JPH10222728A - 現金自動取扱装置 - Google Patents

現金自動取扱装置

Info

Publication number
JPH10222728A
JPH10222728A JP9022365A JP2236597A JPH10222728A JP H10222728 A JPH10222728 A JP H10222728A JP 9022365 A JP9022365 A JP 9022365A JP 2236597 A JP2236597 A JP 2236597A JP H10222728 A JPH10222728 A JP H10222728A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bill
banknote
roller
state
money
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9022365A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Fukutome
善雄 福留
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP9022365A priority Critical patent/JPH10222728A/ja
Publication of JPH10222728A publication Critical patent/JPH10222728A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】紙幣鑑別精度の向上や搬送路上での障害発生を
低減する。 【解決手段】繰り出し用のローラ3aの直後に、紙幣状
態の検出装置20aを設け、入金取引時には、入金口の
ローラ3aの直後の検出装置20aの異常検知時に、モ
ータを停止させ紙幣繰り出し中断後、モータを逆転しロ
ーラ3aと接触している悪い搬送状態の紙幣を、入金口
に逆送収納し、入金収納時,出金取引時には、各ローラ
3a直後の検出装置20aの異常紙幣検知時に、異常紙
幣一枚分の繰り出し動作終了後モータを停止させ、紙幣
繰り出しを中断し、異常紙幣を紙幣回収箱に搬送終了
後、モータを駆動し後続の紙幣の繰り出し動作を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は現金自動取扱装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置は、例えば特開昭63
−75994号公報,特開平1−256435号公報に示されている
ように、入金紙幣を紙幣繰り出し部によって、一枚ずつ
分離する際、紙幣が大きく傾いていたり,大きな破れ,
折れ重なりがある場合や紙幣が安定に走行する搬送路許
容幅をこえて、片側に寄りすぎる場合は、これを異常紙
幣として検知して、繰り出し機構を停止,逆回転するこ
とで、下流の搬送路に搬送しないようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術は、入金取引
時のみ状態の悪い紙幣を、下流の搬送路に搬送しないよ
うにしているが、出金用紙幣に大きな破れ,折れ重なり
がある場合、複数の入金取引終了後の各金種収納箱内
で、紙幣の折れぐせの体積状態によっては良好な紙幣の
繰り出しのできない条件となり、出金取引時に紙幣が繰
り出し部で滞留,破れ,大きな傾き、あるいは片側に寄
りすぎる搬送状態となり、ガイドとの衝突により障害と
なる問題があった。
【0004】本発明の目的は、入金取引時,出金取引時
いずれでも、紙幣搬送状態が悪い場合に発生する障害を
低減させることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、各紙幣繰り出し部に正逆回転可能なモー
タと連結されている繰り出しローラの直後に、紙幣状態
を検出する検出装置を設け、入金取引時には、入金口繰
り出しローラ直後の検出装置の異常検知時に、モータを
停止させ繰り出しローラによる紙幣繰り出しを中断した
