JP4154294B2 - 画像処理装置および画像処理装置における表示方法およびプログラムおよび記憶媒体 - Google Patents

画像処理装置および画像処理装置における表示方法およびプログラムおよび記憶媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばコピー機能およびプリンタ機能を有する画像処理装置および画像処理装置における表示方法およびプログラムおよび記憶媒体等に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、磁気カードやID番号を管理する管理装置を備えた複写機がある。この種の複写機においては、ユーザによるコピーに際して、上記の管理装置において部門別コピー枚数の管理等を行っている。また、近年では、ファクシミリ(FAX)機能やプリンタ機能を併せ持つマルチファンクション機器(MultiFunctionPeripheral機器、以下MFP機器)が開発されている。この種のMFP機器に関しては、FAX受信出力やプリンタ出力枚数を別々に管理できるものや、コピー出力とプリント出力を同一の部門情報によって管理するものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、MFP機器においては従来の複写機とは異なる出力パス(例えば、他のMFP機器で読み込んだ画像を出力する、スキャンを行った原稿の画像データをFAXやE−Mailで送信する、MFP機器内のハードディスクにスキャナで読み込んだ画像やホストコンピュータから送信された画像やFAXで受信した画像を蓄積し、ユーザが必要な時に読み出す等)で画像を入力・出力することが提案されつつあるが、出力枚数を同一部門情報として一元的に管理することがますます難しくなってきている。
【0004】
これらのパスをまとめると、例えば以下の3つに集約される。
【0005】
・自機でスキャンしたが自機での出力は行わない(他へ送信)
・自機でスキャンしていないが(外部から受信)自機で出力を行う
・自機でスキャンして自機で出力する
これら3つのパスを同一部門情報として管理を行おうとすると以下の4つのカウンタを独立で持っている必要がある。
【0006】
・自機でスキャンを行った枚数
・外部から受信した画像を出力した枚数
・外部へ送信した画像枚数
・自機でスキャンした画像を出力した枚数
そして、これらの4つのカウンタ情報を使用者に対して随時通知する必要がある。
【0007】
しかしながら、同一部門情報とはいえ常時、全てのカウンタ情報を操作部に表示することは、使用者が部門情報を参照する際に、迅速に所望のカウンタ情報を得ることを阻害してしまうという問題点が考えられる。まして、今後、ますます入力・出力のパスが複雑になり、より多くのカウンタを保持せざるを得なくなった場合に、この問題はさらに重大になってくることが予想される。
【0008】
また、カウンタの値により部門毎の課金を行うのが通常である。従来では、自機でスキャンを行った枚数や自機でスキャンした画像を出力した枚数等は原稿や用紙という物理的な資源が介在したためカウントアップの指針がはっきりしユーザも納得できていた。
【0009】
しかしながら、最近提案されつつあるボックスや送信機能における、スキャナで読み取られた画像、或いはボックス内に蓄積された画像を外部に送信する場合のカウントアップにおいては、画像圧縮を行う、解像度を指定する、複数の画像が結合されている、ファイル形式等、送信画像の形式も多く、その上、画像をファックスで送信、電子メールに添付する、ファイルとして特定のディレクトリに配置するというようにその送信方法も多いため、カウントアップの指針を明確に決めなければユーザにとって不満要素となる上、MFP機器のカウント部を開発する者にとっても仕様が複雑化し、開発が困難になってしまうという問題点が予想される。
【0010】
また、MFP機器においては、入力(スキャン)と出力がそれぞれ非同期で行えるため、特にカウンタが上限値に達してしまった場合の処理が困難になるという問題点が考えられる。
【0011】
例えば、自機で入力し自機で出力を行うローカルコピーを例にとると、
・入力は完了したがプリントで上限に達してしまった
・入力の途中で入力カウンタが上限に達してしまった
・入力の途中で入力カウンタが上限に達してしまったがプリントも途中まで行った等、上限値で処理が中断したという状況でも様々なパターンがあり、予期せずにカウンタが上限に達してしまうと、その後、作業を再開させるために使用者は、処理が中断した理由と処理再開方法まで考慮して処理を続行しなければならず、使用者にとって非常に使い勝手が悪くなっていたという問題点が考えられる。
【0012】
さらに、それぞれのカウンタに上限値が設定されている場合、いずれのカウンタが上限値に達して出力が止められたかが分かり難い上に、いずれかのカウンタが上限値に達した場合でも、残りの上限値に達していないカウンタだけで動作が可能なモードが存在すれば、そのモードに関しては処理が可能である。そのため、使用者に対して分かりやすくカウンタ情報を伝えてあげなければ、いずれかのカウンタが上限に達して一旦作業が中断してしまうと、その後作業を再開するのが容易ではないという問題点も考えられる。
【0013】
本発明は、上述したような問題を解決した画像処理装置および画像処理装置の管理情報表示方法およびシステムの制御方法およびシステムおよびプログラムおよび記憶媒体等を提供することを目的とする。
【0014】
そして、本発明は、色々な機能、モードを有しているが故に利用者にとって管理しにくくなったり操作性が低下してしまう等の問題が生じるのを未然に防止でき、利用者にとって管理しやすい、使い勝手がよい、画像処理装置及び画像処理装置の管理情報表示方法およびシステムの制御方法およびシステムおよびプログラムおよび記憶媒体等を提供することを目的とする。
【0015】
そして、本発明は、複数の入力・出力のパスを用いて実行する複数の画像入出力処理を複数のカウンタ情報により管理する場合でも、該複数のカウンタ情報通知の使用者に対する認識を容易にできる、画像処理装置および画像処理装置の管理情報表示方法およびシステムの制御方法およびシステムおよびプログラムおよび記憶媒体等を提供することを目的とする。
【0016】
そして、本発明は、例えば、同一管理部門に属する複数のカウンタの中から、設定モードに対して残枚数が必要であるいずれかのカウンタを選択して操作部上に表示し、カウンタが上限値に達してしまった場合には、アラートを出して処理続行不可能を通知することにより、使用者に対してのカウンタ情報の認識を容易にし、また外部へ送信した画像枚数については、重量カウント(例えば、バイト数のカウント)を行い、カウントアップの指針を明確且つ公平にすることにより、ユーザの不満要素を取り除くと共に、開発者の開発工数も軽減することができる、画像処理装置および画像処理装置の管理情報表示方法およびシステムの制御方法およびシステムおよびプログラムおよび記憶媒体等を提供することを目的とする。
【0017】
そして、本発明は、例えば、使用者が入力または出力したいモードや置数を設定した時点で、複数のカウンタの中から使用者が設定したモードに対して残枚数が必要であるカウンタを特定し、また設定されたモードや置数から入力,出力されるであろう枚数の最小値を算出し、その最小値と特定されたカウンタの残枚数を比較して、その設定のまま処理を開始するとカウンタ値が上限を超える場合には、使用者に通知して、設定変更を促すことにより、処理途中でカウンタの上限に達することを事前に使用者に明確に認識させ、使用者の意志によって設定の変更を行うことができ、使用者にとって煩わしい再開作業そのものの発生を防止することができると共に、上限値に達すると分かっていて使用者の意志で処理を続行した場合にも、事前に処理の再開を使用者に考慮させることができ、カウンタが処理途中に上限値に達した後の作業再開に関する使用者の負荷を軽減させることができる、画像処理装置および画像処理装置の管理情報表示方法およびシステムの制御方法およびシステムおよびプログラムおよび記憶媒体等を提供することを目的とする。
【0018】
そして、本発明は、例えば、同一管理部門に属する複数のカウンタの中からユーザが設定したモードに応じて、操作部上に表示が可能なカウンタの数だけ表示すべきカウンタを選択、また複数の候補から選択する場合にはカウンタが上限値に近い方より表示することにより、使用者に対してのカウンタ情報の認識を容易にすることができ、また、いずれかのカウンタが上限値に達してしまった場合には、上限値に達していないカウンタだけでは実現できないモードを実行しようとした時にアラートを出力して処理続行不可能を通知し、上限値に達していないカウンタだけで処理が実現できればその処理を行うようにし、いずれかのカウンタが上限値に達した場合の作業再開を容易にすることができる、画像処理装置および画像処理装置の管理情報表示方法およびシステムの制御方法およびシステムおよびプログラムおよび記憶媒体等を提供することを目的とする。
【0019】
そして、本発明は、例えば、本発明の第4の目的は、同一管理部門に属する複数のカウンタの中から最も上限値に近いものだけを操作部上に表示し、使用者に対してのカウンタ情報の認識を容易にし、いずれかのカウンタが上限値に達してしまった場合には、上限値に達していないカウンタだけでは実現できないモードを実行しようとしたときにアラートを出力して処理続行不可能を通知し、且つ上限値に達していないカウンタだけで実現できるモードの実行を容易にするよう、上限値に達していないカウンタの中で最も上限値に近いものを操作部上に表示し、いずれかのカウンタが上限値に達した後の作業を容易にすることができる、画像処理装置および画像処理装置の管理情報表示方法およびシステムの制御方法およびシステムおよびプログラムおよび記憶媒体等を提供することを目的とする。
【0020】
本発明に係る第1の発明は、原稿上の画像読み取って、当該画像に基づく画像データを生成する読取手段、画像データに基づいて記録媒体に画像形成する画像形成手段、所定の通信媒体を介して画像データを送受信する通信手段、前記読取手段により生成された画像データ又は前記通信手段により受信した画像データを記憶する記憶手段、使用者を特定するためのID管理するID管理手段、複数の画像処理モードからいずれかの画像処理モードを設定する第1の設定手段、前記第1の設定手段により設定される画像処理モードに応じた画像入力処理及び画像出力処理を実行するために前記読取手段,前記画像形成手段,前記通信手段,及び前記記憶手段を制御する制御手段、前記制御手段により実行される画像入力処理及び画像出力処理をそれぞれ複数の形態に分類し、該複数の形態でそれぞれ処理された画像分量を示す複数の枚数情報を、前記ID毎に区別して管理する枚数管理手段、前記ID毎に、前記複数の枚数情報の上限値をそれぞれ設定する第2の設定手段前記第1の設定手段により設定された画像処理モードに応じて前記複数の枚数情報から少なくとも1つの枚数情報を選択し、該選択された枚数情報及びその枚数情報に対応する上限値を示す情報を表示部に表示させる表示制御手段を有することを特徴とする。
【0021】
本発明に係る第2の発明は、前記表示制御手段は、前記複数の枚数情報から、前記第1の設定手段により設定された画像処理モードにおいて実行される画像入力処理及び画像出力処理に対応する枚数情報を選択し、該選択された枚数情報及びその枚数情報に対応する上限値を示す情報を前記表示部に表示させることを特徴とする。
【0022】
本発明に係る第3の発明は、前記表示制御手段は、前記第1の設定手段により設定された画像処理モードにおいて実行される画像入力処理及び画像出力処理に対応する枚数情報のうち、最も上限値に近い枚数情報を選択し、該選択された枚数情報及びその枚数情報に対応する上限値を示す情報を前記表示部に表示させることを特徴とする。
【0023】
本発明に係る第4の発明は、 前記表示制御手段は、前記第1の設定手段により設定された画像処理モードにおいて実行される画像入力処理及び画像出力処理に対応する枚数情報が複数存在する場合には、該数の枚数情報を前記表示部に表示させることを特徴とする。
【0024】
本発明に係る第5の発明は、前記表示制御手段は、前記第1の設定手段により設定された画像処理モードにおいて実行される画像入力処理及び画像出力処理に対応する枚数情報が複数存在し、且つ前記表示部に表示可能な数を上回る場合には、該数の枚数情報の中から上限値に近い方から表示可能な数だけ前記表示部に表示させることを特徴とする。
【0025】
本発明に係る第6の発明は、前記枚数管理手段は、前記制御手段により実行される画像入力処理及び画像出力処理を白黒モードとカラーモードの区別を含む複数の形態に分類し、該複数の形態でそれぞれ処理された画像分量を示す複数の枚数情報を、前記ID毎に区別して管理することを特徴とする。
【0026】
本発明に係る第7の発明は、前記表示制御手段は、実行される画像入力処理及び画像出力処理が白黒モードかカラーモードか不確定な画像処理モードが設定されている場合には、前記画像処理モードに対応する白黒モードの枚数情報及びカラーモードの枚数情報のうち、上限値により近い枚数情報を前記表示部に表示させることを特徴とする。
【0027】
本発明に係る第8の発明は、前記表示制御手段は、実行される画像入力処理及び画像出力処理が白黒モードかカラーモードか不確定な画像処理モードが設定されている場合には、白黒モードかカラーモードかが確定した時点で、確定したモードに応じた枚数情報を前記表示部に表示させることを特徴とする。
【0029】
本発明に係る第の発明は、前記表示制御手段は、前記第1の設定手段により設定された画像処理モードに応じて選択された枚数情報及びその枚数情報に対応する上限値を示す情報に加えて、当該情報が示す上限値から当該枚数情報が示す枚数を減じた値を前記表示部に表示させることを特徴とする。
【0030】
本発明に係る第10の発明は、前記複数の枚数情報は、前記読取手段により読み取られた原稿の枚数を示す原稿枚数情報,前記読取手段により生成された画像データに基づいて前記画像形成手段により画像が形成されて出力された出力枚数情報,前記通信手段により所定の通信媒体を介して受信した画像データに基づいて前記画像形成手段により画像が形成されて出力された出力枚数情報,及び前記通信手段により所定の通信媒体を介して送信した画像の枚数を示す画像枚数情報を含むことを特徴とする。
【0031】
本発明に係る第11の発明は、前記枚数管理手段は、前記通信手段により所定の通信媒体を介して送信した画像枚数を、送信した画像データ量に応じてカウントし、前記画像枚数情報として管理することを特徴とする。
【0032】
本発明に係る第12の発明は、前記枚数管理手段は、前記通信手段により所定の通信媒体を介して送信した画像枚数を、送信した画像データ量の積算値を所定ので除算することによりカウントすることを特徴とする。
【0033】
本発明に係る第13の発明は、前記所定のを設定するための第3の設定手段を有することを特徴とする。
【0034】
本発明に係る第14の発明は、前記第1の設定手段により設定された画像処理モードに対応する枚数情報が示す枚数が既に上限値に達している場合に、処理不可能である旨を使用者に通知する第1の通知手段を有することを特徴とする。
【0035】
本発明に係る第15の発明は、前記第1の設定手段により設定された画像処理モードに対応する枚数情報が示す枚数が既に上限値に達している場合であっても、当該上限値に達した枚数情報に対応しない画像処理モードに応じた画像入力処理または画像出力処理は実行可能であることを特徴とする。
【0036】
本発明に係る第16の発明は、前記第1の設定手段により設定された画像処理モードにおいて実行される画像出力処理により出力される部数を設定する第4の設定手段と、
前記第1の設定手段により設定された画像処理モード及び前記第4の設定手段により設定された部数に基づいて、実行される画像出力処理により出力されるであろう枚数の最小値を算出し、該算出される最小値と前記第1の設定手段により設定された画像処理モードに対応する枚数情報が示す枚数とを比較して、その設定のまま処理を開始すると枚数情報が上限値を超えてしまう場合には、前記対応する枚数情報が上限値を超える旨を使用者に通知する第2の通知手段と、を有することを特徴とする。
【0037】
本発明に係る第17の発明は前記第2の通知手段により、前記対応する枚数情報が上限値を超える旨が通知された場合に、該設定のまま処理を開始するかまたは設定変更するかを選択する選択手段を有することを特徴とする。
【0038】
本発明に係る第18の発明は、前記第2の通知手段を有効又は無効に設定する第5の設定手段を有することを特徴とする。
【0039】
本発明に係る第19の発明は、原稿上の画像を読み取って、当該画像に基づく画像データを生成する読取手段と、画像データに基づいて記録媒体に画像形成する画像形成手段と、所定の通信媒体を介して画像データを送受信する通信手段と、前記読取手段により生成された画像データ又は前記通信手段により受信した画像データを記憶する記憶手段と、使用者を特定するためのID管理するID管理手段とを有する画像処理装置における表示方法であって、複数の画像処理モードからいずれかの画像処理モードを設定する第1の設定工程と、該設定される画像処理モードに応じた画像入力処理及び画像出力処理を実行する画像処理工程と、実行される画像入力処理及び画像出力処理をそれぞれ複数の形態に分類し、該複数の形態でそれぞれ処理された画像分量を示す複数の枚数情報を、前記ID毎に区別して管理する管理工程と、前記ID毎に、前記複数の枚数情報の上限値をそれぞれ設定する第2の設定工程と、前記設定された画像処理モードに応じて前記複数の枚数情報から少なくとも1つの枚数情報を選択し、該選択された枚数情報及びその枚数情報に対応する上限値を示す情報を表示部に表示させる表示制御工程とを有することを特徴とする。
【0040】
本発明に係る第20の発明は、第19の発明に記載された画像処理装置における表示方法を実行するためのプログラムであることを特徴とする。
【0041】
本発明に係る第21の発明は、第19の発明に記載された画像処理装置における表示方法を実行するためのプログラムを記憶媒体にコンピュータが読み取り可能に記憶させたことを特徴とする。
【0074】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
以下、図面を参照して、例えばコピー機能およびプリンタ機能を有する画像処理装置および画像処理装置の管理情報表示方法およびシステムおよびシステムの制御方法およびプログラムおよび記憶媒体等に好適な、さらに詳しくは、ネットワークを通じて外部へデータを送信する場合の枚数カウント方法と、枚数管理情報を使用者へ通知する方法等について説明する。
【0075】
図1は、本発明の第1実施形態を示す画像処理装置を適用可能な画像入出力システム100の全体構成の一例を示すブロック図である。
【0076】
図において、200はリーダ部(画像入力装置)で、原稿画像を光学的に読み取り、画像データに変換する。このリーダ部200は、原稿を読み取るための機能を持つスキャナユニット210と、原稿用紙を搬送するための機能を持つ原稿給紙ユニット250とで構成される。
【0077】
300はプリンタ部(画像出力装置)で、記録紙を搬送し、その上に画像データを可視画像として印字して装置外に排紙する。このプリンタ部300は、複数種類の記録紙カセットを持つ給紙ユニット360と、画像データを記録紙に転写、定着させる機能を持つマーキングユニット310と、印字された記録紙をソート、ステイプルして機外へ出力する機能を持つ排紙ユニット370とで構成される。
【0078】
110は制御装置で、リーダ部200,プリンタ部300と電気的に接続され、さらにネットワーク(LAN)400を介して、ホストコンピュータ(PC)180,190と接続されている。この制御装置110は、リーダ部200を制御して、原稿の画像データを読み込み、プリンタ部300を制御して画像データを記録用紙に出力してコピー機能を提供する。
【0079】
また、この制御装置110は、リーダ部200から読み取った画像データを、コードデータに変換し、ネットワーク400を介してホストコンピュータへ送信するスキャナ機能、ホストコンピュータからネットワーク400を介して受信したコードデータを画像データに変換し、プリンタ部300に出力するプリンタ機能を提供する。
【0080】
さらに、この制御装置110は、カードリーダ155と通信してカード有無や部門番号を取得し、部門毎のスキャンやプリントの枚数をカウントする。
【0081】
150は操作部で、制御装置110に接続され、液晶タッチパネルで構成され、画像入出力システム100を操作するためのユーザI/Fを提供する。
【0082】
なお、本発明は、システム100とPC180、190等の外部装置、情報処理装置を含む全体をシステムとしてとらえてもよいし、図1のようなシステム形態でも適用出来る。又、リーダ200とプリンタ300とは、同一筐体内に内蔵される一体型の装置(デジタル複写機等)でも良いし、リーダ200とプリンタ300とが互いに独立した別体型の構成でも良い。このように、本発明は、様様な装置・システムの構成、組み合わせ、において適用可能である。
【0083】
図2は、図1に示したリーダ部200及びプリンタ部300の構成を示す断面図であり、図1と同一のものには同一の符号を付してある。
【0084】
リーダ部200において、250は原稿給送ユニットであり、原稿を先頭順に1枚ずつプラテンガラス211上へ給送し、原稿の読み取り動作終了後、プラテンガラス211上の原稿を排出するものである。原稿がプラテンガラス211上に搬送されると、ランプ212を点灯し、そして光学ユニット213の移動を開始させて、原稿を露光走査する。この時の原稿からの反射光は、ミラー214、215、216及びレンズ217によってCCDイメージセンサ(以下CCDという)218へ導かれる。このように、走査された原稿の画像はCCD218によって読み取られる。
【0085】
222はリーダ画像処理部で、CCD218から出力される画像データに所定の処理を施し、後述する図4に示すスキャナI/F140を介して制御装置110へと出力する。
【0086】
プリンタ部300において、352はプリンタ画像処理部で、後述する図4に示すプリンタI/F145を介して制御装置110から送られる画像信号をレーザドライバ317へと出力する。
【0087】
レーザドライバ317は、レーザ発光部313,314,315,316を駆動するものであり、プリンタ画像処理部352から出力された画像データに応じたレーザ光をレーザ発光部313,314,315,316を発光させる。このレーザ光はミラー340,341,342,343,344,345,346,347,348,349,350,351によって感光ドラム325,326,327,328に照射され、感光ドラム325,326,327,328にはレーザ光に応じた潜像が形成される。
【0088】
321,322,323,324は、それぞれブラック(Bk),イエロー(Y),シアン(C),マゼンダ(M)のトナーによって潜像を現像するための現像器であり、現像された各色のトナーは、用紙に転写されフルカラーのプリントアウトがなされる。
【0089】
用紙カセット360,361及び手差しトレイ362のいずれかより、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで給紙された用紙は、レジストローラ333を経て、転写ベルト334上に吸着され、搬送される。そして、感光ドラム325,326,327,328に付着された現像剤を記録紙に転写する。現像剤の乗った記録紙は定着部335に搬送され、定着部335の熱と圧力により現像剤は記像紙に定着される。
【0090】
定着部335を通過した記録紙は排出ローラ336によって排出され、排紙ユニット370は排出された記録紙を束ねて記録紙の仕分けをしたり、仕分けされた記録紙のステイプルを行う。
