JPH10225899A - 帯状部材のせん孔機およびせん孔屑の回収方法 - Google Patents

帯状部材のせん孔機およびせん孔屑の回収方法

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JPH10225899A
JPH10225899A JP19579797A JP19579797A JPH10225899A JP H10225899 A JPH10225899 A JP H10225899A JP 19579797 A JP19579797 A JP 19579797A JP 19579797 A JP19579797 A JP 19579797A JP H10225899 A JPH10225899 A JP H10225899A
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punching
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JP19579797A
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Tomoki Saito
朝樹 斉藤
Kazuo Kubota
一雄 窪田
Hidenori Uchikura
英紀 内倉
Mitsunobu Usui
光信 薄井
Hidetoshi Yamamoto
秀利 山本
Shinji Watanabe
真司 渡邊
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気テープ等の薄膜素材による帯状部材のせ
ん孔を行う際に、パンチ先端に付着するせん孔屑にいて
も確実に回収する。 【解決手段】 往復動するパンチ11と、該パンチ11の先
端打抜部11aが挿入可能な打抜孔12aを有するダイ12
と、前記ダイ12の打抜孔12aに連通する回収部と、この
回収部を吸引する吸引手段とを備えると共に、前記パン
チ11の打抜部11aの先端面に、他端が大気開放したエア
通路13を開口してなり、このエア通路13から噴出するエ
アによってせん孔屑1aを離脱させて回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープなどの
薄手シート、テープ等の帯状部材に小孔をせん孔するせ
ん孔機およびこのせん孔機におけるせん孔屑の回収方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気テープ等の帯状部材に小孔をせん孔
する装置としては、棒状で先端が打抜部に設けられたパ
ンチと、このパンチの打抜部が挿入可能な打抜孔を有す
るダイとを設け、上記パンチを往復作動してパンチとダ
イ間に介装した帯状部材に小孔をせん孔するようにした
せん孔機が知られている。
【0003】そして、上記せん孔機による帯状部材の打
ち抜きにおいて、そのせん孔に伴って打ち抜かれたせん
孔屑(せん孔カス)が発生し、このせん孔屑は回収部に
落下回収するか、前記ダイの打抜孔に連通する回収部を
吸引して、打ち抜かれたせん孔屑を回収部に吸引送給し
て回収することが行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかして、前述のよう
にせん孔屑を単に回収部に落下させて回収するもので
は、パンチ先端にせん孔屑が強固に付着しているときに
は落下せず回収不能となる場合がある。また、回収部を
吸引して回収するものでは、パンチの先端打抜部がダイ
の打抜孔に挿入されたときには回収部は密閉状態にあっ
て、せん孔屑を回収するためのエアの流れは生じなくな
り、この状態でのパンチ先端に付着したせん孔屑の剥離
回収は行えない。
【0005】この場合は、パンチが上昇して打抜孔から
抜け出すときに生じた隙間からエアが流入して、パンチ
先端に付着しているせん孔屑を剥離するようなエアの流
れが生じるが、これでは確実なせん孔屑の回収が行えな
い問題を有する。特に、パンチに潤滑油等が塗布されて
いると、上記の問題は顕著となる。
【0006】上記のようにパンチ先端に付着してダイ上
に出たせん孔屑は、続いてのせん孔動作に伴ってパンチ
先端から剥がれてせん孔機周辺に散乱して、場合によっ
ては、製品である磁気テープ等の帯状部材に付着する可
能性ある。
【0007】このせん孔屑が磁気テープ等の帯状部材に
付着し、そのまま帯状部材が巻き取られたりして製品と
して使用されると、この磁気テープ等が記録用メディア
として使用された場合に、付着したせん孔屑に起因する
記録抜け等の不具合が発生し、製品品質の信頼性を損な
ってしまうなど、種々の問題が想定される。
