JP2002247382A - カラーコピー装置 - Google Patents

カラーコピー装置

Info

Publication number
JP2002247382A
JP2002247382A JP2001037907A JP2001037907A JP2002247382A JP 2002247382 A JP2002247382 A JP 2002247382A JP 2001037907 A JP2001037907 A JP 2001037907A JP 2001037907 A JP2001037907 A JP 2001037907A JP 2002247382 A JP2002247382 A JP 2002247382A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
document
image data
value
monochrome
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001037907A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoji Fujii
洋司 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2001037907A priority Critical patent/JP2002247382A/ja
Publication of JP2002247382A publication Critical patent/JP2002247382A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 より使い易いカラーコピー装置を提供する。 【解決手段】 カラーコピー装置を、プレスキャンが指
示されたときに、画像読取機構部21にコピーすべき原
稿のカラー画像データを生成させ、そのカラー画像デー
タに基づき当該原稿がカラー原稿であるかモノクロ原稿
であるかの判定に用いれる情報を生成、記憶するスキャ
ナ側コピー制御部22を備えるスキャナ20と、コピー
操作装置30からコピー開始の指示が与えられたとき
に、スキャナ20にプレスキャンを行なわせ、そのプレ
スキャンの結果としてスキャナ側コピー制御部22に記
憶された情報に基づきコピーすべき原稿がカラー原稿で
あるかモノクロ原稿であるかを判定し、その判定結果に
応じたモードでスキャナ20を、再度、動作させ、当該
判定結果に応じたモードで、スキャナ20からの画像デ
ータに基づき印刷を行なうプリンタ10とを含む装置と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーコピー装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】コピー装置の中には、カラーコピーが行
なえるものが存在している。そのようなコピー装置(以
下、カラーコピー装置と表記する)には、そのコピーモ
ード(動作モード)として、カラー原稿をそのままコピ
ーするためのカラーコピーモードと、モノクロ原稿をコ
ピーする、或いは、カラー原稿をモノクロ化(グレース
ケール化)してコピーするためのモノクロコピーモード
とが、用意されている。そして、カラーコピー装置は、
その操作パネルの操作により、ユーザが、コピーモード
の指定を含むコピー条件を設定できるように、構成され
ている。また、カラーコピー装置は、コピーの実行が指
示されたとき、前回のコピー条件(場合によってはデフ
ォルトのコピー条件)でコピーを行なうようにも構成さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
ているため、従来のカラーコピー装置は、ユーザが望ま
ないコピー結果が生成されることがある装置となってい
た。すなわち、ユーザが、コピーモードの確認を怠っ
て、モノクロ原稿をカラーコピーモードでコピーしてし
まった場合には、モノクロコピーモードでのコピー結果
よりも品質の悪いコピー結果(色が付いていると認めら
れる部分が存在するもの)が得られてしまうことが多
い。逆に、カラー原稿のカラーコピーを得たいにも拘わ
らず、ユーザが、カラーコピー装置をモノクロコピーモ
ードで動作させてしまった場合には、所望のコピー結果
が得られないことになる。
【0004】また、従来のカラーコピー装置は、カラー
原稿とモノクロ原稿とが混在した書類のコピー書類を生
成することが困難な装置ともなっている。すなわち、ユ
ーザが、そのような書類をカラーコピー装置に設けられ
た自動給紙装置にセットして、カラーコピー装置にカラ
ーコピーモードでコピーを実行させた場合、カラーコピ
ー装置は、各モノクロ原稿について低品質なコピー結果
を含むコピー書類を生成することになる。当然、上記の
ような書類をモノクロコピーモードでコピーする訳には
いかないので、従来のカラーコピー装置を用いて、カラ
ー原稿とモノクロ原稿とが混在した書類のコピー書類を
得たい場合、ユーザは、カラー原稿とモノクロ原稿とを
別けてコピーしなければならなかった。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みなされた
ものであり、本発明の課題は、より使い易いカラーコピ
ー装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第1の態様のカラーコピー装置は、モノク
ロ印刷物の生成に適したモノクロモードによる印刷処理
と、カラー印刷物を生成するためのカラーモードによる
印刷処理とを実行可能な印刷手段と、原稿を走査するこ
とによりその原稿上の画像を表すカラー画像データを所
定量ずつ生成する読取処理と、原稿を走査することによ
りその原稿上の画像を表すモノクロ画像データを所定量
ずつ生成する読取処理とを実行可能な読取手段と、コピ
ーを生成すべき原稿上の画像を表すカラー画像データを
読取手段に生成させ、当該カラー画像データに基づき原
稿がカラー原稿であるかモノクロ原稿であるかを判定す
る原稿種別判定手段と、原稿種別判定手段によって原稿
がモノクロ原稿であると判定されたときには、コピーを
生成すべき原稿上の画像を表すモノクロ画像データを読
取手段に生成させるとともに、そのモノクロ画像データ
に基づくモノクロモードでの印刷処理を印刷手段に実行
させ、原稿種別判定手段によって原稿がカラー原稿であ
ると判定されたときには、原稿上の画像を表すカラー画
像データを読取手段に生成させるとともに、そのカラー
画像データに基づくカラーモードでの印刷処理を印刷手
段に実行させるコピー生成制御手段とを、備える。
【0007】このように、本発明の第1の態様のカラー
コピー装置は、原稿がカラー原稿であるかモノクロ原稿
であるか自動的に判定して、その判定結果に応じたモー
ドで原稿のコピーを生成する構成を有する。従って、本
発明の第1の態様のカラーコピー装置は、コピーモード
の指定及び確認を行なわなくても良い分、使い易い装置
として動作することになる。なお、本発明のカラーコピ
ー装置は、ADF(自動原稿給紙装置)を備えない形で
実現することも出来るが、ADFを備えた形で実現した
本発明の第1の態様のカラーコピー装置は、カラー原稿
