JPH1022172A - 積層電子部品とその製造方法 - Google Patents

積層電子部品とその製造方法

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JPH1022172A
JPH1022172A JP8188192A JP18819296A JPH1022172A JP H1022172 A JPH1022172 A JP H1022172A JP 8188192 A JP8188192 A JP 8188192A JP 18819296 A JP18819296 A JP 18819296A JP H1022172 A JPH1022172 A JP H1022172A
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JP
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internal electrodes
electrodes
ceramic layer
laminate
ceramic
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JP8188192A
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Osamu Fujii
理 藤井
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Taiyo Yuden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 外部電極の積層体の端部への密着強度が高
く、外部電極と内部電極5、6との接続抵抗が低く、積
層体3の端部でのデラミネーション不良が生じにくい積
層電子部品を得る。 【解決手段】 セラミック層7と内部電極5、6とが交
互に積層された積層体3と、この積層体の端部に設けら
れた外部電極とを有し、内部電極5、6がセラミック層
7の対向する一対の縁の何れか一方に達して、積層体3
の対向する端面に内部電極5、6が各々導出され、同積
層体3の端面に導出された内部電極5、6が外部電極に
各々接続されている。内部電極5、6のセラミック層7
の縁の近傍に、内部電極を有しない無電極部8が形成さ
れ、この無電極部のセラミック層7の縁における幅を、
無電極部の他の部分より狭くし、望ましくは、無電極部
8のセラミック層7の縁における幅を0としてセラミッ
ク層7の縁における内部電極5、6の幅を、無電極部8
を設けない場合と同等にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、内部電極
パターンとセラミック層との積層体を有し、この積層体
の端部に前記内部電極に導通するように外部電極を設け
た積層セラミックコンデンサーや積層セラミックサーミ
スター等の積層電子部品とそれを製造する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】積層電子部品の最も代表的な例である積
層セラミックコンデンサは、図7に示すように、内部電
極5、6を有する誘電体からなるセラミック層7が多数
層に積層され、この積層体3の互いに対向する端面に内
部電極5、6が交互に引き出されている。そして、図8
に示すように、これらの内部電極5、6が引き出された
積層体3の端面に外部電極2、2が形成され、この外部
電極2、2が各々前記内部電極5、6に接続されてい
る。
【0003】このような積層セラミックコンデンサの前
記積層体3は、例えば、図9に示すような層構造を有す
る。すなわち、例えば、図6(a)に示すような内部電
極5、6を有する誘電体からなるセラミック層7、7…
が図9で示す順序に積層され、さらにその両側に内部電
極5、6が形成されてないセラミック層7、7…が各々
複数層積み重ねられる。そして、このような層構造を有
する積層体3の端面には、図7に示すように内部電極
5、6が露出しており、図8に示すように、この積層体
3の端面に前記の外部電極2、2が形成される。
【0004】このような積層電子部品は、通常図9に示
すような部品1個単位が個々に製造される訳ではなく、
