JPH10203543A - 押し出しチューブ容器 - Google Patents

押し出しチューブ容器

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JPH10203543A
JPH10203543A JP9021065A JP2106597A JPH10203543A JP H10203543 A JPH10203543 A JP H10203543A JP 9021065 A JP9021065 A JP 9021065A JP 2106597 A JP2106597 A JP 2106597A JP H10203543 A JPH10203543 A JP H10203543A
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保幸 今泉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紫外線遮断性において優れた特性を有し、
かつ使用済みのものを焼却による廃棄処理に付したとき
に焼却残渣の発生がなく、しかもチューブ容器胴部の背
貼り部が外方に突出していない押し出しチューブ容器を
提供すること。 【解決手段】 ポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート、又はエチレン−ビニルアルコール
共重合体からなるガスバリヤー性フィルムに着色剤を含
有する遮光性の塗工層を形成してなる遮光性フィルム1
と、白色顔料内填のポリオレフィン系フィルム2と、ポ
リオレフィン系フィルム5とを有するプラスチック積層
シートによって筒状体に成形した後、この筒状体の外側
表面層の上にポリオレフィン系樹脂の押し出しコーティ
ング層を形成してなるチューブ容器胴部を具備する押し
出しチューブ容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紫外線等の光線に
よって物性が変化する性質の内容物の絞り出し容器とし
て使用される押し出しチューブ容器に関する。
【0002】
【従来の技術】押し出しチューブ容器は、略矩形状をな
すチューブ容器胴部用の積層シートを筒状に丸めなが
ら、該積層シートの対向する側辺部同士を重ね合わせて
接着した筒状体からなるチューブ容器胴部と、該チュー
ブ容器胴部の一端に接合した頭部とで形成されている。
【0003】特に紫外線等によって物性が変化する性質
を有する内容物を封入するための押し出しチューブ容器
には、チューブ容器胴部を成形するための積層シートと
して、該積層シート中にアルミニウム箔等の金属箔が積
層されているものを利用することにより、押し出しチュ
ーブ容器に対してガスバリヤー性と共に紫外線遮断性を
具備させ、これによってチューブ容器内の内容物の保存
性能を確保している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに上記した従来
の紫外線遮断性を有する押し出しチューブ容器は、チュ
ーブ容器胴部を構成している積層シート中にアルミニウ
ム箔等による金属箔が存在しているために、使用済みの
ものを焼却による廃棄処理に付すと焼却残渣が発生する
欠点を有している。
【0005】又従来の押し出しチューブ容器は、チュー
ブ容器胴部の長さ方向に亙って形成してある背貼り部
が、チューブ容器胴部の表面外方に突出しており、これ
がチューブ容器を触ったときに使用者に対しての異物感
を与えている。
【0006】したがって本発明の目的は、紫外線遮断性
において優れた特性を有し、かつ使用済みのものを焼却
による廃棄処理に付したときに焼却残渣の無い押し出し
チューブ容器を提供することにある。
【0007】又本発明の別の目的は、チューブ容器胴部
用の積層シートによるチューブ容器胴部の背貼り部が、
該チューブ容器胴部の外方に突出しておらず、これによ
って押し出しチューブ容器の使用者に対して異物感を与
えることのない押し出しチューブ容器を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、以下の構
成による本発明の押し出しチューブ容器によって達成さ
れる。
【0009】すなわち本発明は、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレート、又はエチレン−
ビニルアルコール共重合体からなるガスバリヤー性フィ
ルムに着色剤を含有する遮光性の塗工層を形成してなる
遮光性フィルムと、該遮光性フィルムからみてチューブ
容器胴部外周側に積層してある白色顔料内填のポリオレ
フィン系フィルムと、チューブ容器胴部内周面層をなす
ようにして積層してあるポリオレフィン系フィルムとを
有するプラスチック積層シートによって筒状体に成形し
