JPH10218845A - 架橋されたアントラキノン - Google Patents

架橋されたアントラキノン

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JPH10218845A
JPH10218845A JP10039769A JP3976998A JPH10218845A JP H10218845 A JPH10218845 A JP H10218845A JP 10039769 A JP10039769 A JP 10039769A JP 3976998 A JP3976998 A JP 3976998A JP H10218845 A JPH10218845 A JP H10218845A
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JP10039769A
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Dietmar Dipl Chem Dr Kalz
デイートマー・カルツ
Karl-Heinz Reinhardt
カール−ハインツ・ラインハルト
Burezaa Helmut
ヘルムート・ブレザー
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Bayer AG
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    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B1/00Dyes with anthracene nucleus not condensed with any other ring
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    • C09B1/20Preparation from starting materials already containing the anthracene nucleus
    • C09B1/26Dyes with amino groups substituted by hydrocarbon radicals
    • C09B1/28Dyes with amino groups substituted by hydrocarbon radicals substituted by alkyl, aralkyl or cyclo alkyl groups
    • C09B1/285Dyes with no other substituents than the amino groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/0008Organic ingredients according to more than one of the "one dot" groups of C08K5/01 - C08K5/59
    • C08K5/0041Optical brightening agents, organic pigments
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラスチックの大量着色に適した良好な耐光
堅牢度及び耐昇華堅牢度を有する色素を提供する。 【解決手段】 一般式(I) R1−NH−B−NH−R2 (I) 式中、R1及びR2は、互いに独立に、式 【化1】 の未置換の基又は置換された基を表し、そしてBは未置
換の又は置換されたシクロアルキレン含有橋構成員を表
す、の化合物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、架橋されたアント
ラキノン(bridged anthraquinon
es)、それらの製造方法及びプラスチックの大量着色
(bulk dyeing)のためのそれらの使用に関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】N−置
換された1−アミノアントラキノンは既に知られてい
る。例えば、ドイツ特許出願公開公報第2541663
号(DE−A−2541663)記載の1−シクロヘキ
シルアミノアントラキノンは、実際220〜280℃の
範囲で熱安定性であり、更にプラスチックの大量着色に
使用されるとき良好な耐光堅牢度(fastness
to light)を有する(FR−A1381982
参照)が、耐昇華堅牢度(fastness to s
ublimation)においてまだ欠点がある。結果
として、使用される加工温度でこの色素は昇華し、射出
成形機を汚染し、従ってこれを費用のかかる方法で再び
清浄化しなければならない。
【0003】
【課題を解決するための手段】一般式(I) R1−NH−B−NH−R2 (I) 式中、R1及びR2は、互いに独立に、式
【0004】
【化4】
【0005】の随時置換されていてもよい基を表し、そ
してBは随時置換されていてもよいシクロアルキレン含
有橋構成員(bridgemember)を表す、の架
橋されたアントラキノンが今回見いだされた。
【0006】挙げることができるアントラキノン基R1
及びR2の可能な置換基の例は、OH、随時置換されて
いてもよいアミノ、アリールオキシ、特にフェニルオキ
シ、ハロゲン、特にCl、Br及びF、アルキル、特に
1ーC4−アルキル又はアルコキシ、例えばC1ーC4
アルコキシであることができ、該アントラキノン基の各
々は互いに独立に置換される。
【0007】アントラキノン基は、好ましくは0〜4個
の同一の又は異なる基により置換されうる。基R1及び
2は同一であることが好ましい。基R1及びR2は未置
換であることが特に好ましい。
【0008】式(Ia)
【0009】
【化5】
【0010】式中、Bは前記した意味を有する、に対応
する式(I)の架橋されたアントラキノンが好ましい。
【0011】式(Ib)
【0012】
【化6】
【0013】式中、Bは前記した意味を有し、R3及び
4は、互いに独立に、水素、随時置換されていてもよ
いアルキル、アリール又はアロイルを表し、そして環D
1及びD2は、互いに独立に、随時置換されていてもよ
い、に対応する式(I)の架橋されたアントラキノンも
好ましい。
【0014】R3及びR4が、互いに独立に、水素、未置
