JP3541601B2 - ステッピングモーターの制御装置、その制御方法および計時装置 - Google Patents

ステッピングモーターの制御装置、その制御方法および計時装置 Download PDF

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    • G04C3/14Electromechanical clocks or watches independent of other time-pieces and in which the movement is maintained by electric means incorporating a stepping motor
    • G04C3/143Means to reduce power consumption by reducing pulse width or amplitude and related problems, e.g. detection of unwanted or missing step

Description

【0001】
発電装置40から出力された電力は、ダイオード47によって半波整流された後に蓄電手段である大容量コンデンサ48にいったん蓄積される。そして、大容量コンデンサ48からステッピングモータ10を駆動するための駆動用電力が昇降圧回路49を介して制御装置20の駆動回路30に供給される。本例の昇降圧回路49は、複数のコンデンサ49a、49bおよび49cを用いて多段階の昇圧および降圧ができるようになっており、制御装置20の駆動制御回路24から制御信号φ11によって駆動回路30に供給する電圧を調整することができる。また、昇降圧回路49の出力電圧はモニタ信号φ12によって駆動制御回路24にも供給されており、これによって出力電圧をモニタできると共に、出力電圧の微小な増減によって発電装置40が発電を行っているか否かを駆動制御回路24の側で判断できるようにしている。
【0002】
さらに、本例の駆動パルス供給部24aは早送りパルスおよび逆転パルスを供給する短パルス供給手段を兼ねており、これらの短い周期の駆動パルスも供給できるようになっている。早送り用の駆動パルス(早送りパルス)は、駆動ロータ13が静止する前に短い間隔で出力される必要があり、回転の有無を確認するタイミングがない。従って、安定した電力の駆動パルスを供給する必要があるが、発電中は駆動回路30に供給される電力が安定しにくく、運針ミスの原因になる。このため、本例においては、外部磁界が検出されると発電が行われている可能性が高いので早送りを強制的に停止し、通常の速度で運針を行う制御に移行するようにしている。また、モニタ信号φ12によって発電装置が発電を行っているか否かを直に判定することも可能であり、この判定結果によって早送りを停止することもできる。また、ロータ13を逆転するために供給される駆動パルス(逆転パルス)としての機能を駆動パルス供給部24aが果たすことも可能であり、この逆転パルスも1ステップアングル駆動するために2〜3パルスを出力する必要があるので短パルスとなる。従って、逆転パルスも早送りパルスと同様に安定した電力が必要になる。従って、発電中は逆転パルスも強制的に停止できるようにすることが望ましい。
【0003】
ステッピングモータ10のロータ13の回転は、かなを介してロータ13に噛合された五番車51、四番車52、三番車53、二番車54、日の裏車55および筒車56からなる輪列50によって各針に伝達される。四番車52の軸には秒針61が接続され、二番車54には分針62が接続され、さらに、筒車56には時針63が接続されており、ロータ13の回転に連動してこれらの各針によって時刻が表示される。輪列50には、さらに、年月日などの表示を行うための伝達系など(不図示)を接続することももちろん可能である。
【0004】
この計時装置9では、ステッピングモータ10の回転によって時刻を表示するために、ステッピングモータ10には基準となる周波数の信号をカウント(計時)して駆動パルスが供給される。ステッピングモータ10を制御する本例の制御装置20は、水晶振動子などの基準発振源21を用いて基準周波数の基準パルスやパルス幅やタイミングの異なるパルス信号を発生するパルス合成回路22と、パルス合成回路22から供給された種々のパルス信号に基づきステッピングモータ10を制御する制御回路23を備えている。さらに、制御回路23は、後述する駆動回路を制御する駆動制御回路24と、回転検出などを行う検出回路25を備えている。駆動制御回路24は、駆動回路を介して駆動コイル11に対しステッピングモータ10の駆動用ロータ13を駆動するための駆動パルスを供給する駆動パルス供給部24aと、駆動パルスに続いて駆動用ロータ13の回転検出用に誘導電圧を誘起する回転検出パルスを出力するための回転検出パルス供給部24bと、駆動パルスに先立ってステッピングモータに対する外部磁界を検出用に誘導電圧を誘起する磁界検出パルスを出力するための磁界検出パルス供給部24cと、駆動用ロータ13が回転せず、または、外部磁界が検出されたときに駆動パルスより実効電力の大きな補助パルスを出力するための補助パルス供給部24dと、さらに、補助パルスに続いて消磁用に補助パルスと極性の異なる消磁パルスを出力するための消磁パルス供給部24eを備えている。
【0005】
また、検出回路25は、回転検出パルスによって得られた回転検出用の誘導電圧を設定値と比較して回転の有無を検出する回転判定部26と、磁界検出パルスによって得られた磁界検出用の誘導電圧を設定値と比較して磁界の有無を判定する磁界判定部27を備えている。図13に示すように、回転判定部26では、2つのコンパレータ29aおよび29bで駆動コイル11に生じた双方向の誘起電圧の値を設定値SV1と比較して駆動ロータ13が回転したか否かを確認している。また、磁界判定部27では、2つのインバータ28aおよび28bを用いてインバータのしきい値を設定値SV2として利用して磁界の有無を判定している。そして、それぞれの判定結果をオアゲート28cおよび29cをそれぞれ介してを駆動制御回路24にフィードバックしてステッピングモータの制御に用いている。
【0006】
一方、駆動制御回路24の制御の基にステッピングモータ10に様々な駆動パルスを供給する駆動回路30は、直列に接続されたnチャンネルMOS33aとpチャンネルMOS32a、およびnチャンネルMOS33bとpチャンネルMOS32bによって構成されたブリッジ回路を備えており、これらによって電池41からステッピングモータ10に供給される電力を制御できるようになっている。さらに、pチャンネルMOS32aおよび32bとそれぞれ並列に接続された回転検出用抵抗35aおよび35bと、これらの抵抗35aおよび35bにチョッパパルスを供給するためのサンプリング用のpチャンネルMOS34aおよび34bを備えている。従って、これらのMOS32a、32b、33a、33b、34aおよび34bの各ゲート電極に駆動制御回路24の各パルス供給部24a〜24eからそれぞれのタイミングで極性およびパルス幅の異なる制御パルスを印加することにより、駆動コイル11に極性の異なる駆動パルスを供給したり、あるいは、ロータ13の回転検出用および磁界検出用の誘起電圧を励起する検出用のパルスを供給することができる。
【0007】
図14にステッピングモータ10を回転駆動するために駆動コイル11に一方の極性の磁界を励起するpチャンネルMOS33a、nチャンネルMOS32aおよびサンプリング用のpチャンネルMOS34aの各ゲートGP1、GN1およびGS1と、逆方向の磁界を励起するためのpチャンネルMOS33b、nチャンネルMOS32bおよびサンプリング用のpチャンネルMOS34bの各ゲートGP2、GN2およびGS2に供給される制御信号をタイミングチャートを用いて示してある。このステッピングモータの制御装置20は、計時装置9のステッピングモータ10を制御するために1秒ごとの運針を行うようになっており、駆動回路30にはサイクリックに1連の制御信号が供給される。各サイクルの始めには、回転検出を行う際にノイズとなり、誤検出の原因となる磁界の有無を検出する磁界検出用のパルスSP0およびSP1が出力される。時刻t1に出力される磁界検出用のパルスSP0は高周波ノイズによるノイズ磁界を検出するパルスであり、この磁界検出パルスSP0を出力するための制御信号が駆動制御回路24の磁界検出パルス供給部24cから駆動パルスP1が出力される側となる駆動側(駆動極側)のpチャンネルMOS33aのゲートGP1に供給される。この磁界検出パルスSP0は、20ms程度の幅の連続した制御パルスであり電気毛布や電気こたつといった家庭用電気製品のスイッチングなどに伴う高周波ノイズによるノイズ磁界を検出するためのものである。これに続いて、時刻t2に50〜60Hzの交流磁界を検出する磁界検出用のパルスSP1を出力するための制御信号が同じく磁界検出パルス供給部24cから駆動極側とは反対(逆極)のpチャンネルMOS33bのゲートGP2に供給される。この磁界検出用のパルスSP1は、デューティー比が1/8程度の断続的なチョッパパルスであり、これによって交流磁界により駆動コイル11に誘起される電流を電圧の形でサンプリングし、検出回路25の磁界判定部27で判定できるようにしている。また、駆動極側、すなわち、pチャンネルMOS33aおよびnチャンネルMOS32aは、後述する実効電力の大きな補助パルスが印加されると磁界検出能力が低下することを考慮し、ゲートP2に制御パルスSP1を供給して駆動側と逆極になるpチャンネルMOS33bを駆動するようにしている。これらの磁界検出については、特公平3−45798号に詳しく開示されている。
【0008】
磁界検出用のパルスSP0およびSP1を出力する制御パルスに続いて、時刻t3に駆動パルスP1を出力するための制御パルスが駆動制御回路24の駆動パルス供給部24aから駆動極側のnチャンネルMOS32aのゲートGN1およびpチャンネルMOS33aのゲートGP1に供給される。駆動パルスP1の実効電力は駆動ロータ13が回転する限界程度までに減少されており、例えば、時刻t3にはパルス幅W10の駆動パルスP1が供給されるようになっている。駆動パルスP1を出力するための制御信号は、駆動パルスのパルス幅を変えて実効電力を制御できるようになっており、ロータ13が回転せずに補助パルスP2が出力されるとパルス幅を広げて実効電力を大きくする。一方、同一のパルス幅で連続して所定の回数だけロータ13を駆動できるとパルス幅を狭めて実効電力を減少できるようになっている。
【0009】
駆動パルスP1に続いて、時刻t4に駆動ロータ13の回転検出を行う回転検出用のパルスSP2を出力するための制御パルスが駆動制御回路24の回転検出パルス供給部24bから駆動極側のpチャンネルMOS33aのゲートGP1およびサンプリング用のMOS34aのゲートGS1に供給される。この回転検出パルスSP2は、デューティーが1/2程度のチョッパパルスであり、ロータ13が回転したときに駆動コイル11に励起される誘導電流を回転検出用抵抗35aの出力電圧として得られるようにしている。そして、回転検出用抵抗35aの電圧が検出回路25の回転検出部26で設定値SV1と比較され、ロータ13が回転したか否かが判るようになっている。
【0010】