とモノクロ原稿とが混在した書類のコピーを簡単に生成
できる装置として機能することになるので、本発明の第
1の態様のカラーコピー装置は、ADFを備えた形で実
現しておくことが望ましい。
【0008】また、本発明の第1の態様のカラーコピー
装置を実現するに際しては、原稿種別判定手段として、
さまざまな構成の手段を採用することが出来る。
【0009】例えば、原稿種別判定手段として、読取手
段が第1所定数の画素分のカラー画像データを生成する
度に、当該第1所定数の画素の中にその色が有彩色であ
るとみなせる画素が含まれているか否かを調査する調査
処理を実行し、当該調査処理の処理対象となった第1所
定数の画素の中にその色が有彩色であるとみなせる第2
所定数の画素が含まれていた場合には、原稿がカラー原
稿であると判定するとともに、読取手段に動作の中止を
指示し、読取手段に動作の中止を指示することなく読取
手段が原稿上の全画像を表すカラー画像データの生成を
完了したときに、原稿がモノクロ原稿であると判定する
手段を採用することが出来る。
【0010】換言すれば、本発明の第1の態様のカラー
コピー装置を実現するに際しては、読取手段に、原稿、
1枚分のカラー画像データを生成させて、そのカラー画
像データに基づき、その原稿がカラー原稿であるかモノ
クロ原稿であるかを判定する原稿種別判定手段を用いる
ことも、上記したような構成の原稿種別判定手段、すな
わち、原稿がモノクロ原稿であった場合には、読取手段
に1枚分のカラー画像データを生成させるが、原稿がカ
ラー原稿であった場合には、そのことが分かった段階で
読取手段の動作を停止させる手段、を用いることも出来
る。
【0011】この構成の原稿種別判定手段を実現する際
には、第2所定数を第1所定数以下の値としておくこと
と、第1所定数をカラー画像データが表している総画素
数と一致させておくかそれよりも小さい値としておくこ
ととが必要であるが、例えば、第1所定数と第2所定数
とを、共に、“1”として、実現しても良い。なお、第
2所定数を比較的大きな値としておけば、汚れている部
分(色が付いている部分)がある原稿やその表面にゴミ
が付いた原稿がカラー原稿であると誤判定されることを
防止できることになる。
【0012】また、原稿種別判定手段として、読取手段
によって1画素分のカラー画像データが生成される度
に、その画素の色の無彩色からの隔たりを表す値を演算
し、演算によって得られた値が現に保持している指標値
よりも大きかった場合には、その演算によって得られた
値を新たな指標値として保持する指標値保持回路と、こ
の指標値保持回路に保持された指標値と規定値との大小
関係を判定することにより、原稿がカラー原稿であるか
モノクロ原稿であるかを判定する判定手段とを含む手段
を、採用することも出来る。
【0013】このような構成の原稿種別判定手段を採用
する場合において、読取手段が、RGB値で各画素の色
が示されたカラー画像データを生成する手段である場合
には、原稿種別判定手段の指標値保持回路として、画素
の色の無彩色からの隔たりを表す値として、その画素の
R値からG値を減じた値の絶対値、その画素のG値から
B値を減じた値の絶対値、及び、その画素のB値からR
値を減じた値の絶対値の中の最大値を演算する回路を用
いることが出来る。
【0014】本発明の第2の態様のカラーコピー装置
は、モノクロ印刷物の生成に適したモノクロモードによ
る印刷と、カラー印刷物を生成するためのカラーモード
による印刷とを実行可能な印刷手段と、コピーを生成す
べき原稿を読みとってその原稿上の画像を表すカラー画
像データを生成する読取手段と、読取手段により生成さ
れたカラー画像データに基づき原稿がカラー原稿である
かモノクロ原稿であるかを判定する原稿種別判定手段
と、原稿種別判定手段によって原稿がカラー原稿である
と判定された場合には、読取手段によって生成されたカ
ラー画像データに基づくカラーモードでの印刷処理を印
刷手段に実行させ、原稿種別判定手段によって原稿がモ
ノクロ原稿であると判定された場合には、読取手段によ
って生成されたカラー画像データに基づくモノクロモー
ドでの印刷処理を印刷手段に実行させるコピー生成制御
手段とを備える。
【0015】すなわち、本発明の第2の態様のカラーコ
ピー装置も、本発明の第1の態様のカラーコピー装置と
同様に、原稿がカラー原稿であるかモノクロ原稿である
か自動的に判定して、その判定結果に応じたモードで原
稿のコピーを生成する構成を有する。従って、この第2
の態様のカラーコピー装置も、第1の態様のカラーコピ
ー装置と同様に、従来のカラーコピー装置よりも使い易
い装置として動作することになる。また、本発明の第2
の態様のカラーコピー装置は、コピーすべき原稿に対し
て、読取手段による画像データの生成が1回のみ行なわ
れる装置であるので、第2の態様のカラーコピー装置
は、第1の態様のカラーコピー装置では利用することが
困難な、原稿を移動させて画像データを生成するタイプ
のスキャナを利用して実現できることになる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0017】<第1実施形態>図1に、本発明の第1実
施形態に係るカラーコピー装置の外観図を示す。
【0018】図示したように、第1実施形態に係るカラ
ーコピー装置は、プリンタ10と、スキャナ20とコピ
ー操作装置30とを、キャビネット50を利用して一体
化した装置である。
【0019】以下、図2ないし図4を用いて、第1実施
形態に係るカラーコピー装置の構成する各装置の構成及
び動作を、具体的に説明する。なお、これらの図のう
ち、図2は、カラーコピー装置(主としてプリンタ10
とスキャナ20)のハードウェア構成図であり、図3
は、スキャナ20に設けられている原稿種別判定部22
1の構成及び動作を説明するためのタイミングチャート
である。図4は、プリンタ10に設けられているプリン
タ側コピー制御部112のハードウェア構成図である。
【0020】図2に示してあるように、コピー操作装置
30は、プリンタ10と接続される装置であり、液晶パ
ネル上にタッチパネルを重ねたタッチスクリーン31
と、テンキー,スタートボタン,ストップボタン等から
なるテンキー部32とを、備える。
【0021】このコピー操作装置30は、タッチスクリ
ーン31を構成している液晶パネルが表示装置として機
能し、キー操作部32とタッチスクリーン31を構成し
ているタッチパネルとが入力装置として機能する一種の
コンピュータであり、以下のように動作する。
【0022】コピー操作装置30は、通常の状態では、
所定内容の基本画面をタッチスクリーン31に表示して
いる。そして、コピー操作装置30は、タッチパネルや
キー操作部32に対して有効な操作が行なわれたことを
検出した際には、タッチスクリーン31に別画面を表示
する処理や、行なわれた操作に応じた情報(ユーザが指
定したコピー部数、拡縮率等)をタッチスクリーン31
に表示している画面内に表示する処理を、実行する。ま
た、コピー操作装置30は、行われた操作がスタートボ
タンの押下であった場合には、設定されているコピー条
件を示す情報を含むコピー開始指示を、プリンタ10に
対して送信する。
【0023】本実施形態のカラーコピー装置にも、一般
的なカラーコピー装置と同様に複数のコピーモード(動
