JPH10191705A - ロータリ耕耘機のカバー構造 - Google Patents

ロータリ耕耘機のカバー構造

Info

Publication number
JPH10191705A
JPH10191705A JP1744497A JP1744497A JPH10191705A JP H10191705 A JPH10191705 A JP H10191705A JP 1744497 A JP1744497 A JP 1744497A JP 1744497 A JP1744497 A JP 1744497A JP H10191705 A JPH10191705 A JP H10191705A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rear cover
cover
upper rear
shaft
covering
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1744497A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3731689B2 (ja
Inventor
Toshiyuki Kitazawa
俊幸 北澤
Masatoshi Nagaoka
政敏 永岡
Keiji Iino
啓司 飯野
Hideaki Kobayashi
秀明 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP01744497A priority Critical patent/JP3731689B2/ja
Publication of JPH10191705A publication Critical patent/JPH10191705A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3731689B2 publication Critical patent/JP3731689B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Soil Working Implements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 トラックタの後部に連結して各種の作業を行
うロータリ耕耘機の耕耘爪のリヤカバーを、手動により
簡単に周幅調節できるようにする。 【解決手段】 ロータリ耕耘機4に回転可能に装着した
耕耘爪7を覆うカバーを、上部もしくは前部を覆うメイ
ンカバー8と、上部もしくは後部を覆うリヤカバー9と
により構成する。リヤカバーは耕耘機本体に対して上下
動調節可能な昇降用フレーム21に、リヤカバーとメイ
ンカバーとの連結部を支点に上下回動可能に、緩衝部材
つきの長さ調節可能な連結部材であるロッド18により
連結する。リヤカバーはアッパリヤカバー9aとロアリ
ヤカバー9bとで構成する。これらは、手動により浅耘
時もしくは代掻き時はアッパリヤカバーの下端部にロア
リヤカバーを取付け、深耘時にはアッパリヤカバーの上
にロアリヤカバーが、ロアリヤカバーの下端均平部20
がアッパリヤカバーの下端部より下方に取付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願の発明は、トラクタの後
部に連結されて浅耕、代掻き、深耕等の作業を行なうロ
ータリ耕耘機のカバー構造に関し、特に耕深の調節に容
易に対応できるようにリヤカバー部分を改良したロータ
リ耕耘機のカバー構造に関する。
【0002】
【従来技術】従来の耕深調節用のリヤカバー構造として
は、浅耕時もしくは代掻き時等耕耘刃が比較的高い位置
に置かれて作業が行なわれる場合にリヤカバーの下端に
別体の補足板を追加的に取り付けたり、耕深の程度に応
じてカバー全体を回動させたり、中間カバーを2枚の板
の組合せにより構成して、耕深の程度に応じてこれらの
板を相互にスライドさせたり(実開平4−80302号
公報)、するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、リヤカ
バーの下端に別体の補足板を追加的に取り付けるものに
あっては、別体の補足板を常時持ち運ばなくてはなら
ず、不便であった。また、耕深の程度に応じてカバー全
体を回動させるものにあっては、深耕時、耕耘爪とリヤ
カバーとの間の空間が狭くなるので、土の持回りが多く
なり、所要馬力が増大し、また、浅耕時もしくは代掻き
時、耕耘爪の前方部分がカバーにより覆われなくなるの
