JPH10287818A - キノフタロン染料を用いるバルク染色 - Google Patents

キノフタロン染料を用いるバルク染色

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JPH10287818A
JPH10287818A JP10104195A JP10419598A JPH10287818A JP H10287818 A JPH10287818 A JP H10287818A JP 10104195 A JP10104195 A JP 10104195A JP 10419598 A JP10419598 A JP 10419598A JP H10287818 A JPH10287818 A JP H10287818A
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formula
group
dye
compound
acid
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JP10104195A
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Stephan Dipl Chem Dr Michaelis
シユテフアン・ミヒヤエリス
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Bayer AG
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/16Nitrogen-containing compounds
    • C08K5/34Heterocyclic compounds having nitrogen in the ring
    • C08K5/3412Heterocyclic compounds having nitrogen in the ring having one nitrogen atom in the ring
    • C08K5/3432Six-membered rings
    • C08K5/3437Six-membered rings condensed with carbocyclic rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C65/00Compounds having carboxyl groups bound to carbon atoms of six—membered aromatic rings and containing any of the groups OH, O—metal, —CHO, keto, ether, groups, groups, or groups
    • C07C65/32Compounds having carboxyl groups bound to carbon atoms of six—membered aromatic rings and containing any of the groups OH, O—metal, —CHO, keto, ether, groups, groups, or groups containing keto groups
    • C07C65/34Compounds having carboxyl groups bound to carbon atoms of six—membered aromatic rings and containing any of the groups OH, O—metal, —CHO, keto, ether, groups, groups, or groups containing keto groups polycyclic
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キノフタロン染料を用いるプラスチックのバ
ルク染色方法、及び新規なキノフタロン染料。 【解決手段】 プラスチック、殊に熱プラスチックのバ
ルク染色に殊に適する式(I) 【化1】 式中、Aは置換されたフェニル基を表す、の染料が見い
