JP2994962B2 - コンバインにおける排藁搬送装置 - Google Patents
コンバインにおける排藁搬送装置Info
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- JP2994962B2 JP2994962B2 JP6143886A JP14388694A JP2994962B2 JP 2994962 B2 JP2994962 B2 JP 2994962B2 JP 6143886 A JP6143886 A JP 6143886A JP 14388694 A JP14388694 A JP 14388694A JP 2994962 B2 JP2994962 B2 JP 2994962B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、扱室可動枠体の上下揺
動に連動して排藁搬送フレームを上下動するように構成
したコンバインに係り、特に、脱穀処理作業において上
下動可能な排藁搬送装置を確実に支持して、円滑な排藁
搬送作動を保持することができるコンバインにおける排
藁搬送装置に関するものである。
動に連動して排藁搬送フレームを上下動するように構成
したコンバインに係り、特に、脱穀処理作業において上
下動可能な排藁搬送装置を確実に支持して、円滑な排藁
搬送作動を保持することができるコンバインにおける排
藁搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、立毛穀稈を刈取って脱穀処理する
コンバインにおいては、円筒形の脱穀シリンダの外周に
多数の脱穀処理歯を周設した扱胴を、扱室内で回転駆動
させて脱穀処理を施し、処理後の排藁は扱室後部から機
体側方の既刈地側に向けて斜め後方に延出した排藁搬送
装置により機外へ放出するか、あるいは上記排藁搬送装
置の搬送経路の下方に設けた排藁細断装置に落し込むよ
うに構成されている。ところが、上記構成の扱室および
排藁搬送装置では、長時間に亘る脱穀作業で扱胴に排藁
屑が絡みついたり、扱室下方に張設した受網に目詰まり
が生じ易く、また排藁搬送装置を構成する排藁搬送チェ
ンやその下面との間で排藁を挟持する挟扼レールにも同
様に排藁の絡みつき等が生じて、脱穀から排藁搬送に至
る一連の作業効率が低下してしまうため、円滑なコンバ
インの脱穀作業を行うには定期的な点検、保守を行うこ
とが望ましいが、このような点検、保守作業に際して
は、その都度複雑な構造の扱室、受網および排藁搬送装
置の分解、組立てを余儀なくされ、また高度な技術を要
する再組立て後の調整もその度に行わなければならな
い、等の煩わしい作業を伴うものであった。そこで、上
記のような不具合を解消するため、扱室を上下揺動する
扱室可動枠体と扱室固定枠体とに固定支点軸を介して上
下に分割し、扱胴を扱室可動枠体側に回転自在に支持さ
せて、扱室可動枠体の上動開放で扱胴および受網の点
検、保守時の作業性を向上するように構成したものが提
案され、更に上記扱室可動枠体の上下動に追従して排藁
搬送装置の搬送始端側を上下動可能に構成することによ
り、脱穀から排藁搬送に至る一連の点検、保守を効率良
く行うことができるようになるが、上記のように搬送経
路の長い排藁搬送装置を上下動できる構成とする場合に
は、その支持構造を強固かつ確実にしなければ、振動等
の発生を誘発し易く、円滑な排藁搬送作動を行うことが
できないものであった。
コンバインにおいては、円筒形の脱穀シリンダの外周に
多数の脱穀処理歯を周設した扱胴を、扱室内で回転駆動
させて脱穀処理を施し、処理後の排藁は扱室後部から機
体側方の既刈地側に向けて斜め後方に延出した排藁搬送
装置により機外へ放出するか、あるいは上記排藁搬送装
置の搬送経路の下方に設けた排藁細断装置に落し込むよ
うに構成されている。ところが、上記構成の扱室および
