JPH10192168A - 密閉容器及びその収納トレー - Google Patents

密閉容器及びその収納トレー

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JPH10192168A
JPH10192168A JP452897A JP452897A JPH10192168A JP H10192168 A JPH10192168 A JP H10192168A JP 452897 A JP452897 A JP 452897A JP 452897 A JP452897 A JP 452897A JP H10192168 A JPH10192168 A JP H10192168A
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Ryuma Ono
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Abstract

(57)【要約】 【目的】複数のものを積み上げて冷蔵庫内に収納したと
き、その位置ズレ防止を図ることができて、周囲への冷
気の通しを良好にすることのできる密閉容器を簡単な構
造によって提供すること。 【構成】1つの収納トレー20aまたは他の密閉容器1
0a側の密閉蓋12上に載置される容器本体11と、こ
の容器本体11の開口を密閉状態で覆蓋する密閉蓋12
とからなる密閉容器10aであって、容器本体11の底
面に複数の脚突起13を形成するとともに、これらの各
脚突起13が係合される係合段部14を各脚突起13の
高さよりも浅い状態で密閉蓋12上に形成し、かつ各脚
突起13の表面またはこれが当接する密閉蓋12側の表
面部分の少なくともいずれか一方に、滑り止め機能を発
揮するシボ加工を施したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、種々な食品等を密
閉して収納するための密閉容器、及びこれを複数支持し
て、冷蔵庫等に対する出入れを容易にするための収納ト
レーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】容器本体と、その開口を密閉状態で覆蓋
する密閉蓋とからなる密閉容器は、中に収納した例えば
食材や食品等の乾燥を防止したり、雑菌の混入や臭いの
出入を防止したりすることができるものであり、近年で
は家庭で利用する物として重宝されているものの1つと
なってきている。また、このような密閉容器は、通常は
そのまま冷蔵庫に入れて、中味を保存することが一般的
に行われている。
【0003】一方、冷蔵庫についてみてみると、その効
率を上げるために庫内の構造や棚の構成を種々工夫する
ことがなされてきているが、これらのものにどのような
工夫を凝らしても、庫内を物で一杯にしてしまえば、効
率の良い冷蔵を行うことはできない。何故なら、冷却作
用は、冷気の流れによって行うものであるため、この冷
気の流れを遮断してしまうような物の詰め方をすれば、
当然冷却を行うことができないからである。
【0004】このような冷蔵庫内に上述した密閉容器を
多数収納してその冷蔵を行う場合、庫内の冷気の流れを
十分行えるようにしなければならないことは前述した通
りである。また多数の密閉容器を庫内に入れた場合、必
要な密閉容器が奥の方にあれば、手前の密閉容器を退け
なければならないし、再度庫内に入れるときにも注意を
払わなければならない。
【0005】換言すれば、多数の密閉容器を冷蔵庫内に
収納する場合には、次のようなことが行えると便利かつ
有利である。 (1)各密閉容器を積み重ねた場合、相互の位置決めが
確実になされれば、庫内を整理しかつ安定した収納がで
きるだけでなく、密閉容器の個別の取り出しの際に他の
密閉容器をひっくり返して位置ズレさせたりすることが
なくなる。 (2)積み重ねた密閉容器間を冷気が十分通過し得るよ
うになっていれば、各容器の冷却を効率良く行うことが
できる。 (3)複数の密閉容器を規格化されたトレーによって支
持するようにしておけば、このトレーによって複数の密
閉容器の出入れを安全かつ簡単に行うことができる。 (4)上記トレーについての冷気の流れを良くする工夫
があれば、各密閉容器の冷蔵を効率良く行うことができ
る。
【0006】そこで、本発明者等は、上記(1)〜
(4)の点を改善すべく、従来の技術資料を検討してみ
たところ、例えば各種の調味料入れを1つのトレー上に
載置しておく技術的思想はあるものの、冷気の通しを良
好にしながら密閉容器を冷蔵庫内に収納するという技術
