JP6637555B2 - 鏡餅型容器の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、鏡餅を重ねた形状を模した鏡餅型容器の製造方法に関する。
古来より、わが国には、正月等の吉例の際に鏡餅を飾って神仏に供えるという風習があるが、近年、一般の家庭では餅をつく機会もなくなってきている。このため、鏡餅を重ねた形状を模した容器に、軟化状態にある餅を充填、密封して固化させたものや、同様の容器に個別に包装された丸餅や角餅(切り餅)を封入したもの等が提案されており、このような鏡餅型容器を用いた飾り鏡餅が広く利用されている(特許文献1〜5等参照)。
特開2008−213912号公報 特開2009−7070号公報 特開2009−83926号公報 特開2009−190772号公報 特開2010−58805号公報
ところで、近年の環境問題への意識の高まりからゴミの分別回収が進んでおり、回収時に嵩張らないようにゴミの減容化が求められている。上記したような鏡餅型容器にあっても例外でなく、飾り終えて餅を取り出した後の易減容性、易廃棄性が望まれる。また、鏡餅は神仏に供える縁起物でもあり、そのままゴミ箱に捨てて家庭ゴミとして廃棄することに心情的に抵抗を感じることもあるため、鏡餅状の容器の原形を留めないようにしてから廃棄できるようにすることも望まれる。
さらに、鏡餅は、通常、水引、干支、飾り物等の縁起物とともに神仏に供えられるが、廃棄する際の心情的な抵抗感を緩和するために、これらをシュリンクラベルに印刷して当該容器に装着することも考えられる。
しかしながら、鏡餅を重ねた形状を模した当該容器にシュリンクラベルを装着するに際しては、当該容器の下部側に比べて上部側での収縮量が大きくなるため、シュリンクラベルが収縮して当該容器の側面に密着していくにつれて、上方にせり上がってしまうことがある。これによって、シュリンクラベルの下端側に隙間ができてしまうと、外観上好ましくなく、装飾性に劣ったものとなってしまう。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、廃棄処理が容易であるとともに、装飾性に優れた鏡餅型容器の製造方法の提供を目的とする。
本発明に係る鏡餅型容器の製造方法は、鏡餅を重ねた形状を模した容器本体を備え、前記容器本体が、熱可塑性樹脂シートを基材に用いて所定形状に成形された鏡餅型容器を製造するものである。
また、本発明に係る鏡餅型容器の製造方法は、鏡餅を重ねた形状を模した容器本体を備える鏡餅型容器の製造方法であって、チューブ状に形成された後に、扁平状に折り畳まれて、所定の長さに切断され、下端側内面に、周方向に位相をずらして、一方の面と他方の面とで互いに対向しないようにして感熱接着剤を塗布したシュリンクラベルを扁平状に折り畳まれた状態で用意しておき、熱可塑性樹脂シートを基材に用いて前記容器本体を成形し、前記シュリンクラベルを筒状に開いて前記容器本体被せてから、前記シュリンクラベルの下端縁側に熱風を吹き付けて当該下端縁側のみを熱収縮させて前記容器本体に仮固定した状態で、前記シュリンクラベルの全体に熱風を吹き付けて熱収縮させて、前記シュリンクラベルを前記容器本体に装着する方法としてある。
本発明に係る鏡餅型容器の製造方法によれば、水引、干支、飾り物等の縁起物を印刷したシュリンクラベルを装着するに際し、かかるシュリンクラベルのせり上がりを防止して、装飾性に優れた鏡餅型容器を製造することができる。
特に、チューブ状に形成された後に、扁平状に折り畳まれて、所定の長さに切断され、扁平状に折り畳まれた状態で用意されるシュリンクラベルの下端側内面に、周方向に位相をずらして、一方の面と他方の面とで互いに対向しないようにして感熱接着剤を塗布することで、扁平状に折り畳まれた状態で用意されたシュリンクラベルの内面どうしがブロッキングしてしまうのを有効に回避することができる。