後、一旦停止していたモータを逆方向に回転させて繰り
出しローラの逆回転によって、繰り出しローラと接触し
ている悪い搬送状態の紙幣を、入金口に逆送収納し、ま
た、入金収納時,出金取引時には、各繰り出しローラ直
後の検出装置の異常紙幣検知時に、前記異常紙幣一枚分
の繰り出し動作終了とともにモータを停止させ、繰り出
しローラによる紙幣繰り出しを中断し、前記異常紙幣が
搬送路に滞留することなく紙幣回収箱に搬送終了後、一
旦停止していたモータを駆動し、後続の紙幣の繰り出し
動作を実施する。
【0006】紙幣繰り出し部の繰り出しローラ直後に設
けた第1の検出装置は、紙幣の傾きや破れ,耳折れを、
紙幣が該検出装置を通過する時間差から判断することが
できる。また、第2の検出装置は、片側に大きくより過
ぎている紙幣状態を検出できる。入金取引時では、この
検出装置の悪い搬送状態の検出情報によって、紙幣繰り
出しローラ用モータの繰り出しローラの正回転を一旦停
止し、繰り出しローラが搬送しようとしている紙幣を停
止した後、繰り出しローラ用モータを逆回転させて、繰
り出しローラを逆回転し、紙幣を入金口に逆送返却でき
るので、悪い搬送状態の紙幣を搬送路に送り込むことを
なくせることになり、これら異常紙幣とガイド等との衝
突による障害をなくすことができる。また、入金収納
時,出金取引時には、各繰り出しローラ直後の検出装置
の異常紙幣検知時に、異常紙幣一枚分の繰り出し動作終
了とともにモータを停止させ、繰り出しローラによる紙
幣繰り出しを中断し、異常紙幣が搬送路に滞留すること
なく紙幣回収箱に搬送終了し、障害とならなかった後、
一旦停止していたモータを駆動し、後続の紙幣の繰り出
し動作を実施するが、異常紙幣が搬送路に滞留し搬送路
が停止した場合は、後続の紙幣が搬送路に存在しないの
で異常紙幣のみの除去ですむので、その障害の復旧が短
時間で完了する。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明の装置を備えた現金
自動取引装置の現金取扱部を示すもので、この図で現金
取扱部はその本体1の前面側に入出金口2を備えてい
る。この入出金口2の一方側には、入金される紙幣Bを
取り込むための分離装置3が、配設されている。分離装
置3の繰り出しローラ3aには、繰り出しローラ3aを
正逆両方向に回転できるモータが連結されている。ま
た、繰り出しローラ3aの直後には、検出装置20aと
検出装置40aが配設されている。また、入出金口2の
他方側には、出金される紙幣Bを入出金口2に押し出す
押し出しフォーク4が設けられている。押し出しフォー
ク4は、分離動作時の紙幣押板も兼ねている。分離装置
3の下流には、鑑別部5が設けてある。鑑別部5は入金
時あるいは出金時の紙幣Bの真偽,金種を判断する。本
体1の後方上部には、搬送されてくる紙幣Bのうち裏向
きの紙幣Bを表向きに反転する表裏反転部7を設けてあ
る。前述の押し出しフォーク4の部分には、羽根車スタ
ック部8を設けてある。本体1の中央から下部には、本
体1の後方から前方に向かって順に紙幣リサイクル用の
金種ボックス9と紙幣リサイクル用の金種ボックス10
と、始業時終業時に紙幣Bを供給,回収する金庫11
と、入金紙幣Bを一時保管する一時スタック部12と、
その下方に取忘れ紙幣回収ボックス13を設けてある。
金種ボックス9,金種ボックス10,金庫11および一
時スタック部12の各上部には、各々に羽根車スタック
部14,分離機構15を設けてある。分離機構15の繰
り出しローラ3aの直後には、検出装置20bと検出装
置40bを配設してある。前述した各部は搬送手段によ
って連結されており、搬送手段中の分岐部にはゲート部
を設けてある。
【0008】また、現金取扱部の他には、伝票,カード
機構,通帳印字機構,操作案内部を設けて、現金自動取
引装置を構成している。
【0009】この現金取扱部は、顧客によって入出金口
2に挿入された紙幣Bを、一時スタック部12に一時保
管したのち、そこの分離機構15によって金種別に金種
ボックス9,10に収納する。このとき、出金紙幣とし
て再利用不能と判断した紙幣は、金庫11に回収する。
