JP3731689B2 - ロータリ耕耘機のカバー構造 - Google Patents

ロータリ耕耘機のカバー構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願の発明は、トラクタの後部に連結されて浅耕、代掻き、深耕等の作業を行なうロータリ耕耘機のカバー構造に関し、特に耕深の調節に容易に対応できるようにリヤカバー部分を改良したロータリ耕耘機のカバー構造に関する。
【0002】
【従来技術】
従来の耕深調節用のリヤカバー構造としては、浅耕時もしくは代掻き時等耕耘刃が比較的高い位置に置かれて作業が行なわれる場合にリヤカバーの下端に別体の補足板を追加的に取り付けたり、耕深の程度に応じてカバー全体を回動させたり、中間カバーを2枚の板の組合せにより構成して、耕深の程度に応じてこれらの板を相互にスライドさせたり(実開平4−80302号公報)、するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、リヤカバーの下端に別体の補足板を追加的に取り付けるものにあっては、別体の補足板を常時持ち運ばなくてはならず、不便であった。また、耕深の程度に応じてカバー全体を回動させるものにあっては、深耕時、耕耘爪とリヤカバーとの間の空間が狭くなるので、土の持回りが多くなり、所要馬力が増大し、また、浅耕時もしくは代掻き時、耕耘爪の前方部分がカバーにより覆われなくなるので、この部分から土や泥の放散が増えるといった問題がある。
【0004】
また、中間カバーの2枚の板を相互にスライドさせるものにあっては、機構が複雑となり、部品点数が多くなり、コストが増大する。そして、その操作をハンドルの回動によりねじ機構を介して行なう場合には、そのセットに時間を要する等の問題があった。
さらに、これら従来の耕深調節用のリヤカバー構造に共通の問題として、いずれの場合にあっても、浅耕、代掻きから深さ30〜40cmに及ぶ深耕までの作業に対応できるものではなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段および効果】
本願の発明は、前記のような問題を解決したロータリ耕耘機のカバー構造であり、その請求項1に記載された発明は、ロータリ耕耘機本体に回転可能に装着された耕耘爪を覆うカバーが、前記耕耘爪の上部もしくは前部を覆うメインカバーと、上部後部を覆うリヤカバーとにより構成され、前記リヤカバーが、前記ロータリ耕耘機本体に対して上下動調節可能な昇降用フレームに、前記リヤカバーと前記メインカバーとの連結部を支点に上下回転可能に、緩衝部材付きの長さ調節可能な連結部材により連結されたロータリ耕耘機のカバー構造において、前記リヤカバーは、アッパリヤカバーとロアリヤカバーとにより構成され、前記アッパリヤカバーが、前後方向幅中央よりやや前方部分において前記耕耘爪を覆うように折曲され、前記ロアリヤカバーが、深耕時アッパリヤカバーの上に重ねて取付けられたとき、前記アッパリヤカバーの折曲部に沿うように折曲され、前記アッパリヤカバーとロアリヤカバーとは、手動により係脱自在な連結手段により連結されており、前記連結手段を係脱することにより、浅耕時もしくは代掻き時にはアッパリヤカバーの下端部にロアリヤカバーが取付けられ、深耕時にはアッパリヤカバーの上にロアリヤカバーが、ロアリヤカバーの下端均平部がアッパリヤカバーの下端部より下方に位置するようにして、重ねて取付けられるようにされたことを特徴とするロータリ耕耘機のカバー構造である。
【0006】
請求項1に記載された発明は、前記のように構成されているので、ロアリヤカバーは、アッパリヤカバーにより常時所持され、ロータリ耕耘機本体と一体とされているので、別体の補足板を持ち運ぶような不便がなくなる。そして、浅耕、代掻き、深耕等の作業の形態に応じて、手動により連結手段を係脱して、ロアリヤカバーをアッパリヤカバーの下端部につないだり、アッパリヤカバーの上に重ねて取り付けたりして使用できるので、部品点数が少なくなり、軽量化でき、コストも低減できる。