的思想は特にはないことを見い出し、本発明を完成した
のである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この種の密
閉容器における上記要望を満たすべくなされたもので、
その解決しようとする課題は、この種の密閉容器を冷蔵
庫内に収納するにあたっての、収納の効率化と冷気の流
通の確実化である。
【0008】すなわち、まず請求項1に係る発明の目的
とするところは、複数のものを積み上げて冷蔵庫内に収
納したとき、その位置ズレ防止を図ることができて、周
囲への冷気の通しを良好にすることのできる密閉容器を
簡単な構造によって提供することにある。
【0009】また、請求項2に係る発明の目的とするこ
とろは、複数の密閉容器を位置ズレしないように冷蔵庫
内に収納できるだけでなく、その取り出しも各密閉容器
間に位置ズレを生じさせることなく行え、しかも冷気の
流通を阻害することのない密閉容器のための収納トレー
を簡単な構造によって提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、まず請求項1に係る発明の採った手段は、後述の
実施の形態の説明中において使用する符号を付して説明
すると、「1つの収納トレー20a・20bまたは他の
密閉容器10a・10b・10c側の密閉蓋12上に載
置される容器本体11と、この容器本体11の開口を密
閉状態で覆蓋する密閉蓋12とからなる密閉容器10a
・10b・10cであって、容器本体11の底面に複数
の脚突起13を形成するとともに、これらの各脚突起1
3が係合される係合段部14を、各脚突起13の高さよ
りも浅い状態で密閉蓋12上に形成し、かつ各脚突起1
3の表面またはこれが当接する密閉蓋12側の表面部分
の少なくともいずれか一方に、滑り止め機能を発揮する
シボ加工15を施して、1つの密閉容器10a・10b
・10cを他の密閉容器10a・10b・10c上に載
置したとき、各脚突起13と係合段部14との係合によ
り相互の位置決めを行うとともに、上下の密閉容器10
a・10b・10c間に隙間30を形成できるように
し、かつシボ加工15によって相互の滑り止めを行うよ
うにしたことを特徴とする密閉容器10a・10b・1
0c」である。
【0011】すなわち、この請求項1に係る密閉容器1
0a・10b・10cは、例えば図10または図12に
示すように、複数のものをセット化して販売・使用され
るものであるが、これらの密閉容器10a・10b・1
0cのみで冷蔵庫内に収納されることもあり、また、図
1及び図2に示すように、後述する収納トレー20a・
20b上に載置して冷蔵庫内に収納されることもあるも
のである。そして、各密閉容器10a・10b・10c
は、図3〜図5に示すように、合成樹脂を主な原料とし
て一体成型した容器本体11及び密閉蓋12をそれぞれ
備えているものである。
【0012】容器本体11は、成形後に所定の剛性を有
するポリプロピレン等の合成樹脂を材料として、十分な
気密性を有するものと一体成形したものであり、その上
端開口を形成する部分は、後述する密閉蓋12を気密的
に嵌合できるように、外方に僅かに拡開したものとして
ある。
【0013】また、各容器本体11の底面には、図1〜
図5に示したように、複数の脚突起13が突出形成して
あり、これら脚突起13の形成位置は、当該容器本体1
1に嵌合されるべき密閉蓋12の上面に形成してある係
合段部14の外周縁に係合するように決定してある。
【0014】密閉蓋12は、図7に示すように、容器本
体11の上端開口に嵌合し易くかつ密閉性を良くするた
めに、外周部分を軟質合成樹脂材料を使用して形成した
周縁部12aとしてあり、この周縁部12aの内側を透
明性の高い合成樹脂材料によって形成した透視部12b
としてある。そして、この透視部12b上面に、容器本
体11側の各脚突起13を周縁に係合できるようにする
ための係合段部14が形成してあり、この係合段部14
の厚さは各脚突起13の高さよりも薄くなるようにして
ある。
【0015】なお、図3に示した密閉容器10aは所謂
丸型のものであり、図4に示した密閉容器10bは小判
型のものであり、この密閉容器10bはさらに図12に
示すような角型のものともされる。また、図4に示した
密閉容器10bの係合段部14は、ひょうたん型の形状
のものとしてあったが、この係合段部14は、図5に示
すように、丸型のものを2つにすることも考えられる。
さらに、図6に示すような角型の密閉容器10aまたは
10bについては、この係合段部14を分銅型にして実
施することも考えられる。