た後、この筒状体の外側表面層の上にポリオレフィン系
樹脂の押し出しコーティング層を形成してなるチューブ
容器胴部を具備する押し出しチューブ容器からなる。
【0010】
【発明の実施の形態】上記の構成による本発明の押し出
しチューブ容器は、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート、又はエチレン−ビニルアルコ
ール共重合体からなるガスバリヤー性フィルムに着色剤
を含有する遮光性の塗工層を形成してなる遮光性フィル
ムと、該遮光性フィルムからみてチューブ容器胴部外周
側に積層してある白色顔料内填のポリオレフィン系フィ
ルムと、チューブ容器胴部内周面層をなすようにして積
層してあるポリオレフィン系フィルムとを有するプラス
チック積層シートを、該プラスチック積層シートにおけ
るポリオレフィン系フィルム、つまりチューブ容器胴部
内周面層をなすようにして積層してあるポリオレフィン
系フィルムが内側表面層になるようにして筒状に丸めな
がら、該積層シートの対向する側辺部同士を重ね合わせ
て熱接着することによって筒状体に成形した後、この筒
状体の外側表面層の上にポリオレフィン樹脂の押し出し
コーティング層を形成してチューブ容器胴部を得る工程
と、該チューブ容器胴部の一方の端部に、口頸部及び肩
部からなる頭部を接合する工程とによって得られる。
【0011】チューブ容器胴部用の成形素材として使用
するプラスチック積層シートの最も基本的なものは[図
1]に示すものであり、ポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート、又はエチレン−ビニルア
ルコール共重合体からなるガスバリヤー性フィルムに着
色剤を含有する遮光性の塗工層を形成してなる遮光性フ
ィルム1の一方の面に、白色顔料内填のポリオレフィン
系フィルム2を接着剤層3を利用して貼着した後、遮光
性フィルム1の他方の面に接着剤層4を介してポリオレ
フィン系フィルム5を貼着して得られるプラスチック積
層シート6からなる。
【0012】このときに、遮光性フィルム1における着
色剤を含有する遮光性の塗工層は、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリブチレンテレフタレート、又はエチレン
−ビニルアルコール共重合体からなるガスバリヤー性フ
ィルムの表,裏いずれの面に形成してもよい。
【0013】チューブ容器胴部用の成形素材として使用
するプラスチック積層シート6は、上記の遮光性フィル
ム1と、白色顔料内填のポリオレフィン系フィルム2
と、チューブ容器胴部内周面層をなすポリオレフィン系
フィルム5とを具備していればよく、この基本構成をな
す積層部材に加えて更に別のプラスチックフィルムを積
層したものでもよい。
【0014】例えば、チューブ容器胴部外周側の最上層
をなすポリオレフィンフィルムを積層することによっ
て、プラスチック積層シートによって筒状体に成形した
後にこの筒状体の外側表面層の上に形成するポリオレフ
ィン系樹脂の押し出しコーティング層との間の接着強度
を確保することができる。
【0015】又、白色顔料内填のポリオレフィン系フィ
ルム2からみてチューブ容器胴部外周側に、裏刷りによ
る着色印刷層を有する2軸延伸ポリエチレンテレフタレ
ートフィルムを積層することによって、チューブ容器胴
部に美麗な印刷模様を具備させることができる。
【0016】更に、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート、又はエチレン−ビニルアルコ
ール共重合体からなるガスバリヤー性フィルムに着色剤
を含有する遮光性の塗工層を形成した後、このフィルム
の上,下にそれぞれ高密度ポリエチレン樹脂の押し出し
コート層を形成してなる複合フィルムを遮光性フィルム
1として使用することにより、耐水分透過性にも優れた
機能を有するチューブ容器胴部にすることができる。
【0017】チューブ容器胴部になる筒状体を成形する
ためのプラスチック積層シートにおいて、ポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、又はエ
チレン−ビニルアルコール共重合体からなるガスバリヤ
ー性フィルムとしては、該フィルムによるガスバリヤー
性能が十分に果たされるように厚さ9〜20μm程度の
ものを使用する。
【0018】このガスバリヤー性フィルムに形成する着
色剤を含有する遮光性の塗工層は、遮光性能を具備させ
るためのものであり、この塗工層を形成するときの着色
剤としては、黒色や群青色の顔料、染料、酸化鉄等を、
遮断したい光の波長に応じて使用することができる。
【0019】遮光性の塗工層は、例えば塩・酢ビ系樹
