JP2003176262A - スチリル染料の製法 - Google Patents
スチリル染料の製法Info
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Abstract
ルまたはシクロアルキルである]の化合物の製法におい
て、式(II): 【化2】 のアルデヒドを、ブタノールの存在下にCH2(CN)
2と反応させることを特徴とする、式(I)の化合物の
製法。
Description
規製法ならびに有機ポリマー材料の原料着色および水性
媒体を用いたポリエステル繊維の染色のための、スチリ
ル染料の使用に関する。
ル繊維の染色および特殊プラスチックの原料着色のため
のスチリル染料が記載されている。
らの染料の製造は費用がかかるとともに非実用的であ
る。なぜならばこの染料は工業的使用の直前に再結晶化
により精製しなければならないからである。
および10の化合物の場合、精製または再結晶を行わな
いと、貯蔵の経過とともに製造された化合物の光沢およ
び美しさが低下することが分かった。
4ヶ月貯蔵すると、赤みを帯びて光沢が無くなる。熱帯
地域で想定し得るまたは倉庫で起こり得る>50℃のよ
うな温度では、染料の変化は加速される。再結晶されて
いない染料の分解はまた、顆粒形での使用が有利になる
ように添加されるポリグリコールの存在によりさらに加
速される。
技術の欠点を有さないスチリル染料の製法を提供するこ
と、さらに特に、貯蔵により安定な化合物を提供するこ
とである。
(I):
て水素、アルキルまたはシクロアルキルである]の化合
物を、式(II):
れ前記の定義の通りである]のアルデヒドと式(II
I): CH2(CN)2 とを、ブタノール、特にn−ブタノールの存在下に反応
させることにより製造する方法により解決されることが
見出された。
味するところのアルキルとは、有利にC1〜C12−ア
ルキル、より有利にC1〜C6−アルキル、特にメチ
ル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチ
ル、n−ヘキシル、n−ドデシル、n−オクチルおよび
n−ノニルであるが、相当する分枝アルキル基であって
よい。
クロアルキル、特にシクロペンチル、シクロヘキシルお
よびシクロヘプチル、特にシクロヘキシルである。
ていてよい。置換基の例は、アルキル、アルコキシ、ハ
ロゲン、特にフッ素、塩素またはシアノ、アルキルメル
カプト、アリールおよびアリールメルカプトである。
である。
よびR2はそれぞれ独立して水素、シクロアルキル、特
にC5〜C7−シクロアルキル、より有利にはシクロヘ
キシルであり、R3は、C1〜C6−アルキル、特にエ
チルである)の化合物を製造するために使用されるのが
有利である。
れ前記の定義の通りである]に対応する式(I)の化合
物である。特に有利であるのは、式(Ib)または式
(Ic):
ル、2−ブタノールまたはイソブタノール、特にn−ブ
タノール性溶剤中で実施される。溶剤全体量のうちのn
−ブタノール画分は、有利に、50質量%よりも多い。
マイヤー反応後にDMFおよび中和用水を除去し、n−
ブタノール50〜70質量%、DMF15〜25質量%
および水15〜25質量%を含有する溶剤混合物を得
る。水に対するDMFの特に有利な質量比は、0.9〜
1.1であり、特に約1である。
ピペリジンおよびトリエチルアミンの存在下に実施で
き、しかし酸性触媒、例えば氷酢酸およびp−トルエン
スルホン酸の存在下でも、酢酸ナトリウム/酢酸等のバ
ッファーの存在下に実施することができる。
0〜80℃で実施される。
〜1.1、特にモル比0.95〜1.05で使用するのが
有利である。
まで冷却し、式(I)の化合物を濾過およびアルコール
と水による洗浄により単離する。
V):
の通りである]の芳香族化合物を、特にヴィールスマイ
ヤー−ハック後に、ホルミル化して製造する。
て、塩化ホスホリル(POCl3)とDMFとの反応を
DMF以外の溶剤中で実施してよい。
は、有利に1〜5の範囲、特に2〜3の範囲である。
DMF以外の溶剤、例えばクロロベンゼン、ジクロロベ
ンゼン、ジオキサンおよびNMPも使用できる。
特に温度40〜60℃で実施される。
族化合物(IV)のホルミル化後の中間単離を実施する
ことなく、式(II)のアルデヒドを使用する。
後に得られる反応混合物の形をしたアルデヒドを使用す
るのが有利である。
よびマロノニトリルとの縮合を、以下のようにして実施
