JPH10208235A - コンピュータデータ記録用磁気テープ - Google Patents

コンピュータデータ記録用磁気テープ

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JPH10208235A
JPH10208235A JP2589297A JP2589297A JPH10208235A JP H10208235 A JPH10208235 A JP H10208235A JP 2589297 A JP2589297 A JP 2589297A JP 2589297 A JP2589297 A JP 2589297A JP H10208235 A JPH10208235 A JP H10208235A
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JP
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magnetic
atoms
magnetic tape
layer
powder
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JP2589297A
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Tatsuro Ishikawa
達郎 石川
Satoru Hayakawa
悟 早川
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気ヘッド上に付着する汚れを低減させ、繰
り返し使用した場合でも再生出力の低下が少なく、安定
したデータの記録、再生が可能な信頼性の高いコンピュ
ータデータ記録用磁気テープを提供する。 【解決手段】 長尺状非磁性支持体、その一方の側に設
けられた強磁性金属粉末及び結合剤を含む磁性層、ある
いは非磁性粉末及び結合剤を含む実質的に非磁性である
非磁性層及び強磁性金属粉末及び結合剤を含む磁性層、
そして該支持体の他方の側にバックコート層を有する磁
気テープにおいて、該強磁性金属粉末が、Fe原子を主
金属成分とし、該Fe原子に対して10〜20原子%の
Al原子を含有することを特徴とするコンピュータデー
タ記録用磁気テープ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータデー
タを記録するために外部記録媒体として有利に用いられ
る磁気テープに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ミニコンピュータ、パーソナルコ
ンピュータ、ワークステーションなどのオフィスコンピ
ュータの普及に伴って、外部記憶媒体としてコンピュー
タデータを記録するための磁気テープ(所謂、バックア
ップテープ)の研究が盛んに行われている。このような
用途の磁気テープの実用化に際しては、特にコンピュー
タの小型化、情報処理能力の増大と相まって、記録の大
容量化、小型化を達成するために記録容量の向上が強く
要求される。また磁気テープの使用環境の広がりによる
幅広い環境条件下(特に、変動の激しい温湿度条件下な
ど)での使用、データ保存に対する信頼性、更に高速で
の繰り返し使用による多数回走行におけるデータの安定
した記録、読み出し等の性能に対する信頼性なども従来
にまして要求される。
【0003】一般に、磁気テープは、合成樹脂などの可
撓性材料の非磁性支持体上に磁性層が設けられた構成で
ある。そして大記録容量(体積記録容量)を達成するた
めには、磁性粉末の粒子サイズを小さくする、その分散
性を向上させる、あるいは磁性層を更に薄層化するなど
の方法により磁性層自体の記録密度を高めると共に磁気
テープの全厚を薄くすることが有効な方法であるとされ
ている。また良好な感度(特に高周波領域での出力)を
維持させるためには磁性層の表面は平滑であることが好
ましいが、この平滑化による巻き乱れ、走行性の低下を
防止するために通常上記支持体の磁性層とは反対側の面
にバックコート層が設けられている。
【0004】コンピュータデータ記録用磁気テープとし
ては、従来から非磁性支持体の一方の側に強磁性粉末及
び結合剤を含む膜厚が2.0〜3.0μm程度の単層構
造の磁性層が、そして他方の側にはバックコート層がそ
れぞれ設けられた構成の磁気テープが利用されている。
また、上記単層構造の磁性層を持つ磁気テープを更に改
良したものとして、例えば、特開平5−182178号
公報には、非磁性支持体上に無機質粉末を結合剤中に分
散させた下層非磁性層と強磁性粉末を結合剤に分散させ
た厚み1.0μm以下の上層磁性層を持つ磁気記録媒体
が開示されている。このような構成とする場合には、磁
性層を一段と薄層化することができ、大記録容量化に有
利な磁気テープとすることができる。また、このような
薄層化された磁性層を有する磁気テープは、コンピュー
タ用としても既に開発されており、例えば、DLT型、
D8型システム対応の磁気テープとして利用されてい
る。
【0005】磁気テープの磁性層には強磁性金属粉末を
用いることが多く、そしてこの粉末を製造する際には、
一般に焼結によって起る大塊状の粒子の生成を防止した
り、あるいは製造後の磁性粉末に適度な研磨性を付与す
るなどの目的で種々の原子を含有させることが行われて
いる。前記特開平5−182178号公報には、これら
の例として、Al、Si、S、Sc、Ti、V、Mo、
Rh、Pd、Ag、Sn、Sb、Te、Ba、Ta、
W、Re、Au、Hg、Pb、Bi、La、Ce、P
r、Nd、P、Co、Mn、Zn、Ni、Sr、Bなど
の原子が挙げられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】コンピュータデータ記
録用の磁気テープは、オーディオ用のテープやビデオ用
のテープに比べて使用頻度が高い上に、データの入出力
も頻繁に行われるため、テープはヘッドとの間で常に高
速摺動が繰り返し行われている。一方、データの記録再
生に対してはより高い信頼性が必要とされる。しかしな
がら、本発明者の検討では、従来のコンピュータデータ
記録用として開発された磁気テープにおいては、なおそ
の信頼性においては必ずしも充分ではなく、例えば、以
下のような問題があることが判明した。即ち、テープを
繰り返し走行させている内に、磁気ヘッド上に白く曇っ
たような汚れが付着し、このことが原因で再生出力が低
下し易くなることがわかった。そしてこの汚れは、特に
低湿度の環境下において顕著に現れ易いこともわかっ
た。またこのような汚れの付着はドロップアウトに伴う
エラーの増大を招き易く、著しくデータの記録、再生に
対する信頼性を低下させる。
【0007】本発明の目的は、磁気ヘッド上に付着する
汚れを低減させ、繰り返し使用した場合でも再生出力の
低下が少なく、安定したデータの記録、再生が可能な信
頼性の高いコンピュータデータ記録用磁気テープを提供
することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記のよう
な磁気ヘッドに付着する汚れの原因について検討を行っ
た。その結果、この汚れは、強磁性金属粉末に含まれる
Fe原子及び前述した磁性粉末に添加された原子からな
る粉末がテープの走行中に擦れて磁性層から脱落し、こ
れが磁気ヘッド上に付着することによって発生すること
がわかった。なお、従来のコンピュータ用の磁気テープ
においては、用いる強磁性金属粉末中に通常Al原子及
びSi原子をFe原子に対して共に5原子%以内の量で
含有させている場合が多い。
【0009】本発明者は、磁気ヘッドに付着する汚れを
低減化すべく更に研究を進めた結果、磁性粉末中のAl
原子の添加量がFe原子に対して10〜20原子%の範
囲であるように調製した強磁性金属粉末を使用すること
により、従来生じていた磁気ヘッドに付着する汚れを顕
著に低減でき、従って出力低下の少ないコンピュータデ
ータ記録用として好適な磁気テープが得られることを見
出し、本発明に到達したものである。また本発明者の研
究では、更にSi原子をFe原子に対して0.5原子%
以下、及びY原子をFe原子に対して10原子%以下ま
