JP2003176262A - スチリル染料の製法 - Google Patents

スチリル染料の製法

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JP2003176262A JP2002240528A JP2002240528A JP2003176262A JP 2003176262 A JP2003176262 A JP 2003176262A JP 2002240528 A JP2002240528 A JP 2002240528A JP 2002240528 A JP2002240528 A JP 2002240528A JP 2003176262 A JP2003176262 A JP 2003176262A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貯蔵に安定なスチリル染料を提供すること。 【解決手段】 式(I): 【化1】 [式中、R、RおよびRが独立して水素、アルキ
ルまたはシクロアルキルである]の化合物の製法におい
て、式(II): 【化2】 のアルデヒドを、ブタノールの存在下にCH(CN)
と反応させることを特徴とする、式(I)の化合物の
製法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スチリル染料の新
規製法ならびに有機ポリマー材料の原料着色および水性
媒体を用いたポリエステル繊維の染色のための、スチリ
ル染料の使用に関する。
【0002】CH−A−569055には、ポリエステ
ル繊維の染色および特殊プラスチックの原料着色のため
のスチリル染料が記載されている。
【0003】CH−A−569055の方法によるこれ
らの染料の製造は費用がかかるとともに非実用的であ
る。なぜならばこの染料は工業的使用の直前に再結晶化
により精製しなければならないからである。
【0004】特に、CH−A−569055の実施例9
および10の化合物の場合、精製または再結晶を行わな
いと、貯蔵の経過とともに製造された化合物の光沢およ
び美しさが低下することが分かった。
【0005】実際、再結晶していない染料は25℃で2
4ヶ月貯蔵すると、赤みを帯びて光沢が無くなる。熱帯
地域で想定し得るまたは倉庫で起こり得る>50℃のよ
うな温度では、染料の変化は加速される。再結晶されて
いない染料の分解はまた、顆粒形での使用が有利になる
ように添加されるポリグリコールの存在によりさらに加
速される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、従来
技術の欠点を有さないスチリル染料の製法を提供するこ
と、さらに特に、貯蔵により安定な化合物を提供するこ
とである。
【0007】
【課題を解決するための手段】現在、この課題が、式
(I):
【0008】
【化3】
【0009】[式中、R、RおよびRは、独立し
て水素、アルキルまたはシクロアルキルである]の化合
物を、式(II):
【0010】
【化4】
【0011】[式中、R、RおよびRは、それぞ
れ前記の定義の通りである]のアルデヒドと式(II
I): CH(CN) とを、ブタノール、特にn−ブタノールの存在下に反応
させることにより製造する方法により解決されることが
見出された。
【0012】本発明の目的のために、基R〜Rの意
味するところのアルキルとは、有利にC〜C12−ア
ルキル、より有利にC〜C−アルキル、特にメチ
ル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチ
ル、n−ヘキシル、n−ドデシル、n−オクチルおよび
n−ノニルであるが、相当する分枝アルキル基であって
よい。
【0013】シクロアルキルは、有利にC〜C−シ
クロアルキル、特にシクロペンチル、シクロヘキシルお
よびシクロヘプチル、特にシクロヘキシルである。
【0014】アルキルおよびシクロアルキルは置換され
ていてよい。置換基の例は、アルキル、アルコキシ、ハ