回転検出パルスSP2によって励起される誘導電圧が設定値SV1に達しない場合は、ロータ13が回転しなかったものと判断され、時刻t5に補助パルスP2を出力するための制御信号が駆動制御回路24の補助パルス供給部24dから駆動極側のnチャンネルMOS32aのゲートGN1およびpチャンネルMOS33aのゲートGP1に供給される。補助パルスP2は、ロータ13が必ず回転する程度のエネルギーをもった駆動パルスP1よりも実効電力の大きなパルス幅W20の駆動用のパルスである。この補助パルスP2は、ロータ13の回転が検出されない場合の他に、磁界検出用のパルスSP0およびSP1のいずれかによって磁界が検出されたときに駆動パルスP1に代わって出力される。ステッピングモータ10の周囲にノイズとなる磁界が検出されると、回転検出パルスSP2によってロータ13が回転していなくともノイズである磁界が検出される可能性があり、これによって運針ミスを引き起こす可能性がある。従って、磁界が検出された場合は回転検出の不要な補助パルスP2を出力することによって消費電力は増大することになるが運針ミスが発生するのを防止している。
【0011】
補助パルスP2が出力されると、これに続いて時刻t14に消磁用のパルスPEを出力するための制御パルスが駆動制御回路24の消磁パルス供給部24eから逆極側のnチャンネルMOS32bのゲートGN2およびpチャンネルMOS33bのゲートGP2に供給される。この消磁パルスPEは、実効電力の大きな補助パルスP2によって発生した駆動コイル11の残留磁束を低減するためのものであり、補助パルスP2とは逆極となるパルスを供給することによって実現している。消磁パルスPEを供給することによりステッピングモータ10を1ステップアングル回転駆動する一連のサイクルは終了する。
【0012】
時刻t1から1秒経過した時刻t11からステッピングモータ10をさらに1ステップアングル回転するための次のサイクルが開始される。このサイクルでは、前のサイクルと反対側のMOS32b、33bおよび34bが駆動極側になる。先のサイクルと同様に、まず、時刻t11に高周波ノイズによる磁束ノイズを検出するためのパルスSP0が出力され、次に時刻t12に低周波の交流磁界によるノイズを検出するためのパルスSP1が出力される。そして、磁界ノイズが検出されない場合は時刻t13に駆動パルスP1が出力される。前回のサイクルで補助パルスP2が出力されているので、駆動パルスP1の実効電力が増加されており、先のサイクルの駆動パルスより広いパルス幅W11の駆動パルスP1が時刻t13に出力される。さらに、時刻t14に回転検出用のパルスSP2が出力され、これによってロータ13の回転が検出されるとこの段階でサイクルが終了する。
【0013】
図15に、以上に説明した制御装置20の動きをフローチャートに纏めて示してある。まず、ステップST1で計時用の基準パルスをカウントして1秒を計測する。1秒が経過すると、ステップST2において磁界検出パルスSP0を用いて高周波磁界を検出する。高周波磁界が検出されるとステップST7において実効電力の大きな補助パルスP2を駆動パルスP1に代わって供給し、誤検出による運針ミスを防止する。高周波磁界が検出されない場合は、ステップST3において、磁界検出パルスSP1を用いて低周波磁界である交流磁界の有無を確認する。交流磁界がある場合は、上記と同様にステップST7において補助パルスP2を出力し、運針ミスを防止する。
【0014】
これらのステップにおいて磁界が検出されない場合は、ステップST4において駆動パルスP1を出力し、続いて、ステップST5で回転検出パルスSP2を出力してロータ13の回転の有無を確認する。回転が確認できない場合はステップST7において実効電力の大きな補助パルスP2を供給してロータ13を確実に回転させる。補助パルスP2が出力されるとステップST8において消磁パルスPEを出力し、さらに、ステップST10において補助パルスが出力された後の駆動パルスP1のレベル調整(第1のレベル調整)を行う。ステップST5において回転不良となった場合は同じ実効電力の駆動パルスP1を供給しても回転不良を繰り返すことになる。このため、ステップST11で補助パルスP2が出力された要因を判別し、ステップST12で実効電力の1段高い駆動パルスP1を出力できるようにセットをしてステップST1に戻り計時動作を行う。
【0015】
一方、ステップST5において、駆動パルスP1によるロータ13の回転が判別できた場合は、ステップST6において駆動パルスP1の実効電力を下げるレベル調整(第2のレベル調整)を行う。多くのケースでは、同じ実効電力の駆動パルスP1によって複数回ロータ13が回転したことを確認して駆動パルスの実効電力を低減するようにしている。このような制御を行うことによって、駆動パルスP1の消費電力を低減すると共に、電気製品からの磁界がある場所においても運針ミスをなくせるので、信頼性が高く消費電力の低い計時装置を提供することができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
近年、腕時計装置などとして発電機を内蔵し、ユーザの腕の動きなどを捉えて発電した電力で運針用のステッピングモータを駆動できる計時装置が市販されている。発電装置を内蔵した計時装置は、電池を用いなくとも使用できるので電池を代える手間はなく、腕の動きや振動などのユーザの周囲の自然なエネルギーを用いて何時でも何処でも計時装置を継続して動かすことができ、さらに、電池の廃棄に伴う処理や公害などの問題もない。このため、今後、腕時計などとして大いに活用される技術として注目を集めている。
【0017】
しかしながら、ユーザの動きを捉えて発電を行う発電装置としては、ステッピングモータとほぼ同じ構成の発電用のロータがステータの内部で回転する交流発電機が採用されており、発電用のロータが回転錘などの運動エネルギーを回転に変換するエネルギー伝達手段によって回転されるようになっている。従って、この発電装置から発生する磁束もステッピングモータの駆動ロータの回転検出を行う際のノイズとなり、計時装置の信頼性を低下する原因となる。発電装置からの電磁ノイズは、200〜300Hz程度の周波数であり、上述した従来の高周波ノイズを検出する磁界検出パルスSP0や50〜60Hzの交流磁束を検出する磁界検出パルスSP1では検出しにくい周波数帯である。さらに、発電装置は常に発電しているのではなく、回転錘が腕の振りなどによって旋回したときにだけ発電が行われる。従って、ノイズとなる磁界の発生は不定期で、さらに数100ms程度と短いことも多い。このため、磁束検出パルスSP0あるいはSP1で、検出されなくとも回転検出パルスSP2が出力されたときにノイズが発生する可能性も大きい。また、小型化しやすく低コストでもある半波整流が一般に採用されているので磁気ノイズに方向性があり、上記のような従来の検出方法では回転を検出する際に誤検出の原因となる磁気ノイズによる誘起電圧が検出されているとは限らない。さらに、磁気ノイズが検出されて補助パルスP2を出力すると、同じ方向では残留磁気の影響などにより磁気検出能力が低下してしまうという問題もある。
【0018】
このように、磁場を用いた交流発電装置と共に計時装置などに内蔵されるステッピングモータの制御装置は、外部からの磁界による影響を排除できると共に交流発電装置からの磁界による影響も抑止することが信頼性の高い計時装置を提供するうえで急務になっている。そこで、本発明においては、交流発電装置と同時に収納されるステッピングモータの制御装置において、上記のような外界からの磁場による影響と共に発電装置からの磁場による影響を防止し、運針ミスがなく信頼性の高い制御を行える制御装置および制御方法を提供することを目的としている。そして、発電装置を内蔵した精度の高い計時装置を実現し、何時でも何処でも使用でき、さらに、電池の廃棄などの心配もなく使用できる信頼性の高い計時装置を提供することも本発明の目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】
発電装置の磁界による影響をできるかぎり抑制するために、本発明においては、まず、磁界の検出感度を高めらるように、交流磁界の検出を駆動極側に対する逆極側のみではなく駆動極側でも行うようにしている。すなわち、本発明の発電用ロータが発電用ステータの内部で回転して発電を行う発電装置が運動エネルギー伝達手段によって稼働して電力を発生し、蓄電手段を介して供給された電力を用いて多極磁化された駆動用ロータを駆動コイルを備えた駆動用ステータ内で回転駆動可能なステッピングモータの制御装置であって、駆動コイルに対し駆動用ロータを駆動するための駆動パルスを供給する駆動手段と、駆動パルスに続いて駆動用ロータの回転検出用の誘導電圧を誘起する回転検出パルスを供給する回転検出手段と、駆動パルスに先立ってステッピングモータに対する外部磁界を検出する磁界検出用の誘導電圧を誘起する磁界検出パルスを供給する磁界検出手段と、回転検出パルスおよび磁界検出パルスによって得られた回転検出用および磁界検出用の誘導電圧をそれぞれの設定値と比較して回転の有無および磁界の有無を判定する判定手段と、駆動用ロータが回転せず、または、外部磁界が検出されたときに駆動パルスより実効電力の大きな補助パルスを供給する補助手段とを有するステッピングモータの制御装置においては、磁界検出手段がほぼ同じ周波数帯の磁界を検出するために駆動コイルに対し極性の異なる第1および第2の磁界検出パルスを駆動パルスに先立って供給することを特徴としている。
【0020】
また、発電用ロータが発電用ステータの内部で回転して発電を行う発電装置が運動エネルギー伝達手段によって稼働して電力を発生し、蓄電手段を介して供給された電力を用いて多極磁化された駆動用ロータを駆動コイルを備えた駆動用ステータ内で回転駆動可能なステッピングモータの制御方法であって、駆動コイルに対し駆動用ロータを駆動するための駆動パルスを供給する駆動工程と、駆動パルスに続いて駆動コイルに回転検出パルスを出力し、その誘導電圧を第1の設定値と比較し回転の可否を検出する回転検出工程と、駆動パルスに先立って駆動コイルにステッピングモータに対する外部磁界を検出する磁界検出パルスを出力し、その誘導電圧を第2の設定値と比較し磁界検出を行う磁界検出工程と、駆動用ロータが回転せず、または、外部磁界が検出されたときに駆動パルスより実効電力の大きな補助パルスを供給する補助工程とを有するステッピングモータの制御方法においては、磁界検出工程で、ほぼ同じ周波数帯の磁界を検出するために駆動コイルに対し極性の異なる誘起電圧を励起して磁界検出を行うことを特徴としている。
【0021】
このように、駆動極側に対して逆極の側で交流磁束を検出すると共に駆動極側においても交流磁束を検出することにより、発電装置から駆動極側に主に影響を与えるような磁界が出て駆動コイルに影響を及ぼしている場合であっても、そのような磁界を検出できる可能性が高くなる。特に、駆動極側に影響を及ぼすような磁界は回転検出の際に検知され運針ミスに繋がる恐れが高い。従って、駆動極側に影響を及ぼす磁界を検出することによって外部磁界によるステッピングモータの信頼性低下を大幅に抑制できる。従来は、補助パルスの残留磁界による感度の低下を考慮し駆動極側では交流磁界の検出を行っていない。しかしながら、本発明のように、駆動極側においても交流磁界の検出を行うことにより、両極で磁界を検出できると共に磁界の検出時間が倍増されるので磁界の検出確率が向上する。従って、発電装置がステッピングモータの制御装置と共に収納されている計時装置などにおいては、発電装置の磁界の影響の有無を高感度で検出できるので、計時装置の信頼性向上には多大な効果がある。
【0022】