実際は次に示すような製造方法がとられる。すなわち、
まず微細化したセラミック粉末と有機バインダーとを混
練してスラリーを作り、これをドクターブレード法によ
ってポリエチレンテレフタレートフィルム等からなるキ
ャリアフィルム上に薄く展開し、乾燥し、セラミックグ
リーンシートを作る。次に、このセラミックグリーンシ
ートを支持フィルムの上に載ったままカッティングヘッ
ドで所望の大きさに切断し、その片面にスクリーン印刷
法によって導電ペーストを印刷し、乾燥する。これによ
り、図10で示すように、縦横に複数組分の内部電極パ
ターン2a、2bが配列されたセラミックグリーンシー
ト1a、1bが得られる。
【0005】次に、図10に示すように、前記内部電極
パターン2a、2bを有する複数枚のセラミックグリー
ンシート1a、1bを積層し、さらに、内部電極パター
ン2a、2bを有しない何枚かのセラミックグリーンシ
ート1、1を上下に積み重ね、さらにこれらを圧着し、
積層体を作る。ここで、前記セラミックグリーンシート
1a、1bは、内部電極パターン2a、2bが長手方向
に半分の長さ分だけずれたもの1a、1bを交互に積み
重ねる。その後、この積層体を所望のサイズに切断し
て、積層生チップを製作し、この生チップを焼成する。
こうして図7及び図9に示すような積層体が得られる。
次に、この焼成済みの積層体3の両端に導電ペーストを
塗布し、焼付けることにより、両端に外部電極2、2が
形成された積層電子部品である積層セラミックコンデン
サが完成する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記のような積層電子
部品におけるセラミック層7の積層体3では、セラミッ
ク層7同士の層間の密着性に比べて、セラミック層7の
上に形成された内部電極5、6と他のセラミック層7の
層間の密着性が悪い。そのため、特に内部電極5、6が
導出した積層体3の両端部において、セラミック層7が
互いに剥がれる、いわゆるデラミネーション不良が発生
しやすい。
【0007】そこで、このようなデラミネーション不良
を防止するため、例えば図6(b)に示すように、セラ
ミック層7の縁に達した内部電極5、6のその縁の部分
に、内部電極5、6を有しない欠落部9を形成し、そこ
でセラミック層7同士を密着させる構造の積層電子部品
が提案されている。ところが、このようにした内部電極
5、6の縁に内部電極5、6の無い欠落部9を設ける
と、積層体3の端面における外部電極2、2と内部電極
5、6との接触面積が小さくなり、外部電極2、2の接
合強度が低下し、さらには外部電極2、2と内部電極
5、6との接続抵抗が高くなってしまう。
【0008】そこで、本発明は、前記従来技術の課題に
鑑み、外部電極の積層体の端部での密着強度が高く、外
部電極と内部電極との接続抵抗が低く、なお且つ積層体
の端部でのデラミネーション不良が生じにくい積層電子
部品とその製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、前記の課題
を解消するため、内部電極5、6のセラミック層7の縁
に達した位置の近傍に、内部電極5、6が部分的に無い
無電極部8を形成するが、この無電極部8のセラミック
層7の縁における幅を、無電極部8の他の部分より狭く
することで、セラミック層7の縁における内部電極5、
6の幅を出来るだけ長くとれるようにした。望ましく
は、無電極部8のセラミック層7の縁における幅を0と
することで、セラミック層7の縁における内部電極5、
6の幅を、無電極部8を設けない場合と同等にする。
【0010】すなわち、積層電子部品は、セラミック層
7と内部電極5、6とが交互に積層された積層体3と、
この積層体3の端部に設けられた外部電極2、2とを有
し、前記内部電極5、6がセラミック層7の互いに対向
する少なくとも一対の縁の何れか一方に各々達している
ことにより、積層体3の対向する端面に内部電極5、6
が各々導出され、同積層体3の端面に導出された内部電
極5、6が前記外部電極2、2に各々接続されている。
このような積層電子部品において、本発明では、前記内
部電極5、6内にあって、それが達したセラミック層7
の縁の近傍に、内部電極5、6が部分的に無い無電極部
8が形成され、この無電極部8のセラミック層7の縁に
