JPH10190536A - 無線受信機 - Google Patents

無線受信機

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JPH10190536A
JPH10190536A JP34157596A JP34157596A JPH10190536A JP H10190536 A JPH10190536 A JP H10190536A JP 34157596 A JP34157596 A JP 34157596A JP 34157596 A JP34157596 A JP 34157596A JP H10190536 A JPH10190536 A JP H10190536A
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泰之 大石
Kazuo Hase
和男 長谷
Hajime Hamada
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、無線受信機に関し、構成の大幅な
変更を伴うことなく信号判定の確度が高められることを
目的とする。 【解決手段】 複数のパスを介して個別に受信された受
信波を復調して復調信号を生成する複数の復調手段11
-1〜11-Nと、複数の復調手段11-1〜11-Nによって
生成された復調信号の同期をとりつつこれらの復調信号
を合成する合成手段13とを備えた無線受信機におい
て、合成手段13は、複数の復調手段11-1〜11-Nに
よって生成された複数の復調信号の個々について相関を
とり、これらの復調信号の内、これらの相関の結果に予
め決められたアルゴリズムが適用されてなる基準を具備
する復調信号を合成の対象から除外する手段を含んで構
成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線伝送系におい
て、複数のブランチやパスを介して受信された受信波に
伝送歪みの補償を施し、かつ合成することにより伝送品
質の向上をはかる無線受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、移動通信システムの加入者は市場
の自由化と共に急速に増大しつつある。したがって、次
世代の移動通信システムについては、無線周波数の利用
効率が高い符号分割多元接続方式(以下、単に「CDM
A方式」という。)が適用される方向で実用化研究が盛
んに行われている。
【0003】また、このようなCDMA方式が適用され
た無線基地局や移動局の受信系には、信号帯域の逆数以
上の時間に亘って遅延して到来する受信波を分離しつつ
逆拡散処理を施し、かつ個別に伝送歪み(振幅の変動お
よび位相回転として生じる。)を補償した後に所定の合
成処理を施すことにより高い伝送品質が得られるので、
RAKE受信機の適用が極めて有効である。
【0004】図4は、従来のRAKE受信機の構成例を
示す図である。図において、アンテナ61-1、61-2の
給電端は、それぞれ復調器62-1、62-2を介して逆拡
散器63-11〜63-13、63-21〜63-23の入力に接続
される。逆拡散器63-11〜63-13、63-21〜63-23
の出力はそれぞれ伝送歪み補償部64-11〜64-13、6
4-21〜64-23を介して合成処理部65の対応する入力
に接続され、その合成処理部65の出力には信号判定の
対象となるベースバンド信号が得られる。
【0005】また、伝送歪み補償部64-11は、入力が
逆拡散器63-11の出力に接続されたチャネル推定部6
6-11および遅延部67-11と、これらのチャネル推定部
66-11および遅延部67-11の出力に2つ入力がそれぞ
れ接続され、かつ出力が合成処理部65の対応する入力
に接続された乗算器68-11とから構成される。
【0006】なお、伝送歪み補償部64-12、64-13、
64-21〜64-23の構成については、伝送歪み補償部6
4-11 の構成と同じであるから、対応する構成要素に添
え番号をそれぞれ「12」、「13」、「21」〜「2
3」とする同じ符号を付与して示し、ここではその説明
および図示を省略する。このような構成の従来例では、
アンテナ61-1、61-2に到来した受信波は、それぞれ
復調器62-1、62-2によって復調され、かつ逆拡散器
63-11〜63-13、63-21〜63-23によって同一の拡
散符号に基づく逆拡散処理が施されることにより、無線
伝送路に形成された個々のパスに対応付けられつつ分離
される。
【0007】なお、以下では、このようにして分離され
た受信波がとるシンボルについては、時系列nと、逆拡
散器63-11〜63-13、63-21〜63-23によって個別
に形成されるフィンガの番号k(=1〜6(=K))とに対
してYk,n で示されると仮定する。伝送歪み補償部64
-11〜64-13、64-21〜64-23では、チャネル推定部
66-11〜66-13、66-21〜66-23は、それぞれ上述
したように分離された受信波に予め決められた形式で含
まれるパイロット信号を抽出し、そのパイロット信号が
とるべき信号点の誤差を検出することにより上述したパ
スの伝送特性gk,nを推定する。
【0008】また、乗算器68-11〜68-13、68-21
〜68-23は、それぞれこのようにして推定された伝送
特定の複素共役分gk,n * に対して Zk,n=gk,n *・Yk,n の式で示される算術演算を行う。さらに、合成処理部6
5は、これらの算術演算の結果Zk,nに対して
【数1】 の式で示される算術演算を行って合成処理を行うことに
より、ベースバンド信号Znを得る。
【0009】したがって、このようなベースバンド信号
n は、上述したパスの単位に伝送歪みの補償が行われ
ることにより、SN比に適応した重み付けが施されるこ
とにより最大比合成の結果として与えられるので、信号
判定の対象としてSN比がほぼ最大となる状態で得られ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来例では、逆拡散器63-11〜63-13、63-21〜63-
23が逆拡散処理に供する拡散符号が受信波に完全に同期
していても、その受信波に含まれる成分の内、伝搬損失
が著しく大きいパスを介して到来した微弱な成分につい
ては、チャネル推定部66-11〜66-13、66-21〜6
6-23によって行われる伝送特性gk,n の推定処理の精
度は著しく低下する可能性が高かった。
【0011】また、移動通信システムでは、一般に、移
動局の移動に応じて無線伝送路に介在する地形や地物に
よって伝送特性が絶えず激しく変動し、かつ多様なマル
チパスが形成されるので、上述した微弱な成分は頻繁に
到来し得る。したがって、合成処理部65の出力に得ら
れるベースバンド信号には上述した推定処理の誤差に起
因して無用に雑音が重畳され、かつ後段で行われる信号
判定の精度も劣化して通信品質が著しく劣化する可能性
が高かった。
【0012】本発明は、多様な伝送方式の無線伝送路に
適応し、かつ構成の大幅な変更を伴うことなく信号判定
の確度が高められる無線受信機を提供することを目的と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】図1は、請求項1〜11
に記載の発明の原理ブロック図である。
【0014】請求項1に記載の発明は、複数のパスを介
して個別に受信された受信波を復調して復調信号を生成
する複数の復調手段11-1〜11-Nと、複数の復調手段