【0007】
また、アッパリヤカバー、ロアリヤカバーの前後方向幅を、浅耕、代掻き、深耕等の耕耘の深さに対応させて適切な長さに選べば、必要とされる幅のカバーを得るためのカバーの大きな姿勢変更にも、手動によりこれらを分解し前記のような取付け替えを行なうことにより、短時間に容易に対応できることとなり、浅耕、代掻きから深さ30〜40cmに及ぶ深耕まで、1台のロータリ耕耘機で耕耘作業が行なえるようになるとともに、浅耕時もしくは代掻き時、耕耘爪とリヤカバーとの間の空間を狭くして、砕工性(砕土効果)を向上させ、均平な仕上り面を得ることが容易になり、また、深耕時もしくは通常耕耘時、耕耘爪とリヤカバーとの間の空間を広くして、土の持回りを少なくし、所要動力を低減することが容易になる。
【0008】
また、前記アッパリヤカバーが、前後方向幅中央よりやや前方部分において前記耕耘爪を覆うように折曲され、前記ロアリヤカバーが、深耕時アッパリヤカバーの上に重ねて取付けられたとき、前記アッパリヤカバーの折曲部に沿うように折曲されているから、深耕時、ロアリヤカバーをアッパリヤカバーの上に重ねて取付けたとき、取付け姿勢が安定して、強固に取付けることができるようになる。
【0009】
さらに、請求項記載のように請求項1記載の発明を構成することにより、リヤカバーを昇降用フレームに連結部材であるロッドを介して連結する構造が簡単になる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図1ないし図6に図示される本願の請求項1ないし請求項3記載の発明の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態におけるロータリ耕耘機のカバー構造を備えたロータリ耕耘機をトラクタに接続した状態を示す一部を切欠きした側面図であり、同図中、1はトラクタで、その後部には、ロータリ耕耘機本体4に固定された左右一対の主フレーム2により、ロータリ耕耘機3がトラクタ1に対して回動軸42を中心として昇降自在に連結されている。
【0011】
ロータリ耕耘機3は、図2に詳細に示されるように、ロータリ耕耘機本体4のギヤボックス5の下部に回転可能に配設された耕耘軸6を有し、該耕耘軸6には、耕耘爪7が装着されている。そして、この耕耘爪7の上部は、ロータリ耕耘機本体4に固定されたメインカバー8で覆われており、このメインカバー8の後端縁部には、リヤカバー9の前端縁部が軸10を支点に上下に回動可能に連結されている。
【0012】
前記リヤカバー9は、図5および図6に詳細に示されるように、アッパリヤカバー9a と、ロアリヤカバー9b とにより構成されており、これらアッパリヤカバー9a とロアリヤカバー9b とは、ロータリ耕耘機3の深耕作業時には、図1および図2に示されるように、ロアリヤカバー9b がアッパリヤカバー9a の上に重ねて取り付けられ、また、浅耕時もしくは代掻き時には、図3に示されるように、ロアリヤカバー9b がアッパリヤカバー9a の下端部に取付けられるようになっている。
【0013】
ここで、アッパリヤカバー9a は、ロータリ耕耘機3の前後方向にみてその幅中央よりやや前方の折れ線11a の部分において、適切な角度で折曲されており、これにより、該折れ線11a より後方の部分が耕耘爪7に近づいて、これを深耕時、浅耕時、代掻き時に適切な間隔を空けて覆い得るようにされている。
また、ロアリヤカバー9b も、深耕時、アッパリヤカバー9a の上に重ねて取付けられたとき、アッパリヤカバー9a の前記折曲部に沿うように、折れ線11b の部分において折曲されている。
【0014】
