JPH10225185A - ステッピングモーターの制御装置、その制御方法および計時装置 - Google Patents

ステッピングモーターの制御装置、その制御方法および計時装置

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JPH10225185A
JPH10225185A JP9025676A JP2567697A JPH10225185A JP H10225185 A JPH10225185 A JP H10225185A JP 9025676 A JP9025676 A JP 9025676A JP 2567697 A JP2567697 A JP 2567697A JP H10225185 A JPH10225185 A JP H10225185A
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    • G04HOROLOGY
    • G04CELECTROMECHANICAL CLOCKS OR WATCHES
    • G04C3/00Electromechanical clocks or watches independent of other time-pieces and in which the movement is maintained by electric means
    • G04C3/14Electromechanical clocks or watches independent of other time-pieces and in which the movement is maintained by electric means incorporating a stepping motor
    • G04C3/143Means to reduce power consumption by reducing pulse width or amplitude and related problems, e.g. detection of unwanted or missing step

Abstract

(57)【要約】 【課題】 運針用のステッピングモータで消費される電
力をさらに低減し、小型で長寿命の計時装置を実現でき
る制御装置および制御方法を提供する。 【解決手段】 第1の駆動パルスP1に続く回転検出用
パルスSP2によってロータの回転が検出されないとき
に補助パルスP2を出力し、その次からの所定の回数
(例えば3回)のサイクルでは、第1の駆動パルスP1
より数段階大きな実効電力の第2の駆動パルスP11を
出力する。この第2の駆動パルスP112によって、噛
み合い公差などに起因して短期間負荷が増加したステッ
プアングルを駆動することができ、3回のサイクルが終
了すれば実効電力の低い第1の駆動パルスP1に戻すこ
とができる。従って、第1の駆動パルスの実効電力は限
界まで低減された状態で保持することができるので、消
費電力をさらに低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステッピングモー
タの制御装置および制御方法に関し、特に、低消費電力
の電子時計などに適した制御装置および制御方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ステッピングモータは、パルスモータ、
ステッピングモータ、階動モータあるいはデジタルモー
タなどとも称され、デジタル制御装置のアクチュエータ
として多用されているパルス信号によって駆動されるモ
ータである。近年、携帯に適した小型の電子装置あるい
は情報機器が開発されており、これらのアクチュエータ
として小型、軽量化されたステッピングモータが多く採
用されている。このような電子装置の代表的なものが電
子時計、時間スイッチ、クロノグラフといった計時装置
である。図7にステッピングモータを用いた腕時計装置
などの計時装置の一例を示してある。この計時装置9
は、ステッピングモータ10と、このステッピングモー
タ10を駆動する制御装置20と、ステッピングモータ
10の動きを伝達する輪列50、および輪列50によっ
て運針される秒針61、分針62および時針63を備え
ている。ステッピングモータ10は、制御装置20から
供給される駆動パルスによって磁力を発生する駆動コイ
ル11と、この駆動コイル11によって励磁されるステ
ータ12と、さらに、ステータ12の内部において励磁
される磁界により回転するロータ13を備えており、ロ
ータ13がディスク状の2極の永久磁石によって構成さ
れたPM型(永久磁石回転型)のステッピングモータ1
0となっている。ステータ12には、駆動コイル11で
発生した磁力によって異なった磁極がロータ13の回り
のそれぞれの相(極)15および16に発生するように
磁気飽和部17が設けられている。また、ロータ13の
回転方向を規定するために、ステータ12の内周の適当
な位置には内ノッチ18が設けられており、コギングト
ルクを発生させてロータ13が適当な位置に停止するよ
うにしている。
【0003】ステッピングモータ10のロータ13の回
転は、かなを介してロータ13に噛合された五番車5
1、四番車52、三番車53、二番車54、日の裏車5
5および筒車56からなる輪列50によって各針に伝達
される。四番車52の軸には秒針61が接続され、二番
車54には分針62が接続され、さらに、筒車56には
時針63が接続されており、ロータ13の回転に連動し
てこれらの各針によって時刻が表示される。輪列50に
は、さらに、年月日などの表示を行うための伝達系など
(不図示)を接続することももちろん可能である。
【0004】この計時装置9では、ステッピングモータ
10の回転によって時刻を表示するために、ステッピン
グモータ10には基準となる周波数の信号をカウント
(計時)して定期的に駆動パルスが供給される。ステッ
ピングモータ10を制御する本例の制御装置20は、水
晶振動子などの基準発振源21を用いて基準周波数の基
準パルスやパルス幅やタイミングの異なるパルス信号を
発生するパルス合成回路22と、パルス合成回路22か
ら供給された種々のパルス信号に基づきステッピングモ
ータ10を制御する制御回路23を備えている。さら
に、制御回路23は、後述する駆動回路を制御する駆動
制御回路24と、回転検出などを行う検出回路25を備
えている。駆動制御回路24は、駆動回路を介して駆動
コイル11に対しステッピングモータ10の駆動用ロー
タ13を駆動するための駆動パルスを供給する駆動パル
ス供給部24aと、駆動パルスに続いて駆動用ロータ1
3の回転検出用に誘導電圧を誘起する回転検出パルスを
出力するための回転検出パルス供給部24bと、駆動用
ロータ13が回転しなかったときに駆動パルスより実効
電力の大きな補助パルスを出力するための補助パルス供