【0091】
また、両面記録が設定されている場合は、排出ローラ336のところまで記録紙を搬送した後、排出ローラ336の回転方向を逆転させ、フラッパ337によって再給紙搬送路338へ導かれる。再給紙搬送路338へ導かれた記録紙は上述したタイミングで転写ベルト334へ給紙される。
【0092】
なお、本実施形態は主に、画像データをフルカラー処理が可能なリーダ200、プリンタ300等について説明するが、本実施形態はこれに限らず、リーダ200、プリンタ300とが両方とも画像データをモノクロ処理するタイプのものでも良いし、何れか一方の装置・ユニットが、カラー処理可能なものでも良い。このように、様々なタイプのものにおいて本発明は適用できる。
【0093】
<リーダ画像処理部の説明>
図3は、図2に示したリーダ画像処理部222の詳細な構成を示すブロック図である。
【0094】
このリーダ画像処理部222では、プラテンガラス211上の原稿はCCD218に読み取られて電気信号に変換される(CCD218はカラーセンサの場合、RGBのカラーフィルタが1ラインCCD上にRGB順にインラインに乗ったものでも、3ラインCCDで、それぞれRフィルタ,Gフィルタ,BフィルタをそれぞれのCCDごとに並べたものでも構わないし、フィルタがオンチップ化又は、フィルタがCCDと別構成になったものでも構わない)。
【0095】
そして、そのCCD218から出力された電気信号(アナログ画像信号)は、リーダ画像処理部222に入力され、クランプ&Amp.&S/H&A/D部401でサンプルホールド(S/H)され、アナログ画像信号のダークレベルを基準電位にクランプし、所定量に増幅され(上記処理順番は表記順とは限らない)、A/D変換されて、例えばRGB各8ビットのデジタル信号(RGB信号)に変換される。そして、そのRGB信号は、シェーディング部402で、シェーディング補正及び黒補正が施された後、制御装置110へと出力される。
【0096】
なお、ここでは、プリンタ部300がレーザビーム方式である場合を例にして説明したが、レーザビーム方式以外の電子写真方式(例えばLED方式)でも、液晶シャッタ方式、インクジェット方式、熱転写方式、昇華方式でもその他のプリント方式であっても本発明は適用可能である。
【0097】
<制御装置の説明>
図4は、図1に示した制御装置110の構成を示すブロック図である。
【0098】
図において、111はメインコントローラで、主にCPU112とバスコントローラ113と図示しない各種I/Fコントローラ回路とから構成される。
【0099】
CPU112とバスコントローラ113は、制御装置110全体の動作を制御するものであり、CPU112はROM114からROMI/F115を経由して読み込んだプログラムに基づいて動作する。また、このプログラムには、ホストコンピュータから受信したPDL(ページ記述言語)コードデータを解釈し、ラスタイメージデータに展開する動作も記述されており、上記各動作は、ソフトウエアによって処理される。バスコントローラ113は、各I/Fから入出力されるデータ転送を制御するものであり、バス競合時の調停やDMAデータ転送の制御を行う。
【0100】
116はDRAMで、DRAMI/F117によってメインコントローラ111と接続されており、CPU112が動作するためのワークエリアや、画像データを蓄積するためのエリアとして使用される。
【0101】
118はCodecで、DRAM116に蓄積されたラスタイメージデータをMH/MR/MMR/JBIG/JPEG等の方式で圧縮し、また逆に圧縮され蓄積されたコードデータをラスタイメージデータに伸長する。119はSRAMで、Codec118の一時的なワーク領域として使用される。Codec118は、I/F120を介してメインコントローラ111と接続され、DRAM116との間のデータの転送は、バスコントローラ113によって制御されDMA転送される。
【0102】
135はグラフィックプロセッサ(GraphicProcessor)で、DRAM116に蓄積されたラスタイメージデータに対して、画像回転,画像変倍,色空間変換,二値化の処理をそれぞれ行う。SRAM136は、GraphicProcessor135の一時的なワーク領域として使用される。また、SRAM136は、内部に不揮発性のメモリを含み、後述する各種カウンタ等が格納される。GraphicProcessor135は、I/F137を介してメインコントローラ111と接続され、DRAM116との間のデータの転送は、バスコントローラ113によって制御されDMA転送される。
【0103】
121はネットワークコントローラ(NetworkContorller)で、I/F123によってメインコントローラ111と接続され、コネクタ122によって外部ネットワークと接続される。ネットワークとしては一般的にイーサネット(登録商標)があげられる。
【0104】
125は汎用高速バスで、拡張ボードを接続するための拡張コネクタ124とI/O制御部126とが接続される。汎用高速バスとしては、一般的にPCIバスがあげられる。
【0105】
126はI/O制御部で、リーダ部200,プリンタ部300の各CPUと制御コマンドを送受信するための調歩同期シリアル通信コントローラ127が2チャンネル装備されており、I/Oバス128によって外部I/F回路140,145に接続されている。
【0106】
132はパネルI/Fで、LCDコントローラ131に接続され、操作部150上の液晶画面に表示を行うためのI/Fと、ハードキーやタッチパネルキーの入力を行うためのキー入力I/F130とから構成される。
【0107】
操作部150は、液晶表示部と液晶表示部上に張り付けられたタッチパネル入力装置と、複数個のハードキーを有する。タッチパネルまたはハードキーにより入力された信号は前述したパネルI/F132を介してCPU112に伝えられ、液晶表示部はパネルI/F132から送られてきた画像データを表示するものである。液晶表示部には、本画像処理装置の操作における機能表示や画像データ等を表示する。
【0108】
133はリアルタイムクロックモジュールで、機器内で管理する日付と時刻を更新/保存するためのもので、バックアップ用電池134によってバックアップされている。
【0109】
161はE−IDEインタフェースで、外部記憶装置を接続するためのものである。本実施形態においては、このI/Fを介してハードディスクドライブ160を接続し、ハードディスク162へ画像データを記憶させたり、ハードディスク162から画像データを読み込む動作を行う。
【0110】
170は管理装置インタフェースで、画像処理装置と部門毎のスキャン枚数,プリント枚数等の各種枚数情報を管理する管理装置171を接続するための機能ユニットであり、管理装置171へ画像処理装置から制御コマンドを送ったり、管理装置171から画像処理装置へカウンタ情報やイネーブル信号を返信したりするのに使用される。管理装置171は、カードリーダ172と接続され、カード毎に固有の部門情報を取得できる。
【0111】
142,147はコネクタで、それぞれリーダ部200,プリンタ部300に接続され、同調歩同期シリアルI/F(143,148)とビデオI/F(144,149)とから構成される。
【0112】
スキャナI/F140は、コネクタ142を介してリーダ部200と接続され、またスキャナバス141によってメインコントローラ111と接続されており、リーダ部200から受け取った画像に対して所定の処理を施す機能を有し、さらに、リーダ部200から送られたビデオ制御信号をもとに生成した制御信号を、スキャナバス141に出力する機能も有する。また、スキャナバス141からDRAM116へのデータ転送は、バスコントローラ113によって制御される。
【0113】
プリンタI/F145は、コネクタ147を介してプリンタ部300と接続され、またプリンタバス146によってメインコントローラ111と接続されており、メインコントローラ111から出力された画像データに所定の処理を施して、プリンタ部300へ出力する機能を有し、さらに、プリンタ部300から送られたビデオ制御信号をもとに生成した制御信号を、プリンタバス146に出力する機能も有する。また、DRAM116上に展開されたラスタイメージデータのプリンタ部への転送は、バスコントローラ113によって制御され、プリンタバス146、ビデオI/F149を経由して、プリンタ部300へDMA転送される。
【0114】
<スキャナI/Fの画像処理部の説明>
図5は、図4に示したスキャナI/F140の画像処理を担う部分の詳細な構成を示すブロック図である。
【0115】
図に示すように、リーダ部200から、コネクタ142を介して送られる画像信号に対して、つなぎ&MTF補正部601で、CCD218が3ラインCCDの場合、つなぎ処理はライン間の読み取り位置が異なるため、読み取り速度に応じてライン毎の遅延量を調整し、3ラインの読み取り位置が同じになるように信号タイミングを補正し、MTF補正は読み取り速度によって読み取りのMTFが変るため、その変化を補正する。
【0116】
読み取り位置タイミングが補正されたデジタル信号は、入力マスキング部602によって、CCD218の分光特性及びランプ212及びミラー214,215,216の分光特性を補正する。
【0117】
入力マスキング部602の出力は、ACS(オートカラーセレクト)カウント部603及びメインコントローラ111へと送られる。
【0118】
図6は、図5に示したACSカウント部603の構成を示すブロック図である。
【0119】
ここで、オートカラーセレクト(以下ACS)は、原稿がカラーなのか白黒なのかを判断するものである。つまり、画素ごとの彩度を求めてある閾値以上の画素がどれだけ存在するかでカラー判定を行うものである。しかし、白黒原稿であっても、MTF(Modulationtransferfunction)等の影響により、ミクロ的に見るとエッジ周辺に色画素が多数存在し、単純に画素単位でACS判定を行うのは難しい。このACS手法はさまざまな方法が提供されているが、本実施形態ではACSの方法にはこだわらない為、ごく一般的な手法で説明を行う。
【0120】
前記したように、白黒画像でもミクロ的に見ると色画素が多数存在するわけであるから、その画素が本当に色画素であるかどうかは、注目画素に対して周辺の色画素の情報で判定する必要がある。501はそのためのフィルタであり、注目画素に対して周辺画素を参照する為にFIFOの構造をとる。
【0121】
502は領域検出回路で、メインコントローラ111からセットされたレジスタ507〜510に設定された値と、リーダ部200から送られたビデオ制御信号512を元に、ACSをかける領域信号505を作成する回路である。
【0122】
503は色判定部で、ACSをかける領域信号505に基づき、注目画素に対してフィルタ501内のメモリ内の周辺画素を参照し、注目画素が色画素か白黒画素かを決定する為の色判定部である。504はカウンタで、色判定部503が出力した色判定信号の個数を数えるものである。
【0123】
メインコントローラ111は、読み込み範囲に対してACSをかける領域を決定し、レジスタ507〜510に設定する(本実施形態では、原稿に対して独立で範囲を決める構成をとる)。また、メインコントローラ111は、ACSをかける領域内での色判定信号の個数を計数するカウンタの値を、所定の閾値と比較し、当該原稿がカラーなのか白黒なのかを判断する。
【0124】
レジスタ507〜510には、主走査方向、副走査方向それぞれについて、色判定部503が判定を開始する位置、判定を終了する位置を、リーダ部200から送られたビデオ制御信号512に基づいて設定しておく。本実施形態では、実際の原稿の大きさよりもそれぞれ10mm程度小さめに設定している。
【0125】
<プリンタI/Fの画像処理部の説明>
図7は、図4に示したプリンタI/F145の画像処理を担う部分の詳細な構成を示すブロック図である。
【0126】
図に示すように、メインコントローラ111から、プリンタバス146を介して送られる画像信号は、まずLOG変換部701に入力される。LOG変換部701では、LOG変換でRGB信号からCMY信号に変換する。次にモアレ除去部702でモアレが除去される。703はUCR&マスキング部で、モアレ除去処理されたCMY信号はUCR処理でCMYK信号が生成され、マスキング処理部でプリンタの出力にあった信号に補正される。UCR&マスキング部703で処理された信号は、纒竦ウ部704で濃度調整された後、フィルタ部705でスムージング又はエッジ処理される。これらの処理を経て、コネクタ147を介してプリンタ部300へと画像が送られる。
【0127】
<GraphicProcessorの説明>
図8は、図4に示したGraphicProcessor135の詳細な構成を示すブロック図である。
【0128】
図に示すように、GraphicProcessor135は、画像回転,画像変倍,色空間変換,二値化の処理をそれぞれ行うモジュールとして画像回転部801,画像変倍部802,色空間変換部803およびLUT(ルック・アップ・テーブル)804,画像二値化部805を有する。
【0129】
SRAM136は、GraphicProcessor135の各々のモジュールの一時的なワーク領域として使用される。各々のモジュールが用いるSRAM136のワーク領域が競合しないよう、予め各々のモジュールごとにワーク領域が静的に割り当てられているものとする。
【0130】
GraphicProcessor135は、I/F137を介してメインコントローラ111と接続され、DRAM116との間のデータの転送は、バスコントローラ113によって制御されDMA転送される。
【0131】
バスコントローラ113は、GraphicProcessor135の各々のモジュールにモード等を設定する制御、及び各々のモジュールに画像データを転送するためのタイミング制御を行う。
【0132】
<画像回転部の説明>
以下、画像回転部801における処理手順を示す。
【0133】
I/F137を介して、CPU112からバスコントローラ113に画像回転制御のための設定を行う。この設定によりバスコントローラ113は画像回転部801に対して画像回転に必要な設定(たとえば画像サイズや回転方向・角度等)を行う。必要な設定を行った後に、再度、CPU112からバスコントローラ113に対して画像データ転送の許可を行う。この許可に従い、バスコントローラ113はDRAM116もしくは各I/Fを介して接続されているデバイスから画像データの転送を開始する。
【0134】
なお、ここでは回転を行う画像サイズを32画素ラ32ラインとし、又、画像バス上に画像データを転送させる際に24byte(RGB各々8bitで1画素分)を単位とする画像転送を行うものとする。
【0135】
上述のように、32画素ラ32ラインの画像を得るためには、上述の単位データ転送を32ラ32回行う必要があり、且つ不連続なアドレスから画像データを転送する必要がある。(図9参照)
不連続アドレッシングにより転送された画像データは、読み出し時に所望の角度に回転されているように、SRAM136に書き込まれる。例えば、90度反時計方向回転であれば、転送される画像データを、図10に示すようにY方向に書き込んでいく。読み出し時にX方向に読み出すことで、画像が回転される。
【0136】
32画素ラ32ラインの画像回転(SRAM136への書き込み)が完了した後、画像回転部801はSRAM136から上述した読み出し方法で画像データを読み出し、バスコントローラ113に画像を転送する。
【0137】
回転処理された画像データを受け取ったバスコントローラ113は、連続アドレッシングを以て、DRAM116もしくはI/F上の各デバイスにデータを転送する。
【0138】
こうした一連の処理は、CPU112からの処理要求が無くなるまで(必要なページ数の処理が終わったとき)繰り返される。
【0139】
<画像変倍部の説明>
以下に画像変倍部802における処理手順を示す。
【0140】
I/F137を介して、CPU112からバスコントローラ113に画像変倍制御のための設定を行う。この設定によりバスコントローラ113は画像変倍部802に対して画像変倍に必要な設定(主走査方向の変倍率、副走査方向の変倍率、変倍後の画像サイズ等)を行う。必要な設定を行った後に、再度CPU112からバスコントローラ113に対して画像データ転送の許可を行う。この許可に従い、バスコントローラ113はDRAM116もしくは各I/Fを介して接続されているデバイスから画像データの転送を開始する。
【0141】
画像変倍部802は、受け取った画像データを一時SRAM136に格納し、これを入力バッファとして用いて、格納したデータに対して主走査、副走査の変倍率に応じて必要な画素数、ライン数の分の補間処理を行って変倍処理とする。変倍後のデータは再度SRAM136へ書き戻し、これを出力バッファとして画像変倍部802はSRAM136から上述した読み出し方法で画像データを読み出し、バスコントローラ113に転送する。
【0142】
変倍処理された画像データを受け取ったバスコントローラ113は、DRAM116もしくはI/F上の各デバイスにデータを転送する。
【0143】
<色空間変換部の説明>
以下に色空間変換部803における処理手順を示す。
【0144】
I/F137を介して、CPU112からバスコントローラ113に色空間変換制御のための設定を行う。この設定によりバスコントローラ113は色空間変換部803およびLUT(ルック・アップ・テーブル)804に対して色空間変換処理に必要な設定(後述のマトリックス演算の係数、LUT804のテーブル値等)を行う。必要な設定を行った後に、再度CPU112からバスコントローラ113に対して画像データ転送の許可を行う。この許可に従い、バスコントローラ113はDRAM116もしくは各I/Fを介して接続されているデバイスから画像データの転送を開始する。
【0145】
色空間変換部803は、受け取った画像データ1画素ごとに対して、まず〔数1〕の式で表される3ラ3のマトリックス演算を施す。
【0146】
【数1】
Figure 0004154294
〔数1〕において、R,G,Bが入力、X,Y,Zが出力、a11,a12,a13,a21,a22,a23,a31,a32,a33,b1,b2,b3,c1,c2,c3がそれぞれ係数である。
【0147】
〔数1〕の演算によって、例えばRGB色空間からYuv色空間への変換など、各種の色空間変換を行うことができる。
【0148】
次に、マトリックス演算後のデータに対して、LUT804による変換を行う。これによって、非線形の変換をも行うことができるのである。当然、スルーのテーブルを設定することにより、実質的にLUT変換を行わないこともできる。その後、色空間変換部803は色空間変換処理された画像データをバスコントローラ113に転送する。
【0149】
色空間変換処理された画像データを受け取ったバスコントローラ113は、DRAM116もしくはI/F上の各デバイスにデータを転送する。
【0150】
<画像二値化部の説明>
以下に画像二値化部805における処理手順を示す。
【0151】
I/F137を介して、CPU112からバスコントローラ113に二値化制御のための設定を行う。この設定によりバスコントローラ113は画像二値化部805に対して二値化処理に必要な設定(変換方法に応じた各種パラメータ等)を行う。必要な設定を行った後に、再度CPU112からバスコントローラ113に対して画像データ転送の許可を行う。この許可に従い、バスコントローラ113はDRAM116もしくは各I/Fを介して接続されているデバイスから画像データの転送を開始する。
【0152】
画像二値化部805は、受け取った画像データに対して二値化処理を施す。本実施形態では、二値化の手法としては、画像データを所定の閾値と比較して単純に二値化するものとする。もちろん、ディザ法、誤差拡散法、誤差拡散法を改良したものなど、いずれの手法によってもかまわない。
【0153】
その後、画像二値化部805は二値化処理された画像データをバスコントローラ113に転送する。
【0154】
二値化処理された画像データを受け取ったバスコントローラ113は、DRAM116もしくはI/F上の各デバイスにデータを転送する。
【0155】
<操作部の説明>
図11は、図1に示した操作部150の構成を示す平面図である。
【0156】
図において、3002はLCD表示部で、LCD上にタッチパネルシートが貼られており、システムの操作画面を表示するとともに、表示してあるキーが押されるとその位置情報をコントローラ部110のCPU112に伝える。
【0157】
3006はスタートキーで、原稿画像の読み取り動作を開始する時などに用いる。スタートキー3006の中央部には、緑と赤の2色LEDがあり、その色によってスタートキーが使える状態にあるかどうかを示す。
【0158】
3007はストップキーで、稼動中の動作を止める働きをする。3005はIDキーで、使用者のユーザIDを入力するときに用いる。3008はリセットキーで、操作部からの設定を初期化するときに用いる。3009ガイドキーで、タッチパネル上に表示されているキーやハードキーの働きを説明するために用いる。3003はユーザモードキーで、本体固有のモード設定を行うときに用いる。3004はテンキーで、置数や倍率を直接入力する際に使用する。
【0159】
3010はクリアキーで、テンキー入力した数値をクリアするときに用いる。3012は操作部電源スイッチで、操作部のON/OFFを行うときに用いる。3011は節電キーで、節電モードに入るときに使用する。
【0160】
以下、図12〜図25を参照して、操作部150のLCD表示部3002に表示される各操作画面について詳細に説明する。
【0161】
<操作画面>
図12は、図11に示したLCD表示部3002に表示される操作画面の一例を示す模式図である。
【0162】
本発明の画像処理装置が提供する機能は、コピー/送信/ボックス/拡張の4つの大きなカテゴリに分かれており、これらは操作画面3002上の上部に表示される4つのメインタブ(コピータブ3101/送信タブ3102/ボックスタブ3103/拡張タブ3104)に対応している。
【0163】
これらのメインタブ3101〜3104を押下することにより、各カテゴリの画面への切り替えが行われる。他カテゴリへの切り替えが許可されない場合は、メインタブの表示色が変わり、メインタブを押しても反応しない。
【0164】
ここで、「コピー」とは、自機が有するスキャナ(リーダ部200)とプリンタ(プリンタ部300)を使用して通常のドキュメント複写を行う機能と、自機が有するスキャナ(リーダ部200)とネットワークで接続されたプリンタを使用してドキュメントの複写を行う機能(リモートコピー)を含む。
【0165】
また、「送信」とは、自機が有するスキャナ(リーダ部200)でスキャンしたドキュメントデータを、電子メールで例えばホストコンピュータやサーバーに転送したり,リモートプリンタ(プリンタや他の複写機を含む)に転送したり,ファックスに転送したり,ファイル転送(FTP)およびデータベースに転送する機能であり、あて先を複数指定することが可能である。
【0166】
さらに、「ボックス」とは、自機が有するスキャナ(リーダ部200)を使用してスキャンした、或いはファックス受信したドキュメントを蓄積しておき、ユーザが任意のタイミングでプリンアウトすることが可能である。拡張はリモートスキャナからのスキャンを可能とする。
【0167】
<COPYメイン画面>
図13は、図12に示したコピータブ3101を選択した場合に、図11に示したLCD表示部3002に表示されるCOPYメイン画面(コピーメイン画面)の一例を示す模式図であり、このCOPY画面表示時にスタートボタン3006を押下すると、スキャナ(リーダ部200)が動作し、選択されているプリンタから画面上に表示されている各設定パラメータに応じた複写物が出力される。
【0168】