排藁搬送装置では、長時間に亘る脱穀作業で扱胴に排藁
屑が絡みついたり、扱室下方に張設した受網に目詰まり
が生じ易く、また排藁搬送装置を構成する排藁搬送チェ
ンやその下面との間で排藁を挟持する挟扼レールにも同
様に排藁の絡みつき等が生じて、脱穀から排藁搬送に至
る一連の作業効率が低下してしまうため、円滑なコンバ
インの脱穀作業を行うには定期的な点検、保守を行うこ
とが望ましいが、このような点検、保守作業に際して
は、その都度複雑な構造の扱室、受網および排藁搬送装
置の分解、組立てを余儀なくされ、また高度な技術を要
する再組立て後の調整もその度に行わなければならな
い、等の煩わしい作業を伴うものであった。そこで、上
記のような不具合を解消するため、扱室を上下揺動する
扱室可動枠体と扱室固定枠体とに固定支点軸を介して上
下に分割し、扱胴を扱室可動枠体側に回転自在に支持さ
せて、扱室可動枠体の上動開放で扱胴および受網の点
検、保守時の作業性を向上するように構成したものが提
案され、更に上記扱室可動枠体の上下動に追従して排藁
搬送装置の搬送始端側を上下動可能に構成することによ
り、脱穀から排藁搬送に至る一連の点検、保守を効率良
く行うことができるようになるが、上記のように搬送経
路の長い排藁搬送装置を上下動できる構成とする場合に
は、その支持構造を強固かつ確実にしなければ、振動等
の発生を誘発し易く、円滑な排藁搬送作動を行うことが
できないものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の如き
実状に鑑みコンバインの点検、保守における作業性の向
上を追究するその研究開発過程において創案されたもの
であって、その目的とするところは、扱胴を軸支する扱
室可動枠体の上下動に追従して排藁搬送装置を上下動さ
せて点検、保守の作業性を向上させることができるもの
でありながら、通常の脱穀処理作業時においては、振
動、横揺れ等に対する支持構造の剛性を高めて、排藁搬
送装置を強固かつ確実に本体側に支持することができる
コンバインにおける排藁搬送装置を提供しようとするも
のである。
実状に鑑みコンバインの点検、保守における作業性の向
上を追究するその研究開発過程において創案されたもの
であって、その目的とするところは、扱胴を軸支する扱
室可動枠体の上下動に追従して排藁搬送装置を上下動さ
せて点検、保守の作業性を向上させることができるもの
でありながら、通常の脱穀処理作業時においては、振
動、横揺れ等に対する支持構造の剛性を高めて、排藁搬
送装置を強固かつ確実に本体側に支持することができる
コンバインにおける排藁搬送装置を提供しようとするも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明が採用した技術的手段は、扱室可動枠体側の
前後部に所定間隔を存して並設した入口側板と出口側板
との間に扱胴を回転自在に支持し、上記扱室可動枠体を
固定支点軸を回動支点として扱室固定枠体に上下揺動開
閉自在に支持する一方、上記出口側板に連結される排藁
搬送フレームを固定支点軸の延長線上を通過して斜め後
方に配設し、上記扱室可動枠体の上下揺動に連動して排
藁搬送フレームを上下動するように構成したコンバイン
であって、上記固定支点軸を排藁搬送フレームの近傍位
置まで延出し、かつその余長部を排藁搬送フレームに沿
って後方に延出すると共に、上記延設した固定支点軸の
先端を扱室固定枠体の後方に位置する本体フレームに固
着したことを特徴とするものである。
め、本発明が採用した技術的手段は、扱室可動枠体側の
前後部に所定間隔を存して並設した入口側板と出口側板
との間に扱胴を回転自在に支持し、上記扱室可動枠体を
固定支点軸を回動支点として扱室固定枠体に上下揺動開
閉自在に支持する一方、上記出口側板に連結される排藁
搬送フレームを固定支点軸の延長線上を通過して斜め後
