JP2003251605A - 積層材 - Google Patents

積層材

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JP2003251605A
JP2003251605A JP2002058184A JP2002058184A JP2003251605A JP 2003251605 A JP2003251605 A JP 2003251605A JP 2002058184 A JP2002058184 A JP 2002058184A JP 2002058184 A JP2002058184 A JP 2002058184A JP 2003251605 A JP2003251605 A JP 2003251605A
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JP
Japan
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veneer
poplar
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laminated material
wood
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JP2002058184A
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English (en)
Inventor
Ichiro Mori
一郎 森
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Toyo Plywood Co Ltd
Original Assignee
Toyo Plywood Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポプラ単板10で少なくとも表層を形成した
積層材製の造作材又は内装材22を提供すること。 【解決手段】 表層を構成するポプラ単板10の表面の
カサカサを湿気硬化型ウレタン21の含浸によって平滑
にし、かつ表面硬度を増加させて、強度を上げる。これ
により、ポプラ単板10から成る積層材をドアかまち2
2等の造作材や内装材に使用することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は積層材に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、積層材は原木をロータリーレー
スで薄く剥いで単板を作り、複数枚の単板を各層の繊維
方向が同じになるように重ね合わせ、接着剤で接着して
製造する。積層材の多くは建具、床、壁、天井等の内装
材、ドア枠、幅木、階段手摺等の造作材に利用されてい
る。従来、このような積層材の原木にはヒノキ、サワ
ラ、ヒバ、スプルース等の針葉樹やマカンバ、ミズナ、
ケヤキ、クルミ、シオジ、ヤチダモ等の広葉樹が用いら
れている。ところで、北半球の温帯地方に広く分布する
ポプラは成長が早く、安定供給が可能であることや、軽
軟質材で加工が容易であることから、パルプ材として利
用したり合板、マッチ軸木、板類、ロクロ細工、箱類の
材料に使用されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、軽軟質
のポプラを単板に加工した場合、その表面がカサカサで
粗いため、ポプラ単板で少なくとも表層を形成した積層
材は造作材や内装材の材料に利用するには適していな
い。本発明はかかる問題点に鑑み、ポプラ単板で少なく
とも表層を形成し、造作材又は内装材の使用可能な積層
材を提供することを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明に係る積層材は、
ポプラ単板で表層を形成した積層材であって、該表層を
形成するポプラ単板の表面に湿気硬化型ウレタンを含浸
させたことを特徴とする。 【0005】 【発明の作用・効果】本発明によれば、積層材の表層を
構成するポプラ単板の表面のカサカサが湿気硬化型ウレ
タンの含浸によって平滑になり、かつ表面硬度も増加
し、強度が上がる。このため、ポプラ製単板から成る積
層材を造作材や内装材に使用することが可能となる。 【0006】 【発明の実施の形態】以下に本発明を図面に基づき説明
するに、図1には本発明の一実施形態に係る積層材ドア
かまちの製造方法が示されている。当該製造方法はホワ
イトポプラの原木から積層材製のドアかまちを製造する
ためのものであり、切削工程、一次乾燥工程、二次乾燥
工程、組合わせ工程、塗布工程、コールドプレス工程、
ホットプレス工程、養生、カット、木地研磨、ディッピ
ング着色、ケバ取り研磨、中塗り、研磨、カラーフラッ
トの各工程から成る。 【0007】切削工程では、ホワイトポプラの原木をロ
ータリーレースにかけ、原木の両端を中心で支持して回
転させながら刃物を当てて、丸太の樹皮側から順にはぎ
取り、厚みが1.8mm±0.1mmの長尺単板に加工
する。 【0008】一次乾燥工程では長尺単板をドライヤー中
に送り込み含水率が28パーセント±3パーセントにな
るまで乾燥し、ドライヤーの出口で一枚板に切断する。
続いて、二次乾燥工程で、各ポプラ単板を含水率7パー
セント以下になるまで乾燥する。 【0009】組合わせ工程では、図2に示すようにポプ
ラ単板10aの枝側端部にポプラ単板10bの根側端部
が重なり、かつ単板10aの木裏面に単板10bの木裏
面が重なり、単板10bの根側端部に単板10cの枝側
端部が重なり、かつ単板10bの木表面に単板10cの
木表面が重なるように、各単板の枝側端部と根側端部、
木裏と木表を組合わせる。このとき単板10の木表が積
層材の表面を形成するように、偶数層の単板10は木裏
を上にし、奇数層の単板10は木表を上にして配列す