【0008】また、せん孔そのものが不完全で、または
せん孔機の動作が行われないまません孔が終了したとし
て製品を搬出すると、実際には小孔が開口されていない
製品がでることになって商品の信頼性を損なう問題を有
する。
【0009】さらに、磁気テープ等の帯状部材の厚みが
特に薄い(約10μm)ものに小孔をせん孔する場合に
は、打抜孔とパンチの寸法差によるクリアランスを1〜
2μm程度と小さく設けないと良好な打抜が行えないも
のであり、しかも、パンチを打抜孔に押し込む挿入量を
0.5〜1.0mmと比較的大きく作動させるようにして
いる。
【0010】上記のようにクリアランスが小さく挿入量
が大きいものでは、パンチとダイの組み付けが難しく、
せん孔を繰り返して行っているとダイとパンチの刃部の
カジリや片当たりによる刃の磨耗が発生し、せん孔機自
体の動作が不安定となる可能性がある。また、せん孔の
繰り返しによりせん孔した製品にバリ等が発生して所定
形状の小孔がせん孔できていない不良品が生起する恐れ
もあり、長期間の安定した動作の確保が要望される。
【0011】そこで本発明は上記事情に鑑み、パンチ先
端に付着するせん孔屑についても確実に回収するように
した帯状部材のせん孔機およびせん孔屑の回収方法を提
供せんとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決した本発
明の帯状部材のせん孔機は、往復動するパンチと、該パ
ンチの先端打抜部が挿入可能な打抜孔を有するダイと、
前記ダイの打抜孔に連通する回収部と、この回収部を吸
引する吸引手段とを備えると共に、前記パンチの打抜部
の先端面に、他端が大気開放したエア通路を開口してな
ることを特徴とするものである。
【0013】上記せん孔機では、パンチの往復動に伴い
このパンチ先端の打抜部がダイの打抜孔に挿入して帯状
部材に小孔をせん孔した際に、このパンチ先端に開口し
ているエア通路の一端は吸引手段によって減圧状態とな
っている回収部内に挿入され、エア通路の他端は大気開
放されていることで、この圧力差によりエア通路を通っ
てエアが噴出するように流れて、先端面に付着している
せん孔屑を吹き飛ばして回収部に回収させる。
【0014】また、前記ダイの打抜孔から回収部への回
収経路の途中に、せん孔屑の通過を検出するセンサーを
設置するのが確実な作動を得る上で望ましい。特に、上
記センサーを設置する部分の回収経路を透明材料で形成
し、せん孔屑を視認可能とすると共に、この部分の回収
経路の断面形状を矩形状とするとセンサーによる検出精
度が向上できて好ましい。
【0015】さらに、前記パンチの先端打抜部の端面を
平坦とすると共に、ダイの打抜孔への挿入量を帯状部材
の厚みの2〜5倍に設定するのが好適である。特に、パ
ンチおよびダイの形成材料を超硬材質で構成するのが好
ましい。
【0016】また、本発明の他の帯状部材のせん孔機と
しては、往復動するパンチと、該パンチの先端打抜部が
挿入可能な打抜孔を有するダイと、前記ダイの打抜孔に
連通する回収部とを備えると共に、前記パンチの打抜部
の先端面に、他端が加圧源に接続されたエア通路を開口
してなる構成としてもよい。
【0017】このせん孔機では、パンチの先端打抜部が
ダイの打抜部に挿入されて帯状部材に小孔をせん孔し、
打ち抜かれたせん孔屑がパンチの先端部に付着しても、
パンチの先端に開口するエア通路を通して加圧源からの
加圧エアが噴出されて、せん孔屑を吹き飛ばして回収部
に回収させることができる。
【0018】なお、回収部を吸引手段によって吸引しつ
つ加圧エアを供給するようにしてもよい。
【0019】さらに、本発明のせん孔屑の回収方法は、
往復動するパンチと、該パンチの先端打抜部が挿入可能
な打抜孔を有するダイと、前記ダイの打抜孔に連通する
回収部とを備えた帯状部材のせん孔機において、前記パ
ンチの打抜部の先端面にエア通路を開口し、このパンチ
の先端面に付着したせん孔屑を上記エア通路から噴出す
るエアにより離脱させ回収部に送給して回収することを
特徴とするものである。
【0020】上記回収方法において、前記ダイの打抜孔
から回収部への回収経路の途中に、せん孔屑の通過を検
出するセンサーを設置し、打抜動作に続いて上記センサ
ーによるせん孔屑の検出がない場合には、せん孔機の作
動を停止させるのが望ましい。
【0021】
【発明の効果】上記のような本発明によれば、パンチの
先端打抜部をダイの打抜孔に挿入させて磁気テープ等の
帯状部材に小孔をせん孔し、その打ち抜かれたせん孔屑
がパンチの先端部に油等の介在によって密着していて
も、このせん孔屑はパンチ先端から噴出するエアによっ
て回収部側に吹き飛ばされて確実な回収が行え、回収さ