本発明の第一実施形態に係る鏡餅型容器の要部断面を示す説明図である。 本発明の第一実施形態に係る鏡餅型容器の容器本体の一例を示す底面図である。 図2のA−A断面図である。 本発明の第一実施形態に係る鏡餅型容器の容器本体の一例を示す正面斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る鏡餅型容器の容器本体の一例を示す背面図である。 本発明の第一実施形態に係る鏡餅型容器の他の例の要部断面を示す説明図である。 本発明の第二実施形態に係る鏡餅型容器の要部断面を示す説明図である。 本発明の第二実施形態に係る鏡餅型容器の容器本体の一例を示す底面図である。 図8のB−B断面図である。 本発明の第二実施形態に係る鏡餅型容器の容器本体の一例を示す正面斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る鏡餅型容器の容器本体の一例を示す背面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
[第一実施形態]
まず、本発明の第一実施形態について説明する。
なお、図1〜図6は、本発明の第一実施形態を示している。
図1に示す鏡餅型容器1は、鏡餅を二段に重ねた形状を模した容器本体2を備えており、容器本体2には個別包装された餅4が収容され、底面開口部が蓋体3で封止されている。
すなわち、容器本体2は、小径の鏡餅を模した上段部21と、大径の鏡餅を模した下段部22とを有する中空構造とされ、個別包装された餅4が容器本体2内に収容されるようになっている。容器本体2の上段部21と下段部22とは、くびれ部23を介して連接されており、下段部22側の底面開口部には、その周縁に沿って水平に張り出すフランジ部24が形成されている。そして、底面開口部の周縁に沿って形成されたフランジ部24に、ヒートシール等によって蓋体3を接着することにより底面開口部が封止されている。
なお、図1に示す鏡餅型容器1にあっては、容器本体2の上部に載置された橙5が、容器本体2の上段部21に嵌合する透明カバー6で覆われており、また、特に図示しないが、それらの全体を透明又は印刷したオーバーシュリンクで覆う場合もあるが、これらは必要に応じて省略してもよい。
本実施形態において、容器本体2は、ポリスチレンペーパー(PSP)を基材2aに用いて、真空成形、圧空成形等により所定形状に成形される。ポリスチレンペーパーを基材2aに用いることで、容器本体2の軽量化が図れるとともに、容器本体2を廃棄する際に潰し易く、容器本体2の原形を留めない状態に簡単に切り裂くこともでき、使用後の容器本体2の廃棄が容易となる。容器本体2の成形性を損なうことなく、容器本体2を潰したり、切り裂いたりするのを容易にする上で、容器本体2の基材2aに用いるポリスチレンペーパーは、発泡倍率が3〜50倍であるのが好ましく、その厚みは1.5〜4.0mmであるのが好ましく、1.7〜2.8mmであるのがより好ましい。
また、容器本体2を潰したり、切り裂いたりするのを容易にするために、容器本体2の内面には、容器本体2を複数の区画に分ける線状の溝を刻設しておくのが好ましい。
図2に容器本体2の底面図を示し、そのA−A断面図を図3に示すが、容器本体2の内面には、上段部21と下段部22との境に位置するくびれ部23の近傍に周方向に沿って刻設された溝を含む複数の周状溝201a,201b,201c,201dと、容器本体2の頂点を中心とする放射状に配された複数の放射状溝202とが刻設されている。容器本体2を複数の区画に分ける線状の溝を刻設する場合には、このような態様とするのが最も好ましいが、少なくとも上段部21と下段部22との境に位置するくびれ部23の近傍に周方向に沿った周状溝201aを刻設しておくのが好ましい。
このようにすることで、容器本体2を、手で押し潰して、切り裂く場合には、まず、周状溝201aの近傍から潰れはじめ、その後に、周状溝201b,201c,201d等の近傍が潰れるようになる。そして、複数の放射状溝202や、周状溝201a,201b,201c,201dが刻設されて薄肉となった部位を起点として、潰れた容器本体2を容易に小片に切り裂くことができる。
容器本体2の内面に、このような線状の溝を刻設するにあたり、溝の断面形状(溝の延在方向に直交する断面形状)は特に限定されないが、容器本体2を切り裂き易くするためには、V字形状又はU字形状とするのが好ましい。容器本体2の内面に、このような線状の溝を刻設するには、容器本体2の内面を成形する型に凸状のリブを設けておき、ポリスチレンペーパーを基材2aに用いて容器本体2を成形する際に、当該凸状のリブの形状を転写することによって刻設すればよい。