図13において、3210はCOPYメイン画面で、画質調整ボタンおよびその表示領域3208,従来の複写機と同様のコピーパラメータ表示3211,等倍ボタン3201,拡大縮小(倍率)設定ボタン3202,用紙選択ボタン3203,ソータ設定ボタン3205およびソータ設定表示3204,両面コピー設定ボタン3206および両面コピー設定表示3207,濃度インジケータおよび濃度設定ボタン3209から構成される。
【0169】
なお、画質調整ボタン3208を押下すると、図14に示すように、画質一覧3301がリスト表示され、その中から所望の画質を選択することができる。
【0170】
また、前述のコピーパラメータ設定ボタン(拡大縮小(倍率)設定ボタン3202,用紙選択ボタン3203,ソータ設定ボタン3205,両面コピー設定ボタン3206)を押すと、それぞれに対応した設定を行うためのサブ画面(図15に示す拡大縮小設定画面,図16に示す紙選択画面,図17に示すソータ設定画面,図18に示す両面コピー設定画面)が表示され、従来の複写機での設定と同様にパラメータを設定することができる。また、濃度設定も、濃度インジケータおよび濃度設定ボタン3209により、従来の複写機と同様に操作することができる。
【0171】
<送信メイン画面>
図19は、図12に示した送信タブ3102を選択した場合に、図11に示したLCD表示部3002に表示される送信メイン画面の一例を示す模式図であり、この送信画面表示時にスタートボタン3006が押されると、スキャナ(リーダ部200)が動作し、読み取った画像データを設定された宛先に指定された送信方法(電子メール形式、ファクシミリ形式など)で送信する処理が開始される。
【0172】
図において、3800は送信メイン画面で、宛先表示領域3801,詳細宛先数表示領域3802,宛先スクロールボタン3803,宛先表ボタン3804,詳細情報ボタン3805,消去ボタン3806,読み込み設定表示領域3808,読み込み詳細設定ボタン3807,両面原稿ボタン3809,ファイル形式設定ボタン3810,送信設定ボタン3811,ファックス宛先設定ボタン3812,電子メール宛先設定ボタン3813,ファイル宛先設定ボタン3814等から構成される。
【0173】
宛先表示領域3801には、入力された宛先の一覧が表示される。入力は順次末尾に追加される。詳細宛先数表示領域3802には、現在設定されている宛先数が表示される。宛先表示領域3801から、ある宛先を選択した後、消去ボタン3806を押すと、選択されていた宛先が削除される。
【0174】
図19の操作画面上のボタン3812のユーザ押下に応答し、制御装置は、ファクシミリ送信すべき原稿データの相手先アドレス(宛先)を入力する為の設定画面(不図示)を表示させる。該画面でユーザにより相手先アドレスが入力され確定ボタンが押下されたことに応答し、制御装置は図19の画面に復帰させる。復帰後は、先の画面で入力された相手先の宛先を領域3801に表示させると共に宛先数を領域3802に表示させる。
【0175】
図19の操作画面上のボタン3813のユーザ押下に応答し、制御装置は、電子メール送信すべき原稿データの相手先アドレス(宛先)を入力する為の設定画面(不図示)を表示させる。該画面でユーザにより相手先アドレスが入力され確定ボタンが押下されたことに応答し、制御装置は図19の画面に復帰させる。復帰後は、先の画面で入力された相手先の宛先を領域3801に表示させると共に宛先数を領域3802に表示させる。
【0176】
図19の操作画面上のボタン3814のユーザ押下に応答し、制御装置は、ファイル送信すべき原稿データの送信先のホストコンピュータのアドレス(宛先)を入力する為の設定画面(不図示)を表示させる。該画面でユーザにより相手先アドレスが入力され確定ボタンが押下されたことに応答し、制御装置は図19の画面に復帰させる。復帰後は、先の画面で入力された相手先の宛先を領域3801に表示させると共に宛先数を領域3802に表示させる。
【0177】
図19の操作画面上のボタン3815のユーザ押下に応答し、制御装置は、自装置のハードディスク内の複数のボックスの中の何れかのボックスに格納すべき原稿データの格納先とするボックスの番号(宛先)を入力する為の設定画面(不図示)を表示させる。該画面でユーザによりボックス番号が入力され確定ボタンが押下されたことに応答し、制御装置は図19の画面に復帰させる。復帰後は、先の画面で入力されたボックスの番号及びボックス名を領域3801に表示させると共に宛先数を領域3802に表示させる。
【0178】
宛先の設定がユーザにより完了し操作部の表示内容を図19の操作画面に復帰した状態で、操作部150のスタートキー(不図示)がユーザにより押下されたことに応答し、制御装置は、リーダ200にセットされた原稿の読取処理をリーダ部200に開始させる。
【0179】
そして、リーダ部200でスキャンした原稿データを、図19の操作画面の表示領域3801の表示内容に対応する宛先に送信するよう制御する。
【0180】
例えば、ボタン3812の操作を介して宛先(相手先の電話番号)の設定がなされていれば、制御装置は、その宛先に該スキャンデータをファクシミリ送信するよう制御する。
【0181】
ボタン3813の操作を介して宛先(電子メールアドレス)の設定がなされていれば、制御装置は、その宛先に該スキャンデータを電子メール送信するよう制御する。
【0182】
ボタン3814の操作を介して宛先(ホストコンピュータのアドレス)の設定がなされていれば、制御装置は、その宛先に該スキャンデータをファイル送信するよう制御する。
【0183】
ボタン3815の操作を介して宛先(自装置内部のハードディスク内の複数のボックスのうちの格納先とすべきボックスのボックス番号)の設定がなされていれば、制御装置は、その宛先(ボックス)に該スキャンデータを格納するよう制御する。なお、ボックスへの格納処理は後述するボックス画面を用いても実行可能である。
【0184】
上述のように、リーダ部200でスキャンした原稿データを、複数種類の出力方法(ファクシミリ出力処理、電子メール出力処理、ファイル出力処理、ボックス格納処理など)のうちのユーザの所望の出力方法で、出力可能としている。なお、一つの出力方法において、複数の宛先を設定可能とし、複数の宛先が指定されれば、それら指定された複数の宛先にスキャンデータを出力するよう制御する。
【0185】
また更に、ボタン3812〜ボタン3815を複数選択することにより、これらを一度にまとめて実行可能としている。例えば、ユーザにより、ボタン3812の操作を介してファクシミリ送信の宛先が設定され、且つ、ボタン3813の操作を介して電子メール送信の宛先が設定され、ボタン3814の操作を介してファイル送信の宛先が設定され、且つ、ボタン3815の操作を介してボックス格納の宛先が設定された場合、それら各種の異なる出力形式のために設定された宛先を、図19の操作画面に復帰した際の該操作画面上の宛先表示領域3801上に全て同時に表示するよう制御装置により制御する。
【0186】
そして、スタートキーの押下に応答し、制御装置は、リーダ部200にて原稿の読取処理を実行させ、その読み取った原稿データを、図19の表示領域3801に表示されている互いに異なる出力方法の複数の宛先にそれぞれ送信するよう制御する。例えば、表示領域3801にボタン3812を介して設定された宛先と、ボタン3813を介して設定された宛先と、ボタン3814を介して設定された宛先と、ボタン3815を介して設定された宛先が表示されている場合、制御装置は、スキャンした原稿データを、ボタン3812を介して設定された電話番号の相手先にファクシミリ送信し、且つ、ボタン3813を介して設定された電子メールアドレスの相手先に電子メール送信し、且つ、ボタン3814を介して設定されたホストコンピュータにファイル送信し、且つ、ボタン3815を介して設定されたボックス番号のボックス(自装置内部のハードディスクの指定されたボックス)に出力するよう制御する。
【0187】
このようにスキャンした原稿データを、複数種類の出力方法の複数の宛先に同時に出力するよう制御可能としている。
【0188】
そして、さらに本実施形態は、上述の異なる種類の出力方法を有す送信モードのどの出力方法で送信モードを実行する場合でも、その実行を許可するか禁止するかについても、制御装置により制御できる。制御装置は、後述の制御装置による制御のもと生成、記憶、管理、更新、表示可能な、カウンタ情報(上記送信モードの場合は特に読み取り回数に関わるスキャンカウンタ情報)に基づいた制御により、該送信モードの実行可否を制御可能に構成している。またその際に、カウンタ情報をユーザに提示報知可能に構成している。
【0189】
送信設定ボタン3811を押すと、図20に示すように、送信文書名入力領域3901、件名入力領域3902、本文入力領域3903を押すとフルキーボードが表示され、それぞれの入力が可能になる。
【0190】
<ボックス画面>
図21は、図12に示したボックスタブ3103を選択した場合に、図11に示したLCD表示部3002に表示されるボックスメイン画面の一例を示す模式図であり、スキャナ(リーダ部200)から読み込んだドキュメントやPC(180,190)から送信されたドキュメントや不図示のFAXユニットを介して受信したドキュメントをメモリに蓄積し、ユーザが任意のタイミングでボックス内のドキュメントをプリントまたは送信することができる。
【0191】
このボックスメイン画面は、ボックス番号ボタン3901,ボックス情報表示エリア3902,ボックス表示スクロールボタン3903,メモリ残量表示エリア3904等を有している。
【0192】
任意のボックス番号のボックス番号ボタン3901を押下すると、図21の画面で選択したボックスに関わる図22に示すボックス内容表示画面が表示され、図21の画面で選択したボックスの内容が表示される。
【0193】
図22は、図21に示したボックス番号ボタン3901を押下した場合に、図11に示したLCD表示部3002に表示されるボックス内容表示画面の一例を示す模式図である。
【0194】
ボックス内には1つまたは複数のドキュメント(ジョブ)が格納でき(例えば最大100個のジョブを格納可能)、複数のジョブ(複数の一連の原稿データ)が格納されている場合には、表示領域に表示可能な分だけそれらが一覧表示される(4001)。この状態でドキュメントの表示上をタッチするとタッチした位置に表示されているドキュメントが選択状態となる(4001)。尚、図22の例には、図21で選択されたボックス内に1個のジョブが格納されていることを意味している。
【0195】
図22の画面を介して、ユーザにより、そのボックス(図21で選択したボックス)に格納されたジョブを少なくとも1個選択可能に構成している(最大100個選択可能)。そして更に、図22の画面を介して、選択したジョブの詳細情報の表示指示や、その選択したジョブの消去指示や、選択した文書の移動指示や、選択したジョブのプリント指示や送信指示を、ユーザにより受付可能に構成している。また、このボックスに新たなジョブを格納させる指示もユーザにより受付可能に構成している。
【0196】
この状態で、詳細情報ボタン4004を押すと、ボックスへの受け付け番号,受け付け時刻,文書の種類,文書名,ユーザ名,ページ数,部数,解像度,サイズといったドキュメントの内容詳細が表示される。
【0197】
消去ボタン4006を押下すると、選択されたドキュメントがボックス(自装置が具備するハードディスク内)から消去される。文書移動ボタン4007を押下すると、選択されたドキュメントを他のボックスへ移動したりコピーしたりできる。
【0198】
プリントボタン4002を押下すると、図23に示すボックスプリント画面が表示され、選択されたドキュメントのプリントができる。
【0199】
また、原稿読み込みボタン4003を押下すると、図24に示すボックス原稿読み込み画面が表示され、表示中のボックス(図21で選択され、その内容が図22の画面に表示されているボックス)にドキュメントを追加できる。
【0200】
さらに、送信ボタン4005を押下すると、図25に示すボックス送信画面が表示され、図22で選択されたドキュメントの送信ができる。
【0201】
<カウンタ上限値設定処理の説明>
以下、図26〜図30を参照して、本発明の第1実施形態を示す画像処理装置におけるカウンタ上限設定処理について説明する。
【0202】
図26は、管理者モードにおいて図示しない上限設定ボタンを押下した場合に、図11に示したLCD表示部3002に表示される部門選択画面の一例を示す模式図である。なお、この上限設定は、PC180,190等からでも設定可能であり、この場合、部門選択画面は、PC180,190のモニタ上に表示させる。
【0203】
なお、PC上にて表示させる場合には、該画像処理装置とPCとをデータ通信可能とし、必要な情報・コマンドの授受を介して、PC側での表示(後述の図27以降のカウンタ情報の設定画面の表示制御も含む)や、PC側から入力された指示に従った制御(後述のカウンタ上限値設定も含む)を画像処理装置に対して実行可能に構成する。
【0204】
図において、2601は部門ID選択表示部で、この部門ID選択表示部2601の右端を指示することにより、登録された管理部門の部門ID(ユーザID)一覧が表示され、この中からカウンタの上限を設定する管理部門を選択することができる。なお、部門ID一覧にない管理部門を選択したい場合には、図11に示したテンキー2601を選択した状態で図11に示したテンキー3004より上限値を設定したい管理部門の部門ID(ユーザID)をユーザ(管理者)により入力することができる。
【0205】
2602はOKボタンで、このボタンを押下すると、図27に示すカウンタ選択画面に移行する。2603はキャンセルボタンで、このボタンを押下すると、部門選択画面を終了する。
【0206】
図27は、図26に示した部門選択画面内のOKボタン2602を押下した場合に、図11に示したLCD表示部3002に表示されるカウンタ選択画面の一例を示す模式図である。なお、PC180,190等から上限設定を行う場合、カウンタ選択画面は、PC180,190のモニタ上に表示される。
【0207】
図において、2701はカウンタ選択表示部で、このカウンタ選択表示部2701の右端を指示することにより、カウンタの種類(本実施形態では、「読み取った原稿枚数」,「自機での画像出力枚数」,「外部へ送信した画像送信枚数」,「外部から受信した画像の出力枚数」)が表示され、この中からカウンタの上限を設定するカウンタをユーザ(管理者)により選択することができる。
【0208】
2702はOKボタンで、このボタンを押下すると、図28に示す確認画面に移行する。2703はキャンセルボタンで、このボタンを押下すると、カウンタ選択画面を終了する。
【0209】
図28は、図27に示したカウンタ選択画面内のOKボタン2702を押下した場合に、図11に示したLCD表示部3002に表示される確認画面の一例を示す模式図である。なお、PC180,190等から上限設定を行う場合、上限値入力画面は、PC180,190のモニタ上に表示される。
【0210】
図において、2801はOKボタンで、このボタンを押下すると、図29に示す上限値入力画面に移行する。2802はキャンセルボタンで、このボタンを押下すると、確認画面を終了する。
【0211】
図29は、図28に示した確認画面内のOKボタン2801を押下した場合に、図11に示したLCD表示部3002に表示されるカウンタ選択画面の一例を示す模式図である。なお、PC180,190等から上限設定を行う場合、上限値入力画面は、PC180,190のモニタ上に表示される。
【0212】
図において、2901はカウンタ上限値設定部で、このカウンタ上限値設定部2901を選択して操作部150のテンキー3004よりカウンタの上限値を確定することができる。尚、設定部2901で設定する数値は操作部150のテンキー等を介して入力可能に構成している。
【0213】
2902はOKボタンで、このボタンを押下すると、カウンタ上限値設定部2901で入力されたカウンタ上限値で設定処理を行う。2903はキャンセルボタンで、このボタンを押下すると、上限値入力画面を終了する。制御装置(CPU112)は、このような、図27〜図29を介して設定されたカウンタデータに基づいた管理、記憶、更新、呼出、表示等の各処理を実行可能に制御しており、図27〜図29の設定画面等を介して選択された種類のカウンタに対応付けて上限値を設定登録可能に構成している。例えば、この例では、「読み取った原稿枚数」のカウンタ,「自機での画像出力枚数」のカウンタ,「外部へ送信した画像送信枚数」のカウンタ,「外部から受信した画像の出力枚数」のカウンタの各カウンタ毎に独立して上限値を夫々設定可能に構成している。
【0214】
図30は、本発明の画像処理装置における第1の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、第1実施形態におけるカウンタ上限設定処理手順の一例に対応する。なお、このフローチャートの処理は、図4に示したCPU112によりROM114又はその他の記憶媒体に格納されたプログラムに基づいて実行されるものとする。また、S4401〜S4419は各ステップを示す。
【0215】
まず、ステップS4419で、図26に示した部門選択画面の部門選択表示部2601において上限値を設定したい部門を選択する。尚、ステップS4419の処理を行う前に、CPU112は、操作部を介して部門管理設定を行う為のモードの移行への指示をユーザにより受け付け、それに応じて、パスワード要求画面(不図示)を操作部に表示させる。そして、該パスワード要求画面を介して適正なパスワード(例えば管理者コード、或いは部門IDコード自体でも良い)が操作者により入力されたことを確認した上で、図26の画面を操作部に表示させるよう制御する。ステップS4401において、上限値の設定を行うか否かを判定する。例えば、図26に示したキャンセルボタン2603が操作者により押下されたこと検知した場合、上限値の設定を行わないと判断し、その場合は処理を終了する。一方、図26に示したOKボタン2602が押下されたことに応答し上限値の設定を行うと判断し、その場合にはステップS4402に進み、操作部の表示内容を図26の操作画面から図27の操作画面に遷移させる。
【0216】
ステップS4402では、図27の操作画面を介して、「読み取った原稿枚数」,「自機からの画像を出力した枚数」,「外部へ送信した画像枚数」,「外部から受信した画像を出力した枚数」のいずれのカウンタ上限値を設定するかを操作者により選択させる(図27に示したカウンタ種類選択部2701,OKボタン2702)。尚、図27の操作画面の選択部2701は該表示領域の右側に設けられたトグルキーを操作者により順次押下することで、該操作に応答し、選択対象のカウンタを順次切り替可能に構成している。CPU112は、図27の操作画面のOKボタン2702が操作者により押下された時点で、その際に選択部2701にて選択されているカウンタを、上限値を設定する対象のカウントであると判断する。
【0217】
図27の操作画面を介して「読み取った原稿枚数」の上限値が操作者により指定された場合には、ステップS4403に進み、本当に処理を続行するかを図28に示した確認画面を操作部に表示させることにより確認する。設定を行わない場合(図28に示したキャンセルボタン2802が押下されたことを検知した場合)にはそのまま処理を終了し、一方、設定を行う場合(図28に示したOKボタン2801が押下されたことを検知した場合)にはステップS4404に進み、操作部の表示内容を図28の操作画面から図29の操作画面へと遷移させる。
【0218】
ステップS4404では、図29に示した操作部のテンキーにより実際に上限値(読み取った原稿枚数の上限値の設定値)の入力を操作者により行わせることにより上限値入力部2901の値を設定させ、OKキー2902が押下されたことに応答し、入力値に問題がなければ(S4405でYES)、図27の操作画面で選択された「読み取った原稿枚数」のカウンタ(スキャナカウンタ)に対応する上限値として、図29の選択部2901にセットされた値を確定する(S4406)。一方、入力値に問題があると判定した場合には(S4405でNO)、ステップS4403に戻し、操作者による設定を再度やり直しさせる。
【0219】
また、ステップS4402で、図27の操作画面を介して「自機からの画像を出力した枚数」の上限値を指定したと判断した場合には、ステップS4407に進み、本当に処理を続行するかを図28に示した確認画面を操作部に表示させることにより確認する。設定を行わない場合(図28に示したキャンセルボタン2802が押下された場合)にはそのまま処理を終了し、一方、設定を行う場合(図28に示したOKボタン2801が押下された場合)にはステップS4408に進み、図29の操作画面を表示させる。
【0220】
ステップS4408では、図29に示した上限値入力部2901を選択しテンキー3004により実際に上限値(自機からの画像を出力した枚数の上限値の設定値)の入力を行ってOKキー2902を押下すると、入力値に問題がなければ(S4409でYES)、図27の操作画面で選択された「自機からの画像を出力した枚数」のカウンタ(ローカルプリントカウンタ)に対応する上限値として、図29の選択部2901にセットされた値を確定する(S4410)。一方、入力値に問題があると判定した場合には(S4409でNO)、ステップS4407に戻る。
【0221】
また、ステップS4402で、図27の操作画面を介して「外部からの画像を出力した枚数」の上限値を指定したと判断した場合には、ステップS4411に進み、本当に処理を続行するかを図28に示した確認画面を操作部に表示させることにより確認する。設定を行わない場合(図28に示したキャンセルボタン2802が押下された場合)にはそのまま処理を終了し、一方、設定を行う場合(図28に示したOKボタン2801が押下された場合)にはステップS4412に進み図29の画面を表示させる。
【0222】
ステップS4412では、図29に示した上限値入力部2901を選択しテンキー3004により実際に上限値(外部からの画像を出力した枚数の上限値の設定値)の入力を行ってOKキー2902を押下すると、入力値に問題がなければ(S4413でYES)、図27の操作画面で選択された「外部からの画像を出力した枚数」のカウンタ(リモートプリントカウンタ)に対応する上限値として、図29の選択部2901にセットされた値を確定する(S4414)。一方、入力値に問題があると判定した場合には(S4413でNO)、ステップS4411に戻る。
【0223】
また、ステップS4402で、図27の画面を介して「外部へ送信した画像枚数」の上限値を指定したことを判断した場合には、ステップS4415に進み、本当に処理を続行するかを図28に示した確認画面により確認する。設定を行わない場合(図28に示したキャンセルボタン2802が押下された場合)にはそのまま処理を終了し、一方、設定を行う場合(図28に示したOKボタン2801が押下された場合)にはステップS4416に進み図29の画面を表示させる。
【0224】
ステップS4416では、図29に示した上限値入力部2901を選択しテンキー3004により実際に上限値(外部へ送信した画像枚数の上限値の設定値)の入力を行ってOKキー2902を押下すると、入力値に問題がなければ(S4417でYES)、図27の操作画面で選択された「外部へ送信した画像枚数」のカウンタ(送信カウンタ)に対応する上限値として、図29の選択部2901にセットされた値を確定する(S4418)。一方、入力値に問題があると判定した場合には(S4417でNO)、ステップS4415に戻る。なお、ステップS4406,S4410,S4414,S4418において確定された上限値は、図4に示したSRAM136内の不揮発性のメモリ或いはHD162に格納するようCPU112により制御して、各カウンタ毎にそれぞれそのカウンタに対応する上限値と対応付け、必要に応じ呼出表示可能に構成する。この値を格納するメディアは機器の電源が切断された場合にでも保持される蓄積メディアであれば特に限定はない。尚、この情報は、PC側からの指示コマンドに応答し該指示送信元のPCに返信可能に制御する。
