JPH10204205A - 発泡成形品の真空破壊方法及びその真空破壊装置 - Google Patents
発泡成形品の真空破壊方法及びその真空破壊装置Info
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- JPH10204205A JPH10204205A JP9024299A JP2429997A JPH10204205A JP H10204205 A JPH10204205 A JP H10204205A JP 9024299 A JP9024299 A JP 9024299A JP 2429997 A JP2429997 A JP 2429997A JP H10204205 A JPH10204205 A JP H10204205A
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- Japan
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- vacuum
- box
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- vacuum box
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- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 真空破壊の動作時間を短くしてガス抜き効果
高め、更に、騒音防止にも威力を発揮する発泡成形品の
真空破壊方法を提供する。 【解決手段】 脱型時のコールドキュアタイプの発泡成
形品aを連通セル化させる発泡成形品の真空破壊方法に
おいて、成形を終えた発泡成形品aを真空箱1内へ搬入
し、次いで、該真空箱1内を減圧状態にした後、該真空
箱1へ加圧エアを供給する。
高め、更に、騒音防止にも威力を発揮する発泡成形品の
真空破壊方法を提供する。 【解決手段】 脱型時のコールドキュアタイプの発泡成
形品aを連通セル化させる発泡成形品の真空破壊方法に
おいて、成形を終えた発泡成形品aを真空箱1内へ搬入
し、次いで、該真空箱1内を減圧状態にした後、該真空
箱1へ加圧エアを供給する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱型時のコールド
キュアタイプの発泡成形品を真空クラッシング処理して
連通セル化させる発泡成形品の真空破壊方法に関する。
キュアタイプの発泡成形品を真空クラッシング処理して
連通セル化させる発泡成形品の真空破壊方法に関する。
【0002】
【従来の技術】発泡成形品、例えば軟質ウレタン発泡成
形品などには、ホットタイプと違って、外部加熱を原則
として要しないコールドキュアタイプ(または常温キュ
アタイプ)のHR(High Resiliense)品が存在する。
このHRシートクッションやシートバック等のHR製品
では、成形後、製品の独立気泡内に入り込んでいるウレ
タン等の発泡ガスを製品から抜き取る操作が加えられ
る。ガスを抜き取らずに製品が常温で冷えると、製品が
不均等に縮み、製品の寸法不良,外観不良を引き起こす
からである。製品aから発泡ガスを抜き取る方法には、
従来、ローラ8で機械的に押し潰すローラ式ガス抜き
法(図3)や、ゴムシート9,9間に製品aを挟み込
みシート間を真空にして製品aを圧縮しガスを抜き取る
ゴムシート真空ガス抜き法(図4)、或いは、真空箱
に製品を入れ、真空,真空破壊を繰り返してガスを抜く
真空破壊方法等があった。ここで、上記真空破壊方法は
真空破壊をより早く完了することがより高い効果を決定
づけることから、大気圧を使用する従来法は大型の弁
(真空破壊弁)を用いて真空破壊を実施してきた。
形品などには、ホットタイプと違って、外部加熱を原則
として要しないコールドキュアタイプ(または常温キュ
アタイプ)のHR(High Resiliense)品が存在する。
このHRシートクッションやシートバック等のHR製品
では、成形後、製品の独立気泡内に入り込んでいるウレ
タン等の発泡ガスを製品から抜き取る操作が加えられ
る。ガスを抜き取らずに製品が常温で冷えると、製品が
不均等に縮み、製品の寸法不良,外観不良を引き起こす
からである。製品aから発泡ガスを抜き取る方法には、
従来、ローラ8で機械的に押し潰すローラ式ガス抜き