れないせん孔屑が外部に出ることが防止できる。これに
より、せん孔屑が製品に付着するのを未然に防止して、
付着に伴う記録抜け等の製品故障の発生が回避でき、製
品の信頼性を確保すると共に、せん孔機周辺を汚すこと
なく良好なせん孔が行える。
【0022】また、打ち抜いたせん孔屑を検出するセン
サーを設けたものでは、小孔の打ち抜きが検出でき、小
孔がせん孔できていない帯状部材を商品として出される
ことが防止でき、信頼性を高めることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の帯状部材のせん孔
機の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0024】<第1の実施の形態>図1は一例のせん孔
機の概略断面図であり、せん孔作動状態を示している。
【0025】被せん孔材としての帯状部材は、薄手(厚
さが10μm程度)の磁気テープ1の例であり、例え
ば、コンピュータ用バックアップテープにおいては、記
録領域のスタートおよびエンドを示す小孔をせん孔する
形式のものがある。具体的には、テープ幅が12.65
mmの磁気テープ1で、その記録領域のスタート点および
エンド点の中心に、直径4.78mmの小孔をせん孔す
る。
【0026】せん孔機は、上下方向に往復動するパンチ
11と、下方に水平に固定されたダイ12とを有してい
る。上記ダイ12は板状に形成され、磁気テープ1にせ
ん孔する小孔の径に相当する径の打抜孔12aが開口さ
れている。このダイ12は下方の基盤15上に固着さ
れ、該基盤15には上記ダイ12の打抜孔12aに対応
する位置に回収通路16が連通形成されている。この回
収通路16は基盤15から導出され、図示しない回収部
に接続されると共に、回収部および回収通路16は図示
しない吸引手段によって減圧される。
【0027】前記パンチ11は棒状に形成され、下端の
打抜部11aは前記ダイ12の打抜孔12aに匹敵する
径を有し、この打抜孔12aに挿入可能である。上記打
抜部11aの先端面は凹面状に湾曲形成されている。パ
ンチ11の上端部には外周に突出したフランジ部11b
が形成されると共に、この上端部が可動本体20に取り
付けられている。
【0028】すなわち、可動本体20の上壁内面にパン
チ11の上端面が当接し、フランジ部11bの下面に保
持部材21の上端が当接し、保持部材21の下端が可動
本体20の下壁上面に当接し、これによってパンチ11
は可動本体20と一体に上下動するように固定されてい
る。
【0029】可動本体20の底面にはガイドロッド22
が連接され、ガイドロッド22の下端部には、前記可動
本体20と相対的に接離移動可能に押え部材23が連接
されている。前記ガイドロッド22の外周で、可動本体
20の底面と押え部材23の上面との間にスプリング2
4が縮装されている。また、前記パンチ11の下部近傍
を案内するガイド部材25が設置されている。そして、
押え部材23の底面とダイ12の上面との間に磁気テー
プ1が走行される。
【0030】前記のようなパンチ11において、その中
心を軸方向に貫通してエア通路13が形成され、このエ
ア通路13の一端13a(下端)は打抜部11aの先端
面の中心に開口し、他端13b(上端)はパンチ11の
上端面の中心に開口して大気に開放している。このエア
通路13の他端13bの開口に相当する部分の可動本体
20の上壁には開口20aが設けられ、エア通路13が
大気開放されている。
【0031】なお、前記可動本体20は、図示しないプ
レス機構に連結されて、所定距離上下駆動され、下降移
動時にはまず押え部材23が磁気テープ1を介してダイ
12上面に圧接した後、スプリング24を圧縮しつつ可
動本体20がさらに下降し、これと一体にパンチ11が
下降し、その先端打抜部11aをダイ12の打抜孔12
aに挿入させて磁気テープ1をせん孔し、打抜孔12a
の内径に相当する径の小孔を開口する。
【0032】上記せん孔状態において、ダイ12の打抜
孔12aに連通する回収通路16は吸引手段によって減
圧状態にあり、ダイ12の打抜孔12aに挿入されたパ
ンチ11の先端打抜部11aは減圧され、エア通路13
を通してエアが流れて先端面から噴出し、この先端面に
付着しているせん孔屑1aは流入するエアによって吹き
飛ばされ、回収通路16を通って回収部に回収される。
【0033】続いて、前記可動本体20は押え部材23
をダイ12に当接させたまま上方に移動し、この上昇に
伴ってパンチ11も上昇し、打抜部11aはダイ12の
打抜孔12aより上方に引き抜かれる。この状態におい
て打抜部11a先端にせん孔屑1aが付着していること