で、この部分から土や泥の放散が増えるといった問題が
ある。
【0004】また、中間カバーの2枚の板を相互にスラ
イドさせるものにあっては、機構が複雑となり、部品点
数が多くなり、コストが増大する。そして、その操作を
ハンドルの回動によりねじ機構を介して行なう場合に
は、そのセットに時間を要する等の問題があった。さら
に、これら従来の耕深調節用のリヤカバー構造に共通の
問題として、いずれの場合にあっても、浅耕、代掻きか
ら深さ30〜40cmに及ぶ深耕までの作業に対応できる
ものではなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段および効果】本願の発明
は、前記のような問題を解決したロータリ耕耘機のカバ
ー構造であり、その請求項1に記載された発明は、ロー
タリ耕耘機本体に回転可能に装着された耕耘爪を覆うカ
バーが、前記耕耘爪の上部もしくは前部を覆うメインカ
バーと、上部もしくは後部を覆うリヤカバーとにより構
成され、前記リヤカバーが、前記ロータリ耕耘機本体に
対して上下動調節可能な昇降用フレームに、前記リヤカ
バーと前記メインカバーとの連結部を支点に上下回動可
能に、緩衝部材付きの長さ調節可能な連結部材により連
結されたロータリ耕耘機のカバー構造において、前記リ
ヤカバーは、アッパリヤカバーとロアリヤカバーとによ
り構成され、前記アッパリヤカバーとロアリヤカバーと
は、手動により係脱自在な連結手段により連結されてお
り、前記連結手段を係脱することにより、浅耕時もしく
は代掻き時にはアッパリヤカバーの下端部にロアリヤカ
バーが取付けられ、深耕時にはアッパリヤカバーの上に
ロアリヤカバーが、ロアリヤカバーの下端均平部がアッ
パリヤカバーの下端部より下方に位置するようにして、
重ねて取付けられるようにされたことを特徴とするロー
タリ耕耘機のカバー構造である。
【0006】請求項1に記載された発明は、前記のよう
に構成されているので、ロアリヤカバーは、アッパリヤ
カバーにより常時所持され、ロータリ耕耘機本体と一体
とされているので、別体の補足板を持ち運ぶような不便
がなくなる。そして、浅耕、代掻き、深耕等の作業の形
態に応じて、手動により連結手段を係脱して、ロアリヤ
カバーをアッパリヤカバーの下端部につないだり、アッ
パリヤカバーの上に重ねて取り付けたりして使用できる
ので、部品点数が少なくなり、軽量化でき、コストも低
減できる。
【0007】また、アッパリヤカバー、ロアリヤカバー
の前後方向幅を、浅耕、代掻き、深耕等の耕耘の深さに
対応させて適切な長さに選べば、必要とされる幅のカバ
ーを得るためのカバーの大きな姿勢変更にも、手動によ
りこれらを分解し前記のような取付け替えを行なうこと
により、短時間に容易に対応できることとなり、浅耕、
代掻きから深さ30〜40cmに及ぶ深耕まで、1台のロ
ータリ耕耘機で耕耘作業が行なえるようになるととも
に、浅耕時もしくは代掻き時、耕耘爪とリヤカバーとの
間の空間を狭くして、砕工性(砕土効果)を向上させ、
均平な仕上り面を得ることが容易になり、また、深耕時
もしくは通常耕耘時、耕耘爪とリヤカバーとの間の空間
を広くして、土の持回りを少なくし、所要動力を低減す
ることが容易になる。
【0008】また、請求項2記載のように請求項1記載
の発明を構成することにより、深耕時、ロアリヤカバー
をアッパリヤカバーの上に重ねて取付けたとき、取付け
姿勢が安定して、強固に取り付けることができるように
なる。
【0009】さらに、請求項3記載のように請求項1ま
たは請求項2記載の発明を構成することにより、リヤカ
バーを昇降用フレームに連結部材であるロッドを介して
連結する構造が簡単になる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図6に図示され
る本願の請求項1ないし請求項3記載の発明の一実施形
態について説明する。図1は、本実施形態におけるロー
タリ耕耘機のカバー構造を備えたロータリ耕耘機をトラ
クタに接続した状態を示す一部を切欠きした側面図であ
り、同図中、1はトラクタで、その後部には、ロータリ
耕耘機本体4に固定された左右一対の主フレーム2によ
り、ロータリ耕耘機3がトラクタ1に対して回動軸42を
中心として昇降自在に連結されている。
【0011】ロータリ耕耘機3は、図2に詳細に示され
るように、ロータリ耕耘機本体4のギヤボックス5の下
部に回転可能に配設された耕耘軸6を有し、該耕耘軸6
には、耕耘爪7が装着されている。そして、この耕耘爪
7の上部は、ロータリ耕耘機本体4に固定されたメイン
カバー8で覆われており、このメインカバー8の後端縁
