JPH10191720A - 作物苗の箱詰め装置 - Google Patents

作物苗の箱詰め装置

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JPH10191720A
JPH10191720A JP2830998A JP2830998A JPH10191720A JP H10191720 A JPH10191720 A JP H10191720A JP 2830998 A JP2830998 A JP 2830998A JP 2830998 A JP2830998 A JP 2830998A JP H10191720 A JPH10191720 A JP H10191720A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作物苗の箱詰め装置において、詰め込み具合
(密度)にバラツキなく作物苗を苗収納箱に詰め込んで
いけるようにする。 【解決手段】 供給された作物苗Mを挟持しながら苗収
納箱側に搬送する無端回動体3を備え、無端回動体3の
搬送方向に沿う方向において、無端回動体3への作物苗
Mの供給位置を示す第1目印E、無端回動体3の搬送方
向と交差する方向において、無端回動体3への作物苗M
の供給位置を示す第2目印8を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、藺草苗等の密集して成
育した母株を圃場への移植に適した小株に分割するため
の株分け機に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、藺草の株分け機として、先に本
出願人が出願した特願平5‐158393号において、
投入された母株を搬送しながら小株に分離して排出する
一連の工程を、全て一対のベルトによる挟持搬送状態で
行うようにした株分け部と、分離されてベルト対終端か
ら落下排出される小株を順次苗箱に詰め込んで行く箱詰
め部とを備えたものが提案されている。この株分け機の
箱詰め部では、往復移動する苗押し具によって小株を苗
箱に押圧して詰め込むのであるが、左右端部にも隙間無
く詰め込めるよう、苗押し具を往復移動に伴って左右に
首振り移動させる構造が採用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記提案技術による株
分け機では、ベルトによる挟持搬送状態で母株を分離さ
せるものであり、株分けされた小株は母株挟持箇所を基
本としてその付近に散らばった状態で株分け部に向けて
排出されるようになるため、母株を等間隔で挟持搬送さ
せて規則正しく小株を排出させることが、箱詰め部での
良好な詰め込み作動を行わせる点で重要である。
【0004】しかしながら、ベルト搬送機構の始端部に
おける母株投入操作は人為作業で行われるものであるか
ら、等間隔で母株を投入し続けることが困難であってし
ばしば不規則な間隔で投入されてしまい、部分的に小株
の排出密度が高い状態や低い状態が現出されるものであ
った。このような小株排出密度の高低が生じると、苗押
し具で詰め込まれるときの小株密度も変化し、苗箱への
詰め込みが不均一になるとか、左右の首振りに拘らず左
右いずれかに偏って詰め込まれるといったことになり、
後の移植作業時における苗取り量の不均一や欠株につな
がるおそれがある。本発明の目的は、母株の投入作業を
機械化することなく、従来通りの人為作業による経済的
なものとしながら、小株が極力均一な状態で箱詰めでき
るように工夫する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的の達成のために
本発明は、対向配備される一対のベルト間に母株を挟持
して移送する株搬送機構と、この株搬送機構による挟持
搬送状態の母株に作用して小株に分離する株分け機構と
を備えた株分け部、及びベルト対による挟持状態で株搬
送機構終端から落下排出されてくる立ち姿勢の小株を、
左右の側壁とこれら側壁間に位置する端部壁と載置面と
を有した所定の小株貯留部分に詰込む箱詰め部を備え、
箱詰め部に、株搬送機構から落ちてくる小株を端部壁に
向けて押付けるべく往復移動する苗押し具と、この苗押
し具を、これが小株を押す突出移動時に上下軸心周りで
左右交互に首振り移動させる首振り機構とを備えるとと
もに、いずれかのベルトに、母株投入位置を明示するた
めの目印をベルト移動方向に等間隔で連続的に形成して
あることを特徴とするものである。
【0006】
【作用】上記特徴構成では、ベルトに目印が等間隔で形
成してあるから、作業者がその目印に合わせて母株を投
入することで母株の搬送間隔を所定の等間隔に維持し易
くなり、株分け後の小株を規則正しく箱詰め部に供給で
きるようになる。つまり、株搬送用のベルトに等間隔で
目印を形成するだけで、苗箱に左右の偏りや充填密度が
部分的に異なること無く、或いは少なく均一な詰め込み
状態が現出できるようになり、後の良好な移植作動の現
出に寄与できるものとなる。
【0007】
【発明の効果】従って、等間隔供給のために母株投入作
動を機械化させるコスト上不利な手段を採ることなく、
ベルトに目印を付けるだけの簡単で経済的な手段によっ
て、母株投入操作を人為作業で賄う廉価形態を採りなが
ら極力苗箱への均一で良好な小株詰め込み状態が得られ
るようにできた。
【0008】
【実施例】以下に、本発明の実施例を、作物苗の一例で
ある藺草の株分け機の場合について図面に基づいて説明
する。図1,図2に藺草株分け機が示され、Bは送り込
まれる母株Mを株分けし、かつ、株分けされた小株mを
下方に排出する株分け部、Cは株分け部Bから排出され
てくる小株mを押出して苗箱1に詰め込む箱詰め部であ