11-1〜11-Nによって生成された復調信号の同期をと
りつつこれらの復調信号を合成する合成手段13とを備
えた無線受信機において、合成手段13は、複数の復調
手段11-1〜11-Nによって生成された複数の復調信号
の個々について相関をとり、これらの復調信号の内、こ
れらの相関の結果に予め決められたアルゴリズムが適用
されてなる基準を具備する復調信号を合成の対象から除
外する手段を含むことを特徴とする。
【0015】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の無線受信機において、受信波は、既知のシンボルから
なるパイロット信号で変調され、合成手段13には、既
知のシンボルを示す信号点と、復調信号がパイロット信
号に対してとる信号空間上の位置の誤差との比に相当す
るSN比が予め決められた閾値を下回ることが基準とし
て適用されたことを特徴とする。
【0016】請求項3に記載の発明は、予め決められた
形式のパイロット信号で変調され、かつ複数のブランチ
に個別に到来した受信波を並行して復調し、これらのブ
ランチにそれぞれ対応した複数の復調信号を得る複数の
復調手段21-1〜21-Nと、複数のブランチを介して個
別に形成されるパスについて、複数の復調手段21-1〜
21-Nによって得られた複数の復調信号から形式に基づ
いてパイロット信号を抽出し、これらのパイロット信号
がとるべき信号点の誤差に基づいて伝送特性を推定する
複数の伝送特性推定手段22-1〜22-Nと、複数の復調
手段21-1〜21-Nによって得られた複数の復調信号
に、複数の伝送特性推定手段22-1〜22-Nによって個
別に推定された伝送特性に適応した等化処理を施すこと
により、複数のブランチに対応した等化復調信号を得る
複数の等化手段23-1〜23-Nと、複数の等化手段23
-1〜23-Nによって得られた等化復調信号を合成して受
信信号を生成する合成手段24とを備えた無線受信機に
おいて、合成手段24は、複数の等化手段23-1〜23
-Nによって得られた等化復調信号の相互相関を個別にと
り、これらの等化復調信号の内、対応する相互相関の値
がこれらの相互相関の最大値と、積算値と、平均値との
何れかに対してとる比率が予め決められた閾値を下回る
等化復調信号を合成の対象から除外する手段を有するこ
とを特徴とする。
【0017】請求項4に記載の発明は、予め決められた
形式のパイロット信号で変調され、かつ複数のブランチ
に個別に到来した受信波を並行して復調し、これらのブ
ランチにそれぞれ対応した複数の復調信号を得る複数の
復調手段21-1〜21-Nと、複数のブランチを介して個
別に形成されるパスについて、複数の復調手段21-1〜
21-Nによって得られた複数の復調信号から形式に基づ
いてパイロット信号を抽出し、これらのパイロット信号
がとるべき信号点の誤差に基づいて伝送特性を推定する
複数の伝送特性推定手段22-1〜22-Nと、複数の復調
手段21-1〜21-Nによって得られた複数の復調信号
に、複数の伝送特性推定手段22-1〜22-Nによって個
別に推定された伝送特性に適応した等化処理を施すこと
により、複数のブランチに対応した等化復調信号を得る
複数の等化手段23-1〜23-Nと、複数の等化手段23
-1〜23-Nによって得られた等化復調信号を合成して受
信信号を生成する合成手段24とを備えた無線受信機に
おいて、複数の等化手段23-1〜23-Nによって個別に
得られた等化復調信号に信号判定処理を施して複数の非
合成判定結果を求め、かつ合成手段24によって生成さ
れた受信信号に信号判定処理を施して合成判定結果を求
める前置信号判定手段31を備え、合成手段24は、前
置信号判定手段31によって求められた複数の非合成判
定結果と合成判定結果とを取り込み、かつ前者の個々に
ついて後者との相互相関を個別にとり、複数の等化手段
23-1〜23-Nによって得られた等化復調信号の内、対
応する相互相関の値がこれらの相互相関の最大値と、積
算値と、平均値との何れかに対してとる比率が予め決め
られた閾値を下回る等化復調信号を合成の対象から除外
する手段を有することを特徴とする。
【0018】請求項5に記載の発明は、予め決められた
形式のパイロット信号で変調され、かつ複数のブランチ
に個別に到来した受信波を並行して復調し、これらのブ
ランチにそれぞれ対応した複数の復調信号を得る複数の
復調手段21-1〜21-Nと、複数のブランチを介して個
別に形成されるパスについて、複数の復調手段21-1〜
21-Nによって得られた複数の復調信号から形式に基づ
いてパイロット信号を抽出し、これらのパイロット信号
がとるべき信号点の誤差に基づいて伝送特性を推定する
複数の伝送特性推定手段22-1〜22-Nと、複数の復調
手段21-1〜21-Nによって得られた複数の復調信号
に、複数の伝送特性推定手段22-1〜22-Nによって個
別に推定された伝送特性に適応した等化処理を施すこと
により、複数のブランチに対応した等化復調信号を得る
複数の等化手段23-1〜23-Nと、複数の等化手段23
-1〜23-Nによって得られた等化復調信号を合成して受
信信号を生成する合成手段24とを備えた無線受信機に
おいて、複数の等化手段23-1〜23-Nによって個別に
得られた等化復調信号にリミッタ関数処理を施して複数
の非合成定振幅信号を求め、かつ合成手段24によって
生成された受信信号にリミッタ関数処理を施して合成定
振幅信号を求める前置信号判定手段31を備え、合成手
段24は、前置信号判定手段31によって求められた複
数の非合成定振幅信号と合成定振幅信号とを取り込み、
かつ前者の個々の位相成分について後者の位相成分との
相互相関をとり、複数の等化手段23-1〜23-Nによっ
て得られた等化復調信号の内、対応する相互相関の値が
これらの相互相関の最大値と、積算値と、平均値との何
れかに対してとる比率が予め決められた閾値を下回る等
化復調信号を合成の対象から除外する手段を有すること
を特徴とする。
【0019】請求項6に記載の発明は、請求項3に記載
の無線受信機において、合成手段24は、複数の等化手
段23-1〜23-Nによって得られた等化復調信号につい
て相互相関に併せて自己相関をとり、これらの等化復調
信号の内、対応する相互相関および自己相関の値がこれ
らの値の最大値と、積算値と、平均値との何れかに対し
てとる比率が予め決められた閾値を下回る等化復調信号
を合成の対象から除外することを特徴とする。
【0020】請求項7に記載の発明は、請求項4または
請求項5に記載の無線受信機において、合成手段24
は、相互相関に併せて自己相関をとり、複数の等化手段
23-1〜23-Nによって得られた等化復調信号の内、対
応する相互相関あるいは自己相関の値がこれらの値の最
大値と、積算値と、平均値との何れかに対してとる比率
が予め決められた閾値を下回る等化復調信号を合成の対
象から除外することを特徴とする。
【0021】請求項8に記載の発明は、予め決められた
形式のパイロット信号で変調され、かつ複数のブランチ
に個別に到来した受信波を並行して復調し、これらのブ
ランチにそれぞれ対応した複数の復調信号を得る複数の
復調手段21-1〜21-Nと、複数のブランチを介して個
別に形成されるパスについて、複数の復調手段21-1〜
21-Nによって得られた複数の復調信号から形式に基づ
いてパイロット信号を抽出し、これらのパイロット信号
がとるべき信号点の誤差に基づいて伝送特性を推定する
複数の伝送特性推定手段22-1〜22-Nと、複数の復調
手段21-1〜21-Nによって得られた複数の復調信号
