JPH1019474A - 溶解炉内への原材料投入装置 - Google Patents

溶解炉内への原材料投入装置

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JPH1019474A
JPH1019474A JP17255196A JP17255196A JPH1019474A JP H1019474 A JPH1019474 A JP H1019474A JP 17255196 A JP17255196 A JP 17255196A JP 17255196 A JP17255196 A JP 17255196A JP H1019474 A JPH1019474 A JP H1019474A
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JP
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JP17255196A
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Inventor
Michio Azuma
道男 我妻
Ikuo Akita
郁夫 秋田
Akira Takahashi
章 高橋
Toshinobu Ueda
敏信 上田
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YKK Corp
Original Assignee
YKK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】無人搬送車を使用して原材料の自動搬送と自動
投入を可能にする新規な機構を備え、原材料待機位置と
溶解炉との間を移動し、原材料を運搬して溶解炉内に投
入する金属からなる原材料投入装置を提供する。 【解決手段】原材料待機位置と溶解炉(2) の材料投入口
(2a)との間を移動可能な搬送台車(20,120)上を溶解炉
(2) の材料投入口(2a)に向けて前後進が可能な投入台車
(30,130)の前進側端部の前方に突出支持される原材料
(M,M′) の収容バケット(40)を備えており、前記投入台
車(30,130)と搬送台車(20,120)との間には投入台車(30,
130)の姿勢を保持するための支持手段(21a,35;124,125)
が設けられている。前記収容バケット(40)は前記投入台
車(30)の前進側端部の前方で水平軸を中心に揺動自在に
支持されると共に前記投入台車(30)に設置された揺動手
段(41)に連結されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【従来の技術】従来、建材として用いられるアルミニウ
ム合金製の形材においては、押出成形工程にて発生する
成形不良材や製品としての組立工程にて発生する切断屑
など、複雑で多様な寸法形態を有する大量の屑材が発生
する。これらの屑材を無駄にすることなく、資源として
リサイクルするために、従来からの溶解工程において
は、アルミニウム地金とともに屑材を溶解炉内に投入し
て溶解させ、アルミニウム合金製の形材を生産すべく再
利用していた。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これらの原
材料を溶解炉内に投入する方法としては、従来より原材
料を積んだフォークリフトを人手によって操作し、溶解
炉の投入口が開口した際に、フォークリフトにより溶解
炉内へ原材料を放り込む手法が一般的に行われている。
しかるに、この方法によれば、原材料を溶解炉内へ投入
するために溶解炉の近くに作業者が立ち合わなければな
らないので、作業者は溶解炉の投入口を開口した際に外
気に放出される熱や汚れた雰囲気の中におかれることと
なり、安全性に加えて人体に様々な影響があり、極めて
作業環境の悪いものであった。このことから、作業環境
を改善して作業者の安全性を確保すると共に、作業の高
効率化を図るべく、原材料を溶解炉へ自動投入する技術
の開発が緊急の課題となってきている。
【0003】本発明はかかる課題を解消することを目的
としてなされたものであり、具体的には無人搬送車を使
用して原材料の自動搬送と自動投入を可能にする新規な
機構を備えた原材料自動投入装置を提供することを目的
としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる目的は、本発明の
主要な構成をなす原材料待機位置と溶解炉との間を移動
し、金属からなる原材料を運搬して溶解炉内に投入する
原材料投入装置であって、原材料待機位置と溶解炉の材
料投入口との間を移動可能な搬送台車と、搬送台車上を
溶解炉の材料投入口に向けて前後進が可能な投入台車
と、投入台車の前進側端部の前方に突出支持される原材
料の積載部とを備えてなり、前記投入台車と搬送台車と
の間には投入台車の姿勢を支持するための保持手段が設
けられてなることを特徴とする溶解炉内への原材料投入
装置により達成される。
【0005】そして、前記原材料の積載部としての好適
な実施の態様としては、原材料収容バケットを有してお
り、同バケットが前記投入台車の前進側端部の前方で水
平軸を中心に揺動自在に支持されると共に前記投入台車
に設置された揺動手段に連結されてなる場合と、前記バ
ケットが上下が開口した筒体からなり、前記投入台車に
設けられた昇降手段により昇降可能とされ、前記収納バ
ケットの直下と投入台車の前進側端部との間を進退可能
な原材料投入手段を有してなる場合とがある。
【0006】搬送台車を搬送ガイド部に沿って移動さ
せ、溶解炉の投入口前面に横付けして停止する。この搬
送台車の到着を待って投入口が開口し、投入台車が搬送
台車の基体上面を溶解炉の投入口に向けて前進する。溶
解炉の投入口まで前進した同投入台車は所定の位置で停
止し、このとき原材料を収容したバケットは溶解炉の内
奥部まで差し込まれる。この状態でも、搬送台車に設け
られた支持部により投入台車は強力に支持されており前
倒れしない。
【0007】バケットが前記投入台車の前進側端部の前
方で水平軸を中心に揺動自在に支持されると共に前記投
入台車に設置された揺動手段に連結されてなる場合に、
溶解炉の内部にバケットが差し込まれると、揺動手段が
作動してバケットを軸部を中心に回転させ、バケットの
上部開口を下方へと向けると、同バケット内に収容され
ている原材料は溶解炉の奥部内へと滑落する。この後、
投入台車を後進させ、同時に又は投入台車が後退限位置
に達してからバケットを元の姿勢に戻す。投入台車が後
退すると溶解炉の投入口が閉鎖され、搬送台車が原料待
機部へと戻り、そこで次回の金属屑材からなる投入原材
料を積載し、溶解炉へと搬送する。
【0008】また、前記バケットが上下が開口した筒体
からなり、前記投入台車に設けられた昇降手段により昇
降可能とされ、前記収納バケットの直下と投入台車の前
進側端部との間を進退可能な原材料投入手段を有してな
る場合には、作動板が基体より前方に突出しており、同
作動板に載置されたパレットによりバケットの底部が構
成され、同パレットとバケットとにより形成された原材
料の収容空間部に所定量の原材料が積載収容されてい
る。
【0009】この状態で、搬送台車が搬送ガイド部に沿
って移動し、溶解炉の投入口の前面にて横付けされて停
止する。ここで溶解炉の投入口が開口した後、投入台車
は前進し、その前半部を溶解炉の投入口の内部まで差し
込んだ状態で停止する。このとき、投入台車は複数の支
持部材により基体を上下から強力に支持している。その
ため、投入台車は原材料の重量により前倒れするような
ことがない。
【0010】その後、バケットを上方へ持ち上げて、バ
ケットの下端をパレットから離間させ、両者の間に間隙
を形成する。バケットの内部に収容されている原材料は
パレット上に残る。ここで、作動板を後退させるとパレ
ットも作動板と共に後退し、この後退によりバケットの
下端は開口することになって、バケット内に収容された
原材料は溶解炉内へ自然落下して投入される。原材料の
投入完了後、投入台車は搬送台車上を後退し、バケット
を溶解炉の外へ戻す。このとき、同時に作動板を基体の
前方へと突出すと共にバケットを下降させて前記パレッ
ト上に当接させる。溶解炉の投入口が閉鎖された後、再
び搬送台車は次回に投入すべき原材料をバケットに収容
すべく、原材料待機位置まで移動する。
【0011】更に、前記原材料が特定の寸法と形態をも
つ地金である場合に、上記積載部としての他の好適な実
施の態様としては、前記積載部が前記投入台車の前方に
突出した複数のフォーク部材からなる原材料載置台と、
同載置台の各フォーク部材間に載置される複数の原材料
