JPH10226300A - エアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネル及びその製造方法 - Google Patents

エアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネル及びその製造方法

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JPH10226300A
JPH10226300A JP9030552A JP3055297A JPH10226300A JP H10226300 A JPH10226300 A JP H10226300A JP 9030552 A JP9030552 A JP 9030552A JP 3055297 A JP3055297 A JP 3055297A JP H10226300 A JPH10226300 A JP H10226300A
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skin
airbag
door
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JP9030552A
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Toshihiko Nakamura
俊彦 中村
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアバッグドア部が展開する際に、破断角部
においても表皮が破断線に沿って確実に破断する。 【解決手段】 インストルメントパネル10の表皮16
と表皮30との境界部には、破断線40が形成されてお
り、この破断線40は角部40Aを有するU字状とされ
れいる。破断線40には、表皮の裏面側から断面V字状
の溝が形成されており、エアバッグ袋体展開時には、こ
の破断線40に沿って、表皮16と表皮30とが破断す
るようになっている。ドアインサート32の車幅方向両
端部には爪状突起42が一体成形されており、爪状突起
42は、エアバッグ袋体展開時にエアバッグ袋体の膨張
圧力により、押し上げられ、破断線40の角部40Aに
当接し、表皮を破断線40に沿って破断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエアバッグドア部を
一体に有するインストルメントパネル及びその製造方法
に係り、特に、表皮、発泡層、インサートの三層構造と
された、エアバッグドア部を一体に有するインストルメ
ントパネル及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、助手席用のエアバッグ装置のエア
バッグドア部をインストルメントパネルに一体とした構
造の一例が、実開平5−246272に示されている。
【0003】図16に示される如く、このエアバッグド
ア部を一体に有するインストルメントパネルでは、イン
ストルメントパネル100を製造する際に、パウダスラ
ッシュ成形した表皮102の裏面102Aに、後加工に
て、エアバッグドア破断用の凹溝104を形成し、この
表皮102を図示を省略した発泡型内にセットし、表皮
102と、ドアインサート106が固定されたインスト
ルメントパネルインサート108との間に発泡層110
を形成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この様
なエアバッグドア部を一体に有するインストルメントパ
ネルでは、エアバッグ袋体展開時に、エアバッグドア部
の角部において、破断方向が急変する。このため、表皮
102の破断が凹溝104に沿い難い。
【0005】本発明は上記事実を考慮し、エアバッグド
ア部が展開する際に、破断角部においても表皮が破断線
に沿って確実に破断するエアバッグドア部を一体に有す
るインストルメントパネル及びその製造方法を得ること
が目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
エアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネ
ルは、所定の高荷重作用時に膨出するエアバッグ袋体の
膨出用開口を備えたインストルメントパネルインサート
と、このインストルメントパネルインサートの膨出用開
口に配置されたドアインサートと、これらのインストル
メントパネルインサート及びドアインサート上に配置さ
れた発泡層と、この発泡層の表面を覆う表皮と、を含ん