り、前処理装置Aと株分け部Bとは一体的に構成される
とともに、前方(図2の左側)に倒れる状態に傾斜配置
されている。次に、各部の構造について説明する。
【0009】図1〜図7に示すように、株分け部Bは、
対向配置される一対の弾性ベルト2,3どうしの間で藺
草の母株Mを、その茎先が根元に対して高位となる斜め
横臥姿勢で挟持して移送する株搬送機構4と、この株搬
送機構4で移送される母株Mの根部に作用して該根部を
強制的にほぐし分散させる分割装置5とを備えるととも
に、母株Mを人為操作で導入する供給部6を株搬送機構
4の始端部に、かつ、株分けされた小株mの排出口7を
株搬送機構4の終端部に夫々形成して構成されている。
【0010】供給部6には、前後向きの支点Yで折畳み
収納可能な載置台46が付設してあり、スタンド47に
よって作用姿勢に維持するようにしてある。スタンド4
7は、載置台46に前後向きの第1支点p1 で枢支され
る上部材47aと、接地する下部材47bとを左右向き
の第2支点p2 で枢支連結して構成されている。つま
り、載置台46を下方揺動して折畳んだ状態で、下部材
47bを上部材47aに対して折り曲げることにより、
本体のカバー18との干渉なくスタンド47も収納でき
るのである。又、載置台46は、載置面46a端部を折
り曲げて母株Mの根部を当て付ける縦壁46bを形成し
て成り、その縦壁46bには泥落とし用の抜き窓48が
形成されている。
【0011】株搬送機構4は、多数のプーリによって一
続きに構成されたベルト対2,3によって屈曲した搬送
経路Wを形成するものであり、良好な搬送状態の現出に
寄与している。つまり、株搬送機構4による移送経路W
は、横向き経路wsと斜め経路wnと縦向き経路wtと
で成る略L字状に屈曲形成され、拡がり変位させた上左
側の弾性ベルト2の始端部と、この上左弾性ベルト2よ
りも搬送上手側に大きく延出された右下弾性ベルト3と
によって前処理後の母株Mの供給部6が、かつ、最下端
の一対の転輪12,12部分にほぼ1株ずつに株分けさ
れた小株mの排出口7が夫々構成されている。
【0012】又、右下弾性ベルト3の表面には、母株投
入箇所を示すマーキング(目印に相当)Eが周方向等間
隔に形成され、作業者はそのマーキングEの箇所に合わ
せて母株Mを投入するのである。その結果、小株mも排
出口7から極力等間隔で排出されるようになり、押出し
アーム37の首振り移動しながらの往復移動による詰め
込み作動に極力同調するようにしてある。
【0013】横向き経路wsにおける株搬送機構4の上
及び下側には、母株Mの根部及び茎部を切り揃える根切
りカッター13,13と茎切りカッター14,14が夫
々配置されるとともに、斜め経路wnから縦向き経路w
tに架けて分割装置5が配備されている。図4に示すよ
うに、根切りカッター13,13のすぐ横位置には、軸
を共有する状態の弾性リング41a付き大径上部ローラ
41と小径下部ローラ42とが配置され、弾性リング4
1aと下部ローラ42が接触して一体的に回転するよう
に配設してある。つまり、上下のローラ41,42間で
株苗の根部端を挟持させ、根切りカッター13,13に
よる根部の切断時に根部が逃げ変位することを有効に防
止できるものである。
【0014】又、図4,図5に示すように、根切りカッ
ター13,13の搬送手前位置に、芽の位置を合わせる
ための明示機構8が配置されている。これは、2枚のL
字金具8a,8bを一対の支持ボルト9,9に固定して
構成され、上金具8aのベルト側端に母株Mの芽部分を
合わせた状態で供給部6に供給することにより、後述す
る分割機構5Bでの分離爪25の最深侵入位置が芽の部
分に一致するようになり、良好な株分け作動に寄与する
のである。
【0015】分割装置5は、左右一対の係止突起21付
きの下部ベルト15,16で成る根部搬送機構5Aと、
一対の爪24,25を往復移動させて根部に作用する分
割機構5Bとから構成されている。根部搬送機構5A
は、ベルト対向間隔が上拡がりとなる上部搬入口19と
ベルト対向間隔が狭く、かつ、一直線状となる直線経路
部分20とが形成されるように下部ベルト15,16を
対向配置してあり、株搬送機構4によって搬入口19か
ら送り込まれてくる母株Mの根部を挟持して搬送すると
ともに、直線経路部分20における強い挟持力によって
根部を偏平状に押し潰し変形させながら下方に搬送する
状態に設定してある。
【0016】分割機構5Bは、前記直線経路部分20に
おいて、変形された母株Mの下方側から根部に進入して
一株毎に強制分離させるものであり、図7〜図9に示す
ように、載置案内板22に形成した切欠23を通して母
株Mの根部に対して先行して進入して保持する保持爪2
4と、この保持爪24の苗送り方向下手側に配備される
とともに保持爪24により保持されている母株Mに対し
て進入する分離爪25とで構成し、夫々の爪24,25
は、一端をクランクアーム26,27に枢支するととも
に、途中部を揺動アーム28,29に枢支して成る駆動
機構43により、クランクアーム26,27の回転に伴
って先端作用部が楕円状の運動をして根部を一株毎に掻
き取り作用するよう構成してある。分離爪25は、母株
Mの送り方向に対して交差する方向に沿って並列配備し
た2本の爪体25a,25bで構成され、爪による引き
裂き作用が剪断作用に近似し、無理のない株分けが行わ
れるよう構成してある。
【0017】そして、爪体25a,25b間の切欠き2
5cに挟まり込んだ根部を排除可能な除去部材44を備
えてある。すなわち、枢着構造によって揺動自在な状態
で機枠Dから延出された支持アーム45の先端に、切欠
き25cに入り込む鉤状の棒材で成る除去部材44を取
付けてあり。つまり、分離爪25の出退移動によって相