換の又はハロゲン及び/又はフェニルにより置換された
1ーC4−アルキル、特にメチル、エチル及びフェニル
エチル、あるいは未置換の又はハロゲン、特にCl、B
r及びF、アルキル、特にC1ーC4−アルキル、例えば
メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブ
チル、sec−ブチル、イソブチル及びtert−ブチ
ル及び/又はアシルアミノ、特にアセチルアミノにより
置換されたフェニル又はベンゾイルを表す、式(Ib)
の化合物が特に好ましい。
【0015】特に好ましい態様では、基R3及びR4は互
いに独立に、水素、フェニル、4−メチルフェニル、ベ
ンゾイル及び4−メチルベンゾイルを表す。
【0016】環D1及びD2が、随時ハロゲン、例えばC
l、Br及びF、C1ーC4−アルキル、例えばメチル及
びエチル又はアシルアミノ、例えばアセチルアミノによ
り置換されていてもよい、式(Ib)の化合物は更に特
に好ましい。
【0017】しかしながら、環D1及びD2は未置換であ
るのが好ましい。
【0018】橋構成員Bにおけるシクロアルキレン基の
可能な適当な置換基は、例えば、C1ーC4−アルキル、
特にメチル及びハロゲン、特にCl、Br又はFであ
る。
【0019】挙げることができるシクロアルキレンは、
特にC5−C7−シクロアルキレン、好ましくはシクロペ
ンチレン及び1,3−又は1,4−シクロヘキシレンで
ある。
【0020】更に、橋構成員Bは、1個又はそれより多
くの随時置換されていてもよいシクロアルキレン単位に
加えて、他の単位、好ましくは1個又はそれより多くの
アルキレン単位、特にC1ーC4−アルキレン単位を更に
含有することもでき、該アルキレン単位は線状又は分岐
状であることが可能である。
【0021】橋構成員Bがシクロアルキレン及びアルキ
レン単位の両方を含有するならば、それらは相並んで
(side by side)配列されているのが好ま
しく、互いに交互する形態(alternating
form)で結合されているのが特に好ましい。
【0022】好ましい化合物は、橋構成員Bが式(I
I)
【0023】
【化7】
【0024】式中、q1及びq2は互いに独立に0〜4
の数を表し、X及びYは、互いに独立に、アルキル、特
にC1ーC4−アルキル又はハロゲン、特にCl、Br及
びFを表し、もしq1が2より大きいか又は2に等しい
ならば、Xは各場合に同じ又は異なる意味を有すること
ができ、そしてもしq2が3より大きいか又は3に等し
いならば、Yは各場合に同じ又は異なる意味を有するこ
とができ、A1は線状又は分岐状C1ーC4−アルキレン
基、特に
【0025】
【化8】
【0026】を表し、A2は線状又は分岐状C1ーC4
アルキレン基、特に
【0027】
【化9】
【0028】を表し、式中、m及びnは互いに独立に0
〜4の数を表し、そしてpは0又は1を表す、の基に相
当する式(I)の化合物、特に式(Ia)及び(Ib)
の化合物である。
【0029】式(I)、特に(Ia)及び(Ib)の特
に好ましい化合物は、橋構成員における1つ又は複数の
シクロヘキシレン基が互いに独立に1,3−又は1,4
−位置で結合されている化合物である。
【0030】式(I)の特に好ましい化合物は、橋構成
員Bが式(IIa)〜(IIe)
【0031】
【化10】
【0032】式中、X及びq1は上記した意味を有し、
好ましくは、Xは塩素又はメチルを表し、そしてq1は
0または1を表す、
【0033】
【化11】
【0034】式中、X、Y、q1、q2及びnは前記し
た意味を有し、好ましくは、X及びYは各場合にメチル
を表し、q1及びq2は互いに独立に0又は1を表し、
そしてnは0又は1、特に1を表す、
【0035】
【化12】
【0036】式中、X、q1及びnは前記した意味を有
し、好ましくは、Xはメチルを表し、q1は0、1、2
又は3を表し、そしてnは1を表す、
【0037】
【化13】
【0038】式中、X、q1、m及びnは前記した意味
を有し、好ましくは、m及びnは各場合に1を表し、X
はメチルを表し、そしてq1は0又は1を表す、
【0039】
【化14】
【0040】式中、X、Y、q1及びq2は前記した意
味を有し、好ましくは、X及びYはメチルを表し、そし
てq1及びq2は互いに独立に0又は1を表す、の1つ
に相当する式(I)の化合物である。
【0041】式(II)の可能な好ましい橋構成員は、
例えば、下記のものである。
【0042】
【化15】
【0043】更に、本発明は、式(III)
【0044】
【化16】
【0045】の随時置換されていてもよいアントラキノ
ン化合物特に式(IIIa)
【0046】
【化17】
【0047】のアントラキノン化合物又は式(IIIb
1)及び/又は式(IIIb2)
【0048】
【化18】
【0049】のアントラキノン化合物上記式中、ZはC
l、NO2又はSO3Mを表し、ここにMはアルカリ金
属、特にK又はNaであり、そしてD1、D2、R3及び
4は前記した意味を有する、を、式(IV) H2N−B−NH2 (IV) 式中、Bは前記した意味を有する、のジアミンと、10
0〜180℃の温度で、場合により溶媒の存在下に反応
させることを特徴とする式(I)の化合物の製造方法に
関する。
【0050】化合物(III)1モル当たり1/2のモ
ル当量の式(IV)の化合物を使用するのが好ましい。
しかしながら、化学量論的割合以外の量の割合で反応体
を使用することも有利なことがある。特に、例えば、R
1及びR2が異なる式(I)の化合物を得るために、化合
物(III)の混合物を使用することができる。例え
ば、ジアミン(IV)が同時に溶媒として使用されるな
らば、これは過剰に存在する。
【0051】式(IV)の好ましいジアミンは、好まし
い橋構成員Bを含有するジアミンである。可能な例は以
下のとおりである。
【0052】
【化19】
【0053】本発明に従う方法は触媒の存在下で行うこ
ともできる。可能な触媒は、例えば、銅粉、塩化銅
(I)、酢酸銅(II)、硫酸銅(II)又は青銅(c
opper bronz)粉末である。
【0054】可能な適当な溶媒は、例えば、水及び/又
は有機溶媒である。挙げることができる有機溶媒は、例
えば、随時ハロゲン化されていてもよい芳香族化合物、
例えばo−ジクロロベンゼン、ニトロベンゼン、N−メ
チルピロリドン(NMP)及びジメチルホルムアミド
(DMF)である。