また、ノイズとなる磁界の発生が不定期で、さらに数100ms程度と短いことが多いことを考慮すると、磁界検出パルス、駆動パルスおよび回転検出パルスなどを供給している間のどのタイミングで磁界が発生するかは判らない。そこで、回転検出パルスの直後に磁界検出パルスを供給し、回転検出パルスによる検出精度を確認することも有効である。すなわち、磁界検出手段が、駆動コイルに対し磁界検出パルスを駆動パルスの前および回転検出パルスの直後に供給可能であることを特徴とするステッピングモータの制御装置も計時装置の信頼性向上に効果がある。ステッピングモータの制御方法においては、駆動パルスに先立って駆動コイルにステッピングモータに対する外部磁界を検出する磁界検出パルスを出力し、その誘導電圧を第2の設定値と比較し磁界検出を行う第1の磁界検出工程に加え、回転検出パルスに続いて駆動コイルにステッピングモータに対する外部磁界を検出する磁界検出パルスを出力し、その誘導電圧を第2の設定値と比較し磁界検出を行う第2の磁界検出工程を設けておくことが有効である。
【0023】
また、発電装置からの電力が充電手段を介してステッピングモータの制御装置に供給されるので、充電手段の充電電圧に応じてステッピングモータの供給される駆動パルスなどの電圧も変動する。一般には、充電電圧が上昇すると駆動パルスなどの電圧も上昇するためにS/N比は大きくなり、磁界の検出能力が低下する傾向にある。そこで、本発明のステッピングモータの制御装置では、上記の判定手段において磁界検出用の誘導電圧を判定する設定値を蓄電手段の充電電圧によって調整可能とし、例えば、充電電圧が上昇すると設定値を下げて磁界を検出する感度が低下しないようにすることによって磁界の検出確率を高めることができる。また、本発明のステッピングモータの制御方法においては、上述した磁界検出工程において、蓄電手段の充電電圧によって第2の設定値を調整できるようにすることによって磁界の検出確率を高めることができる。
【0024】
さらに、発電装置の磁界を検出する代わりに、発電装置が発電を行っていることを検出し、発電を行っている間は回転検出に影響を及ぼす磁界があるものとして制御を行うことも有効である。すなわち、本発明のステッピングモータの制御装置においては、上述した補助手段で発電装置の発電中は磁界が検出されるか否かに係わらず補助パルスを供給することも有効である。また、本発明のステッピングモータの制御方法においては、上述した補助工程で、発電手段の発電中は磁界の有無に係わらず補助パルスを供給することが有効である。また、実効電力の大きな補助パルスが供給されると磁界の検出能力が低下することが知られているが、発電中であるか否かによって補助パルスを選択することにより、補助パルスに続いて磁界の有無を検出する必要がなくなる。このため、ステッピングモータの制御の信頼性をさらに向上することができる。
【0025】
また、駆動コイルに対し駆動パルスより周期の短い早送りパルスや逆転パルスなどの短パルスを供給する短パルス供給手段を備えている場合は、発電中の電圧変動による運針ミスを防止するために発電手段の発電中は短パルスの供給を停止することが望ましい。同様に、周期の短い早送りパルスはもちろん、駆動ロータを逆方向に駆動するパルス(逆転パルス)も周期の短い複数のパルスの組み合わせとなるので、電圧変動による影響が考えられる。従って、発電中は逆転駆動も強制的に停止することが望ましい。ステッピングモータの制御方法においても、駆動コイルに対し駆動パルスより周期の短い早送りパルスや逆転パルスといって短パルスを供給する短パルス供給工程を備えている場合は、発電手段の発電中は短パルスの供給を停止することが望ましい。
【0026】
さらに、磁界が検出されたり、発電装置が発電を行って補助パルスが出力されたときは継続して磁界が残存している可能性が高い。また、補助パルスによって磁界の検出能力も低下している。従って、補助パルスに続く所定の数の駆動パルスとして実効電力の大きなパルスを供給することによって回転の有無を検出する必要をなくし、運針ミスを防止することができる。駆動手段が複数の実効電力の駆動パルスを供給可能である場合は、補助パルスが供給された後は直前の駆動パルスよりも実効電力の大きな駆動パルスを少なくとも1つ供給することができる。実効電力はパルス幅の異なる駆動パルス、あるいは電圧の異なる駆動パルスを供給することによって調整することができる。あるいは、補助パルスに続いて消磁用に補助パルスと極性の異なる消磁パルスを供給する消磁手段を備えている場合は、補助パルスに続いて供給される駆動パルスの直前に消磁パルスを供給することによって駆動パルスの実質的な電力を増加することができる。
【0027】
一方、本発明の制御方法においては、補助パルスが供給された後に、直前の駆動パルスよりも実効電力の大きな駆動パルスを少なくとも1つ供給する第2の駆動工程を備えていることが有効である。また、補助パルスに続いて消磁用に補助パルスと極性の異なる消磁パルスを供給する消磁工程を備えている場合は、補助パルスに続いて供給される駆動パルスの直前に消磁パルスを供給することが有効である。
【0028】
このように、磁界の検出確率を向上したり、磁界を検出する代わりに発電装置の発電の有無によって磁界の有無を判断したり、さらには、補助パルスに続いて実質的に実効電力の大きな駆動パルスを供給することによって、同一の装置に収納された発電装置から磁界の影響を受け難いステッピングモータの制御装置および制御方法を提供することが可能である。このため、本発明の制御装置あるいは制御方法を採用することにより、ステッピングモータを用いて安定した信頼性の高い運針を行うことができる。従って、本発明のステッピングモータの制御装置と、駆動パルスにより時計針を運針するステッピングモータと、複数の周波数のパルス信号を出力するパルス合成手段と、これらに電力を供給可能な上述したような発電装置を備えた計時装置を実現することにより、電池が不要で何時でも何処でも使用でき、精度の高い計時装置を提供することができる。
【0029】
また、本発明のステッピングモータの制御方法は、論理回路や、マイクロプロセッサーの制御用プログラムなどとしてコンピュータに読み取り可能な媒体に記憶された状態で提供することができ、計時装置にかぎらず断続的で精度の高い運針が要求されるモータ駆動の要求される装置に適用することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施の形態〕
以下に図面を参照しながら本発明をさらに詳細に説明する。図1に、本発明の第1の実施の形態に係る計時装置1の概略構成を示してある。本例の計時装置1は、ステッピングモータ10を制御装置20によって駆動し、ステッピングモータ10の動きを輪列50を介して秒針61、分針62および時針63に伝達して運針を行うようになっている。ステッピングモータ10および輪列50、さらに、制御装置20の主な構成は図12に基づき説明したものと同様につき、共通する部分には同じ符号を付して以下では詳細な説明を省略する。
【0031】
本例の計時装置1は、ステッピングモータ10を駆動する制御装置20に加え、駆動用の電源を供給する発電装置40を備えている。発電装置40としては、発電用ロータ43が発電用ステータ42の内部で回転し発電用ステータ42に接続された発電コイル44に誘起された電力を外部に出力できる電磁誘導型の交流発電装置が採用されている。さらに、本例の計時装置1は、発電ロータ43に運動エネルギーを伝達する手段として回転錘45が用いられており、この回転錘45の動きが増速用ギア46を介して発電用ロータ43に伝達されるようになっている。回転錘45は、腕時計型の計時装置1では、ユーザの腕の動きなどを捉えて装置内で旋回できるようになっており、ユーザの生活に関連した自然エネルギーを利用して発電を行い、その電力を用いて計時装置1を駆動できるようにしている。
【0032】
発電装置40から出力された電力は、ダイオード47によって半波整流された後に蓄電手段である大容量コンデンサ48にいったん蓄積される。そして、大容量コンデンサ48からステッピングモータ10を駆動するための駆動用電力が昇降圧回路49を介して制御装置20の駆動回路30に供給される。本例の昇降圧回路49は、複数のコンデンサ49a、49bおよび49cを用いて多段階の昇圧および降圧ができるようになっており、制御装置20の駆動制御回路24から制御信号φ11によって駆動回路30に供給する電圧を調整することができる。また、昇降圧回路49の出力電圧はモニタ回路φ12によって駆動制御回路24にも供給されており、これによって出力電圧をモニタできると共に、出力電圧の微小な増減によって発電装置40が発電を行っているか否かを駆動制御回路24の側で判断できるようにしている。
【0033】
本例の計時装置1の制御装置20に採用されている制御回路23も駆動制御回路24と検出回路25を備えている。駆動制御回路24は、駆動回路30を介して駆動コイル11に駆動パルスP1を供給する駆動パルス供給部24aと、駆動パルスに続いて回転検出用のパルスSP2を供給する回転検出パルス供給部24bと、駆動パルスに先立って磁界を検出する磁界検出パルスSP0およびSP1を供給する磁界検出パルス供給部24cと、駆動パルスより実効電力の大きな補助パルスP2を供給する補助パルス供給部24dと、さらに、補助パルスに続いて消磁パルスPEを供給する消磁パルス供給部24eを備えている。
【0034】
本例の駆動パルス供給部24aは、昇降圧回路49を制御することによって駆動パルスP1の実効電力を調整できるようになっている。このため、パルス幅と電圧によって駆動パルスP1の実効電力を制御できるので、きめの細かい駆動電力の制御が可能であり、駆動ロータ13を回転するのに適した電力の駆動パルスを供給して省電力化を図っている。
【0035】
さらに、本例の駆動パルス供給部24aは早送りパルスおよび逆転パルスを供給する短パルス供給手段を兼ねており、これらの短い周期の駆動パルスも供給できるようになっている。早送り用の駆動パルス(早送りパルス)は、駆動ロータ13が静止する前に短い間隔で出力される必要があり、回転の有無を確認するタイミングがない。従って、安定した電力の駆動パルスを供給する必要があるが、発電中は駆動回路30に供給される電力が安定しにくく、運針ミスの原因になる。このため、本例においては、外部磁界が検出されると発電が行われている可能性が高いので早送りを強制的に停止し、通常の速度で運針を行う制御に移行するようにしている。また、モニタ回路φ12によって発電装置が発電を行っているか否かを直に判定することも可能であり、この判定結果によって早送りを停止することもできる。また、ロータ13を逆転するために供給される駆動パルス(逆転パルス)としての機能を駆動パルス供給部24aが果たすことも可能であり、この逆転パルスも1ステップアングル駆動するために2〜3パルスを出力する必要があるので短パルスとなる。従って、逆転パルスも早送りパルスと同様に安定した電力が必要になる。従って、発電中は逆転パルスも強制的に停止できるようにすることが望ましい。
【0036】
本例の磁界検出パルス供給部24cは、低周波の交流磁界を検出するためのパルスSP1を従来と同様に駆動側と反対の極側から出力すると共に、駆動極側でも同じ周波数帯の交流磁界を検出するためのパルスSP1を出力できるようになっており、これによって磁界を検出する確率を大幅に高められるようになっている。本例の計時装置1に収納されている発電装置40は、回転錘45の運動によって発電用ロータ43が回転して発電が行われるので、発電のタイミングは断続的であり、発電を継続する時間も数100msとそれほど長くない。従って、従来のように磁界検出パルスSP1を逆極側に出力したのみでは、その間に磁界が検出されなくても回転検出パルスSP2が出力されている間に発電が行われ、発電装置40の磁界により誤検出する可能性がある。さらに、本例の計時装置1は、発電装置40からの電力がダイオード47によって半波整流されるようになっているので、整流方向によっては逆極側では交流磁界を検出できない可能性もある。これに対し、本例の磁界検出パルス供給部24cは、交流磁界検出用のパルスSP1を駆動極側およびその逆極側の双方で出力することによって磁界を検出する間隔を延ばし、さらに、回転検出に影響の大きな駆動極側でキャッチされる磁界を検出できるようにしている。従って、磁界を検出できる確率は大幅に高くなり、回転検出時の誤検出を防止して運針ミスが発生するのを防ぐことができる。