脂、アクリル系樹脂、繊維素系樹脂等をビヒクルとし、
黒色や群青色の顔料或いは染料を含有する印刷インクに
より、グラビア印刷、シルクスクリーン印刷、オフセッ
ト印刷あるいは転写印刷等を利用して形成することがで
きる。なお、黒色顔料による黒色印刷インクを利用する
場合には、5〜20重量%程度の黒色顔料を含有するイ
ンクを利用するのがよく、又グラビア印刷によってベタ
刷り層からなる遮光性の塗工層を形成する場合には、版
深15〜30μm程度のものを利用し、必要に応じて重
ね刷り印刷を施すのがよい。
【0020】白色顔料内填のポリオレフィン系フィルム
は、上記の遮光性フィルムを隠蔽するためのものであ
り、隠蔽作用を有する白色顔料入りの厚さ40〜80μ
m程度のフィルムを使用する。
【0021】チューブ容器胴部内周面層をなすポリオレ
フィン系フィルムは、シーラント層としての作用を奏す
るものであり、厚さ40〜80μm程度のものを使用す
る。
【0022】又、上記のプラスチック積層シートを得る
ときの接着剤としては、カルボン酸変性ポリエチレン樹
脂等による厚さ20〜40μm程度のものが好適であ
る。
【0023】プラスチック積層シートによる筒状体の成
形は、略矩形状をなすプラスチック積層シートを丸めな
がら、その側辺部同士を重ね合わせて当接部を熱接着し
て行なう。
【0024】このようにして得られた筒状体の外側表面
層の上に、100〜300μm程度のポリオレフィン系
樹脂の押し出しコーティング層を形成することによって
チューブ容器胴部を得る。このポリオレフィン系樹脂の
押し出しコーティング層の存在によって、上記のプラス
チック積層シートの側辺部同士を重畳して熱接着させた
背貼り部の段差が埋没するため、押し出しチューブ容器
胴部の背貼り部が表面外方へ突出しなくなる。
【0025】本発明の押し出しチューブ容器は、上記の
チューブ容器胴部の一方の端部に対して口頸部と肩部と
からなる頭部を接合して形成される。このチューブ容器
胴部と頭部との接合には、例えばチューブ容器胴部を挿
入した雄型マンドレルのチューブ容器胴部の端面に、ベ
ルト状に搬送されてくる頭部用樹脂をカッターで円盤状
に打ち抜いた頭部成形用素材を接合した後、これを雌型
内に圧縮インサートして成形し、チューブ容器胴部の一
方の端部に口頸部と肩部とからなる頭部を圧縮成形する
と同時に接合する方法、あるいはチューブ容器胴部を挿
入した金型内にて、口頸部と肩部とからなる頭部を合成
樹脂の射出成形によって形成し、チューブ容器胴部の一
方の端部に口頸部と肩部とからなる頭部を射出成形する
と同時に接合する方法、等を利用し得る。
【0026】上記の圧縮成形に利用する頭部用樹脂に
は、例えば低密度ポリエチレン樹脂の単層シートや、ア
ドマーやモディック等の商品名で市販されている接着性
ポリオレフィン樹脂層/エチレン−ビニルアルコール共
重合体樹脂やナイロン樹脂による中間層/アドマーやモ
ディック等の商品名で市販されている接着性ポリオレフ
ィン樹脂層からなる積層シート等が利用される。なお、
積層シートを使用する場合には、頭部の外周面層の厚さ
を内周面層の厚さよりも厚くするのがよい。また、エチ
レン−ビニルアルコール共重合体樹脂やナイロン樹脂に
よる中間層は、成形後の厚さが20〜70μm程度にな
るように成形するのがよい。
【0027】
【実施例】以下、本発明の押し出しチューブ容器の具体
的な構成を、実施例に基づいて説明する。
【0028】実施例1 チューブ容器胴部用のプラスチック積層シートの製造 [図2]において、厚さ12μmのポリエチレンテレフ
タレート2軸延伸フィルムの裏面に、6重量%のカーボ
ンブラックを含有する塩・酢ビ系樹脂の混練インクを、
版深60μmのオフセット印刷版によってベタ印刷する
ことにより、遮光性の塗工層を有する遮光性フィルム7
を得た。
【0029】次いで、この遮光性フィルム7と、厚さ6
0μmの白色顔料入りの低密度ポリエチレン樹脂フィル
ム8とを、接着性ポリエチレン樹脂による厚さ20μm
の接着剤層9を利用して貼着した後、白色顔料入りの低
密度ポリエチレン樹脂フィルム8面に、接着性ポリエチ
レン樹脂による厚さ20μmの接着剤層10を利用して
厚さ60μmの低密度ポリエチレン樹脂フィルム11を
貼着し、又、遮光性フィルム7面に、接着性ポリエチレ
ン樹脂による厚さ20μmの接着剤層12を利用して厚
さ80μmの低密度ポリエチレン樹脂フィルム13を貼
着することにより、プラスチック積層シート14を得
た。
【0030】チューブ容器胴部の成形 次ぎに、長尺状のプラスチック積層シート14を筒状に
丸めながら、該積層シート14の対向する側辺部同士を
重畳して熱接着することにより、内側表面層が低密度ポ
リエチレン樹脂フィルム13によって形成されている筒
状体を成形した後、該筒状体の外側表面層をなす低密度