に、複数の伝送特性推定手段22-1〜22-Nによって個
別に推定された伝送特性に適応した等化処理を施すこと
により、複数のブランチに対応した等化復調信号を得る
複数の等化手段23-1〜23-Nと、複数の等化手段23
-1〜23-Nによって得られた等化復調信号を合成して受
信信号を生成する合成手段24とを備えた無線受信機に
おいて、合成手段24は、複数の等化手段23-1〜23
-Nによって得られた等化復調信号のレベルを個別に求
め、これらの等化復調信号の内、対応するレベルの値が
これらのレベルの最大値と、積算値と、平均値との何れ
かに対してとる比率が予め決められた閾値を下回る等化
復調信号を合成の対象から除外する手段を有することを
特徴とする。
【0022】請求項9に記載の発明は、予め決められた
形式のパイロット信号で変調され、かつ複数のブランチ
に個別に到来した受信波を並行して復調し、これらのブ
ランチにそれぞれ対応した複数の復調信号を得る複数の
復調手段21-1〜21-Nと、複数のブランチを介して個
別に形成されるパスについて、複数の復調手段21-1〜
21-Nによって得られた複数の復調信号から形式に基づ
いてパイロット信号を抽出し、これらのパイロット信号
がとるべき信号点の誤差に基づいて伝送特性を推定する
複数の伝送特性推定手段22-1〜22-Nと、複数の復調
手段21-1〜21-Nによって得られた複数の復調信号
に、複数の伝送特性推定手段22-1〜22-Nによって個
別に推定された伝送特性に適応した等化処理を施すこと
により、複数のブランチに対応した等化復調信号を得る
複数の等化手段23-1〜23-Nと、複数の等化手段23
-1〜23-Nによって得られた等化復調信号を合成して受
信信号を生成する合成手段24とを備えた無線受信機に
おいて、合成手段24は、複数の等化手段23-1〜23
-Nによって得られた等化復調信号の内、瞬時値の平均値
またはその瞬時値の絶対値の平均値がこれらの何れか一
方の平均値の最大値と、積算値と、平均値との何れかに
対してとる比率が予め決められた閾値を下回る等化復調
信号を合成の対象から除外する手段を有することを特徴
とする。
【0023】請求項10に記載の発明は、請求項3に記
載の無線受信機において、合成手段24は、複数の等化
手段23-1〜23-Nによって得られた等化復調信号の全
ての組み合わせについて、自己相関を含む相関をとり、
その相関の値から自己相関の値を減じることにより相互
相関の値を得ることを特徴とする。請求項11に記載の
発明は、予め決められた形式のパイロット信号で変調さ
れ、かつ複数のブランチに個別に到来した受信波を並行
して復調し、これらのブランチにそれぞれ対応した複数
の復調信号を得る複数の復調手段21-1〜21-Nと、複
数のブランチを介して個別に形成されるパスについて、
複数の復調手段21-1〜21-Nによって得られた複数の
復調信号から形式に基づいてパイロット信号を抽出し、
これらのパイロット信号がとるべき信号点の誤差に基づ
いて伝送特性を推定する複数の伝送特性推定手段22-1
〜22-Nと、複数の復調手段21-1〜21-Nによって得
られた複数の復調信号に、複数の伝送特性推定手段22
-1〜22-Nによって個別に推定された伝送特性に適応し
た等化処理を施すことにより、複数のブランチに対応し
た等化復調信号を得る複数の等化手段23-1〜23-N
と、複数の等化手段23-1〜23-Nによって得られた等
化復調信号を合成して受信信号を生成する合成手段24
とを備えた無線受信機において、複数の等化手段23-1
〜23-Nによって得られた等化復調信号の和について信
号判定を行い、その和が示す信号点を得る前置信号判定
手段41と、複数の等化手段23-1〜23-Nによって得
られた個々の等化復調信号について、前置信号判定手段
41によって得られた信号点で正規化して信号成分のレ
ベルを求める信号レベル算出手段42と、複数の等化手
段23-1〜23-Nによって得られた個々の等化復調信号
について、レベルと信号レベル算出手段42によって求
められたレベルとの差をとることにより干渉成分のレベ
ルを求める干渉レベル算出手段43とを備え、合成手段
24は、複数の等化手段23-1〜23-Nによって得られ
た個々の等化復調信号について、信号レベル算出手段4
2によって求められた信号成分のレベルと干渉レベル算
出手段43によって求められた干渉成分のレベルとの比
に等しい重みを乗じて合成することを特徴とする。
【0024】請求項1に記載の発明にかかわる無線受信
機では、復調手段11-1〜11-Nは、複数のパスを介し
て個別に受信された受信波を復調して復調信号を生成す
る。合成手段13は、このようにして生成された複数の
復調信号の個々について相関をとり、これらの復調信号
の内、相関の結果に予め決められたアルゴリズムが適用
されてなる基準を具備する復調信号を前記合成の対象か
ら除外し、かつ残りの復調信号については、同期をとり
つつ合成する。
【0025】上述した基準については、一般に、伝送損
失や伝搬遅延が顕著に大きいパスを介して得られた復調
信号を所望の確度で選択可能なアルゴリズムとして予め
設定されるので、その伝送損失や伝搬遅延が過大である
ことに起因して合成の過程で実効的に雑音源となるパス
が切り離されると共に、伝送品質の低下が抑圧される。
請求項2に記載の発明にかかわる無線受信機では、請求
項1に記載の無線受信機において、受信波は既知のシン
ボルからなるパイロット信号で変調され、合成手段13
は、そのシンボルを示す信号点と、復調信号が同様のパ
イロット信号に対してとる信号空間上の位置の誤差との
比に相当するSN比が予め決められた閾値を下回ること
を基準とすることにより、合成の対象から除外すべき復
調信号を決定する。
【0026】すなわち、合成の対象がレベルや位相とS
N比との間に所望の確度で相関性があると見なされる復
調信号に限定されるので、近似的に最大比合成が達成さ
れる。請求項3に記載の発明にかかわる無線受信機で
は、復調手段21-1〜21-Nは、パイロット信号で変調
されて複数のブランチに個別に到来した受信波を並行し
て復調し、これらのブランチにそれぞれ対応した複数の
復調信号を得る。伝送特性推定手段22-1〜22-Nは、
このようにして得られた複数の復調信号から上述たパイ
ロット信号を抽出し、これらのパイロット信号がとるべ
き信号点の誤差に基づいて複数のブランチを介して個別
に形成されたパスの伝送特性を推定する。さらに、等化
手段23-1〜23-Nは、同様にして得られた複数の復調
信号に、伝送特性推定手段22-1〜22-Nによって個別
に推定された伝送特性に適応する等化処理を施すことに
より、上述した複数のブランチに対応した等化復調信号
を得る。
【0027】また、合成手段24は、このようにして得
られた等化復調信号の相互相関を個別にとり、これらの
等化復調信号の内、対応する相互相関の値がこれらの相
互相関の最大値、積算値、平均値の何れかに対してとる
比率が予め決められた閾値を下回る等化復調信号以外の
全てを合成することにより、受信信号を生成する。すな
わち、伝送損失や伝搬遅延が大きいパスを介して得られ
た等化復調信号が確実に合成の対象から除外されるの
で、伝送特性推定手段22-1〜22-Nによって推定され
る伝送特性の精度の低下に起因して従来例において生じ
ていた伝送品質の低下は確実に軽減される。
【0028】請求項4に記載の発明にかかわる無線受信
機では、合成手段24が前置信号判定手段31と連係し
て下記の処理を行う点で、請求項3に記載の発明に対応