【0225】
以上のような図26〜図29の各操作画面を介してのカウンタ情報の登録処理などを、各部門毎(部門IDコード毎)に夫々独立して設定可能に構成し、各部門ID毎に、設定すべきカウンタの種類の選択処理及び選択したカウンタの上限値の設定処理を、実行可能に構成し、必要に応じCPU112の制御により呼出可能に構成している。
【0226】
<カウンタ表示処理の説明>
以下、図31〜図40を参照して、本発明の第1実施形態を示す画像処理装置におけるカウンタ表示処理について説明する。
【0227】
図31は、本発明の第1実施形態を示す画像処理装置において、カウンタが表示されたコピーメイン画面の一例を示す模式図である。CPU112は、この画面を操作部150に表示させる前段階として、磁気カードやICカードの情報を読取可能なカードリーダ155にセットするか、操作部のIDキーを介してIDコードを入力するかの何れかの操作を行う旨の要求画面を操作部に表示しておき、磁気カードやICカードがカードリーダ155にセットされたことに応じ、CPU112は、その媒体からIDコード情報を読み出して、適正なIDであるか否かを判断する認証処理を実行する。また操作部のIDキー及びテンキーを介してIDコードが入力されたら、CPU112はキー入力されたIDコードが適正なIDか否かを判断する認証処理を実行する。このように、何れかの認証方法による認証結果により、適正なIDコード(部門ID)が入力されたことを判断したことに応じて、CPU112は図31の操作画面を操作部に表示することを許可する。一方、不適正なIDコードであると認証結果により判断した場合、CPU112は図31の操作画面を操作部に表示させることを禁止するよう制御する。このように、CPU112により操作画面の表示を禁止したり許可することにより、当該画像処理装置における動作の実行を許可するか禁止するかを制御している。尚、このように、本形態では、IDコードの認証結果に基づいて本画像処理装置の使用の許可/禁止を決定制御するモードでの動作例について主に説明するが、これに限らず、本形態の画像処理装置は、このようなIDコードの入力を要求せずに本画像処理装置の使用を許可するモードも有しており、両モードのどちらのモードで画像処理装置を動作させるかを管理者レベルの設定項目として利用者により選択可能に構成しても良い。
【0228】
図において、4506は部門番号で、図1に示したカードリーダ155により読み取られた磁気カード又はICカードに格納された部門番号又はIDキー3005から入力された部門番号又はユーザIDの所属する部門番号が表示される。なお、上述のように、この部門番号は上記CPU112による認証結果により適正なIDコード(部門番号)であると判断されたものである。
【0229】
4507は識別記号で、「読み取った原稿枚数カウンタ」,「自機で出力を行った画像出力枚数カウンタ」,「外部へ送信した画像枚数カウンタ」,「外部から受信した画像の出力枚数カウンタ」のいずれのカウンタを現在表示しているかを表す。
【0230】
なお、いずれのカウンタを表示するかの選択は、本画像処理装置が具備する複数の画像処理モード(ローカルコピーモード,ボックス(格納)モード,ボックス(出力)モード,プリント(送信)モード,プリント(受信)モード,送信モード)のうちの選択対象とっている画像処理モードに関わるカウンタ情報のうちの残枚数が必要なカウンタの中で最も上限値に近いカウンタが選択表示するようCPU112により制御している。即ち、この表示例ではローカルコピーモードが選択状態で、そのローカルコピーモードで必要なスキャン処理に関する「読み取った原稿枚数カウンタ」に対応するカウンタ情報を表示させている。
【0231】
4508は現在値/上限値の表示欄であり、現在のユーザID(部門番号)及び設定モードに基づいて選択されているカウンタの現在の値と上限値を画面上に表示している。即ち、この表示例では、先の図27〜図29の操作画面を介して「読み取った原稿枚数カウンタ」の上限値として200000枚が設定されており、一方、現在までに、23153枚分(23153ページ分)のスキャン処理がリーダ部200により実行済みであることをユーザに通知しており、なお且つ、上限値を上回っていないため「コピーできます」等の表示を介して当該画像処理モード(コピーモード)が実行可能である旨を操作者に通知するよう、CPU112の制御により操作部を表示制御している。
【0232】
なお、図31に示す操作画面の表示方法に関し、各画像処理モード毎にそれぞれ対応した操作画面を有し、ユーザにより選択された画像処理モードの操作画面を操作部に表示可能に構成するようタブ形式で表示画面を構成するようCPU112により表示制御している。又、CPU112は、上記部門IDの認証結果により操作部150に対する操作画面の表示を許可した際に、その最初に操作部に表示すべき操作画面を複数の画像処理モードのうちのどの画像処理モードの為の操作画面とするかを、不図示の管理者モード画面を介して操作者(管理者)によりデフォルト設定として登録させておき、その登録情報に基づいて、ID認証処理後に表示すべき画面を決定している。この表示例では、コピーモードに対応する操作画面をデフォルトして表示させている。そして、タブ形式の操作画面構成により、例えば、該画面上の表示部3102が操作者により押下されれば、それに応答し当該操作画面から送信モードの為の操作画面に表示内容を切り替えるよう制御し、該画面上の表示部3103が操作者により押下されれば、それに応答し当該操作画面からボックスモードの為の操作画面を表示させ、ボタン3104が押下されれば拡張モードとして予め設定されている画像処理モードの為の操作画面を表示させるよう制御している。
【0233】
またさらに、例えば、送信モードの為の操作画面を表示させるならば、該送信モードで必要な処理(スキャン処理や送信処理)にかかわるカウンタ情報(スキャナカウンタ情報や外部送信枚数カウンタ情報)の必要な情報も一緒にその画面に表示するよう制御し、ボックス格納モードの為の操作画面を表示させるならば、そのボックス格納モードで必要な処理(スキャン処理を含む)にかかわるカウンタ情報(スキャナカウンタ情報など)の必要な情報をその画面に表示させ、ボックス出力モードの為の操作画面を表示させるならば、そのボックス出力モードで必要な処理(プリント処理を含む)にかかわるカウンタ情報(プリントカウンタ情報など)の必要な情報をその画面に表示させるよう、CPU112により制御する。
【0234】
図32は、本発明の画像処理装置における第2の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、第1実施形態におけるカウンタ表示処理手順の一例に対応する。なお、このフローチャートの処理は、図4に示したCPU112によりROM114又はその他の記憶媒体に格納されたプログラムに基づいて実行されるものとする。また、S4601〜S4612は各ステップを示す。
【0235】
まず、ステップS4601で現在の設定モードに対する残枚数について必要なカウンタの上限値チェックが行われる。尚、このステップS4601の処理を行うのに先立ち、カードリーダ155或いは操作部のIDキーを介してIDコード(部門番号)の入力処理が操作者により行われたか否かの判断処理や、IDコードの入力がなされたことを判断したことに応じて、そのIDコードが適正なIDコードであるか否かの判断処理等を不図示のステップで行う。そして、入力されたIDコードが適正であると判断し、操作部にそのID(部門コード)に対応する操作画面を表示することを許可する段階で、当該ステップS4601の処理を行う。なお、各カウンタ情報は、図26〜図29等の操作画面に基づく登録情報や、実際に装置で実行した処理のログ情報等に基づいて、管理装置171でユーザID(この例では部門ID)毎に管理されており、CPU112からの指示により、各カウンタ値を読み出したり、カウントアップを行うことができる。また、どの設定モードに対しどのカウンタと比較するかの詳細は図33に示す。
【0236】
図33に示すように、自機のリーダ200での読み取り処理と自機のプリンタ300での出力処理を必要とするローカルコピー(「コピー」)モードを行うためには、「読み取った原稿枚数カウンタ」と「自機での画像出力枚数カウンタ」が上限値に達していなければよい。また、自機での読み込みにより画像(一連の原稿データ、ジョブとも呼ぶ)を自機具備するメモリ内(ハードディスク内のボックス)に蓄積する「ボックス(格納)」モードを行うためには、「読み取った原稿枚数カウンタ」が上限値に達していなければよい。さらに、自機のメモリ内(ハードディスク内のボックス)に蓄積している画像を自機のプリンタで出力を行う「ボックス(出力)」モードを行うためには、「自機での画像出力枚数カウンタ」が上限値に達していなければよい。また、自機で読み取った画像を外部の機器に送信する「プリント(送信)」モード(このモードは、送信したジョブを相手先でプリントさせるモードとする。例えば、自機で読み取ったジョブを他の画像処理装置でプリントさせる場合等に使う)を行うためには、「読み取った原稿枚数カウンタ」,「外部へ送信した画像送信枚数カウンタ」が上限値に達していなければよい。さらに、外部の機器(ホストコンピュータ、他の画像形成装置等の他の画像処理装置、他のファクシミリ装置等)から受信した画像を自機で出力を行う「プリント(受信)」を行うためには、「外部から受信した画像の出力枚数カウンタ」が上限値に達していなければよい。また、自機で読み取った画像を外部の機器(ホストコンピュータ、他の画像形成装置等の他の画像処理装置、他のファクシミリ装置等)へ送信する「送信」モード(このモードは、ホストコンピュータへファイル送信する等の処理や、所望の電子メールアドレスに電子メール送信する等の、送信する相手先でプリントするか否かは自機側の判断制御の範囲外で、相手先でプリントするか否かは関係なく、相手先にジョブを送信するモードとする)を行うためには、「読み取った原稿枚数カウンタ」,「外部へ送信した画像送信枚数カウンタ」が上限値に達していなければよい。このように、本画像処理装置が有する複数のモードと複数の処理とカウンタ情報との関連付けや制限・ルールを定め、適正な管理運用が行えるようCPU112により制御する。
【0237】
なお、「読み取った原稿枚数カウンタ」,「自機での画像出力枚数カウンタ」,「外部へ送信した画像送信枚数カウンタ」,「外部から受信した画像の出力枚数カウンタ」等の各カウンタは、図4に示した管理装置171に、ユーザID毎に格納されているものとする。
【0238】
このように、ステップS4601で現在のユーザID及び設定モードに対する残枚数について必要なカウンタの上限値チェックを行った結果、ステップS4602において現在の設定モードにおいて残枚数が必要なカウンタのいずれかが上限値に達し設定モードの処理が実行不可能であると判定しされた場合には、ステップS4611に進み、実行不可能である旨を使用者に通知するアラート表示を行う。この通知画面の一例を図34に示す。図34では4808に示すようにカウンタが上限値に達した場合、処理が実行不可能であることを示すメッセージ4809で通知する。
【0239】
このように、上述のステップS4601〜ステップS4603の処理を、操作部150に操作画面を表示させる際の所定のタイミングで行う。例えば、電源をONした際や、上述したように、適正な部門IDコードが入力されてデフォルトの操作画面(図31や図34の例ではコピー画面がデフォルト設定画面として登録されている例)を表示する際や、タブ形式の操作画面のタブ部(図31の例でいえば表示部3102や3103や3104)が押下されたことに応じて選択された画像処理モードの操作画面を操作部に表示遷移させる際、等に、上述のステップS4601〜ステップS4603の処理を行う。
【0240】
そして、図31の例は、選択対象の画像処理モードがコピーモードであり、そのコピーモードのために必要な処理として含まれているリーダ部200によるスキャナ処理の実行回数(原稿ページ処理数)の総計(23153回)が該部門IDコードに割り当てられているスキャナカウンタの上限値(200000枚)を上回っていないことを管理装置からの情報に基づいてCPU112により判断した場合の表示制御例であり、CPU112により、この部門IDコード下でのコピーモードの実行を許可するよう制御しており、ユーザによる、コピーモードのための設定画面の操作並びに該モードの実行指示を受け付け可能に制御している。一方、図34の例は、選択対象の画像処理モードがコピーモードであり、そのコピーモードのために必要な処理として含まれているスキャナ処理の実行回数(原稿ページ処理数)の総計が該部門IDコードに割り当てられているスキャナカウンタの上限値(200000枚)に達していることを管理装置からの情報に基づいてCPU112により判断した場合の表示例であり、CPU112は、この部門IDコード下でのコピーモードの実行を禁止するよう制御しており、ユーザによる、操作画面におけるコピーモードのため操作並びにコピーモードの実行指示を受け付け出来ないよう制御する(当該操作画面のボタンをユーザが押下しても何も反応しない状態にする等の、キー入力を無効状態にする制御を行う)。
【0241】
なお、例えば、図34の例のように、スキャン処理の実行回数の総計が上限値の制限に抵触してしまっているものの、プリント処理の実行回数の総計は、この部門IDコードの為に割り当てられたプリントカウンタの上限値(「自機での画像出力枚数カウンタ」の上限値)に達していないような場合における制御例として、もし、ユーザによる図34の操作画面のボタン3103の押下により、ボックス(出力)モードが選択された場合には、当該ボックス(出力)モードは、自機でのスキャン処理を必要としないモードと判断する為、CPU112は、図34の操作画面からボックスモードの為の設定画面に操作部の表示内容を切り替えるよう制御し、処理が実行可能である旨をユーザに通知すると共に、ユーザによる、該操作画面におけるボックス(出力)モードの為の操作及び当該部門IDコード(ステップS4601の前処理で入力された部門ID)下でのボックス(出力)モードの実行指示を受付可能に制御する。但し、ボックス(格納)モードは、スキャン処理を必要とするモードなので、当該部門コード下でのボックス(格納)モードの実行は禁止するようCPU112は制御する。又、図34の画面上の送信モードを選択する為のタブ3102をユーザが押下した場合も、送信モードのための設定画面に操作部の表示内容を切り替えること自体は許可するが、送信モードはスキャン処理を必要とするモードであると判断し、図34の表示領域4809の表示と同様に、カウンタが上限値に達している旨をユーザに通知すると共に、当該部門IDコード下での送信モードの実行を禁止し、ユーザによる、その部門IDコード下での送信モードのための設定操作及び実行指示を受け付け出来ない状態に制御する。
【0242】
なお、上限値に達しているケースとして、既に実行回数が上限値に達している場合もあれば、選択対象の動作モードのための設定画面を表示する段階では上限値に未到達状態だが、その表示を許可した操作画面にてユーザにより部数設定等の値数が入力された時点で、その入力した部数の値と実行回数の総計等の和が上限値を超える場合がある。前者の場合、例えば、図26〜図29の設定画面を介して、カウンタの上限値を高くする為の設定変更がなされるまで該モードの動作の禁止状態を維持可能に制御する。後者の場合は、上限値の設定変更を行うことで禁止状態を解除可能に制御すると共に、上限値を変更しなくとも、現在設定されている上限値を超えない範囲内で出力部数を設定するよう、ユーザが値数を減らす設定変更(上限値を上回らないような枚数設定)を操作画面で行うことに応じて、禁止状態を解除して該動作モードの実行を許可するようCPU112により制御可能に構成する。
【0243】
次に、図32のステップS4612で、全カウンタが上限値に達していると判定した場合には、ステップS4611のアラート表示を繰り返し、上限値の変更が行われるか現在のカウントがクリアされるまで他の処理を行えないようにする。
【0244】
一方、ステップS4612で、上限値に達していないカウンタがある(即ち、「全カウンタが上限値に達している」でNo)と判定した場合には、設定されるモードによっては処理が実行可能であるため、ステップS4601に戻り再び現在の設定モードに対して残枚数が必要なカウンタの上限値チェックを行う。
【0245】
一方、ステップS4602で、処理が実行可能であると判定した場合には、ステップS4603に進み、現在の設定モードに対して残枚数が必要なカウンタの中で最も上限値に近いカウンタを操作部上に表示する(図31)。
【0246】
この状態で、処理の実行が行われない場合には(ステップS4604でNo)、ステップS4601に戻る。一方、図11に示したスタートキー3006を押下する等して処理の実行を行った場合(ステップS4604でYes)、ステップS4605に進み指定されたモードの画像入出力を行い、ステップS4606において、その処理に応じたカウンタを加算する(管理装置171内のカウンタをカウントアップさせる)。
【0247】
次に、ステップS4607において、連続処理かどうかを判断する。連続処理とは例えば、図11に示したテンキー3004により部数を複数に設定したり、不図示のフィーダに複数枚の原稿を積載した場合等がこれにあたり、連続して画像の読み込みや出力を行うこととなる。この連続処理と判定された場合、1つの処理を行う度に、ステップS4608で現在の設定モードに対して残枚数が必要なカウンタの上限値チェックを行う。手順は上述したステップS4601と同じである。その結果、ステップS4609において現在処理中のモードが続行不可能であると判断された場合には、ステップS4611に進み、アラート表示を行い現在の処理を中断する。
【0248】
一方、ステップS4609で、現在処理中のモードがさらに続行可能であった場合は、ステップS4610に進み、ステップS4603と同じように現在の設定モードに対して残枚数が必要なカウンタの中で最も上限値に近いものを選択して操作部上に表示し、ステップS4605に戻り、次の画像入出力を行う。一連の処理を行った後、現在処理中のJOBが終了した場合には、ステップS4607で連続処理でないと判定し、ステップS4601へ戻る。
【0249】
以下、図32及び図35〜図40を参照して、「送信」処理時のカウンタ表示動作について説明する。
【0250】
図35〜図38は、CPU112の制御のもと、図11に示したLCD表示部3002に表示させる送信モードの為の操作画面の一例を示す模式図である。以下、図32のフローチャートに沿って、「送信」処理時のカウンタ表示動作について説明する。
【0251】
まず、「送信」機能を使用するために図35の送信タブ3102を押下して送信機能を選択する。例えば、図31や図34の操作画面上の送信モードを選択する為のタブ3103をユーザが押下することに応答し、CPU112は操作部の表示内容を図35の操作画面に切り替えさせる。ここでは、ファイルボタン4910によって読み取った画像(原稿データ、ジョブとも呼ぶ)を指定した場所へファイル送信する処理を行う場合を例とする。
【0252】
ここで、図32のステップS4601において「送信」処理に対するカウンタの上限値チェックを行う。図33の管理テーブルに示したように「送信」処理に対しては、読取処理と送信処理が必要であり、「読み取った原稿枚数カウンタ」,「外部へ送信した画像送信枚数カウンタ」に残枚数が存在する必要がある。送信処理を許可する条件として、ここでは、「読み取った原稿枚数カウンタ」に関して、及び、「外部へ送信した画像送信枚数カウンタ」に関して、両カウンタ共に、現在処理済の原稿ページの総計が、注目対象の部門IDに割り当てられているカウンタの上限値未満であることを条件とする。この例では、後者の方が上限値に近い状態となっているものと仮定する。そのため図35の操作画面例のように、送信モードを設定する為の操作画面上の所定表示領域に、外部へ送信した画像送信枚数カウンタの情報が表示されるようCPU112により制御する(図32のステップS4603)。尚、この場合、CPU112は、当該部門ID下での送信モードの実行を許可するよう制御し、ユーザによる該操作画面における送信モードの為の設定操作及び送信モードの実行指示を受付可能にする。もし、図32のステップS4602で、カウンタが上限値に達していれば、図32のステップS4611において、図34に示したコピー時のアラート通知動作と同様に、ユーザに対してアラートを通知する。この例を図36に示す。図36では、5408に「200000/200000」と示すようにカウンタは上限値に達しており、操作部の最下部にアラートメッセージを表示している(5410)。なお、この場合、CPU112は、当該部門ID下での送信モードの実行を禁止するよう制御し、ユーザによる該操作画面における送信モードの為の設定操作及び送信モードの実行指示を無効状態にする。
【0253】
図32のステップS4603でカウンタが表示された後、さらに原稿読み込みの詳細な設定を行いたい場合には、図35に示す詳細設定ボタン4909を押下し、図37に示すメニュー5009を表示させ、さらにメニュー5009を選択し、図38に示す読み込み設定画面で設定を行う。設定が終了した場合には、図38のOKキー5104を押下し、図35に示す送信メイン画面に戻り、図11に示したスタートキー3006を押下する等して画像処理を開始する(図32のステップS4604,S4605)。
【0254】
次に、図32のステップS4606に進み、カウントアップを行うが、「送信」の場合は送信バイト数に応じてカウントアップを行う。この「送信」の場合のカウントアップ処理を以下図39に示す。
【0255】
図39は、本発明の画像処理装置における第3の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、第1実施形態における「送信」時のカウントアップ処理手順の一例に対応する。なお、このフローチャートの処理は、図4に示したCPU112によりROM114又はその他の記憶媒体に格納されたプログラムに基づいて実行されるものとする。また、S5201〜S5207は各ステップを示す。
【0256】
まず、ステップS5201において、今回の送信バイト数をカウントし、次に前回の送信処理で1枚カウントアップするバイト数に満たなかった端数のバイト数があれば加算する(S5202,S5203)。
【0257】
そして、このバイト数を1枚カウントアップするのに必要なバイト数で割り、カウントアップすべき枚数を算出する(5204)。その結果を管理装置171内のカウンタに通知しカウントアップを行う(5205)。ここでも1枚カウントアップするために必要なバイト数に満たなかった端数のバイト数があれば、次回の「送信」処理時に加算するため図4に示したSRAM136内の不揮発性のメモリ或いはHD162にユーザID毎に格納する(S5206,S5207)。即ち、「外部へ送信した画像送信枚数カウンタ」は、送信した画像データバイト数の積算値を「1枚カウントアップするバイト数」で除算した値と同等となり、端数を記憶する代りに送信した画像データの積算値を記憶しておき、積算値を「1枚カウントアップするバイト数」で除算するように構成してもよい。
【0258】
なお、これらの値を格納するメディアは機器の電源が切断された場合にでも保持される蓄積メディアであれば特に限定はない。
【0259】
