JPH10225941A - インストルメントパネルの製造方法 - Google Patents

インストルメントパネルの製造方法

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JPH10225941A
JPH10225941A JP9011389A JP1138997A JPH10225941A JP H10225941 A JPH10225941 A JP H10225941A JP 9011389 A JP9011389 A JP 9011389A JP 1138997 A JP1138997 A JP 1138997A JP H10225941 A JPH10225941 A JP H10225941A
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panel core
mold
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靖 川久保
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    • B29L2031/3005Body finishings
    • B29L2031/3008Instrument panels

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表皮形状を単純にして成形コストの低減を図
れるのはもちろん、表皮の突出側面部の内側への倒れ込
み及び傷付きや皺の発生を確実に防止するとともに、パ
ネル芯材と表皮との境界部に隙間を全く生じることもな
くして、外観の良好なインストルメントパネルを歩留ま
りよく製造することができるようにする。 【解決手段】 成形型3の一方の型3A内に配置される
パネル芯材2の凹部1に嵌合するように表皮5の端縁部
に裏側への屈曲により突出形成される側面部4A,4B
の表皮表面部5aに対する屈曲角度θoを正規角度θ1
よりも2〜8°、好ましくは3〜5°の範囲で大きく設
定することで、該突出側面部4A,4Bをパネル芯材2
の凹部1に嵌合セットしたときの突出側面部4A,4B
の内側への倒れ込みを防止して発泡原料の漏れ出し防止
のためのシール性を高めている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として自動車用
エアバッグ装置の内装箇所を被覆する場合に用いられる
インストルメントパネルの製造方法に関し、詳しくは、
予め別々に形成されているパネル芯材と表皮とを成形型
の一対の型内に配置保持させ、このパネル芯材と表皮と
の間に注入したポリウレタン等の発泡原料を発泡させる
ことにより、上記パネル芯材、表皮及び発泡層を一体化
するインストルメントパネルの製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】この種のインストルメントパネルにおけ
る表皮は、プラスチックシート等の薄い可撓性材料から
形成されるものであるから、端縁部を単に裏側へ屈曲さ
せて側面部を突出形成させただけのものでは、その突出
側面部が自立性に欠け、自重により内側に倒れ込み易
い。このように倒れ込み易い突出側面部を有する表皮を
用いる場合は、該表皮を成形型の一方の型内に配置した
際、突出側面部の倒れ込みによって該突出側面部と他方
の型内に配置保持されているパネル芯材の凹部の周壁部
との間に隙間を生じて両者間のシール性が非常に悪いた
めに、発泡原料が漏れ出したり、表皮の端縁部に皺等を
生じて外観を損なうなど製品歩留まりの低下を招きやす
い。
【0003】上記のような突出側面部の倒れ込みに起因
する発泡原料の漏れ出しや外観損失の防止対策として、
従来、特開平7−314469号公報に開示されている
ように、表皮の端縁部を裏側へ屈曲させて形成した側面
部の突出先端部を外側へ折り返して凹溝を形成し、この
凹溝に一方の型から突出させた表皮縁部保持部材を嵌入
させることで、表皮の突出側面部を保持させて該表皮の
位置決めを行なうとともに、突出側面部が内側へ倒れ込
