JPH10201794A - ブレーキ付ボールトランスファーを用いた車両 - Google Patents

ブレーキ付ボールトランスファーを用いた車両

Info

Publication number
JPH10201794A
JPH10201794A JP9010545A JP1054597A JPH10201794A JP H10201794 A JPH10201794 A JP H10201794A JP 9010545 A JP9010545 A JP 9010545A JP 1054597 A JP1054597 A JP 1054597A JP H10201794 A JPH10201794 A JP H10201794A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball
vehicle
ball transfer
brake
turntable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9010545A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Inoue
章 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Exedy Corp
Original Assignee
Exedy Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Exedy Corp filed Critical Exedy Corp
Priority to JP9010545A priority Critical patent/JPH10201794A/ja
Priority to US09/010,561 priority patent/US5950749A/en
Priority to DE19802403A priority patent/DE19802403A1/de
Priority to FR9800718A priority patent/FR2758515B1/fr
Publication of JPH10201794A publication Critical patent/JPH10201794A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61GTRANSPORT, PERSONAL CONVEYANCES, OR ACCOMMODATION SPECIALLY ADAPTED FOR PATIENTS OR DISABLED PERSONS; OPERATING TABLES OR CHAIRS; CHAIRS FOR DENTISTRY; FUNERAL DEVICES
    • A61G5/00Chairs or personal conveyances specially adapted for patients or disabled persons, e.g. wheelchairs
    • A61G5/04Chairs or personal conveyances specially adapted for patients or disabled persons, e.g. wheelchairs motor-driven
    • A61G5/041Chairs or personal conveyances specially adapted for patients or disabled persons, e.g. wheelchairs motor-driven having a specific drive-type
    • A61G5/046Chairs or personal conveyances specially adapted for patients or disabled persons, e.g. wheelchairs motor-driven having a specific drive-type at least three driven wheels
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61GTRANSPORT, PERSONAL CONVEYANCES, OR ACCOMMODATION SPECIALLY ADAPTED FOR PATIENTS OR DISABLED PERSONS; OPERATING TABLES OR CHAIRS; CHAIRS FOR DENTISTRY; FUNERAL DEVICES
    • A61G5/00Chairs or personal conveyances specially adapted for patients or disabled persons, e.g. wheelchairs
    • A61G5/10Parts, details or accessories
    • A61G5/1051Arrangements for steering
