JPH10211832A - エアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネル - Google Patents
エアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネルInfo
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- JPH10211832A JPH10211832A JP9015570A JP1557097A JPH10211832A JP H10211832 A JPH10211832 A JP H10211832A JP 9015570 A JP9015570 A JP 9015570A JP 1557097 A JP1557097 A JP 1557097A JP H10211832 A JPH10211832 A JP H10211832A
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Landscapes
- Air Bags (AREA)
- Instrument Panels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 破断部を形成した表皮溝部の口開きを抑制す
る。 【解決手段】 エアバッグドア部10Aはインストルメ
ントパネル10の表皮16の一部でもある表皮30と、
ドアインサート32と、表皮30とドアインサート32
との間に充填されインストルメントパネル10の発泡層
20の一部でもある発泡層34と、から成っている。表
皮16と表皮30との境界部には、U字状の溝部42が
形成されており、溝部42の底部は破断部44となって
いる。ドアインサート32の外周縁部に形成された突出
部50と溝部42の内周壁部42Aとの間には間隔L1
が形成されており、突出部50と表皮30の裏面30B
との間には間隔L2が形成されている。また、溝部42
の外周壁部42Bの外周部に変形拘束手段としての樹脂
製又は金属製ワイヤ52が配設されている。
る。 【解決手段】 エアバッグドア部10Aはインストルメ
ントパネル10の表皮16の一部でもある表皮30と、
ドアインサート32と、表皮30とドアインサート32
との間に充填されインストルメントパネル10の発泡層
20の一部でもある発泡層34と、から成っている。表
皮16と表皮30との境界部には、U字状の溝部42が
形成されており、溝部42の底部は破断部44となって
いる。ドアインサート32の外周縁部に形成された突出
部50と溝部42の内周壁部42Aとの間には間隔L1
が形成されており、突出部50と表皮30の裏面30B
との間には間隔L2が形成されている。また、溝部42
の外周壁部42Bの外周部に変形拘束手段としての樹脂
製又は金属製ワイヤ52が配設されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアバッグドア部
を一体に有するインストルメントパネルに係り、特に、
自動車に装備されるエアバッグドア部を一体に有するイ
ンストルメントパネルに関する。
を一体に有するインストルメントパネルに係り、特に、
自動車に装備されるエアバッグドア部を一体に有するイ
ンストルメントパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、助手席用のエアバッグ装置のエア
バッグドア部をインストルメントパネルに一体とした構
造の一例が、実開平5−58517号に示されている。
バッグドア部をインストルメントパネルに一体とした構
造の一例が、実開平5−58517号に示されている。
【0003】図5に示される如く、この公報に開示され
たエアバッグドア部を一体に有するインストルメントパ
ネルでは、インストルメントパネル100はインストル
メントパネルインサート102、発泡層104、及び表
皮106の三層構造とされており、このうちインストル
メントパネルインサート102における助手席側所定部
位に開口108が形成されている。この開口108に臨
む位置には、所定の高荷重作用時にエアバッグ袋体11
0を助手席側へ膨出させるエアバッグ装置112が配設
されている。
たエアバッグドア部を一体に有するインストルメントパ
ネルでは、インストルメントパネル100はインストル
メントパネルインサート102、発泡層104、及び表
皮106の三層構造とされており、このうちインストル
メントパネルインサート102における助手席側所定部
位に開口108が形成されている。この開口108に臨
む位置には、所定の高荷重作用時にエアバッグ袋体11
0を助手席側へ膨出させるエアバッグ装置112が配設
されている。
【0004】インストルメントパネルインサート102
の開口108にはエアバッグインサート114、116
がリベット等の固定手段118で固定されており、これ
により開口108が閉塞されている。また、表皮106