むことを防止するようにしたもの(以下、先行技術と称
する)が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記先
行技術の場合は、表皮端縁部の裏側への屈曲により突出
形成した側面部の先端部をさらに外側に折り返して凹溝
を形成する必要があり、表皮自体の形状が複雑でそれの
成形コストの上昇は避けられないばかりでなく、突出側
面部先端の凹溝に嵌入させた表皮縁部保持部材を該凹溝
から抜き出して成形型の一方の型内に引込み収納させる
タイミングの設定が非常に難しい。すなわち、基本的に
は、パネル芯材の凹部と表皮との間に注入した発泡原料
が発泡する途中で上記表皮縁部保持部材を一方の型内に
引込み収納させれば、その後は発泡圧により突出側面部
がパネル芯材の凹部の周壁部内面側に向けて押圧される
ことになって、内側への倒れ込みを防止できるが、その
ような倒れ込みを防止するに足りる発泡圧が発生する時
期は発泡原料の種類やキャビティの大きさなどによって
ばらつきがあり、そのために、突出側面部の倒れ込みを
防止するに足りる発泡圧が発生される前に上記表皮縁部
保持部材が型内に引込み収納されて突出側面部の一部が
内側に倒れ込んでシール性が損なわれたり、発泡圧が強
くなり過ぎた段階で上記表皮縁部保持部材が無理やり型
内に引込み収納されてその時に突出側面部の特に基端部
分が傷つけられたり、皺等を生じて外観を損なうという
問題を発生する可能性があった。
【0005】さらに、上記先行技術の場合は、側面部の
先端部を外側に折り返して凹溝を形成しているものであ
るから、表皮の側面部が内外二重の折畳み構造となり、
製品完成後においてパネル芯材の凹部の周壁部内面と表
皮の側面部との境界部に僅かな隙間が発生し、使用態様
でその隙間に塵埃などが入り込みやすく、外観面でも好
ましいものと言えないものであった。
【0006】本発明は上記のような実情に鑑みてなされ
たもので、表皮形状を単純にして成形コストの低減を図
ることができるのはもちろん、その表皮の突出側面部の
内側への倒れ込み及び傷付きや皺の発生を確実に防止す
るとともに、パネル芯材と表皮との境界部に隙間を全く
生じることもなくして、外観の良好なインストルメント
パネルを歩留まりよく製造することができるインストル
メントパネルの製造方法を提供することを目的としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明に係るインストルメントパネ
ルの製造方法は、表皮嵌合用凹部を有するパネル芯材を
成形型の一方の型内に配置するとともに、予め端縁部に
裏側への屈曲により突出する側面部が形成されている表
皮をその突出側面部が上記パネル芯材の凹部に嵌合する
ように上記成形型の他方の型内に配置した上、これらパ
ネル芯材の凹部と上記表皮との間に発泡原料を注入し発
泡させることにより、上記パネル芯材、表皮及び発泡層
を一体化するインストルメントパネルの製造方法におい
て、上記表皮の突出側面部における該表皮の表面部に対
する屈曲角度を正規角度よりも少し大きく設定している
ことを特徴とするものである。
【0008】上記のような構成の請求項1に記載の発明
によれば、表皮の端縁部に裏側への屈曲により突出形成
されている側面部が表面部に対して正規角度よりも少し
大きい角度になるように外側に屈曲されているので、該
表皮の突出側面部を正規角度になるように内側に屈曲さ
せつつパネル芯材の凹部に嵌合させることにより、その
突出側面部を弾性的にパネル芯材の凹部の周壁部内面に
密接させてそれ以上の内側への倒れ込みを防ぐ状態で表
皮とパネル芯材とをセットすることが可能である。ま
た、セット後はパネル芯材と表皮との間に注入された発
泡原料の発泡圧により上記突出側面部がパネル芯材の凹
部の周壁部内面側に向けて押圧されることになり、発泡
時における突出側面部の内側への倒れ込みも防止するこ
とが可能である。
【0009】上記のように、表皮の端縁部に裏側へ屈曲
された突出側面部を形成するだけでよく、突出側面部の
先端部をさらに外側へ折り返して凹溝を形成する先行技
術に比べて、表皮自体の形状を単純にしてそれの成形コ