以上のようにカウントアップを行った後、図32の処理に戻り、連続して処理を行うのであれば(連続処理とは例えば、図11に示したテンキー3004により部数を複数に設定したり、不図示のフィーダに複数枚の原稿を積載した場合等がこれにあたる)、再び上限値チェックを行い、継続可能であれば適切なカウンタを表示し、処理を続行する。(S4607〜S4610)。ステップS4808の処理はステップS4601と同等であり、ステップS4610の処理はステップS4603と同等である。
【0260】
なお、外部に送信した画像枚数を1枚カウントアップさせるのに必要なバイト数を設定する処理を以下図40に示す。
【0261】
図40は、本発明の画像処理装置における第4の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、外部に送信した画像枚数を1枚カウントアップさせるのに必要なバイト数の設定処理手順の一例に対応する。なお、このフローチャートの処理は、図4に示したCPU112によりROM114又はその他の記憶媒体に格納されたプログラムに基づいて実行されるものとする。また、S5301〜S5303は各ステップを示す。
【0262】
まず、管理者モードにおいて図示しない1枚カウントアップさせるバイト数を設定するためのボタンを押下すると、ステップS5301において、本当に設定を行うかどうかの確認を図11に示したLCD表示部3002に表示する図示しない確認画面により行い、図示しないキャンセルボタンにより設定処理をキャンセルする場合には何もせずに処理を終了し、一方、設定を行う場合には、ステップS5302に進み、図示しない数値入力部より数値を入力する。もし、入力した値で問題なければ、ステップS5303で数値を確定する。一方、ステップS5303で、数値が確定されず、もう一度数値を入力する場合には、ステップS5302に戻り、値を再入力する。この値も1枚カウントアップするために必要なバイト数に満たなかった端数のバイト数情報と同様に図4に示したSRAM136内の不揮発性のメモリ或いはHD162に格納する。この値を格納するメディアは機器の電源が切断された場合にでも保持される蓄積メディアであれば特に限定はない。
【0263】
なお、PC180,190等から1枚カウントアップさせるバイト数の設定を行う場合、上述した図示しない確認画面,数値入力画面は、PC180,190のモニタ上に表示される。
【0264】
このように本実施形態は、複数の画像処理モードを有すものにて、コピーモードやプリントモードやボックスモード等の画像処理モードの制御(そのモードの実行を許可するか否かの制御やモードの操作画面を表示する際の表示制御等を含む)に用いる画像(原稿データ、印刷データ、ジョブとも呼ぶ)の処理量を示すカウンタ情報を、枚数単位(ページ枚数単位)で、生成、記憶、管理、更新、表示可能にCPU112により制御する。その一方で、図39や図40に示す処理のように、当該画像処理装置が具備する複数の画像処理モードのうちの、送信モードの制御(そのモードの実行を許可するか否かの制御やモードの操作画面を表示する際の表示制御等を含む)に用いる画像(原稿データ、印刷データ、ジョブとも呼ぶ)の処理量を示すカウンタ情報を、ページ枚数とは異なる単位量である、バイト数等のデータ量単位(バイト数単位)で、生成、記憶、管理、更新、表示可能にCPU112により制御する。
【0265】
このような制御をなぜ行うかについて説明する。これは従来であげたような問題を解決する為のものでもあるが、送信モードを行う環境を想定した場合に、送り先となるコンピュータやサーバ等の外部機器や、或いはこれらの外部機器にデータ送信する為の所定の通信媒体(ネットワーク)における独自の制限等により、所定のデータ量以上は送信不可である等の設定・情況である等の、送信先側ではデータ量での管理・制限・ルールで運用しているにも拘らず、一方、自機(本画像処理装置)側ではコピーモード等の他の画像形成モードの管理方法をそのまま踏襲・流用している等により枚数管理で運用している等の、自装置側と送信先とにおけるルールや管理運用方法のギャップが原因で、送信モードを利用する利用者がわかりづらかったり、操作性が低下したり、無駄な通信エラーの発生する等の不具合が起きないようにする為のであり、このような不具合にも対処し解消できるようにし、送信先側での管理形態・制限・ルールと、自機側での管理形態・制限・ルールとのギャップや不整合さ不自然さを解消し、環境に適した操作性の向上、良好な管理運用を図れるようにする為のものである。
【0266】
なお、送信モードの為の操作画面における送信モードの為の各種の処理条件をユーザにより設定する為の表示部(原稿のサイズや読取サイズ、原稿タイプ、画質、解像度、等の各種の設定パラメータをユーザにより設定させる為の操作ボタン等を含む操作表示部)と一緒に、該操作部表示部と表示領域を区別して表示すべき、送信モードに関わるカウンタ情報を表示させる為のカウンタ情報表示部に表示させるカウンタ情報、の表示形式に関し、他の画像処理モードにおけるカウンタ情報の表示形式(処理ページの枚数に関する情報がユーザにより明示的に識別可能な枚数表示形式)と同様な表示形式、即ち、枚数(ページ単位)で、表現・表示するよう制御してもよいが(この場合、他の画像処理モードと管理、更新等が異なるだけで、カウンタ表示形態は他のモードと同じになる)、送信モードに関わるカウンタ情報を、他の画像処理モードの為のカウンタ情報の表示形式(枚数)とは異なる表示形式で、例えば、バイト数等のデータ量単位で(処理ページのデータ量に関する情報がユーザにより明示的に識別可能なデータ量表示形式)で、送信モードの為の操作画面上のカウンタ情報表示部に表示させるようCPU112により制御可能に構成する。尚、このように、送信モードのカウンタ情報の表示形式を複数種類設けておき、送信モードのカウンタ情報を、他の画像処理モードと同様の表示形式(ページ枚数表示)で表示させるモードと、他の画像処理モードと異なる表示形式(バイト数表示)で表示させるモードの、両方を有し、不図示の管理者モード等により、操作者(この場合管理者)により所望の表示形式のモードの方を選択可能に構成しても良い。もちろん、前者のモード(送信モードのカウンタ情報を他の画像処理モードと同様の表示形式(ページ枚数表示)で表示させるモード)のみを持つ構成でも良いし、後者のモード(送信モードのカウンタ情報を他の画像処理モードと異なる表示形式(バイト数等のデータ量表示形式)で表示させるモード)のみを持つ構成でも良い。このように、操作者に適した管理形態で運用可能に構成できればよい。
【0267】
なお、後者のモードに関し、ユーザには、送信モードに必要な処理(例えば、リーダ200によるスキャン処理や、送信処理を含む)の、注目対象の部門IDに割り当てられている、上限値が、いくつかであるかをユーザにより識別可能にする第1の通知として、バイト数等のデータ量形式で、送信モードにおける前記上限値を、操作部の送信モードに関する操作画面上に表示・報知可能にする(例えば、枚数で設定されていてもバイト数に換算した上で表示する)。また、送信モードで必要な処理(例えば、リーダ200によるスキャン処理や、送信処理を含む)で現在までに何枚処理したかに関するジョブの処理量の総計がいくつであるかをユーザにより識別可能にする第2の通知として、バイト数等のデータ量形式で、前記総計値を、操作部の送信モードに関する操作画面上に表示・報知可能にする(例えば、枚数で総計の計算がされていても、それをバイト数に換算した上で提示表示する)。又、送信モードに関する処理で、その部門に割り当てられている上限値を超えていない場合において、残りあと何枚、その部門ID下において送信モードの実行をできるかに関する処理許容残枚数の値がいくつであるかをユーザにより識別可能にする第3の通知として、バイト数等のデータ量形式で、前記残枚数値を操作部の送信モードに関する操作画面上に表示・報知可能にする(例えば、枚数単位で許容残枚数が計算されていてもバイト数に換算した上で残枚数を表示する)。又、更に、送信モードで実際に原稿データを外部装置へ送信する、少なくとも直前或いはそれ以前のタイミング、及び、送信モードで実際に外部装置へデータを送信している最中のタイミング、及び、送信モードで実際に外部装置へ原稿データを送信した直後のタイミング、を含む、複数の送信タイミングの少なくとも何れかのタイミングにおいて、操作部150の画面上に、選択された送信モードで処理すべき処理対象の原稿データの処理量(そのジョブ内に含まれる原稿ページの枚数)がいくつかであるかをユーザにより識別可能にする第4の通知として、バイト数等のデータ量形式で、そのジョブの処理量を操作部の画面上に表示・報知可能にする(例えば、枚数でそのジョブの処理量が計算されていてもバイト数に換算した上で表示する)。このようにCPU112により各種の表示制御を実行する。尚、上述の第1〜第4の通知に関し、少なくとも何れかの通知のみを実行可能に構成してもよいし、これら複数の通知を同一画面上で全て表示したり、選択的に何れかの通知のみを表示・報知可能にするよう、CPU112により制御しても良い。
【0268】
このように、複数の画像処理モードのうちの送信モードと、非送信モード(ローカルコピーモード、受信プリントモード、ボックス出力モード等を含む)とで、ユーザに対するカウンタ情報の報知方法を夫々区別可能に制御しており、送信モードで必要な処理(例えば、スキャン処理)に関わる管理情報としてのカウンタ情報(スキャナカウンタ情報)を、非送信モードで必要な処理(例えば、コピーモードや受信プリントモード等でのプリント処理)に関わる管理情報としてのカウンタ情報(プリントカウンタ情報)を操作者に報知する際の報知形態(枚数表示形式)とは異なる報知形態(データ量表示形式)で、操作者に報知可能に構成・制御する。
【0269】
なお、本実施形態では、主に、報知ユニットの一例としての画像処理装置の操作部の表示部、或いはPC180や190等のホストコンピュータを含む外部装置の操作部の表示部に、カウンタ情報を表示させることで、カウンタ情報に関するユーザへの報知処理を実行させるよう制御する場合について説明しているが、本形態はこれに限らず、カウンタ情報に関する情報を、ユーザに対して、報知ユニットの別の例としての不図示の音声ユニット(本画像処理装置が具備する不図示の音声出力ユニットや、ホストコンピュータが具備する不図示の音声出力ユニットなど)により、音声出力させるよう制御することで、カウンタ情報に関する利用者への報知処理を行うようにしても良い。例えば、送信モードに必要な処理に関わるカウンタ情報を報知する場合、処理データのバイト数等のデータ量が利用者により明示的に分る形式で音声ユニットより読み上げるよう制御し、非送信モードに必要な処理に関わるカウンタ情報を利用者に報知する場合、処理データの処理ページ枚数が利用者により明示的に理解できる形式で音声ユニットにより読み上げるよう制御する。何れにしても、カウンタ情報を欲している利用者に対して、所望のカウンタ情報を所望の画像処理モードに適した報知形態で報知可能に構成・制御できれば良い。又、勿論、上述の送信モードに関わるカウンタ情報の報知制御に関し、処理対象の原稿データをモノクロデータとしてい処理するか、カラーデータとして処理するかの、モノクロ/カラーで、夫々、独立して区別可能に制御する。
【0270】
本実施形態では、MFPの機能としてコピー,ボックス,送信,プリントを挙げたが、読み取った原稿枚数、自機で出力を行った画像出力枚数、外部へ送信した画像枚数、外部から受信した画像の出力枚数、上限値を管理するカウンタの組み合わせで制御、管理可能であるその他の機能についても本発明に含まれるものである。
【0271】
以上説明したように、本実施形態では、管理装置171により管理される使用者を特定可能なID別に、リーダ部200によって読み取った原稿枚数、自機のプリンタ部300を使用して画像を出力した出力枚数、ネットワーク上の他の機器から受信した画像を出力した出力枚数、ネットワーク上の他の機器へ送信した画像枚数といった複数の枚数情報(カウンタ)を管理装置171で、それぞれ独立に管理し、図30に示したように、ID毎に読み取り原稿枚数、自機で出力する画像の出力枚数、外部から受信した画像の出力枚数、外部へ送信した画像の枚数といった複数の枚数情報の上限値をそれぞれ設定し、図32に示したように、カウンタが上限値に達するまでは、複数の枚数情報及びそれぞれの上限値情報を同一管理部門に属する複数のカウンタの中からいずれかを選択して現在のカウンタ値と上限値を操作部上に表示し、カウンタが上限値に達してしまった場合にはアラートを出して処理続行不可能を通知するようにCPU112が制御するので、使用者に対してのカウンタ情報の認識を容易にし、また、外部へ送信した画像枚数については、図39に示したように、重量カウント(バイト数)を行い、カウントアップの指針を明確且つ公平にしてユーザの不満要素を取り除くと共に、開発者の工数も軽減することができる。
【0272】
そして、上述したように、本形態の制御装置は、複数の機能・モードを有すものにて、それぞれのモードや機能にて処理される原稿或いはページの処理状況としての処理枚数情報を、各機能(各画像処理モード)毎に区別可能に管理制御を行う。
【0273】
本実施形態の制御装置は、自機のスキャナでスキャン処理したジョブ(原稿データ)を自機のプリンタでプリントするローカルコピーモード、自機のスキャナ或いは外部機器から入力したジョブを自機のハードディスク内のボックスに格納するボックス格納モード、自機のハードディスク内のボックスに格納されたジョブを自機のプリンタでプリントするボックスプリントモード、外部装置(他の複写機やホストコンピュータやファクシミリなどの外部装置)から受信したジョブを自機のプリンタでプリントするリモートコピーモードや受信プリントモード、等の画像処理モードにおいて、処理対象の原稿(或いはページ)の処理量に関する管理情報を、枚数データ(1ページ単位)で、生成・記憶・管理・更新・呼出・表示可能に制御する。そして、本形態の操作部を含む各種のユーザインターフェースを介して入力されたコマンドデータにより、管理者或いは一般ユーザから、これらの画像処理モードにかかわる管理情報が要求された場合、本形態の制御装置は、処理した原稿(ページ)の処理量に関する管理情報を、適正な操作画面(例えば、図34や後述する図44や図48や図52等のUI)上の適正な表示領域(例えば、図34の操作画面上の表示部4808、図44の表示部14908、図48の表示部5510、図52の表示部5910等)に、枚数(1ページ単位)で、表示可能に制御し、これらの画像処理モードの管理情報を処理枚数で管理者或いは一般ユーザに報知可能に制御する。
【0274】
そして更に本形態の制御装置は、上記の制御を原稿データをカラーデータで処理する場合(カラーモード)と、モノクロデータで処理する場合(モノクロモード)とで、夫々独立して上記管理情報を生成・管理・更新・呼出・表示可能に制御する。
【0275】
そして更に、本形態の制御装置は、上記のような画像処理モードにおける管理形態・制御とは区別して、自機のスキャナでスキャン処理したジョブ(原稿データ)を外部装置(コンピュータやサーバやファクシミリ装置や他の画像処理装置を含む少なくとも何れかを含む)に送信する送信モード(電子メール送信や、ファクシミリ送信、インターネットファクシミリ送信等の少なくとも何れかを含む)において、処理対象の原稿(或いはページ)の処理量に関する管理情報を、上記枚数データ(1ページ単位)とは異なる管理形態で、例えば、バイト数等の所定のデータ量単位(形式)で、生成・記憶・管理・更新・呼出・表示可能に制御する。そして、本形態の操作部を含む各種のユーザインターフェースを介して入力されたコマンドデータにより、管理者或いは一般ユーザから、上記送信モードにかかわる管理情報が要求された場合、本形態の制御装置は、処理した原稿(ページ)の処理量に関する管理情報を、適正な操作画面(例えば、送信モードの設定画面等)上の適正な表示領域(送信モードにおける各種のモード設定の為の表示エリアとは異なる例えば、設定されたパラメータや、ステータスを表示する表示領域)上に、枚数とは異なる表現形式、例えば、バイト数等の所定のデータ量単位で、表示可能に制御し、これらの画像処理モードの管理情報をデータ量形式で管理者或いは一般ユーザに報知可能に制御する。
【0276】
これにより、従来であげているような問題も解決でき、また、例えば、送信モードを行う環境を想定した場合に、送り先となるコンピュータやサーバ等の外部機器や、或いはこれらの外部機器にデータ送信する為の所定の通信媒体(ネットワーク)における独自の制限等により、所定のデータ量以上は送信不可である等の設定・情況である等の、送信先側ではデータ量での管理・制限・ルールで運用しているにも拘らず、自機(本画像処理装置)側ではコピーモード等の他の画像形成モードの管理方法をそのまま踏襲・流用している等により枚数管理で運用している等の、自装置側と送信先での管理運用方法のギャップが原因で、送信モードを利用する利用者がわかりづらかったり、操作性が低下したり、無駄な通信エラーの発生する等の不具合を解消でき、送信先側での管理形態・制限・ルールと、自機側での管理形態・制限・ルールとのギャップや不整合さ不自然さを解消し、環境に適した操作性の向上、良好な管理運用を図れる。
【0277】
なお、データ量を操作者に報知(表示する方法)としては、例えば、枚数表現とは異なるデータ量を示す数値(例えば、2メガバイト単位等の所定のバイト数単位)で、表現しても良いし、棒グラフ等のバー形式で表現してもよい。又、上記送信モードにかかわる管理情報に関し、枚数データでも生成・管理・更新・呼出・表示可能に制御しても良い。又、上記送信モードにかかわる管理情報に関し、生成・管理・更新等の処理自体はデータ量単位で管理するが、操作者に報知(表示)する際には、該データ量に基づいて算出した枚数形式(ページ単位)で、報知可能に制御する構成でも良い。何れにしても利用者のニーズに即した利用者にとって最適な管理運用方法を実現できれば良い。
【0278】
そして更に本形態の制御装置は、上記の制御を原稿データをカラーデータで処理する場合(カラーモード)と、モノクロデータで処理する場合(モノクロモード)とで、夫々独立して上記管理情報を生成・管理・更新・呼出・表示可能に制御する。
【0279】
このように、本実施形態によれば、従来にて懸念される問題を解消でき、管理者にとって管理しにくくなったり操作者に対する操作性が低下してしまう等の問題が生じるのを未然に防止でき、利用者にとって管理しやすい、使い勝手がよい、環境を構築、提供でき、ユーザからの様々なニーズに対応できる。
【0280】
〔第2実施形態〕
上記第1実施形態では、単に、設定されたモードにおいて残枚数が必要なカウンタのいずれかが上限値に達している場合には、そのモードの処理が実行不可能である旨の警告を操作者に通知する構成のため、処理開始時点では、上限値に達していなくても、操作者の設定によっては、処理の途中で上限値に達してしまい処理を続行できない場合があった。そこで、本実施形態では、操作者が入出力したいモードや置数を設定した時点で、その設定のまま処理を開始するとカウンタの上限値を越えてしまう場合に事前に操作者に通知するように構成する。以下、その実施形態について説明する。
【0281】
<カウンタ上限値設定処理の説明>
図41は、本発明の画像処理装置における第5の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、第2実施形態におけるカウンタ上限設定処理手順の一例に対応する。なお、このフローチャートの処理は、図4に示したCPU112によりROM114又はその他の記憶媒体に格納されたプログラムに基づいて実行されるものとする。また、S4401〜S4414,S4419は各ステップを示す。
【0282】
なお、図30と同一のステップには同一のステップ番号を付してある。
【0283】
また、本実施形態の画像処理装置では、実行可能な処理を「ローカルコピー」,「ボックス(格納)」,「ボックス(出力)」,「プリント(送信)」,「プリント(受信)」とし、「読み取った原稿枚数カウンタ」,「自機からの画像を出力した枚数カウンタ」,「外部からの画像を出力した枚数カウンタ」を備えるものとするが、その他の処理を実行可能とし他カウンタを備えるように構成していてもよい。この点以外は図30と同様であるため、このフローチャートの詳細な説明は省略する。
【0284】
<カウンタ表示処理の説明>
以下、図42,図43を参照して、本発明の第2実施形態を示す画像処理装置におけるカウンタ表示処理について説明する。なお、カウンタが表示されたコピーメイン画面については、上記第1実施形態で示した図31と同様である。
【0285】
図42は、本発明の画像処理装置における第6の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、第2実施形態におけるカウンタ表示処理手順の一例に対応する。なお、このフローチャートの処理は、図4に示したCPU112によりROM114又はその他の記憶媒体に格納されたプログラムに基づいて実行されるものとする。また、S4601〜S4617は各ステップを示し、図30と同一のステップには同一のステップ番号を付してある。
【0286】
まず、ステップS4601で現在のユーザID及び設定モードに対する残枚数について必要なカウンタの上限値チェックが行われる。どの設定モードに対しどのカウンタと比較するかの詳細は図43に示す。
【0287】
図43に示すように、自機での読み取りと自機での出力を必要とするローカルコピー(「コピー」)を行うためには、「読み取った原稿枚数カウンタ」と「自機での画像出力枚数カウンタ」が上限値に達していなければよい。また、自機での読み込みにより画像をメモリ内に蓄積する「ボックス(格納)」を行うためには、「読み取った原稿枚数カウンタ」が上限値に達していなければよい。さらに、自機のメモリ内に蓄積している画像を自機で出力を行う「ボックス(出力)」を行うためには、「自機での画像出力枚数カウンタ」が上限値に達していなければよい。また、自機で読み取った画像を外部の機器に送信する「プリント(送信)」を行うためには、「読み取った原稿枚数カウンタ」,「外部へ送信した画像送信枚数カウンタ」が上限値に達していなければよい。さらに、外部の機器から受信した画像を自機で出力を行う「プリント(受信)」を行うためには、「外部から受信した画像の出力枚数カウンタ」が上限値に達していなければよい。
【0288】
なお、「読み取った原稿枚数カウンタ」,「自機での画像出力枚数カウンタ」,「外部へ送信した画像送信枚数カウンタ」等の各カウンタは、図4に示した管理装置171にユーザID毎に格納されているものとする。
【0289】
このように、ステップS4601で現在の設定モードに対する残枚数について必要なカウンタの上限値チェックを行った結果、ステップS4602において現在の設定モードにおいて残枚数が必要なカウンタのいずれかが上限値に達し設定モードの処理が実行不可能であると判定しされた場合には、上記第1実施形態の図32と同様にステップS4611に進み、実行不可能である旨を使用者に通知するアラート表示を行う。なお、ステップS4611,S4612の詳細な説明は上記第1実施形態と同様であるので省略する。
【0290】
一方、ステップS4602で、処理が実行可能であると判定した場合には、ステップS4603に進み、上記第1実施形態と同様に、現在の設定モードに対して残枚数が必要なカウンタの中で最も上限値に近いカウンタを操作部上に表示する(図31)。
【0291】