【0037】
また、駆動極側で交流磁界を検出することは、補助パルスP2などの残留磁界が残っているために検出できる確率が小さく、従来は行われていなかった。これに対し、本例においては、多少検出確率が低下するといっても、双方の側で磁界を検出することによって、回転検出を行う際に直に影響を及ぼす磁界を検出することが可能であり、また、磁界検出に係る時間も延長できるので全体として磁界を検出する能力が大幅に増加する。従って、従来の50〜60Hz程度の交流磁界より高周波側で、さらに、断続的に現れる検出しにくい発電装置40の磁界の検出確率も増える。このため、ロータの回転を誤って検出するのを未然に防止することが可能となる。
【0038】
さらに、本例の計時装置1においては、磁界検出パルスSP0およびSP1によって駆動コイル11に誘起された電圧を判断する磁界判定部27に判定用の設定値SV2を制御する設定部27bを設けて、いっそう磁界検出感度を向上できるようにしている。図2に示すように、本例の磁界判定部27の判定部27aは、駆動コイル11に発生したそれぞれの方向の電圧を判定するためにコンパレータ28dおよび28eを採用しており、これらのコンパレータ28dおよび28eで比較される設定値SV2を可変抵抗を用いた調整回路28fによって制御できるようにしている。図3に示すように、発電装置40が動いて電力が蓄電手段である大容量コンデンサ48に蓄積されると充電電圧Vcは時間と共に上昇する。従って、制御信号とノイズとのS/N比は大きくなるので磁界などによるノイズレベルLnは相対的に小さくなる。このため、充電電圧Vcが高くなるに連れて発電装置などからステッピングモータに及ぼす磁界の検出感度は低下する傾向にある。しかしながら、磁界自体の強度は低下しない。従って、磁界が検出されなくても回転検出パルスによって磁界による信号が誤って得られてしまう可能性が高くなる。そこで、本例の計時装置1においては、磁界判定部27に設定部27bを設けて設定値SV2を充電電圧Vcの上昇に伴って低く設定し、磁界検出感度を高く保てるようにしている。充電電圧Vcの増減に伴う設定値SV2の調整は、昇降圧回路49の出力電圧から行うことができるので、その制御信号φ13が駆動制御回路24から設定部27bに供給されている。
【0039】
本例の駆動制御回路24の補助パルス供給部24dは、上述した従来の回路と同様に検出回路25の回転判定部26で駆動ロータ13が回転しないと判定された場合、および磁界判定部27において磁界が検出された場合に実効電力の大きな補助パルスP2を供給するようになっている。ただし、上述したように本例の計時装置1においては、磁界判定部27において磁界が検出される確率が高くなっているので、回転の判定を要しない補助パルスP2を有効に出力することが可能であり、発電装置40の磁界はもちろん、その他の外部磁界による影響を抑制して信頼性の非常に高い運針が行えるようになっている。また、本例の補助パルス供給部24dにおいては、駆動パルスP1で駆動ロータ13が回転しないときに供給される補助パルスと、磁界検出パルスSP0によって高周波磁界が検出されたときに供給される補助パルスと、さらに、磁界検出パルスSP1によって低周波磁界が検出されたときに供給される補助パルスとして同じ実効電力の補助パルスP2が供給されるようにしているが、それぞれのケースで異なった実効電力の補助パルスを供給するようにすることも可能である。
【0040】
また、補助パルスP2に続いて出力される消磁パルスPEを制御する本例の消磁パルス供給部24eは、消磁パルスPEを従来よりも遅いタイミングで次の駆動パルスP1の直前に出力するようになっており、これによって次の駆動パルスP1の実質的な実効電力を高めてロータ13を回転するのに十分なエネルギーを与えられるようにしている。これによって、駆動パルスP1のエネルギーを増やさずにロータ13を確実に回転することができるので、発電装置あるいは外部磁界の影響がある中で消費電力の増加を抑えながら運針ミスの発生を防止することができる。また、補助パルスP2が出力された直後は磁界の検出能力が低下するが、本例のように実質的な実効電力の高い駆動パルスP1を供給することによってロータを確実に回転させ、ロータが回転したか否かを検出しなくても良いので誤り検出となりやすい磁界の検出を省くことができる。
【0041】
図4に、本例の計時装置1に採用されているステッピングモータの制御方法の概略をフローチャートを用いて示してある。このフローチャートにおいても、先に図15に基づき説明した制御方法とほぼ同様のステップには同じ符号を付してあり、以下では詳しい説明を省略する。まず、ステップST1で運針用に1秒を計測する。本例の制御装置20においては、1秒が経過すると、次にステップST21において前回のサイクルで補助パルスP2が出力されたか否かを判断する。上述したように、前回のサイクルで補助パルスP2が出力されていると駆動パルスP1の直前に同じ極性の消磁パルスPEが出力されるようになっている。このため、ステップST21において前回のサイクルで補助パルスP2が出力されていると判断されるとステップST25に移行して消磁パルスPEを出力し、その直後にステップ26で駆動パルスP1を出力してステップST1に戻る。従って、補助パルスP2が出力された次のサイクルでは、消磁パルスPEの電力を活かして駆動パルスP1の実質的な実効電力を上げることができる。
【0042】
前回のサイクルで補助パルスP2が出力されていない場合は、従来と同様にステップST2において磁界検出パルスSP0を用いて高周波磁界を検出する。この際、上述したように、本例の磁界判定部27は設定値SV2を充電電圧によって可変できるようにしてあるので、充電電圧が上昇しても磁界の検出感度を高く保つことができる。高周波磁界が検出されたと判断されると、発電装置40で発電が行われている可能性があるので、本例においては、ステップST15で早送りパルスや逆転パルスといった短パルスが供給されている場合は、そのジョブを強制的に停止するようにしている。さらに、ステップST7において実効電力の大きな補助パルスP2を駆動パルスP1に代わって供給し、磁界によって誤検出が発生し運針ミスが起きるのを防止している。
【0043】
高周波磁界が検出されない場合は、ステップST23および24において、駆動極側と逆極側に2つの磁界検出パルスSP1を交互に出力して低周波磁界である交流磁界の有無を確認する。このステップST23および24においても、交流磁界による誘起電圧を比較する設定値SV2を可変できるようにしてあるので、発電の有無によって充電電圧が変化しても高い検出能力を維持することができる。交流磁界が検出された場合は発電装置40が稼働し電圧が安定しない可能性があるので上記と同様に短パルスの供給をステップST15で強制的に停止する。さらに、ステップST7において駆動パルスP1に代わって補助パルスP2を出力し、運針ミスを防止する。
【0044】
これらのステップにおいて磁界が検出されない場合は、ステップST4において駆動パルスP1を出力し、続いて、ステップST5で回転検出パルスSP2を出力してロータ13の回転の有無を確認する。回転が確認できない場合はステップST7において実効電力の大きな補助パルスP2を供給してロータ13を確実に回転させる。従来の制御方法では、補助パルスP2が出力された直後に消磁パルスPEが出力されるが、本例の制御装置20においては、上述したように次のサイクルの駆動パルスP1の直前にステップ25において消磁パルスPEが出力されるようになっているので、消磁パルスPEを出力する工程は省略されている。そして、回転不良によって補助パルスP2が出力された場合はステップST10において駆動パルスP1のレベル調整(第1のレベル調整)が行われ次のサイクルでは実効電力の大きな駆動パルスP1が供給される。
【0045】
一方、ステップST5において、駆動パルスP1によるロータ13の回転が判別できた場合は、ステップST6において駆動パルスP1の実効電力を下げるレベル調整(第2のレベル調整)を行う。多くのケースでは、ある周期で駆動パルスの実効電力を低減するようにしている。このような制御を行うことによって、駆動パルスP1の消費電力を低減すると共に、電気製品からの磁界がある場所においても運針ミスをなくせるので、信頼性が高く低消費電力の低い計時装置を提供することができる。
【0046】
図5に、タイミングチャートを用いて本例の制御装置からステッピングモータ10に駆動パルスなどが供給される一例を示してある。図5には、先に説明した図14と同様に、駆動コイル11に1方向の磁界を励起するpチャンネルMOS33a、nチャンネルMOS32aおよびサンプリング用のpチャンネルMOS34aの各ゲートGP1、GN1およびGS1と、駆動極側に対して反対となる逆方向の磁界を励起するためのpチャンネルMOS33b、nチャンネルMOS32bおよびサンプリング用のpチャンネルMOS34bの各ゲートGP2、GN2およびGS2に供給される制御信号を用いて示してあり、図14と共通する部分については同じ符号を付して説明を省略する。
【0047】
まず、ステップST1において時間が経過すると、前のサイクルでは補助パルスP2が出力されていないのでステップST21からステップST2に移行する。ステップST2においては時刻t21に高周波のノイズ磁界を検出する磁界検出パルスSP0が出力され、これによって最初のサイクルが開始される。次に、ステップST23および24において、時刻t22および時刻t23に両極のゲートGP1およびGP2に交流磁界を検出する磁界検出パルスSP1を出力する制御信号が供給される。ステップST23および24において磁界が検出されないとステップST4において時刻t24に、例えばパルス幅W10の駆動パルスP1が出力され、これに続いてステップST5において時刻t25に回転検出パルスSP2が出力される。駆動ロータ13の回転が検出されるとこのサイクルは終了し、ステップST1に戻って計時を行う。
【0048】
時刻t31に次のサイクルが開始されると、上記と同様の高周波ノイズ磁界を検出する磁界検出パルスSP0を出力する制御信号が、前のサイクルとは反対側となった駆動極側のゲートGP2に供給される。そして、これに続いて時刻t32および時刻t33にそれぞれの極側のゲートGP2およびGP1に交流磁界検出用のパルスSP1を各々出力する制御信号が供給される。発電装置40が発電を開始して磁界が発生していると、半波整流された方向性のある磁界であっても、双方の極側から出力された2つの磁界検出パルスSP1のいずれかにより誘導電圧が得られ、その値が設定値SV2に達すると、ステップST23あるいは24において磁界があることが検出される。磁界があることが検出されるとステップST7において時刻t34に駆動パルスP1に代わって実効電力の大きな補助パルスP2が出力され、ロータ13を確実に回転させる。
【0049】