した無線受信機と異なる。前置信号判定手段31は、等
化手段23-1〜23-Nによって個別に得られた等化復調
信号に信号判定処理を施して複数の非合成判定結果を求
め、かつ合成手段24によって生成された受信信号に信
号判定処理を施して合成判定結果を求める。さらに、合
成手段24は、このようにして求められた複数の非合成
判定結果と合成判定結果とを取り込むと共に、前者の個
々について後者との相互相関を個別にとり、等化手段2
3-1〜23-Nによって得られた等化復調信号の内、対応
する相互相関の値がこれらの相互相関の最大値と、積算
値と、平均値との何れかに対してとる比率が予め決めら
れた閾値を下回る等化復調信号を合成の対象から除外す
る。
【0029】すなわち、等化手段23-1〜23-Nによっ
て個別に得られた等化復調信号より一般に伝送品質が高
いと見なされ得る合成判定結果を基準として、伝送損失
や伝搬遅延が大きいパスを介して得られた等化復調信号
が合成の対象から確実に除外されるので、請求項3に記
載の発明に対応した実施形態と同様にして、従来例にお
いて生じていた伝送品質の低下が確実に軽減される。
【0030】請求項5に記載の発明にかかわる無線受信
機では、合成手段24が行う演算の手順が下記の点で請
求項4に記載の発明に対応した無線受信機と異なる。合
成手段24は、前置信号判定手段31によって求められ
た複数の非合成定振幅信号と合成定振幅信号とを取り込
み、かつ前者の個々の位相成分について後者の位相成分
との相互相関をとる。
【0031】すなわち、このような相互相関をとる演算
が上述した非合成定振幅信号および合成定振幅信号の位
相成分のみについて行われるので、請求項4に記載の発
明にかかわる無線受信機に比べて演算の簡略化がはから
れ、かつ伝搬遅延が過大であるパスやマルチパスを介し
て得られた等化復調信号が合成の対象から確度高く除外
される。
【0032】請求項6に記載の発明にかかわる無線受信
機では、請求項3に記載の無線受信機において、合成手
段24は、等化手段23-1〜23-Nによって得られた等
化復調信号の相互相関および自己相関を個別にとり、こ
れらの等化復調信号の内、対応する相互相関および自己
相関の値がこれらの値の最大値と、積算値と、平均値と
の何れかに対してとる比率が予め決められた閾値を下回
る等化復調信号を合成の対象から除外する。
【0033】すなわち、合成の対象の適否にかかわる判
別の基準が、自己相関をとる演算を省略する処理を伴う
ことなく同様の演算の反復の下で得られるので、請求項
3に記載の無線受信機に比べて合成手段24が行うべき
演算の効率が高められる。請求項7に記載の発明にかか
わる無線受信機では、請求項4または請求項5に記載の
無線受信機において、合成手段24は、相互相関に併せ
て自己相関をとり、かつ等化手段23-1〜23-Nによっ
て得られた等化復調信号の内、対応する相互相関あるい
は自己相関の値がこれらの値の最大値と、積算値と、平
均値との何れかに対してとる比率が予め決められた閾値
を下回る等化復調信号を合成の対象から除外する。
【0034】すなわち、合成の対象の適否にかかわる判
別の基準が、自己相関をとる演算を省略する処理を伴う
ことなく同様の演算の反復の下で得られるので、請求項
4または請求項5に記載の無線受信機に比べて合成手段
24が行うべき演算の効率が高められる。請求項8に記
載の発明にかかわる無線受信機では、合成手段24が行
う演算の手順が下記の点で請求項3または請求項6に記
載の発明に対応した無線受信機と異なる。
【0035】合成手段24は、等化手段23-1〜23-N
によって得られた等化復調信号のレベルを個別に求め、
これらの等化復調信号の内、対応するレベルの値がこれ
らのレベルの最大値と、積算値と、平均値との何れかに
対してとる比率が予め決められた閾値を下回る等化復調
信号を合成の対象から除外する。すなわち、合成の対象
の適否にかかわる基準が自乗和や絶対値の自乗和を反復
して算出する単純な手順に基づいて得られるので、請求
項3、6に記載の発明にかかわる無線受信機に比べて演
算の簡略化がはかられ、かつ伝送損失が過大であるパス
を介して得られた等化復調信号が合成の対象から確度高
く除外される。
【0036】請求項9に記載の発明にかかわる無線受信
機では、合成手段24が行う演算の手順が下記の点で請
求項8に記載の発明に対応した無線受信機と異なる。合
成手段24は、等化手段23-1〜23-Nによって得られ
た等化復調信号の内、瞬時値の平均値またはその瞬時値
の絶対値の平均値がこれらの平均値の最大値と、積算値
と、平均値との何れかに対してとる比率が予め決められ
た閾値を下回る等化復調信号を合成の対象から除外す
る。
【0037】すなわち、合成の対象の適否にかかわる判
別の基準が自乗和の算出に必要な乗算が省略された単純
な手順に基づいて得られるので、請求項8に記載の発明
にかかわる無線受信機に比べて演算の簡略化がはかられ
る。請求項10に記載の発明にかかわる無線受信機で
は、合成手段24が行う演算の手順が下記の点で請求項
3に記載の発明に対応した無線受信機と異なる。
【0038】合成手段24は、等化手段23-1〜23-N
によって得られた等化復調信号の全ての組み合わせにつ
いて、自己相関を含む相関をとり、その相関の値から自
己相関の値を減じることにより相互相関の値を得る。す
なわち、合成の対象の適否にかかわる判別の基準は、請
求項6に記載の発明にかかわる無線受信機と同様にして
簡略化された手順に基づいて得られる自己相関および相
互相関の和と、請求項8に記載の発明にかかわる無線受
信機と同様にして算出された自己相関との差分として得
られるので、請求項3に記載の無線受信機に比べて合成
手段24が行うべき演算の効率化がはかられる。
【0039】請求項11に記載の発明にかかわる無線受
信機では、合成手段24が前置信号判定手段41、信号
レベル算出手段42および干渉レベル算出手段43と連
係して下記の処理を行う点で、請求項3〜10に記載の
発明に対応した無線受信機と異なる。前置信号判定手段
41は、等化手段23-1〜23-Nによって得られた等化
復調信号の和について信号判定を行い、その和が示す信
号点を得る。また、信号レベル算出手段42は、同様に
して得られた個々の等化復調信号を上述した信号点で正
規化することにより、信号成分のレベルを求める。さら
に、干渉レベル算出手段43は、同様の等化復調信号に
ついて、個別にレベルと上述したように信号レベル算出
手段42によって求められたレベルとの差をとることに
より干渉成分のレベルを求める。
【0040】一方、合成手段24は、等化手段23-1〜
23-Nによって得られた個々の等化復調信号について、
上述した信号成分のレベルと干渉成分のレベルとの比に
等しい重みを乗じて合成する。
【0041】すなわち、伝搬損失や伝搬遅延が過大であ
るパスを介して得られた等化復調信号についても、SN
比に適応した重み付けがなされることにより合成の対象
となるので、このような等化復調信号が合成の対象から
除外される請求項1〜10に記載の発明にかかわる無線
受信機に比べて精度よく最大比合成が行われる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態について詳細に説明する。
【0043】図2は、請求項1〜11に記載の発明に対
応した実施形態を示す図である。図において、図4に示
すものと機能および構成が同じものについては、同じ符
号を付与して示し、ここではその説明を省略する。本実
施形態と図4に示す従来例との構成の相違点は、合成処