おける幅が、無電極部8の他の部分より狭いことを特徴
とする。
【0011】この場合において、無電極部8は各セラミ
ック層7に複数個ずつ設けられていても、また1つだけ
設けられていてもよい。このような無電極部8は、内部
電極5、6内に島状に形成することで、その無電極部8
の縁がセラミック層7の縁から内部に完全に離れるよう
形成すれば、無電極部8のセラミック層7の縁における
幅は0となる。また、無電極部8の縁がセラミック層7
の縁と一致している場合も、その無電極部8のセラミッ
ク層7の縁における幅は0となる。これに対し、無電極
部8の中間部をセラミック層7の縁が切るような位置に
無電極部8を形成すれば、無電極部8のセラミック層7
の縁における幅は0とはならない。例えば、前記内部電
極5、6がセラミック層7を介して対向する対向電極で
ある場合、無電極部8は、内部電極5、6の互いに対向
してない部分に形成するとよい。これにより、無電極部
8が内部電極5、6の対向面積に影響を与えない。
【0012】このような積層電子部品では、内部電極
5、6内にあって、それがセラミック層7の縁に達した
位置の近傍に、内部電極5、6が部分的に無い無電極部
8が形成されているため、その部分でセラミック層7同
士が密着し、デラミネーション不良が起こりにくくな
る。他方、この無電極部8のセラミック層7の縁におけ
る幅を、無電極部8の他の部分より狭くすることで、セ
ラミック層7の縁における内部電極5、6の幅を長くと
ることができるので、積層体3の端面における外部電極
2、2と内部電極5、6との接合面積を大きくとること
が出来る。このため、外部電極2、2の接合強度が高
く、外部電極2、2と内部電極5、6との接続抵抗が低
くなる。
【0013】このような積層電子部品は、前記内部電極
5、6のセラミック層7の縁に達した位置の近傍に、内
部電極5、6を有しない無電極部8が形成され、この無
電極部8のセラミック層7の縁における幅が、無電極部
8の他の部分より狭い積層体3を得る工程と、この積層
体3の端面に各々導出した内部電極5、6に接続するよ
う外部電極2、2を形成する工程とを経て製造すること
が出来る。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態について具体的且つ詳細に説明する。ま
ず、セラミック原料粉末を溶剤に溶解した有機バインダ
ーに均一に分散したセラミックスラリを作り、これをポ
リエチレンテレフタレートフィルム等のベースフィルム
上に薄く均一な厚さで塗布し、乾燥し、膜状のセラミッ
クグリーンシートを作る。その後、このセラミックグリ
ーンシートを適当な大きさに裁断する。
【0015】次に、この裁断したセラミックグリーンシ
ート1a、1bの上に図10に示すような内部電極パタ
ーン2a、2bを各々印刷する。但し、本発明では、後
の裁断工程で内部電極パターン2a、2bが裁断される
位置の近傍に、図4或は図5に示すような無電極部8に
対応するような欠落部を形成する。このような内部電極
パターン2a、2bが印刷されたセラミックグリーンシ
ート1a、1bを、図10に示すように交互に積み重
ね、さらにその両側に内部電極パターン2a、2bが印
刷されてないセラミックグリーンシート1、1、いわゆ
るダミーシートを積み重ね、これらを圧着し、積層体を
得る。さらに、この積層体を縦横に裁断し、個々のチッ
プ状の積層体に分割する。その後、これらの積層体を焼
成することで、図1及び図2に示すような焼成済みの積
層体13を得る。
【0016】この積層体3は、図4(a)に示すような
内部電極5、6を有する誘電体からなるセラミック層
7、7…が図1で示す順序に積層され、さらにその両側
に内部電極5、6が形成されてないセラミック層7、7
…が各々複数層積み重ねられたものである。このような
積層体3は、図2に示すように、セラミック層7を介し
て対向している各内部電極5、6が、積層体3の両端面
に交互に導出されている。そして、内部電極5、6のセ
ラミック層7の縁の近傍には、図1及び図2に示すよう
に、内部電極5、6の無い無電極部8が形成され、この
無電極部8において隣接するセラミック層7、7…が互
いに密着されている。
【0017】この図1及び図2に示された例では、前記
内部電極5、6に無電極部8として、図4(a)に示さ