給部24cと、補助パルスに続いて消磁用に補助パルス
と極性の異なる消磁パルスを出力するための消磁パルス
供給部24dと、さらに、駆動パルスの実効電力を調整
するためのレベル調整部24eを備えている。また、検
出回路25は、回転検出パルスによって得られた回転検
出用の誘導電圧を設定値と比較して回転の有無を検出
し、その結果を駆動制御回路24にフィードバックでき
るようになっている。
【0005】駆動制御回路24の制御の基にステッピン
グモータ10に様々な駆動パルスを供給する駆動回路3
0は、直列に接続されたnチャンネルMOS33aとp
チャンネルMOS32a、およびnチャンネルMOS3
3bとpチャンネルMOS32bによって構成されたブ
リッジ回路を備えており、これらによって電池41から
ステッピングモータ10に供給される電力を制御できる
ようになっている。さらに、pチャンネルMOS32a
および32bとそれぞれ並列に接続された回転検出用抵
抗35aおよび35bと、これらの抵抗35aおよび3
5bにチョッパパルスを供給するためのサンプリング用
のpチャンネルMOS34aおよび34bを備えてい
る。従って、これらのMOS32a、32b、33a、
33b、34aおよび34bの各ゲート電極に駆動制御
回路24の各パルス供給部24a〜24eからそれぞれ
のタイミングで極性およびパルス幅の異なる制御パルス
を印加することにより、駆動コイル11に極性の異なる
駆動パルスを供給したり、あるいは、ロータ13の回転
検出用のパルスを供給することができる。
【0006】図8に、制御装置20の動きをフローチャ
ートに纏めて示してある。まず、ステップST1で計時
用の基準パルスをカウントして1秒を計測する。1秒が
経過すると、ステップST2において駆動パルス供給部
24aの制御によって駆動パルスP1を出力する。続い
て、ステップST3で回転検出用パルス供給部24bの
制御によって回転検出用パルスSP2を出力し、得られ
た電圧を検出回路25で設定値を比較してロータ13の
回転を確認する。回転が確認できない場合は、補助パル
スを用いて確実にロータ13を回転させるサブルーチン
を実効する。このサブルーチンにおいては、まず、ステ
ップST4において、補助パルス供給部24cの制御の
基に実効電力の大きな補助パルスP2を供給してロータ
13を確実に回転させる。補助パルスP2が出力される
とステップST5において消磁パルス供給部24dの制
御の基に消磁パルスPEを出力する。次いで、レベル調
整部24eにおいて、次に出力される駆動パルスP1の
実効電力を1段階アップする。そして、これらのステッ
プを行うとメインルーチンに戻り、以下のプロセスを実
効する。
【0007】ステップST3において、ロータ13の回
転が確認された場合は、上記のサブルーチンを行わずス
テップST7においてカウンタnを加算する。そして、
ステップST8において、カウンタnの値が第1の設定
値N0に達していない場合はステップST1に戻って上
記の工程を繰り返す。カウンタnの値が第1の設定値N
0に達している場合は、一定の実効電力の駆動パルスP
1によってロータ13が第1の設定値N0回だけ連続し
て回転したことになるので、ステップST9においてレ
ベル調整部24を用いて次の駆動パルスP1の実効電力
を1段階下げる。そして、ステップST10においてカ
ウンタnを零クリアして次のサイクルに備える。
【0008】図9にステッピングモータ10を回転駆動
するために駆動コイル11に一方の極性の磁界を励起す
るpチャンネルMOS33a、nチャンネルMOS32
aおよびサンプリング用のpチャンネルMOS34aの
各ゲートGP1、GN1およびGS1と、逆方向の磁界
を励起するためのpチャンネルMOS33b、nチャン
ネルMOS32bおよびサンプリング用のpチャンネル
MOS34bの各ゲートGP2、GN2およびGS2に
供給される制御信号をタイミングチャートを用いて示し
てある。このステッピングモータの制御装置20は、計
時装置9のステッピングモータ10を制御するために1
秒ごとの運針を行うようになっており、駆動回路30に
はサイクリックに1連の制御信号が供給される。まず、
時刻t1に、例えばパルス幅W10の駆動パルスP1を
出力するための制御信号が駆動制御回路24の駆動パル
ス供給部24aから駆動極側のnチャンネルMOS32
aのゲートGN1およびpチャンネルMOS33aのゲ
ートGP1に供給される。駆動パルスP1に続いて、時
刻t2にロータ13の回転検出を行う回転検出用のパル
スSP2を出力するための制御パルスが駆動制御回路2
4の回転検出パルス供給部24bから駆動極側のpチャ
ンネルMOS33aのゲートGP1およびサンプリング
用のMOS34aのゲートGS1に供給される。この回
転検出パルスSP2は、デューティーが1/2程度のチ
ョッパパルスであり、ロータ13が回転したときに駆動
コイル11に励起される誘導電流を回転検出用抵抗35
aの出力電圧として得られるようにしている。そして、
回転検出用抵抗35aの電圧が検出回路25で設定値と
比較され、ロータ13が回転したか否かが判るようにな
っている。
【0009】回転検出パルスSP2によって励起される
誘導電圧が設定値に達しない場合は、ロータ13が回転
しなかったものと判断され、ステップST4において時
刻t3に補助パルスP2を出力するための制御信号が駆
動制御回路24の補助パルス供給部24cから駆動極側
のnチャンネルMOS32aのゲートGN1およびpチ
ャンネルMOS33aのゲートGP1に供給される。補
助パルスP2は、ロータ13が必ず回転する程度のエネ
ルギーをもった駆動パルスP1よりも実効電力の大きな
パルス幅W20の駆動用のパルスである。補助パルスP
2が出力されると、これに続いて時刻t4にステップS
T5において消磁用のパルスPEを出力するための制御
パルスが駆動制御回路24の消磁パルス供給部24dか
ら逆極側のnチャンネルMOS32bのゲートGN2お
よびpチャンネルMOS33bのゲートGP2に供給さ
れる。この消磁パルスPEは、実効電力の大きな補助パ
ルスP2によって発生したステータ12および駆動コイ
ル11の残留磁束を低減するためのものであり、補助パ
ルスP2とは逆極となるパルスを供給することによって
実現している。消磁パルスPEを供給することによりス
テッピングモータ10を1ステップアングル回転駆動す
る一連のサイクルは終了する。
【0010】時刻t1から1秒経過した時刻t11から
ステッピングモータ10をさらに1ステップアングル回
転するための次のサイクルが開始される。このサイクル
では、前のサイクルと反対側のMOS32b、33bお
よび34bが駆動極側になる。先のサイクルと同様に、
まず、時刻t11に駆動パルスP1が出力されるが、前
回のサイクルで補助パルスP2が出力されているので、
レベル調整部24eによって実効電力が1段階上昇した