部には、リヤカバー9の前端縁部が軸10を支点に上下に
回動可能に連結されている。
【0012】前記リヤカバー9は、図5および図6に詳
細に示されるように、アッパリヤカバー9a と、ロアリ
ヤカバー9b とにより構成されており、これらアッパリ
ヤカバー9a とロアリヤカバー9b とは、ロータリ耕耘
機3の深耕作業時には、図1および図2に示されるよう
に、ロアリヤカバー9b がアッパリヤカバー9a の上に
重ねて取り付けられ、また、浅耕時もしくは代掻き時に
は、図3に示されるように、ロアリヤカバー9b がアッ
パリヤカバー9a の下端部に取付けられるようになって
いる。
【0013】ここで、アッパリヤカバー9a は、ロータ
リ耕耘機3の前後方向にみてその幅中央よりやや前方の
折れ線11a の部分において、適切な角度で折曲されてお
り、これにより、該折れ線11a より後方の部分が耕耘爪
7に近づいて、これを深耕時、浅耕時、代掻き時に適切
な間隔を空けて覆い得るようにされている。また、ロア
リヤカバー9b も、深耕時、アッパリヤカバー9a の上
に重ねて取付けられたとき、アッパリヤカバー9a の前
記折曲部に沿うように、折れ線11bの部分において折曲
されている。
【0014】また、アッパリヤカバー9a は、その左右
両側縁に側壁12が立設され、該側壁12には、側面視前記
折れ線11a よりやや前方の位置と、アッパリヤカバー9
a の後縁よりやや前方の位置とに、前方開放のU字状鉤
片13が固着されており、さらに、アッパリヤカバー9a
の後縁部には、左右方向中央とその左右との3個所に、
ボルト14がそのねじ部を上にして固着されている。
【0015】他方、ロアリヤカバー9b は、その前縁部
に係合軸15が固着され、該係合軸15は、ロアリヤカバー
9b の前方左右両角部の切欠き部において露出されて、
前記アッパリヤカバー9a の左右両側壁12に固着された
U字状鉤片13と係合し得るようにされるとともに、該ロ
アリヤカバー9b は、浅耕時および代掻き時にアッパリ
ヤカバー9a の下端部に取付けられたとき、および深耕
時にアッパリヤカバー9a の上に重ねて取付けられたと
きに、前記アッパリヤカバー9a の後縁部に固着された
ボルト14に丁度対応する位置に、該ボルト14が挿通し得
るボルト挿通孔16、16・・・が形成されている。
【0016】前記ボルト14は、前記ボルト挿通孔16、16
・・・を挿通した後、ナット49により螺合緊締されて
(図2および図3参照)、アッパリヤカバー9a にロア
リヤカバー9b が連結される。したがって、ロアリヤカ
バー9b は、そのボルト挿通孔16、16・・・の位置と、
係合軸15の両端の位置とで、アッパリヤカバー9a に堅
固に連結されることになる。
【0017】そして、この連結を解除するには、先ず、
ナット49をはずし、次いで、ロアリヤカバー9b の後端
をわずかに持ち上げ、前方にわずかに移動させれば、U
字状鉤片13と係合軸15の端部との係合もはずれて、ロア
リヤカバー9b をアッパリヤカバー9a から簡単に取り
外すことができる。ロアリヤカバー9b をアッパリヤカ
バー9a に取り付けるには、この逆を行なえばよい。
【0018】また、ロアリヤカバー9b は、そのほぼ中
央部の左右2個所にブラケット17が立設されており、該
ブラケット17の頂部の孔に、後述する連結ロッド18の一
端が軸19により回動可能に連結されており、さらに、そ
の後端部は、アッパリヤカバー9a の下端部より下方へ
延出され、2段階に水平に後上方に折曲されて均平部20
が形成されており、これにより、砕土が均平にならされ
るようになっている。
【0019】主フレーム2の後方端には、昇降用フレー
ム21の前方端部が軸22を支点に上下回動可能に取り付け
られており、該支点より所定の距離をおいた昇降用フレ
ーム21には、リンク23の一端が上下回動可能に連結さ
れ、該リンク23の他端は、左右一対のリンク23をつなぐ
連結軸24により連結されており、しかも、該連結軸24
は、リンク23に対して回動可能とされている。そして、
該連結軸24には、連結機構25のねじ杆25b が螺合され、
該ねじ杆25b の先端は、ロータリ耕耘機本体4の固定部
26に回転可能かつ前後方向回動可能に連結されている。
【0020】そして、これにより、連結機構25のハンド
ル25a を正逆回転すると、ねじ杆25b が連結軸24に対し
て螺進して、リンク23を介し昇降用フレーム21を固定部
26に対して昇降させることができるようになっている。
【0021】前記リヤカバー9は、メインカバー8との