方に配設し、上記扱室可動枠体の上下揺動に連動して排
藁搬送フレームを上下動するように構成したコンバイン
であって、上記固定支点軸を排藁搬送フレームの近傍位
置まで延出し、かつその余長部を排藁搬送フレームに沿
って後方に延出すると共に、上記延設した固定支点軸の
先端を扱室固定枠体の後方に位置する本体フレームに固
着したことを特徴とするものである。
【0005】
【作用】したがって本発明によれば、扱胴、受網等の点
検、保守と併せて排藁搬送装置における搬送排藁の目詰
まり等を容易に除去することができると共に、扱室可動
枠体の上下動に伴う排藁搬送装置の支持剛性を高めて、
円滑な排藁搬送動作を保持することができる。
検、保守と併せて排藁搬送装置における搬送排藁の目詰
まり等を容易に除去することができると共に、扱室可動
枠体の上下動に伴う排藁搬送装置の支持剛性を高めて、
円滑な排藁搬送動作を保持することができる。
【0006】
【実施例】本発明の構成を、図面に示した一実施例につ
いて詳細に説明する。図1および図2において、1は図
示しない機体上に設けられた脱穀部、2は揺動選別部で
あって、該脱穀部1は機体前方に設けた図示しない刈取
搬送部の後方に配設され、また揺動選別部2は脱穀部1
の下方に設けられており、刈取搬送部から後送される刈
取穀稈を脱穀部1に形成した穀稈供給口1aに供給し、
扱室3内の扱胴4で脱穀処理した後、受網5を介して漏
下した穀粒および夾雑物は、揺動棚6の揺動流板7に落
下して穀粒はクリンプ網8を介して下方に更に漏下する
一方、夾雑物は唐箕9およびターボファン10の圧風で
後方のストローラック11に送られ、該ストローラック
11上の夾雑物は吸引ファン12の吸引作用を受けて排
塵口13から機外後方へ放出されるようになっていると
共に、上記揺動選別部2の上方でかつ脱穀部1の後方に
は、機体の一側前方から他側後方に臨ませて排藁搬送チ
ェン14´を巻回した排藁搬送装置14が後傾状に横架
されており、機体前方から刈取搬送部を介して搬送され
る刈取穀稈の穂先側を脱穀部1に介入させたまま、その
株元側をフィードチェン15と挟持レール16で後送
し、上記排藁搬送装置14に継送される排藁を図示しな
い排藁カッター装置への落し込みと機体の既刈地側aへ
の連続放出とに切替継送するように構成されている。
いて詳細に説明する。図1および図2において、1は図
示しない機体上に設けられた脱穀部、2は揺動選別部で
あって、該脱穀部1は機体前方に設けた図示しない刈取
搬送部の後方に配設され、また揺動選別部2は脱穀部1
の下方に設けられており、刈取搬送部から後送される刈
取穀稈を脱穀部1に形成した穀稈供給口1aに供給し、
扱室3内の扱胴4で脱穀処理した後、受網5を介して漏
下した穀粒および夾雑物は、揺動棚6の揺動流板7に落
下して穀粒はクリンプ網8を介して下方に更に漏下する
一方、夾雑物は唐箕9およびターボファン10の圧風で
後方のストローラック11に送られ、該ストローラック
11上の夾雑物は吸引ファン12の吸引作用を受けて排
塵口13から機外後方へ放出されるようになっていると
共に、上記揺動選別部2の上方でかつ脱穀部1の後方に
は、機体の一側前方から他側後方に臨ませて排藁搬送チ
ェン14´を巻回した排藁搬送装置14が後傾状に横架
されており、機体前方から刈取搬送部を介して搬送され
る刈取穀稈の穂先側を脱穀部1に介入させたまま、その
株元側をフィードチェン15と挟持レール16で後送
し、上記排藁搬送装置14に継送される排藁を図示しな
い排藁カッター装置への落し込みと機体の既刈地側aへ
の連続放出とに切替継送するように構成されている。
【0007】上記扱室3は、図3および図4に示す如
く、カバーケース17の両側面に入口側板18a、出口
側板18bを所定間隔を存して並設してなる扱室可動枠
体19と、内面部を扱胴4の外周に沿って曲成してなる
