JPH10215669A - コンバインの排ワラ処理部 - Google Patents

コンバインの排ワラ処理部

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JPH10215669A
JPH10215669A JP2477197A JP2477197A JPH10215669A JP H10215669 A JPH10215669 A JP H10215669A JP 2477197 A JP2477197 A JP 2477197A JP 2477197 A JP2477197 A JP 2477197A JP H10215669 A JPH10215669 A JP H10215669A
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waste
waste straw
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transport
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晴充 牧園
Kazutaka Oka
一孝 岡
Takashi Arimoto
敬 有本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長い排ワラや深扱ぎされた排ワラがフィード
チェーンから排ワラ搬送装置の始端側に送られてきた場
合、排ワラカッター上方側での排ワラの滞留を回避でき
るようにして、排ワラの搬送・細断処理を円滑に行うこ
とができるようにする。 【解決手段】脱穀装置のフィードチェーンから排ワラを
受け取って平面視で穂先側に斜め搬送する排ワラ搬送装
置23の搬送終端側の下方に、搬送終端側から落下して
くる排ワラを細断する円板形の排ワラカッターを横架
し、排ワラカッターの上方で排ワラにより排ワラ搬送装
置23の搬送方向下手側に押圧されるに伴って、搬送方
向下手側下方に変位して排ワラを排ワラカッター側に下
降案内する下向き片持ち状の排ワラガイド部材46を、
排ワラ搬送装置23の搬送終端側箇所に設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱穀装置のフィー
ドチェーンから排ワラを受け取って平面視で穂先側に斜
め搬送する排ワラ搬送装置の搬送終端側の下方に、前記
搬送終端側から落下してくる排ワラを細断する円板形の
排ワラカッターを横架してあるコンバインの排ワラ処理
部に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンバインの排ワラ処理部では、
排ワラ搬送装置の搬送終端側から排ワラを自然落下させ
て排ワラカッター側に供給するよう構成してあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】排ワラ処理部内の空間
は、排ワラ処理部のコンパクト化等の理由であまり広く
形成してはないので、長い排ワラや深扱ぎされた排ワラ
がフィードチェーンから排ワラ搬送装置の搬送始端側に
送られてきた場合、排ワラの穂先側が排ワラ処理部の側
板に接触してその抵抗により穂先側が遅れ気味になるこ
とがある。この穂先側の遅れは、枕扱ぎを終えて通常の
刈取脱穀作業を開始した直後によく生じる。つまり枕扱
ぎは縦搬送装置を穀稈供給の邪魔にならないように下降
側のストローク端まで下降させた状態で行なっており、
枕扱ぎを終えて縦搬送装置を前記ストローク端まで下降
させた状態で刈取脱穀作業を開始した場合、扱き深さ調
節のための縦搬送装置の上昇に少し時間がかかることか
ら、最下降又はそれに近い状態の縦搬送装置で穀稈を搬
送して上記のように深扱ぎし、排ワラの穂先側が排ワラ
処理部の側板に接触して穂先側の遅れが生じるのであ
る。そして排ワラは排ワラ搬送装置の終端側で穂先側が