【0016】以上のように構成した各密閉容器10a・
10b・10cは、同じ形状のものであれば、図1及び
図2に示したように、それぞれの積み上げができること
は当然として、例えば図4に示した密閉容器10bの上
に、図3に示した2つの密閉容器10aを同時に積み上
げることができるものである。
【0017】各密閉容器10a・10b・10cを互い
に積み上げたときは、図1にも示したように、上側にな
る容器本体11側の各脚突起13が、下側の密閉容器1
0a・10b・10cの密閉蓋12の上面に形成してあ
る係合段部14にそれぞれ係合することになるから、各
密閉容器10a・10b・10c間の位置決めがなされ
るとともに、積み上げた複数の密閉容器10a・10b
・10cを冷蔵庫内に対して出入れする際に、互いの位
置ズレが防止されるのである。なお、実施形態で示す各
脚突起13は、図1及び図2に示したように、半球状の
ものとしてあるから、これら各脚突起13の係合段部1
4に対する位置決めや係合を簡単に行えるものとなって
いる。
【0018】また、各密閉容器10a・10b・10c
を積み上げたときは、図1に示したように、各密閉容器
10a・10b・10c間に隙間30が形成されるが、
これは、密閉蓋12側の係合段部14の厚さを容器本体
11側の各脚突起13の高さよりも薄くしたからであ
る。各密閉容器10a・10b・10c間に隙間30が
形成されれば、この隙間30を通して各密閉容器10a
・10b・10cから生ずる熱気や、冷蔵庫内の冷気の
流通がなされるから、各密閉容器10a・10b・10
cの冷蔵庫内での冷蔵を効率良く行うことができるので
ある。勿論、これらの密閉容器10a・10b・10c
以外の収納物に対しても、各密閉容器10a・10b・
10c間の隙間30を通して冷気が供給されるから、各
密閉容器10a・10b・10cを収納することによる
冷蔵庫の効率を防げることはないのである。
【0019】そして、これら各密閉容器10a・10b
・10cについては、図2〜図5に示したように、滑り
止め機能を発揮するシボ加工15が、各脚突起13の表
面またはこれが当接する密閉蓋12側の表面部分の少な
くともいずれか一方に施してあるため、各密閉容器10
a・10b・10cを積み上げたときは、各シボ加工1
5によって各密閉容器10a・10b・10c相互の滑
り止めがなされることになる。すなわち、このシボ加工
15は、各密閉容器10a・10b・10cの複数を積
み上げたときに、各相互間の位置ズレ防止を一層確実な
ものとしているのである。
【0020】勿論、各密閉容器10a・10b・10c
は、次に述べる収納トレー20a・20b内に載置する
ことにより、冷蔵庫に対するまとめ収納を行えることは
言うまでもなく、その場合には、後述するように、各脚
突起13によって安定的な載置または積み上げがなされ
るものである。
【0021】さて、上記課題を解決するために、請求項
2に係る発明の採った手段は、実施形態において使用す
る符号を付して説明すると、「容器本体11と、その開
口を密閉状態で覆蓋する密閉蓋12とからなる複数の密
閉容器10a・10b・10cを載置収納する収納トレ
ー20a・20bであって、密閉容器10a・10b・
10cの内の最小のものの大きさの整数倍の長さを有す
る底面21と、この底面21の外周に立ち上がる支持壁
22と、これらの支持壁22と底面21との境界部分に
形成した多数の通気孔23と、底面21の少なくとも一
方端に形成した指掛け部24とを備えたことを特徴とす
る収納トレー20a・20b」である。
【0022】すなわち、この請求項2に係る収納トレー
20a・20bは、前述の請求項1に係る密閉容器10
a・10b・10cをまとめて載置し、その全体を冷蔵
庫内に収納する場合に使用されるものであるが、底面2
1の外周に一体的に形成してある支持壁22によって、
底面21上に直接載置された各密閉容器10a・10b
・10cの動きを規制するようにしたものである。ま
た、この収納トレー20a・20bに形成してある指掛
け部24は、使用者の指を掛けられるようにしたもので
あり、各密閉容器10a・10b・10cを載置した収
納トレー20a・20b全体の冷蔵庫に対する出入れ作
業を容易に行えるようにしたものである。
【0023】また、収納トレー20a・20bの底面2
1と支持壁22との境界部分に、多数の通気孔23が形
成してあるが、これらの通気孔23は、上記位置に形成
したことによって、当該収納トレー20a・20b内に
各密閉容器10a・10b・10cを収納載置したとし
ても、これによって塞がれることはない。従って、図1