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60BVEHICLE WHEELS; CASTORS; AXLES FOR WHEELS OR CASTORS; INCREASING WHEEL ADHESION
    • B60B33/00Castors in general; Anti-clogging castors
    • B60B33/08Ball castors
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D11/00Steering non-deflectable wheels; Steering endless tracks or the like
    • B62D11/02Steering non-deflectable wheels; Steering endless tracks or the like by differentially driving ground-engaging elements on opposite vehicle sides
    • B62D11/06Steering non-deflectable wheels; Steering endless tracks or the like by differentially driving ground-engaging elements on opposite vehicle sides by means of a single main power source
    • B62D11/08Steering non-deflectable wheels; Steering endless tracks or the like by differentially driving ground-engaging elements on opposite vehicle sides by means of a single main power source using brakes or clutches as main steering-effecting means
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S180/00Motor vehicles
    • Y10S180/907Motorized wheelchairs

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Handcart (AREA)
  • Motorcycle And Bicycle Frame (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行のための駆動源を方向変換のための駆
動源として兼用することのできる車両を提供する。 【解決手段】 車椅子30は、本体31と、駆動モータ
ー32と、3つの回転台37〜39と、ボールトランス
ファー1とを備え、床面9上を走行する。駆動モーター
32は本体31に装着されている。各回転台37〜39
は駆動モーター32により回転する。ボールトランスフ
ァー1は、床面9に当接するものであり、ブレーキ機能
を備えており、それぞれの回転台37〜39に装着され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボールトランスフ
ァーを車輪として採用する車両、特に電動の車椅子とし
て使用される車両に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、高齢者等のための福祉用車両と
して電動の車椅子が普及している。この車椅子は、全方
向に移動可能なように設計されており、例えば図5及び
図6に示すような構造となっている。図5及び図6に示
す車椅子90は、車椅子本体91の下部に4つの車輪組
立体92が取り付けられている。各車輪組立体92は、
車椅子本体91に回転自在に取り付けられる方向変換軸
92a,方向変換軸92aの下端に固定されている固定
台92b,固定台92bから下側に延びる車輪支持部9
2c,車輪支持部92cに支持される車輪92d,及び
固定台92bに固定され車輪92dを回転させる走行用
モーター92eにより構成されている。この車輪組立体
92は、方向変換用モーター93によって方向変換軸9
2aを回転させることで向きが変わる。したがって、車
椅子90は任意の方向に移動することができる。
【0003】この車椅子90のように、車椅子等の福祉
用車両では、走行用のモーターとは別に方向変換用のモ
ーターを使用するのが一般的である。これに対し、ひと
つのモーターで走行及び方向変換の両方を行うことでき
ればコスト的に有利である。また、上記車椅子90のよ
うな従来の車両では、構造上、方向変換をする際に一旦
停止して車輪の向きを変える必要があり、方向を変えよ
うと操作してから実際に方向が変わるまでに時間がかか
る。すなわち、方向変換に対する制御応答性が低い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、走行
のための駆動源を方向変換のための駆動源として兼用す