作モード)が用意されている。このため、コピー操作装
置30は、ユーザからコピーモードの指定を受け付け、
指定されたコピーモードを示す値をコピー条件の一項目
として記憶するように、構成されている。ただし、本実
施形態のカラーコピー装置に用意されているコピーモー
ドは、カラーコピーモードとモノクロコピーモードとで
はなく、デフォルトのコピーモードである原稿種別自動
判別モード(詳細は後述)と、カラー原稿をモノクロ化
してコピーしたい場合にユーザが選択すべきモノクロモ
ードとになっている。
【0024】カラーコピー装置を構成するスキャナ20
は、ADF(automatic document feeder;自動原稿給
紙装置)21aを含む画像読取機構部21と、原稿種別
判定部221を含むスキャナ側コピー制御部22とを、
備えている。また、このスキャナ20は、プリンタ10
と接続される。
【0025】スキャナ20に含まれる画像読取機構部2
1は、原稿台上の原稿を読み取って、その原稿上の画像
を表すカラー画像データ或いはモノクロ画像データを生
成するユニットである。ここで、カラー画像データと
は、1画素が、各成分が8ビットのRGB値で表された
データのことであり、モノクロ画像データとは、1画素
が、8ビットのK値(グレースケール値)で表されたデ
ータのことである。なお、画像読取機構部21は、カラ
ー画像データ、モノクロ画像データとして、8ビット幅
のデータを時系列的に出力するものとなっている。
【0026】スキャナ側コピー制御部22は、プリンタ
10と画像読取機構部21との間のインタフェース回路
である。スキャナ側コピー制御部22は、一般的なスキ
ャナに設けられているインタフェース回路と同様に、外
部機器(本カラーコピー装置ではプリンタ10、一般的
なスキャナではホストコンピュータ)からの指示を画像
読取機構部21に通知する処理や、画像読取機構部21
が出力する画像データを外部機器に供給する処理を行な
えるユニットである。また、スキャナ側コピー制御部2
2は、一般的なスキャナ内のインタフェース回路が実行
していないプレスキャン制御処理及び原稿種別指標値返
送処理を実行できるユニットともなっている。プレスキ
ャン制御処理及び原稿種別指標値返送処理の詳細につい
ては、後ほど、本カラーコピー装置のコピー動作の説明
時に併せて説明する。
【0027】原稿種別判定部221は、プレスキャン制
御処理と原稿種別指標値返送処理のためにスキャナ側コ
ピー制御部22に設けられているASIC(applicatio
n specific IC;特定用途向けIC)である。以下、図
3を用いて、原稿種別判定部221の構成及び動作を説
明する。
【0028】原稿種別判定部221には、カラー読取モ
ード(カラー画像データを生成する動作モード)で動作
しているときの画像読取機構部21の出力Dinが入力
されている。このDinは、図示してあるように、周期
3Tで表す画素が変わり、周期Tで表す色成分値が変わ
る8ビット幅の信号となっている。なお、図3において
は、各記号(“R0”、“G0”、“B0”等)の末尾
の数値によって、関係する画素が示されている。
【0029】原稿種別判定部221内では、このDin
に含まれる同一色成分に関する信号をラッチすることに
より、それぞれ、R、G、B成分値を表し、周期3Tで
表す値が変化する(時間3Tの間、同じ値を取りつづけ
る)信号RDATA、GDATA、BDATAが生成さ
れている。また、RDATA、GDATA及びBDAT
Aから、同じ画素についての|R−G|(R成分値とG
成分値の差の絶対値)、|G−B|、|B−R|の最大
値(以下、偏差指標値と表記する)を示す信号NMAX
が生成されている。そして、原稿種別判定部221の最
終段には、PMAXを保持、出力する回路(以下、指標
値保持回路と表記する)が、設けられている。この指標
値保持回路は、NMAXが別の画素に関する偏差指標値
を表すものとなった度に、それまでに自身が出力してい
たPMAXよりもそのNMAXが大きかった場合には、
そのNMAXをラッチして新たなPMAXとして出力
し、NMAXが自身が出力していたPMAX以下であっ
た場合には、保持しているPMAXをそのまま出力しつ
づける。
【0030】すなわち、原稿種別判定部221は、Di
nとして、1ページ分のカラー画像データの入力が完了
したときに、指標値保持回路に、その画像データを構成
する全ての画素に関する偏差指標値の最大値が記憶され
るASICとなっている。以下、説明の便宜上、原稿種
別判定部221により1ページ分のカラー画像データが
処理されたときに、指標値保持回路に保持される指標値
PMAXのことを、原稿種別指標値DMAXと表記す
る。
【0031】図2に戻って、カラーコピー装置の構成の
説明を続ける。
【0032】プリンタ10は、印刷エンジンと搬送機構
とを含む印刷機構部12を備える。プリンタ10の印刷
機構部12に含まれる印刷エンジンは、C(シアン)、
M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)のト
ナーを用いてカラー画像を用紙上に形成すること、及
び、Kトナーのみを用いてモノクロ画像(グレースケー
ル画像)を用紙上に形成することが出来るユニットであ
る。搬送機構は、給紙装置,給紙装置にセットされた用
紙を印刷エンジンに供給する機構,印刷エンジンによっ
て印刷がなされた用紙をプリンタ10外に排出する機構
等からなる機構である。
【0033】さらに、プリンタ10は、外部I/O制御
部111、プリンタ側コピー制御部112、CPU11
3、RAM114、メモリ制御部115、第1色変換部
116、ROM117等からなる制御部11を、備え
る。
【0034】外部I/O制御部111は、制御部11が
外部機器(コピー操作装置30とスキャナ20)との間
で通信を行なうためのユニットである。図示してあるよ
うに、コピー操作装置30は、この外部I/O制御部1
11に、直接、接続されており、スキャナ20は、外部
I/O制御部111に、プリンタ側コピー制御部112
(詳細は後述)を介して接続されている。
【0035】ROM117は、各種のプログラムコード
やフォントデータが記憶されたメモリである。CPU1
13は、ROM117に記憶されたプログラムコードに
従って、主として制御部11内の各部及びスキャナ20
を制御する制御回路である。RAM114は、プリンタ
側コピー制御部112に受信された画像データ等の一時
記憶に用いられるメモリである。メモリ制御部115
は、CPU113の指示に従って、プリンタ側コピー制
御部112からRAM114にデータを転送する処理
や、RAM114から印刷機構部12内の印刷エンジン
にデータを転送する処理を行う回路である。第1色変換
部116は、RGB値をCMYK値に、或いは、スキャ
ナ20におけるK値をプリンタ10におけるK値に変換
するための、CPU113により指示された種類の変換
を行なう回路である。
【0036】プリンタ側コピー制御部112は、図4に
示したように、スキャナI/F部121、RAM12
2、画像処理部123、第2色変換部124、プリンタ
I/F部125及びRAM126を、備える。なお、こ
のプリンタ側コピー制御部112は、プリンタ10から
取り外せるユニットであり、プリンタ10は、プリンタ