での量を含有させることにより、ヘッドに付着する汚れ
を更に低減できることもわかった。
【0010】本発明は、長尺状非磁性支持体、その一方
の側に設けられた強磁性金属粉末及び結合剤を含む磁性
層、そして該支持体の他方の側にバックコート層を有す
る磁気テープにおいて、該強磁性金属粉末が、Fe原子
を主金属成分とし、該Fe原子に対して10〜20原子
%のAl原子を含有することを特徴とするコンピュータ
データ記録用磁気テープ(以下、第一の態様の磁気テー
プ)にある。
【0011】また本発明は、長尺状非磁性支持体、その
一方の側に設けられた非磁性粉末及び結合剤を含む実質
的に非磁性である非磁性層、及び強磁性金属粉末及び結
合剤を含む磁性層、そして該支持体の他方の側にバック
コート層を有する磁気テープにおいて、該強磁性金属粉
末が、Fe原子を主金属成分とし、該Fe原子に対して
10〜20原子%のAl原子を含有することを特徴とす
るコンピュータデータ記録用磁気テープ(以下、第二の
態様の磁気テープ)にもある。
【0012】本発明は以下の態様であることが好まし
い。 (1)強磁性金属粉末が、Fe原子に対して10〜15
原子%の範囲のAl原子を含有する。 (2)強磁性金属粉末が、Fe原子に対して0.5原子
%以下(更に好ましくは、0.05〜0.2原子%、特
に0.05〜0.15原子%)のSi原子を含有する。 (3)強磁性金属粉末が、Fe原子に対して10原子%
以下(更に好ましくは、1〜10原子%、特に2〜8原
子%)のY原子を含有する。 (4)第一の態様の磁気テープの全厚が、3.0〜1
5.0μm(更に好ましくは、4.0〜10μm、特に
5.0〜8μm)の範囲にある。 (5)第二の態様の磁気テープの全厚が、3.0〜8.
0μm(更に好ましくは、4.0〜7.5μm)の範囲
にある。
【0013】(6)バックコート層が、カーボンブラッ
ク、モース硬度3〜4.5の軟質無機粉末、及びモース
硬度5〜9の硬質無機粉末を含む。 (7)バックコート層に含まれるカーボンブラックとし
て、その平均粒子サイズが10〜20mμの微粒子状カ
ーボンブラックと平均粒子サイズが230〜300mμ
の粗粒子状カーボンブラックの平均粒子サイズの異なる
二種類のカーボンブラックを使用する。 (8)モース硬度3〜4.5の軟質無機粉末が、30〜
50mμの平均粒子サイズを有する。 (9)モース硬度5〜9の硬質無機粉末が、80〜25
0mμの平均粒子サイズを有する。 (10)モース硬度3〜4.5の軟質無機粉末が、炭酸
カルシウムである。 (11)モース硬度5〜9の硬質無機粉末が、α−酸化
鉄又はα−アルミナである。 (12)バックコート層の厚さが、0.1〜1.5μm
(更に好ましくは、0.2〜1.2μm、特に0.3〜
1.0μm)の範囲にある。 (13)バックコート層の表面粗さRa(カットオフ
0.08mmの中心線平均粗さ)が、0.0030〜
0.060μmの範囲にある。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明のコピュータデー
タ記録用磁気テープ(以下、単に磁気テープという)に
ついて説明する。本発明の磁気テープには、以下の二つ
の態様が含まれる。第一の態様は、長尺状非磁性支持
体、その一方の側に設けられた、強磁性金属粉末及び結
合剤を含む磁性層、そして他方の側に設けられたバック
コート層から構成されてなる磁気テープである。第二の
態様は、長尺状非磁性支持体の一方の側に、非磁性粉末
及び結合剤を含む実質的に非磁性である非磁性層、及び
強磁性金属粉末及び結合剤を含む磁性層をこの順に有
し、そして該支持体の他方の側にバックコート層を有す
る構成の磁気テープである。本発明の磁気テープは、上
記のいずれの態様においても磁性層に含まれる強磁性金
属粉末が、Fe原子を主金属成分とし、該Fe原子に対
して10〜20原子%のAl原子を含有することを特徴
とする。まず、第一の態様の磁気テープについて説明す
る。以下に、非磁性支持体、磁性層、バックコート層、
そして結合剤の順に詳述する。
【0015】[非磁性支持体]非磁性支持体としては、
従来から磁気テープの支持体材料として用いられている
ものを使用することができる。これらの例としては、ポ
リエステル類(例、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチ
レンテレフタレートとポリエチレンナフタレートとの混
合物、エチレンテレフタレート成分とエチレンナフタレ
ート成分を含む重合物)、ポリオレフィン類(例、ポリ
プロピレン)、セルロース誘導体類(例、セルロースジ
アセテート、セルローストリアセテート)、ポリカーボ
ネート、ポリアミド(中でも芳香族ポリアミド、アラミ
ド)、ポリイミド(中でも全芳香族ポリイミド)などの
合成樹脂フィルムを挙げることができる。これらの中で
は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチ
レンナフタレート(PEN)、及びポリアミド(芳香族
ポリアミド、アラミド)が好ましい。中でもポリアミ
ド、あるいはポリイミドは、高い剛性を有するため、比
較的薄い支持体材料として使用することができる。従っ
て、磁気テープの全厚を薄くする場合に有効である。非
磁性支持体の厚みは、特に制限はない。一般に、2.0
〜12.0μmの範囲のものが用いられる。支持体材料
としてポリアミド、あるいはポリイミドを用いる場合の
支持体の厚みは、2.0〜6.0μm(更に好ましくは
3.0〜5.0μm)の範囲にあることが好ましい。
【0016】[磁性層]磁性層は、基本的に強磁性金属
粉末及び結合剤で形成されてなる層である。また、磁性
層には、通常導電性粉末としてカーボンブラック、潤滑
剤、そして研磨剤が含まれている。本発明に係る強磁性
金属粉末は、前記のように、Fe原子を主金属成分とす
るものである。そして該粉末は、Fe原子に対して10
〜20原子%のAl原子を含有する。Al原子の含有量
は、Fe原子に対して10〜15原子%の範囲にあるこ
とが好ましい。また本発明に係る強磁性金属粉末は、F
e原子に対して0.5原子%以下(更に好ましくは、
0.05〜0.2原子%、特に0.05〜0.15原子
%)のSi原子を含有していることが好ましい。更に本
発明に係る強磁性金属粉末は、Fe原子に対して10原
子%以下(更に好ましくは、1〜10原子%、特に2〜
8原子%)のY原子を含有していることが好ましい。な
お、本発明に係る強磁性金属粉末は、上記の原子以外
に、前述したように強磁性金属粉末に含有させることが
できる他の原子を含有していても良い。
【0017】強磁性金属粉末について、その粒子の比表
面積は、好ましくは30〜70m2/gであって、X線
回折法から求められる結晶子サイズは、50〜300A
である。比表面積が余り小さいと高密度記録に充分に対
応できなくなり、又余り大き過ぎても分散が充分に行え
ず、従って平滑な面の磁性層が形成できなくなるため同
様に高密度記録に対応できなくなる。また強磁性金属粉
末の磁気特性については、高い記録密度を達成するため
に、その飽和磁化量(飽和磁束密度)(σs )は110
emu/g以上、好ましくは120emu/g以上、1
70emu/g以下である。又保磁力(Hc)は、15
00〜2600エルステッド(Oe)(好ましくは、1
600〜2400Oe)の範囲である。また透過型電子
顕微鏡により求められる粉末の長軸長(すなわち、平均
粒子径)は、0.5μm以下、好ましくは、0.01〜
0.3μmで軸比(長軸長/短軸長、針状比)は、5〜
20、好ましくは、5〜15である。なお、通常、強磁
性金属粉末の粒子表面は、化学的に安定させるために酸
化物の層が形成されている。
【0018】上記強磁性金属粉末の含水率は0.01〜
2重量%の範囲とすることが好ましい。また結合剤の種
類によって含水率を最適化することが好ましい。強磁性
金属粉末のpHは用いる結合剤との組み合わせにより最
適化することが好ましく、そのpHは通常4〜12の範
囲であり、好ましくは5〜10の範囲である。強磁性金
属粉末は、必要に応じて、Al、Si、P又はこれらの
酸化物などで表面処理を施してもよい。表面処理を施す
際のその使用量は、通常強磁性金属粉末に対して、0.
1〜10重量%である。表面処理を施すことにより、脂
肪酸などの潤滑剤の吸着量を100mg/m2 以下に抑
えることができる。強磁性金属粉末には、可溶性のN
a、Ca、Fe、Ni及びSiなどが無機イオンとして
含まれる場合があるが、その含有量は、5000ppm
以下であれば特性に影響を与えることはない。なお、上
記のような強磁性金属粉末及びその製造方法は、例え
ば、特開平7−22224号公報に記載されている。
【0019】潤滑剤は、磁性層表面ににじみ出ることに
よって、磁性層表面と磁気ヘッドとの摩擦を緩和し、摺
接状態を円滑に維持させるために添加される。潤滑剤と
しては、例えば、脂肪酸及び脂肪酸エステルを挙げるこ
とができる。脂肪酸としては、例えば、酢酸、プロピオ
ン酸、2−エチルヘキサン酸、ラウリン酸、ミリスチン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、アラキン
酸、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、リノレン
酸、及びパルミトレイン酸等の脂肪族カルボン酸又はこ
れらの混合物を挙げることができる。
【0020】また脂肪酸エステルとしては、例えば、ブ
チルステアレート、sec-ブチルステアレート、イソプロ
ピルステアレート、ブチルオレエート、アミルステアレ
ート、3−メチルブチルステアレート、2−エチルヘキ
シルステアレート、2−ヘキシルデシルステアレート、
ブチルパルミテート、2−エチルヘキシルミリステー
ト、ブチルステアレートとブチルパルミテートとの混合
物、オレイルオレエート、ブトキシエチルステアレー
ト、2−ブトキシ−1−プロピルステアレート、ジプロ
ピレングリコールモノブチルエーテルをステアリン酸で
アシル化したもの、ジエチレングリコールジパルミテー
ト、ヘキサメチレンジオールをミリスチン酸でアシル化
してジオールとしたもの、そしてグリセリンのオレエー
ト等の種々のエステル化合物を挙げることができる。上
記のような脂肪酸、及び脂肪酸エステルは、単独である
いは二以上の化合物を組み合わせて使用することができ
る。潤滑剤の通常の含有量は、強磁性金属粉末100重
量部に対して、0.2〜20重量部(好ましくは、0.
5〜10重量部)の範囲にある。
【0021】カーボンブラックは、磁性層の平滑な表面
性を確保する目的で添加される。カーボンブラックは、
その平均粒子径が5〜350mμ(更に好ましくは、1
0〜300mμ)の範囲にあることが好ましい。またそ
の比表面積は、5〜500m2 /g(更に好ましくは、
50〜300m2 /g)であることが好ましい。DBP
吸油量は、10〜1000ml/100g(更に好まし
くは、50〜300ml/100g)の範囲にあること
が好ましい。またpHは、2〜10、含水率は、0.1
〜10%、そしてタップ密度は、0.1〜1g/ccで
あることが好ましい。
【0022】カーボンブラックは様々な製法で得たもの
が使用できる。使用できるカーボンブラックの例として
は、ファーネスブラック、サーマルブラック、アセチレ
ンブラック、チャンネルブラック及びランプブラックを
挙げることができる。カ−ボンブラックの具体的な商品
例としては、BLACKPEARLS 2000、13
00、1000、900、800、700、VULCA
N XC−72(以上、キャボット社製)、#35、#
50、#55、#60及び#80(以上、旭カ−ボン
(株)製)、#3950B、#3750B、#3250
B、#2400B、#2300B、#1000、#90
0、#40、#30、及び#10B(以上、三菱化成工
業(株)製)、CONDUCTEX SC、RAVE
N、150、50、40、15(以上、コンロンビアカ
−ボン社製)、ケッチェンブラックEC、ケッチェンブ
ラックECDJ−500およびケッチェンブラックEC
DJ−600(以上、ライオンアグゾ(株)製)を挙げ
ることができる。
【0023】カーボンブラックの通常の添加量は、強磁
性金属粉末100重量部に対して、0.1〜30重量部
(好ましくは、0.2〜15重量部)の範囲にある。
【0024】研磨剤としては、例えば、溶融アルミナ、
炭化珪素、酸化クロム(Cr23)、コランダム、人
造コランダム、ダイアモンド、人造ダイアモンド、ザク
ロ石、エメリー(主成分:コランダムと磁鉄鉱)を挙げ
ることができる。これらの研磨剤は、モース硬度5以上
(好ましくは、6以上)であり、平均粒子径が、0.0
5〜1μm(更に好ましくは、0.2〜0.8μm)の
大きさのものが好ましい。研磨剤の添加量は、通常強磁
性粉末100重量部に対して、3〜25重量部(好まし
くは、3〜20重量部)の範囲にある。
【0025】[バックコート層]本発明のようなコンピ
ュータデータ記録用の磁気テープは、ビデオテープ、オ
ーディオテープに比較して、一般に繰り返し走行性が強
く要求される。このような高い走行耐久性を維持させる
ために、バックコート層には、カーボンブラックとモー
ス硬度3〜4.5の軟質無機粉末及びモース硬度5〜9
の硬質無機粉末が含有されていることが好ましい。カー
ボンブラックは、平均粒子サイズの異なる二種類のもの
を組み合わせて使用することが好ましい。この場合、平
均粒子サイズが10〜20mμの微粒子状カーボンブラ
ックと平均粒子サイズが230〜300mμの粗粒子状
カーボンブラックを組み合わせて使用することが好まし
い。一般に、上記のような微粒子状のカーボンブラック
の添加により、バックコート層の表面電気抵抗を低く設
定でき、また光透過率も低く設定できる。磁気記録装置
によっては、テープの光透過率を利用し、動作の信号に
使用しているものが多くあるため、このような場合には
特に微粒子状のカーボンブラックの添加は有効になる。
また微粒子状カーボンブラックは一般に液体潤滑剤の保
持力に優れ、潤滑剤併用時、摩擦係数の低減化に寄与す
る。一方、粒子サイズが230〜300mμの粗粒子状
カーボンブラックは、固体潤滑剤としての機能を有して
おり、またバック層の表面に微小突起を形成し、接触面
積を低減化して、摩擦係数の低減化に寄与する。しかし
粗粒子状カーボンブラックは、過酷な走行系では、テー
プ摺動により、バックコート層からの脱落が生じ易くな
り、エラー比率の増大につながる欠点を有している。
【0026】微粒子状カーボンブラックの具体的な商品
としては、以下のものを挙げることができる。RAVE
N2000B(18mμ)、RAVEN1500B(1
7mμ)(以上、コロンビアカーボン社製)、BP80
0(17mμ)(キャボット社製)、PRINNTEX
90(14mμ)、PRINTEX95(15mμ)、
PRINTEX85(16mμ)、PRINTEX75
(17mμ)(以上、デグサ社製)、#3950(16
mμ)(三菱化成工業(株)製)。また粗粒子カーボン
ブラックの具体的な商品の例としては、サーマルブラッ
ク(270mμ)(カーンカルブ社製)、RAVEN
MTP(275mμ)(コロンビアカーボン社製)を挙
げることができる。
【0027】バックコート層において、平均粒子サイズ
の異なる二種類のものを使用する場合、10〜20mμ
の微粒子状カーボンブラックと230〜300mμの粗
粒子状カーボンブラックの含有比率(重量比)は、前
者:後者=98:2〜75:25の範囲にあることが好
ましく、更に好ましくは、95:5〜85:15の範囲
である。バックコート層中のカーボンブラック(二種類
のものを使用する場合は、その全量)の含有量は、結合
剤100重量部に対して、通常30〜80重量部の範囲
であり、好ましくは、45〜65重量部の範囲である。
【0028】モース硬度が3〜4.5の軟質無機粉末を
添加することで、繰り返し走行による摩擦係数の安定化
を図ることができる。しかもこの範囲の硬さでは、摺動
ガイドポールが削られることもない。またこの無機粉末
の平均粒子サイズは、30〜50mμの範囲にあること
が好ましい。モース硬度が3〜4.5の軟質無機粉末と
しては、例えば、硫酸カルシウム、炭酸カルシウム、珪
酸カルシウム、硫酸バリウム、炭酸マグネシウム、炭酸
亜鉛、及び酸化亜鉛を挙げることができる。これらは、
単独で、あるいは二種以上を組み合わせて使用すること
ができる。これらの中では、特に、炭酸カルシウムが好
ましい。
【0029】バックコート層内の軟質無機粉末の含有量
は、カーボンブラック100重量部に対して10〜14
0重量部の範囲にあることが好ましく、更に好ましく
は、35〜100重量部である。
【0030】モース硬度が5〜9の硬質無機粉末を添加
することにより、バックコート層の強度が強化され、走
行耐久性が向上する。これらの無機粉末をカーボンブラ
ックや前記軟質無機粉末と共に使用すると、繰り返し摺
動に対しても劣化が少なく、強いバックコート層とな
る。またこの無機粉末の添加により、適度の研磨力が付
与され、テープガイドポール等への削り屑の付着が低減
する。特に軟質無機粉末(中でも、炭酸カルシウム)と
併用すると、表面の粗いガイドポールに対しての摺動特
性が向上し、バックコート層の摩擦係数の安定化も図る
ことができる。硬質無機粉末は、その平均粒子サイズが
80〜250mμ(更に好ましくは、100〜210m
μ)の範囲にあることが好ましい。
【0031】モース硬度が5〜9の硬質無機質粉末とし
ては、例えば、α−酸化鉄、α−アルミナ、及び酸化ク
ロム(Cr23 )を挙げることができる。これらの粉
末は、それぞれ単独で用いても良いし、あるいは併用し
ても良い。これらの内では、α−酸化鉄又はα−アルミ
ナが好ましい。硬質無機粉末の含有量は、カーボンブラ
ック100重量部に対して通常3〜30重量部であり、
好ましくは、3〜20重量部である。
【0032】バックコート層に前記軟質無機粉末と硬質
無機粉末とを併用する場合、軟質無機粉末と硬質無機粉
末との硬さの差が、2以上(更に好ましくは、2.5以
上、特に、3以上)であるように軟質無機粉末と硬質無
機粉末とを選択して使用することが好ましい。
【0033】バックコート層には、前記それぞれ特定の
平均粒子サイズを有するモース硬度の異なる二種類の無
機粉末と、上記平均粒子サイズの異なる二種類のカーボ
ンブラックとが含有されていることが好ましい。特に、
この組み合わせにおいて、軟質無機粉末として炭酸カル
シウムが含有されていることが好ましい。
【0034】バックコート層には、潤滑剤を含有させる
ことができる。潤滑剤は、前述した磁性層に使用できる
潤滑剤として挙げたものの中から適宜選択して使用でき
る。バックコート層において、潤滑剤は、結合剤100
重量部に対して通常1〜5重量部の範囲で添加される。
【0035】[結合剤]磁気テープの磁性層及びバック
コート層を形成する結合剤について説明する。結合剤と
しては、例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、反応型
樹脂やこれらの混合物を挙げることができる。熱可塑性
樹脂の例としては、塩化ビニル、酢酸ビニル、ビニルア
ルコ−ル、マレイン酸、アクルリ酸、アクリル酸エステ
ル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、メタクリル
酸、メタクリル酸エステル、スチレン、ブタジエン、エ
チレン、ビニルブチラール、ビニルアセタール、及びビ
ニルエーテルを構成単位として含む重合体、あるいは共
重合体を挙げることができる。共重合体としては、例え
ば、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−塩
化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−アクリルニトリル
共重合体、アクリル酸エステル−アクリロニトリル共重
合体、アクリル酸エステル−塩化ビニリデン共重合体、
アクリル酸エステル−スチレン共重合体、メタアクリル
酸エステル−アクリルニトリル共重合体、メタアクリル
酸エステル−塩化ビニリデン共重合体、メタアクリル酸
エステル−スチレン共重合体、塩ビニリデン−アクリロ
ニトリル共重合体、ブタジエン−アクリロニトリル共重
合体、スチレン−ブタジエン共重合体、クロロビニルエ
ーテル−アクリル酸エステル共重合体を挙げることがで
きる。上記の他に、ポリアミド樹脂、繊維素系樹脂(セ
ルロースアセテートブチレート、セルロースダイアセテ
ート、セルロースプロピオネート、ニトロセルロースな
ど)、ポリ弗化ビニル、ポリエステル樹脂、ポリウレタ
ン樹脂、各種ゴム系樹脂なども利用することができる。
【0036】また熱硬化性樹脂または反応型樹脂として
は、例えば、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレ
タン硬化型樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキド樹
脂、アクリル系反応樹脂、ホルムアルデヒド樹脂、シリ
コーン樹脂、エポキシ−ポリアミド樹脂、ポリエステル
樹脂とポリイソシアネートプレポリマーの混合物、ポリ
エステルポリオールとポリイソシアネートの混合物、ポ
リウレタンとポリイソシアネートの混合物を挙げること
ができる。
【0037】上記ポリウレタン樹脂は、ポリエステルポ
リウレタン、ポリエーテルポリウレタン、ポリエーテル
ポリエステルポリウレタン、ポリカーボネートポリウレ
タン、ポリエステルポリカーボネートポリウレタン、及
びポリカプロラクトンポリウレタンなどの構造を有する
公知のものが使用できる。
【0038】上記ポリイソシアネートとしては、例え
ば、トリレンジイソシアネート、4−4’−ジフェニル
メタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、キシリレンジイソシアネート、ナフチレン−1,
5−ジイソシアネート、o−トルイジンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート、トリフェニルメタン
トリイソシアネートなどのイソシアネート類、これらの
イソシアネート類とポリアルコールとの生成物、及びイ
ソシアネート類の縮合によって生成したポリイソシアネ
−トを挙げることができる。
【0039】本発明において、各層の結合剤は、塩化ビ
ニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、及びニトロ
セルロースの中から選ばれる少なくとも1種の樹脂と、
ポリウレタン樹脂との組合せ、あるいはこれらに更にポ
リイソシアネートを加えた組み合わで構成されているこ
とが好ましい。
【0040】なお、結合剤としては、より優れた分散性
と得られる層の耐久性を得るために必要に応じて、−C
OOM、−SO3 M、−OSO3 M、−P=O(OM)
2 、−O−P=O(OM)2 (Mは水素原子、またはア
ルカリ金属塩を表わす。)、−OH、−NR2 、−N+
3 (Rは炭化水素基を表わす。)、エポキシ基、−S
H、−CNなどから選ばれる少なくともひとつの極性基
を共重合または付加反応で導入して用いることが好まし
い。このような極性基は、結合剤に10-1〜10-8モル
/g(さらに好ましくは、10-2〜10-6モル/g)の
量で導入されていることが好ましい。
【0041】磁性層中の結合剤は、強磁性金属粉末10
0重量部に対して、通常5〜50重量部(好ましくは1
0〜30重量部)の範囲で用いられる。なお、磁性層に
結合剤として塩化ビニル系樹脂、ポリウレタン樹脂、及
びポリイソシアネートを組み合わせて用いる場合は、全
結合剤中に、塩化ビニル系樹脂が5〜70重量%、ポリ
ウレタン樹脂が2〜50重量%、そしてポリイソシアネ
ートが2〜50重量%の範囲の量で含まれるように用い
ることが好ましい。またバックコート層中の結合剤は、
カーボンブラック100重量部に対して通常5〜250
重量部(好ましくは、10〜200重量部)の範囲で用
いられる。
【0042】[任意成分]磁気テープの磁性層及びバッ
クコート層を形成するための塗布液には、磁性粉末ある
いは非磁性粉末を結合剤中に良好に分散させるために、
分散剤を添加することができる。また必要に応じて、各
層には、可塑剤、カーボンブラック以外の導電性粒子
(帯電防止剤)、防黴剤などを添加することができる。
分散剤としては、例えば、カプリル酸、カプリン酸、ラ
ウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン
酸、ベヘン酸、オレイン酸、エライジン酸、リノール
酸、リノレン酸、ステアロール酸等の炭素数12〜18
個の脂肪酸(RCOOH、Rは炭素数11〜17個のア
ルキル基、又はアルケニル基)、前記脂肪酸のアルカリ
金属又はアルカリ土類金属からなる金属石けん、前記の
脂肪酸エステルのフッ素を含有した化合物、前記脂肪酸
のアミド、ポリアルキレンオキサイドアルキルリン酸エ
ステル、レシチン、トリアルキルポリオレフィンオキシ
第四級アンモニウム塩(アルキルは炭素数1〜5個、オ
レフィンは、エチレン、プロピレンなど)、硫酸塩、及
び銅フタロシアニン等を使用することができる。これら
は、単独でも組み合わせて使用しても良い。特に、バッ
クコート層には、オレイン酸銅、銅フタロシアニン、及
び硫酸バリウムを組み合わせて使用することが好まし
い。分散剤は、いずれの層においても、結合剤100重
量部に対して0.5〜20重量部の範囲で添加される。
【0043】第一の態様の磁気テープの磁性層は、その
厚みが、1.0〜3.0μm(更に好ましくは、1.2
〜2.5μm、特に、1.5〜2.5μm)の範囲にあ
ることが好ましい。またバックコート層は、その厚み
が、0.1〜1.5μm(更に好ましくは、0.2〜
1.2μm、特に0.3〜1.0μm)の範囲にあるこ
とが好ましい。第一の態様の磁気テープの全厚は、3.
0〜15.0μm(更に好ましくは、4.0〜10μ
m、特に5.0〜8μm)の範囲にあることが好まし
い。
【0044】次に、本発明の第二の態様である、長尺状
非磁性支持体の一方の側に、非磁性粉末及び結合剤を含
む実質的に非磁性である非磁性層、及び強磁性金属粉末
及び結合剤を含む磁性層をこの順に有し、そして他方の
側にバックコート層を有する構成の磁気テープについて
説明する。第二の態様の磁気テープは、基本的に、前述
した第一の態様の磁気テープにおいて、その非磁性支持
体と磁性層との間に、更に非磁性層が設けられた構成を
有する。従って、非磁性層以外は、第一の態様の磁気テ
ープと同様に構成することができる。以下、非磁性層に
ついて詳述する。
【0045】[非磁性層]非磁性層は、非磁性粉末及び
結合剤を含む実質的に非磁性の層である。この非磁性層
は、その上の磁性層の電磁変換特性に影響を与えないよ
うに実質的に非磁性であることが必要であるが、磁性層
の電磁変換特性に影響を与えない程度に少量の磁性粉末
が含まれていても特に問題とはならない。また非磁性層
には通常、これらの成分以外に潤滑剤が含まれている。
非磁性層で用いられる非磁性粉末としては、例えば、非
磁性無機粉末、カーボンブラックを挙げることができ
る。非磁性無機粉末は、比較的硬いものが好ましく、モ
ース硬度が5以上(更に好ましくは、6以上)のものが
好ましい。これらの非磁性無機粉末の例としては、α−
アルミナ、β−アルミナ、γ−アルミナ、炭化ケイ素、
酸化クロム、酸化セリウム、α−酸化鉄、コランダム、
窒化珪素、チタンカーバイト、二酸化チタン、二酸化珪
素、窒化ホウ素、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、硫酸カル
シウム、及び硫酸バリウムを挙げることができる。これ
らは単独でまたは組合せて使用することができる。これ
らのうちでは、二酸化チタン、α−アルミナ、α−酸化
鉄又は酸化クロムが好ましい。非磁性無機粉末の平均粒
子径は、0.01〜1.0μm(好ましくは、0.01
〜0.5μm、特に、0.02〜0.1μm)の範囲に
あることが好ましい。
【0046】カーボンブラックは、磁性層に導電性を付
与して帯電を防止すると共に、非磁性層上に形成される
磁性層の平滑な表面性を確保する目的で添加される。非
磁性層で用いるカーボンブラックは、前述した磁性層に
含有させることができるカーボンブラックを使用するこ
とができる。但し、非磁性層で使用するカーボンブラッ
クは、その平均粒子径が35mμ以下(更に好ましく
は、10〜35mμ)であることが好ましい。カーボン
ブラックの通常添加量は、全非磁性無機粉末100重量
部に対して、3〜20重量部であり、好ましくは、4〜
18重量部、更に好ましくは、5〜15重量部である。
【0047】潤滑剤は、前述した第一の態様の磁気テー
プの磁性層に含有することができる脂肪酸、あるいは脂
肪酸エステルを使用することができる。潤滑剤の通常添
加量は、非磁性層の全非磁性粉末100重量部に対し
て、0.2〜20重量部の範囲である。
【0048】非磁性層の結合剤としては、前述した磁性
層に用いることができる結合剤として挙げた結合剤を用
いることができる。結合剤は、非磁性層の非磁性粉末1
00重量部に対して、通常5〜50重量部(好ましく
は、10〜30重量部)の範囲である。なお、非磁性層
に結合剤として塩化ビニル系樹脂、ポリウレタン樹脂、
及びポリイソシネートを組み合わせて用いる場合は、全
結合剤中に、塩化ビニル系樹脂が5〜70重量%、ポリ
ウレタン樹脂が2〜50重量%、そしてポリイソシアネ
ートが2〜50重量%の範囲の量で含まれるように用い
ることが好ましい。なお、非磁性層においても前述した
磁性層に添加することができる任意成分を添加すること
ができる。
【0049】第二の態様の磁気テープの磁性層は、その
厚みが、0.05〜1.5μm(さらに好ましくは、
0.05〜1.0μm、特に、0.1〜0.5μm、最
も好ましくは、0.1〜0.4μm)の範囲にあること
が好ましい。また、非磁性層の厚さは、1.0〜3.0
μm(更に好ましくは、1.2〜2.5μm、特に、
1.5〜2.0μm、最も好ましくは1.5〜1.8μ
m)の範囲にあることが好ましい。磁気テープの磁性層
の厚さと非磁性層の厚さとの比が、1:2〜1:15
(更に好ましくは、1:3〜1:10)の範囲にあるこ
とが好ましい。第二の態様の磁気テープの全厚は、3.
0〜8.0μm(更に好ましくは、4.0〜7.5μ
m)の範囲にあることが好ましい。
【0050】[製造方法]次に、本発明の磁気テープの
製造方法について説明する。本発明の磁気テープは、通
常の方法に従って非磁性支持体の一方の面に磁性層(非
磁性層を有する第二の態様においては、非磁性層及び磁
性層)を、そしてもう一方の面にバックコート層を順に
それぞれ形成することにより、製造することができる。
【0051】第二の態様の磁気テープを製造する際に
は、その磁性層は、非磁性層が湿潤状態にあるうちにこ
の上に設けられたものであることが好ましい。すなわ
ち、磁性層は、非磁性層用塗布液を塗布後、形成された
塗布層(非磁性層)が湿潤状態にあるうちにこの上に磁
性層用塗布液を塗布する、所謂ウエット・オン・ウエッ
ト方式による塗布方法を利用して形成されたものである
ことが好ましい。
【0052】上記ウエット・オン・ウエット方式による
塗布方法としては、例えば以下の方法を挙げることがで
きる。 (1)グラビア塗布、ロール塗布、ブレード塗布、ある
いはエクストルージョン塗布装置などを用いて、支持体
上にまず非磁性層を形成し、該非磁性層が湿潤状態にあ
るうちに、支持体加圧型エクストルージョン塗布装置に
より、磁性層を形成する方法(特開昭60−23817
9号、特公平1−46186号、特開平2−26567
2号公報参照)。 (2)二つの塗布液用スリットを備えた単一の塗布ヘッ
ドからなる塗布装置を用いて支持体上に磁性層、及び非
磁性層をほぼ同時に形成する方法(特開昭63−880
80号、特開平2−17921号、特開平2−2656
72号各公報参照)。 (3)バックアップローラ付きエクストルージョン塗布
装置を用いて、支持体上に磁性層及び非磁性層をほぼ同
時に形成する方法(特開平2−174965号公報参
照)。 本発明において、非磁性層及び磁性層は、同時重層塗布
法を利用して形成することが好ましい。
【0053】本発明の磁気テープは、そのいずれの態様
においてもバックコート層は、その表面粗さRa(カッ
トオフ0.08mmの中心線平均粗さ)が、0.003
0〜0.060μmの範囲にあることが好ましい。この
範囲以外では、バックコート層の表面状態が、磁気テー
プが巻かれた状態で磁性層の表面に転写され、再生出力
に影響を与えたり、ガイドポールに対する摩擦係数に影
響を与え易くなる。なお、この表面粗さRaの調整は、
通常バックコート層を塗布形成後、カレンダーロールに
よる表面処理工程において、用いるカレンダーロールの
材質、その表面性、圧力等の調整により行われる。
【0054】
【実施例】以下に、実施例及び比較例を記載し、本発明
を更に具体的に説明する。尚、以下に示す「部」は、
「重量部」を表わす。
【0055】[実施例1]厚さ4.4μmの芳香族ポリ
アミドベース(アラミド;商品名:ミクトロン、東レ
(株)製)の表面に、下記組成の磁性層形成用塗布液を
その乾燥後の厚みが2.0μmとなるように塗布し、乾
燥した後、その反対面に下記組成のバックコート層形成
用塗布液をその乾燥後の厚みが0.6μmとなるように
塗布し、乾燥した。このようにして支持体の一方の面に
磁性層を、もう一方の面にバックコート層をそれぞれ有
する磁気記録積層体ロールを得た。得られた磁気記録積
層体ロールに対してカレンダー処理を施した。次いで、
カレンダー処理後、磁気記録積層体ロールを3.8mm
幅にスリットし、その後、テープの表面研磨処理を行
い、本発明に従うコンピュータデータ記録用磁気テープ
(以下単に、サンプルという)を得た。得られたテープ
を所定のカートリッジに巻き込んだ。なお、得られた磁
気テープのバックコート層の表面粗さRa(カットオフ
0.08mmの中心線平均粗さ)は、0.04μmであ
った。
【0056】 (磁性層形成用塗布液組成) 強磁性金属粉末(Fe金属粉末) 100部 Al/Fe:12.5原子% Si/Fe: 0.1原子% Y/Fe: 2.1原子% 塩化ビニル共重合体樹脂 10部 [(MR−110、日本ゼオン(株)製)] ポリウレタン樹脂(スルホン酸基含有ポリエステル ポリウレタン樹脂) 4部 [(UR5500、東洋紡(株)製)] ポリイソシアネート 4部 [(コロネート3041、日本ポリウレタン工業(株)製)] カ−ボンブラック(旭カーボンブラック#50) 1部 研磨剤 [α−アルミナ(HIT55、住友化学工業(株)製)] 12部 [酸化クロム(G5、日本化学工業(株)製)] 1部 フェニルホスホン酸 3部 オレイン酸 0.4部 ステアリン酸 0.8部 ステアリン酸アミド 0.2部 ブチルジグリコールステアレートパルミテート 1.2部 イソアミルステアレート 0.2部 メチルエチルケトン 170部 シクロヘキサノン 50部 トルエン 80部
【0057】 (バックコート層形成用塗布液組成) 微粒子状カーボンブラック粉末 100部 [(キャボット社製、BP−800、 平均粒子サイズ:17mμ)] 粗粒子状カーボンブラック粉末 10部 [(カーンカルブ社製、サーマルブラック、 平均粒子サイズ:270mμ)] 炭酸カルシウム 80部 [(白石工業(株)製、白艶華O、平均粒子サイズ:40mμ)] α−アルミナ 5部 [(住友化学工業(株)製、HIT55、 平均粒子サイズ:200mμ、モース硬度:8.5)] ニトロセルロース樹脂 140部 ポリウレタン樹脂 15部 ポリイソシアネート 40部 ポリエステル樹脂 5部 分散剤:オレイン酸銅 5部 銅フタロシアニン 5部 硫酸バリウム 5部 メチルエチルケトン 2100部 酢酸ブチル 300部 トルエン 600部
【0058】[実施例2]実施例1において、強磁性金
属粉末として下記の組成のものを用いたこと以外は同様
にしてサンプルを作成した。 Al/Fe:14.5原子% Y/Fe: 6.2原子% 得られた磁気テープのバックコート層の表面粗さRa
(カットオフ0.08mmの中心線平均粗さ)は、実施
例1と同じであった。
【0059】[実施例3]実施例1において、強磁性金
属粉末として下記の組成のものを用いたこと以外は同様
にしてサンプルを作成した。 Al/Fe:10.6原子% Si/Fe: 0.1原子% Y/Fe: 2.1原子% 得られた磁気テープのバックコート層の表面粗さRa
(カットオフ0.08mmの中心線平均粗さ)は、実施
例1と同じであった。
【0060】[実施例4]実施例1において、厚さ4.
4μmの芳香族ポリアミド(アラミド)ベースの代わり
に、厚さ6.0μmのポリエチレンナフタレート(PE
N)ベースを用いたこと以外は、同様にしてサンプルを
作成した。得られた磁気テープのバックコート層の表面
粗さRa(カットオフ0.08mmの中心線平均粗さ)
は、実施例1と同じであった。
【0061】[実施例5]実施例1において、厚さ4.
4μmの芳香族ポリアミド(アラミド)ベースの代わり
に、厚さ10.0μmのポリエチレンテレフタレート
(PET)ベースを用いたこと以外は、同様にしてサン
プルを作成した。得られた磁気テープのバックコート層
の表面粗さRa(カットオフ0.08mmの中心線平均
粗さ)は、実施例1と同じであった。
【0062】[実施例6]実施例1において、強磁性金
属粉末として下記の組成のものを用いたこと以外は同様
にしてサンプルを作成した。 Al/Fe:14.5原子% Si/Fe: 0.1原子% 得られた磁気テープのバックコート層の表面粗さRa
(カットオフ0.08mmの中心線平均粗さ)は、実施
例1と同じであった。
【0063】[実施例7]実施例1において、強磁性金
属粉末として下記の組成のものを用いたこと以外は同様
にしてサンプルを作成した。 Al/Fe:10.6原子% Si/Fe: 0.1原子% 得られた磁気テープのバックコート層の表面粗さRa
(カットオフ0.08mmの中心線平均粗さ)は、実施
例1と同じであった。
【0064】[比較例1]実施例1において、強磁性金
属粉末として下記の組成のものを用いたこと以外は同様
にしてサンプルを作成した。 Al/Fe:8.5原子% Si/Fe:0.1原子% 得られた磁気テープのバックコート層の表面粗さRa
(カットオフ0.08mmの中心線平均粗さ)は、実施
例1と同じであった。
【0065】[比較例2]実施例1において、強磁性金
属粉末として下記の組成のものを用いたこと以外は同様
にしてサンプルを作成した。 Al/Fe:6.6原子% Si/Fe:1.5原子% Y/Fe:2.9原子% 得られた磁気テープのバックコート層の表面粗さRa
(カットオフ0.08mmの中心線平均粗さ)は、実施
例1と同じであった。
【0066】[比較例3]実施例1において、強磁性金
属粉末として下記の組成のものを用いたこと以外は同様
にしてサンプルを作成した。 Al/Fe:4.5原子% Si/Fe:3.5原子% 得られた磁気テープのバックコート層の表面粗さRa
(カットオフ0.08mmの中心線平均粗さ)は、実施
例1と同じであった。
【0067】[実施例8]下記組成の非磁性層形成用塗
布液と実施例1で用いた磁性層形成用塗布液を、乾燥後
の非磁性層の厚さが1.7μmとなるように、またこの
上に乾燥後の磁性層の厚さが0.2μmとなるように、
厚さ4.4μmのポリアミド(アラミド;商品名:ミク
トロン、東レ(株)製)ベースの一方の表面に同時重層
塗布法により塗布した。その後、支持体の他方の側(磁
性層とは反対側)に、上記実施例1で用いたバックコー
ト層形成用塗布液を乾燥後の厚さが0.6μmとなるよ
うに塗布し、乾燥してバックコート層を設けた。このよ
うにして支持体の一方の面に非磁性層と磁性層とが、そ
して他方の面にバックコート層がそれぞれ設けられた磁
気記録積層体ロールを得た。次いで、カレンダー処理
後、磁気記録積層体ロールを3.8mm幅にスリット
し、本発明に従うコンピュータデータ記録用磁気テープ
(サンプル)を得た。得られたテープを所定のカートリ
ッジに組み込んだ。なお、得られた磁気テープのバック
コート層の表面粗さRa(カットオフ0.08mmの中
心線平均粗さ)は、0.04μmであった。
【0068】 (非磁性層形成用塗布液の組成) 非磁性粉末 二酸化チタンTiO2 (ルチル型) 90部 [TiO2 含有量:90%以上 平均一次粒子径:0.035μm BET法による比表面積:40m2 /g pH:7.0 DBP吸油量:27〜38g/100g モース硬度:6.0 表面処理剤(A123 )] カーボンブラック(三菱カーボン(株)製) 10部 [平均一次粒子径:16mμ DBP吸油量:80ml/100g pH:8.0 BET法による比表面積:250m2 /g 揮発分:1.5%] 極性基(−SO3 Na基、エポキシ基)含有 12部 塩化ビニル樹脂 [(MR−110、日本ゼオン(株)製)] ポリウレタン樹脂 5部 [(東洋紡(株)製)] ポリイソシアネート 3部 [(コロネートL、日本ポリウレタン工業(株)製)] オレイン酸 0.4部 ミリスチン酸 0.8部 メチルエチルケトン 150部 シクロヘキサノン 50部
【0069】[コンピュータ用磁気テープとしての性能
評価]上記のようにして得られた各コンピュータデータ
記録用磁気テープ(サンプル)ついて下記の項目を評価
した。 (1)走行後の磁気ヘッドに付着した汚れの観察 23℃、10%RHの環境下において、DATデッキに
て走行を100回繰り返し、走行後のヘッドギャップ付
近の白く曇った汚れ(白曇り)の付着状態を顕微鏡で観
察し、以下のようなランク付けで評価した。 A:白曇りは、まったく観察されなかった。 B:白曇りが一部に観察されたが、白曇りがない部分の
方が多かった。 C:白曇りが多くの部分で観察された。
【0070】(2)走行前後における再生出力の測定 23℃、10%RHの環境下において、DATデッキに
てまず再生出力を測定した後、走行を100回繰り返
し、その後DATデッキ専用のクリーニングテープを所
定時間走行させた。ヘッドクリーニング後、走行済のテ
ープの再生出力を測定した。各サンプルの走行前の再生
出力を0dB(基準)として、走行後の再生出力をその
相対比較で示した。以上の評価結果を表1に示す。
【0071】
【表1】 表1 ──────────────────────────────────── 磁性粉末中のFe原子に対する 走行後のヘッド 走行前後におけ 各原子の含有量(原子%) に付着した汚れ る出力低下量 Al Si Y の状態 (dB) ──────────────────────────────────── 1 12.5 0.1 2.1 A −0.3 実 2 14.5 0.0 6.2 A −0.2 施 3 10.6 0.1 2.1 A −0.6 例 4 12.5 0.1 2.1 A −0.4 5 12.5 0.1 2.1 A −0.4 6 14.5 0.1 0.0 A −0.5 7 10.6 0.1 0.0 A −0.8 8 12.5 0.1 2.1 A −0.3 ──────────────────────────────────── 比 1 8.5 0.1 0.0 B −1.3 較 2 6.6 1.5 2.9 C −1.8 例 3 4.5 3.5 0.0 C −2.0 ────────────────────────────────────
【0072】上記の表1の結果から、強磁性金属粉末中
に特定量のAl原子を含有した本発明に従うサンプル
(第一の態様のサンプル:実施例1〜7、第二の態様の
サンプル:実施例8)は、低湿度環境下であってもヘッ
ドに付着する汚れも殆どなく、従って出力の低下が少な
いことがわかる。一方、Si原子が本発明で規定するよ
うな低含有量であってもAl原子が本発明で規定する範
囲より少ない含有量のサンプル(比較例1)の場合やS
i原子及びAl原子の双方が本発明で規定する範囲以外
の含有量のサンプル(比較例2〜3)の場合には、低湿
度環境下で繰り返し走行させているとヘッド上に白曇り
が発生し、クリーニングテープを走行させても白曇りは
除去されず、従って出力の低下が顕著になることがわか
る。特に、比較例2のサンプルのように、好ましい範囲
の量のY原子を含有させた場合でも白曇りの発生は抑制
できないことがわかる。
【0073】
【発明の効果】本発明のコンピュータデータ記録用磁気
テープは、磁性粉末として特定量のAl原子含有(好ま
しくは、Si原子、及びY原子を含有)強磁性金属粉末
を使用しているため、テープを繰り返し使用した場合で
もヘッドに付着する汚れの量を低減することができる。
特に、低湿度環境下で磁気テープを使用した場合でもヘ
ッド上への汚れの付着を抑制できる。従ってヘッドの汚
れによる出力の低下を抑制することができる。またヘッ
ドの汚れを低減することができるため、ドロップアウト
の発生頻度も抑制でき、従ってデータの記録再生に対す
る信頼性の高いコンピュータ用磁気テープを提供するこ
とができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺状非磁性支持体、その一方の側に設
    けられた強磁性金属粉末及び結合剤を含む磁性層、そし
    て該支持体の他方の側にバックコート層を有する磁気テ
    ープにおいて、該強磁性金属粉末が、Fe原子を主金属
    成分とし、該Fe原子に対して10〜20原子%のAl
    原子を含有することを特徴とするコンピュータデータ記
    録用磁気テープ。
  2. 【請求項2】 長尺状非磁性支持体、その一方の側に設
    けられた非磁性粉末及び結合剤を含む実質的に非磁性で
    ある非磁性層、及び強磁性金属粉末及び結合剤を含む磁
    性層、そして該支持体の他方の側にバックコート層を有
    する磁気テープにおいて、該強磁性金属粉末が、Fe原
    子を主金属成分とし、該Fe原子に対して10〜20原
    子%のAl原子を含有することを特徴とするコンピュー
    タデータ記録用磁気テープ。
  3. 【請求項3】 強磁性金属粉末が、Fe原子に対して、
    0.5原子%以下のSi原子を含有する請求項1又は2
    に記載の磁気テープ。
  4. 【請求項4】 強磁性金属粉末が、Fe原子に対して、
    10原子%以下のY原子を含有する請求項1又は2に記
    載の磁気テープ。
  5. 【請求項5】 バックコート層が、カーボンブラック、
    モース硬度3〜4.5の軟質無機粉末、及びモース硬度
    5〜9の硬質無機粉末を含む請求項1又は2に記載の磁
    気テープ
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