次に、ステップ4613において、事前に上限値チェックを行うかどうかを判定する。チェックを行うかどうかの認定手順については後述する。もし、チェックを行うよう設定されていると判定した場合には、ステップS4614に進み、現在の設定モードまたは置数により入力,出力枚数が最小限何枚になるかを算出する。例えば、自機で読み込んで出力を行う「ローカルコピー」において図11に示したテンキー3004を用いて置数を「3」と設定して標準的なコピーを行う場合の最小必要カウンタ残数を考えてみると、最低でも原稿が「1」枚読み込まれ、「3」枚の出力用紙が得られるので、読み取った原稿枚数カウンタに残枚数が「1」以上で、自機での画像出力枚数カウンタに残枚数が「3」以上でなければ確実に処理途中に上限値に達してしまう。つまり、このモード設定例では、「読み取った原稿枚数カウンタ」に残枚数が「1」以上で、且つ「自機での画像出力枚数カウンタ」に残枚数が「3」以上でない場合、ステップS4615の判断によりステップS4616に進み、上限値に達することを使用者に通知する。この通知画面の一例を図44に示す。図44では14907,14908に示すように、14906に示す部門の自機での画像出力カウンタの残数が「200000枚−199998枚=2枚」しかないのにも関わらず、14910に示すように置数が「3」なので、操作部の下部に上限値に達してしまう旨を通知するためのメッセージ14909が表示されている。
【0292】
また次に、両面に画像が配置されている原稿を片面用紙に出力する「両片モード」で置数が「3」だった場合の例で考えると、最低でも「1」枚の両面原稿を読み取る(=「2」画像読み込む)ため、読み取った原稿枚数カウンタに残枚数は「2」以上、且つ、置数「3」の場合には自機での画像出力枚数力ウンタに残枚数が「2ラ3=6」以上なければ確実に処理途中に上限値に達してしまう。
【0293】
このように、ステップS4615で、上限値に達することが確実であると判定した場合、ステップS4616で使用者に通知することで、使用者が設定を変更することが可能となる。
【0294】
ここで、設定を変更する場合(ステップS4617で処理続行しないと判定した場合)には、ステップ4601に戻り、変更されたモードについて再び残枚数が必要なカウンタの上限値チェックを行う。
【0295】
一方、上限値に達することが分かっていながらも使用者の意思で、図11に示したスタートキー3006を押下する等して、そのまま処理を続行する場合(ステップS4617で処理続行すると判定した場合)には、ステップ4604に進む。なお、ステップS4615で、上限値に達することが確実でないと判定した場合にも、ステップS4604の処理に進む。
【0296】
この状態で、処理の実行が行われない場合には(ステップS4604でNo)、ステップS4601に戻る。一方、図11に示したスタートキー3006を押下する等して処理の実行を行った場合(ステップS4604でYes)、ステップS4605に進み指定されたモードの画像入出力を行い、その処理に応じたカウンタを加算する(ステップS4606)。
【0297】
次に、ステップS4607において、連続処理かどうかを判断する。連続処理とは例えば、図11に示したテンキー3004により部数を複数に設定したり、不図示のフィーダに複数枚の原稿を積載した場合等がこれにあたり、連続して画像の読み込みや出力を行うこととなる。連統処理をユーザが設定したかどうかについて、置数枚数という設定であれば、ステップS4614で算出を行う段階で認識できるため、予め置数を考慮した上限値チェックが行えるが、不図示のフィーダに複数枚の原稿を積載した場合等は、実際に画像入出力処理を実行するまで検知できず、ステップS4614で算出する段階では認識できないため,ステップS4614では、常に原稿について最小限である1枚が積載されたと仮定して算出を行う。これにより、原稿が1枚だけ積載された場合に必要なカウンタの残数は満たしていても、実際に不図示のフィーダに複数枚の原稿を積載した場合にはステップS4616で通知が行われることなく、ステップS4607で上限値チェックに引っかかることもあり得る。このように、ステップS4607での設定モードに対して残枚数が必要なカウンタの上限値チェックは連続処理中、1つの処理を行うたびに行われるが、その手順は上述したステップS4601と同じである。
【0298】
その結果、ステップS4609において現在処理中のモードが続行不可能であると判断された場合には、ステップS4611に進み、アラート表示を行い現在の処理を中断する。
【0299】
一方、ステップS4609で、現在処理中のモードがさらに続行可能であった場合は、ステップS4610に進みステップS4603と同じように現在の設定モードに対して残枚数が必要なカウンタの中で最も上限値に近いものを選択して操作部上に表示し、ステップS4605に戻り、次の画像入出力を行う。一連の処理を行った後、現在処理中のJOBが終了した場合には、ステップS4607で連続処理でないと判定し、ステップS4601へ戻る。
【0300】
図45は、本発明の画像処理装置における第7の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、図42のステップS4613の「事前の上限値チェックを行うか否かの判定処理」の詳細処理手順の一例に対応する。なお、このフローチャートの処理は、図4に示したCPU112によりROM114又はその他の記憶媒体に格納されたプログラムに基づいて実行されるものとする。また、S5001〜S5006は各ステップを示す。
【0301】
使用者にとっては、毎回上限に達していないのに通知が出てくるとかえって煩わしいと感じることもあるため、本処理手順により通知の有無を設定させる。
【0302】
まず、ステップS5001では、事前の上限値チェックについてその動作の有無を設定する手順に入るかどうかを判断する。ステップS5001は例えばサービスマンだけが設定できる自機固有の設定に関するサービスモード内で認定させる。もし設定を開始しない場合には、そのまま処理を終了する。
【0303】
一方、ステップS5001で、設定を開始する場合には、ステップS5002に進み、現在の設定状況を表示する。
【0304】
次に、ステップS5003において、現在の設定から変更を行うか否かを判定し、現在の設定から変更を行いたい場合には、ステップS5004進み、設定を変更する。次に、ステップS5005において、設定した内容でOKか否かを操作者に問い合わせて判定し、設定した内容でよい旨の入力があった場合には、ステップ5006で設定を確定し、処理を終了する。
【0305】
一方、ステップS50005で、設定をやり直したい旨の入力があった場合には、ステップ5003へ戻る。
【0306】
以上により、設定した内容(通知の有無の設定)は、ユーザID毎に、図4に示したSRAM136内の不揮発性のメモリ或いはHD162に格納する。なお、この値を格納するメディアは、機器の電源が切断された場合にでも保持される蓄積メディアであれば特に限定はない。
【0307】
本実施形態では、MFPの機能として「コピー」,「ボックス」,「プリント」を挙げたが、「読み取った原稿枚数」,「自機で出力を行った画像出力枚数」,「外部から受信した画像の出力枚数」の上限値を管理するカウンタの組み合わせで制御,管理可能であるその他の機能についても本発明に含まれるものである。
【0308】
以上説明したように、本実施形態によれば、管理装置171により管理される使用者を特定可能なID別に、リーダ部200によって読み取った原稿枚数、自機のプリンタ部300を使用して画像を出力した出力枚数、ネットワーク上の他の機器から受信した画像を出力した出力枚数、ネットワーク上の他の機器へ送信した画像枚数といった複数の枚数情報(カウンタ)を管理装置171で、ユーザID毎にそれぞれ独立に管理し、図30に示したように、ID毎に読み取り原稿枚数、自機で出力する画像の出力枚数、外部から受信した画像の出力枚数、外部へ送信した画像の枚数といった複数の枚数情報の上限値をそれぞれ設定し、図32に示したように、カウンタが上限値に達するまでは、複数の枚数情報及びそれぞれの上限値情報を同一管理部門に属する複数のカウンタの中からいずれかを選択して現在のカウンタ値と上限値を操作部上に表示し、カウンタが上限値に達してしまった場合にはアラートを出して処理続行不可能を通知するようにCPU112が制御する画像処理装置において、使用者が入力,出力したいモードや置数を設定した時点で、複数のカウンタの中から使用者が設定したモードに対して残枚数が必要であるカウンタを特定し、また設定されたモードや置数から入力,出力されるであろう枚数の最小値を算出し、その最小値と特定されたカウンタの残枚数を比較して、その設定のまま処理を開始するとカウンタ値が上限値を超える場合には使用者に通知し設定変更を促すことにより、処理途中でカウンタの上限に達することを事前に使用者に明確に認識させ、使用者の意志によって設定を変更した場合には使用者にとって煩わしい再開作業そのものの発生を抑えることができる。また、上限値に達することが分かっていて使用者の意志で処理を続行した場合にも、事前に処理再開のことを考慮させることで、カウンタが処理途中に上限値に達した後の作業開始に関する負荷を軽減させることができる。
【0309】
〔第3実施形態〕
上記各実施形態では、ユーザID及び設定モードに応じて選択された最も上限値に近いカウンタを1つだけ表示部に表示する構成について説明したが、設定モードに必要なカウンタを全てを表示するように構成してもよい。例えば、ローカルコピーを行う場合には、「読み取った原稿枚数カウンタ」,「自機での画像出力枚数カウンタ」の2つが処理に必要であるため、「読み取った原稿枚数カウンタ」,「自機での画像出力枚数カウンタ」の2つを表示部に表示して使用者に通知する。また、表示スペースが足りない場合には、必要な複数のカウンタを比較し上限値に近い方から表示可能な数だけ表示するように構成してもよい。
【0310】
さらに、上記各実施形態では、カウンタに白黒/カラーの区別がない、または白黒専用画像処理装置の場合について説明したが、カウンタに白黒/カラーの区別を設けるように構成してもよい。以下、その実施形態について説明する。
【0311】
<カウンタ上限値設定処理の説明>
以下、図46,図47のフローチャートを参照して、本発明の第3実施形態を示す画像処理装置におけるカウンタ上限値設定処理について説明する。
【0312】
なお、本実施形態の画像処理装置では、「読み取った原稿枚数カウンタ(白黒)」,「読み取った原稿枚数カウンタ(カラー)」,「自機からの画像を出力した枚数カウンタ(白黒)」,「自機からの画像を出力した枚数カウンタ(カラー)」,「外部からの画像を出力した枚数カウンタ(白黒)」,「外部からの画像を出力した枚数カウンタ(カラー)」を備えるものとするが、他カウンタを備えるように構成していてもよい。
【0313】
図46,図47は、本発明の画像処理装置における第8の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、第3実施形態におけるカウンタ上限値設定処理手順(カラー入出力が可能な画像処理装置においてカラー/白黒を区別してカウントを行う場合、カウンタの上限値を設定する手順)の一例に対応する。なお、このフローチャートの処理は、図4に示したCPU112によりROM114又はその他の記憶媒体に格納されたプログラムに基づいて実行されるものとする。また、S5401〜S5427は各ステップを示す。
【0314】
まず、ステップS5427で、図26に示した部門選択画面の部門選択表示部2601において上限値を設定したい部門を選択する。ステップS5401において、上限値の設定を行うか否かを判定し、上限値の設定を行わない場合(図26に示したキャンセルボタン2603が押下された場合)には処理を終了し、一方、上限値の設定を行う場合(図26に示したOKボタン2602が押下された場合)にはステップS5402に進む。
【0315】
ステップS5402では、「読み取った原稿枚数(白黒)」,「読み取った原稿枚数(カラー)」,「自機からの画像を出力した枚数(白黒)」,「自機からの画像を出力した枚数(カラー)」,「外部へ送信した画像枚数(白黒)」,「外部へ送信した画像枚数(カラー)」,「外部から受信した画像を出力した枚数(カラー)」のいずれのカウンタ上限値を設定するかを選択する(図27に示したカウンタ種類選択部2701,OKボタン2702)。
【0316】
ここで、「読み取った原稿枚数(白黒)」の上限値を指定した場合には、ステップS5403に進み、本当に処理を続行するかを図28に示した確認画面により確認する。設定を行わない場合(図28に示したキャンセルボタン2802が押下された場合)にはそのまま処理を終了し、一方、設定を行う場合(図28に示したOKボタン2801が押下された場合)にはステップS5404に進む。
【0317】
ステップS5404では、図29に示した上限値入力部2901を選択しテンキー3004により実際に上限値(読み取った原稿枚数の上限値の設定値)の入力を行ってOKキー2902を押下すると、入力値に問題がなければ(S5405でYES)、値の確定を行う(S5406)。一方、入力値に問題があると判定した場合には(S5405でNO)、ステップS5403に戻る。
【0318】
また、ステップS5402で、「読み取った原稿枚数(カラー)」の上限値を指定した場合には、ステップS5407に進み、本当に処理を続行するかを図28に示した確認画面により確認する。設定を行わない場合(図28に示したキャンセルボタン2802が押下された場合)にはそのまま処理を終了し、一方、設定を行う場合(図28に示したOKボタン2801が押下された場合)にはステップS5408に進む。
【0319】
ステップS5408では、図29に示した上限値入力部2901を選択しテンキー3004により実際に上限値(読み取った原稿枚数の上限値の設定値)の入力を行ってOKキー2902を押下すると、入力値に問題がなければ(S5409でYES)、値の確定を行う(S5410)。一方、入力値に問題があると判定した場合には(S5409でNO)、ステップS5407に戻る。
【0320】
また、ステップS5402で、「自機からの画像を出力した枚数(白黒)」の上限値を指定した場合には、ステップS5411に進み、本当に処理を続行するかを図28に示した確認画面により確認する。設定を行わない場合(図28に示したキャンセルボタン2802が押下された場合)にはそのまま処理を終了し、一方、設定を行う場合(図28に示したOKボタン2801が押下された場合)にはステップS5412に進む。
【0321】
ステップS5412では、図29に示した上限値入力部2901を選択しテンキー3004により実際に上限値(自機からの画像を出力した枚数の上限値の設定値)の入力を行ってOKキー2902を押下すると、入力値に問題がなければ(S5413でYES)、値の確定を行う(S5414)。一方、入力値に問題があると判定した場合には(S5413でNO)、ステップS5411に戻る。
【0322】
また、ステップS5402で、「自機からの画像を出力した枚数(カラー)」の上限値を指定した場合には、ステップS5415に進み、本当に処理を続行するかを図28に示した確認画面により確認する。設定を行わない場合(図28に示したキャンセルボタン2802が押下された場合)にはそのまま処理を終了し、一方、設定を行う場合(図28に示したOKボタン2801が押下された場合)にはステップS5416に進む。
【0323】
ステップS5416では、図29に示した上限値入力部2901を選択しテンキー3004により実際に上限値(自機からの画像を出力した枚数の上限値の設定値)の入力を行ってOKキー2902を押下すると、入力値に問題がなければ(S5417でYES)、値の確定を行う(S5418)。一方、入力値に問題があると判定した場合には(S5417でNO)、ステップS5415に戻る。
【0324】
また、ステップS5402で、「外部からの画像を出力した枚数(白黒)」の上限値を指定した場合には、ステップS5419に進み、本当に処理を続行するかを図28に示した確認画面により確認する。設定を行わない場合(図28に示したキャンセルボタン2802が押下された場合)にはそのまま処理を終了し、一方、設定を行う場合(図28に示したOKボタン2801が押下された場合)にはステップS5420に進む。
【0325】
ステップS5420では、図29に示した上限値入力部2901を選択しテンキー3004により実際に上限値(外部からの画像を出力した枚数の上限値の設定値)の入力を行ってOKキー2902を押下すると、入力値に問題がなければ(S5421でYES)、値の確定を行う(S5422)。一方、入力値に問題があると判定した場合には(S5421でNO)、ステップS5419に戻る。
【0326】
また、ステップS5402で、「外部からの画像を出力した枚数(カラー)」の上限値を指定した場合にはステップS5423に進み、本当に処理を続行するかを図28に示した確認画面により確認する。設定を行わない場合(図28に示したキャンセルボタン2802が押下された場合)にはそのまま処理を終了し、一方、設定を行う場合(図28に示したOKボタン2801が押下された場合)にはステップS5424に進む。
【0327】
ステップS5424では、図29に示した上限値入力部2901を選択しテンキー3004により実際に上限値(外部からの画像を出力した枚数の上限値の設定値)の入力を行ってOKキー2902を押下すると、入力値に問題がなければ(S5425でYES)、値の確定を行う(S5426)。一方、入力値に問題があると判定した場合には(S5425でNO)、ステップS5423に戻る。
【0328】
なお、ステップS5406,S5410,S5414,S5418,S5422,S5426において確定された上限値は、ユーザID毎に、図4に示したSRAM136内の不揮発性のメモリ或いはHD162に格納するものとする。この値を格納するメディアは機器の電源が切断された場合にでも保持される蓄積ャfィアであれば特に限定はない。
【0329】
<カウンタ表示処理の説明>
以下、図48〜図51を参照して、本発明の第3実施形態を示す画像処理装置におけるカウンタ表示処理について説明する。
【0330】
図48は、本発明の第3実施形態を示す画像処理装置において、カウンタが表示されたコピーメイン画面の一例を示す模式図である。
【0331】
図において、5506は部門番号で、図1に示したカードリーダ155により読み取られた磁気カード又はICカードに格納された部門番号又はIDキー3005から入力された部門番号又はユーザIDの所属する部門番号が表示される。
【0332】
5507,5509は識別記号で、「読み取った原稿枚数カウンタ(白黒)」,「読み取った原稿枚数カウンタ(カラー)」,「自機で出力を行った画像出力枚数カウンタ(白黒)」,「自機で出力を行った画像出力枚数カウンタ(カラー)」,「外部へ送信した画像枚数カウンタ(白黒)」,「外部へ送信した画像枚数カウンタ(カラー)」のいずれのカウンタを現在表示しているかを表す。
【0333】
なお、いずれのカウンタを表示するかの選択は、現在の設定モードに対して残枚数が必要なカウンタの中で最も上限値に近いカウンタが選択されるものとする。
【0334】
5508,5510は、現在選択されているカウンタの上限値までの残数を画面上に表示している。
【0335】
図49は、本発明の画像処理装置における第9の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、第3実施形態におけるカウンタ表示処理手順の一例に対応する。なお、このフローチャートの処理は、図4に示したCPU112によりROM114又はその他の記憶媒体に格納されたプログラムに基づいて実行されるものとする。また、S5601〜S5616は各ステップを示す。
【0336】
まず、ステップS5601において、現在の設定モードに応じたカウンタの選択が行われる。どの設定モードに対しどのカウンタを表示するかの詳細は図50に示す。
【0337】
図50に示すように、「ローカルコピー(白黒)」が設定されている場合には、原稿を読み取って自機で出力するというパスをとるため、「読み取った原稿枚数カウンタ(白黒)」と「自機での画像出力枚数カウンタ(白黒)」を選択して操作部上に表示する。また、「ローカルコピー(カラー)」が設定されている場合には、原稿を読み取って自機で出力するというパスをとるため、「読み取った原稿枚数カウンタ(カラー)」と「自機での画像出力枚数カウンタ(カラー)」を選択して操作部上に表示する。さらに、「ローカルコピー(カラー不確定モード)」、例えばACS(オートカラーセレクト)が設定されている場合、一旦原稿をスキャンするまでカラーモードが確定しないため、デフォルトでは「読み取った原稿枚数カウンタ(カラーと白黒で上限値に近いカウンタ)」と「自機での画像出力枚数カウンタ(カラーと白黒で上限値に近いカウンタ)」を選択して操作部上に表示する。
【0338】
また、「ボックス(絡納)」が設定されている場合には、原稿を読み取るだけの制御であるため、「読み取った原稿枚数カウンタ(白黒)」と、「読み取った原稿枚数カウンタ(カラー)」を選択して操作部上に表示する。さらに、「ボックス(出力)」が設定されている場合には、自機で画像を出力するだけの制御であるため、「自機での画像出力枚数カウンタ(白黒)」と「自機での画像出力枚数カウンタ(カラー)」を選択して操作部上に表示する。
【0339】
また、「プリント(受信)」が設定されている場合には、外部から受信た画像を出力するだけの制御であるため、「外部から受信した画像の出力枚数カウンタ(白黒)」と「外部から受信た画像の出力枚数カウンタ(カラー)」を選択して操作部上に表示る。また、「プリント(送信)」が設定されている場合には、原稿を読み取るだけの制御であるため、「読み取った原稿枚数カウンタ(白黒)」と「読み取った原稿枚数カウンタ(カラー)」を選択して操作部上に表示する。なお、上記各カウンタは、ユーザID毎に、図4に示した管理装置171に格納されているものとする。
【0340】
次に、ステップ5611では、ACSが選択されているかどうかを判断し、ACSが選択されていない(カラーモードが確定している)と判断した場合には、ステップS5602へ進み、上限値比較(チェック)を行い、一方、ACSが選択されていると判断した場合には、原稿プレスキャンを行ってカラーモードが確定するまで上限値比較ができないため、ステップS5604に進む。
【0341】
ステップ5602では、現在の設定モードに対して残枚数を必要とするカウンタの上限値チェックを行う。その詳細は図51に示す。
【0342】
図51に示すように、自機での読み取りと自機で出力を必要とする「ローカルコピー(白黒)」を行うためには、「読み取った原稿枚数カウンタ(白黒)」,「自機での画像出力枚数カウンタ(白黒)」が上限値に達していなければよい。また、自機での読み取りと自機での出力を必要とする「ローカルコピー(カラー)」を行うためには、「読み取った原稿枚数カウンタ(カラー)」,「自機での画像出力枚数カウンタ(カラー)」が上限値に達していなければよい。
【0343】
さらに、自機での読み込みにより画像をメモリ内に蓄積する「ボックス(格納、白黒)」を行うためには、「自機での画像出力枚数カウンタ(白黒)」が上限値に達していなければよい。また、自機での読み込みにより画像をメモリ内に蓄積する「ボックス(格納、カラー)」を行うためには、「読み取った原稿枚数カウンタ(カラー)」が上限値に達していなければよい。さらに、自機のメモリ内に蓄積している画像を自機で出力を行う「ボックス(出力、白黒)」を行うためには、「自機での画像出力枚数カウンタ(白黒)」が上限値に達していなければよい。また、自機のメモリ内に蓄積している画像を自機で出力を行う「ボックス(出力、カラー)」を行うためには、自機での画像出力枚数カウンタ(カラー)が上限値に達していなければよい。
【0344】
さらに、外部の機器から受信した画像を自機で出力を行う「プリント(受信、白黒)」を行うためには、「外部から受信した画像の出力枚数カウンタ(白黒)」が上限値に達していなければよい。また、外部の機器から受信した画像を自機で出力を行う「プリント(受信、カラー)」を行うためには、「外部から受信した画像の出力枚数カウンタ(カラー)」が上限値に達していなければよい。さらに、自機で読み取った画像を外部の機器に送信する「プリント(送信、白黒)」を行うためには、「読み取った原稿枚数カウンタ(白黒)」が上限値に達していなければよい。また、自機で読み取った画像を外部の機器に送信する「プリント(送信、カラー)」を行うためには、「読み取った原稿枚数カウンタ(カラー)」が上限値に達していなければよい。