だされた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明はキノフタロン染料を用いるプラス
チックのバルク染色方法、及び新規なキノフタロン染料
に関する。
【0002】個々のキノフタロン染料はヨーロッパ特許
出願公開第705,885号においてプラスチックのバ
ルク染色に対して記載されている。しかしながら、ここ
に明白に開示されるある染料はその単離に関して欠点を
有する。例えば、ヨーロッパ特許出願公開第705,8
85号の実施例22によるフェノール中での4−(4’
−メチル−ベンゾイル)フタル酸及びヒドロキシキナル
ジンカルボン酸の反応並びに続いてのメタノール中での
反応生成物の沈殿により2つの異なる結晶性改質物が生
じる。対応する単離条件下でのこれら2つの改質物はそ
れぞれ濾過及び洗浄に対する時間消費が実質的に異な
る。より迅速に分離し得る改質物を選択的に調製するこ
とは困難であるため、両改質物はしばしば混合物として
得られ、そしてその単離により問題が生じる。
【0003】従って本分野の現状における欠点に関して
良好に単離し得る染料を提供することが本発明の目的で
あった。これに加えてかかる染料を用いるプラスチック
のバルク染色方法を提供することが本発明の他の目的で
あった。
【0004】式(I)
【0005】
【化13】
【0006】式中、Aは基
【0007】
【化14】
【0008】よりなる群から選ばれる基を表す、の染料
を用い、染料を溶融したプラスチック組成物中に配合す
るか、または染料をプラスチックの製造に対して単量体
成分に加えることを意味することを特徴とする、プラス
チックのバルク染色方法が見いだされた。
【0009】また本発明は式(Ia)
【0010】
【化15】
【0011】式中、A’は基
【0012】
【化16】
【0013】よりなる群から選ばれる基を表す、に対応
する式(I)の染料に関する。
【0014】本発明の好適な具体例において、それぞれ
式(I)の染料は式(Ib)
【0015】
【化17】
【0016】またはその互変異性形に対応し、そして式
(Ia)の染料は式(Iaa)
【0017】
【化18】
【0018】またはその互変異性形に対応する。
【0019】また本発明は式(I)
【0020】
【化19】
【0021】式中、Aは上記の意味を有する、の染料を
製造する際に、式(IV)
【0022】
【化20】
【0023】式中、Aは上記の意味を有する、のベンゾ
イルフタル酸またはそのモノ−C1〜C4−アルキルエス
テルもしくは無水物を式(V)
【0024】
【化21】
【0025】式中、R7はHまたは−COOHを表す、
の化合物と反応させる、式(I)の染料の製造方法に関
する。
【0026】この反応は好ましくは150〜220℃の
温度で行う。
【0027】この反応はクロロベンゼン、ニトロベンゼ
ン、トリクロロベンゼン、フェノールのような有機溶媒
中で行うことが好ましい。
【0028】本発明は更にAがA”を表し、そしてA”
が基
【0029】
【化22】
【0030】よりなる群から選ばれる基である、式(I
V)のベンゾイルフタル酸並びにそのモノ−C1〜C4
アルキルエステル及びその無水物に関する。
【0031】好適な具体例において置換基A−CO−、
A’−CO−及びA”−CO−はそれぞれ各々式(I
V)のフタル酸環の4−位において結合する。
【0032】塩化トリメリト酸無水物から出発するベン
ゾイルフタル酸の製造方法は既にそれぞれ特許出願公開
第425756号及び米国特許出願公開第5,061,
810号に開示されている。特許出願公開第42575
6号によれば等価量の触媒(AlCl3、BF3またはF
eCl3)が用いられる。米国特許出願公開第5,06
1,810号によれば触媒量の過酸が用いられる。しか
しながらかかる方法では収率は65%にすぎない。驚く
べきことに、次の方法が見いだされた。
【0033】更に本発明は式(IV)
【0034】
【化23】
【0035】式中、A'''は未置換であるか、またはハ
ロゲン、C1〜C4−アルキル、C1〜C4−アルキルメル
カプト、シアノ、C1〜C4−アルキル−カルバミノ、C
6〜C10−アリール、C6〜C10−アリールオキシまたは
1〜C4−アルコキシよりなる群から選ばれる同一もし
くは相異なる置換基1〜5個で置換されるフェニル基を