側コピー制御部112を取り外した場合、通常のカラー
プリンタとして機能する。また、上述したスキャナ側コ
ピー制御部22も、スキャナ20から取り外せるユニッ
トであり、スキャナ20は、スキャナ側コピー制御部2
2を取り外した場合、通常のフラットベッド型スキャナ
として機能する。
【0037】プリンタ側コピー制御部112に含まれる
スキャナI/F部121は、CPU113の制御下、ス
キャナ20と通信を行なう回路である。RAM122
は、スキャナ20から受信した画像データの一時記憶に
スキャナI/F部121が利用するメモリである。スキ
ャナI/F部121は、このRAM122を利用して、
スキャナ20から受信したモノクロ画像データ(1画素
当たり8ビットのデータ)に基づき、各画素について、
その画素に関するデータを3個並べたデータ(1画素当
たり24ビットのカラー画像データ形態のデータ)を生
成する機能を有する。
【0038】画像処理部123は、カラー画像データに
対してモアレ除去や輪郭強調等の画像処理を施すための
回路である。また、画像処理部123は、8ビット幅の
信号(図3に示したDin)が入力されるべき回路とな
っている。なお、上記したスキャナI/F部121が、
モノクロ画像データからカラー画像データ形態のデータ
を生成できるように構成されているのは、モノクロ画像
データを処理できないこの画像処理部123を利用して
モノクロ画像データに画像処理を施すためである。
【0039】第2色変換部124は、画像処理部123
から出力される8ビット幅の、スキャナ20内のRGB
値で画像が示された信号を、プリンタ10内のRGB値
で画像が示された信号に変換するための回路である。プ
リンタI/F部125は、第2色変換部124から出力
される信号を、CPU113の制御下、カラー画像デー
タとして(そのまま)或いはモノクロ画像データとして
RAM126に一時記憶した後、外部I/O制御部11
1に供給する回路である。
【0040】以下、図5を用いて、本カラーコピー装置
の総合的な動作(コピー動作)を説明する。なお、図5
は、ADF21aに原稿がセットされており、かつ、コ
ピーモードが原稿自動判別モードとされており(モノク
ロコピーモードの選択が行われておらず)、かつ、複数
部コピー等の特殊な設定がなされていない状態で、スタ
ートボタンが押下された際にコピー操作装置30が送信
するコピー開始指示を受信した場合に、プリンタ10内
のCPU113が実行するコピー制御処理の流れ図であ
る。
【0041】図示したように、コピー開始指示が入力さ
れた際、CPU113は、スキャナ20に、ADF21
a内にセットされている原稿を1枚原稿台上に供給する
ことを指示する(ステップS101)。次いで、CPU
113は、プレスキャンの実行をスキャナ20に指示
(ステップS102)し、プレスキャンが終了する(プ
レスキャンの終了がスキャナ20から通知される)のを
待機する(ステップS103)。
【0042】一方、プレスキャンの実行が指示されたス
キャナ20では、スキャナ側コピー制御部22によっ
て、以下に記す内容のプレスキャン制御処理が実行され
る。
【0043】まず、スキャナ側コピー制御部22は、画
像読取機構部21に対して、原稿台上の原稿に対して、
カラー読取モードでの読取を行なうことを指示する。そ
して、スキャナ側コピー制御部22は、その指示の結果
として画像読取機構部21が出力する8ビット幅の信号
を、プリンタ10に供給することなく、自身が備えてい
る原稿種別判別部122に供給する。そして、スキャナ
側コピー制御部22は、画像読取機構部21による読取
が完了したときに、プレスキャンが完了したことをプリ
ンタ10に通知し、プレスキャン制御処理を終了する。
【0044】プレスキャンの終了が通知されたCPU1
13は、所定内容の指標値要求を、スキャナ20に送信
することによって、スキャナ20から原稿種別指標値D
MAXを取得する(ステップS104)。ここで、指標
値要求とは、指標値返送処理をスキャナ側コピー制御部
22に実行させるためのコマンドのことであり、指標値
返送処理を実行したスキャナ側コピー制御部22は、既
に説明したように動作する原稿種別判別部122の指標
値保持回路が保持している値、すなわち、画像読取機構
部21によって原稿から生成されたカラー画像データに
含まれる各画素値から演算された全ての偏差指標値の最
大値である原稿種別指標値DMAXを、プリンタ10に
送信する。
【0045】その後、CPU113は、スキャナ20か
ら取得したDMAXが予め定められている規定値未満で
あるか否かを判断する(ステップS105)。換言すれ
ば、CPU113は、DMAXに基づき、原稿が、無彩
色の画素(R値とB値とG値がほぼ一致している画素)
のみからなる画像が形成されているモノクロ原稿である
か、有彩色の画素を含む画像が形成されているカラー原
稿であるかを判断する。なお、本実施形態に係るカラー
コピー装置では、この規定値として、スキャナ20に生
成させた各種のモノクロ原稿に関するカラー画像データ
に含まれていた画素値についての偏差指標値の最大値を
用いている。
【0046】DMAXが規定値以上であった場合(ステ
ップS105;NO)、CPU113は、カラー原稿の
コピーを生成するためのカラーコピー処理を原稿台上の
原稿に対して実行する(ステップS106)。
【0047】具体的には、このステップS106におい
て、CPU113は、プリンタ側コピー制御部112に
よりカラー画像データ用の処理が行われ、かつ、第1色
変換部116によってカラー印刷用の色変換が行なわれ
るようにした後(そのような処理を行なわせるための設
定をプリンタ側コピー制御部112と第1色変換部11
6とに対して行なった後)、スキャナ20にカラー読取
モードでの原稿読取を指示する。その指示の結果として
スキャナ20からプリンタ側コピー制御部112にカラ
ー画像データが供給され、プリンタ側コピー制御部11
2によってそのカラー画像データに各種処理が施され
る。CPU113は、プリンタ側コピー制御部112に
よって各種処理が施されたカラー画像データを、第1色
変換部116を利用して印刷エンジン用の画像データに
変換し、印刷エンジンに供給する。
【0048】一方、DMAXが規定値未満であった場合
(ステップS105;YES)、換言すれば、スキャナ
20の原稿台上に存在している原稿がモノクロ原稿であ
った場合、CPU113は、モノクロ原稿のコピーを生
成するためのモノクロコピー処理を原稿台上の原稿に対
して実行する(ステップS107)。すなわち、CPU
113は、プリンタ側コピー制御部112によってモノ
クロ画像データ用の処理が行われ、かつ、第1色変換部
116によってモノクロ印刷用の色変換が行なわれるよ
うにするための処理を行なった後、スキャナ20にモノ
クロ読取モード(モノクロ画像データが生成される動作
モード)での原稿読取を指示する。そして、CPU11
3は、スキャナ20から入力されるモノクロ画像データ
に基づきプリンタ側コピー制御部112が生成したモノ
クロ画像データを、第1色変換部116を利用して印刷
エンジン用の画像データに変換して、印刷エンジンに供
給する。
【0049】ステップS106或いはステップS107
の処理により、1枚のコピーを生成した後、CPU11