ることのできる車両を提供すること、及び方向変換に対
する制御応答性のよい車両を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の車両
は、接地面上を走行する車両であって、車両本体と、駆
動源と、少なくとも3つの回転台と、ボールトランスフ
ァーとを備えている。駆動源は車両本体に装着されてい
る。各回転台は駆動源により回転する。ボールトランス
ファーは、接地面に当接するものであって、ブレーキ機
能を備えており、それぞれの回転台に装着されている。
【0006】ボールトランスファーはブレーキ機能を作
動させていなければ全方向に移動可能である。したがっ
て、各回転台が回転していても、ブレーキ機能が未作動
の場合、接地面と回転台との相対移動をボールトランス
ファーが相殺して車両は接地面に対して移動しない。す
なわち、車両は停止した状態にある。ここで、回転台の
回転に対して所定の位置にボールトランスファーが位置
しているときにのみブレーキ機能を作動させる。する
と、ブレーキ機能を作動させられたボールトランスファ
ーが、回転台のブレーキを作動させる位置における接線
方向(以下、接線方向と略す)の力を接地面に伝達す
る。正確には、ブレーキ機能が作動している間はブレー
キのかかったボールトランスファーを介して回転台の回
転力が接地面に伝えられるが、ボールトランスファーが
所定の位置にある短時間の間だけボールトランスファー
のブレーキ機能を作動させるため、主として接線方向の
力が接地面に伝えられる。これによって車両が走行す
る。なお、各回転台におけるボールトランスファーのブ
レーキを作動させる位置を適当に設定することにより、
各回転台の合力により車両を走行させることができる。
【0007】また、それぞれの回転台においてのボール
トランスファーのブレーキ作動位置、及び各回転台のボ
ールトランスファーのブレーキ作動位置を組み合わせる
ことによって、任意の方向に移動することが可能であ
り、さらに車両の向きを変えることもできる。ここで
は、回転台を回転させるための駆動源が、走行のための
駆動源でもあり方向変換のための駆動源でもある。ま
た、ブレーキを作動させるボールトランスファーの位置
を切り換えることにより、応答性よく移動の方向を変換
すること及び車両の向きを変えることができる。
【0008】なお、車両の走行安定性や制御性を向上さ
せるためには、回転台の数や各回転台に装着されるボー
ルトランスファーの数を増やすことが望ましい。請求項
2に記載の車両は、請求項1に記載の車両であって、複
数の回転台のうち少なくともひとつは、他の回転台と回
転方向が異なっている。ボールトランスファーが所定の
位置にある時に瞬間的にブレーキ機能を作動させて接地
面に対して接線方向に力を伝達できれば、車両の走行性
は安定する。しかし、実際には、ある幅を持った時間だ
けブレーキが作動し続けるので、回転台に固定されてい
るボールトランスファーの回転方向の力、すなわち接線
方向以外の向きの力も接地面に伝達される。これによ
り、車両の走行安定性は低下する。
【0009】ここでは、回転方向の異なる回転台を組み
合わせているため、ある回転台のボールトランスファー
が接地面に伝える接線方向以外の向きの力と、回転方向
の異なる他の回転台のボールトランスファーが接地面に
伝える接線方向以外の向きの力とがある程度相殺され
る。これにより、車両の走行安定性の低下を抑えられ
る。
【0010】請求項3に記載の車両は、接地面上を走行
する車両であって、車両本体と、駆動源と、少なくとも
1つの回転台と、回転台のそれぞれに少なくとも3つ装
着されるボールトランスファーとを備えている。駆動源
は車両本体に装着されている。回転台は駆動源により回
転する。ボールトランスファーは、接地面に当接するも
ので、ブレーキ機能を備えている。
【0011】ここでは、回転台の回転に対して所定の位
置にあるボールトランスファーのみのブレーキ機能を作
動させる。すると、主としてブレーキを作動させたボー
ルトランスファーの位置における接線方向の力が、回転
台から接地面に伝達される。これによって車両が走行す
る。また、回転台におけるブレーキを作動させるボール
トランスファーの位置を変えることによって、任意の方
向に移動することが可能である。
【0012】さらに、複数の回転台を備えている場合に
は、各回転台のボールトランスファーのブレーキを作動
させる位置を適当に設定することによって、各回転台の
合力により車両を走行させることができ、車両の向きを
変えることも可能となる。この車両の構造では、回転台
を回転させるための駆動源が、走行のための駆動源と方
向変換のための駆動源とを兼ねている。また、本車両で
は、ブレーキを作動させるボールトランスファーの位置
を切り換えることにより、応答性よく移動の方向を変換
すること等ができる。
【0013】請求項4に記載の車両は、請求項1から3
のいずれかに記載の車両であって、ボールトランスファ
ーは、接地面に対して平面的に相対移動可能なものであ
って、ボールトランスファー本体と、大球と、複数の小
球と、ブレーキ部材とを備えている。大球は接地面と当
接するものである。小球は、大球の径よりも小さい径を
