JPH10222156A - ピアノのハンマーおよびその製造方法 - Google Patents
ピアノのハンマーおよびその製造方法Info
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- JPH10222156A JPH10222156A JP9034370A JP3437097A JPH10222156A JP H10222156 A JPH10222156 A JP H10222156A JP 9034370 A JP9034370 A JP 9034370A JP 3437097 A JP3437097 A JP 3437097A JP H10222156 A JPH10222156 A JP H10222156A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 構成が単純で、防湿効果を長期間、維持でき
るピアノのハンマーを提供すること、および、そのよう
なハンマーを低コストで製造することができるピアノの
ハンマーの製造方法を提供する。 【解決手段】 互いにほぼ平行な２つの平面３ａ、３ａ
と、弦８を打撃するための打弦部３ｂとを備えたハンマ
ーフェルト３を有するハンマー本体４と、防湿性材料か
ら成り、ハンマー本体４のハンマーフェルト３の２つの
平面３ａ、３ａにこれらを覆うように貼り付けられた防
湿フィルム５と、を備えている。
るピアノのハンマーを提供すること、および、そのよう
なハンマーを低コストで製造することができるピアノの
ハンマーの製造方法を提供する。 【解決手段】 互いにほぼ平行な２つの平面３ａ、３ａ
と、弦８を打撃するための打弦部３ｂとを備えたハンマ
ーフェルト３を有するハンマー本体４と、防湿性材料か
ら成り、ハンマー本体４のハンマーフェルト３の２つの
平面３ａ、３ａにこれらを覆うように貼り付けられた防
湿フィルム５と、を備えている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、アコースティック
ピアノにおいて弦を打撃するハンマーに防湿効果を付加
した、ピアノのハンマーおよびその製造方法に関する。
ピアノにおいて弦を打撃するハンマーに防湿効果を付加
した、ピアノのハンマーおよびその製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】周知のように、アコースティックピアノ
のハンマーは一般に、木質無垢材で構成された軸状のハ
ンマーウッドと、羊毛フェルトから成り、ハンマーウッ
ドの先端部に巻かれて接着されたハンマーフェルトとで
構成されている。ハンマーは、各鍵盤の後部上方に回動
自在に取り付けられ、対応する鍵盤の押鍵に伴い、アク
ションにより駆動されて回動し、後方に配置された弦を
ハンマーフェルトの先端部で打撃し、振動させることに
よって、アコースティックなピアノ音を発生させる。ま
た、音域に応じた良好なピアノ音特性を得るために、ハ
ンマーフェルトの硬度は、低音側のものほど柔らかく、
高音側のものほど硬くなるように設定されている。
のハンマーは一般に、木質無垢材で構成された軸状のハ
ンマーウッドと、羊毛フェルトから成り、ハンマーウッ
ドの先端部に巻かれて接着されたハンマーフェルトとで
構成されている。ハンマーは、各鍵盤の後部上方に回動
自在に取り付けられ、対応する鍵盤の押鍵に伴い、アク
ションにより駆動されて回動し、後方に配置された弦を
ハンマーフェルトの先端部で打撃し、振動させることに
よって、アコースティックなピアノ音を発生させる。ま
た、音域に応じた良好なピアノ音特性を得るために、ハ
ンマーフェルトの硬度は、低音側のものほど柔らかく、
高音側のものほど硬くなるように設定されている。
【０００３】このようなハンマーでは、打弦を行うハン
マーフェルトが水分（湿気）を吸収しやすいとともに、
吸湿すれば、それによってハンマーフェルトの硬度が低
下するため、ピアノ音の伸びが低下するなど、所定のピ
アノ音特性が得られなくなってしまう。このため、この
ような不具合を防止するハンマーとして、ハンマーフェ
ルトの基端側（ハンマーウッド側）の半部に、樹脂を含
浸させたものが従来、知られており、含浸した樹脂によ
ってハンマーフェルトの防湿効果を得ることができる。
また、同じ趣旨から、ピアノの出荷の際に、複数のハン
マーを全体としてビニールなどで包むことなども、従来
行われている。
マーフェルトが水分（湿気）を吸収しやすいとともに、
吸湿すれば、それによってハンマーフェルトの硬度が低
下するため、ピアノ音の伸びが低下するなど、所定のピ
アノ音特性が得られなくなってしまう。このため、この
ような不具合を防止するハンマーとして、ハンマーフェ
ルトの基端側（ハンマーウッド側）の半部に、樹脂を含
浸させたものが従来、知られており、含浸した樹脂によ
ってハンマーフェルトの防湿効果を得ることができる。
また、同じ趣旨から、ピアノの出荷の際に、複数のハン
マーを全体としてビニールなどで包むことなども、従来
行われている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、樹脂の含浸に
よってハンマーフェルトを防湿する方法は、樹脂自体の
材料コストが高いとともに、樹脂を含浸させた後、その
乾燥を待たなければならないなど、工程期間も長くなる
ため、ハンマーの製造コストが上昇するという問題があ