積載部材と、各原材料積載部材の直下と投入台車の前進
側端部との間を進退可能な原材料投入手段とを有してな
る例が挙げられる。フォーク部材を各原材料積載部材の
下方に侵入させた後に、原料載置台を下降させ原材料積
載部材を前記フォーク部材上に載置固定する。この状態
で、投入台車に原材料を積載する。原材料を溶解炉に投
入する際はフォーク部材と原材料積載部材とを同時に後
退させるだけで、原材料積載部材上に載置された原材料
が原材料積載部材上からを滑り落ちて溶解炉に投入され
る。この態様によれば、バケットが不要となる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の好適な実施の形態を図示実施
例に基づいて具体的に説明する。図1は本発明における
原材料自動投入装置の第1実施例を示す斜視図である。
本実施例による原材料自動投入装置1は多様な形態と寸
法とが混在する金属屑材からなる原材料Mに好適な実施
例であり、搬送ガイド部10に沿って移動可能な搬送台
車20と、同搬送台車20上を移動可能な投入台車30
と、同投入台車30に取り付けられ、金属地金あるいは
屑材からなる原材料を収容可能なバケット40を備えて
いる。
【0013】前記搬送台車20は方形状の基体21を有
すると共に、同基体21の下面に車輪22を有してい
る。車輪は原材料の図示せぬ待機部と溶解炉2との間の
床面に設置された搬送ガイド部10に沿って、例えば外
部からの無線指令信号を受け、同搬送台車20に設置さ
れた図示せぬ制御部からの信号により駆動源が制御駆動
され自動走行する。この自動走行のための機構は、例え
ば広く知られている一般的な無人搬送車の走行機構を採
用することができる。また、本実施例における搬送台車
20は、その基体21の下面前後に4個づつ総計8個の
車輪22が設けられており、これに合わせて搬送ガイド
部10には都合4本のレール11が平行に設けられてい
る。そして、前記搬送台車20の基体上面の前後両端縁
には、同搬送台車20の移動方向と直交する方向に水平
に突出すると共に前記基体21の左右両端に連続する庇
状の案内部21aが形成されている。
【0014】一方、上記投入台車30には、前記搬送台
車20の基体上面を同搬送台車20の移動方向と直交す
る方向に移動できるように車輪32が設けられている。
本実施例によれば、前記車輪32は基体31の前後両側
に全部で4個設けられており、後輪32aが図示せぬ駆
動装置により制御回転し、投入台車30を搬送台車20
の移動方向と直交する方向に前後進させる。このときの
投入台車30の移動は外部からの無線信号或いは図示せ
ぬリミットスイッチや光電式センサ等の公知の位置セン
サによる検出信号を受けて、投入台車30に設置された
図示せぬ制御部からの指令信号に基づき駆動源を正逆転
させて行われる。
【0015】また、前記投入台車30の基体31の先端
部の両側には、同基体31の前方へと突出する一対の腕
部33が設けられ、同腕部33の先端上面には上記バケ
ット40の軸部40aを回転自在に支持するための凹部
33aが形成されている。更に、一対の前記腕部33の
対向する基端部の内壁面には、伸縮自在なロッド41a
を有するシリンダー41の基端が鉛直面内を回動可能に
軸支されている。同シリンダー41は前記腕部33の基
端部に回転自在に取り付けられた軸部33bに、同シリ
ンダー41の後端を固定したものであり、両腕部33に
設けられた一対のシリンダー41の各ロッド先端が連結
杆41bにより連結されている。該シリンダー41の作
動は投入台車30の前進限位置に達したとき上記制御部
からの信号が発せられて制御される。
【0016】更に、前記基体31の両側壁部の外壁面に
は、それぞれに前後一対の脚材34が垂設され、各脚材
34の下端にはロール体35が回転自在に取り付けられ
ている。この脚材34とロール体35とにより本発明の
投入台車支持部を構成している。前記ロール体35は前
記搬送台車20の基体21の前後両端縁から突設された
上記庇状案内部21aと係合して、同庇状案内部21a
の下面に沿って転動し、投入台車30の基体31を前記
脚材34を介して下方から支持する。そのため、上記バ
ケット40に重量物である金属原材料を収容して移動し
ても投入台車30が転倒するようなことはない。
【0017】前記バケット40は上面が開口した内部に
収納空間部を有する箱体からなり、その後壁部の上部両