理部65に代えて適応合成処理部51が備えられた点に
ある。
【0044】なお、本実施形態と図1に示すブロック図
との対応関係については、復調器62-1、62-2および
逆拡散器63-11〜63-13、63-21〜63-23は復調手
段11-1〜11-N、21-1〜21-Nに対応し、チャネル
推定部66-11〜66-13、66-21〜66-23は伝送特性
推定手段22-1〜22-Nに対応し、遅延部67-11〜6
7-13、67-21〜67-23 および乗算器68-11〜68-
13、68-21〜68-23は等化手段23-1〜23-Nに対応
し、適応合成処理部51は合成手段13、24に対応す
る。
【0045】以下、請求項1〜3に記載の発明に対応し
た本実施形態の動作を説明する。アンテナ61-1、61
-2、復調器62-1、62-2、逆拡散器63-11〜63-1
3、63-21〜63-23および伝送歪み補償部64-11〜6
4-13、64-21〜64-23の動作については、図4に示
す従来例と同様であるから、ここではその説明を省略す
る。
【0046】適応合成処理部51は、伝送歪み補償部6
4-11〜64-13、64-21〜64-23に含まれる乗算器6
8-11〜68-13、68-21〜68-23によって行われた乗
算の結果Zk,nを並行して取り込み、かつフィンガの番
号k(=1〜6(=K))の何れかを示す番号iと、伝送情
報のブロック長Nとに対して
【数2】 の式で示される算術演算を行うことにより、乗算器68
-11〜68-13、68-21〜68-23 によって与えられた
乗算の結果について、個別に相互相関をとる。
【0047】さらに、適応合成処理部51は、これらの
相互相関の結果θ1〜θKについて、最大値max(θi)を求
め、かつその最大値に対する比率が予め決められた閾値
θth(例えば、「0.1」)以上である場合には値「1」を
とり、反対に未満である場合には値「0」をとる係数Ω
k を全てのフィンガ(k=1〜K)に対応付けて求める。
また、適応合成処理部51は、従来例において式(1) に
基づいて行われていた算術演算に代えて
【数3】 の式で示される算術演算を行うことにより、合成処理を
行う。
【0048】このような合成処理の過程では、上式(2)
に示される相互相関の結果θk が各フィンガ(k=1〜
K)を介して得られる乗算の結果の確度(信頼度)を示
すので、その確度が閾値θthを下回る程度に小さい場合
には、係数Ωk の値が「0」となって合成処理の対象か
ら除外される。このように本実施形態によれば、従来例
において無用に重畳されることにより雑音の源となって
いたフィンガの出力が合成されないので、伝送品質が確
実に高められる。
【0049】なお、本実施形態では、伝送品質の改善効
果の具体例が示されていないが、例えば、符号化率が
「1/3」の畳み込み符号が適用されて拡散率が「6
4」である直接拡散方式が適用され、かつ図3(a) に示
す4つのパスが通信路に存在すると共に、2本のアンテ
ナを介して総計8個のフィンガを有するCDMA方式の
通信システムにおいては、同図(b) に示すように、「1
-3」のビット誤り率で0.32デシベル改善される。
【0050】このような改善の効果については、上述し
た通信システムの送信元(例えば、移動通信システムに
アクセスする端末)の送信電力が0.32デシベルに亘って
低減可能であることを意味するので、このような端末の
数が同じである条件における干渉量は 10-0.32/10=0.929=1/1.076 の式で示されるように7.1パーセント軽減され、かつ
加入者の数の増加が7.6パーセント未満であれば干渉
量は同等以下に抑えられることを意味する。
【0051】以下、図2を参照して請求項4に記載の発
明に対応した本実施形態の動作を説明する。本実施形態
と請求項1〜3に記載の発明に対応した実施形態との相
違点は、上述した相互相関の算出に適用される下記の算
術演算の手順にある。適応合成処理部51は、乗算器6
8-11〜68-13、68-21〜68-23によって個別に行わ
れた乗算の結果Zk,n を並行して取り込み、かつ個々の
フィンガの番号k(=1〜6(=K)) について、これらの
結果Zk,n の信号判定を行うことにより信号判定の結果
(以下、「個別判定結果」という。)f(Zk,n)を求め
る。
【0052】さらに、適応合成処理部51は、個々のフ
ィンガの番号k(=1〜6(=K)) について個別に得られ
た乗算の結果Zk,n の和をとり、その和の信号判定を行
うことにより、
【数4】 で示される信号判定の結果(以下、「合成判定結果」と
いう。)を求める。
【0053】また、適応合成処理部51は、このように
して求められた個別判定結果と合成判定結果とに対し
て、上式(2) に代わる
【数5】 の式で示される算術演算を行うことにより、両者の相互
相関をとる。
【0054】さらに、適応合成処理部51は、請求項1
〜3に記載の発明に対応した実施形態と同様にして、こ
れらの相互相関の結果θ1〜θKに基づいて全てのフィン
ガ(k=1〜K)に対応した係数Ωk を求め、かつ上式
(3) の式で示される算術演算を行うことにより合成処理
を行う。上述した相互相関の結果θ1〜θKは、個別判定
結果および合成判定結果のように信号判定の結果として
与えられた値を演算対象として算出されるので、上式
(2) に基づいて算出された場合に比べて精度よく、かつ
効率的に得られる。
【0055】したがって、本実施形態によれば、請求項
1〜3に記載の発明に対応した実施形態に比べて応答性
が高く維持されると共に、安定に高い伝送品質が確保さ
れる。以下、図2を参照して請求項5に記載の発明に対
応した本実施形態の動作を説明する。本実施形態と請求
項1〜3に記載の発明に対応した実施形態との相違点
は、上述した相互相関の算出に適用される下記の算術演
算の手順にある。
【0056】適応合成処理部51は、乗算器68-11〜
68-13、68-21〜68-23によって個別に行われた乗
算の結果Zk,n を並行して取り込み、かつ個々のフィン
ガの番号k(=1〜6(=K)) について、
【数6】 の式で示される算術演算を行うことにより、位相成分
(以下、「個別位相成分」という。)g(Zk,n) を求め
る。
【0057】さらに、適応合成処理部51は、フィンガ
の番号k(=1〜6(=K)) について個別に得られた乗算
の結果Zk,n の和をとり、その和についても同様の算術
演算を行うことにより、
【数7】 で示される信号判定の結果(以下、「合成位相成分」と
いう。)を求める。
【0058】また、適応合成処理部51は、このように
して求められた個別位相成分と合成位相成分とに対し
て、上式(2) に代わる
【数8】 の式で示される算術演算を行うことにより、両者の相互
相関をとる。さらに、適応合成処理部51は、請求項1
〜3に記載の発明に対応した実施形態と同様にして、こ
れらの相互相関の結果θ1〜θKに基づいて全てのフィン
ガ(k=1〜K)に対応した係数Ωk を求め、かつ上式
(3) の式で示される算術演算を行うことにより合成処理
を行う。
【0059】上述した相互相関の結果θ1〜θKは、振幅
成分を含まない個別位相成分および合成位相成分の値に
基づいて算出されるので、上式(2) に基づいて算出され
た場合に比べて精度よく、かつ効率的に得られる。した
がって、本実施形態によれば、請求項1〜3に記載の発
明に対応した実施形態に比べて応答性が高く維持される
と共に、安定に高い伝送品質が確保される。
【0060】以下、図2を参照して請求項6、7、10
