JPH10204006A - ヨウ化トリフルオロメタンの製造方法 - Google Patents

ヨウ化トリフルオロメタンの製造方法

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JPH10204006A JP9276186A JP27618697A JPH10204006A JP H10204006 A JPH10204006 A JP H10204006A JP 9276186 A JP9276186 A JP 9276186A JP 27618697 A JP27618697 A JP 27618697A JP H10204006 A JPH10204006 A JP H10204006A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 副生物が少なく、工業的実施が可能な安価な
ヨウ化トリフルオロメタンの製造方法を提供する。 【解決手段】 金属の塩を炭素質担体に担持した触媒の
存在下に、酸素を共存させてトリフルオロメタンとヨウ
素を反応させることを特徴とするヨウ化トリフルオロメ
タンの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヨウ化トリフルオロメ
タンの製造方法に関するものである。さらに、詳しく
は、金属の塩を炭素質担体に担持した触媒の存在下に、
酸素を共存させてトリフルオロメタンとヨウ素を反応さ
せることを特徴とするヨウ化トリフルオロメタンの製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ヨウ化トリフルオロメタンは、ハロン1
301やハロン1211などを代替する消火剤として期
待されているのみならず、トリフルオロメチル基を導入
する原料として界面活性剤、農薬、医薬品などのフッ素
含有合成中間体として極めて有用な化合物である。従来
使用されてきたハロン1301やハロン1211などの
消火剤はオゾン層を破壊したり、地球を温暖化する作用
があり、近年の環境保護の法規制によって使用不可能と
なりつつある。しかし、ヨウ化トリフルオロメタンは、
大気寿命が非常に短かく、オゾン層の破壊や地球温暖化
の作用が限りなく小さいのでその消火剤としての使用が
期待されている。
【0003】従来いくつかのヨウ化トリフルオロメタン
の製造方法が公知である。例えば、ジャーナル オブ
ケミカル ソサエティー(J.Chem.Soc.)第584ペー
ジ(1951年)や、ジャーナル オブ オーガニック
ケミストリー(J.Org.Chem.)第833ページ(19
67年)には、トリフルオロ酢酸のアルカリ金属塩や銀
塩をヨウ素と反応させる方法が報告されている。さら
に、ジャーナル オブオーガニック ケミストリー(J.
Org.Chem.)第2016ページ(1958年)や、特開
平2−262529号公報には、トリフルオロアセチル
ハライドとヨウ化カリウムやヨウ化リチウムを反応させ
る方法が報告されている。
【0004】しかしながら、これらの従来法は、いずれ
もトリフルオロ酢酸およびその誘導体を原料とする方法
である。これらの原料は高価であり、さらにトリフルオ
ロ酢酸のアルカリ金属塩を原料とする場合には、水分の
除去が大切で結晶水の除去まで厳しく行う必要があり、
それでも収率は約70%程度と低く効率的ではない。こ
の収率を改善するため、しばしば高価な銀塩が使用され
るが、工業プロセスとして必ずしも有利な方法とは言い
難い。
【0005】また、特開昭52−68110号公報に
は、トリフルオロメタンとヨウ素との反応により、ヨウ
化トリフルオロメタンを製造する方法が開示されてい
る。特開昭52−68110号公報の製法は、活性炭あ
るいは活性アルミナにアルカリ金属あるいはアルカリ土
類金属塩を担持した触媒の存在下にトリフルオロメタン
とヨウ素を反応させヨウ化トリフルオロメタンを製造す
る方法である。しかしながら、本発明者らがこの報告に
基づき忠実に再現実験を繰り返して行った結果、開示さ
れた技術はカーボンの析出が起こり、1〜2日の反応で
触媒活性が極端に低下すること、また回収されるヨウ素
の中に高分子のポリマーと推定されるペースト状の不純
物が極めて多く精製が著しく困難であり、リサイクルす