はない。可動本体20はさらに上昇し、最終的に押え部
材23がダイ12から離れて上昇して磁気テープ1の押
えを解除し、この磁気テープ1を走行させて巻き取る。
【0034】上記のようなせん孔作動におけるタイミン
グチャートを図2に示し、パンチ11の変位量に対する
せん孔屑1aの回収時期を示している。時間t1でパン
チ11の下降移動が開始して、変位量がaで打抜部11
aが打抜孔12aに挿入し始めて磁気テープ1をせん孔
した後、パンチ11はb点の打抜位置まで変位する。こ
の打抜位置でエア通路13からのエア噴出に伴って、時
間t2でせん孔屑1aが回収部側に移動して回収され、
その後に時間t3からパンチ11が上昇することにな
る。
【0035】上記のようにせん孔屑1aはパンチ11の
打抜部11aから確実に分離されて回収され、打抜孔1
2aより上方に取り出されることはない。
【0036】なお、回収通路16の途中にセンサを設
け、せん孔屑1aが通過するのを検出してから、可動本
体20の上昇作動を行うように設けてもよい。
【0037】<第2の実施の形態>この例のせん孔機の
概略断面構造を図3に示し、基本構造は第1の実施の形
態と同様であり、図1と同一構成要素には同一符号を付
してその説明を省略する。
【0038】本例のパンチ11においても、その中心部
を貫通して一端13aが先端面に開口し、他端13bが
上端面に開口するエア通路13が設けられている。さら
に、上記パンチ11の上端面にはエア通路13の他端1
3bにエアパイプ30が接続され、このエアパイプ30
はバルブ31を介して加圧源32に接続されている。
【0039】本例においては、可動本体20の下降によ
ってパンチ11の打抜部11aがダイ12の打抜孔12
aに挿入されてせん孔が行われると、この打抜部11a
の先端面に付着するせん孔屑1aは、エア通路13の一
端13aの開口から噴出される加圧エアによって吹き飛
ばされて、第1の実施の形態よりさらに円滑にせん孔屑
1aを離脱させて、吸引されている回収部に回収するも
のである。
【0040】なお、この実施の形態においては、回収通
路16は吸引していなくてもよいが、吸引による回収を
併用していることで回収通路16内に滞留することがな
い。さらに、加圧エアは常時噴出するようにするか、パ
ンチ11の上下動に連係したタイミング制御を行って必
要時のみ加圧エアを噴出するようにしてもよい。
【0041】<第3の実施の形態>この例のせん孔機の
要部概略断面構造を図4に示し、基本構造は第1の実施
の形態と同様であり、その要部についてのみ示してい
る。
【0042】本例のパンチ31においては先端打抜部3
1aは平坦形状であり、その中心部を貫通して打抜部3
1aの先端面に開口するエア通路33が設けられ、この
エア通路33の他端部は大気開放されるか、または加圧
源に接続される。
【0043】また、ベース部材30に水平に固定された
ダイ32の打抜孔32aに対し、前記パンチ31の打抜
部31aは、磁気テープ1の厚み(例えば10μm)の
2〜5倍程度(20〜50μm)挿入される。前記パン
チ31およびダイ32は、両者の打抜刃部が超硬材料に
よって構成されている。
【0044】上記ダイ32の下面には、例えばアクリル
樹脂によって成形された透明材料による受け部材35が
配設され、この受け部材35にはダイ32の打抜孔32
aに連通する開口35aが設けられている。
【0045】上記受け部材35の下面には、せん孔屑の
通過を検出するセンサー36が取り付けられている。こ
のセンサー36は例えば光学式通過型センサーが用いら
れ、図5に平面形状を示すように、前記受け部材35の
開口35aに連通する断面矩形状の開口36aが設けら
れ、この開口36aの両側に図示しない投光器と受光器
とが設置されてなる。
【0046】上記センサー36の検出信号はせん孔機の
制御回路に送出され、前記パンチ31の打抜作動後にセ
ンサー36によってせん孔屑の検出信号が送出されない
場合には、せん孔機の作動を停止するように構成されて
いる。
【0047】さらに、上記センサー36の下面には透明
材料による連結部材37が配設され、この連結部材37
にも同様に開口37aが設けられ、この開口37aの下
端部にはパイプ部材38が接続されて図示しない回収部
に連通される。上記打抜孔32aに連通する開口35
a,36a,37aおよびパイプ部材38によってせん
孔屑を導出する回収経路16が形成される。なお、回収
部は必要に応じて減圧される。
【0048】本例においては、前記第1および第2の実
施の形態と同様にパンチ31の作動によって磁気テープ
1に小孔が打ち抜かれ、そのせん孔屑はエア通路33か
ら噴出するエアによって回収経路16に吹き飛ばされ、