で構成されるエアバッグドア部を一体に有するインスト
ルメントパネルであって、前記ドアインサートの車幅方
向両端部に前記表皮側へ向けて一体成形され、エアバッ
グ袋体の膨張圧力により前記表皮の破断角部を切断する
爪状突起、を備えたことを特徴としている。
【0007】従って、エアバッグ袋体展開時、エアバッ
グ袋体の膨張圧力により、爪状突起が表皮の破断角部を
切断する。この結果、破断角部においても、表皮は破断
線に沿って確実に破断する。また、爪状突起をドアイン
サートに一体成形したため、ドアインサートの形状を一
部変更するだけで既存のドアインサートを適用可能であ
り、製造が容易で低コスト化が図れる。
【0008】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
エアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネ
ルにおいて、前記爪状突起は前記ドアインサートにエア
バッグ袋体の膨張圧力により作動するヒンジ部を介して
一体成形されていることを特徴としている。
【0009】従って、エアバッグ袋体展開時、エアバッ
グ袋体の膨張圧力により、爪状突起がヒンジ部を介して
揺動するため、爪状突起移動が円滑になり、表皮の破断
角部を確実且つ迅速に切断することができる。また、爪
状突起及びヒンジ部をドアインサートに一体成形したた
め、ドアインサートの形状を一部変更するだけで既存の
ドアインサートを適用可能であり、製造が容易で低コス
ト化が図れる。
【0010】請求項3記載の本発明のエアバッグドア部
を一体に有するインストルメントパネルは、所定の高荷
重作用時に膨出するエアバッグ袋体の膨出用開口を備え
たインストルメントパネルインサートと、このインスト
ルメントパネルインサートの膨出用開口に配置されたド
アインサートと、これらのインストルメントパネルイン
サート及びドアインサート上に配置された発泡層と、こ
の発泡層の表面を覆う表皮と、を含んで構成されるエア
バッグドア部を一体に有するインストルメントパネルで
あって、エアバッグ袋体展開時の破断角部に近接したイ
ンストルメントパネル一般部の表皮裏面に配設された補
強部材、を備えたことを特徴としている。
【0011】従って、エアバッグ袋体展開時、エアバッ
グ袋体の膨張圧力により、表皮の破断角部が破断する際
に、破断角部に近接したインストルメントパネル一般部
の表皮裏面に配設された補強部材により、破断線から外
れて表皮が破断するのを防止できる。このため、表皮は
破断角部においても、破断線に沿って確実に破断する。
【0012】請求項4記載の本発明のエアバッグドア部
を一体に有するインストルメントパネルの製造方法は、
表皮成形時に補強部材を、エアバッグ袋体展開時の破断
角部に近接したインストルメントパネル一般部の表皮裏
面に固定する補強部材取付工程と、前記補強部材が設け
られた表皮の裏面にエアバッグ袋体展開時の破断線を形
成する破断線形成工程と、前記破断線が形成された表皮
を発泡型内にセットして、表皮とインサートとの間に発
泡層を形成する発泡層形成工程と、を含むことを特徴と
している。
【0013】従って、状来の製造工程に、表皮成形時に
補強部材を、エアバッグ袋体展開時の破断角部に近接し
たインストルメントパネル一般部の表皮裏面に固定する
補強部材取付工程を追加するのみで良いため、製造工程
を大幅に変更する必要がなく製造が容易であると共に、
コストアップを最小限に抑えることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のエアバッグドア部を一体
に有するインストルメントパネルの第1実施形態を図1
〜図8に従って詳細に説明する。
【0015】なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢
印UPは車両上方方向を示す。図4に示される如く、イ
ンストルメントパネル10の助手席側には、インストル
メントパネル10の内側に配設されたエアバッグ装置1
2に対向するエアバッグドア部10Aが形成されてい
る。
【0016】図5に示されるように、インストルメント
パネル10は、車両室内側に配置される表皮16と、こ
の表皮16と離間して配置されインストルメントパネル
インサート18と、これらの表皮16とインストルメン
トパネルインサート18との間に充填された発泡層20
と、によって構成されている。
【0017】上述したインストルメントパネル10のイ
ンストルメントパネルインサート18の所定位置には、
開口22が形成されている。この開口22の形成位置に
は、エアバッグ装置12が配設されている。エアバッグ