有しており、大球の回転にしたがって回転しながら大球
の外周面を移動して大球をボールトランスファー本体に
支持することができる。ブレーキ部材は、小球の移動を
規制し得るものである。
【0014】一般にボールトランスファーにおいては、
大球が小球を介してボールトランスファー本体に支持さ
れており、かつ小球の移動によって大球がボールトラン
スファー本体に対して回転自在となっている。すなわ
ち、小球が移動しなければ、大球は回転しない。本請求
項の車両のボールトランスファーは、小球の移動を規制
することができるブレーキ部材を備えており、ブレーキ
部材を操作して小球の移動を規制することによってボー
ルトランスファーにブレーキをかけることができる。
【0015】請求項5に記載の車両は、請求項4に記載
の車両において、各ボールトランスファーのブレーキ部
材の操作を制御することにより任意の方向への走行ある
いは方向転換を行うものである。ここでは、例えば、各
ボールトランスファーのブレーキ部材をボールトランス
ファーが所定の位置にある時にだけ操作させる操作機構
を設け手動で制御したり、各ボールトランスファーのブ
レーキ部材にソレノイドを利用した操作機構を装着し空
気圧などを利用して制御を行ったりする。このように制
御することにより、簡易な操作により車両の運転ができ
る。
【0016】また、駆動源の駆動速度やそれに応じたボ
ールトランスファーのブレーキ機能の作動時間、あるい
は各ボールトランスファーのブレーキ作動位置の組み合
わせなど複雑な制御要素を組み合わせてよりきめ細かい
車両の運転制御を行う場合には、シーケンスやコンピュ
ータを介して操作機構を制御することが望ましい。請求
項6に記載の車両は、請求項1から5のいずれかに記載
の車両であって、電動の車椅子である。
【0017】
【発明の実施の形態】図1から図4に、本発明の一実施
形態である電動の車椅子30を示す。この車椅子30
は、高齢者や障害者用の車椅子として、主として屋内で
使用される。車椅子30は、主として、椅子部31aを
含む本体31と、駆動モーター32と、3つの回転台3
7,38,39と、回転台37,38,39にそれぞれ
8個ずつ装着されているボールトランスファー1と、操
作制御盤41を含む制御機構40とから構成されてい
る。
【0018】本体31の上面には、椅子部31aが取り
付けられ、椅子部31aの下部に駆動モーター32,駆
動モーター32に電力を供給するバッテリー33,及び
ギアボックス34が配置されている。駆動モーター32
の回転は、ギアボックス34に入力され、減速されてギ
アボックス34の出力回転軸に出力される。ギアボック
ス34の出力回転軸にはプーリ35が固定されており、
プーリ35の回転はさらにベルト36a,36b,36
cを介して後述する回転台37,38,39に伝達され
る。
【0019】回転台37,38,39は、円盤形状であ
って、上面の中心部から上側に回転軸37a,38a,
39aが延びている。この回転軸37a,38a,39
aは、中間部が図示しないベアリング等を介して、回転
自在に本体31に支持されている。回転軸37a,38
a,39aは、上部にベルト36a,36b,36cが
かけ渡されており、プーリ35の回転に従って回転す
る。回転台37,38,39の下部には、図2に示すよ
うに、ボールトランスファー1が円周方向に対して等間
隔に8個固定されている。
【0020】ボールトランスファー1は、図4に示すよ
うに、床面9に接地しており、床面9に対して任意の方
向に移動自在である。また、ボールトランスファー1
は、それ自体がブレーキ機能を備えており、後述するブ
レーキ部材20の集合ロッド24を上下に移動させるこ
とによりブレーキ機能の作動及び非作動が切り換わる。
ボールトランスファー1の詳細な構造については後述す
る。
【0021】制御機構40は、主に、操作制御盤41
と、ブレーキ操作部材42a〜42lと、往復移動装置
43a〜43l(一部図示せず)とから構成される。操
作制御盤41は、椅子部31aに座った操作者が操作で
きる位置に配置され、本体31に固定されている。この
操作制御盤41には、駆動モーター32の電源スイッチ
やインバータ制御の調整レバー及び各往復移動装置43
a〜43lを制御するシーケンサーの操作パネル等が配
置されている。ブレーキ操作部材42a〜42lは、本
体31に設けられた12個の孔31bにそれぞれ配置さ
れ(図3及び図4参照)、往復移動装置43a〜43l
によって図4に示す点線の高さまで下面が下降し得るも
のである。往復移動装置43a〜43lは、操作制御盤
41からの指令信号によりブレーキ操作部材42a〜4
2lを上下に移動させる装置である。往復移動装置43
a〜43lは、孔31bに配置され、本体31に固定さ
れる。ここでは往復移動装置43a〜43lとして電動
のボールシリンダーを使用しているが、小型のコンプレ
ッサーによる空気圧を利用したり電磁石を利用したりす
る装置を用いることもできる。
【0022】次に、ボールトランスファー1の詳細な構
造を説明する。ボールトランスファー1は、図4に示す
ように、主として、ボールトランスファー本体2と、大