【0055】る本発明に従う方法の好ましい態様では、
式(Ia)又は(Ib)のアントラキノンが製造され
る。
【0056】ZがSO3Mであり、Mが前記の意味を有
し、特にKを表す式(IIIa)の化合物を、溶媒とし
ての水の中で90〜150℃、特に120〜150℃の
温度で式(IV)のジアミンと反応させこと、その際好
ましくはこの反応を圧力下に行うことによる式(Ia)
に相当する式(I)の化合物の製造は特に好ましい。反
応は好ましくはオートクレーブ中で行われる。2〜6バ
ールの圧力が達成されるのが好ましい。
【0057】この態様の方法では、反応は酸化剤、例え
ばアルカリ金属塩の形態にあるニトロベンゼンスルホン
酸の存在下に行われるのが特に好ましい。これは反応中
放出される亜硫酸塩を硫酸塩に転化するはたらきをす
る。
【0058】このようにして製造された化合物(I)を
次いでろ過により単離し、熱水で洗浄し、乾燥させるの
が好ましい。
【0059】ZがNO2又はClを表す式(III)、
特に式(IIIb1)及び/又は(IIIb2)の化合
物を、有機溶媒の存在下に90〜180℃、特に140
〜160℃の温度で式(IV)のジアミンと反応させる
ことを特徴とする本発明に従う式(I)、特に式(I
b)の化合物の製造方法も好ましい。
【0060】このようにして製造された化合物(I)
は、次いで、好ましくは室温でろ過により単離され、メ
タノールで洗浄されそして乾燥される。
【0061】アルカリ金属炭酸塩、例えばK2CO3又は
Na2CO3又は炭酸水素塩、例えばKHCO3又はNa
HCO3の存在下に反応を進行させることは有利であ
る。可能な適当な溶媒は、例えば、NMP又はDMFで
ある。反応が終了すると、好ましくはメタノールを反応
混合物に加え、得られる化合物(I)を室温でろ別し、
希塩酸及び熱水で洗浄し、乾燥させる。
【0062】本発明は、更に式(I)の化合物、特に式
(Ib)化合物の製造方法であって、式(Ic)
【0063】
【化20】
【0064】式中、D1、D2及びBは前記した意味を有
する、の化合物を臭素化して、式(Id)
【0065】
【化21】
【0066】の化合物を得、該化合物を式 NH23 及び/又はNH24 式中、R3及びR4は上記した意味を有する、の化合物と
反応させることを特徴とする方法に関する。
【0067】本発明に従う色素は、プラスチックの大量
着色に極めて好適である。この方法では、式(Ia)の
色素は赤の着色物(dyeings)を与え、式(I
b)の色素は青乃至紫の着色を与える。
【0068】大量着色は、ここでは特に、色素を例えば
押出機を用いてプラスチックの溶融した組成物に練込む
(incorporate)か又は色素をプラスチック
の製造のための出発成分、例えば重合の前のモノマーに
前以て加えることを含む方法を意味するものと理解され
る。
【0069】特に好ましいプラスチックは、熱可塑性プ
ラスチック、例えばビニルポリマー、ポリエステル、ポ
リアミド及びポリオレフィン、特にポリエチレン及びポ
リフロピレン又はポリカーボネートである。
【0070】適当なビニルポリマーは、ポリスチレン、
スチレン/アクリロニトリルコポリマー、スチレン/ブ
タジエンコポリマー、スチレン/ブタジエン/アクリロ
ニトリルターポリマー、ポリメタクリレート、ポリ塩化
ビニル及びその他である。
【0071】適当なポリエステルは、更に、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリカーボネート及びセルロースエ
ステルである。
【0072】ポリスチレン、スチレンコポリマー、ポリ
カーボネート、ポリメタクリレート及びポリアミドが好
ましい。ポリスチレン、ポリエチレン及びポリプロピレ
ンは特に好ましい。
【0073】挙げられた高分子量化合物は、個々に又は
混合物として、プラスチック組成物又は溶融物として存
在することができる。
【0074】本発明に従う色素は微細に分割された形態
で使用され、その際分散剤を一緒に使用することは可能
であるが、必要であるというのではない。
【0075】色素(I)を重合後に使用する場合には、
それらはプラスチックのグラニュールとともに乾燥状態
で混合又は粉砕され(ground)、そしてこの混合
物は、例えば混合ロール上で又はスクリュー中で可塑化
されそして均一化される。しかしながら、色素を溶融し
た組成物に加えることもでき、そして色素は撹拌により
均一に分布させることができる。このようにして予備着
色された材料は、次いで更に慣用の方法で、例えば剛毛
(bristles)、糸(threads)等に紡糸
することにより又は成形品を得るために射出成形方法に
より加工される。
【0076】式(I)の色素は重合触媒、特に過酸化物に
対して安定であるので、色素をプラスチックのモノマー
出発物質に加え、次いで重合触媒の存在下に重合を行う
ことも可能である。このために、色素はモノマー成分に
溶解されるか又はそれらとよく混じるように(inti
mately)混合されるのが好ましい。
【0077】式(I)の色素は、好ましくは、上記した
ポリマーを着色するために、ポリマーの量を基準として
0.0001〜1重量%、特に0.01〜0.5重量%
の量で使用される。
【0078】対応する価値ある不透明な着色物は、例え
ば二酸化チタンのようなポリマーに不溶性の顔料の添加
により得ることができる。
【0079】二酸化チタンは、ポリマーの量を基準とし
て0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量%
の量で使用することができる。
【0080】良好な熱安定性及び良好な耐光堅牢度、耐
候堅牢度及び耐昇華堅牢度を有する透明又は不透明な鮮
明な(brilliant)赤、紫又は青乃至青緑の着
色物が本発明に従う方法により得られる。
【0081】式(I)の種々の色素の混合物及び/又は
式(I)の色素と他の色素及び/又は無機又は有機顔料
との混合物も本発明に従う方法において使用することが
できる。
【0082】本発明を以下の実施例により説明するが限
定するものではない。以下の実施例において、部は重量
として示されそして百分率データは重量百分率(重量
%)を表す。
【0083】
【実施例】実施例1 炭酸カリウム13.8g(0.1モル)及び酢酸銅(I
I)0.5gを、N−メチルピロリドン150ml中の
【0084】
【化22】
【0085】の1,4−シクロヘキサンジアミン11.