対的に除去部材が切欠き25c内で往復移動することに
なってスクレーパ作用が発揮され、切欠き25cに詰ま
った根部や泥を排除できるのである。
【0018】前記排出口7には、ここから排出される傾
斜姿勢の小株mの茎先部分に作用して該小株mを箱詰め
部Dでの詰込み移送に適した起立姿勢に変更させる抵抗
機構Aを設けてある。つまり、図1〜図3に示すよう
に、板材で成る位置固定の左右の側方ガイド10,10
と開閉揺動自在な左右一対の抵抗ガイド11,11とで
抵抗機構Aが構成され、抵抗ガイド11は、排出された
小株mを受止める閉じた受止め姿勢と、小株mの通過を
許容する開いた排出姿勢とに支点X回りで姿勢変更自在
であり、又、抵抗ガイド11を受止め姿勢に付勢する引
張りバネ11aを設けてある。
【0019】つまり、抵抗ガイド11は、小株mとの衝
突によって開き揺動することで茎先側に抵抗を与えて起
立姿勢にしながら下方に送る機能を発揮するのであり、
小株排出方向への所定以上の押圧力によって抵抗ガイド
11が受止め姿勢から排出姿勢に変更されるように引張
りバネ11aの付勢力を設定してある。
【0020】図1,図2に示すように、箱詰め部Cは、
機枠Dに連設されたガイドレール32と、このガイドレ
ール32上を転がり移動する苗箱1載置用の台車33
と、排出口7から排出される小株mを苗箱1に順次詰め
込み移送するための詰込み機構34と、苗箱1に落下供
給された小株mを苗箱1の底面1aに押付けるべく上方
から叩き作用する押付け機構Gを備えて構成されてい
る。尚、苗箱1は、底面1aと左右の側壁1b,1bと
開閉自在な開閉壁1cを有しており、小株mは開閉壁1
cに向けて詰め込まれるようになる。
【0021】図2,図7、及び図10に示すように、ガ
イドレール32は、機枠Dに固定される前部レール32
aと後部レール32bとを枢支連結して成り、未使用時
には後部レール32bを支点P周りに上方に折り畳み収
納きるようにしてあるとともに、ロック片35によって
後部レール32bの収納姿勢を維持できるようにしてあ
る。台車33の後端(図2中の右側)左右には一対の小
径ローラ36,36が装着され、ガイドレール32上を
軽く移動できるようにしてあるとともに、台車33の移
動に制動力を付与するブレーキ(図示せず)がこの台車
33とガイドレール32とに亘って装備してある。苗箱
1は、図7に示すように上面と後壁が欠如された形状の
箱体であり、小株mの搭載後での後壁となるべく、開閉
壁1cを左右の側壁1b、1b間に跨がって差し込み装
着可能に構成してある。
【0022】図7,図10、及び図11に示すように、
詰込み機構34は、苗箱1の内幅に匹敵する左右幅を有
した平面視で先尖り状の押圧板37aを備えた押出しア
ーム37による4連リンク機構38で構成され、前リン
ク39と上方の回転輪体17とをロッド連結することに
より、苗箱1内に位置させた押出しアーム37を連続し
て前後に往復移動する。
【0023】又、図7,図10に示すように、前リンク
39の上下の支軸39a,39b夫々に支承された上下
輪体48,49をチェーン50で連動するとともに、上
下軸心Zで左右揺動自在な押圧板37aと下輪体49と
をロッド51連結して首振り機構Fが構成されている。
つまり、上輪体48には図示しない伝動系から回転動力
が入力されるようにしてあり、その回転数と詰込み機構
34の作動周期とを適宜に設定することで、押出しアー
ム37の押込み移動に同調して左右交互に押圧板37a
が首振り運動し、小株mを隙間無く苗箱1に詰込めるよ
うに構成してある。
【0024】図7に示すように、押付け機構Gは、小株
mの排出口7の後側に配置された叩き板52を詰込み機
構34に同調して往復駆動揺動させるよう連動して構成
されている。すなわち、支軸53で枢支された叩き板5
2と後リンク54とをロッド55で連結して、叩き板5
2が所定範囲で上下に往復揺動移動するようにしてあ
り、小株mの根が底面1aに付くよう苗箱1内の小株m
を上方から叩き、浮苗無く充填できるようにしてある。
また、図2に示すように、ガイドレール32の後端部に
は、マイクロスイッチ40が装備してあり、苗箱1がマ
イクロスイッチ40に触ると詰込み機構34が停止する
ように回路構成してある。
【0025】この藺草株分け機による操作手順は、先ず
株搬送機構4の供給部6に人為操作で母株Mを送り込
む。株搬送機構4で搬送される母株Mは、根部搬送機構
5Aと分割機構5Bとの作用によって1株ずつに株分け
され、その株分けされた小株mが排出口7から排出され
る。排出される小株mは抵抗機構Aによって傾斜姿勢か
ら立設姿勢に姿勢変更されながら、一対のガイドバー3
1,31のガイド作用によって円滑に苗箱1内に落下移
動するとともに、前後に往復移動する押出しアーム37
によって小株mを収納箱1内の前端部分から詰め込んで
行くのであり、小株mを介しての押出しアーム37によ
る押出し力で苗箱1が載置された台車33が前方に移動
することで、苗箱1に小株mを満載することができる。
そして、前述したブレーキは、押出しアーム37による
押出し力で台車33が必要以上に移動することを規制し
て、苗箱1に小株mを隙間なく詰め込めるようにするた
めのものである。
【0026】〔別実施例〕図12に示す箱詰め部Cは、
左右の側枠1b,1bを備えた枠体56内に自由回動す
るベルトコンベヤ1aを配置するとともに、左右の側枠
1b,1bに上下支点で枢着されたシャッター1c,1
cを閉じ姿勢に復帰付勢する状態で備えて構成されてい
る。つまり、詰込み機構34によってシャッター1c,
1cが開くまでの少量の小株mがベルトコンベヤ1a上
に溜まると、ベルトコンベヤ1aが動かされてシャッタ
ー1c,1cを押し開いて小株mを出し移動するのであ