球5と、複数の小球6と、ブレーキ部材20とから構成
されている。ボールトランスファー本体2は、主に、ケ
ース部材3と、支持部材4と、小球保持部材10と、大
球保持部材11とから構成される。
【0023】ケース部材3は、下部が開口している箱状
の部材であり、上部に複数のロッド貫通孔3aが設けら
れている。また、ケース部材3の上部外周部には複数の
取付用リブ3bが形成されており、取付用リブ3bと回
転台37,38,39とはボルトによって固定される。
支持部材4は、ケース部材3の内部に配置されており、
上部に形成される固定部4aによりケース部材3に固定
されている。支持部材4の下部には、湾曲した支持面4
cを有する当接部4bが形成されている。当接部4bの
外周端とケース部材3の内周面との距離は、後述する小
球6が通ることのできる寸法となっており、ほぼ小球6
の直径と等しい。支持面4cは、後述する大球5の上部
の外周面から等距離(小球6の直径)にある点の集合で
ある面となっている。
【0024】大球5は、ケース部材3下部の開口部分に
配置されており、上部が小球6を介して支持部材4に支
持されており、下部が床面9に接地する。小球6は、径
が大球5の径よりも小さく、大球5と支持部材4との間
と、小球保持部材10と支持部材4との間と、支持部材
4,ケース部材3,及び後述するブレーキ部材20によ
り囲まれる空間(以下、収容空間2aという)とに配置
されている。但し、収容空間2aには、ある程度空間を
残した状態で小球6が蓄えられる。
【0025】ブレーキ部材20は、ロッド21を含む規
制部22と、円板23と、集合ロッド24と、車輪25
とから構成されている。規制部22は、ケース部材3内
に配置され、ケース部材3や支持部材4に対して鉛直方
向に相対移動可能である。規制部22には、小球6と当
接し得る規制面22aが形成されている。この規制面2
2aは、支持部材4の当接部4bの上面の曲面に対応し
た曲面となっている。ロッド21は、規制部22の上面
から上側に延びており、ケース部材3のロッド貫通孔3
aを貫通している。複数のロッド21の上部は円板23
に固定されている。円板23の上面中央から上側には集
合ロッド24が延びている。集合ロッド24の上部に
は、車輪25が回転台37,38,39の円周方向に沿
って回転自在に支持されている。なお、ロッド21,円
板23,及び集合ロッド24は、回転台37,38,3
9に設けられた孔37b,38b,39bに配置され
る。
【0026】次に、ボールトランスファー1の動作につ
いて、図4に基づいて説明する。ブレーキ操作部材42
aが下降していなければ、ブレーキ部材20の位置は図
4の2点鎖線に示す位置にある。すなわち、小球6は収
容空間2a内を自由に移動できる状態である。この場
合、大球5がボールトランスファー本体2に支持されな
がら回転することにより、ボールトランスファー1は床
面9に対して自由に移動できる。大球5が回転すると、
大球5の上部外周面と当接している各小球6は支持部材
4の支持面4cに対して転がる。そして、大球5と支持
部材4との間から小球保持部材10と支持部材4との間
に移動し、さらに、収容空間2aに移る。一方、ボール
トランスファー1の移動方向後方の大球5と支持部材4
との間には、新たな小球6が収容空間2aから補充され
る。これにより、大球5は連続的にボールトランスファ
ー本体2に対して任意の方向に回転し続けることがで
き、ボールトランスファー1は床面9に対し相対的に移
動し続ける。
【0027】一方、ブレーキ操作部材42aが図4の点
線の位置に下降しているときに、回転台37の回転によ
りブレーキ操作部材42aの下方にボールトランスファ
ー1が移動してくると、車輪25がブレーキ操作部材4
2aの下面に沿って回転しながら鉛直方向下向きに移動
する。これによって、ブレーキ部材20がケース部材3
及び支持部材4に対して下向きに移動する。すると、ブ
レーキ部材20の規制面22aが小球6と当接し、小球
6が当接部4bの上面と規制面22aとの間に挟持され
る。したがって、小球6が収容空間2a内で移動できな
くなり、これに伴って、支持部材4と小球保持部材10
との間及び支持部材4と大球5との間にある小球6の移
動も規制される。このため、各小球6との当接面に発生
する摩擦により大球5の回転が止まり、床面9に対して
大球5が回転しなくなる。すなわち、ボールトランスフ
ァー1が床面9に対して移動しようとすると、大球5と
床面9との間に摩擦抵抗が生じるため、ボールトランス
ファー1から床面9に力が伝達される。
【0028】次に、車椅子30の動作について説明す
る。駆動モーター32を回転させると、各回転台37,
38,39が図2に示す矢印の向きに回転する。回転台
38と回転台39とは同じ向きに回転し、これと反対の
向きに回転台37が回転する。なお、各回転台37,3
8,39の回転速度は等しい。各ブレーキ操作部材42
a〜42lが下降していないときには、上述のようにボ
ールトランスファー1が床面9に対し全方向に移動可能
であるため、床面9と回転台37,38,39との相対
移動をボールトランスファー1が相殺し、回転台37,
38,39は床面9に対して移動しない。すなわち、車