連結部の軸10を支点にして上下回動可能に、緩衝バネ27
a 、27b を装着した連結ロッド18を介して昇降用フレー
ム21に連結されている。
【0022】この連結ロッド18は、昇降用フレーム21の
後方端に垂下して設けられた支持板28に回動可能に装着
された保持体29にスライド可能に嵌装され、その下端部
は、前記のとおり、ロアリヤカバー9b のブラケット17
頂部の孔に軸19により回動可能に連結されている。な
お、支持板28は、昇降用フレーム21のチャンネルに沿っ
て、その長さ方向に位置調節自在に取り付けられてい
る。また、保持体29には、その保持筒29a から抜け出る
のを防止するための手段が施されている(図示され
ず)。
【0023】図4に詳細に示されるように、前記連結ロ
ッド18に装着された一方の緩衝ばね27a は保持体29より
上側に、また、他方の緩衝ばね27b は保持体29より下側
に位置して、それぞれ連結ロッド18に嵌装されている。
そして、一方の緩衝ばね27aの下端は保持体29の上面に
当接し、上端は連結ロッド18に摺動可能に嵌装されたば
ね受けワッシャ30a を介して一方のストッパピン31a に
当接している。また、他方の緩衝ばね27b の下端は、連
結ロッド18に摺動可能に嵌装されたばね受けワッシャ30
b を介して他方のストッパピン31b に当接し、上端は連
結ロッド18に摺動可能に嵌装されたばね受けワッシャ30
c に当接している。
【0024】ここで、各ストッパピン31a 、31b は、連
結ロッド18の長さ方向に間隔を存しかつ径方向に貫通し
て穿設された多数の小孔32内に選択的に差し込まれるも
のである。このように、ストッパピン31a 、31b を各小
孔32に選択的に差し込むことにより、各緩衝ばね27a 、
27b のばね力を調整することができるようになってい
る。
【0025】前記昇降用フレーム21には、尾輪33を支持
した尾輪フレーム34が着脱可能かつ前後方向位置調節自
在に取り付けられている。
【0026】ギヤボックス5から突出した入力軸35は、
ユニバーサルジョイント36を介してトラクタ1のPTO
軸(図示されず)に連結され、さらに、ギヤボックス5
内のギヤ機構および動力伝達機構(いずれも図示され
ず)を介して耕耘軸6に連結されている。これにより、
PTO軸から取り出されたトラクタ1の動力は、ユニバ
ーサルジョイント36、入力軸35、ギヤ機構および動力伝
達機構を介して耕耘軸6に伝達され、該耕耘軸6と一体
に耕耘爪7が回転駆動されて、耕耘作業が行なわれるよ
うになっている。50は、前記動力伝達機構が収容された
ロータリミッシヨンケースである。
【0027】トラクタ1の左右の後輪37の回転軸37a と
平行な昇降駆動軸38a は、油圧シリンダ38により正逆回
動される。昇降駆動軸38a の両端部は、リフトアーム3
9、リフトロッド40を介して主フレーム2の中間部より
やや前方寄りの位置に、軸41により連結されている。そ
して、トラクタ1後部に設けた前記油圧シリンダ38によ
って昇降駆動軸38a を上下回動させることにより、リフ
トアーム39とリフトロッド40を介して、ロータリ耕耘機
3全体が主フレーム2の回動軸42を支点にして上下に回
動するようになっている。
【0028】なお、図1において、43はトラクタ1の運
転席、44はハンドル、45は前輪、46は耕耘爪7の左右側
面を覆うサイドカバーである。このサイドカバー46は、
その一方端が軸47によりメインカバー8の取付部材48に
回動可能に取り付けられており、浅耕時、代掻き時、深
耕時に応じて該軸47を支点として回動して、メインカバ
ー8に対し所定の最適の姿勢で取付部材48に取付け固定
できるようになっている。
【0029】次に、本実施形態の作用について説明す
る。図1および図2は、ロータリ耕耘機3の深耕作業時
の状態を示している。この状態においては、耕耘爪7は
最も低い位置に置かれており、30〜40cmの深さの耕
耘作業が行なわれている。そして、リヤカバー9は、そ
のアッパリヤカバー9a の上にロアリヤカバー9b が、
ロアリヤカバー9b の下端均平部20がアッパリヤカバー
9a の下端部より下方に位置するようにして重ねて取付
けられ、最も上昇した位置に置かれている。また、この
時、メインカバー8 は、略水平になっている。
【0030】この深耕作業において、耕耘爪7により掘
り起こされた大きな土塊は、耕耘爪7の回転により後部
上方に巻き上げられて、耕耘爪7とリヤカバー9との間
に入り込むが、耕耘爪7とリヤカバー9との間の空間は
広く採られているので、土塊が詰まることはなく、土の
持回りが少なくなって、所要動力を低減できる。