ストの低減を図りつつ、特別な表皮縁部保持部材を用い
ないでも、突出側面部が内側へ倒れ込むことを確実に防
止して、それの倒れ込みに起因するシール性の悪化に伴
い発泡原料が漏れ出したり、表皮の端縁部や突出側面部
に傷や皺が発生したりすることなく、外観性の優れたイ
ンストルメントパネルを歩留まりよく製造することがで
きる。また、パネル芯材の凹部の周壁部内面には単層の
突出側面部が密着するだけであって、両者間の境界部に
は全く隙間を発生しないですみ、使用態様で隙間に塵埃
などが入り込むなどの外観損失の問題もない。
【0010】上記請求項1に記載の発明に係るインスト
ルメントパネルの製造方法において、上記表皮の突出側
面部の屈曲角度は、請求項2に記載したように、正規角
度に対して2〜8°の範囲に設定している。もし、屈曲
角度が正規角度に対して2°未満であると、突出側面部
をパネル芯材の凹部の周壁部外面に密接させる弾性力が
不足して発泡原料の漏れ出し防止のためのシール性が不
十分であり、また、屈曲角度が正規角度に対して8°を
越えると、パネル芯材の凹部への嵌合、つまり成形型の
型閉がやりにくくなる。したがって、シール性および型
閉の容易性からみて、上記屈曲角度は、請求項3に記載
したように、正規角度に対して3〜5°の範囲に設定す
ることが最も好ましい。
【0011】また、上記請求項1ないし3のいずれかに
記載の発明に係るインストルメントパネルの製造方法に
おいて、請求項4に記載したように、上記表皮の突出側
面部を、パネル芯材の凹部に嵌合させたとき、その凹部
の周壁部外面に当接する基端部分と凹部の内方へ変位す
る先端部分とを有する段付き形状に形成することによ
り、表皮の突出側面部の剛性を高めて該側面部の内側へ
の倒れ込みを一層確実に防止できるとともに、上記屈曲
角度を上記範囲でできるだけ大きくしてパネル芯材の凹
部の周壁部内面への密接弾性力によるシール性を高めな
がら、成形型の型閉を容易なものとすることができる。
【0012】また、上記請求項1ないし4のいずれかに
記載の発明に係るインストルメントパネルの製造方法に
おいて、請求項5に記載したように、上記表皮を上記成
形型の他方の型内に配置するとき、該表皮の突出側面部
の外面に沿った形状の保持面を有する表皮保持部材によ
り上記表皮を保持させて上記他方の型内に配置し、この
表皮保持部材を上記発泡原料の注入よりも前の段階で上
記他方の型内に引込み収納させるようにすれば、正規角
度よりも大きい屈曲角度を有する表皮の突出側面部を表
皮保持部材により正規角度になるように内側に屈曲保持
させることが可能で、成形型の型閉及びパネル芯材の凹
部に対する位置決めを非常に容易に行なうことができ
る。その上、表皮保持部材は突出側面部の内側への倒れ
込み防止機能を発揮するものでないから、発泡原料の注
入前の段階で型内に引込み収納させればよく、このよう
な表皮保持部材を用いることによるシール性の低下や突
出側面部に傷や皺を発生する要因にもならない。
【0013】さらに、上記請求項1ないし3のいずれか
に記載の発明に係るインストルメントパネルの製造方法
において、請求項6に記載したように、上記表皮の突出
側面部とこれに対応するパネル芯材の凹部の周壁部と
に、上記成形型における両型の型閉に伴い相互に嵌合し
て両者を位置決めする嵌合部を形成しておくと、表皮と
パネル芯材とが所定通りにセットされた状態での突出側
面部と凹部の周壁部外面との密接面積を大きくするとと
もに、その密接部を屈曲形態として、発泡原料の漏れ出
し防止のためのシール性を一層向上することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
にもとづいて説明する。図1は本発明に係るインストル
メントパネルの製造方法に用いる成形型に表皮及びパネ
ル芯材を配置した型閉前の状態を示す断面図である。同
図に示す成形型3は、上型3Aと下型3Bとの分割型か
らなり、上型3Aは、表皮嵌合用凹部1を有するパネル
芯材2が配置される型面3aを有し、この型面3aには
上記パネル芯材2の凹部1が嵌合状態に配置される凹部
3a1が形成されている。また、上記成形型3の下型3
Bは、表皮5が配置される型面3bを有するとともに、