駆動パルスP1が選択されており、例えば、前のサイク
ルの駆動パルスより広いパルス幅W11の駆動パルスP
1が時刻t11に出力される。さらに、時刻t12に回
転検出用のパルスSP2が出力され、これによってロー
タ13の回転が検出されないと、さらに、時刻t13に
補助パルスP2が出力され、これに続いて時刻t14に
消磁パルスPEが出力される。
【0011】次の時刻t21に開始されたサイクルで
は、時刻t21にさらに幅の広いパルス幅W12の駆動
パルスP1が出力される。この実効電力が上昇した駆動
パルスP1によってロータ13が回転したことが時刻t
22に出力された回転検出用パルスSP2によって検出
されるとサイクルは終了する。パルス幅W12の駆動パ
ルスP1によって連続して所定の回数N0だけロータ1
3が回転すると、次の時刻t31から開始されるサイク
ルでは、実効電力が1段下がった、例えば、パルス幅W
11の駆動パルスP1が出力される。
【0012】このように、レベル調整部24eによって
駆動パルスP1としてはロータ13を連続して回転駆動
できる低い実効電力を備えたものが選択されるようにな
っており、低消費電力で正確な運針を行い、小型で薄
く、寿命の長い計時装置を提供できるようになってい
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】近年、腕時計装置など
の計時装置は、さらに小型化するために電池スペースは
小さくなり、その一方で長寿命化が図られている。この
ため、ステッピングモータで消費される電力をいっそう
低減することが要求されている。また、計時装置内にユ
ーザの腕の動きなどを捉えて発電を行える発電装置を内
蔵し、電池なしでも駆動できる腕時計装置などが開発さ
れている。このような自己発電型の計時装置では、放置
されている間などの発電が行われない状態でも長時間継
続して動作することが要求されるので、ステッピングモ
ータの消費電力を低減することは重要な課題の1つであ
る。
【0014】ステッピングモータを駆動するための駆動
パルスの電力は上述したような制御装置あるいは制御方
法を採用することによって低減されている。しかしなが
ら、発明者らがさらに詳しく検討したところによると、
ほぼ最低限のトルクの駆動パルスによって回転していた
ステッピングモータが若干のトルク不足によってロータ
が回転せず補助パルスが出たケースにおいて、次のサイ
クルで1段階だけ実効電力の大きな駆動パルスが供給さ
れてもトルク不足になるケースが多いことが判った。従
って、いったん補助パルスが出力されるとトルク不足の
状態が連続して発生し、1段階のレベルアップではたり
ず一気に2〜3段階レベルアップされた駆動パルスが出
力されてしまうケースが多い。このような現象は、運針
ミスによって駆動パルスに続いて補助パルスが出力され
たときに輪列の歯車に加わるトルクが大きく変動するの
で、歯車のシャフトと軸受けの位置関係が微小に変動し
たり、歯車同士の噛み合い位置が変動するなどの原因に
よって噛み合い負荷が大きく増加してしまうことが原因
と考えられる。補助パルスが出力されていったん2〜3
段階レベルアップした駆動パルスになってしまうと、そ
の後、複数回、例えばN0回連続して駆動できると駆動
パルスP1の実効電力は1段階下がり、さらにN0回連
続して駆動できるとようやく元の実効電力の駆動パルス
に戻ることになる。さらに、この間に噛み合い負荷が大
きくなるケースがあると再び駆動パルスP1の実効電力
は1〜2段階あるいはそれ以上に上昇してしまう。従っ
て、連続してロータが回転して輪列の状態が補助パルス
が出力される前の状態に復帰し、回転に必要なトルクが
低くなった状態でも駆動パルスP1の実効電力は必要な
最低限の電力より多少、例えば、1あるいは2段階程
度、さらにそれ以上に大きな値のままになる。
【0015】また、補助パルスP2が出力される原因を
検討すると、その多くは輪列の噛み合い負荷が偶然に増
加したことによるケースが多いと考えられる。すなわ
ち、ステッピングモータ10の動力を時針などに伝達す
る輪列50は、複数のギアが組み合わされているので、
これらのギアの製造公差あるいは組み立て公差などに起
因して周期的に噛み合い負荷が増加するケースがある。
上述した制御方法では、1ステップアングルでも噛み合
い負荷が増加すると補助パルスP2が出力されるので駆
動パルスP1の実効電力は1段階上昇してしまい、例え
ば、輪列が稼働する適当な周期の中で2ステップアング
ル分だけ噛み合い負荷が大きくなる状態があるとする
と、このときに駆動パルスP1の実効電力は2段階上昇
してしまう。さらに、上記のように補助パルスのトルク
によって輪列の状態に変動すると、さらに数ステップは
トルクが大きな状態が続くことがある。従って、従来の
制御装置あるいは制御方法では、ロータを回転するため
に必要な最低限のトルクを供給できる実効電力の駆動パ
ルスが供給できる制御方式を採用しているにもかかわら
ず、実際には、それより数段高いエネルギーの駆動パル
スが常時供給されていることが多い。
【0016】そこで、本発明においては、このような補
助パルスあるいは組み立て公差などに起因する輪列の噛
み合い具合によって効率の悪くなるタイミングが発生す
る場合でも、他の効率の良いタイミングはできるだけ低
い実効電力の駆動パルスを供給することにより、ステッ
ピングモータの駆動電力をさらに低下することが可能な
制御装置および制御方法を提供することを目的としてい
る。そして、小型で長寿命の計時装置や、自己発電型で
長時間放置しておいても継続して計時のできる計時装置
を実現できる制御方法および制御装置を提供することも
本発明の目的の1つである。
【0017】
【課題を解決するための手段】このため、本発明におい
ては、駆動パルスに続いて補助パルスが供給されたこと
によって噛み合い負荷が増加した場合でもロータが数ス
テップ回転する間に元の状態に復帰してトルクが低くな
ることが多いこと、および、歯車の公差などに起因して
噛み合い負荷が大きくなってしまうのも1あるいは数ス
テップに限定されることが多いことに着目し、供給され
たときに駆動パルスの実効電力を一様に上昇するのでは
なく、補助パルスから所定の期間内だけ実効電力が多少
大きな駆動パルスを供給し、その後は先に設定された低
い実効電力の駆動パルスを供給できるようにしている。
すなわち、本発明の、多極磁化されたロータを駆動コイ
ルを備えたステータ内で回転駆動可能なステッピングモ
ータの制御装置においては、駆動コイルに対しロータを
駆動するための第1の駆動パルスを供給する第1の駆動
手段と、第1の駆動パルスによってロータが回転したか
否かを検出する回転検出手段と、ロータの回転が検出で
きなかったときに第1の駆動パルスより実効電力の大き
な補助パルスを供給する補助手段と、第1の設定回数だ
け連続してロータが回転したときに第1の駆動パルスの
実効電力を段階的に低減するレベル調整手段に加え、補