装置12は、略箱体形状のエアバッグケース24と、エ
アバッグケース24内に固定された略円柱形状のインフ
レータ26と、このインフレータ26の開口22側に折
り畳み状態で配置されたエアバッグ袋体28と、によっ
て構成されている。
【0018】エアバッグドア部10Aは、前述したイン
ストルメントパネル10の表皮16の一部でもある表皮
30と、この表皮30と離間して配置されインストルメ
ントパネルインサート18と、例えば、同一樹脂製のド
アインサート32と、これらの表皮30とドアインサー
ト32との間に充填されインストルメントパネル10の
発泡層20の一部でもある発泡層34と、から成ってい
る。
【0019】エアバッグケース24は略箱体形状とされ
ており、その開口側の端部は互いに離反する方向へ屈曲
されてフランジ部24Aとされている。エアバッグケー
ス24は、これらのフランジ部24Aがインストルメン
トパネルインサート18に固定されることにより、更に
図示しないステーが円管状のインストルメントパネルリ
インフォースといった車両骨格部材に固定されることに
より、取り付けられている。また、インストルメントパ
ネルインサート18の開口周縁部の前側部18Aには、
ドアインサート32の前端部32Aが、リベット等の固
定部材33によって取付けられている。なお、エアバッ
グドア部10Aは、エアバッグ袋体展開時に、この固定
部の後方近傍に形成されたドアインサート32の薄肉部
32Bをヒンジ部として上方へ展開する、所謂片開きタ
イプのエアバッグドア部となっている。
【0020】インフレータ26は略円柱形とされてお
り、その側部には車両急減速状態を感知する図示しない
機械着火式のエアバッグセンサが配設されている。な
お、機械着火式のエアバッグセンサの代わりに電気着火
式のエアバッグセンサを用いてもよい。このインフレー
タ26が所定の高荷重作用時に作動することにより、エ
アバッグケース24内に折り畳み状態で収容されている
エアバッグ袋体28が膨張するようになっている。
【0021】図4に示される如く、表皮16と表皮30
との境界部には、破断線40が形成されており、この破
断線40は左右の角部40A、40Bを有するU字状と
されれいる。
【0022】図5に示される如く、破断線40には、表
皮の裏面側(図1の下側)から断面V字状の溝が形成さ
れており、エアバッグ袋体展開時には、この破断線40
に沿って、表皮16と表皮30とが破断するようになっ
ている。
【0023】図3に示される如く、ドアインサート32
の車幅方向両端部には、それぞれ側面視でJ字状に湾曲
した爪状突起42が先端部42Aを上方へ向けて一体成
形されており、これらの爪状突起42は、ヒンジ部とし
てのインテグラルヒンジ44を介してドアインサート3
2につながっている。なお、ドアインサート32の前端
部32Aには、ドアインサート32をインストルメント
パネルインサート18に取付けるための取付用孔46が
穿設されている。
【0024】図1に実線で示される如く、通常状態で
は、爪状突起42は下方に下がっており、表皮16、3
0から離間している。
【0025】図2に示される如く、爪状突起42の先端
部42Aは、それぞれ、破断線40の角部40A、40
Bに向けて配置されており、エアバッグ袋体展開時に
は、図示を省略したエアバッグ袋体の膨張圧力により、
図2の矢印U方向へ押し上げられ、図1に二点鎖線で示
される如く、破断線40の角部40A、40Bに当接
し、これらを破断するようになっている。
【0026】次に、本第1実施形態の作用を説明する。
所定の高荷重作用時、即ち車両急減速時になると、図示
しないエアバッグセンサがこれを感知してインフレータ
26が作動する。このため、大量のガスが発生し、エア
バッグ袋体28が膨張し、インストルメントパネル10
のエアバッグドア部10Aはその裏面側から押圧され
る。
【0027】このとき、エアバッグ袋体28からの膨出
荷重(膨張圧力)は、エアバッグドア部10Aのドアイ
ンサート32に伝達される。これと同時に、図6及び図
7に示される如く、エアバッグ袋体28の膨張圧力によ
り、爪状突起42が押し上げられる。即ち、エアバッグ
袋体28の膨張圧力により、インテグラルヒンジ44を
中心に、爪状突起42が、ドアインサート32に対して
上方(図7の矢印U方向)へ揺動する。これによって、
爪状突起42の先端部42Aは、発泡層内を移動し、表
皮に到達して、破断線40の角部40A、40Bを破断
する。なお、爪状突起42は、破断線40の角部40
A、40Bを破断した後、インテグラルヒンジ44の弾
性作用によりもとの位置に戻る。
【0028】従って、図8に示される如く、破断線40