また、容器本体2の基材2aに用いるポリスチレンペーパーには、原料となるポリスチレン系樹脂に顔料を練り込むことによって着色することもできるが、ポリスチレンペーパーは白色であり、艶もないため、顔料を練り込んでも餅の質感を表現するのが難しい素材である。このため、ポリスチレンペーパーを基材2aとして容器本体2を成形するにあたり、光沢を付与する等して餅の質感を表現するために、基材2aには熱可塑性樹脂フィルム2bを積層するのが好ましい。
熱可塑性樹脂フィルム2bとしては、押出コートラミネート、ホットラミネート等によって基材2aとしてのポリスチレンシートに積層することができれば、例えば、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂フィルム、ポリアミド系樹脂フィルム、ポリスチレン系樹脂等の材料樹脂を溶融押出してフィルム状に成形されたものを用いることができる。これらの中でもポリスチレンペーパーとの接着性を考慮すると、ポリスチレン系樹脂フィルムが好ましく、ポリスチレン系樹脂フィルムを用いることで、容器本体2を廃棄する際にポリスチレンペーパーとの分別が不要となる。
容器本体2の基材2aに用いるポリスチレンペーパーに積層する熱可塑性樹脂フィルム2bは、一軸延伸フィルム、二軸延伸フィルム、無延伸フィルムのいずれであってもよいが、餅の質感を表現する上で、その厚みは15〜60μmであるのが好ましく、20〜40μmであるのがより好ましい。上記範囲に満たないと餅の質感を十分に表現できなくおそれがあり、上記範囲を超えてしまうと容器本体2を切り裂き難くなってしまうおそれがある。餅の質感を表現するために、熱可塑性樹脂フィルム2bは、必要に応じて、熱可塑性樹脂フィルム2bに顔料を練り込むか又は印刷を施すことにより着色してもよい。
また、図4に容器本体2の正面図を示し、図5に容器本体2の背面図を示すが、容器本体2には、グラビア印刷等によって水引、干支、飾り物等の縁起物を内面側に印刷したシュリンクラベル2cを装着することで加飾することができる(図4参照)。水引、干支、飾り物等の縁起物を印刷にすることで、これらを廃棄する際の心情的な抵抗感を緩和することができる。
また、シュリンクラベル2cに印刷するのは、写真、単色ベタ印刷であってもよい。さらに、シュリンクラベル2cは、印刷を傷などから保護するために、印刷面に必要に応じて接着層を設けて同種又は異種の熱収縮性フィルムを積層した積層フィルムとすることもできる。
容器本体2にシュリンクラベル2cを装着することで、容器本体2の傷防止、強度向上を図ることもできる。この目的のためだけに、何も印刷していないシュリンクラベル2cを容器本体2に装着するようにしてもよい。
また、印刷の有無を問わず、シュリンクラベル2cには、内面又は外面に不織布を貼りあわせて加飾することもできる。
シュリンクラベル2cとしては、ポリスチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、低密度ポリエチレン系樹脂、中密度ポリエチレン系樹脂、高密度ポリエチレン系樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン系樹脂、直鎖状中密度ポリエチレン系樹脂、直鎖状高密度ポリエチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂等からなる熱収縮性フィルムが使用できる。シュリンクラベル2cは、収縮して容器本体2の側面に密着するように装着されるが、容器本体2の上段部21の上部では大きな収縮量が必要となるため、収縮率を大きくすることができるポリスチレン系樹脂からなる熱収縮性フィルムが好ましい。シュリンクラベル2cは、単層であっても、多層であってもよいが、図5に示すような高さ方向に沿ったミシン目2dを設けておくことによって、容器本体2を廃棄する際に分別し易くすることができる。