するのが有利である:−反応終了後に、反応混合物を最
初に導入した水へ注入し、pH>7に設定し、相分離
し、ブタノール、特にn−ブタノールで有機相(アルデ
ヒド)を希釈し、マロノニトリルを添加し、有利に温度
60〜80℃で縮合を実施する、または−反応終了後
に、反応混合物を最初に導入したブタノール、特にn−
ブタノールへ注入し、pH>7、有利に8〜9に調節
し、マロノニトリルを添加し、有利に温度60〜80℃
で縮合を実施する、または−反応終了後にブタノール、
特にn−ブタノールで反応混合物を希釈し、pH>7、
特に8〜9に設定し、マロノニトリルを添加し、特に温
度60〜80℃で縮合を実施する。
の通りである]のβ−クロロエチルアミンとを、塩基の
存在下に反応させることにより、製造してもよい。
はアルカリ土類金属系の水酸化物、酸化物、炭酸塩、特
にNaOH、KOHおよびNa2CO3が含まれ、特に
NaOHである。
あれば有機溶剤と合してよい。有用な有機溶剤には、例
えば以下のものが含まれる:N−メチルピロリドン、ジ
メチルホルムアミドまたはジオキサン。
ルアミンに対して有利に0.95〜1.2モル等量の範囲
である。
00〜105℃で実施する。
利に85℃を下回る温度とし、相分離し、ジメチルホル
ムアミドで有機相を希釈し、塩化ホスホリルを有利に滴
加して添加し、ホルミル化を実施する。
(IV)のホルミル化後に中間単離を行うことなく式
(II)のアルデヒドを使用してよく、また、式(I
V)の芳香族化合物を化合物(V)と(VI)との縮合
によって製造した後に中間単離することなく使用してよ
い。
単離を実施しない3−工程法である。
は染色し、貯蔵安定性であり、粉末、顆粒または水性懸
濁液であってよいスチリル染料を、高収量で取得するこ
とを可能にする。
によるポリエステル繊維の染色およびプラスチックの原
料着色に有用である。
特に、染料を溶融プラスチック材料へ例えば押出機の助
成により練り込む方法、または染料をプラスチック製造
出発成分(例えば重合前のモノマー)へ添加する方法を
意味する。
チック、例えばビニルポリマー、ポリエステル、ポリア
ミドおよびポリオレフィンであり、特にポリエチレンお
よびポリプロピレンまたはポリカーボネートである。
チレン−アクリロニトリルコポリマー、スチレン−ブタ
ジエンコポリマー、スチレン−ブタジエン−アクリロニ
トリルテルポリマー、ポリメタクリレート、ポリビニル
クロリド等である。
ル、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネ
ートおよびセルロースエステルが含まれる。
合体、ポリカーボネートおよびポリメタクリレートであ
る。
成物または溶融物として単独で存在しても、または混合
物で存在してもよい。
形で使用するのが有利であり、そのために分散物を使用
することが可能であるが必須ではない。
マーチップで混合または粉砕乾燥させるのが有利であ
り、この混合物を例えばミキシングロール上またはスク
リュー中で可塑化し均質化する。しかし染料を液体溶融
物へ添加して、攪拌により均質に分散させてもよい。従
って、予め着色した材料を、例えばスピンすることによ
り剛毛、フィラメント等に加工するか、または押出成形
または射出成形により造形品に加工するのが一般的であ
る。
定であるので、プラスチックのモノマー出発材料へ染料
を添加し、次に重合触媒の存在下に重合させてもよい。
この目的のために、染料をモノマー成分へ溶解させるか
またはモノマー成分と十分に混合してもよい。
ポリマーの着色のために、ポリマー量の0.0001質
量%〜1質量%、特に0.01質量%〜0.5質量%の量
で使用するのが有利である。
タンを添加することにより、相当する有用な隠蔽色が得
られる。
量%〜10質量%、有利に0.1質量%〜5質量%の量
で使用できる。
性、耐候性ならびに耐昇華性を有する、透明または隠蔽
性の明るい黄色をもたらす。
染料および/または無機または有機顔料との混合物でも
利用できる。
に、水浴を用いた疎水性繊維または織布の染色に非常に
適している。
℃で、または担体なしに温度120〜150℃で、水性
分散液としてエキゾースト染色に使用するのが有利であ
る。これらの染料は特に、例えばポリエチレンテレフタ
レート、ポリカーボネートおよびセルロースエステル等
のポリエステルを含有する繊維および織布の染色、特に
ポリエステル−ウールまたはポリエステル−セルロース
ブレンドの染色に有用である。