4g(0.1モル)及び1−クロロアントラキノン4
8.5g(0.2モル)に撹拌しながら加え、そして混
合物を145〜150℃で5時間加熱した。冷却後、メ
タノール300mlを滴加しそして色素を吸引によりろ
別した。次いでそれを最初にメタノールで洗浄した次に
熱水で洗浄して、80℃で真空中で乾燥した。収量は4
8.3g=理論の92%であり、λmaxは504nmで
あった。
【0086】色素は式
【0087】
【化23】
【0088】を有する。
【0089】実施例2
【0090】
【化24】
【0091】の2,5−ジメチル−1,4−シクロヘキ
サンジアミン14.2g(0.1モル)を1−クロロア
ントラキノン48.5g(0.2モル)及び炭酸カリウ
ム13.8g(0.1モル)と共にN−メチルピロリド
ン150ml中で145〜150℃に撹拌しながら加熱
し、混合物をこの温度で7時間保った。
【0092】次いで反応混合物を室温に冷却し、メタノ
ール300mlで希釈しそして晶出した色素をろ過によ
り単離した。それを少量のメタノールで洗浄し、次いで
熱水で洗浄しそして真空中で80℃で乾燥した。収量は
47g=理論の85%であり、λmaxは506nmであ
った。
【0093】色素は式
【0094】
【化25】
【0095】を有する。
【0096】実施例3
【0097】
【化26】
【0098】のビス−(4−アミノ−シクロヘキシル)
−メタン21.0g(0.1モル)及び1−クロロアン
トラキノン48.5g(0.2ル)並びに炭酸カリウム
13.8g(0.1モル)を、N−メチルピロリドン1
50ml中で145〜150℃で5時間撹拌しながら加
熱した。次いで反応混合物を室温に冷却し、メタノール
300mlで希釈し、そして沈殿した色素を吸引により
ろ別した。それを最初メタノール100mlで洗浄し、
次いで熱水で洗浄しそして真空中で80℃で乾燥した。
収量は54.7g=理論の88%であり、λmaxは51
4nmであった。
【0099】色素は式
【0100】
【化27】
【0101】を有する。
【0102】実施例4 N−メチルピロリドン150ml中の実施例3で示され
た式のビス−(4−アミノ−シクロヘキシル)−メタン
21.0g(0.1モル)及び1−ニトロ−アントラキ
ノン54.6g(0.2モル)を、140℃で4時間撹
拌しながら加熱した。次いで反応混合物を室温に冷却
し、メタノール300mlで希釈した。晶出した色素を
ろ別し、最初メタノール100mlで洗浄し、次いで熱
水で洗浄しそして真空中で80℃で乾燥した。収量は5
1g=理論の82%であった。色素は実施例3で示され
たのと同じ式を有している。
【0103】実施例5 実施例3で示された式のビス−(4−アミノ−シクロヘ
キシル)−メタン21.0g(0.1モル)及び1−ア
ントラキノンスルホン酸カリウム65.3g(0.2モ
ル)並びに3−ニトロベンゼンスルホン酸Na塩7.4
g(0.033モル)及び塩化銅(I)0.5gを、オ
ートクレーブ中水300ml中で150℃に加熱した。
その際約6バールの圧力を達成した。この反応温度を6
時間維持した。室温に冷却した後、できあがった色素を
ろ別し、最初熱水で、次いでメタノール100mlで、
再び熱水で洗浄した。真空中80℃で乾燥した後、実施
例3におけると同じ式の色素49.7g=理論の80%
が得られた。
【0104】実施例6
【0105】
【化28】
【0106】のビス−(4−アミノ−3−メチル−シク
ロヘキシル)−メタン23.8g(0.1モル)、1−
クロロアントラキノン48.5g(0.2モル)及び炭
酸カリウム13.8g(0.1モル)を、N−メチルピ
ロリドン150ml中で145〜150℃の温度で6時
間撹拌しながら加熱した。次いで反応混合物を室温に冷
却し、メタノール300mlを加え、晶出した色素をろ
別した。メタノール及び熱水で洗浄した後、色素を真空
中80℃で乾燥した。収量は52.6g=理論の81%
であり、λmaxは517nmであった。
【0107】色素は式
【0108】
【化29】
【0109】を有する。
【0110】実施例7
【0111】
【化30】
【0112】の4,4′−イソプロピリデン−ジシクロ
ヘキシルアミン23.8g(0.1モル)、1−クロロ
アントラキノン48.5g(0.2モル)及び炭酸カリ
ウム13.8g(0.1モル)を、N−メチルピロリド
ン150ml中で150℃で6時間撹拌した。反応混合
物を室温に冷却した後、それをメタノール300mlで
希釈し、沈殿した色素をろ別した。メタノール100m
l及び熱水で洗浄した後、赤色色素を真空中80℃で乾
燥した。収量は53.3g=理論の82%であり、λ
maxは517nmであった。
【0113】色素は式
【0114】
【化31】
【0115】を有する。
【0116】実施例8 N−メチルピロリドン150ml中の式
【0117】
【化32】
【0118】の3−アミノメチル−1−メチル−シクロ
ヘキシルアミン20%及び4−アミノメチル−1−メチ
ル−シクロヘキシルアミン80%の異性体混合物14.