り、手植え用の小株mとしての処理に適した箱詰め部C
としてあるものでも良い。
【0027】本願では、苗箱1の側壁1bと枠体56の
側壁1bを「側壁1b」、底面1aとベルトコンベヤ1
aを「載置面1a」、開閉壁1cとシャッター1cを
「端部壁1c」、ベルトコンベヤ1aとシャッター1
c,1cと側壁1b,1bとで囲まれた空間と苗箱1を
「小株貯留部分1」と夫々定義して特許請求の範囲の記
載に対応させるものである。
【0028】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】株分け機の概略構造を示す一部切欠きの背面図
【図2】株分け機の一部切欠き側面図
【図3】株搬送機構部分の一部切欠き背面図
【図4】明示機構部分の断面図
【図5】明示機構部分の平面図
【図6】株分装置の構造を示す背面図
【図7】株分装置の構造を示す側面図
【図8】分割機構の動作を示す拡大側面図
【図9】爪の配置状態を示す部分背面図
【図10】箱詰め部の断面背面図
【図11】首振り機構及び小株の詰込み作用を示す平面
【図12】箱詰め部の別構造を示す斜視図
【符号の説明】
1 小株貯留部分 1a 載置面 1b 側壁 1c 端部壁 2,3 ベルト 4 株搬送機構 5 株分装置 37 苗押し具 B 株分け部 C 箱詰め部 E 目印 F 首振り機構
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年3月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 作物苗の箱詰め装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、作物苗の箱詰め装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば藺草苗等の作物苗では、苗収納箱
に作物苗を事前に詰め込んでおいて、作物苗の運搬や、
苗移植機の苗のせ台への作物苗の移し換えを行ってお
り、苗収納箱への作物苗の詰め込みは、作業者の手作業
によって行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のように作物苗を
苗収納箱に詰め込んでいく作業は、非常に手間が掛かり
大きな労力が必要なので、植付作業の前処理作業の効率
化と言う面において、苗収納箱への作物苗の詰め込み作
業の自動化が望まれている。苗収納箱において作物苗の
詰め込み具合(密度)にバラツキがあると、作物苗を苗
移植機の苗のせ台に移し換えた後においても、苗のせ台
での作物苗の詰め込み具合(密度)にバラツキが残り、
この状態で植付作業を行うと植付作業時に欠株が生じた
り、植え付けられた作物苗の株の本数にバラツキが生じ
たりするようなことがある。本発明は、苗収納箱に作物
苗を詰め込み具合(密度)にバラツキなく詰め込んでい
けるような作物苗の箱詰め装置を得ることを目的として
いる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、次のよ
うに作物苗の箱詰め装置を構成することにある。 [1]供給された作物苗を挟持しながら苗収納箱側に搬
送する無端回動体と、無端回動体からの作物苗を苗収納
箱の所定の壁部側に向けて押圧する押圧機構と、押圧機
構の押圧方向に沿って苗収納箱を移動自在に支持する支
持機構とを備えて、押圧機構により作物苗を苗収納箱の
所定の壁部側に向けて押圧することによって、苗収納箱
を押圧方向に沿って移動させながら、作物苗を苗収納箱
に詰め込むように構成すると共に、無端回動体の搬送方
向に沿う方向において、無端回動体への作物苗の供給位
置を示す第1目印、並びに、無端回動体の搬送方向と交
差する方向において、無端回動体への作物苗の供給位置
を示す第2目印を備えてある。
【0005】[2]前項[1]の構成において、第1目
印が無端回動体への作物苗の茎部の供給位置を示すもの
であり、第2目印が無端回動体への作物苗の根部の供給
位置を示すものである。
【0006】[3]前項[1]又は[2]の構成におい
て、第2目印に基づいて作物苗を無端回動体に供給する
と、作物苗の茎部が無端回動体に挟持され、作物苗の根
部が無端回動体に挟持されないように、第2目印の位置
を設定してある。
【0007】[4]前項[1]〜[3]のうちのいずれ
か一つの構成において、無端回動体に挟持された作物苗
の茎部を切り揃える茎部カッター、並びに無端回動体に
挟持された作物苗の根部を切り揃える根部カッターを備
えてある。
【0008】
【作用】 [I]請求項1の特徴によると、無端回動体により挟持
されて搬送されてきた作物苗が、押圧機構によって苗収
納箱の所定の壁部側に向けて押圧されていく。これによ
って、最初の作物苗が苗収納箱の所定の壁部に達する
と、これ以後の作物苗の搬送及び押圧機構による作物苗
の押圧により、作物苗を介して苗収納箱の所定の壁部が
押圧されるのであり、苗収納箱が押圧機構の押圧方向に
沿って移動していく。従って、苗収納箱の所定の壁部と
押圧機構との間において、苗収納箱の作物苗が圧縮され
て略均一な密度になっていくのであり、苗収納箱が押圧
機構の押圧方向に沿って移動していくのに伴って、作物
苗が苗収納箱に詰め込まれていく。
【0009】[II]請求項1の特徴のように、無端回
動体により挟持されて搬送されてきた作物苗が、押圧機
構によって苗収納箱の所定の壁部側に向けて押圧される
際、苗収納箱側への作物苗の搬送にバラツキがあると
(単位時間当たりの作物苗の搬送量が、多くなったり少
なくなったりすると)、苗収納箱において作物苗の詰め
込み具合(密度)にバラツキの生じることがある。
【0010】請求項1の特徴によると、無端回動体の搬