【0031】次に、前記の状態から浅耕もしくは代掻き
作業に移る場合には、先ず、トラクタ1の油圧シリンダ
38により、ロータリ耕耘機3全体を耕深の程度に合わせ
て軸42を支点にして上方に回動する。そうすると、リヤ
カバー9、尾輪33も上がり、これらと耕耘面との間に隙
間が生じるから、これらを下げる必要が生じる。
【0032】そこで、アッパリヤカバー9a に固着され
たボルト14と螺合しているナット49を緩め、係合軸15と
U字状鉤片13との係合を解いて、アッパリヤカバー9a
の上に重ねて取り付けられているロアリヤカバー9b を
はずし、次いで、ハンドル25a を一方向に回転操作する
と、ねじ杆25b と螺合している連結軸24がねじ送り作用
で下方に移動することにより、リンク23を介して昇降用
フレーム21が軸22を支点にして下方に回動し、尾輪33の
高さが浅耕用の高さに低く調節されるとともに、この回
動力が連結ロッド18を介してリヤカバー9に伝達され
る。これにより、均平部20は、浅耕もしくは代掻き面G
Lに接地する。そして、リヤカバー9は、メインカバー
8との連結部の軸10を支点にして下方に回動して下降す
ると同時に、ロアリヤカバー9b は、アッパリヤカバー
9a 上をスライドして下方に移動するので、後は手動に
より、後方のU字状鉤片13に係合軸15を係合し、ボルト
14を前方のボルト挿通孔16に挿通し、該ボルト14にナッ
ト49を再び螺合緊締して、ロアリヤカバー9b をアッパ
リヤカバー9a の下端部に取り付ける( 図3、図5およ
び図6参照)。
【0033】このようにして、図3に示されるように、
リヤカバー9(アッパリヤカバー9a とロアリヤカバー
9b )と耕耘爪7との間に適切な狭い空間が確保される
ので、耕耘爪7による浅耕や代掻きにより細かく砕かれ
た土塊がこの空間でしごかれ、さらに細かく砕かれるこ
ととなり、砕土効果が向上する。また、均平な仕上がり
面が得られる。
【0034】なお、リヤカバー9の下端部の均平部20の
下降位置は、ストッパピン31a 、31b が差し込まれる小
孔32を最適の位置の小孔32に選択することにより、連結
ロッド18を介して耕耘面GLに対しさらに最適の位置に
調節することができる。
【0035】本実施形態は、前記のように構成されてい
るので、ロアリヤカバー9b は、アッパリヤカバー9a
により常時所持され、ロータリ耕耘機本体4と一体とさ
れているので、別体の補足板を持ち運ぶような不便がな
くなる。そして、浅耕、代掻き、深耕等の作業の形態に
応じて、手動により、ロアリヤカバー9b をアッパリヤ
カバー9a の下端部につないだり、アッパリヤカバー9
a の上に重ねたりして使用できるので、部品点数が少な
くなり、軽量化でき、コストを低減できる。
【0036】また、アッパリヤカバー9a 、ロアリヤカ
バー9b の前後方向幅を、浅耕、代掻き、深耕等の耕耘
の深さに対応させて適切な長さに選べば、必要とされる
幅のカバーを得るためのカバーの大きな姿勢変更にも、
手動によりこれらカバーを分解し前記のような取付け替
えを行なうことにより、短時間に容易に対応できること
となり、浅耕、代掻きから深さ30〜40cmに及ぶ深耕
まで、1台のロータリ耕耘機3で耕耘作業が行なえるよ
うになる。また、代掻き時、耕耘刃の前方下方部分は、
メインカバーにより十分に覆われているので、この部分
からの泥の多量の放散も生じない。
【0037】さらに、アッパリヤカバー9a は、前後方
向幅中央よりやや前方部分において耕耘爪7を覆うよう
に折曲されており、また、ロアリヤカバー9b も、深耕
時、アッパリヤカバー9a の上に重ねて取付けられたと
き、アッパリヤカバー9a の折曲部に沿うように折曲さ
れているので、ロアリヤカバー9b の取付け姿勢が安定
して、アッパリヤカバー9a に強固に取り付けることが
できる。
【0038】さらにまた、リヤカバー9は、常に上方に
位置することとなるロアリヤカバー9b が、昇降用フレ
ーム21に連結ロッド18を介して連結されるようになって
いるので、リヤカバー9を昇降用フレーム21に連結する
構造が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の請求項1ないし請求項3記載の発明の実
施形態におけるロータリ耕耘機をトラクタに接続した状
態を示す一部切欠き側面図である。
【図2】図1の要部拡大図であって、深耕時の状態を示
す図である。
【図3】浅耕時もしくは代掻き時の状態を示す図2と同
様の図である。
【図4】図2の連結ロッド部分の拡大断面図である。