2g(0.1モル)、1−クロロアントラキノン48.
5g(0.2モル)及び炭酸カリウム13.8g(0.
1モル)を、150℃で6時間撹拌した。反応混合物を
室温に冷却しそしてメタノール300mlで希釈した
後、色素をろ過により単離し、次いで最初メタノール1
00mlで洗浄し、次いで熱水で洗浄しそして真空中8
0℃で乾燥した。収量は46.5g=理論の84%であ
り、λmaxは505nmであった。
【0119】色素は構造式
【0120】
【化33】
【0121】を有する。
【0122】実施例9 ジメチルホルムアミド150ml中の式
【0123】
【化34】
【0124】の5−アミノ−1−アミノメチル−1,
3,3−トリメチル−シクロヘキサン17.0g(0.
1モル)、1−クロロアントラキノン48.5g(0.
2モル)及び炭酸カリウム13.8g(0.1モル)を
150℃で6時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し
そしてメタノール300mlを加えた後、晶出した色素
をろ別し、最初メタノール100mlで洗浄し、次いで
熱水で洗浄し、真空中80℃で乾燥した。収量は48.
9g=理論の84%であり、λmaxは506nmであっ
た。
【0125】色素は式
【0126】
【化35】
【0127】を有する。
【0128】実施例10
【0129】
【化36】
【0130】の1,4−ジアミノメチル−シクロヘキサ
ン14.2g(0.1モル)、1−クロロアントラキノ
ン48.5g(0.2モル)及び炭酸カリウム13.8
g(0.1モル)をジメチルホルムアミド150ml中
で145〜150℃の温度で撹拌しながら6時間加熱し
た。
【0131】しかる後、反応混合物を室温に冷却しそし
てメタノール300mlを加えた。晶出した色素をろ別
し、最初メタノール101mlで洗浄し、次いで熱水で
洗浄し、真空中80℃で乾燥した。収量は44.3g=
理論の80%であった。
【0132】色素は式
【0133】
【化37】
【0134】を有する。
【0135】実施例11 ポリスチレングラニュール100g及び実施例3からの
色素0.02gをドラムミキサー中で15分間激しく混
合した。乾燥状態で着色したグラニュールをスクリュー
射出成形機で240℃で加工した。非常に良好な耐光堅
牢度の透明な赤色シートが得られた。ポリスチレンの代
わりに、ブタジエン及びアクリロニトリルとのコポリマ
ーも使用された。二酸化チタン0.5gを追加的に加え
ると、濃い不透明な着色物(strong opaqu
e dyeings)が得られた。
【0136】着色実施例1 ポリプロピレングラニュール100g及び実施例3から
の色素0.1gを、接着促進剤としてプロピレングリコ
ール数滴を加えて、ドラムミキサー中で15分間混合し
た。色素で外面を覆われたポリプロピレングラニュール
を、次いでスクリュー射出成形機で280℃で加工し
た。非常に良好な耐光堅牢度の透明な赤色シートが得ら
れた。この着色物はブリードを示さない。二酸化チタン
2%を色素に追加的に加えると、濃い不透明な着色物が
得られた。
【0137】実施例12 1−メトキシ−4−(4−メチルフェニルアミノ)−ア
ントラキノン17.2g(0.05モル)、イソホロン
ジアミン4.3g(0.025モル)及び銅粉0.2g
を、o−ジクロロベンゼン150mlに加え、混合物を
窒素を通しながら170℃で12時間撹拌した。この操
作中、メタノール及びo−ジクロロベンゼン約100m
lを留去させた。80℃に冷却した後、メタノール20
0mlを加えた。室温に冷却した後、沈殿をろ別し、メ
タノール、水、10%濃度の塩酸、再び水で引き続いて
洗浄し、乾燥した。式
【0138】
【化38】
【0139】の色素16.2g(理論の82%)が得ら
れた。
【0140】300℃で熱安定性で、良好な耐光堅牢度
特性を有しそして射出成形機内で実質的に昇華を示さな
い澄んだ透明な(clear transparen
t)緑色を帯びた青色着色物(green−tinge
d blue dyeings)が、ポリスチレン及び
ポリプロピレンのようなプラスチックで得られた。
【0141】実施例13 1−メトキシ−4−(4−メチルフェニルアミノ)−ア
ントラキノン17.2g(0.05モル)、4,4′−
メチレンビスシクロヘキシルアミン5.25g(0.0
25モル)及び銅粉0.15gをo−ジクロロベンゼン
120mlに加え、混合物を170℃で15時間窒素を
通しながら撹拌した。この処理期間中、メタノール及び
o−ジクロロベンゼン約70mlを留去した。90℃に
冷却した後、メタノール150mlを加え、混合物を室
温に冷却しそして沈殿をろ別し、メタノール、水、10
%濃度の塩酸、再び水で洗浄しそして乾燥した。式
【0142】
【化39】
【0143】の色素16.2g(理論の78%)が得ら
れた。