るための複雑な設備が不可欠であることが判り、工業プ
ロセスとして成り立たないことが判った。即ち、特開昭
52−68110号公報に開示された触媒は、触媒寿命
が非常に短く、実用にはほど遠いという致命的な欠陥が
明らかとなった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述の報告に開示され
たヨウ化トリフルオロメタンの製造方法は、原料のトリ
フルオロ酢酸やその誘導体が高価であるとか、収率が低
いため高価な銀塩を使用したりする必要があった。ま
た、トリフルオロメタンを原料とする製造方法ではカー
ボンの析出が起こり、触媒寿命が短く、さらに回収され
るヨウ素にはペースト状の不純物が多く、精製、リサイ
クルするための複雑な設備が不可欠となるといった致命
的な欠陥を有していた。それ故、従来の欠点を克服した
安価なヨウ化トリフルオロメタンの製造方法の開発が望
まれていた。
【0007】本発明が解決しようとする課題は、副生物
が少なく、工業的実施が可能な安価なヨウ化トリフルオ
ロメタンの製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、こうした
現状に鑑み、トリフルオロメタンとヨウ素を反応させる
ヨウ化トリフルオロメタンの製造方法について鋭意検討
した。その結果、金属の塩を炭素質担体に担持した触媒
の存在下に、酸素を共存させながらトリフルオロメタン
とヨウ素を反応させると驚くべきことに、触媒寿命が長
期に亘って保持されること、かつヨウ化トリフルオロメ
タンおよび副生成物であるヨウ化ペンタフルオロエタン
に転化しなかったヨウ素がペースト状の不純物を含ま
ず、ほとんど高純度なヨウ素として回収され、そのまま
リサイクルできることを見い出し、本発明を完成するに
至った。
【0009】すなわち、本発明は、金属の塩を炭素質担
体に担持した触媒の存在下に、酸素を共存させてトリフ
ルオロメタンとヨウ素を反応させることを特徴とするヨ
ウ化トリフルオロメタンの製造方法に関するものであ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明によれば、金属の塩を炭素
質担体に担持した触媒は、長期にわたって安定な活性を
示し、高い転化率と経済的に満足できる選択性を示す高
性能な触媒系となる。本発明によれば、本発明の触媒の
存在下に、酸素を共存させてトリフルオロメタンとヨウ
素を反応させるだけでヨウ化トリフルオロメタンを効率
的に製造できる。本発明によれば、反応系に供給された
ヨウ素は、ヨウ化トリフルオロメタンおよび副生成物で
あるヨウ化ペンタフルオロエタンに転化したヨウ素原子
を除いて、反応後に単に冷却するだけで高純度のヨウ素
として回収される。
【0011】以下、本発明について更に詳しく説明す
る。
【0012】本発明において使用される触媒は、炭素質
担体に金属の塩を担持したものである。
【0013】本発明における炭素質担体とは、活性炭、
グラファイト、繊維状活性炭、カーボンモレキュラーシ
ーブスなどである。活性炭は、通常、木材、褐炭、泥炭
を塩化亜鉛、リン酸などで処理して乾燥するか、あるい
は木炭などを水蒸気で活性化して造られるが、一般に入
手できる市販品を使用できる。グラファイトは、天然に
産出するか、通常、無煙炭、ピッチなどをアーク炉で高
温加熱して造られるが、一般に入手できる市販品を使用
できる。また、繊維状活性炭は、セルロース系、アクリ
ロニトリル系、フェノール系繊維などを酸化処理、炭
化、賦活して造られるが、いずれの方法で作られた繊維
状活性炭でも使用できる。カーボンモレキュラーシーブ
スは、例えば、ガスレビュー No.177 第1ペー
ジ(1988年)に記載されているように、植物系の材
料から炭をつくり、これから数段階の工程を経て本来の
穴を埋め、穴の大きさを揃えたものである。
【0014】これら炭素質担体は必要ならば、これらの
混合物を用いても差し支えない。炭素質担体の形状は、
粉状、粒状、塊状などのものが知られ、いずれの形状の
ものも使用できるが、好ましくは2〜15mm程度の大
きさの球状、柱状、タブレット状、粒状のものがよい。
これら炭素質担体は、必要ならば炭素質担体にしばしば
含まれるアミン、灰分などの除去のために硝酸、塩酸、