遅れた状態になると、横架状態の円板形の排ワラカッタ
ーに対して平面視で傾斜した状態になり、そのために次
のような問題が生じていた。
【0004】一般に排ワラカッターは、円板形の切刃
と、この切刃に排ワラを上方側から供給する円板形の供
給刃とを、それぞれ多数枚づつ横軸芯周りに回転自在に
設けるとともに、前記供給刃を、その外周部に排ワラ係
止用の多数の刃部を設けて構成してあり、排ワラが排ワ
ラカッターに対して平面視で傾斜した状態、すなわち、
左右に並ぶ各供給刃の刃部に対して平面視で傾斜した状
態になると、各供給刃の刃部が排ワラに対し滑りやすく
なって、排ワラを係止して切刃側に供給するのが困難に
なり、供給刃の上方に排ワラが滞留しやすくなるが、上
記従来の構成では、排ワラ搬送装置の搬送終端側から排
ワラを自然落下させて排ワラカッター側に供給するよう
構成してあるだけであったために、排ワラの前記滞留を
解消することが困難であった。
【0005】本発明の目的は、長い排ワラや深扱ぎされ
た排ワラがフィードチェーンから排ワラ搬送装置の始端
側に送られてきた場合、排ワラカッター上方側での排ワ
ラの滞留を回避できるようにして、排ワラの搬送・細断
処理を円滑に行うことができるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕請求項1にかかる発明の特徴構成は、冒頭に記
載したコンバインの排ワラ処理部において、前記排ワラ
カッターの上方で排ワラにより前記排ワラ搬送装置の搬
送方向下手側に押圧されるに伴って、前記搬送方向下手
側下方に変位して排ワラを前記排ワラカッター側に下降
案内する下向き片持ち状の排ワラガイド部材を、前記排
ワラ搬送装置の搬送終端側箇所に設けてあることにあ
る。
【0007】請求項2にかかる発明の特徴構成は、請求
項1にかかる発明において、前記排ワラガイド部材を、
平面視で前記排ワラ搬送装置の搬送経路を横切る後ろ上
側の横軸芯周りに揺動自在に支持フレームに支持させる
とともに、前記排ワラガイド部材を排ワラの搬送方向上
手側に、所定揺動角だけ上昇揺動付勢する付勢手段を設
けてあることにある。
【0008】請求項3にかかる発明の特徴構成は、請求
項2にかかる発明において、前記排ワラガイド部材を棒
状体で形成するとともに、この棒状体の長手方向中間箇
所を挿通させる縦長孔部を備えたガイドプレートを、前
記横軸芯の前方側に設けて、前記棒状体の前記搬送方向
下手側下方への変位に伴って、その棒状体を前記縦長孔
部で案内するよう構成してあることにある。
【0009】〔作用〕 〔イ〕コンバインの排ワラ処理部においては、前述した
ように長い排ワラや深扱ぎされた排ワラがフィードチェ
ーンから排ワラ搬送装置の始端側に送られてきた場合、
排ワラの穂先側が排ワラ処理部の側板に接触し、その接
触抵抗により穂先側が遅れることで、排ワラが排ワラカ
ッターに対して平面視で傾斜した姿勢になりやすい。そ
して、例えば排ワラカッターが、円板形の切刃と、この
切刃に排ワラを上方側から供給する円板形の供給刃と
を、それぞれ多数枚づつ横軸芯周りに回転自在に設けて
構成してあり、前記供給刃が、その外周部に排ワラ係止
用の多数の刃部を設けて構成してあった場合、排ワラが
排ワラカッターに対して平面視で傾斜した状態、すなわ
ち、左右に並ぶ各供給刃の刃部に対して平面視で傾斜し
た状態になると、各供給刃の刃部が排ワラに対して滑り
やすくなって、供給刃が切刃に排ワラを供給するのが困
難になることから、カッタ−上方に排ワラが滞留しよう
とするが、請求項1の構成によれば、次のようにしてそ
の滞留をなくすことができる。
【0010】〔ロ〕排ワラカッタ−における供給刃の頂
部近くに排ワラが滞留し始めて前記搬送経路側まで積み
重なってくると、この積み重なった排ワラに後続の排ワ
ラから排ワラ搬送装置の搬送方向下手側に向かって押圧
力が働き、この押圧力が加わった排ワラが、排ワラ搬送
装置の搬送終端側箇所に設けた下向き片持ち状の排ワラ