【0144】ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリカー
ボネート及びポリエチレンのようなプラスチック中に配
合すると、射出成形機中で300℃まで安定な、実質的
に昇華を示さずそして良好な耐光堅牢度特性を有する透
明な緑青着色物が得られた。実施例14 1−メトキシ−4−(4−メチル−フェニル−アミノ)
−アントラキノン17.2g(0.05モル)、4,
4′−メチレンビス−(2−メチルシクロヘキシルアミ
ン)5.95g(0.025モル)及び銅粉0.15g
をジトリルエーテル120mlに加えそして混合物を1
70℃で20時間窒素を通しながら撹拌した。この処理
期間中、メタノールを留去した。100℃に冷却した
後、n−ブタノール100mlを滴加した。この処理期
間中、混合物を室温に冷却させた。沈殿をろ別し、少量
のn−ブタノールで洗浄し、メタノールで洗浄と次いで
水で洗浄し、乾燥し、そして式
【0145】
【化40】
【0146】の色素16.3g(理論の76%)が得ら
れた。
【0147】ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチ
レン及びポリカーボネートのようなプラスチックを透明
な緑色を帯びた青色に着色した。着色物は射出成形機中
で300℃まで安定であり、実質的に昇華を示さずそし
て良好な耐光堅牢度特性を有する。
【0148】実施例15 4−ニトロ−1−ベンゾイルアミノ−アントラキノン1
8.6g(0.05モル)、4,4′−メチレンビスシ
クロヘキシルアミン5.25g(0.025モル)、炭
酸カリウム7.6g(0.055モル)及び酢酸銅(I
I)0.3gを、N−メチルピロリドン100ml中に
撹拌しながら導入した。混合物を100℃の温度で8時
間窒素を通しながら加熱した。しかる後、メタノール1
50mlを反応混合物に加えそして沈殿をろ別し、NM
P/メタノール(1:1)の混合物で洗浄し、熱メタノ
ールで洗浄し、次いで熱水で洗浄そして真空中で乾燥し
た。式
【0149】
【化41】
【0150】の色素が得られた。
【0151】収量は13.1g(理論の64%)であっ
た。射出成形機において、300℃まで安定で、耐昇華
堅牢性であり且つ良好な耐光堅牢度を有する透明な紫色
の着色物が、プラスチックのポリスチレン、ポリプロピ
レン、ポリエチレン及びポリカーボネートで得られた。
【0152】実施例16 4−ニトロ−1−ベンゾイルアミノ−アントラキノン1
8.6g(0.05モル)、イソホロンジアミン4.3
g(0.025モル)、炭酸カリウム7.6g(0.0
55モル)及び酢酸銅(II)0.3gを、N−メチル
ピロリドン150ml中に撹拌しながら導入した。反応
混合物を、窒素を通しながら、80〜85℃に加熱しこ
の温度に12時間保持した。次いでメタノール100m
lを加えそして沈殿を室温でろ別し、N−メチルピロリ
ドン30mlで少しずつ洗浄し、メタノールで洗浄し、
次いで水で洗浄そして真空中80℃で乾燥した。式
【0153】
【化42】
【0154】の紫色の色素12.9g(理論の63%)
が得られた。
【0155】プラスチックのポリスチレン、アクリロニ
トリル、ブタジエン及びスチレンのコポリマー、ポリプ
ロピレン及びポリカーボネートを、約300℃までの温
度で射出成形機中でこの色素により透明な色合いで着色
した。着色物は良好な耐光堅牢度を有しそして昇華に対
して堅牢である。
【0156】実施例17 4−ニトロ−1−(4−メチルベンゾイルアミノ)−ア
ントラキノン20.0g(0.05モル)、イソホロン
ジアミン4.3g(0.025モル)、炭酸カリウム
7.6g及び酢酸銅(II)0.2gを、N−メチルピ
ロリドン150ml中に撹拌しながら導入し、混合物を
95℃で12時間加熱した。次いでメタノール100m
lを滴加しそして沈殿を室温でろ別し、N−メチルピロ
リドン30mlで洗浄し、メタノールで洗浄し、次いで
水で洗浄そして乾燥した。式
【0157】
【化43】
【0158】の紫色の色素が66%(理論の)の収率で
得られた。
【0159】この色素は、ポリスチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン及びポリカーボネートを各場合に透明
な紫色の色合いに着色し、着色物は射出成形機中で30
0℃まで安定である。それらは良好な耐光堅牢度を有し
そして昇華に対して堅牢である。
【0160】実施例18 1−アミノ−4−ヒドロキシ−アントラキノン10g及
びロイコ−1−アミノ−4−ヒドロキシ−アントラキノ
ン2.0g(これらの2つの成分は一緒になって0.0
5モルに相当した)並びに4,4′−メチレンビスシク
ロヘキシルアミン5.3g、ヒドロキシ酢酸2g及びホ
ウ酸0.2gを、エタノール150ml中に撹拌しなが
ら導入した。次いで混合物を沸点で還流下に12時間加
熱した。次いでn−ブタノール50mlを加え、反応混