におけるエアバッグインサート114、116の境界部
付近には、所定の高荷重作用時における破断ラインとな
る破断部120が形成されている。この破断部120は
断面U字状の溝部の底に形成されており、所定の高荷重
作用時には、破断してエアバッグインサート114、1
16が展開することになる。
の開口108にはエアバッグインサート114、116
がリベット等の固定手段118で固定されており、これ
により開口108が閉塞されている。また、表皮106
におけるエアバッグインサート114、116の境界部
付近には、所定の高荷重作用時における破断ラインとな
る破断部120が形成されている。この破断部120は
断面U字状の溝部の底に形成されており、所定の高荷重
作用時には、破断してエアバッグインサート114、1
16が展開することになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この様
なエアバッグドア部を一体に有するインストルメントパ
ネルでは、経時変化による表皮106の収縮変形、特
に、インストルメントパネル100の面方向に沿った表
皮106の収縮変形により、破断部120を形成した溝
部に口開きが発生して、外観品質が低下することがあ
る。
なエアバッグドア部を一体に有するインストルメントパ
ネルでは、経時変化による表皮106の収縮変形、特
に、インストルメントパネル100の面方向に沿った表
皮106の収縮変形により、破断部120を形成した溝
部に口開きが発生して、外観品質が低下することがあ
る。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、破断部を形成
した表皮溝部の口開きを抑制することができるエアバッ
グドア部を一体に有するインストルメントパネルを得る
ことが目的である。
した表皮溝部の口開きを抑制することができるエアバッ
グドア部を一体に有するインストルメントパネルを得る
ことが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、所定の高荷重作用時に膨出するエアバッグ袋体の膨
出用開口を備えたインストルメントパネルインサート
と、このインストルメントパネルインサートの膨出用開
口に配置されたドアインサートと、これらのインストル
メントパネルインサート及びドアインサート上に配置さ
れた発泡層と、この発泡層の表面を覆う表皮と、を含ん
で構成されるエアバッグドア部を一体に有するインスト
ルメントパネルであって、前記表皮に形成され底部にエ
アバッグ袋体の膨張圧で破断する破断部を有する溝部
と、前記ドアインサートの外周縁部に形成され、前記溝
部の内周壁部及び前記表皮の裏面との間にそれぞれ所定
の間隔も持って突出する突出部と、を備えたことを特徴
としている。
は、所定の高荷重作用時に膨出するエアバッグ袋体の膨
出用開口を備えたインストルメントパネルインサート
と、このインストルメントパネルインサートの膨出用開
口に配置されたドアインサートと、これらのインストル
メントパネルインサート及びドアインサート上に配置さ
れた発泡層と、この発泡層の表面を覆う表皮と、を含ん
で構成されるエアバッグドア部を一体に有するインスト
ルメントパネルであって、前記表皮に形成され底部にエ
アバッグ袋体の膨張圧で破断する破断部を有する溝部
と、前記ドアインサートの外周縁部に形成され、前記溝
部の内周壁部及び前記表皮の裏面との間にそれぞれ所定
の間隔も持って突出する突出部と、を備えたことを特徴
としている。
【0008】従って、経時変化により、ドアインサート
上方の表皮が、溝部が口開きする方向に、収縮変形しよ
うとした場合には、溝部の内周壁部との間に所定の間隔
も持って突出する突出部によって収縮が抑制される。そ
の結果、溝部の口開きが抑制される。また、突出部と、
溝部の内周壁部及び表皮の裏面との間にそれぞれ所定の
間隔が形成されているため、発泡成形時には、これらの
間隔を持つ隙間を介して発泡剤を、表皮の裏面とインス
トルメントパネルインサート及びドアインサートとの間
に注入できるので、従来の開型を使用して成形できる。
上方の表皮が、溝部が口開きする方向に、収縮変形しよ
うとした場合には、溝部の内周壁部との間に所定の間隔
も持って突出する突出部によって収縮が抑制される。そ
の結果、溝部の口開きが抑制される。また、突出部と、
溝部の内周壁部及び表皮の裏面との間にそれぞれ所定の
間隔が形成されているため、発泡成形時には、これらの
間隔を持つ隙間を介して発泡剤を、表皮の裏面とインス
トルメントパネルインサート及びドアインサートとの間
に注入できるので、従来の開型を使用して成形できる。
【0009】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
エアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネ
ルにおいて、前記溝部の外周壁部の外周部に配設された