また顧客の要求金額に応じて、金種ボックス9,10に
収納した紙幣Bを、表紙幣はそのまま、裏紙幣は反転機
構7を通して、全てを表紙幣に揃えて入出金口2に払い
出すことができる。また、出金時に悪い状態の紙幣搬送
のため、鑑別部5で出金に適さないと判断された紙幣
は、リジェクトボックス6に回収する。
【0010】図2に入出金口2の分離装置3の詳細を示
してある。入出金口2には、ふた2aが設けてあり、顧
客との入出金動作での紙幣受渡し時に、ふた2aは開閉
する。分離装置3には、紙幣群を送り込むために円周上
を高摩擦係数部材で作ってあるピックアップローラ23
と、ピックアップローラ23に紙幣群を押し付ける押し
出しフォーク4,この押し出しフォーク4に押圧力を付
与するためのばね27,押し出しフォーク4で押される
紙幣群が安定にピックアップローラ23に当たるための
前ガイド22,底板ガイド28,ピックアップローラ2
3の駆動タイミングを繰り出しローラ3aの円周上の一
部に設けられた高摩擦係数部材3a′と同期させるため
の伝達カム25が繰り出しローラ3aと同軸に設けてあ
る。この伝達カム25からピックアップローラ23への
駆動伝達は、回転自由な中間ローラ24を介している。
またピックアップローラ23によって送り込まれてくる
紙幣群Bを一枚ずつ分離するために、繰り出しローラ3
aと軸方向にずれて、対向してオーバラップしている繰
り出しローラ3aと同方向にしか回転しないゲートロー
ラ29を設けてある。このオーバラップ部で紙幣を一枚
ずつに分離した後、繰り出しローラ3aと対向して紙幣
を挾持搬送する丸ベルト30の搬送力と、この丸ベルト
30を駆動する丸ベルトプーリ31と丸ベルト30と対
向して、紙幣を送るローラ32との搬送力によって、更
に下流に紙幣を搬送する。検出装置20aと検出装置4
0aは、図2に示すように、繰り出しローラ3aとゲー
トローラ29で紙幣が一枚ずつに分離される直後に設け
てある。図3には、金種ボックス9,金種ボックス1
0,金庫11および一時スタック部12の各上部に設け
た図2とほぼ同様の分離機構15を示してある。検出装
置20b,20c,20d,20eと検出装置40b,
40c,40d,40eは、図2と同様に繰り出しロー
ラ3aとゲートローラ29で紙幣が一枚ずつに分離され
る直後に設けてある。ただし、紙幣群の堆積している押
板49b,49c,49d,49eは、それぞれの紙幣
の最上端検知センサ(図示しない)の信号に応じて、各
押板モータ(図示しない)により上下に移動するように
なっている。
【0011】次に、本発明の動作の一例を図1から図2
3を用いて説明する。まず図2に示す入金の際は顧客に
よって入出金口2に投入された紙幣Bは、分離装置3の
モータの正回転(図2搬送路矢印方向に紙幣を繰り出す
回転方向を正回転、これと逆向きを逆回転という)によ
って、紙幣繰り出しローラ3aが回転し、紙幣が一枚ず
つ搬送路に送り込まれる。このとき、繰り出しローラ3
aの近くに設けた検出装置20aの検出位置イにおける
紙幣の姿勢や形状を検出することができる。図4
(a),(b)に示すように紙幣状態が鑑別部5で正し
く認識できる限界紙幣間隔L0 以上,各金種枚の紙幣寸
法L,傾斜角度x以下であれば、そのままの状態で下流
の鑑別部5へ搬送される。しかし、紙幣状態が例えば図
5(a),(b)に示すように紙幣の姿勢変化大(傾斜が
著しく大きい),変形(紙幣の折り重なりの大きいもの
や、破れていたりして正常の紙幣寸法と大きく異なる状
態)が大きい状態の場合は、検出装置20aでこれらを
検出すると同時に繰り出しローラ3aを回転させている
モータMを停止する。また、図6,図7に示すように許
容搬送路幅Bの外側にはみ出している紙幣搬送状態の場
合は、紙幣の傾きが許容範囲内にあるか否かに関係な
く、検出装置20aのほぼ同一線上の両外側に設けた検
出装置40aで検出して、同時に繰り出しローラ3aを
回転させているモータMを停止する。これによって、図
8に示すように検出装置20aの紙幣状態検知とモータ
Mの停止によって繰り出しローラ3aと対向する近く
(紙幣先端位置ロ)で、これらの悪い搬送状態の紙幣を停