合物を82℃で更に3時間保った。最後に空気を70℃
で2時間通し、KOHのフレーク6gも加えそして沈殿
を60℃で1時間ろ別し、メタノールで洗浄し、次いで
水で洗浄しそして乾燥した。氷酢酸から再結晶した後、
【0161】
【化44】
【0162】の赤色を帯びた青色の色素10.1g(理
論の62%)が得られた。
【0163】射出成形機を使用してプラスチックのポリ
スチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン及びポリカー
ボネートに配合されると、各場合に透明な着色物が得ら
れた。着色物は良好な耐昇華堅牢性及び耐光堅牢性を有
する。
【0164】実施例19 1−メトキシ−4−(4−メチルフェニルアミノ)アン
トラキノン17.2g(0.05モル)、1,4−シク
ロヘキシルジアミン2.85g(0.025モル)及び
銅粉0.1gをo−ジクロロベンゼン120mlに加
え、混合物を170℃で9時間窒素を通しながら撹拌し
た。この処理期間中メタノール及び約70mlのo−ジ
クロロベンゼンを留去させた。80℃に冷却した後、メ
タノール150mlを加え、そして室温に冷却した後沈
殿をろ別し、メタノール、水、10%濃度の塩酸、再び
水で洗浄しそして乾燥した。式
【0165】
【化45】
【0166】を有する色素14.1g(理論の77%)
が得られた。
【0167】色素を押出機を使用してプラスチックのポ
リスチレン、ポリプロピレン及びポリカーボネートに配
合すると、青色の透明な着色物が300℃までの温度で
得られた。着色物は良好な耐昇華堅牢度及び耐光堅牢度
を有する。
【0168】着色実施例2 ポリスチレングラニュール100g及び実施例14から
の色素0.02gをドラムミキサー中で15分間激しく
混合した。乾燥状態で着色されたグラニュールをスクリ
ュー射出成形機で240℃で加工した。非常に良好な耐
光堅牢度の透明な青色シートが得られた。ポリスチレン
の代わりに、ブタジエン及びアクリロニトリルとのコポ
リマーも使用した。二酸化チタン0.5gを追加的に加
えると、濃い不透明な着色物が得られた。
【0169】本発明の主なる特徴及び態様は以下のとお
りである。
【0170】1.一般式(I) R1−NH−B−NH−R2 (I) 式中、R1及びR2は、互いに独立に、式
【0171】
【化46】
【0172】の未置換の基又は置換された基を表し、そ
してBは未置換の又は置換されたシクロアルキレン含有
橋構成員(bridgemember)を表す、の化合
物。
【0173】2.基R1及びR2が未置換である上記1に
従う化合物。
【0174】3.式(Ia)
【0175】
【化47】
【0176】に相当する上記1に従う化合物。
【0177】4.式(Ib)
【0178】
【化48】
【0179】式中、R3及びR4は、互いに独立に、水
素、未置換の又は置換されたアルキル、アリール又はア
ロイルを表し、そして環D1及びD2は、互いに独立に、
未置換であるか又は置換されている、に相当する上記1
に従う化合物。
【0180】5.R3及びR4が、互いに独立に、水素、
未置換の又はハロゲン及び/又はフェニルにより置換さ
れたC1ーC4−アルキル、あるいは未置換の又はハロゲ
ン、アルキル又はアシルアミノにより置換されたフェニ
ル又はベンゾイルを表す、上記4に従う化合物。
【0181】6.環D1及びD2が未置換である上記4に
従う化合物。
【0182】7.基R3及びR4が互いに独立に、水素、
フェニル、4−メチルフェニル、ベンゾイル及び4−メ
チルベンゾイルを表す上記4に従う化合物。
【0183】8.シクロアルキレンがC5−C7−シクロ
アルキレンを表す上記1に従う化合物。
【0184】9.シクロアルキレンがシクロペンチレン
及び1,3−又は1,4−シクロヘキシレンを表す上記
1に従う化合物。
【0185】10.該化合物の橋構成員Bが式(II)
【0186】
【化49】
【0187】式中、q1及びq2は互いに独立に0〜4
の数を表し、X及びYは、互いに独立に、アルキル又は
ハロゲンを表し、もしq1が2より大きいか又は2に等
しいならば、Xは各場合に同じ又は異なる意味を有する
ことができ、そしてもしq2が3より大きいか又は3に
等しいならば、Yは各場合に同じ又は異なる意味を有す
ることができ、A1は線状又は分岐状C1ーC4−アルキ
レン基を表し、A2は線状又は分岐状C1ーC4−アルキ
レン基を表し、ここに、m及びnは互いに独立に0〜4
の数を表し、pは0又は1を表す、の基に相当する上記
1に従う化合物。
【0188】11.該化合物の橋構成員Bが式(II)
【0189】
【化50】
【0190】式中、q1及びq2は互いに独立に0〜4
の数を表し、X及びYは、互いに独立に、C1ーC4−ア
ルキル又はCl、Br及びFを表し、もしq1が2より
大きいか又は2に等しいならば、Xは各場合に同じ又は
異なる意味を有することができ、そしてもしq2が3よ