時刻t41に次のサイクルが開始されるとすぐにステップST21において補助パルスP2が前のサイクルで出力されたか否かが判断される。補助パルスP2が出力されていると、ステップST25においてすぐに消磁パルスPEが出力され、これに続いて時刻t42にステップST26で駆動パルスP1が出力される。消磁パルスPEは補助パルスP2とは逆極のパルスであり、消磁パルスPEに続いて次のサイクルの駆動パルスP1を供給することにより駆動パルスP1の実質的な実効電力を大きくすることができる。従って、発電が継続して磁界がある間、あるいは残留磁界がある間であってもロータ13を確実に回転することができるので回転検出を省き、誤り検出の可能性をなくすことができる。また、補助パルスP2を出力することにより磁界検出能力も低下するので、磁界の検出を省けることはメリットが大きい。このため、運針を確実に行える。さらに、これと共に消磁パルスPEのエネルギーもロータを動かすために用いることができるので消費される電力を低減することができる。
【0050】
ステップST26において駆動パルスP1が出力されると、ステップST1に戻って計時を行う。そして、次のサイクルが来ると、時刻t51に上記と同様に高周波磁界ノイズ用の検出パルスSP0が出力される。また、続いて、時刻t52および53に交流磁界を検出するパルスSP1が双方の極側から順番に出力される。そして、発電装置が発電を停止して磁界が検出されないと、時刻t54に駆動パルスP1が出力され、続いて回転検出用のパルスSP2が出力される。ステップST5においてロータ13の回転が検出されないと、ステップST7において補助パルスP2が出力される。そして、この場合も消磁パルスPEは補助パルスP2の直後には出力されずサイクルを終了する。時刻t61に次のサイクルが開始されると、まず、時刻t61に消磁パルスPEが出力され、これに続いて時刻t62に駆動パルスP1が出力される。このため、駆動パルスP1の実効で力が実質的に高くなるので、このケースでもロータを確実に駆動できるようにしている。時刻t62に出力される駆動パルスP1は、前のサイクルで回転が検出できなかったために実効電力が増やされており、本例においては、前のサイクルより大きなパルス幅W11の駆動パルスP1がステッピングモータに出力される。駆動パルスP1の実効電力はパルス幅と共に、あるいはパルス幅に代わって電圧を用いて制御することが可能であり、本例の計時装置1においては昇降圧回路49を用いて電圧を制御することが可能である。
【0051】
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の第2の実施の形態に係る計時装置1について説明する。本例の計時装置1の構成は先に図1に基づき説明した計時装置と共通であるので、図面を基に詳しい説明をすることは省略する。本例の計時装置1の制御装置20は、昇降圧回路49の出力電圧φ12をモニターすることによって発電装置40が発電中であるか否かを判断できることを積極的に制御に利用している。すなわち、発電中であると駆動パルス供給部24aにおいて早送りを行っている場合は強制的に停止する。それと共に、発電が行われているときは発電装置からの磁界によって回転検出が難しくなることを考慮し、磁界検出パルス供給部24cから磁界検出パルスSP0あるいはSP1を出力するための制御信号を出力しないで補助パルス供給部24dを用いて回転検出を要しない実効電力の大きな補助パルスP2を出力するようにしている。補助パルスP2の実効エネルギーはロータが十分に回転するように選択されているので、ロータの回転の有無を検出する必要はない。従って、回転検出時に磁界によってノイズが発生し、ロータが回転していないにも係わらず回転したものと判断されて運針ミスが発生するのを未然に防止することができる。一方、補助パルスP2を供給することによって磁界検出能力も低下するので、本例のように発電の有無によって磁界の有無を判断することにより制御上の信頼性はさらに向上する。
【0052】
図6に、本例の計時装置1に採用されているステッピングモータの制御方法の概略をフローチャートを用いて示してある。このフローチャートにおいても、先に説明した制御方法と同様のステップには同じ符号を付してあり、共通する部分については以下では詳しい説明を省略する。まず、ステップST1で運針用に1秒を計測する。本例の制御装置20においては1秒が経過すると、次にステップST31において発電装置40が発電中であるか否かを確認する。発電中であると、上述したように、駆動電圧が変動する可能性が高いので運針ミスが発生し易い。そこで、ステップST15において駆動パルス供給部24aが早送り制御あるいは逆転制御を行っている場合は早送りパルスあるいは逆転パルスといった短パルスの供給を強制的に停止する。さらに、発電中は発電装置40の磁界によって回転検出にミスが発生し易いので、磁界による影響がでるものとして磁界検出パルスSP0およびSP1を出力せずに、駆動パルスP1に代わってステップST7において補助パルスP2を出力してロータ13を駆動するようにしている。このように、本例の計時装置1は、発電中であることを検出すると磁界検出パルスSP0やSP1、さらに、回転検出用のパルスSP2を省略するようにして、実効電力の大きな補助パルスP2によってロータ13を駆動する際の消費電力をできるだけ低減できるようにしている。
【0053】
ステップST31において発電中でない場合は、先に説明したのと同様にステップST2において磁界検出パルスSP0を用いて外部からの高周波磁界を検出し、ステップST3において磁界検出パルスSP1を用いて外部からの交流磁界(低周波ノイズ)を検出する。そして、これらのステップにおいて回転検出の障害となるような磁界が検出されなかった場合は、ステップST4において駆動パルスP1を出力し、続いて、ステップST5で回転検出パルスSP2を出力してロータ13の回転の有無を確認する。回転が確認できない場合はステップST7において実効電力の大きな補助パルスP2を供給してロータ13を確実に回転し、その後、ステップST8において消磁パルスPEを出力し、さらに必要であれば駆動パルスP1のレベルを調整する。一方、ステップST5において、駆動パルスP1によるロータ13の回転が判別できた場合は、ステップST6において条件が整えば駆動パルスP1の実効電力を下げるレベル調整を行う。
【0054】
図7に、タイミングチャートを用いて本例の制御装置からステッピングモータ10に駆動パルスなどが供給される一例を示してある。図7も先に説明した図5と同様に、駆動回路30を構成するpチャンネルMOS33a、nチャンネルMOS32aおよびサンプリング用のpチャンネルMOS34aの各ゲートGP1、GN1およびGS1、さらに、pチャンネルMOS33b、nチャンネルMOS32bおよびサンプリング用のpチャンネルMOS34bの各ゲートGP2、GN2およびGS2に供給される制御信号を用いて示してあり、上述した部分と共通するものについては同じ符号を付して説明を省略する。
【0055】
ステップST1において所定の時間(1秒)が経過したのち、ステップST31において発電装置40が稼働していないとするとステップST2に移行する。そして、ステップST2において時刻t71に高周波のノイズ磁界を検出する磁界検出パルスSP0が出力されて最初のサイクルが開始される。次に、ステップST3において、時刻t72に駆動極と逆極側のゲートGP2に交流磁界を検出する磁界検出パルスSP1が出力される。本例においては、ステップST31において発電装置40の稼働状況をチェックし、稼働中は磁界が検出されるか否かにかかわらず磁界があるものとした処理を行うようにしている。従って、発電装置40の磁界検出を行う必要がない。このため、交流磁界を検出する磁界検出パルスSP1は先に図14で説明した従来の制御方法と同様に、駆動側に対して逆極となる側にだけ出力している。
【0056】
これらのステップST2および3で磁界が検出されないと、ステップST4において時刻t73に駆動パルスP1が出力され、これに続いてステップST5において時刻t74に回転検出パルスSP2が出力される。そして、駆動ロータ13の回転が検出されると、このサイクルは終了し、ステップST1に戻って計時を行う。
【0057】
時刻t81に次のサイクルが開始されると、まず、発電装置40が稼働しているか否かが確認され、稼働しているとステップST7に移行する。そして、前のサイクルと逆転した駆動極側のゲートGP2およびGN2に補助パルスP2を出力する制御パルスが供給される。補助パルスP2によって駆動ロータ13は完全に回転するので回転検出は不要であり、続いてステップST8で消磁パルスPEが時刻t82に逆極側から出力されサイクルを終了する。
【0058】
時刻t83に次のサイクルが開始されたときもステップST31において発電装置40が稼働中であると判断されると、前のサイクルと同様の処理が行われる。すなわち、ステップST7に移行して前のサイクルと逆転した駆動極側のゲートGP1およびGN1に補助パルスP2を出力する制御パルスが供給される。そして、補助パルスP2によって駆動ロータ13は完全に回転するので回転検出は行われず、ステップST8で消磁パルスPEが時刻t84に逆極側から出力される。
【0059】
時刻t91に次のサイクルが開始され、このサイクルではステップST31において発電装置40が稼働していないとすると、ステップST2および3の磁界を検出する工程に移行し、時刻t91および92に高周波用の検出パルスSP0および低周波用の検出パルスSP1をそれぞれ出力する。そして、磁界が検出されないと時刻t93に駆動パルスP1を出力して時刻t94にロータ13の回転を確認する。検出パルスSP0あるいはSP1のいずれかによって磁界が検出されると、前のサイクルと同様に駆動パルスP1に代わって駆動パルスP2が出力されロータ13を確実に回転することによって回転検出を行うプロセスを省けるようにしている。
【0060】
このように、本例の計時装置1においては、内蔵している発電装置40が発電を行っている間はステッピングモータ10の回転検出に影響がある磁界が出力されているものとして処理を行う制御方法を採用している。従って、発電中は検出がそれほど容易ではない発電装置40からの磁界を検出するプロセスを省くことができるので制御はシンプルとなり、運針ミスをなくすことができる。その一方で、発電中は実効電力の大きな補助パルスP2によって運針が行われるので消費電力は増加する傾向にあるが、磁界を検出したりロータの回転を検出するステップを省略できるので消費電力の増加も抑制される。さらに、発電中は駆動用の用いられる電圧が変動する可能性があることを考慮し、早送りも強制的に停止するようにしている。このように、本例の計時装置1においては、発電中であるか否かを積極的に利用してステッピングモータ10の制御を行うことにより、運針ミスがなく、非常に信頼性の高い計時装置を提供することができる。
【0061】
〔第3の実施の形態〕
次に、本発明の第3の実施の形態に係る計時装置1について説明する。本例の計時装置1の構成も先に図1に基づき説明した計時装置と共通するので、図面を基にして詳しい構成を説明することは省略する。本例の計時装置1の制御装置20は、いったん磁界が検出されて補助パルスP2が出力されると、発電装置40は適当な期間だけ継続した動作を続けることに着目し、予め定めた数サイクルの間は磁界があるものとして処理を行い、高い信頼性が得られるようにしている。このため、本例の制御部20の駆動制御回路24の駆動パルス供給部24aは、補助パルスP2が出力されると、その時点で供給されている駆動パルスP1よりも実効電力が数段階高い駆動パルスを予め設定された数サイクルの間は供給するようになっている。また、本例の駆動パルス供給部24aにおいても、磁界が検出されると発電が行われているものと判断し、電圧変動に伴う運針ミスを防止するために早送りや逆転を強制的に停止するようにしている。また、補助パルスP2を供給することにより、磁界の検出能力は低下する傾向になる。従って、予め定めれたサイクルだけ磁界の検出を行わずに実効電力の大きな駆動パルスを供給することによって磁界の検出能力の低下をカバーすることもできる。