に記載の発明に対応した本実施形態の動作を説明する。
本実施形態と請求項3に記載の発明に対応した実施形態
との相違点は、上述した相互相関の算出に適用される算
術演算の手順にある。適応合成処理部51は、上式(2)
に代わる
【数9】 の式で示される算術演算を行うことにより相互相関(自
己相関を含む。)の結果θ1〜θKを得る。
【0061】このような算術演算の過程では、全てのフ
ィンガ(k=1〜K)に対応した乗算の結果Zk,n につい
て自己相関の値が相互相関の値に併せて算出されるが、
その自己相関の値は合成の対象から除外されるべきフィ
ンガを何ら示すことがないので、演算の手順が大幅に簡
略化される。
【0062】なお、本実施形態では、請求項3に記載の
発明に対応した実施形態に請求項6に記載の発明が適用
されているが、例えば、請求項4に記載の発明に対応し
た実施形態については、上式(4) に代わる
【数10】 の式に基づいて自己相関および相互相関の和θ1〜θK
求められてもよく、さらに、請求項5に記載の発明に対
応した実施形態については、上式(5) に代わる
【数11】 の式に基づいて同様の和θ1〜θKが求められてもよい。
【0063】また、請求項3に記載の発明に対応した実
施形態については、上式(2) に代わる
【数12】 の式で示されるように、自己相関および相互相関の和を
一括して求めた後にその自己相関の値を減じる演算手順
が適用された場合には、演算の精度が劣化することなく
その演算手順の大幅な簡略化がはかられる。
【0064】以下、図2を参照して請求項8、9に記載
の発明に対応した本実施形態の動作を説明する。本実施
形態と請求項1〜3に記載の発明に対応した実施形態と
の相違点は、上述した相互相関の算出に適用される下記
の算術演算の手順にある。適応合成処理部51は、乗算
器68-11〜68-13、68-21〜68-23によって個別に
行われた乗算の結果Zk,n を並行して取り込み、かつ個
々のフィンガの番号k(=1〜6(=K)) について、
【数13】 の式で示す算術演算を行う。
【0065】このような算術演算に基づいて得られる値
θ1〜θKについては、個々のフィンガによって得られた
乗算の結果Zk,n の平均電力に等しいので、これらの乗
算の結果に重畳された雑音のレベルに対して単調に変化
する。
【0066】すなわち、値θ1〜θKは、請求項1〜7に
記載の発明に対応した実施形態で算出される値θ1〜θK
と同様に個々のフィンガについて得られた乗算の結果Z
k,nの信頼度と見なされ得る。したがって、本実施形態
によれば、上式(7) に示すように、絶対値の自乗和をと
る単純な算術演算に基づいて合成の対象が精度よく選択
されて伝送品質が高められる。
【0067】なお、本実施形態では、個々のフィンガに
よって得られた乗算の結果Zk,n の平均電力が上述した
絶対値の自乗和をとることにより算出されているが、こ
のような算術演算に限定されず、例えば、上式(7) に代
えて
【数14】 の式で示される近似的な算術演算が適用された場合に
は、乗算の回数が大幅に低減される。
【0068】以下、図2を参照して請求項11に記載の
発明に対応した本実施形態の動作を説明する。本実施形
態と請求項1〜3に記載の発明に対応した実施形態との
相違点は、上述した相互相関の算出に適用される下記の
算術演算の手順にある。なお、以下では、簡単のため、
変調方式としてBPSK方式が適用されていると仮定す
る。
【0069】適応合成処理部51は、乗算器68-11〜
68-13、68-21〜68-23によって個別に行われた乗
算の結果Zk,n を並行して取り込み、かつ時系列の単位
に合成して信号判定を行うことにより、その信号判定の
結果dn(「1」または「−1」の値をとる。)を求め
る。さらに、適応合成処理部51は、
【数15】
【数16】 の各式で示される算術演算を行うことにより、信号成分
の電力(以下、「信号成分電力」という。)Sk と干渉
成分の電力(以下、「干渉成分電力」という。)Ik
を求める。
【0070】また、適応合成処理部51は、
【数17】 の式で示される算術演算を行うことより、合成処理を行
う。すなわち、請求項1〜10に記載の発明に対応した
実施形態のように合成の対象が選択されることなく、か
つ上述した信号成分電力と干渉成分電力との比に適応し
た値の重み付けに基づく合成が行われるので、例えば、
AGCが適用された場合のようにブランチ毎に利得が異
なる場合であっても最大比合成が行われた場合とほぼ同
様に伝送品質が高められる。
【0071】なお、本実施形態および請求項4に記載の
発明に対応した実施形態では、共にBPSK変調方式が
適用されているが、本発明は、このような変調方式や信
号配置の如何にかかわらず同様にして適用可能である。
また、上述した各実施形態では、アンテナ61-1、61
-2によって個別に形成されるブランチに、逆拡散器63
-11〜63-13と逆拡散器63-21〜63-23とによって3
つずつのフィンガが形成されているが、例えば、これら
のブランチ毎に形成されるフィンガは単一であってもよ
く、かつブランチの数は「1」であっても「3」以上の
如何なる値であってもよい。
【0072】さらに、上述した各実施形態では、適応合
成処理部51のハードウエアの詳細な構成が示されてい
ないが、フィンガの数Kと所望の演算精度とに対して既
述の演算に要する処理量が達成されるならば単一のDS
Pで構成されてもよく、反対にその処理量を確保するた
めに専用のハードウエアで構成されてもよい。また、上
述した各実施形態では、直接拡散方式によるCDMA通
信システムに請求項1〜11に記載の発明が適用されて
いるが、このような多元接続方式は如何なるものであっ
てもよい。
【0073】さらに、上述した各実施形態では、チャネ
ル推定部66-11〜66-13、66-21〜66-23がチャネ
ル推定に供するパイロット信号の形式や伝送方式が具体
的に示されていないが、このようなチャネル推定につい
ては適用可能な公知の多くの技術があり、かつ本発明
は、パス毎に分離された受信波が微弱であることに起因
して伝送特性の推定の精度が劣化する場合には、如何な
る形式や伝送方式に基づいてパイロット信号が伝送され
るシステムにも適用可能である。
【0074】また、上述した各実施形態では、閾値が定
数となっているが、本発明はこのような構成に限定され
ず、例えば、その閾値は無線チャネルの設定制御のシー
ケンスや無線伝送路の状態に適応して更新されてもよ
い。さらに、請求項3〜11に記載の発明に対応した各
実施形態では、最大比合成にほぼ等価な合成処理が行わ
れているが、このような合成の方式に限定されず、例え
ば、無線伝送路の伝送方式(適用された変調方式)に適
応しつつレベルを最大としたり帯域特性を最良とするこ
とが要求される場合には、同相合成、最小振幅偏差合成
その他の如何なる方式に基づく合成処理が施されてもよ
い。
【0075】
【発明の効果】上述したように請求項1〜4に記載の発
明では、伝送損失や伝送遅延が大きいパスを介して受信
された受信波が合成の対象から確実に除外されるので、
従来例において生じていた伝送品質の劣化が大幅に軽減
される。請求項5に記載の発明では、請求項4に記載の
発明に比べて演算の簡略化がはかられ、かつ伝搬遅延が
過大であるパスやマルチパスを介して得られた等化復調
信号が合成の対象から確度高く除外される。
【0076】請求項6に記載の発明では、請求項3に記
載の発明に比べて合成手段が行うべき演算の手順が簡略
化される。請求項7に記載の発明では、請求項4または