また、シュリンクラベル2cは、内面側に印刷されたフィルム基材の両端部を貼り合せてチューブ状に形成した後、偏平状に折り畳み、所定の長さに切断することによって製造することができる。そして、筒状に開いて容器本体2に被せてから、熱を加えて収縮させ、収縮したシュリンクラベル2cが容器本体2の側面に密着するように装着するが、この際に、シュリンクラベル2cが上方にせり上がってしまうことがある。このため、シュリンクラベル2cの下端側内面には、感熱接着剤を塗布しておいて、容器本体2に仮固定した状態で熱収縮させるのが好ましく、これによって、シュリンクラベル2cのせり上がりを防止することができる。このとき、シュリンクラベル2cには、周方向に位相をずらして、一方の面と他方の面とで互いに対向しないようにして感熱性接着剤を塗布することで、偏平状に折り畳んだ状態でブロッキングが生じないようにするのが好ましい。
シュリンクラベル2cを装着したときに、シュリンクラベル2cの下端縁が、容器本体2の下段部22の下端縁よりも上方に位置して隙間ができてしまったり、シュリンクラベル2cの下端縁がフランジ部24にかかって、シュリンクラベル2cの下端縁側が容器本体2から浮き上がった状態になってしまったりするのは外観上好ましくない。シュリンクラベル2cの下端縁は、容器本体2の下段部22の下端縁と重なるようにするか、シュリンクラベル2cの下端縁が、容器本体2の下段部22の下端縁よりも上方に位置したとしても、その隙間を5mm以下にするのが好ましく、より好ましくは3mm以下である。
また、シュリンクラベル2cを装着したときに、収縮したシュリンクラベル2cの上端側が、重なり合って捩れたようになってしまうのも外観上好ましくない。このため、シュリンクラベル2cを装着する際には、収縮したシュリンクラベル2cの上端側に開口部が形成されるように、その収縮率を考慮してシュリンクラベル2cの寸法を調整する。このとき、収縮したシュリンクラベル2cの上端側に形成される開口部の径は、その上に載置される橙5の径と同等以下として、当該開口部が橙5で隠れるようにするのが好ましい。
さらに、シュリンクラベル2cを装着する際には、シュリンクラベル2cの下端縁側に熱風を吹き付けて当該下端縁側のみ収縮させて容器本体2の側面に密着させて仮固定した後に、シュリンクラベル2cの全体に熱風を吹き付けて収縮させるのが好ましい。このようにすることで、シュリンクラベル2cのせり上がりを防止するとともに、上段部21と下段部22との境に位置するくびれ部23におけるラベルの浮き上がりを防止して、収縮したシュリンクラベル2cを容器本体2の側面に良好に密着させることができる。
また、容器本体2の底面開口部を封止する蓋体3は、エチレン・メタクリル酸共重合体樹脂(EMAA)、エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA)等のポリスチレン系樹脂に対する接着性に優れた樹脂からなるヒートシール層3aを備えるとともに、可燃性ゴミとして廃棄できるように、紙を主体とする多層シートとするのが好ましい。紙を主体とするにあたり、紙のカールを抑制するために、紙基材3cの上下にポリエチレンテレフタレート(PET)層を積層するのが好ましい。図1では、ヒートシール層3a/PET層3b/紙基材3c/ポリエチレン(PE)層3d/PET層3eからなる多層構成とされており、押出ラミネートで蓋体3を製造する例を示しているが、ドライラミネートで蓋体3を製造する場合には、PE層3dは省略することができる。
また、紙基材3cに押出しラミネートでヒートシール層3aを設けた後に、ドライラミネートでPET層3eを設ければ、紙基材3aのカールを防止できるため、ヒートシール層3a/紙基材3c/PET層3eの簡潔な構成とすることができる。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態について説明する。
なお、図7〜図11は、本発明の第二実施形態を示している。
図7に示す鏡餅型容器1は、鏡餅を二段に重ねた形状を模した容器本体2を備えており、容器本体2には個別包装された餅4が収容され、底面開口部が蓋体3で封止されている。