る。また、出荷の際にハンマーをビニールなどで包む方
法は、簡便で安価ではあるが、その防湿効果は、出荷か
ら客先に届くまでに限られ、ピアノを使用し始めた後に
は得ることができないという欠点がある。
よってハンマーフェルトを防湿する方法は、樹脂自体の
材料コストが高いとともに、樹脂を含浸させた後、その
乾燥を待たなければならないなど、工程期間も長くなる
ため、ハンマーの製造コストが上昇するという問題があ
る。また、出荷の際にハンマーをビニールなどで包む方
法は、簡便で安価ではあるが、その防湿効果は、出荷か
ら客先に届くまでに限られ、ピアノを使用し始めた後に
は得ることができないという欠点がある。
【０００５】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、構成が単純で、防湿効果を長
期間、維持できるピアノのハンマーを提供すること、お
よび、そのようなハンマーを低コストで製造することが
できるピアノのハンマーの製造方法を提供することを目
的としている。
めになされたものであり、構成が単純で、防湿効果を長
期間、維持できるピアノのハンマーを提供すること、お
よび、そのようなハンマーを低コストで製造することが
できるピアノのハンマーの製造方法を提供することを目
的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明のピアノのハンマーは、互いにほぼ平行な２
つの平面と、弦を打撃するための打弦部とを備えたハン
マーフェルトを有するハンマー本体と、防湿性材料から
成り、ハンマー本体のハンマーフェルトの２つの平面に
これらを覆うように貼り付けられた防湿フィルムと、を
備えていることを特徴としている。
め、本発明のピアノのハンマーは、互いにほぼ平行な２
つの平面と、弦を打撃するための打弦部とを備えたハン
マーフェルトを有するハンマー本体と、防湿性材料から
成り、ハンマー本体のハンマーフェルトの２つの平面に
これらを覆うように貼り付けられた防湿フィルムと、を
備えていることを特徴としている。
【０００７】この構成によれば、ハンマーフェルトの主
要な表面をなす２つの平面が防湿フィルムで被覆されて
いることにより、防湿効果を得ることができる。また、
防湿材として防湿フィルムを用いているので、防湿効果
を長期間、維持できるとともに、樹脂を含浸する場合と
比べて、材料コストを削減できる。また、防湿フィルム
をハンマーフェルトの表面に貼り付けるだけでよいの
で、樹脂を含浸する場合と比べて、構成が単純であり、
短時間で容易に製造でき、それにより、製造コストを削
減することができる。
要な表面をなす２つの平面が防湿フィルムで被覆されて
いることにより、防湿効果を得ることができる。また、
防湿材として防湿フィルムを用いているので、防湿効果
を長期間、維持できるとともに、樹脂を含浸する場合と
比べて、材料コストを削減できる。また、防湿フィルム
をハンマーフェルトの表面に貼り付けるだけでよいの
で、樹脂を含浸する場合と比べて、構成が単純であり、
短時間で容易に製造でき、それにより、製造コストを削
減することができる。
【０００８】この場合、防湿フィルムが、ハンマーフェ
ルトの２つの平面の、打弦部以外の部分に貼り付けられ
ていることが好ましい。
ルトの２つの平面の、打弦部以外の部分に貼り付けられ
ていることが好ましい。
【０００９】この構成では、弦を実際に打撃するハンマ
ーフェルトの打弦部を避けて、防湿フィルムが設けられ
るので、防湿フィルムの設置によるピアノ音への悪影響
を、確実に回避することができる。
ーフェルトの打弦部を避けて、防湿フィルムが設けられ
るので、防湿フィルムの設置によるピアノ音への悪影響
を、確実に回避することができる。
【００１０】また、前記目的を達成するため、本発明の
ピアノのハンマーの製造方法は、互いにほぼ平行な２つ
の平面と、弦を打撃するための打弦部とを備えたハンマ
ーフェルトを有する複数のハンマー本体を準備するハン
マー本体準備工程と、ハンマーフェルトの平面にほぼ合
致した形状および寸法と、ハンマーフェルトの厚さより
も小さな深さとを有する複数の雌型を並設した平坦な型
材を準備する型材準備工程と、裏面に接着剤を塗布した
防湿フィルムを準備する防湿フィルム準備工程と、型材
の複数の雌型に複数のハンマー本体のハンマーフェルト
を上方に突出した状態でそれぞれ挿入するハンマーフェ
ルト挿入工程と、防湿フィルムを、裏面を下側に向けた
状態で、雌型に挿入された複数のハンマー本体にわた
り、複数のハンマーフェルトの平面を覆うように敷設す
る防湿フィルム敷設工程と、敷設した防湿フィルム上に
ローラを加圧状態で転動させることにより、防湿フィル
ムをハンマーフェルトの平面に接着するとともに、ハン
マーフェルトの平面の端縁で防湿フィルムを切断する防
湿フィルム接着・切断工程と、を備えていることを特徴
としている。
ピアノのハンマーの製造方法は、互いにほぼ平行な２つ
の平面と、弦を打撃するための打弦部とを備えたハンマ
ーフェルトを有する複数のハンマー本体を準備するハン
マー本体準備工程と、ハンマーフェルトの平面にほぼ合
致した形状および寸法と、ハンマーフェルトの厚さより
も小さな深さとを有する複数の雌型を並設した平坦な型
材を準備する型材準備工程と、裏面に接着剤を塗布した
防湿フィルムを準備する防湿フィルム準備工程と、型材
の複数の雌型に複数のハンマー本体のハンマーフェルト