【0062】
図8に、本例の計時装置1に採用されているステッピングモータの制御方法の概略をフローチャートを用いて示してある。このフローチャートも、先に説明した制御方法と同様のステップには同じ符号を付してあり、以下では詳しい説明を省略する。まず、ステップST1で運針用に1秒を計測する。本例の制御装置20においては1秒が経過すると、ステップST41において先のサイクルで補助パルスP2が出力されてから、予め定められたC個のサイクル(所定の期間)以内であるか否かを判断する。本例の制御方法においては、最も近い補助パルスP2が出力されてからCサイクル以内の場合は磁界が継続して出力されているか、あるいは残留磁界の影響が考えられるインターバルあり、磁界の検出能力が低下する期間も考慮されている。このため、補助パルスP2からCサイクル以内は、磁界の検出を行わず、ステップST42において早送りパルスなどの短パルスを強制的に停止し、さらに、ステップST43においてその時点における駆動パルスP1のレベルよりも数段高い実効電力を備えた駆動パルスを供給し、ロータ13を確実に回転させる。これにより、回転検出を行わなくて済むので運針ミスが発生することがなくなる。そして、ステップST1に戻って計時を行う。
【0063】
一方、補助パルスP2が出力されてからCサイクルを越している場合は、先に説明したのと同様にステップST2において磁界検出パルスSP0を用いて外部からの高周波磁界を検出し、ステップST23およびステップST24において双方の極側で交流磁界を検出する。これによって、発電装置40からの磁界を高頻度でキャッチすることが可能となる。これらのステップにおいて磁界が検出された場合は、ロータ13の回転の有無の判断で誤検出が行い安くなるので、ステップST17に移行し実効電力の高い補助パルスP2を供給する。
【0064】
これらのステップにおいて回転検出の障害となるような磁界が検出されなかった場合は、ステップST4において駆動パルスP1を出力し、続いて、ステップST5で回転検出パルスSP2を出力してロータ13の回転の有無を確認する。回転が確認できない場合はステップST7において実効電力の大きな補助パルスP2を供給してロータ13を確実に回転し、その後、ステップST8において消磁パルスPEを出力し、さらに必要であれば駆動パルスP1のレベルを調整する。一方、ステップST5において、駆動パルスP1によるロータ13の回転が判別できた場合は、ステップST6において条件が整えば駆動パルスP1の実効電力を下げるレベル調整を行う。
【0065】
図9に、タイミングチャートを用いて本例の制御装置からステッピングモータ10に駆動パルスなどが供給される一例を示してある。本図も先に説明した図7などと同様に、駆動回路30を構成するpチャンネルMOS33a、nチャンネルMOS32aおよびサンプリング用のpチャンネルMOS34aの各ゲートGP1、GN1およびGS1、さらに、pチャンネルMOS33b、nチャンネルMOS32bおよびサンプリング用のpチャンネルMOS34bの各ゲートGP2、GN2およびGS2に供給される制御信号を用いて示してあり、上述した部分と共通するものについては同じ符号を付して説明を省略する。
【0066】
図8に示したステップST1において所定の時間(1秒)が経過し、ステップST41において補助パルスP2からCサイクル経過後であるとステップST2に移行する。ステップST2においては、時刻t101に高周波のノイズ磁界を検出する磁界検出パルスSP0が出力されて最初のサイクルが開始される。次に、ステップST23およびステップST24において逆極側のゲートGP2と駆動極側のゲートGP1に順番に交流磁界を検出する磁界検出パルスSP1を出力するための制御信号が供給され、時刻t102および時刻t103に極性の異なる磁界検出用のパルスSP1がそれぞれ出力される。これらのステップで磁界が検出されない場合は、ステップST4において時刻t104に電圧V10の駆動パルスP1が供給され、次にステップST5において時刻t105に駆動ロータ13の回転の有無が検出される。駆動ロータ13が回転している場合は、ステップST1に戻って計時を行う。
【0067】
時刻t111に次のサイクルが開始されると、上記と同様に高周波磁界を検出するためのパルスSP0が出力され、これに続いて時刻t112と時刻t113に交流磁界を検出するためのパルスSP1がそれぞれ出力される。時刻t113に出力された駆動極側の磁界検出パルスSP1によって磁界が検出されると、ステップST7に移行し、ステップST7において時刻t114に実効電力の大きな補助パルスP2が出力される。そして、時刻t115に消磁パルスPEが出力され、このサイクルは終了する。
【0068】
時刻t121に次のサイクルが開始されると、ステップST41において、例えば、Cの値は2にセットされているので、前のサイクルで補助パルスP2が出力されてから所定の期間内となる。このため、ステップST42に移行し磁界検出の各工程は行われない。そして、早送りが行われている場合はステップST42において強制的に停止される。通常の駆動の場合は、ステップST43において時刻t104に出力された駆動パルスP1よりも実効電力が数段高い駆動パルスが選択され出力される。本例の計時装置1においては、昇降圧回路49を用いて電圧を変えることができるので、時刻t121に、磁界が検出された状況下での駆動パルスよりも大きな電圧V11を備えた実効電力の大きな駆動パルスP1が出力される。これによって回転検出を行わなくても良いのでノイズとなる磁界がある環境でも運針ミスをなくし、信頼性の高い計時装置を実現できる。
【0069】
時刻t131にさらに次のサイクルが開始されると、ステップST41においてCが2にセットされているので、このサイクルも所定の期間内に入る。従って、ステップST43において電圧が大きく実効電力の高い駆動パルスP1が時刻t131に出力される。
【0070】
次のサイクルが始まる時刻t141においては、所定の期間内から外れるので、再び磁界検出パルスSP0およびSP1がそれぞれ時刻t141と、時刻t142および143に出力され磁界の有無が判断される。そして、磁界が検出されなければ時刻t144に時刻t104と同じ電圧V10の通常の実効電力を備えた駆動パルスP1が出力され、時刻t145から回転検出用のパルスSP2が出力される。一方、この段階で磁界が検出されれば、再び補助パルスP2が出力され、所定の2サイクルは実効電力の大きな駆動パルスP1が出力される。
【0071】
なお、図9には、実効電力の高い駆動パルスとして電圧の高いパルスを採用しているが、パルス幅で実効電力を制御することももちろん可能であり、また、電圧とパルス幅の双方を用いて実効電力を制御することも可能である。あるいは、駆動パルスP1や補助パルスP2を複数のサブパルスで構成し、そのデューティー比によって実効電力を制御することももちろん可能である。また、発電中の磁界検出能力をさらに向上させるために、補助パルスを出力後も各サイクル毎に磁界検出を行うことももちろん可能である。
【0072】
〔第4の実施の形態〕
次に、本発明の第4の実施の形態に係る計時装置1について説明する。本例の計時装置1の構成も先に図1に基づき説明した計時装置と共通するので、図面を基にして詳しい構成を説明することは省略する。本例の計時装置1の制御装置20は、不定期であり、さらに数100ms程度と短い発電装置40で発生するノイズ磁界などを検出しやすいように、磁界の検出頻度をさらに向上するようにしている。このため、本例の制御部20の駆動制御回路24の磁気検出パルス供給部24cは、駆動パルスP1に先立って磁気検出パルスSP1を供給すると共に、回転検出パルスSP2に続いて磁気検出パルスSP1を再び供給するようにしている。さらに、これらの磁気検出パルスSP1の極性を変えて、ノイズ磁界の検出確率をさらに向上できるようにしている。
【0073】
図10に、本例の計時装置1に採用されているステッピングモータの制御方法の概略をフローチャートを用いて示してある。このフローチャートも、先に説明した制御方法と同様のステップには同じ符号を付してあり、以下では詳しい説明を省略する。まず、ステップST1で運針用に1秒を計測する。次に、先に説明したのと同様にステップST2において磁界検出パルスSP0を用いて外部からの高周波磁界を検出し、これに続いてステップST23において磁界検出パルスSP1を用いて一方の極側で交流磁界(低周波磁界)を検出する。これらのステップにおいて磁界が検出された場合は、ロータ13の回転の有無の判断で誤検出が発生しやすいので、ステップST17に移行し実効電力の高い補助パルスP2を供給する。同時に、ステップST15において早送りパルスなどの短パルスの供給を停止する。
【0074】
これらのステップにおいて回転検出の障害となるような磁界が検出されなかった場合は、ステップST4において駆動パルスP1を出力し、続いて、ステップST5で回転検出パルスSP2を出力してロータ13の回転の有無を確認する。回転が確認できない場合はステップST7において実効電力の大きな補助パルスP2を供給してロータ13を確実に回転し、その後、ステップST8において消磁パルスPEを出力し、さらに必要であれば駆動パルスP1のレベルを調整する。
【0075】
一方、ステップST5において、駆動パルスP1によるロータ13の回転が判別できた場合は、その直後にステップST24において、ステップST23と異なる極側で磁界検出パルスSP1を用いて交流磁界(低周波磁界)を検出する。ステップST24において交流磁界が検出された場合は、誤検出である可能性が高いので、上記の実施の形態と同様にステップST7において補助パルスP0を供給する。このように、駆動パルスP1を供給する前のタイミングと、回転検出パルスSP2の後のタイミングの2工程で磁界検出パルスSP1を供給して交流磁界の検出を図ることにより、磁界が検出できる確率を大幅に向上することができる。特に、発電装置40の発電のタイミングは不定期であり、また、発電期間も通常は短い。従って、駆動パルスP1が供給する前のタイミングでノイズ磁界が発生していなくとも、回転検出パルスSP2が供給されるタイミングでノイズ磁界が発生していることも考えられる。このようなノイズ磁界に対し、本例の制御装置20および制御方法であれば、回転検出パルスSP2の後のタイミングでも磁界を検出しているので、駆動パルスP1が供給されている間、あるいは、回転検出パルスSP2が供給されている間に発生したノイズ磁界も検出できる可能性が高い。従って、ノイズ磁界による誤検出の有無を確認することが可能であり、ロータが回転したか否か信頼性の高い判定を下すことができる。
【0076】
図11に、タイミングチャートを用いて本例の制御装置からステッピングモータ10に駆動パルスなどが供給される一例を示してある。本図も先に説明した図7などと同様に、駆動回路30を構成するpチャンネルMOS33a、nチャンネルMOS32aおよびサンプリング用のpチャンネルMOS34aの各ゲートGP1、GN1およびGS1、さらに、pチャンネルMOS33b、nチャンネルMOS32bおよびサンプリング用のpチャンネルMOS34bの各ゲートGP2、GN2およびGS2に供給される制御信号を用いて示してあり、上述した部分と共通するものについては同じ符号を付して説明を省略する。