り大きいか又は3に等しいならば、Yは各場合に同じ又
は異なる意味を有することができ、A1
【0191】
【化51】
【0192】を表し、A2
【0193】
【化52】
【0194】を表し、式中、m及びnは互いに独立に0
〜4の数を表し、pは0又は1を表す、の基に相当する
上記1に従う化合物。
【0195】12.橋構成員B中の1つ又は複数のシク
ロアルキレン基が、互いに独立に1,3−又は1,4−
位置で結合されているシクロヘキシレン基である上記1
に従う化合物。
【0196】13.該化合物の橋構成員Bが式(II
a)〜(IIe)
【0197】
【化53】
【0198】式中、X及びq1は前記した意味を有す
る、
【0199】
【化54】
【0200】式中、X、Y、q1、q2及びnは前記し
た意味を有する、
【0201】
【化55】
【0202】式中、X、q1及びnは前記した意味を有
する、
【0203】
【化56】
【0204】式中、X、q1、m及びnは前記した意味
を有する、
【0205】
【化57】
【0206】式中、X、Y、q1及びq2は前記した意
味を有する、の1つに相当する上記1に従う化合物。
【0207】14.該化合物の橋構成員Bが式(II
a)〜(IIe)
【0208】
【化58】
【0209】式中、Xは塩素又はメチルを表し、そして
q1は0または1を表す、
【0210】
【化59】
【0211】式中、X及びYは各場合にメチルを表し、
q1及びq2は互いに独立に0又は1を表し、そしてn
は0又は1を表す、
【0212】
【化60】
【0213】式中、Xはメチルを表し、q1は0、1、
2又は3を表し、そしてnは1を表す、
【0214】
【化61】
【0215】式中、m及びnは各場合に1を表し、Xは
メチルを表し、そしてq1は0又は1を表す、
【0216】
【化62】
【0217】式中、X及びYはメチルを表し、そしてq
1及びq2は互いに独立に0又は1を表す、の1つに相
当する上記1に従う化合物。
【0218】15.橋構成員Bが下記の意味
【0219】
【化63】
【0220】の1つを有する上記1に従う化合物。
【0221】16.式(III)
【0222】
【化64】
【0223】式中、ZはCl、NO2又はSO3Mを表
し、ここにMはアルカリ金属である、の未置換の又は置
換されたアントラキノン化合物を、式(IV) H2N−B−NH2 (IV) 式中、Bは前記した意味を有する、のジアミンと、10
0〜180℃の温度で、溶媒の不存在下又は存在下に反
応させることを特徴とする式(I) R1−NH−B−NH−R2 (I) 式中、R1及びR2は、互いに独立に、式
【0224】
【化65】
【0225】の未置換の基又は置換された基を表し、そ
してBは未置換の又は置換されたシクロアルキレン含有
橋構成員を表す、の化合物の製造方法。
【0226】17.上記1に従う化合物をプラスチック
の溶融した組成物に練込む(incorporate)
か、又は該化合物を重合の前にプラスチックの製造のた
めの出発成分に前以て加える、プラスチックの大量着色
方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI D06P 5/00 D06P 5/00 D (72)発明者 ヘルムート・ブレザー ドイツ51465ベルギツシユグラートバツ ハ・ロメルシヤイダーシユトラーセ43

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) R1−NH−B−NH−R2 (I) 式中、 R1及びR2は、互いに独立に、式 【化1】 の未置換の基又は置換された基を表し、そしてBは未置
    換の又は置換されたシクロアルキレン含有橋構成員を表
    す、の化合物。
  2. 【請求項2】 式(III) 【化2】 式中、 ZはCl、NO2又はSO3Mを表し、ここにMはアルカ
    リ金属である、の未置換の又は置換されたアントラキノ
    ン化合物を、式(IV) H2N−B−NH2 (IV) 式中、Bは前記した意味を有する、のジアミンと、10
    0〜180℃の温度で、溶媒の不存在下又は存在下に反
    応させることを特徴とする式(I) R1−NH−B−NH−R2 (I) 式中、 R1及びR2は、互いに独立に、式 【化3】 の未置換の基又は置換された基を表し、そしてBは未置
    換の又は置換されたシクロアルキレン含有橋構成員を表
    す、の化合物の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に従う化合物をプラスチックの
    溶融した組成物に練込むか、又は該化合物を重合の前に
    プラスチックの製造のための出発成分に前以て加えるこ
    とを特徴とするプラスチックの大量着色方法。
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