を上方に突出した状態でそれぞれ挿入するハンマーフェ
ルト挿入工程と、防湿フィルムを、裏面を下側に向けた
状態で、雌型に挿入された複数のハンマー本体にわた
り、複数のハンマーフェルトの平面を覆うように敷設す
る防湿フィルム敷設工程と、敷設した防湿フィルム上に
ローラを加圧状態で転動させることにより、防湿フィル
ムをハンマーフェルトの平面に接着するとともに、ハン
マーフェルトの平面の端縁で防湿フィルムを切断する防
湿フィルム接着・切断工程と、を備えていることを特徴
としている。
【００１１】この構成によれば、複数のハンマー本体の
ハンマーフェルトを型材の複数の雌型に挿入し、その上
に防湿フィルムを敷設し、防湿フィルム上にローラを転
動させるだけで、複数のハンマーフェルトに防湿フィル
ムを同時に接着できるので、請求項１に係る複数のハン
マーを同時に、簡単にかつ低コストで製造することがで
きる。また、ハンマーフェルトが型材から突出している
ことと、ローラの圧力とによって、防湿フィルムがハン
マーフェルトの平面の端縁に沿って自動的に切断（型抜
き）される。このように、ハンマーフェルト自身の端縁
をエッジとして利用して、防湿フィルムを切断・整形す
るので、別個の整形手段は不要となり、それにより、製
造装置の簡素化、ひいては製造コストの一層の削減を図
ることができる。
ハンマーフェルトを型材の複数の雌型に挿入し、その上
に防湿フィルムを敷設し、防湿フィルム上にローラを転
動させるだけで、複数のハンマーフェルトに防湿フィル
ムを同時に接着できるので、請求項１に係る複数のハン
マーを同時に、簡単にかつ低コストで製造することがで
きる。また、ハンマーフェルトが型材から突出している
ことと、ローラの圧力とによって、防湿フィルムがハン
マーフェルトの平面の端縁に沿って自動的に切断（型抜
き）される。このように、ハンマーフェルト自身の端縁
をエッジとして利用して、防湿フィルムを切断・整形す
るので、別個の整形手段は不要となり、それにより、製
造装置の簡素化、ひいては製造コストの一層の削減を図
ることができる。
【００１２】この場合、防湿フィルムが、その表面に剥
離剤を介して貼られた剥離フィルムをさらに備え、防湿
フィルム接着・切断工程の後、防湿フィルムから剥離フ
ィルムを剥すことが好ましい。
離剤を介して貼られた剥離フィルムをさらに備え、防湿
フィルム接着・切断工程の後、防湿フィルムから剥離フ
ィルムを剥すことが好ましい。
【００１３】この構成では、防湿フィルム接着・切断工
程において、ローラが剥離フィルム上を転動し、防湿フ
ィルムには直接、接触しないので、防湿フィルムの表面
がローラの転動によって損傷するのを確実に防止でき、
剥離フィルムを剥した後の防湿フィルムの表面仕上がり
を良好に保つことができる。
程において、ローラが剥離フィルム上を転動し、防湿フ
ィルムには直接、接触しないので、防湿フィルムの表面
がローラの転動によって損傷するのを確実に防止でき、
剥離フィルムを剥した後の防湿フィルムの表面仕上がり
を良好に保つことができる。
【００１４】これらの場合、ローラの周囲に硬質ゴムが
設けられていることが好ましい。
設けられていることが好ましい。
【００１５】この構成では、防湿フィルムの接着・切断
の際、ローラの周囲に設けられた硬質ゴムが、ハンマー
フェルトの平面の凹凸を吸収するので、防湿フィルムの
接着・切断をより確実に行うことができる。
の際、ローラの周囲に設けられた硬質ゴムが、ハンマー
フェルトの平面の凹凸を吸収するので、防湿フィルムの
接着・切断をより確実に行うことができる。
【００１６】さらにこれらの場合、ハンマーフェルト挿
入工程に先立ち、防湿フィルムを型材の複数の雌型に沿
って敷設する防湿フィルム敷設工程をさらに備え、防湿
フィルム接着・切断工程において、ハンマーフェルトの
２つの平面に２枚の防湿フィルムを同時にそれぞれ接着
し、切断することが好ましい。
入工程に先立ち、防湿フィルムを型材の複数の雌型に沿
って敷設する防湿フィルム敷設工程をさらに備え、防湿
フィルム接着・切断工程において、ハンマーフェルトの
２つの平面に２枚の防湿フィルムを同時にそれぞれ接着
し、切断することが好ましい。
【００１７】この構成では、ハンマーフェルトの２つの
平面に２枚の防湿フィルムを同時にそれぞれ接着し、切
断することができるので、製造効率が大幅に高められる
ことにより、製造コストをさらに削減することができ
る。
平面に２枚の防湿フィルムを同時にそれぞれ接着し、切
断することができるので、製造効率が大幅に高められる
ことにより、製造コストをさらに削減することができ
る。
【００１８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を、図面を参照しながら説明する。図１は、本発明を適
用したグランドピアノのハンマーを示している。このハ
ンマー１は、ハンマーウッド２およびハンマーフェルト
３を有するハンマー本体４と、ハンマーフェルト３の側
面に貼られた防湿フィルム５とで、構成されている。
を、図面を参照しながら説明する。図１は、本発明を適
用したグランドピアノのハンマーを示している。このハ
ンマー１は、ハンマーウッド２およびハンマーフェルト
３を有するハンマー本体４と、ハンマーフェルト３の側
面に貼られた防湿フィルム５とで、構成されている。
【００１９】ハンマー本体４は、通常のハンマーと同じ
構成のものであり、そのハンマーウッド２は、マホガニ