扱室固定枠体20とから形成されており、上記扱室可動
枠体19内には両側板18a、18bを貫通する回転軸
21を介して扱胴4が回転自在に軸支されていると共
に、上記扱室固定枠体20の上部一側には、扱室可動枠
体19の回動基端側を軸支する固定支点軸22が軸架さ
れており、同図の点線および二点鎖線で示すように、カ
バーケース17の開放端面側に突設した開閉レバー17
aの上下操作により、上記固定支点軸22を回動中心と
して扱室可動枠体19を扱胴4および排藁搬送装置14
とともに上下揺動開閉自在に支持する構成となってい
る。
く、カバーケース17の両側面に入口側板18a、出口
側板18bを所定間隔を存して並設してなる扱室可動枠
体19と、内面部を扱胴4の外周に沿って曲成してなる
扱室固定枠体20とから形成されており、上記扱室可動
枠体19内には両側板18a、18bを貫通する回転軸
21を介して扱胴4が回転自在に軸支されていると共
に、上記扱室固定枠体20の上部一側には、扱室可動枠
体19の回動基端側を軸支する固定支点軸22が軸架さ
れており、同図の点線および二点鎖線で示すように、カ
バーケース17の開放端面側に突設した開閉レバー17
aの上下操作により、上記固定支点軸22を回動中心と
して扱室可動枠体19を扱胴4および排藁搬送装置14
とともに上下揺動開閉自在に支持する構成となってい
る。
【0008】また前記固定支点軸22は、図5に示すよ
うに、出口側板18bの背面から後方の排藁搬送装置1
4に至る間で延設されており、かつその余長部は排藁搬
送装置14の中間部から搬送終端側14aに臨む間で、
上記排藁搬送装置14を構成する排藁搬送フレーム14
bに沿って曲成されており、更に曲成した固定支点軸2
2の先端は本体フレームをなす排塵室枠体bに固着され
ていると共に、上記固定支点軸22の先端側には摺動レ
ール22´が湾曲状に突設されている。上記摺動レール
22´には、排藁搬送装置14の搬送終端側14aに軸
支された滑車23が走行自在に支承されており、図6に
示すように、排藁搬送装置14の搬送始端側14cを扱
室可動枠体19の開放作動に伴って上動させた際に、搬
送終端側14aを支持する構成となっている。
うに、出口側板18bの背面から後方の排藁搬送装置1
4に至る間で延設されており、かつその余長部は排藁搬
送装置14の中間部から搬送終端側14aに臨む間で、
上記排藁搬送装置14を構成する排藁搬送フレーム14
bに沿って曲成されており、更に曲成した固定支点軸2
2の先端は本体フレームをなす排塵室枠体bに固着され
ていると共に、上記固定支点軸22の先端側には摺動レ
ール22´が湾曲状に突設されている。上記摺動レール
22´には、排藁搬送装置14の搬送終端側14aに軸
支された滑車23が走行自在に支承されており、図6に
示すように、排藁搬送装置14の搬送始端側14cを扱
室可動枠体19の開放作動に伴って上動させた際に、搬
送終端側14aを支持する構成となっている。
【0009】一方、前記出口側板18bの後面と排藁搬
送装置14との中間部には、中空パイプからなる補強フ
レーム23が排藁搬送装置14と平行して回動自在に設
けられており、上記補強フレーム23の基端側は固定支
点軸22の延設部位に固定ブラケット24を介して軸装
されていると共に、その先端は取付ブラケット25を介
して上記出口側板18bに固着されており、上記固定支
点軸22を回動中心として扱室可動枠体19が上下揺動
する際に、補強フレーム23により出口側板18bを側
面から支持するように構成されている。
送装置14との中間部には、中空パイプからなる補強フ
レーム23が排藁搬送装置14と平行して回動自在に設
けられており、上記補強フレーム23の基端側は固定支
点軸22の延設部位に固定ブラケット24を介して軸装
されていると共に、その先端は取付ブラケット25を介