リン酸などにより処理しても何ら差し支えない。なお一
般に、触媒の担体として用いられるアルミナ、シリカ、
チタニアなどは、ヨウ化トリフルオロメタンを生成する
活性が低かったり、本発明の反応条件下で担体が分解す
る場合があり好ましくない。
【0015】本発明において、使用される金属は、アル
カリ金属および/またはアルカリ土類金属、アルカリ金
属および貴金属、アルカリ土類金属および貴金属、また
はアルカリ金属、アルカリ土類金属および貴金属であ
る。
【0016】アルカリ金属としては、例えばリチウム、
ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウムが挙げら
れ、これらのうち好ましくはカリウム、ルビジウム、セ
シウムである。これらの金属は、各々単独でも使用でき
るが、より好ましくはカリウムとセシウム、またはカリ
ウムとルビジウムの組み合わせがよい。
【0017】アルカリ土類金属としては、例えばベリリ
ウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バ
リウムが挙げられるが、好ましくはマグネシウム、カル
シウム、バリウムおよび/またはこれらの混合物であ
る。これらアルカリ土類金属はアルカリ金属と組み合わ
せて使用されるが、好ましくはアルカリ金属およびアル
カリ土類金属としてマグネシウムとの組み合わせがよ
い。
【0018】本発明において使用される貴金属として
は、例えば白金、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、
イリジウムを挙げることができる。これらの貴金属は単
独で使用してもよいが、これらの貴金属の混合物として
用いてもよい。これらの貴金属のうち、白金、ロジウム
がより好ましい。これらの貴金属は、アルカリ金属およ
び貴金属、アルカリ土類金属および貴金属、またはアル
カリ金属、アルカリ土類金属および貴金属の組み合わせ
で使用されるが、好ましくはアルカリ金属と貴金属の組
み合わせであり、さらに好ましくはアルカリ金属と貴金
属の組み合わせとしてカリウム、セシウムおよび白金、
またはカリウム、ルビジウムおよび白金がよい。
【0019】本発明によれば、これらの金属は金属の塩
として炭素質担体に担持される。アルカリ金属、アルカ
リ土類金属および貴金属の塩は、通常、溶媒への溶解
度、取り扱いの容易さ、試薬としての入手の容易さ、安
定性および乾燥工程や熱分解工程の挙動などを考慮し
て、金属の塩を形成する原料、例えば金属の水酸化物、
ハロゲン化物、硝酸塩、炭酸塩、カルボン酸塩、アルコ
キシドなどから選択して使用できる。使用できる金属の
塩の具体例として、アルカリ金属の水酸化物としては、
例えば、水酸化カリウム、水酸化ルビジウム、水酸化セ
シウム等、ハロゲン化物としては、塩化カリウム、臭化
カリウム、ヨウ化カリウム、塩化ルビジウム、臭化ルビ
ジウム、ヨウ化ルビジウム、塩化セシウム、臭化セシウ
ム、ヨウ化セシウム等、硝酸および炭酸塩としては、硝
酸カリウム、硝酸ルビジウム、硝酸セシウム、炭酸カリ
ウム、炭酸ルビジウム、炭酸セシウム等、カルボン酸塩
としては、酢酸カリウム、ぎ酸カリウム、酢酸ルビジウ
ム、ぎ酸ルビジウム、酢酸セシウム、ぎ酸セシウム等、
アルコキシドとしては、カリウムメトキシド、カリウム
エトキシド、ルビジウムメトキシド、ルビジウムエトキ
シド、セシウムメトキシド、セシウムエトキシドなどが
挙げられる。アルカリ土類金属の水酸化物としては、例
えば、水酸化バリウム等、ハロゲン化物としては、塩化
マグネシウム、臭化マグネシウム、ヨウ化マグネシウ
ム、塩化カルシウム、臭化カルシウム、ヨウ化カルシウ
ム、塩化バリウム、臭化バリウム、ヨウ化バリウム等、
硝酸塩としては、硝酸マグネシウム、硝酸カルシウム、
硝酸バリウム等、カルボン酸塩としては、酢酸マグネシ
ウム、ぎ酸マグネシウム、酢酸バリウムなどが挙げられ
る。
【0020】使用できる貴金属の塩としては、例えば、
白金の塩として、四塩化白金酸アンモニウム、六塩化白
金酸アンモニウム、六塩化白金酸六水和物、テトラアン
ミン白金塩化物等、ルテニウムの金属の塩として、塩化
ルテニウム、臭化ルテニウム、ヘキサアンミンルテニウ
ム塩化物、ヘキサアンミンルテニウム臭化物、クロロペ