変形拘束手段を備えたことを特徴としている。
エアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネ
ルにおいて、前記溝部の外周壁部の外周部に配設された
変形拘束手段を備えたことを特徴としている。
【0010】従って、経時変化により、インストルメン
トパネルインサート上方の表皮が、溝部が口開きする方
向に、収縮変形しようとした場合には、溝部の外周壁部
の外周部に配設された変形拘束手段によって、収縮が抑
制される。その結果、溝部の口開きがさらに抑制され
る。
トパネルインサート上方の表皮が、溝部が口開きする方
向に、収縮変形しようとした場合には、溝部の外周壁部
の外周部に配設された変形拘束手段によって、収縮が抑
制される。その結果、溝部の口開きがさらに抑制され
る。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のエアバッグドア部を一体
に有するインストルメントパネルの一実施形態を図1〜
図3に従って説明する。
に有するインストルメントパネルの一実施形態を図1〜
図3に従って説明する。
【0012】なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢
印UPは車両上方方向を示す。図3に示される如く、本
実施形態のインストルメントパネル10の助手席側に
は、インストルメントパネル10の内側に配設されたエ
アバッグ装置12に対向するエアバッグドア部10Aが
形成されている。
印UPは車両上方方向を示す。図3に示される如く、本
実施形態のインストルメントパネル10の助手席側に
は、インストルメントパネル10の内側に配設されたエ
アバッグ装置12に対向するエアバッグドア部10Aが
形成されている。
【0013】図2に示されるように、インストルメント
パネル10は、車両室内側に配置される樹脂製(例え
ば、PVC〔塩ビ〕、TPO〔オレフィン系熱可塑性エ
ラストマ〕、ウレタン系熱可塑性エラストマ等の軟質樹
脂製)の表皮16と、この表皮16と離間して配置され
PPG〔複合強化ポリプロピレン〕、ASG〔複合強化
アクリルニトリルスチレン〕等によって製作されたイン
ストルメントパネルインサート18と、これらの表皮1
6とインストルメントパネルインサート18との間に充
填された熱可塑性ウレタン等の発泡層20と、によって
構成されている。従って、表皮16は比較的低強度であ
るが、インストルメントパネルインサート18は比較的
高強度とされている。
パネル10は、車両室内側に配置される樹脂製(例え
ば、PVC〔塩ビ〕、TPO〔オレフィン系熱可塑性エ
ラストマ〕、ウレタン系熱可塑性エラストマ等の軟質樹
脂製)の表皮16と、この表皮16と離間して配置され
PPG〔複合強化ポリプロピレン〕、ASG〔複合強化
アクリルニトリルスチレン〕等によって製作されたイン
ストルメントパネルインサート18と、これらの表皮1
6とインストルメントパネルインサート18との間に充
填された熱可塑性ウレタン等の発泡層20と、によって
構成されている。従って、表皮16は比較的低強度であ
るが、インストルメントパネルインサート18は比較的
高強度とされている。
【0014】上述したインストルメントパネル10のイ
ンストルメントパネルインサート18の所定位置には、
開口22が形成されている。この開口22の形成位置に
は、エアバッグ装置12が配設されている。エアバッグ
装置12は、略箱体形状のエアバッグケース24と、エ
アバッグケース24内に固定された略円柱形状のインフ
レータ26と、このインフレータ26の開口22側に折
り畳み状態で配置されたエアバッグ袋体28と、によっ
て構成されている。
ンストルメントパネルインサート18の所定位置には、
開口22が形成されている。この開口22の形成位置に
は、エアバッグ装置12が配設されている。エアバッグ
装置12は、略箱体形状のエアバッグケース24と、エ
アバッグケース24内に固定された略円柱形状のインフ
レータ26と、このインフレータ26の開口22側に折
り畳み状態で配置されたエアバッグ袋体28と、によっ
て構成されている。
【0015】エアバッグドア部10Aは、前述したイン
ストルメントパネル10の表皮16の一部でもある表皮
30と、この表皮30と離間して配置されインストルメ
ントパネルインサート18と、例えば、同一材質である
樹脂製のドアインサート32と、これらの表皮30とド
アインサート32との間に充填されインストルメントパ
ネル10の発泡層20の一部でもある発泡層34と、か
ら成っている。
ストルメントパネル10の表皮16の一部でもある表皮
30と、この表皮30と離間して配置されインストルメ
ントパネルインサート18と、例えば、同一材質である
樹脂製のドアインサート32と、これらの表皮30とド
アインサート32との間に充填されインストルメントパ
ネル10の発泡層20の一部でもある発泡層34と、か
ら成っている。
【0016】エアバッグケース24は略箱体形状とされ