【0345】
このように、ステップS5602で現在の設定モードに対する残枚数について必要なカウンタの上限値チェックを行った結果、ステップS5603において現在の設定モードにおいて残枚数が必要なカウンタのいずれかが上限値に達し設定モードの処理が実行不可能であると判定しされた場合には、ステップS5609に進み、実行不可能である旨を使用者に通知するアラート表示を行う。この通知画面の一例を図52に示す。
【0346】
図52では、「ローカルコピー(白黒)」が設定されており、「ローカルコピー(白黒)」に残数が必要なカウンタである「読み取った原稿枚数カウンタ(白黒)」、「自機での画像出力枚数カウンタ(白黒)」が5907〜5910に示すように表示されている。
【0347】
上記残数が必要な2つのカウンタのうち、「自機での画像出力枚数カウンタ(白黒)」の残数が5910に示すように「0」になっているため、メッセージ5911を表示して実行不可能を通知している。
【0348】
次に、図49のステップS5610において、全カウンタが上限値に達していると判定した場合には、ステップS5609のアラート表示を繰り返し、上限値の変更が行われるか現在のカウントがクリアされるまで他の処理を行えないようにする。
【0349】
一方、ステップS5610で、上限値に達していないカウンタがある(即ち、「全カウンタが上限値に達している」でNo)と判定した場合には、設定されるモードによっては処理が実行可能であるため、ステップS5601に戻り、再び現在の設定モードに対して残枚数が必要なカウンタの上限値チェックを行う。
【0350】
一方、ステップS5603で、処理が実行可能であると判定した場合には、ステップS5604に進む。ここで図11に示したスタートキー3006を押下する等して処理の実行を行った場合、指定されたモードの画像入出力を行う。
【0351】
次に、ステップS5612において、ACS(オートカラーセレクト)が設定されているか否かを判断し、ACSが設定されていないと判断した場合には、そのまま画像処理を行い、その処理に応じたカウンタを加算する(ステップ5605)。
【0352】
ステップS5612で、ACSが設定されていると判断した場合には、ステップS5613へ進み、画像入出力の最初に行われる原稿のプレスキャン(S5604)により確定したカラーモードに対して、現在の設定モードに応じたカウンタの選択が行われ、ステップS5614において、現在の設定モードに対して残枚数を必要とするカウンタの上限値チェックを行う。
【0353】
次に、ステップS5615において、ステップS5614の上限チェックの結果、設定モードの処理が実行不可能であるか否かを判断し、実行が不可能であると判断した場合には、ステップ5609に進み、実行不可能である旨を使用者に通知する。
【0354】
一方、ステップS5615で、ステップ5614の上限チェックの結果、処理が実行可能であると判断した場合には、ステップ5616に進み、画像入出力処理を行い、ステップS5605に進み、その処理に応じたカウンタを加算する。
【0355】
次に、ステップS5606において、連続処理かどうかを判断する。連続処理とは例えば、図11に示したテンキー3004により部数を複数に設定したり、不図示のフィーダに複数枚の原稿を積載した場合等がこれにあたり、連続して画像の読み込みや出力を行うこととなる。この連続処理と判定された場合、1つの処理を行う度に、ステップS5607で現在の設定モードに対して残枚数が必要なカウンタの上限値チェックを行う。手順は上述したステップS5602と同じである。その結果、ステップS5608において現在処理中のモードが続行不可能であると判断された場合には、ステップS5609に進み、アラート表示を行い現在の処理を中断する。
【0356】
一方、ステップS5608で、現在処理中のモードがさらに続行可能であった場合は、ステップS5604で画像の入出力を行う。一連の処理を行った後、現在処理中のJOBが終了した場合には、ステップS5606で連続処理でないと判定し、ステップS5601へ戻る。
【0357】
なお、本実施形態では、MFPの機能として、白黒/カラーのコピー、ボックス、プリントを挙げたが、白黒/カラーにおける読み取った原稿枚数、自機で出力を行った画像出力枚数、外部から受信した画像の出力枚数、上限値を管理するカウンタの組み合わせで制御,管理可能であるその他の機能についても、本発明に含まれるものである。
【0358】
以上説明したように、本実施形態によれば、カラー入出力可能な画像処理装置においては、読み取った原稿枚数、画像出力枚数といった複数の枚数情報とそれぞれの上限値又は残枚数を操作部上に表示するものであり、白黒/カラーにおいて、読み取った原稿牧数、自機で出力を行った画像出力枚数、外部から受信した実際の出力枚数といった複数の枚数情報とそれぞれの上限値、或いは簡略化のために上限値から現在枚数を減じた値(残読み込み・出力可能枚数)を、画像を出力するために使用者が行ったモード設定に応じて表示、即ち(1)白黒モードかカラーモードかカラーモード不確定か、(2)設定モードは複数のカウンタのうちどれを使用するのかを判定し、複数のカウンタの組み合わせを選択して表示、或いはカラーモードが不確定だった場合には、カラーと白黒で上限値に近い方のカウンタを表示、また、カラーモードが不確定だった場合には、カラーモードが確定した時点で確定したモードに応じた表示に変更させるようにしたことにより、使用者のカウンタ情報の認識を容易にすることができる。
【0359】
また、いずれかのカウンタが上限値に達してしまった場合には、上限値に達していないカウンタだけでは実現できないモードを実行しようとした時にアラートを出して、処理続行不可能を通知し、上限値に達していないカウンタだけで処理が実現できれば、その処理を行うようにすることで、いずれかのカウンタが上限値に達した場合の作業再開を容易にすることができる。
【0360】
〔第4実施形態〕
上記第1実施形態では、カウンタ表示処理において、現在の設定モードに対して残枚数が必要なカウンタの中で最も上限値に近いカウンタを表示する構成について説明したが、同一管理部門に属する複数のカウンタの中から最も上限値に近いカウンタを表示するように構成してもよい。以下、その実施形態について説明する。
【0361】
<カウンタ表示処理の説明>
以下、図53,図54を参照して、本発明の第4実施形態を示す画像処理装置におけるカウンタ表示処理について説明する。
【0362】
図53は、本発明の画像処理装置における第10の制御処理手順の一例を示すフローチャートであり、第4実施形態におけるカウンタ表示処理手順の一例に対応する。なお、このフローチャートの処理は、図4に示したCPU112によりROM114又はその他の記憶媒体に格納されたプログラムに基づいて実行されるものとする。また、S14601〜S14612は各ステップを示す。
【0363】
まず、ステップS14601において、現在のユーザIDに対応する同一管理部門に属する上限値に達していないカウンタと現在の設定モードとの比較を行う。その詳細は、図54に示す。なお、図54において「ラ」印はカウンタが上限に達したことを示し、空白はカウンタが上限に達していないことを示す。
【0364】
図53に示すように、「読み取った原稿枚数カウンタ」,「自機での画像出力枚数カウンタ」,「外部化から受信した画像の出力枚数カウンタ」のいずれも上限値に達していない場合は、自機での読み取りと自機での出力を必要とする「ローカルコピー(コピー)」処理,自機での読み込みにより画像をメモリ内に蓄積する「ボックス(格納)」処理,自機のメモリ内に蓄積している画像を自機で出力を行う「ボックス(出力)」処理、自機で読み取った画像を外部の機器に送信する「プリント(送信)」処理、外部の機器から受信した画像を自機で出力を行う「プリント(受信)」処理のいずれも行うことができる。
【0365】
また、「読み取った原稿枚数カウンタ」のみが上限値に達している場合、自機のメモリ内に蓄積している画像を自機で出力を行う「ボックス(出力)」処理、外部の機器から受信した画像を自機で出力を行う「プリント(受信)」処理のみが可能となる。
【0366】
さらに、「自機での画像出力枚数カウンタ」のみが上限値に達している場合、自機での読み込みにより画像をメモリ内に蓄積する「ボックス(格納)」処理、自機で読み取った画像を外部の機器に送信する「プリント(送信)」処理、外部の機器から受信した画像を自機で出力を行う「プリント(受信)」処理のみが可能となる。
【0367】
また、「読み取った画像枚数カウンタ」及び「自機での画像出力枚数カウンタ」のみが上限値に達している場合、外部の機器から受信した画像を自機で出力を行う「プリント(受信)」処理のみが可能となる。
【0368】
さらに、「外部から受信した画像の出力枚数カウンタ」のみが上限値に達している場合、自機での読み取りと自機での出力を必要とする「コピー」処理、自機での読み込みにより画像をメモリ内に蓄積する「ボックス(格納)」処理、自機のメモリ内に蓄積している画像を自機で出力を行う「ボックス(出力)」処理、自機で読み取った画像を外部の機器に送信する「プリント(送信)」処理のみが可能となる。
【0369】
また、「読み取った原稿枚数カウンタ」及び「外部から受信した画像の出力枚数カウンタ」のみが上限値に達している場合、自機のメモリ内に蓄績している画像を自機で出力を行う「ボックス(出力)」処理のみが可能となる。
【0370】
さらに、「自機での画像出力枚数カウンタ」及び「外部から受信した画像の出力枚数カウンタ」のみが上限値に達している場合、自機での読み込みにより画像をメモリ内に蓄積する「ボックス(格納)」処理、自機で読み取った画像を外部の機器に送信する「プリント(送信)」処理のみが可能となる。
【0371】
また、「読み取った画像枚数カウンタ」並びに「自機での画像出力枚数カウンタ」及び「外部から受信した画像の出力枚数カウンタ」のいずれも上限値に達している場合には、当然何の処理も行うことができない。なお、各カウンタは、図4に示した管理装置171に、ユーザID毎に格納されているものとする。
【0372】
ステップ14601で、これらの上限に達していないカウンタと現在の設定モード比較を行った結果に基づいて、ステップS14602において、設定モードの処理が実行可能であるか否かを判定し、実行不可能であると判断した場合には、ステップ14611に進み、実行不可能である旨を使用者に通知するアラート表示を行う。この通知画面の一例は、第1実施形態で示した図34と同様となる。
【0373】
次に、図53のステップS14612で、全カウンタが上限値に達しているか否かを判定し、全カウンタが上限に達していると判定した場合には、ステップS14611のアラート表示を繰り返し、上限値の変更が行われるか現在のカウントがクリアされるまで他の処理を行えないようにする。
【0374】
一方、ステップS14612で、上限値に達していないカウンタがある(即ち、「全カウンタが上限値に達している」でNo)と判定した場合には、設定されるモードによっては処理が実行可能であるため、ステップS14601に戻り再び上限値に達していないカウンタと現在の設定モードの比較を行う。
【0375】
一方、ステップS14602で、処理が実行可能であると判定した場合には、ステップS14603に進み、現在のユーザIDに対応する同一管理部門に属する複数のカウンタであって上限値に達していないカウンタの中で最も上限値に近いカウンタを選択して操作部上に表示する(第1実施形態で示した図31と同様)。
【0376】
この状態で、処理の実行が行われない場合には(ステップS14604でNo)、ステップS14601に戻る。一方、図11に示したスタートキー3006を押下する等して処理の実行を行った場合(ステップS14604でYes)、ステップS14605に進み指定されたモードの画像入出力を行い、その処理に応じたカウンタを加算する(ステップS14606)。
【0377】
次に、ステップS14607において、連続処理かどうかを判断する。連続処理とは例えば、図11に示したテンキー3004により部数を複数に設定したり、不図示のフィーダに複数枚の原稿を積載した場合等がこれにあたり、連続して画像の読み込みや出力を行うこととなる。この連続処理と判定された場合、1つの処理を行う度に、ステップS14608で上限値に達していないカウンタと現在の設定モード比較を行う。手順は上述したステップS14601と同じである。その結果、ステップS14609において現在処理中のモードが続行不可能であると判断された場合には、ステップS14611に進み、アラート表示を行い現在の処理を中断する。
【0378】
一方、ステップS14609で、現在処理中のモードがさらに続行可能であった場合は、ステップS14610に進み、ステップS14603と同じように、現在のユーザIDに対応する同一管理部門に属する複数のカウンタであって上限値に達していないカウンタの中で最も上限値に近いものを選択して操作部上に表示し、ステップS14605に戻り、次の画像入出力を行う。一連の処理を行った後、現在処理中のJOBが終了した場合には、ステップS14607で連続処理でないと判定し、ステップS14601へ戻る。
【0379】
なお、本実施形態では、MFPの機能としてコピー、ボックス、プリントを挙げたが、読み取った原稿枚数、自機で出力を行った画像出力枚数、外部から受信した画像の出力枚数、上限値を管理するカウンタの組み合わせで制御,管理不可能であるその他の機能についても、本発明に含まれるものである。
【0380】
以上説明したように、本実施形態によれば、同一管理部門に属する複数のカウンタの中から上限値に近いものを選択して操作部上に表示することにより、使用者に対してカウンタの情報の認識が容易になり、いずれかのカウンタが上限値に達してしまった場合には、上限値に達していないカウンタだけでは実現できないモードを実行しようとした時にアラートを出して処理続行不可能を通知し、且つ上限値に達していないカウンタだけで実現できるモードの実行を容易にするよう、上限値に達していないカウンタの中で上限値に近いものを選択して操作部上に表示し、いずれかのカウンタが上限値に達した後の作業再開を容易にすることができる。
【0381】
また、上記各実施形態において、現在のカウンタ値/上限値を表示しているが、現在のカウンタ値及び上限値に基づく情報であれば、上限値から現在のカウンタ値を減算した残枚数を表示してもよい。
【0382】
なお、上記各実施形態(実施形態1〜4)を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。又例えば、不整合さが生じないことを条件に、全ての実施形態の有する機能を実現する為の画像処理装置、システム、方法、記憶媒体、プログラムを提供可能に構成しても良い。又、第2実施形態〜第4実施形態にて記載していないが、第1実施形態で詳細に述べた第1実施形態と同様の構成要件として取扱可能な構成要件は、第2実施形態〜第4実施形態の夫々において具備しているものとする。又、例えば、各形態の構成要件うちの、特徴部分の構成要件のみを抽出してその機能を実現する為の画像処理装置、システム、方法、記憶媒体、プログラムを提供可能に構成し、それ以外の構成要件を例えば、外部或いは別筐体の装置、システム、記憶媒体、プログラムに適用可能に構成しても良い。いずれにしても、操作者、管理者等、利用者にとって使いやすい最適な管理運用環境を適用できればよい。
【0383】
なお、実施形態1〜4の各形態で共通して利用可能な形態に関し、図55を用いて説明する。図55は本画像処理装置のCPU112やPC180やPC190の外部機器により管理可能な管理テーブルの一例であり、例えば、制御装置110内のメモリに記憶保持される。図55(1)の管理テーブルは、上限値管理テーブルの一例である。このテーブルは、図26〜図29等の操作画面を介してユーザ(管理者)により、上限値が登録される毎にその情報を登録更新する為のテーブルである。CPU112は、操作部からの上限値の設定情報に基づいて、図30や図41に示す処理手順等に従い、図55(1)のテーブルの更新すべき項目に、上限値の設定データを書込登録させる。このように、ユーザの登録情報に従い、CPU112は、部門名、部門ID、各処理の上限値、とを夫々対応付けて管理し、各部門(ID)毎に、カウンタの上限値の情報をメモリにテーブル形式で保持しておく。
【0384】
図55(2)の管理テーブルは、カウンタ総計データ管理テーブルの一例であり、各部門(ID)毎に設けられる。これは、現在までに処理した処理済枚数の総計(カウンタ合計回数)を、各処理毎に区別して管理可能にする為の管理テーブルである。CPU112は、画像処理装置において何らかの画像処理モードを実行する度にそのモードに関わる処理に対応するカウンタのカウント値をアップし、その情報を該テーブルに書き込み更新するよう制御し、現在までの処理状況をこのテーブルに反映させるよう制御している。このように、画像処理装置において現在までに、何枚処理したかを示すカウンタ情報を、本画像処理装置が有する複数の処理の各処理毎に識別可能に、このような管理テーブルを使って管理可能にしている。
【0385】
以上の図55(1)及び図55(2)のような管理テーブルを用いてCPU112は上述の実施形態1〜4の各形態における制御を実行可能とする。
【0386】
なお、これらの図55(1)や図55(2)の管理情報は、上記各形態で説明したように、実行すべき画像処理モードの操作画面を操作部150に表示させる際に、その操作画面の表示と共に表示するようCPU112により制御しているが、これに限らず、ユーザが必要としている際に、CPU112がそれに応答し、これらの情報を、ユーザが所望の表示形式で操作部に表示可能に構成しても良い。
【0387】
例えば、操作部を介して管理情報の取得要求を含んだコマンドデータが入力されたことに応答し、CPU112はこれらの情報を操作部に表示させる。図55(1)の管理テーブルの情報及び図55(2)の管理テーブルの情報のうちのどの情報をユーザに提示させるかは操作部を介して入力されたユーザからの要求内容に基づいて決定する。提示方法としては、例えば、図55(2)を参照し、各項目毎(項目1〜8の各項目毎)にそれぞれ独立してカウンタ情報をユーザにより特定可能にする第1表示モードで操作部に表示させる。又、分類毎(A分類、B分類、C分類の、各分類毎)にカウンタ情報をユーザにより特定可能にする第2の表示モードで操作部に表示させる。この場合、1つの分類に含まれる項目のカウンタ値を合計し、その上でユーザに提示する(A分類のカウンタ情報、B分類のカウンタ情報、C分類のカウンタ情報、という区別で同一画面上に表示させるなど)よう制御する。又、白黒とカラーという切り分けでカウンタ情報をユーザにより特定可能にする第3表示モードで操作部に表示させる。この場合、項目1〜項目8のうちの、白黒の項目(1、3、5、7)のカウンタ値を全て加算し、カラーの項目(2,4,6,8)のカウンタ値を加算し、その上で、白黒のカウンタ情報、カラーのカウンタ情報、を提示する(白黒のカウンタ情報、カラーのカウンタ情報、という区別で同一画面上に表示させるなど)よう制御する。又、複数の分類(A〜C)のうちのどの分類かをユーザにより選択させ、そのユーザが所望とする分類内においてカラーのカウンタ情報、白黒のカウンタ情報を、それぞれユーザに提示できるようにする第4表示モードで操作部に表示させる。例えば、A〜Cの分類のうちの、A分類が選択された場合には、項目1のカウンタ情報と、項目2のカウンタ情報を、夫々区別して同一の操作画面上に表示させるようCPU112により制御する。又、更に、各項目毎に別々に表示させるカウンタ情報を分類単位で一つにまとめてユーザに提示する第5の表示モードで操作部に表示させる。例えば、上記第4表示モードで操作部上にA分類の項目1のカウンタ情報と項目2のカウンタ情報がそれぞれ区別して表示されている状態で、上記第5の表示モードがユーザに選択されたことに応答し、CPU112は、第5表示モードに切り替え、A分類内の項目1のカウンタ情報と項目2のカウンタ情報を合計し、その合計値を1つのカウンタ情報として操作画面上に表示するよう制御する。又、これらの複数の表示モードを有し、ユーザにより選択された表示モードでカウンタ情報をユーザに提示可能にCPU112により制御してもよいし、少なくとも何れかの表示モードだけを有する構成にしても良い。このようにユーザからの要求に応じて、ユーザの所望とする表示モードで管理テーブルのカウンタ情報をユーザに提示可能にCPU112により制御する。尚、この操作部の表示部は報知ユニットの一例であり上述のように音声出力ユニットにより図55の管理テーブルの情報をユーザの所望の形態で音声出力することで、カウンタ情報を操作者に報知提示可能に構成しても良い。又、勿論、図55(1)の管理テーブルへの管理情報の登録書込み処理は、PC180、190等の外部装置の操作部から実行可能に構成し、図55(2)の管理テーブルの情報の閲覧表示処理等も、ステータス要求コマンド、ステータス情報のやり取り等により、PC180、190等の外部装置の操作部から実行可能に構成する。
【0388】
以下、図56に示すメモリマップを参照して本発明に係る画像処理装置で読み出し可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0389】
図56は、本発明に係る画像処理装置で読み出し可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する模式図である。
【0390】
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0391】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0392】
本実施形態における図30,図32,図39,図40,図41,図42,図45,図46,図47,図49,図53に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0393】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0394】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0395】
従って、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0396】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM,シリコンディスク等などを用いることができる。
【0397】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0398】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは、圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバやftpサーバ等も本発明の請求項に含まれるものである。
【0399】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0400】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0401】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0402】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのソフトウエアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0403】