また、アッパリヤカバー9a は、その左右両側縁に側壁12が立設され、該側壁12には、側面視前記折れ線11a よりやや前方の位置と、アッパリヤカバー9a の後縁よりやや前方の位置とに、前方開放のU字状鉤片13が固着されており、さらに、アッパリヤカバー9a の後縁部には、左右方向中央とその左右との3個所に、ボルト14がそのねじ部を上にして固着されている。
【0015】
他方、ロアリヤカバー9b は、その前縁部に係合軸15が固着され、該係合軸15は、ロアリヤカバー9b の前方左右両角部の切欠き部において露出されて、前記アッパリヤカバー9a の左右両側壁12に固着されたU字状鉤片13と係合し得るようにされるとともに、該ロアリヤカバー9b は、浅耕時および代掻き時にアッパリヤカバー9a の下端部に取付けられたとき、および深耕時にアッパリヤカバー9a の上に重ねて取付けられたときに、前記アッパリヤカバー9a の後縁部に固着されたボルト14に丁度対応する位置に、該ボルト14が挿通し得るボルト挿通孔16、16・・・が形成されている。
【0016】
前記ボルト14は、前記ボルト挿通孔16、16・・・を挿通した後、ナット49により螺合緊締されて(図2および図3参照)、アッパリヤカバー9a にロアリヤカバー9b が連結される。したがって、ロアリヤカバー9b は、そのボルト挿通孔16、16・・・の位置と、係合軸15の両端の位置とで、アッパリヤカバー9a に堅固に連結されることになる。
【0017】
そして、この連結を解除するには、先ず、ナット49をはずし、次いで、ロアリヤカバー9b の後端をわずかに持ち上げ、前方にわずかに移動させれば、U字状鉤片13と係合軸15の端部との係合もはずれて、ロアリヤカバー9b をアッパリヤカバー9a から簡単に取り外すことができる。ロアリヤカバー9b をアッパリヤカバー9a に取り付けるには、この逆を行なえばよい。
【0018】
また、ロアリヤカバー9b は、そのほぼ中央部の左右2個所にブラケット17が立設されており、該ブラケット17の頂部の孔に、後述する連結ロッド18の一端が軸19により回動可能に連結されており、さらに、その後端部は、アッパリヤカバー9a の下端部より下方へ延出され、2段階に水平に後上方に折曲されて均平部20が形成されており、これにより、砕土が均平にならされるようになっている。
【0019】
主フレーム2の後方端には、昇降用フレーム21の前方端部が軸22を支点に上下回動可能に取り付けられており、該支点より所定の距離をおいた昇降用フレーム21には、リンク23の一端が上下回動可能に連結され、該リンク23の他端は、左右一対のリンク23をつなぐ連結軸24により連結されており、しかも、該連結軸24は、リンク23に対して回動可能とされている。そして、該連結軸24には、連結機構25のねじ杆25b が螺合され、該ねじ杆25b の先端は、ロータリ耕耘機本体4の固定部26に回転可能かつ前後方向回動可能に連結されている。
【0020】
そして、これにより、連結機構25のハンドル25a を正逆回転すると、ねじ杆25b が連結軸24に対して螺進して、リンク23を介し昇降用フレーム21を固定部26に対して昇降させることができるようになっている。
【0021】
前記リヤカバー9は、メインカバー8との連結部の軸10を支点にして上下回動可能に、緩衝バネ27a 、27b を装着した連結ロッド18を介して昇降用フレーム21に連結されている。
【0022】
この連結ロッド18は、昇降用フレーム21の後方端に垂下して設けられた支持板28に回動可能に装着された保持体29にスライド可能に嵌装され、その下端部は、前記のとおり、ロアリヤカバー9b のブラケット17頂部の孔に軸19により回動可能に連結されている。なお、支持板28は、昇降用フレーム21のチャンネルに沿って、その長さ方向に位置調節自在に取り付けられている。また、保持体29には、その保持筒29a から抜け出るのを防止するための手段が施されている(図示されず)。
【0023】
図4に詳細に示されるように、前記連結ロッド18に装着された一方の緩衝ばね27a は保持体29より上側に、また、他方の緩衝ばね27b は保持体29より下側に位置して、それぞれ連結ロッド18に嵌装されている。そして、一方の緩衝ばね27a の下端は保持体29の上面に当接し、上端は連結ロッド18に摺動可能に嵌装されたばね受けワッシャ30a を介して一方のストッパピン31a に当接している。また、他方の緩衝ばね27b の下端は、連結ロッド18に摺動可能に嵌装されたばね受けワッシャ30b を介して他方のストッパピン31b に当接し、上端は連結ロッド18に摺動可能に嵌装されたばね受けワッシャ30c に当接している。
【0024】
ここで、各ストッパピン31a 、31b は、連結ロッド18の長さ方向に間隔を存しかつ径方向に貫通して穿設された多数の小孔32内に選択的に差し込まれるものである。このように、ストッパピン31a 、31b を各小孔32に選択的に差し込むことにより、各緩衝ばね27a 、27b のばね力を調整することができるようになっている。
【0025】
前記昇降用フレーム21には、尾輪33を支持した尾輪フレーム34が着脱可能かつ前後方向位置調節自在に取り付けられている。
【0026】
ギヤボックス5から突出した入力軸35は、ユニバーサルジョイント36を介してトラクタ1のPTO軸(図示されず)に連結され、さらに、ギヤボックス5内のギヤ機構および動力伝達機構(いずれも図示されず)を介して耕耘軸6に連結されている。これにより、PTO軸から取り出されたトラクタ1の動力は、ユニバーサルジョイント36、入力軸35、ギヤ機構および動力伝達機構を介して耕耘軸6に伝達され、該耕耘軸6と一体に耕耘爪7が回転駆動されて、耕耘作業が行なわれるようになっている。50は、前記動力伝達機構が収容されたロータリミッシヨンケースである。
【0027】
トラクタ1の左右の後輪37の回転軸37a と平行な昇降駆動軸38a は、油圧シリンダ38により正逆回動される。昇降駆動軸38a の両端部は、リフトアーム39、リフトロッド40を介して主フレーム2の中間部よりやや前方寄りの位置に、軸41により連結されている。そして、トラクタ1後部に設けた前記油圧シリンダ38によって昇降駆動軸38a を上下回動させることにより、リフトアーム39とリフトロッド40を介して、ロータリ耕耘機3全体が主フレーム2の回動軸42を支点にして上下に回動するようになっている。
【0028】
なお、図1において、43はトラクタ1の運転席、44はハンドル、45は前輪、46は耕耘爪7の左右側面を覆うサイドカバーである。このサイドカバー46は、その一方端が軸47によりメインカバー8の取付部材48に回動可能に取り付けられており、浅耕時、代掻き時、深耕時に応じて該軸47を支点として回動して、メインカバー8に対し所定の最適の姿勢で取付部材48に取付け固定できるようになっている。
【0029】
次に、本実施形態の作用について説明する。
図1および図2は、ロータリ耕耘機3の深耕作業時の状態を示している。この状態においては、耕耘爪7は最も低い位置に置かれており、30〜40cmの深さの耕耘作業が行なわれている。そして、リヤカバー9は、そのアッパリヤカバー9a の上にロアリヤカバー9b が、ロアリヤカバー9b の下端均平部20がアッパリヤカバー9a の下端部より下方に位置するようにして重ねて取付けられ、最も上昇した位置に置かれている。また、この時、メインカバー8 は、略水平になっている。
【0030】
この深耕作業において、耕耘爪7により掘り起こされた大きな土塊は、耕耘爪7の回転により後部上方に巻き上げられて、耕耘爪7とリヤカバー9との間に入り込むが、耕耘爪7とリヤカバー9との間の空間は広く採られているので、土塊が詰まることはなく、土の持回りが少なくなって、所要動力を低減できる。
【0031】
次に、前記の状態から浅耕もしくは代掻き作業に移る場合には、先ず、トラクタ1の油圧シリンダ38により、ロータリ耕耘機3全体を耕深の程度に合わせて軸42を支点にして上方に回動する。そうすると、リヤカバー9、尾輪33も上がり、これらと耕耘面との間に隙間が生じるから、これらを下げる必要が生じる。
【0032】
そこで、アッパリヤカバー9a に固着されたボルト14と螺合しているナット49を緩め、係合軸15とU字状鉤片13との係合を解いて、アッパリヤカバー9a の上に重ねて取り付けられているロアリヤカバー9b をはずし、次いで、ハンドル25a を一方向に回転操作すると、ねじ杆25b と螺合している連結軸24がねじ送り作用で下方に移動することにより、リンク23を介して昇降用フレーム21が軸22を支点にして下方に回動し、尾輪33の高さが浅耕用の高さに低く調節されるとともに、この回動力が連結ロッド18を介してリヤカバー9に伝達される。これにより、均平部20は、浅耕もしくは代掻き面GLに接地する。そして、リヤカバー9は、メインカバー8との連結部の軸10を支点にして下方に回動して下降すると同時に、ロアリヤカバー9b は、アッパリヤカバー9a 上をスライドして下方に移動するので、後は手動により、後方のU字状鉤片13に係合軸15を係合し、ボルト14を前方のボルト挿通孔16に挿通し、該ボルト14にナット49を再び螺合緊締して、ロアリヤカバー9b をアッパリヤカバー9a の下端部に取り付ける( 図3、図5および図6参照)。
【0033】
このようにして、図3に示されるように、リヤカバー9(アッパリヤカバー9a とロアリヤカバー9b )と耕耘爪7との間に適切な狭い空間が確保されるので、耕耘爪7による浅耕や代掻きにより細かく砕かれた土塊がこの空間でしごかれ、さらに細かく砕かれることとなり、砕土効果が向上する。また、均平な仕上がり面が得られる。
【0034】
なお、リヤカバー9の下端部の均平部20の下降位置は、ストッパピン31a 、31b が差し込まれる小孔32を最適の位置の小孔32に選択することにより、連結ロッド18を介して耕耘面GLに対しさらに最適の位置に調節することができる。
【0035】
本実施形態は、前記のように構成されているので、ロアリヤカバー9b は、アッパリヤカバー9a により常時所持され、ロータリ耕耘機本体4と一体とされているので、別体の補足板を持ち運ぶような不便がなくなる。そして、浅耕、代掻き、深耕等の作業の形態に応じて、手動により、ロアリヤカバー9b をアッパリヤカバー9a の下端部につないだり、アッパリヤカバー9a の上に重ねたりして使用できるので、部品点数が少なくなり、軽量化でき、コストを低減できる。
【0036】
また、アッパリヤカバー9a 、ロアリヤカバー9b の前後方向幅を、浅耕、代掻き、深耕等の耕耘の深さに対応させて適切な長さに選べば、必要とされる幅のカバーを得るためのカバーの大きな姿勢変更にも、手動によりこれらカバーを分解し前記のような取付け替えを行なうことにより、短時間に容易に対応できることとなり、浅耕、代掻きから深さ30〜40cmに及ぶ深耕まで、1台のロータリ耕耘機3で耕耘作業が行なえるようになる。
また、代掻き時、耕耘刃の前方下方部分は、メインカバーにより十分に覆われているので、この部分からの泥の多量の放散も生じない。
【0037】
さらに、アッパリヤカバー9a は、前後方向幅中央よりやや前方部分において耕耘爪7を覆うように折曲されており、また、ロアリヤカバー9b も、深耕時、アッパリヤカバー9a の上に重ねて取付けられたとき、アッパリヤカバー9a の折曲部に沿うように折曲されているので、ロアリヤカバー9b の取付け姿勢が安定して、アッパリヤカバー9a に強固に取り付けることができる。
【0038】
さらにまた、リヤカバー9は、常に上方に位置することとなるロアリヤカバー9b が、昇降用フレーム21に連結ロッド18を介して連結されるようになっているので、リヤカバー9を昇降用フレーム21に連結する構造が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の請求項1ないし請求項3記載の発明の実施形態におけるロータリ耕耘機をトラクタに接続した状態を示す一部切欠き側面図である。
【図2】図1の要部拡大図であって、深耕時の状態を示す図である。
【図3】浅耕時もしくは代掻き時の状態を示す図2と同様の図である。
【図4】図2の連結ロッド部分の拡大断面図である。
【図5】図1の実施形態で、アッパリヤカバーの上にロアリヤカバーが取付けられた状態を示すリヤカバーの左半分の平面図である。
【図6】図5の左側面図であって、アッパリヤカバーの下端部にロアリヤカバーが取付けられた状態を想像線で併せて示した図である。
【符号の説明】
1…トラクタ、2…主フレーム、3…ロータリ耕耘機、4…ロータリ耕耘機本体、5…ギヤボックス、6…耕耘軸、7…耕耘爪、8…メインカバー、9…リヤカバー、9a …アッパリヤカバー、9b …ロアリヤカバー、10…軸、11a 、11b …折れ線、12…側壁、13…U字状鉤片、14…ボルト、15…係合軸、16…ボルト挿通孔、17…ブラケット、18…連結ロッド、19…軸、20…均平部、21…昇降用フレーム、22…軸、23…リンク、24…連結軸、25…連結機構、25a …ハンドル、25b …ねじ杆、26…固定部、27a 、27b …緩衝バネ、28…支持板、29…保持体、29a …保持筒、30a 、30b 、30c …ワッシャ、31a 、31b …ストッパピン、32…小孔、33…尾輪、34…尾輪フレーム、35…入力軸、36…ユニバーサルジョイント、37…後輪、37a …回転軸、38…昇降油圧シリンダ、38a …昇降駆動軸、39…リフトアーム、40…リフトロッド、41…軸、42…回動軸、43…運転席、44…ハンドル、45…前輪、46…サイドカバー、47…軸、48…取付部材、49…ナット、50…ロータリミッシヨンケース。

Claims (2)

  1. ロータリ耕耘機本体に回転可能に装着された耕耘爪を覆うカバーが、前記耕耘爪の上部もしくは前部を覆うメインカバーと、上部後部を覆うリヤカバーとにより構成され、前記リヤカバーが、前記ロータリ耕耘機本体に対して上下動調節可能な昇降用フレームに、前記リヤカバーと前記メインカバーとの連結部を支点に上下回転可能に、緩衝部材付きの長さ調節可能な連結部材により連結されたロータリ耕耘機のカバー構造において、
    前記リヤカバーは、アッパリヤカバーとロアリヤカバーとにより構成され、
    前記アッパリヤカバーが、前後方向幅中央よりやや前方部分において前記耕耘爪を覆うように折曲され、前記ロアリヤカバーが、深耕時アッパリヤカバーの上に重ねて取付けられたとき、前記アッパリヤカバーの折曲部に沿うように折曲され、
    前記アッパリヤカバーとロアリヤカバーとは、手動により係脱自在な連結手段により連結されており、
    前記連結手段を係脱することにより、浅耕時もしくは代掻き時にはアッパリヤカバーの下端部にロアリヤカバーが取付けられ、深耕時にはアッパリヤカバーの上にロアリヤカバーが、ロアリヤカバーの下端均平部がアッパリヤカバーの下端部より下方に位置するようにして、重ねて取付けられるようにされたことを特徴とするロータリ耕耘機のカバー構造。
  2. 前記リヤカバーは、そのロアリヤカバーが、前記昇降用フレームに、前記連結部材であるロッドにより連結されたことを特徴とする請求項1記載のロータリ耕耘機のカバー構造。
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