止させておくことができる。この悪い搬送状態となった
紙幣は、顧客に変形修正あるいは取揃え再投入を依頼す
るために返却することになる。動作は、図9に示すよう
に紙幣押板4を後退させた後、停止しているモータMを
逆回転させ、同時に同方向に回転する繰り出しローラ3
aによって、紙幣Bの紙幣先端位置ロの位置からハの位
置まで送り戻すことになる。ふた2aを開けて顧客にこ
れらの紙幣の変形修正や整列を依頼した後、再投入して
もらい再び分離動作を行うことになる。検出装置20a
と検出装置40aで悪い搬送状態と検出されない紙幣B
は、下流の鑑別部5に搬送され、そこで真偽,金種を判
断する。真券は一時スタック部12の羽根車部14に搬
送,スタックされるが、偽券あるいは判断不可能な紙幣
は、切替ゲート21の動作後、羽根車スタック部8に搬
送,スタックされる。
【0012】次に、入金収納時(出金取引時も動作は同
じ)に投入された紙幣Bは、分離機構15のモータの正
回転(図10繰り出しローラ3aの矢印方向に紙幣を繰
り出す回転方向を正回転、これと逆向きを逆回転とい
う)によって、紙幣繰り出しローラ3aが回転し、紙幣
が一枚ずつ搬送路に送り込まれる。このとき、繰り出し
ローラ3aの近くに設けた検出装置20bは、紙幣の傾
きや破れ,耳折れを、紙幣が該検出装置を通過する時間
差から判断することができる。また、検出装置40b
は、片側に大きくより過ぎている紙幣状態を検出でき
る。図3,図4に示すように紙幣状態が鑑別部5で正し
く認識できる限界紙幣間隔L0 以上,各金種枚の紙幣寸
法L,傾斜角度x以下であれば、そのままの状態で下流
の鑑別部5へ搬送される。しかし、紙幣状態が例えば図
5(a),(b)に示すように紙幣の姿勢変化大(傾斜が
著しく大きい),変形(紙幣の折り重なりの大きいもの
や、破れていたりして正常の紙幣寸法と大きく異なる状
態)が大きい状態の場合は検出装置20bで、図6,図
7に示すように許容搬送路幅Bの外側にはみ出している
紙幣搬送状態の場合は、紙幣の傾斜が許容範囲内にある
か否かに関係なく、検出装置20bのほぼ同一線上の両
外側に設けた検出装置40bでこれらを検出すると、該
異常紙幣のみの繰り出し終了と同時に繰り出しローラ3
aを回転させているモータを停止して、搬送路上で異常
紙幣が滞留することなくリジェクトボックス6に収納さ
れるまで、後続の紙幣の繰り出しを行わない。異常紙幣
が滞留することなくリジェクトボックス6に収納された
後、一旦停止していた後続の紙幣の繰り出しを行うため
に、繰り出しローラ3aを回転させる。このような悪い
搬送状態は、入金収納時の一時スタック部12,出金取
引時の金種ボックス9,金種ボックス10で、利用客が
入金したさまざまな折れぐせのついた紙幣が、図11,
図12に示すような側板20に乗り上げるような堆積状
態となるために、分離機構15による紙幣繰り出し時
に、図6,図7に例として示すような悪い異常紙幣状態
となる。
【0013】次に悪い搬送状態となる紙幣の検出方法と
その検出装置20b,検出装置40bの一実施例を以下に
示す。
【0014】検出装置20bは複数のセンサT1,T2
3,T4からなり、検出装置40bは複数のセンサ
5,T6からなっている。図13,図14,図15は紙
幣の搬送状態とセンサの配置を示しており、複数個のセ
ンサ(T1,T2,T3,T4,T5,T6 )は搬送路の下に
発光素子,搬送路の上に受光素子、またはその逆に各素
子を配置した遮光式の光センサを例に述べる。
【0015】紙幣の状態が悪く、図13のように紙幣の
姿勢が大きく傾斜している場合、まずセンサT4 が遮光
される。次に、tM 時間後に図14のようにセンサT1
以外のセンサT2 ,T3 ,T4 が遮光された状態にな
る。tM をスキューの許容角度に相当する時間、つま
り、正券と損券の判別に相当する時間にしておけば、t
M時間後には正券では図15のように全てのセンサは遮
光されていなければならず、図14のように遮光されな
いセンサがある時は異常券であると判定できる。
【0016】また、紙幣の搬送状態が前述のように悪く
なくても、安定に紙幣を搬送できる許容搬送路幅Bより