助パルスが供給された後に第2の設定回数だけレベル調
整手段によって調整された第1の駆動パルスの実効電力
より1または数段階大きな実効電力の第2の駆動パルス
を供給する第2の駆動手段を設けるようにしている。こ
の第2の駆動手段では、駆動パルスのパルス幅を変更し
たり、あるいは、駆動パルスの電圧を変更することによ
って駆動パルスの実効電力を制御することができる。
【0018】また、本発明の多極磁化されたロータを駆
動コイルを備えたステータ内で回転駆動可能なステッピ
ングモータの制御方法においては、駆動コイルに対しロ
ータを駆動するための第1の駆動パルスを供給する第1
の駆動工程と、第1の駆動パルスによってロータが回転
したか否かを検出する回転検出工程と、ロータの回転が
検出できなかったときに第1の駆動パルスより実効電力
の大きな補助パルスを供給する補助工程と、第1の設定
回数だけ連続して前記ロータが回転したときに第1の駆
動パルスの実効電力を段階的に低減するレベル調整工程
とに加え、補助パルスが供給された後に第2の設定回数
だけ、レベル調整工程において調整された第1の駆動パ
ルスの実効電力より1または数段階大きな実効電力の第
2の駆動パルスを供給する第2の駆動工程を設けるよう
にしている。
【0019】このような第2の駆動手段あるいは第2の
駆動工程を設けることにより、連続してロータを回転し
た実績に基づき実効電力が低くなった第1の駆動パルス
の実効電力を上げずに、何らかの原因によって輪列の噛
み合い負荷などが増加し、短時間だけ実効電力の大きな
駆動パルスが必要とされる状況に対応することができ
る。従って、小さな実効電力の駆動パルスで運針できる
タイミングでは、必要最小限のエネルギーに設定された
第1の駆動パルスを供給することができるのでステッピ
ングモータで消費される電力をさらに低減することが可
能になる。一方、負荷が大きくなるステップアングルで
は補助パルスに続いて実効電力の大きな第2の駆動パル
スが出力されるので、消費電力の大幅な増加に繋がる補
助パルスを連続して出力ような事態も防止することがで
きる。
【0020】また、上記のような原因による噛み合い負
荷の増加に伴って実効電力の大きな駆動パルスが必要と
されるのは極短期間であり、1または数個のステップア
ングルに過ぎないことを考慮すると、補助パルスに続い
て、この補助パルスと極性の異なる消磁パルスが供給さ
れるタイミングを次の駆動パルスの直前にすることによ
り駆動パルスの実質的な実効電力を高めて噛み合い負荷
の大きなタイミングを乗り切ることも可能である。すな
わち、本発明の多極磁化されたロータを駆動コイルを備
えたステータ内で回転駆動可能なステッピングモータの
制御装置においては、駆動コイルに対し前記ロータを駆
動するための駆動パルスを供給する駆動手段と、駆動パ
ルスによってロータが回転したか否かを検出する回転検
出手段と、第1の設定回数だけ連続してロータが回転し
たときに第1の駆動パルスの実効電力を段階的に低減す
るレベル調整手段と、ロータの回転が検出できなかった
ときに駆動パルスより実効電力の大きな補助パルスを供
給する補助手段に加え、補助パルスに続いて、この補助
パルスと極性の異なる消磁パルスを次の駆動パルスの直
前に供給する消磁パルス供給手段を設けることが有効で
ある。また、本発明の多極磁化されたロータを駆動コイ
ルを備えたステータ内で回転駆動可能なステッピングモ
ータの制御方法においては、駆動コイルに対しロータを
駆動するための駆動パルスを供給する駆動工程と、駆動
パルスによってロータが回転したか否かを検出する回転
検出工程と、第1の設定回数だけ連続して前記ロータが
回転したときに第1の駆動パルスの実効電力を段階的に
低減するレベル調整工程と、ロータの回転が検出できな
かったときに駆動パルスより実効電力の大きな補助パル
スを供給する補助工程に加え、補助パルスに続いて、こ
の補助パルスと極性の異なる消磁パルスを次の駆動パル
スの直前に供給する消磁パルス供給工程を設けることが
有効である。
【0021】このような消磁パルス供給手段あるいは消
磁パルス供給工程を設けることにより、駆動パルスの実
効電力を上げずに補助パルスに続いて実質的に実効電力
の大きな駆動パルスを供給することができる。従って、
噛み合い負荷が増大したステップアングルを除いた他の
タイミングでは、必要最小限に低減された実効電力の駆
動パルスを供給することができる。このため、確実にス
テッピングモータを駆動できると共に、消費電力をいっ
そう削減できる制御装置および制御方法を提供すること
ができる。
【0022】このように、低消費電力でステッピングモ
ータを確実に回転することができる本発明の制御装置
と、駆動パルスにより時計針を運針するステッピングモ
ータと、複数の周波数のパルス信号を出力するパルス合
成手段とを備えた計時装置を実現することにより、精度
が高く、さらに、消費電力が非常に小さな小型で長寿命
の計時装置を提供することができる。また、発電装置を
内蔵した計時装置に本発明の制御方法あるいは制御装置
を採用することにより長時間放置しても運針を継続して
行える計時装置を実現することができる。
【0023】また、本発明のステッピングモータの制御
方法は、論理回路や、マイクロプロセッサーの制御用プ
ログラムなどとしてコンピュータに読み取り可能な媒体
に記憶された状態で提供することができ、計時装置にか
ぎらず低消費電力で精度の高いモータ駆動の要求される
装置に適用することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施の形態〕以下に図面を参照しながら本発明
をさらに詳細に説明する。図1に、本発明の第1の実施
の形態に係る計時装置1の概略構成を示してある。本例
の計時装置1は、ステッピングモータ10を制御装置2
0によって駆動し、ステッピングモータ10の動きを輪
列50を介して秒針61、分針62および時針63に伝
達して運針を行うようになっている。ステッピングモー
タ10および輪列50、さらに、制御装置20の主な構
成は図7に基づき説明したものと同様につき、共通する
部分には同じ符号を付して以下では詳細な説明を省略す
る。
【0025】本例の計時装置1の制御装置20に採用さ
れている制御回路23も駆動制御回路24と検出回路2
5を備えている。本例の駆動制御回路24は、駆動回路
30を介して駆動コイル11に駆動パルスP1を供給す
る第1の駆動パルス供給部24aと、駆動パルスに続い
て回転検出用のパルスSP2を供給する回転検出パルス
供給部24bと、駆動パルスより実効電力の大きな補助
パルスP2を供給する補助パルス供給部24cと、補助
パルスに続いて消磁パルスPEを供給する消磁パルス供
給部24dと、駆動パルスP1の実効電力を制御できる
レベル調整部24eと、さらに、第1の駆動パルス供給
部24aから供給される駆動パルスP1より実効電力の