れたような三角形の3つの欠落が形成されている。この
無電極部8の頂点は、セラミック層7及び内部電極5、
6の縁と一致している。従ってこの無電極部8のセラミ
ック層7の縁における導出幅は0である。図4(b)〜
(d)に内部電極5、6の無電極部8の他の形状の例を
示す。これらの例では、何れもセラミック層7の縁の近
傍に3つずつの無電極部8が形成されており、同図
(b)では円形の、同図(c)、(d)では台形の無電
極部8が形成されている。また、図4(b)と(c)に
おいて、無電極部8の縁は、セラミック層7及び内部電
極5、6の縁と一致しているが、図4(d)では、無電
極部8が内部電極5、6内に島状に形成され、無電極部
8の全体がセラミック層7及び内部電極5、6の縁より
内側に入っている。従ってこれらの無電極部8のセラミ
ック層7の縁における導出幅も0である。
【0018】さらに、図5(a)及び(b)に無電極部
8の他の形状の例を示す。これらの例では、何れもセラ
ミック層7及び内部電極5、6の縁の近傍に1つずつの
無電極部8が形成されており、同図(a)では三角形
の、同図(b)では楕円形の無電極部8が各々形成され
ている。何れも、無電極部8の頂点や縁は、セラミック
層7及び内部電極5、6の縁と一致している。従ってこ
れらの無電極部8のセラミック層7の縁における導出幅
も0である。
【0019】さらに図3に示すように、内部電極5、6
が各々導出している積層体3の両端にAgペーストなど
の導電ペーストが塗布され、これが焼き付けられ、さら
にその導電膜上にNiメッキと、Sn或は半田メッキが
施されて、外部電極2、2が形成される。これにより、
積層電子部品が完成する。前述の例では、何れも無電極
部8のセラミック層7の縁における導出幅が0であるた
め、内部電極5、6の縁はその全長が積層体3の端面に
導出されている。従って、前記の例において、積層体3
の端面における外部電極2、2と内部電極5、6との接
触長さは、無電極部8を設けてない図7〜図9に示すよ
うな積層セラミックコンデンサーと同等になる。
【0020】なお、前述の例では、何れも無電極部8の
セラミック層7の縁における導出幅が0であったが、セ
ラミック層7及び内部電極5、6の縁における無電極部
8の導出幅が或る程度有ってももよい。但し、その幅は
出来るだけ狭いことが好ましく、無電極部8の縁から奥
に入った他の部分の幅より狭くする。また、前述の例は
積層セラミックコンデンサーに本発明を適用した例であ
るが、同様の積層体を有する積層セラミックサーミスタ
ーや、積層LC複合部品等の積層電子部品にも同様にし
て本発明を適用することができることはもちろんであ
る。これらの場合、積層体の対向する一対の端部のみな
らず、別の対向する一対の端部にも内部電極が導出され
る場合がある。この場合も、積層体のセラミック層の内
部電極が達した縁に、同様の無電極部8を形成すること
ができる。
【0021】
【実施例】次に、本発明のより具体的な実施例とそれら
に対する比較例について説明する。 (実施例1)セラミックサーミスタ原料粉末と有機溶剤
を混合してセラミックスラリーを作り、このセラミック
スラリーをドクターブレード成膜法によって、ベースフ
ィルム上に塗布し、乾燥して、膜状のセラミックグリー
ンシートを作った。その後、このセラミックグリーンシ
ートをベースフィルムから剥離離し、150mm角のセ
ラミックグリーンシートを複数枚作った。
【0022】スクリーン印刷機により前記セラミックグ
リーンシートにPdペーストを印刷し、各々のセラミッ
クグリーンシートに図4(a)に示すような内部電極パ
ターンを各々形成した。このような内部電極パターンが
印刷されたセラミックグリーンシートを交互に所定枚数
積み重ね、その上下に内部電極パターンが印刷されてい
ないセラミックグリーンシート、いわゆるダミーシート
を積み重ね、これらを積層方向に120℃の温度で20
0tの圧力で加圧して圧着し、積層体を得た。
【0023】この積層体を、5.3mm×5.0mmの
大きさに裁断し、この積層体を1300℃の温度で焼成
し、図2に示すような焼成済の積層体3を得た。さら
に、この焼成済みの積層体3の両端部(図2において右
下と左上の端部)にAgペーストを塗布し、これを焼き
付けた。その後、電解メッキバレル槽に入れて、Ag膜
