JP2766085B2 - 積層体の製造方法 - Google Patents

積層体の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層セラミックコンデ
ンサ等の電子部品に用いる積層体の製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、低容量のセラミックコンデンサを
作成する場合、静電容量の誤差を小さくするために、図
2及び図3に示すように直列に接続したコンデンサを一
体に構成するために、コンデンサ本体の端面に露出しな
い内部電極を配置している。即ち、図2はコンデンサの
側面断面図、図3は図2におけるA−A線矢視方向の平
面断面図であり、図において、10はコンデンサ本体
(以下、本体と称する)で、直方体形状を有している。
【0003】また、本体10は複数の内部電極11a,
11b,12と誘電体層13が積層して形成され、内部
電極11aは本体10の長手方向一端側に導出され、内
部電極11bは他端側に導出されている。内部電極11
aと内部電極11bは同層に配置されると共に、本体1
0の長手方向中央部において内部電極11aと内部電極
11bとは誘電体層13によって絶縁されている。内部
電極12は、誘電体層13を介在して内部電極11a,
11bの層に積層されている。さらに、内部電極12
は、本体10の端面に露出しないように本体10の中央
部に配置されると共に、長手方向の一端部が内部電極1
1aに重なり、他端部が内部電極11bに重なるように
配置されている。
【0004】さらに、本体10の両端部には、内部電極
11a,11bに導通する外部電極14が形成され、こ
の外部電極14を介して外部回路と接続できるようにな
っている。
【0005】前述の構成よりなるコンデンサによれば、
内部電極11aと内部電極12によって静電容量C1の
コンデンサが構成され、内部電極11bと内部電極12
によって静電容量C2のコンデンサが構成される。これ
らのコンデンサは直列接続された一体のものとなり、そ
の静電容量Cは個々の静電容量C1,C2よりも小さな
ものとなる。
【0006】次に、前述したコンデンサの製造方法を説
明する。BaTiO3 系の誘電体材料からなり、可塑性
を有するグリ−ンシ−トに、銀パラジウム系導電ペース
をスクリ−ン印刷してマトリックス状に並ぶ内部電極
11a,11bを形成したものを複数枚作成する。さら
に、パラジウム系導電ペ−ストを前記グリ−ンシ−トに
スクリ−ン印刷して、前記内部電極11a,11bに対
応してマトリックス状に並ぶ内部電極12を形成したも
のを複数枚作成する。このとき、前述したように本体1
0の両端に、内部電極11a,11bが導出され、本体
10の中央部に内部電極12が配置されるようにする。
【0007】さらに、これらを積層して一体となすと共
に、上下にグリ−ンシ−ト15をかさねて層方向に加圧
して圧着した後、前述した本体10の形状に合わせて切
断し、脱バインダ処理を行う。この後、所定の温度にて
焼成する。これにより、本体10が得られる。さらに、
本体10の両端部に銀パラジウム系導電性材料によって
外部電極14を形成し、この上にハンダメッキを施すこ
とによりコンデンサが形成される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の製造方法においては、内部電極11a,11
b,12と誘電体層13とを積層して加圧した際に、図
4に示すように、内部電極12が本体10の幅方向にず
れて、内部電極11a,11bに対して所定位置に重な
らないことがある。
【0009】このため、静電容量の誤差が規定値を上回
り不良品が発生する。さらに、不良品であるか否かは、
本体10に外部電極14を形成した後、この静電容量を
計測しなければ判定できないため、生産に要した時間、
労力等が無駄になるという問題点があった。
【0010】本発明の目的は上記の問題点に鑑み、時
間、労力等を無駄にすることなく、所望の積層体が形成
されたか否かを容易に判定することができる積層体の製
造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、請求項1では、絶縁性及び可塑性を有す
るシ−トを介在して、端面に露出する第1の導電性材料
膜と端面に露出しない第2の導電性材料膜とを交互に積
層した後、層方向に加圧して積層体を形成する積層体の
製造方法において、前記積層時に、前記第2の導電性材
料膜と同層に前記第2の導電性材料膜の位置に対応して
端面に露出する位置確認用膜を、前記第2の導電性材料
膜と間隔をおいて配置した積層体の製造方法を提案す
る。
【0012】また、請求項2では、請求項1記載の積層
体の製造方法において、前記位置確認用膜は前記第2の
導電性材料膜と同一の導電性材料膜からなる積層体の製
造方法を提案する。
【0013】
【作用】本発明の請求項1によれば、積層時に、第2の
導電性材料膜と同層に前記第2の導電性材料膜の位置に
対応して端面に露出する位置確認用膜が、前記第2の導
電性材料膜と間隔をおいて配置される。これにより、第
1及び第2の導電性材料膜、位置確認用膜及び誘電体層
を積層した後、これを層方向に加圧した際に、前記第2
の導電性材料膜の位置がずれると、これに対応して前記
位置確認用膜がずれる。従って、端面に露出した前記位
置確認用膜を視認することにより、前記第2の導電性材
料膜の位置を知ることができる。
【0014】また、請求項2によれば、前記位置確認用
膜は前記第2の導電性材料膜と同一の導電性材料膜から
なるので、前記第2の導電性材料膜と共に前記位置確認
用膜を形成することができる。
【0015】
【実施例】図1は本発明を適用した低容量のセラミック
コンデンサの側面断面図、図6は図1におけるB−B線
矢視方向の平面断面図である。図において、前述した従
来例と同一構成部分は同一符号をもって表す。即ち、1
0はコンデンサ本体(以下、本体と称する)で、直方体
形状を有し、複数の内部電極11a,11b,12、位
置確認電極17及び誘電体層13が積層して形成されて
いる。
【0016】内部電極11aは本体10の長手方向一端
側に導出され、内部電極11bは他端側に導出されてい