大きな第2の駆動パルスP11を供給できる第2の駆動
パルス供給部24fを備えている。この第2の駆動パル
ス供給部24fは、第1の駆動パルスP1よりも実効電
力が数段階大きな第2の駆動パルスP11を補助パルス
P2から所定の第2の設定回数(本例においてはM0回
のサイクル)だけ連続して供給するようになっている。
【0026】また、本例の計時装置1は、電池41から
出力された電力を昇降圧回路49を介して制御装置20
の駆動回路30に供給できるようになっている。本例の
昇降圧回路49は、複数のコンデンサ49a、49bお
よび49cを用いて多段階の昇圧および降圧ができるよ
うになっており、制御装置20の駆動制御回路24から
制御信号φ11によって駆動回路30に供給する電圧を
調整することができる。また、昇降圧回路49の出力電
圧はモニタ回路φ12によって駆動制御回路24にも供
給されており、これによって出力電圧をモニタすること
ができる。従って、第1の駆動パルスP1および第2の
駆動パルスP11の実効電力は、レベル調整部24eが
昇降圧回路49を制御することによって設定することが
可能である。このように、本例の計時装置1において
は、パルス幅と電圧によって第1の駆動パルスP1およ
び第2の駆動パルスP11の実効電力を制御できるの
で、きめの細かい駆動電力の制御が可能であり、ロータ
13を回転するのに適した電力の駆動パルスを供給して
省電力化を図っている。
【0027】図2に、本例の計時装置1に採用されてい
るステッピングモータの制御方法の概略をフローチャー
トを用いて示してある。このフローチャートにおいて
も、先に図8に基づき説明した制御方法と同様のステッ
プには同じ符号を付してあり、以下では詳しい説明を省
略する。まず、ステップST1で運針用に1秒を計測す
る。本例の制御装置20においては、次にステップST
11において、第2の駆動パルスP11のカウンタmの
値が第2の設定回数M0に達しているか否かを判断す
る。カウンタmの値が第2の設定回数M0に達している
場合は、ステップST2に移行して第1の駆動パルス供
給部24aの制御に基づき従来と同様に駆動パルスP1
を出力する。
【0028】一方、カウンタmが第2の設定回数M0以
下である場合は、ステップST12に移行して第1の駆
動パルスP1に代わり、第2の駆動パルス供給部24f
の制御に基づき実効電力の大きな第2の駆動パルスP1
1を出力する。そして、ステップST13においてカウ
ンタmを加算する。補助パルスP2が出力されるタイミ
ングは、組み立て公差などの原因によって輪列の噛み合
い具合が乱れて効率の悪い状態になっている場合が多
い。さらに、このような原因による噛み合い負荷が増加
するステップアングルは1ステップあるいは長くても数
ステップに限定されているケースが殆どである。また、
補助パルスP2が出力されたことによって輪列の状態が
代わって噛み合い負荷が増加した状態になっても、ロー
タが数ステップ回転することによってもとの噛み合い負
荷の低い状態に復帰することが多い。このため、本例の
ように、補助パルスP2に続いて実効電力が多少大きな
第2の駆動パルスP11を適当なステップアングル分だ
け出力することによって噛み合い負荷が増加する期間を
乗り切ることが可能であり、その後は、先に供給されて
いた実効電力の小さな第1の駆動パルスP1で通常通り
の運針を行うことができる。
【0029】第1または第2の駆動パルスP1またはP
11が出力された後は、ステップST3において回転検
出用パルス供給部24bによって検出用パルスSP2が
供給され、検出回路25でロータ13の回転が正常に行
われたか否かが確認される。そして、ロータ13が回転
していない場合はステップST4で補助パルス供給部2
4cによって補助パルスP2が出力され、これに続いて
ステップST5で消磁パルス供給部24dによって消磁
パルスPEが出力される。さらに、ステップST6で駆
動パルスの実効電力を1段階レベルアップする。その
後、本例の制御装置20において、ステップST15で
第2の駆動パルスP11を出力するためのカウンタmを
初期化して次のサイクルでは第2の駆動パルスP11が
出力されるようにしている。
【0030】一方、ステップST3においてロータ13
の回転が確認されると、ステップST7において第1の
駆動パルスP1のカウンタnがアップされる。そして、
ステップST8で、第1の駆動パルスP1の実効電力を
低減するための第1の設定回数N0と比較される。カウ
ンタnが第1の設定回数N0に到達しているときはステ
ップST9で第1の駆動パルスP1の実効電力が1段階
下げられ、ステップST10においてカウンタnが初期
化される。
【0031】図3に、タイミングチャートを用いて本例
の制御装置からステッピングモータ10に駆動パルスな
どが供給される一例を示してある。図3には、先に説明
した図9と同様に、駆動コイル11にある方向の磁界
(駆動極側)を励起するpチャンネルMOS33a、n
チャンネルMOS32aおよびサンプリング用のpチャ
ンネルMOS34aの各ゲートGP1、GN1およびG
S1と、駆動極側に対して反対となる逆方向の磁界を励
起するためのpチャンネルMOS33b、nチャンネル
MOS32bおよびサンプリング用のpチャンネルMO
S34bの各ゲートGP2、GN2およびGS2に供給
される制御信号を用いて示してあり、図8と共通する部
分については同じ符号を付して説明を省略する。
【0032】まず、上記のフローチャートのステップS
T1において時間が経過すると、前のサイクルでは補助
パルスP2が出力されておらず、また、カウンタmの値
が第2の設定回数M0に達しているので、時刻t41に
電圧V10の第1の駆動パルスP1が出力され、最初の
サイクルが開始される。次に時刻t42にステップST
3において回転検出用パルスSP2が出力され、回転が
検出されないと時刻t43にステップST4で補助パル
スP2が出力される。補助パルスP2が出力されると、
時刻t44にステップST5で消磁パルスPEが出力さ
れ1つのサイクルを終了する。
【0033】時刻t41から1秒が経過すると次のサイ
クルが開始される。前のサイクルで補助パルスP2が出
力されているので、カウンタmは零クリアされている。
このため、このサイクルでは、ステップST11におい
てカウンタmが第2の設定回数M0に達していないの
で、時刻t51にステップST12で第1の駆動パルス
P1よりレベルアップされた、すなわち、実効電力の大
きな第2の駆動パルスP11が出力される。本例の計時
装置1においては、昇降圧回路49によって電圧を制御
できるようになっているので、第2の駆動パルスP11
として電圧V10より高い電圧V11の駆動パルスが時
刻t51に出力される。なお、昇降圧回路49から出力
される電圧を制御することによって駆動回路30からス
テッピングモータ10に供給されるパルスの電圧が決定