法(図3)や、ゴムシート9,9間に製品aを挟み込
みシート間を真空にして製品aを圧縮しガスを抜き取る
ゴムシート真空ガス抜き法(図4)、或いは、真空箱
に製品を入れ、真空,真空破壊を繰り返してガスを抜く
真空破壊方法等があった。ここで、上記真空破壊方法は
真空破壊をより早く完了することがより高い効果を決定
づけることから、大気圧を使用する従来法は大型の弁
(真空破壊弁)を用いて真空破壊を実施してきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来の真空
破壊法は、大気を急速に吸引するため、真空破壊時に大
きい音を発し、加えて、工場内の大気を一時的に負圧に
してしまうため、工場の窓ガラスや扉を振動させ、更に
大きな騒音を誘発させる問題があった。また、真空破壊
をより早く完了すべく真空破壊弁が大型化してきている
が、これが却ってその動作時間を長くし、ガス抜き効果
を下げてしまうといった不具合もあった。
破壊法は、大気を急速に吸引するため、真空破壊時に大
きい音を発し、加えて、工場内の大気を一時的に負圧に
してしまうため、工場の窓ガラスや扉を振動させ、更に
大きな騒音を誘発させる問題があった。また、真空破壊
をより早く完了すべく真空破壊弁が大型化してきている
が、これが却ってその動作時間を長くし、ガス抜き効果
を下げてしまうといった不具合もあった。
【0004】本発明は上記問題点を解決するもので、真
空破壊の動作時間を短くしてガス抜き効果高め、更に、
騒音防止にも威力を発揮する発泡成形品の真空破壊方法
及びその真空破壊装置を提供することを目的とする。
空破壊の動作時間を短くしてガス抜き効果高め、更に、
騒音防止にも威力を発揮する発泡成形品の真空破壊方法
及びその真空破壊装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
請求項1に記載の本発明の要旨は、脱型時のコールドキ
ュアタイプの発泡成形品を連通セル化させる発泡成形品
の真空破壊方法において、成形を終えた発泡成形品を真
空箱内へ搬入し、次いで、該真空箱内を減圧状態にした
後、該真空箱へ加圧エアを供給することを特徴とする発
泡成形品の真空破壊方法にある。請求項2記載の発明に
係る発泡成形品の真空破壊方法は、加圧エアを保有する
レシーバタンクが請求項1の真空箱に真空破壊弁を介し
て連結され、該真空破壊弁を閉にして真空箱を減圧状態
にした後、真空破壊弁を開にして真空箱へ加圧エアを供
給するようにしたことを特徴とする。請求項3に記載の
本発明の要旨は、脱型時のコールドキュアタイプの発泡
成形品を連通セル化させる発泡成形品の真空破壊装置に
おいて、成形を終えた発泡成形品をその中へ搬入し得る
真空箱と、加圧エアを保有して、前記真空箱に真空破壊
弁を介して連結されるレシーバタンクと、を具備するこ
とを特徴とする発泡成形品の真空破壊装置にある。
請求項1に記載の本発明の要旨は、脱型時のコールドキ
ュアタイプの発泡成形品を連通セル化させる発泡成形品
の真空破壊方法において、成形を終えた発泡成形品を真
空箱内へ搬入し、次いで、該真空箱内を減圧状態にした
後、該真空箱へ加圧エアを供給することを特徴とする発
泡成形品の真空破壊方法にある。請求項2記載の発明に
係る発泡成形品の真空破壊方法は、加圧エアを保有する
レシーバタンクが請求項1の真空箱に真空破壊弁を介し
て連結され、該真空破壊弁を閉にして真空箱を減圧状態
にした後、真空破壊弁を開にして真空箱へ加圧エアを供
給するようにしたことを特徴とする。請求項3に記載の
本発明の要旨は、脱型時のコールドキュアタイプの発泡
成形品を連通セル化させる発泡成形品の真空破壊装置に
おいて、成形を終えた発泡成形品をその中へ搬入し得る
真空箱と、加圧エアを保有して、前記真空箱に真空破壊
弁を介して連結されるレシーバタンクと、を具備するこ
とを特徴とする発泡成形品の真空破壊装置にある。
【0006】請求項1の発明のごとく、真空箱内を減圧
状態にした後、該真空箱へ加圧エアを供給すると、加圧
エアと真空箱内の圧力落差が従来に増して大きくなるの
で、ガス抜き(クラッシング)効果は高まり、また、真
空破壊の動作時間を短縮できる。請求項2,3の発明の
ごとく、真空箱を減圧状態にした後、真空破壊弁を開に
してレシーバタンク内の加圧エアを真空箱へ供給できる
ようにすると、周辺の大気を取り込まず、また、加圧エ
アの動きが真空箱,レシーバタンクといった密閉容器内