ロゲン、特にフッ素、塩素またはシアノ、アルキルメル
カプト、アリールおよびアリールメルカプトである。
【0015】しかしこれらの基は非置換であるのが有利
である。
【0016】本発明の方法は、式(I)(式中、R
よびRはそれぞれ独立して水素、シクロアルキル、特
にC〜C−シクロアルキル、より有利にはシクロヘ
キシルであり、Rは、C〜C−アルキル、特にエ
チルである)の化合物を製造するために使用されるのが
有利である。
【0017】特に有利であるのは、式(Ia):
【0018】
【化5】
【0019】[式中、R、RおよびRは、それぞ
れ前記の定義の通りである]に対応する式(I)の化合
物である。特に有利であるのは、式(Ib)または式
(Ic):
【0020】
【化6】
【0021】に対応する式(I)の化合物である。
【0022】本反応は、ブタノール、特にn−ブタノー
ル、2−ブタノールまたはイソブタノール、特にn−ブ
タノール性溶剤中で実施される。溶剤全体量のうちのn
−ブタノール画分は、有利に、50質量%よりも多い。
【0023】本発明の有利な形態において、ヴィールス
マイヤー反応後にDMFおよび中和用水を除去し、n−
ブタノール50〜70質量%、DMF15〜25質量%
および水15〜25質量%を含有する溶剤混合物を得
る。水に対するDMFの特に有利な質量比は、0.9〜
1.1であり、特に約1である。
【0024】この反応は触媒、特に塩基性触媒、例えば
ピペリジンおよびトリエチルアミンの存在下に実施で
き、しかし酸性触媒、例えば氷酢酸およびp−トルエン
スルホン酸の存在下でも、酢酸ナトリウム/酢酸等のバ
ッファーの存在下に実施することができる。
【0025】反応は有利に温度40〜100℃、特に6
0〜80℃で実施される。
【0026】反応物IIおよびIIIを、モル比0.8
〜1.1、特にモル比0.95〜1.05で使用するのが
有利である。
【0027】反応終了後、反応混合物をゆっくりと室温
まで冷却し、式(I)の化合物を濾過およびアルコール
と水による洗浄により単離する。
【0028】式(II)のアルデヒドは、例えば式(I
V):
【0029】
【化7】
【0030】[式中、R〜Rはそれぞれ前記の定義
の通りである]の芳香族化合物を、特にヴィールスマイ
ヤー−ハック後に、ホルミル化して製造する。
【0031】ヴィールスマイヤー−ハック反応におい
て、塩化ホスホリル(POCl)とDMFとの反応を
DMF以外の溶剤中で実施してよい。
【0032】塩化ホスホリルに対するDMFのモル比
は、有利に1〜5の範囲、特に2〜3の範囲である。
【0033】使用する溶剤は一般的にDMFであるが、
DMF以外の溶剤、例えばクロロベンゼン、ジクロロベ
ンゼン、ジオキサンおよびNMPも使用できる。
【0034】ホルミル化は、有利に温度30〜70℃、
特に温度40〜60℃で実施される。
【0035】本発明の非常に有利な形態において、芳香
族化合物(IV)のホルミル化後の中間単離を実施する
ことなく、式(II)のアルデヒドを使用する。
【0036】従って、式(IV)の化合物のホルミル化
後に得られる反応混合物の形をしたアルデヒドを使用す
るのが有利である。
【0037】ヴィールスマイヤー反応混合物の後処理お
よびマロノニトリルとの縮合を、以下のようにして実施
するのが有利である:−反応終了後に、反応混合物を最
初に導入した水へ注入し、pH>7に設定し、相分離
し、ブタノール、特にn−ブタノールで有機相(アルデ
ヒド)を希釈し、マロノニトリルを添加し、有利に温度
60〜80℃で縮合を実施する、または−反応終了後
に、反応混合物を最初に導入したブタノール、特にn−
ブタノールへ注入し、pH>7、有利に8〜9に調節
し、マロノニトリルを添加し、有利に温度60〜80℃
で縮合を実施する、または−反応終了後にブタノール、
特にn−ブタノールで反応混合物を希釈し、pH>7、
特に8〜9に設定し、マロノニトリルを添加し、特に温
度60〜80℃で縮合を実施する。
【0038】式(IV)の芳香族化合物を、式(V):
【0039】
【化8】
【0040】のフェノールと、式(VI):
【0041】
【化9】
【0042】[式中、それぞれR〜Rは前記の定義
の通りである]のβ−クロロエチルアミンとを、塩基の
存在下に反応させることにより、製造してもよい。
【0043】有用な塩基には例えば、アルカリ金属また
はアルカリ土類金属系の水酸化物、酸化物、炭酸塩、特
にNaOH、KOHおよびNaCOが含まれ、特に
NaOHである。
【0044】この反応に有利な媒体は水であり、所望で
あれば有機溶剤と合してよい。有用な有機溶剤には、例
えば以下のものが含まれる:N−メチルピロリドン、ジ
メチルホルムアミドまたはジオキサン。
【0045】塩基の量は、式(VI)のβ−クロロエチ
ルアミンに対して有利に0.95〜1.2モル等量の範囲
である。
【0046】反応を有利に90〜110℃、特に温度1
00〜105℃で実施する。
【0047】反応混合物を有利に冷却して後処理し、有
利に85℃を下回る温度とし、相分離し、ジメチルホル
ムアミドで有機相を希釈し、塩化ホスホリルを有利に滴
加して添加し、ホルミル化を実施する。
【0048】本発明の特に有利な形態において、化合物
(IV)のホルミル化後に中間単離を行うことなく式
(II)のアルデヒドを使用してよく、また、式(I
V)の芳香族化合物を化合物(V)と(VI)との縮合
によって製造した後に中間単離することなく使用してよ
い。
【0049】特に有利な方法は従って、各工程後に中間
単離を実施しない3−工程法である。
【0050】本発明の方法は、明るい色合いで着色また
は染色し、貯蔵安定性であり、粉末、顆粒または水性懸
濁液であってよいスチリル染料を、高収量で取得するこ
とを可能にする。
【0051】本発明で製造された染料は、特に水性染液
によるポリエステル繊維の染色およびプラスチックの原
料着色に有用である。
【0052】ここで使用される原料着色という用語は、
特に、染料を溶融プラスチック材料へ例えば押出機の助
成により練り込む方法、または染料をプラスチック製造
出発成分(例えば重合前のモノマー)へ添加する方法を
意味する。
【0053】特に有利なプラスチックは熱可塑性プラス
チック、例えばビニルポリマー、ポリエステル、ポリア
ミドおよびポリオレフィンであり、特にポリエチレンお
よびポリプロピレンまたはポリカーボネートである。
【0054】好適なビニルポリマーはポリスチレン、ス
チレン−アクリロニトリルコポリマー、スチレン−ブタ
ジエンコポリマー、スチレン−ブタジエン−アクリロニ
トリルテルポリマー、ポリメタクリレート、ポリビニル
クロリド等である。
【0055】有用なプラスチックにはさらにポリエステ
ル、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネ
ートおよびセルロースエステルが含まれる。
【0056】特に有利にはポリスチレン、スチレン共重
合体、ポリカーボネートおよびポリメタクリレートであ
る。
【0057】前記の高分子量化合物が塑性変形可能な組
成物または溶融物として単独で存在しても、または混合
物で存在してもよい。
【0058】本発明の方法で得られる染料は微粉砕した
形で使用するのが有利であり、そのために分散物を使用
することが可能であるが必須ではない。
【0059】重合後に染料混合物を使用する場合、ポリ
マーチップで混合または粉砕乾燥させるのが有利であ
り、この混合物を例えばミキシングロール上またはスク
リュー中で可塑化し均質化する。しかし染料を液体溶融
物へ添加して、攪拌により均質に分散させてもよい。従
って、予め着色した材料を、例えばスピンすることによ
り剛毛、フィラメント等に加工するか、または押出成形
または射出成形により造形品に加工するのが一般的であ
る。
【0060】染料が重合触媒、特に過酸化物に対して安
定であるので、プラスチックのモノマー出発材料へ染料
を添加し、次に重合触媒の存在下に重合させてもよい。
この目的のために、染料をモノマー成分へ溶解させるか
またはモノマー成分と十分に混合してもよい。
【0061】本発明の方法で得られる染料を、前記した
ポリマーの着色のために、ポリマー量の0.0001質
量%〜1質量%、特に0.01質量%〜0.5質量%の量
で使用するのが有利である。
【0062】ポリマーに不溶性の顔料、例えば二酸化チ
タンを添加することにより、相当する有用な隠蔽色が得
られる。
【0063】二酸化チタンは、ポリマー量の0.01質
量%〜10質量%、有利に0.1質量%〜5質量%の量
で使用できる。
【0064】本発明の着色法は、高い耐熱性および耐光
性、耐候性ならびに耐昇華性を有する、透明または隠蔽
性の明るい黄色をもたらす。
【0065】本発明の着色法は、式(I)の染料と他の
染料および/または無機または有機顔料との混合物でも
利用できる。
【0066】本発明の方法で製造される染料は、さら
に、水浴を用いた疎水性繊維または織布の染色に非常に
適している。
【0067】これらの染料は、担体の存在下に約100
℃で、または担体なしに温度120〜150℃で、水性
分散液としてエキゾースト染色に使用するのが有利であ
る。これらの染料は特に、例えばポリエチレンテレフタ
レート、ポリカーボネートおよびセルロースエステル等
のポリエステルを含有する繊維および織布の染色、特に
ポリエステル−ウールまたはポリエステル−セルロース
ブレンドの染色に有用である。
【0068】以下の実施例で本発明を詳細に説明する。
なお、部およびパーセントは質量に関するものである。
【0069】
【実施例】例1 式:
【0070】
【化10】
【0071】のアルデヒド300部(=822mmo
l)を、60〜70℃で、n−ブタノール400部へ溶
解する。希釈水酸化ナトリウム水溶液でpHを8.5に
調整し、溶融マロノニトリル55.6部(=842mm
ol)を攪拌しながら添加する。次に60〜70℃まで
加熱し、5時間60〜70℃に保ち、20〜25℃に冷
却し、吸引濾過する。吸引濾過ケークを少量のブタノー
ルとメタノール、次に熱水1lで洗浄し、減圧下に80
℃で乾燥させる。これにより、融点が115〜116℃
の赤橙色結晶性粉末289.2gを取得し、これは理論
的に85.2%に対応する。
【0072】生成物は以下の式に一致する:
【0073】
【化11】
【0074】この生成物はポリスチレンを明るい緑がか
った黄色に原料着色し、貯蔵に安定である。
【0075】例2 n−ブタノール1200部中で、式:
【0076】
【化12】
【0077】のアルデヒド325.0部(=822mm
ol)を使用して、例1の方法を繰り返す。
【0078】これにより、融点が151〜153℃の黄
橙結晶性粉末309.5部が得られ、これは理論的に8
5%に対応する。
【0079】生成物は以下の式に一致する:
【0080】
【化13】
【0081】この生成物は、例1の生成物より約5%弱
い色合いで、例1よりもいくらか緑がかり且ついくらか
少ない光沢で、ポリスチレンを原料着色し、貯蔵に安定
である。
【0082】例3 水160部中のN−(2−クロロエチル)−N−エチル
−3−メチルアニリン165.2部および4−シクロヘ
キシルフェノール151.5部を、約40℃まで加熱
し、その後、50%の水酸化ナトリウム水溶液72部を
激しく攪拌しながら添加する。混合物を還流するまで加
熱し(約105℃)、約10時間還流する。
【0083】85℃まで冷却した後、攪拌を止めて相を
分離させ、水相を分別し、有機相から減圧下に120℃
で水分を除く。
【0084】水−不含の有機相をジメチルホルムアミド
183部で希釈し、約50℃まで冷却する。塩化ホスホ
リル150部を45〜50℃で4時間かけて滴加し、そ
の後、混合物を65〜70℃でさらに5時間維持する。
【0085】次に混合物を約40℃まで冷却し、温度が
60℃を越えないように、冷氷−水420部を約1時間
かけて注入する。50%の水酸化ナトリウム水溶液32
0部によりpHをpH7.5〜8.5に調整し、混合物を
引き続き70℃で1時間攪拌する。攪拌を止めることに
より水相を分別し、有機相をn−ブタノール400部で
希釈する。
【0086】マロノニトリル56部の添加後に、混合物