の角部40A、40Bにおいても、表皮16、30は破
断線40に沿って確実に破断する。
【0029】また、本第1実施形態では、爪状突起42
に、インテグラルヒンジ44を設けたので、爪状突起4
2の移動が円滑で、且つ移動量を大きくできるので、発
泡層20、34が厚い場合にも、表皮16、30を破断
線40に沿って早期に、確実に破断することができる。
【0030】また、本第1実施形態では、爪状突起42
をドアインサート32に一体成形したため、ドアインサ
ート32の形状を一部変更するだけで既存のドアインサ
ートを適用可能であり、製造が容易で低コスト化が図れ
る。
【0031】次に本発明のエアバッグドア部を一体に有
するインストルメントパネルの第2実施形態を図9〜図
15に従って詳細に説明する。
【0032】なお、第1実施形態と同一部材に付いて
は、同一符号を付してその説明を省略する。
【0033】図9に示される如く、本第2実施形態で
は、インストルメントパネル10の一般部(エアバッグ
ドア部10Aでない部位)の表皮16には、破断線40
の角部40A、40Bに近接した位置に補強部材として
の例えば、PVC〔塩ビ〕から成る矩形状のネット60
が配設されている。これらのネット60は、破断線40
の左右の直線部40C、40Dの、角部40A、40B
側の各端部に隣接した位置に配設されている。
【0034】図10に示される如く、ネット60は、表
皮16の裏面16Aに配設されており、図11に示され
る如く、エアバッグ袋体28の膨張圧力により、表皮1
6、30の破断角部40A、40Bが破断する際に、表
皮16が破断線40から外れて破断するのを防止するよ
うになっている。
【0035】次に、本第2実施形態の作用を説明する。
所定の高荷重作用時、即ち車両急減速時になると、図示
しないエアバッグセンサがこれを感知してインフレータ
26が作動する。このため、大量のガスが発生し、エア
バッグ袋体28が膨張し、インストルメントパネル10
のエアバッグドア部10Aはその裏面側から押圧され、
図12に示される如く、インストルメントパネル10の
表皮16、30が破断線40に沿って破断する。
【0036】この時、破断線40の角部40A、40B
に近接したインストルメントパネル一般部の表皮16の
裏面16Aに配設されたネット60により、破断線40
の角部40A、40Bから外れて表皮16が破断するの
を防止できる。このため、図13に示される如く、表皮
16、30が破断線40に沿って確実に破断し、エアバ
ッグ袋体28が迅速且つ確実に展開する。
【0037】次に、本第2実施形態のエアバッグドア部
を一体に有するインストルメントパネルの製造方法を説
明する。
【0038】図14に示される如く、本第2実施形態の
エアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネ
ルの製造方法では、先ず、表皮16、30の成形時に、
成形型70内の半溶融状態にある表皮16の裏面16A
に、ネット60を押圧接着する(補強部材取付工程)。
【0039】次に、図15に示される如く、ネット60
が設けられた表皮16、30の裏面に破断線40を形成
する。この結果、表皮16、30は、破断線40の左右
の角部40A、40Bの近傍に、ネット60を配設した
状態になる(破断線形成工程)。
【0040】次に、図示を省略したが、破断線40が形
成された表皮16、30を発泡型内にセットして、表皮
16、30とインストルメントパネルインサート18及
びドアインサート32との間に発泡層20、34を形成
する(発泡層形成工程)。
【0041】従って、本第2実施形態のエアバッグドア
部を一体に有するインストルメントパネルの製造方法で
は、状来の製造工程の表皮成形時に、ネット60を、破
断線40の角部40A、40Bに近接したインストルメ
ントパネル一般部の表皮16の裏面16Aに固定する補
強部材取付工程を追加するのみで良い。このため、製造
工程を大幅に変更する必要がなく製造が容易であると共
に、コストアップを最小限に抑えることができる。
【0042】以上に於いては、本発明を特定の実施形態
について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々
の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかで
ある。例えば、第2実施形態では、補強部材として、例
えば、PVC〔塩ビ〕から成る矩形状のネット60を使
用したが、補強部材はこれに限定されず、他の樹脂、金
属等の他の材質でも良く。また、形状も破断角部に沿っ