外側を通過する図16、及び図17の場合、検出装置4
0bであるセンサT5あるいはT6を遮光することにな
り、障害防止のための異常状態と判定することができ
る。
【0017】図18は前述の検出装置20b及び検出装
置40bの処理回路の一実施例を示し、図19及び図2
0はそのタイミングチャートを示すものである。
【0018】検出装置20bの動作は以下のようにな
る。センサT1,T2,T3,T4の出力信号S1,S2,S
3,S4の論理和S0=S1+S2+S3+S4,論理積SA
INV(S1・S2・S3・S4)を各々オアゲートOR,
ナンドゲートNAND1で作る。
【0019】S0 の‘0’から‘1’への立上りでモノ
マルチバイブレータMMを起動し、パルス幅tM のパル
スSM を作る。パルス幅tM はコンデンサC1 と抵抗器
1の値で任意に設定できる。
【0020】(tM =kC1・R1:kはモノマルチバイ
ブレータの素子による)SM はtM時間後‘0’になり
その後‘1’になるようにし、tM 時間経過した0から
1への立上りで、インバータINVとコンデンサーC,
アンドゲートANDによりパルスSDを作る。SDにより
ナンドゲートNAND1の出力信号SA をDフリップフ
ロップD−FFに取り込む。その時のDフリップフロッ
プD−FFの出力SOUT1 が検出装置20bの判定信号
で、‘1’のときは正券、‘0’のときはスキューの大
きな異常券である。DフリップフロップD−FFは判定
操作終了後クリアパルスCLRによりクリアされる。図
19は、検出装置20bで検出される異常券のタイミン
グチャートであり、tM時間後のSDパルス発生時、出力
信号SAは‘0’となり、判定信号SOUT1は‘0’とな
る。
【0021】図20は、正常券のタイミングチャートで
あり、SD パルス発生時、出力信号SA は‘1’になっ
ており、判定信号SOUT1 は‘1’となる。
【0022】検出装置40bの動作は以下のようにな
る。
【0023】センサT5,T6の出力信号S5,S6の論理
和SB=S5+S6をオアゲートOR2で作り、T5,T6のど
ちらかまたは両方が遮光されたときSB を‘1’にす
る。SB の0から1への立上りでRS(セット・リセッ
ト)フリップフロップRS−FFをセットする。RSフ
リップフロップRS−FFの出力INV(Q)は、検出
装置40bの判定信号SOUT 2となる。RSフリップフ
ロップRS−FFは検出装置20bと同様に判定操作終
了後クリアパルスCLRによりクリアされる。
【0024】図21は図17の場合のタイミングチャー
トで、紙幣の搬送状態が悪く、シフトが発生し、センサ
6 を遮光した例である。センサT6 の信号S6 が0か
ら1になり、オアゲートOR2の出力SB が0から1に
なり、その立上りでRSフリップフロップがセットさ
れ、検出装置40bの判定信号SOUT2 は‘0’にな
り、異常と判定する。
【0025】検出装置20bの判定信号SOUT1と検出
装置40bの判定信号SOUT2はナンドゲートNAND
2により合成して判定出力SOUT とし、どちらか一方で
も異常の判定になれば、判定出力SOUT は‘1’になり
異常券と判定し、SOUT1 ,SOUT2の両方が正常のと
きにSOUTは‘0’となり正常券と判定する。
【0026】以上の検出判定処理をマイコンで行う場合
の一実施例を図22に示す。マイコンM1はマイクロプ
ロセッシングユニットMPU,メモリ(RAM,RO
M),I/Oポートなどで構成し、センサT1,T2,T
3,T4,T5,T6の出力信号S1,S2,S3,S4
5,S6はマイコンのM1のI/Oポートを介してマイ
コンM1内に取り込み処理を行う。
【0027】判定処理フローを図23に示す。センサ出
力信号S1,S2,S3,S4,S5,S6 をI/Oポート
を介して取り込み、S5,S6のどちらかまたは両方が遮
光状態にあるかをチェックし両方とも遮光されていなけ
れば論理和S1+S2+S3+S4 を作り、その結果が
‘1’つまり、どれか一つセンサが遮光されていなけれ
ば、それからtM 時間待ち、その後、再度S1,S2,S