椅子30は停止した状態にある。
【0029】車椅子30を図3の方向D1(図3の左
側)に移動させるとき、すなわち前進させるときには、
操作制御盤41の操作により往復移動装置43d,43
f,43jを作動させブレーキ操作部材42d,42
f,42jを下降させる。すると、このブレーキ操作部
材42d,42f,42jの下方に位置している間だけ
各ボールトランスファー1が床面9に力を伝達する。こ
の力の向きは、各回転台37,38,39のブレーキ操
作部材42d,42f,42j下方における接線方向、
すなわち方向D3である。逆に言えば、車椅子30を床
面9に対して方向D1に移動させようとする力がブレー
キ操作部材42d,42f,42jの下方3カ所にて作
用する。これにより車椅子30が前進する。なお、前進
速度は、操作制御盤41の操作により駆動モーター32
の回転をインバータ制御することで切り換えられる。
【0030】車椅子30を図3の方向D2(図3の上
側)に移動させるときには、操作制御盤41の操作によ
り往復移動装置43a,43g,43kを作動させブレ
ーキ操作部材42a,42g,42kを下降させる。車
椅子30を図3の方向D3(図3の右側)に移動させる
ときには、操作制御盤41の操作によりブレーキ操作部
材42b,42h,42lを下降させる。
【0031】車椅子30を図3の方向D4(図3の下
側)に移動させるときには、操作制御盤41の操作によ
りブレーキ操作部材42c,42e,42iを下降させ
る。上記のように、本実施形態の車椅子30では、操作
制御盤41を操作することによるブレーキ操作部材42
a〜42lの上下移動により即座に走行の方向が変わ
る。
【0032】なお、各回転台37,38,39の回転方
向に対してブレーキ操作部材42a〜42lは一定の長
さを有しており、所定時間の間ボールトランスファー1
のブレーキ機能が作動する。したがって、回転台37,
38,39の各ブレーキ操作部材42a〜42l下方に
おける接線方向以外の向きの力(以下、接線方向以外の
力という)もボールトランスファー1を介して床面9に
伝達され、走行の安定性が若干低下する。しかし、ここ
では回転台37と回転台38及び回転台39との回転方
向を反対にしているため、回転台37に固定されている
ボールトランスファー1が床面9に伝える接線方向以外
の力と、回転台38及び回転台39に固定されているボ
ールトランスファー1が床面9に伝える接線方向以外の
力とがある程度相殺される。これによって、走行安定性
の低下を実用に供することのできるレベルに抑えてい
る。
【0033】また、車椅子30は、以下のようにその場
において向きを自由に変えることができ、スペースが限
られた場所でも容易に方向転換が可能である。例えば図
3の方向D1に向いている車椅子30を方向D4に向け
ようとするときには、操作制御盤41の操作により、例
えばブレーキ操作部材42e,42f,42k,42l
を下降させる。すると、ブレーキ操作部材42e,42
f下方のボールトランスファー1が固定されている回転
台38は床面9に対して方向D1及びD4に移動し、ブ
レーキ操作部材42k,42l下方のボールトランスフ
ァー1が固定されている回転台39は床面9に対して方
向D2及びD3に移動する。これにより、車椅子30は
図3の回転方向R1の向きに回転する。
【0034】同様にして、車椅子30は任意の方向に向
きを変えることができる。
【0035】
【発明の効果】本発明では、ブレーキを作動させるボー
ルトランスファーの位置を切り換えることによって走行
及び方向変換をするため、走行のための駆動源と方向変
換のための駆動源とを兼用することができ、また応答性
よく移動の方向を変換すること及び車両の向きを変える
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である車椅子の側面図。
【図2】車椅子の下面図。
【図3】図1のIII −III 矢視図。
【図4】ボールトランスファーの片側断面図。
【図5】従来の車椅子の側面図。
【図6】従来の車椅子の下面図。
【符号の説明】
1 ボールトランスファー 2 ボールトランスファー本体 5 大球 6 小球 9 床面(接地面) 20 ブレーキ部材 30 車椅子(車両) 31 本体(車両本体) 32 駆動モーター(駆動源) 37,38,39 回転台

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】接地面上を走行する車両であって、 車両本体と、 前記車両本体に装着される駆動源と、 前記駆動源により回転する、少なくとも3つの回転台
    と、 ブレーキ機能を備え、前記回転台のそれぞれに装着さ
    れ、前記接地面に当接するボールトランスファーと、を
    備えた車両。
  2. 【請求項2】前記複数の回転台のうち少なくともひとつ
    は、他の回転台と回転方向が異なっている、請求項1に
    記載の車両。
  3. 【請求項3】接地面上を走行する車両であって、 車両本体と、 前記車両本体に装着される駆動源と、 前記駆動源により回転する、少なくとも1つの回転台
    と、 ブレーキ機能を備え、前記回転台のそれぞれに少なくと