をメッキ処理し、同Ag膜上にNiメッキ及びSnメッ
キ膜を施した。これにより、外部電極2、2を形成し、
図3に示すような積層セラミックコンデンサーを得た。
【0024】この積層セラミックコンデンサーの外部電
極2、2が形成された端面を研磨し、セラミック層7の
剥離、いわゆるデラミネーションの有無を調べたとこ
ろ、200個中にデラミネーションの発生は認められな
かった。さらに、同時に製造した別の積層セラミックコ
ンデンサーを50個使用し、その両端の外部電極2、2
を両側に引っ張り、外部電極2、2が積層体3の端部か
ら剥離するときの最大荷重により、外部電極2、2の密
着強度を測定したところ、平均1.94Kgであった。
【0025】(実施例2)前記実施例1において、セラ
ミック層7の内部電極5、6の縁近傍に形成した無電極
部8として、図4(b)のような形状のものを形成した
こと以外は、同実施例1と同様にして積層セラミックコ
ンデンサーを製造した。この積層セラミックコンデンサ
ーについても、積層体の端面におけるセラミック層7の
剥離、いわゆるデラミネーションの有無を調べたとこ
ろ、200個中にデラミネーションの発生は認められな
かった。さらに、同時に製造した別の積層セラミックコ
ンデンサーの50個の両端の外部電極2、2の密着強度
を測定したところ、平均1.95Kgであった。
【0026】(実施例3)前記実施例1において、セラ
ミック層7の内部電極5、6の縁近傍に形成した無電極
部8として、図4(c)のような形状のものを形成した
こと以外は、同実施例1と同様にして積層セラミックコ
ンデンサーを製造した。この積層セラミックコンデンサ
ーについても、積層体の端面におけるセラミック層7の
剥離、いわゆるデラミネーションの有無を調べたとこ
ろ、200個中にデラミネーションの発生は認められな
かった。さらに、同時に製造した別の積層セラミックコ
ンデンサーの50個の両端の外部電極2、2の密着強度
を測定したところ、平均1.95Kgであった。
【0027】(比較例1)前記実施例1において、セラ
ミック層7の内部電極5、6に無電極部8を形成しなか
ったこと以外は、同実施例1と同様にして積層セラミッ
クコンデンサーを製造した。この積層セラミックコンデ
ンサーについても、積層体の端面におけるセラミック層
7の剥離、いわゆるデラミネーションの有無を調べたと
ころ、200個中の10個ににデラミネーションの発生
が認められた。さらに、同時に製造した別の積層セラミ
ックコンデンサーの50個の両端の外部電極2、2の密
着強度を測定したところ、平均1.98Kgであった。
【0028】(比較例2)前記実施例1において、セラ
ミック層7の内部電極5、6の縁に形成した欠落部9と
して、図6(b)のような形状のものを形成したこと以
外は、同実施例1と同様にして積層セラミックコンデン
サーを製造した。この積層セラミックコンデンサーにつ
いても、積層体の端面におけるセラミック層7の剥離、
いわゆるデラミネーションの有無を調べたところ、20
0個中にデラミネーションの発生は認められなかった。
さらに、同時に製造した別の積層セラミックコンデンサ
ーの50個の両端の外部電極2、2の密着強度を測定し
たところ、平均0.67Kgであった。
【0029】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明による積層電
子部品の製造方法では、外部電極の接合強度が高く、外
部電極と内部電極との接続抵抗が低く、なお且つ積層体
の端部でのデラミネーション不良が生じにくい積層電子
部品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による積層セラミックコンデンサーの例
の積層体の各層を分離して示した分解斜視図である。
【図2】同積層セラミックコンデンサーの例の積層体を
示す一部切欠斜視図である。
【図3】同積層セラミックコンデンサーの例を示す一部
切欠斜視図である。
【図4】同積層セラミックコンデンサーの例のセラミッ
ク層の内部電極の形状の各例を示した平面図である。
【図5】同積層セラミックコンデンサーの例のセラミッ
ク層の内部電極の形状の他の各例を示した平面図であ
る。
【図6】積層セラミックコンデンサーの従来例のセラミ
ック層の内部電極の形状の各例を示した平面図である。