たL字状でも良い。また、表皮16、30の成形時に、
半溶融状態の表皮16の裏面16Aにネット60を押圧
接着したが、これに代えて、固まった後の表皮16の裏
面16Aにネット60を接着しても良い。また、破断線
40をネット60に沿って形成したが、破断線40をネ
ット60を横切って形成しても良い。なお、この場合に
は、ネット60が破断線40を挟んで、表皮16と表皮
30の双方に配設されることになる。
【0043】
【発明の効果】請求項1記載の本発明のエアバッグドア
部を一体に有するインストルメントパネルは、所定の高
荷重作用時に膨出するエアバッグ袋体の膨出用開口を備
えたインストルメントパネルインサートと、インストル
メントパネルインサートの膨出用開口に配置されたドア
インサートと、インストルメントパネルインサート及び
ドアインサート上に配置された発泡層と、発泡層の表面
を覆う表皮と、を含んで構成されるエアバッグドア部を
一体に有するインストルメントパネルであって、ドアイ
ンサートの車幅方向両端部に表皮側へ向けて一体成形さ
れ、エアバッグ袋体の膨張圧力により表皮の破断角部を
切断する爪状突起、を備えたため、エアバッグドア部が
展開する際に、破断角部においても表皮が破断線に沿っ
て確実に破断するという優れた効果を有する。また、製
造が容易で低コスト化が図れるという優れた効果を有す
る。
【0044】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
エアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネ
ルにおいて、爪状突起はドアインサートにエアバッグ袋
体の膨張圧力により作動するヒンジ部を介して一体成形
されているため、請求項1記載の効果に加えて、表皮の
破断角部を確実且つ迅速に切断することができるという
優れた効果を有する。
【0045】請求項3記載の本発明のエアバッグドア部
を一体に有するインストルメントパネルは、所定の高荷
重作用時に膨出するエアバッグ袋体の膨出用開口を備え
たインストルメントパネルインサートと、インストルメ
ントパネルインサートの膨出用開口に配置されたドアイ
ンサートと、インストルメントパネルインサート及びド
アインサート上に配置された発泡層と、発泡層の表面を
覆う表皮と、を含んで構成されるエアバッグドア部を一
体に有するインストルメントパネルであって、エアバッ
グ袋体展開時の破断角部に近接したインストルメントパ
ネル一般部の表皮裏面に配設された補強部材、を備えた
ため、エアバッグドア部が展開する際に、破断角部にお
いても表皮が破断線に沿って確実に破断するという優れ
た効果を有する。
【0046】請求項4記載の本発明のエアバッグドア部
を一体に有するインストルメントパネルの製造方法は、
表皮成形時に補強部材を、エアバッグ袋体展開時の破断
角部に近接したインストルメントパネル一般部の表皮裏
面に固定する補強部材取付工程と、補強部材が設けられ
た表皮の裏面にエアバッグ袋体展開時の破断線を形成す
る破断線形成工程と、破断線が形成された表皮を発泡型
内にセットして、表皮とインサートとの間に発泡層を形
成する発泡層形成工程と、を含むため、エアバッグドア
部が展開する際に、破断角部においても表皮が破断線に
沿って確実に破断するエアバッグドア部を一体に有する
インストルメントパネルを容易に製造できるという優れ
た効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図4の1−1線に沿った拡大断面図である。
【図2】図1の2−2線に沿った拡大断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るエアバッグドア部
を一体に有するインストルメントパネルのドアインサー
トを示す車両斜め後方から見た斜視図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係るエアバッグドア部
を一体に有するインストルメントパネルを示す車両斜め
後方から見た斜視図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係るエアバッグドア部
を一体に有するインストルメントパネルとエアバッグ装
置を示す概略側断面図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係るエアバッグドア部
を一体に有するインストルメントパネルの図2に対応す
る作用説明図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係るエアバッグドア部