表す、のベンゾイルフタル酸を製造する際に、式(V
I)
【0036】
【化24】
【0037】のカルボキシフタル酸塩化物をその無水物
形、好ましくはトリメリト酸塩化物の無水物として好ま
しくは不活性有機溶媒中で式(VI)のフタル酸1モル
に対して0.001〜0.1モルの量のFeCl3及び
/またはFe−粉末の存在下にて60〜180℃の温度
で芳香族化合物(VII) A'''−H (VII) 式中、A'''は上記の最も広い意味を有し、好ましくは
A、A’またはA”を表す、と反応させる、式(IV)
のベンゾイルフタル酸の製造方法に関する。
【0038】不活性有機溶媒として反応条件下で酸塩化
物との反応に関して反応性でない芳香族溶媒を挙げ得
る。クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、トリクロロベ
ンゼンまたはニトロベンゼンを用いることが好ましい。
しかしながらまた芳香族化合物VIIを溶媒として用い
ることも好ましい。
【0039】反応が完了した後に加水分解するために水
を好ましくは加える。
【0040】好ましくは過剰量の溶媒を除去し、そして
ベンゾイルフタル酸を沈殿させ得る。沈殿のために水に
加えて水溶性有機溶媒を30重量%までの量で加え得
る。この好適な具体例により改善された純度を有する生
成物が生じる。
【0041】水溶性溶媒として次のものが挙げられる:
メタノール、エタノール及びプロパノールのようなアル
コール、ギ酸、酢酸及びプロピオン酸のような有機酸、
尿素、ジメチル尿素、テトラメチル尿素、カプロラクタ
ム、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド並び
にグリコールエーテル。
【0042】ここにバルク染色は殊に染料を溶融プラス
チック組成物中に例えば押出機を用いて配合するか、或
いは染料または染料混合物をプラスチックの製造に対す
る出発成分例えば単量体に重合の前でさえも加えること
を意味するものとして理解される。
【0043】殊に好適なプラスチックは熱プラスチック
例えばビニル重合体、ポリエステルまたはポリアミドで
ある。
【0044】適当なビニル重合体はポリスチレン、スチ
レン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエ
ン共重合体、スチレン−ブタジエン−アクリロニトリル
ターポリマー、ポリメタクリレートなどである。
【0045】更に適するポリエステルは次のものであ
る:ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリカーボネート及びセルロースエステル。
【0046】ポリスチレン、スチレン共重合体、ポリカ
ーボネート及びポリメタクリレートが好ましい。ポリス
チレンが殊に好ましい。
【0047】挙げられる高分子化合物はプラスチック組
成物または溶融物として個々にか、または混合物として
存在し得る。
【0048】本発明により用いられる染料は細かく分割
された状態で用いられ、その際にまた分散剤を用いるこ
とができるが、不可欠ではない。
【0049】染料(I)及び(Ia)をそれぞれ染色す
るプラスチックの重合後に用いる場合、これらのものは
乾燥状態でプラスチックの粒子と混合するか、または粉
砕し、そしてこの混合物を例えば混合ローラー上かまた
は押出機中で可塑化し、そして均質にする。しかしなが
らまた、染料を溶融組成物に加えることができ、そして
これらのものは撹拌により均質に分布させ得る。次にこ
のように予備染色した材料を更に常法により、例えばモ
ノフィラメント、フィラメントなどに紡糸するか、また
は押出もしくは射出成型法により成型体に処理する。
【0050】式(I)の染料は重合触媒、殊に過酸化物
に耐性であるため、染料をプラスチックの単量体性の出
発物質に加え、そして次に重合触媒の存在下で重合を行
うことができる。このために、染料は好ましくは単量体
性成分に溶解させるか、またはこれらのものと十分に混
合する。
【0051】式(I)の染料は上記の重合体を染色する
ために好ましくは重合体の量をベースとして0.000
1〜1重量%、殊に0.01〜0.5重量%の量で用い
る。重合体に不溶性である顔料例えば二酸化チタンの添
加により対応する価値ある不透明な染色物が得られる。