る。また、積層材の底面を形成する最下層の単板につい
ては木表を下にする。単板10の組合わせ枚数は15〜
30枚が好ましい。 【0010】塗布工程では、組合わせた単板10のうち
偶数層を構成する単板10の表裏両面にアルカリフェノ
ール等の熱硬化性樹脂又は尿素樹脂接着剤を塗布する。
塗布量は330±10g/平方メートルが好ましい。 【0011】コールドプレス工程では、図3に示すよう
に積み重ねた単板を圧力10kg/平方センチメートル
で約10分間圧締し、その後約2分間解圧し、これを2
回繰り返した後、仮硬着するまで圧力10kg/平方セ
ンチメートルで15分間以上圧締を行って重ねた単板1
0の仮締を行う。 【0012】ホットプレス工程では、コールドプレス工
程で仮締した複数枚の単板10を接着剤の種類に応じて
105℃〜135℃まで加熱し、図4に示すように圧力
7kg/平方センチメートルで約14分間圧締し、続い
て圧力3.5kg/平方センチメートルまで減圧し7分
間圧締を継続し、接着剤の熱硬化を促進して単板10を
接着し積層材に成形する。 【0013】ホットプレス工程に続いて、接着した単板
10を養生し、常温まで低下させる。そして、積層材を
カットして集成加工し、図5に示すドアかまち用基材2
0の寸法形状にカットし、ついで図6に示すようにドア
かまち22の形状にする。 【0014】集成加工して成形したドアかまち22は、
木地研磨工程で#240のサンドペーハーを使って木地
研磨し、ディッピング工程でMDI系湿気硬化型ウレタ
ンポリマーを塗布含浸して、乾燥させる。 【0015】ディッピング処理の後、ケバ取り研磨工程
で#320のサンドペーハーを使ってケバ取り研磨し、
中塗り工程でロール&スプレー塗装を施してUV照射に
より乾燥させ、さらに#320のサンドペーハーで研磨
し、最後にカラーフラット工程で静電塗装して乾燥す
る。 【0016】図7に静電塗装したドアかまち22の断面
を模式的に示す。ドアかまち22の表層を形成するポプ
ラ単板10の表面のカサカサが湿気硬化型ウレタンポリ
マー21を含浸させたことにより平滑になっている。 【0017】以上説明したように、本実施形態に係る積
層材製ドアかまち22は、表層を構成するポプラ単板1
0の表面のカサカサが湿気硬化型ウレタン21の含浸に
よって平滑になり、かつ表面硬度も増加し、強度が上が
る。さらに、湿気硬化型ウレタンには目止め効果がある
ので、着色ステインを数パーセント添加することによっ
て下地着色が木地の吸い込みムラによる色違い、色ムラ
がなくなり、安定した色出しができるようになる。この
ため、ポプラ単板10から成る積層材をドアかまち22
に使用することが可能となる。また、本実施形態に係る
ドアかまち22の材料に用いた積層材は、ポプラ単板1
0の含水率の大きい根側端部と含水率の小さい枝側端部
を交互に重ねるので、含水率の違いによる単板10の反
りや曲がりを抑制できる。 【0018】原木をロータリーレースを使って薄く剥い
でポプラ単板10を作る場合、単板10の樹皮側の面と
なる木表側が凸に湾曲し、髄側の面となる木裏側は凹に
湾曲するが、本実施形態に係るドアかまち20に用いた
積層材は、ポプラ単板10の木表面同士及び木裏面同士
を交互に重ね合わせるので、重ね合わせる単板10の湾
曲の向きが互いに逆になる。従って、重ね合わせて積層
材を製造するとき単板10の反りや曲がりをより一層抑
制できる。 【0019】コールドプレス工程において、圧締と解圧
を繰り返して仮締めを行うので、圧締により接着剤中の
水分が単板10の全体に均一に浸透し、解圧によって水
分浸透により生じた応力を開放でき、接着剤中の水分に
起因する単板10の反りや曲がりを抑制できる。 【0020】ホットプレス工程において、コールドプレ
ス工程の圧締圧力より低い圧力で圧締を行うので、圧締
による応力発生を極力抑制して接着剤の熱硬化を促進で
き、より確実に単板10の反りや曲がりを防止できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の一実施形態に係る積層材製ドアかま
ちの製造方法を示すフローチャートである。 【図2】 同製造方法の組合わせ工程の説明図である。 【図3】 同製造方法のコールドプレス工程の説明図で
ある。 【図4】 同製造方法のホットプレス工程の説明図であ
る。 【図5】 同製造方法により製造した積層材製ドアかま
ち用基材を示す斜視図である。 【図6】 同製造方法により製造した積層材製ドアかま
ちを示す斜視図である。 【図7】 同ドアかまちの模式的断面図である。 【符号の説明】 10,10a,10b,10c…ポプラ単板、20…積
層材製ドアかまち用基材、22…積層材製ドアかまち

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 ポプラ単板で表層を形成した積層材であ
    って、該表層を形成するポプラ単板の表面に湿気硬化型
    ウレタンを含浸させたことを特徴とする積層材。
JP2002058184A 2002-03-05 2002-03-05 積層材 Pending JP2003251605A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2194220A2 (en) 2008-12-02 2010-06-09 Tomasz Wiktorczyk Insulating wooden window or door stile
JP2011178024A (ja) * 2010-03-01 2011-09-15 Koji Murata 木質積層材
TWI418460B (zh) * 2011-05-06 2013-12-11 41Furnishings Galleryn Inc 樹皮表面加工方法

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