に示したような状態にしたものを冷蔵庫内に入れても、
当該収納トレー20a・20bが受け取った冷気は各通
気孔23から通り抜けて下方に流れることになるから、
収納トレー20a・20bの存在によって冷気の流れが
遮断されることはないのである。
【0024】勿論、この収納トレー20a・20bは、
その上面に各密閉容器10a・10b・10cを収納載
置するものであるから、複数の密閉容器10a・10b
・10cを一まとめにして冷蔵庫内に収納するのに有利
なものであることは言うまでもない。
【0025】
【発明の実施の形態】以上のように構成した各発明を、
図面に示した実施の形態に従って説明すると次の通りで
ある。
【0026】図1及び図2には、請求項2に係る収納ト
レー20a・20bの上に、図3に示した丸型密閉容器
10aを3段に、また図4に示した小判型密閉容器10
bを2段に積み上げて収納した状態が示してある。各密
閉容器10a・10b・10cの各収納トレー20a・
20bに対する収納・積み上げは、例えば図10または
図12に示したように、種々変更してなされるものであ
り、それぞれの形態に応じた密閉容器10a・10b・
10c及び収納トレー20a・20bがまとめて販売さ
れることになるものである。
【0027】密閉容器10a・10b・10cは、それ
ぞれ所定の合成樹脂材料によって一体成形した容器本体
11と密閉蓋12とを備えたものであるが、その底面下
面には、図3及び図4の各(ロ)に示したように、複数
の半球状の脚突起13が一体的に形成してある。一方、
密閉蓋12の上面には、図3及び図4の各(イ)と、図
5に示したように、各脚突起13が係合されるべき係合
段部14がそれぞれ形成してある。
【0028】なお、図4に示した小判型の密閉容器10
bは、丸型密閉容器10aの直径の2倍の長さを有して
いるものであり、この密閉容器10bの上に2つの密閉
容器10aを載置することができるようにしてある。つ
まり、図4の密閉容器10b側の係合段部14をひょう
たん型にして、2つの密閉容器10aを載置したとき
に、その各脚突起13が係合段部14に確実に係合でき
るようにしてあるのである。
【0029】各密閉蓋12の係合段部14は、各脚突起
13の高さよりも薄いものとして形成してあるが、これ
は、各密閉容器10a・10b・10cを図1等に示し
たように、積み上げたとき、これら密閉容器10a・1
0b・10c間に隙間30を形成するためである。
【0030】また、係合段部14の具体的形状として
は、図3の(イ)に示したように、円形のものとしても
よく、図4の(イ)に示したように、ひょうたん型のも
のとしてもよいし、図5に示したように、円形のものを
2つにして実施してもよい。さらには、係合段部14の
具体的形状としては、図6に示したような角型の密閉容
器10aまたは10bについては、分銅型にして実施し
てもよい。いずれにしても、各係合段部14の周囲に
は、図1に示したように、上側の密閉容器10a・10
b・10cが有している各脚突起13が係合されればよ
いものであり、各係合段部14は各脚突起13の配列状
況によって自由に変更して形成すればよいものである。
【0031】そして、これら各密閉容器10a・10b
・10cについては、図2〜図5に示したように、滑り
止め機能を発揮するシボ加工15が、各脚突起13の表
面またはこれが当接する密閉蓋12側の表面部分の少な
くともいずれか一方に施してある。このシボ加工15
は、所謂「梨地」とするための凹凸加工をいい、本実施
形態の各密閉容器10a・10b・10cにおいては、
図示したように、各脚突起13の表面と、これが当接す
る密閉蓋12側の表面部分(各係合段部14の周囲に位
置する部分)の両方に形成してあるが、いずれか一方に
形成すれば、その所望の機能は発揮できるものである。
【0032】密閉蓋12は、容器本体11の開口に気密
的に嵌合して、容器本体11内を気密的にするものであ
るから、本実施形態では図7に示したように構成してあ
る。すなわち、この密閉蓋12は、容器本体11の上端
線に嵌合される嵌合溝を有した軟質の周縁部12aと、
この周縁部12aの内側に位置して周縁部12aと気密
的に一体成形される透視部12bとからなるものであ
る。
【0033】なお、本実施形態の周縁部12aは、容器
本体11の開口への気密的嵌合を確実なものするため
に、ポリプロピレンとエラストマーとの混成合成樹脂材
料を採用して形成したものであり、一方、透視部12b
は透明または半透明のポリプロピレンを代表とする合成
樹脂材料を使用して形成したものである。これらの周縁