ンタアンミンルテニウム塩化物等、ロジウムの金属の塩
としては、塩化ロジウム、酸化ロジウム、硝酸ロジウ
ム、ヘキサクロロロジウム酸アンモニウム、四酢酸二ロ
ジウム、ヘキサアンミンロジウム塩化物等、パラジウム
の金属の塩としては、塩化パラジウム、硝酸パラジウ
ム、四塩化パラジウム酸アンモニウム、テトラアンミン
パラジウム塩化物、イリジウムの金属の塩としては、塩
化イリジウム、臭化イリジウム、硫化イリジウムなどが
挙げられる。
【0021】本発明において、前述の金属の塩を炭素質
担体に担持する方法は特に限定されないが、例えば、常
圧あるいは減圧下に担体を金属の塩の溶液に含浸させる
含浸担持法、担体を金属の塩の溶液に浸漬した後、撹拌
しながら沈殿剤を加え、担体上に金属の塩の沈殿を作る
沈着法、金属の塩の溶液に沈殿剤を加え沈殿を作った
後、これに、炭素質担体を加えて、混練する混練法など
によって調製すればよい。これらの担持法のうち、工程
の簡略さや経済性を考慮して含浸担持法が好ましい。
【0022】含浸担持法で本発明の触媒を調製するに
は、例えば以下のようにして調製すればよい。まず、所
定量の金属の塩を溶媒に溶解する。溶解する際の温度は
室温でよいが、必要なら適宜加熱して金属の塩を溶解す
る。使用する溶媒は、水、有機溶媒またはこれらの混合
物である。有機溶媒としては、メタノール、エタノー
ル、プロパノール、ブタノール類などのアルコール類、
アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ンなどのケトン類、ジエチルエーテル、ジイソプロピル
エーテルなどのエーテル類、ベンゼン、トルエン、キシ
レンなどの芳香族化合物が挙げられる。これら溶媒のう
ち経済性、安全性を考慮して水、メタノール、アセトン
がより好ましい。使用する溶媒量は、炭素質担体、金属
の塩、溶媒の種類により大幅に異なるため、特に限定す
ることは困難であるが、例えば活性炭を担体に使用した
場合、活性炭100gに対して50〜1000mlが適
当である。次に、金属の塩を溶解した溶媒の中に所定量
の炭素質担体を浸漬する。浸漬時間は2時間以上であれ
ば良く、一晩静置してもよい。浸漬後に溶媒が残らない
場合は、そのまま通常の乾燥機に入れ80〜150℃で
予備乾燥する。浸漬後に溶媒が残っている場合には、例
えば湯浴中フラスコで溶媒を蒸発乾固したり、ロータリ
ーエバポレーターで、徐々に減圧にして、溶媒を蒸発さ
せ、しかる後に前述したように、乾燥機で予備乾燥す
る。二種以上の金属の塩を担持するときは、金属がアル
カリ金属および/またはアルカリ土類金属ならば、溶媒
に二種以上の金属を同時に溶解して前述の方法で同時に
担持しても差し支えない。一方、アルカリ金属および/
またはアルカリ土類金属と貴金属を担持する場合は、各
々別々に担持する操作を繰り返して行うのが好ましい。
本発明によれば、担持する順序は、貴金属を担持して、
しかる後にアルカリ金属および/またはアルカリ土類金
属を担持するのがより好ましい。
【0023】本発明においては、金属の塩を炭素質担体
に担持した後、さらに乾燥、焼成して使用する。乾燥お
よび焼成はそれぞれ別々に行っても、乾燥と焼成を同時
に実施してもよい。乾燥および焼成の条件については、
金属の種類、担体の種類、担持方法などによって大幅に
変化するため限定することは困難であるが、例えば前述
した乾燥機で予備乾燥した担持触媒を反応管に充填し、
窒素、アルゴンなどの不活性ガスを供給しながら、10
0〜200℃でまず1〜3時間乾燥する。しかる後に4
00℃以上750℃以下の温度で、1時間以上5時間以
下の時間、焼成を実施する。焼成温度が750℃を越え
る温度では、しばしば金属の塩の不必要な凝集、蒸発な
どが起こり、触媒活性が低下するため好ましくない。
【0024】本発明における炭素質担体に担持する金属
の炭素質担体への担持量は、触媒全重量に対して0.1
重量%以上50重量%以下である。0.1重量%未満の
場合は、十分な触媒活性が得られず、50重量%を越え
ても触媒活性が向上する効果は小さい。
【0025】本発明によれば、貴金属とアルカリおよび
/またはアルカリ土類金属の原子比が0.001以上
1.0以下である。0.001未満の場合は貴金属を添
加した触媒寿命の延長効果が小さく、1.0を越えると