で行われるので、作業者等への騒音の伝わりは小さくな
る。
状態にした後、該真空箱へ加圧エアを供給すると、加圧
エアと真空箱内の圧力落差が従来に増して大きくなるの
で、ガス抜き(クラッシング)効果は高まり、また、真
空破壊の動作時間を短縮できる。請求項2,3の発明の
ごとく、真空箱を減圧状態にした後、真空破壊弁を開に
してレシーバタンク内の加圧エアを真空箱へ供給できる
ようにすると、周辺の大気を取り込まず、また、加圧エ
アの動きが真空箱,レシーバタンクといった密閉容器内
で行われるので、作業者等への騒音の伝わりは小さくな
る。
【0007】
【実施形態】以下、本発明に係る発泡成形品の真空破壊
方法(以下、単に「真空破壊方法」という。)及びその
真空破壊装置の実施形態について詳述する。図1,図2
は本発明に係る真空破壊方法に用いる真空クラッシング
装置の一形態で、図1はその正面図、図2は図1の平面
図を示す。
方法(以下、単に「真空破壊方法」という。)及びその
真空破壊装置の実施形態について詳述する。図1,図2
は本発明に係る真空破壊方法に用いる真空クラッシング
装置の一形態で、図1はその正面図、図2は図1の平面
図を示す。
【0008】本発明の真空破壊方法の説明に先立ち、ま
ず、これに使用する真空破壊装置について述べる。図
中、符号1は中空の方形体からなる真空箱で、図1の右
方にある入口側には発泡成形品aを真空箱1内に入れる
ための扉2が設けられ、左方の出口側にも発泡成形品を
取り出すための扉3が設けられている。両扉2,3はア
クチュエータたるエアシリンダ4,5により開閉自在に
作動するしかけになっている。
ず、これに使用する真空破壊装置について述べる。図
中、符号1は中空の方形体からなる真空箱で、図1の右
方にある入口側には発泡成形品aを真空箱1内に入れる
ための扉2が設けられ、左方の出口側にも発泡成形品を
取り出すための扉3が設けられている。両扉2,3はア
クチュエータたるエアシリンダ4,5により開閉自在に
作動するしかけになっている。
【0009】符号6はコンベアで、扉2を開けて真空破
壊しようとする発泡成形品aを真空箱1内へ搬入するた
めのものである(図2)。符号7もコンベアで、真空箱
1内で真空破壊を終えた発泡成形品aを箱外へ搬出する
ためにある。発泡成形品aの箱外への搬出を手助けすべ
く、真空箱1の内部にもコンベア8が設置されている
(図1)。
壊しようとする発泡成形品aを真空箱1内へ搬入するた
めのものである(図2)。符号7もコンベアで、真空箱
1内で真空破壊を終えた発泡成形品aを箱外へ搬出する
ためにある。発泡成形品aの箱外への搬出を手助けすべ
く、真空箱1の内部にもコンベア8が設置されている
(図1)。
【0010】真空箱1にはその上部に真空弁9が設けら
れ、該真空箱1は真空弁9を介して図示しないバキュー
ム装置へとつながる。バキューム装置を作動させること
によって、真空箱1内を減圧,真空状態にできる構成で
ある。一方、真空箱1の底部には、真空破壊弁10を介
して加圧エアを保有するレシーバタンク11が連結され
ている。真空箱1は加圧エアの圧力にも耐えるような圧
力容器構造にはなっていない。レシーバタンクの加圧エ
アで真空破壊するにあたっては、真空箱1内が正圧とな
らぬよう加圧エア圧とレシーバタンク11の容積とを大
気圧換算して設定している。勿論、真空箱1を正圧で耐
える構造に設計製作することも可能である。斯る場合
は、より高い加圧エアで発泡成形品aを圧縮できること
から、効果的なガス抜きが得られることとなる。符号1
2は加圧エア供給配管で、符号13は弁を示す。弁13
を開にすることで、加圧エア供給配管12からレシーバ
タンク11へ所定の加圧エアが送り込まれる。
れ、該真空箱1は真空弁9を介して図示しないバキュー
ム装置へとつながる。バキューム装置を作動させること
によって、真空箱1内を減圧,真空状態にできる構成で
ある。一方、真空箱1の底部には、真空破壊弁10を介
して加圧エアを保有するレシーバタンク11が連結され
ている。真空箱1は加圧エアの圧力にも耐えるような圧
力容器構造にはなっていない。レシーバタンクの加圧エ
アで真空破壊するにあたっては、真空箱1内が正圧とな
らぬよう加圧エア圧とレシーバタンク11の容積とを大
気圧換算して設定している。勿論、真空箱1を正圧で耐
える構造に設計製作することも可能である。斯る場合
は、より高い加圧エアで発泡成形品aを圧縮できること