ガイド部材を前記搬送方向下手側に押圧する。すると、
その押圧に伴って排ワラガイド部材が前記搬送方向下手
側下方に変位して、それらの排ワラを排ワラカッター側
に下降案内し、排ワラは供給刃側に押し込まれた状態に
なる。その結果、排ワラが前記傾斜した姿勢になってい
ても、供給刃の各刃部が排ワラを係止して切刃側に供給
しやすくなり、切刃による排ワラの切断が進んで排ワラ
の滞留が解消される。
【0011】〔ハ〕請求項2の構成によれば、上記請求
項1の構成による作用と同様の作用を奏することができ
るのに加え、次の作用を奏することができる。上記
〔ロ〕のように、前記押圧力が加わった排ワラが排ワラ
ガイド部材を搬送下手側に押圧すると、その押圧に伴っ
て、排ワラガイド部材が、平面視で排ワラ搬送装置の搬
送経路を横切る後ろ上側の横軸芯周りに後方側に揺動す
ることで、前記搬送方向下手側下方に変位して、排ワラ
を排ワラカッター側に下降案内し、排ワラは供給刃側に
押し込まれた状態になる。その結果、排ワラが前記傾斜
した姿勢になっていても、排ワラカッターにおける供給
刃の各刃部が排ワラを係止して切刃側に供給しやすくな
り、切刃による排ワラの切断が進んで排ワラの滞留が解
消される。
【0012】排ワラガイド部材は、付勢手段により排ワ
ラの搬送方向上手側に、所定揺動角だけ上昇揺動付勢し
てあるから、例えば、深扱ぎ状態から普通扱ぎ状態に戻
る等して、排ワラが排ワラ搬送装置の搬送終端側まで穂
先側の遅れが生じることなく送られて来た場合、前記搬
送終端側から落下した排ワラ(一般的には前上方側から
落下してくる)は、上昇揺動した排ワラガイド部材の下
端をくぐり抜けて排ワラカッターに到達することがで
き、排ワラと排ワラガイド部材の下端部との干渉を回避
できる。
【0013】請求項3の構成によれば、上記請求項2の
構成による作用と同様の作用を奏することができるのに
加え、排ワラガイド部材を棒状体で形成してあるから、
例えば板状体等から構成した場合に比べて、排ワラガイ
ド部材の取り付け部を小さいものにでき、また、棒状体
の長手方向中間箇所を挿通させる縦長孔部を備えたガイ
ドプレートを、前記横軸芯の前方側に設けて、前記棒状
体の後ろ下方への変位に伴って、その棒状体を前記縦長
孔部で案内するよう構成してあるから、棒状体の左右の
振れを防止できる。
【0014】〔効果〕従って、請求項1の構成によれ
ば、長い排ワラや深扱ぎされた排ワラがフィードチェー
ンから排ワラ搬送装置の始端側に送られてきた場合、排
ワラカッター上方側での排ワラの滞留を回避することが
できて、排ワラの搬送・細断処理を円滑に行なわせるこ
とができるようになった。
【0015】請求項2の構成によれば、上記請求項1の
構成による効果と同様の効果を奏することができるのに
加え、例えば、深扱ぎ状態から普通の扱ぎ状態に戻る等
して、排ワラが排ワラ搬送装置の搬送終端側まで穂先側
の遅れが生じることなく送られて来た場合には、排ワラ
と排ワラガイド部材の下端部との干渉を回避でき、排ワ
ラを円滑に流して細断処理することができるから、上記
のような穂先側の遅れが生じない場合の排ワラの搬送・
細断処理に支障を来さないようにすることができた。
【0016】請求項3の構成によれば、上記請求項2の
構成による効果と同様の効果を奏することができるのに
加え、棒状体の左右の振れを防止できるから、排ワラを
前記排ワラカッター側に確実に下降案内でき、また構造
をコンパクトにできるようになった。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1に示すように、クローラ式走
行装置1が装備された走行機体2と、走行機体2の前部
に横軸芯周りに昇降自在に装備した刈取前処理部3と、
走行機体2の左側部に搭載した脱穀装置4とを設け、こ
の脱穀装置4の後部に排ワラ処理部5を設けてコンバイ
ンを構成してある。
【0018】図2にも示すように、前記脱穀装置4は、
フィードチェーン6と挟持レール7とによって穀稈の株
元側を挾持しながら、扱室8内において駆動回転する扱
胴9で穂先部を扱処理して、受網10を漏下した扱処理
物を下方の選別部で穀粒・二番物・排ワラ屑等に選別
し、穀粒を一番物回収スクリュー11で横側外方の穀粒
回収装置に搬出し、二番物は二番物回収スクリュー12
で扱室8内に戻して再処理し、細かな排ワラ屑は排塵ブ
ロワ13により機外に排出するよう構成してある。
【0019】そして図3に示すように、原動部により駆
動される扱胴駆動用の伝動軸14を、扱口15とは反対
側で扱胴軸芯Pと平行に配備して、扱胴軸の穀稈搬送方
向上手側の入力プーリ16にベルト伝動機構17を介し
て連結するとともに、前記伝動軸14を穀稈搬送方向下
手側に延出し、図5に示すように、扱胴9を支承した上
部ケース18を、伝動軸14の軸芯Q周りで開閉揺動自
在に下部ケース19に枢支し、前記上部ケース18を穀
稈搬送方向下手側に延出するとともに、その延出部分1
8Aで排ワラ処理部5を覆ってある(図2,図4参
照)。
【0020】図3,図4,図10に示すように前記排ワ
ラ処理部5は、排ワラの株元側を挾持搬送する株元挟持
搬送機構21と、穂先側を上方から係止搬送する穂先係
止搬送機構22とにより、脱穀装置4からの排ワラを穂
先側に斜め搬送する排ワラ搬送装置23を設け、脱穀装
置4の後部に円板形の排ワラカッタ24を横架し、この
排ワラカッタ24の受入れ口45を覆うカバー44を後
ろ支点周りに揺動開閉自在に設け、前記排ワラカッタ2
4の後側に排ワラ放出装置25を設け、前記カバー44
を開放して排ワラを排ワラカッタ24により細断し放出
する状態と、前記カバー44を閉じて排ワラ放出装置2
5により所定量づつ長ワラ状態で放出する状態とに切換
え可能に構成してある。図中52は排ワラ処理部5の側
板である。
【0021】図3,図4,図6に示すように前記穂先係
止搬送機構22は、搬送終端側に配設した第1駆動スプ
ロケット30と搬送始端側の遊転輪37とにわたって係
止爪付きのチェーン38を巻回し、排ワラが穂先側に斜
め搬送されるように、平面視でフィードチェーン6の搬
送作用経路R1に対し傾斜姿勢に設定した状態で、その
搬送フレーム33を下部ケース19側の支持フレーム2
0で支持してある。詳しくは、前記扱胴駆動用の伝動軸
14の延出端部に、支持フレーム20でつり下げ支持し
たベベルギヤ機構39を連動連結し、このベベルギヤ機
構39と、前記搬送終端側で支持フレーム20に固定状
態の軸受けケース41に支持させた駆動軸42の一端部
とを、チェーン伝動機構40を介して連動連結するとと
もに、前記駆動軸42の中間部を前記第1駆動スプロケ
ット30に連動連結してある。
【0022】図6,図7,図8,図9,図10に示すよ
うに前記株元挟持搬送機構21はアッパーチェーン型
で、搬送チェーンとしての突起付きのチェーン27を、
角パイプ製の搬送フレーム28の外周縁に沿って形成し
たガイド壁29と、搬送フレーム28の搬送終端側に配
設した第2駆動スプロケット36と、搬送フレーム28
の始端部から搬送方向に出退自在で搬送上手側に圧縮コ
イルバネ31により突出付勢されたU字形ガイドフレー
ム32とにわたって巻回して排ワラチェーン34を構成
し、伸縮式の挟持レール35を排ワラチェーン34に下
側から対向配置し、前記排ワラチェーン34及び挟持レ
ール35を、前記穂先係止搬送機構22に平面視で平行
になる状態に支持フレーム20により支持し、前記第1
駆動スプロケット30から株元挟持搬送機構21側に突
出する駆動軸42の突出端部に前記第2駆動スプロケッ
ト36を連動連結してある。前記U字形ガイドフレーム
32を圧縮コイルバネ31により突出付勢する構造でチ
ェーンテンション機構Aを構成する。
【0023】図7に示すように前記U字形ガイドフレー
ム32は、突起付きチェーン27のチェーンピン27A
を摺接案内する案内部32Aと、上下の案内部32A間
の縦リブ32Bと、搬送フレーム28の始端側の中空角
穴28aに出退自在にスライド嵌合する嵌合部32Cと
を一体形成して構成してあり、前記嵌合部32Cを被嵌
合部としての搬送フレーム28の中空角穴28aに嵌合
し、かつ、前記案内部32Aに突起付きチェーン27を
巻回した状態で、上記のように圧縮コイルバネ31によ
り突出付勢してある。前記搬送フレーム28の側壁28
Aの始端側部分と、U字形ガイドフレーム32の縦リブ
32Bとに、それぞれピン挿通孔58を形成して、メン
テナンスや組み付けの際には、突起付きチェーン27を
チェーンテンション力に抗して少し退入させた状態で両
ピン挿通孔にわたってピン(図示外)を挿通させること
により、突起付きチェーン27を第1駆動スプロケット
30等に無端状態で巻回着脱可能に構成してある。
【0024】前記圧縮コイルバネ31はその両端部を前
記嵌合部32Cの内奥側の十字突部59と、搬送フレー
ム28の側壁28Aに横向きに貫通させたピン60とで
支持してある。前記側壁28Aにはピン挿通孔61をフ
レーム長手方向に2個形成して、圧縮コイルバネ31に
伸びが生じたときは、より搬送始端側のピン挿通孔61
にピン60を挿通することにより、付勢力を所定の値ま
で強めることができるよう構成してある。なお、上部ケ
ース18の揺動開放に伴って、排ワラチェーン34を後
ろ支点(駆動軸42の軸芯)周りに上昇揺動させて挟持
レール35から離間させ、詰まり排ワラを除去可能に構
成してあり、図6において53は、排ワラチェーン34
を上昇揺動付勢するスプリングである。
【0025】図10に示すように排ワラの細断放出状態
と、長ワラのまま放出する状態との切換えは、挟持レー
ル35を伸縮し、カバー44を揺動開放することにより
行う。つまり、挟持レール35を短縮させ、カバー44
を揺動開放することで、排ワラを前記受入れ口45に落
下させて排ワラカッター24により細断して放出し、ま
た、挟持レール35を伸長させ、カバー44を閉じるこ
とで、排ワラをカバー44の上面で案内して後方に搬送
し放出するようになっている。
【0026】前記排ワラカッター24は、円板形の切刃
50と、この切刃50に排ワラを上方側から供給する円
板形の供給刃51とを、それぞれ多数枚づつ横軸芯周り
に回転自在に設けて構成し、供給刃51の外周部には排
ワラ係止用の多数の刃部51aを設けてある。
【0027】ところで、長い排ワラや深扱ぎされた排ワ
ラがフィードチェーン6から排ワラ搬送装置23の始端
側に送られてきた場合、排ワラの穂先側が排ワラ処理部
5の側板52に接触し、その接触抵抗により穂先側が遅
れることで、横架状態の排ワラカッター24に対して平
面視で傾斜した状態になり、供給刃51の刃部51aが
排ワラに対し滑りやすくなって、排ワラを係止して切刃
50側に供給するのが困難になり、前記供給刃51の頂
部近くに排ワラが滞留し始めて排ワラ搬送装置23の搬
送経路側まで積み重なってくることがあることから、こ
の排ワラを円滑に排ワラカッター24側に導くために、
次のように構成してある。
【0028】図10,図11に示すように、排ワラカッ
ター24の上方で排ワラにより排ワラ搬送装置23の搬
送方向下手側に押圧されるに伴って、前記搬送方向下手
側下方に変位して排ワラを排ワラカッター24側に下降
案内する下向き片持ち状のL字形のピアノ線46(排ワ
ラガイド部材に相当)を、排ワラ搬送装置23の搬送終
端側箇所に設けてある。つまりピアノ線46を、平面視
で排ワラ搬送装置23の搬送経路を横切る後ろ上側の横
軸芯O周りに揺動自在に支持フレーム20に、U字形の
支持ブラケット47(ガイドプレートに相当)を介して
支持させるとともに、ピアノ線46を排ワラの搬送方向
上手側に、所定揺動角だけ上昇揺動付勢するつるまきバ
ネ48(付勢手段に相当)を設けてある。ピアノ線46
を上記のように上昇揺動付勢したのは、深扱ぎ状態から
普通扱ぎ状態に戻る等して、排ワラが排ワラ搬送装置2
3の搬送終端側まで穂先側の遅れが生じることなく送ら