端には前記投入台車30の腕部33の先端に設けられた
凹部33aに回転自在に嵌着支持される軸部40aが突
設されている。また、同バケット40の後壁部の下部両
端には、前記シリンダー41の各ロッド先端を連結する
連結杆41bを回転自在に係着支持する係着部42aを
有するL字形状の係着腕42が後方に向けて突設されて
いる。
【0018】図2は金属屑材からなる原材料Mの投入動
作を示す原材料投入装置1の要部断面図である。原材料
投入装置1は、搬送台車20の図示せぬ駆動装置により
車輪を駆動回転させながら搬送ガイド部10のレール1
1に沿って移動し、同図に示すように溶解炉2の投入口
前面に横付けされて停止する。この搬送台車20の到着
を待って投入口2aが開口すると、投入台車30が駆動
輪を図示せぬ駆動装置により回転して搬送台車20の基
体上面を溶解炉2の投入口2aに向かって前進する。図
2には、同投入台車30が前進限位置にあるときの状態
を示している。
【0019】溶解炉2の投入口2aまで前進した同投入
台車30は同位置で停止し、原材料Mが収容されたバケ
ット40と腕部33の途中までを溶解炉2の投入口2a
より溶解炉2の内部に差し込む。なお、このときバケッ
ト40には相当の重量の原材料Mが収容されており、投
入台車30が前倒れしないように支持部の上記ロール体
35が搬送台車20の庇状案内部21aに当接して強力
に支持している。そのため、前述のようにバケット40
を溶解炉2の内奥部まで差し込むことが可能となる。
【0020】溶解炉2の内部にバケット40が差し込ま
れると、シリンダー41が作動してロッド41aを縮長
させる。同ロッド41aの先端を連結した連結杆41b
がバケット40の係着腕42に形成された係着部42a
と回転自在に係着しているため、ロッド41aの縮長に
伴ってシリンダー41が基端を中心に回動すると同時
に、バケット40も図2に仮想線で示すように投入台車
30の腕部33に形成された凹部33aに嵌着支持され
た軸部40aを中心に回転し、バケット40の上部開口
を前方へと向ける。このとき、バケット40の前壁部4
0bが下斜めになるように予めバケット40の底部と開
口との間を傾斜させて取り付けてある。そのため前述の
ようにバケット40の上部開口が前方をと向くと、前記
前壁部40bが開口を前方に斜めとなり、バケット40
の内部に収容されていた原材料Mは溶解炉2内へと投入
される。こうして、原材料Mを溶解炉2の奥部に投入す
ることができる。
【0021】この後、投入台車30の駆動輪32aを再
び駆動して投入台車30を後進させ、同時に又は投入台
車30が後退限位置に達してからシリンダー41が作動
してロッド41aを伸長させ、バケット40を元の姿勢
に戻す。投入台車30が後退すると溶解炉2の投入口2
aが閉鎖され、搬送台車20が図示せぬ原料待機部へと
戻り、そこで次回の金属屑材からなる投入原材料Mを積
載し、溶解炉2へと搬送するために再びレール11に沿
って走行を開始する。
【0022】図3は上記バケットの変形例を示す。図1
に示すバケット40は金属屑材Mの投入に好適なもので
あったが、本変形例によるバケット40′は図3に仮想
線で示すような形態が一定である金属地金専用に適して
いる。同バケット40′は後壁40c′と底壁40d′
よりなる断面が略L字状をなしており、後壁40c′の
上縁部両端には上述のバケット40と同様に投入台車3
0の腕部先端に形成された凹部33aに回転自在に嵌着
する軸部40a′を突設している。そして、後壁40
c′の下端縁に沿って上記シリンダー41のロッド41
aを連結する上記連結杆41bが回転自在に係着する係
着部42aを有するL字状の係着腕42′が後方に突設
されている。溶解炉2における金属地金M′の投入は、
上述した金属屑材Mの場合と同様の手順に従って行われ
る。
【0023】図4は本発明の原材料投入装置の第2実施
例を示す斜視図である。本実施例は金属屑材からなる原
材料Mを溶解炉2に投入するに適した装置である。原材
料投入装置100は、第1実施例の装置と同様に搬送ガ
イド部110に沿って自走可能な搬送台車120と、該
搬送台車120の基体121の上面を溶解炉2の原材料
投入口2aに向けて前後に移動可能な投入台車130
と、該投入台車130に取り付けられ、原材料を収容す
るバケット140から構成される。