されるが、以下では、簡単のためタイミングチャートに
示された制御用のパルスの電圧で駆動パルスの電圧を示
してある。
【0034】第2の駆動パルスP11に続いて時刻t5
2にステップST3で回転検出用のパルスSP2が供給
され、ロータ13の回転が確認される。同様に次のサイ
クルにおいても時刻t61に第2の駆動パルスP11が
出力され、次の時刻t62に回転検出用のパルスSP2
が出力される。さらに、次のサイクルにおいても時刻t
71に第2の駆動パルスP11が出力され、次の時刻t
72に回転検出用のパルスSP2が出力される。本例の
計時装置1においては、第2の設定回数M0を例えば3
に設定してあり、時刻t81から始まる次のサイクルに
おいては、第2の駆動パルスP11のカウンタmが3に
なる。従って、時刻t81から始まる次のサイクルにお
いては、ステップST11からステップST2に移行
し、補助パルスP2(時刻t43)が供給される前のサ
イクルより実効電力が1ランクアップした電圧V10’
の第1の駆動パルスP1が時刻t81に出力される。
【0035】このように、本例の計時装置1に採用され
ている制御装置20においては、ロータ13を駆動する
ための負荷が高くなって補助パルスP2が出力される状
態になった後に、従来であれば駆動パルス(本例におい
ては第1の駆動パルス)P1の実効電力を1段階づつ上
げて対応していたのに対し、第1の駆動パルスP1の実
効電力を1ランクだけアップした後に、その第1の駆動
パルスP1の実効電力よりも1段階またはそれ以上大き
な実効電力の第2の駆動パルスP11を供給して負荷が
高くなった状態に対処するようにしている。先に説明し
たように、ロータ13の負荷が増す主な原因は輪列の噛
み合い負荷が微小な製造上のばらつきや組み立て上のば
らつきによって増加することに起因しているケースがほ
とんどである。さらに、その後もロータ13の負荷が大
きな状態が継続する原因は、公差によって噛み合い負荷
が増加した状態が続くことがあることと、駆動トルクの
大きな補助パルスが供給されることによって輪列の噛み
合い状態が低トルクの駆動パルスのときから若干変動し
てしまうことによるものが殆どである。このため、周期
的に発生することも多いが、ロータが数ステップ継続し
て回転することによって元のトルクで回る状態に復帰す
るので、負荷が増加するために大きな実効電力のパルス
が必要となるステップアングルの数は少ない。従って、
本例のように補助パルスP2に続いて通常供給される実
効電力の駆動パルスP1よりも実効電力が多少大きい駆
動パルスP11を供給することによって負荷が増えたス
テップアングルを回転ミスなく駆動することができる。
さらに、トルクの非常に大きな補助パルスを連続して供
給せずに済むので、消費電力を低減できると同時に輪列
の状態を早期に復帰させることができる。そして、噛み
合い負荷が増加するステップアングルを経過した後は、
実効電力が最小限に絞られた駆動パルスP1を供給して
ロータ13を駆動することができる。従って、従来のよ
うに、実際に必要とされるエネルギーの1あるいは2段
階程度あるいはそれ以上に大きな実効電力の駆動パルス
が常時供給されるような事態を避けることができ、ステ
ッピングモータで消費される電力をさらに低減すること
が可能となる。
【0036】〔第2の実施の形態〕図4に、本発明の第
2の実施の形態に係る計時装置1の概略構成を示してあ
る。本例の計時装置1は、図1に基づき説明した計時装
置とほぼ同じ構成につき、共通する部分については同じ
符号を付して以下では詳細な説明は省略する。本例の計
時装置1に採用されている制御回路23は、駆動パルス
P1を供給する駆動パルス供給部24aと、ロータ13
の回転検出用パルスSP2を供給する回転検出用パルス
供給部24bと、補助パルスP2を供給する補助パルス
供給部24cを備えている。
【0037】本例の駆動制御回路24の補助パルス供給
部24cは、上述した従来の回路と同様に検出回路25
でロータ13が回転しないと判定された場合に実効電力
の大きな補助パルスP2を供給するようになっている。
また、補助パルスP2に続いて出力される消磁パルスP
Eを制御する本例の消磁パルス供給部24dは、消磁パ
ルスPEを従来よりも遅いタイミングで次の駆動パルス
P1の直前に出力するようになっており、これによって
次の駆動パルスP1の実質的な実効電力を高めてロータ
13を回転するのに十分なエネルギーを与えられるよう
にしている。従って、駆動パルスP1のエネルギーを増
やさずに補助パルスP2に続くサイクルでは実質的な実
効電力の大きな駆動パルスを供給することができ、回転
不良の原因となった噛み合い負荷の増加するステップア
ングルを乗り切ることができる。また、補助パルスP2
が連続して供給されるのを防止できるので、輪列の噛み
合い状態を早期に噛み合い負荷の低い元の状態に復帰さ
せることができる。従って、本例のステッピングモータ
10の制御回路20においては、噛み合い公差や軸ずれ
などによって負荷が増加したステップアングルを乗り切
れば噛み合い負荷の少ない状態に合わせて実効電力がほ
ぼ限界まで低下された駆動パルスP1を用いてステッピ
ングモータ10を駆動できるようになっている。このた
め、従来のように限界値の数段回上の実効電力の駆動パ
ルスP1が供給される機会が大幅に減少し、ステッピン
グモータを駆動する際の消費電力をさらに低減すること
ができる。
【0038】図5に、本例の計時装置1に採用されてい
るステッピングモータの制御方法の概略をフローチャー
トを用いて示してある。このフローチャートにおいて
も、先に説明した制御方法と同様のステップには同じ符
号を付してあり、共通する部分については以下では詳し
い説明を省略する。まず、ステップST1で運針用に1
秒を計測し、1秒が経過するとステップST2において
駆動パルスP1を出力する。これに続いてステップST
3に回転検出用のパルスSP2を出力し、ロータ13が
回転したか否かを検出する。回転が検出されなかったと
きは、補助パルスP2を供給するサブルーチンを実効す
る。このサブルーチンにおいては、ステップST4で実
効電力の大きな補助パルスP2を出力し、次に消磁パル
スPEを出力し、さらに、駆動パルスP1の実効電力を
通常通り1ランクアップする。本例においては、消磁パ
ルス供給部24dにおいて消磁パルスPEを出力するタ
イミングを遅らせるようにしており、ステップST21
において時間経過を計測し、次のサイクルが始まる直
前、すなわち、次の駆動パルスP1が出力される直前に
ステップST5において消磁パルスPEを出力するよう
にしている。補助パルスP2が出力された後に消磁パル
スPEが出力されるとメインルーチンに戻ってステップ
ST7に移行する。このように、本例の制御方法では、
補助パルスP2が出力された後に駆動パルスP1の実効
電力を1ランクアップすると共に、消磁パルスPEの電