部12a及び透視部12bは、上記材料を略同時に金型
内に射出させて、各材料の同時固化によって一体的に接
合されているものである。つまり、実施形態の密閉蓋1
2は、その周縁部12aと透視部12bとが一体物にな
ったものとして、一体成形されたものなのである。
【0034】また、密閉蓋12の容器本体11に対する
嵌合時の一体化を確実に維持させるために、容器本体1
1の上端開口を形成する部分は、図7に示したように、
僅かに外方に拡開するものとしてある。
【0035】一方、収納トレー20a・20bは、図8
または図11に示すような平面形状を有するものであ
り、各密閉容器10a・10b・10cをまとめて載置
するのに適した大きさのものとしてある。例えば、図8
に示した収納トレー20aは、図1及び図10に示した
ように、それぞれ大きさの異なる丸型の密閉容器10a
・10b・10cを載置するのに適したものとしたもの
であり、1つの円形型密閉容器10aと、1つの小判型
密閉容器10bとを同時に載置できるようにしたもので
ある。すなわち、この収納トレー20a・20bの底面
21の長さは、円形型密閉容器10aの直径の整数倍
(3倍)の長さを有したものとしてあるのである。な
お、図11に示した収納トレー20bは、図12に示し
たように、角型の密閉容器10a・10b・10cを載
置するのに適したものとしてある。
【0036】各収納トレー20a・20bは、その底面
21上に各密閉容器10a・10b・10cを載置する
だけでなく、各密閉容器10a・10b・10cの収納
をも行うものであるから、底面21の外周に各密閉容器
10a・10b・10cより高さの低い支持壁22が一
体的に形成してあり、全体的には「舟型」のものとして
ある。そして、各底面21と支持壁22との境界部分に
は、多数の通気孔23が形成してあり、これらの各通気
孔23を通して当該収納トレー20a・20bが受け取
った冷気が流れるようにしてある。
【0037】なお、各収納トレー20a・20bの底面
21上に、上記密閉容器10a等の係合段部14を形成
して実施するとよい。何故なら、底面21上に係合段部
14を形成しておけば、これに上記密閉容器10a等の
各脚突起13を係合させることができて、当該収納トレ
ー20a・20bに対する密閉容器10a等の載置・固
定を確実なものとすることができるからである。
【0038】また、本実施形態の収納トレー20a・2
0bでは、図8または図11に示したように、その両側
に指掛け部24が形成してあるが、これらの指掛け部2
4はいずれか一方だけであってもよいものである。
【0039】
【発明の効果】以上、詳述した通り、まず請求項1に係
る各密閉容器10a・10b・10cにおいては、その
容器本体11の底面下面に複数の脚突起13を形成する
とともに、その密閉蓋12上に各脚突起13が係止され
て各脚突起13の高さよりも薄い係合段部14を形成
し、かつ各脚突起13の表面またはこれが当接す密閉蓋
12側の表面部分の少なくともいずれか一方に、滑り止
め機能を発揮するシボ加工15を施したことにその構成
上の特徴があり、これにより、複数のものを積み上げて
冷蔵庫内に収納したとき、その位置ズレ防止を図ること
ができて、周囲への冷気の通しを良好にすることのでき
る密閉容器を簡単な構造によって提供することができる
のである。
【0040】すなわち、これらの密閉容器10a・10
b・10cによれば、 (1)各密閉容器を積み重ねた場合、相互の位置決めを
確実に行うことができて、冷蔵庫内を整理することがで
き、かつ安定した収納ができるだけでなく、密閉容器の
個別の取り出しの際に、他の密閉容器をひっくり返して
位置ズレさせたりすることがなくなる。 (2)積み重ねた密閉容器間では冷気が十分通過し得る
から、冷蔵庫内における各容器の冷却を効率良く行うこ
とができる。といった効果を発揮することができるので
ある。
【0041】また、請求項2に係る収納トレー20a・
20bにおいては、その底面21と支持壁22との境界
部分に多数の通気孔23を形成するとともに、その少な
くとも一部分に指掛け部24を形成したことにその構成
上の特徴があり、これにより複数の密閉容器を位置ズレ
しないように冷蔵庫内に収納できるだけでなく、その取
り出しも各密閉容器間に位置ズレを生じさせることなく
行え、しかも冷気の流通を阻害することのない密閉容器
のための収納トレーおを簡単な構造によって提供するこ
とができるのである。
【0042】すなわち、これらの収納トレー20a・2
0bによれば、 (3)複数の密閉容器を規格化されたトレーによって支