ーなどの木質無垢材で構成され、軸状に形成されてい
る。ハンマーフェルト３は、羊毛フェルトで構成され、
ハンマーウッド２の先端部にこれを包むように卷かれ、
接着されている。また、ハンマーフェルト３は、所定の
卵形の側面（平面）形状を有し、互いに平行な２つの側
面３ａ、３ａが、ハンマーウッド２の側面２ａ、２ａと
それぞれ面一になっている（図１では一方の側面のみ図
示）。
構成のものであり、そのハンマーウッド２は、マホガニ
ーなどの木質無垢材で構成され、軸状に形成されてい
る。ハンマーフェルト３は、羊毛フェルトで構成され、
ハンマーウッド２の先端部にこれを包むように卷かれ、
接着されている。また、ハンマーフェルト３は、所定の
卵形の側面（平面）形状を有し、互いに平行な２つの側
面３ａ、３ａが、ハンマーウッド２の側面２ａ、２ａと
それぞれ面一になっている（図１では一方の側面のみ図
示）。
【００２０】防湿フィルム５は、アクリルフィルムなど
のような防湿性材料で構成されており、図１に示すよう
に、ハンマーフェルト３の両側面３ａ、３ａの打弦部３
ｂ以外の部分、およびハンマーウッド２の一部を覆うよ
うに、それぞれ接着されている（一方の側面側のみ図
示）。
のような防湿性材料で構成されており、図１に示すよう
に、ハンマーフェルト３の両側面３ａ、３ａの打弦部３
ｂ以外の部分、およびハンマーウッド２の一部を覆うよ
うに、それぞれ接着されている（一方の側面側のみ図
示）。
【００２１】ハンマー１は、図２に示すように、鍵盤６
の後部上方に回動自在に取り付けられ、鍵盤６の押鍵に
伴い、アクション７により駆動されて上方に回動し、上
方に水平に張られた弦８をハンマーフェルト３の打弦部
３ｂで打撃し、振動させることによって、アコースティ
ックなピアノ音を発生させる。
の後部上方に回動自在に取り付けられ、鍵盤６の押鍵に
伴い、アクション７により駆動されて上方に回動し、上
方に水平に張られた弦８をハンマーフェルト３の打弦部
３ｂで打撃し、振動させることによって、アコースティ
ックなピアノ音を発生させる。
【００２２】以上のように構成されたハンマー１によれ
ば、ハンマーフェルト３の主要な表面をなす２つの側面
３ａ、３ａが防湿フィルム５で被覆されていることによ
り、防湿効果を得ることができる。もちろん、防湿フィ
ルム５を、側面３ａだけでなく、周面にも貼り付けるよ
うにしてもよい。また、防湿材として防湿フィルム５を
用いているので、防湿効果を長期間、維持できるととも
に、樹脂を含浸する場合と比べて、材料コストを削減で
きる。
ば、ハンマーフェルト３の主要な表面をなす２つの側面
３ａ、３ａが防湿フィルム５で被覆されていることによ
り、防湿効果を得ることができる。もちろん、防湿フィ
ルム５を、側面３ａだけでなく、周面にも貼り付けるよ
うにしてもよい。また、防湿材として防湿フィルム５を
用いているので、防湿効果を長期間、維持できるととも
に、樹脂を含浸する場合と比べて、材料コストを削減で
きる。
【００２３】また、防湿フィルム５をハンマーフェルト
３の側面３ａ、３ａに貼り付けるだけでよいので、樹脂
を含浸する場合と比べて、構成が単純であり、短時間で
容易に製造でき、それにより、製造コストを削減するこ
とができる。さらに、弦８を実際に打撃するハンマーフ
ェルト３の打弦部３ｂを避けて、防湿フィルム５が設け
られているので、防湿フィルム５の設置によるピアノ音
への悪影響を、確実に回避することができる。
３の側面３ａ、３ａに貼り付けるだけでよいので、樹脂
を含浸する場合と比べて、構成が単純であり、短時間で
容易に製造でき、それにより、製造コストを削減するこ
とができる。さらに、弦８を実際に打撃するハンマーフ
ェルト３の打弦部３ｂを避けて、防湿フィルム５が設け
られているので、防湿フィルム５の設置によるピアノ音
への悪影響を、確実に回避することができる。
【００２４】図３および図４は、上記構成のハンマー１
の製造方法の一例を示している。この製造方法ではま
ず、前記構成のハンマー本体４と、防湿フィルム５を含
む装着フィルム９と、型板（型材）１０とを、それぞれ
別個に準備する（ハンマー本体準備工程、防湿フィルム
準備工程および型材準備工程）。
の製造方法の一例を示している。この製造方法ではま
ず、前記構成のハンマー本体４と、防湿フィルム５を含
む装着フィルム９と、型板（型材）１０とを、それぞれ
別個に準備する（ハンマー本体準備工程、防湿フィルム
準備工程および型材準備工程）。
【００２５】装着フィルム９は、細長いテープ状のもの
であり、図５に示すように、アクリルフィルムなどから
成る防湿フィルム５と、防湿フィルム５の裏面側に塗布
された、例えばホットメルト系の接着剤１１と、防湿フ
ィルム５の表面側のシリコーンなどから成る剥離剤１２
と、最表層のポリエステルなどから成る剥離フィルム１
３との、４層構造になっている。後述するように、装着
フィルム９は、この４層状態で、ハンマーフェルト３に
接着剤１１を介して接着されるとともに、接着後、剥離
フィルム１３を剥離剤１２を介して剥すことにより、防
湿フィルム５だけが残されるようになっている。
であり、図５に示すように、アクリルフィルムなどから
成る防湿フィルム５と、防湿フィルム５の裏面側に塗布
された、例えばホットメルト系の接着剤１１と、防湿フ
ィルム５の表面側のシリコーンなどから成る剥離剤１２
と、最表層のポリエステルなどから成る剥離フィルム１