から、効果的なガス抜きが得られることとなる。符号1
2は加圧エア供給配管で、符号13は弁を示す。弁13
を開にすることで、加圧エア供給配管12からレシーバ
タンク11へ所定の加圧エアが送り込まれる。
【0011】次に、上記真空クラッシング装置を使った
発泡成形品の真空破壊方法について説明する。コールド
法における脱型時の発泡成形品aには、独立気泡が存在
している。該独立気泡部分を連通セル化させるべく、ま
ず、発泡成形品aを搬入側コンベア6へ載せていく。そ
して、真空箱1に入り得る所定数の発泡成形品aがたま
った時点で、アクチュエータ4,5を作動させ、扉2,
3を開放させる。次いで、コンベア6を動かし、真空箱
1内へ発泡成形品aを搬入する。ここで、真空クラッシ
ング装置は、通常、バッチ式のため、真空箱1の大きさ
に合わせて発泡成形品aをストックできるコンベア6が
設置される。
発泡成形品の真空破壊方法について説明する。コールド
法における脱型時の発泡成形品aには、独立気泡が存在
している。該独立気泡部分を連通セル化させるべく、ま
ず、発泡成形品aを搬入側コンベア6へ載せていく。そ
して、真空箱1に入り得る所定数の発泡成形品aがたま
った時点で、アクチュエータ4,5を作動させ、扉2,
3を開放させる。次いで、コンベア6を動かし、真空箱
1内へ発泡成形品aを搬入する。ここで、真空クラッシ
ング装置は、通常、バッチ式のため、真空箱1の大きさ
に合わせて発泡成形品aをストックできるコンベア6が
設置される。
【0012】その後、搬入側コンベア6上の製品が真空
箱1内に入り切った時点で、アクチュエータ4,5を作
動させ、真空箱1の両扉2,3を閉じる。扉2,3が閉
まったのを確認し、続いて、真空弁9を開放し、図示し
ないバキューム装置の稼動によって真空箱内を減圧,真
空にしていく(操作1)。真空度が進むにつれ、発泡成
形品a内にある独立気泡部分は気泡内のガス圧で膨れ上
がり、独立気泡の一部はセル膜を破り連通化していく。
そうして、真空度が設定値、或いは設定時間になったと
ころで、真空弁9を閉止する。
箱1内に入り切った時点で、アクチュエータ4,5を作
動させ、真空箱1の両扉2,3を閉じる。扉2,3が閉
まったのを確認し、続いて、真空弁9を開放し、図示し
ないバキューム装置の稼動によって真空箱内を減圧,真
空にしていく(操作1)。真空度が進むにつれ、発泡成
形品a内にある独立気泡部分は気泡内のガス圧で膨れ上
がり、独立気泡の一部はセル膜を破り連通化していく。
そうして、真空度が設定値、或いは設定時間になったと
ころで、真空弁9を閉止する。
【0013】しかる後、真空破壊弁10を開放し、レシ
ーバタンク11内に貯溜しておいた加圧エアを真空箱1
内へ吹込み、真空破壊を実施する(操作2)。真空状態
下にある真空箱1内と加圧状態下にあるレシーバタンク
11内とは圧力落差が大きいことから、真空箱1内に置
かれた発泡成形品aは真空状態から大気圧へと一気に進
む。そして、この過程で、独立気泡のセル膜をクラッシ
ュする真空破壊が遂行される。上述のごとく、圧力差の
大きいことが瞬時にして強力な真空破壊を生む。コール
ドキュアタイプの発泡成形品aは、脱型時において独立
気泡の強度が弱く、また、セル膜も比較的薄いとされ
る。従って、操作1,2を数回繰り返すだけで、発泡成
形品aの独立気泡部分がきれいに連通セル化していく。
尚、真空箱1の両扉2,3は、真空箱1内の圧力が高く
なりすぎた場合、開放し、安全弁としての役目も果たせ
る構造になっている。
ーバタンク11内に貯溜しておいた加圧エアを真空箱1
内へ吹込み、真空破壊を実施する(操作2)。真空状態
下にある真空箱1内と加圧状態下にあるレシーバタンク
11内とは圧力落差が大きいことから、真空箱1内に置
かれた発泡成形品aは真空状態から大気圧へと一気に進
む。そして、この過程で、独立気泡のセル膜をクラッシ
ュする真空破壊が遂行される。上述のごとく、圧力差の
大きいことが瞬時にして強力な真空破壊を生む。コール
ドキュアタイプの発泡成形品aは、脱型時において独立
気泡の強度が弱く、また、セル膜も比較的薄いとされ
る。従って、操作1,2を数回繰り返すだけで、発泡成
形品aの独立気泡部分がきれいに連通セル化していく。
尚、真空箱1の両扉2,3は、真空箱1内の圧力が高く
なりすぎた場合、開放し、安全弁としての役目も果たせ
る構造になっている。
【0014】真空破壊弁10を開放し、しばらく経過し