【0052】二酸化チタンは重合体の量をベースとして
0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量%の
量で使用し得る。
【0053】本発明による方法により良好な熱安定性並
びに光及び天候に対する良好な堅牢性を有する透明また
は不透明な明るい黄色の染色物が得られる。
【0054】また本発明による方法において式(I)の
種々の染料の混合物並びに/或いは式(I)の染料と他
の染料及び/または無機もしくは有機顔料との混合物を
使用し得る。
【0055】本発明を次の実施例で非限定的に説明する
が、ここに部は重量に関して記述し、そして%データは
重量%により表す。
【0056】実施例1 塩化トリメリト酸無水物226gをo−キシレン180
mlに溶解し、そしてこのものにFe−粉末1g及びF
eCl30.2gをN2雰囲気下で加えた。この溶液を1
40℃で15時間加熱した。その後、反応溶液を100
0mlのギ酸(15%)上に加えた。過剰のo−キシレ
ンを水蒸気蒸留により除去した。このものを25℃に冷
却し、12時間後に反応生成物を濾別した。次に生成物
を水で洗浄し、次に乾燥した。
【0057】収量:式
【0058】
【化25】
【0059】の4−(4’,5’−ジメチルベンゾイ
ル)−フタル酸(92%)276g、式
【0060】
【化26】
【0061】の4−(2’,3’−ジメチルベンゾイ
ル)−フタル酸約10重量%を含む。
【0062】異性体を破砕結晶化により30%酢酸から
分離した。
【0063】実施例2 塩化トリメリト酸無水物452gをパラ−キシレン40
0mlに溶解した。このものにFe−粉末1g及びFe
Cl30.2gを25℃でN2雰囲気下で加えた。この溶
液を140℃で10時間加熱した。その後、溶液を酢酸
(15%)1000ml上に加え、そして過剰のキシレ
ンを水蒸気蒸留により除去した。
【0064】溶液を25℃に冷却し、そして6時間後に
反応生成物を濾別した。水で数回洗浄し、そして乾燥し
た後、4−(2’,5’−ジメチルベンゾイル)−フタ
ル酸(96%)576gが得られた。
【0065】実施例1及び2により、それぞれ次のベン
ゾイルフタル酸が製造された: 実施例3 4−(2’,4’,6’−トリメチルベンゾ
イル)−フタル酸 実施例4 4−(2’,3’,5’,6’−テトラメチ
ルベンゾイル)−フタル酸 実施例5 4−(2’,6’−ジメチルベンゾイル)−
フタル酸 実施例6 4−(2’,4’−ジメチルベンゾイル)−
フタル酸 実施例7 A)製造 ヒドロキシキナルジンカルボン酸41g、トリクロロベ
ンゼン130g及び実施例2により製造した4−
(2’,5’−ジメチルベンゾイル)−フタル酸64g
を220℃に6時間加熱した。反応中に反応水を連続的
に除去した。
【0066】70℃に冷却した後、メタノール130g
を加えた。室温で生成物を濾別し、次にメタノールで洗
浄した。乾燥後に式
【0067】
【化27】
【0068】の染料70gが得られた。
【0069】B)染色例 実施例a)ポリスチレン粒子100部及び実施例1から
の染料0.02部をドラム混合機中で15分間十分に混
合した。乾燥状態で染色される粒子をスクリュー射出成
型機上にて240℃で処理した。極めて良好な光堅牢性
の透明な黄色シートが得られた。ポリスチレンの代わり
にまた、ブタジエン及びアクリロニトリルとの共重合体
を用いることができた。二酸化チタン0.5部を更に加
える場合、濃い不透明な染色物が得られた。
【0070】実施例b)実施例7からの染料0.015
部及びポリメチルメタクリレート100部を乾燥状態で
混合し、そして単一スクリュー押出機上にて230℃で
均一にした。押出機からストランドとして出てきた材料
を造粒した。次にこのものを成型体に圧縮成型した。光
及び天候に対して良好な堅牢性を有する透明な黄色に染
色されたプラスチックが得られた。
【0071】実施例c)市販のポリカーボネート100
部を乾燥状態にて粒状で実施例7)からの染料0.03
部と混合した。このように調製した粒子をツウィン−ス
クリュー押出機上にて290℃で均一にした。良好な光
堅牢性の透明な黄色染色物が得られた。染色したポリカ
ーボネートをストランドとして押出機から放出し、そし
て粒子に処理した。粒子は熱プラスチックの製造に通常