力を用いて大きな力で回転駆動させ、再び補助パルスP
2が出力されて駆動パルスP1の実効電力が連続して2
ランクあるいはそれ以上に増加するような事態を防止し
ている。
【0039】一方、ステップST3においてロータ13
の回転が検出された場合は、補助パルスP2を出力する
サブルーチンは実効されず、ステップST7においてカ
ウンタnをアップし、ステップST8において第1の設
定回数N0と比較する。そして、設定回数N0にカウン
タnが達している場合はステップST9において駆動パ
ルスP1の実効電力をさらに1段階低減して省電力化を
図り、ステップST10でカウンタnを初期化する。
【0040】図6に、タイミングチャートを用いて本例
の制御装置からステッピングモータ10に駆動パルスな
どが供給される一例を示してある。図6も先に説明した
図3と同様に、駆動回路30を構成するpチャンネルM
OS33a、nチャンネルMOS32aおよびサンプリ
ング用のpチャンネルMOS34aの各ゲートGP1、
GN1およびGS1、さらに、pチャンネルMOS33
b、nチャンネルMOS32bおよびサンプリング用の
pチャンネルMOS34bの各ゲートGP2、GN2お
よびGS2に供給される制御信号を用いて示してあり、
上述した部分と共通するものについては同じ符号を付し
て説明を省略する。
【0041】時刻t91に最初のサイクルが開始される
と、まず、電圧V10の駆動パルスP1が駆動極側から
出力され、これに続いて時刻t92に回転検出用のパル
スSP2が出力される。そして、輪列の噛み合い公差な
どに起因してロータ13が回転しない場合は、時刻t9
3に実効電力の大きな補助パルスP2が駆動極側から出
力される。次いで、本例の制御方法においては、次のサ
イクルが開始される時刻t101の直前に当たる時刻t
94に消磁用のパルスPEが逆極側から出力される。消
磁用パルスPEが出力されるとすぐに次のサイクルが開
始され、時刻t101に前のサイクルの逆極側に相当す
る駆動極側で次の駆動パルスP1が出力される。このた
め、消磁パルスPEと駆動パルスP1によってロータ1
3を駆動するパルスが構成される状態となり実質的な実
効電力が増大し、補助パルスP2が出力されることによ
って噛み合い負荷が増加したアングルでもロータ13を
回転させることができる。
【0042】時刻t102に回転検出用パルスSP2が
出力され、回転が検出されると、次のサイクルでは時刻
t111に補助パルスP2が時刻t93で出力される前
より1ランクアップした駆動パルス、すなわち、電圧V
10’の駆動パルスP1が出力される。このように、本
例の制御装置および制御方法においては、噛み合い負荷
が一時的に増加するために補助パルスP2を用いないと
ロータ13が回転できない状態となったときに、これに
続く駆動パルスP1の実効電力を連続的に複数段階増加
させることなく噛み合い負荷の高いタイミングを乗り切
って精度の高い運針を行うことができる。
【0043】以上のように、本例の計時装置1は、補助
パルスP2が出力された後に、実効電力の大きな第2の
駆動パルスP11を出力したり、あるいは、消磁パルス
PEを出力するタイミングを次の駆動パルスP1に近づ
けるようにして実質的に実効電力の高い駆動パルスを供
給できるようにしている。このため、噛み合い公差など
に起因する非常に短い間だけステッピングモータ10に
かかる負荷の増加に対し、駆動パルスP1の実効電力を
必要以上に上げずに対応することができる。従って、噛
み合い公差などが元の状態に戻ってステッピングモータ
10にかかる負荷も減ると、先に設定した実効電力より
1ランクアップした程度の小さな駆動パルスP1が出力
される。このため、従来においては、噛み合い公差や、
その後の補助パルスが出力されたことによる軸ずれなど
に起因する殆ど瞬間的な負荷の上昇によって駆動パルス
P1の実効電力が数段階上昇してしまい結果的に必要最
小限の実効電力よりも大きな駆動パルスによってステッ
ピングモータが駆動されていたのに対し、本発明では瞬
間的な負荷の上昇に対応できると共に負荷が通常に戻っ
た場合には必要最小限の実効電力の駆動パルスを供給す
ることができる。従って、ステッピングモータで消費さ
れる電力を従来よりもさらに低減することが可能とな
り、小型で長寿命の計時装置を実現したり、また、自己
発電型の計時装置において長時間放置されても継続的に
稼働する計時装置を提供することができる。また、本発
明は腕時計装置などの計時装置に限らず、クロノグラフ
などの多機能時計やその他の発電装置およびステッピン
グモータを内蔵しいた装置においても本発明を提供でき
ることはもちろんである。
【0044】なお、上記において説明したそれぞれの駆
動パルスP1、補助パルスP2、および回転検出パルス
SP2などの波形は例示であり、計時装置に採用された
ステッピングモータ10の特性などに合わせて設定でき
ることはもちろんである。また、上記の例では、計時装
置に好適な2相のステッピングモータを例に本発明を説
明しているが、3相以上のステッピングモータに対して
も本発明を同様に適用できることはもちろんである。ま
た、各相に共通した制御を行う代わりに、各相毎の適し
たパルス幅およびタイミングで駆動パルスを供給するこ
とも可能である。また、ステッピングモータの駆動方式
は、1相励磁に限らず、2相励磁あるいは1−2相励磁
であっても良いことはもちろんである。
【0045】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の制御方
法および制御装置はステッピングモータが所定の実効電
力の駆動パルスによって連続して動いた場合に駆動パル
スの実効電力を徐々に減らしながら低消費電力でステッ
ピングモータを駆動できるものである。さらに、本発明
によってステッピングモータの動力を伝達するための輪
列の噛み合いの公差や、その後の強制的に回転させるた
めのトルクの大きな補助パルスの影響によって瞬間的に
負荷が増えても、継続的に供給される駆動パルスの実効
電力そのものは増加させずに対応することができるの
で、ほぼ限界まで低減された実効電力の駆動パルスによ
ってステッピングモータを駆動することができる。従っ
て、本発明により、従来にも増して低消費電力でステッ
ピングモータを駆動することが可能となり、今後の小型
で長寿命を目指した計時装置や、発電装置を内蔵して電
池が不要の計時装置に好適な制御装置および制御方法を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るステッピング
モータと発電装置を格納した計時装置の概略構成を示す
図である。
【図2】図1に示す制御装置の制御方法を示すフローチ
ャートである。
【図3】図1に示す制御装置の動きを示すタイミングチ
ャートである。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るステッピング