貴金属が高価であるため経済性が失われ好ましくない。
【0026】本発明において、使用される原料は、トリ
フルオロメタン、ヨウ素および酸素である。トリフルオ
ロメタンの純度に特に制限はないが、望ましくは97%
以上のものを用いるのが好ましい。ヨウ素は、通常の市
販品を使用できる。酸素は、純酸素や空気を用いれば良
く、必要に応じて反応に不活性なガス、例えば窒素、ヘ
リウム、アルゴンなどで希釈することも差し支えない。
【0027】本発明の反応形式については、特に制限が
なく、例えば固定床、流動床、移動床のいずれを採用し
てもよいが、製造プロセスの簡易さから、好ましくは固
定床がよい。反応を固定床で行うには、例えば次のよう
にすればよい。すなわち、先に調製した触媒を充填した
反応管に原料を連続的に気体で供給し反応させる。原料
の供給方法としては、所定反応温度に維持した反応管に
予め混合した原料を気体で供給する。通常、ヨウ素は固
体であるため、加熱、溶融し、液体としたヨウ素の中に
トリフルオロメタンをバブリングさせ、トリフルオロメ
タンとヨウ素の混合ガスを発生させ、しかる後に酸素を
添加し、所定量のヨウ素を反応系へ供給するのがよい。
【0028】本発明において、使用するヨウ素/トリフ
ルオロメタンのモル比は、0.05以上10以下であ
り、好ましくは0.05以上3以下である。0.05未
満であると選択率が低くなり、10を越えると反応で使
用されない回収ヨウ素が多くなり工業的に好ましくな
い。
【0029】本発明において、使用する酸素/トリフル
オロメタンの体積比は、0.01以上1.0以下であ
る。0.01未満であると触媒の活性低下が著しく、触
媒寿命が極端に短くなるばかりでなく、反応後分離する
固体中のヨウ素純度が低下する。1.0を越えると触媒
担体の炭素質担体が燃焼するため好ましくない。
【0030】本発明の方法によれば、反応は300℃以
上750℃以下、好ましくは400℃以上600℃以下
の温度で実施される。300℃未満の温度では、反応速
度が著しく低く、750℃を越えるとヨウ化トリフルオ
ロメタンの分解が生じるため実用的ではない。
【0031】本発明における反応圧力は特に限定されな
いが、原料および生成物の物性を考慮すると、常圧以
上、2MPa以下で実施するのが好ましい。
【0032】本発明によれば、反応装置の材質として
は、炭素鋼、鋳鉄、ステンレス鋼、銅、ニッケルまたは
ハステロイなどが挙げられる。これらのうち炭素鋼、鋳
鉄、ステンレス鋼、銅、およびニッケルはスケールが発
生したり、腐食が認められ、本発明の反応条件下の温度
に暴露される反応管および関連装置の材質は、ハステロ
イが好ましい。
【0033】本発明の方法によれば、反応管を通った反
応ガスは冷却され気体と固体に分離される。気体は、常
法に従って加圧蒸留により、未反応のトリフルオロメタ
ンと生成したヨウ化トリフルオロメタンに分離され、未
反応のトリフルオロメタンは回収し、原料として再利用
され、ヨウ化トリフルオロメタンは製品となる。蒸留
は、バッチ式で実施しても連続式で実施しても一向に差
し支えない。一方、固体は、未反応のヨウ素である。未
反応のヨウ素とは、ヨウ化トリフルオロメタンおよび副
生成物であるヨウ化ペンタフルオロエタンなどに転化し
たヨウ素原子を除くヨウ素分子である。本発明において
特異的なことは、未反応のヨウ素をほとんど高純度のヨ
ウ素分子として回収できることである。酸素を共存させ
ない場合に認められるペースト状不純物は全く生成しな
い。このことは共存させる酸素が高分子量のポリマーと
推定されるペースト状の不純物の生成を抑制しているも
のと信ぜられる。このため回収されたヨウ素は、精製す
ることなく、そのままリサイクルすることができる。工
業的には、例えば掻き取り装置を備えた気固分離搭でヨ
ウ素を分離回収し、再び直接ヨウ素蒸発器へ循環し再利
用することが可能となる。よって、回収のためのわずら
わしい精製工程が不必要となり、経済性に優れたシンプ
ルなプロセスとなる。
【0034】一方、酸素を添加しない場合や炭素質担体
以外の担体を用いた場合には、前述したように回収され
るヨウ素の中に高分子量のポリマーと推定されるペース
ト状の不純物が極めて多い。この回収ヨウ素から、蒸留
操作や昇華によってヨウ素の回収を試みたが、ペースト
状のため回収率は極めて低く約73〜80%に止まっ
た。また、回収ヨウ素をそのまま反応に供してみたが、
トリフルオロメタンの転化率、ヨウ化トリフルオロメタ
ンの選択率、収率の大幅な低下が認められた。
【0035】
【実施例】以下、本発明を具体的に実施例にて説明する
が、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものでは
ない。
【0036】また、表現の簡略化のため、原料のトリフ
ルオロメタン、ヨウ素および酸素と各生成物は、以下の
ように略記する。
【0037】 トリフルオロメタン ;CHF3 酸素 ;O2 ヨウ素 ;I2 ヨウ化トリフルオロメタン ;CF3I ヨウ化ペンタフルオロエタン;C2F5I テトラフルオロメタン ;CF4 以下の実施例中で示す転化率および選択率は、次式で表
わされる。
【0038】転化率(%)=転化したCHF3のモル数
/供給したCHF3のモル数×100 選択率(%)=各生成物のモル数/転化したCHF3の
モル数×100 実施例1 触媒の調製 (1)活性炭担体触媒の調製方法 (a)所定量の貴金属の塩を400gの水に溶解した溶
液に300gの活性炭を加え、一晩浸漬した。浸漬後、
貴金属の塩の溶液は全て活性炭に吸着され残っていなか
った。この活性炭をバットに移し、乾燥機中90〜11
0℃で6時間、予備乾燥した。
【0039】(b)所定量のアルカリ金属および/また
はアルカリ土類金属の塩を400gの水に溶解した溶液
に、(a)で調製した活性炭を再び加え一晩浸漬した。
浸漬後、アルカリ金属および/またはアルカリ土類金属
の塩の溶液が少量残存していたため、ロータリーエバポ
レーターで徐々に減圧にして水を除去した。
【0040】(c)その後、再びこの活性炭をバットに
移し、乾燥機中90〜110℃で6時間、予備乾燥し
た。予備乾燥後、乾燥器に充填し、窒素ガスを流通下、
150℃で1時間乾燥し、さらに、550℃で1時間焼
成して触媒を調製した。
【0041】貴金属の塩を担持しない場合は、(a)を
除き、(b)および(c)工程のみを行って触媒を調製
した。
【0042】(2)グラファイト、カーボンモレキュラ
ーシーブス担体触媒の調製方法 前述の(1)の(b)および(c)と同様の方法で触媒
を調製した (3)活性アルミナ、シリカ、チタニア担体触媒の調製
方法 前述の(2)と全く同様の方法で触媒を調製した。
【0043】尚、金属の塩は、市販品試薬を使用した。
炭素質担体は、以下に記載の担体をそのまま使用した。
【0044】 活性炭 ;武田薬品(株)製、白鷺C2 グラファイト ;和光純薬(株)製、グラファイト粉末のプレ ス成形品 カーボンモレキュラーシーブス;武田薬品(株)製、モルシーボン 活性アルミナ ;住友化学(株)製、KHS−46 シリカ ;富士シリシア(株)製、CARiACT−Q −50 チタニア ;堺化学(株)製、CS−300−24 調製した触媒と金属の担持量を以下の表1に示す。
【0045】
【表1】
【0046】実施例2〜5 内径25mmのハステロイC製反応管に実施例1で調製
した触媒A、B、C、Dの一部を100cc充填した。
反応管を昇温し、反応温度およびCHF3、I2とO2
の混合ガスを表2に示すように供給した。反応ガスは、
冷却管を通して冷却し、気体と固体に分離した後、気体
をガスクロマトグラフィーにより分析した。反応開始か
ら所定時間後の反応ガスの分析結果を表3に示した。一
方、反応ガスを冷却し分離した固体は、いずれも金属光
沢のある黒紫色の板状結晶であった。これを日本工業規
格 K8920に従いヨウ素の含量を分析した結果、い
ずれの回収ヨウ素のヨウ素含量も98%以上であった。
【0047】表3の結果から、活性炭にアルカリ金属の
塩類と貴金属の塩、アルカリ金属の塩とアルカリ土類金
属の塩および貴金属の塩を担持した触媒は、活性および
選択性に優れた寿命の長い触媒となることが判る。
【0048】実施例6〜8 実施例1で調製した触媒E、F、Gの一部を使用し、表
2に示すような条件で反応した。反応の結果を表3に示
す。一方、反応ガスを冷却し分離した固体は、いずれも
金属光沢のある黒紫色の板状結晶であった。これを実施
例2〜5と同様にヨウ素の含量を分析した結果、いずれ
の回収ヨウ素のヨウ素含量も98%以上であった。