その表皮5の端縁部が配置される部分に、表皮保持部材
7A、7Bが上記型面3bに対して突出収納自在に設け
られている。
【0015】上記パネル芯材2は、AS(アクリロニト
リルスチレン)、PP(ポリプロピレン)、変成PPO
(変成ポリフェニレンオキサイド)等の熱可塑性プラス
チックあるいはこれらAS等の繊維強化プラスチック等
のような形状保持性の高いプラスチックから成形されて
なり、その中央部に上記凹部1が形成されており、この
ような形状のパネル芯材2はその凹部1を型面3aの凹
部3a1に嵌合させるように上記上型3A内に配置され
ている。
【0016】一方、上記表皮5は、塩化ビニル系樹脂、
オレフィン系やポリウレタン系樹脂等の熱可塑性エラス
トマーからなり、パウダースラッシュ成形や真空成形等
により上記パネル芯材2とは別個に所定形状に形成され
るもので、この表皮5は、表面部5aとその両端縁部を
裏側へ屈曲させて上記パネル芯材2の凹部1に嵌合され
るように突出形成した側面部4A,4Bとを有してい
る。それら突出側面部4A,4Bは、図2に明示するよ
うに、該表皮5の表面部5aに対する屈曲角度θoが正
規角度θ1(これは表皮5の突出側面部4A,4Bをパ
ネル芯材2における凹部1に嵌合したときの角度)より
も3〜8°、好ましくは3〜5°の範囲で大きくなるよ
うに予め設定されている。また、一方の突出側面部4B
とこれに対応するパネル芯材2の凹部1の周壁部1aと
には、上記成形型3における両型3A,3Bの型閉に伴
い相互に嵌合して表皮5とパネル芯材2とを位置決めす
る嵌合部4C,2Cが形成されており、このような形状
の表皮5はその表面部5aを型面3bに当接させるよう
に上記下型3B内に配置されている。
【0017】さらに、上記表皮保持部材7A,7Bは上
記表皮5における突出側面部4A,4Bの外面に沿った
薄板状の保持面7a,7bを有しており、この保持面7
a,7bの厚みは通常1〜3mm程度で、かつ突出長さ
は上記表皮5における突出側面部4A,4Bの突出長さ
により異なるが、通常は5〜15mm程度である。
【0018】上記の成形型3における上型3Aにパネル
芯材2を、かつ下型3Bに表皮5を配置するとともに、
下型3Bの型面3bから上記表皮保持部材7A、7Bの
薄板状の保持面7a,7bを突出させてそれら突出した
保持面7a,7bを表皮5の突出側面部4A,4Bの外
面に当接させることにより、上記表皮5の突出側面部4
A,4Bをその屈曲角度θoが正規角度θ1になるよう
に内側に屈曲させた状態で上記表皮保持部材7A,7B
に保持させる。この状態で、成形型3における両型3
A,3Bを、図3に示すように、型閉して表皮5の突出
側面部4A,4Bをパネル芯材2の凹部1に嵌合させる
ことにより、その突出側面部4A,4Bを弾性的にパネ
ル芯材2の凹部1の周壁部1a外面に密接させてそれ以
上の内側への倒れ込みを防ぐとともに、一方の突出側面
部4B側においては成形型3における両型3A,3Bの
型閉方向に対してほぼ直交する方向で嵌合部4C,2C
が相互に嵌合して表皮5とパネル芯材2とを位置決めす
る状態に両者5,2をセットする。
【0019】次いで、上記表皮保持部材7A,7Bを下
型3B内に引込み収納させた上、図4に示すように、パ
ネル芯材2と表皮5との間にポリウレタン原料等の発泡
原料Pを注入し発泡させる。このとき、発泡原料Pの発
泡圧により上記表皮5の突出側面部4A,4Bがパネル
芯材2の凹部1の周壁部1a側に向けて押圧され、図5
に示すように、その周壁部1aの外面に密着されて突出
側面部4A,4Bの内側への倒れ込みが防止されるとと
もに、一方の突出側面部4B側では嵌合部4C,2Cの
相互嵌合により大きな面積で、かつ屈曲形態の密着部が
形成されることになる。そのため、発泡原料Pは表皮5
の端縁部からの漏れ出しが確実に防止された状態で発泡
し、また、その発泡時の接着性により表皮5、パネル芯
材2及び発泡層8が一体化され、成形型3を開いて脱型
することにより、図6に示すようなインストルメントパ
ネル9を製造することが可能である。
【0020】また、このようにして製造されたインスト
ルメントパネル9は、図6でも明らかなように、表皮5