すなわち、容器本体2は、小径の鏡餅を模した上段部21と、大径の鏡餅を模した下段部22とを有する中空構造とされ、個別包装された餅4が容器本体2内に収容されるようになっている。容器本体2の上段部21と下段部22とは、くびれ部23を介して連接されており、下段部22側の底面開口部には、その周縁に沿って水平に張り出すフランジ部24が形成されている。そして、底面開口部の周縁に沿って形成されたフランジ部24に、ヒートシール等によって蓋体3を接着することにより底面開口部が封止されている。
なお、図7に示す鏡餅型容器1にあっては、容器本体2の上部に載置された橙5が、容器本体2の上段部21に嵌合する透明カバー6で覆われており、また、特に図示しないが、それらの全体を透明又は印刷したオーバーシュリンクで覆う場合もあるが、これらは必要に応じて省略してもよい。
本実施形態において、容器本体2は、例えば、ポリプロピレン系樹脂シート等のポリオレフィン系樹脂シート、ポリエチレンテレフタレート系樹脂シート等のポリエステル系樹脂シート、又はポリスチレン系樹脂シートなどの熱可塑性樹脂シートを基材2aに用いて、真空成形、圧空成形等により所定形状に成形される。基材2aに用いる熱可塑性樹脂シートとしては、容器本体2の成形性を損なうことなく、容器本体2を潰すことを容易にする上で、ポリプロピレン系樹脂シートであるのが好ましい。また、その厚みは0.4〜2.0mmであるのが好ましく、0.7〜1.5mmであるのがより好ましい。
また、容器本体2の基材2aにポリプロピレン系樹脂シートを用いる場合、餅の質感を表現するために、当該ポリプロピレン系樹脂シートは、白色顔料が練り込まれた下地層2aaと、白色以外の顔料又は染料が練り込まれた表面層2abとからなる積層シートとして成形されたものであるのが好ましい。かかる積層シートは、下地層2aaと表面層2abとを共押出しにより積層してもよく、別々に成形された下地層2aaと表面層2abとを貼り合わせて積層してもよい。このような態様とすることで、表面層2abを透かして下地層2aaの色合いが表面に現れることにより、両者の色合いが相俟って、餅の質感を表現豊かに表現することができるが、このためには、上記厚みの範囲内で、下地層2aaの厚みよりも表面層2abの厚みを薄くするのが好ましい。
また、容器本体2を潰したり、切り裂いたりするのを容易にするために、容器本体2の内面には、容器本体2を複数の区画に分ける線状の溝を刻設しておくのが好ましい。
図8に容器本体2の底面図を示し、そのB−B断面図を図9に示すが、容器本体2の内面には、上段部21と下段部22との境に位置するくびれ部23の近傍に周方向に沿って刻設された溝を含む複数の周状溝201a,201b,201c,201dと、容器本体2の頂点を中心とする放射状に配された複数の放射状溝202とが刻設されている。容器本体2を複数の区画に分ける線状の溝を刻設する場合には、このような態様とするのが最も好ましいが、少なくとも上段部21と下段部22との境に位置するくびれ部23の近傍に周方向に沿った周状溝201aを刻設しておくのが好ましい。
このようにすることで、容器本体2を、手で押し潰して、切り裂く場合には、まず、周状溝201aの近傍から潰れはじめ、その後に、周状溝201b,201c,201d等の近傍が潰れるようになる。そして、複数の放射状溝202や、周状溝201a,201b,201c,201dが刻設されて薄肉となった部位を起点として、潰れた容器本体2を容易に小片に切り裂くことができる。
容器本体2の内面に、このような線状の溝を刻設するにあたり、溝の断面形状(溝の延在方向に直交する断面形状)は特に限定されないが、容器本体2を切り裂き易くするためには、V字形状又はU字形状とするのが好ましい。容器本体2の内面に、このような線状の溝を刻設するには、容器本体2の内面を成形する型に凸状のリブを設けておき、熱可塑性樹脂シートを基材2aに用いて容器本体2を成形する際に、当該凸状のリブの形状を転写することによって刻設すればよい。
また、図10に容器本体2の正面図を示し、図11に容器本体2の背面図を示すが、容器本体2には、グラビア印刷等によって水引、干支、飾り物等の縁起物を内面側に印刷したシュリンクラベル2cを装着することで加飾することができる(図10参照)。水引、干支、飾り物等の縁起物を印刷にすることで、これらを廃棄する際の心情的な抵抗感を緩和することができる。