ており、その開口側の端部は互いに離反する方向へ屈曲
されてフランジ部24Aとされている。エアバッグケー
ス24は、これらのフランジ部24Aがボルト・ナット
等の固定具36によりインストルメントパネルインサー
ト18に固定されることにより、更に図示しないステー
が円管状のインストルメントパネルリインフォースとい
った車両骨格部材に固定されることにより、取り付けら
れている。この内、車両前方側となるフランジ部24A
についてはエアバッグドア部10Aのドアインサート3
2と共締めされている。これにより、エアバッグドア部
10Aは、この共締め部分近傍がエアバッグドア展開時
のヒンジ部38として機能する、所謂片開きタイプのド
ア部となっている。
ており、その開口側の端部は互いに離反する方向へ屈曲
されてフランジ部24Aとされている。エアバッグケー
ス24は、これらのフランジ部24Aがボルト・ナット
等の固定具36によりインストルメントパネルインサー
ト18に固定されることにより、更に図示しないステー
が円管状のインストルメントパネルリインフォースとい
った車両骨格部材に固定されることにより、取り付けら
れている。この内、車両前方側となるフランジ部24A
についてはエアバッグドア部10Aのドアインサート3
2と共締めされている。これにより、エアバッグドア部
10Aは、この共締め部分近傍がエアバッグドア展開時
のヒンジ部38として機能する、所謂片開きタイプのド
ア部となっている。
【0017】インフレータ26は略円柱形とされてお
り、その側部には車両急減速状態を感知する図示しない
機械着火式のエアバッグセンサが配設されている。ま
た、インフレータ26の内部におけるエアバッグセンサ
のファイアリングピンの移動軌跡上には、図示しない雷
管が配設されている。この雷管の周囲にはエンハンサ
(伝火剤)が配設され、更にその外周部にはガス発生剤
が収容されている。なお、上述した機械着火式のエアバ
ッグセンサの代わりに電気着火式のエアバッグセンサを
用いてもよい。この場合、車両の急減速状態を感知する
センサはインフレータ内に配設されておらず、車両前部
両側やコンソールボックスの下部付近等に配設されてい
る。上記構成のインフレータ26が所定の高荷重作用時
に作動することにより、エアバッグケース24内に折り
畳み状態で収容されているエアバッグ袋体28が膨張す
るようになっている。
り、その側部には車両急減速状態を感知する図示しない
機械着火式のエアバッグセンサが配設されている。ま
た、インフレータ26の内部におけるエアバッグセンサ
のファイアリングピンの移動軌跡上には、図示しない雷
管が配設されている。この雷管の周囲にはエンハンサ
(伝火剤)が配設され、更にその外周部にはガス発生剤
が収容されている。なお、上述した機械着火式のエアバ
ッグセンサの代わりに電気着火式のエアバッグセンサを
用いてもよい。この場合、車両の急減速状態を感知する
センサはインフレータ内に配設されておらず、車両前部
両側やコンソールボックスの下部付近等に配設されてい
る。上記構成のインフレータ26が所定の高荷重作用時
に作動することにより、エアバッグケース24内に折り
畳み状態で収容されているエアバッグ袋体28が膨張す
るようになっている。
【0018】図1に示される如く、表皮16と表皮30
との境界部には、U字状の溝部42が形成されている。
この溝部42の底部は他の部分より薄肉となっており、
エアバッグ袋体28の膨張圧で破断する破断部44とな
っている。なお、本実施形態では、破断部44がエアバ
ッグドア14の全周に形成されているが、ヒンジ部38
を除いた部分にのみ形成してもよい。
との境界部には、U字状の溝部42が形成されている。
この溝部42の底部は他の部分より薄肉となっており、
エアバッグ袋体28の膨張圧で破断する破断部44とな
っている。なお、本実施形態では、破断部44がエアバ
ッグドア14の全周に形成されているが、ヒンジ部38
を除いた部分にのみ形成してもよい。
【0019】ドアインサート32の外周縁部には、ヒン
ジ部を除いて下方へ向けて突出部46が形成されてお
り、この突出部46は、インストルメントパネルインサ
ート18の開口縁部上面に当接している。また、ドアイ
ンサート32の外周縁部には、ヒンジ部を除いて上方へ
向けて突出部50が形成されている。この突出部50と
溝部42の内周壁部42Aとの間には間隔L1が形成さ
れており、突出部50と表皮30の裏面30Aとの間に
は間隔L2が形成されている。また、突出部50の頂壁
部50Aは表皮30に近接配置されており、頂壁部50
Aと表皮30との間の発泡層34は薄くなっている。
ジ部を除いて下方へ向けて突出部46が形成されてお
り、この突出部46は、インストルメントパネルインサ
ート18の開口縁部上面に当接している。また、ドアイ
ンサート32の外周縁部には、ヒンジ部を除いて上方へ
向けて突出部50が形成されている。この突出部50と
溝部42の内周壁部42Aとの間には間隔L1が形成さ
れており、突出部50と表皮30の裏面30Aとの間に
