、インク不吐出による画像欠陥を検出することが可能になる。
さらに、上記実施例においては、不吐出処理液ノズルおよびインク不吐出ノズルを検出することに加え、インクノズルのインクの着弾位置に応じて、新たに対象処理液ノズルに対応づけるインクノズルを決定し、これらを対応づけることを同時に行うことができる。
また、上記実施例においては、不吐出処理液ノズルを検出する際に用いるライン画像のうち、処理液とインクとが重なっていない部分が非常に小さいため、すなわち、インクが、記録媒体上において、処理液と重ならないことにより、定着不良を引き起こす可能性のある領域が非常に小さいため、記録媒体上の不定着インクが、記録媒体を搬送する手段に付着(転写)して、搬送手段を汚染することが殆どなく、不吐出処理液ノズルを検出することができる。
なお、上記実施形態においては、画像読取装置14から、基準パターンデータとテスト画像データとを取得したが、本発明においては、これに限定されず、例えば、基準パターンデータやテスト画像データが、サーバ等に保存されている場合には、サーバから取得してもよい。
本発明は、基本的に以上のようなものである。
以上、本発明の不吐出検出方法および不吐出検出装置について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
本発明に係る画像記録装置の一実施例の構成を表わすブロック図である。 本発明の検出装置の一実施例の構成を示したブロック図である。 本発明の不吐出処理液ノズルの検出方法の一実施例を示すフロー図である。 対象処理液ノズルが、不吐出処理液ノズルか否か処理液を吐出しているか否かを判断する方法の一実施例を示したフロー図である。 基準画像を模式的に表した図である。 基準画像の濃度の変化とライン画像の幅の変化を表すグラフである。 記録媒体と処理液ヘッドとを模式的に表した図である。 記録媒体と吐出ヘッドとを模式的に表した図である。 本発明の不吐出処理液ノズルの検出方法の別の実施例を示すフロー図である。 対象処理液ノズルが、処理液を吐出しているか否かを判断する方法の別の実施例を示したフロー図である。 記録媒体と処理液ヘッドとを模式的に表した図である。 記録媒体吐出ヘッドとを模式的に表した図である。
符号の説明
10 画像記録装置
12 画像記録部
14 画像読取装置
16 不吐出検出装置
18 ノズル設定部
19 打滴パターン設定部
20 吐出制御部
22 データ取得部
24 ライン検出部
26 ライン測定部
28 判断部
29 記憶部
30 処理液ヘッド
32 処理液吐出ノズル
34 インク吐出ノズル
36 インクヘッド
38 吐出ヘッド
40 ブラックのノズル列
42 シアンのノズル列
44 マゼンダのノズル列
46 イエローのノズル列

Claims (16)

  1. 処理液ノズルおよびインクノズルからそれぞれ透明な処理液および有色インクを記録媒体上に像様に重ねて打適し、前記有色インクを定着して記録するインクジェット記録方法における不吐出検出方法であって、
    全処理液ノズルの中から不吐出検出対象として少なくとも隣接しないように選択された処理液ノズルの各々において、打滴される前記処理液の濃度を徐々に濃くまたは薄く一方向に変化させながら前記処理液を所定ドッド数連続して打滴した線状の不吐出検出対象領域が形成され、前記不吐出検出対象として選択されなかった残りの処理液ノズルにおいては、前記線状の不吐出検出対象領域とは逆方向に前記処理液の濃度を変化させながら前記処理液が連続して打滴されるように、処理液打滴パターンを設定し、
    設定された処理液打滴パターンに応じて前記処理液を前記処理液ノズルから記録媒体上に吐出して前記記録媒体に前記処理液打滴パターンを形成し、
    前記不吐出検出対象として選択された処理液ノズルと対応するとして設定された各インクノズルから前記有色インクを、前記記録媒体に形成された前記処理液打滴パターン上に吐出して前記記録媒体に線状の有色インク画像を記録して、前記記録媒体に処理液不吐出検出パターンを形成し、