送方向に沿う方向において、無端回動体への作物苗の供
給位置を示す第1目印により、第1目印を目安にして作
物苗を無端回動体に供給することができる。これによ
り、無端回動体によって作物苗が苗収納箱側にバラツキ
なく搬送されるのであり(単位時間当たりの作物苗の搬
送量を、略一定に維持することができるのであり)、苗
収納箱において作物苗の詰め込み具合(密度)のバラツ
キを抑えることができる。
【0011】[III]請求項1の特徴によると前項
[II]に記載の第1目印に加えて、無端回動体の搬送
方向と交差する方向において、無端回動体への作物苗の
供給位置を示す第2目印を備えており、第2目印を目安
にして無端回動体の搬送方向と交差する方向に沿って揃
えながら、作物苗を無端回動体に供給することができ
る。これにより、作物苗を茎部に沿った方向にも揃えた
状態で苗収納箱側に搬送して、苗収納箱に詰め込むこと
ができる。
【0012】[IV]請求項2の特徴によると、請求項
1の場合と同様に前項[I][II][III]に記載
の「作用」を備えており、これに加えて以下のような
「作用」を備えている。前項[III]に記載のよう
に、第2目印を目安にして無端回動体の搬送方向と交差
する方向に沿って揃えながら作物苗を無端回動体に供給
する場合、作物苗では茎部に対して根部を容易に判別で
きるので、請求項2の特徴のように第2目印を無端回動
体への作物苗の根部の供給位置を示すものに構成する
と、第2目印と作物苗の根部とを対応させることによ
り、作物苗を無端回動体の搬送方向と交差する方向に沿
って容易に揃えながら、無端回動体に供給することがで
きる。
【0013】[V]請求項3の特徴によると、請求項1
又は2の場合と同様に前項[I]〜[IV]に記載の
「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作
用」を備えている。一般に作物苗では茎部よりも根部の
方が横に膨らんでいることが多いので、無端回動体によ
って作物苗を挟持しながら搬送する場合、作物苗の茎部
と一緒に根部も挟持して搬送すると、無端回動体により
作物苗の茎部と根部とを均一に挟持できない状態となっ
て、苗収納箱側への搬送中に無端回動体に対する作物苗
の姿勢が変わるおそれがある。
【0014】請求項3の特徴によると、第2目印を目安
にして無端回動体の搬送方向と交差する方向に沿って揃
えながら作物苗を無端回動体に供給すれば、作物苗の茎
部が無端回動体に挟持され、作物苗の根部は無端回動体
に挟持されない状態となる。この場合、作物苗の茎部は
比較的長く、根部のように横に膨らんだような状態には
なっていないので、作物苗の茎部を無端回動体によって
挟持した際、無端回動体が略均一な力で作物苗の茎部を
挟持することができる。
【0015】[VI]請求項4の特徴によると、請求項
1〜3のうちのいずれか一つの場合と同様に前項[I]
〜[V]に記載の「作用」を備えており、これに加えて
以下のような「作用」を備えている。作物苗においては
例えば藺草苗のように、茎部及び根部を切り揃えて苗収
納箱に詰め込むようなものがある。請求項4の特徴によ
ると、茎部を切り揃える茎部カッター及び根部を切り揃
える根部カッターを備えた場合に、無端回動体に挟持さ
れた状態で作物苗の茎部及び根部が、茎部カッター及び
根部カッターにより切り揃えられる。この場合、第2目
印により無端回動体の搬送方向と交差する方向に沿って
揃えながら、作物苗を無端回動体に供給することができ
るので、無端回動体(作物苗)と茎部カッター及び根部
カッターとの位置関係が決まり、茎部カッター及び根部
カッターにより作物苗の茎部及び根部を精度良く切り揃
えることができる。
【0016】
【発明の効果】請求項1の特徴によると、無端回動体、
押圧機構及び苗収納箱の支持機構により、苗収納箱に作
物苗を略均一な密度で詰め込んでいける作物苗の箱詰め
装置を得ることができて、苗収納箱に作物苗が均一な密
度で詰め込まれないことによる弊害(植付作業時の欠株
の発生や、植え付けられた作物苗の株の本数のバラツキ
等)を未然に防止することができるようになった。これ
により、苗移植機による作物苗の植付精度を向上させる
ことができた。
【0017】請求項1の特徴によると、無端回動体の搬
送方向に沿う方向において、無端回動体への作物苗の供
給位置を示す第1目印を備えることにより、第1目印を
目安にして作物苗を無端回動体に供給することができる
ようになって、無端回動体により作物苗が苗収納箱側に
バラツキなく搬送され、苗収納箱において作物苗の詰め
込み具合(密度)のバラツキを抑えることができるよう
になって、苗移植機による作物苗の植付精度をさらに向
上させることができた。
【0018】請求項1の特徴によると、無端回動体の搬
送方向と交差する方向において、無端回動体への作物苗
の供給位置を示す第2目印を目安にして、無端回動体の
搬送方向と交差する方向に沿って揃えながら、作物苗を
無端回動体に供給することができるので、作物苗を茎部
に沿った方向にも揃えた状態で苗収納箱側に搬送して苗
収納箱に詰め込むことができるようになり、苗収納箱に
おいて作物苗の詰め込み具合(密度)のバラツキをさら
に抑えることができるようになって、苗移植機による作
物苗の植付精度をさらに向上させることができた。
【0019】請求項2の特徴によると、請求項1の場合
と同様に前述の請求項1の「発明の効果」を備えてお
り、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の
効果」を備えている。請求項2の特徴によると、第2目
印を目安にして無端回動体の搬送方向と交差する方向に
沿って揃えながら作物苗を無端回動体に供給する場合、
第2目印と作物苗の根部とを対応させることにより、作