は間隔L2が形成されている。また、突出部50の頂壁
部50Aは表皮30に近接配置されており、頂壁部50
Aと表皮30との間の発泡層34は薄くなっている。
【0020】さらに、本実施形態では、溝部42の外周
壁部42Bの外周部には、表皮16の溝部42を広げる
方向(図1の矢印A方向)移動を阻止するための変形拘
束手段としての樹脂製またはSUS、鉄等の金属製ワイ
ヤ52が配設されている。このワイヤ52は、外周壁部
42Bに当接しており、外周壁部42Bに沿って連続し
て配設されている。また、ワイヤ52は表皮16に近接
配置されており、ワイヤ52と表皮16との間には間隔
L3が形成されている。なお、ワイヤ52と溝部42の
外周壁部42Bとの間に若干の間隔を設けても良い。
壁部42Bの外周部には、表皮16の溝部42を広げる
方向(図1の矢印A方向)移動を阻止するための変形拘
束手段としての樹脂製またはSUS、鉄等の金属製ワイ
ヤ52が配設されている。このワイヤ52は、外周壁部
42Bに当接しており、外周壁部42Bに沿って連続し
て配設されている。また、ワイヤ52は表皮16に近接
配置されており、ワイヤ52と表皮16との間には間隔
L3が形成されている。なお、ワイヤ52と溝部42の
外周壁部42Bとの間に若干の間隔を設けても良い。
【0021】次に、本実施形態の作用を説明する。本実
施形態では、経時変化により、ドアインサート32上方
の表皮30が、溝部42が口開きする方向(図1の矢印
B方向)に、収縮変形しようとした場合には、溝部42
の内周壁部42Aの近傍に突出する突出部50によっ
て、この収縮が抑制され、その結果、溝部42の口開き
を抑制できる。
施形態では、経時変化により、ドアインサート32上方
の表皮30が、溝部42が口開きする方向(図1の矢印
B方向)に、収縮変形しようとした場合には、溝部42
の内周壁部42Aの近傍に突出する突出部50によっ
て、この収縮が抑制され、その結果、溝部42の口開き
を抑制できる。
【0022】また、本実施形態では、経時変化により、
インストルメントパネルインサート18上方の表皮16
が、溝部42が口開きする方向(図1の矢印A方向)
に、収縮変形しようとした場合には、溝部42の外周壁
部42Bの外周部に配設されたワイヤ52によって、こ
の収縮が抑制され、その結果、溝部42の口開きをさら
に抑制できる。
インストルメントパネルインサート18上方の表皮16
が、溝部42が口開きする方向(図1の矢印A方向)
に、収縮変形しようとした場合には、溝部42の外周壁
部42Bの外周部に配設されたワイヤ52によって、こ
の収縮が抑制され、その結果、溝部42の口開きをさら
に抑制できる。
【0023】また、本実施形態では、突出部50と溝部
42の内周壁部42Aとの間には間隔L1が形成されて
おり、突出部50と表皮30の裏面30Aとの間には間
隔L2が形成されているため、発泡成形時には、これら
の間隔を持つ隙間を介して発泡剤を、表皮16の裏面1
6Aとインストルメントパネルインサート18との間及
び表皮30の裏面30Aとドアインサート32との間に
注入できるので、従来の開型を使用して成形できる。
42の内周壁部42Aとの間には間隔L1が形成されて
おり、突出部50と表皮30の裏面30Aとの間には間
隔L2が形成されているため、発泡成形時には、これら
の間隔を持つ隙間を介して発泡剤を、表皮16の裏面1
6Aとインストルメントパネルインサート18との間及
び表皮30の裏面30Aとドアインサート32との間に
注入できるので、従来の開型を使用して成形できる。
【0024】さらに、本実施形態では、突出部50と表
皮30の裏面30Aとの間には間隔L2が形成されてお
り、ワイヤ52と表皮16との間には間隔L3が形成さ
れている。このため、経時変化により、突出部50と表
皮30、及びワイヤ52と表皮16がそれぞれ当接する
ことが無く、突出部50及びワイヤ52の形状が意匠面
に現れることがないため、外観品質の低下も防止でき
る。
皮30の裏面30Aとの間には間隔L2が形成されてお
り、ワイヤ52と表皮16との間には間隔L3が形成さ
れている。このため、経時変化により、突出部50と表
皮30、及びワイヤ52と表皮16がそれぞれ当接する
ことが無く、突出部50及びワイヤ52の形状が意匠面
に現れることがないため、外観品質の低下も防止でき
る。
【0025】以上に於いては、本発明を特定の実施形態
について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々
の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかで
ある。例えば、本実施形態では、変形拘束手段としての
樹脂製またはSUS、鉄等の金属製ワイヤ52を使用し
たが、これらのワイヤ52に代えて、他の材質のワイヤ
を使用しても良い。また、他の変形拘束手段として、図
4に示される如く、インストルメントパネルインサート
18に突出部54を形成しても良い。また、突出部54