    も3つ装着され、前記接地面に当接するボールトランス
    ファーと、を備えた車両。
  4. 【請求項4】前記ボールトランスファーは、前記接地面
    に対して平面的に相対移動可能なものであって、ボール
    トランスファー本体と、前記接地面と当接する大球と、
    前記大球の回転にしたがって回転しながら前記大球の外
    周面を移動して前記大球を前記ボールトランスファー本
    体に支持することができる前記大球の径よりも小さい径
    を有する複数の小球と、前記小球の移動を規制し得るブ
    レーキ部材とを備えている、請求項1から3のいずれか
    に記載の車両。
  5. 【請求項5】前記各ボールトランスファーのブレーキ部
    材の操作を制御することにより任意の方向への走行ある
    いは方向転換を行う、請求項4に記載の車両。
  6. 【請求項6】電動の車椅子である、請求項1から5のい
    ずれかに記載の車両。
JP9010545A 1997-01-23 1997-01-23 ブレーキ付ボールトランスファーを用いた車両 Pending JPH10201794A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9010545A JPH10201794A (ja) 1997-01-23 1997-01-23 ブレーキ付ボールトランスファーを用いた車両
US09/010,561 US5950749A (en) 1997-01-23 1998-01-22 Automotive vehicle running on brakeable ball-bearing casters
DE19802403A DE19802403A1 (de) 1997-01-23 1998-01-22 Motorisch angetriebenes Fahrzeug mit bremsbaren, kugelgelagerten Laufrollen
FR9800718A FR2758515B1 (fr) 1997-01-23 1998-01-23 Vehicule automoteur sur roulettes montees sur billes et freinables

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9010545A JPH10201794A (ja) 1997-01-23 1997-01-23 ブレーキ付ボールトランスファーを用いた車両

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10201794A true JPH10201794A (ja) 1998-08-04

Family

ID=11753239

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9010545A Pending JPH10201794A (ja) 1997-01-23 1997-01-23 ブレーキ付ボールトランスファーを用いた車両

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5950749A (ja)
JP (1) JPH10201794A (ja)
DE (1) DE19802403A1 (ja)
FR (1) FR2758515B1 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2002950873A0 (en) * 2002-08-20 2002-09-12 Robert Sellars A device for providing multi-directional movement
US7311329B2 (en) * 2003-05-23 2007-12-25 Pride Mobility Products Corporation Anti-tip wheel for a wheelchair
DE102005007898A1 (de) 2005-02-21 2006-08-24 Waldner Labor- Und Schuleinrichtungen Gmbh Antriebsvorrichtung für eine Lenkrolle eines Möbelstücks
US7533737B2 (en) * 2005-11-21 2009-05-19 Hall David R Jet arrangement for a downhole drill bit
EP2133056A3 (en) * 2008-06-13 2011-05-04 Hill-Rom Services, Inc. Transport apparatus
US8944446B1 (en) * 2012-06-08 2015-02-03 Brent R. Cottingham Swivel drive system
GB2517506B (en) * 2013-08-23 2015-07-29 Adrian Oldham Locking Device