の突出側面部4A,4Bが単層で、その単層の突出側面
部4A,4Bがパネル芯材2の凹部1の周壁部1a外面
に密着しており、両者間の境界部に全く隙間を発生する
ことがないので、該インストルメントパネル9の使用態
様で隙間に塵埃などが入り込み、かつ溜まって外観を損
なうこともない。
【0021】なお、上記実施の形態では、成形型3を型
閉した状態で発泡原料Pを注入するクローズ注入方式の
もので説明したが、型閉前に発泡原料を注入するオープ
ン注入方式を採用してもよい。
【0022】図7は本発明に係るインストルメントパネ
ルの製造方法の他の実施の形態を示す要部の拡大縦断面
図であり、この他の実施の形態では、上記表皮5の突出
側面部4Aの該表皮5の表面部5aに対する屈曲角度θ
oが同図の仮想線に示すように、正規角度θ1よりも2
〜8°、好ましくは3〜5°の範囲で大きくなるように
予め設定されているのはもちろん、この突出側面部4A
を、表皮保持部材7Aを用いて正規角度になるように内
側に屈曲させてパネル芯材2の凹部1に嵌合させたと
き、その凹部1の周壁部1a外面に当接する基端部分4
a1と凹部1の内方へ変位する先端部分4a2とを有す
る段付き形状に形成したものであり、このような段付き
形状の突出側面部4Aを表皮5に形成しておくことによ
り、表皮5の突出側面部4Aの剛性を高めて該側面部4
Aの内側への倒れ込みを一層確実に防止できるととも
に、上記屈曲角度θoを上記範囲でできるだけ大きくし
てパネル芯材2の凹部1の周壁部1a外面への密接弾性
力によるシール性を高めながら、成形型3の型閉を容易
なものとすることができる。なお、この他の実施の形態
で用いる表皮保持部材7Aの保持面7aは段付き突出側
面部4Aの形状に合わせて段付きアンダーカット状とな
るが、この表皮保持部材7Aは発泡原料の注入前に型3
B内に引込み収納されるものであるから、その引込み収
納になんら問題は発生しない。
【0023】さらに、上記表皮5の段付き突出側面部4
Aの形状としては、図8の(a)〜(e)に示すような
形態のいずれであってもよい。
【0024】
【発明の効果】以上のように、請求項1〜3に記載の発
明によれば、表皮の端縁部に裏側へ屈曲された突出側面
部の屈曲角度を正規角度よりも少し大きく設定するだけ
でよく、先行技術のように、突出側面部の先端部をさら
に外側へ折り返して凹溝を形成するものに比べて、表皮
自体の形状を単純にしてそれの成形コストの低減を図り
つつ、プラスチックシート等の薄い可撓性材料から形成
されていることから自立性に欠け、自重により内側に倒
れ込み易い傾向にある突出側面部がセット状態において
内側に倒れ込むことを、特別な表皮縁部保持部材を用い
なくても確実に防止することができる。したがって、突
出側面部の倒れ込みに起因するシール性の悪化に伴う発
泡原料の漏れ出しや、表皮の端縁部や突出側面部の傷付
きや皺の発生を防止して、外観性に非常に優れたインス
トルメントパネルを歩留まりよく製造することができ
る。そのうえ、パネル芯材の凹部の周壁部外面に単層の
突出側面部が密着するだけであって、両者間の境界部に
は全く隙間を発生しないので、使用態様で隙間に塵埃な
どが入り込んで溜まるなど外観を損失することもなく、
長期間に亘って良好な外観を保持することができるとい
う効果を奏する。
【0025】また、請求項4に記載の発明によれば、上
記の効果に加えて、表皮の突出側面部の剛性を高めて該
側面部の内側への倒れ込みを一層確実に防止できるとと
もに、上記屈曲角度を上記範囲でできるだけ大きくして
パネル芯材の凹部の周壁部外面への密接弾性力によるシ
ール性を高めながら、成形型の型閉を容易なものとする
ことができる。
【0026】また、請求項5に記載の発明によれば、上
記1〜3および請求項4に記載の発明の効果に加えて、
表皮保持部材を用いることによるシール性の低下や突出
側面部の傷付きや皺の発生を招くことなく、成形型の型
閉及びパネル芯材の凹部に対する位置決めを非常に容易
に行なうことができる。
【0027】さらに、請求項6に記載の発明によれば、
上記1〜3に記載の発明の効果に加えて、表皮とパネル