【0024】前記搬送台車120は方形状の基体121
を有し、基体121の下面には上記実施例と同様に搬送
ガイド部110に設けられたレール111の長溝に沿っ
て、図示せぬ駆動装置により駆動回転する車輪122を
有する。基体121の上面の前後側縁には、所定のピッ
チをもって起立して配されたロール支持ブラケット12
3の上端に投入台車130の下面を支持する下部支持ロ
ール124が回転自在に軸支され、前記基体121の前
記下部支持ロール124と相対する上方位置には上部支
持ロール125が基体121の前後側縁より延出するフ
レーム126に回転自在に枢着されており、上下の支持
ロール124,125により前記投入台車130を上下
から案内支持する。
【0025】投入台車130は、内部に必要な機器を搭
載し、上下の前記支持ロール124,125の間を挟持
状態で移動する方形状の基体131を有している。該基
体131の前端部の両側には前方へ向けて突出する一対
の支持アーム132が延設されている。この支持アーム
132は基体131に対して水平姿勢を保持したまま昇
降可能に基端が案内され、その先端部には上方へ向けて
突出する突部132aが形成されている。本実施例によ
ると、同支持アーム132は後端に投入台車130の基
体131に設置された電動機133によりチェーン13
3aを介して正逆転するピニオン133bと噛合するラ
ック部134を備えており、前記電動機133の制御回
転によりピニオン133bを介して前記支持アーム13
2が基体131の図示せぬ案内部を通って昇降する。
【0026】また、前記基体131の下面には、図4及
び図5に示すごとく搬送台車120の上面を移動可能
に、図示せぬ駆動装置により回動する駆動輪135が設
けられている。そして、本実施例では前記基体131の
下面は、図5に示すように後部の途中に段差が設けら
れ、後方の底部131aにはシリンダー136が設置さ
れており、一段高くなっている前方の底部131aの下
方には下面に車輪137aを有する作動板137が上記
搬送台車120の基体121の上部支持ロール124に
支持されて設けられている。この作動板137の後端は
前記シリンダー136のロッド端に結合しており、前記
前方底部131aと搬送台車120の上面との間を投入
台車130の移動方向と同方向に水平移動する。同作動
板137は、その先端部がフォーク状をなす複数の保持
爪部137bを有している。図示例によれば、同保持爪
部137bは3本からなるフォーク状をなしており、更
に同保持爪部137bの上面には凸部137b′が形成
されている。この保持爪部137bの上面には平板状の
パレット138が載置される。そのため、前記パレット
138の下面には前記保持爪部137bの凸部137
b′に嵌着する凹部138aが形成されている。
【0027】本実施例によるバケット140は、図5に
示すように上下端部が開口した方形状の筒体からなり、
同筒体の左右側壁部140aの上縁に延在して側方に突
出する張出部140bが形成されており、同張出部14
0bの略中央部下面には上記支持アーム132の突部1
32aと係合する係合溝140b′が形成されている。
かかる構成により、上記作動板137が前進限位置にあ
って前記バケット140が下降限位置にあるとき、同バ
ケット140の下端は前記作動板137に載置されたパ
レット138の上面に当接し底部を構成して、バケット
140の内部に原材料Mの収容空間部を形成する。
【0028】図5は、前記第2実施例による原材料投入
装置100による溶解炉2への原材料投入動作を示す要
部断面図である。シリンダー136を作動してロッド1
36aが伸長すると作動板137が前方へ移動し、同作
動板137が基体131より前方に突出している。この
とき、同作動板137に載置されたパレット138がバ
ケット140の底部を構成し、同パレット138とバケ
ット140とにより形成された金属屑材からなる原材料
Mの収容空間部には所定量の原材料Mが積載収容されて
いる。
【0029】この状態で、搬送台車120が図示せぬ駆
動装置により搬送ガイド部110に沿って移動し、溶解
炉2の投入口2aの前面にて横付けされて停止する。こ
こで溶解炉2の投入口2aが開口した後、投入台車13
0は図示せぬ駆動装置により駆動輪135を回動させて
前進し、その前半部を溶解炉2の投入口2aの内部まで
差し込んだ状態で停止する。このとき、投入台車130