物苗を無端回動体の搬送方向と交差する方向に沿って容
易に揃えながら、無端回動体に供給することができるよ
うになって、作業性を向上させることができた。
【0020】請求項3の特徴によると、請求項1又は2
の場合と同様に前述の請求項1又は2の「発明の効果」
を備えており、この「発明の効果」に加えて以下のよう
な「発明の効果」を備えている。請求項3の特徴による
と、第2目印を目安にして無端回動体の搬送方向と交差
する方向に沿って揃えながら作物苗を無端回動体に供給
すれば、無端回動体により略均一な力で作物苗の茎部が
挟持されるようになって、不均一な力で挟持されること
による作物苗の姿勢の乱れを未然に防止することができ
るようになり、苗収納箱において作物苗の詰め込み具合
(密度)のバラツキをさらに抑えることができるように
なって、苗移植機による作物苗の植付精度をさらに向上
させることができた。
【0021】請求項4の特徴によると、請求項1〜3の
うちのいずれか一つの場合と同様に請求項1〜3のうち
のいずれか一つの「発明の効果」を備えており、この
「発明の効果」に加えて以下のような「発明の効果」を
備えている。請求項4の特徴によると、第2目印により
無端回動体の搬送方向と交差する方向に沿って揃えなが
ら、作物苗を無端回動体に供給することができ、茎部カ
ッター及び根部カッターにより、作物苗の茎部及び根部
を精度良く切り揃えることができるようになるので、茎
部及び根部を切り揃えて作物苗を苗収納箱に詰め込む型
式において、詰め込み性能を向上させることができた。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を作物苗の一例である
藺草苗mの箱詰め装置の場合について説明する。図1及
び図2に箱詰め装置が示されており、送り込まれる母株
M(作物苗に相当)を藺草苗m(作物苗に相当)に分離
して下方に送り出す株分け部B、株分け部Bから送り出
された藺草苗mを苗収納箱1に送り込んで詰め込む箱詰
め部Cが備えられ、株分け部Bは前方(図2の紙面左
方)に倒れる状態に傾斜配置されている。
【0023】図1〜図7に示すように株分け部Bは、対
向配置される一対の弾性ベルト2,3(無端回動体に相
当)の間で母株Mを、茎部が根部に対して高位となる斜
め横倒れ姿勢で挟持して移送する搬送装置4、搬送装置
4で搬送される母株Mの根部に作用して根部を強制的に
ほぐして分散させる分割装置5を備えており、母株Mを
入れる供給部6が搬送装置4の始端部に形成され、分離
された藺草苗mの排出部7が搬送装置4の終端部に形成
されている。
【0024】図1に示すように、供給部6に前後向きの
支点Yで折り畳み収納可能な母株Mの載置台46が備え
られており、スタンド47によって載置台46が作用姿
勢に支持されるように構成されている。スタンド47は
載置台46の前後向きの第1支点P1に支持される上部
材47aと、接地する下部材47bとを左右向きの第2
支点P2で連結して構成されている。これにより、載置
台46を下方に揺動させて折り畳んだ状態で、下部材4
7bを上部材47aに対して折り曲げることによって、
カバー18(図2及び図7参照)と干渉せずにスタンド
47を収納することができる。載置台46に、載置面4
6aの端部を折り曲げて母株Mの根部を当て付ける縦壁
46bが備えられており、縦壁46bに泥落とし用の抜
き窓48が形成されている。
【0025】図1及び図3に示すように搬送装置4は、
多数のプーリーにより一続きに構成された弾性ベルト
2,3によって屈曲した搬送経路Wを形成しており、良
好な搬送状態を得るようにしている。搬送装置4による
搬送経路Wは横向き経路ws、斜め経路wn及び縦向き
経路wtにより略L字状に屈曲形成され、拡がり変位し
た上左側の弾性ベルト2の始端部と、弾性ベルト2より
も搬送上手側に大きく延出された右下側の弾性ベルト3
とにより、母株Mの供給部6が形成されており、最下端
の一対の転輪12の部分に、略一株ずつに分離された藺
草苗mの排出口7が形成されている。
【0026】図1,4,5に示すように右下側の弾性ベ
ルト3の表面に、母株Mの供給位置を示すマーキングE
(第1目印に相当)が周方向に等間隔に形成されてお
り、作業者はマーキングEの箇所に合わせて母株Mを置
く。これにより、藺草苗mが排出口7から等間隔で排出
されるようになり、後述する押出しアーム37の往復移
動による詰め込み作動に同調するようにしてある。
【0027】図1,3,5に示すように、横向き経路w
sにおける搬送装置4の上側及び下側に、母株Mの根部
及び茎部を切り揃える根切りカッター13(根部カッタ
ーに相当)、及び茎切りカッター14(茎部カッターに
相当)が配置されており、斜め経路wnから縦向き経路
wtに亘り分割装置5が配置されている。図6に示すよ
うに根切りカッター13の横外側部に、軸を共有する弾
性リング41aを備えた大径の上部ローラー41と、小
径の下部ローラー42とが配置されており、弾性リング
41aと下部ローラー42とが接触して一体的で回転す
るように構成されている。これにより、上部及び下部ロ
ーラー41,42の間で母株Mの根部を挟持して、根切
りカッター13による母株Mの根部の切り揃え時に母株
Mの根部が逃げることを防止している。
【0028】図4及び図5に示すように、根切りカッタ
ー13の手前位置に、母株Mの根部の芽の位置を合わせ
る明示部8(第2目印に相当)が配置されており、明示
部8は2枚のL字金具8a,8bを一対の支持ボルト9
に固定して構成されている。これにより、上側のL字金
具8aにおける右下側の弾性ベルト3側の端部に、母株
Mの根部の芽を合わせた状態で、母株Mを右下側の弾性
ベルト3に置くことにより、後述する分割機構5Bでの