【0077】
図10に示したステップST1において所定の時間(1秒)が経過すると時刻t151に高周波のノイズ磁界を検出する磁界検出パルスSP0が出力されて最初のサイクルが開始される。次に、ステップST23において逆極側のゲートGP2に交流磁界を検出する磁界検出パルスSP1を出力するための制御信号が供給され、時刻t152に磁界検出用のパルスSP1が出力される。これらのステップで磁界が検出されない場合は、ステップST4において時刻t153にパルス幅W10の駆動パルスP1が供給され、次にステップST5において時刻t154に駆動ロータ13の回転の有無が検出される。本例の制御方法では、この回転検出に続いてステップST24において時刻t155に駆動側のゲートGP1に交流磁界を検出する磁界検出パルスSP1を出力するための制御信号が供給され、2回目の低周波磁界の検出が行われる。そして、2回目の磁界検出パルスSP1によって磁界が検出されるとステップST7に移行し、時刻t156にパルス幅W20の実効電力の大きな補助パルスP2が出力され、さらに、時刻t157に消磁パルスPEが出力される。
【0078】
次に、時刻t161に次のサイクルが開始されると、上記と同様に高周波磁界を検出するためのパルスSP0が出力され、これに続いて時刻t162に交流磁界を検出するためのパルスSP1が出力される。このタイミングで磁界が検出されないと時刻t163に駆動パルスP1が供給され、時刻t164に回転検出パルスSP2が供給される。さらに、続いて第2の磁界検出パルスSP1が時刻t165に出力され、このタイミングでも磁界が検出されず、また、回転検出パルスSP2によってロータの回転が検出されているとロータは確実に回転したものと判断され、このサイクルは終了する。
【0079】
なお、図11では、駆動パルスP1に先立って逆極側の磁界検出パルスSP1を出力し、回転検出パルスSP2に続いて駆動極側の磁界検出パルスSP1を出力して回転検出の際に誤検出となりやすい側のノイズ磁界を検出できるようにしている。もちろん、先に駆動極側の磁界検出パルスSP1を出力し、後で逆極側の磁界検出パルスSP1を出力しても良い。あるいは、先に極性の異なる磁界検出パルスSP1をそれぞれ出力し、回転検出パルスSP2に続いて一方の極あるいは極性の異なる2つの磁界検出パルスSP1を再び出力して磁界を検出する確率をさらに高めるようにすることも可能である。
【0080】
以上のように、本例の計時装置1は、内蔵した発電装置からの磁界が検出できるように磁界検出の確率を向上したり、発電している間は磁界があるものとして処理を行うなどの方法で外部磁界に加えて発電装置からの磁界の影響を除けるようにしている。これによって、不定期に発電を行う発電装置を内蔵した計時装置においても構成度で運針を行うことが可能であり、電池なしで使用できる計時装置の精度を大幅に向上することが可能となる。また、本発明は腕時計装置などの計時装置に限らず、クロノグラフなどの多機能時計やその他の発電装置およびステッピングモータを内蔵しいた装置においても本発明を提供できることはもちろんである。
【0081】
なお、上記において説明したそれぞれの駆動パルスP1、補助パルスP2、磁界検出パルスSP0およびSP1、および回転検出パルスSP2などの波形は例示であり、計時装置に採用されたステッピングモータ10の特性などに合わせて設定できることはもちろんである。また、上記の例では、計時装置に好適な2相のステッピングモータを例に本発明を説明しているが、3相以上のステッピングモータに対しても本発明を同様に適用できることはもちろんである。また、各相に共通した制御を行う代わりに、各相毎の適したパルス幅およびタイミングで駆動パルスを供給することも可能である。また、ステッピングモータの駆動方式は、1相励磁に限らず、2相励磁あるいは1−2相励磁であっても良いことはもちろんである。
【0082】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の制御方法および制御装置においては、発電装置からの磁界が検出できるように磁界の検出確率を向上したり、発電中は磁界があるものとして実効電力の大きな駆動パルスあるいは補助パルスを供給する処理を行ったり、さらには、いったん磁界が検出されると発電装置からの磁界があるものとして同様の処理を行うようにしている。このため、本発明の制御装置および制御方法を採用することによって、計時装置などにステッピングモータと共に収納された発電装置からの磁界の影響を大幅に抑制することが可能となり、電池が不要で何時でも何処でもミスなく高い精度で運針を行える計時装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るステッピングモータと発電装置を格納した計時装置の概略構成を示す図である。
【図2】図1に示す計時装置の制御回路の内の検出回路の概略構成を示す図である。
【図3】図1に示す計時装置において、発電装置が稼働することによって充電電圧が上昇する様子を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る制御装置の制御方法を示すフローチャートである。
【図5】図4に示す制御装置の動きを示すタイミングチャートである。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る制御装置の制御方法を示すフローチャートである。
【図7】図6に示す制御装置の動きを示すタイミングチャートである。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る制御装置の制御方法を示すフローチャートである。
【図9】図8に示す制御装置の動きを示すタイミングチャートである。
【図10】本発明の第4の実施の形態に係る制御装置の制御方法を示すフローチャートである。
【図11】図10に示す制御装置の動きを示すタイミングチャートである。
【図12】従来の計時装置の概略構成を示す図である。
【図13】図12に示す計時装置に採用されている検出回路の概略構成を示す図である。
【図14】図12に示す計時装置に採用されている制御装置の動きを示すタイミングチャートである。
【図15】図14に示す制御装置の制御方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1、9・・計時装置
10・・ステッピングモータ
11・・駆動コイル
12・・駆動用ステータ
13・・駆動用ロータ
20・・制御装置
21・・水晶振動子
22・・パルス合成回路
23・・制御回路
24・・駆動制御回路
24a・・駆動パルス供給部
24b・・回転検出パルス供給部
24c・・磁界検出パルス供給部
24d・・補助パルス供給部
24e・・消磁パルス供給部
25・・検出回路
26・・回転判定部
27・・磁界判定部
30・・駆動回路
40・・発電装置
41・・電池
42・・発電用ステータ
43・・発電用ロータ
44・・発電コイル
45・・回転錘
46・・増速ギア
47・・整流用ダイオード
48・・大容量コンデンサ
49・・昇降圧回路
50・・輪列
61・・秒針
62・・分針
63・・時針

Claims (17)

  1. 発電用ロータが発電用ステータの内部で回転して発電を行う発電装置が運動エネルギー伝達手段によって稼働して電力を発生し、蓄電手段を介して供給された前記電力を用いて多極磁化された駆動用ロータを駆動コイルを備えた駆動用ステータ内で回転駆動可能なステッピングモータの制御装置であって、
    前記駆動コイルに対し前記駆動用ロータを駆動するための駆動パルスを供給する駆動手段と、
    前記駆動パルスに続いて前記駆動用ロータの回転検出用の誘導電圧を誘起する回転検出パルスを供給する回転検出手段と、
    前記駆動パルスに先立って前記ステッピングモータに対する外部磁界を検出する磁界検出用の誘導電圧を誘起する磁界検出パルスを供給する磁界検出手段と、
    前記回転検出パルスおよび磁界検出パルスによって得られた回転検出用および磁界検出用の誘導電圧をそれぞれの設定値と比較して回転の有無および磁界の有無を判定する判定手段と、
    前記駆動用ロータが回転せず、または、前記外部磁界が検出されたときに前記駆動パルスより実効電力の大きな補助パルスを供給する補助手段とを有し、
    前記磁界検出手段は、ほぼ同じ周波数帯の磁界を検出するために前記駆動コイルに対し極性の異なる第1および第2の前記磁界検出パルスを前記駆動パルスに先立って供給可能であることを特徴とするステッピングモータの制御装置。
  2. 発電用ロータが発電用ステータの内部で回転して発電を行う発電装置が運動エネルギー伝達手段によって稼働して電力を発生し、蓄電手段を介して供給された前記電力を用いて多極磁化された駆動用ロータを駆動コイルを備えた駆動用ステータ内で回転駆動可能なステッピングモータの制御装置であって、
    前記駆動コイルに対し前記駆動用ロータを駆動するための駆動パルスを供給する駆動手段と、
    前記駆動パルスに続いて前記駆動用ロータの回転検出用の誘導電圧を誘起する回転検出パルスを供給する回転検出手段と、
    前記駆動パルスに先立って前記ステッピングモータに対する外部磁界を検出する磁界検出用の誘導電圧を誘起する磁界検出パルスを供給する磁界検出手段と、
    前記回転検出パルスおよび磁界検出パルスによって得られた回転検出用および磁界検出用の誘導電圧をそれぞれの設定値と比較して回転の有無および磁界の有無を判定する判定手段と、
    前記駆動用ロータが回転せず、または、前記外部磁界が検出されたときに前記駆動パルスより実効電力の大きな補助パルスを供給する補助手段とを有し、
    前記磁界検出手段は、前記駆動コイルに対し前記磁界検出パルスを前記駆動パルスの前および前記回転検出パルスの直後に供給可能であることを特徴とするステッピングモータの制御装置。
  3. 発電用ロータが発電用ステータの内部で回転して発電を行う発電装置が運動エネルギー伝達手段によって稼働して電力を発生し、蓄電手段を介して供給された前記電力を用いて多極磁化された駆動用ロータを駆動コイルを備えた駆動用ステータ内で回転駆動可能なステッピングモータの制御装置であって、
    前記駆動コイルに対し前記駆動用ロータを駆動するための駆動パルスを供給する駆動手段と、
    前記駆動パルスに続いて前記駆動用ロータの回転検出用の誘導電圧を誘起する回転検出パルスを供給する回転検出手段と、
    前記駆動パルスに先立って前記ステッピングモータに対する外部磁界を検出する磁界検出用の誘導電圧を誘起する磁界検出パルスを供給する磁界検出手段と、
    前記回転検出パルスおよび磁界検出パルスによって得られた回転検出用および磁界検出用の誘導電圧をそれぞれの設定値と比較して回転の有無および磁界の有無を判定する判定手段と、
    前記駆動用ロータが回転せず、または、前記外部磁界が検出されたときに前記駆動パルスより実効電力の大きな補助パルスを供給する補助手段とを有し、
    前記判定手段は、前記蓄電手段の充電電圧によって前記磁界検出用の誘導電圧を判定する前記設定値を調整可能であることを特徴とするステッピングモータの制御装置。
  4. 発電用ロータが発電用ステータの内部で回転して発電を行う発電装置が運動エネルギー伝達手段によって稼働して電力を発生し、蓄電手段を介して供給された前記電力を用いて多極磁化された駆動用ロータを駆動コイルを備えた駆動用ステータ内で回転駆動可能なステッピングモータの制御装置であって、
    前記駆動コイルに対し前記駆動用ロータを駆動するための駆動パルスを供給する駆動手段と、
    前記駆動パルスに続いて前記駆動用ロータの回転検出用の誘導電圧を誘起する回転検出パルスを供給する回転検出手段と、
    前記駆動パルスに先立って前記ステッピングモータに対する外部磁界を検出する磁界検出用の誘導電圧を誘起する磁界検出パルスを供給する磁界検出手段と、
    前記回転検出パルスおよび磁界検出パルスによって得られた回転検出用および磁界検出用の誘導電圧をそれぞれの設定値と比較して回転の有無および磁界の有無を判定する判定手段と、
    前記駆動用ロータが回転せず、または、前記外部磁界が検出されたときに前記駆動パルスより実効電力の大きな補助パルスを供給する補助手段とを有し、
    前記補助手段が、前記発電装置の発電中のときは前記補助パルスを供給することを特徴とするステッピングモータの制御装置。
  5. 発電用ロータが発電用ステータの内部で回転して発電を行う発電装置が運動エネルギー伝達手段によって稼働して電力を発生し、蓄電手段を介して供給された前記電力を用いて多極磁化された駆動用ロータを駆動コイルを備えた駆動用ステータ内で回転駆動可能なステッピングモータの制御装置であって、
    前記駆動コイルに対し前記駆動用ロータを駆動するための駆動パルスを供給する駆動手段と、
    前記駆動コイルに対し前記駆動パルスより周期の短い短パルスを供給する短パルス供給手段とを有し、
    前記短パルス供給手段は、前記発電装置の発電中は前記短パルスの供給を停止することを特徴とするステッピングモータの制御装置。
  6. 請求項5において、前記短パルスは、早送りパルスまたは逆転パルスの少なくともいずれかであることを特徴とするステッピングモータの制御装置。
  7. 発電用ロータが発電用ステータの内部で回転して発電を行う発電装置が運動エネルギー伝達手段によって稼働して電力を発生し、蓄電手段を介して供給された前記電力を用いて、多極磁化された駆動用ロータを駆動コイルを備えた駆動用ステータ内で回転駆動可能なステッピングモータの制御装置であって、
    前記駆動コイルに対し前記駆動用ロータを駆動するための駆動パルスを供給する駆動手段と、
    前記駆動パルスに続いて前記駆動用ロータの回転検出用の誘導電圧を誘起する回転検出パルスを供給する回転検出手段と、
    前記駆動パルスに先立って前記ステッピングモータに対する外部磁界を検出する磁界検出用の誘導電圧を誘起する磁界検出パルスを供給する磁界検出手段と、
    前記回転検出パルスおよび磁界検出パルスによって得られた回転検出用および磁界検出用の誘導電圧をそれぞれの設定値と比較して回転の有無および磁界の有無を判定する判定手段と、
    前記駆動用ロータが回転せず、または、前記外部磁界が検出されたときに前記駆動パルスより実効電力の大きな補助パルスを供給する補助手段とを有し、
    前記駆動手段は、複数の実効電力の前記駆動パルスを供給可能であり、前記補助パルスが供給された後は直前の前記駆動パルスよりも実効電力の大きな前記駆動パルスを少なくとも1つ供給することを特徴とするステッピングモータの制御装置。
  8. 発電用ロータが発電用ステータの内部で回転して発電を行う発電装置が運動エネルギー伝達手段によって稼働して電力を発生し、蓄電手段を介して供給された前記電力を用いて多極磁化された駆動用ロータを駆動コイルを備えた駆動用ステータ内で回転駆動可能なステッピングモータの制御装置であって、
    前記駆動コイルに対し前記駆動用ロータを駆動するための駆動パルスを供給する駆動手段と、
    前記駆動パルスより実効電力の大きな補助パルスを供給する補助手段とを有し、
    前記補助手段が、前記発電装置の発電中のときは前記補助パルスを供給することを特徴とするステッピングモータの制御装置。
  9. 発電用ロータが発電用ステータの内部で回転して発電を行う発電装置が運動エネルギー伝達手段によって稼働して電力を発生し、蓄電手段を介して供給された前記電力を用いて、多極磁化された駆動用ロータを駆動コイルを備えた駆動用ステータ内で回転駆動可能なステッピングモータの制御方法であって、
    前記駆動コイルに対し前記駆動用ロータを駆動するための駆動パルスを供給する駆動工程と、
    前記駆動パルスに続いて前記駆動コイルに回転検出パルスを出力し、その誘導電圧を第1の設定値と比較し回転の可否を検出する回転検出工程と、
    前記駆動パルスに先立って前記駆動コイルに前記ステッピングモータに対する外部磁界を検出する磁界検出パルスを出力し、その誘導電圧を第2の設定値と比較し磁界検出を行う磁界検出工程と、
    前記駆動用ロータが回転せず、または、前記外部磁界が検出されたときに前記駆動パルスより実効電力の大きな補助パルスを供給する補助工程とを有し、
    前記磁界検出工程では、ほぼ同じ周波数帯の磁界を検出するために前記駆動コイルに対し極性の異なる前記磁界検出パルスを出力することを特徴とするステッピングモータの制御方法。
  10. 発電用ロータが発電用ステータの内部で回転して発電を行う発電装置が運動エネルギー伝達手段によって稼働して電力を発生し、蓄電手段を介して供給された前記電力を用いて、多極磁化された駆動用ロータを駆動コイルを備えた駆動用ステータ内で回転駆動可能なステッピングモータの制御方法であって、
    前記駆動コイルに対し前記駆動用ロータを駆動するための駆動パルスを供給する駆動工程と、
    前記駆動パルスに続いて前記駆動コイルに回転検出パルスを出力し、その誘導電圧を第1の設定値と比較し回転の可否を検出する回転検出工程と、
    前記駆動パルスに先立って前記駆動コイルに前記ステッピングモータに対する外部磁界を検出する磁界検出パルスを出力し、その誘導電圧を第2の設定値と比較し磁界検出を行う第1の磁界検出工程と、
    前記回転検出パルスに続いて前記駆動コイルに前記ステッピングモータに対する外部磁界を検出する磁界検出パルスを出力し、その誘導電圧を第2の設定値と比較し磁界検出を行う第2の磁界検出工程と、
    前記駆動用ロータが回転せず、または、前記外部磁界が検出されたときに前記駆動パルスより実効電力の大きな補助パルスを供給する補助工程とを有することを特徴とするステッピングモータの制御方法。
  11. 発電用ロータが発電用ステータの内部で回転して発電を行う発電装置が運動エネルギー伝達手段によって稼働して電力を発生し、蓄電手段を介して供給された前記電力を用いて多極磁化された駆動用ロータを駆動コイルを備えた駆動用ステータ内で回転駆動可能なステッピングモータの制御方法であって、
    前記駆動コイルに対し前記駆動用ロータを駆動するための駆動パルスを供給する駆動工程と、
    前記駆動パルスに続いて前記駆動コイルに回転検出パルスを出力し、その誘導電圧を第1の設定値と比較し回転の可否を検出する回転検出工程と、
    前記駆動パルスに先立って前記駆動コイルに前記ステッピングモータに対する外部磁界を検出する磁界検出パルスを出力し、その誘導電圧を第2の設定値と比較し磁界検出を行う磁界検出工程と、
    前記駆動用ロータが回転せず、または、前記外部磁界が検出されたときに前記駆動パルスより実効電力の大きな補助パルスを供給する補助工程とを有し、
    前記磁界検出工程では、前記蓄電手段の充電電圧によって前記第2の設定値を調整可能であることを特徴とするステッピングモータの制御方法。
  12. 発電用ロータが発電用ステータの内部で回転して発電を行う発電装置が運動エネルギー伝達手段によって稼働して電力を発生し、蓄電手段を介して供給された前記電力を用いて多極磁化された駆動用ロータを駆動コイルを備えた駆動用ステータ内で回転駆動可能なステッピングモータの制御方法であって、
    前記駆動コイルに対し前記駆動用ロータを駆動するための駆動パルスを供給する駆動工程と、
    前記駆動パルスに続いて前記駆動コイルに回転検出パルスを出力し、その誘導電圧を第1の設定値と比較し回転の可否を検出する回転検出工程と、
    前記駆動パルスに先立って前記駆動コイルに前記ステッピングモータに対する外部磁界を検出する磁界検出パルスを出力し、その誘導電圧を第2の設定値と比較し磁界検出を行う磁界検出工程と、
    前記駆動用ロータが回転せず、または、前記外部磁界が検出されたときに前記駆動パルスより実効電力の大きな補助パルスを供給する補助工程とを有し、
    前記補助工程では、前記発電装置の発電中は前記補助パルスを供給することを特徴とするステッピングモータの制御方法。
  13. 発電用ロータが発電用ステータの内部で回転して発電を行う発電装置が運動エネルギー伝達手段によって稼働して電力を発生し、蓄電手段を介して供給された前記電力を用いて多極磁化された駆動用ロータを駆動コイルを備えた駆動用ステータ内で回転駆動可能なステッピングモータの制御方法であって、
    前記駆動コイルに対し前記駆動用ロータを駆動するための駆動パルスを供給する駆動工程と、
    前記駆動コイルに対し前記駆動パルスより周期の短い短パルスを供給する短パルス供給工程とを有し、
    前記短パルス供給工程では、前記発電装置の発電中は前記短パルスの供給を停止することを特徴とするステッピングモータの制御方法。
  14. 請求項13において、前記短パルスは早送りパルスあるいは逆転パルスの少なくともいずれかであることを特徴とするステッピングモータの制御方法。
  15. 発電用ロータが発電用ステータの内部で回転して発電を行う発電装置が運動エネルギー伝達手段によって稼働して電力を発生し、蓄電手段を介して供給された前記電力を用いて、多極磁化された駆動用ロータを駆動コイルを備えた駆動用ステータ内で回転駆動可能なステッピングモータの制御方法であって、
    前記駆動コイルに対し前記駆動用ロータを駆動するための駆動パルスを供給する駆動工程と、
    前記駆動パルスに続いて前記駆動コイルに回転検出パルスを出力し、その誘導電圧を第1の設定値と比較し回転の可否を検出する回転検出工程と、
    前記駆動パルスに先立って前記駆動コイルに前記ステッピングモータに対する外部磁界を検出する磁界検出パルスを出力し、その誘導電圧を第2の設定値と比較し磁界検出を行う磁界検出工程と、
    前記駆動用ロータが回転せず、または、前記外部磁界が検出されたときに前記駆動パルスより実効電力の大きな補助パルスを供給する補助工程と、
    前記補助パルスが供給された後に、直前の前記駆動パルスよりも実効電力の大きな前記駆動パルスを少なくとも1つ供給する第2の駆動工程を備えていることを特徴とするステッピングモータの制御方法。
  16. 発電用ロータが発電用ステータの内部で回転して発電を行う発電装置が運動エネルギー伝達手段によって稼働して電力を発生し、蓄電手段を介して供給された前記電力を用いて多極磁化された駆動用ロータを駆動コイルを備えた駆動用ステータ内で回転駆動可能なステッピングモータの制御方法であって、
    前記駆動コイルに対し前記駆動用ロータを駆動するための駆動パルスを供給する駆動工程と、
    前記駆動パルスより実効電力の大きな補助パルスを供給する補助工程とを有し、
    前記補助工程では、前記発電装置の発電中は前記補助パルスを供給することを特徴とするステッピングモータの制御方法。
  17. 請求項1ないし8のいずれかに記載のステッピングモータの制御装置と、
    前記駆動パルスにより時計針を運針するステッピングモータと、
    複数の周波数のパルス信号を出力するパルス合成手段と、
    前記発電装置とを有することを特徴とする計時装置。
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