さらに、本発明を達成するためのソフトウエアによって表されるプログラムをネットワーク上のデータベースから通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0404】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0405】
本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるのではない。
【0406】
以上説明したように、本発明の各実施形態によれば、ID別に管理される複数のカウンタの中から、設定モードに対して残枚数が必要であるいずれかのカウンタを選択して操作部上に表示し、カウンタが上限値に達してしまった場合には、アラートを出して処理続行不可能を通知するので、複数の入力・出力のパスを用いて実行する複数の画像入出力処理を複数のカウンタ情報により管理する場合でも、該複数のカウンタ情報通知の使用者に対する認識を容易にすることができる。
【0407】
また、外部へ送信した画像枚数については、重量カウント(例えば、バイト数のカウント)を行い、カウントアップの指針を明確且つ公平にすることにより、ユーザの不満要素を取り除くと共に、開発者の開発工数も軽減することができる。
【0408】
さらに、使用者が入力または出力したいモードや置数を設定した時点で、複数のカウンタの中から使用者が設定したモードに対して残枚数が必要であるカウンタを特定し、また設定されたモードや置数から入力,出力されるであろう枚数の最小値を算出し、その最小値と特定されたカウンタの残枚数を比較して、その設定のまま処理を開始するとカウンタ値が上限を超える場合には、使用者に通知して、設定変更を促すことにより、処理途中でカウンタの上限に達することを事前に使用者に明確に認識させ、使用者の意志によって設定の変更を行うことができ、使用者にとって煩わしい再開作業そのものの発生を防止することができる。
【0409】
また、上限値に達すると分かっていて使用者の意志で処理を続行した場合にも、事前に処理の再開を使用者に考慮させることができ、カウンタが処理途中に上限値に達した後の作業再開に関する使用者の負荷を軽減させることができる。
【0410】
また、ID別に管理される複数のカウンタの中からユーザが設定したモードに応じて、操作部上に表示が可能なカウンタの数だけ表示すべきカウンタを選択、また複数の候補から選択する場合にはカウンタが上限値に近い方より表示するので、使用者に対してのカウンタ情報の認識を容易にすることができる。
【0411】
また、いずれかのカウンタが上限値に達してしまった場合には、上限値に達していないカウンタだけでは実現できないモードを実行しようとした時にアラートを出力して処理続行不可能を通知し、上限値に達していないカウンタだけで処理が実現できればその処理を行うようにし、いずれかのカウンタが上限値に達した場合の作業再開を容易にすることができる。
【0412】
さらに、ID別に管理される複数のカウンタの中から最も上限値に近いものだけを操作部上に表示し、使用者に対してのカウンタ情報の認識を容易にし、いずれかのカウンタが上限値に達してしまった場合には、上限値に達していないカウンタだけでは実現できないモードを実行しようとしたときにアラートを出力して処理続行不可能を通知し、且つ上限値に達していないカウンタだけで実現できるモードの実行を容易にするよう、上限値に達していないカウンタの中で最も上限値に近いものを操作部上に表示し、いずれかのカウンタが上限値に達した後の作業を容易にすることができる等の効果を奏する。
【0413】
このように、本発明の各実施形態によれば、従来技術で懸念されるような不具合が生じることを防止でき、複数の入力・出力のパスを用いて実行する複数の画像入出力処理を複数のカウンタ情報により管理する場合でも、該複数のカウンタ情報通知の使用者に対する認識を容易にでき、色々な機能、モードを有しているが故に利用者にとって管理しにくくなったり操作性が低下してしまう等の問題が生じるのを未然に防止でき、利用者にとって管理しやすい、使い勝手がよい、環境を提供でき、ユーザからの様々なニーズに対応できる。
【0414】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ID別に管理される複数のカウンタの中から、設定モードに対して残枚数が必要であるいずれかのカウンタを選択して操作部上に表示し、カウンタが上限値に達してしまった場合には、アラートを出して処理続行不可能を通知するので、複数の入力・出力のパスを用いて実行する複数の画像入出力処理を複数のカウンタ情報により管理する場合でも、該複数のカウンタ情報通知の使用者に対する認識を容易にすることができる。
【0415】
また、外部へ送信した画像枚数については、重量カウント(例えば、バイト数のカウント)を行い、カウントアップの指針を明確且つ公平にすることにより、ユーザの不満要素を取り除くと共に、開発者の開発工数も軽減することができる。
【0416】
さらに、使用者が入力または出力したいモードや置数を設定した時点で、複数のカウンタの中から使用者が設定したモードに対して残枚数が必要であるカウンタを特定し、また設定されたモードや置数から入力,出力されるであろう枚数の最小値を算出し、その最小値と特定されたカウンタの残枚数を比較して、その設定のまま処理を開始するとカウンタ値が上限を超える場合には、使用者に通知して、設定変更を促すことにより、処理途中でカウンタの上限に達することを事前に使用者に明確に認識させ、使用者の意志によって設定の変更を行うことができ、使用者にとって煩わしい再開作業そのものの発生を防止することができる。
【0417】
また、上限値に達すると分かっていて使用者の意志で処理を続行した場合にも、事前に処理の再開を使用者に考慮させることができ、カウンタが処理途中に上限値に達した後の作業再開に関する使用者の負荷を軽減させることができる。
【0418】
また、ID別に管理される複数のカウンタの中からユーザが設定したモードに応じて、操作部上に表示が可能なカウンタの数だけ表示すべきカウンタを選択、また複数の候補から選択する場合にはカウンタが上限値に近い方より表示するので、使用者に対してのカウンタ情報の認識を容易にすることができる。
【0419】
また、いずれかのカウンタが上限値に達してしまった場合には、上限値に達していないカウンタだけでは実現できないモードを実行しようとした時にアラートを出力して処理続行不可能を通知し、上限値に達していないカウンタだけで処理が実現できればその処理を行うようにし、いずれかのカウンタが上限値に達した場合の作業再開を容易にすることができる。
【0420】
さらに、ID別に管理される複数のカウンタの中から最も上限値に近いものだけを操作部上に表示し、使用者に対してのカウンタ情報の認識を容易にし、いずれかのカウンタが上限値に達してしまった場合には、上限値に達していないカウンタだけでは実現できないモードを実行しようとしたときにアラートを出力して処理続行不可能を通知し、且つ上限値に達していないカウンタだけで実現できるモードの実行を容易にするよう、上限値に達していないカウンタの中で最も上限値に近いものを操作部上に表示し、いずれかのカウンタが上限値に達した後の作業を容易にすることができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す画像処理装置を適用可能な画像入出力システムの全体構成の一例を示すブロック図である。
【図2】図1に示したリーダ部及びプリンタ部の構成を示す断面図である。
【図3】図2に示したリーダ画像処理部の詳細な構成を示すブロック図である。
【図4】図1に示した制御装置の構成を示すブロック図である。
【図5】図4に示したスキャナI/Fの画像処理を担う部分の詳細な構成を示すブロック図である。
【図6】図5に示したACSカウント部の構成を示すブロック図である。
【図7】図4に示したプリンタI/Fの画像処理を担う部分の詳細な構成を示すブロック図である。
【図8】図4に示したGraphicProcessorの詳細な構成を示すブロック図である。
【図9】図8に示した画像回転部の動作を説明する図である。
【図10】図8に示した画像回転部の動作を説明する図である。
【図11】図1に示した操作部の構成を示す平面図である。
【図12】図11に示したLCD表示部に表示される操作画面の一例を示す模式図である。
【図13】図12に示した送信タブを選択した場合に、図11に示したLCD表示部に表示される送信メイン画面の一例を示す模式図である。
【図14】図11に示したLCD表示部に表示されるコピーメイン画面における画質調整一覧表示の一例を示す模式図である。
【図15】図11に示したLCD表示部に表示される変倍サブ画面の一例を示す模式図である。
【図16】図11に示したLCD表示部に表示される用紙選択サブ画面の一例を示す模式図である。
【図17】図11に示したLCD表示部に表示されるソータ設定サブ画面の一例を示す模式図である。
【図18】図11に示したLCD表示部に表示される両面コピー設定サブ画面の一例を示す模式図である。
【図19】図11に示したLCD表示部に表示される送信メイン画面の一例を示す模式図である。
【図20】図11に示したLCD表示部に表示される送信サブ画面の一例を示す模式図である。
【図21】図12に示したボックスタブを選択した場合に、図11に示したLCD表示部に表示されるボックスメイン画面の一例を示す模式図である。
【図22】図21に示したボックス番号ボタンを押下した場合に、図11に示したLCD表示部に表示されるボックス内容表示画面の一例を示す模式図である。
【図23】図11に示したLCD表示部に表示されるボックス内ドキュメントプリントサブ画面の一例を示す模式図である。
【図24】図11に示したLCD表示部に表示されるボックス内ドキュメント読込サブ画面の一例を示す模式図である。
【図25】図11に示したLCD表示部に表示されるボックス内ドキュメント送信サブ画面の一例を示す模式図である。
【図26】管理者モードにおいて図示しない上限設定ボタンを押下した場合に、図11に示したLCD表示部に表示される部門選択画面の一例を示す模式図である。
【図27】図26に示した部門選択画面内のOKボタンを押下した場合に、図11に示したLCD表示部に表示されるカウンタ選択画面の一例を示す模式図である。
【図28】図27に示したカウンタ選択画面内のOKボタンを押下した場合に、図11に示したLCD表示部に表示される確認画面の一例を示す模式図である。
【図29】図28に示した確認画面内のOKボタンを押下した場合に、図11に示したLCD表示部に表示されるカウンタ選択画面の一例を示す模式図である。
【図30】本発明の画像処理装置における第1の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図31】本発明の第1実施形態を示す画像処理装置において、カウンタが表示されたコピーメイン画面の一例を示す模式図である。
【図32】本発明の画像処理装置における第2の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図33】各カウンタの上限値と実行可能処理の組み合わせを示す図である。
【図34】図11に示したLCD表示部に表示されるカウンタが上限値に達した場合の操作部画面の一例を示す模式図である。
【図35】図11に示したLCD表示部に表示される送信画面の一例を示す模式図である。
【図36】図11に示したLCD表示部に表示される送信画面においてカウンタが上限値に達した場合の画面の一例を示す模式図である。
【図37】図11に示したLCD表示部に表示される送信画面の一例を示す模式図である。
【図38】図11に示したLCD表示部に表示される送信画面の一例を示す模式図である。
【図39】本発明の画像処理装置における第3の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図40】本発明の画像処理装置における第4の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図41】本発明の画像処理装置における第5の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図42】本発明の画像処理装置における第6の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図43】各カウンタの上限値と実行可能処理の組み合わせを示す図である。
【図44】図11に示したLCD表示部に表示される送信画面においてカウンタが上限値に達した場合の画面の一例を示す模式図である。
【図45】本発明の画像処理装置における第7の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図46】本発明の画像処理装置における第8の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図47】本発明の画像処理装置における第8の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図48】本発明の第3実施形態を示す画像処理装置において、カウンタが表示されたコピーメイン画面の一例を示す模式図である。
【図49】本発明の画像処理装置における第9の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図50】カラー入出力可能な画像形成装置における実行処理に応じた操作部上に表示するカウンタを示す図である。
【図51】カラー入出力可能な画像形成装置における実行処理に対してどのカウンタが上限値に達していなければよいか示す図である。
【図52】カラー入出力可能な画像形成装置におけるカウンタが上限値に達した場合の操作部画面の一例を示す図である。
【図53】本発明の画像処理装置における第10の制御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図54】各カウンタの上限値と実行可能な処理の組み合わせを示す図である。
【図55】本発明に係る画像処理装置で管理可能な管理テーブルの一例を示す図である。
【図56】本発明に係る画像処理装置で読み出し可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する模式図である。
【符号の説明】
100 画像入出力システム
200 リーダ部
300 プリンタ部
110 コントローラ部
400 LAN
180,190 PC
112 CPU
114 ROM
116 DRAM
136 SRAM
162 HD
171 管理手段

Claims (21)

  1. 原稿上の画像読み取って、当該画像に基づく画像データを生成する読取手段と、
    画像データに基づいて記録媒体に画像形成する画像形成手段と、
    所定の通信媒体を介して画像データを送受信する通信手段と、
    前記読取手段により生成された画像データ又は前記通信手段により受信した画像データを記憶する記憶手段と、
    使用者を特定するためのID管理するID管理手段と、
    複数の画像処理モードからいずれかの画像処理モードを設定する第1の設定手段と、
    前記第1の設定手段により設定される画像処理モードに応じた画像入力処理及び画像出力処理を実行するために前記読取手段,前記画像形成手段,前記通信手段,及び前記記憶手段を制御する制御手段と、
    前記制御手段により実行される画像入力処理及び画像出力処理をそれぞれ複数の形態に分類し、該複数の形態でそれぞれ処理された画像分量を示す複数の枚数情報を、前記ID毎に区別して管理する枚数管理手段と、
    前記ID毎に、前記複数の枚数情報の上限値をそれぞれ設定する第2の設定手段と、
    前記第1の設定手段により設定された画像処理モードに応じて前記複数の枚数情報から少なくとも1つの枚数情報を選択し、該選択された枚数情報及びその枚数情報に対応する上限値を示す情報を表示部に表示させる表示制御手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記表示制御手段は、前記複数の枚数情報から、前記第1の設定手段により設定された画像処理モードにおいて実行される画像入力処理及び画像出力処理に対応する枚数情報を選択し、該選択された枚数情報及びその枚数情報に対応する上限値を示す情報を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記表示制御手段は、前記第1の設定手段により設定された画像処理モードにおいて実行される画像入力処理及び画像出力処理に対応する枚数情報のうち、最も上限値に近い枚数情報を選択し、該選択された枚数情報及びその枚数情報に対応する上限値を示す情報を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  4. 前記表示制御手段は、前記第1の設定手段により設定された画像処理モードにおいて実行される画像入力処理及び画像出力処理に対応する枚数情報が複数存在する場合には、該数の枚数情報を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  5. 前記表示制御手段は、前記第1の設定手段により設定された画像処理モードにおいて実行される画像入力処理及び画像出力処理に対応する枚数情報が複数存在し、且つ前記表示部に表示可能な数を上回る場合には、該数の枚数情報の中から上限値に近い方から表示可能な数だけ前記表示部に表示させることを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
  6. 前記枚数管理手段は、前記制御手段により実行される画像入力処理及び画像出力処理を白黒モードとカラーモードの区別を含む複数の形態に分類し、該複数の形態でそれぞれ処理された画像分量を示す複数の枚数情報を、前記ID毎に区別して管理することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  7. 前記表示制御手段は、実行される画像入力処理及び画像出力処理が白黒モードかカラーモードか不確定な画像処理モードが設定されている場合には、前記画像処理モードに対応する白黒モードの枚数情報及びカラーモードの枚数情報のうち、上限値により近い枚数情報を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項6記載の画像処理装置。
  8. 前記表示制御手段は、実行される画像入力処理及び画像出力処理が白黒モードかカラーモードか不確定な画像処理モードが設定されている場合には、白黒モードかカラーモードかが確定した時点で、確定したモードに応じた枚数情報を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項6記載の画像処理装置。
  9. 前記表示制御手段は、前記第1の設定手段により設定された画像処理モードに応じて選択された枚数情報及びその枚数情報に対応する上限値を示す情報に加えて、当該情報が示す上限値から当該枚数情報が示す枚数を減じた値を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の画像処理装置。
  10. 前記複数の枚数情報は、前記読取手段により読み取られた原稿の枚数を示す原稿枚数情報,前記読取手段により生成された画像データに基づいて前記画像形成手段により画像が形成されて出力された出力枚数情報,前記通信手段により所定の通信媒体を介して受信した画像データに基づいて前記画像形成手段により画像が形成されて出力された出力枚数情報,及び前記通信手段により所定の通信媒体を介して送信した画像の枚数を示す画像枚数情報を含むことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の画像処理装置。
  11. 前記枚数管理手段は、前記通信手段により所定の通信媒体を介して送信した画像枚数を、送信した画像データ量に応じてカウントし、前記画像枚数情報として管理することを特徴とする請求項10記載の画像処理装置。
  12. 前記枚数管理手段は、前記通信手段により所定の通信媒体を介して送信した画像枚数を、送信した画像データ量の積算値を所定ので除算することによりカウントすることを特徴とする請求項11記載の画像処理装置。
  13. 前記所定のを設定するための第3の設定手段を有することを特徴とする請求項12記載の画像処理装置。
  14. 前記第1の設定手段により設定された画像処理モードに対応する枚数情報が示す枚数が既に上限値に達している場合に、処理不可能である旨を使用者に通知する第1の通知手段を有することを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の画像処理装置。
  15. 前記第1の設定手段により設定された画像処理モードに対応する枚数情報が示す枚数が既に上限値に達している場合であっても、当該上限値に達した枚数情報に対応しない画像処理モードに応じた画像入力処理または画像出力処理は実行可能であることを特徴とする請求項14記載の画像処理装置。
  16. 前記第1の設定手段により設定された画像処理モードにおいて実行される画像出力処理により出力される部数を設定する第4の設定手段と、
    前記第1の設定手段により設定された画像処理モード及び前記第4の設定手段により設定された部数に基づいて、実行される画像出力処理により出力されるであろう枚数の最小値を算出し、該算出される最小値と前記第1の設定手段により設定された画像処理モードに対応する枚数情報が示す枚数とを比較して、その設定のまま処理を開始すると枚数情報が上限値を超えてしまう場合には、前記対応する枚数情報が上限値を超える旨を使用者に通知する第2の通知手段と、
    を有することを特徴とする請求項14記載の画像処理装置。
  17. 前記第2の通知手段により、前記対応する枚数情報が上限値を超える旨が通知された場合に、該設定のまま処理を開始するかまたは設定変更するかを選択する選択手段を有することを特徴とする請求項16記載の画像処理装置。
  18. 前記第2の通知手段を有効又は無効に設定する第5の設定手段を有することを特徴とする請求項16又は17記載の画像処理装置。
  19. 原稿上の画像読み取って、当該画像に基づく画像データを生成する読取手段と、画像データに基づいて記録媒体に画像形成する画像形成手段と、所定の通信媒体を介して画像データを送受信する通信手段と、前記読取手段により生成された画像データ又は前記通信手段により受信した画像データを記憶する記憶手段と、使用者を特定するためのID管理するID管理手段とを有する画像処理装置における表示方法であって
    複数の画像処理モードからいずれかの画像処理モードを設定する第1の設定工程と、
    該設定される画像処理モードに応じた画像入力処理及び画像出力処理を実行する画像処理工程と、
    実行される画像入力処理及び画像出力処理をそれぞれ複数の形態に分類し、該複数の形態でそれぞれ処理された画像分量を示す複数の枚数情報を、前記ID毎に区別して管理する管理工程と、
    前記ID毎に、前記複数の枚数情報の上限値をそれぞれ設定する第2の設定工程と、
    前記設定された画像処理モードに応じて前記複数の枚数情報から少なくとも1つの枚数情報を選択し、該選択された枚数情報及びその枚数情報に対応する上限値を示す情報を表示部に表示させる表示制御工程と、
    を有することを特徴とする画像処理装置における表示方法。
  20. 請求項19に記載された画像処理装置における表示方法を実行するためのプログラム。
  21. 請求項19に記載された画像処理装置における表示方法を実行するためのプログラムをコンピュータが読み取り可能に記憶した記憶媒体。
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