は、図5に示すように上下3個づつの支持ロール12
4,125により基体131が上下から強力に支持され
ているので、原材料Mの重量により前倒れすることがな
い。
【0030】その後、支持アーム132が作動してバケ
ット140を上方へ持ち上げて、バケット140の下端
をパレット138から離間させ、両者の間に間隙を形成
する。バケット140の内部に収容されている金属屑材
からなる原材料Mは重力により、そのままパレット13
8の上面に積載されたままの状態にある。ここで、シリ
ンダー136が作動してロッド136aを縮長させ、作
動板137を図5に仮想線で示す位置より後退させる。
保持爪部137bに載置されたパレット138も保持爪
部137bと共に移動し、この移動によりバケット14
0の下端は開口し、バケット140の内部に収容された
原材料Mは溶解炉内へ自然落下により投入される。原材
料Mの投入完了後、投入台車130は搬送台車120の
上を後退し、バケット140を溶解炉2の外へ再び戻
す。このとき、同時にシリンダー136及び電動機13
3が作動され、作動板137を基体131の前方へと突
出させると共にバケット140を下降させて前記パレッ
ト138の上面に当接させる。溶解炉2の投入口2aが
閉鎖された後、再び搬送台車120は次回に投入すべき
金属屑材からなる原材料Mをバケット140に収容すべ
く、図示せぬ原材料待機位置まで移動する。
【0031】図6は、上記第2実施例における原材料の
積込み形態の変形例を示す。上述した例は原材料として
金属屑材Mを対象としたものであるが、本変形例によれ
ば原材料として金属地金M′が対象とされる。金属地金
M′はそれぞれ個別のパレット138′上に載置されて
おり、同パレット138′は原材料の待機位置に設置さ
れた櫛状の複数のフレーム150aを有する載置台15
0ょ隣合うフレーム150aの間に櫛状の複数のフレー
ム132a′からなる載置台132′の隣合うフレーム
132a′の間に掛け渡されるように配設される。ま
た、各パレット138′は、その下面中央部に上記実施
例と同様の構成をもつ保持爪部137の凸部137bと
嵌着する凹溝部138a′を有している。
【0032】作動板137の保持爪137bが各フレー
ム150a間のパレット138′の下方に侵入すると、
作動板137は図示せぬ駆動機構により上昇し、或いは
載置台150に備えた図示せぬ駆動機構によりフレーム
150aを下降させ、パレット138′の下面凹溝部1
38a′に前記保持爪部137bの凸部137bを嵌着
させ、パレット138′と保持爪部137bとを一体と
する。この状態で、投入台車130′に原材料である金
属地金M′を積載する。この実施例では、上記実施例の
ような筒状体からなるバケット140が不要となり、金
属地金M′を溶解炉2に投入する際は作動板137を単
に後退させるだけで、金属地金M′がパレット138′
上を滑り落下させて投入する。
【0033】
【発明の効果】以上の説明からも理解できるように、本
発明の溶解炉内への原材料投入装置によれば、全て無人
で原材料を溶解炉内に投入することができ、しかも搬送
台車上の投入台車を保持手段により常時保持しているた
め、重量物を積載する原材料積載部を前方で支持する投
入台車が搬送台車上で原材料を移動中、或いは投入中に
おいても姿勢を崩すことがなく、作業を安全かつ正確に
行うことができる。
【0034】また、前記投入台車の原材料積載部を溶解
炉の奥部まで装入させることができるため、原材料を溶
解炉の奥にて投入できるようになり、溶解炉の投入口付
近ににおいて投入された原材料が集積されて投入口の開
口スペースを狭めてしまうことがないので、原材料の投
入動作を円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である原材料投入装置の概
要を示す一部を切開した斜視図である。
【図2】同原材料投入装置による原材料投入動作を示す
説明図である。
【図3】同原材料投入装置に適用されるバケットの変形
例を示す斜視図である。
【図4】本発明の第2実施例である原材料投入装置の概
要を示す一部を切開した斜視図である。
【図5】同原材料投入装置による原材料投入動作を示す
説明図である。
【図6】同原材料投入装置に適用されるバケットの変形