3,S4,S5,S6を取り込み、S5,S6をチェックし、
さらにその論理積S1・S2・S3・S4を作る。その結果
が‘1’つまりすべてのセンサが遮光されていれば、正
常券,論理積が‘0’つまりどれか一つ以上のセンサが
遮光されていない状態のときは異常券と判定する。
5,S6については割込み処理によりどちらかが遮光さ
れた時点で異常券と判定することもできる。この判定結
果に基づいてI/Oポートを介してモータやブレーキ,
クラッチ等を操作する。
【0028】本実施例では、検出装置のセンサは光セン
サ4個の例について示したが、可視光,赤外線どちらの
センサでも良い。センサの個数はこれより多くしても良
い。また少なくして2〜3個で紙幣の斜行を測定しても
良い。さらにラインセンサできめ細かく測定しても良
い。また可視光,赤外線等の光センサでなく、超音波の
通過センサ,静電式センサなど紙幣の通過が検知できる
センサなら何でも良い。検出装置のセンサは光センサ2
個の例について示し、許容搬送路幅Bの両外側に1ケず
つ合計2ケを設けてあるが、その搬送状態を正確に知る
ために数を多くしてもよい。また可視光,赤外線等の光
センサでなく、超音波の通過センサ,静電式センサなど
紙幣の通過が検知できるセンサなら何でも良い。
【0029】顧客の入金紙幣は全て真券であった場合
は、一時スタッカ部12に紙幣をスタックする。次に顧
客の金額確認ボタン(図示しない)オンで、取引が完了
する。その後、分離機構15によって、これらの紙幣
は、搬送路に送られ検知部センサ列20bを通過し、正
常に搬送されている紙幣は鑑別部5を通過し、金種毎に
例えば千円券を金種ボックス9に、万円券を金種ボック
ス10に、再度出金用として使えない損傷のひどい紙幣
は金庫11に収納する。
【0030】顧客の入金紙幣の一部が真券で一時スタッ
ク部12にスタックされる一方、それ以外の紙幣が判断
不可あるいは偽券と判断されると羽根車スタック部8に
スタックされる。羽根車スタック部8内のこれらの紙幣
は、押し出しフォーク4の前進によって入出金口に押し
出す。この判断できなかった紙幣群は、折れぐせ等の修
正を顧客に依頼するために返却する。顧客によって再度
入出金口に投入された紙幣は、前述の入金と同様の動作
を行う。その結果、真券と判断されれば、先に真券と判
断されて一時スタック部12にスタックしていた紙幣の
上にこれら再投入された紙幣をスタックし、顧客の金額
確認ボタンオンで取引きが完了する。その後、一時スタ
ック12から各金種ボックスへ、分離,搬送され収納を
完了する。
【0031】一方、前述の入金動作で、全ての入金動作
完了の後、装置の計数金額と顧客の入金しようとした金
額が合致しない場合や、入金を取りやめるような場合に
は、顧客の取引取消しボタン(図示しない)オンで、一
時スタック部12の紙幣が全て、一枚ずつ分離機構15
によって搬送路に送られる。これらの紙幣は鑑別部5を
通過し、羽根車スタック部8に送られ、押し出しフォー
ク4の前進により、入出金口2まで移動し、顧客に全て
返却される。
【0032】次に出金の際は、顧客の支払要求金額指示
に基づいて、万円券用,千円券用各々の金種ボックスか
ら紙幣が要求枚数だけ一枚ずつ分離,搬送される。これ
らの紙幣は、正常に搬送されている紙幣については鑑別
部5に搬送する。この鑑別部5では、支払いの際、金種
判断は当然だが顧客に支払う紙幣の模様を表に揃えるた
めの表裏判断を行う。表券と判断したものは、通常の搬
送路を通して、羽根車スタック部8に搬送し、裏券と判
断したものは、表向きに反転する表裏反転部7に搬送反
転された後、羽根車スタック部8に搬送する。
【0033】顧客の要求金額分だけの金額スタックが完
了すると、押し出しフォーク4が前進し、入出金口2ま
でこれらの紙幣を移動し、これらの紙幣を顧客が受取る
ことになり、取引きを完了する。
【0034】以上説明したように、入金取引時、入金紙
幣の状態を、一枚ずつ分離中に検出装置で検出し、悪い
搬送状態となっている紙幣の場合のみ、繰り出しローラ
駆動用モータを停止後、逆回転し、顧客に返却するよう
になっている。これによって、従来のようにどのような