    前記記録媒体に形成された前記処理液不吐出検出パターンを検出センサで読み取り、 前記検出センサで読み取られた前記処理液不吐出検出パターン中の前記線状の有色インク画像を検出し、
    検出された前記線状の有色インク画像の濃度および線幅を測定し、
    測定された前記線状の有色インク画像の濃度および線幅の変化を検出して、前記不吐出検出対象として選択された処理液ノズルの不吐出の有無を判断し、不吐出処理液ノズルを検出することを特徴とする不吐出検出方法。
  2. 前記処理液の濃度は、処理液ノズルから1つの処理液ドッドに打滴される前記処理液の液量、前記1つの処理液ドッドのサイズ、前記1つの処理液ドッドを形成する所定液量の小滴の密度、および、前記1つの処理液ドッドへの前記処理液の吐出率の少なくとも1つを制御することにより制御され、前記濃度の濃淡は、前記処理液の液量の多少、前記サイズの大小、前記密度の大小、または、吐出率の大小に対応するものである請求項1に記載の不吐出検出方法。
  3. 前記全処理液ノズルが前記不吐出検出対象として選択されるように、前記全処理液ノズルの中から複数の異なる処理液ノズルの組合せが選択され、これらの複数の異なる処理液ノズルの組合せにそれぞれ対応する複数の前記処理液打滴パターンが連続して組み合せられる請求項1または2に記載の不吐出検出方法。
  4. 前記処理液ノズルの不吐出の有無の検出は、前記線状の不吐出検出対象領域に対応して形成された前記線状の有色インク画像の濃度が不変であり、かつ、前記線状の有色インク画像の線幅が不変である場合に、当該線状の不吐出検出対象領域に対応する前記処理液ノズルを不吐出処理液ノズルとして検出することである請求項1〜3のいずれかに記載の不吐出検出方法。
  5. さらに、前記検出センサで読み取られた前記線状の有色インク画像の濃度および線幅の変化を検出して、前記不吐出検出対象として選択された前記処理液ノズルと、この処理液ノズルに対応するとして設定された前記インクノズルとの位置ずれを検出する請求項1〜4のいずれかに記載の不吐出検出方法。
  6. 前記処理液ノズルとこれに対応するとして設定された前記インクノズルとの位置ずれの検出は、前記線状の不吐出検出対象領域に対応する前記線状の有色インク画像の濃度の変化が、前記線状の不吐出検出対象領域における前記処理液の濃度の変化が逆であり、前記線状の有色インク画像の線幅の変化が、前記線状の不吐出検出対象領域における前記処理液の濃度の濃くなる方向に太くなる場合に、当該線状の不吐出検出対象領域を形成した前記処理液ノズルに対応するとして設定された前記インクノズルは、前記処理液ノズルと異なる処理液ノズルによって前記処理液が連続して打滴された、当該線状の不吐出検出対象領域以外の処理液打滴領域に前記有色インクを打滴したことを検出することである請求項5に記載の不吐出検出方法。
  7. 前記処理液ノズルとこれに対応する前記インクノズルとの位置ずれが検出された時、前記処理液ノズルに対応するとして設定された前記インクノズルの周辺のインクノズルから吐出された前記有色インクによって形成された前記線状の有色インク画像の濃度および線幅の変化が検出され、その濃度の変化が、前記線状の不吐出検出対象領域における前記処理液の濃度の変化と同じであり、前記線状の有色インク画像の線幅の変化が、前記線状の不吐出検出対象領域における前記処理液の濃度の濃くなる方向に細くなる場合に、当該線状の不吐出検出対象領域を形成した前記処理液ノズル対応するインクノズルとして前記周辺のインクノズルを設定する請求項5または6に記載の不吐出検出方法。
  8. さらに、前記検出センサで読み取られた前記線状の有色インク画像の濃度および線幅の変化を検出して、前記インクノズルの不吐出の有無を検出する請求項1〜7のいずれかに記載の不吐出検出方法。
  9. 前記線状の不吐出検出対象領域に対応する前記線状の有色インク画像が形成されていない場合に、当該線状の不吐出検出対象領域に対応する前記処理液ノズルに対応する前記インクノズルを不吐出インクノズルとして検出するものである請求項8に記載の不吐出検出方法。