3は、スキャナ20に対して、原稿台上の原稿の排出を
指示する(ステップS108)。次いで、CPU113
は、スキャナ20との間で情報交換を行なうことによ
り、ADF21a内に原稿が残っているか否かを判断
(ステップS109)し、ADF21a内に原稿が残っ
ていた場合(ステップS109;NO)には、ステップ
S101に戻り、上記した一連の処理を、次の原稿に対
して行なう。
【0050】そして、ADF21a内に原稿がなくなっ
たことが確認できたときに(ステップS109;YE
S)に、CPU113は、コピー制御処理を終了する。
【0051】以上、説明したように、本実施形態に係る
カラーコピー装置は、原稿種別自動判別モードで動作し
ているとき、原稿がカラー原稿、モノクロ原稿のいずれ
であるかを判断して、その判断結果に応じた内容のコピ
ー処理を実行する。従って、本カラーコピー装置を用い
れば、ユーザは、カラー原稿とモノクロ原稿とを混在さ
せた書類をそのままADF21aにセットしてスタート
ボタンを押すだけで、カラー原稿についてはカラーコピ
ーを含み、モノクロ原稿についてはモノクロコピーを含
むコピー書類を得ることが出来る。また、ADF21a
を用いないコピー時(この場合、CPU113は、ステ
ップS102〜S107からなるコピー制御処理を実行
する)にも、ユーザが、誤って、モノクロ原稿をカラー
コピーしてしまう、或いは、カラー原稿をモノクロコピ
ーしてしまうといったことも防止できることになる。
【0052】<第2実施形態>以下、第1実施形態の説
明時と同じ符号を用いて、第2実施形態に係るカラーコ
ピー装置の構成、動作を説明する。なお、第2実施形態
に係るカラーコピー装置と、第1実施形態に係るカラー
コピー装置との違いは、スキャナ側コピー制御部22が
実行するプレスキャン制御処理の内容だけであるので、
ここでは、その内容のみを説明することにする。
【0053】図6に、第2実施形態に係るカラーコピー
装置を構成するスキャナ20内に設けられたスキャナ側
コピー制御部22が実行するプレスキャン制御処理の流
れ図を示す。
【0054】図示したように、プレスキャンの実行が指
示された際、スキャナ側コピー制御部22は、画像読取
機構部21に対して、カラー読取モードでの原稿読取を
実行することを指示する(ステップS201)。そし
て、ステップS201或いは後述するステップS204
の実行時刻からの所定時間の経過、及び、原稿読取の完
了のいずれかのイベントが発生するのを待機する(ステ
ップS202)。
【0055】そして、スキャナ側コピー制御部22は、
所定時間が経過した場合(ステップS203;時間経
過)には、原稿種別判定部221から指標値PMAXを
取得する(ステップS204)。次いで、スキャナ側コ
ピー制御部22は、取得したPMAXが規定値未満であ
るか否かを判断する(ステップS205)。このステッ
プS205にてPMAXと比較される規定値は、図5の
ステップS105にてDMAXと比較される規定値と同
じものである。
【0056】PMAXが規定値未満であった場合(ステ
ップS205;YES)、スキャナ側コピー制御部22
は、ステップS202に戻り、ステップS204の実行
時刻からの所定時間の経過、及び、原稿読取の完了のい
ずれかのイベントが発生するのを待機する。一方、PM
AXが規定値以上であった場合(ステップS205;N
O)、スキャナ側コピー制御部22は、画像読取機構部
21に原稿読取動作を中止することを指示する(ステッ
プS206)。そして、スキャナ側コピー制御部22
は、プリンタ10にプレスキャンの終了を通知(ステッ
プS207)して、プレスキャン制御処理を終了する。
【0057】また、スキャナ側コピー制御部22は、P
MAX≧規定値が成立することなく(ステップS205
で“NO”側への分岐が行なわれることなく)、画像読
取機構部21による原稿読取が完了した際(ステップS
203;読取完了)には、ステップS207にて、プリ
ンタ10にプレスキャンの終了を通知した後、プレスキ
ャン制御処理を終了する。
【0058】すなわち、第1実施形態のカラーコピー装
置は、コピーすべき原稿がモノクロ原稿、カラー原稿の
いずれであっても、プレスキャン時に、スキャナ20に
よって原稿の全てがスキャンされる装置であったのに対
し、第2実施形態のカラーコピー装置は、コピーすべき
原稿がモノクロ原稿であるときにはスキャナ20によっ
て原稿の全てがスキャンされるが、当該原稿がカラー原
稿であるときには、そのことが分かった段階でスキャナ
20のスキャン動作が中止される装置となっている。
【0059】同じカラー原稿に対するプレスキャン制御
処理の完了時にプリンタ10がスキャナ20から取得す
る情報(DMAX、PMAX)は、第1実施形態とこの
第2実施形態とで異なる(第1実施形態は、全ての画素
に関する偏差指標値の最大値、第2実施形態は、一部の
画素に関する偏差指標値の最大値)ことになるが、本実
施形態に係るカラーコピー装置においても、原稿がカラ
ー原稿、モノクロ原稿のいずれであるかが判断されて、
その判断結果に応じた内容のコピー処理が実行されるこ
とには変わりがない。従って、この第2実施形態に係る
カラーコピー装置によっても、第1実施形態に係るカラ
ーコピー装置と同様に、ユーザに各種のコピーを行ない
易い環境を提供できることになる。
【0060】なお、第1、第2実施形態のカラーコピー
装置のいずれが優れたものであるかを一概に言うことは
できない。ただし、第2実施形態のカラーコピー装置が
第1実施形態のカラーコピー装置よりも劣っている点
は、スキャナ側コピー制御部22の構成が若干複雑にな
るという点だけであり、また、第2実施形態のカラーコ
ピー装置は、第1実施形態のカラーコピー装置よりもコ
ピーに要する時間が短い装置となっていることを考慮す
ると、第2実施形態のカラーコピー装置の方が優れた装
置となっていると言うことが出来る。
【0061】<第3実施形態>図7に、本発明の第3実
施形態に係るカラーコピー装置の構成を示す。図示した
ように、本発明の第3実施形態に係るカラーコピー装置
は、プリンタ60とスキャナ70とコピー操作装置80
とで構成された装置である。なお、図示は省略してある
が、このカラーコピー装置も、第1実施形態に係るカラ
ーコピー装置と同様に、キャビネットを利用して一体化
された形で使用される。
【0062】第3実施形態に係るカラーコピー装置を構
成するプリンタ60は、一般に市販されているカラー印
刷が可能なプリンタである。また、スキャナ70は、一
般に市販されているカラー原稿を読み取れるスキャナで
ある。
【0063】コピー操作装置80は、コピー操作装置3
0と同様の外観を有する装置である。ただし、コピー操
作装置80は、図示してあるように、プリンタ60とス
キャナ70とに接続される装置となっている。また、コ
ピー操作装置80は、画像処理部123相当のASIC
が搭載されているととともに、コピー操作装置30に搭
載されているメモリよりも大容量のメモリが搭載された
装置となっている。
【0064】そして、コピー操作装置80は、コピー操
作装置30と同様に、通常は、所定内容の基本画面を、
タッチスクリーン81に表示しており、タッチパネルや
キー操作部82に対して有効な操作が行なわれたことを
検出した際には、タッチスクリーン31に別画面を表示