３との、４層構造になっている。後述するように、装着
フィルム９は、この４層状態で、ハンマーフェルト３に
接着剤１１を介して接着されるとともに、接着後、剥離
フィルム１３を剥離剤１２を介して剥すことにより、防
湿フィルム５だけが残されるようになっている。
【００２６】型板１０は、防湿フィルム５をハンマーフ
ェルト３に取り付ける際、複数のハンマー本体４を挿入
して、防湿フィルム５の接着および切断（型抜き）を行
うためのものである。型板１０は、細長い板の表面に複
数の雌型１４を並設したものである。各雌型１４は、ハ
ンマーフェルト３の側面３ａにほぼ合致した形状および
寸法と、ハンマーフェルト３の厚さよりも２ｍｍ程度小
さな深さとを有しており、それにより、ハンマーフェル
ト３が雌型１４に、上方に２ｍｍ程度突出した状態でぴ
ったりと嵌まるようになっている。
ェルト３に取り付ける際、複数のハンマー本体４を挿入
して、防湿フィルム５の接着および切断（型抜き）を行
うためのものである。型板１０は、細長い板の表面に複
数の雌型１４を並設したものである。各雌型１４は、ハ
ンマーフェルト３の側面３ａにほぼ合致した形状および
寸法と、ハンマーフェルト３の厚さよりも２ｍｍ程度小
さな深さとを有しており、それにより、ハンマーフェル
ト３が雌型１４に、上方に２ｍｍ程度突出した状態でぴ
ったりと嵌まるようになっている。
【００２７】以上のようにハンマー本体４、装着フィル
ム９および型板１０を準備した後、型材１０の各雌型１
４にハンマー本体４のハンマーフェルト３を上方に２ｍ
ｍ程度突出した状態でそれぞれ挿入する（ハンマーフェ
ルト挿入工程）。次いで、装着フィルム９を、接着剤１
１を下側に向けた状態で、複数のハンマー本体４にわた
り、ハンマーフェルト３の側面３ａの打弦部３ｂ以外の
部分およびハンマーウッド２の一部を覆うように敷設す
る（防湿フィルム敷設工程）。
ム９および型板１０を準備した後、型材１０の各雌型１
４にハンマー本体４のハンマーフェルト３を上方に２ｍ
ｍ程度突出した状態でそれぞれ挿入する（ハンマーフェ
ルト挿入工程）。次いで、装着フィルム９を、接着剤１
１を下側に向けた状態で、複数のハンマー本体４にわた
り、ハンマーフェルト３の側面３ａの打弦部３ｂ以外の
部分およびハンマーウッド２の一部を覆うように敷設す
る（防湿フィルム敷設工程）。
【００２８】次に、敷設した装着フィルム９上に、シリ
コンゴム（硬質ゴム）１５を卷いたローラ１６を加圧状
態で転動させることにより、装着フィルム９を接着剤１
１によってハンマーフェルト３の側面３ａに接着する
（防湿フィルム接着・切断工程）。この場合、ハンマー
フェルト３が型板１０から若干突出していることと、ロ
ーラ１６の圧力とによって、装着フィルム９がハンマー
フェルト３の側面３ａの端縁に沿って自動的に切断（型
抜き）される（図４（ｂ）参照）。また、ローラ１６の
周囲に卷かれたシリコンゴム１５が、ハンマーフェルト
３の側面３ａの凹凸を吸収するので、装着フィルム８の
接着・切断をより確実に行うことができる。以上によ
り、ハンマーフェルト３の一方の側面３ａへの装着フィ
ルム９の装着が完了する。
コンゴム（硬質ゴム）１５を卷いたローラ１６を加圧状
態で転動させることにより、装着フィルム９を接着剤１
１によってハンマーフェルト３の側面３ａに接着する
（防湿フィルム接着・切断工程）。この場合、ハンマー
フェルト３が型板１０から若干突出していることと、ロ
ーラ１６の圧力とによって、装着フィルム９がハンマー
フェルト３の側面３ａの端縁に沿って自動的に切断（型
抜き）される（図４（ｂ）参照）。また、ローラ１６の
周囲に卷かれたシリコンゴム１５が、ハンマーフェルト
３の側面３ａの凹凸を吸収するので、装着フィルム８の
接着・切断をより確実に行うことができる。以上によ
り、ハンマーフェルト３の一方の側面３ａへの装着フィ
ルム９の装着が完了する。
【００２９】次いで、各ハンマー本体４を反転させて雌
型１４に挿入し、上記の工程を同様に実行することによ
って、ハンマーフェルト３の他方の側面３ａに装着フィ
ルム９を装着する。最後に、ハンマーフェルト３の各側
面３ａに装着した装着フィルム９から剥離剤１２を介し
て剥離フィルム１３を剥す。これにより、ハンマーフェ
ルト３に防湿フィルム５だけが残され、図１に示すハン
マー１が完成する。
型１４に挿入し、上記の工程を同様に実行することによ
って、ハンマーフェルト３の他方の側面３ａに装着フィ
ルム９を装着する。最後に、ハンマーフェルト３の各側
面３ａに装着した装着フィルム９から剥離剤１２を介し
て剥離フィルム１３を剥す。これにより、ハンマーフェ
ルト３に防湿フィルム５だけが残され、図１に示すハン
マー１が完成する。
【００３０】以上のように、本実施形態のハンマーの製
造方法によれば、複数のハンマー本体４のハンマーフェ
ルト３を型板１０の複数の雌型１４に挿入し、その上に
装着フィルム９を敷設し、装着フィルム９上にローラ１
６を転動させるだけで、複数のハンマー本体４のハンマ
ーフェルト３に防湿フィルム５を同時に装着できるの
で、複数のハンマー１を同時に、簡単にかつ低コストで
製造することができる。特に、ハンマーフェルト３自身
の端縁をエッジとして利用して、防湿フィルム５を切断
・整形するので、別個の整形手段は不要となり、それに
より、製造装置の簡素化、ひいては製造コストの一層の
削減を図ることができる。
造方法によれば、複数のハンマー本体４のハンマーフェ
ルト３を型板１０の複数の雌型１４に挿入し、その上に
装着フィルム９を敷設し、装着フィルム９上にローラ１
６を転動させるだけで、複数のハンマー本体４のハンマ
ーフェルト３に防湿フィルム５を同時に装着できるの
で、複数のハンマー１を同時に、簡単にかつ低コストで
製造することができる。特に、ハンマーフェルト３自身
の端縁をエッジとして利用して、防湿フィルム５を切断
・整形するので、別個の整形手段は不要となり、それに
より、製造装置の簡素化、ひいては製造コストの一層の
削減を図ることができる。
【００３１】また、防湿フィルム５の装着の際、ローラ
１６が剥離フィルム１３上を転動し、防湿フィルム５に
は直接、接触しないので、防湿フィルム５の表面がロー
ラ１６の転動によって損傷するのを確実に防止でき、剥
離フィルム１３を剥した後の防湿フィルム５の表面仕上
がりを良好に保つことができる。
１６が剥離フィルム１３上を転動し、防湿フィルム５に
は直接、接触しないので、防湿フィルム５の表面がロー
ラ１６の転動によって損傷するのを確実に防止でき、剥
離フィルム１３を剥した後の防湿フィルム５の表面仕上
がりを良好に保つことができる。
【００３２】なお、本発明は、説明した実施形態に限定
されることなく、種々の態様で実施することができる。
例えば、実施形態では、ハンマーフェルト３の側面３ａ
への防湿フィルム５の装着を片面ずつ行っているが、ハ
ンマーフェルト３を型板１０の雌型１４に挿入する前
に、装着フィルム９を複数の雌型１４に沿って敷設して
おくことにより、防湿フィルム５の装着をハンマーフェ
ルト３の両側面３ａ、３ａで同時に行うようにしてもよ
い。それにより、製造効率が大幅に高められ、製造コス
トをさらに削減することができる。
されることなく、種々の態様で実施することができる。
例えば、実施形態では、ハンマーフェルト３の側面３ａ
への防湿フィルム５の装着を片面ずつ行っているが、ハ
ンマーフェルト３を型板１０の雌型１４に挿入する前
に、装着フィルム９を複数の雌型１４に沿って敷設して
おくことにより、防湿フィルム５の装着をハンマーフェ
ルト３の両側面３ａ、３ａで同時に行うようにしてもよ
い。それにより、製造効率が大幅に高められ、製造コス
トをさらに削減することができる。
【００３３】また、実施形態はグランドピアノのハンマ
ーの例であるが、本発明をアップライトピアノのハンマ
ーに適用できることはもちろんである。さらに、各構成
要素の材料・材質も、例示したものに限らず、任意であ
る。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、細部の
構成を適宜、変更することが可能である。
ーの例であるが、本発明をアップライトピアノのハンマ
ーに適用できることはもちろんである。さらに、各構成
要素の材料・材質も、例示したものに限らず、任意であ
る。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、細部の
構成を適宜、変更することが可能である。
【００３４】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のピアノの
ハンマーは、構成が単純で、防湿効果を長期間、維持で
きるなどの効果を有し、本発明のピアノのハンマーの製
造方法は、そのようなハンマーを低コストで製造するこ
とができるなどの効果を有している。
ハンマーは、構成が単純で、防湿効果を長期間、維持で
きるなどの効果を有し、本発明のピアノのハンマーの製
造方法は、そのようなハンマーを低コストで製造するこ
とができるなどの効果を有している。
【図１】本発明の一実施形態によるグランドピアノのハ
ンマーの斜視図である。
ンマーの斜視図である。
【図２】図１のハンマーを組み込んだグランドピアノの
鍵盤装置の側面図である。
鍵盤装置の側面図である。
【図３】本発明の一実施形態によるグランドピアノのハ
ンマーの製造方法を示す斜視図である。
ンマーの製造方法を示す斜視図である。
【図４】図３による製造方法の手順を示す図である。
【図５】装着フィルムの構成を示す断面図である。
１ ハンマー ３ ハンマーフェルト ３ａ ハンマーフェルトの側面 ３ｂ ハンマーフェルトの打弦部 ４ ハンマー本体 ５ 防湿フィルム ９ 装着フィルム １０ 型板 １１ 接着剤 １２ 剥離剤 １３ 剥離フィルム １４ 雌型 １５ ローラ １６ シリコンゴム
Claims (6)
- 【請求項１】 互いにほぼ平行な２つの平面と、弦を打
撃するための打弦部とを備えたハンマーフェルトを有す
るハンマー本体と、 防湿性材料から成り、前記ハンマー本体の前記ハンマー
フェルトの前記２つの平面にこれらを覆うように貼り付
けられた防湿フィルムと、 を備えていることを特徴とするピアノのハンマー。 - 【請求項２】 前記防湿フィルムが、前記ハンマーフェ
ルトの前記２つの平面の、前記打弦部以外の部分に貼り
付けられていることを特徴とする、請求項１に記載のピ
アノのハンマー。 - 【請求項３】 互いにほぼ平行な２つの平面と、弦を打
撃するための打弦部とを備えたハンマーフェルトを有す
る複数のハンマー本体を準備するハンマー本体準備工程
と、 前記ハンマーフェルトの前記平面にほぼ合致した形状お
よび寸法と、前記ハンマーフェルトの厚さよりも小さな
深さとを有する複数の雌型を並設した平坦な型材を準備
する型材準備工程と、 裏面に接着剤を塗布した防湿フィルムを準備する防湿フ
ィルム準備工程と、 前記型材の前記複数の雌型に前記複数のハンマー本体の
前記ハンマーフェルトを上方に突出した状態でそれぞれ
挿入するハンマーフェルト挿入工程と、 前記防湿フィルムを、前記裏面を下側に向けた状態で、
前記雌型に挿入された前記複数のハンマー本体にわた
り、複数の前記ハンマーフェルトの前記平面を覆うよう
に敷設する防湿フィルム敷設工程と、 当該敷設した防湿フィルム上にローラを加圧状態で転動
させることにより、当該防湿フィルムを前記ハンマーフ
ェルトの前記平面に接着するとともに、当該ハンマーフ
ェルトの前記平面の端縁で前記防湿フィルムを切断する
防湿フィルム接着・切断工程と、 を備えていることを特徴とするピアノのハンマーの製造
方法。 - 【請求項４】 前記防湿フィルムが、その表面に剥離剤
を介して貼られた剥離フィルムをさらに備え、前記防湿
フィルム接着・切断工程の後、前記防湿フィルムから前
記剥離フィルムを剥すことを特徴とする、請求項３に記
載のピアノのハンマーの製造方法。 - 【請求項５】 前記ローラの周囲に硬質ゴムが設けられ
ていることを特徴とする、請求項３または４に記載のピ
アノのハンマーの製造方法。 - 【請求項６】 前記ハンマーフェルト挿入工程に先立
ち、前記防湿フィルムを前記型材の前記複数の雌型に沿
って敷設する防湿フィルム敷設工程をさらに備え、前記
防湿フィルム接着・切断工程において、前記ハンマーフ
ェルトの前記２つの平面に２枚の前記防湿フィルムを同
時にそれぞれ接着し、切断することを特徴とする、請求
項３ないし５のいずれかに記載のピアノのハンマーの製
造方法。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9034370A JPH10222156A (ja) | 1997-02-03 | 1997-02-03 | ピアノのハンマーおよびその製造方法 |
| KR1019980002651A KR19980070968A (ko) | 1997-02-03 | 1998-01-31 | 피아노의 햄머 및 그 제조방법 |
| DE19804019A DE19804019B4 (de) | 1997-02-03 | 1998-02-02 | Hammerkopf für ein Tasteninstrument und Herstellungsverfahren für denselben |
| US09/017,625 US5932821A (en) | 1997-02-03 | 1998-02-02 | Hammer head for piano and method of manufacturing same |
| CN98105744A CN1119787C (zh) | 1997-02-03 | 1998-02-03 | 钢琴槌及其制造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9034370A JPH10222156A (ja) | 1997-02-03 | 1997-02-03 | ピアノのハンマーおよびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10222156A true JPH10222156A (ja) | 1998-08-21 |
Family
ID=12412292
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9034370A Pending JPH10222156A (ja) | 1997-02-03 | 1997-02-03 | ピアノのハンマーおよびその製造方法 |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5932821A (ja) |
| JP (1) | JPH10222156A (ja) |
| KR (1) | KR19980070968A (ja) |
| CN (1) | CN1119787C (ja) |
| DE (1) | DE19804019B4 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR19980070968A (ko) * | 1997-02-03 | 1998-10-26 | 가와이희로다까 | 피아노의 햄머 및 그 제조방법 |
| US11756513B1 (en) * | 2022-08-01 | 2023-09-12 | Kirk Burgett | Elliptical silicone roller for grand piano action with customized durometer reading |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7262351B2 (en) * | 2004-04-23 | 2007-08-28 | Asami Inouye | Piano hammer |
| EP2169660B1 (de) * | 2008-09-26 | 2011-12-07 | Goodbuy Corporation S.A. | Klavierhammer |
| CN104091580B (zh) * | 2014-07-08 | 2017-02-15 | 森鹤乐器股份有限公司 | 一种钢琴弦槌毡切削方法 |