請求項5に記載の発明に比べて合成手段が行うべき演算
の手順が簡略化される。
【0077】請求項8に記載の発明では、請求項3また
は請求項6に記載の発明に比べて演算の簡略化がはから
れ、かつ伝送損失が過大であるパスを介して得られた等
化復調信号が合成の対象から確度高く除外される。請求
項9に記載の発明では、請求項8に記載の発明に比べて
演算の簡略化がはかられる。
【0078】請求項10に記載の発明では、請求項3に
記載の発明に比べて合成手段が行うべき演算の効率化が
はかられる。請求項11に記載の発明では、請求項1〜
10に記載の発明に比べて、精度よく最大比合成が行わ
れる。また、上述した発明において行われる合成処理
は、復調手段、伝送特性推定手段および等化手段の構成
と合成手段の基本的な構成とが変更されることなく、か
つ合成の対象について適否の判別とその判別の結果に基
づく選択とを行う手段が付加されることによって達成さ
れる。
【0079】したがって、これらの発明が適用された通
信システムでは、ハードウエアの規模やコストが大幅に
増加することなくサービス品質および信頼度が高められ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1〜11に記載の発明の原理ブロック図
である。
【図2】請求項1〜11に記載の発明に対応した実施形
態を示す図である。
【図3】本実施形態において改善される伝送品質の一例
を示す図である。
【図4】従来のRAKE受信機の構成例を示す図であ
る。
【符号の説明】
11,21 復調手段 13,24 合成手段 22 伝送特性推定手段 23 等化手段 31,41 前置信号判定手段 42 信号レベル算出手段 43 干渉レベル算出手段 51 適応合成処理部 61 アンテナ 62 復調器 63 逆拡散器 64 伝送歪み補償部 65 合成処理部 66 チャネル推定部 67 遅延部 68 乗算器
フロントページの続き (72)発明者 長谷 和男 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 浜田 一 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のパスを介して個別に受信された受
    信波を復調して復調信号を生成する複数の復調手段と、 前記複数の復調手段によって生成された復調信号の同期
    をとりつつこれらの復調信号を合成する合成手段とを備
    えた無線受信機において、 前記合成手段は、 前記複数の復調手段によって生成された複数の復調信号
    の個々について相関をとり、これらの復調信号の内、こ
    れらの相関の結果に予め決められたアルゴリズムが適用
    されてなる基準を具備する復調信号を前記合成の対象か
    ら除外する手段を含むことを特徴とする無線受信機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の無線受信機において、 受信波は、 既知のシンボルからなるパイロット信号で変調され、 合成手段には、 前記既知のシンボルを示す信号点と、前記復調信号が前
    記パイロット信号に対してとる信号空間上の位置の誤差
    との比に相当するSN比が予め決められた閾値を下回る
    ことが基準として適用されたことを特徴とする無線受信
    機。
  3. 【請求項3】 予め決められた形式のパイロット信号で
    変調され、かつ複数のブランチに個別に到来した受信波
    を並行して復調し、これらのブランチにそれぞれ対応し
    た複数の復調信号を得る複数の復調手段と、 前記複数のブランチを介して個別に形成されるパスにつ
    いて、前記複数の復調手段によって得られた複数の復調
    信号から前記形式に基づいて前記パイロット信号を抽出
    し、これらのパイロット信号がとるべき信号点の誤差に
    基づいて伝送特性を推定する複数の伝送特性推定手段
    と、 前記複数の復調手段によって得られた複数の復調信号
    に、前記複数の伝送特性推定手段によって個別に推定さ
    れた伝送特性に適応した等化処理を施すことにより、前
    記複数のブランチに対応した等化復調信号を得る複数の
    等化手段と、前記複数の等化手段によって得られた等化
    復調信号を合成して受信信号を生成する合成手段とを備
    えた無線受信機において、 前記合成手段は、 前記複数の等化手段によって得られた等化復調信号の相
    互相関を個別にとり、これらの等化復調信号の内、対応
    する相互相関の値がこれらの相互相関の最大値と、積算
    値と、平均値との何れかに対してとる比率が予め決めら
    れた閾値を下回る等化復調信号を前記合成の対象から除
    外する手段を有することを特徴とする無線受信機。
  4. 【請求項4】 予め決められた形式のパイロット信号で
    変調され、かつ複数のブランチに個別に到来した受信波
    を並行して復調し、これらのブランチにそれぞれ対応し
    た複数の復調信号を得る複数の復調手段と、 前記複数のブランチを介して個別に形成されるパスにつ
    いて、前記複数の復調手段によって得られた複数の復調
    信号から前記形式に基づいて前記パイロット信号を抽出
    し、これらのパイロット信号がとるべき信号点の誤差に
    基づいて伝送特性を推定する複数の伝送特性推定手段
    と、 前記複数の復調手段によって得られた複数の復調信号
    に、前記複数の伝送特性推定手段によって個別に推定さ
    れた伝送特性に適応した等化処理を施すことにより、前
    記複数のブランチに対応した等化復調信号を得る複数の
    等化手段と、前記複数の等化手段によって得られた等化
    復調信号を合成して受信信号を生成する合成手段とを備
    えた無線受信機において、 前記複数の等化手段によって個別に得られた等化復調信
    号に信号判定処理を施して複数の非合成判定結果を求
    め、かつ前記合成手段によって生成された受信信号に信
    号判定処理を施して合成判定結果を求める前置信号判定
    手段を備え、 前記合成手段は、 前記前置信号判定手段によって求められた複数の非合成
    判定結果と合成判定結果とを取り込み、かつ前者の個々
    について後者との相互相関を個別にとり、前記複数の等
    化手段によって得られた等化復調信号の内、対応する相
    互相関の値がこれらの相互相関の最大値と、積算値と、
    平均値との何れかに対してとる比率が予め決められた閾
    値を下回る等化復調信号を前記合成の対象から除外する
    手段を有することを特徴とする無線受信機。
  5. 【請求項5】 予め決められた形式のパイロット信号で
    変調され、かつ複数のブランチに個別に到来した受信波
    を並行して復調し、これらのブランチにそれぞれ対応し
    た複数の復調信号を得る複数の復調手段と、 前記複数のブランチを介して個別に形成されるパスにつ
    いて、前記複数の復調手段によって得られた複数の復調
    信号から前記形式に基づいて前記パイロット信号を抽出
    し、これらのパイロット信号がとるべき信号点の誤差に
    基づいて伝送特性を推定する複数の伝送特性推定手段
    と、 前記複数の復調手段によって得られた複数の復調信号
    に、前記複数の伝送特性推定手段によって個別に推定さ
    れた伝送特性に適応した等化処理を施すことにより、前
    記複数のブランチに対応した等化復調信号を得る複数の