して上記出口側板18bに固着されており、上記固定支
点軸22を回動中心として扱室可動枠体19が上下揺動
する際に、補強フレーム23により出口側板18bを側
面から支持するように構成されている。
【0010】また、上記取付ブラケット25の下面に
は、排藁搬送フレーム14bの搬送始端側14cに軸支
した駆動スプロケット26を回転駆動する排藁ギヤケー
ス27が付設されており、上記出口側板18bの回転軸
21に軸支した駆動プーリ28と、排藁ギヤケース27
の入力側で出口側板18bに軸支した伝動プーリ29と
の間に巻回した伝動ベルト30により、入口側板18a
側から伝動される扱胴4の回転駆動力を上記排藁ギヤケ
ース27に伝達し、排藁搬送装置14を駆動すると共
に、上記排藁搬送フレーム14bの搬送始端側14cを
貫通する回動支点軸27aが排藁ギヤケース27の側部
に固着されており、図10に示す如く、上記回動支点軸
27aを回動中心として、排藁搬送装置14の搬送始端
側14cを扱室可動枠体19の上下揺動に伴って上下動
させるようになっている。
は、排藁搬送フレーム14bの搬送始端側14cに軸支
した駆動スプロケット26を回転駆動する排藁ギヤケー
ス27が付設されており、上記出口側板18bの回転軸
21に軸支した駆動プーリ28と、排藁ギヤケース27
の入力側で出口側板18bに軸支した伝動プーリ29と
の間に巻回した伝動ベルト30により、入口側板18a
側から伝動される扱胴4の回転駆動力を上記排藁ギヤケ
ース27に伝達し、排藁搬送装置14を駆動すると共
に、上記排藁搬送フレーム14bの搬送始端側14cを
貫通する回動支点軸27aが排藁ギヤケース27の側部
に固着されており、図10に示す如く、上記回動支点軸
27aを回動中心として、排藁搬送装置14の搬送始端
側14cを扱室可動枠体19の上下揺動に伴って上下動
させるようになっている。
【0011】なお、31は伝動ベルト30のテンション
機構、32は排藁搬送フレーム14bの搬送終端側14
aに軸支された従動スプロケット、33は排藁搬送チェ
ン14´の下面との間で排藁を挟持する挟扼レールであ
る。
機構、32は排藁搬送フレーム14bの搬送終端側14
aに軸支された従動スプロケット、33は排藁搬送チェ
ン14´の下面との間で排藁を挟持する挟扼レールであ
る。
【0012】叙上の如き構成において、脱穀部1の穀稈
供給口1aから扱室3内に供給された刈取穀稈の穂先側
は、その株元側をフィードチェン15により搬送挟持さ
れたまま扱胴4で脱穀処理され、漏下した穀粒および夾
雑物は受網5を介して揺動選別部2で所要の選別処理を
施されると共に、脱穀処理後の排藁はフィードチェン1
5から排藁搬送装置14に継送され、図示しない排藁カ
ッター装置へ落し込まれたり、あるいは上記排藁搬送装
置14の搬送終端側14aから機外へ連続放出されるこ
とになる。
供給口1aから扱室3内に供給された刈取穀稈の穂先側
は、その株元側をフィードチェン15により搬送挟持さ
れたまま扱胴4で脱穀処理され、漏下した穀粒および夾
雑物は受網5を介して揺動選別部2で所要の選別処理を
施されると共に、脱穀処理後の排藁はフィードチェン1
5から排藁搬送装置14に継送され、図示しない排藁カ
ッター装置へ落し込まれたり、あるいは上記排藁搬送装
置14の搬送終端側14aから機外へ連続放出されるこ
とになる。
【0013】このような刈取搬送から脱穀処理を経て排
藁搬送に至る一連の作業中において、扱胴4に排藁屑が
絡み付いたり、扱室3下方に張設した受網5に目詰まり
が生じた場合には、図1に示す通常の脱穀作動位置にあ
る扱室可動枠体19を、図6に示すように開閉レバー1
7aを上動操作すると、フィードチェン15側から扱室
3が開放されると共に、排藁搬送装置14も回動支点軸
27aを回動中心としてその搬送終端側14aの滑車2
3が摺動レール22´上で支承されて搬送始端側14c