  10. 前記設定された処理液打滴パターンに応じて、前記処理液を前記処理液ノズルから前記記録媒体上に吐出することが繰り返され、同一の前記処理液打滴パターンが、前記記録媒体に繰り返し形成され、
    前記不吐出検出対象として選択された処理液ノズルと対応するとして、それぞれ異なる色の有色インクを吐出する複数種のインクノズルが設定され、設定された複数種のインクノズルおよび周辺の1種のインクノズルの中から少なくとも1種のインクノズルから対応する前記有色インクを選択し、選択された処理液ノズルと対応して前記記録媒体に繰り返し形成された1つの前記処理液打滴パターンの前記線状の不吐出検出対象領域に向けて吐出して前記記録媒体に線状の有色インク画像を形成することを、前記インクノズルの種類および前記有色インクの色の種類を対応する色に変えて繰り返し、色の異なる複数種の前記線状の有色インク画像を前記記録媒体に記録して、前記記録媒体に処理液不吐出検出パターンを形成し、
    前記記録媒体に形成された前記処理液不吐出検出パターンを前記検出センサで読取り、
    前記検出センサで読み取られた前記処理液不吐出検出パターン中の前記複数種の線状の有色インク画像を検出し、
    検出された前記複数種の線状の有色インク画像の濃度および線幅を測定し、
    測定された前記複数種の線状の有色インク画像の濃度および線幅の変化を検出して、前記不吐出検出対象として選択された処理液ノズルの不吐出の有無を判断し、不吐出処理液ノズルを検出する請求項1〜9に記載の不吐出検出方法。
  11. 前記複数種の線状の有色インク画像のうち、前記処理液ノズルとこれに対応するとして設定された前記インクノズルとの位置ずれが検出され、前記インクノズルの前記周辺のインクノズルから前記インクノズルと同じ色の前記有色インクを吐出することにより形成された前記線状の有色インク画像があり、この線状の有色インク画像の前記濃度および前記線幅の変化が検出され、その濃度の変化が、前記線状の不吐出検出対象領域における前記処理液の濃度の変化と同じであり、前記線状の有色インク画像の線幅の変化が、前記線状の不吐出検出対象領域における前記処理液の濃度の濃くなる方向に細くなる場合に、当該線状の不吐出検出対象領域を形成した前記処理液ノズル対応するインクノズルとして前記周辺のインクノズルを設定する請求項10に記載の不吐出検出方法。
  12. インクジェットヘッドの処理液ノズルおよびインクノズルからそれぞれ透明な処理液および有色インクを像様に重ねて打適し、前記有色インクを定着して記録するインクジェット記録装置に用いられる不吐出検出装置であって、
    全処理液ノズルの中から少なくとも隣接しないように不吐出検出対象とする処理液ノズルを選択するノズル設定部と、
    前記不吐出検出対象として選択された前記処理液ノズルの各々において、前記処理液の濃度を徐々に濃くまたは薄く変化させながら前記処理液を所定ドッド数連続して打滴した線状の不吐出検出対象領域が形成され、前記不吐出検出対象として選択されなかった残りの処理液ノズルにおいては、前記線状の不吐出検出対象領域とは逆に前記処理液の濃度を変化させながら前記処理液が連続して打滴されるように、処理液打滴パターンを設定する処理液打滴パターン設定部と、
    設定された処理液打滴パターンに応じて前記処理液を前記処理液ノズルから記録媒体上に吐出して前記記録媒体に前記処理液打滴パターンを形成するように、前記処理液ノズルの吐出制御を行うとともに、前記不吐出検出対象として選択された処理液ノズルと対応するとして設定された各インクノズルから前記有色インクを、前記記録媒体に形成された前記処理液打滴パターン上に吐出して前記記録媒体に線状の有色インク画像を記録して、前記記録媒体に処理液不吐出検出パターンを形成するように、前記インクノズルの吐出制御を行う吐出制御部と、
    前記記録媒体に形成された前記処理液不吐出検出パターンを検出センサで読み取り、読み取られた前記処理液不吐出検出パターン中の前記線状の有色インク画像の画像データを取得するデータ取得部と、