に代えて変形拘束手段としてのウレタンフォーム等を突
出部54に位置に配設しても良い。なお、この突出部5
4と溝部42の外周壁部42Bとの間には間隔L4が、
また、突出部54と表皮16の裏面16Aとの間には間
隔L5が、それぞれ形成されており、発泡成形時には、
これらの間隔を持つ隙間を介して発泡剤を、表皮16の
裏面16Aとインストルメントパネルインサート18と
の間に注入できるようになっている。
について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々
の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかで
ある。例えば、本実施形態では、変形拘束手段としての
樹脂製またはSUS、鉄等の金属製ワイヤ52を使用し
たが、これらのワイヤ52に代えて、他の材質のワイヤ
を使用しても良い。また、他の変形拘束手段として、図
4に示される如く、インストルメントパネルインサート
18に突出部54を形成しても良い。また、突出部54
に代えて変形拘束手段としてのウレタンフォーム等を突
出部54に位置に配設しても良い。なお、この突出部5
4と溝部42の外周壁部42Bとの間には間隔L4が、
また、突出部54と表皮16の裏面16Aとの間には間
隔L5が、それぞれ形成されており、発泡成形時には、
これらの間隔を持つ隙間を介して発泡剤を、表皮16の
裏面16Aとインストルメントパネルインサート18と
の間に注入できるようになっている。
【0026】
【発明の効果】請求項1記載の本発明は、所定の高荷重
作用時に膨出するエアバッグ袋体の膨出用開口を備えた
インストルメントパネルインサートと、インストルメン
トパネルインサートの膨出用開口に配置されたドアイン
サートと、インストルメントパネルインサート及びドア
インサート上に配置された発泡層と、発泡層の表面を覆
う表皮と、を含んで構成されるエアバッグドア部を一体
に有するインストルメントパネルであって、表皮に形成
され底部にエアバッグ袋体の膨張圧で破断する破断部を
有する溝部と、ドアインサートの外周縁部に形成され、
溝部の内周壁部及び表皮の裏面との間にそれぞれ所定の
隙間も持って突出する突出部と、を備えたため、破断部
を形成した表皮の溝部の口開きを抑制することができる
という優れた効果を有する。また、従来の開型を使用し
て発泡成形できるという優れた効果を有する。
作用時に膨出するエアバッグ袋体の膨出用開口を備えた
インストルメントパネルインサートと、インストルメン
トパネルインサートの膨出用開口に配置されたドアイン
サートと、インストルメントパネルインサート及びドア
インサート上に配置された発泡層と、発泡層の表面を覆
う表皮と、を含んで構成されるエアバッグドア部を一体
に有するインストルメントパネルであって、表皮に形成
され底部にエアバッグ袋体の膨張圧で破断する破断部を
有する溝部と、ドアインサートの外周縁部に形成され、
溝部の内周壁部及び表皮の裏面との間にそれぞれ所定の
隙間も持って突出する突出部と、を備えたため、破断部
を形成した表皮の溝部の口開きを抑制することができる
という優れた効果を有する。また、従来の開型を使用し
て発泡成形できるという優れた効果を有する。
【0027】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
エアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネ
ルにおいて、溝部の外周壁部の外周部に配設された変形
拘束手段を備えたため、請求項1記載の効果に加えて、
溝部の口開きがさらに抑制されるという優れた効果を有
する。
エアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネ
ルにおいて、溝部の外周壁部の外周部に配設された変形
拘束手段を備えたため、請求項1記載の効果に加えて、
溝部の口開きがさらに抑制されるという優れた効果を有
する。
【図1】本発明の一実施形態に係るエアバッグドア部を
一体に有するインストルメントパネルの一部を示す拡大
側断面図である。
一体に有するインストルメントパネルの一部を示す拡大
側断面図である。
【図2】図3の2−2線に沿った断面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るエアバッグドア部を
一体に有するインストルメントパネルを示す車両斜め後
方から見た斜視図である。
一体に有するインストルメントパネルを示す車両斜め後
方から見た斜視図である。
【図4】本発明の他の実施形態に係るエアバッグドア部
を一体に有するインストルメントパネルの一部を示す拡
大側断面図である。
を一体に有するインストルメントパネルの一部を示す拡
大側断面図である。
【図5】従来の実施形態に係るエアバッグドア部を一体
に有するインストルメントパネルを示す側断面図であ
る。
に有するインストルメントパネルを示す側断面図であ