が上動するので、扱室3内と排藁搬送装置14の双方を
容易かつ効率良くメンテナンスすることができる。
藁搬送に至る一連の作業中において、扱胴4に排藁屑が
絡み付いたり、扱室3下方に張設した受網5に目詰まり
が生じた場合には、図1に示す通常の脱穀作動位置にあ
る扱室可動枠体19を、図6に示すように開閉レバー1
7aを上動操作すると、フィードチェン15側から扱室
3が開放されると共に、排藁搬送装置14も回動支点軸
27aを回動中心としてその搬送終端側14aの滑車2
3が摺動レール22´上で支承されて搬送始端側14c
が上動するので、扱室3内と排藁搬送装置14の双方を
容易かつ効率良くメンテナンスすることができる。
【0014】このような扱室可動枠体19の開放に伴う
排藁搬送装置14の上動動作において、当該排藁搬送装
置14を支持する固定支点軸22は、排藁搬送装置14
の中間部に向けて延出され、かつ搬送終端側14aで本
体フレームをなす排塵室枠体bに固着されているため、
排藁搬送装置14の支持構造の剛性を高めることがで
き、排藁搬送装置14を強固かつ確実に本体側に固持し
て振動、横揺れ等のない安定した排藁搬送作動を確保す
ることができる。また、上記固定支点軸22の剛性向上
によって、扱室可動枠体19および補強フレーム23の
支持構造も安定化することができ、もって脱穀処理時に
おける脱穀処理部全体の剛性を高めることができる。
排藁搬送装置14の上動動作において、当該排藁搬送装
置14を支持する固定支点軸22は、排藁搬送装置14
の中間部に向けて延出され、かつ搬送終端側14aで本
体フレームをなす排塵室枠体bに固着されているため、
排藁搬送装置14の支持構造の剛性を高めることがで
き、排藁搬送装置14を強固かつ確実に本体側に固持し
て振動、横揺れ等のない安定した排藁搬送作動を確保す
ることができる。また、上記固定支点軸22の剛性向上
によって、扱室可動枠体19および補強フレーム23の
支持構造も安定化することができ、もって脱穀処理時に
おける脱穀処理部全体の剛性を高めることができる。
【0015】
【発明の効果】これを要するに本発明は、扱室可動枠体
側の前後部に所定間隔を存して並設した入口側板と出口
側板との間に扱胴を回転自在に支持し、上記扱室可動枠
体を固定支点軸を回動支点として扱室固定枠体に上下揺
動開閉自在に支持する一方、上記出口側板に連結される
排藁搬送フレームを固定支点軸の延長線上を通過して斜
め後方に配設し、上記扱室可動枠体の上下揺動に連動し
て排藁搬送フレームを上下動するように構成したコンバ
インであって、上記固定支点軸を排藁搬送フレームの近
傍位置まで延出し、かつその余長部を排藁搬送フレーム
に沿って後方に延出すると共に、上記延設した固定支点
軸の先端を扱室固定枠体の後方に位置する本体フレーム
に固着したから、扱胴を軸支する扱室可動枠体を上下動
させて扱胴、受網等の点検、保守の作業性を向上させる
ことができ、併せて排藁搬送装置における搬送排藁の目
詰まり等を容易に除去することができると共に、固定支
点軸を長尺状に延出して排藁搬送装置を支持するもので
ありながら、支持構造自体の剛性を高めることができ、
排藁搬送装置を強固かつ確実に本体側に固持して振動、
横揺れ等のない安定した排藁搬送作動を確保することが
できる、という極めて有用な新規的効果を奏するもので
ある。
側の前後部に所定間隔を存して並設した入口側板と出口
側板との間に扱胴を回転自在に支持し、上記扱室可動枠
体を固定支点軸を回動支点として扱室固定枠体に上下揺
動開閉自在に支持する一方、上記出口側板に連結される
排藁搬送フレームを固定支点軸の延長線上を通過して斜
め後方に配設し、上記扱室可動枠体の上下揺動に連動し
て排藁搬送フレームを上下動するように構成したコンバ
インであって、上記固定支点軸を排藁搬送フレームの近
傍位置まで延出し、かつその余長部を排藁搬送フレーム