て真空箱内がほぼ大気圧になったら、真空破壊弁10を
閉じる。これで、真空箱1内に配設された発泡成形品に
係る独立気泡のセル膜について、第一回目の真空破壊が
終わる。次いで、真空破壊弁10を閉じ状態にして真空
弁9をまた開にし、バキューム装置を働かせ真空箱1内
を減圧,真空にしていく。この間に、弁13を開にして
エア供給配管12から加圧エアをレシーバタンク11へ
送り込む。そして、レシーバタンク11が所定圧になっ
たところで弁13を閉じ、スタンバイの状態とする。そ
の後、真空弁9を閉じ、続いて、真空破壊弁10を開放
し、次なる真空破壊を遂行する。
て真空箱内がほぼ大気圧になったら、真空破壊弁10を
閉じる。これで、真空箱1内に配設された発泡成形品に
係る独立気泡のセル膜について、第一回目の真空破壊が
終わる。次いで、真空破壊弁10を閉じ状態にして真空
弁9をまた開にし、バキューム装置を働かせ真空箱1内
を減圧,真空にしていく。この間に、弁13を開にして
エア供給配管12から加圧エアをレシーバタンク11へ
送り込む。そして、レシーバタンク11が所定圧になっ
たところで弁13を閉じ、スタンバイの状態とする。そ
の後、真空弁9を閉じ、続いて、真空破壊弁10を開放
し、次なる真空破壊を遂行する。
【0015】前記真空,真空破壊の操作は、条件にもよ
るが、通常は1〜4回ぐらい実施し、その後、真空箱1
の両扉2,3を開放して、製品6をコンベア8にて搬出
することになる。かくして、連通セル化した所望の発泡
成形品aが、製品搬送コンベア9に載って取り出され
る。
るが、通常は1〜4回ぐらい実施し、その後、真空箱1
の両扉2,3を開放して、製品6をコンベア8にて搬出
することになる。かくして、連通セル化した所望の発泡
成形品aが、製品搬送コンベア9に載って取り出され
る。
【0016】このように構成した真空破壊方法及びその
真空破壊装置は、従来のごとく、真空クラッシング装置
の周囲にある大気を使用する真空破壊でないので、騒音
が小さい。すなわち、レシーバタンク11,真空箱1で
覆われた密閉容器中で加圧エアが移動するので、タンク
外への音洩れが小さくなる。そして、レシーバタンク1
1内の加圧エアのみが利用されるので、周囲の空気を真
空クラッシング装置内へ急激に取り込むために、工場内
の大気を一時的に負圧にし工場の窓ガラスや扉を振動さ
せるといった従来みられた不具合も解消する。
真空破壊装置は、従来のごとく、真空クラッシング装置
の周囲にある大気を使用する真空破壊でないので、騒音
が小さい。すなわち、レシーバタンク11,真空箱1で
覆われた密閉容器中で加圧エアが移動するので、タンク
外への音洩れが小さくなる。そして、レシーバタンク1
1内の加圧エアのみが利用されるので、周囲の空気を真
空クラッシング装置内へ急激に取り込むために、工場内
の大気を一時的に負圧にし工場の窓ガラスや扉を振動さ
せるといった従来みられた不具合も解消する。
【0017】更に、加圧エアを使用することによって、
該加圧エアと真空箱内の真空度との気圧落差が従来に増
して大きくなるので、真空破壊時間が短縮し、これがま
た、高いガス抜き(連通セル化)効果を生む。へッドレ
ストクッションでは、深い凹凸形状や硬い材料との複合
化などで真空クラッシングの必要性がますますアップし
てきているが、本発明に係る真空破壊時間の短縮による
そのスピードアップ技術が極めて有効となる。加えて、
真空破壊に加圧エアを使用するため、真空破壊弁10を
小形化できるメリットもある。真空破壊弁10の台数も
少なく済ませることも可能で、コスト低減にも結びつ
く。
該加圧エアと真空箱内の真空度との気圧落差が従来に増
して大きくなるので、真空破壊時間が短縮し、これがま
た、高いガス抜き(連通セル化)効果を生む。へッドレ
ストクッションでは、深い凹凸形状や硬い材料との複合
化などで真空クラッシングの必要性がますますアップし
てきているが、本発明に係る真空破壊時間の短縮による
そのスピードアップ技術が極めて有効となる。加えて、
真空破壊に加圧エアを使用するため、真空破壊弁10を
小形化できるメリットもある。真空破壊弁10の台数も
少なく済ませることも可能で、コスト低減にも結びつ
く。
【0018】尚、本発明においては前記実施形態に示す
ものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種
々変更できる。真空箱1,真空弁9,真空破壊弁10,