【図5】図1の実施形態で、アッパリヤカバーの上にロ
アリヤカバーが取付けられた状態を示すリヤカバーの左
半分の平面図である。
【図6】図5の左側面図であって、アッパリヤカバーの
下端部にロアリヤカバーが取付けられた状態を想像線で
併せて示した図である。
【符号の説明】
1…トラクタ、2…主フレーム、3…ロータリ耕耘機、
4…ロータリ耕耘機本体、5…ギヤボックス、6…耕耘
軸、7…耕耘爪、8…メインカバー、9…リヤカバー、
9a …アッパリヤカバー、9b …ロアリヤカバー、10…
軸、11a 、11b …折れ線、12…側壁、13…U字状鉤片、
14…ボルト、15…係合軸、16…ボルト挿通孔、17…ブラ
ケット、18…連結ロッド、19…軸、20…均平部、21…昇
降用フレーム、22…軸、23…リンク、24…連結軸、25…
連結機構、25a …ハンドル、25b …ねじ杆、26…固定
部、27a 、27b …緩衝バネ、28…支持板、29…保持体、
29a …保持筒、30a 、30b 、30c …ワッシャ、31a 、31
b …ストッパピン、32…小孔、33…尾輪、34…尾輪フレ
ーム、35…入力軸、36…ユニバーサルジョイント、37…
後輪、37a …回転軸、38…昇降油圧シリンダ、38a …昇
降駆動軸、39…リフトアーム、40…リフトロッド、41…
軸、42…回動軸、43…運転席、44…ハンドル、45…前
輪、46…サイドカバー、47…軸、48…取付部材、49…ナ
ット、50…ロータリミッシヨンケース。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 秀明 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータリ耕耘機本体に回転可能に装着さ
    れた耕耘爪を覆うカバーが、前記耕耘爪の上部もしくは
    前部を覆うメインカバーと、上部もしくは後部を覆うリ
    ヤカバーとにより構成され、前記リヤカバーが、前記ロ
    ータリ耕耘機本体に対して上下動調節可能な昇降用フレ
    ームに、前記リヤカバーと前記メインカバーとの連結部
    を支点に上下回動可能に、緩衝部材付きの長さ調節可能
    な連結部材により連結されたロータリ耕耘機のカバー構
    造において、 前記リヤカバーは、アッパリヤカバーとロアリヤカバー
    とにより構成され、 前記アッパリヤカバーとロアリヤカバーとは、手動によ
    り係脱自在な連結手段により連結されており、 前記連結手段を係脱することにより、浅耕時もしくは代
    掻き時にはアッパリヤカバーの下端部にロアリヤカバー
    が取付けられ、深耕時にはアッパリヤカバーの上にロア
    リヤカバーが、ロアリヤカバーの下端均平部がアッパリ
    ヤカバーの下端部より下方に位置するようにして、重ね
    て取付けられるようにされたことを特徴とするロータリ
    耕耘機のカバー構造。
  2. 【請求項2】 前記アッパリヤカバーが、前後方向幅中
    央よりやや前方部分において前記耕耘爪を覆うように折
    曲され、前記ロアリヤカバーが、深耕時アッパリヤカバ
    ーの上に重ねて取付けられたとき、前記アッパリヤカバ
    ーの折曲部に沿うように折曲されたことを特徴とする請
    求項1記載のロータリ耕耘機のカバー構造。
  3. 【請求項3】 前記リヤカバーは、そのロアリヤカバー
    が、前記昇降用フレームに、前記連結部材であるロッド
    により連結されたことを特徴とする請求項1または請求
    項2記載のロータリ耕耘機のカバー構造。
JP01744497A 1997-01-15 1997-01-15 ロータリ耕耘機のカバー構造 Expired - Fee Related JP3731689B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01744497A JP3731689B2 (ja) 1997-01-15 1997-01-15 ロータリ耕耘機のカバー構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01744497A JP3731689B2 (ja) 1997-01-15 1997-01-15 ロータリ耕耘機のカバー構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10191705A true JPH10191705A (ja) 1998-07-28
JP3731689B2 JP3731689B2 (ja) 2006-01-05