ポリエチレン樹脂フィルム11の上にオフセット印刷に
よって説明文字を印刷し、さらにこの上の全面に低密度
ポリエチレン樹脂による厚さ248μmの押し出しコー
ティング層を形成し、チューブ容器胴部用の筒状体を得
た。
【0031】押し出しチューブ容器の成形 チューブ容器胴部用の筒状体を単一のチューブ容器胴部
の長さにカットした後、このチューブ容器胴部を雄型マ
ンドレルに挿入し、次いで、該雄型マンドレルのチュー
ブ容器胴部の端面に、ベルト状に搬送されてくる頭部用
樹脂をカッターで円盤状に打ち抜いた頭部成形用素材を
接合した後、これを雌型内に圧縮インサートして成形す
ることにより、チューブ容器胴部の一方の端部に、口頸
部と肩部とからなる頭部を圧縮成形すると同時に接合し
た押し出しチューブ容器を得た。
【0032】なお、上記の頭部用樹脂には、[図3]に
おいて、厚さ1.7mmの接着性ポリオレフィン樹脂
(アドマー)による内側樹脂層15、厚さ0.2mmの
エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂による中間層
16、及び厚さ1.1mmの接着性ポリオレフィン樹脂
(アドマー)による外側樹脂層17からなる積層シート
18を利用し、外側樹脂層17が口頸部及び肩部からな
る頭部の外周面層をなすようにして成形しながら、チュ
ーブ容器胴部の一方の端部に接合した。
【0033】実施例2 厚さ12μmのポリエチレンテレフタレート2軸延伸フ
ィルムの裏面に、10重量%のカーボンブラックを含有
する塩・酢ビ系樹脂の混練インクを、版深60μmのオ
フセット印刷版によって印刷することにより、遮光性の
塗工層を有する遮光性フィルムを製造し、以下の工程は
全て実施例1と同様にして、押し出しチューブ容器を得
た。
【0034】実施例3 実施例1における厚さ12μmのポリエチレンテレフタ
レート2軸延伸フィルムの代わりに、厚さ12μmのエ
チレン−ビニルアルコール共重合体2軸延伸フィルムを
使用し、以下の工程は全て実施例1と同様にして、押し
出しチューブ容器を得た。
【0035】比較例1 白色顔料2重量%を含有する厚さ450μmの低密度ポ
リエチレン樹脂シートによってチューブ容器胴部になる
筒状体を成形し、次いで該筒状体からなるチューブ容器
胴部に対して、実施例1におけるものと同様にして口頸
部と肩部とからなる頭部を圧縮成形すると同時に接合
し、比較のための押し出しチューブ容器を得た。
【0036】比較例2 白色顔料2重量%を含有する厚さ200μmの接着性ポ
リオレフィン系樹脂(商品名:アドマー、三井石油化学
工業 (株) )層/厚さ50μmのエチレン−ビニルアル
コール共重合体樹脂層/白色顔料2重量%を含有する厚
さ200μmの接着性ポリオレフィン系樹脂(商品名:
アドマー、三井石油化学工業 (株) )層の3層積層シー
トによってチューブ容器胴部になる筒状体を成形し、次
いで該筒状体からなるチューブ容器胴部に対して、実施
例1におけるものと同様にして口頸部と肩部とからなる
頭部を圧縮成形すると同時に接合し、比較のための押し
出しチューブ容器を得た。
【0037】実験1 上記の実施例1〜3、及び比較例1〜2に使用した筒状
体成形用のプラスチックシートの光線透過率を測定し
た。この結果を、[図4]に示す。
【0038】なお[図4]において、実施例1のプラス
チック積層シートの光線透過率をAで表示し、実施例2
のプラスチック積層シートの光線透過率をBで表示し、
実施例3のプラスチック積層シートの光線透過率をCで
表示し、比較例1のプラスチックシートの光線透過率を
Dで表示し、比較例2のプラスチック積層シートの光線
透過率をEで表示した。
【0039】図4に示す光線透過率から明らかな通り、
本発明の押し出しチューブ容器において使用するプラス
チック積層シートは、遮光特性において極めて優れた性
質を有しており、該プラスチック積層シートをチューブ
容器胴部成形用の素材として使用する本発明の押し出し
チューブ容器は、これによって極めて優れた遮光特性を
具備していることが確認できる。
【0040】実験2 上記の実施例1〜3、及び比較例1〜2に使用した筒状
体成形用のプラスチックシートの白色度を、測色色差計
日本電色 Z−Σ80 によって反射測定した。マン
セル色表による白色度を明度、ハンター白色度をH白色
度、青色反射板に白色度をB白色度により、[表1]に
示す。
【0041】
【表1】
【0042】[表1]によって明らかな通り、本発明の
押し出しチューブ容器において容器胴部の成形用素材と
して使用するプラスチック積層シートは、遮光特性を発
現させるために設けた着色剤を含有する遮光性の塗工層
の色彩が、遮光性フィルムからみてチューブ容器胴部外
周側に積層してある白色顔料内填のポリオレフィン系フ