【図7】同従来例である積層セラミックコンデンサーの
積層体を示す一部切欠斜視図である。
【図8】同従来例である積層セラミックコンデンサーを
示す一部切欠斜視図である。
【図9】同従来例である積層セラミックコンデンサーの
積層体の各層を分離して示した分解斜視図である。
【図10】同従来例である積層セラミックコンデンサー
の積層体を得るためのセラミックグリーンシートの積層
体の各層を分離して示した斜視図である。
【符号の説明】
3 積層体 5 内部電極 6 内部電極 7 セラミック層 8 無電極部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック層(7)と内部電極(5)、
    (6)とが交互に積層された積層体(3)と、この積層
    体(3)の端部に設けられた外部電極(2)、(2)と
    を有し、前記内部電極(5)、(6)がセラミック層
    (7)の互いに対向する少なくとも一対の縁の何れか一
    方に各々達していることにより、積層体(3)の対向す
    る端面に内部電極(5)、(6)が各々導出され、同積
    層体(3)の端面に導出された内部電極(5)、(6)
    が前記外部電極(2)、(2)に各々接続されている積
    層電子部品において、前記内部電極(5)、(6)内に
    あって、それが達した前記セラミック層(7)の縁の近
    傍に、内部電極(5)、(6)が部分的に無い無電極部
    (8)が形成され、この無電極部(8)のセラミック層
    (7)の縁における幅が、無電極部(8)の他の部分よ
    り狭いことを特徴とする積層電子部品。
  2. 【請求項2】 無電極部(8)のセラミック層(7)の
    縁における幅が0であることを特徴とする請求項1に記
    載の積層電子部品。
  3. 【請求項3】 無電極部(8)が各セラミック層(7)
    に複数個ずつ設けられていることを特徴とする請求項1
    または2に記載の積層電子部品。
  4. 【請求項4】 前記内部電極(5)、(6)は、セラミ
    ック層(7)を介して対向する対向電極であり、無電極
    部(8)は、内部電極(5)、(6)の互いに対向して
    ない部分に形成されていることを特徴とする請求項1〜
    3の何れかに記載の積層電子部品。
  5. 【請求項5】 セラミック層(7)と内部電極(5)、
    (6)とが交互に積層された積層体(3)と、この積層
    体(3)の端部に設けられた外部電極(2)、(2)と
    を有し、前記内部電極(5)、(6)がセラミック層
    (7)の互いに対向する少なくとも一対の縁の何れか一
    方に各々達していることにより、積層体(3)の対向す
    る端面に内部電極(5)、(6)が各々導出され、同積
    層体(3)の端面に導出された内部電極(5)、(6)
    が前記外部電極(2)、(2)に各々接続されている積
    層電子部品を製造する積層電子部品の製造方法におい
    て、前記内部電極(5)、(6)内にあって、それが達
    した前記のセラミック層(7)の縁の近傍に、内部電極
    (5)、(6)が部分的に無い無電極部(8)が形成さ
    れ、この無電極部(8)のセラミック層(7)の縁にお
    ける幅が、無電極部(8)の他の部分より狭い積層体
    (3)を得る工程と、この積層体(3)の端面に各々導
    出した内部電極(5)、(6)に接続するよう外部電極
    (2)、(2)を形成する工程とを有することを特徴と
    する積層電子部品の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007220917A (ja) * 2006-02-16 2007-08-30 Tdk Corp 積層コンデンサ
JP2020077798A (ja) * 2018-11-08 2020-05-21 太陽誘電株式会社 セラミック電子部品およびその製造方法
WO2024142672A1 (ja) * 2022-12-28 2024-07-04 株式会社村田製作所 積層セラミックコンデンサ

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