また、シュリンクラベル2cに印刷するのは、写真、単色ベタ印刷であってもよい。さらに、シュリンクラベル2cは、印刷を傷などから保護するために、印刷面に必要に応じて接着層を設けて同種又は異種の熱収縮性フィルムを積層した積層フィルムとすることもできる。
容器本体2にシュリンクラベル2cを装着することで、容器本体2の傷防止、強度向上を図ることもできる。この目的のためだけに、何も印刷していないシュリンクラベル2cを容器本体2に装着するようにしてもよい。
また、印刷の有無を問わず、シュリンクラベル2cには、内面又は外面に不織布を貼りあわせて加飾することもできる。
シュリンクラベル2cとしては、ポリスチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、低密度ポリエチレン系樹脂、中密度ポリエチレン系樹脂、高密度ポリエチレン系樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン系樹脂、直鎖状中密度ポリエチレン系樹脂、直鎖状高密度ポリエチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂等からなる熱収縮性フィルムが使用できる。シュリンクラベル2cは、収縮して容器本体2の側面に密着するように装着されるが、容器本体2の上段部21の上部では大きな収縮量が必要となるため、収縮率を大きくすることができるポリスチレン系樹脂からなる熱収縮性フィルムが好ましい。シュリンクラベル2cは、単層であっても、多層であってもよいが、図11に示すような高さ方向に沿ったミシン目2dを設けておくことによって、容器本体2を廃棄する際に分別し易くすることができる。
また、シュリンクラベル2cは、内面側に印刷されたフィルム基材の両端部を貼り合せてチューブ状に形成した後、偏平状に折り畳み、所定の長さに切断することによって製造することができる。そして、筒状に開いて容器本体2に被せてから、熱を加えて収縮させ、収縮したシュリンクラベル2cが容器本体2の側面に密着するように装着するが、この際に、シュリンクラベル2cが上方にせり上がってしまうことがある。このため、シュリンクラベル2cの下端側内面には、感熱接着剤を塗布しておいて、容器本体2に仮固定した状態で熱収縮させるのが好ましく、これによって、シュリンクラベル2cのせり上がりを防止することができる。このとき、シュリンクラベル2cには、周方向に位相をずらして、一方の面と他方の面とで互いに対向しないようにして感熱性接着剤を塗布することで、偏平状に折り畳んだ状態でブロッキングが生じないようにするのが好ましい。
シュリンクラベル2cを装着したときに、シュリンクラベル2cの下端縁が、容器本体2の下段部22の下端縁よりも上方に位置して隙間ができてしまったり、シュリンクラベル2cの下端縁がフランジ部24にかかって、シュリンクラベル2cの下端縁側が容器本体2から浮き上がった状態になってしまったりするのは外観上好ましくない。シュリンクラベル2cの下端縁は、容器本体2の下段部22の下端縁と重なるようにするか、シュリンクラベル2cの下端縁が、容器本体2の下段部22の下端縁よりも上方に位置したとしても、その隙間を5mm以下にするのが好ましく、より好ましくは3mm以下である。
また、シュリンクラベル2cを装着したときに、収縮したシュリンクラベル2cの上端側が、重なり合って捩れたようになってしまうのも外観上好ましくない。このため、シュリンクラベル2cを装着する際には、収縮したシュリンクラベル2cの上端側に開口部が形成されるように、その収縮率を考慮してシュリンクラベル2cの寸法を調整する。このとき、収縮したシュリンクラベル2cの上端側に形成される開口部の径は、その上に載置される橙5の径と同等以下として、当該開口部が橙5で隠れるようにするのが好ましい。
さらに、シュリンクラベル2cを装着する際には、シュリンクラベル2cの下端縁側に熱風を吹き付けて当該下端縁側のみ収縮させて容器本体2の側面に密着させて仮固定した後に、シュリンクラベル2cの全体に熱風を吹き付けて収縮させるのが好ましい。このようにすることで、シュリンクラベル2cのせり上がりを防止するとともに、上段部21と下段部22との境に位置するくびれ部23におけるラベルの浮き上がりを防止して、収縮したシュリンクラベル2cを容器本体2の側面に良好に密着させることができる。