【0049】表3に示した結果から、活性炭にアルカリ
金属の塩類、アルカリ金属の塩類およびアルカリ金属の
塩を担持した触媒は活性および選択性に優れた触媒とな
ることが判る。
【0050】実施例9〜12 実施例1で調製した触媒H、I、J、Kの一部を使用
し、表2に示すような条件で反応した。反応の結果を表
3に示す。一方、反応ガスを冷却し分離した固体は、い
ずれも金属光沢のある黒紫色の板状結晶であった。これ
を実施例2〜5と同様にヨウ素の含量を分析した結果、
いずれの回収ヨウ素のヨウ素含量も98%以上であっ
た。
【0051】表3の結果から、活性炭にアルカリ金属の
塩を担持したとき、カリウム金属は高い選択性を示し、
セシウム金属塩は高活性を示すことが判る。また、アル
カリ土類金属の塩を担持した触媒系では活性が小さいこ
とが判る。
【0052】実施例13 実施例1で調製した触媒Fの一部と酸素の代わりに空気
を使用し、表2に示すような条件で反応した。反応の結
果を表3に示す。一方、反応ガスを冷却し分離した固体
は、いずれも金属光沢のある黒紫色の板状結晶であっ
た。これを実施例2〜5と同様にヨウ素の含量を分析し
た結果、いずれの回収ヨウ素のヨウ素含量も98%以上
であった。
【0053】実施例14〜16 実施例1で調製した触媒L(グラファイト)、M(グラ
ファイト)、N(カーボンモレキュラーシーブス)の一
部を使用し、表2に示すような条件で反応した。反応の
結果を表3、表4に示す。一方、反応ガスを冷却し分離
した固体は、いずれも金属光沢のある黒紫色の板状結晶
であった。これを実施例2〜5と同様にヨウ素の含量を
分析した結果、いずれの回収ヨウ素のヨウ素含量も98
%以上であった。
【0054】実施例17〜18 実施例2および4で回収された金属光沢のある黒紫色板
状のヨウ素を、そのまま反応原料として使用し、反応を
行った。それ以外は、実施例2と全く同様の方法で反応
を行った。その結果、表4に示すように実施例2とほぼ
同様の反応成績が得られた。
【0055】比較例1〜4 実施例1で調製した触媒E、F、H(活性炭)、および
M(グラファイト)の一部を用いて、酸素を添加せず
に、表2に示すような条件で反応した。反応結果を表4
に示す。表4の結果から、酸素を共存させないと触媒寿
命が著しく短いことが判る。一方、反応ガスを冷却し分
離した個体は、高分子のポリマーと推定されるペースト
状の不純物を含み、ヨウ素回収は蒸留や昇華の操作は著
しく困難であった。これを実施例2〜5と同様にヨウ素
の含量を分析した結果、いずれの回収ヨウ素中のヨウ素
含量も72〜85%であった。
【0056】比較例5 実施例1で調製した触媒O(活性アルミナ)の一部を使
用し、酸素を添加せずに、表2に示すような条件で反応
した。反応の結果を表4に示す。表4の結果から、活性
アルミナを担体とした触媒系では本反応は進行しない。
【0057】比較例6〜8 実施例1で調製した触媒O(活性アルミナ)、P(シリ
カ)、Q(チタニア)の一部を使用し、表2に示すよう
な条件で反応した。反応結果を表4に示す。表4の結果
から、酸素共存下でも炭素質担体以外の触媒系では本発
明は進行しない。一方、反応ガスを冷却し分離された固
体は、いずれも気体と固体に分離する分離器から掻き取
りが困難な黒褐色の泥状固体であった。実施例2〜5と
同様に回収ヨウ素を分析した結果、純度は85〜93%
であった。
【0058】比較例9 比較例1において、反応時間50時間を経過した後、反
応条件をそのままに保ちながら、CHF3およびI2の
代わりに窒素を120cc/min.、酸素を8cc/
min.として5時間反応系に供給し、触媒の賦活を試
みた。その後、再び比較例1の条件でCHF3およびI
2の供給を行い、反応を行ったが、触媒活性は戻らなか
った。
【0059】
【表2】
【0060】
【表3】
【0061】
【表4】
【0062】
【発明の効果】金属の塩を炭素質担体に担持した触媒の
存在下に、酸素を共存させてトリフルオロメタンとヨウ
素を反応させる本発明により、触媒活性および選択性を
維持したまま、飛躍的に触媒寿命を延長させることが可
能となった。さらに、ヨウ化トリフルオロメタンおよび
副生成物であるヨウ化ペンタフルオロエタンに転化しな
かったヨウ素原子はペースト状の不純物を含むこと無