US11001298B2 (en) 2017-11-15 2021-05-11 Intuitive Surgical Operations, Inc. Spherical wheel drive and mounting
US10968966B2 (en) * 2017-11-15 2021-04-06 Intuitive Surgical Operations, Inc. Brake mechanism for spherical wheel
CN110606340A (zh) * 2019-10-18 2019-12-24 上海聿冠智能科技有限公司 一种单向自动上下搬运车

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2603301A (en) * 1948-05-08 1952-07-15 Joseph F Sipior Motor propelled amusement device
US3858673A (en) * 1973-10-01 1975-01-07 Albert E Browning Vehicle having spherical supports
US4237990A (en) * 1979-01-02 1980-12-09 Hau T Omnidirectional vehicle
GB8315114D0 (en) * 1983-06-02 1983-07-06 Fortune Ventures Inc Developing force in controlled direction
US4715460A (en) * 1984-11-20 1987-12-29 International Texas Industries, Inc. Omnidirectional vehicle base
JPS62203824A (ja) * 1986-02-28 1987-09-08 Toyoda Autom Loom Works Ltd 産業車両用の全方向走行型駆動装置
US5419008A (en) * 1991-10-24 1995-05-30 West; Mark Ball joint
US5249636A (en) * 1992-04-28 1993-10-05 Sunstate Mobility Corporation Personal mobility vehicle
US5374879A (en) * 1992-11-04 1994-12-20 Martin Marietta Energy Systems, Inc. Omni-directional and holonomic rolling platform with decoupled rotational and translational degrees of freedom

Also Published As

Publication number Publication date
FR2758515B1 (fr) 1999-08-27
US5950749A (en) 1999-09-14
FR2758515A1 (fr) 1998-07-24
DE19802403A1 (de) 1998-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10201794A (ja) ブレーキ付ボールトランスファーを用いた車両
US5906247A (en) Ball transfer mechanism having a braking mechanism and a vehicle employing the ball transfer mechanism
US20120006602A1 (en) Spherical mobility mechanism
JPH06171562A (ja) 走行装置
JP2001354156A (ja) 球状駆動輪を用いる全方向移動装置
JPS6339164Y2 (ja)
JPH07328233A (ja) 体感シミュレーションゲーム装置
JPS59199357A (ja) 走行車両
JPH10203105A (ja) ボールトランスファーを用いた車両
JPS6217068Y2 (ja)
JPH0612964Y2 (ja) 脚車装置
JP2000033876A (ja) 座椅子自動車
JP2506256Y2 (ja) 自動車用空調機器のコントロ―ル装置における軸受機構
JPH0924835A (ja) 配膳車における走行装置
GB2343871A (en) An electrically powered wheelchair
JP6906120B1 (ja) 走行装置及び該走行装置を備えた無人搬送車
JPH0745364Y2 (ja) 搬送車
JPH11105708A (ja) 空気抵抗低減装置
KR100378096B1 (ko) 중량물의 자동 주행장치
JPH04352982A (ja) 体感可動ゲーム機
JP2001301406A (ja) 球形操舵輪
JP3692851B2 (ja) 前後進一体型ペダルを有する車両
JPH0635866Y2 (ja) 全方向駆動輪
JPH0741603Y2 (ja) 脚車装置
JPS61178202A (ja) 能動方向転換可能なキヤスタ