JPH0972081A - ロール状巾木材とその製造方法 - Google Patents

ロール状巾木材とその製造方法

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JPH0972081A
JPH0972081A JP25203495A JP25203495A JPH0972081A JP H0972081 A JPH0972081 A JP H0972081A JP 25203495 A JP25203495 A JP 25203495A JP 25203495 A JP25203495 A JP 25203495A JP H0972081 A JPH0972081 A JP H0972081A
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荘太郎 津田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 室内の造作に用いて施工が有利であり、運搬
や保管にも便利なロール状巾木材とその製造方法を提供
する。 【解決手段】 所定の厚みの中質繊維板をフィンガージ
ョイント加工による接続手段で接続し、当該接続部の一
面に補強用テープ7を貼着して形成した長尺のベース材
4,4・・・の複数を補強用テープ7が外側に出ないよ
うにして接着積層して所定厚みの積層材2bを得、その
一方の面に塩化ビニルシート8aを貼着して巻き取りに
よってロール状としたロール状巾木材である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、室内の造作に用
いて優れた強度と適度のクッション性を発揮すると共
に、施工が有利であり、運搬や保管にも便利なロール状
巾木材とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より室内造作用の巾木材として、所
定の幅と厚みおよび長さに正寸カットした中質繊維板の
表面に、塩化ビニル樹脂シートを貼着したものが使用に
供されている。この巾木材の長さは最大4m位のものを
単位とし、使用に当たっては現場においてこれを取付部
の長さに合わせて切断し、あるいは所要の長さに接続し
て使用しているものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この巾木材は、室内造
作のための木質材料としては強度が充分ではなく、クッ
ション性にも乏しいものである。また、長さに限度があ
る単一な巾木材であるため、これを切断し、あるいは接
続して目的の長さにして施工に供する必要があり、これ
が作業を頗る煩瑣にすると共に、余分な端切れが生じる
ため、使用材料の歩留りが悪化し、経済的とはいえない
ものである。さらに、かゝる単一材は運搬や取り扱いに
おいても不便であり、保管の際にも大きなスペースを占
めるという問題がある。
【0004】この発明の目的は、従来の巾木材の持つ叙
上の諸問題に鑑み、充分な強度と、適度のクッション性
を有すると共に、使用に際して材料の端切れがなく、軽
減された作業によって有利に現場施工することができる
ロール状巾木材とその製造方法を提供せんとするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明の請求項1に記載のロール状巾木材の発明
は、所定の幅と長さを有する厚みが1.5mm以下の中
質繊維板もしくは所定の幅と長さを有する厚みが3mm
以下の板紙の両端部にフィンガージョイント加工を施
し、該フィンガージョイント加工を互いに噛み合わせた
状態で一方の噛み合い面を補強用テープによって貼着し
て巻き取り可能とした長尺のベース材の複数を、少なく
とも表面には補強用テープが顕出しないように積層接着
して厚みが3〜15mmの所定幅の積層材となし、この
積層材を巻き取ってロール状としたことを特徴とするも
のである。
【0006】請求項2に記載のロール状巾木材の発明
は、請求項1に記載された積層材の一面に塩化ビニル樹
脂シートを貼着し、巻き取ってロール状としたことを特
徴とするものである。
【0007】また、請求項3に記載のロール状巾木材の
発明は、所定の幅と長さを有する厚みが1.5mm以下
の中質繊維板もしくは所定の幅と長さを有する厚みが3
mm以下の板紙の両端部にフィンガージョイント加工を
施し、該フィンガージョイント加工を互いに噛み合わせ
た状態で一方の噛み合い面を補強用テープによって貼着
して巻き取り可能とした長尺のベース材の前記補強用テ
ープの貼着面側に、所定の幅と長さを有する厚みが1.