の方法により処理することができた。
【0072】二酸化チタン1%の添加以外は上記の方法
を行う場合、黄色の不透明な染色物が得られた。
【0073】実施例d)実施例7による染料0.04g
を乾燥状態でスチレン/アクリロニトリル共重合体10
0部と混合し、混合物をツウィン−スクリュー押出機中
にて190℃で均一にし、造粒し、次に粒子を成型体に
常法で圧縮成型した。良好な光堅牢性の透明な黄色プラ
スチックが得られた。
【0074】実施例e)実施例7からの染料0.025
部を透明タイプのポリエチレンテレフタレート100部
と混合し、そして混合物をツウィン−スクリュー押出機
中にて280℃で均一にした。良好な光堅牢性の透明な
黄色プラスチックが得られた。続いて造粒した後、着色
したプラスチックを熱プラスチック成型の常法により処
理することができた。二酸化チタン1%の添加を行う場
合、不透明な染色物が得られた。 実施例f)t−ドデシルメルカプタン0.05部及び実
施例7からの染料0.05部をスチレン98.9部に溶
解した。この溶液を脱イオン化水200部、部分的に加
水分解したポリ酢酸ビニル(例えばHoechst製のMowiolR
50/88)0.3部及びドデシルベンゼンスルホネート
0.05部の溶液中に分散させた。スチレン1部中の過
酸化ジベンゾイルの添加後、分散体を激しく撹拌しなが
ら80℃に加熱し、そして重合を開始した。次の重合条
件を用いる場合に重合体は理論値の98%の収率で得ら
れた:80℃で4時間、90℃で2時間、110℃で3
時間、130℃で2時間。重合体は撹拌条件に依存して
直径0.1〜1.5mm(D50値)を有するビーズの状
態で得られた。重合体を濾過によりしょう液から分離
し、そして110℃で0.5%の残留水分含有量に乾燥
した。混合装置(熱ロールミル)中で溶融した後、ステ
アリン酸亜鉛0.5%及びShell製のIonolR(=2,6
−ジ−t−ブチル−p−クレゾール)0.2%を加え、
そして重合体を造粒した。
【0075】重合体を熱プラスチック成型の常法によ
り、例えば射出成型法で黄色の透明な成型体に処理する
ことができた。
【0076】実施例g)t−ドデシルメルカプタン0.
2部及び実施例7からの染料0.01部をスチレン7
4.8部及びアクリロニトリル25部に溶解し、次にこ
の溶液を完全に脱イオン化した水200部並びに水酸化
ナトリウムで中和したスチレン及び無水マレイン酸の共
重合体0.2部の溶液中に分散した。スチレン1部に溶
解した過酸化ジベンゾイル0.1部の添加後、分散体を
激しく撹拌しながら80℃に加熱し、そして重合を開始
した。実施例f)のように重合を行った後、重合体をま
た実施例に記載と同様な方法で処理した。潤滑剤として
ステアリン酸亜鉛0.5%及び老化防止剤としてShell
製のIonolR(=2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾー
ル)0.5%を熱ロールミル上に配合した。造粒した重
合体を透明な黄色成型体に射出成型することができた。
【0077】実施例h)スチレン99.95部、実施例
7からの染料0.04部及び過酸化ジ−t−ブチル0.
01部をオーバーフローで操作される連続操作予備反応
器中に導入し、そして最初の重合を75℃の温度で行っ
た。予備反応器から出てきた最初に重合した溶液(ポリ
スチレン含有量20%)をツウィン−スクリュー押出機
装置中に導入した。2つのスクリューは1分当たり20
回転で逆方向に動いた。スクリュー機の4つの加熱可能
及び冷却可能部分を生成物取り入れ−生成物取り出し部
分中にて110℃、130℃、160℃及び180℃で
保持した。重合体は80%の固体濃度でスクリュー反応
器を出ていった。重合体溶液1000重量部当たりShel
l製のIonolR(=2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾ
ール)3重量部及びオクチルアルコール5重量部を順次
押出機中の重合体中に計量導入し、そして重合体を脱ガ
スし、次に造粒した。黄色に染色した粒子を成型体に処
理することができた。
【0078】実施例i)実施例7からの染料0.02部
をスチレン74.97部及びアクリロニトリルまたはメ
タクリロニトリル25部に溶解した。過酸化ジ−t−ブ