に沿って後方に延出すると共に、上記延設した固定支点
軸の先端を扱室固定枠体の後方に位置する本体フレーム
に固着したから、扱胴を軸支する扱室可動枠体を上下動
させて扱胴、受網等の点検、保守の作業性を向上させる
ことができ、併せて排藁搬送装置における搬送排藁の目
詰まり等を容易に除去することができると共に、固定支
点軸を長尺状に延出して排藁搬送装置を支持するもので
ありながら、支持構造自体の剛性を高めることができ、
排藁搬送装置を強固かつ確実に本体側に固持して振動、
横揺れ等のない安定した排藁搬送作動を確保することが
できる、という極めて有用な新規的効果を奏するもので
ある。
【図1】コンバインの要部斜視図である。
【図2】コンバインの各部の動作を示す作用説明図であ
る。
る。
【図3】脱穀部の一部省略正面図である。
【図4】同上脱穀部の一部省略背面図である。
【図5】同上要部平面図である。
【図6】扱室可動枠体の開放状態を示す要部斜視図であ
る。
る。
4 扱胴 14 排藁搬送装置 14a 搬送始端側 14b 排藁搬送フレーム 14c 搬送始端側 18a 入口側板 18b 出口側板 19 扱室可動枠体 20 扱室固定枠体 22 固定支点軸 b 本体フレーム(排塵室枠体)
Claims (1)
- 【請求項1】 扱室可動枠体側の前後部に所定間隔を存
して並設した入口側板と出口側板との間に扱胴を回転自
在に支持し、上記扱室可動枠体を固定支点軸を回動支点
として扱室固定枠体に上下揺動開閉自在に支持する一
方、上記出口側板に連結される排藁搬送フレームを固定
支点軸の延長線上を通過して斜め後方に配設し、上記扱
室可動枠体の上下揺動に連動して排藁搬送フレームを上
下動するように構成したコンバインであって、上記固定
支点軸を排藁搬送フレームの近傍位置まで延出し、かつ
その余長部を排藁搬送フレームに沿って後方に延出する
と共に、上記延設した固定支点軸の先端を扱室固定枠体
の後方に位置する本体フレームに固着したことを特徴と
するコンバインにおける排藁搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6143886A JP2994962B2 (ja) | 1994-06-02 | 1994-06-02 | コンバインにおける排藁搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6143886A JP2994962B2 (ja) | 1994-06-02 | 1994-06-02 | コンバインにおける排藁搬送装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07322748A JPH07322748A (ja) | 1995-12-12 |
JP2994962B2 true JP2994962B2 (ja) | 1999-12-27 |
Family
ID=15349319
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6143886A Expired - Fee Related JP2994962B2 (ja) | 1994-06-02 | 1994-06-02 | コンバインにおける排藁搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2994962B2 (ja) |
-
1994
- 1994-06-02 JP JP6143886A patent/JP2994962B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07322748A (ja) | 1995-12-12 |
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