紙幣でも長い搬送路を経由させていたものに比較して、
鑑別精度向上や誤検知防止を実現できる。また、入金収
納時,出金取引時には、検出装置で悪い搬送状態の異常
紙幣を検出すると異常紙幣のみの繰り出し終了と同時に
繰り出しローラ3aを回転させているモータを停止し
て、搬送路上で異常紙幣が滞留することなくリジェクト
ボックス6に収納されるまで、後続の紙幣の繰り出しを
行わないので、異常紙幣が滞留しても、後続の紙幣を搬
送していないので障害時に損傷する紙幣枚数が減り、復
旧も容易になる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、入金取引時には入金口
分離部で紙幣状態の良否を判断でき、悪い状態の紙幣を
顧客に返却し、良い状態の紙幣のみを下流に搬送でき、
また入金収納時や出金取引時には、悪い搬送状態となる
異常紙幣を検知すると、その一枚のみを繰り出し、後続
紙幣の繰り出しを停止するので、異常紙幣のみを確実に
リジェクトボックスに収納でき、良い状態の紙幣のみを
繰り出すことが可能となるので、いずれの取引きにおい
ても紙幣鑑別精度の向上や搬送路上での障害発生が低減
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を備えた紙幣取扱装置の説明図。
【図2】入出金口の分離機構の説明図。
【図3】一時スタック部の分離機構の説明図。
【図4】鑑別可能な良い紙幣搬送状態の説明図。
【図5】鑑別不可能な悪い紙幣搬送状態の説明図。
【図6】鑑別不可能な悪い紙幣搬送状態の説明図。
【図7】鑑別不可能な悪い紙幣搬送状態の説明図。
【図8】悪い紙幣の検知および繰り出し停止状態の説明
図。
【図9】悪い紙幣の返却動作の説明図。
【図10】一時スタック部の分離機構動作の説明図。
【図11】一時スタック部での紙幣堆積状態の正面図。
【図12】一時スタック部での紙幣堆積状態の斜視図。
【図13】スキュー紙幣搬送状態とセンサの説明図。
【図14】スキュー紙幣搬送状態とセンサの説明図。
【図15】良い紙幣搬送状態とセンサの説明図。
【図16】シフト紙幣搬送状態とセンサの説明図。
【図17】シフト紙幣搬送状態とセンサの説明図。
【図18】検出装置の処理の回路図。
【図19】異常紙幣での信号のタイミングチャート。
【図20】正常紙幣での信号のタイミングチャート。
【図21】搬送異常紙幣での信号のタイミングチャー
ト。
【図22】マイコンによる処理の回路図。
【図23】マイコンによる処理の流れを示すフローチャ
ート。
【符号の説明】
1…紙幣取扱装置、2…入出金口、3…分離機構、3a
…繰り出しローラ、5…鑑別部、6…リジェクトボック
ス、9,10…金種ボックス、11…金庫、20a,2
0b,40a,40b…検出装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入金紙幣を出金紙幣としても運用すること
    ができる還流式現金自動取扱装置において、紙幣繰り出
    し部に正逆両方向の回転可能なモータと連結されている
    繰り出しローラを備え、前記繰り出しローラの下流直後
    に、大きな傾き,寸法異常となっている搬送状態の紙幣
    を検出する第1の検出装置を設け、紙幣が安定に走行す
    る搬送路許容幅をこえて、片側に寄りすぎる紙幣を検出
    する第2の検出装置を設け、入金取引の入金計数時に紙
    幣を受け付ける紙幣入金口繰り出し部では、前記第1の
    検出装置および前記第2の検出装置での悪い搬送状態の
    紙幣検出信号に基づき、前記繰り出しローラの回転を停
    止させ、前記繰り出しローラを逆回転させるように動作
    し、入金収納時および出金取引時に各紙幣収納部の前記
    紙幣繰り出し部では、前記検出装置での悪い搬送状態の
    前記紙幣検出信号に基づき、前記悪い搬送状態の紙幣を
    繰り出し後、前記繰り出しローラの回転を一時停止さ
    せ、前記悪い搬送状態の紙幣をリジェクトボックスに収
    納した後、後続紙幣の繰り出し動作を行うことを特徴と
    する現金自動取扱装置。