する処理や、画面の表示内容を変更する処理を行なう。
ただし、コピー操作装置80は、スタートボタンが押下
されたときには、コピー開始指示をプリンタ60に対し
て送信するのではなく、図8にその手順を示したコピー
制御処理を実行するように構成されている。なお、この
図のコピー制御処理は、ADF70aに原稿がセットさ
れており、かつ、コピーモードが原稿自動判別モードと
されており(モノクロコピーモードの選択が行われてお
らず)、かつ、複数部コピー等の特殊な設定がなされて
いない状態で、スタートボタンが押下された際に実行さ
れるものである。
【0065】すなわち、コピー操作装置80は、スター
トボタンが押下された際、スキャナ70に、ADF70
a内にセットされている原稿を1枚原稿台上に供給する
ことを指示する(ステップS301)。次いで、コピー
操作装置80は、カラー読取モードでの原稿読取の実行
をスキャナ70に指示(ステップS302)し、その指
示を受けたスキャナ70が出力するカラー画像データ
を、内部に(内蔵するメモリ上に)取り込みつつ、原稿
がカラー原稿かモノクロ原稿であるかを把握するための
原稿種別判定処理を行なう(ステップS303)。
【0066】図9に、原稿種別判別処理の流れ図を示
す。
【0067】図示したように、原稿種別判別処理の開始
時、コピー操作装置80は、変数Cと変数nとをそれぞ
れ“0”に初期化する(ステップS401)。なお、後
述する説明から明らかとなるが、変数Cは、偏差指標値
が特定の条件を満たしている画素の数が記憶される変数
となっており、変数nは、画素を識別するための情報が
記憶される変数となっている。
【0068】次いで、コピー操作装置80は、n番目の
画素のR値Rn、G値Gn及びB値Bnから、|Rn−
Gn|、|Gn−Bn|、|Bn−Rn|を求め、求め
た3種の値の最大値、すなわち、偏差指標値を、変数D
に記憶する(ステップS402)。その後、コピー操作
装置80は、Dが第1所定値DT未満であるか否かを判
断する(ステップS403)。この第1所定値DTは、
第1、第2実施形態における規定値に相当する値であ
る。
【0069】そして、コピー操作装置80は、Dが第1
所定値DT未満であった場合(ステップS403;YE
S)には、nに“1”を加算する(ステップS40
6)。次いで、コピー操作装置80は、値を変更したn
が原稿1枚分の総画素数nmaxを超えているか否かを判
断(ステップS407)し、nがnmax以下であった場
合(ステップS407;NO)には、ステップS402
に戻り、次の画素に関する処理を開始する。なお、コピ
ー操作装置80は、このステップS402〜S407か
らなるループ処理を、スキャナ70からのカラー画像デ
ータ入力に同期した形で実行するように構成されてい
る。
【0070】また、ある画素に関して算出したDが第1
所定値DT以上であった場合(ステップS403;N
O)、コピー操作装置80は、Cに“1”を加算する
(ステップS406)。そして、コピー操作装置80
は、Cが予め設定されている第2所定値CT以上である
か否かを判断(ステップS405)し、Cが第2所定値
T未満であった場合(ステップS405;NO)に
は、ステップS406からの処理を実行する。一方、C
が第2所定値CT以上であった場合(ステップS40
5;YES)、コピー操作装置80は、原稿がカラー原
稿であると判定(ステップS408)して(その旨を記
憶して)、原稿種別判定処理を終了する。なお、ステッ
プS405にて“YES”側の分岐が行われた場合、原
稿種別判定処理の完了後、ステップS303において、
スキャナ70からカラー画像データを取りこむ処理のみ
が続行されることになる。
【0071】また、C≧CTが成立することなく、nが
maxを超えた場合(ステップS407;YES)、コ
ピー操作装置80は、原稿がモノクロ原稿であると判定
(ステップS409)して、原稿種別判定処理を終了す
る。なお、この場合は、ステップS303の処理も同時
に終了することになる。
【0072】図8に戻って、コピー制御処理の説明を続
ける。
【0073】ステップS303の処理が完了した際(1
ページ分の画像データの取り込みが完了し、かつ、原稿
種別判別処理が終了した際)、コピー操作装置80は、
原稿種別判別処理において原稿がカラー原稿であると判
定していた場合(ステップS304;YES)には、取
り込んであるカラー画像データに基づき、そのカラー画
像データが表しているカラー画像をカラーモードで印刷
させるためのカラー印刷データを生成してプリンタ60
に供給する(ステップS305)。
【0074】一方、原稿種別判別処理において原稿がモ
ノクロ原稿であると判定していた場合(ステップS30
4;NO)、コピー操作装置80は、内蔵するメモリ上
に取り込んであるカラー画像データに基づき、そのカラ
ー画像データが表しているカラー画像をモノクロ化した
画像をモノクロモードで印刷させるためのモノクロ印刷
データを生成してプリンタ60に供給する(ステップS
306)。
【0075】ステップS305或いはステップS306
の処理により、1枚の印刷物(原稿のコピー)をプリン
タ60に生成させた後、コピー操作装置80は、スキャ
ナ70に原稿台上の原稿の排出を指示する(ステップS
307)。次いで、コピー操作装置80は、スキャナ7
0との間で情報交換を行なうことにより、ADF70a
内に原稿が残っているか否かを判断(ステップS30
8)し、ADF70a内に原稿が残っていた場合(ステ
ップS308;NO)には、ステップS301に戻り、
上記した一連の処理を、次の原稿に対して行なう。
【0076】そして、ADF70a内に原稿がなくなっ
たことを認識したときに(ステップS308;YES)
に、コピー操作装置80は、コピー制御処理を終了す
る。
【0077】このように、第3実施形態に係るカラーコ
ピー装置も、原稿がカラー原稿、モノクロ原稿のいずれ
であるかを判断して、その判断結果に応じた内容のコピ
ー処理を実行できる装置となっている。従って、本カラ
ーコピー装置のユーザは、カラー原稿とモノクロ原稿と
を混在させた書類をそのままADF70aにセットして
スタートボタンを押すだけで、カラー原稿についてはカ
ラーコピーを含み、モノクロ原稿についてはモノクロコ
ピーを含むコピー書類を得られることになる。また、本
カラーコピー装置によれば、ユーザが、誤って、モノク
ロ原稿をカラーコピーしてしまう、或いは、カラー原稿
をモノクロコピーしてしまうといったことも防止できる
ことになる。
【0078】また、第3実施形態に係るカラーコピー装
置は、偏差指標値が第1所定値DT以上の画素が、第2
所定数CT個、見出されたときに、原稿がカラー原稿で
あると判定される装置になっているので、モノクロ原稿
がカラー原稿であると誤って判定されることがより少な
い装置として機能することになる。さらに、第3実施形
態に係るカラーコピー装置は、1回しか、原稿のスキャ
ンが行われない装置であるので、原稿を移動させて画像
データを生成するタイプのスキャナ(FAXで用いられ
ているようなスキャナ)を利用して実現できる装置とも
なっている。
【0079】<変形形態>各実施形態のカラーコピー装
置は、カラーコピーモード(原稿の種別によらず、カラ
ーコピー処理が行われるモード)を持たないものであっ