0〜10mmの長尺のコルク材を積層接着して所定幅の
積層材となし、この積層材の前記ベース材側の表面に塩
化ビニル樹脂シートを貼着し、巻き取ってロール状とし
たことを特徴とするものである。
【0008】また、請求項6に記載のロール状巾木材の
製造方法の発明は、下記(1)〜(6)の工程によって
ロール状巾木材を得ることを特徴とするものである。 (1)所定の幅と長さを有する厚みが1.5mm以下の
中質繊維板もしくは所定の幅と長さを有する厚みが3m
m以下の板紙の両端部にフィンガージョイント加工を施
し、該フィンガージョイント加工を互いに噛み合わせた
状態で一方の噛み合い面を補強用テープによって貼着し
て巻き取り可能としたロール状のベース材を形成する工
程。 (2)このロール状のベース材を巻き戻しながら前記補
強用テープの貼着面側に接着剤を塗布し、接着剤の塗布
面に前記(1)の工程で得た他のベース材を当接してプ
レス圧着して貼り合わせる工程。 (3)前記(2)の工程で貼り合わせたベース材に対し
て、さらに他のベース材の貼り合わせを繰り返すことに
よって厚み3〜15mmの積層材を得、該積層材を巻き
取ってロール状の積層材を得る工程。 (4)得たロール状の積層材を養生する工程。 (5)養生後のロール状の積層材を巻き戻しながら幅方
向の両側縁をカットして所定の幅としつゝ積層材の一面
の長手方向に幅4〜10mm、深さ1.5〜4.0mm
の凹溝を形成しつゝ、サンダーで凹溝内を研磨除塵して
溝付き積層材を得る工程。 (6)前記(5)の工程で得た溝付き積層材の凹溝形成
表面に、厚み2mm以下の塩化ビニル樹脂シートを当接
し、前記塩化ビニル樹脂シートを前記凹溝内を含めた全
表面に貼着し、巻き取ることによって溝付きのロール状
巾木材を得る工程。
【0009】さらに、請求項7に記載のロール状巾木材
の製造方法の発明は、下記(a)〜(e)の工程によっ
てロール状巾木材を得ることを特徴とするものである。 (a)所定の幅と長さを有する厚みが1.5mm以下の
中質繊維板もしくは所定の幅と長さを有する厚みが3m
m以下の板紙の両端部にフィンガージョイント加工を施
し、該フィンガージョイント加工を互いに噛み合わせた
状態で一方の噛み合い面を補強用テープによって貼着し
て巻き取り可能としたロール状のベース材を形成する工
程。 (b)このロール状のベース材を巻き戻しながら前記補
強用テープの貼着面に接着剤を塗布し、その塗布面に厚
みが1〜10mmのロール状のコルク材を巻き戻しなが
らプレス圧着して貼り合わせ、巻き取ることによってロ
ール状の積層材を得る工程。 (c)得たロール状の積層材を養生する工程。 (d)養生後のロール状の積層材を巻き戻しながら幅方
向の両側縁をカットして所定の幅としつゝ積層材の一面
の長手方向に幅4〜10mm、深さ1.5〜4.0mm
の凹溝を形成しつゝ、サンダーで溝内を研磨除塵して溝
付き積層材を得る工程。 (e)かくて得た溝付き積層材の溝形成表面に、厚み2
mm以下の塩化ビニル樹脂シートを当接して前記塩化ビ
ニル樹脂シートを前記溝内を含めた全表面に貼着し、巻
き取ることによって溝付きのロール状巾木材を得る工
程。
【0010】
【発明の実施の形態】この発明のロール状巾木材は、所
定の幅と長さおよび厚みを有する中質繊維板または板紙
をフィンガージョイント手段によって接続し、その接続
部を補強用テープで補強した巻き取り可能な長尺のベー
ス材を基礎としているものである。
【0011】このベース材に用いる前記中質繊維板は、
木質繊維を接着剤で固めた厚みが1.5mm以下の繊維
板である。また、板紙は強度のあるクラフト紙やこれに
各種の塗被料を塗布または含浸させた加工紙などが好適
に使用され、その厚みは3mm以下のものである。
【0012】しかして、請求項1のロール状巾木材は、
かゝるベース材の複数を積層接着して所定の厚みの積層
材とし、これを巻き取ってロール状としたものである。
請求項2のロール状巾木材は、前記請求項1の積層材の
一方の面に塩化ビニル樹脂シートを貼着させてロール状
としたものである。これらの積層材は、前記ベース材の
積層接着によって厚みが3〜15mmとしたものである
ので、巾木材としての強度が大きく、また適度のクッシ
ョン性を有している。
【0013】前記請求項3のロール状巾木材は、前記に
よって得た単一のベース材に所定厚みのコルク材を貼着
し、コルク材が貼着されていないベース材の表面に塩化
ビニル樹脂シートを貼着してロール状となしたものであ
る。したがって、このコルク材が巾木材に優れたクッシ
ョン性を付与すると共に、その表面に積層した前記ベー
ス材が、コルク材の持つ粒状の凹凸を抑えて塩化ビニル
樹脂シートの表面に凹凸として浮き上がることを防止す
るものである。
【0014】前記請求項1,2および3におけるロール
状巾木材の表面(請求項2および3のロール状巾木材は
塩化ビニル樹脂シートを貼着側が表面となる)には、巾
木材を室内の壁などに釘で固定する場合の釘の打ち込み
に用いる凹溝を長手方向に設けてもよく、この凹溝は好
ましくは幅4〜10mm、深さ1.5〜4.0mmのU
字型のものである。
【0015】また、請求項1,2および3におけるロー
ル状巾木材の裏面には、剥離紙によって保護された粘着
剤層を形成してもよく、この剥離紙を剥離して粘着剤層
を露出させて室内の壁などに容易に貼着固定することが
できる。
【0016】
【作用】この発明の請求項1のロール状巾木材は、フィ
ンガージョイント手段によって接続すると共に、この接
続部の一面に補強用テープを貼着して得た長尺のベース
材を基本として、その複数を積層接着したもので、複数
のベース材の積層によって所定の強度を確保すると共
に、これによって適度のクッション性を付与して巾木材
の性能を向上させることができる。
【0017】請求項2のロール状巾木材は、請求項1の
ロール状巾木材の表面に塩化ビニル樹脂シートを貼着し
たもので、塩化ビニル樹脂シートが化粧材として機能す
るため、室内調度に適合した色調や図柄のものを選ぶこ
とによって優れたロール状巾木材とすることができる。
【0018】請求項3のロール状巾木材は、単一のベー
ス材の表面に塩化ビニル樹脂シートを、裏面にコルク材
をそれぞれ貼着して所定の厚みとしたもので、コルク材
がロール状巾木材により優れたクッション性を付与し、
前記ベース材がコルク材の表面に表れる粒状の凹凸を抑
えて塩化ビニルシートの表面に凹凸を浮き立たせないよ
うにしており、これらによってロール状巾木材としての
商品価値を高めることができるものである。
【0019】これらのロール状巾木材は、ロール状とし
ているので、保管・取扱いが頗る有利であり、また単尺
の巾木材と異なって、施工現場において所定の長さに切
断して使用することができるので、余分な端切れが生ず
る余地がなく、きわめて経済的である。
【0020】請求項6および請求項7のロール状巾木材
の製造方法は、積層すべき素材をいずれもロール状に巻
き、これを巻き戻しながら積層接着などの手段によって
巾木材を形成するので、製造に場所をとることなく、迅
速かつ確実に製造することができるものである。
【0021】
【実施例】以下、この発明のロール状巾木材とその製造
方法の実施例を添付の図面に基づいてより具体的に説明
する。図1はこの発明のロール状巾木材の一例を示した
一部切欠斜視図であって、ロール状巾木材1aは、所定
の巾と厚みを有する長尺のベース材4,4・・・を積層
接着して得た積層材2aをロール状に巻き取って構成さ
れている。3はこの積層材の表面に長手方向に沿って形
成された釘の打ち込みなどの際に使用される断面がU字
型の凹溝である。
【0022】かゝるロール状巾木材1aを構成している
積層材2aは、図2に示すように、所定の幅と長さで、
厚みが1.5mm以下の中質繊維板5を使用し、その長
さ方向の端部にフィンガージョイント加工によって互い
に噛み合わせることができるフィンガージョイント部
6,6をそれぞれ形成し、該フィンガージョイント部
6,6を相互に噛み合わせて配置し、噛み合わせた状態
で一方の面に熱硬化性接着剤を塗布した補強用テープ7
を当接させ、熱プレスによって貼着して長尺のベース材
4の複数を図3に示すように積層接着して形成したもの
である。なお、ベース材4の形成に際し、上記の熱プレ
スで接着剤がジョイント部に入り込んで強固に一体化し
て接続されるものである。
【0023】このようにして得られたベース材4は、巻
き取りによって一旦ロール状のベース材とするもので、
巻き取りに際しては補強用テープ7面を下側にして、あ
るいは上側にして巻き取るものであるが、積層時に最下
段に位置するベース材は補強用テープ面を上にして、そ
れ以外のベース材はいずれも補強用テープ面を下側にし
て巻き取ることが事後の処理に当たって好都合である。
このようにして積層せんとする数のロール状のベース材
4,4,4・・の複数が準備される。
【0024】ロール状のベース材4は、これを巻き戻し
ながら前記補強用テープ7を貼着した面に接着剤を塗布
し、この接着剤の塗布面に他のベース部材4を巻き戻し
ながら当接させてローラプレスで圧着しつゝ貼り合わせ
て巻き取り、ついでこの貼り合わせたベース材4の補強
用テープ7の貼着面に接着剤を塗布しながら、これにさ
らに他のロール状のベース材4を貼り合わせ、これらを
所定数繰り返して3〜15mmの範囲の所定の厚みの積
層材2aとするもので、得た積層材2aはロール状に巻
き取られる。
【0025】なお、積層される各ベース材4,4,・・
の補強用テープ7によるフィンガージョイント部分は、
積層に際して互いに重なることがないように適宜にずら
せ、また最後に積層するベース材4(たとえば図2の最
下段のベース材4)は、その補強用テープ7が内側とな
るようにして積層するもので、これによって補強用テー
プの部分が積層材2aの内側に隠されて体裁を悪くする
ことがない。
【0026】かくして得た積層材2aは1日以上常温に
放置して養生させて、接着剤の完全硬化による接着強度
の向上を図るが、乾燥室内において強制的に乾燥するこ
とも可能である。
【0027】ついで、このロール状の積層材2aを巻き
戻しながら幅方向の両端縁をカットして所定の幅としつ
ゝ、同時に一方の面に回転刃物で前記凹溝3を形成す
る。この凹溝3は、幅4〜10mm、深さ1.5〜4.
0mmの範囲で形成され、形成された凹溝3は同時にサ
ンダーによって溝内を研磨して塵を取り除く。かくして
得られた積層材2aは巻き取られてロール状巾木材1a
として保管され、ロール状のまゝ施工現場に搬入し、必
要な長さだけ巻き戻してカットして使用に供する。
【0028】図4に示したロール状巾木材1bは、前記
した図3のロール状巾木材1aを構成している積層材2
aと同じくベース材4の複数を積層して得た積層材2b
の一方の表面に、接着剤を塗布した塩化ビニル樹脂シー
ト8aを貼着したもので、前記した積層材2aによって
形成されたロール状巾木材1aと同じロール状巾木材を
巻き戻しながら、その表面と両側縁および前記凹溝3の
溝内と両側面を含めた表面の全体にゴムローラなどで熱
圧しながら貼着するものである。
【0029】図5に示したロール状巾木材1cは、フィ
ンガージョイント加工して得た単一のベース材4の補強
用テープ7を貼着した面に、コルク材9を接着して積層
材2cとすると共に、この積層材2cの表面(コルク材
9が貼られていないベース材4の表面)に塩化ビニル樹
脂シート8bを接着剤によって貼着したもので、前記と
同様にしてベース材4を巻き戻しながら、それぞれロー
ル状に巻いた塩化ビニル樹脂シート8bとコルク材9と
を巻き戻しながら接着剤によって同時に接着してロール
状巾木材1cを形成するものである。なお、この実施例
においてはコルク材9は単一のものを使用したが、所定
の厚みを有するコルク材をフィンガージョイント加工に
よって長尺としたものを複数枚積層接着して所定の厚み
としたものを使用してもよい。
【0030】このようにして得た各ロール状巾木材1
a,1bおよび1cは、その使用目的によって適宜に使
い分けて室内の造作用として使用することができる。な
お、図2および図3に示したロール状巾木材1aおよび
1bには、その表面に前記した釘などによる固定用の凹
溝3が形成されているが、この凹溝3は使用目的によっ
ては特に形成する必要はなく、また図4で示したロール
状巾木材1cにこの凹溝を形成してもよい。また、図示
しないが、図3〜図5の各ロール状巾木材1a,1bお
よび1cの裏面に粘着剤層を塗布含浸させ、これを剥離
紙によって保護し、使用に当たって剥離紙を剥がして表
面の粘着剤によって室内の壁などに貼着固定してもよ
く、前記の釘などによる固定手段と併用してもよい。
【0031】なお、上記の実施例ではベース材4を構成
している素材として、木質繊維を接着剤で固めた中質繊
維板を用いているが、これに代えてクラフト紙などの比
較的コシの強い紙を使用してもよい。
【0032】
【発明の効果】この発明の請求項1のロール状巾木材
は、所定の幅と長さで所定の厚みを有する中質繊維板も
しくは板紙を使用し、接続手段としてフィンガージョイ
ント加工による接続を行い、この接続部の一面に補強用
テープを貼着して得た長尺のベース材を使用して、その
複数を積層接着したもので、このベース材の複数の積層
によって所定の強度と、適度のクッション性を付与して
巾木材としての性能を向上させることができるものであ
る。
【0033】請求項2のロール状巾木材は、請求項1で
得たロール状巾木材の表面に塩化ビニル樹脂シートを貼
着したもので、塩化ビニル樹脂シートが化粧材として機
能するため、室内調度に適合した色調や図柄のものを選
んぶことによってロール状巾木材の施工を優れたものと
することができる。
【0034】請求項3のロール状巾木材は、単一のベー
ス材の表面に塩化ビニル樹脂シートを、裏面にコルク材
をそれぞれ貼着して所定の厚みとしたもので、コルク材
がロール状巾木材に優れたクッション性を付与すると共
に、前記ベース材がコルク材の表面に表れる粒状の凹凸
を抑えて塩化ビニルシートの表面に凹凸を浮き立たせな
いようにしており、これらによってロール状巾木材とし
ての商品価値を高めることができるものである。
【0035】これらのロール状巾木材は、常態において
ロール状に巻き取られているため、保管・取扱いが頗る
有利であり、従来の単尺の巾木材と異なって施工現場に
おいて所定の長さに切断して使用することができるの
で、余分な端切れが生ずる余地がなく、きわめて経済的
であり、作業能率も大幅に向上させることができる。
【0036】この発明のロール状巾木材の製造方法は、
積層すべき素材をいずれもロール状に巻き、これを巻き
戻しながら順次積層接着するという手段によって巾木材
を形成するので、製造に場所をとることなく、迅速かつ
確実に製造することができ、しかも得られた巾木材もロ
ール状に巻回されているため、施工上、保管・運搬など
にきわめて有利なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のロール状巾木材の一例を示した一部
切欠斜視図である。
【図2】ロール状巾木材に使用するベース材の接続を示
す拡大斜視図である。
【図3】図1に示すロール状巾木材を構成する積層材の
側面図である。
【図4】この発明の他のロール状巾木材の例を示す側面
図である。
【図5】この発明のさらに他のロール状巾木材の例を示
す側面図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c ロール状巾木材 2a,2b,2c 積層材 3 凹溝 4 ベース材 5 中質繊維板 6 接続部 7 補強用テープ 8a,8b 塩化ビニル樹脂シート 9 コルク材

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の幅と長さを有する厚みが1.5m
    m以下の中質繊維板もしくは所定の幅と長さを有する厚
    みが3mm以下の板紙の両端部にフィンガージョイント
    加工を施し、該フィンガージョイント加工を互いに噛み
    合わせた状態で一方の噛み合い面を補強用テープによっ
    て貼着して巻き取り可能とした長尺のベース材の複数
    を、少なくとも表面には補強用テープが顕出しないよう
    に積層接着して厚みが3〜15mmの所定幅の積層材と
    なし、この積層材を巻き取ってロール状としたことを特
    徴とするロール状巾木材。
  2. 【請求項2】 所定の幅と長さを有する厚みが1.5m
    m以下の中質繊維板もしくは所定の幅と長さを有する厚
    みが3mm以下の板紙の両端部にフィンガージョイント
    加工を施し、該フィンガージョイント加工を互いに噛み
    合わせた状態で一方の噛み合い面を補強用テープによっ
    て貼着して巻き取り可能とした長尺のベース材の複数を
    積層接着し厚みが3〜15mmの所定幅の積層材とな
    し、この積層材の一面に塩化ビニル樹脂シートを貼着
    し、巻き取ってロール状としたことを特徴とするロール
    状巾木材。
  3. 【請求項3】 所定の幅と長さを有する厚みが1.5m
    m以下の中質繊維板もしくは所定の幅と長さを有する厚
    みが3mm以下の板紙の両端部にフィンガージョイント
    加工を施し、該フィンガージョイント加工を互いに噛み
    合わせた状態で一方の噛み合い面を補強用テープによっ
    て貼着して巻き取り可能とした長尺のベース材の前記補
    強用テープの貼着面側に、所定の幅と長さを有する厚み
    が1.0〜10mmの長尺のコルク材を積層接着して所
    定幅の積層材となし、この積層材の前記ベース材側の表
    面に塩化ビニル樹脂シートを貼着し、巻き取ってロール
    状としたことを特徴とするロール状巾木材。
  4. 【請求項4】 前記ロール状巾木材は、その表面に長手
    方向に幅4〜10mm、深さ1.5〜4.0mmの凹溝
    を形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
    記載のロール状巾木材。
  5. 【請求項5】 前記ロール状巾木材は、その裏面を剥離
    紙によって保護された粘着剤層を形成してなることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のロール状巾木
    材。
  6. 【請求項6】 下記(1)〜(6)の工程によってロー
    ル状巾木材を得ることを特徴とするロール状巾木材の製
    造方法。 (1)所定の幅と長さを有する厚みが1.5mm以下の
    中質繊維板もしくは所定の幅と長さを有する厚みが3m
    m以下の板紙の両端部にフィンガージョイント加工を施
    し、該フィンガージョイント加工を互いに噛み合わせた
    状態で一方の噛み合い面を補強用テープによって貼着し
    て巻き取り可能としたロール状のベース材を形成する工
    程。 (2)このロール状のベース材を巻き戻しながら前記補
    強用テープの貼着面側に接着剤を塗布し、接着剤の塗布
    面に前記(1)の工程で得た他のベース材を当接してプ
    レス圧着して貼り合わせる工程。 (3)前記(2)の工程で貼り合わせたベース材に対し
    て、さらに他のベース材の貼り合わせを繰り返すことに
    よって厚み3〜15mmの積層材を得、該積層材を巻き
    取ってロール状の積層材を得る工程。 (4)得たロール状の積層材を養生する工程。 (5)養生後のロール状の積層材を巻き戻しながら幅方
    向の両側縁をカットして所定の幅としつゝ積層材の一面
    の長手方向に幅4〜10mm、深さ1.5〜4.0mm
    の凹溝を形成しつゝ、サンダーで凹溝内を研磨除塵して
    溝付き積層材を得る工程。 (6)前記(5)の工程で得た溝付き積層材の凹溝形成
    表面に、厚み2mm以下の塩化ビニル樹脂シートを当接
    し、前記塩化ビニル樹脂シートを前記凹溝内を含めた全
    表面に貼着し、巻き取ることによって溝付きのロール状
    巾木材を得る工程。
  7. 【請求項7】 下記(a)〜(e)の工程によってロー
    ル状巾木材を得ることを特徴とするロール状巾木材の製
    造方法。 (a)所定の幅と長さを有する厚みが1.5mm以下の
    中質繊維板もしくは所定の幅と長さを有する厚みが3m
    m以下の板紙の両端部にフィンガージョイント加工を施
    し、該フィンガージョイント加工を互いに噛み合わせた
    状態で一方の噛み合い面を補強用テープによって貼着し
    て巻き取り可能としたロール状のベース材を形成する工
    程。 (b)このロール状のベース材を巻き戻しながら前記補
    強用テープの貼着面に接着剤を塗布し、その塗布面に厚
    みが1〜10mmのロール状のコルク材を巻き戻しなが
    らプレス圧着して貼り合わせ、巻き取ることによってロ
    ール状の積層材を得る工程。 (c)得たロール状の積層材を養生する工程。 (d)養生後のロール状の積層材を巻き戻しながら幅方
    向の両側縁をカットして所定の幅としつゝ積層材の一面
    の長手方向に幅4〜10mm、深さ1.5〜4.0mm
    の凹溝を形成しつゝ、サンダーで溝内を研磨除塵して溝
    付き積層材を得る工程。 (e)かくて得た溝付き積層材の溝形成表面に、厚み2
    mm以下の塩化ビニル樹脂シートを当接して前記塩化ビ
    ニル樹脂シートを前記溝内を含めた全表面に貼着し、巻
    き取ることによって溝付きのロール状巾木材を得る工
    程。
  8. 【請求項8】 請求項6又は請求項7で得たロール状巾
    木材を巻き戻しながら前記塩化ビニルシートの貼着面と
    対向する裏面に粘着剤を塗布し、この粘着剤の塗布面に
    剥離紙を貼着したのち巻き取ることを特徴とするロール
    状巾木材の製造方法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009029138A (ja) * 2008-09-05 2009-02-12 Achilles Corp 水密・気密性3次元構造布の製造方法
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JP2014070363A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Panasonic Corp 幅木梱包品及びこれを用いた幅木の施工方法
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