    検出された前記線状の有色インク画像の濃度および線幅を測定する測定部と、
    測定された前記線状の有色インク画像の濃度および線幅の変化を検出して、前記不吐出検出対象として選択された処理液ノズルの不吐出の有無を判断し、不吐出処理液ノズルを検出する検出部とを有することを特徴とする不吐出検出装置。
  13. 前記検出部は、前記線状の不吐出検出対象領域に対応して形成された前記線状の有色インク画像の濃度が不変であり、かつ、前記線状の有色インク画像の線幅が不変である場合に、当該線状の不吐出検出対象領域に対応する前記処理液ノズルを不吐出処理液ノズルとして検出する請求項12に記載の不吐出検出装置。
  14. 前記吐出制御部は、前記処理液打滴パターン設定部によって設定された処理液打滴パターンに応じて、前記処理液を前記処理液ノズルから前記記録媒体上に吐出することを繰り返し、同一の前記処理液打滴パターンを、前記記録媒体に繰り返し形成すると共に、前記不吐出検出対象として選択された処理液ノズルと対応するとして、それぞれ異なる色の有色インクを吐出する複数種のインクノズルが設定され、設定された複数種のインクノズルおよび周辺の1種のインクノズルの中から少なくとも1種のインクノズルから対応する前記有色インクを選択し、選択された処理液ノズルと対応して前記記録媒体に繰り返し形成された1つの前記処理液打滴パターンの前記線状の不吐出検出対象領域に向けて吐出して前記記録媒体に線状の有色インク画像を形成することを、前記インクノズルの種類および前記有色インクの色の種類を対応する色に変えて繰り返し、色の異なる複数種の前記線状の有色インク画像を前記記録媒体に記録して、前記記録媒体に処理液不吐出検出パターンを形成するように、前記処理液ノズルおよび前記設定された複数種のインクノズルおよび前記周辺の1種のインクノズルを制御するものであり、
    前記データ取得部は、前記記録媒体に形成された前記処理液不吐出検出パターンを前記検出センサで読み取り、読み取られた前記処理液不吐出検出パターン中の前記複数種の線状の有色インク画像の画像データを取得するものであり、
    前記測定部は、前記複数種の線状の有色インク画像の濃度および線幅を測定するものであり、
    前記検出部は、前記測定部で測定された前記複数種の線状の有色インク画像の濃度および線幅の変化を検出して、前記不吐出検出対象として選択された処理液ノズルの不吐出の有無を判断し、不吐出処理液ノズルを検出する請求項12または13に記載の不吐出検出装置。
  15. 前記検出部は、さらに、前記複数種の線状の有色インク画像のうち、前記処理液ノズルとこれに対応するとして設定された前記インクノズルとの位置ずれを検出し、前記インクノズルの前記周辺のインクノズルから前記インクノズルと同じ色の前記有色インクを吐出することにより形成された前記線状の有色インク画像があり、この線状の有色インク画像の前記濃度および前記線幅の変化を検出し、その濃度の変化が、前記線状の不吐出検出対象領域における前記処理液の濃度の変化と同じであり、前記線状の有色インク画像の線幅の変化が、前記線状の不吐出検出対象領域における前記処理液の濃度の濃くなる方向に細くなる場合に、当該線状の不吐出検出対象領域を形成した前記処理液ノズル対応するインクノズルとして前記周辺のインクノズルを設定する請求項14に記載の不吐出検出装置。
  16. 透明な処理液および有色インクを記録媒体上にそれぞれ像様に重ねて打適する処理液ノズルおよびインクノズルを備えるインクジェットヘッドと、
    前記記録媒体上にそれぞれ像様に打適された有色インクを定着する定着手段と、
    前記記録媒体と前記インクジェットヘッドとを相対的に移動する移動手段と、
    請求項12〜15のいずれかに記載の不吐出検出装置とを有することを特徴とするインクジェット記録装置。
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