分離爪25の最深侵入位置が母株Mの根部の芽の部分に
一致して、良好な株分けが行われるようになる。
【0029】図1,6,7に示すように分割装置5は、
係止突起21を備えた左右一対の下部ベルト15,16
で構成された根部搬送機構5Aと、根部に作用する保持
爪24及び分離爪25を往復移動させる分割機構5Bと
から構成されている。根部搬送機構5Aにおいて、下部
ベルト15,16の対向間隔が上拡がりとなる上部搬入
口19、及び下部ベルト15,16の対向間隔が狭く一
直線状となる直線経路部分20が形成されるように、下
部ベルト15,16が対向配置されており、搬送装置4
によって上部搬入口19に送り込まれてくる母株Mの根
部を挟持して搬送し、直線経路部分20における強い挟
持力によって、母株Mの根部を偏平状に押し潰して変形
させながら下方に搬送するように構成されている。
【0030】分割機構5Bは直線経路部分20におい
て、変形した母株Mの下方側から根部に進入して略一株
の藺草苗mに強制的に分離させるものである。図7,
8,9に示すように、載置案内板22に形成された切欠
23を通して母株Mの根部に対し先行して進入し母株M
を保持する保持爪24、及び保持爪24の送り方向下手
側に配置されて、保持爪24により保持された母株Mに
対して進入する分離爪25により、分割機構5Bが構成
されている。
【0031】保持爪24及び分離爪25は、一端がクラ
ンクアーム26,27に支持され、途中部が揺動アーム
28,29に支持されて構成された駆動機構43によ
り、クランクアーム26,27の回転に伴って先端が楕
円状の運動を行いながら、母株Mの根部を略一株の藺草
苗mに掻き取るように構成されている。分離爪25は母
株Mの送り方向に対して交差する方向に並列配備された
2本の爪体25a,25bにより構成されており、爪体
25a,25bによる引き裂き作用が剪断作用に近似し
て、無理のない分離が行われるように構成されている。
【0032】図8及び図9に示すように、爪体25a,
25bの間の切欠25cに挟まり込んだ母株Mの根部を
排出する除去部材44が備えられており、揺動自在に機
枠Dから延出された支持アーム45の先端に、切欠25
cに入り込む鉤状の棒材で構成された除去部材44が取
り付けられている。これにより、分離爪25の運動によ
って相対的に除去部材44が切欠25cで往復移動する
ことになり、スクレーパ作用によって切欠25cに挟ま
り込んだ母株Mの根部や泥が排出される。
【0033】図1,3,7に示すように排出口7に、搬
送装置4から送り出される藺草苗mの茎部に作用して、
藺草苗mを箱詰め部Dでの送り出しに適した立ち姿勢に
変更する抵抗機構Aが設けられている。図1,2,3に
示すように、板材で固定の左右の側方ガイド10、及び
揺動開閉自在な左右一対の抵抗ガイド11により抵抗機
構Aが構成されており、抵抗ガイド11は送り出された
藺草苗mを受け止める閉じた受止め姿勢と、藺草苗mが
通過するように開いた排出姿勢とに亘って支点X周りに
揺動自在であり、抵抗ガイド11を受止め姿勢に付勢す
るバネ11aが設けられている。
【0034】これにより、抵抗ガイド11が藺草苗mに
より排出姿勢に揺動することで藺草苗mの茎部に抵抗を
与えて、藺草苗mを起立姿勢に変更しながら送り出すの
であり、藺草苗mの送り出し方向への所定値以上の押圧
力によって、抵抗ガイド11が受止め姿勢から排出姿勢
に揺動するように、バネ11aの付勢力が設定されてい
る。
【0035】図1,2,7,10に示すように箱詰め部
Cは、機枠Dに備えられたガイドレール32(支持機構
に相当)、ガイドレール32に沿って移動する苗収納箱
1の載置用の台車33(支持機構に相当)、排出口7か
ら送り出される藺草苗mを苗収納箱1の前壁部1d(所
定の壁部に相当)側に向けて押圧する押圧機構34、及
び苗収納箱1に送り込まれた藺草苗mの上部を、苗収納
箱1の底部1aに上側から押圧する押し付け機構Gを備
えて構成されている。苗収納箱1は上面を備えない形状
の箱体であり、底部1a、左右の側壁部1b、前壁部1
d及び左右の側壁部1bの間に差し込み自在な開閉壁部
1cを備えている。
【0036】図2,7,10に示すようにガイドレール
32は、機枠Dに固定される前部レール32aと後部レ
ール32bとを枢支連結して構成され、未使用時には後
部レール32bを支点P周りに上方に折り畳み収納でき
るように構成されており、ロック片35によって後部レ
ール32bを収納姿勢で保持する。台車33の後部(図
7の紙面右側)の左右に、一対の小径のローラー36が
備えられ、台車33がガイドレール32に沿って軽く移
動できるように構成されており、台車33の移動に制動
力を与えるブレーキ(図示せず)が、台車33とガイド
レール32とに亘って備えられている。
【0037】図7,10,11(イ)(ロ)に示すよう
に押圧機構34は、苗収納箱1の内幅に匹敵する左右幅
を備えた平面視で先尖り状の押圧部37a、及び押出し
アーム37による四連リンク機構38により構成されて
おり、前リンク39と上方の回転輪体17とをロッド連
結することにより、苗収納箱1内の押出しアーム37が
連続して前後に往復駆動される。
【0038】図7及び図11(イ)(ロ)に示すよう
に、前リンク39の上下の支軸39a,39bに支持さ
れた輪体49がチェーン50で連動され、上下軸心Z周
りで左右に揺動自在に支持された押圧部37aと下側の
輪体49とが、ロッド51で連動連結されて首振り機構
Fが構成されている。上側の輪体49に伝動系(図示せ
ず)からの動力が入力されており、この動力の回転数と
押圧機構34の作動周期とを適切に設定することによっ
て、押出しアーム37の押込み作動に同調して左右交互