例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,100 原材料投入装置 2 溶解炉 2a 原材料投入口 10,110 搬送ガイド部 11,111 レール 20,120 搬送台車 21,121 基体 21a 庇状案内部 22,122 車輪 123 ロール支持ブラケット 124 上部支持ロール 125 下部支持ロール 30,130 投入台車 31,131 基体 131a 底部 32 車輪 32a 駆動輪 132 支持アーム 33 腕部 33a 凹部 33b 軸部 133 電動機 133a チェーン 133b ピニオン 34 脚材 134 ラック部 35 支持ロール体 135 駆動輪 136 シリンダー 137 作動板 137a 車輪 137b,137′保持爪部 137b′ 凸部 138, 138′ パレット 138a 凹部 138a′ 凹溝部 40, 40′,140 バケット 40a, 40a′ 軸部 40b 前壁部 40c′ 後壁 40d′ 底壁 140a 左右側壁部 140b 張出部 140b′ 係合溝 41 シリンダー 41a ロッド 41b 連結杆 42,42′ 係着腕 42a 係着部 150 載置台 150a フレーム M,M′ 原材料

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原材料待機位置と溶解炉との間を移動
    し、金属からなる原材料を運搬して溶解炉内に投入する
    原材料投入装置(1,100) であって、 原材料待機位置と溶解炉(2) の材料投入口(2a)との間を
    移動可能な搬送台車(20,120)と、搬送台車(20,120)上を
    溶解炉(2) の材料投入口(2a)に向けて前後進が可能な投
    入台車(30,130)と、投入台車(30,130)の前進側端部の前
    方に突出支持される原材料(M,M′) の積載部とを備えて
    なり、前記投入台車(30,130)と搬送台車(20,120)との間
    には投入台車(30,130)の姿勢を保持するための支持手段
    (21a,35;124,125)が設けられてなることを特徴とする溶
    解炉内への原材料投入装置。
  2. 【請求項2】 前記原材料(M) の積載部が原材料収容バ
    ケット(40,40′) を有しており、同バケット(40,40′)
    が前記投入台車(30)の前進側端部の前方で水平軸を中心
    に揺動自在に支持されると共に前記投入台車(30)に設置
    された揺動手段(41)に連結されてなる請求項1記載の原
    材料投入装置。
  3. 【請求項3】 前記原材料の積載部が原材料収容バケッ
    ト(140) を有しており、同バケット(140) は上下が開口
    した筒体からなり、前記投入台車(130) に設けられた昇
    降手段(132〜134)により昇降可能とされ、前記収納バケ
    ット(140) の直下と投入台車(130) の前進側端部との間
    を進退可能な原材料投入手段(136,137)を有してなる請
    求項1記載の原材料投入装置。
  4. 【請求項4】 前記原材料の積載部が、前記投入台車(1
    30) の前方に突出した複数のフォーク部材 (150a) から
    なる原材料載置台(150) と、同載置台(132′)の各フォ
    ーク部材 (150a) 間に載置される複数の原材料積載部材
    (138′) と、各原材料積載部材(138′) の直下と投入台
    車(130) の前進側端部との間を進退可能な原材料投入手
    段(136,137) とを有してなる請求項1記載の原材料投入
    装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101249780B1 (ko) 2010-12-27 2013-04-02 재단법인 포항산업과학연구원 청정 박스를 갖는 용해로
CN109883204A (zh) * 2019-03-13 2019-06-14 杭州富阳申能固废环保再生有限公司 一种再生铜熔炼炉的自动上料系统
CN114719614A (zh) * 2022-04-11 2022-07-08 重庆大朗冶金新材料有限公司 矿热炉自动加料系统

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