ィルムによって隠蔽されており、この遮光性の塗工層が
押し出しチューブ容器の外観を損ねることがない。
【0043】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の押し出
しチューブ容器は、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート、又はエチレン−ビニルアルコ
ール共重合体からなるガスバリヤー性フィルムに着色剤
を含有する遮光性の塗工層を形成してなる遮光性フィル
ムと、該遮光性フィルムからみてチューブ容器胴部外周
側に積層してある白色顔料内填のポリオレフィン系フィ
ルムと、チューブ容器胴部内周面層をなすようにして積
層してあるポリオレフィン系フィルムとを有するプラス
チック積層シートによって筒状体に成形した後、この筒
状体の外側表面層の上にポリオレフィン系樹脂の押し出
しコーティング層を形成してなるチューブ容器胴部を具
備するものである。
【0044】従って本発明の押し出しチューブ容器は、
高度の遮光性能を有するものになり、しかも遮光特性を
発現させるために設けた着色剤を含有する遮光性の塗工
層の色彩が、遮光性フィルムからみてチューブ容器胴部
外周側に積層してある白色顔料内填のポリオレフィン系
フィルムによって隠蔽されているので、遮光性の塗工層
が押し出しチューブ容器の外観を損ねることがなく、押
し出しチューブ容器の外観が良好である。
【0045】又、本発明の押し出しチューブ容器は、該
押し出しチューブ容器における容器胴部を、アルミニウ
ム箔やアルミニウム蒸着層を具備していないプラスチッ
ク積層シートによって成形したものであるため、使用後
にこの押し出しチューブ容器を焼却による廃棄処理に付
したときに、アルミニウム箔やアルミニウム蒸着層に起
因する焼却残渣がなく、環境保全の面での優れた作用を
有する。
【0046】更に本発明の押し出しチューブ容器は、該
容器におけるチューブ容器胴部を、プラスチック積層シ
ートによって成形した筒状体の外側表面層の上にポリエ
チレン樹脂の押し出しコーティング層を形成して構成し
てあるため、チューブ容器胴部の背貼り部の突出が上記
の押し出しコーティング層によって埋没してしまい、チ
ューブ容器胴部に使用者に対して異物感を与える外方へ
の突出がなく、整然とした触感の押し出しチューブ容器
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の押し出しチューブ容器のチューブ容器
胴部に利用するプラスチック積層シートの層構成の基本
を示す断面図である。
【図2】本発明の押し出しチューブ容器のチューブ容器
胴部に利用するプラスチック積層シートの層構成の1例
を示す断面図である。
【図3】押し出しチューブ容器の頭部成形用の積層シー
トの層構成の1例を示す断面図である。
【図4】実施例1〜3、及び比較例1〜2に使用した筒
状体成形用のプラスチックシートの光線透過率を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
1・・・・遮光性フィルム 2・・・・白色顔料内填のポリオレフィン系フィルム 3・・・・接着剤層 4・・・・接着剤層 5・・・・ポリオレフィン系フィルム 6・・・・プラスチック積層シート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエチレンテレフタレート、ポリブ
    チレンテレフタレート、又はエチレン−ビニルアルコー
    ル共重合体からなるガスバリヤー性フィルムに着色剤を
    含有する遮光性の塗工層を形成してなる遮光性フィルム
    と、該遮光性フィルムからみてチューブ容器胴部外周側
    に積層してある白色顔料内填のポリオレフィン系フィル
    ムと、チューブ容器胴部内周面層をなすようにして積層
    してあるポリオレフィン系フィルムとを有するプラスチ
    ック積層シートによって筒状体に成形した後、この筒状
    体の外側表面層の上にポリオレフィン系樹脂の押し出し
    コーティング層を形成してなるチューブ容器胴部を具備
    することを特徴とする押し出しチューブ容器。
JP02106597A 1997-01-20 1997-01-20 押し出しチューブ容器 Expired - Lifetime JP3830600B2 (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002068223A (ja) * 2000-09-04 2002-03-08 Snow Brand Milk Prod Co Ltd チューブ容器
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