に押圧部37aが揺動し、藺草苗mを隙間なく苗収納箱
1に詰め込むように構成されている。
【0039】図7に示すように押し付け機構Gは、藺草
苗mの排出口7の後側に配置された叩き板52を、押圧
機構34と同調して上下に揺動駆動するように構成され
ている。支軸53により支持された叩き板52と、押出
しアーム37の後リンク54とがロッド55で連動連結
され、叩き板52が所定範囲で上下に揺動駆動されるよ
うに構成されており、藺草苗mの根部が底部1aに付く
ように、苗収納箱1に送り込まれた藺草苗mの上部を上
側から叩き板52により押圧して、浮き上がった藺草苗
mが無いように藺草苗mが苗収納箱1に詰め込まれる。
図2に示すようにガイドレール32の後端部に、マイク
ロスイッチ40が備えられており、苗収納箱1がマイク
ロスイッチ40に触れると、押圧機構34が停止するよ
うに構成されている。
【0040】次に、箱詰め装置の動作の流れについて説
明する。先ず、搬送装置4の供給部6に人為的に母株M
を送り込む。搬送装置4で搬送される母株Mは、根部搬
送機構5Aと分割機構5Bとにより略一株の藺草苗mに
分離され、分離された藺草苗mが排出口7から送り出さ
れる。送り出された藺草苗mは抵抗機構Aによって傾斜
姿勢から立ち姿勢に変更されながら、ガイドバー30の
ガイド作用によって、円滑に苗収納箱1に送り込まれる
のであり、前後に往復駆動される押出しアーム37によ
って、藺草苗mが苗収納箱1の前壁部1d側に向けて押
圧され苗収納箱1に詰め込まれる。
【0041】以上のように、藺草苗mを介しての押出し
アーム37の押圧により、苗収納箱1が載置された台車
33が図7の紙面右方に移動することで、苗収納箱1に
藺草苗mが前壁部1d側から詰め込まれていくのであ
り、押出しアーム37の押圧により台車33が必要以上
に移動することが、前述のブレーキにより規制されて、
苗収納箱1に藺草苗mが略均一な密度で隙間なく詰め込
まれていく。
【0042】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】箱詰め装置の全体正面図
【図2】箱詰め装置の全体側面図
【図3】搬送装置の付近の正面図
【図4】明示部付近の縦断側面図
【図5】明示部、根切り及び茎切りカッターの付近の平
面図
【図6】分割装置の付近の正面図
【図7】箱詰め装置の下部付近の側面図
【図8】分割機構の動作を示す側面図
【図9】分割機構の保持爪及び分離爪の配置状態を示す
正面図
【図10】箱詰め部の付近の縦断正面図
【図11】藺草苗を苗収納箱に詰め込んでいる状態を示
す押圧機構の平面図
【符号の説明】 1 苗収納箱 1d 所定の壁部 2,3 無端回動体 8 第2目印 13 根部カッター 14 茎部カッター 32,33 支持機構 34 押圧機構 E 第1目印 M,m 作物苗
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】削除
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 善清 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給された作物苗(M),(m)を挟持
    しながら苗収納箱(1)側に搬送する無端回動体
    (2),(3)と、 前記無端回動体(2),(3)からの作物苗(M),
    (m)を前記苗収納箱(1)の所定の壁部(1d)側に
    向けて押圧する押圧機構(34)と、 前記押圧機構(34)の押圧方向に沿って前記苗収納箱
    (1)を移動自在に支持する支持機構(32),(3
    3)とを備えて、 前記押圧機構(34)により作物苗(M),(m)を前
    記苗収納箱(1)の所定の壁部(1d)側に向けて押圧
    することによって、前記苗収納箱(1)を押圧方向に沿
    って移動させながら、作物苗(M),(m)を前記苗収
    納箱(1)に詰め込むように構成すると共に、 前記無端回動体(2),(3)の搬送方向に沿う方向に
    おいて、前記無端回動体(2),(3)への作物苗
    (M),(m)の供給位置を示す第1目印(E)、並び
    に、前記無端回動体(2),(3)の搬送方向と交差す
    る方向において、前記無端回動体(2),(3)への作
    物苗(M),(m)の供給位置を示す第2目印(8)を
    備えてある作物苗の箱詰め装置。
  2. 【請求項2】 第1目印(E)が無端回動体(2),
    (3)への作物苗(M),(m)の茎部の供給位置を示
    すものであり、第2目印(8)が前記無端回動体
    (2),(3)への作物苗(M),(m)の根部の供給
    位置を示すものである請求項1記載の作物苗の箱詰め装
    置。
  3. 【請求項3】 第2目印(8)に基づいて作物苗
    (M),(m)を無端回動体(2),(3)に供給する
    と、作物苗(M),(m)の茎部が前記無端回動体
    (2),(3)に挟持され、作物苗(M),(m)の根
    部が前記無端回動体(2),(3)に挟持されないよう
    に、前記第2目印(8)の位置を設定してある請求項1
    又は2記載の作物苗の箱詰め装置。
  4. 【請求項4】 無端回動体(2),(3)に挟持された
    作物苗(M),(m)の茎部を切り揃える茎部カッター
    (14)、並びに前記無端回動体(2),(3)に挟持
    された作物苗(M),(m)の根部を切り揃える根部カ
    ッター(13)を備えてある請求項1〜3のうちのいず
    れか一つに記載の作物苗の箱詰め装置。
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