    等化手段と、 前記複数の等化手段によって得られた等化復調信号を合
    成して受信信号を生成する合成手段とを備えた無線受信
    機において、 前記複数の等化手段によって個別に得られた等化復調信
    号にリミッタ関数処理を施して複数の非合成定振幅信号
    を求め、かつ前記合成手段によって生成された受信信号
    にリミッタ関数処理を施して合成定振幅信号を求める前
    置信号判定手段を備え、 前記合成手段は、 前記前置信号判定手段によって求められた複数の非合成
    定振幅信号と合成定振幅信号とを取り込み、かつ前者の
    個々の位相成分について後者の位相成分との相互相関を
    とり、前記複数の等化手段によって得られた等化復調信
    号の内、対応する相互相関の値がこれらの相互相関の最
    大値と、積算値と、平均値との何れかに対してとる比率
    が予め決められた閾値を下回る等化復調信号を前記合成
    の対象から除外する手段を有することを特徴とする無線
    受信機。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載の無線受信機において、 合成手段は、 前記複数の等化手段によって得られた等化復調信号につ
    いて相互相関に併せて自己相関をとり、これらの等化復
    調信号の内、対応する相互相関および自己相関の値がこ
    れらの値の最大値と、積算値と、平均値との何れかに対
    してとる比率が予め決められた閾値を下回る等化復調信
    号を合成の対象から除外することを特徴とする無線受信
    機。
  7. 【請求項7】 請求項4または請求項5に記載の無線受
    信機において、 合成手段は、 相互相関に併せて自己相関をとり、複数の等化手段によ
    って得られた等化復調信号の内、対応する相互相関ある
    いは自己相関の値がこれらの値の最大値と、積算値と、
    平均値との何れかに対してとる比率が予め決められた閾
    値を下回る等化復調信号を合成の対象から除外すること
    を特徴とする無線受信機。
  8. 【請求項8】 予め決められた形式のパイロット信号で
    変調され、かつ複数のブランチに個別に到来した受信波
    を並行して復調し、これらのブランチにそれぞれ対応し
    た複数の復調信号を得る複数の復調手段と、 前記複数のブランチを介して個別に形成されるパスにつ
    いて、前記複数の復調手段によって得られた複数の復調
    信号から前記形式に基づいて前記パイロット信号を抽出
    し、これらのパイロット信号がとるべき信号点の誤差に
    基づいて伝送特性を推定する複数の伝送特性推定手段
    と、 前記複数の復調手段によって得られた複数の復調信号
    に、前記複数の伝送特性推定手段によって個別に推定さ
    れた伝送特性に適応した等化処理を施すことにより、前
    記複数のブランチに対応した等化復調信号を得る複数の
    等化手段と、 前記複数の等化手段によって得られた等化復調信号を合
    成して受信信号を生成する合成手段とを備えた無線受信
    機において、 前記合成手段は、 前記複数の等化手段によって得られた等化復調信号のレ
    ベルを個別に求め、これらの等化復調信号の内、対応す
    るレベルの値がこれらのレベルの最大値と、積算値と、
    平均値との何れかに対してとる比率が予め決められた閾
    値を下回る等化復調信号を前記合成の対象から除外する
    手段を有することを特徴とする無線受信機。
  9. 【請求項9】 予め決められた形式のパイロット信号で
    変調され、かつ複数のブランチに個別に到来した受信波
    を並行して復調し、これらのブランチにそれぞれ対応し
    た複数の復調信号を得る複数の復調手段と、 前記複数のブランチを介して個別に形成されるパスにつ
    いて、前記複数の復調手段によって得られた複数の復調
    信号から前記形式に基づいて前記パイロット信号を抽出
    し、これらのパイロット信号がとるべき信号点の誤差に
    基づいて伝送特性を推定する複数の伝送特性推定手段
    と、 前記複数の復調手段によって得られた複数の復調信号
    に、前記複数の伝送特性推定手段によって個別に推定さ
    れた伝送特性に適応した等化処理を施すことにより、前
    記複数のブランチに対応した等化復調信号を得る複数の
    等化手段と、 前記複数の等化手段によって得られた等化復調信号を合
    成して受信信号を生成する合成手段とを備えた無線受信
    機において、 前記合成手段は、 前記複数の等化手段によって得られた等化復調信号の
    内、瞬時値の平均値またはその瞬時値の絶対値の平均値
    がこれらの何れか一方の平均値の最大値と、積算値と、
    平均値との何れかに対してとる比率が予め決められた閾
    値を下回る等化復調信号を前記合成の対象から除外する
    手段を有することを特徴とする無線受信機。
  10. 【請求項10】 請求項3に記載の無線受信機におい
    て、 合成手段は、 前記複数の等化手段によって得られた等化復調信号の全
    ての組み合わせについて、自己相関を含む相関をとり、
    その相関の値から自己相関の値を減じることにより相互
    相関の値を得ることを特徴とする無線受信機。
  11. 【請求項11】 予め決められた形式のパイロット信号
    で変調され、かつ複数のブランチに個別に到来した受信
    波を並行して復調し、これらのブランチにそれぞれ対応
    した複数の復調信号を得る複数の復調手段と、 前記複数のブランチを介して個別に形成されるパスにつ
    いて、前記複数の復調手段によって得られた複数の復調
    信号から前記形式に基づいて前記パイロット信号を抽出
    し、これらのパイロット信号がとるべき信号点の誤差に
    基づいて伝送特性を推定する複数の伝送特性推定手段
    と、 前記複数の復調手段によって得られた複数の復調信号
    に、前記複数の伝送特性推定手段によって個別に推定さ
    れた伝送特性に適応した等化処理を施すことにより、前
    記複数のブランチに対応した等化復調信号を得る複数の
    等化手段と、前記複数の等化手段によって得られた等化
    復調信号を合成して受信信号を生成する合成手段とを備
    えた無線受信機において、 前記複数の等化手段によって得られた等化復調信号の和
    について信号判定を行い、その和が示す信号点を得る前
    置信号判定手段と、 前記複数の等化手段によって得られた個々の等化復調信
    号について、前記前置信号判定手段によって得られた信
    号点で正規化して信号成分のレベルを求める信号レベル
    算出手段と、 前記複数の等化手段によって得られた個々の等化復調信
    号について、レベルと前記信号レベル算出手段によって
    求められたレベルとの差をとることにより干渉成分のレ
    ベルを求める干渉レベル算出手段とを備え、 前記合成手段は、 前記複数の等化手段によって得られた個々の等化復調信
    号について、前記信号レベル算出手段によって求められ
    た信号成分のレベルと前記干渉レベル算出手段によって
    求められた干渉成分のレベルとの比に等しい重みを乗じ
    て合成することを特徴とする無線受信機。
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