る。また、内部電極11aと内部電極11bは対にして
同層に配置されると共に、本体10の長手方向中央部に
おいて内部電極11aと内部電極11bとは誘電体層1
3によって絶縁されている。内部電極12及び位置確認
電極17は同層に配置され、誘電体層13を介在して内
部電極11a,11bの層に積層されている。さらに、
内部電極12は、本体10の端面に露出しないように本
体10の中央部に配置されると共に、長手方向の一端部
が内部電極11aに重なり、他端部が内部電極11bに
重なるように配置されている。位置確認電極17は、内
部電極12とは絶縁され、本体10の端面に露出するよ
うに内部電極12の長手方向の両側にそれぞれ配置され
ている。
【0017】さらに、本体10の両端部には、内部電極
11a,11bに導通する外部電極14が形成され、こ
の外部電極14を介して外部回路と接続できるようにな
っている。
【0018】次に、前述したコンデンサの製造方法を説
明する。BaTiO3 系の誘電体材料からなり、可塑性
を有するグリ−ンシ−ト15に、図の(a) に示すよう
に、パラジウム系導電ペ−ストをスクリ−ン印刷して、
マトリックス状に並ぶ第1の導電性材料膜すなわち内部
電極11a,11bを形成したものを複数枚作成する。
さらに、図の(b) に示すように、パラジウム系導電ペ
−ストを前記グリ−ンシ−ト15にスクリ−ン印刷し
て、内部電極11a,11bに対応してマトリックス状
に並ぶ第2の導電性材料膜すなわち内部電極12及び位
置確認用膜すなわち位置確認電極17を形成したものを
複数枚作成する。このとき、前述したように本体10の
両端に、内部電極11a,11b及び位置確認電極17
が導出され、本体10の中央部に内部電極12が配置さ
れるようにする。
【0019】さらに、これらを積層して一体となすと共
に、上下にグリ−ンシ−ト15をかさねて層方向に加圧
して圧着し、積層体を形成した後、前述した本体10の
形状に合わせて切断する。ここで、本体10の長手方向
の端面に内部電極11a,11b及び位置確認電極17
が露出するので、これを視認し、内部電極11a,11
bの位置に対する位置確認電極17の位置を知ることに
より、内部電極11a,11bの位置に対する内部電極
12の位置を簡単に知ることができる。即ち、加圧によ
って内部電極12の位置がずれたときは、これに対応し
て位置確認電極17の位置がずれるからである。
【0020】従って、内部電極11a,11bに対する
内部電極12の位置からコンデンサの静電容量が規定範
囲内にあるか否かを容易に判定することができ、不良品
となる場合はここで作業を中断することができる。これ
により、従来に比べて時間及び労力の無駄を低減するこ
とができる。
【0021】良品であると判定されたものは、脱バイン
ダ処理が行われた後、所定の温度にて焼成される。これ
により、本体10が得られる。さらに、本体10の両端
部に銀パラジウム系導電性材料によって外部電極14が
形成され、この上にハンダメッキを施すことによりコン
デンサが形成される。
【0022】前述したように本実施例によれば、時間、
労力等を無駄にすることなく、所望の積層体が形成され
たか否かを容易に判定することができる。また、内部電
極12と共に位置確認電極17を形成することができる
ので、製造工程の大幅な変更を行うこと無く、容易に実
施することができ、コストの上昇を招くこともない。
尚、本実施例では、本発明をセラミックコンデンサに適
用したが、これに限定されることはない。例えば、圧電
アクチュエ−タ、積層インダクタ等の積層体の製造にも
適用することができる。
【0023】また、本実施例では、内部電極12の両側
に位置確認電極17を配置したが一方のみでも同様の効
果を得ることができる。さらに、図に示すように、内
部電極12の幅方向の端部に対応した位置のみに、位置
確認電極17を配置しても同様の効果を得ることができ
る。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
よれば、端面に露出した位置確認用膜を視認することに
より、第2の導電性材料膜の位置を知ることができるの
で、時間、労力等を無駄にすることなく、所望の積層体
が形成されたか否かを容易に判定することができる。
【0025】また、請求項2によれば、上記の効果に加
えて、前記第2の導電性材料膜と共に前記位置確認用膜
を形成することができるので、製造工程の大幅な変更を
行うこと無く、容易に実施することができ、コストの上
昇を招くこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した低容量のセラミックコンデ
ンサの側面断面図
【図2】 従来例の低容量のセラミックコンデンサの側
面断面図
【図3】 従来例の低容量のセラミックコンデンサの平
面断面図
【図4】 従来例における問題点を説明する図
【図5】 一実施例における低容量のセラミックコンデ
ンサの平面断面図
【図6】 グリ−ンシ−トへの電極の形成状態を示す図
【図7】 本発明を適用した他の低容量のセラミックコ
ンデンサの平面断面図
【符号の説明】
10…コンデンサ本体、11a,11b,12…内部電
極、13…誘電体層、14…外部電極、15…グリ−ン
シ−ト、17…位置確認電極。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性及び可塑性を有するシ−トを介在
    して、端面に露出する第1の導電性材料膜と端面に露出
    しない第2の導電性材料膜とを交互に積層した後、層方
    向に加圧して積層体を形成する積層体の製造方法におい
    て、前記積層時に、前記第2の導電性材料膜と同層に前
    記第2の導電性材料膜の位置に対応して端面に露出する
    位置確認用膜を、前記第2の導電性材料膜と間隔をおい
    て配置した、ことを特徴とする積層体の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記位置確認用膜は前記第2の導電性材
    料膜と同一の導電性材料膜からなることを特徴とする請
    求項1記載の積層体の製造方法。
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