れて来た場合、排ワラ搬送装置23の搬送終端側から落
下した排ワラ(前上方側から落下してくる)が、上昇揺
動したピアノ線46の下端をくぐり抜けて排ワラカッタ
ー24に到達することができるようにするためである。
前記支持ブラケット47は、その両立ち上がり壁47A
にピアノ線46の長手方向の中間箇所を挿通させる大小
の縦長孔部49を各別に形成して、前記横軸芯Oの前方
側に配置し、ピアノ線46の前記搬送方向下手側下方へ
の変位に伴って、そのピアノ線46を前記縦長孔部49
で案内するよう構成してある。
【0029】つまり、前記排ワラ搬送装置23の搬送経
路側まで積み重なった排ワラに後続の排ワラから排ワラ
搬送装置23の搬送方向下手側に向かって押圧力が働
き、この押圧力が加わった排ワラがピアノ線46を前記
搬送方向下手側に押圧すると(図11(a))、その押
圧に伴ってピアノ線46が前記搬送方向下手側下方に変
位して(図11(b))、それらの排ワラを排ワラカッ
ター24側に下降案内し、排ワラは供給刃51側に押し
込まれた状態になる。その結果、排ワラが穂先遅れ姿勢
になっていても、供給刃51の各刃部51aが排ワラを
係止して切刃50側に供給しやすくなり、切刃50によ
る排ワラの切断が進んで排ワラの滞留が解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体側面図
【図2】脱穀装置の縦断側面図
【図3】脱穀装置の横断平面図
【図4】排ワラ搬送装置の支持構造を示す斜視図
【図5】上部ケースの開閉構造を示す縦断正面図
【図6】排ワラ搬送装置の一部切欠平面図
【図7】株元挟持搬送機構の始端部を示す縦断面図
【図8】株元挟持搬送機構の終端部を示す斜視図
【図9】排ワラ搬送装置の終端部の横断平面図
【図10】排ワラ処理部の縦断側面図
【図11】(a)排ワラガイド部材の前半の作動状態を
示す縦断側面図 (b)排ワラガイド部材の後半の作動状態を示す縦断側
面図
【符号の説明】
4 脱穀装置 6 フィードチェーン 23 排ワラ搬送装置 24 排ワラカッター 46 排ワラガイド部材 47 ガイドプレート 48 付勢手段 49 縦長孔部 O 横軸芯

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱穀装置のフィードチェーンから排ワラ
    を受け取って平面視で穂先側に斜め搬送する排ワラ搬送
    装置の搬送終端側の下方に、前記搬送終端側から落下し
    てくる排ワラを細断する円板形の排ワラカッターを横架
    してあるコンバインの排ワラ処理部であって、 前記排ワラカッターの上方で排ワラにより前記排ワラ搬
    送装置の搬送方向下手側に押圧されるに伴って、前記搬
    送方向下手側下方に変位して排ワラを前記排ワラカッタ
    ー側に下降案内する下向き片持ち状の排ワラガイド部材
    を、前記排ワラ搬送装置の搬送終端側箇所に設けてある
    コンバインの排ワラ処理部。
  2. 【請求項2】 前記排ワラガイド部材を、平面視で前記
    排ワラ搬送装置の搬送経路を横切る後ろ上側の横軸芯周
    りに揺動自在に支持フレームに支持させるとともに、前
    記排ワラガイド部材を排ワラの搬送方向上手側に、所定
    揺動角だけ上昇揺動付勢する付勢手段を設けてある請求
    項1記載のコンバインの排ワラ処理部。
  3. 【請求項3】 前記排ワラガイド部材を棒状体で形成す
    るとともに、この棒状体の長手方向の中間箇所を挿通さ
    せる縦長孔部を備えたガイドプレートを前記横軸芯の前
    方側に設けて、前記棒状体の前記搬送方向下手側下方へ
    の変位に伴って、その棒状体を前記縦長孔部で案内する
    よう構成してある請求項2記載のコンバインの排ワラ処
    理部。
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