たが、カラーコピーモードをユーザが選択することも出
来るようにカラーコピー装置を構成しておいても良い。
また、第1、第2実施形態に係るカラーコピー装置に、
第3実施形態のカラーコピー装置で用いられている技術
(偏差指標値が第1所定値以上の画素が、第2所定数
個、見出されたときに、原稿がカラー原稿であると判定
する技術)を適用しても良い。また、第3実施形態に係
るカラーコピー装置は、スキャナ70からのカラー画像
データの入力(画素データの入力)に同期した形の原稿
種別判別処理が行なわれる装置であったが、何ライン分
かのカラー画像データの取りこみが完了するたびに、そ
のデータについてステップS403〜S407のような
処理が行なわれるように、カラーコピー装置を構成して
おいても良い。
【0080】各実施形態に係るカラーコピー装置は、偏
差指標値を、一定値(規定値、第1所定値)と比較する
装置であったが、偏差指標値と比較される値を、(R+
G+B)値の関数としておいても良い。また、各実施形
態に係るカラーコピー装置は、3つの装置を組み合わせ
た装置であったが、各実施形態に係るカラーコピー装置
で用いられている技術を利用して、1つの筐体を有する
カラーコピー装置を実現しても良い。
【0081】
【発明の効果】本発明によれば、従来のカラーコピー装
置よりもユーザにとって使い易いカラーコピー装置を得
ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るカラーコピー装置
の外観図である。
【図2】第1実施形態に係るカラーコピー装置の構成図
である。
【図3】第1実施形態に係るカラーコピー装置を構成す
るスキャナが備える原稿種別判別部の動作を説明するた
めのタイミングチャートである。
【図4】第1実施形態に係るカラーコピー装置を構成す
るプリンタが備えるプリンタ側コピー制御部の構成図で
ある。
【図5】第1実施形態に係るカラーコピー装置を構成す
るプリンタにて実行されるコピー制御処理の流れ図であ
る。
【図6】本発明の第2実施形態に係るカラーコピー装置
を構成するスキャナにて実行されるプレスキャン制御処
理の流れ図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係るカラーコピー装置
の構成図である。
【図8】第3実施形態に係るカラーコピー装置を構成す
るコピー操作装置にて実行されるコピー制御処理の流れ
図である。
【図9】第3実施形態に係るカラーコピー装置を構成す
るコピー操作装置にて実行される原稿種別判定処理の流
れ図である。
【符号の説明】
10、60 プリンタ 11 制御部 12 印刷機構 20、70 スキャナ 21 画像読取機構 21a、70a ADF 22 スキャナ側コピー制御部 30、80 コピー操作装置 31、81 タッチスクリーン 32、82 テンキー部 113 CPU 114、122、126 RAM 115 メモリ制御部 116 第1色変換部 117 ROM 123 画像処理部 124 第2色変換部 125 スキャナI/F部 121 プリンタI/F部 221 原稿種別判定部
フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DB01 FA22 FA28 FB05 FB07 FB19 FD08 GA12 GA14 GA20 GA23 GB15 GB16 ZA07 2H030 AD07 AD12 BB02 BB63 5C062 AA05 AB17 AB22 AC58 AE03 5C079 HA13 HB01 JA04 LA03 LA05 LA31 MA01 MA11 NA17 PA02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モノクロ印刷物の生成に適したモノクロ
    モードによる印刷処理と、カラー印刷物を生成するため
    のカラーモードによる印刷処理とを実行可能な印刷手段
    と、 原稿を走査することによりその原稿上の画像を表すカラ
    ー画像データを所定量ずつ生成する読取処理と、原稿を
    走査することによりその原稿上の画像を表すモノクロ画
    像データを所定量ずつ生成する読取処理とを実行可能な
    読取手段と、 コピーを生成すべき原稿上の画像を表すカラー画像デー
    タを前記読取手段に生成させ、当該カラー画像データに
    基づき前記原稿がカラー原稿であるかモノクロ原稿であ
    るかを判定する原稿種別判定手段と、 前記原稿種別判定手段によって前記原稿がモノクロ原稿
    であると判定されたときには、前記コピーを生成すべき
    原稿上の画像を表すモノクロ画像データを前記読取手段
    に生成させるとともに、そのモノクロ画像データに基づ
    く前記モノクロモードでの印刷処理を前記印刷手段に実
    行させ、前記原稿種別判定手段によって前記原稿がカラ
    ー原稿であると判定されたときには、前記原稿上の画像
    を表すカラー画像データを前記読取手段に生成させると
    ともに、そのカラー画像データに基づく前記カラーモー
    ドでの印刷処理を前記印刷手段に実行させるコピー生成
    制御手段とを備えることを特徴とするカラーコピー装
    置。
  2. 【請求項2】 前記原稿種別判定手段は、 前記読取手段によって1画素分のカラー画像データが生
    成される度に、その画素の色の無彩色からの隔たりを表
    す値を演算し、演算によって得られた値が現に保持して
    いる指標値よりも大きかった場合には、その演算によっ
    て得られた値を新たな指標値として保持する指標値保持
    回路と、 この指標値保持回路に保持された指標値と規定値との大
    小関係を判定することにより、前記原稿がカラー原稿で
    あるかモノクロ原稿であるかを判定する判定手段とを含
    むことを特徴とする請求項1記載のカラーコピー装置。
  3. 【請求項3】 前記読取手段は、RGB値で各画素の色
    が示されたカラー画像データを生成し、 前記原稿種別判定手段の指標値保持回路は、画素の色の
    無彩色からの隔たりを表す前記値として、その画素のR
    値からG値を減じた値の絶対値、その画素のG値からB
    値を減じた値の絶対値、及び、その画素のB値からR値
    を減じた値の絶対値の中の最大値を演算することを特徴
    とする請求項2記載のカラーコピー装置。
  4. 【請求項4】 前記原稿種別判定手段は、前記読取手段
    が第1所定数の画素分のカラー画像データを生成する度
    に、当該第1所定数の画素の中にその色が有彩色である
    とみなせる画素が含まれているか否かを調査する調査処
    理を実行し、当該調査処理の処理対象となった前記第1
    所定数の画素の中にその色が有彩色であるとみなせる第
    2所定数の画素が含まれていた場合には、前記原稿がカ
    ラー原稿であると判定するとともに、前記読取手段に動
    作の中止を指示し、前記読取手段に動作の中止を指示す
    ることなく前記読取手段が前記原稿上の全画像を表すカ
    ラー画像データの生成を完了したときに、前記原稿がモ
    ノクロ原稿であると判定することを特徴とする請求項1