センサー36によってその通過が検出されると共に、透
明材料による受け部材35および連結部材37の部分を
通過するせん孔屑が可視、確認できる。さらに、センサ
ー36における開口36aは矩形状であることにより、
せん孔屑の通過検出の精度が向上する。
【0049】そして、前記パンチ31の打抜作動後にせ
ん孔屑の排出がセンサー36によって検出されず、せん
孔不良が発生した場合にはせん孔機の作動を停止するこ
とで、小孔がせん孔されていない磁気テープ1が次工程
に搬出されることがなく、製品に不良品が混入すること
が防止でき信頼性を確保することができる。
【0050】また、前記パンチ31の打抜部31aは超
硬材質で先端が平坦に形成され、ダイ32の打抜孔32
aに対する挿入量が少ないことで耐久性が高く長期間の
使用が可能で、安定した作動が得られる。
【0051】上記各実施の形態においては、磁気テープ
1のせん孔について説明しているが、本発明は磁気テー
プ以外にも打抜部の先端面に付着しやすい薄膜素材によ
る帯状部材のせん孔に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるせん孔機の
せん孔作動状態を示す概略断面図
【図2】パンチの変位量と回収時期との関係を示すタイ
ミングチャート図
【図3】本発明の第2の実施の形態におけるせん孔機の
せん孔作動状態を示す概略断面図
【図4】本発明の第3の実施の形態におけるせん孔機の
要部断面側面図
【図5】図4のセンサーの平面図
【符号の説明】
1 磁気テープ(帯状部材) 1a せん孔屑 11,31 パンチ 11a,31a 打抜部 12,32 ダイ 12a,32a 打抜孔 13,33 エア通路 16 回収通路 20 可動本体 23 押え部材 30 エアパイプ 31 バルブ 32 加圧源 36 センサー 36a 開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 薄井 光信 神奈川県小田原市扇町2丁目12番1号 富 士写真フイルム株式会社内 (72)発明者 山本 秀利 神奈川県小田原市扇町2丁目12番1号 富 士写真フイルム株式会社内 (72)発明者 渡邊 真司 神奈川県小田原市扇町2丁目12番1号 富 士写真フイルム株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 往復動するパンチと、該パンチの先端打
    抜部が挿入可能な打抜孔を有するダイと、前記ダイの打
    抜孔に連通する回収部と、この回収部を吸引する吸引手
    段とを備えた帯状部材のせん孔機において、 前記パンチの打抜部の先端面に、他端が大気開放したエ
    ア通路を開口してなることを特徴とする帯状部材のせん
    孔機。
  2. 【請求項2】 前記ダイの打抜孔から回収部への回収経
    路の途中に、せん孔屑の通過を検出するセンサーを設置
    したことを特徴とする請求項1に記載の帯状部材のせん
    孔機。
  3. 【請求項3】 前記パンチの先端打抜部の端面を平坦と
    すると共に、ダイの打抜孔への挿入量を帯状部材の厚み
    の2〜5倍に設定したことを特徴とする請求項1に記載
    の帯状部材のせん孔機。
  4. 【請求項4】 往復動するパンチと、該パンチの先端打
    抜部が挿入可能な打抜孔を有するダイと、前記ダイの打
    抜孔に連通する回収部とを備えた帯状部材のせん孔機に
    おいて、 前記パンチの打抜部の先端面にエア通路を開口し、この
    パンチの先端面に付着したせん孔屑を上記エア通路から
    噴出するエアにより離脱させ回収部に送給して回収する
    ことを特徴とするせん孔屑の回収方法。
  5. 【請求項5】 前記ダイの打抜孔から回収部への回収経
    路の途中に、せん孔屑の通過を検出するセンサーを設置
    し、打抜動作に続いて上記センサーによるせん孔屑の検
    出がない場合には、せん孔機の作動を停止させることを
    特徴とする請求項4に記載のせん孔屑の回収方法。
JP19579797A 1996-12-09 1997-07-22 帯状部材のせん孔機およびせん孔屑の回収方法 Pending JPH10225899A (ja)

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JP2003136479A (ja) * 2001-10-29 2003-05-14 Toppan Printing Co Ltd パンチ孔・ノッチ穿設装置
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