を一体に有するインストルメントパネルの図1に対応す
る作用説明図である。
【図8】本発明の第1実施形態に係るエアバッグドア部
を一体に有するインストルメントパネルの図4の一部に
対応する作用説明図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係るエアバッグドア部
を一体に有するインストルメントパネルを示す車両斜め
後方から見た斜視図である。
【図10】図9の10−10線に沿った拡大断面図であ
る。
【図11】本発明の第2実施形態に係るエアバッグドア
部を一体に有するインストルメントパネルの図10に対
応する作用説明図である。
【図12】本発明の第2実施形態に係るエアバッグドア
部を一体に有するインストルメントパネルの図9の一部
に対応する作用説明図である。
【図13】本発明の第2実施形態に係るエアバッグドア
部を一体に有するインストルメントパネルの図9の一部
に対応する作用説明図である。
【図14】本発明の第2実施形態に係るエアバッグドア
部を一体に有するインストルメントパネルの製造方法の
補強部材取付工程を示す概略断面図である。
【図15】本発明の第2実施形態に係るエアバッグドア
部を一体に有するインストルメントパネルの製造方法の
破断線形成工程を示す概略断面図である。
【図16】従来の実施形態に係るエアバッグドア部を一
体に有するインストルメントパネルの一部を示す概略側
断面図である。
【符号の説明】
10 インストルメントパネル 10A エアバッグドア部 12 エアバッグ装置 16 表皮 18 インストルメントパネルインサート 20 発泡層 28 エアバッグ袋体 30 表皮 32 ドアインサート 34 発泡層 40 破断線 40A 角部 40B 角部 42 爪状突起 44 インテグラルヒンジ(ヒンジ部) 60 ネット(補強部材)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の高荷重作用時に膨出するエアバッ
    グ袋体の膨出用開口を備えたインストルメントパネルイ
    ンサートと、 このインストルメントパネルインサートの膨出用開口に
    配置されたドアインサートと、 これらのインストルメントパネルインサート及びドアイ
    ンサート上に配置された発泡層と、 この発泡層の表面を覆う表皮と、 を含んで構成されるエアバッグドア部を一体に有するイ
    ンストルメントパネルであって、 前記ドアインサートの車幅方向両端部に前記表皮側へ向
    けて一体成形され、エアバッグ袋体の膨張圧力により前
    記表皮の破断角部を切断する爪状突起、 を備えたことを特徴とするエアバッグドア部を一体に有
    するインストルメントパネル。
  2. 【請求項2】 前記爪状突起は前記ドアインサートにエ
    アバッグ袋体の膨張圧力により作動するヒンジ部を介し
    て一体成形されていることを特徴とする請求項1記載の
    エアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネ
    ル。
  3. 【請求項3】 所定の高荷重作用時に膨出するエアバッ
    グ袋体の膨出用開口を備えたインストルメントパネルイ
    ンサートと、 このインストルメントパネルインサートの膨出用開口に
    配置されたドアインサートと、 これらのインストルメントパネルインサート及びドアイ
    ンサート上に配置された発泡層と、 この発泡層の表面を覆う表皮と、 を含んで構成されるエアバッグドア部を一体に有するイ
    ンストルメントパネルであって、 エアバッグ袋体展開時の破断角部に近接したインストル
    メントパネル一般部の表皮裏面に配設された補強部材、 を備えたことを特徴とするエアバッグドア部を一体に有
    するインストルメントパネル。
  4. 【請求項4】 表皮成形時に補強部材を、エアバッグ袋
    体展開時の破断角部に近接したインストルメントパネル
    一般部の表皮裏面に固定する補強部材取付工程と、 前記補強部材が設けられた表皮の裏面にエアバッグ袋体
    展開時の破断線を形成する破断線形成工程と、 前記破断線が形成された表皮を発泡型内にセットして、
    表皮とインサートとの間に発泡層を形成する発泡層形成
    工程と、 を含むことを特徴とするエアバッグドア部を一体に有す
    るインストルメントパネルの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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