JPH10209769A - 増幅器 - Google Patents

増幅器

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JPH10209769A
JPH10209769A JP1089897A JP1089897A JPH10209769A JP H10209769 A JPH10209769 A JP H10209769A JP 1089897 A JP1089897 A JP 1089897A JP 1089897 A JP1089897 A JP 1089897A JP H10209769 A JPH10209769 A JP H10209769A
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JP
Japan
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amplifier
circuit
input
frequency band
output
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JP1089897A
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Shigetaka Aramaki
成孝 荒巻
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NEC Engineering Ltd
Original Assignee
NEC Engineering Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所要の周波数帯域外において、増幅器のK-fa
ctorを1より大とすることにより、所要の周波数帯域で
の出力電力特性、利得特性を損なうことなく安定な高出
力電力増幅器を提供する。 【解決手段】 増幅用トランジスタ5の入力部51に、
RC並列回路6を直列に挿入することにより、所要の周
波数帯域外において、増幅器のK-factorを1より大とす
ることができ、安定に動作する増幅器を提供可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は増幅器に関し、特に
増幅素子としてMESFET等の高周波高出力トランジ
スタを使用した増幅器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この様な高周波高出力増幅器の例とし
て、図3に示す如き回路構成のものがある。図3を参照
すると、MESFET等の高周波高出力トランジスタ5
の入力51側に所要周波数帯域で、このトランジスタ5
の入力インピーダンスと、増幅器の入力端子1に接続さ
れる機器の出力インピーダンス(通常は50Ω)とを照
合させる入力回路3が設けられている。
【0003】トランジスタ5の出力52側には、このト
ランジスタ5の出力インピーダンスと、増幅器の出力端
子2に接続される機器の入力インピーダンス(通常は5
0Ω)とを、出力電力を最大にして整合させるための出
力回路4が設けられている。この構成により、所要周波
数帯域において、良好な出力電力特性と利得特性とを有
する高出力電力増幅器が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】増幅器等の2端子対回
路網の安全性を示す指数として、Rolletの K-factor
(Kファクタ)が良く知られている(文献(1)J.M.Ro
llet“Stability and Power Gain Invariante of Linea
r Twoports” IRE CT-9, pp29-32, Mar. 1962 (2)D.
Woods“Reappraisal of the Unconditional Stability
Criteria forActive 2-port Networks in Terms of S-
parameters ”IEEE, CAS-23, pp73-81,Feb. 1976)。
【0005】上記文献によれば、S−パラメーターで表
される2端子対回路網の場合、 K={1−|S11|2 −|S22|2 +|Δ|2 }/(2
・|S21・S12|) |Δ|=|S11・S22−S12・S21| で安定指数K(K-factor)が示される。
【0006】2端子対回路が無条件で安定である、即
ち、増幅器の入力端子及び出力端子に接続される機器の
如何なるインピーダンスに対しても安定である条件は、 K>1かつ|Δ|<1である。
【0007】トランジスタ等の3端子素子は通常|Δ|
<1であるから、安定性はKの値(K-factor)で判断で
きる。即ち、K>1の時、無条件安定であり、増幅器の
入出力端子に如何なるインピーダンスの機器が接続され
ても発振を起こさないということである。K<1の時
は、条件付き安定であり、増幅器の入出力端子に接続さ
れる機器のインピーダンスにより発振等の回路的な不安
定を生ずる可能性があることを示している。
【0008】一方、最近の高周波高出力トランジスタの
中で、MESFET等は遮断周波数fT が20GHz 以上
と非常に高く、低い周波数例えば2GHz 以下ではK-fact
orは1以下であり、素子として不安定な状態にある。
【0009】例えば、あるメーカー製の1.5GHz 帯高