チル0.01部の添加後、かくて得られた溶液をオーバ
ーフローで操作される連続操作予備反応器中に導入し
た。重合及び処理を実施例h)に記載のように行った。
透明な黄色粒子を更に熱プラスチック組成物を処理する
常法によりプロフィール及びシートに処理することがで
きた。
【0079】実施例k)実施例7からの染料0.03部
をメタクリル酸メチル99.97部に溶解した。過酸化
ジベンゾイル0.1部の添加後、溶液を120℃に加熱
し、そして重合を開始した。30分後、最初に重合した
メタクリル酸メチルを2枚のガラス板間にて80℃で1
0時間完全に重合させた。黄色の透明なポリメチルメタ
クリレートシートが得られた。
【0080】実施例l)ε−カプロラクタムの重合によ
り得られたポリアミド6チップ100部を撹拌機中で実
施例7からの染料0.05部と十分に混合した。かくて
得られた粉末チップを押出機中にて260℃で溶融し、
生じた溶融物を直径0.5mmの単穴ダイに通し、そし
て出てきたフィラメントを約25m/分の割合で延伸し
た。フィラメントは熱水中で4倍に延ばすことができ
た。黄色に染色され、そして優れた光堅牢性を有する透
明なフィラメントが得られた。不透明な染色物を得る場
合、二酸化チタン0.5部を更に加えた。
【0081】押出機中の滞留時間は色調を損なうことな
しに30分までとすることができた。
【0082】実施例7により次の染料を次の表に示すよ
うなヒドロキシキナルジンカルボン酸、フタル酸誘導体
を用いて製造した。
【0083】
【表1】
【0084】実施例8〜13の染料を染色例a)〜l)
によりプラスチックを染色するために用いた。
【0085】比較例(ヨーロッパ特許出願公開第70
5,885号、実施例22による) a)ヒドロキシキナルジンカルボン酸10.35g、フ
ェノール43.9g及び4−(4−メチルベンゾイル)
−フタル酸15.5gを180℃で8時間加熱した。反
応水を蒸留により除去した。このものを90℃に冷却
し、メタノール11.8mlを加え、そして反応混合物
を85℃で2時間保持した。次に更にメタノール23.
6mlを1時間中に加え、そして混合物を30℃に冷却
した。
【0086】沈殿した生成物を吸引フィルター(直径:
10cm)を用いて濾別した。濾過時間は8時間であっ
た。生成物をメタノールで洗浄し、そして乾燥した。染
料15gが得られた。X線回折ダイアグラム(Cu−K
α放射)により次の回折角2Θ(°)での線が特徴であ
った:高強度の線13.29;9.576;6.65
9;6.330;5.438;3.772。
【0087】b)ヒドロキシキナルジンカルボン酸1
0.35g、フェノール43.9g及び4−(4’−メ
チルベンゾイル)−フタル酸15.5gを180℃で8
時間加熱した。反応水を蒸留により除去した。このもの
を70℃に冷却した。メタノール71mlを80分間中
に加えた。次にこのものをを23℃に冷却した。沈殿し
た生成物を吸引フィルター(直径:10cm)を用いて
濾別した。濾過時間は5分間であった。生成物をメタノ
ールで洗浄し、そして乾燥した。X線回折ダイアグラム
(Cu−Kα放射)により次の回折角2Θ(°)での線
が特徴であった: 高強度の線:19.61 弱強度の線:4.535;3.869。
【0088】c)本発明の実施例7による染料をフェノ
ール中で製造し、そしてこの比較例の工程段階のa)及
びb)により単離した。
【0089】濾過の時間は5分間であった。沈殿の温度
を60〜90℃の範囲で変えた場合に同様の結果が得ら
れた。
【0090】本発明の主なる特徴及び態様は以下のとお
りである。
【0091】1.式(I)
【0092】
【化28】
【0093】式中、Aは基
【0094】
【化29】
【0095】よりなる群から選ばれる基を表す、の染料
を用いる、プラスチックのバルク染色方法。
【0096】2.染色されるプラスチックがポリビニ
ル、ポリエステルまたはポリアミドである、上記1に記
載の方法。
【0097】3.染色されるプラスチックがポリスチレ
ン、スチレン共重合体、ポリカーボネートまたはポリメ
タクリレートである、上記1に記載の方法。
【0098】4.式(Ia)
【0099】
【化30】
【0100】式中、A’は基
【0101】
【化31】
【0102】よりなる群から選ばれる基を表す、の染
料。