JP9022365A 1997-02-05 1997-02-05 現金自動取扱装置 Pending JPH10222728A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9022365A JPH10222728A (ja) 1997-02-05 1997-02-05 現金自動取扱装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9022365A JPH10222728A (ja) 1997-02-05 1997-02-05 現金自動取扱装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10222728A true JPH10222728A (ja) 1998-08-21

Family

ID=12080612

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9022365A Pending JPH10222728A (ja) 1997-02-05 1997-02-05 現金自動取扱装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10222728A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010152722A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Oki Electric Ind Co Ltd 自動取引装置
KR20220131461A (ko) * 2021-03-19 2022-09-28 효성티앤에스 주식회사 금융 자동화 기기 및 이를 제어하는 방법

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010152722A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Oki Electric Ind Co Ltd 自動取引装置
KR20220131461A (ko) * 2021-03-19 2022-09-28 효성티앤에스 주식회사 금융 자동화 기기 및 이를 제어하는 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100373660B1 (ko) 지폐 판별 장치 및 지폐 판별 장치를 구비한 지폐 자동거래 장치
WO2005088564A1 (ja) 紙葉類取扱装置
JP2761883B2 (ja) 現金自動取扱装置
JPH0351031B2 (ja)
US20220028202A1 (en) Bundle module of medium deposit device
JPH01256436A (ja) 現金自動取扱装置
JPH10222728A (ja) 現金自動取扱装置
JP2009151703A (ja) 紙幣処理装置
JPH08194859A (ja) 現金自動取扱装置
KR102361651B1 (ko) 매체 입금기의 번들모듈
JP3280782B2 (ja) 紙幣類取扱い装置
JPH09198544A (ja) 紙幣取扱装置
JP3320386B2 (ja) 紙幣類取扱い装置及び方法
JP2543178B2 (ja) 紙幣自動入出金装置
JP3594352B2 (ja) 紙葉類取扱装置
JPS594756B2 (ja) 一括投入型預金機における投入紙弊の処理装置
JP2805698B2 (ja) 紙葉類取扱装置のイラストランプ制御方法
JP2982583B2 (ja) 紙葉類の分離搬送装置
JPH083864B2 (ja) 現金自動取扱装置
JP3409211B2 (ja) 現金入出金処理機
JPH0525157B2 (ja)
JPS6267694A (ja) 還流式入出金装置
JP2559389B2 (ja) 現金自動取引装置
JP2913881B2 (ja) 紙葉類の搬送姿勢修正機構
JPH0672590A (ja) 紙幣処理装置