出力MESFETの周波数1〜5GHz までのK-factorを
計算すると、図6に示す様に周波数2GHz 以下では1よ
り小さい。
【0010】一般的に、所要周波数帯域(必要な信号周
波数帯域)では増幅器の入出力端子に接続される機器の
インピーダンスはほぼ50Ωであり、例えば入出力端子
にアイソレータを接続して50Ωにしており、K-factor
の不安領域に50Ωが含まれることはない。即ち、所要
周波数帯ではK-factorが1以下であっても接続されるも
のが50Ωであれば安定に動作する。
【0011】問題なのは、接続されるインピーダンスが
不明な所要周波数帯域外での安定性である。MESFE
Tが低い周波数で不安定な理由は、利得が高く、それに
見合うアイソレーション(逆方向利得)がないことは勿
論であるが、MESFETの入力回路を等価回路で表す
と、非常に小さい抵抗と小さい容量の直列回路となり、
いずれも小さいため回路のQが高いためとも言える。
【0012】即ち、MESFETを用いて、増幅器を設
計すると、低い周波数帯において、K-factorが1より小
さいために、増幅器の入出力端子に接続される機器の低
い周波数帯でのインピーダンスによっては発振等の回路
的な不安定を持つことになる等の問題点がある。
【0013】一方、特開平5−81585号公報に開示
の増幅器を参照すると、図4にその回路図が示されてい
る。この増幅回路101は化合物半導体FETで構成さ
れ、この増幅回路の出力にRC構成の等価回路102と
出力バッファ103とが設けられる。RC等価回路10
2は並列に接続された抵抗R、コンデンサCとで構成さ
れる。RC等価回路と出力バッファの入力インピーダン
スにより増幅回路の持つ周波数分散を補償して、増幅器
の出力電圧の「すそひき」を押さえるというものであ
る。
【0014】化合物半導体FETは、非常に高速動作で
あるが、周波数領域1KHz 〜100KHz でドレインコン
ダクタンスによる周波数分散を有する。このFETを用
いた増幅回路は周波数分散があり、ステップ状のパルス
光を入力するとその出力電圧に「すそひき」を生ずる。
【0015】この増幅回路の出力に、RC構成の等価回
路102と出力バッファ103とを設けることにより、
増幅回路の持つ周波数分散を補償することができる。等
価回路は、並列に接続された抵抗RとコンデンサCとで
構成され、抵抗は150KΩ、コンデンサは10pFと
抵抗値を大きく、コンデンサを小さくとれる様にしてい
る。また、出力バッファの入力インピーダンスは5MΩ
である。
【0016】この前置増幅器に光インパルスをフォトダ
イオードPDを介して入射しても、補償回路により「す
そひき」は押さえられる様になっている。しかしなが
ら、この回路においても、図3に示した従来回路と同様
に、所要周波数帯域外では、K-factorがやはり1より小
となって、不安定性を有するという欠点がある。
【0017】本発明の目的は、所要周波数帯域外におい
て、K-factorを1より大きくする様にして、所要周波数
帯域での出力電圧特性,利得特性を損なうことなく安定
な高出力電力増幅器を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、増幅素
子としてトランジスタを使用した増幅器であって、前記
増幅器の入力部に、抵抗と容量との並列回路を直列に挿
入したことを特徴とする増幅器が得られる。
【0019】そして、前記トランジスタは高周波高出力
FET素子であることを特徴としており、また、前記並
列回路は前記増幅素子の入力インピーダンス整合のため
の入力回路の入力部に直列に挿入されていることを特徴
としている。更に、前記並列回路は前記増幅器のKファ
クタを所定周波数帯域で1より大にするための機能を有
することを特徴としている。
【0020】本発明の作用について述べる。増幅器の入
力部に、抵抗と容量とのRC並列回路を信号ラインに直
列に挿入することで目的を達成するものであり、この抵
抗の抵抗値としては、増幅素子であるトランジスタの入
力抵抗より大きく、入力端子に接続されるインピーダン
スの50Ωより小さい値の10〜50Ω位が効果が大き
い。またコンデンサの容量値としては、所要周波数帯域
でインピーダンスが充分小さく、インピーダンスとして
の抵抗値の1/5〜1/20程度のものが効果が大き
い。
【0021】所要周波数帯域の信号は、RC並列回路の
ところで、抵抗よりインピーダンスの小さいコンデンサ
側を通るため、信号は損失を有することなく通過でき
る。
【0022】一方、所要周波数帯域より低い周波数に対
しては、コンデンサのインピーダンスがだんだん高くな
るため、抵抗側を通る割合が増加し、抵抗を通る時に減
衰を受けるので、発振等がし難くなって、回路的に安定
になる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図
面を用いて説明する。
【0024】図1は本発明の一実施例の回路図であり、
図3と同等部分は同一符号により示している。図1にお
いて、従来の図3の回路との相違点のみにつき述べる
と、増幅素子であるトランジスタ5の入力51とインピ
ーダンス整合のための入力回路3との間に、抵抗61と
容量62との並列回路(RC並列回路)6を信号ライン
に直列に挿入して設けている。他の構成は図3のそれと
同一であり、その説明は省略する。
【0025】かかる構成において、所要周波数帯域1.
5GHz において、トランジスタ5として、あるメーカー
製のMESFETを用い、抵抗61としてR=50Ω、
コンデンサ62としてC=33pFの並列回路を直列に
接続した時のK-factorを図5に、接続しない時、すなわ
ち図3の従来例の増幅器のK-factorを図6に夫々示す。
【0026】図3の従来回路では、図6に示す如くK-fa
ctorは所要周波数帯域及び周波数の低い領域において1
より小さくなっている。しかしながら、図1の本発明の
回路では、図5に示す如く、K-factorは所要周波数帯域
外でKは1以上となっており安定であることを示してい
る。所要周波数帯域ではKは1より小さいが、増幅器の
入出力端子1に接続される機器のインピーダンスが50
Ωであれば問題ない。
【0027】また、並列回路を接続した時、しない時の
利得特性を図7,8に夫々示す。利得特性も所要周波数
帯域では同じであり、並列回路の挿入による劣化は見ら
れない。
【0028】図2は本発明による第二の実施例の高出力
電力増幅器の回路図であり、図1と同等部分は同一符号
にて示している。図2の回路において、図1の回路と異
なる点は、RC並列回路6の挿入位置が入力回路3の後
ろから入力端子1の後ろに移動している点である。図2
の回路のK-factor及び利得特性のシミュレーション結果
では、図5と図7とほぼ同じ結果が得られる。この様
に、本発明では入力回路に簡単な回路を付加することに
より、高帯域に亘って増幅器の安定化を図ることがで
き、非常に有用である。
【0029】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明によれば、RC
並列回路を増幅器の入力部に直列に挿入するのみの簡単
な構成で、所要周波数帯域外において、増幅器の安定性
を示すK-factorを1より大とすることができ、よって所
要周波数帯域での出力特性,利得特性を損なうことなく
安定な高出力電力増幅器を実現できるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の回路図である。
【図2】本発明の他の実施例の回路図である。
【図3】従来の増幅器の一例を示す回路図である。
【図4】従来の増幅器の他の例を示す回路図である。
【図5】図1の回路のK-factor特性を示す図である。
【図6】図3の回路のK-factor特性を示す図である。
【図7】図1の回路の利得特性を示す図である。
【図8】図3の回路の利得特性を示す図である。
【符号の説明】 1 入力端子 2 出力端子 3 入力回路 4 出力回路 5 トランジスタ 6 RC並列回路 61 抵抗 62 容量(コンデンサ)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 増幅素子としてトランジスタを使用した
    増幅器であって、前記増幅器の入力部に、抵抗と容量と
    の並列回路を直列に挿入したことを特徴とする増幅器。
  2. 【請求項2】 前記トランジスタは高周波高出力FET
    素子であることを特徴とする請求項1記載の増幅器。
  3. 【請求項3】 前記並列回路は前記増幅素子の入力イン
    ピーダンス整合のための入力回路の入力部に直列に挿入
    されていることを特徴とする請求項1または2記載の増
    幅器。
  4. 【請求項4】 前記並列回路は前記増幅器のKファクタ
    を所定周波数帯域で1より大にするための機能を有する
    ことを特徴とする請求項1〜3いずれ記載の増幅器。
JP1089897A 1997-01-24 1997-01-24 増幅器 Withdrawn JPH10209769A (ja)

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Effective date: 20040406