Family

ID=11944205

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01744497A Expired - Fee Related JP3731689B2 (ja) 1997-01-15 1997-01-15 ロータリ耕耘機のカバー構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3731689B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190122416A (ko) * 2018-04-20 2019-10-30 제트스타 주식회사 트랙터용 로터베이터
JP2020114251A (ja) * 2020-04-17 2020-07-30 ヤンマーパワーテクノロジー株式会社 耕耘作業機
CN112335354A (zh) * 2020-11-18 2021-02-09 淮北市华丰机械设备有限公司 一种新型组合式罩壳
CN112673722A (zh) * 2020-12-18 2021-04-20 东北大学 组装式耕深可调松土机

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190122416A (ko) * 2018-04-20 2019-10-30 제트스타 주식회사 트랙터용 로터베이터
JP2020114251A (ja) * 2020-04-17 2020-07-30 ヤンマーパワーテクノロジー株式会社 耕耘作業機
CN112335354A (zh) * 2020-11-18 2021-02-09 淮北市华丰机械设备有限公司 一种新型组合式罩壳
CN112673722A (zh) * 2020-12-18 2021-04-20 东北大学 组装式耕深可调松土机

Also Published As

Publication number Publication date
JP3731689B2 (ja) 2006-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4861159B2 (ja) 耕耘装置
JP4972179B2 (ja) 耕耘装置
JPH10191705A (ja) ロータリ耕耘機のカバー構造
JP2010154867A5 (ja)
JP2007330181A (ja) 代掻き砕土装置の耕深確認ゲージ
JP3878031B2 (ja) ロータリ耕耘装置
JP2881082B2 (ja) ロータリ耕耘装置の耕深調節連動リアカバー
JP2008161061A (ja) 耕耘機
JP4545075B2 (ja) 整地カバー
JPH064650Y2 (ja) 耕耘機の整地カバ−装置
JP2004024169A (ja) トラクタの耕耘畝立装置
JP4092413B2 (ja) 支持枠及び耕耘システム
JP2011067117A (ja) ロータリ耕耘装置
JPH06883Y2 (ja) サイドドライブ式耕耘機のスタンド装置
JPH0436568Y2 (ja)
JP2012065571A (ja) 歩行型管理機
JP4057493B2 (ja) ロータリ耕耘装置の耕土均平装置
JP2007151404A (ja) 砕土装置
KR200244202Y1 (ko) 관리기용 스파이크 쟁기
JPS599521Y2 (ja) 耕耘ロ−タリの支持装置
JPS6325931Y2 (ja)
JP2004236583A (ja) 移動農機における整地装置
JPH0338961Y2 (ja)
JP3992098B2 (ja) 農作業機
JPH0610727Y2 (ja) 耕耘装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20050407

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20050413

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050610

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051005

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051005

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081021

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091021

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091021

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101021

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101021

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111021

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111021

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121021

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees