JPH10190974A - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JPH10190974A
JPH10190974A JP8349955A JP34995596A JPH10190974A JP H10190974 A JPH10190974 A JP H10190974A JP 8349955 A JP8349955 A JP 8349955A JP 34995596 A JP34995596 A JP 34995596A JP H10190974 A JPH10190974 A JP H10190974A
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JP8349955A
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Inventor
Tatsuya Ozaki
達也 尾崎
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ファクシミリ装置に関し、外部機
器を接続して読取画情報などを表示出力させ、その外部
機器から調整操作を行ない得るようにすることにより、
調整操作を容易にするとともに該当する機能のみでその
調整を実行できるようにして、調整作業の作業性やその
精度の向上を図ることを目的とする。 【解決手段】 ファクシミリ装置10にI/F部23を設け
てPC30を接続し、そのCPU22がスキャナ11によりテ
ストチャートPから読み取った画情報をそのPC30に送
出してCRT31の表示画面31aに表示出力させるととも
に、そのPC30から画情報表示領域31bへのテストチャ
ートPの表示に応じて入力された数値情報を受け取って
パラメータメモリ20内の駆動条件を更新することにより
スキャナ11が原稿から画情報を読み取る読取位置を調整
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ装置
に関し、詳しくは、外部機器を接続して画情報の読取位
置や記録位置の調整などの作業を容易に行ない得るファ
クシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、原稿から画情報を読み取って
公衆回線を介してファクシミリ送信したり、公衆回線を
介してファクシミリ受信した画情報を用紙に記録するフ
ァクシミリ装置が知られており、このような画情報の読
取や記録を行なうものはその位置などの調整を行なう工
程を経て出荷される(この位置調整は出荷後にも適宜実
行される)。
【0003】この種の位置調整としては、例えば、プリ
ンタ装置(記録手段)の記録位置を調整するものが実開
昭61−180744号公報に記載されており、記録ヘ
ッドの位置調整用の画情報を装置内のメモリ内に予め格
納しておき、その画情報を用紙に記録したときの状態に
応じて記録ヘッドの取付位置を調整するようになってい
る(以降、第1従来例という)。
【0004】また、特開平6−24049号公報には、
記録ヘッドによる画素毎の画情報の記録位置を操作部か
らの入力操作に基づいて変更用RAMにより主走査方向
に補正するものが記載されており、画情報を用紙に記録
したときの状態に応じて操作部から調整情報を入力して
記録ヘッドによる記録位置をドット間隔単位に調整する
ようになっている(以降、第2従来例という)。
【0005】一方、読取手段による画情報の読取位置の
調整は、テスト用チャートなどを読み取った画情報を記
録手段により用紙に記録してその状態に応じて調整作業
を行なっている。また、読取手段が光電変換素子の出力
情報を画情報とするサンプリングタイミングなどは、操
作部にスイッチなどを表示してその設定を切り換える入
力操作することにより調整作業を行なっている。
【0006】これらの調整の他にも、最終工程におい
て、モータを実際に駆動させるなどの一連の動作チェッ
クを行なっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1従
来例の調整作業にあっては、位置調整用の画情報を装置
内のメモリ内に予め格納する必要があるが、近年のファ
クシミリ装置は多機能化が進むにつれて様々なテストパ
ターンを用いるようになっており、これら全てを内部メ
モリ内に格納するのは無駄であるとともに、大容量のメ
モリが必要となって低コスト化などの妨げとなってい
る。
【0008】第2従来例にあっては、ファクシミリ装置
などの操作部に設置される表示手段の表示面積や操作キ
ーは限られたものであるため、容易に調整を行なえる程
度の情報を表示することができず、不十分な調整しか行
なうことができないとともに、その入力操作も煩雑にな
ってしまう。一方、読取位置の調整にあっては、読み取
ったテスト用チャートなどを記録してその位置を判断し
ていたため、記録手段による記録位置の誤差も含んでし
まい画情報の読取位置を高精度に調整することができな
い。また、この調整も操作部で行なっていたため、サン
プリングタイミングの調整も同様に、不十分な調整しか
行なうことができないとともに、その入力操作も煩雑に
なってしまう。
【0009】さらに、一連の動作チェックは実際に動作
させて行なっていたため、最終工程でしか行なうことが
できず、チェックできる項目も少ない。また、専門の担
当者がチェックシートなどによる手作業で行なっていた
ため、発生頻度や発生状況を容易にまとめることができ
ず、前工程に反映させるのが困難であった。同様に、調
整したデータも管理することもできず、利用することが
できなかった。
【0010】そこで、請求項1に記載の発明は、外部機
器に読取画情報を表示出力または記録出力させてその外
部機器から調整操作を行ない得るようにすることによ
り、調整するための操作を容易にするとともに読取画情
報のみの位置による調整を最終工程前に実行できるよう
にして、調整作業の作業性およびその精度の向上を図る
ことを目的とする。
【0011】請求項2に記載の発明は、外部機器に読取
時に光電変換した出力情報を送ってその外部機器からサ
ンプリングタイミングの調整操作を行ない得るようにす
ることにより、調整するための操作を容易にするととも
にその調整を最終工程前に実行できるようにして、調整
作業の作業性およびその精度の向上を図ることを目的と
する。
【0012】請求項3に記載の発明は、外部機器からテ
スト用チャートなどの画情報を受け取ってその外部機器
から調整操作を行ない得るようにすることにより、調整
するための操作を容易にするとともに記録位置の調整を
最終工程前に実行できるようにして、調整作業の作業性
の向上と共にメモリ容量の削減を図ることを目的とす
る。
【0013】請求項4に記載の発明は、外部機器から装
置状態をチェックする操作を行ない得るようにすること
により、チェックするための操作を容易にするとともに
そのチェック作業を最終工程前に実行できるようにし
て、チェック作業の作業性の向上を図ることを目的とす
る。請求項5に記載の発明は、外部機器から操作した調
整結果やチェック結果をその外部機器に表示出力または
記録出力させることにより、それら結果をまとめて出力
することができるようにして、その調整作業やチェック
作業の作業性の向上を図るとともに、その調整情報など
の外部機器による管理を可能にすることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1に記載の発明は、接続された公衆回線を介して画
情報のファクシミリ通信を行なう通信手段と、原稿の画
像面から画情報を読み取る読取手段とを備えたファクシ
ミリ装置であって、外部機器との間で情報のやりとりを
可能に該外部機器を接続する接続手段と、原稿の画像面
に対する読取手段の主走査方向または副走査方向の一方
あるいは双方の画情報の読取位置を調整する位置調整手
段と、読取手段により読み取られた画情報を外部機器に
接続手段を介して送出する画情報送出手段と、外部機器
から接続手段を介して命令情報を受け取って該命令情報
に基づいて位置調整手段を制御する調整制御手段とを設
け、着脱可能な外部機器に、必要な情報を出力するとと
もに画情報の読取位置を調整する際に入力操作を行なう
操作手段を構成させることを特徴とするものである。
【0015】この請求項1に記載の発明では、読み取ら
れた画情報が外部機器に送出され、その外部機器で入力
操作された命令情報が受け取られ、その命令情報に基づ
いて原稿の画像面から読み取る主走査方向または副走査
方向の一方あるいは双方の画情報の読取位置が調整され
る。したがって、外部機器で表示出力または記録出力す
ることにより読取画情報の位置を確認することができ、
表示出力する際には大面積の表示画面に各種調整情報と
共に表示して入力操作を行なうことができる。なお、外
部機器は表示手段または記録手段の一方あるいは双方を
備えて出力できるものであればよいが、表示出力する方
が操作性および迅速性に優れるため、以降の説明では他
の請求項に記載の発明も含めて、外部機器は少なくとも
表示手段を備えているものとして説明する。また、読取
画情報を用紙に記録する際には、記録位置を高精度に調
整された、あるいはその誤差が既知のものを用いる必要
がある。
【0016】請求項2に記載の発明は、接続された公衆
回線を介して画情報のファクシミリ通信を行なう通信手
段と、原稿の画像面から画情報を読み取る読取手段とを
備えたファクシミリ装置であって、外部機器との間で情
報のやりとりを可能に該外部機器を接続する接続手段
と、読取手段が原稿の画像面からの反射光を光電変換し
た光電変換素子の出力情報のうちから読取画情報とする
出力値のサンプリングタイミングを調整するタイミング
調整手段と、読取手段の出力情報を外部機器に接続手段
を介して送出する出力情報送出手段と、外部機器から接
続手段を介して命令情報を受け取って該命令情報に基づ
いてタイミング調整手段を制御する調整制御手段とを設
け、着脱可能な外部機器に、必要な情報を出力するとと
もに画情報のサンプリングタイミングを調整する際に入
力操作を行なう操作手段を構成させることを特徴とする
ものである。
【0017】この請求項2に記載の発明では、読取手段
の光電変換素子から出力された出力情報が外部機器に送
出され、その外部機器で入力操作された命令情報に基づ
いてその出力情報のうちから読取画情報とする出力値の
サンプリングタイミングが調整される。したがって、外
部機器で表示出力することにより出力情報を各種調整情
報と共に大面積の表示画面に表示出力してサンプリング
タイミングを調整する入力操作を行なうことができる。
また、外部機器が出力情報に基づいて命令情報を作成す
ることにより、画情報のサンプリングタイミングを自動
調節することもできる。
【0018】請求項3に記載の発明は、接続された公衆
回線を介して画情報のファクシミリ通信を行なう通信手
段と、画情報を用紙に記録する記録手段と、を備えたフ
ァクシミリ装置であって、外部機器との間で情報のやり
とりを可能に該外部機器を接続する接続手段と、画情報
を記録する用紙の記録面に対する記録手段の主走査方向
または副走査方向の一方あるいは双方の画情報の記録位
置を調整する位置調整手段と、外部機器から接続手段を
介して画情報を受け取って記録手段に該画情報を用紙に
記録させる記録制御手段と、外部機器から接続手段を介
して命令情報を受け取って該命令情報に基づいて位置調
整手段を制御する調整制御手段とを設け、着脱可能な外
部機器に、記録位置を調整するための画情報を蓄積する
蓄積手段および必要な情報を出力するとともに画情報を
用紙に記録する記録位置を調整する際に入力操作を行な
う操作手段を構成させることを特徴とするものである。
【0019】この請求項3に記載の発明では、外部機器
が記録位置を調整するための画情報などを蓄積して、そ
の外部機器から送られてきた画情報を受け取ってその画
情報が用紙に記録される。そして、その外部機器で入力
操作された命令情報に基づいて用紙の記録面に記録する
主走査方向または副走査方向の一方あるいは双方の画情
報の記録位置が調整される。したがって、外部機器が蓄
積するテスト用チャートなどの画情報を受け取って用紙
に記録しその記録位置の確認をすることができ、その調
整の入力操作も大面積の表示画面に各種調整情報を表示
出力して行なうことができる。
【0020】請求項4に記載の発明は、接続された公衆
回線を介して画情報のファクシミリ通信を行なう通信手
段と共に、原稿の画像面から画情報を読み取る読取手段
または画情報を用紙に記録する記録手段の少なくとも一
方を備えたファクシミリ装置であって、外部機器との間
で情報のやりとりを可能に該外部機器を接続する接続手
段と、装置の状態をチェックするチェック手段と、外部
機器から接続手段を介して命令情報を受け取って該命令
情報に基づいてチェック手段を制御するチェック制御手
段と設け、着脱可能な外部機器に、必要な情報を出力す
るとともに装置の状態をチェックする際に入力操作を行
なう操作手段を構成させることを特徴とするものであ
る。
【0021】この請求項4に記載の発明では、外部機器
で入力操作された命令情報に基づいて装置状態のチェッ
クが行なわれる。したがって、外部機器でチェックする
項目や条件などの各種情報を大面積の表示画面に表示出
力して装置状態をチェックする入力操作を行なうことが
できる。請求項5に記載の発明は、請求項1から4の何
れかに記載の発明の構成に加え、接続された公衆回線を
介して画情報のファクシミリ通信を行なう通信手段と共
に、原稿の画像面から画情報を読み取る読取手段または
画情報を用紙に記録する記録手段の少なくとも一方を備
えるファクシミリ装置であって、備える調整制御手段に
よる調整結果あるいはチェック制御手段によるチェック
結果を外部機器に接続手段を介して送出する結果送出手
段を設けたことを特徴とするものである。
【0022】この請求項5に記載の発明では、上述した
読取位置や記録位置の調整結果や装置状態のチェック結
果が外部機器に送出される。したがって、外部機器で大
面積の表示画面にその結果を表示出力などすることがで
きる。また、外部機器にその結果を蓄積するようにして
管理することもできる。ここで、前記外部機器として
は、接続手段を介してファクシミリ装置から受け取った
情報を出力する出力手段と、入力操作する入力手段と、
該入力操作に基づいて接続手段を介してファクシミリ装
置に予め準備されている各種情報を送出する命令送出手
段とを備える専用の調整用装置であってもよいが、出力
手段としてCRTやLCDなどの画情報を表示出力可能
な表示手段や画情報を記録出力可能な記録手段を備える
とともに、キーボードやマウスなどにより入力操作を行
なう入力手段を具備して接続手段にケーブルやコネクタ
を介して接続可能な汎用演算処理装置(例えば、所謂、
PC:パーソナルコンピュータ)などが好適であり、P
Cでは、ハードディスク装置または磁気ディスクなどか
らソフトウェアを読み出して各種処理を実行できるとと
もに、画情報などの各種情報を蓄積管理することもでき
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明する。図1〜図10は本発明に係るファクシミリ装置の
一実施形態を示す図であり、読取手段および記録手段の
双方を備える一例を示すものである。図1において、10
はファクシミリ装置であり、ファクシミリ装置10は、読
取位置に位置する原稿に光を照射しその画像面からの反
射光によって送信またはコピーする画情報を読み取るス
キャナ(読取手段)11と、受信または読み取った画情報
や各種レポート(例えば、エラー通信や通信管理レポー
ト等)を記録用紙に記録し出力するプロッタ(記録手
段)12と、伝送する画情報や各種手順信号を変復調する
モデム13を制御し、発着信の際に所定の回線制御を行な
って電話回線(公衆回線)との回線接続またその切断を
する網制御装置14を介して画情報を送受信する通信制御
部(通信手段)15と、送信する読取画情報や受信した受
信画情報を圧縮した状態で一時記憶する画像メモリ16
と、読取画情報を既知の符号化方式により圧縮する一
方、圧縮された状態の読取画情報や受信画情報を復号化
して元の画情報に再生(伸長)する符号化復号化部17
と、表示LCDやLEDおよび操作キーを備え装置本体
の動作状態を表示するとともにオペレータが各種操作を
行なう操作表示部18と、各種制御に必要なパラメータや
画像メモリ16に記憶された画情報を管理するためのファ
イルなどを格納し、バッテリ19によりバックアップされ
て装置電源を落しても格納した内容が消えることのない
パラメータメモリ20と、ROM21内に格納された制御プ
ログラムに従って上記各部を統括制御するCPU22と、
外部機器としてホストPC(パーソナルコンピュータ)
30を着脱可能に接続してそのPC30との間でやりとりす
るコマンドやレスポンスデータの伝送を実行するホスト
PC I/F部(接続手段)23と、が制御命令やデータ
等の情報を伝送するバス24を介して接続されている。
【0024】ホストPC30は、本体がハードディスク装
置や磁気ディスクなどの記憶手段からプログラムやデー
タを読み出して各種処理を実行するとともに、ファクシ
ミリ装置10から送られてきた情報をCRT31の表示画面
31aに表示出力するようになっており、各種情報の入力
操作はキーボード32から入力したり、マウス32により表
示画面31a上のボタン(後述する)をダブルクリックす
るなどして行なうことができる。このPC30には、ファ
クシミリ装置10のスキャナ11により原稿から読み取らせ
た画情報をI/F部23を介して受け取って記憶手段内に
蓄積したりCRT31に表示出力する所謂、PCスキャン
モード(機能)や、記憶手段内に格納した画情報をI/
F部23を介してファクシミリ装置10に送ってプロッタ12
により用紙に記録出力させる所謂、PCプリントモード
を備えるとともに、ファクシミリ装置10の駆動条件など
の設定を更新して調整するモードや、ファクシミリ装置
10の各部の状態をチェックするモードなど各種モードが
準備されており、キーボード31やマウス32により何れか
のモードの実行命令や数値情報などを選択/入力された
ときに要求された動作を実行するコマンド(命令情報)
をI/F部23を介してファクシミリ装置10へ送って制御
することができるようになっている。
【0025】次に、ホストPC30により実行可能なモー
ドをその種別毎に説明する。まず、スキャナ11が原稿の
画像面から画情報を読み取る読取位置を調整するモード
を図2〜図5を用いて説明する。スキャナ11は、図示は
省略するが、原稿の画像面で反射された反射光を光電変
換してその強度に応じた電気的な信号を出力するCCD
や密着センサ等の光電変換素子を主走査方向に配設され
ており、光源などを固設した光学系ユニットを副走査方
向に走行させたり、停止して位置決めした状態で、光電
変換素子の出力信号(出力情報)からその出力値を予め
設定されているタイミングでサンプリングして画情報を
読み取るようになっている。つまり、スキャナ11は、原
稿をコンタクトガラス上に載置してその画情報を読み取
る方式を採用している場合には、コンタクトガラスの下
方で光学系ユニットを副走査方向に移動させることによ
り載置(停止)された原稿の画像面から画情報を主走査
方向に1ラインづつ読み取り、また、原稿をスリットガ
ラス上を通過するように搬送させつつその画情報を読み
取る方式を採用している場合には、スリットガラスの下
方に光学系ユニットを位置決め停止させることにより副
走査方向に搬送される原稿の画像面から画情報を1ライ
ンづつ読み取ることができ、スキャナ11はこれらの何れ
か一方あるいは双方の方式を実行可能に構成されてい
る。
【0026】このスキャナ11は、原稿の画像面に対する
副走査方向および主走査方向の読取位置がその画像面に
対して適正になるように設計され組み立てられるが、部
品の加工精度や組付精度による誤差が生じるため、副走
査方向には、画情報の読取開始位置が適正になるよう
に、例えば、光学系ユニットが走行を開始してからの読
取開始時期を調整したり光学系ユニットの停止位置を変
更し、また、主走査方向には、出力信号を出力する光電
変換素子の画情報とする端部の位置を変更することによ
り、0.1mm単位で調整できるようになっている。こ
の読取位置の調整は、CPU22がホストPC30から数値
情報を含むコマンドを受け取ってパラメータメモリ20内
に格納する駆動条件を更新(変更)することにより行な
うことができ、そのホストPC30は、スキャナ読取位置
調整モードが選択されたときの入力操作に応じたコマン
ドをファクシミリ装置10に送って、CPU22によりスキ
ャナ11に読み取らせた画情報を返送させたり、パラメー
タメモリ20内の駆動条件を更新させるようになってい
る。すなわち、PC30が各種モードを実行する際に入力
操作を行なう操作手段を構成する一方、CPU22が画情
報送出手段および調整制御手段を構成し、パラメータメ
モリ20が位置調整手段を構成している。
【0027】具体的に、図2に示すフローチャートを用
いてスキャナ読取位置調整モードを説明すると、ファク
シミリ装置10のスキャナ11に図3に示す位置調整用のテ
ストチャートPがセットされるとともに(ステップP
1)、図4に示すCRT31の表示画面31a上の読取実行
ボタン41がマウス33によりダブルクリック(選択)され
たときに、PC30が、スキャナ11を起動してテストチャ
ートPを読み取るPCスキャンモードの実行指示コマン
ドをファクシミリ装置10に送って(ステップP2)、そ
の実行指示コマンドを受け取ったファクシミリ装置10
は、スキャナ11によりセットされたテストチャートPの
画情報の読取を開始して(ステップP3)、読み取った
画情報をI/F23を介してPC30に送出(転送)する
(ステップP4)。そして、PC30は、テストチャート
Pの画情報をRAMなどの記憶手段内に蓄積するととも
に図5に示すCRT31の表示画面31a内の画情報表示領
域31bに表示出力する(ステップP5)。したがって、
ファクシミリ装置10の操作表示部18よりも大画面のCR
T31の画情報表示領域31bに表示されたテストチャート
Pの位置によりスキャナ11の原稿の画像面に対する主走
査方向および副走査方向の読取位置を確認することがで
き、このとき、テストチャートPの縁に形成されている
複数本のラインの表示状態によりその読取位置のずれの
程度を確認することができる。
【0028】そして、PC30は、CRT31の画情報表示
領域31bにテストチャートPの画情報を表示しつつ、左
右調整ボタン43、上下調整ボタン44および転送ボタン44
を表示するとともに、マウス33によりそのボタン43、44
の何れかがダブルクリックされたときには不図示の調整
量を入力する欄を表示して、その欄に読取位置をずらし
たい方向の数値情報を入力する位置調整作業を0.1m
m単位で行なえるようになっており、例えば、読取位置
が左方向に0.5mmずれているときには左右調整ボタ
ン43を選択して表示された欄に「+0.5」と入力する
とともにマウス33により転送ボタン45をダブルクリック
することにより(ステップP6)、読取位置を右方向へ
0.5mmずらす位置調整コマンドをその数値情報とと
もにファクシミリ装置10へ転送し(ステップP7)、C
PU22によりその数値情報をパラメータメモリ20の読取
位置調整RAMにセットさせスキャナ11の駆動条件(読
取位置)を更新する(ステップP8)。したがって、ス
キャナ読取位置調整モードの入力操作は、大画面のCR
T31の表示画面31aに各種情報を表示してキーボード32
やマウス33により行なうことができ、次に原稿の読取を
行なう際には、スキャナ11はパラメータメモリ20内の更
新された駆動条件に従って原稿の画像面から画情報の読
取を行ない、副走査方向および主走査方向の読取位置を
適正に原稿から画情報を読み取ることができる。
【0029】なお、上下左右の位置調整は、CRT31の
表示画面31aに対する方向あるいは原稿の主走査方向ま
たは副走査方向に対応する方向の何れかに予め決めてお
けばよい。また、図4中に示すキャンセルボタン42は、
スキャナ読取位置調整モードを中止する際に選択するも
のである。次に、プロッタ12が用紙の記録面に画情報を
記録する記録位置を調整するモードを説明する。なお、
この調整モードは、上述した読取位置の調整モードと略
同様に処理するので、図示を省略して簡単に説明する。
【0030】プロッタ12は、搬送される用紙に1ライン
ずつ画情報を記録するようになっており、例えば、所
謂、電子写真記録方式により画情報の記録を行なう場合
には、1ライン毎の画情報に基づいてLD(レーザダイ
オード)から出射されるレーザ光を感光体上に走査して
形成した静電潜像をトナー現像して用紙に転写すること
により画情報を記録する。
【0031】このプロッタ12は、スキャナ11と同様に、
搬送される用紙の記録面に対する副走査方向および主走
査方向の記録位置がその記録面に対して適正になるよう
にレーザ光を感光体に照射する時期や位置を変更するこ
とにより0.1mm単位で調整できるようになってお
り、この記録位置の調整も、PC30からプロッタ記録位
置調整モードを選択してコマンドや各種情報をファクシ
ミリ装置10に送ってCPU22によりパラメータメモリ20
内の駆動条件を更新させ行なうことができる。このと
き、記録位置を確認するためにプロッタ12により用紙に
記録させる画情報は、PC30の記憶手段内に適正な位置
で読み取った場合の例えば、テストチャートPの画情報
を予め格納しておき、プロッタ記録位置調整モードの実
行時にファクシミリ装置10に送ってCPU22がそのとき
にパラメータメモリ20内に格納されている駆動条件でプ
ロッタ12により用紙に記録出力させるようになってい
る。すなわち、CPU22は記録制御手段をも構成してい
る。なお、プロッタ12として、用紙に感熱紙を用いサー
マルヘッドに配列された発熱素子によりその用紙を発色
させることにより画情報を記録する方式を採用してもよ
く、この場合には、主走査方向には上述従来技術で説明
した第2従来例と同様に、画情報を記録するサーマルヘ
ッドの発熱素子の端部の位置を変更することにより記録
位置を調整することができ、副走査方向には記録開始位
置と用紙の搬送タイミングを調整すればよい。
【0032】具体的には、PC30が、プロッタ記録位置
調整モードが選択されCRT31の表示画面31a上の記録
実行ボタンが選択されたときに、I/F23を介してファ
クシミリ装置10にテストチャートPの画情報とともにP
Cプリントモードの実行指示コマンドを送ることによ
り、ファクシミリ装置10がその画情報を画像メモリ16内
に蓄積するとともにプロッタ12により用紙に記録出力し
てテストチャートPを作製する。したがって、ファクシ
ミリ装置10は記録位置調整用にテストチャートP等の画
情報を蓄積しておくことなく、プロッタ12によりテスト
チャートPを記録出力することができ、その用紙に表示
されたテストチャートPの縁のラインの位置によりプロ
ッタ12の用紙の記録面に対する主走査方向および副走査
方向の記録位置を確認することができる。
【0033】この後に、PC30は、画情報表示領域31b
に表示した左右調整ボタン、上下調整ボタンおよび転送
ボタンや調整量の選択入力操作に応じて位置調整コマン
ドおよび数値情報をファクシミリ装置10へ転送し、CP
U22によりその数値情報をパラメータメモリ20の記録位
置調整RAMにセットさせプロッタ12の駆動条件(記録
位置)を更新する。したがって、プロッタ記録位置調整
モードの入力操作は、大画面のCRT31の表示画面31a
に各種情報を表示してキーボード32やマウス33により行
なうことができ、次に画情報の記録を行なう際には、プ
ロッタ12はパラメータメモリ20内の更新された駆動条件
に従って副走査方向および主走査方向の適正な記録位置
に画情報を記録することができる。
【0034】次に、スキャナ11が原稿の画像面から画情
報を読み取る際に光電変換素子の出力信号から出力値を
サンプリングして読取画情報とするタイミングの調整モ
ードを図6〜図8を用いて説明する。スキャナ11は、光
電変換素子から出力される出力信号が、図6に示すよう
に、読取速度が高速になるほど矩形波にならずに形が崩
れたビデオ波形となるので、内蔵するスイッチ(プログ
ラム上のスイッチを含む)の設定を切り換えて図6に示
すs1〜s8の8種類から画情報のサンプリングのタイ
ミングを選択し調整できるようになっている。この画情
報のサンプリングタイミングの調整も、PC30からスキ
ャナ読取サンプリングタイミング調整モードを選択して
コマンドや各種情報をファクシミリ装置10との間でやり
とりしてCPU22によりパラメータメモリ20内の駆動条
件(設定)を更新させ行なうことができ、このとき、ホ
ストPC30は、ファクシミリ装置10からスキャナ11によ
る明出力や暗出力時の出力信号を受け取ってCRT31の
表示画面31aに表示出力して明出力値および暗出力値の
双方が処理可能な範囲内に入る適切なタイミングを選択
するようになっている。すなわち、CPU22が出力情報
送出手段をも構成するとともに、パラメータメモリ20が
タイミング調整手段をも構成している。なお、この画情
報のサンプリングタイミングの調整は、特願昭7−15
4199号において説明するものと同様に行なうことが
できるようになっており、ここでは簡単に説明する。
【0035】具体的には、PC30は、タイミング調整モ
ードが選択され図7に示すCRT31の表示画面31a上の
実行ボタン51がマウス33によりダブルクリックされる
と、スキャナ11の明出力値および暗出力値を取得する実
行コマンドをI/F23を介してファクシミリ装置10へ送
るようになっており、ファクシミリ装置10は、スキャナ
11を起動して、光源を点灯したときの白基準部材の反射
光を光電変換した明出力時の図6に示すタイミングs1
〜s8の出力値と共に、光源を消灯したときの白基準部
材の反射光を光電変換した暗出力時のタイミングs1〜
s8の出力値を返送する。そして、PC30は、その各タ
イミング毎のその明出力値および暗出力値を受け取って
図8に示す出力値テーブルT中に格納しCRT31の表示
画面31aに表示出力する。したがって、ファクシミリ装
置10の操作表示部18よりも大画面のCRT31の表示画面
31aに表示された出力信号の出力値のテーブルTにより
スキャナ11が出力信号から出力値をサンプリングして画
情報とするタイミングを容易に選択することができる。
なお、このとき出力信号自体を表示出力してそのビデオ
波形の形状を確認することをできるようにすることもで
きる。
【0036】この後に、PC30は、テーブルT中の1つ
をキーボード32のスクロールキーにより反転させたりテ
ンキーにより入力して、マウス33により転送ボタン55が
ダブルクリックされたときに、そのタイミング情報とと
もに調整コマンドをファクシミリ装置10へ転送してCP
U22によりパラメータメモリ20内の駆動条件(タイミン
グ)を更新する。なお、このとき、明出力値および暗出
力値の双方が処理可能な範囲内に入るようにPC30によ
り選択させてそのタイミングにパラメータメモリ20内の
駆動条件を更新するようにしてもよい。
【0037】したがって、タイミング調整モードの入力
操作は、大画面のCRT31の表示画面31aに各種情報を
表示してキーボード32やマウス33により行なうことがで
き、次に原稿の読取を行なう際には、スキャナ11は、パ
ラメータメモリ20内の更新された駆動条件に従って原稿
の画像面から画情報の読取を行ない、適正なサンプリン
グタイミングで正確に原稿から画情報を読み取ることが
できる。なお、図7中に示すキャンセルボタン52は、ス
キャナ読取位置調整モードを中止する際に選択するもの
である。
【0038】次に、プロッタ12の各部の状態を確認する
チェックモードを図9を用いて説明する。なお、本実施
形態では、プロッタ12のチェックを一例として説明する
が、スキャナ11やファクシミリ装置10全体などをチェッ
クできるようにしてもよいことは云うまでもない。CP
U22は、プロッタ12の各部に配設したセンサ情報を取り
込んで下記する検出情報を検出し装置状態をチェックす
るようになっており、この検出情報に基づいて各種エラ
ーを検知し駆動停止などの処置をするようになってい
る。
【0039】<検知するエラーの種別> メインモータロックフェイルエラー 検出情報:モータ回転開始から安定するまでのロック信
号検出時間 エラー種別:モータ回転開始後10秒以上ロック信号を
検出できない(1A) モータロック検出後3秒以上のロックはずれ検出(1B) ポリゴンモータロックフェイルエラー 検出情報:モータ回転開始から安定するまでのロック信
号検出時間 エラー種別:モータ回転開始後10秒以上ロック信号を
検出できない(2A) モータロック検出後3秒以上のロックはずれ検出(2B) LD同期検知エラー エラー種別:LD同期割込が掛からない−LDが点灯し
ていない−(3A) 帯電チャージャリークフェイルエラー エラー種別:帯電チャージャON中に3秒以上帯電リー
クを検出(4A) 帯電チャージャOFF中に帯電リークを検出(4B) ヒータエラー 検出情報:最高温度の検出 エラー情報:ヒータコネクタ抜け(5A) ヒータ異常高温状態検出(5B) なお、検知するエラーはこれに限るものではないことは
云うまでもない。また、ここで用いる用語は、電子写真
記録方式で用いる一般的な部品であるので詳細な説明は
割愛する。また、かっこ内の数字・記号は後述するレポ
ートに記載するエラーコードを示している。
【0040】これら装置状態のチェックは、上述した各
種モードと併せて、あるいは単独に、PC30からプロッ
タエラーチェックモードを選択してコマンドや各種情報
をファクシミリ装置10との間でやりとりしてCPU22に
より適宜確認できるようになっており、このチェック結
果は、CRT31の表示画面31に表示出力したり、不図示
のプリンタやファクシミリ装置10のプロッタ12により記
録出力することができ、一連のチェック結果は記憶手段
内に格納管理して、統計計算などの処理に用いることが
できる。すなわち、CPU22がチェック手段およびチェ
ック制御手段と共に結果送出手段をも構成している。
【0041】具体的には、PC30は、チェックモードが
選択され、図9に示すプロッタ12の各部の状態をチェッ
ク可能な項目のリストLをCRT31の表示画面31aに表
示した後に、その何れかがマウス33によりダブルクリッ
クされると、その状態チェックを実行する実行コマンド
をI/F23を介してファクシミリ装置10へ送るようにな
っており、ファクシミリ装置10は、指定された項目の状
態チェックを行なってチェック結果を返送する。そし
て、PC30は、そのチェック結果を受け取って記憶手段
に格納するとともにCRT31の表示画面31aに表示出力
する。したがって、ファクシミリ装置10の操作表示部18
よりも大画面のCRT31の表示画面31aに各種情報を表
示して入力操作できると共に、返送されてきたチェック
結果によりプロッタ12の状態を確認することができる。
【0042】このときに、PC30は、PCプリントモー
ドが選択されたときには、チェック結果のレポートを上
述した調整モードの調整情報や同時に入力される識別情
報などと併せて図10に示すフォーマットに従って作成
し、不図示のプリンタなどに送って記録出力する。この
ように本実施形態においては、スキャナ読取位置調整モ
ードは、テストチャートPから読み取った画情報をPC
30に送出してCRT31の表示画面31aに表示出力させる
とともに、そのPC30から画情報表示領域31bへのテス
トチャートPの表示に応じて入力された数値情報を受け
取ってパラメータメモリ20内の駆動条件を更新すること
により原稿から画情報を読み取る読取位置を調整するこ
とができるので、原稿の画像面に対する画情報の読取位
置をプロッタ12により読取画情報を用紙に記録出力する
ことなく確認することができ、PC30の大画面のCRT
31にテストチャートPの画情報などを表示しつつその読
取位置を調整する入力操作を行なうことができる。した
がって、画情報の読取位置の確認およびその調整の入力
操作を容易かつ正確に行なうことができる。また、この
調整操作は、スキャナ11単独で行なうことができるの
で、最終工程前にも行なうこともできる(これ以外のモ
ードにおいても同様)。
【0043】また、プロッタ記録位置調整モードも同様
に、PC30が蓄積するテストチャートPの画情報などを
受け取ってプロッタ12により用紙に記録し、そのテスト
チャートの記録状態に応じて入力操作された数値情報を
受け取ってパラメータメモリ20内の駆動条件を更新する
ことにより画情報を用紙に記録する記録位置を調整する
ことができるので、頻繁に使用することのない調整用の
画情報により記憶容量を消費することなく、用紙の記録
面に対する画情報の記録位置を正確なテストチャートP
などの画情報を記録出力して確認することができ、PC
30からその記録位置を調整する入力操作を容易に行なう
ことができる。
【0044】スキャナ読取サンプリングタイミング調整
モードは、スキャナ11の光電変換素子の出力信号をPC
30に送出してその各タイミングの明出力値および暗出力
値をCRT31の表示画面31aに表示出力させるととも
に、そのPC30からそれら出力値が所定の範囲内に入る
ように選択されたタイミング情報を受け取ってパラメー
タメモリ20内の駆動条件を更新することにより出力信号
の出力値をサンプリングして画情報とするタイミングを
調整することができるので、PC30からそのサンプリン
グタイミングを調整する入力操作を容易かつ正確に行な
うことができる。
【0045】プロッタエラーチェックモードは、PC30
から入力操作して実行することができ、そのチェック結
果はPC30に返送するので、CRT31の表示画面31aに
項目などを表示出力してその入力操作を容易に行なうこ
とができ、このチェック結果はPC30で蓄積管理すると
ともに、調整モードの調整条件などと共にレポートとと
して用紙に記録出力して、前工程に反映させるなど利用
することができる。
【0046】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、原稿の
画像面から読み取った画情報を外部機器に送出して表示
出力させるとともに、その外部機器から画情報の表示に
応じて入力操作された命令情報を受け取ることにより、
その命令情報に基づいて原稿から読み取る画情報の読取
位置を調整することができる。このため、読取画情報の
位置を自機が備える記録手段により用紙に記録すること
なく確認することができ、外部機器で大面積の表示画面
に各種調整情報と共に表示出力して画情報の読取位置を
調整する入力操作を行なうことができる。したがって、
画情報の読取位置を正確に確認することができ、その画
情報の読取位置を容易に入力操作して調整することがで
きる。また、この調整操作は、自機の記録手段を用いな
いので、最終工程前に行なうこともできる。この結果、
読取位置の調整作業の作業性およびその精度を向上させ
ることができる。
【0047】請求項2に記載の発明によれば、読取手段
の光電変換素子が光電変換した出力情報を外部機器に送
出して表示出力させるとともに、その外部機器から出力
情報の表示に応じて入力操作された出力情報を受け取る
ことにより、その命令情報に基づいてその出力情報から
の読取画情報のサンプリングタイミングを調整すること
ができる。このため、外部機器で大面積の表示画面に各
種調整情報と共に出力情報を表示出力してサンプリング
タイミングを調整する入力操作を行なうことができる。
また、外部機器に出力情報に基づいて命令情報を作成す
る機能を持たせることにより画情報のサンプリングタイ
ミングを自動調節することもできる。したがって、出力
情報の確認およびその調整操作を自機が備える操作部で
行なう必要がなく、画情報のサンプリングタイミングの
調整を容易に、また精度よく行なうことができる。ま
た、自機の操作部を用いないので、最終工程前に行なう
こともできる。この結果、画情報をサンプリングするタ
イミングの調整作業の作業性およびその精度を向上させ
ることができる。
【0048】請求項3に記載の発明によれば、外部機器
に記録位置を調整するための画情報などを蓄積させその
画情報を外部機器から受け取って用紙に記録し、その外
部機器で入力操作された命令情報を受け取ることによ
り、その命令情報に基づいて用紙に記録する画情報の記
録位置を調整することができる。このため、テスト用チ
ャートなどの画情報を自機で蓄積することなく画情報の
記録位置を確認することができ、その画情報の記録位置
に応じて外部機器で大面積の表示画面に各種調整情報を
表示出力などして画情報の記録位置を調整する入力操作
を行なうことができる。したがって、テスト用チャート
などの画情報を内部メモリなどに蓄積しておくことな
く、画情報の記録位置を容易に入力操作して調整するこ
とができる。また、この調整操作は、自機の記録手段を
用いないので、最終工程前に行なうこともできる。この
結果、記録位置の調整作業の作業性を向上させるととも
に、メモリ容量を削減することができる。
【0049】請求項4に記載の発明によれば、装置の状
態をチェックする命令情報を外部機器から受け取ってそ
のチェックを実行するので、外部機器で大面積の表示画
面にチェックする項目や条件などの各種情報を表示出力
するなどしてその入力操作を行なうことができる。した
がって、チェックするための操作を容易にすることがで
きる。また、そのチェックの操作は、自機の操作部を用
いないので、最終工程前に行なうこともできる。この結
果、装置各部の状態のチェック作業の作業性を向上させ
ることができる。
【0050】請求項5に記載の発明によれば、上述した
画情報の読取位置や記録位置の調整結果や装置各部の状
態のチェック結果を外部機器に送出するので、外部機器
で大面積の表示画面にその結果を表示出力などすること
ができる。また、外部機器にその結果を蓄積するように
して管理することもできる。したがって、調整作業やチ
ェック作業の結果をまとめて確認することができ、この
結果の出力は、自機の操作部を用いないので、最終工程
前に行なうこともできる。この結果、一連の動作チェッ
ク(読取・記録)を容易に行なうことができ、前工程に
容易に反映させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るファクシミリ装置の一実施形態を
示す図であり、その概略全体構成を示すブロック図であ
る。
【図2】その読取位置の調整を説明するフローチャート
である。
【図3】その調整に用いるテストチャートを示す平面図
である。
【図4】その調整中の表示画面を示す図である。
【図5】その調整中の図4の次画面を示す図である。
【図6】その光電変換素子の出力信号の一例を示す図で
ある。
【図7】そのサンプリングタイミングの調整中の表示画
面を示す図である。
【図8】その調整中の図7の次画面を示す図である。
【図9】その装置状態をチェックする際の表示画面を示
す図である。
【図10】そのチェック結果の出力例を示す図である。
【符号の説明】 10 ファクシミリ装置 11 スキャナ(読取手段) 12 プロッタ(記録手段) 15 通信制御部(通信手段) 16 画像メモリ 18 操作表示部 20 パラメータメモリ(位置調整手段、タイミング調
整手段) 21 ROM 22 CPU(画情報送出手段、調整制御手段、記録制
御手段、出力情報送出手段、チェック手段、チェック制
御手段、結果送出手段) 23 I/F部(接続手段) 30 PC(操作手段) 31 CRT 32 キーボード 33 マウス

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】接続された公衆回線を介して画情報のファ
    クシミリ通信を行なう通信手段と、原稿の画像面から画
    情報を読み取る読取手段とを備えたファクシミリ装置で
    あって、 外部機器との間で情報のやりとりを可能に該外部機器を
    接続する接続手段と、原稿の画像面に対する読取手段の
    主走査方向または副走査方向の一方あるいは双方の画情
    報の読取位置を調整する位置調整手段と、読取手段によ
    り読み取られた画情報を外部機器に接続手段を介して送
    出する画情報送出手段と、外部機器から接続手段を介し
    て命令情報を受け取って該命令情報に基づいて位置調整
    手段を制御する調整制御手段とを設け、 着脱可能な外部機器に、必要な情報を出力するとともに
    画情報の読取位置を調整する際に入力操作を行なう操作
    手段を構成させることを特徴とするファクシミリ装置。
  2. 【請求項2】接続された公衆回線を介して画情報のファ
    クシミリ通信を行なう通信手段と、原稿の画像面から画
    情報を読み取る読取手段とを備えたファクシミリ装置で
    あって、 外部機器との間で情報のやりとりを可能に該外部機器を
    接続する接続手段と、読取手段が原稿の画像面からの反
    射光を光電変換した光電変換素子の出力情報のうちから
    読取画情報とする出力値のサンプリングタイミングを調
    整するタイミング調整手段と、読取手段の出力情報を外
    部機器に接続手段を介して送出する出力情報送出手段
    と、外部機器から接続手段を介して命令情報を受け取っ
    て該命令情報に基づいてタイミング調整手段を制御する
    調整制御手段とを設け、 着脱可能な外部機器に、必要な情報を出力するとともに
    画情報のサンプリングタイミングを調整する際に入力操
    作を行なう操作手段を構成させることを特徴とするファ
    クシミリ装置。
  3. 【請求項3】接続された公衆回線を介して画情報のファ
    クシミリ通信を行なう通信手段と、画情報を用紙に記録
    する記録手段と、を備えたファクシミリ装置であって、 外部機器との間で情報のやりとりを可能に該外部機器を
    接続する接続手段と、画情報を記録する用紙の記録面に
    対する記録手段の主走査方向または副走査方向の一方あ
    るいは双方の画情報の記録位置を調整する位置調整手段
    と、外部機器から接続手段を介して画情報を受け取って
    記録手段に該画情報を用紙に記録させる記録制御手段
    と、外部機器から接続手段を介して命令情報を受け取っ
    て該命令情報に基づいて位置調整手段を制御する調整制
    御手段とを設け、 着脱可能な外部機器に、記録位置を調整するための画情
    報を蓄積する蓄積手段および必要な情報を出力するとと
    もに画情報を用紙に記録する記録位置を調整する際に入
    力操作を行なう操作手段を構成させることを特徴とする
    ファクシミリ装置。
  4. 【請求項4】接続された公衆回線を介して画情報のファ
    クシミリ通信を行なう通信手段と共に、原稿の画像面か
    ら画情報を読み取る読取手段または画情報を用紙に記録
    する記録手段の少なくとも一方を備えたファクシミリ装
    置であって、 外部機器との間で情報のやりとりを可能に該外部機器を
    接続する接続手段と、装置の状態をチェックするチェッ
    ク手段と、外部機器から接続手段を介して命令情報を受
    け取って該命令情報に基づいてチェック手段を制御する
    チェック制御手段と設け、 着脱可能な外部機器に、必要な情報を出力するとともに
    装置の状態をチェックする際に入力操作を行なう操作手
    段を構成させることを特徴とするファクシミリ装置。
  5. 【請求項5】接続された公衆回線を介して画情報のファ
    クシミリ通信を行なう通信手段と共に、原稿の画像面か
    ら画情報を読み取る読取手段または画情報を用紙に記録
    する記録手段の少なくとも一方を備えるファクシミリ装
    置であって、 備える調整制御手段による調整結果あるいはチェック制
    御手段によるチェック結果を外部機器に接続手段を介し
    て送出する結果送出手段を設けたことを特徴とする請求
    項1から4の何れかに記載のファクシミリ装置。
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