なお、部およびパーセントは質量に関するものである。
l)を、60〜70℃で、n−ブタノール400部へ溶
解する。希釈水酸化ナトリウム水溶液でpHを8.5に
調整し、溶融マロノニトリル55.6部(=842mm
ol)を攪拌しながら添加する。次に60〜70℃まで
加熱し、5時間60〜70℃に保ち、20〜25℃に冷
却し、吸引濾過する。吸引濾過ケークを少量のブタノー
ルとメタノール、次に熱水1lで洗浄し、減圧下に80
℃で乾燥させる。これにより、融点が115〜116℃
の赤橙色結晶性粉末289.2gを取得し、これは理論
的に85.2%に対応する。
った黄色に原料着色し、貯蔵に安定である。
ol)を使用して、例1の方法を繰り返す。
橙結晶性粉末309.5部が得られ、これは理論的に8
5%に対応する。
い色合いで、例1よりもいくらか緑がかり且ついくらか
少ない光沢で、ポリスチレンを原料着色し、貯蔵に安定
である。
−3−メチルアニリン165.2部および4−シクロヘ
キシルフェノール151.5部を、約40℃まで加熱
し、その後、50%の水酸化ナトリウム水溶液72部を
激しく攪拌しながら添加する。混合物を還流するまで加
熱し(約105℃)、約10時間還流する。
分離させ、水相を分別し、有機相から減圧下に120℃
で水分を除く。
183部で希釈し、約50℃まで冷却する。塩化ホスホ
リル150部を45〜50℃で4時間かけて滴加し、そ
の後、混合物を65〜70℃でさらに5時間維持する。
60℃を越えないように、冷氷−水420部を約1時間
かけて注入する。50%の水酸化ナトリウム水溶液32
0部によりpHをpH7.5〜8.5に調整し、混合物を
引き続き70℃で1時間攪拌する。攪拌を止めることに
より水相を分別し、有機相をn−ブタノール400部で
希釈する。
を約70℃で5時間攪拌し、20〜25℃まで冷却し、
吸引濾過し、吸引濾過ケークを少量のブタノール、少量
のメタノールおよび多量の水で洗浄する。
16℃の融点を有する赤橙結晶性粉末が残留し、これは
理論的にN−(β−クロロエチル)−N−エチル−3−
メチルアニリンの81.5%に対応する。
いる(色強度、ヒュー値、貯蔵安定性)。
−3−メチルアニリン165.2部および4−(1,1,
3,3−テトラメチルブチル)フェノール180.9部か
ら成る混合物を70℃まで加熱し、その後、50%の水
酸化ナトリウム水溶液73部を激しく攪拌しながら添加
する。混合物を還流するまで加熱し、約10時間還流さ
せる。
分離させ、水相を分別し、有機相から減圧下に120℃
で水を除去する。
185部で希釈し、約50℃まで冷却する。塩化ホスホ
リル150部を45〜50℃で5時間かけて滴加し、そ
の後、混合物を65〜70℃でさらに5時間維持し、次
に45℃まで冷却する。n−ブタノール1200lを、
僅かに冷却し攪拌しながら40〜50℃で1時間かけて
添加し、次に50%の水酸化ナトリウム水溶液300部
によりpHを8に調整する。温かいバッチをマロノニト
リル56部と混合し、65〜70℃で5時間攪拌し、2
0〜25℃まで冷却し、吸引濾過する。吸引濾過ケーク
を少量のブタノール、少量のメタノールおよび多量の水
で洗浄する。
53℃の融点を有する黄橙結晶性粉末303.6部が残
留し、これは理論的にN−(β−クロロエチル)−N−
エチル−3−メチルアニリンの82%に対応する。
いる(色強度、ヒュー値、貯蔵安定性)。
同じく相当量のメタノールを用いて例1を繰り返す。こ
れにより、114〜116℃の融点を有する染料が得ら
れ、これは例1よりほんの僅かだけ光沢の少ない色合い
を示すが、貯蔵に不安定である。室温または僅かに高温
で約18ヶ月貯蔵することにより、最初の赤橙粉末は茶
色に変色し、美しさに欠け光沢のない赤い色合いにな
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 式(I): 【化1】 [式中、R1、R2およびR3が独立して水素、アルキ
ルまたはシクロアルキルである]の化合物の製法におい
て、式(II): 【化2】 のアルデヒドを、ブタノールの存在下にCH2(CN)
2と反応させることを特徴とする、式(I)の化合物の
製法。 - 【請求項2】 プラスチックの原料着色または疎水性繊
維の水性染液による染色のための、請求項1に記載の方
法により得られる式(I)の化合物の使用。
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