る。
10 インストルメントパネル 10A エアバッグドア部 12 エアバッグ装置 16 表皮 18 インストルメントパネルインサート 20 発泡層 28 エアバッグ袋体 30 表皮 32 ドアインサート 34 発泡層 42 溝部 44 破断部 50 突出部 52 ワイヤ(変形拘束手段) 54 突出部(変形拘束手段)
Claims (2)
- 【請求項1】 所定の高荷重作用時に膨出するエアバッ
グ袋体の膨出用開口を備えたインストルメントパネルイ
ンサートと、 このインストルメントパネルインサートの膨出用開口に
配置されたドアインサートと、 これらのインストルメントパネルインサート及びドアイ
ンサート上に配置された発泡層と、 この発泡層の表面を覆う表皮と、 を含んで構成されるエアバッグドア部を一体に有するイ
ンストルメントパネルであって、 前記表皮に形成され底部にエアバッグ袋体の膨張圧で破
断する破断部を有する溝部と、 前記ドアインサートの外周縁部に形成され、前記溝部の
内周壁部及び前記表皮の裏面との間にそれぞれ所定の間
隔も持って突出する突出部と、 を備えたことを特徴とするエアバッグドア部を一体に有
するインストルメントパネル。 - 【請求項2】 前記溝部の外周壁部の外周部に配設され
た変形拘束手段を備えたことを特徴とする請求項1記載
のエアバッグドア部を一体に有するインストルメントパ
ネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9015570A JPH10211832A (ja) | 1997-01-29 | 1997-01-29 | エアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9015570A JPH10211832A (ja) | 1997-01-29 | 1997-01-29 | エアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10211832A true JPH10211832A (ja) | 1998-08-11 |
Family
ID=11892406
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9015570A Pending JPH10211832A (ja) | 1997-01-29 | 1997-01-29 | エアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10211832A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6250669B1 (en) | 1998-10-13 | 2001-06-26 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Instrument panel having integral airbag door portion |
CN110641411A (zh) * | 2019-11-07 | 2020-01-03 | 上海腾乐汽车零部件有限公司 | 一种新型的仪表板安全气囊盖装置 |
US11001309B2 (en) | 2019-04-08 | 2021-05-11 | Faurecia Interior Systems, Inc. | Instrument panel with reinforcement member |
-
1997
- 1997-01-29 JP JP9015570A patent/JPH10211832A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6250669B1 (en) | 1998-10-13 | 2001-06-26 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Instrument panel having integral airbag door portion |
DE19949170B4 (de) * | 1998-10-13 | 2006-06-29 | Toyota Jidosha K.K., Toyota | Armaturenbrett mit integriertem Airbagklappenabschnitt |
US11001309B2 (en) | 2019-04-08 | 2021-05-11 | Faurecia Interior Systems, Inc. | Instrument panel with reinforcement member |
CN110641411A (zh) * | 2019-11-07 | 2020-01-03 | 上海腾乐汽车零部件有限公司 | 一种新型的仪表板安全气囊盖装置 |
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