    記載のカラーコピー装置。
  5. 【請求項5】 モノクロ印刷物の生成に適したモノクロ
    モードによる印刷と、カラー印刷物を生成するためのカ
    ラーモードによる印刷とを実行可能な印刷手段と、 コピーを生成すべき原稿を読みとってその原稿上の画像
    を表すカラー画像データを生成する読取手段と、 前記読取手段により生成されたカラー画像データに基づ
    き前記原稿がカラー原稿であるかモノクロ原稿であるか
    を判定する原稿種別判定手段と、 前記原稿種別判定手段によって前記原稿がカラー原稿で
    あると判定された場合には、前記読取手段によって生成
    された前記カラー画像データに基づく前記カラーモード
    での印刷処理を前記印刷手段に実行させ、前記原稿種別
    判定手段によって前記原稿がモノクロ原稿であると判定
    された場合には、前記読取手段によって生成された前記
    カラー画像データに基づく前記モノクロモードでの印刷
    処理を前記印刷手段に実行させるコピー生成制御手段と
    を備えることを特徴とするカラーコピー装置。
JP2001037907A 2001-02-15 2001-02-15 カラーコピー装置 Pending JP2002247382A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001037907A JP2002247382A (ja) 2001-02-15 2001-02-15 カラーコピー装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001037907A JP2002247382A (ja) 2001-02-15 2001-02-15 カラーコピー装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002247382A true JP2002247382A (ja) 2002-08-30

Family

ID=18900975

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001037907A Pending JP2002247382A (ja) 2001-02-15 2001-02-15 カラーコピー装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002247382A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7307758B2 (en) 2002-11-14 2007-12-11 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming apparatus and image forming method
US7403308B2 (en) 2002-11-14 2008-07-22 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming apparatus
US8134737B2 (en) 2002-10-03 2012-03-13 Seiko Epson Corporation Printing apparatus and printing method

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8134737B2 (en) 2002-10-03 2012-03-13 Seiko Epson Corporation Printing apparatus and printing method
US7307758B2 (en) 2002-11-14 2007-12-11 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming apparatus and image forming method
US7403308B2 (en) 2002-11-14 2008-07-22 Kabushiki Kaisha Toshiba Image forming apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4717906B2 (ja) 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、プログラム及び記憶媒体
JP5039736B2 (ja) 画像処理装置、制御方法、及びプログラム
JP3101304B2 (ja) 画像処理装置
JP6193589B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法ならびに画像処理方法を実行するプログラム
JP2007097171A (ja) 画像形成装置及び減色印刷方法
US20070086068A1 (en) Image processing apparatus
JP2007082033A (ja) 画像読取装置、画像形成装置及び画像読取制御方法
US7426061B2 (en) Color image processing device and color image processing method
KR20080086326A (ko) 팩스 기능을 갖는 화상 형성 장치
JP5825913B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法並びにプログラム
JP4903851B2 (ja) 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび記録媒体
JP2009088714A (ja) 画像形成装置
JP2002247382A (ja) カラーコピー装置
JP4154294B2 (ja) 画像処理装置および画像処理装置における表示方法およびプログラムおよび記憶媒体
US20070024920A1 (en) Image processing device, image formation device, and image processing method
JP2003333267A (ja) 通信端末装置及びサーバ装置
JP2002163089A (ja) 画像形成システム
JP2007047667A (ja) 画像形成装置
US20040169877A1 (en) Image forming apparatus and method for visually displaying image data of various data formats
JP6333592B2 (ja) 画像処理装置
US20040085584A1 (en) Image forming apparatus and image forming method
JPH09130570A (ja) 画像形成装置
US6307960B1 (en) Color image reading apparatus and color image reading method
JP5371687B2 (ja) 画像表示装置、画像形成装置、画像表示方法、コンピュータプログラム及び記録媒体
JP2002044334A (ja) 画像処理装置