レシーバタンク11等の形状,大きさ,個数等は用途に
あわせて適宜選択される。
ものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種
々変更できる。真空箱1,真空弁9,真空破壊弁10,
レシーバタンク11等の形状,大きさ,個数等は用途に
あわせて適宜選択される。
【0019】
【発明の効果】以上のごとく、本発明の発泡成形品の真
空破壊方法及びその真空破壊装置は、ガス抜き効果を高
め、しかも、短時間処理を可能にして騒音も発しないな
ど極めて有益である。
空破壊方法及びその真空破壊装置は、ガス抜き効果を高
め、しかも、短時間処理を可能にして騒音も発しないな
ど極めて有益である。
【図1】本発明に係る発泡成形品の真空破壊方法に用い
る真空クラッシング装置の一部破断側面図である。
る真空クラッシング装置の一部破断側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】従来技術の説明側面図である。
【図4】従来技術の説明側面図である。
1 真空箱 10 真空破壊弁 11 レシーバタンク a 発泡成形品
Claims (3)
- 【請求項1】 脱型時のコールドキュアタイプの発泡成
形品を連通セル化させる発泡成形品の真空破壊方法にお
いて、 成形を終えた発泡成形品を真空箱内へ搬入し、次いで、
該真空箱内を減圧状態にした後、該真空箱へ加圧エアを
供給することを特徴とする発泡成形品の真空破壊方法。 - 【請求項2】 加圧エアを保有するレシーバタンクが前
記真空箱に真空破壊弁を介して連結され、該真空破壊弁
を閉にして真空箱を減圧状態にした後、真空破壊弁を開
にして真空箱へ加圧エアを供給するようにした請求項1
記載の発泡成形品の真空破壊方法。 - 【請求項3】 脱型時のコールドキュアタイプの発泡成
形品を連通セル化させる発泡成形品の真空破壊装置にお
いて、成形を終えた発泡成形品をその中へ搬入し得る真
空箱(1)と、加圧エアを保有して、前記真空箱に真空
破壊弁を介して連結されるレシーバタンク(11)と、
を具備することを特徴とする発泡成形品の真空破壊装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9024299A JPH10204205A (ja) | 1997-01-22 | 1997-01-22 | 発泡成形品の真空破壊方法及びその真空破壊装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9024299A JPH10204205A (ja) | 1997-01-22 | 1997-01-22 | 発泡成形品の真空破壊方法及びその真空破壊装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10204205A true JPH10204205A (ja) | 1998-08-04 |
Family
ID=12134299
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9024299A Pending JPH10204205A (ja) | 1997-01-22 | 1997-01-22 | 発泡成形品の真空破壊方法及びその真空破壊装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10204205A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2401108A (en) * | 2003-05-02 | 2004-11-03 | Sun Own Ind Co Ltd | Vacuum cell bursting method |
JP2005133082A (ja) * | 2003-10-08 | 2005-05-26 | Mitsuma Giken Kk | 連泡性ゴム材料の製造方法及びゴムローラの製造方法 |
JP2012171102A (ja) * | 2011-02-17 | 2012-09-10 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 発泡成形体のクラッシング方法及びクラッシング装置 |
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