| CN105185355A (zh) * | 2015-08-14 | 2015-12-23 | 森鹤乐器股份有限公司 | 一种钢琴击弦机系统弦槌的制作方法 |
| CN105023553A (zh) * | 2015-08-14 | 2015-11-04 | 森鹤乐器股份有限公司 | 一种钢琴击弦机弦槌柄及其制作方法 |
| CN108447457A (zh) * | 2018-03-21 | 2018-08-24 | 河南理工大学 | 一种钢琴榔头 |
| CN110580888A (zh) * | 2019-09-20 | 2019-12-17 | 广州珠江恺撒堡钢琴有限公司 | 一种弦槌根部毛毡处理装置 |
Family Cites Families (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| AT78759B (de) * | 1918-05-07 | 1919-10-25 | Moriz Ing Rammetsteiner | Hammer für Klaviere, Pianinos und ähnliche Instrumente. |
| US3236139A (en) * | 1963-04-05 | 1966-02-22 | Wurlitzer Co | Method of attaching covering material to piano action hammer butts, apparatus therefor and article produced thereby |
| JP2503608B2 (ja) * | 1988-11-21 | 1996-06-05 | 株式会社精工舎 | 発光針およびその製造方法 |
| EP0398519B1 (en) * | 1989-05-18 | 1994-06-01 | Steinway Musical Properties, Inc. | Piano forte hammer and method for making same |
| JP2928099B2 (ja) * | 1994-08-18 | 1999-07-28 | 株式会社富士電機総合研究所 | 太陽光発電屋根材の製造方法 |
| JPH08194470A (ja) * | 1995-01-17 | 1996-07-30 | Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd | ピアノ用ハンマー |
| KR970058959A (ko) * | 1996-01-29 | 1997-08-12 | 류홍걸 | 제트 프린터용 피프린트 소재와 그 제조방법 |
| JPH10222156A (ja) * | 1997-02-03 | 1998-08-21 | Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd | ピアノのハンマーおよびその製造方法 |
-
1997
- 1997-02-03 JP JP9034370A patent/JPH10222156A/ja active Pending
-
1998
- 1998-01-31 KR KR1019980002651A patent/KR19980070968A/ko not_active Application Discontinuation
- 1998-02-02 US US09/017,625 patent/US5932821A/en not_active Expired - Fee Related
- 1998-02-02 DE DE19804019A patent/DE19804019B4/de not_active Expired - Fee Related
- 1998-02-03 CN CN98105744A patent/CN1119787C/zh not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR19980070968A (ko) * | 1997-02-03 | 1998-10-26 | 가와이희로다까 | 피아노의 햄머 및 그 제조방법 |
| US11756513B1 (en) * | 2022-08-01 | 2023-09-12 | Kirk Burgett | Elliptical silicone roller for grand piano action with customized durometer reading |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| KR19980070968A (ko) | 1998-10-26 |
| CN1119787C (zh) | 2003-08-27 |
| CN1196548A (zh) | 1998-10-21 |
| DE19804019B4 (de) | 2005-08-25 |
| DE19804019A1 (de) | 1998-09-10 |
| US5932821A (en) | 1999-08-03 |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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