く、全て高純度のヨウ素として回収し、そのまま繰り返
し反応に使用できる。高価なトリフルオロ酢酸やその誘
導体を用いる従来のヨウ化トリフルオロメタンの製造方
法と比較して、本発明は非常に安価にかつシンプルなプ
ロセスによりヨウ化トリフルオロメタンを製造でき、工
業的に極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属の塩を炭素質担体に担持した触媒の
    存在下に、酸素を共存させてトリフルオロメタンとヨウ
    素を反応させることを特徴とするヨウ化トリフルオロメ
    タンの製造方法。
  2. 【請求項2】 金属が、アルカリ金属および/またはア
    ルカリ土類金属である請求項1に記載のヨウ化トリフル
    オロメタンの製造方法。
  3. 【請求項3】 金属が、アルカリ金属および貴金属、ア
    ルカリ土類金属および貴金属、またはアルカリ金属、ア
    ルカリ土類金属および貴金属である請求項1に記載のヨ
    ウ化トリフルオロメタンの製造方法。
  4. 【請求項4】 アルカリ金属が、カリウム、ルビジウム
    およびセシウムから選ばれる少なくとも1種以上である
    請求項2または請求項3に記載のヨウ化トリフルオロメ
    タンの製造方法。
  5. 【請求項5】 アルカリ土類金属が、マグネシウム、バ
    リウムおよびカルシウムから選ばれる少なくとも1種以
    上である請求項2または請求項3に記載のヨウ化トリフ
    ルオロメタンの製造方法。
  6. 【請求項6】 アルカリ金属が、カリウム、ルビジウム
    およびセシウムから選ばれる少なくとも2種以上である
    請求項2または請求項3に記載のヨウ化トリフルオロメ
    タンの製造方法。
  7. 【請求項7】 貴金属が、白金、ルテニウム、ロジウ
    ム、パラジウムおよびイリジウムから選ばれる少なくと
    も1種以上である請求項3に記載のヨウ化トリフルオロ
    メタンの製造方法。
  8. 【請求項8】 アルカリ金属が、カリウムおよびセシウ
    ムまたはカリウムおよびルビジウムであり、貴金属が白
    金である請求項3に記載のヨウ化トリフルオロメタンの
    製造方法。
  9. 【請求項9】 金属の塩が、金属の水酸化物、ハロゲン
    化物、硝酸塩、炭酸塩、カルボン酸塩またはアルコキシ
    ドである請求項1記載にヨウ化トリフルオロメタンの製
    造方法。
  10. 【請求項10】 金属の担持量が、触媒全重量に対し
    て、0.1重量%以上50重量%以下である請求項1な
    いし請求項9のいずれか1項に記載のヨウ化トリフルオ
    ロメタンの製造方法。
  11. 【請求項11】 貴金属とアルカリおよび/またはアル
    カリ土類金属の原子比が、0.001以上1.0以下で
    ある請求項3、請求項7または請求項8のいずれか1項
    に記載のヨウ化トリフルオロメタンの製造方法。
  12. 【請求項12】 炭素質担体が、活性炭、グラファイ
    ト、繊維状活性炭およびカーボンモレキュラーシーブス
    から選ばれる少なくとも1種以上である請求項1に記載
    のヨウ化トリフルオロメタンの製造方法。
  13. 【請求項13】 酸素の共存量が、トリフルオロメタン
    に対する酸素の体積比(酸素/トリフルオロメタン)と
    して、0.01以上1.0以下である請求項1に記載の
    ヨウ化トリフルオロメタンの製造方法。
  14. 【請求項14】 ヨウ素とトリフルオロメタンのモル比
    (ヨウ素/トリフルオロメタン)が、0.05以上10
    以下である請求項1に記載のヨウ化トリフルオロメタン
    の製造方法。
  15. 【請求項15】 未反応のヨウ素を高純度のヨウ素分子
    として回収し、再使用することを特徴とする請求項1に
    記載のヨウ化トリフルオロメタンの製造方法。
  16. 【請求項16】 トリフルオロメタンとヨウ素を反応さ
    せる温度が、300℃以上750℃以下である請求項1
    に記載のヨウ化トリフルオロメタンの製造方法。
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