モータと発電装置を格納した計時装置の概略構成を示す
図である。
【図5】図4に示す制御装置の制御方法を示すフローチ
ャートである。
【図6】図4に示す制御装置の動きを示すタイミングチ
ャートである。
【図7】従来の計時装置の概略構成を示す図である。
【図8】図7に示す制御装置の制御方法を示すフローチ
ャートである。
【図9】図7に示す計時装置に採用されている制御装置
の動きを示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1、9・・計時装置 10・・ステッピングモータ 11・・駆動コイル 12・・駆動用ステータ 13・・駆動用ロータ 20・・制御装置 21・・水晶振動子 22・・パルス合成回路 23・・制御回路 24・・駆動制御回路 24a・・第1の駆動パルス供給部 24b・・回転検出用パルス供給部 24c・・補助パルス供給部 24d・・消磁パルス供給部 24e・・レベル調整部 24f・・第2の駆動パルス供給部 25・・検出回路 30・・駆動回路 41・・電池 49・・昇降圧回路 50・・輪列 51・・五番車 52・・四番車 53・・三番車 54・・二番車 55・・日の裏車 56・・筒車 61・・秒針 62・・分針 63・・時針

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多極磁化されたロータを駆動コイルを備
    えたステータ内で回転駆動可能なステッピングモータの
    制御装置であって、 前記駆動コイルに対し前記ロータを駆動するための第1
    の駆動パルスを供給する第1の駆動手段と、 前記第1の駆動パルスによって前記ロータが回転したか
    否かを検出する回転検出手段と、 前記ロータの回転が検出できなかったときに前記第1の
    駆動パルスより実効電力の大きな補助パルスを供給する
    補助手段と、 第1の設定回数だけ連続して前記ロータが回転したとき
    に前記第1の駆動パルスの実効電力を段階的に低減する
    レベル調整手段と、 前記補助パルスが供給された後に第2の設定回数だけ前
    記レベル調整手段によって調整された前記第1の駆動パ
    ルスの実効電力より1または数段階だけ大きな実効電力
    の第2の駆動パルスを供給する第2の駆動手段とを有す
    ることを特徴とするステッピングモータの制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記第2の駆動手段
    は、前記駆動パルスのパルス幅を変更して実効電力を調
    整可能であることを特徴とするステッピングモータの制
    御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記第2の駆動手段
    は、前記駆動パルスの電圧を変更して実効電力を可能で
    あることを特徴とするステッピングモータの制御装置。
  4. 【請求項4】 多極磁化されたロータを駆動コイルを備
    えたステータ内で回転駆動可能なステッピングモータの
    制御装置であって、 前記駆動コイルに対し前記ロータを駆動するための駆動
    パルスを供給する駆動手段と、 前記駆動パルスによって前記ロータが回転したか否かを
    検出する回転検出手段と、 第1の設定回数だけ連続して前記ロータが回転したとき
    に前記第1の駆動パルスの実効電力を段階的に低減する
    レベル調整手段と、 前記ロータの回転が検出できなかったときに前記駆動パ
    ルスより実効電力の大きな補助パルスを供給する補助手
    段と、 前記補助パルスに続いて、この補助パルスと極性の異な
    る消磁パルスを次の前記駆動パルスの直前に供給する消
    磁パルス供給手段とを有することを特徴とするステッピ
    ングモータの制御装置。
  5. 【請求項5】 多極磁化されたロータを駆動コイルを備
    えたステータ内で回転駆動可能なステッピングモータの
    制御方法であって、 前記駆動コイルに対し前記ロータを駆動するための第1
    の駆動パルスを供給する第1の駆動工程と、 前記第1の駆動パルスによって前記ロータが回転したか
    否かを検出する回転検出工程と、 前記ロータの回転が検出できなかったときに前記第1の
    駆動パルスより実効電力の大きな補助パルスを供給する
    補助工程と、 第1の設定回数だけ連続して前記ロータが回転したとき
    に前記第1の駆動パルスの実効電力を段階的に低減する
    レベル調整工程と、 前記補助パルスが供給された後に第2の設定回数だけ、
    前記レベル調整工程において調整された前記第1の駆動
    パルスの実効電力より1または数段階大きな実効電力の
    第2の駆動パルスを供給する第2の駆動工程とを有する
    ことを特徴とするステッピングモータの制御工程。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記第2の駆動工程
    は、前記駆動パルスのパルス幅を変更して実効電力を調
    整することを特徴とするステッピングモータの制御方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項5において、前記第2の駆動工程
    は、前記駆動パルスの電圧を変更して実効電力を調整す
    ることを特徴とするステッピングモータの制御方法。
  8. 【請求項8】 多極磁化されたロータを駆動コイルを備
    えたステータ内で回転駆動可能なステッピングモータの
    制御方法であって、 前記駆動コイルに対し前記ロータを駆動するための駆動
    パルスを供給する駆動工程と、 前記駆動パルスによって前記ロータが回転したか否かを
    検出する回転検出工程と、 第1の設定回数だけ連続して前記ロータが回転したとき
    に前記第1の駆動パルスの実効電力を段階的に低減する
    レベル調整工程と、 前記ロータの回転が検出できなかったときに前記駆動パ
    ルスより実効電力の大きな補助パルスを供給する補助工
    程と、 前記補助パルスに続いて、この補助パルスと極性の異な
    る消磁パルスを次の前記駆動パルスの直前に供給する消
    磁パルス供給工程とを有することを特徴とするステッピ
    ングモータの制御方法。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし4のいずれかに記載のス
    テッピングモータの制御装置と、 前記駆動パルスにより時計針を運針するステッピングモ
    ータと、 複数の周波数のパルス信号を出力するパルス合成手段と
    を有することを特徴とする計時装置。
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