を約70℃で5時間攪拌し、20〜25℃まで冷却し、
吸引濾過し、吸引濾過ケークを少量のブタノール、少量
のメタノールおよび多量の水で洗浄する。
【0087】減圧下に80℃で乾燥すると、115〜1
16℃の融点を有する赤橙結晶性粉末が残留し、これは
理論的にN−(β−クロロエチル)−N−エチル−3−
メチルアニリンの81.5%に対応する。
【0088】染料は全ての特徴に関して例1と一致して
いる(色強度、ヒュー値、貯蔵安定性)。
【0089】例4 水140部中のN−(2−クロロエチル)−N−エチル
−3−メチルアニリン165.2部および4−(1,1,
3,3−テトラメチルブチル)フェノール180.9部か
ら成る混合物を70℃まで加熱し、その後、50%の水
酸化ナトリウム水溶液73部を激しく攪拌しながら添加
する。混合物を還流するまで加熱し、約10時間還流さ
せる。
【0090】85℃まで冷却した後、攪拌を止めて相を
分離させ、水相を分別し、有機相から減圧下に120℃
で水を除去する。
【0091】水−不含の有機相をジメチルホルムアミド
185部で希釈し、約50℃まで冷却する。塩化ホスホ
リル150部を45〜50℃で5時間かけて滴加し、そ
の後、混合物を65〜70℃でさらに5時間維持し、次
に45℃まで冷却する。n−ブタノール1200lを、
僅かに冷却し攪拌しながら40〜50℃で1時間かけて
添加し、次に50%の水酸化ナトリウム水溶液300部
によりpHを8に調整する。温かいバッチをマロノニト
リル56部と混合し、65〜70℃で5時間攪拌し、2
0〜25℃まで冷却し、吸引濾過する。吸引濾過ケーク
を少量のブタノール、少量のメタノールおよび多量の水
で洗浄する。
【0092】減圧下に80℃で乾燥すると、152〜1
53℃の融点を有する黄橙結晶性粉末303.6部が残
留し、これは理論的にN−(β−クロロエチル)−N−
エチル−3−メチルアニリンの82%に対応する。
【0093】染料は全ての特徴に関して例2と一致して
いる(色強度、ヒュー値、貯蔵安定性)。
【0094】例5(比較例) ブタノールの代わりにCH−A−569055の例1と
同じく相当量のメタノールを用いて例1を繰り返す。こ
れにより、114〜116℃の融点を有する染料が得ら
れ、これは例1よりほんの僅かだけ光沢の少ない色合い
を示すが、貯蔵に不安定である。室温または僅かに高温
で約18ヶ月貯蔵することにより、最初の赤橙粉末は茶
色に変色し、美しさに欠け光沢のない赤い色合いにな
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D06P 3/52 D06P 3/52 Z (72)発明者 シュテファン ミヒャエリス ドイツ連邦共和国 オーデンタール ムッ ツブロイヒャー シュトラーセ 15アー (72)発明者 クリストフ ティーベス ドイツ連邦共和国 ケルン ハンザリング 93 Fターム(参考) 4H006 AA02 AB99 AC54 QN30 4H056 CA02 CC02 CC04 CD08 4H057 AA02 BA22 DA01 DA17 4J002 AC081 BB031 BB121 BC031 BC061 BG051 BN151 CF061 CG001 CL001 ET006 FD096

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): 【化1】 [式中、R、RおよびRが独立して水素、アルキ
    ルまたはシクロアルキルである]の化合物の製法におい
    て、式(II): 【化2】 のアルデヒドを、ブタノールの存在下にCH(CN)
    と反応させることを特徴とする、式(I)の化合物の
    製法。
  2. 【請求項2】 プラスチックの原料着色または疎水性繊
    維の水性染液による染色のための、請求項1に記載の方
    法により得られる式(I)の化合物の使用。
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