【0103】5.式(I)
【0104】
【化32】
【0105】式中、Aは基
【0106】
【化33】
【0107】よりなる群から選ばれる基を表す、の染料
を製造する際に、式(IV)
【0108】
【化34】
【0109】式中、Aは上記の意味を有する、のベンゾ
イルフタル酸またはそのモノ−C1〜C4−アルキルエス
テルもしくは無水物を式(V)
【0110】
【化35】
【0111】式中、R7はHまたは−COOHを表す、
の化合物と反応させる、式(I)の染料の製造方法。
【0112】6.式(IV)
【0113】
【化36】
【0114】式中、A”は基
【0115】
【化37】
【0116】よりなる群から選ばれる基である、のベン
ゾイルフタル酸並びにそのモノ−C1〜C4−アルキルエ
ステル及びその無水物。
【0117】7.置換基A−CO−が式(IV)のフタ
ル酸環の4−位に結合している、上記6に記載のベンゾ
イルフタル酸。
【0118】8.式(IV)
【0119】
【化38】
【0120】式中、A'''は未置換であるか、またはハ
ロゲン、C1〜C4−アルキル、C1〜C4−アルキルメル
カプト、シアノ、C1〜C4−アルキル−カルバミノ、C
6〜C10−アリール、C6〜C10−アリールオキシまたは
1〜C4−アルコキシよりなる群から選ばれる同一もし
くは相異なる置換基1〜5個で置換されるフェニル基を
表す、のベンゾイルフタル酸を製造する際に、式(V
I)
【0121】
【化39】
【0122】のカルボキシフタル酸塩化物をその無水
物、好ましくはトリメリト酸の無水物として不活性有機
溶媒中で式(VI)のフタル酸1モルに対して0.00
1〜0.1モルの量のFeCl3及び/またはFe−粉
末の存在下にて60〜180℃の温度で芳香族化合物
(VII) A'''−H (VII) 式中、A'''は上記の意味を有する、と反応させる、式
(IV)のベンゾイルフタル酸の製造方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI D06P 5/00 103 D06P 5/00 103

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 式中、Aは基 【化2】 よりなる群から選ばれる基を表す、の染料を用いる、プ
    ラスチックのバルク染色方法。
  2. 【請求項2】 式(Ia) 【化3】 式中、A’は基 【化4】 よりなる群から選ばれる基を表す、の染料。
  3. 【請求項3】 式(I) 【化5】 式中、Aは基 【化6】 よりなる群から選ばれる基を表す、の染料を製造する際
    に、式(IV) 【化7】 式中、Aは上記の意味を有する、のベンゾイルフタル酸
    またはそのモノ−C1〜C4−アルキルエステルもしくは
    無水物を式(V) 【化8】 式中、R7はHまたは−COOHを表す、の化合物と反
    応させる、式(I)の染料の製造方法。
  4. 【請求項4】 式(IV) 【化9】 式中、A”は基 【化10】 よりなる群から選ばれる基である、のベンゾイルフタル
    酸並びにそのモノ−C1〜C4−アルキルエステル及びそ
    の無水物。
  5. 【請求項5】 式(IV) 【化11】 式中、A'''は未置換であるか、またはハロゲン、C1
    4−アルキル、C1〜C4−アルキルメルカプト、シア
    ノ、C1〜C4−アルキル−カルバミノ、 C6〜C10−アリール、C6〜C10−アリールオキシまた
    はC1〜C4−アルコキシよりなる群から選ばれる同一も
    しくは相異なる置換基1〜5個で置換されるフェニル基
    を表す、のベンゾイルフタル酸を製造する際に、式(V
    I) 【化12】 のカルボキシフタル酸塩化物をその無水物、好ましくは
    トリメリト酸の無水物として不活性有機溶媒中で式(V
    I)のフタル酸1モルに対して0.001〜0.1モル
    の量のFeCl3及び/またはFe−粉末の存在下にて
    60〜180℃の温度で芳香族化合物(VII) A'''−H (VII) 式中、A'''は上記の意味を有する、と反応させる、式
    (IV)のベンゾイルフタル酸の製造方法。
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