芯材とが所定通りにセットされた状態での突出側面部と
凹部の周壁部外面との密接面積を大きくするとともに、
その密接部を屈曲形態として、発泡原料の漏れ出し防止
のためのシール性を一層向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインストルメントパネルの製造方
法の実施の形態に用いる成形型に表皮及びパネル芯材を
配置した型閉前の状態を示す断面図である。
【図2】図1の要部の拡大断面図である。
【図3】同上実施の形態において、成形型の型閉状態を
示す断面図である。
【図4】同上実施の形態において、発泡原料の注入、発
泡状態を示す断面図である。
【図5】同上実施の形態において、発泡終了状態を示す
断面図である。
【図6】同上実施の形態に示す製造方法により製造され
たインストルメントパネルの一例を示す断面図である。
【図7】本発明に係るインストルメントパネルの製造方
法の他の実施の形態を示す要部の拡大縦断面図である。
【図8】(a)〜(e)は図7に示す他の実施の形態に
おける表皮の突出側面部の変形例を示す要部の拡大断面
図である。
【符号の説明】
1 凹部 1a 凹部の周壁部 2 パネル芯材 2C,4C 嵌合部 3 成形型 3A 上型 3B 下型 4A,4B 突出側面部 5 表皮 5a 表皮の表面部 7A,7B 表皮保持部材 7a,7b 保持面 8 発泡層 P 発泡原料 θo 屈曲角度 θ1 正規角度
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 31:30

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表皮嵌合用凹部を有するパネル芯材を成
    形型の一方の型内に配置するとともに、予め端縁部に裏
    側への屈曲により突出する側面部が形成されている表皮
    をその突出側面部が上記パネル芯材の凹部に嵌合するよ
    うに上記成形型の他方の型内に配置した上、 これらパネル芯材の凹部と上記表皮との間に発泡原料を
    注入し発泡させることにより、上記パネル芯材、表皮及
    び発泡層を一体化するインストルメントパネルの製造方
    法において、 上記表皮の突出側面部における該表皮の表面部に対する
    屈曲角度を正規角度よりも少し大きく設定していること
    を特徴とするインストルメントパネルの製造方法。
  2. 【請求項2】 上記表皮の突出側面部における該表皮の
    表面部に対する屈曲角度が、正規角度に対して2〜8°
    の範囲で大きく設定されている請求項1に記載のインス
    トルメントパネルの製造方法。
  3. 【請求項3】 上記表皮の突出側面部における該表皮の
    表面部に対する屈曲角度が、正規角度に対して3〜5°
    の範囲で大きく設定されている請求項1に記載のインス
    トルメントパネルの製造方法。
  4. 【請求項4】 上記表皮の突出側面部が、上記パネル芯
    材の凹部に嵌合させたとき、その凹部の周壁部外面に当
    接する基端部分と凹部の内方へ変位する先端部分とを有
    する段付き形状に形成されている請求項1ないし3のい
    ずれかに記載のインストルメントパネルの製造方法。
  5. 【請求項5】 上記表皮を上記成形型の他方の型内に配
    置するとき、該表皮の突出側面部の外面に沿った形状の
    保持面を有する表皮保持部材により上記表皮を保持させ
    て上記他方の型内に配置し、 この表皮保持部材を上記発泡原料の注入よりも前の段階
    で上記他方の型内に引込み収納させる請求項1ないし4
    のいずれかに記載のインストルメントパネルの製造方
    法。
  6. 【請求項6】 上記表皮の突出側面部とこれに対応する
    パネル芯材の凹部の周壁部とに、上記成形型における両
    型の型閉に伴い相互に嵌合して両者を位置決めする嵌合
    部が形成されている請求項1ないし3のいずれかに記載
    のインストルメントパネルの製造方法。
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