持することができ、このトレーによって複数の密閉容器
の出入れを安全かつ簡単に行うことができる。 (4)上記トレーについて冷気の流れを良くすることが
できて、各密閉容器の冷蔵を効率良く行うことができ
る。といった効果を発揮することができるのである。
【0043】そして、以上の収納トレー20a・20b
に各密閉容器10a・10b・10cを収納・載置して
これを冷蔵庫内に入れるようにすれば、その全体の冷蔵
庫に対する出入れを容易に行えることは当然として、冷
蔵庫内の整理を効率良く行うことができて、冷蔵庫の冷
蔵効果を低下させることを防止することができるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項2に係る収納トレー上に、請求項1に係
る複数の密閉容器を収納・載置した常置を示す部分破断
面正面図である。
【図2】図1に示したものの平面図である。
【図3】本発明に係る丸型の密閉容器を示すもので、
(イ)は一部に底面を示した平面図、(ロ)は部分破断
面正面図である。
【図4】同小判型の密閉容器を示すもので、(イ)は一
部に底面を示した平面図、(ロ)は部分破断面正面図で
ある。
【図5】図4に示した係合段部の他の形状例を示し、か
つ一部に底面を示した密閉容器の平面図である。
【図6】角型の密閉容器について形成した係合段部の形
状例を示すもので、(イ)は正方形型の密閉容器の平面
図、(ロ)は長方形型の密閉容器の平面図である。
【図7】本発明の密閉容器を構成している容器本体と密
閉蓋との嵌合状態を示す部分拡大縦断面図である。
【図8】請求項2に係る収納トレーを示すもので、
(イ)は平面図、(ロ)は底面図である。
【図9】同収納トレーを示すもので、(イ)は拡大正面
図、(ロ)は図8中の1−1線に沿ってみた拡大断面図
である。
【図10】本発明に係る丸型の密閉容器とこれに応じた
収納トレーとの具体的適用例を示す平面図である。
【図11】角型の密閉容器に対応した本発明に係る収納
トレーを示すもので、右側半分を底面とした平面図であ
る。
【図12】本発明の角型密閉容器とこれに応じた収納ト
レーとの具体的適用例を示す平面図である。
【符号の説明】
10a 密閉容器 10b 密閉容器 10c 密閉容器 11 容器本体 12 密閉蓋 12a 周縁部 12b 周縁部 13 脚突起 14 係合段部 15 シボ加工 20a 収納トレー 20b 収納トレー 21 底面 22 支持壁 23 通気孔 24 指掛け部 30 隙間

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1つの収納トレーまたは他の密閉容器側
    の密閉蓋上に載置される容器本体と、この容器本体の開
    口を密閉状態で覆蓋する密閉蓋とからなる密閉容器であ
    って、 前記容器本体の底面に複数の脚突起を形成するととも
    に、これらの各脚突起が係合される係合段部を、前記各
    脚突起の高さよりも浅い状態で前記密閉蓋上に形成し、
    かつ前記各脚突起の表面またはこれが当接する前記密閉
    蓋側の表面部分の少なくともいずれか一方に、滑り止め
    機能を発揮するシボ加工を施して、 1つの密閉容器を他の密閉容器上に載置したとき、前記
    各脚突起と係合段部との係合により相互の位置決めを行
    うとともに、上下の密閉容器間に隙間を形成できるよう
    にし、かつ前記シボ加工によって相互の滑り止めを行う
    ようにしたことを特徴とする密閉容器。
  2. 【請求項2】 容器本体と、その開口を密閉状態で覆蓋
    する密閉蓋とからなる複数の密閉容器を載置収納する収
    納トレーであって、 前記密閉容器の内の最小のものの大きさの整数倍の長さ
    を有する底面と、この底面の外周に立ち上がる支持壁
    と、これらの支持壁と底面との境界部分に形成した多数
    の通気孔と、前記底面の少なくとも一方端に形成した指
    掛け部とを備えたことを特徴とする収納トレー。
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JP2007001649A (ja) * 2005-06-27 2007-01-11 Gifu Plast Ind Co Ltd 合成樹脂製の収納容器
JP2008050032A (ja) * 2006-08-24 2008-03-06 Gifu Plast Ind Co Ltd 運搬用容器の蓋

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