また、容器本体2の底面開口部を封止する蓋体3は、エチレン・メタクリル酸共重合体樹脂(EMAA)、エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA)等のポリスチレン系樹脂に対する接着性に優れた樹脂からなるヒートシール層3aを備えるとともに、可燃性ゴミとして廃棄できるように、紙を主体とする多層シートとするのが好ましい。紙を主体とするにあたり、紙のカールを抑制するために、紙基材3cの上下にポリエチレンテレフタレート(PET)層を積層するのが好ましい。図7では、ヒートシール層3a/PET層3b/紙基材3c/ポリエチレン(PE)層3d/PET層3eからなる多層構成とされており、押出ラミネートで蓋体3を製造する例を示しているが、ドライラミネートで蓋体3を製造する場合には、PE層3dは省略することができる。
また、紙基材3cに押出しラミネートでヒートシール層3aを設けた後に、ドライラミネートでPET層3eを設ければ、紙基材3aのカールを防止できるため、ヒートシール層3a/紙基材3c/PET層3eの簡潔な構成とすることができる。
以上、本発明について、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明は、前述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、前述した実施形態では、個別包装された餅4を容器本体2内に収容する例を示したが、軟化状態にある餅を充填、密封して固化させることによって、容器本体2内に餅を収容するようにしてもよい。
また、前述した実施形態では、容器本体2が鏡餅を二段に重ねた形状を模した例を示したが、容器本体2は鏡餅を三段に重ねた形状を模したものであってもよく、その具体的な形状は特に限定されない。また、シュリンクラベル2cの印刷を変更することにより、二段重ね又は三段重ねの最上段の鏡餅だけを赤餅に見えるように加飾することもできる。
また、前述した第一実施形態では、容器本体2の基材2aに用いるポリスチレンペーパーに熱可塑性樹脂フィルム2bを積層した例を示したが、熱可塑性樹脂フィルム2bは、必要に応じて省略してもよい。この場合、図6に示すように、容器本体2に成形された基材2aに、直接、シュリンクラベル2cを装着するようにしてもよい。特に図示しないが、容器本体2の基材2aに用いるポリスチレンペーパーには、ハイインパクトポリスチレン等からなる耐衝撃性樹脂層を積層したり、ガスバリヤー性樹脂層を積層したりする等して、所望の物性を付与することもできる。ハイインパクトポリスチレンを積層する場合には、その厚みは50〜250μmであるのが好ましい。
以上説明したように、本発明は、鏡餅を重ねた形状を模した鏡餅型容器を製造する技術として利用できる。
1 鏡餅型容器
2 容器本体
2a 基材
2aa 下地層
2ab 表面層
2b 熱可塑性樹脂フィルム
2c シュリンクラベル
3 蓋体
201a〜d 周状溝
202 放射状溝

Claims (2)

  1. 鏡餅を重ねた形状を模した容器本体を備える鏡餅型容器の製造方法であって、
    チューブ状に形成された後に、扁平状に折り畳まれて、所定の長さに切断され、下端側内面に、周方向に位相をずらして、一方の面と他方の面とで互いに対向しないようにして感熱接着剤を塗布したシュリンクラベルを扁平状に折り畳まれた状態で用意しておき、
    熱可塑性樹脂シートを基材に用いて前記容器本体を成形し、
    前記シュリンクラベルを筒状に開いて前記容器本体被せてから、前記シュリンクラベルの下端縁側に熱風を吹き付けて当該下端縁側のみを熱収縮させて前記容器本体に仮固定した状態で、前記シュリンクラベルの全体に熱風を吹き付けて熱収縮させて、前記シュリンクラベルを前記容器本体に装着することを特徴とする鏡餅型容器の製造方法。
  2. 前記容器本体は、小径の鏡餅を模した上段部と、大径の鏡餅を模した下段部とを有する形状に成形され、前記シュリンクラベルの下端縁と前記容器本体の前記下段部の下端縁との隙間を5mm以下とする請求項1に記載の鏡餅型容器の製造方法。
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